JP2003137047A - 車載機器通信システム及び車内通信制御装置 - Google Patents

車載機器通信システム及び車内通信制御装置

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JP2003137047A
JP2003137047A JP2001333473A JP2001333473A JP2003137047A JP 2003137047 A JP2003137047 A JP 2003137047A JP 2001333473 A JP2001333473 A JP 2001333473A JP 2001333473 A JP2001333473 A JP 2001333473A JP 2003137047 A JP2003137047 A JP 2003137047A
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vehicle
communication
control device
frame
frequency band
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JP2001333473A
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English (en)
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Takeo Uchino
剛雄 内野
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両内の通信で送受信される情報量の増加に
対し、車載機器を接続するハーネスの数を増やすことな
く対応可能であり、車載機器の異常検出及びその対応処
理を行うことができる車載機器通信システム及び車内通
信制御装置の提供。 【解決手段】 光ケーブルを用いて通信制御装置1及び
各車載機器(ECU_a,ECU_b,…)2,2…を接続
することにより、トークン・リング・ネットワークをな
す車内通信網L1〜L3が構築され、通信制御装置1が
マスタとなって管理用フレーム,ステータス管理用のフ
レーム,診断用のフレーム等を用いて管理する。また、
伝送される光信号は、その波長(周波数)が多重化され
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より多数の車載機
器を搭載すると共に、各車載機器の異常検出を可能とす
る車載機器通信システム、及び該システムに用いる車内
通信制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両には多数の電子機器(車載機器)が
搭載されており、これらが相互に接続されて車内LAN
が構築されている。該車内LANは、各車載機器間をメ
タルケーブルを用いて接続され、ISO11519-2,ISO11898
等に基づくCAN(ControllerArea Network )、SA
E(Society of Automotive Engineers )に基づくJ236
6 などを利用している。
【0003】ところで、近年における車両のハイテク化
に伴い搭載される車載機器は増加傾向にあり、また、車
両内及び車両内外間での情報通信量も急激に増加しつつ
ある。従って従来は、各車載機器間を接続するためのワ
イヤハーネスを新規に敷設することによって車載機器の
増加に対応し、また、情報を送受信する回線を多重化す
ることによって情報通信量の増加に対応している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来は
ワイヤハーネスを用いており、既に車両内には多数のワ
イヤハーネスが敷設された状態となっているため、今後
の車載機器の増加に対応すべく新規に敷設する場所を確
保することは困難である。また、仮に敷設場所が確保さ
れた場合であっても、車両重量が増加するため、排出さ
れる排気ガスが増加してしまう。近年、世界的に排気ガ
スの排出環境基準が厳格化されており、排気ガスの増加
を伴うワイヤハーネスの新規敷設は回避する必要があ
る。
【0005】また、車載機器の増加、車両内及び車両内
外間での情報通信量の増加に伴い、ワイヤハーネスでは
容量不足が深刻化されつつある。例えば、前述したCA
Nの通信速度は最大で1Mbps、 J2366にあっては約
115kbpsであり、今後の情報通信量の増加を考え
た場合、到底対応できるものではない。
【0006】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであり、車載機器間に光ケーブルを敷設して
光通信を用いて車載機器通信システムを構築し、前記光
通信にて波長(又は、周波数)を多重化して情報を伝送
することにより、光ケーブル及びデータリンクの選択に
よっては数Gbps以上の通信速度を実現することがで
