JP2003130088A - 発進クラッチの制御装置 - Google Patents

発進クラッチの制御装置

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JP2003130088A
JP2003130088A JP2001330490A JP2001330490A JP2003130088A JP 2003130088 A JP2003130088 A JP 2003130088A JP 2001330490 A JP2001330490 A JP 2001330490A JP 2001330490 A JP2001330490 A JP 2001330490A JP 2003130088 A JP2003130088 A JP 2003130088A
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torque
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Toshio Matsumura
利夫 松村
Koji Yabe
康志 矢部
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JATCO Ltd
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JATCO Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンと自動変速機の変速機構部との間に
介在され、エンジン駆動力を断接可能に変速機構部へ伝
達する発進クラッチの制御装置において、複数のセンサ
を必要とせず、センサ等がフェールした場合であっても
安定した発進クラッチ制御を達成可能な発進クラッチの
制御装置を提供すること。 【解決手段】 電磁クラッチと、車両の加速度を検出す
る加速度検出手段と、電磁クラッチの締結制御を行う締
結制御手段を備え、この締結制御手段に位相補償後締結
トルク指令値を出力する第1発進制御部と、フィードバ
ック補償後締結トルク指令値を出力する第2発進制御部
とを設けたこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンと自動変
速機の変速機構部との間に介在され、エンジン駆動力を
断接可能に変速機構部へ伝達する発進クラッチの制御装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンと自動変速機の動力伝達
状態を切り換える発進クラッチの制御装置としては、例
えば特開平9−72353号公報に記載の技術が知られ
ている。この公報に記載の技術は、図9に示すように、
エンジン101と、エンジンから出力された回転を無段
階に変速可能な無段変速機102と、無段変速機102
の出力軸と駆動輪との間に設けられた発進クラッチ10
3と、発進クラッチ103を制御する発進クラッチ制御
部104から構成されている。また、無段変速機102
は、駆動側プーリ102aと、従動側プーリ102b
と、駆動側プーリ102aの回転を従動側プーリ102
bに伝達するベルト102cから構成され、更に、駆動
側プーリ102aには変速機への入力回転数を検出する
入力回転センサ102dを、従動側プーリ102bには
変速機の出力回転数を検出する出力回転センサ102e
をそれぞれ設けている。そして、発進クラッチ制御部1
04において、無段変速機102の入力回転数と出力回
転数の比であるクラッチ速度比(入力回転数/出力回転
数)を算出し、スロットル開度毎に予め設定されたトル
ク容量マップに基づいて、クラッチ速度比に応じたトル
ク容量係数を算出し、このトルク容量係数に対する発進
クラッチ103の締結トルクを得るよう油圧制御を行う
ことで、発進時のトルク変動ショックを吸収し、運転性
の向上を図っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術にあっては、発進クラッチ103の締結トルク
制御を行う際、入力回転センサ102dと出力回転セン
サ102eからの信号を必要とするため、どちらか一方
のセンサがフェールした場合、発進クラッチ制御を実行
できないという問題があった。ここで、図10に、発進
クラッチ未制御時の出力軸トルク変動を示す。図10
(a)に示すように、発進クラッチの締結トルクを急激
に上昇させると、変速機の出力回転と車両が有する固有
