JP2003132509A - 磁気抵抗効果素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気抵抗効果素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法

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JP2003132509A
JP2003132509A JP2001327747A JP2001327747A JP2003132509A JP 2003132509 A JP2003132509 A JP 2003132509A JP 2001327747 A JP2001327747 A JP 2001327747A JP 2001327747 A JP2001327747 A JP 2001327747A JP 2003132509 A JP2003132509 A JP 2003132509A
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尚城 太田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 トラック幅が200nm以下であり積層面に
垂直方向に電流が流れるMR素子を容易に製造すること
ができる、MR素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法
を提供する。 【解決手段】 下部電極膜31上に、積層面に垂直方向
に電流が流れるMR積層体32を形成し、形成したMR
積層体の上表面上に存在する被覆膜33及び下部電極膜
上に絶縁膜34を積層し、MR積層体上の被覆膜が露出
するまで又は露出する手前までこの被覆膜上の絶縁膜を
化学的機械的研磨CMPにより除去し、被覆膜又はMR
積層体上及び絶縁膜上に上部電極膜35を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体等の
磁界強度を信号として読み出しを行う磁気抵抗効果(M
R)素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】 ハードディスクドライブ(HDD)の
大容量小型化に伴い、高感度かつ高出力の薄膜磁気ヘッ
ドが要求されている。この要求に答えるべく、現行製品
である巨大磁気抵抗効果(GMR)素子を有するGMR
ヘッドの懸命な特性改善が進んでおり、一方では、GM
Rヘッドの2倍以上の抵抗変化率が期待できるトンネル
磁気抵抗効果(TMR)素子を有するTMRヘッドの開発
も精力的に行われている。
【0003】TMRヘッドと一般的なGMRヘッドとで
は、センス電流が流れる方向の違いからヘッド構造が互
いに異なっている。一般的なGMRヘッドのように、積
層面(膜面)に対して平行にセンス電流を流すヘッド構
造をCIP(CurrentIn Plane)構造
と、TMRヘッドのように膜面に対して垂直にセンス電
流を流すヘッド構造をCPP(Current Per
pendicular to Plane)構造とそれぞ
れ呼んでいる。
【0004】近年、CIP構造ではなく、CPP構造を
有するGMRヘッドが開発されている。例えば、特開平
5−275769号公報には、このようなCPP構造の
GMRヘッドが記載されている。また、特開平4−36
0009号公報、特開平5−90026号公報、特開平
9−129445号公報には、非磁性層(Cu、Ag、
Au等)を介して積層された複数の磁性層による反強磁
性結合型磁性多層膜を有するCPP構造のGMRヘッド
が記載されている。
【0005】最近のCPP構造のGMRヘッドとして
は、CIP構造のGMRヘッドの場合と同様のスピンバ
ルブ磁性多層膜(スペキュラー型磁性多層膜、デュアル
スピンバルブ型磁性多層膜を含む)を有するものも検討
されている。
【0006】このようなCPP構造のGMRヘッドやT
MRヘッドを形成する場合、従来はリフトオフ法やコン
タクトホール法等が用いられていた。
【0007】図1は、リフトオフ法によってCPP構造
のGMRヘッドを形成する一部工程を示す断面図であ
る。
【0008】同図(A)に示すように、まず、図示しな
い基板上に形成された絶縁膜10上に、下部電極膜11
及びMR多層膜12´を順次積層する。
【0009】次いで、同図(B)に示すように、その上
に2層のフォトレジストパターン13を形成し、同図
(C)に示すように、イオンミリングによってMR多層
膜12´をパターニングしてMR多層体12を得る。
【0010】次いで、同図(D)に示すように絶縁膜1
4´を成膜し、同図(E)に示すようにフォトレジスト
パターン13を剥離して、即ち、リフトオフによって絶
縁膜14を得る。
【0011】その後、同図(F)に示すように、その上
に上部電極膜15を成膜する。
【0012】図2は、コンタクトホール法によってCP
P構造のGMRヘッドを形成する一部工程を示す断面図
である。
【0013】同図(A)に示すように、まず、図示しな
い基板上に形成された絶縁膜20上に、下部電極膜21
及びMR多層膜22´を順次積層する。
【0014】次いで、同図(B)に示すように、その上
にフォトレジストパターン23を形成し、同図(C)に
示すように、イオンミリングによってMR多層膜22´
をパターニングしてMR多層体22を得る。