きる光通信において更により多くの情報を高速に伝送す
ることができ、今後の情報通信量の増加を考慮しても十
分な容量を備えると共に、敷設するハーネス数を減らす
ことができ、車両の組立コストを低減することもできる
車載機器通信システム、及び該システムに用いる車内通
信制御装置を提供することを目的とする。
【0007】また、各車載機器の異常状態、例えば、車
載機器が動作不能である、光通信に用いている周波数帯
が使用不能である、等の異常状態を検出することによ
り、信頼性の高い車内LANを構築することができる車
載機器通信システム、及び該システムに用いる車内通信
制御装置を提供することを目的とする。
【0008】更に、異常状態の検出の結果、光通信にて
用いている周波数帯が、何れかの車載機器にて使用不能
である旨の異常状態を検出した場合、前記周波数帯に代
えて他の周波数帯を用いるべく変更することにより、光
通信に用いる周波数帯を柔軟に変更可能であり、耐性が
高く信頼性を有する車内LANを構築することができる
車両機器通信システム、及び該システムに用いる車内通
信制御装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る車載機器
通信システムは、車両が備える複数の車載機器間にて光
通信を行う車載機器通信システムにおいて、前記光通信
にて伝送する情報を多重化する手段を備えることを特徴
とする。
【0010】第2発明に係る車載機器通信システムは、
第1発明に係る車載機器通信システムにおいて、車載機
器が動作不能である異常、及び前記光通信にて用いる周
波数帯が使用不能である異常を含む異常状態を検出する
手段を更に備えることを特徴とする。
【0011】第3発明に係る車載機器通信システムは、
第2発明に係る車載機器通信システムにおいて、前記光
通信にて用いる周波数帯が使用不能である異常状態を検
出した場合、光通信にて用いる周波数帯を他の周波数帯
に変更する手段を更に備えることを特徴とする。
【0012】第4発明に係る車内通信制御装置は、車両
が備える通信回線に接続される複数のノードの間での光
通信を制御する車内通信制御装置において、前記光通信
にて伝送する情報を多重化する手段を備えることを特徴
とする。
【0013】第5発明に係る車内通信制御装置は、第4
発明に係る車内通信制御装置において、ノードが動作不
能である異常、及び前記光通信にて用いる周波数帯が使
用不能である異常を含む異常状態を検出する手段を更に
備えることを特徴とする。
【0014】第6発明に係る車内通信制御装置は、第5
発明に係る車内通信制御装置において、前記光通信にて
用いる周波数帯が使用不能である異常状態を検出した場
合、光通信にて用いる周波数帯を他の周波数帯に変更す
る手段を更に備えることを特徴とする。
【0015】第1発明及び第4発明による場合は、車載
機器間に光ケーブルを敷設して光通信を用い、該光通信
での情報の伝送において、波長(又は、周波数)を多重
化することにより、数Gbps以上の通信速度を実現可
能な光通信において更により多くの情報を高速に伝送す
ることができ、今後の情報通信量の増加を考慮しても十
分な容量を備えることができると共に、敷設するハーネ
ス数を減らすことができ、車両の組立コストを低減する
こともできる車載機器通信システム、及び該システムに
用いる車内通信制御装置を実現することができる。
【0016】第2発明及び第5発明による場合は、車載
機器が動作不能である、光通信に用いている周波数帯が
使用不能である、等の異常状態を検出することにより、
信頼性の高い車内LANを構築することができる車載機
器通信システム、及び該システムに用いる車内通信制御
装置を実現することができる。
【0017】第3発明及び第6発明による場合は、光通
信にて用いている周波数帯(波長帯)が、何れかの車載
機器にて使用不能である旨の異常状態を検出した場合、
前記周波数帯に代えて他の周波数帯を用いるべく変更す
ることにより、光通信に用いる周波数帯を柔軟に変更可
能であり、耐性が高く信頼性を有する車内LANを構築
することができる車両機器通信システム、及び該システ
ムに用いる車内通信制御装置を実現することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明に係る車
載機器通信システムの実施の形態における構成を示す模
式図である。図中1は本発明に係る通信制御装置(車載
通信制御装置)であり、該通信制御装置1、及び、車載
機器としてエンジン制御用ECU,ABS用ECUなど
の複数のECU(Electronic Control Unit )2,2,
…が、1本の光ケーブルを用いて数珠繋ぎに接続され、
車内通信網(車内LAN)L1〜L3が構築されてい
る。本実施の形態では、光ケーブル内を複数の波長が多
重化された光信号を伝送して情報の送受信を行うため、
実質的に1本の光ケーブルに接続されたECU2,2,
…により複数の車内通信網L1〜L3を実現している。
