JP2003136122A - 熱間圧延線材の徐冷装置 - Google Patents

熱間圧延線材の徐冷装置

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JP2003136122A
JP2003136122A JP2001333440A JP2001333440A JP2003136122A JP 2003136122 A JP2003136122 A JP 2003136122A JP 2001333440 A JP2001333440 A JP 2001333440A JP 2001333440 A JP2001333440 A JP 2001333440A JP 2003136122 A JP2003136122 A JP 2003136122A
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conveyor
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wire rod
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JP2001333440A
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Kihachi Ikebe
喜八 池部
Yoshiaki Katayama
佳昭 片山
Kenichi Kawazoe
健一 河添
Yutaka Neishi
豊 根石
Yasuhiro Kawasaki
康浩 川崎
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Sumitomo Metals Kokura Ltd
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Sumitomo Metals Kokura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な制御及び安価な設備により、均一な徐
冷を実現し、合金鋼等の熱間圧延線材の均一な軟質化を
オンライン上において実現可能な熱間圧延線材の徐冷装
置を提供する。 【解決手段】 捲取装置5により非同心リング状に捲き
取りされたリング状線材12は、第1搬送速度の第1コ
ンベア9の上に載置展開され、比較的高速に移動して疎
の重畳状態にされ所定温度まで冷却され、更に、コンベ
ア間段差11において第2搬送速度の第2コンベア10
に移載され、比較的低速に移動して密の重畳状態にさ
れ、徐冷速度を制御して均一な徐冷をされる。第2コン
ベア10の上部空間を、内面上部に加熱ヒータを設けた
徐冷カバー13により覆い、外部環境からの過冷却の防
止と徐冷速度の制御をするものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱間圧延徐冷装置
に係り、具体的には合金鋼等の熱間圧延線材の軟質化を
オンライン上において実現するために、2連のコンベア
を異なる搬送速度で運転し、上流側のコンベアでは徐冷
対象のリング状線材を比較的低密度の重畳状態で搬送
し、下流側のコンベアではリング状線材を比較的高密度
の重畳状態で搬送し、更に下流側のコンベアでは徐冷速
度を制御するための加熱ヒータを設けて所定の徐冷速度
での徐冷を可能とした熱間圧延線材の徐冷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】熱間圧延した直線状の線材をコイル状に
して徐冷するための従来技術として特公昭60−452
52号公報に記載の技術(以下、従来例1とする。)が
知られている。従来例1は、リング状線材をその搬送方
向に段階的な温度勾配を持たせた搬送雰囲気内を搬送す
ると共に、この搬送雰囲気内での過加熱を防止する外気
吹込み制御、リング状線材の搬送方向に直交する幅方向
両端でのリング状線材密度の高い部分の冷却を促進する
冷媒吹付け制御、リング状線材の過冷部(リング状線材
中央部のリング状線材密度の低い部分、及び、搬送方向
の先端と後端におけるリング状線材密度の低い非定常
部)での熱補償をする熱補償制御をすることにより、リ
ング状線材の全長に亘り均一な徐冷を実現しようとする
技術である。
【0003】又、従来例1の他に特開平10−1564
17号公報に記載の技術(以下、従来例2とする。)が
