JP2003138994A - エアクリーナー - Google Patents

エアクリーナー

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JP2003138994A JP2001330555A JP2001330555A JP2003138994A JP 2003138994 A JP2003138994 A JP 2003138994A JP 2001330555 A JP2001330555 A JP 2001330555A JP 2001330555 A JP2001330555 A JP 2001330555A JP 2003138994 A JP2003138994 A JP 2003138994A
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Wako Sangyo KK
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  • Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタエレメントをクリーナーケースより
取り外した際、フィルタエレメント内がごみや埃等によ
り汚損されにくくする。 【解決手段】 フィルタエレメント60がクリーナーケ
ース10内に取り付けられた状態において、アウトレッ
ト32と繋がってクリーナーケース10の内部に延びた
連通管22はフィルタエレメント60の空気排出口61
aに取り付けられたシール部材65の開口部65a内に
嵌挿される。このときシーブ部材65の開口部65aよ
りフィルタエレメント60の外部に広がって延びた円錐
状のリップ部65bはクリーナーケース10の上壁21
下面に押し付けられて外方に広がり、クリーナーケース
10の上壁21下面よりシール部材65側に突出して設
けられたリング状のリップ部保護部29はこの外方に広
がったリップ部65bの外周を囲んで位置する。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気入口より取り
入れられた空気を清浄化してエンジン等に供給するエア
クリーナーに関する。 【0002】 【従来の技術】エアクリーナーは例えば車両用エンジン
の吸気系統に備えられており、空気入口より空気を取り
入れ、その中の微細なごみや埃等を除去して清浄化した
上でエンジン等に供給するようになっている。このよう
にエアクリーナーが空気の濾過作用を行うことによりシ
リンダ内には大きなごみが入り込むことがなくなり、シ
リンダの摩耗の進行が抑えられてエンジンの寿命低下が
防止される。 【0003】このようなエアクリーナーには通常、空気
出口と繋がってクリーナーケースの内部に延びた管部材
と、フィルタエレメントの空気排出口に取り付けられて
フィルタエレメントがクリーナーケース内に取り付けら
れた状態で上記管部材が嵌入する開口部を有するシール
部材(パッキン)とが備えられている。このシール部材
には上記管部材が挿入される開口部よりフィルタエレメ
ントの外部に広がって延びる円錐状のリップ部が設けら
れており、フィルタエレメントがクリーナーケース内に
取り付けられ、管部材がシール部材の開口部内に位置し
た状態では、このシール部材のリップ部はクリーナーケ
ースの内面に押し付けられて外方に広がって管部材とフ
ィルタエレメントとの間をシールするようになってい
る。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のエアクリーナーにあっては、フィルタエレメ
ントの清掃時などにおいてフィルタエレメントをクリー
ナーケースより取り外すと、フィルタエレメントが揺す
ぶられたときにフィルタエレメントの濾紙やクリーナー
ケースの内面に付着していたごみや埃等が散乱し、これ
らごみや埃等が空気排出口よりフィルタエレメント内に
入り込んでフィルタエレメントの内部が汚されてしまう
場合があった。 【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであり、フィルタエレメントをクリーナーケースよ
り取り外した際、フィルタエレメント内がごみや埃等に
より汚損されにくくした構成のエアクリーナーを提供す
ることを目的としている。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明に係るエアクリー
ナーは、空気入口(例えば、実施形態におけるインレッ
ト24)及び空気出口(例えば、実施形態におけるアウ
トレット32)が形成されたクリーナーケースと、クリ
ーナーケースの内部に設けられた空気濾過用のフィルタ