【0015】次いで、同図(D)に示すように、フォト
レジストパターン23を剥離した後、絶縁膜24´を成
膜する。
【0016】次いで、同図(E)に示すように、コンタ
クトホールに対応する開口26aを有するフォトレジス
トパターン26を絶縁膜24´上に形成する。
【0017】次いで、同図(F)に示すように、絶縁膜
24´のイオンミリングを行ってMR多層体22上にコ
ンタクトホール24aを有する絶縁膜24を得た後、こ
のフォトレジストパターン26を剥離する。
【0018】その後、同図(G)に示すように、その上
に上部電極膜25を成膜する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図1に示すリフトオフ
法においては、2層のフォトレジストパターン13の段
差部分の側壁に絶縁膜14´が付着し、その段差部分を
またいで絶縁膜14´がつながらないようにすること必
要がある。このため、通常は、2層のフォトレジストパ
ターンを用いてひさし状のアンダーカットを形成するな
どによりリフトオフ性を向上させている。
【0020】しかしながら、フォトレジストパターン1
3のアンダーカット量が少ないと、2層のフォトレジス
トパターン13の基部13aの側壁に絶縁膜が堆積し、
リフトオフ後のフォトレジストパターン13が存在した
位置周辺部に不要な堆積物であるバリが発生する。アン
ダーカット量を増やすことで、このようなバリの発生は
抑えられるが、アンダーカット部分である基部13aの
レジスト幅が著しく細くなり、パターン崩れ等の発生す
る恐れがある。
【0021】また、図1(E)に示すように、アンダー
カット部分に回りこんだ絶縁膜14がMR多層体12の
上面にオーバーラップし、トラック幅が不明確になるこ
とから、トラック幅の微細化に限度が生ずる。リフトオ
フ法でのオーバーラップはおよそ100nmであるた
め、最近のTMR素子、GMR素子のように、トラック
幅が200nm以下、例えば100nmのレベルになっ
てくると、もはやGMR素子、TMR素子としての機能
は全く期待できない。
【0022】図2に示すコンタクトホール法において
は、レジストパターンに関する2回のフォトプロセスが
行われるため、これによって生ずるアライメントずれか
ら発生するオーバーラップがおおよそ30nm程度とな
る。これは、リフトオフ法の場合と同様に、到底無視で
きる程度の大きさではない。
【0023】一般に、TMR素子、GMR素子のMR多
層体においては、フリー層はそのMR多層体の中ほどに
位置し、その幅がトラック幅を規定している。そのた
め、MR多層体を従来のフォトレジストをマスクとし
て、イオンミリングで形成した場合、そのMR多層体の
すそが広がってしまい、実効トラック幅の増大を招く。
理想的には、MR多層体の側壁は、基板面に対して垂直
であることが望ましく、これを実現する方法としてはハ
ードマスクを用いたイオンミリングや、反応性イオンエ
ッチング(RIE)法等が存在する。しかしながら、こ
れらはいずれも、原理的にリフトオフ法には利用するこ
とができない。
【0024】以上述べたように、従来技術によると、ト
ラック幅が200nm以下のCPP構造のGMRヘッド
やTMRヘッドを実現することは極めて困難であり、こ
れらを回避しうる新規手法を確立することが求められて
いる。
【0025】従って、本発明の目的は、トラック幅が2
00nm以下であり積層面に垂直方向に電流が流れるM
R素子を容易に製造することができる、MR素子を有す
る薄膜磁気ヘッドの製造方法を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、下部電
極膜上に、積層面に垂直方向に電流が流れるMR積層体
を形成し、形成したMR積層体の上表面上に存在する被
覆膜及び下部電極膜上に絶縁膜を積層し、MR積層体上
の被覆膜が露出するまで又は露出する手前までこの被覆
膜上の絶縁膜を化学的機械的研磨(CMP)により除去
し、被覆膜又はMR積層体上及び絶縁膜上に上部電極膜
を形成するMR素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法
が提供される。
【0027】リフトオフ法ではなく、MR積層体及び下
部電極膜上に絶縁膜を積層し、MR積層体の上表面上に
存在する被覆膜が露出するまで又は露出する手前までこ
の被覆膜上の絶縁膜をCMPにより除去することによ
り、MR積層体及びその回りの絶縁膜を形成している。
【0028】この手法を用いると、逆テーパを有しない
通常のストレートなレジストパターンを用いることが可
能なため、リフトオフ法を用いて形成した場合より微細
なMR積層体を形成することが可能となる。
【0029】また、MR積層体をミリングする時にすそ
引きが発生するのを低減できるRIEやハードマスク等
が活用できるため、MR積層体の形状の改善にも大きく
寄与することができる。
【0030】さらに、絶縁膜のバリやオーバーラップ等
の発生は起こり得ず、より厳密なトラック幅の定義が可
能となるので、トラック幅が200nm以下であり積層
面に垂直方向に電流が流れるMR素子を容易に製造する
ことができる。
【0031】さらにまた、絶縁膜を成膜後、MR積層体
周辺に凹みが生じ、ここに入り込んだ上部電極膜を通る
磁界がMR積層体に侵入し、MR特性を悪化させる一因
となるが、本発明によれば、CMPを用いることでその