知られている。従来例2は、リング状線材を搬送する手
段であるコンベアの上部にカバーを設け、そのカバー内
面に加熱ヒータを装着して、周囲とは異なる搬送雰囲気
の領域を形成し、更にこの加熱ヒータを搬送方向の長さ
方向及び幅方向において複数に分割し、同様に搬送方向
の長さ方向及び幅方向において複数配置した温度計によ
りリング状線材の温度を測定して、その測定温度値に基
づいて必要な演算を行い、加熱ヒータの温度制御を行う
ことにより、リング状線材の全長に亘り均一な徐冷を実
現しようとする技術である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例1にお
ける熱間圧延線材の徐冷技術では、設備が大規模で複雑
になり、全体として高価な設備になる。リング状線材の
搬送方向に直交する幅方向両端でのリング状線材密度の
高い部分の冷却を促進する冷媒吹付けは、吹付け面側の
みを冷却することになり、逆に温度差を大きくしてしま
う。コンベア間の段差により、リング状線材をほぐすこ
とにより、冷媒をリング状線材の全体に均一に接触する
ようにしているが、十分ではない。リング状線材の過冷
部での熱補償をする熱補償制御をするためには、リング
状線材の位置を正確にトラッキングする必要があり、制
御が複雑になる。等々の多くの問題があった。
【0005】又、従来例2における熱間圧延線材の徐冷
技術では、加熱ヒータを、搬送方向と直交する幅方向に
おいて、リング状線材のリング径に対し25%乃至75
%の範囲に限定していることから、カバーの搬送方向両
端での温度降下が大きく、特に細径サイズのリング状線
材に対しては、その搬送方向での先端部及び後端部での
非定常部分においては徐冷が十分できない。搬送手段と
してのコンベアが1台のみであり、徐冷時のリング状線
材密度は徐冷開始から徐冷終了まで固定されて搬送され
ることから、搬送方向におけるコイル中央部のリング状
線材密度の低い部分とコイル両端部のリング状線材密度
の高い部分との間での温度差が大きくなり、結果的にリ
ング状線材全長内での軟質化のばらつきが大きくなる。
加熱ヒータの長さ方向及び幅方向での制御分割数が多く
制御が複雑になり、高価な設備になる。等々の問題があ
った。
【0006】本発明は斯かる事情に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは簡単な構成、即ち簡単な
制御及び安価な設備により、均一な徐冷を実現し、合金
鋼等の熱間圧延線材の均一な軟質化をオンライン上にお
いて実現可能な熱間圧延線材の徐冷装置を提供すること
にある。
【0007】また、本発明の他の目的は、冷却速度の制
御が可能であり、又最適な徐冷速度の実現が可能な熱間
圧延線材の徐冷装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1発明に係る熱間圧延
線材の徐冷装置は、熱間圧延されたリング状線材を第1
搬送速度により搬送する第1コンベアと、該第1コンベ
アの下流側に配置され前記リング状線材を第1搬送速度
より遅い第2搬送速度により搬送する第2コンベアと、
該第2コンベアの上部空間を覆う徐冷カバーと、該徐冷
カバーの内面上部に設けられた加熱ヒータとを備えたこ
とを特徴とする。
【0009】第2発明に係る熱間圧延線材の徐冷装置
は、第1発明において、前記加熱ヒータは、搬送方向に
直交する幅方向において、リング状線材のリング径の8
0%乃至135%に対応する範囲に配置されたことを特
徴とする。
【0010】第3発明に係る熱間圧延線材の徐冷装置
は、第1発明又は第2発明において、前記第1コンベア
は、前記リング状線材を第1重畳状態により搬送して第
1温度まで冷却し、前記第2コンベアは、前記リング状
線材を第1重畳状態より重畳密度の高い第2重畳状態に
より搬送して第1温度より低い第2温度の雰囲気中で徐
冷する構成としたことを特徴とする。
【0011】第4発明に係る熱間圧延線材の徐冷装置
は、第3発明において、前記第2コンベアにおける徐冷
速度は、10乃至50℃/minであることを特徴とす
る。
【0012】第1発明においては、搬送経路の上流側に
配置し搬送速度を比較的高速に設定した第1コンベアに
よりリング状線材を重畳密度の低い疎状態にして載置移
送できるので、搬送方向に直交する幅方向におけるリン
グ状線材の端部の重畳密度と中央部の重畳密度との差を
比較的小さくでき、リング状線材の全長に亘って均一に
