JP2003141532A - 画像処理装置及びその方法、プリンタ、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置及びその方法、プリンタ、並びにコンピュータが読出し可能なプログラムを格納した記憶媒体

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JP2003141532A
JP2003141532A JP2001338018A JP2001338018A JP2003141532A JP 2003141532 A JP2003141532 A JP 2003141532A JP 2001338018 A JP2001338018 A JP 2001338018A JP 2001338018 A JP2001338018 A JP 2001338018A JP 2003141532 A JP2003141532 A JP 2003141532A
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JP2001338018A
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Masatoshi Matsudaira
正年 松平
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像処理の適用判断についてユーザに負担を
かけることなく、かつ印刷速度を不要に落とすことな
く、簡単に高画質の印刷を実行することができるダイレ
クトプリンタを提供する。 【解決手段】 本発明のプリンタは、画像圧縮データを
伸長して画像データを生成する機能と、画像データに基
づいてサイズ変換印刷を実行する機能とを少なくとも備
えており、画像圧縮データにおける圧縮の程度に基づい
て、又は/及び印刷する際のサイズ変換の程度に基づい
て、画像データに対する画像処理(ノイズ除去処理、シ
ャープネス処理)の適用を自動的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像圧縮データを
伸長して画像データを生成し、かかる画像データに基づ
いて印刷(例えば、サイズ変換印刷)を実行する機能を
備えたプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、デジタルカメラ等で撮像
した画像を自宅等で印刷する場合、まずデジタルカメラ
等からパソコンに画像データを移し、そしてパソコンを
操作して該パソコンに接続されたプリンタから印刷をす
るという印刷形態で行われるのが一般的であった。
【0003】しかし、最近ではデジタルカメラ等の購入
ユーザ層も多様化しており、デジタルカメラ等は持って
いるがパソコンは持っていないというユーザも増えてき
ている。そのため、パソコン等のホスト装置を介さずに
単体で画像を直接印刷できるプリンタ(以下、「ダイレ
クトプリンタ」と呼ぶ。)が提案され、その開発が進め
られてきている。
【0004】ダイレクトプリンタの構成として、例えば
標準的なPCカードスロットをインターフェースとして
備える構成が考えられる。この場合、デジタルカメラ等
で記録用に用いられているフラッシュメモリをPCカー
ドアダプタにセットしてPCカードスロットに挿入し、
ダイレクトプリンタにおいてフラッシュメモリから画像
を読み出して、印刷を実行する印刷形態となる。他の構
成としては、PCカードスロットに代えて、USB等で
デジタルカメラとダイレクトプリンタを直接接続する構
成も考えられる。
【0005】ところで、デジタルカメラ等では、撮像可
能枚数をなるべく多く確保すべく、撮像した画像にデー
タ圧縮を施してフラッシュメモリに記憶しておくのが一
般的であり、その際の圧縮フォーマットとしては、JP
EG(Joint Photographic Expert Group)が広く採用
されている。
【0006】JPEGは、風景や写真データなどに対し
て効果的に圧縮を行うことができる方式として知られ、
圧縮過程で情報の一部を切り捨てる(Lossy)方式と、
オリジナル画像からの劣化がない(Lossless)方式が存
在するが、デジタルカメラ等ではLossy方式が用いられ
ている場合が多い。
【0007】一般的なLossy方式では、まず入力画像を
8×8画素のブロックに分割し、このブロック単位にD
CT演算を行う。そして、得られたDCT係数に対し、
直流成分(DC成分)と交流成分(AC成分)を独立し
て量子化し、直流成分の係数については直前のブロック
の直流成分係数を予測値とした差分値による符号化を、
