JP2003139032A - スタータ - Google Patents

スタータ

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JP2003139032A
JP2003139032A JP2001332058A JP2001332058A JP2003139032A JP 2003139032 A JP2003139032 A JP 2003139032A JP 2001332058 A JP2001332058 A JP 2001332058A JP 2001332058 A JP2001332058 A JP 2001332058A JP 2003139032 A JP2003139032 A JP 2003139032A
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Japan
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pinion shaft
shaft
starter
plunger
bearing
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JP2001332058A
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Mitsuhiro Murata
村田  光広
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Denso Corp
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁スイッチの作動軸をアーマチャシャフト
と同軸上に構成して径方向の小型化を実現すること。 【解決手段】 本実施例のスタータ1は、出力軸3の外
周にヘリカルスプライン嵌合するピニオン軸4を有し、
このピニオン軸4を電磁スイッチの吸引力を利用して前
方へ押し出す方式である。電磁スイッチは、ピニオン軸
4の周囲に同心状に構成されている。即ち、励磁コイル
18は、ピニオン軸4の外周にプランジャ20が移動で
きる空間を確保してピニオン軸4の径方向外側に配置さ
れ、プランジャ20は、ピニオン軸4の周囲に同心状に
配置される円筒形状を有し、励磁コイル18の内周を軸
方向に移動可能に設けられている。この構成によれば、
始動用モータ2の径方向外側に電磁スイッチを並設する
必要がなく、スタータ1の小型化(特に径方向の小型
化)を実現でき、車両への搭載性が向上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力軸の外周にヘ
リカルスプライン嵌合するピニオン軸を有し、このピニ
オン軸の先端部にピニオンギヤが設けられている片持ち
タイプのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来技術として、例えば実開平2−96
471号公報に記載された片持ち構造のスタータがあ
る。このスタータは、出力軸の外周に嵌合する筒状のピ
ニオン軸と、このピニオン軸に出力軸の回転を伝達する
一方向クラッチとを備え、この一方向クラッチとピニオ
ン軸とが一体に出力軸上を移動可能に設けられ、ピニオ
ン軸の先端部にピニオンギヤが形成されている。
【0003】エンジン始動時には、始動用モータの通電
電流を制御する電磁スイッチの吸引力を利用して一方向
クラッチを押し出すことにより、一方向クラッチと一体
にピニオン軸が出力軸上を前進してピニオンギヤがエン
ジンのリングギヤに噛み合い、一方向クラッチを介して
ピニオン軸に伝達される回転力をピニオンギヤからリン
グギヤに伝達してエンジンを始動させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のスタ
ータは、電磁スイッチが始動用モータの径方向外側に並
設されて二軸構成となるため、径方向に大型化して車両
への搭載性が悪くなる(特に搭載スペースが限られてい
るエンジンルーム内では径方向に小型化した方が搭載自
由度が向上する)という問題があった。また、一方向ク
ラッチがピニオン軸と一体に出力軸上を移動する構造で
あるため、その移動重量が大きくなる。これに対し、電
磁スイッチの吸引力を増大すると、電磁スイッチが大型
化して更に搭載性が悪化するという問題を生じる。本発
明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的
は、片持ちタイプのスタータにおいて、電磁スイッチの
作動軸(プランジャの作動中心軸)をモータ軸と同軸上
に構成して径方向の小型化を実現することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(請求項1の発明)本発
