JP2003139355A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧縮機室に通気性をもたせて圧縮機に発熱に
よる負荷がかかってしまわないようにした空気調和機の
室外機を提供する。 【解決手段】 底板上を、同底板に立設した仕切板２に
より熱交換器室と圧縮機室とに区画し、前記熱交換器室
に熱交換器とこれに対向する送風ファンとを設け、前記
圧縮機室に圧縮機５を設け、前記熱交換器室の少なくと
も背面に吸込口を、前面に吐出口を夫々設けてなる空気
調和機の室外機において、前記仕切板２もしくは前記圧
縮機室の背面を構成する外胴に、前記吸込口から吸い込
まれた空気の一部もしくは外気を前記圧縮機室に導入す
る導入孔８、10を設けると共に、前記仕切板２に、前記
導入孔８、10から導入され前記圧縮機５を冷却した空気
を前記吐出口に導出する導出孔９を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、空気調和機の室外
機に係わり、より詳細には、圧縮機室に通気性をもたせ
て圧縮機に発熱による負荷がかかってしまわないように
した構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の空気調和機の室外機は、図１
（Ａ）および図１（Ｂ）で示すように、底板１上を、同
底板１に立設した仕切板２により熱交換器室と圧縮機室
とに区画し、前記熱交換器室に熱交換器３とこれに対向
する送風ファン４とを設け、前記圧縮機室に圧縮機５を
設け、前記熱交換器室の少なくとも背面に吸込口６を、
前面に吐出口７を夫々設けてなる構成であった。

【０００３】しかしながら、前記圧縮機５を設けた前記
圧縮機室が通気性を有する構造になっていないことか
ら、運転時の発熱がこもってしまうようになって、前記
圧縮機５に負荷がかかってしまうという問題点を有して
いた。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑み、圧縮機室に通気性をもたせて圧縮機に発熱によ
る負荷がかかってしまわないようにした空気調和機の室
外機を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、底板上を、同底板に立設した仕切板により熱
交換器室と圧縮機室とに区画し、前記熱交換器室に熱交
換器とこれに対向する送風ファンとを設け、前記圧縮機
室に圧縮機を設け、前記熱交換器室の少なくとも背面に
吸込口を、前面に吐出口を夫々設けてなる空気調和機の
室外機において、前記仕切板もしくは前記圧縮機室の背
面を構成する外胴に、前記吸込口から吸い込まれた空気
の一部もしくは外気を前記圧縮機室に導入する導入孔を
設けると共に、前記仕切板に、前記導入孔から導入され
前記圧縮機を冷却した空気を前記吐出口に導出する導出
孔を設けた構成となっている。

【０００６】また、前記仕切板に設けられた導入孔が、
後端縁を前記熱交換器室側に切り起こした切起し片を備
えてなり、前記仕切板に設けられた導出孔が、前端縁を
前記熱交換器室側に切り起こした切起し片を備えた構成
となっている。

【０００７】また、前記仕切板に設けられた導入孔およ
び導出孔の切起し片は、それらの上下部が前記仕切板に
接続された構成となっている。

【０００８】また、前記外胴に設けられた導入孔が、下
端縁を後方に切り起こした水平状の切起し桟を備えた構
成となっている。

【０００９】また、前記切起し桟が、等間隔で上下に複
数形成された構成となっている。

【００１０】更に、前記切起し桟は、両側部が前記圧縮
機室の背面に接続された構成となっている。

【００１１】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に基づいた実施例として以下に説明する。図１は本発明
（および従来例）による空気調和機の室外機の説明図
で、（Ａ）は斜視図、（Ｂ）は分解斜視図であり、図２
は本発明による空気調和機の室外機の第一の実施例を示
す要部説明図で、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は（Ａ）で示
すＡ矢視図であり、図３は本発明による空気調和機の室
外機の第二の実施例を示す要部説明図で、（Ａ）は平面
図、（Ｂ）は（Ａ）で示すＡ矢視図、（Ｃ）は（Ａ）で
示すａーａ断面図であり、図４は本発明による空気調和
機の室外機の第三の実施例を示す要部平面図である。