交流成分の係数についてはランレングス圧縮、ハフマン
符号化を行う。情報の損失は上記の量子化において生じ
ることになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】デジタルカメラ等で撮
像した画像を印刷する場合、次のような理由で画像の劣
化が生じ得る。
【0009】一つ目は、イメージセンサの特性に起因す
る画像劣化である。イメージセンサとしてCCD(電荷
結合素子)を用いる場合、暗電流ノイズ(熱ノイズ)と
呼ばれるノイズが問題となる。かかるノイズは、特に露
光時間(シャッター速度)が長いほど載りやすい傾向が
ある。一方、低価格なデジタルカメラでは、イメージセ
ンサとしてCMOS(相補型金属酸化膜半導体)が用いら
れている場合が多い。これは、CMOSイメージセンサ
が、集積化が可能で、単一電源、低消費電力という特徴
を持ち、CCDに比べてコストダウンが可能なためであ
る。しかし、CMOSイメージセンサは、小型化に伴う
感度低下等のために、CCDに比べてノイズの多い画像
となる傾向がある。
【0010】二つ目は、圧縮方式の特性に起因する画像
劣化である。圧縮方式として一般に採用されるJPEG
には、圧縮率を高くしてファイル容量を小さくしたとき
に、高域成分を含んだ映像やエッジ部分にモスキートノ
イズ等と呼ばれるノイズが生じてしまうという劣化特性
がある。
【0011】三つ目は、画素数に起因する画像劣化であ
る。低価格なデジタルカメラでは、イメージセンサの有
効画素数が30万〜100万画素程度の場合が多い。こ
の場合、例えばA4サイズなど、ある程度大きなサイズ
で印刷しようとすると、そのままの画素数ではドット密
度が小さくなってしまうため、通常は1画素を複数画素
に置き換えるといったサイズ変換を行って、ドット密度
を上げて印刷することが行われる(以下、かかる印刷を
「拡大印刷」と呼ぶ)。しかし、かかる拡大印刷では、
拡大すればするほどエッジ等にボケが生じ、画像が大き
く劣化することになる。
【0012】このような画像劣化が生じている場合にお
いて、その画像を品質良く印刷するためには、適切な画
像処理(例えば、ノイズ除去処理やシャープネス処理)
を適用することが重要である。ここで、ホスト装置を介
して印刷する場合であれば、処理能力の高いホスト装置
において上記のような画像処理を高速に行うことができ
るが、ダイレクトプリンタの場合は、プリンタ自身がこ
れらの画像処理を行う必要がある。
【0013】しかし、一般に、プリンタに搭載されるC
PUはパソコン等に比べて処理能力が低いため、画像処
理を常に適用して印刷する構成としたのでは、印刷速度
が落ちてしまうという問題が生じる。
【0014】これに対し、ユーザが画像処理の必要性を
判断し、ユーザの指示のもとに選択的に画像処理を適用
する構成とすることで、画像処理が不要な場合にまで印
刷速度が低下することを防止することができる。しか
し、このような判断をユーザに強いることは、ユーザ
(特に画像処理等に詳しくないユーザ)にとって大きな
負担であり、気軽に簡単に印刷を行うというニーズを満
たすことはできない。
【0015】そこで、本発明は、ユーザに負担をかける
ことなく、かつ印刷速度を不要に落とすことなく、簡単
に高画質の印刷を実行することができるダイレクトプリ
ンタを提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明のプリンタは、画
像圧縮データを伸長して画像データを生成する機能と、
画像データに基づいてサイズ変換印刷を実行する機能と
を少なくとも備えたプリンタであって、画像圧縮データ
における圧縮の程度に基づいて、又は/及び印刷する際
のサイズ変換の程度に基づいて、画像データに対する画
像処理の適用を制御することを特徴とする。
【0017】また本発明のプリンタは、画像圧縮データ
を伸長して画像データを生成し、かかる画像データに基
づいて印刷を実行する機能を少なくとも備えたプリンタ
であって、画像圧縮データにおける圧縮の程度に基づい
て、画像データに対する画像処理の適用を制御すること
を特徴とする。
【0018】また本発明のプリンタは、画像データに基
づいてサイズ変換印刷を実行する機能を少なくとも備え
たプリンタであって、印刷する際のサイズ変換の程度に
基づいて、画像データに対する画像処理の適用を制御す
ることを特徴とする。
【0019】好適には、圧縮の程度が高い場合にノイズ
除去処理を適用することを特徴とする。この場合、圧縮
の程度に応じてノイズ除去の程度を変えることが望まし
い。
【0020】また好適には、サイズを拡大して印刷する
場合、拡大の程度が大きい場合にシャープネス処理を適
用することを特徴とする。この場合、拡大の程度に応じ