また、例えば1つの車内通信網L1内での通信において
も、情報を多重伝送することができ、より多くの情報の
送受信が可能になっている。なお、光ケーブルを用いて
伝送可能な波長を、λ0,λ1,λ2,…,λnとす
る。
【0019】図2は通信制御装置1の構成を示すブロッ
ク図である。通信制御装置1はCPU10を備え、該C
PU10は、RAM11,ROM12,異常記録データ
ベース(以下、異常記録DB)13,波長多重送信部1
4,波長多重受信部15,フレーム分割・組立部17,
送信データ生成部16,受信フレーム判別部18,及び
送信波長選択部19などのハードウェアの動作を制御す
る。
【0020】RAM11は、CPU10が演算処理を行
う際に生じるデータを一時的に記憶する他、後述する波
長多重送信部14,波長多重受信部15にて送受信され
たデータ等を一時的に記憶する。
【0021】ROMはマスクROM又はPROM等から
なり、異常検出プログラム12a及び記録更新プログラ
ム12bの他、通信制御装置1を動作させるために必要
な各種プログラムが記録されている。前記異常検出プロ
グラム12aは、RAM11にロードされCPU10に
よって実行されることにより、本実施の形態に係る車載
機器通信システムにおいて通信制御装置1に接続される
ECU2,2,…に異常が発生したか否か、及び異常の
種類を検出するためのプログラムである。記録更新プロ
グラム12bは、同様にしてCPU11により、異常検
出プログラム12aに基づき検出された異常に関する情
報(以下、異常情報)を、ハードディスク等からなる異
常記録データベース(以下、異常記録DB)13へ記録
してその内容を更新するためのプログラムである。
【0022】波長多重送信部14は、後述する送信波長
選択部19により選択された送信波長を多重化し、外部
へ送信するためのハードウェアであり、その構成を図3
のブロック図に示す。波長多重送信部14は、所望の波
長の光信号を発振することができる複数のレーザ可変光
源141,141,…をそなえ、該レーザ可変光源14
1,141,…は夫々異なる波長の光信号を発振してい
る。送信波長選択部19からの指示に基づきレーザ可変
光源141,141,…が発振する光信号は、夫々送信
器142,142,…により波長合波器143へ送信さ
れ、該波長合波器143にて多重化されて外部へ送信さ
れる。従って、車内通信網L1〜L3内は、異なる複数
の波長が多重化された光信号が伝送される。なお、波長
合波器143は、λ0,λ1,λ2,…,λn全ての波
長の光信号を多重化することができる。
【0023】波長多重受信部15は、多重化された光信
号を外部から受信するためのハードウェアであり、その
構成を図4のブロック図にて示す。波長多重受信部15
は、多重化された光信号を、含まれるすべての波長に分
波可能な波長分波器151を備え、該波長分波器151
により分波された夫々の波長に対応する光信号は、波長
選択受信器152,152,…へ入力される。波長選択
受信器152,152,…は、必要とされる波長の光信
号のみを選択的に受信するためのものであり、該波長選
択受信器152,152,…にて選択された波長に対応
する光信号は、O/E(光・電気変換器)153,15
3,…へ入力され、電気信号へと変換されて通信制御装
置1内部へと取り込まれる。なお、波長分波器151
は、λ0,λ1,λ2,…,λn全ての波長の光信号を
分波することができる。
【0024】送信データ生成部16は、CPU10から
の指示に従い、波長多重送信部14を介して外部へ送信
すべきデータを生成するためのものであり、生成された
データは、フレーム分割・組立部17へ入力され、フレ
ーム(データ・ブロック)に分割される。
【0025】受信フレーム判別部18は、波長多重受信
部15を介して受信したフレームに付されている宛先ア
ドレスから、通信制御装置1にて受信すべきフレームか
否かを判別するためのものであり、通信制御装置1にて
受信すべきフレームであると判別した場合は、該フレー
ムをフレーム分割・組立部17へ入力し、フレームを組
み立てる。
【0026】送信波長選択部19は、波長多重送信部1
4を介して外部へ送信するデータに割り当てる波長を選
択するためのものであり、異常検出プログラム12aに
より、送信先のECU2がある周波数帯を利用できない
との異常を検出した場合には、その他の周波数帯を利用
すべく選択することができる。
【0027】図5はECU2の構成を示すブロック図で
ある。ECU2はCPU20を備え、該CPU20は、
RAM21,ROM22,波長多重送信部23,波長多
重受信部24,送信データ生成部25,フレーム分割・
組立部26,受信フレーム判別部27,及び送信波長選
択部28などのハードウェアの動作を制御する。
【0028】なお、CPU20により動作が制御される
前記ハードウェアは、図2にて示した通信制御装置1に
おけるRAM11,ROM12,波長多重送信部14,
波長多重受信部15,送信データ生成部16,フレーム