エレメントとを備え、空気入口より取り入れられた空気
がフィルタエレメントを通過して空気出口より排出され
る構成のエアクリーナーであって、空気出口と繋がって
クリーナーケースの内部に延びた管状部(例えば、実施
形態における連通管22)と、フィルタエレメントの空
気排出口に取り付けられ、この空気排出口の内周を囲む
開口部及びこの開口部よりフィルタエレメントの外部に
広がって延びた円錐状のリップ部を有したシール部材
と、クリーナーケースの内面よりシール部材側に突出し
て管状部を囲むようになっているリング状のリップ部保
護部とを備え、フィルタエレメントがクリーナーケース
内に取り付けられた状態では、管状部はシール部材の開
口部内に嵌挿されるとともにシール部材のリップ部はク
リーナーケースの内面に押し付けられて外方に広がり、
リップ部保護部は外方に広がったリップ部の外周を囲ん
で位置している。 【0007】このエアクリーナーにおいては、フィルタ
エレメントがクリーナーケース内に取り付けられた状態
でクリーナーケースの内面に押し付けられて外方に広が
っているシーブ部材のリップ部は、クリーナーケースの
内面よりシール部材側に突出して設けられたリング状の
リップ部保護部の内方に位置して保護されるようになっ
ている。このため、フィルタエレメントをクリーナーケ
ースより取り外し、フィルタエレメントの濾紙やクリー
ナーケースの内面に付着したごみや埃等がクリーナーケ
ース内に散乱した場合でも、これらごみや埃等はフィル
タエレメントの空気排出口よりフィルタエレメント内に
入り込みにくくなり、フィルタエレメントの内部がごみ
や埃等により汚損される事態を防止することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る
エアクリーナーの一実施形態を示す部分断面正面図であ
り、図2はその部分断面右側面図、図3は部分断面左側
面図、図4は部分断面平面図である。また、図5は図1
における矢視V−Vより見た断面図、図6は図2における
矢視VI−VIより見た断面図、図7は図3における矢視VI
Iより見たの底面図である。また、図8は本エアクリー
ナーの分解斜視図である。 【0009】図8に示すように、本エアクリーナー1は
クリーナーケース10と、このクリーナーケース10内
に収容保持された円筒状のフィルタエレメント60と、
クリーナーケース10内に着脱自在に取り付けられて水
分離部材としての役割を果たすインレットパイプ70と
を備えて構成される。ここでクリーナーケース10はケ
ース本体20と、このケース本体20の上部に着脱自在
に取り付けられる上部カバー30と、ケース本体20の
下部に着脱自在に取り付けられる下部カバー40と、ケ
ース本体20の側部に着脱自在に取り付けられる側部カ
バー50とを有して構成されている。 【0010】クリーナーケース10のケース本体20は
その中央部が縦長の円筒形状に形成されており、その内
部にはフィルタエレメント60を収容するための円筒状
のエレメント収容空間ESが形成されている(図5及び
図6参照)。このエレメント収容空間ESを構成するケ
ース本体20の上壁21中央部には円形の上部開口21
aが形成されており(図8参照)、この上部開口21a
からは円筒状の連通管22が下方に延びて設けられてい
る(図5参照)。また、エレメント収容空間ESの正面
側には中空の水溜め槽半体23が形成されており、その
右壁23aからは空気の入口であるインレット24が右
方水平に突出して延びて設けられている。水溜め槽半体
23の内部壁23bの上部にはエレメント収容空間ES
と繋がる空気流入窓25が開口しており、インレット2
4より流入した空気はこの空気流入窓25からエレメン
ト収容空間ES内に入り込むようになっている。 【0011】エレメントケース10を構成する側部カバ
ー50はケース本体20に形成された上述の水溜め槽半
体23の前方に着脱自在に取り付けられ、この側部カバ
ー50がケース本体20に取り付けられた状態では、水
溜め槽半体23と側部カバー50とにより水溜め槽が形
成されてその内部には水溜め空間WSが形作られる(図
4,5,6参照)。水溜め槽半体23の下部には水抜き
孔が設けられており、この水抜き孔には水抜き用のアン
ローダバルブ91が取り付けられている(図2,7,8
参照)。 【0012】図9はインレットパイプ70の斜視図を示
している。このインレットパイプ70の基部71はほぼ
円筒状に形成されて水平方向に延びており、その上下部
にはケース本体20に本インレットパイプ70を取り付
けるための耳部72,72が上下に張り出して設けられ
ている。基部71のケース本体20側に位置する内面は
空気の入口側(インレット24側)では円筒曲面状に形