てシャープネスの強調の度合いを変えることが望まし
い。
【0021】また好適には、本発明のプリンタは、電気
的に接続された外部メモリ又は電子デバイスから画像圧
縮データを読み出し、ホスト装置を介することなく印刷
を実行することが可能に構成されていることを特徴とす
る。
【0022】本発明の印刷方法は、画像圧縮データを伸
長して画像データを生成し、かかる画像データに基づい
てサイズ変換印刷を実行する工程を少なくとも備えた印
刷方法であって、画像圧縮データにおける圧縮の程度に
基づいて、又は/及び印刷する際のサイズ変換の程度に
基づいて、画像データに対する画像処理の適用を制御す
る工程を備えることを特徴とする。
【0023】本発明の印刷方法は、コンピュータにより
実施することができるが、そのためのコンピュータプロ
グラムは、CD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリ
及び通信ネットワークなどの各種の媒体を通じてコンピ
ュータにインストールまたはロードすることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図面を参照し
て本発明の第1の実施の形態を説明する。図1は、本実
施形態のプリンタ1のハードウェア構成を表すブロック
図である。
【0025】プリンタ1は、用紙をプリンタ内に供給す
る給紙フィーダ10、印字を行なう印刷エンジン11、
及び用紙をプリンタ機外に排出する排紙フィーダ12等
により構成される動力機構部2を備える。
【0026】これら動力機構部2を制御し印刷動作を行
わせるのは、CPU(プロセッサ)13、ROM14、
RAM15、LCDパネル及びLCDコントローラ1
6、通信インタフェース17等からなるプリンタ制御部
3である。CPU13は、内部バスを介して各手段14
〜17にアクセス可能に構成されており、ホスト装置か
ら通信インタフェース17を介して送られてくる印刷ジ
ョブに従い、動力機構部2を制御して実際に印刷動作を
行なわせる。なお、動力機構部2が独立してCPUを備
えていてもよく、その場合は、動力機構部2のCPU
が、パラレルインタフェース等を介してCPU13と通
信を行い、印刷エンジン11を制御して印刷動作を行わ
せることになる。
【0027】動力機構部2、プリンタ制御部部3の構成
・動作は原則として従来のプリンタ装置の構成・動作と
同様である。ただし、本プリンタ1は、プリンタ制御部
3が更にPCカードスロット及びPCカードコントロー
ラ18を備えており、PCカードスロット等18を介し
て外部メモリからJPEGファイル等の画像圧縮データ
を読み出して、後述する画像処理適用制御フローに従っ
て伸長処理やサイズ変換処理を行って印刷を行うことが
できるように構成されている(以下、このようなホスト
装置を介さない印刷動作を「ダイレクト印刷」と呼
ぶ。)図2に、ダイレクト印刷を実現するための、プリ
ンタ制御部3における機能構成図を示す。図に示すよう
に、プリンタ制御部3は、パネルIF手段20、PCカ
ードIF手段21、伸長手段22、サイズ変換手段2
3、画像処理手段24、制御手段25等を備えて構成さ
れる。上記の各手段は、メモリに格納されるアプリケー
ションプログラムをCPU13が実行することにより機
能的に実現される。
【0028】パネルIF手段20は、LCDや操作キー
などから構成されるLCDパネル及びLCDコントロー
ラ16を介して、ユーザからプリンタ1に対するコマン
ドを受け付るとともに、ユーザに対して印刷ステータス
等を出力する。ユーザから受け付けるコマンドとして
は、例えば、上述のダイレクト印刷の実行を要求するコ
マンド(ダイレクト印刷コマンド)などが考えられる。
【0029】PCカードIF手段21は、PCカードス
ロット及びPCカードコントローラ18を介して、PC
カードアダプターに装着された外部メモリ(例えば、コ
ンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等
のフラッシュメモリ)に対し、データの読出し/書込み
を行う。
【0030】伸長手段22は、画像圧縮データに対して
伸長処理を施し、画像データを復元する。伸長処理は圧
縮方式に対応した周知の処理を用いることができる。例
えば、画像圧縮データがJPEGファイルである場合、
8×8ブロックごとに、AC成分についてHuffman符号
の復号、ランレングス圧縮の復号を行い、DC成分と一
緒に逆量子化を行って周波数分布を算出し、かかる周波
数分布にインバースDCTを行うことにより、画像デー
タを復元する。
【0031】サイズ変換手段23は、復元された画像デ