明のスタータは、回転力を発生する始動用モータと、こ
の始動用モータの通電電流を制御する電磁スイッチと、
始動用モータの回転軸と同軸に配された出力軸と、始動
用モータの回転を出力軸に伝達する一方向クラッチと、
出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合して軸方向に移
動可能に設けられ、且つ自身の外周面が軸受を介して回
転自在及び摺動自在に支持されているピニオン軸と、軸
受より前方へ突出するピニオン軸の先端部に設けられる
ピニオンギヤとを備え、電磁スイッチの吸引力を利用し
てピニオン軸を前方へ押し出す方式であり、電磁スイッ
チは、ピニオン軸の周囲に同心状に構成されている。
【0006】この構成によれば、電磁スイッチの作動軸
を始動用モータの回転軸と同軸に配置できるので、始動
用モータの径方向外側に電磁スイッチを並設する必要が
なく、スタータを径方向に小型化することができる。ま
た、本発明のスタータは、ピニオン軸(ピニオンギヤを
有している)だけが出力軸上を移動する構造であり、一
方向クラッチはピニオン軸と分離されて移動しないの
で、従来の片持ちタイプのスタータと比較して移動重量
を低減できる。この場合、電磁スイッチの吸引力を増大
する必要がないので、電磁スイッチの小型化が可能であ
り、延いては車両への搭載性が向上する。
【0007】(請求項2の発明)請求項1に記載したス
タータにおいて、電磁スイッチは、ピニオン軸の径方向
外側に配置された励磁コイルと、ピニオン軸の周囲に同
心状に配置され、且つ励磁コイルの内周を軸方向に移動
可能に設けられたプランジャとを有し、励磁コイルの磁
力を受けてプランジャが軸前方へ吸引されて移動するこ
とにより、そのプランジャの移動がピニオン軸に伝達さ
れてピニオン軸を前方へ押し出すことを特徴とする。
【0008】この構成では、ピニオン軸を中心として、
その周囲にプランジャ及び励磁コイルを同心状に配置し
ているので、電磁スイッチをピニオン軸の周囲に構成し
たことによる径方向の寸法拡大を極力小さく抑えること
が可能である。言い換えると、従来の片持ちタイプのス
タータでも、ピニオン軸の外周を覆うハウジングの内周
に一方向クラッチが移動できる空間が確保されているの
で、その空間を利用して電磁スイッチを配置することが
可能である。その結果、従来の片持ちタイプのスタータ
と比較しても、ピニオン軸の外周を覆うハウジングの外
径がそれ程大きくなることはない。
【0009】(請求項3の発明)請求項2に記載したス
タータにおいて、プランジャの移動をピニオン軸に伝達
してピニオン軸を前方へ押し出すスラスト力伝達手段を
備え、このスラスト力伝達手段は、ピニオン軸の外周に
嵌合してピニオン軸の回転を吸収するベアリングと、軸
方向にベアリングとプランジャとの間に介在されてプラ
ンジャの移動をベアリングに伝達するスプリングとを有
している。
【0010】この構成では、ベアリングがピニオン軸の
回転を吸収するので、ピニオン軸の回転がスプリングに
伝達されることはなく、スプリングの連れ回りを防止で
きる。一方、励磁コイルの磁力を受けてプランジャが軸
前方へ移動すると、そのプランジャの移動がスプリング
を介してベアリングに伝達されるため、そのベアリング
と共にピニオン軸が軸前方へ押し出される。なお、スプ
リングは、ピニオンギヤがリングギヤに当接した時に、
スプリング自身が撓む(縮む)ことでギヤ当接時の衝撃
を緩和することができる。また、ピニオンギヤがリング
ギヤに当接してピニオン軸の移動が停止した時に、スプ
リングが縮むことにより、プランジャの移動を可能に
し、且つそのスプリング力でピニオンギヤをリングギヤ
に噛み合わすことができる。
【0011】(請求項4の発明)請求項3に記載したス
タータにおいて、ベアリングは、内輪と外輪とが相対回
転できる転がり軸受であり、内輪がピニオン軸に圧入さ
れて軸方向の移動が規制されているか、あるいはピニオ
ン軸に対し軸前方への移動が規制された状態で嵌合して
いる。この場合、内輪がピニオン軸と一体に回転して
も、その内輪に対し外輪が相対回転できるので、ピニオ
ン軸の回転が外輪に伝わることはなく、ピニオン軸の回
転を吸収できる。
【0012】(請求項5の発明)請求項4に記載したス
タータにおいて、スラスト力伝達手段は、ベアリングに
対してスプリングの端部を受ける樹脂製のスプリングシ
ートを有している。この場合、例えばピニオン軸の回転
時に内輪の回転を受けて外輪が連れ回りすることがあっ
ても、樹脂製のスプリングシートに対しスプリングの端
部が摺動できるので、スプリングの連れ回りを防止でき
る効果がある。
【0013】(請求項6の発明)請求項1〜5に記載し