分割・組立部17,受信フレーム判別部18,及び送信
波長選択部19と略同一の機能を有しているため、ここ
での詳述は省略する。但し、ECU2が備えるROM2
2には、通信制御装置1が備えるROM12に格納され
た異常検出プログラム12a及び記録更新プログラム1
2bは必要ない。また、波長多重送信部23,波長多重
受信部24は、全ての波長λ0,λ1,λ2,…,λn
に対して合波,分波できる必要はない。
【0029】次に、上述した構成をなす車載機器通信シ
ステムの起動時における動作について説明する。なお、
本実施の形態における車載機器通信システムを構成する
車内通信網L1〜L3は、トークン・パッシングを用い
るトークン・リング・ネットワークであり、通信制御装
置1がマスタとなって各車内通信網L1〜L3を管理す
る。
【0030】図6は、車載機器通信システムの起動時に
おける動作の流れを説明するための模式図である。前述
した如く、通信制御装置1はマスタとなって各車内通信
網L1〜L3及びこれらに接続されたECU2,2,…
を管理するため、車内通信網L1〜L3にて使用し得る
光信号の全ての波長(λ0,λ1,λ2,…,λn)を
合波及び分波できる必要がある。また、使用する波長毎
にその波長を共有するECU2,2,…を認識する必要
がある。従って、電源が投入された直後、通信制御装置
1は、全ての波長の光信号を用いて管理用フレームF,
F,…を送信する。
【0031】前記管理用フレームは、パケット形状のデ
ータ構成をなし、宛先,発信元,制御ビット,メッセー
ジデータ,及び検査符号を有している。前記メッセージ
データには、予めECU2,2,…の夫々に対応するフ
ィールドが設けられており、自装置にて使用する波長の
光信号により送信された管理用フレームFを受信したE
CU2は、該当するフィールドに自身の識別子を書き込
み、次のECU2へと順次転送する。即ち、例えば車内
通信網L1にて管理用フレームFを受信したECU2
(図中ECU_a)は、自身に割り当てられたフィールド
に識別子を書き込み、隣のECU2(図中、ECU_b)
へ転送する。この結果、通信制御装置1へ返信された管
理用フレームFにより、波長毎のECU2の数及びその
種類を把握する。なお、波長λ0,λ1,λ2,…,λ
nのうち、波長λ1,λ2,…,λnを有する光信号が
ECU2,2,…との間での情報伝送経路に割り当てら
れ、波長λ0を有する光信号は管理用経路に割り当てら
れている。
【0032】次に、通信制御装置1は、車内通信網L1
〜L3に接続されたECU2,2,…に異常が発生して
いないか、そのステータスを把握するため、ステータス
管理を行う。図7は、通信制御装置1がステータス管理
を行う場合の動作の流れを説明するためのフローチャー
トである。初めに、通信制御装置1はECU2(ECU
_x,x=a,b,…)に対してステータス管理用のフレームを
波長多重送信部14を介して送信し(S1)、その直
後、通信制御装置1は時間の計測を開始し(S2)、更
に、送信したフレームの宛先ECU2の番号(x)をR
AM11に記憶する(S3)。宛先ECU2がフレーム
を受信した場合は、フレームの宛先アドレスを通信制御
装置1とし、発信元アドレスを自装置として通信制御装
置1へ返信する。
【0033】ステップ2にて計測する時間に基づき、予
め設定された所定時間内に、返信されてきたフレームを
波長多重受信部15を介して受信したか否かを、受信フ
レーム判別部18にて判別する(S4)。判別した結
果、所定時間内にフレームを受信した場合は、受信した
フレームの発信元であるECU2の番号に基づき、ステ
ップ3にて記憶した番号と一致するか否かを受信フレー
ム判別部18にて判別する(S5)。この結果、番号が
一致すると判別した場合は、宛先ECUの番号をインク
リメントし(S6)、ステップ1からの動作を繰り返
す。
【0034】一方、ステップ4にて、フレームの受信が
所定時間外であると判別した場合は、宛先ECU2の番
号をインクリメントして(S6)、ステップ1からの動
作を繰り返す。また、ステップ5にて、受信したフレー
ムの発信元のECU2の番号が記憶している番号と一致
しないと判別した場合は、受信したフレームを廃棄し
(S7)、所定時間内にフレームを受信したか否かを再
度判別し(S4)、以降、前述した如き動作を行う。
【0035】上述した動作を、宛先ECU2の番号の全
てに関して行うことにより、所定時間内にフレームが受
信できず、また、受信したフレームの発信元であるEC
U番号が記憶している番号と異なるECU2が存在した
場合は、該ECU2には何らかの異常が発生していると
判別することができる。
【0036】前記ECU2での異常の状態としては、光
通信に用いている波長が、前記ECU2にて使用不能
(合波不能、分波不能)となっている場合と、前記EC
U2が故障して通信不能(受信不能、送信不能)となっ
ている場合とが考えられる。
【0037】次に、波長λxの光信号を用いて光通信を