ータに対し、サイズ変換(拡大/縮小)処理を施す。拡
大処理は、単純には1つの画素を拡大率に応じて複数の
画素に置き換えることで実現できる。ただし、拡大後の
画像をなめらかなものとするためには、拡大前の画素値
に基づいて拡大後の画素値を補間して決定することが望
ましい。補間方法としては、例えばニアレストネイバー
法、バイリニア法、ハイパーキュービック法などがあ
る。一方、縮小処理は、縮小率に応じて複数の画素を一
つの画素に置き換えることで実現できる。縮小後の画素
値は、例えば縮小前の複数の画素値の平均値とすること
が考えられる。
【0032】画像処理手段24は、復元された画像に対
し、例えばノイズ除去処理、シャープネス処理といった
画像処理を施す。
【0033】ノイズ除去の方法としては、例えばローパ
スフィルタを用いる方法や、メディアンフィルタを用い
る方法など、既存の方法を用いることができる。また、
シャープネス処理の方法としては、例えばアンシャープ
マスクを用いる方法や、ラプラシアンフィルタを用いる
方法など、既存の方法を用いることができる。
【0034】ここで、除去できるノイズの大きさはノイ
ズ除去フィルタのサイズに依存するため、多様なノイズ
に対応できるように、複数サイズのフィルタを記憶して
おくことが望ましい。かかる観点から、状況に応じてフ
ィルタサイズを選択してノイズ除去処理を施すように画
像処理手段24を構成する。
【0035】また、ボケが激しい場合にはより強く鮮鋭
化するというように、ボケ具合に応じてより適切にシャ
ープネス処理を施すことが望ましい。シャープネスの程
度は高周波数成分の強調度合いによって制御することが
できる。かかる観点から、状況に応じて高周波成分の強
調度合いを変えてシャープネス処理を施すように画像処
理手段24を構成する。
【0036】制御手段25は、ダイレクト印刷を実行す
る際に、画像処理の適用を制御する。以下、図3に示す
フローチャートを参照して、制御手段25の動作につい
て、ダイレクト印刷の処理フローとともに説明する。な
お、各ステップは処理内容に矛盾を生じない範囲で任意
に順番を変更して実行することができる。
【0037】(ダイレクト印刷の処理フロー)ダイレク
ト印刷は、パネルIF手段20においてユーザからダイ
レクト印刷コマンドを受け付けた場合に、その処理を開
始する。このとき、外部メモリに画像圧縮データが複数
記憶されている場合は、例えばそれらのファイル名をL
CDパネル等16にリスト表示し、その中からユーザに
所望のものを選択させる。また、プリンタ1がサイズ変
換印刷を実行可能である場合は、ユーザから印刷サイズ
(例えば、A4、B4等)の指定を受け付ける。なお、
以降の説明においては、サイズ変換印刷が実行可能であ
るとして説明を続ける。
【0038】PCカードIF手段21は、PCカードス
ロット等18を介して外部メモリを参照し、前記選択し
た画像圧縮データについて、復元後(圧縮前)の画像デ
ータ及び画像圧縮データのサイズをそれぞれ取得する
(S101)。画像圧縮データがJPEGファイルであ
る場合、復元後の画像データのサイズはJPEGファイ
ルのヘッダー部分に格納されているため、ヘッダ部分を
参照することで圧縮前の画像データのサイズを取得する
ことができる。一方、画像圧縮データのサイズは、例え
ばOSがウィンドウズ(登録商標)であればFAT(Fi
le Allocation Table)を参照することで取得すること
ができる。
【0039】制御手段25は、前記取得した復元後の画
像データサイズ及び画像圧縮データサイズに基づき、圧
縮率=(画像圧縮データサイズ)/(復元後の画像デー
タサイズ)を算出する(S102)。そして、圧縮率<
T1が成立するかどうかを判断し(S103)、成立す
る場合は、圧縮の程度が高いために復元後の画像データ
がノイズを多く含む可能性があると判断して、ノイズ除
去フラグをONに設定する(S104)。一方、成立し
ない場合は、圧縮の程度が低く、ノイズ除去は不要であ
ると判断して、ノイズ除去フラグをOFFに設定する
(S105)。なお、閾値T1は予め設計に応じて定め
ておくことができ、例えば0.03〜0.5の間で定め
ることが考えられる。
【0040】次に、制御手段25は、前記記憶した印刷
サイズを読み出し、前記取得した復元後の画像データサ
イズ及び前記読み出した印刷サイズに基づき、両者のサ
イズ変換の程度として拡大率を算出する(S106)。
【0041】拡大率は次のようにして求めることができ
る。
【0042】まず、プリンタ1において設定されている
印刷解像度(dpi)を参照し、前記取得した復元後の
画像データサイズの画像をそのままサイズ変換せずに印