成されているが、空気の出口側(空気流入窓25側)で
はほぼ平面状に形成されるとともに、空気の出口側に延
出して延びた空気案内部73が設けられている。また、
空気案内部73の下方側には空気の出口側にほぼ水平に
突出して延びた水分案内部74が設けられており、その
先端部は先鋭状に形成されている。また、この水分案内
部74の空気案内部73とは反対側(側部カバー50
側)の付け根部、すなわち空気案内部73と水分案内部
74との間にはインレット24側に延びた切り欠き75
が設けられている(図12も参照)。 【0013】ケース本体20に形成された上記空気流入
窓25の上下位置には、図8に示すようにインレットパ
イプ70を取り付けるための上下の突起26,26が設
けられており、これら突起26,26にインレットパイ
プ70の上下の耳部72,72に形成された孔72a,
72aを貫通させた上で両突起26,26の端部にプッ
シュナットN,Nを装着することによりインレットパイ
プ70をケース本体20に取り付けることができる。こ
のように本エアクリーナー1におけるインレットパイプ
70はケース本体20に対して着脱自在である。 【0014】図10はフィルタエレメント10の部分断
面正面図である。この図に示すように、本エアクリーナ
ー1に用いられるフィルタエレメント60は多数の孔が
形成された円筒殻からなる基部61の外周に蛇腹状に折
り畳んだ不織布からなる濾紙62を巻き付けるように取
り付け、その上端及び下端を円盤状の固定キャップ6
3,64により保持した構成となっている。上方の固定
キャップ63の中央部には基部61の外周よりもやや大
きい内周を有する円孔からなる空気排出口61a(図1
1参照)が設けられており、この空気排出口61aには
上方に向かって外方に開いた円錐状のリップ部65aを
有する円筒状のシール部材65が取り付けられている。
また、このフィルタエレメント60の下方に位置する固
定キャップ64の下面側には断面台形リング状のダスト
カバー設置用部材66が設けられている。 【0015】フィルタエレメント60は図5及び図8に
示すように上方に開口した円筒皿状のダストカバー80
により下部が保持された状態でケース本体20の下部よ
り挿入取り付けされ、このダストカバー80を更に下か
ら保持するように上方に開口した円筒皿状の下部カバー
40がケース本体20の下部に装着される。ダストカバ
ー80の底面部には断面台形状のリング状溝81が形成
されており、ダストカバー80がフィルタエレメント6
0の下部に取り付けられた状態では、上記フィルタエレ
メント60下部のダストカバー設置用部材66が上方か
ら嵌入するようになっている。また、ダストカバー80
の外周部には外方に張り出して設けられたリング状のガ
スケット保持部82が設けられており、このガスケット
保持部82にはリング状のガスケット83が取り付けら
れている(図5及び図8参照)。このガスケットはケー
ス本体20内に取り付けられたときにケース本体20の
内壁に密着してダストカバー80とケース本体20内面
との間の気密性を保つ働きをする。 【0016】下部カバー40の外周部には揺動自在に取
り付けられた3つのクランプ43,43,43が取り付
けられており、これらクランプ43,43,43をケー
ス本体20下部に設けられたクランプ係止部27に係止
することにより下部カバー40をケース本体20に固定
することができるようになっている。また、下部カバー
40の中央部には上下に貫通した孔が設けられており、
この孔にはアンローダバルブ92が取り付けられている
(図5,7,8参照)。 【0017】このようにフィルタエレメント60がエレ
メント収容空間ES内に装着されると、ケース本体20
の上壁21より下方に延びて形成された前述の連通管2
2がフィルタエレメント60の上部に取り付けられたシ
ール部材65の開口部65aより嵌入する。フィルタエ
レメント60が完全にケース本体20内に装着される
と、シール部材65のリップ部65bはケース本体20
の上壁21に下方から押し付けられて外方に開き、円錐
部内の空気が負圧になってリップ部65bがケース本体
20の上壁21に密着する。これによりフィルタエレメ
ント60の基部61と連通管22との間はシールされた
状態となり、フィルタエレメント60の基部61内の空
気は効率よくアウトレット32に流れるようになる。図
11はフィルタエレメント60の装着前後におけるシー
ル部材65のリップ部65bの状態を示す図であり、
(A)はフィルタエレメント60がケース本体20に装
着されている途中を、(B)はフィルタエレメント60
がケース本体20内に装着された後をそれぞれ示してい
る。 【0018】また、ケース本体20の上壁21下面には