凹部が解消されるのでMR特性の向上も期待できる。
【0032】下部電極膜上にMR多層膜を積層し、積層
したMR多層膜上にマスクを形成してこのMR多層膜を
パターニングしてMR積層体を形成することが好まし
い。
【0033】被覆膜が、マスクであることがより好まし
い。この場合、CMPは、マスクが露出してその一部が
除去されるまでマスク上の絶縁膜をCMPにより除去す
るものであり、このCMPの後、マスクの残りを除去す
ることがさらに好ましい。
【0034】下部電極膜上にMR多層膜及び第1のCM
Pストップ膜を順次積層し、積層した第1のCMPスト
ップ膜上にマスクを形成してこの第1のCMPストップ
膜及びMR多層膜をパターニングすることによって、M
R積層体を形成することが好ましい。
【0035】被覆膜が、この第1のCMPストップ膜で
あることが好ましい。
【0036】積層した絶縁膜上に、第2のCMPストッ
プ膜を積層することも好ましい。
【0037】CMPは、第1のCMPストップ膜が露出
するまでこの第1のCMPストップ膜上の絶縁膜をCM
Pにより除去するものであることが好ましい。
【0038】CMP研磨の後、第1及び第2のCMPス
トップ膜を除去することがより好ましい。
【0039】下部電極膜上にMR多層膜及びミリングス
トップ膜を順次積層し、積層したミリングストップ膜上
にマスクを形成してこのミリングストップ膜及びMR多
層膜をパターニングすることによって、MR積層体を形
成することも好ましい。
【0040】被覆膜が、このミリングストップ膜である
ことも好ましい。
【0041】CMPが、ミリングストップ膜が露出する
手前までこのミリングストップ膜上の絶縁膜をCMPに
より除去するものであることも好ましい。
【0042】CMPの後、ミリングストップ膜上の絶縁
膜をミリングによって除去し、このミリングストップ膜
を残しておくことが好ましい。
【0043】CMPが、低研磨レートでありかつ低残段
差の精密化学的機械的研磨であることが好ましい。この
精密CMPの研磨レートが、50nm/min以下であ
ることが好ましい。
【0044】精密CMPが、コロイダルシリカ、酸化セ
リウム、コランダム、窒化ボロン、ダイアモンド、酸化
クロム、酸化鉄、フュームドシリカ、アルミナ及びゼオ
ライトのうちの一種又はその一種を含む混合物からなる
スラリーを使用することが好ましい。
【0045】さらに、精密CMPが、平均粒径が100
nm以下のスラリーを使用することが好ましい。
【0046】CMPを、研磨処理時間を管理して終了す
ることが好ましい。
【0047】MR積層体が、TMR積層体であるか、又
はCPP構造のGMR積層体であることが好ましい。
【0048】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の一実施形態とし
てTMRヘッド又はCPP構造を有するGMRヘッドを
形成する一部工程を示す断面図である。
【0049】まず、同図(A)に示すように、図示しな
い基板上に形成された絶縁膜30上に、磁気シールド膜
を兼用する下部電極膜31及びMR多層膜32´を順次
積層する。
【0050】次いで、同図(B)に示すように、その上
にストレート形状の側壁を有するフォトレジストパター
ン33を形成する。
【0051】次いで、同図(C)に示すように、このフ
ォトレジストパターン33をマスクとして用いたIB
E、RIE、反応性イオンビームエッチング(RIB
E)又はスパッタリングにより、35〜55nm程度の
膜厚のMR多層膜32´をパターニングし、その上表面
がジャンクションとなるMR多層体32を得る。
【0052】このMR多層体32は、TMR多層体、C
PP構造のGMR多層体、反強磁性結合型磁性多層膜を
有するCPP構造のGMR多層体、スペキュラー型スピ
ンバルブ磁性多層膜を有するCPP構造のGMR多層
体、又はデュアルスピンバルブ型磁性多層膜を有するC
PP構造のGMR多層体等で例えば構成されている。
【0053】次いで、同図(D)に示すように、マスク
であるフォトレジストパターン33を除去することなく
そのまま残しておき、ジャンクション部が凸状となった
50〜100nm程度の膜厚の例えばAl又はS
iO等の絶縁膜34´を全面に成膜する。この絶縁膜
34´の膜厚は、確実な絶縁を行うため、MR多層体3
2の膜厚と同等かそれより厚くすることが望ましい。
【0054】その後、同図(E)に示すように、精密C
MPを行って、MR多層体32のジャンクション部の上
にあるフォトレジストパターン33の途中、即ち、フォ
トレジストパターン33が僅かに残った状態まで絶縁膜
34´を研磨し、絶縁膜34を得る。
【0055】この場合の精密CMPとは、通常のCMP
処理よりも極めて精密に制御された精密CMP処理であ
る。精密CMP処理は、精度の良い制御を可能にするた
めに研磨レートが50nm/min以下、好ましくは2
0nm/min以下、より好ましくは10nm/min
以下の低研磨レートでありかつ低残段差のドライ又はウ
ェットのCMPである。研磨レートが50nm/min
を超えると高精度の制御が困難となる。そのためには、
コロイダルシリカ、酸化セリウム、コランダム、窒化ボ
ロン、ダイアモンド、酸化クロム、酸化鉄、フュームド
シリカ、アルミナ及びゼオライトのうちの一種又はその
一種を含む混合物からなる、平均粒径が100nm以