振動数とが共振した場合、図10(b)に示すように、
出力軸トルクが大きく変動してしまい、運転性を損なう
という問題がある。
【0004】上述の問題点に鑑み、車両モデルを設定す
ることで、各センサを必要とせずフィードフォワード制
御によって発進クラッチを制御することを考える。例え
ば、特開2000−205009号公報には、エンジン
トルクのフィードフォワード制御としてスロットル開度
に位相補償器を適用した技術が記載されている。この公
報に記載の位相補償器とは、駆動系の振動特性を打ち消
し、その代わりに目標特性を実現するように働くもので
ある。しかしながら、油圧制御の発進クラッチでは、応
答性が悪く、位相補償器によって締結トルクを制御した
としても、その効果を十分には得られないと言う問題が
あった。
【0005】本発明は上述のような課題に基づいて成さ
れたもので、本発明が解決しようとする課題は、エンジ
ンと自動変速機の変速機構部との間に介在され、エンジ
ン駆動力を断接可能に変速機構部へ伝達する発進クラッ
チの制御装置において、複数のセンサを必要とせず、セ
ンサ等がフェールした場合であっても安定した発進クラ
ッチ制御を達成可能な発進クラッチの制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、電磁石と該電磁石の発生する電磁力により締結可能
な電磁クラッチと、スロットル開度を検出するスロット
ル開度検出手段と、検出されたスロットル開度に基づい
て決定される前記電磁クラッチの目標締結トルクを算出
する目標締結トルク算出手段と、算出された目標締結ト
ルク指令を出力する締結制御手段と、前記締結制御手段
から出力された目標締結トルク指令に基づいて、電流制
御により前記電磁クラッチを操作する操作手段と、を備
え、前記締結制御手段に、車両の発進時における電磁ク
ラッチの締結制御を行う第1発進制御部を設け、この第
1発進制御部を、自車両の固有振動数ωp及び減衰係数
ζpを用いてモデル化した前記電磁クラッチの目標締結
トルク指令値に対する駆動軸トルクの伝達特性Gpの逆
系と、目標車両の固有振動数ωm及び減衰係数ζmを用
いてモデル化した前記電磁クラッチの目標締結トルク指
令値に対する駆動軸トルクの伝達特性Gmとの積からな
る位相補償部を設け、前記目標締結トルク指令値に前記
位相補償を施して位相補償後締結トルク指令値を演算
し、この演算された位相補償後締結トルク指令値を出力
する制御部としたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発進クラッチ制御装置において、車両の加速度を検
出する加速度検出手段を設け、前記締結制御手段に、車
両の発進時における電磁クラッチの締結制御を行う第2
発進制御部を設け、この第2発進制御部を、前記目標締
結トルク指令値から目標加速度を演算し、検出された車
両の加速度と比較することで、目標加速度に定常偏差な
く追従可能なフィードバック制御によってフィードバッ
ク補償後締結トルク指令値を出力する制御部としたこと
を特徴とする。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の発進クラッチの制御装置において、前記目
標締結トルク算出手段は、スロットル開度に応じて予め
設定された目標伝達トルクマップを用いて算出する手段
としたことを特徴とする。
【0009】請求項4に記載の発明では、請求項2また
は3に記載の発進クラッチの制御装置において、前記締
結制御手段に、前記加速度検出手段が正常時のときは前
記第2発進制御部から前記操作手段に対してフィードバ
ック補償後締結トルク指令値を出力し、前記加速度検出
手段がフェールしたときは前記第1発進制御部から前記
操作手段に対して位相補償後締結トルク指令値を出力す
るように切り換える切り換え手段を設けたことを特徴と
する電磁クラッチの制御装置。
【0010】請求項5に記載の発明では、請求項1ない
し4に記載の発進クラッチの制御装置において、スロッ
トル開度が所定値以下のエンジンアイドル状態を表すア
イドルスイッチと、スロットル開度が所定位置以上の急
加速状態を表すフルスイッチを設け、前記スロットル開
度検出手段がフェールしたときは、前記アイドルスイッ
チとフルスイッチのオン・オフ状態の組み合わせからス
ロットル開度を推定し、スロットル開度として出力する
スロットル開度フェール制御部を設けたことを特徴とす
る。
【0011】請求項6に記載の発明では、請求項1ない