【００１２】図で示すように、本発明による空気調和機
の室外機は、上記に説明した従来技術における構成と同
様に、底板１上が、同底板１に立設した仕切板２により
熱交換器室と圧縮機室とに区画されている。

【００１３】前記熱交換器室には熱交換器３と、これに
対向する送風ファン４とを設け、前記圧縮機室には圧縮
機５を設け、前記熱交換器室の少なくとも背面には吸込
口６を、前面には吐出口７を夫々設けた構成となってい
る。

【００１４】そして、第一の実施例として図２（Ａ）お
よび図２（Ｂ）で示すように、前記仕切板２に、前記吸
込口６から吸い込まれた空気の一部を前記圧縮機室に導
入する導入孔８と、この仕切板２の導入孔８から導入さ
れ前記圧縮機５を冷却した空気を前記吐出口７に導出す
る導出孔９とを設けた構成となっている。

【００１５】なお、前記導入孔８が、後端縁を前記熱交
換器室側に切り起こした切起し片8'を備えてなり、導出
孔９が、前端縁を前記熱交換器室側に切り起こした切起
し片9'を備えてなり、これら導入孔８および導出孔９の
切起し片8'および9'は、それらの上下部が前記仕切板２
に接続された構成となっており、これによって、単に通
気孔を設けただけでは得ることができない特有の効果と
して、通風性能を向上させると共に、該箇所の強度を損
ねないように構成されてなる。

【００１６】上記第一の実施例の構成に基づき、次にそ
の動作について以下に説明する。図２（Ａ）で示す矢印
Ｂのように、前記送風ファン４によって前記吸込口６か
ら吸い込まれ前記熱交換器３を通過した空気の一部で、
前記導入孔８から前記圧縮機室に導き入れて前記圧縮機
５を冷却させながら、図２（Ａ）で示す矢印Ｃのよう
に、前記導出孔９から前記熱交換器室を経て、同熱交換
器室を通過した空気と一緒に前記吐出口７から吐き出す
ようになっている。

【００１７】その際、前記吸込口６から吸い込まれて前
記熱交換器３を通過した空気の一部を、前記切起し片8'
および9'によって導くことにより、前記導入孔８および
前記導出孔９を夫々効率よく通過させながら、図２
（Ａ）の矢印Ｂおよび矢印Ｃで示す空気の流れを円滑に
形成できるようになる。

【００１８】または、第二の実施例として図３（Ａ）乃
至図３（Ｃ）で示すように、前記圧縮機室の背面を構成
する外胴に、前記圧縮機５を臨ませた導入孔10を設ける
と共に、前記仕切板２に、前記外胴の導入孔10から導入
され前記圧縮機５を冷却した空気を前記吐出口７に導出
する導出孔11を設けた構成となっている。

【００１９】また、前記外胴の導入孔10が、外気を効率
よく導入できる一方、雨水が前記圧縮機室内に侵入しな
いようにするため、等間隔で上下に複数形成され、下端
縁を後方に起こした水平状の切起し桟10' を備えてな
り、前記導出孔11が、前端縁を前記熱交換器室側に起こ
した切り起こしにより形成された構成となっている。

【００２０】そして、前記切起し桟10' は、両側部が前
記圧縮機室の背面を構成する外胴に接続され、前記仕切
板２の導出孔11は、図３（Ａ）および図３（Ｂ）で示す
切起し片11' を備えてなり、その上下部が前記仕切板２
に接続された構成となっており、これらによって、前記
外胴の導入孔10からは外気を効率よく導入できる一方、
雨水が侵入しないよう更に効果的に防止できるようにな
り、また、前記外胴の導入孔10から導入して前記圧縮機
５を冷却した空気を、前記仕切板２の導出孔11から前記
吐出口７へと円滑に導出できるようになると共に、該箇
所の強度を損ねないようにした構造となる。

【００２１】なお、図３（Ａ）で示すように、前記外胴
の導入口10に補助ファン12を設けることによって外気を
更に強力に導入できるようにしてもよい。

【００２２】上記第二の実施例の構成に基づき、次にそ
の動作について以下に説明する。図３（Ａ）で示す矢印
Ｄのように、前記外胴の導入口10から前記圧縮機室に導
き入れた空気で前記圧縮機５を冷却させながら、矢印Ｅ
で示すように、前記熱交換器室を通過した空気と一緒に
前記導出孔11から吐き出すようになっている。