行っている車内通信網(例えば、車内通信網L1)に
て、ステータス管理用のフレームの送信が失敗した場
合、異常が発生しているECU2の異常状態の診断につ
いて説明する。該診断は、異常検出プログラム12aに
基づいてCPU10が動作することにより行われる。
【0038】初めに、通信制御装置1は、診断用のフレ
ームを車内通信網L1に送信する。対象となっているE
CU2が受信及び送信可能な場合は、受信したフレーム
のメッセージデータにλxの代わりに使用可能な波長帯
に関する情報を書き込み、通信制御装置1へ返信する。
通信制御装置1がこれを受信した場合、メッセージデー
タの内容を読み込み、対象となるECU2が波長λxの
光信号を使用できない旨の情報を、記録更新プログラム
12bに基づき異常記録DB13に更新記録する。次
に、前記ECU2が使用可能な波長帯の光信号のうちか
ら、λxに代えて使用する波長を選択し、以降、通常の
通信を行う。
【0039】診断用のフレームが返信されない場合、即
ち、所定時間内に前記フレームを受信できなかった場
合、通信制御装置1は、前記ECU2に故障が発生した
と診断し、その旨を異常記録DB13に更新記録すると
共に、例えば車内のドライバが認識できるように表示出
力する。
【0040】次に、各車内通信網L1〜L3にて通常の
データ伝送を行う場合の動作について説明する。図8
は、通信制御装置1からの指示によってECU2(例え
ば図1中、ECU_b)からデータを受信する場合の動作
の流れを説明するためのフローチャートである。初め
に、通信制御装置1はECU2(ECU_b)に対してデ
ータを要求する旨のメッセージが込められたフレームを
送信する(S10)。この時、同時に異なる波長で通信
を行う複数のECU2,2,…に対してデータを伝送す
る場合は、波長合波器143にて複数の波長を合波して
送信する。
【0041】これを受信したECU2は(S11)、宛
先に基づき自装置宛か否かを受信フレーム判別部27に
て判別し(S12)、自装置宛でなければ次のECU2
(図1中、ECU_e)へフレームの中継を行う(S1
3)。自装置宛であると判別した場合はメッセージデー
タを読み込み(S14)、通信制御装置1からの指示に
従って要求されるデータをメッセージデータに有し、宛
先アドレスを通信制御装置1、発信元アドレスをECU
2(ECU_b)とした返信用のフレームを、送信データ
生成部25及びフレーム分割・組立部26にて作成し
(S15)、該フレームを通信制御装置1へ送信する
(S16)。
【0042】一方、通信制御装置1は、ステップ10に
てECU2へフレームを送信した直後、時間の計測を開
始すると共に(S17)、宛先ECU2の番号(b)を
RAM11にて記憶する(S18)。
【0043】ステップ16にてECU2から送信された
フレームを通信制御装置1が受信した場合(S19)、
ステップ17にて開始した時間の計測に基づき、フレー
ムの受信が予め設定された所定時間内に行われたか否か
を受信フレーム判別部18にて判別する(S20)。所
定時間内にフレームを受信したと判別した場合は更に、
受信したフレームの発信元であるECU2の番号に基づ
き、ステップ18にて記憶した番号と一致するか否かを
受信フレーム判別部18にて判別する(S21)。この
結果、番号が一致すると判別した場合は、フレームのう
ちからメッセージデータを読み込んで、データを取得す
る(S22)。
【0044】また、ステップ20にて、フレームの受信
が所定時間外であると判別した場合、及び、ステップ2
1にて、受信したフレームの送信元のECU2の番号が
記憶している番号と一致しないと判別した場合は、所定
のエラー処理を行う(S23)。該エラー処理として
は、例えば、受信したフレームを廃棄してステップ10
からの動作を再度行う、または、前述したECU2の診
断を行う、などである。
【0045】なお、図8での説明では、通信制御装置1
がステップ19にてフレームを受信した後に、ステップ
20にて該フレームの受信が所定時間内であるか否かを
判別しているが、ステップ19での受信が行われる以前
に予め設定された所定時間を経過した場合は、その時点
でステップ23に示すエラー処理を行ってもよい。
【0046】上述した如くの通信制御装置1及びECU
2間での通信は、情報の伝送に用いる光信号について波
長を多重化することにより、複数の車内通信網L1〜L
3に接続されたECU2,2,…との間で同時的に行う
ことが可能であり、また、光ケーブルを用いて光信号に
より情報を伝送するため、大容量の情報を扱うことがで
きる。
【0047】本実施の形態に係る車載機器通信システム
及び車内通信制御装置によれば、ECU2,2,…及び
通信制御装置1の間に光ケーブルを敷設して光通信によ
り車内LAN(車内通信網L1〜L3)を構築し、更
に、波長を多重化するため、ハーネス数を削減でき、大
容量の情報を高速に伝送することができる。
【0048】また、ECU2にて生じた異常、特に、特