し5に記載の発進クラッチの制御装置において、前記電
磁クラッチは、入力側トルク伝達部材に連結した入力ド
ラムと、出力側トルク伝達部材に連結した入力クラッチ
ハブとを備え、前記入力側及び出力側トルク伝達部材の
断接を行うメインクラッチと、操作手段によって断続操
作されるパイロットクラッチと、該パイロットクラッチ
の締結により伝達トルクを受けて作動し、その作動に応
じて発生するカムスラスト力により押圧系を介してメイ
ンクラッチを締結するトルクカム機構と、を備えた湿式
電磁多板クラッチとしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用および効果】請求項1記載の発進クラッチ
の制御装置にあっては、発進クラッチとして電磁クラッ
チを適用したことで、従来技術のように油圧式の発進ク
ラッチに比べ十分な応答性を確保することが可能とな
り、安定した発進制御を行うことができる。また、締結
制御手段に設けられた第1発進制御部に位相補償部が設
けられ、目標締結トルク指令値に位相補償を施して位相
補償後締結トルク指令値を演算し、この演算された位相
補償後締結トルク指令値が出力される。すなわち、位相
補償部により演算された位相補償後締結トルク指令値に
よって、車両の有する振動特性を打ち消し、その代わり
に目標特性を実現するように発進クラッチ締結のフィー
ドフォワード制御を実行することが可能となる。また、
位相補償を用いることで従来技術のように複数のセンサ
を必要とせず、構成を簡略化することができる。
【0013】請求項2記載の発進クラッチの制御装置に
あっては、車両の加速度を検出する加速度検出手段が設
けられ、締結制御手段に設けられた第2発進制御部にお
いて、フィードバック制御が行われることで、目標加速
度に対し、よりきめ細かい制御を実行することが可能と
なり、更に安定した発進制御を達成することができる。
尚、第1及び第2発進制御部は、状況に応じて一方の制
御部のみを使用してもよいし、両方の制御部を適宜組み
合わせて使用してもよい。
【0014】請求項3に記載の発進クラッチの制御装置
では、目標締結トルクが、スロットル開度に応じて予め
設定された目標伝達トルクマップを用いて算出されるこ
とで、従来技術のようにクラッチ速度比を用いて目標伝
達トルクを算出するものに比べて、クラッチの入出力回
転数の検出データが必要なく、必要最小限の演算処理で
目標伝達トルクを算出することができる。
【0015】請求項4に記載の発進クラッチの制御装置
では、切り換え手段において、加速度検出手段が正常時
のときは第2発進制御部から操作手段に対してフィード
バック補償後締結トルク指令値が出力され、加速度検出
手段がフェールしたときは第1発進制御部から操作手段
に対して位相補償後締結トルク指令値を出力するように
切り換えられる。よって、加速度検出手段がフェールし
たとしても運転者に対し違和感なく加速性能を得ること
ができる。
【0016】請求項5に記載の発進クラッチの制御装置
では、スロットル開度フェール制御部において、スロッ
トル開度検出手段がフェールしたときは、アイドルスイ
ッチとフルスイッチのオン・オフ状態の組み合わせから
スロットル開度が推定され、推定したスロットル開度が
出力されることで、スロットル開度検出手段がフェール
したとしても、スロットル開度を推定することが可能と
なり、スムーズな発進制御を行うことができる。
【0017】請求項6に記載の発進クラッチの制御装置
では、電磁クラッチが湿式電磁多板クラッチとされ、入
力側及び出力側トルク伝達部材の断接を行うメインクラ
ッチと、操作手段によって断続操作されるパイロットク
ラッチと、このパイロットクラッチの締結により伝達ト
ルクを受けて作動し、その作動に応じて発生するカムス
ラスト力により押圧系を介してメインクラッチを締結す
るトルクカム機構とが備えられている。これにより、少
ない電流で大きな締結力を確保すると共に、更に応答性
の向上を図ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態におけ
る電磁多板クラッチを適用した車両の全体システム図で
ある。30はエンジン、40はエンジンの動力伝達状態
を断接可能に切り換える電磁多板クラッチ、50は自動
変速機である。尚、自動変速機はギア式の有段変速機で
もよいし、変速比を無段階に変速可能な無段変速機であ
ってもよい。61はスロットル開度を検出するスロット
ル開度センサ、62はスロットル開度が所定値以下のエ