図5及び図11に示すように下方に突出したリング状の
リップ部保護部29が設けられており、上述のようにフ
ィルタエレメント60がエレメント収容空間ES内に取
り付けられた状態では、外方に開いたシール部材65の
リップ部65bはそのリップ部保護部29の内方に位置
するようになっている。すなわち、フィルタエレメント
60がクリーナーケース10内に取り付けられた状態で
は、リップ部保護部29は外方に広がったシール部材6
5のリップ部65bの外周を囲んで位置している。 【0019】上部カバー30はケース本体20の上部に
取り付けられる。この上部カバー30には箱形形状のボ
ックス部31と、このボックス部31の中央部より水平
に屈曲して延びて形成された筒状のアウトレット(空気
出口)32とを有しており、上部カバー30がケース本
体20の上壁21上面側に形成された上部カバー取付枠
28に取り付けられた状態では、ボックス部31とケー
ス本体20の上壁21との間にレゾネータ空間RSが形
成されるようになっている(図5参照)。インレット2
4より流入した空気は空気流入窓25よりエレメント収
容空間ES内に入り、フィルタエレメント60の外周を
回りながら流れる。そして、フィルタエレメント60の
濾紙62をその外周部より内周部に向かう方向に通過し
て基部61の内部空間内に至り、この基部61の内部空
間と連通した連通管22より上記レゾネータ空間RS内
を経てアウトレット32から本エアクリーナー1の外部
に排出される。アウトレット32はエンジン(図示せ
ず)の吸気系統に接続されるため、本エアクリーナー1
内の空気はエンジンの吸気バルブの開閉により振動する
が、上記のように空気の流路の途中にレゾネータ空間R
S、すなわち共鳴空間が位置しているために吸気騒音は
減衰し、吸気動作もスムーズに行われるようになる。 【0020】また、上述のように、空気流入窓25より
エレメント収容空間ES内に入った空気はフィルタエレ
メント60の外周を回りながら流れるので、その遠心力
により空気中に含まれる大きな埃や小石などが分離され
る。本エアクリーナー1においては、図6に示すように
円筒状のエレメント収容空間ESの中心軸AX1とこの
エレメント収容空間ES内に保持されたフィルタエレメ
ント60の中心軸AX2とは僅かにずれてフィルタエレ
メント60の中心軸AX2はエレメント収容空間ESの
中心軸AX1の後右方(図6では紙面の右下方)に位置
しており、エレメント収容空間ESを形成する円筒状の
ケース本体20の内壁とフィルタエレメント60の外面
とがなす空気通路の幅は広い部分から狭い部分へ滑らか
に変化するようになっているので、インレット24より
流入した空気の速度は徐々に速められてより効果的に小
石等を分離できるようになっている。 【0021】このように遠心力により分離された小石等
はケース本体20の内壁に沿って下方に落ちていくが、
これら小石等を下部カバー40内に導くため、リング状
のガスケット保持部82の一部には上下に貫通した切り
欠き部84(図6において斜線で示す部分)が設けられ
ている。下部カバー40の底壁41の上面側には図6及
び図8に示すようにダストカバー80の底面を支持する
3つのダストカバー支持リブ42,42,42が設けら
れているが、これらダストカバー支持リブ42,42,
42はインレット24から流入した空気がケース本体2
0内を回る方向と同一の方向に曲がった羽根形状をして
いるので、ケース本体20内を回ることにより空気中よ
り分離され、上記ガスケット保持部82の切り欠き部8
4を通って下部カバー40まで降りてきた大きな埃や小
石等は下部カバー40の中央に集められる。このように
して下部カバー40の中央に集められた大きな埃や小石
等は前述のクランプ43,43,43による係止を解除
して下部カバー40をケース本体20より取り外すこと
により本エアクリーナー1の外部に排出させることがで
きる。 【0022】図12は図6におけるケース本体20の空
気流入窓25近傍の拡大図である。この図に示すよう
に、インレットパイプ70がケース本体20に取り付け
られた状態では、インレットパイプ70の空気案内部7
3はケース本体20に形成された上述の空気流入窓25
からエレメント収容空間ES内に入り込むようになって
いる。これによりインレット24より流入した空気の一
部は空気案内部73に案内されてエレメント収容空間E
S内に流入するが、インレットパイプ70の空気案内部
73はその内壁面73aの延長面Hがフィルタエレメン
ト60の濾紙62の外周縁に接する位置に位置している
ため、インレットパイプ70を出た空気はエレメント収
容空間ES内にスムーズに流入する。そして、このよう
にエレメント収容空間ES内に流入した空気はフィルタ