下、好ましくは50nm以下、より好ましくは10nm
以下のスラリーを使用する。スラリーの平均粒径が10
0nmを超えると高精度の制御が困難となる。定板の回
転速度は、1rpm〜10000rpmである。この回
転速度が1rpm未満の場合は、研磨速度が遅くなりす
ぎて生産性が悪くなる。また、回転速度が10000r
pmを超えると高精度の制御が困難となる。
【0056】この研磨処理の終了は、研磨処理時間を管
理することによって行う。
【0057】次いで、同図(F)に示すように、残った
フォトレジストパターン33´を溶剤で剥離する。
【0058】その後、同図(G)に示すように、絶縁膜
34及びMR多層体32上に磁気シールド膜を兼用する
上部電極膜35を成膜する。
【0059】フォトレジストパターン33の代わりにハ
ードマスクを用いても良い。導電性のハードマスクを用
いた場合、そのハードマスクを除去することなく残して
おき、MR積層体32のキャップ層として使用しても良
い。
【0060】図4はこのようにして形成されたTMRヘ
ッドの層構造の一例を概略的に示す断面図である。
【0061】同図に示すように、絶縁膜30上に磁気シ
ールド膜を兼用する下部電極膜31が約2000nmの
膜厚に積層され、その上に、約10〜20nmの膜厚の
下地層32aと、約10〜20nmの膜厚のピン層32
bと、約5〜6nmの膜厚のピンド層32cと、約1n
mの膜厚のトンネルバリア層32dと、約4〜6nmの
膜厚のフリー層32eと、約5〜10nmの膜厚のキャ
ップ層32fとが順次積層されてなるMR積層体32が
形成され、その上に磁気シールド膜を兼用する上部電極
膜35が約2000nmの膜厚に積層される。絶縁膜3
4は、MR積層体32の周囲を取り囲むように形成され
る。
【0062】キャップ層32fは、タンタル、ロジウ
ム、ルテニウム、オスミウム、タングステン、パラジウ
ム、白金及び金のうちの一種又はその一種を含む合金か
らなることが好ましい。
【0063】このように本実施形態によれば、MR積層
体32及び下部電極膜31上にマスクであるフォトレジ
ストパターン33を除去することなくそのまま残した状
態で、絶縁膜34´を積層し、精密CMPを行って、M
R多層体32のジャンクション部の上にあるフォトレジ
ストパターン33の途中まで絶縁膜34´を研磨し、そ
の後、フォトレジストパターン33の残りを剥離するこ
とにより、MR積層体32及びその回りの絶縁膜34を
形成している。
【0064】この手法を用いると、逆テーパを有しない
通常のストレートなレジストパターン又はハードマスク
を用いることが可能なため、リフトオフ法を用いて形成
した場合より微細なMR積層体を形成することが可能と
なる。また、MR積層体32をミリングする時にすそ引
きが発生するのを低減できるRIEやハードマスク等が
活用できるため、MR積層体32の形状の改善にも大き
く寄与することができる。さらに、絶縁膜34のバリや
オーバーラップ等の発生は起こり得ず、より厳密なトラ
ック幅の定義が可能となるので、トラック幅が200n
m以下のMR素子を容易に製造することができる。具体
的には、トラック幅が100nmの良好な出力特性を有
するTMR素子を製造することが可能となる。
【0065】さらに、絶縁膜34´を成膜後、MR積層
体32周辺に凹みが生じ、ここに入り込んだ上部電極膜
を通る磁界がMR積層体32に侵入し、MR特性を悪化
させる一因となるが、本実施形態によれば、CMPを用
いることでその凹部が解消されるのでMR特性の向上も
期待できる。
【0066】CMP処理における終点制御は、多くの場
合、研磨処理時間を管理して行っている。精密CMPを
行う場合、この終点管理を極めて精密に行う必要がある
が、本実施形態では、この終点管理をより容易にするた
めに、ミリング後にフォトレジストパターン33を剥離
せずに絶縁膜を成膜し、CMPではフォトレジストパタ
ーン33の中ほどまで研磨し、残レジストを溶剤で剥離
除去している。即ち、本実施形態では、フォトレジスト
パターン33の膜厚の範囲内でCMPを終了させればよ
いので、終点管理が多少不正確でもかまわないという利
便が得られるのである。
【0067】図5は、本発明の他の実施形態としてTM
Rヘッド又はCPP構造を有するGMRヘッドを形成す
る一部工程を示す断面図である。
【0068】まず、同図(A)に示すように、図示しな
い基板上に形成された絶縁膜50上に、磁気シールド膜
を兼用する下部電極膜51、MR多層膜52´及びCM
Pストップ膜56´を順次積層する。
【0069】CMPストップ膜56´としては、CMP
される材料より研磨されにくいものを用いる。これによ
り、CMP中にこのCMPストップ膜が露出することに
よって研磨レートが極端に減少して実質的に研磨が終了
してしまうか、又は研磨に必要なトルクが増大するなど
してCMPの終了位置を知ることができる。例えば、絶
縁膜54´がSiOの場合はCMPストップ膜56´
として研磨レートのより小さいAlを用い、絶縁
膜54´がAlの場合はCMPストップ膜56´
として研磨レートのより小さいDLCを用いれば良い。
【0070】次いで、同図(B)に示すように、その上
にストレート形状の側壁を有するフォトレジストパター
ン53を形成する。
【0071】次いで、同図(C)に示すように、このフ
ォトレジストパターン53をマスクとして用いたIB
E、RIE、RIBE又はスパッタリングにより、CM