ンジンアイドル状態を表すアイドルスイッチ、63はス
ロットル開度が所定値以上の急加速状態を表すフルスイ
ッチ、64は車両の加速度を検出するGセンサである。
各センサ値及びスイッチ信号は後述するコントロールユ
ニット70に出力される。
【0019】70は電磁多板クラッチ40の締結制御を
行うコントロールユニットである。このコントロールユ
ニット70は、アイドルスイッチ62とフルスイッチ6
3からアクセル開度を推定するアクセル開度推定部71
と、スロットルセンサ61のフェールを検知し、スロッ
トルセンサ値とアクセル開度推定値とを切り換えるスロ
ットルセンサフェール切換部72と、フィードバック制
御を行うサーボレギュレータ73と、フィードフォワー
ド制御を行うインバースフィルタ74と、Gセンサ64
のフェールを検知し、サーボレギュレータ73出力値と
インバースフィルタ74出力値とを切り換えるGセンサ
フェール切換部75とから構成されている。
【0020】図2は本発明の実施の形態における電磁多
板クラッチ周辺を表す断面図である。尚、本実施の形態
に使用される自動変速機の変速機構部の変速動作等につ
いては説明を省略する。
【0021】3は変速機ケース、4は変速機ケース3の
前端開口に取着した入力クラッチハウジングを示す。入
力クラッチハウジング4には、ボルト12によりフロン
トカバー11が取着され、これによりトーショナルダン
パ6を収装する大気開放された第1収装室4aを画成し
ている。また、変速機ケース3,入力クラッチハウジン
グ4の一部及びフロントカバー11により油潤滑が成さ
れる第2収装室3aを画成している。
【0022】変速機ケース3及び入力クラッチハウジン
グ4の間にはオイルポンプ2を介在させている。このオ
イルポンプ2は、ポンプハウジング2a及びポンプカバ
ー2bにより画成される空間内に内接歯車ポンプ要素を
収納して構成した通常のギヤポンプである。ポンプカバ
ー2bの内周に固定の中空スリーブ2cを嵌着し、この
中空スリーブ2c内に入力シャフト1を回転自在に挿着
する。
【0023】入力クラッチハウジング4内に突出する入
力シャフト1の前端部上には入力クラッチ5を配置して
いる。この入力クラッチ5は、電磁クラッチ22(特許
請求の範囲の電磁パイロットクラッチに相当)と、この
電磁クラッチ22の外周に配置した入力クラッチパック
15(特許請求の範囲のメインクラッチに相当)と、こ
の電磁クラッチ22の内周に配置したローディングカム
17(特許請求の範囲のカム機構に相当)から構成され
ている。
【0024】入力クラッチパック15の入力ドラム13
は、入力ハブ7をナット8により固定する軸部13b
と、オイルシール9との摺動部である小径軸13dと、
入力ドラム13をフロントカバー11によりベアリング
10を介して支持するベアリング支持部13eから構成
されている。
【0025】図示しないエンジンの動力はドライブプレ
ート6bと一体となったトーショナルダンパ6,入力ハ
ブ7を介して入力クラッチパック15の入力ドラム1
3,14(ドライブ側)に伝達される。動力伝達部品
は、トーショナルダンパ6の出力メンバ6aと一体回転
可能な入力ドラム13に固定された入力ハブ7と、入力
ドラム13とスプライン嵌合する入力ドラム14と、入
力ドラム14と一体回転可能に嵌合する電磁クラッチ2
2のロータ24から構成されている。ロータ24の一端
24aは、オイルポンプ2の駆動爪になっている。
【0026】電磁石22aに電磁力が発生し、リテーニ
ングプレート22b及びクラッチプレート22cが引き
つけられることで電磁クラッチ22が締結すると、ロー
ディングカム17にエンジン回転が入力され、ローディ
ングカム17は、ボールが傾斜面を転動するカム作用に
より入力クラッチハブ16(ドリブン側)に図2の右方
へ移動しようというスラスト力が発生する。一方その反
力として、スラストベアリング27を介して、入力ドラ
ム14,ロータ24及び電磁石22aをスナップリング
20で止められたリターン皿ばね19に抗して図2の左
方に移動させようとするスラスト力が作用する。
【0027】ところで、入力クラッチハブ16は、入力
シャフト1とスプライン嵌合するとともに、図2に示す
右端部は、スナップリング18で止められており、軸方
向移動は不能になっているため、実際は、入力ドラム1
4側が左方移動して、入力クラッチパック15側に金属
プレート15cが一体回転可能に嵌合しており、図2の