【００２３】その際、前記切起し片11' によって、前記
外胴の導入口10から吸い込まれ前記圧縮機５を冷却させ
た空気を導きながら、前記仕切板２の導出孔11から前記
吐出口７へと円滑に導出できるようになる。

【００２４】また、第三の実施例として図４で示すよう
に、前記圧縮機室の背面に、図示しない室内機から導出
されたドレンホース13を導入するホース導入部14を設
け、同ホース導入部14から導入されたドレンホース13の
ドレン水で前記圧縮機５を冷却するようにしてもよい。

【００２５】その際、前記ホース導入部14を構成するバ
ーリング孔15の保持面15a によって、前記ドレンホース
13を正確に、且つ強固に保持できるようにすればよい。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
圧縮機室に通気性をもたせて圧縮機に発熱による負荷が
かかってしまわないようにした空気調和機の室外機とな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明および従来例による空気調和機の室外機
の説明図で、（Ａ）は斜視図であり、（Ｂ）は分解斜視
図である。

【図２】本発明による空気調和機の室外機の第一の実施
例を示す要部説明図で、（Ａ）は平面図であり、（Ｂ）
は（Ａ）で示すＡ矢視図である。

【図３】本発明による空気調和機の室外機の第二の実施
例を示す要部説明図で、（Ａ）は平面図であり、（Ｂ）
は（Ａ）で示すＡ矢視図であり、（Ｃ）は（Ａ）で示す
ａーａ断面図である。

【図４】本発明による空気調和機の室外機の第三の実施
例を示す要部平面図である。

【符号の説明】

１ 底板 ２ 仕切板 ３ 熱交換器 ４ 送風ファン ５ 圧縮機 ６ 吸込口 ７ 吐出口 ８ 仕切板の導入孔 8' 切起し片 ９ 仕切板の導出孔 9' 切起し片 10 外胴の導入孔 10' 切起し桟 11 仕切板の導出孔 11' 切起し片 12 補助ファン 13 ドレンホース 14 ホース導入部 15 バーリング孔 15a 保持面

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底板上を、同底板に立設した仕切板によ
   り熱交換器室と圧縮機室とに区画し、前記熱交換器室に
   熱交換器とこれに対向する送風ファンとを設け、前記圧
   縮機室に圧縮機を設け、前記熱交換器室の少なくとも背
   面に吸込口を、前面に吐出口を夫々設けてなる空気調和
   機の室外機において、 前記仕切板もしくは前記圧縮機室の背面を構成する外胴
   に、前記吸込口から吸い込まれた空気の一部もしくは外
   気を前記圧縮機室に導入する導入孔を設けると共に、前
   記仕切板に、前記導入孔から導入され前記圧縮機を冷却
   した空気を前記吐出口に導出する導出孔を設けてなるこ
   とを特徴とする空気調和機の室外機。
2. 【請求項２】 前記仕切板に設けられた導入孔が、後端
   縁を前記熱交換器室側に切り起こした切起し片を備えて
   なり、前記仕切板に設けられた導出孔が、前端縁を前記
   熱交換器室側に切り起こした切起し片を備えてなること
   を特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外機。
3. 【請求項３】 前記仕切板に設けられた導入孔および導
   出孔の切起し片は、それらの上下部が前記仕切板に接続
   されてなることを特徴とする請求項２に記載の空気調和
   機の室外機。
4. 【請求項４】 前記外胴に設けられた導入孔が、下端縁
   を後方に切り起こした水平状の切起し桟を備えてなるこ
   とを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外機。
5. 【請求項５】 前記切起し桟が、等間隔で上下に複数形
   成されてなることを特徴とする請求項４に記載の空気調
   和機の室外機。
6. 【請求項６】 前記切起し桟は、両側部が前記圧縮機室
   の背面に接続されてなることを特徴とする請求項４また
   は請求項５に記載の空気調和機の室外機。