エレメント60の外周を回りつつ下方へ向けて降下する
ように流れる。また、インレットパイプ70がケース本
体20内に取り付けられた状態では、インレットパイプ
70の水分案内部74もエレメント収容空間ES内に位
置するが、水分案内部74の先端部及び空気案内部73
と水分案内部74との間に設けられた上記切り欠き75
はエレメント収容空間ESの外、すなわち水溜め空間W
S内に位置するようになっている。 【0023】インレット24よりケース本体20内に流
入した空気中の水分はインレットパイプ70の基部内壁
(基部71の内壁)において凝結して水滴となるが、こ
の基部内壁に付着した水滴は自重により基部内壁の底部
へ移動するとともに、エレメント収容空間ESに流れる
空気により空気の出口側(空気流入窓25側)に押され
て移動するのでインレットパイプ70に形成された前述
の切り欠き75より水溜め空間WS内に落下する。ま
た、インレットパイプ70の水分案内部74の先端が水
溜め空間WS内に位置していることから、上記切り欠き
75より落下しなかった水分も水分案内部74を伝って
その先端部から水溜め空間WS内に落下する。ここで、
インレット24より流入した空気中の水分が凝結し易い
ようにするため、インレット24内に格子状の部材(例
えばハニカム構造の筒状部材)を挿入取り付けするよう
にしてもよい。また、インレットパイプ70の基部内壁
において水滴とならなかった空気(水分を含んだ空気)
は水分を含まない空気よりも慣性が大きいため、空気流
入窓25よりエレメント収容空間ES内に流入すること
なく直進してその多くは水溜め空間WS内に入ることに
なる。このように水溜め空間WS内に蓄積された水分は
前述のアンローダバルブ91を押し上げて水溜め槽半体
23に設けられた水抜き孔を開放することにより本エア
クリーナー1の外部に排出させることができる。 【0024】上述のように、インレット24より流入し
た空気中の水分はインレットパイプ70において分離さ
れて水溜め空間WS内に蓄積されるが、全ての水分がイ
ンレットパイプ70において分離されるわけではない。
インレットパイプ70において流入空気より分離されな
かった水分はケース本体20の空気流入窓25よりエレ
メント収容空間ES内に入り込むが、その水分はエレメ
ント収容空間ES内を回る間にケース本体20の内壁に
おいて凝結して下方に流れ落ちる。このような水分は図
5からも分かるようにダストカバー80のガスケット保
持部82に流れ落ちるが、このガスケット保持部82に
流れ落ちた水分は前述の切り欠き84部より下部カバー
40内へ流入する。このように下部カバー40内へ流入
した水分は上述のアンローダバルブ92を押し上げて下
部カバー40中央部の孔を開放することにより本エアク
リーナー1の外部に排出させることができる。 【0025】また、フィルタエレメント60の清掃時な
どフィルタエレメント60をケース本体20より取り外
す場合には、先ずケース本体20下部のクランプ係止部
27に引き掛けられたクランプ43,43,43の係止
を解除してケース本体20より下部カバー40を取り外
し、続いてダストカバー80をフィルタエレメント60
の下部より取り外す。そしてフィルタエレメント60の
下部を手でつかんで斜めに傾け、ケース本体20の上壁
21に吸着したシール部材65のリップ部65bを上壁
21より剥がれるようにする。この後フィルタエレメン
ト60を下方に引き抜いてケース本体20より取り出せ
ばフィルタエレメント60をケース本体20より分離す
ることができる。 【0026】このようにフィルタエレメント60を斜め
に傾けてリップ部65bの吸着を剥すようにすると、フ
ィルタエレメント60全体は揺すぶられて濾紙62やケ
ース本体20の上壁21の下面に付着していたごみや埃
等がケース本体20内で散乱するが、本エアクリーナー
1においては前述のように、フィルタエレメント60が
クリーナーケース10内に取り付けられた状態でクリー
ナーケース10の内面(上壁21の下面)に押し付けら
れて外方に広がっているリップ部65bは、クリーナー
ケース10の内面よりシール部材65側に突出して設け
られたリング状のリップ部保護部29の内方に位置して
保護されるようになっているので、フィルタエレメント
60をクリーナーケース10より取り外し、フィルタエ
レメント60の濾紙62やクリーナーケース20の内面
に付着したごみや埃等がクリーナーケース10内に散乱
した場合でも、これらごみや埃等はフィルタエレメント
60の空気排出口61aよりフィルタエレメント60内
(すなわち基部61内)に入り込みにくくなり、フィル
タエレメント60の内部がごみや埃等により汚損される