右端側は段付きリテーナ15dを介してスナップリング
15eで軸方向の移動を規制している。
【0028】一方、入力クラッチハブ16側は、摩擦材
フェーシングが両面に接着された、フェーシングプレー
ト15bが入力クラッチハブ16と一体回転可能に嵌合
している。金属プレート15cと、フェーシングプレー
ト15bとは、軸方向交互に配置されている。
【0029】ここで、電磁クラッチ22の発生するトル
クTpについて説明する。電磁クラッチ22の発生する
トルクTpは下記の式により決定される。 Tp=(電磁石22aの吸引力)×(磁路効率)×(摩
擦係数)×(摺動径)×(摺動面数) ここで、磁路効率とは電磁石22aの発生する磁力がリ
テーニングプレート22b及びクラッチプレート22c
に対してどの程度影響するか(リテーニングプレート2
2bとクラッチプレート22cには表面処理が施されて
おり、また、油穴や表面粗さにより接触面積が理論値と
異なることによる)を示し、摩擦係数とはリテーニング
プレート22bと各クラッチプレート22cとの摩擦係
数を表し、摺動径とは軸心から各プレートの摺動部の平
均半径を表す。
【0030】次に電磁式多板クラッチ40の潤滑につい
て説明する。図示しないコントロールバルブ回路(従来
のロックアップクラッチ供給回路の流用)から供給され
る潤滑油は、入力シャフト1の開口部1a→中空部1b
→開口部1cを介して、遠心ポンプ作用により、電磁ク
ラッチ22,入力クラッチパック15を潤滑する。入力
ドラム13,14には、複数の開口部(図示せず)が配
置され、潤滑油は、この開口部を経由して、フロントカ
バー11と、入力クラッチハウジング4とで密封された
空間に溜まり、入力クラッチハウジング4の下端部に開
口するドレーンポート4bを経由して、変速機ケース3
側に設けられたオイルパン部にリターンされる。
【0031】(第1実施例)図3は本実施の形態の第1
実施例における電磁多板クラッチ40の発進制御を表す
フローチャートである。
【0032】ステップ301では、スロットルセンサ6
1のフェールを判断し、スロットルセンサ61が正常で
あればステップ303へ進み、フェールと判断したとき
はステップ302へ進む。
【0033】ステップ302では、アイドルスイッチ6
2及びフルスイッチ63からアクセル開度を判定する。
このアクセル開度の判定ロジックを表1に示す。
【表1】 すなわち、アイドルスイッチ62がOFFでフルスイッ
チ63がONであればアクセル開度を4/8と判定し、
アイドルスイッチ62がOFFでフルスイッチもOFF
であれば2/8と判定し、アイドルスイッチ62がON
でフルスイッチ63がOFFであれば0/8と判定す
る。尚、アクセル開度を判定後は、アクセル開度に基づ
くスロットル開度信号として出力する。
【0034】ステップ303では、スロットルセンサ値
に基づいてスロットル開度を検出する。
【0035】ステップ304では、スロットル開度−ト
ルクマップから目標トルクを算出する。ここで、図4に
スロットル開度別の目標トルクを表すマップを示す。図
に示すように、スロットル開度に応じて予め電磁多板ク
ラッチ40の目標伝達トルクが設定されている。
【0036】ステップ305では、Gセンサ64のフェ
ールを判断し、Gセンサ64が正常であればステップ3
06へ進み、フェールと判断したときはステップ308
へ進む。
【0037】ステップ306では、Gセンサ64値から
車両の加速度を検出する。
【0038】ステップ307では、サーボレギュレータ
73によりクラッチ伝達トルクを算出する。このサーボ
レギュレータ73については後で詳述する。
【0039】ステップ308では、インバースフィルタ
74によりクラッチ伝達トルクを算出する。このインバ
ースフィルタ74については後で詳述する。
【0040】ステップ309では、トルク−電流マップ
より電流を算出する。ここで、図5はトルクと電流値の
関係を示すマップである。このマップから算出されたク
ラッチ伝達トルクに応じた電流値を算出する。
【0041】ステップ310では、算出された電流値に
基づいて電磁多板クラッチ40を締結する。
【0042】すなわち、ステップ301〜303におい
てスロットル開度を検出し、ステップ304において、
スロットル開度−トルクマップから目標トルクを算出す
る。このように、スロットル開度に応じて予め設定され
た目標伝達トルクを算出することで、クラッチの速度比
等を用いて目標伝達トルクを算出するものに比べて、ク
ラッチの入出力回転数を検出するセンサ等を必要とせ