刷した場合の大きさを求める。例えば、印刷解像度が3
00dpiの場合、画像データサイズが(640画素、
480画素)であれば、そのまま印刷した場合の大きさ
は、おおよそ(640/300×2.5cm、480/
300×2.5cm)≒(5.3cm、4cm)とな
る。
【0043】次に、縦拡大率=(前記読み出した印刷サ
イズの縦の長さ)/(前記取得した復元後の画像データ
をそのままサイズ変換せずに印刷した場合の縦の長
さ)、横拡大率=(前記読み出した印刷サイズの横の長
さ)/(前記取得した復元後の画像データをそのままサ
イズ変換せずに印刷した場合の横の長さ)に従い、それ
ぞれ拡大率を求める。
【0044】制御手段25は、(縦拡大率>T2)又は
/及び(横拡大率>T3)が成立するかどうかを判断す
る(S107)。成立する場合は、拡大の程度が高く、
印刷した場合にボケが顕著に生じると判断して、シャー
プネスフラグをONに設定する(S108)。一方、成
立しない場合は、拡大の程度が低く、シャープネスは不
要であると判断して、シャープネスフラグをOFFに設
定する(S109)。なお、閾値T2、T3は予め設計
に応じて定めておくことができ、例えばそれぞれ3〜1
0の間で定めることが考えられる。
【0045】次に、PCカードIF手段21は、PCカ
ードスロット等18を介して外部メモリを参照し、前記
選択した画像圧縮データを取得する(S110)。画像
圧縮データがJPEGファイルである場合、ブロック単
位、又はブロックライン単位など、部分的に取得しても
よい。
【0046】次に、伸長手段22は、前記取得した画像
圧縮データに対し伸長処理を施し、画像データ(又はそ
の一部)を復元する(S111)。
【0047】次に、制御手段25は、ノイズ除去フラグ
がONとなっているかどうかを判断する(S112)。
ONとなっている場合、画像処理手段24は、前記復元
された画像データ(又はその一部)に対し、ノイズ除去
処理を施す(S113)。このとき、ノイズ除去フィル
タを複数記憶している場合は、例えば前記取得した復元
後の画像データサイズや前記算出した圧縮率に応じてフ
ィルタサイズを選択して用いるように構成する。図4に
フィルタサイズの選択基準の例を示す。
【0048】図に示す例では、圧縮率の程度が高いほ
ど、また画像データサイズが大きいほど、フィルタサイ
ズが大きくなるように設定している。これは、圧縮率の
程度に応じてモスキートノイズ等の大きさが変わるた
め、ノイズの大きさに合わせて適切なサイズのフィルタ
が選択されるように設定したものである。また、画像デ
ータサイズが大きい場合(又は、小さい場合)はエッジ
間隔が相対的に大きく(又は、小さく)なるため、エッ
ジ間隔に合わせて適切なサイズのフィルタが選択される
ように設定したものである。
【0049】次に、制御手段25は、シャープネスフラ
グがONとなっているかどうかを判断する(S11
4)。ONとなっている場合、画像処理手段24は、ノ
イズ除去が施された前記復元された画像データ(又はそ
の一部)に対し、シャープネス処理を施す(S11
5)。このとき、前記算出した拡大率に応じて強調度合
いを変えてシャープネス処理を施すように構成する。例
えば、ラプラシアンフィルタを用いてシャープネスを行
う場合、画像中の点(i,j)における処理後の濃度値
g(i,j)は、処理前の濃度値f(i,j)を用いて
次の式で与えられる。なお、∇f(i,j)は点
(i,j)におけるラプラシアンを表す。
【0050】 g(i,j)=f(i,j)−a×∇f(i,j) 上記式におけるaは強調度合いを表す係数であり、かか
る係数aを用いてシャープネスの程度を制御することが
できる。図5に係数aを定めるための基準を例示する。
【0051】なお、画像処理の順序は設計に応じて定め
ることができ、例えばシャープネス処理、ノイズ除去処
理の順序で画像処理を施してもよい。また、更に、所定
の条件に応じていずれか一方の画像処理を適用するよう
に構成してもよい。例えば、エッジ強度を求め、エッジ
強度が小さい場合はノイズ除去処理を、エッジ強度が大
きい場合はシャープネス処理を施すように構成すること
が考えられる。
【0052】次に、サイズ変換手段23は、ノイズ除去
処理及びシャープネス処理が施された前記復元された画
像データ(又はその一部)に対し、前記読み出した印刷
サイズに応じて、サイズ変換処理を施す(S116)。
【0053】次に、画像処理手段25は、サイズ変換処
理が施された画像データに対し、印刷動作において通常
行われる所定の画像処理(例えば、色変換処理、誤差拡
散法等のディザ処理など)を施し、印刷データを生成す
る(S117)。
【0054】最後に、このようにして生成された印刷デ