た何れかのスタータにおいて、ピニオン軸を支持する軸
受のピニオンギヤ側に隣接して、ピニオン軸の外周面に
摺接するシール部材が配置されている。これにより、外
部から軸受の摺動面に異物が侵入することを防止でき、
ピニオン軸の安定した動作を確保できる。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1はスタータ1の全体図(一部断
面を有する)である。本実施例のスタータ1は、図1に
示す様に、回転力を発生する始動用モータ2、この始動
用モータ2の回転が伝達されて回転する出力軸3、この
出力軸3の外周にヘリカルスプライン嵌合するピニオン
軸4、及び始動用モータ2の通電電流を制御する電磁ス
イッチ5(図2参照)等より構成され、この電磁スイッ
チ5の吸引力を利用してピニオン軸4を前方(図1の左
方)へ押し出す方式である。
【0015】始動用モータ2は、周知の直流電動機であ
り、電磁スイッチ5により始動用モータ2の通電回路が
閉じると、バッテリ6から給電されてアーマチャ2aに
回転力を発生する(図2参照)。アーマチャ2aの回転
は、減速装置7で減速された後、一方向クラッチ8を介
して出力軸3に伝達される。減速装置7は、例えば、減
速後の回転出力を始動用モータ2の回転軸(アーマチャ
シャフト)と同軸上に取り出すことができる遊星歯車減
速装置である。
【0016】一方向クラッチ8は、スタータ1に広く用
いられているローラ式クラッチであり、減速装置7と出
力軸3との間に設けられている。具体的には、減速装置
7の出力を受けて回転するアウタ8a、出力軸3の後端
部に設けられたインナ8b、アウタ8aとインナ8bと
の間でトルク伝達を断続するローラ8c、このローラ8
cを付勢するスプリング8d等より構成されている。
【0017】出力軸3は、始動用モータ2の前方にアー
マチャシャフトと同軸に配され、軸受9を介してセンタ
ケース10に回転自在に支持されている。この出力軸3
の外周には、ヘリカルスプライン3aが設けられてい
る。センタケース10は、減速装置7と一方向クラッチ
8の外周を覆って、ハウジング11と始動用モータ2と
の間に挟持されている。
【0018】ピニオン軸4は、出力軸3の外周に嵌合す
る円筒形状を有し、自身の内周に設けられたヘリカルス
プライン4aが出力軸3のヘリカルスプライン3aと噛
み合って軸方向に移動可能に設けられ、且つ自身の外周
面がハウジング11に固定されたボールベアリング12
を介して回転自在及び摺動自在に支持されている。ハウ
ジング11の前端部には、ボールベアリング12に隣接
してシール部材13(例えばオイルシール)が配置さ
れ、ピニオン軸4の外周面に摺接してピニオン軸4との
間をシールしている。
【0019】ボールベアリング12より前方へ突出する
ピニオン軸4の前端側には、エンジン始動時にリングギ
ヤ14に噛み合うピニオンギヤ15が具備されている。
ピニオンギヤ15は、ピニオン軸4の外周面に設けられ
た直スプラインに嵌合してピニオン軸4に対し回転規制
され、ピニオン軸4の前端部に装着される止め輪16に
よって軸前方への移動が阻止されている。
【0020】電磁スイッチ5は、IGキー17(図2参
照)の投入により通電される励磁コイル18、この励磁
コイル18の周囲に形成される磁気回路19、及び励磁
コイル18の内周に摺動自在に嵌装されるプランジャ2
0等から構成され、励磁コイル18が発生する磁力を受
けてプランジャ20が吸引されると、プランジャ20に
具備される可動接点21が一組の固定接点22(図2参
照)に当接して両固定接点22間を導通することによ
り、始動用モータ2の通電回路を閉成する。
【0021】この電磁スイッチ5は、図1に示す様に、
ピニオン軸4の周囲に同心状に構成されている。即ち、
励磁コイル18は、ピニオン軸4の外周にプランジャ2
0が移動できる空間を確保してピニオン軸4の径方向外
側に配置されている。また、プランジャ20は、ピニオ
ン軸4の周囲に同心状に配置される円筒形状を有し、励
磁コイル18の内周を軸方向(図1の左右方向)に移動
可能に設けられている。
【0022】可動接点21は、例えば円環状に設けられ
て、絶縁材を介してプランジャ20の後端側外周に組付
けられ、接点圧スプリング23により前方(固定接点2
2側)へ付勢されている。一組の固定接点22は、可動
接点21と軸方向に対向してプランジャ20の径方向両
側に配置され、一方の固定接点22がハウジング11の
外側に取り出されたバッテリ端子24(図1参照)に接
続され、他方の固定接点22が始動用モータ2の正極ブ
ラシ25(図2参照)に接続されている。
【0023】プランジャ20とピニオン軸4との間に
は、プランジャ20の移動をピニオン軸4に伝達してピ
ニオン軸4を前方へ押し出すためのスラスト力伝達手段