所定温度まで冷却できることから、均一に冷却したリン
グ状線材を搬送経路の下流側に配置した第2コンベアに
移送でき、更に、第2コンベアにおいては搬送速度を比
較的低速に設定したことから、リング状線材を重畳密度
の比較的高い密状態にして載置移送でき、リング状線材
の熱容量を大きくした状態のもとで加熱ヒータにより加
熱しつつ徐冷することができるので、リング状線材の全
長に亘って均一で所望範囲内の徐冷速度に制御すること
が可能な熱間圧延線材の徐冷装置の提供ができる。
【0013】第2発明においては、加熱ヒータの配置範
囲を、搬送方向に直交する幅方向において、リング状線
材のリング径の80%乃至135%に対応する範囲に配
置したので、搬送方向に直交する幅方向における温度分
布の均一化ができ、より均一な徐冷とより正確な徐冷速
度の制御が可能な熱間圧延線材の徐冷装置の提供ができ
る。
【0014】第3発明においては、リング状線材を第1
コンベアにより第1重畳状態で所定温度まで冷却し、第
2コンベアにおいては第1重畳状態より高密度の第2重
畳状態で更に低い温度で徐冷することにより、より確実
で均一な徐冷速度の実現が可能な熱間圧延線材の徐冷装
置の提供ができる。
【0015】第4発明においては、徐冷速度を所定の範
囲内に制御することとしたので、熱間圧延線材の均一な
軟質化をより確実に実現することが可能な熱間圧延線材
の徐冷装置の提供ができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づいて詳述する。図1は、熱間圧延線材の製
造設備の全体概略図である。図において、1は加熱炉で
あり、熱間圧延線材の搬送方向(矢印A)に、更に、粗
列圧延機2、中間列圧延機3、仕上圧延機4が配置さ
れ、加熱炉1により加熱された鋼片は順次、粗列圧延機
2、中間列圧延機3、仕上圧延機4において圧延され所
定の径を有する直線状の熱間圧延線材Lが形成される。
この直線状の熱間圧延線材Lは捲取装置5により非同心
リング状に捲き取りされ、更に徐冷装置となるステルモ
アコンベア6により搬送徐冷され、搬送経路終端のリフ
ォームステーション7において集束される。尚、圧延列
数は1乃至4系列圧延が一般的であるが、ここでは2系
列の圧延設備を示している。
【0017】図2は、本発明に係る熱間圧延線材の徐冷
装置を示す概略側面図である。図1と同一の部分は同一
の符号を付して、詳細な説明は省略する。第1コンベア
9及び第2コンベア10は、図1において、ステルモア
コンベア6とした徐冷装置に相当する。第1コンベア9
及び第2コンベア10は、各々ローラテーブル8により
構成されているが、これに限るものではなく、例えば、
チェーン方式のコンベアでも良い。第1コンベア9と第
2コンベア10は、各々独立に駆動される構成にし、搬
送速度を各々自由に制御できるようにした。第1コンベ
ア9と第2コンベア10との間には、コンベア間段差1
1が設けられている。コンベア間段差11は、1カ所に
限る必要は無く、必要に応じ適宜他の場所に設けても良
い。更に、第2コンベア10の上部空間を覆って徐冷カ
バーが設けられている。
【0018】直線状の熱間圧延線材Lは、捲取装置5に
より、非同心リング状に捲き取りされ、第1搬送速度に
より搬送する第1コンベア9の上に非同心リング状にリ
ング状線材12として載置展開される。第1搬送速度
は、熱間圧延線材の径等によりある程度定まるが、例え
ば、リング状線材12の線材直径12.3mmで0.3
m/secとした。この速度においては、リング状線材
12の搬送方向における中心を比較的高速に移動させる
ことができ、第1重畳状態として比較的疎の状態に重畳
させることになり、搬送方向に直交する幅方向における
リング状線材12の端部の重畳密度と中央部の重畳密度
との差を比較的小さくでき、リング状線材12の全長に
亘って均一に所定温度(第1温度)まで冷却できること
から結果として全体的に均一な冷却ができる。尚、第1
温度は、例えば、約725℃±25℃程度になるように
設定した。
【0019】第1コンベア9の終端部に搬送されたリン
グ状線材12は、コンベア間段差11において、第1搬
送速度より遅い第2搬送速度により搬送する第2コンベ
ア10に移載される。コンベア間段差11は、リング状
線材12のリング径その他の仕様等に応じて適宜調整す
ることができるように、可変方式とした。第2搬送速度
は、徐冷速度の設定値等により、ある程度定まるが、例
えば、リング状線材12の線材直径12.3mmで0.