定の波長(周波数)使用不能である異常状態、ECU2
自体が故障して通信不能である異常状態を区別して検出
することができる。
【0049】
【発明の効果】第1発明及び第4発明によれば、数Gb
ps以上の通信速度を実現可能な光通信において更によ
り多くの情報を高速に伝送することができ、今後の情報
通信量の増加を考慮しても十分な容量を備えることがで
きると共に、敷設するハーネス数を減らすことができ、
車両の組立コストを低減することもできる車載機器通信
システム、及び該システムに用いる車内通信制御装置を
実現することができる。
【0050】第2発明及び第5発明によれば、車載機器
が動作不能である、光通信に用いている周波数帯が使用
不能である、等の異常状態を検出することができ、信頼
性の高い車内LANを構築することができる車載機器通
信システム、及び該システムに用いる車内通信制御装置
を実現することができる。
【0051】第3発明及び第6発明による場合は、光通
信にて用いている周波数帯(波長帯)が、何れかの車載
機器にて使用不能である旨の異常状態を検出した場合、
前記周波数帯に代えて他の周波数帯を用いるべく変更す
ることができ、光通信に用いる周波数帯を柔軟に変更可
能であり、耐性が高く信頼性を有する車内LANを構築
することができる車両機器通信システム、及び該システ
ムに用いる車内通信制御装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車載機器通信システムの実施の形
態における構成を示す模式図である。
【図2】通信制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】波長多重送信部の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】波長多重受信部の構成を示すブロック図であ
る。
【図5】ECUの構成を示すブロック図である。
【図6】車載機器通信システムの起動時における動作の
流れを説明するための模式図である。
【図7】通信制御装置がステータス管理を行う場合の動
作の流れを説明するためのフローチャートである。
【図8】通信制御装置からの指示によってECUからデ
ータを受信する場合の動作の流れを説明するためのフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 通信制御装置(車内通信制御装置) 12a 異常検出プログラム 12b 記録更新プログラム 13 異常記録データベース(異常記録DB) 14 波長多重送信部 15 波長多重受信部 18 受信フレーム判別部 19 送信波長選択部 2 ECU F 管理用フレーム

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両が備える複数の車載機器間にて光通
    信を行う車載機器通信システムにおいて、前記光通信に
    て伝送する情報を多重化する手段を備えることを特徴と
    する車載機器通信システム。
  2. 【請求項2】 車載機器が動作不能である異常、及び前
    記光通信にて用いる周波数帯が使用不能である異常を含
    む異常状態を検出する手段を更に備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の車載機器通信システム。
  3. 【請求項3】 前記光通信にて用いる周波数帯が使用不
    能である異常状態を検出した場合、光通信にて用いる周
    波数帯を他の周波数帯に変更する手段を更に備えること
    を特徴とする請求項2に記載の車載機器通信システム。
  4. 【請求項4】 車両が備える通信回線に接続される複数
    のノードの間での光通信を制御する車内通信制御装置に
    おいて、前記光通信にて伝送する情報を多重化する手段
    を備えることを特徴とする車内通信制御装置。
  5. 【請求項5】 ノードが動作不能である異常、及び前記
    光通信にて用いる周波数帯が使用不能である異常を含む
    異常状態を検出する手段を更に備えることを特徴とする
    請求項4に記載の車内通信制御装置。
  6. 【請求項6】 前記光通信にて用いる周波数帯が使用不
    能である異常状態を検出した場合、光通信にて用いる周
    波数帯を他の周波数帯に変更する手段を更に備えること
    を特徴とする請求項5に記載の車内通信制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7630800B2 (en) 2004-01-19 2009-12-08 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Failure sensing device of vehicle control system

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