が設けられている。そのスラスト力伝達手段は、ピニオ
ン軸4の外周に嵌合してピニオン軸4の回転を吸収する
ベアリング26と、軸方向にベアリング26とプランジ
ャ20との間に介在されてプランジャ20の移動をベア
リング26に伝達するスプリング27、及びベアリング
26に対しスプリング27の端部を受ける樹脂製のスプ
リングシート28等から構成されている。
【0024】ベアリング26は、例えば内輪26aと外
輪26bとが相対回転できる転がり軸受(ボールベアリ
ング)であり、内輪26aがピニオン軸4の外周面に圧
入固定されている、あるいはピニオン軸4の外周に嵌合
してストッパ等により軸前方への移動が規制されてい
る。外輪26bは、フリーな状態、あるいはプランジャ
20の内周面に摺接可能な状態である。スプリング27
は、一端がプランジャ20の内周側に突き出た小径部に
係合し、他端がスプリングシート28を介してベアリン
グ26の外輪26bに係合している。
【0025】次に、本実施例の作動を説明する。ユーザ
がIGキー17を投入して電磁スイッチ5の励磁コイル
18に通電されると、プランジャ20が磁力を受けて吸
引され、図1の左方向へ移動する。これにより、プラン
ジャ20の移動がスプリング27を介してベアリング2
6に伝達されるため、そのベアリング26を具備するピ
ニオン軸4が出力軸3上を前方へ押し出されて、ピニオ
ン軸4の前端部に具備されたピニオンギヤ15がリング
ギヤ14に当接する。
【0026】その後、スプリング27を撓ませながら更
にプランジャ20が前方へ移動すると、プランジャ20
に具備された可動接点21が一組の固定接点22に当接
して始動用モータ2の通電回路が閉じることにより、バ
ッテリ6から始動用モータ2に給電されてアーマチャ2
aに回転力が発生する。
【0027】アーマチャ2aの回転は、減速装置7で減
速された後、一方向クラッチ8を介して出力軸3に伝達
されて出力軸3を回転させる。この出力軸3の回転がヘ
リカルスプライン3a、4aを介してピニオン軸4に伝
達され、ピニオン軸4が回転すると、ピニオンギヤ15
がリングギヤ14に噛み合ってピニオン軸4の回転がリ
ングギヤ14に伝達されることにより、エンジンをクラ
ンキングする。
【0028】エンジン始動後、ユーザによりIGキー1
7がOFF 操作されると、励磁コイル18への通電が停止
されて吸引力が消滅するため、リターンスプリング30
の反力によりピニオン軸4が軸後方(図1の右方向)へ
押し戻されてピニオンギヤ15がリングギヤ14から離
脱する。なお、リターンスプリング30は、図1に示す
様に、出力軸3とピニオン軸4との間に組み込まれて、
自身の前端が出力軸3の先端部に設けられたストッパ3
1に係止され、後端がピニオン軸4の内周に設けられた
ストッパ32に係止されている。
【0029】ピニオン軸4が軸後方へ押し戻されると、
ピニオン軸4に固定されたベアリング26からスプリン
グ27を介してプランジャ20に後退力が伝達されるた
め、プランジャ20が後方へ押し戻されて初期位置(図
1に示す位置)に復帰する。その結果、可動接点21が
一組の固定接点22から離れて始動用モータ2の通電回
路が開くことにより、始動用モータ2への給電が停止し
てアーマチャ2aの回転が停止する。
【0030】(本実施例の効果)本実施例のスタータ1
は、電磁スイッチ5がピニオン軸4の周囲に同心状に構
成されている。即ち、励磁コイル18は、ピニオン軸4
の外周にプランジャ20が移動できる空間を確保してピ
ニオン軸4の径方向外側に配置され、プランジャ20
は、ピニオン軸4の周囲に同心状に配置される円筒形状
を有し、励磁コイル18の内周を軸方向に移動可能に設
けられている。
【0031】この構成によれば、プランジャ20の作動
中心軸をアーマチャシャフトと同軸に配置できるので、
始動用モータ2の径方向外側に電磁スイッチ5を並設す
る必要がない。また、従来の片持ちタイプのスタータ
(ボールベアリング12より前方へ突出するピニオン軸
4の前端側にピニオンギヤ15が具備されているスター
タ)でも、ピニオン軸4の外周を覆うハウジング11の
内周に一方向クラッチ8が移動できる空間が確保されて
いるので、その空間を利用して電磁スイッチ5をピニオ
ン軸4の周囲に配置することが可能である。その結果、
従来の片持ちタイプのスタータと比較しても、ピニオン
軸4の外周を覆うハウジング11の外径がそれ程大きく
なることはない。
【0032】また、本実施例のスタータ1は、ピニオン
ギヤ15を具備するピニオン軸4だけが出力軸3上を移
動する構造であり、一方向クラッチ8はピニオン軸4と
分離されて移動しないので、従来の片持ちタイプのスタ
ータと比較して移動重量を低減できる。この場合、電磁
スイッチ5の吸引力を低減できるので、電磁スイッチ5