ータは、プリンタ制御部3によって印刷エンジン11へ
送られ、動力機構部2において印刷が実行される(S1
18)。
【0055】なお、S110において画像圧縮データを
部分的に取得する場合は、画像圧縮データ全てについて
処理が終了するまで、S110からS117までを繰り
返すことになる。またこの場合、逐次生成された印刷デ
ータを逐次印刷エンジン11へ送り、印刷データの生成
と並行して印刷を実行するように構成してもよい。
【0056】このように、画像圧縮データの圧縮率に基
づいてノイズによる画像劣化状況を判断し、かかる判断
に基づいてノイズ除去処理の適用を自動的に制御する構
成としたため、またサイズ変換する際の拡大率に基づい
てボケによる画像劣化状況を判断し、かかる判断に基づ
いてシャープネス処理の適用を自動的に制御するように
構成したため、画像が劣化している場合には画像処理が
適用され、結果として高画質化を図ることができ、画像
が劣化していない場合には画像処理が適用されず、結果
として印刷処理の高速化を図ることができる。
【0057】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施の形態について説明する。第2の実施形態は、制御
プログラムを記録した記録媒体を備える。この記録媒体
はCD−ROM、磁気ディスク、半導体メモリその他の
記録媒体であってよく、プリンタ用カードやプリンタ用
オプションボードとして流通する場合も含む。
【0058】制御プログラムは記録媒体から情報処理装
置に読み込まれ、情報処理装置の動作を制御する。情報
処理装置は制御プログラムの制御により、図1における
プリンタ制御部3(又はその一部)による処理と同一の
処理を実行する。
【0059】(その他)本発明は上記実施形態に限定さ
れることなく、種々に変形して適用することが可能であ
る。例えば、上記実施形態では、ノイズ除去処理とシャ
ープネス処理の両方についてその適用を制御する構成と
しているが、いずれかについてのみ適用を制御する構成
としてもよい。
【0060】また例えば、上記実施形態では、先にノイ
ズ除去やシャープネス処理といった画像処理を適用し、
その後にサイズ変換処理を行うように構成しているが、
かかる順序を逆にし、先にサイズ変換処理を行い、その
後に画像処理を適用するように構成してもよい。更に、
拡大処理の場合は先に画像処理を適用し、縮小処理の場
合は先にサイズ変換処理を行うように構成することも考
えられる。より小さいサイズの画像データへ画像処理を
適用する構成とした方が、フィルタリングを行う範囲が
小さくなるため高速に行うことができ、また同じサイズ
のフィルタであれば画像処理の効果も大きくなるためで
ある。
【0061】また例えば、上記実施形態では、拡大率に
応じてシャープネスの程度を制御するように構成してい
るが、拡大率のみならず縮小率に応じてシャープネスの
程度を制御するように構成してもよい。
【0062】また例えば、上記実施形態では、PCカー
ドスロット等を経由して画像圧縮データを取得する構成
としているが、ホスト装置や所定のサーバから通信イン
タフェースを介して画像圧縮データを受け取る構成とし
てもよい。また、デジタルカメラ等の電子機器をUSB
等のケーブルで当該プリンタに接続し、電子機器に記憶
されている画像圧縮データを直接読み出すように構成し
てもよい。
【0063】また例えば、上記実施形態では、ホスト装
置から送られてくる印刷ジョブに基づき印刷する機能を
備える構成としているが、かかる機能を有さず、ダイレ
クト印刷機能のみ備える構成としてもよい。
【0064】なお、本発明のプリンタ及びその技術の利
用形態はホームユースに限られるものではなく、例えば
コンビニエンスストア等にプリンタを設置し、ユーザが
外部メモリや電子機器を持参して、その場で印刷を行う
といった利用形態も考えられる。
【0065】
【発明の効果】本発明によれば、プリンタ制御部におい
て、画像圧縮データにおける圧縮の程度や、印刷する際
のサイズ変換の程度に基づいて、画像データに対する画
像処理(ノイズ除去やシャープネス処理など)の適用を
自動的に制御するように構成したため、ユーザに負担を
かけることなく、かつ印刷速度を不要に落とすことな
く、簡単に高画質の印刷を実行することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態におけるプリンタの
ハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】 第1の実施形態におけるプリンタ制御部の機
能構成図を示すブロック図である。
【図3】 ダイレクト印刷の処理フローを示すフローチ