Pストップ膜56´及びMR多層膜52´をパターニン
グし、CMPストップ膜56及びその上表面がジャンク
ションとなるMR多層体52を得る。
【0072】このMR多層体52は、TMR多層体、C
PP構造のGMR多層体、反強磁性結合型磁性多層膜を
有するCPP構造のGMR多層体、スペキュラー型スピ
ンバルブ磁性多層膜を有するCPP構造のGMR多層
体、又はデュアルスピンバルブ型磁性多層膜を有するC
PP構造のGMR多層体等で例えば構成されている。
【0073】次いで、同図(D)に示すように、マスク
であるフォトレジストパターン53を除去する。
【0074】次いで、同図(E)に示すように、ジャン
クション部が凸状となった絶縁膜54´を全面に成膜
し、さらにその上にCMPストップ膜57´を全面成膜
する。このCMPストップ膜57´は、CMPストップ
膜56´のストップ膜としての機能を補うために設けら
れているものであり、その上面がCMPストップ膜56
´の上面とほぼ同じ平面レベルとなるように形成され
る。CMPストップ膜57´の材質は、CMPストップ
膜56´と同じである。
【0075】その後、同図(F)に示すように、精密C
MPを行って、MR多層体52のジャンクション部の上
の部分の絶縁膜54´を、CMPストップ膜56が露出
するまで研磨除去する。
【0076】この場合の精密CMPとは、通常のCMP
処理よりも極めて精密に制御された精密CMP処理であ
る。精密CMP処理は、精度の良い制御を可能にするた
めに研磨レートが50nm/min以下、好ましくは2
0nm/min以下、より好ましくは10nm/min
以下の低研磨レートでありかつ低残段差のドライ又はウ
ェットのCMPである。研磨レートが50nm/min
を超えると高精度の制御が困難となる。そのためには、
コロイダルシリカ、酸化セリウム、コランダム、窒化ボ
ロン、ダイアモンド、酸化クロム、酸化鉄、フュームド
シリカ、アルミナ及びゼオライトのうちの一種又はその
一種を含む混合物からなる、平均粒径が100nm以
下、好ましくは50nm以下、より好ましくは10nm
以下のスラリーを使用する。スラリーの平均粒径が10
0nmを超えると高精度の制御が困難となる。定板の回
転速度は、1rpm〜10000rpmである。この回
転速度が1rpm未満の場合は、研磨速度が遅くなりす
ぎて生産性が悪くなる。また、回転速度が10000r
pmを超えると高精度の制御が困難となる。
【0077】この研磨処理の終了は、研磨処理時間を管
理することによって行う。
【0078】次いで、同図(G)に示すように、IB
E、RIE、RIBE又はスパッタリングにより、CM
Pストップ膜56及び57´を除去する。
【0079】その後、同図(H)に示すように、絶縁膜
54及びMR多層体52上に磁気シールド膜を兼用する
上部電極膜55を成膜する。
【0080】フォトレジストパターン53の代わりにハ
ードマスクを用いても良い。導電性のハードマスクを用
いた場合、そのハードマスクを除去することなく残して
おき、MR積層体52のキャップ層として使用しても良
い。
【0081】なお、CMPストップ膜56及び57´と
絶縁膜54´のCMPにおける選択比が、4以上である
ことが望ましい。
【0082】本実施形態における各膜、各層の膜厚、構
成材料等は図3の実施形態の場合と同様である。
【0083】本実施形態によれば、MR積層体52及び
絶縁膜54´上にCMPストップ膜56及び57´をそ
れぞれ積層しておき、精密CMPを行って、MR多層体
52のジャンクション部の上にあるCMPストップ膜5
7´及び絶縁膜54´を、CMPストップ膜56が露出
するまで研磨し、その後、これらCMPストップ膜56
及び57´を除去することにより、MR積層体52及び
その回りの絶縁膜54を形成している。
【0084】この手法を用いると、逆テーパを有しない
通常のストレートなレジストパターン又はハードマスク
を用いることが可能なため、リフトオフ法を用いて形成
した場合より微細なMR積層体を形成することが可能と
なる。また、MR積層体52をミリングする時にすそ引
きが発生するのを低減できるRIEやハードマスク等が
活用できるため、MR積層体52の形状の改善にも大き
く寄与することができる。さらに、絶縁膜54のバリや
オーバーラップ等の発生は起こり得ず、より厳密なトラ
ック幅の定義が可能となるので、トラック幅が200n
m以下のMR素子を容易に製造することができる。具体
的には、トラック幅が100nmの良好な出力特性を有
するTMR素子を製造することが可能となる。
【0085】さらに、絶縁膜54´を成膜後、MR積層
体52周辺に凹みが生じ、ここに入り込んだ上部電極膜
を通る磁界がMR積層体52に侵入し、MR特性を悪化
させる一因となるが、本実施形態によれば、CMPを用
いることでその凹部が解消されるのでMR特性の向上も
期待できる。
【0086】特に本実施形態では、CMPストップ膜5
6及び57´を用いることにより、ウエハ面内での研磨
量の均一性を確保することが可能となる。
【0087】図6は、本発明のさらに他の実施形態とし
てTMRヘッド又はCPP構造を有するGMRヘッドを
形成する一部工程を示す断面図である。
【0088】まず、同図(A)に示すように、図示しな
い基板上に形成された絶縁膜60上に、磁気シールド膜
を兼用する下部電極膜61、MR多層膜62´及びミリ
ングストップ膜67´を順次積層する。