05m/secとした。この速度においては、リング状
線材12の搬送方向における中心を比較的低速に移動さ
せることができ、第2重畳状態として比較的密の状態に
重畳させることになり、搬送方向におけるリング状線材
12の重畳密度を比較的大きくできることから、リング
状線材12の熱容量を大きくすることができ、結果とし
て全長に亘って徐冷速度を更に正確に制御でき全体的に
均一な冷却ができることになる。
【0020】第2コンベア10には、その上部空間を徐
冷カバー13により覆い、外部環境からの過冷却を防止
する構成としている。又、徐冷カバー13の内面上部に
は加熱ヒータ14(図4参照)を設け、徐冷速度の調整
ができるようにした。
【0021】図3は、リング状線材12の搬送時の重畳
状態を示す平面図である。熱間圧延線材の搬送方向Aに
おいて、リング状線材12の先端部にはリング状線材非
定常部16が、中央部にはリング状線材中央部17が、
後端部にはリング状線材非定常部18が形成される。
又、熱間圧延線材の搬送方向Aに直交する幅方向におけ
るリング状線材12の端部にはリング状線材パス端部1
9が、中央部にはリング状線材パス中央部20が形成さ
れる。熱間圧延線材の搬送方向Aにおいて、リング状線
材非定常部16、18の領域は、リング状線材12の重
畳状態が疎であるのに対し、リング状線材中央部17の
領域は密となる。又、熱間圧延線材の搬送方向Aに直交
する幅方向において、リング状線材パス端部19の領域
は、リング状線材12の重畳状態が密であるのに対し、
リング状線材パス中央部20の領域は疎となる。
【0022】このようにリング状線材12においては、
必然的に重畳密度の疎密が生じることから、徐冷時にお
いて均一な徐冷条件とすることができない。特に、リン
グ状線材12の線材直径による影響は大きく、例えば、
線材直径が約12mm以上では、リング状線材12の熱
容量も大きくなることからリング状線材非定常部16、
18の領域を除いて必要な徐冷速度での均一な軟化が可
能であるが、線材直径が約12mm未満では、リング状
線材12の熱容量が小さくなり、リング状線材中央部1
7においても、リング状線材パス端部19の領域に対
し、リング状線材パス中央部20の領域での徐冷速度が
必要以上に速くなることから、徐冷速度の制御手段が必
要になる。
【0023】図4は、図2の徐冷装置における第2コン
ベア10の要部断面図である。図2と同一の部分は同一
の符号を付して、詳細な説明は省略する。徐冷カバー1
3は、断熱体により構成され、ローラテーブル8の上部
空間を覆うように配置されている。側部カバー15は、
徐冷カバー13と同様に断熱体により構成され、ローラ
テーブル8の軸方向両端の側面を保護するように配置さ
れている。徐冷カバー13及び側部カバー15は、外部
空間からリング状線材12に与える熱的影響を遮断し、
徐冷カバー13の内部空間における内部雰囲気温度の制
御性と安定性を向上させ、リング状線材12の過冷却を
防止している。徐冷カバー13及び側部カバー15に用
いる断熱手段としては、例えば、粉末・粒子状断熱体、
繊維状断熱体、綿状断熱体、層状断熱体、構造断熱体、
複合断熱体等が可能である。徐冷カバー13の内面上部
には、徐冷速度の制御手段としての加熱ヒータ14を更
に設けている。
【0024】加熱ヒータ14は、電気抵抗加熱式のヒー
タを用いた。加熱ヒータ14は、熱間圧延線材の搬送方
向に直交する幅方向において、つまり徐冷カバー13の
幅方向において、リング状線材12のリング径に対し、
約80%乃至135%の範囲内にリング状線材12に対
応して配置した。このように徐冷カバー13に更に加熱
ヒータ14を設けることにより、徐冷カバー13により
覆われた内部空間における内部雰囲気温度を第1コンベ
ア9による冷却温度(第1温度)より低い第2温度に確
実に設定保持することができ、より確実な徐冷が可能と
なる。尚、第2温度は約400℃に設定したが、これに
限るものでは無く、徐冷対象であるリング状線材12の
線材直径、リング径等に応じて必要な徐冷速度を実現で
きる温度に、又、第1温度との平衡等を考慮して適宜設
定すれば良い。
【0025】尚、加熱ヒータ14の加熱力と第2コンベ
ア10の搬送速度との間での熱平衡状態を制御して、第
2コンベア10における徐冷速度を約10乃至50℃/
minの範囲内にすれば、リング状線材12に対してよ
り良い徐冷条件となることを確認した。
【0026】加熱ヒータ14とリング状線材12との間
隔は搬送可能な範囲で極力狭く設定することが、空間容
積の省スペース、加熱ヒータ14の熱効率等の観点から
望ましい。
【0027】