ャートである。
【図4】 圧縮率に応じてノイズ除去フィルタのフィル
タサイズを選択するための基準を示す図である。
【図5】 拡大率に応じてシャープネスの強調度合い制
御するための基準を示す図である。
【符号の説明】
1 プリンタ 2 動力機構部 3 プリンタ制御部 10 給紙機構 11 印刷エンジン 12 排紙機構 13 CPU 14 ROM 15 RAM 16 LCDパネル及びLCDコントローラ 17 通信インターフェース 18 PCカードスロット及びPCカードコントローラ 20 パネルIF手段 21 PCカードIF手段 22 伸長手段 23 サイズ変換手段 24 画像処理手段 25 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 300 G06T 5/00 300 5C078 9/00 9/00 H04N 1/393 H04N 1/393 1/40 1/41 Z 1/41 1/40 101Z Fターム(参考) 2C087 AA18 BC12 BD06 BD24 BD40 5B021 AA01 BB12 KK02 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CB01 CB08 CB12 CC02 CE02 CE03 CG02 5C076 AA21 AA22 BA06 BB04 BB06 CB02 5C077 LL02 PP02 PP03 PP20 PQ20 SS02 TT02 5C078 BA57 CA22 DA02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像圧縮データを伸長して画像データを
    生成する機能と、画像データに基づいてサイズ変換印刷
    を実行する機能とを少なくとも備えたプリンタであっ
    て、 画像圧縮データにおける圧縮の程度に基づいて、又は/
    及び印刷する際のサイズ変換の程度に基づいて、画像デ
    ータに対する画像処理の適用を制御することを特徴とす
    るプリンタ。
  2. 【請求項2】 画像圧縮データを伸長して画像データを
    生成し、かかる画像データに基づいて印刷を実行する機
    能を少なくとも備えたプリンタであって、画像圧縮デー
    タにおける圧縮の程度に基づいて、画像データに対する
    画像処理の適用を制御することを特徴とするプリンタ。
  3. 【請求項3】 圧縮の程度が高い場合にノイズ除去処理
    を適用することを特徴とする請求項1又は2記載のプリ
    ンタ。
  4. 【請求項4】 圧縮の程度に応じてノイズ除去の程度を
    変えることを特徴とする請求項3記載のプリンタ
  5. 【請求項5】 画像データに基づいてサイズ変換印刷を
    実行する機能を少なくとも備えたプリンタであって、 印刷する際のサイズ変換の程度に基づいて、画像データ
    に対する画像処理の適用を制御することを特徴とするプ
    リンタ。
  6. 【請求項6】 サイズを拡大して印刷する場合、拡大の
    程度が大きい場合にシャープネス処理を適用することを
    特徴とする請求項1又は5記載のプリンタ。
  7. 【請求項7】 拡大の程度に応じてシャープネスの強調
    の度合いを変えることを特徴とする請求項6記載のプリ
    ンタ。
  8. 【請求項8】 当該プリンタは、電気的に接続された外
    部メモリ又は電子デバイスから画像圧縮データを読み出
    し、ホスト装置を介することなく印刷を実行することが
    可能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか1項に記載のプリンタ。
  9. 【請求項9】 画像圧縮データを伸長して画像データを
    生成し、かかる画像データに基づいてサイズ変換印刷を
    実行する工程を少なくとも備えた印刷方法であって、 画像圧縮データにおける圧縮の程度に基づいて、又は/
    及び印刷する際のサイズ変換の程度に基づいて、画像デ
    ータに対する画像処理の適用を制御する工程を備えるこ
    とを特徴とする印刷方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の印刷方法をコンピュー
    タで実行させるためのプログラムを格納したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の印刷方法をコンピュー
    タで実行させるためのプログラム。
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