【0089】次いで、同図(B)に示すように、その上
にストレート形状の側壁を有するフォトレジストパター
ン63を形成する。
【0090】次いで、同図(C)に示すように、このフ
ォトレジストパターン63をマスクとして用いたIB
E、RIE、RIBE又はスパッタリングにより、ミリ
ングストップ膜67´及びMR多層膜62´をパターニ
ングし、ミリングストップ膜67及びその上表面がジャ
ンクションとなるMR多層体62を得る。
【0091】ミリングストップ膜67としては、ミリン
グされる材料中に含まれておらず、使用する終点検出装
置によって容易かつ高感度で検出される材料を用いる。
このためには、遷移元素を用いることが望ましい。これ
に限定されるものではないが、より具体的な例として、
例えば、コバルト、タンタル、ロジウム、ルテニウム、
オスミウム、タングステン、パラジウム、白金及び金の
うちの一種又はその一種を含む合金を用いる。
【0092】このMR多層体62は、TMR多層体、C
PP構造のGMR多層体、反強磁性結合型磁性多層膜を
有するCPP構造のGMR多層体、スペキュラー型スピ
ンバルブ磁性多層膜を有するCPP構造のGMR多層
体、又はデュアルスピンバルブ型磁性多層膜を有するC
PP構造のGMR多層体等で例えば構成されている。
【0093】次いで、同図(D)に示すように、ジャン
クション部が凸状となった絶縁膜64´´を全面に成膜
する。
【0094】その後、同図(E)に示すように、精密C
MPを行って、MR多層体62のジャンクション部の上
の部分の絶縁膜64´´を、ミリングストップ膜67が
露出する手前まで研磨除去する。
【0095】この場合の精密CMPとは、通常のCMP
処理よりも極めて精密に制御された精密CMP処理であ
る。精密CMP処理は、精度の良い制御を可能にするた
めに研磨レートが50nm/min以下、好ましくは2
0nm/min以下、より好ましくは10nm/min
以下の低研磨レートでありかつ低残段差のドライ又はウ
ェットのCMPである。研磨レートが50nm/min
を超えると高精度の制御が困難となる。そのためには、
コロイダルシリカ、酸化セリウム、コランダム、窒化ボ
ロン、ダイアモンド、酸化クロム、酸化鉄、フュームド
シリカ、アルミナ及びゼオライトのうちの一種又はその
一種を含む混合物からなる、平均粒径が100nm以
下、好ましくは50nm以下、より好ましくは10nm
以下のスラリーを使用する。スラリーの平均粒径が10
0nmを超えると高精度の制御が困難となる。定板の回
転速度は、1rpm〜10000rpmである。この回
転速度が1rpm未満の場合は、研磨速度が遅くなりす
ぎて生産性が悪くなる。また、回転速度が10000r
pmを超えると高精度の制御が困難となる。
【0096】このCMP処理の終了は、研磨処理時間を
管理することによって行う。
【0097】次いで、同図(F)に示すように、IB
E、RIE、RIBE又はスパッタリングにより、ミリ
ングストップ膜67上の絶縁膜64´を除去する。この
ミリングストップ膜67はその後も除去することなく残
しておく。このミリングにおける終点検出は、例えば2
次イオン質量分析器(SIMS)を用いて行っても良
い。
【0098】その後、同図(G)に示すように、絶縁膜
64及びミリングストップ膜67上に磁気シールド膜を
兼用する上部電極膜65を成膜する。
【0099】フォトレジストパターン63の代わりにハ
ードマスクを用いても良い。
【0100】本実施形態における各膜、各層の膜厚、構
成材料等は図3の実施形態の場合と同様である。
【0101】本実施形態によれば、MR積層体62上に
ミリングストップ膜67を積層し、精密CMPを行っ
て、MR多層体62のジャンクション部の上にある絶縁
膜64´をミリングストップ膜67の手前まで研磨し、
その後、残りの絶縁膜をミリングで除去することによ
り、MR積層体62及びその回りの絶縁膜64を形成し
ている。
【0102】この手法を用いると、逆テーパを有しない
通常のストレートなレジストパターン又はハードマスク
を用いることが可能なため、リフトオフ法を用いて形成
した場合より微細なMR積層体を形成することが可能と
なる。また、MR積層体62をミリングする時にすそ引
きが発生するのを低減できるRIEやハードマスク等が
活用できるため、MR積層体62の形状の改善にも大き
く寄与することができる。さらに、絶縁膜64のバリや
オーバーラップ等の発生は起こり得ず、より厳密なトラ
ック幅の定義が可能となるので、トラック幅が200n
m以下のMR素子を容易に製造することができる。具体
的には、トラック幅が100nmの良好な出力特性を有
するTMR素子を製造することが可能となる。
【0103】さらに、絶縁膜64´´を成膜後、MR積
層体62周辺に凹みが生じ、ここに入り込んだ上部電極
膜を通る磁界がMR積層体62に侵入し、MR特性を悪
化させる一因となるが、本実施形態によれば、CMPを
用いることでその凹部が解消されるのでMR特性の向上
も期待できる。
【0104】CMP処理における終点制御は、多くの場
合、研磨処理時間を管理して行っている。精密CMPを
行う場合、この終点管理を極めて精密に行う必要がある
が、本実施形態では、この終点管理をより容易にするた
めに、ミリングストップ膜67をジャンクション部に形
成しておき、CMPでは絶縁膜64´の中ほどまで研磨
し、残りの絶縁膜64´は、ミリングストップ膜67が