事態を防止することができる。 【0027】これまで本発明の好ましい実施形態につい
て説明してきたが、本発明の範囲は上述のものに限定さ
れない。例えば、本発明が適用されるエアフィルターの
形状は上述の実施形態において示したものに限られず、
空気入口(上記実施形態ではインレット24に相当)及
び空気出口(上記実施形態ではアウトレット32に相
当)が形成されたクリーナーケースと、このクリーナー
ケースの内部に設けられた空気濾過用のフィルタエレメ
ントとを備え、空気入口より取り入れられた空気がフィ
ルタエレメントを通過して空気出口より排出される構成
のエアクリーナーであれば本発明の適用が可能である。 【0028】 【発明の効果】このように本発明に係るエアクリーナー
においては、フィルタエレメントがクリーナーケース内
に取り付けられた状態でクリーナーケースの内面に押し
付けられて外方に広がっているシーブ部材のリップ部
は、クリーナーケースの内面よりシール部材側に突出し
て設けられたリング状のリップ部保護部の内方に位置し
て保護されるようになっている。このため、フィルタエ
レメントをクリーナーケースより取り外し、フィルタエ
レメントの濾紙やクリーナーケースの内面に付着したご
みや埃等がクリーナーケース内に散乱した場合でも、こ
れらごみや埃等はフィルタエレメントの空気排出口より
フィルタエレメント内に入り込みにくくなり、フィルタ
エレメントの内部がごみや埃等により汚損される事態を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るエアクリーナーの一実施形態を示
す部分断面正面図である。 【図2】図1に示す本エアクリーナーの部分断面右側面
図である。 【図3】図1に示す本エアクリーナーの部分断面左側面
図である。 【図4】図1に示す本エアクリーナーの部分断面平面図
である。 【図5】図1における矢視V−Vより見た断面図である。 【図6】図2における矢視VI−VIより見た断面図であ
る。 【図7】図3における矢視VIIより見た底面図である。 【図8】本エアクリーナーの分解斜視図である。 【図9】インレットパイプの斜視図である。 【図10】フィルタエレメントの部分断面正面図であ
る。 【図11】フィルタエレメントの装着前後におけるシー
ル部材のリップ部の状態を示す図であり、(A)はフィ
ルタエレメントがケース本体に装着されている途中を、
(B)はフィルタエレメントがケース本体内に装着され
た後をそれぞれ示している。 【図12】図6におけるケース本体の空気流入窓近傍の
拡大図である。 【符号の説明】 1 エアクリーナー 10 クリーナーケース 20 ケース本体 24 インレット 25 空気流入窓 29 リップ部保護部 30 上部カバー 32 アウトレット 40 下部カバー 50 側部カバー 60 フィルタエレメント 65 シール部材 65a 開口部 65b リップ部 70 インレットパイプ 80 ダストカバー ES エレメント収容空間 WS 水溜め空間 RW レゾネータ空間
フロントページの続き Fターム(参考) 4D058 JA02 JA10 JB25 KA15 KA16 KA27 KC19 KC63 SA07 SA15 TA01

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 空気入口及び空気出口が形成されたクリ
    ーナーケースと、前記クリーナーケースの内部に設けら
    れた空気濾過用のフィルタエレメントとを備え、前記空
    気入口より取り入れられた空気が前記フィルタエレメン
    トを通過して前記空気出口より排出される構成のエアク
    リーナーであって、 前記空気出口と繋がって前記クリーナーケースの内部に
    延びた管状部と、 前記フィルタエレメントの空気排出口に取り付けられ、
    この空気排出口の内周を囲む開口部及びこの開口部より
    前記フィルタエレメントの外部に広がって延びた円錐状
    のリップ部を有したシール部材と、 前記クリーナーケースの内面より前記シール部材側に突
    出して前記管状部を囲むようになっているリング状のリ
    ップ部保護部とを備え、 前記フィルタエレメントが前記クリーナーケース内に取
    り付けられた状態では、前記管状部は前記シール部材の
    前記開口部内に嵌挿されるとともに前記シール部材の前
    記リップ部は前記クリーナーケースの内面に押し付けら
    れて外方に広がり、前記リップ部保護部は外方に広がっ
    た前記リップ部の外周を囲んで位置していることを特徴
    とするエアクリーナー。
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