の小型化が可能である。以上の結果、スタータ1の小型
化(特に径方向の小型化)を実現でき、車両への搭載性
が向上する。
【0033】更に、スラスト力伝達手段として、ピニオ
ン軸4の回転を吸収するベアリング26を有しているの
で、ピニオン軸4の回転がスプリング27に伝達される
ことはなく、スプリング27の連れ回りを防止すること
ができる。また、ベアリング26(外輪26b)に対し
てスプリング27の端部を受ける樹脂製のスプリングシ
ート28を設けているので、例えばピニオン軸4の回転
時に内輪26aの回転を受けて外輪26bが連れ回りす
ることがあっても、スプリングシート28に対しスプリ
ング27の端部が摺動できるので、スプリング27の連
れ回りを防止できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの全体図(一部断面を有する)であ
る。
【図2】スタータの電気回路図である。
【符号の説明】
1 スタータ 2 始動用モータ 3 出力軸 4 ピニオン軸 5 電磁スイッチ 8 一方向クラッチ 12 ボールベアリング(軸受) 13 シール部材 15 ピニオンギヤ 18 励磁コイル 20 プランジャ 26 ベアリング(スラスト力伝達手段) 26a 内輪 26b 外輪 27 スプリング(スラスト力伝達手段) 28 スプリングシート(スラスト力伝達手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/10 H02K 7/10 E

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転力を発生する始動用モータと、 この始動用モータの通電電流を制御する電磁スイッチ
    と、 前記始動用モータの回転軸と同軸に配された出力軸と、 前記始動用モータの回転を前記出力軸に伝達する一方向
    クラッチと、 前記出力軸の外周にヘリカルスプライン嵌合して軸方向
    に移動可能に設けられ、且つ自身の外周面が軸受を介し
    て回転自在及び摺動自在に支持されているピニオン軸
    と、 前記軸受より前方へ突出する前記ピニオン軸の先端部に
    設けられるピニオンギヤとを備え、 前記電磁スイッチの吸引力を利用して前記ピニオン軸を
    前方へ押し出す方式のスタータであって、 前記電磁スイッチは、前記ピニオン軸の周囲に同心状に
    構成されていることを特徴とするスタータ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載したスタータにおいて、 前記電磁スイッチは、前記ピニオン軸の径方向外側に配
    置された励磁コイルと、前記ピニオン軸の周囲に同心状
    に配置され、且つ前記励磁コイルの内周を軸方向に移動
    可能に設けられたプランジャとを有し、前記励磁コイル
    の磁力を受けて前記プランジャが軸前方へ吸引されて移
    動することにより、そのプランジャの移動が前記ピニオ
    ン軸に伝達されて前記ピニオン軸を前方へ押し出すこと
    を特徴とするスタータ。
  3. 【請求項3】請求項2に記載したスタータにおいて、 前記プランジャの移動を前記ピニオン軸に伝達して前記
    ピニオン軸を前方へ押し出すスラスト力伝達手段を備
    え、 このスラスト力伝達手段は、前記ピニオン軸の外周に嵌
    合して前記ピニオン軸の回転を吸収するベアリングと、
    軸方向に前記ベアリングと前記プランジャとの間に介在
    されて前記プランジャの移動を前記ベアリングに伝達す
    るスプリングとを有していることを特徴とするスター
    タ。
  4. 【請求項4】請求項3に記載したスタータにおいて、 前記ベアリングは、内輪と外輪とが相対回転できる転が
    り軸受であり、前記内輪が前記ピニオン軸に圧入されて
    軸方向の移動が規制されているか、あるいは前記ピニオ
    ン軸に対し軸前方への移動が規制された状態で嵌合して
    いることを特徴とするスタータ。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載したスタータにお
    いて、 前記スラスト力伝達手段は、前記ベアリングに対して前
    記スプリングの端部を受ける樹脂製のスプリングシート
    を有していることを特徴とするスタータ。
  6. 【請求項6】請求項1〜5に記載した何れかのスタータ
    において、 前記ピニオン軸を支持する前記軸受の前記ピニオンギヤ
    側に隣接して、前記ピニオン軸の外周面に摺接するシー
    ル部材が配置されていることを特徴とするスタータ。
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