露出するまでミリングによって除去している。即ち、本
実施形態では、絶縁膜64´の膜厚の範囲内でCMPを
終了させればよいので、終点管理が多少不正確でもかま
わないという利便が得られるのである。
【0105】以上述べた実施形態は全て本発明を例示的
に示すものであって限定的に示すものではなく、本発明
は他の種々の変形態様及び変更態様で実施することがで
きる。従って本発明の範囲は特許請求の範囲及びその均
等範囲によってのみ規定されるものである。
【0106】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、リフトオフ法ではなく、MR積層体及び下部電極膜
上に絶縁膜を積層し、MR積層体の上表面上に存在する
被覆膜が露出するまで又は露出する手前までこの被覆膜
上の絶縁膜をCMPにより除去することにより、MR積
層体及びその回りの絶縁膜を形成している。
【0107】この手法を用いると、逆テーパを有しない
通常のストレートなレジストパターンを用いることが可
能なため、リフトオフ法を用いて形成した場合より微細
なMR積層体を形成することが可能となる。また、MR
積層体をミリングする時にすそ引きが発生するのを低減
できるRIEやハードマスク等が活用できるため、MR
積層体の形状の改善にも大きく寄与することができる。
さらに、絶縁膜のバリやオーバーラップ等の発生は起こ
り得ず、より厳密なトラック幅の定義が可能となるの
で、トラック幅が200nm以下であり積層面に垂直方
向に電流が流れるMR素子を容易に製造することができ
る。
【0108】さらにまた、絶縁膜を成膜後、MR積層体
周辺に凹みが生じ、ここに入り込んだ上部電極膜を通る
磁界がMR積層体に侵入し、MR特性を悪化させる一因
となるが、本発明によれば、CMPを用いることでその
凹部が解消されるのでMR特性の向上も期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】リフトオフ法によってCPP構造のGMRヘッ
ドを形成する一部工程を示す断面図である。
【図2】コンタクトホール法によってCPP構造のGM
Rヘッドを形成する一部工程を示す断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としてTMRヘッド又はC
PP構造を有するGMRヘッドを形成する一部工程を示
す断面図である。
【図4】図3の実施形態によって形成されたTMRヘッ
ドの層構造の一例を概略的に示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態としてTMRヘッド又は
CPP構造を有するGMRヘッドを形成する一部工程を
示す断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施形態としてTMRヘッ
ド又はCPP構造を有するGMRヘッドを形成する一部
工程を示す断面図である。
【符号の説明】
10、14、14´、20、24、24´、30、3
4、34´、50、54、54´、60、64、64
´、64´´ 絶縁膜 11、21、31、51、61 下部電極膜 12、22、32、52、62 MR多層体 12´、22´、32´、52´、62´ MR多層膜 13、23、26、33、53、63 フォトレジスト
パターン 13a 基部 15、25、35、55、65 上部電極膜 32a 下地層 32b ピン層 32c ピンド層 32d トンネルバリア層 32e フリー層 32f キャップ層 56、56´、57、57´ CMPストップ膜 67、67´ ミリングストップ膜
フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA01 AA02 AD55 AD65 5D034 BA03 BA08 BA15 BA21 DA05 DA07

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部電極膜上に、積層面に垂直方向に電
    流が流れる磁気抵抗効果積層体を形成し、該形成した磁
    気抵抗効果積層体の上表面上に存在する被覆膜及び前記
    下部電極膜上に絶縁膜を積層し、前記磁気抵抗効果積層
    体上の前記被覆膜が露出するまで又は露出する手前まで
    該被覆膜上の前記絶縁膜を化学的機械的研磨により除去
    し、該被覆膜又は前記磁気抵抗効果積層体上及び前記絶
    縁膜上に上部電極膜を形成することを特徴とする磁気抵
    抗効果素子を有する薄膜磁気ヘッドの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記下部電極膜上に磁気抵抗効果多層膜
    を積層し、該積層した磁気抵抗効果多層膜上にマスクを
    形成して該磁気抵抗効果多層膜をパターニングして前記
    磁気抵抗効果積層体を形成することを特徴とする請求項
    1に記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記被覆膜が、前記マスクであることを
    特徴とする請求項2に記載の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記化学的機械的研磨は、前記マスクが
    露出してその一部が除去されるまで該マスク上の前記絶