【発明の効果】以上詳述したように、第1発明において
は、第1コンベアによりリング状線材の全長に亘って均
一に所定温度まで冷却できることから、均一に冷却した
リング状線材を搬送経路の下流側に配置した第2コンベ
アに移送でき、更に、第2コンベアにおいてはリング状
線材を重畳密度の比較的高い密状態にして載置移送で
き、リング状線材の熱容量を大きくした状態のもとで加
熱ヒータにより加熱しつつ徐冷することができるので、
リング状線材の全長に亘って均一で所望範囲内の徐冷速
度に制御することが可能な熱間圧延線材の徐冷装置を実
現できる。
【0028】第2発明においては、加熱ヒータの配置範
囲をリング状線材のリング径の80%乃至135%に対
応する範囲に配置したので、搬送方向に直交する幅方向
における温度分布の均一化ができ、より均一な徐冷とよ
り正確な徐冷速度の制御が可能な熱間圧延線材の徐冷装
置を実現できる。
【0029】第3発明においては、リング状線材を第1
コンベアにより第1重畳状態で所定温度まで冷却し、第
2コンベアにおいては第1重畳状態より高密度の第2重
畳状態で更に低い温度で徐冷することにより、徐冷カバ
ーにより覆われた範囲における内部雰囲気温度を第1コ
ンベアによる冷却温度(第1温度)より低い第2温度に
確実に設定保持することができ、より確実な徐冷が可能
な熱間圧延線材の徐冷装置を実現できる。
【0030】第4発明においては、徐冷速度を所定の範
囲内に制御することとしたので、熱間圧延線材の均一な
軟質化をより確実に実現することが可能な熱間圧延線材
の徐冷装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】熱間圧延線材の製造設備の全体概略図である。
【図2】本発明に係る熱間圧延線材の徐冷装置を示す概
略側面図である。
【図3】リング状線材の搬送時の重畳状態を示す平面図
である。
【図4】図2の徐冷装置における第2コンベアの要部断
面図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 2 粗列圧延機 3 中間列圧延機 4 仕上圧延機 5 捲取装置 6 ステルモアコンベア 7 リフォームステーション 8 ローラテーブル 9 第1コンベア 10 第2コンベア 11 コンベア間段差 12 リング状線材 13 徐冷カバー 14 加熱ヒータ 15 側部カバー 16 リング状線材非定常部 17 リング状線材中央部 18 リング状線材非定常部 19 リング状線材パス端部 20 リング状線材パス中央部 A 熱間圧延線材の搬送方向 L 直線状の熱間圧延線材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河添 健一 福岡県北九州市小倉北区許斐町1番地 株 式会社住友金属小倉内 (72)発明者 根石 豊 福岡県北九州市小倉北区許斐町1番地 株 式会社住友金属小倉内 (72)発明者 川崎 康浩 福岡県北九州市小倉北区許斐町1番地 株 式会社住友金属小倉内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱間圧延されたリング状線材を第1搬送
    速度により搬送する第1コンベアと、該第1コンベアの
    下流側に配置され前記リング状線材を第1搬送速度より
    遅い第2搬送速度により搬送する第2コンベアと、該第
    2コンベアの上部空間を覆う徐冷カバーと、該徐冷カバ
    ーの内面上部に設けられた加熱ヒータとを備えたことを
    特徴とする熱間圧延線材の徐冷装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱ヒータは、搬送方向に直交する
    幅方向において、リング状線材のリング径の80%乃至
    135%に対応する範囲に配置されたことを特徴とする
    請求項1に記載の熱間圧延線材の徐冷装置。
  3. 【請求項3】 前記第1コンベアは、前記リング状線材
    を第1重畳状態により搬送して第1温度まで冷却し、前
    記第2コンベアは、前記リング状線材を第1重畳状態よ
    り重畳密度の高い第2重畳状態により搬送して第1温度
    より低い第2温度の雰囲気中で徐冷する構成としたこと
    を特徴とする請求項1又は2に記載の熱間圧延線材の徐
    冷装置。
  4. 【請求項4】 前記第2コンベアにおける徐冷速度は、
    10乃至50℃/minであることを特徴とする請求項
    3に記載の熱間圧延線材の徐冷装置。
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