    縁膜を化学的機械的研磨により除去するものであり、該
    化学的機械的研磨の後、該マスクの残りを除去すること
    を特徴とする請求項3に記載の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下部電極膜上に磁気抵抗効果多層膜
    及び第1の化学的機械的研磨ストップ膜を順次積層し、
    該積層した第1の化学的機械的研磨ストップ膜上にマス
    クを形成して該第1の化学的機械的研磨ストップ膜及び
    該磁気抵抗効果多層膜をパターニングすることによっ
    て、前記磁気抵抗効果積層体を形成することを特徴とす
    る請求項1に記載の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記被覆膜が、前記第1の化学的機械的
    研磨ストップ膜であることを特徴とする請求項5に記載
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記積層した絶縁膜上に、第2の化学的
    機械的研磨ストップ膜を積層することを特徴とする請求
    項5又は6に記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記化学的機械的研磨は、前記第1の化
    学的機械的研磨ストップ膜が露出するまで該第1の化学
    的機械的研磨ストップ膜上の前記絶縁膜を化学的機械的
    研磨により除去するものであることを特徴とする請求項
    5から7のいずれか1項に記載の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記化学的機械的研磨の後、前記第1及
    び第2の化学的機械的研磨ストップ膜を除去することを
    特徴とする請求項8に記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記下部電極膜上に磁気抵抗効果多層
    膜及びミリングストップ膜を順次積層し、該積層したミ
    リングストップ膜上にマスクを形成して該ミリングスト
    ップ膜及び該磁気抵抗効果多層膜をパターニングするこ
    とによって、前記磁気抵抗効果積層体を形成することを
    特徴とする請求項1に記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記被覆膜が、前記ミリングストップ
    膜であることを特徴とする請求項10に記載の製造方
    法。
  12. 【請求項12】 前記化学的機械的研磨は、前記ミリン
    グストップ膜が露出する手前まで該ミリングストップ膜
    上の前記絶縁膜を化学的機械的研磨により除去するもの
    であることを特徴とする請求項10又は11に記載の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 前記化学的機械的研磨の後、該ミリン
    グストップ膜上の前記絶縁膜をミリングによって除去
    し、該ミリングストップ膜を残しておくことを特徴とす
    る請求項12に記載の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記化学的機械的研磨が、低研磨レー
    トでありかつ低残段差の精密化学的機械的研磨であるこ
    とを特徴とする請求項1から13のいずれか1項に記載
    の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記精密化学的機械的研磨の研磨レー
    トが、50nm/min以下であることを特徴とする請
    求項14に記載の製造方法。
  16. 【請求項16】 前記精密化学的機械的研磨が、コロイ
    ダルシリカ、酸化セリウム、コランダム、窒化ボロン、
    ダイアモンド、酸化クロム、酸化鉄、フュームドシリ
    カ、アルミナ及びゼオライトのうちの一種又はその一種
    を含む混合物からなるスラリーを使用することを特徴と
    する請求項14又は15に記載の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記精密化学的機械的研磨が、平均粒
    径が100nm以下のスラリーを使用することを特徴と
    する請求項14から16のいずれか1項に記載の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 前記化学的機械的研磨を、研磨処理時
    間を管理して終了することを特徴とする請求項1から1
    7のいずれか1項に記載の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記磁気抵抗効果積層体が、トンネル
    磁気抵抗効果積層体であることを特徴とする請求項1か
    ら18のいずれか1項に記載の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記磁気抵抗効果積層体が、垂直方向
    電流通過型巨大磁気抵抗効果積層体であることを特徴と
    する請求項1から18のいずれか1項に記載の製造方
    法。
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