ず、簡単な構成で目標伝達トルクを算出することができ
る。
【0043】次にステップ305においてGセンサ64
のフェールを検出し、Gセンサ64が正常の時は、ステ
ップ307においてサーボレギュレータ73によりクラ
ッチ伝達トルクを算出する。ここで、サーボレギュレー
タ73について説明する。サーボレギュレータとは、入
力に対する制御対象(ここでは車両)の応答が目標軌跡
(ここでは目標加速度)に定常偏差なく追従するよう
に、車両の持っている固有振動を求めて、車両のフィー
ドバックゲインを設計して車両の閉ループシステムが望
ましい振動モードになることができる制御設計方法のこ
とである。ここで、閉ループシステムとは、図6(a)
に示すように、構成要素を接続する矢印をたどると閉じ
たループとなることを言い、特に解を漸近的に原点にも
っていくこのような閉ループ系をレギュレータという。
また、図6(a)に示す観測器とは、入力と出力の情報
からシステム内部の状態を推定するシステムを表すもの
である。図6(a)に示すように、算出された目標トル
クから目標加速度を算出し、Gセンサ64から検出され
た実加速度と比較することで実加速度が目標加速度に定
常偏差なく追従するようフィードバック制御により締結
トルクを算出し、算出された締結トルク(特許請求の範
囲に記載のフィードバック補償後締結トルク指令値)に
基づいて、図5に記載の電流トルクマップから電流値を
算出し、電磁クラッチ40を締結する。図7(a)はフ
ィードバック補償後締結トルクを表すタイムチャート、
図7(b)はフィードバック補償後締結トルクによって
制御された出力軸における実トルクを表すタイムチャー
トである。図に示すように、出力軸トルクのトルク変動
が十分に抑制されている。
【0044】一方、ステップ305においてGセンサ6
4のフェールを検出した時は、ステップ308において
インバースフィルタ74によりクラッチ伝達トルクを算
出する。ここで、インバースフィルタ74について説明
する。図6(b)はインバースフィルタ74に入力され
る信号及び出力される信号を表すブロック図である。実
験により求められ、スロットル開度から算出された目標
トルク(電磁多板クラッチの締結トルク)に対する駆動
軸トルクTdの伝達特性Gp(s)と、所望の目標伝達
特性Gm(s)を求める。
【数式1】
【数式2】 数式1、数式2において、sはラプラス演算子、Hは定
常特性、Lは無駄時間要素を表す。また、ωp,ζpは
それぞれ自車両の固有振動数と減衰係数を表し、ωm,
ζm(ただし、ζp<ζm)は目標車両の固有振動数と
減衰係数を表す。さらに、それらの伝達関数を用いて次
式に示す位相補償器W(s)を求める。
【数式3】 この位相補償器W(s)を目標伝達トルクに施して、位
相補償後締結トルク指令値を求め、実際の電磁多板クラ
ッチの締結トルクが一致するように締結制御を行う。位
相補償器W(s)は、駆動系の振動特性Gp(s)を打
ち消し、その代わりに目標特性であるGm(s)を実現
するように働くので、電磁多板クラッチの締結制御にお
ける減衰性(収斂性)と応答性(速応性)を両立させる
ことができる。この制御をインバースフィルタと記載す
る。
【0045】図6(b)に示すように、算出された目標
トルクにインバースフィルタ74を施すことでフィード
フォワード制御により伝達トルクを算出し、算出された
伝達トルク(特許請求の範囲に記載の位相補償後締結ト
ルク指令値)に基づいて、図5に記載の電流トルクマッ
プから電流値を算出し、電磁クラッチ40を締結する。
図8(a)は位相補償後締結トルクを表すタイムチャー
ト、図8(b)は位相補償後締結トルクによって制御さ
れた出力軸における実トルクを表すタイムチャートであ
る。図に示すように、出力軸トルクのトルク変動が十分
に抑制されている。従来技術においては、例えば自動変
速機の入力回転センサや出力回転センサがフェールした
場合には、締結トルクの制御が行えず、出力軸トルクの
変動による振動が発生し、スムーズな発進を行えなかっ
たが、第1実施例においては、例えGセンサ64がフェ
ールしたとしても、上述のフィードフォワード制御によ
ってスムーズな発進を確保することができる。
【0046】以上説明したように、上述の第1実施例に
おいては、車両の加速度を検出するGセンサ64が設け
られ、サーボレギュレータ73においてフィードバック
制御が行われることで、目標加速度に定常偏差なく追従
する締結制御を実行することが可能となる。また、発進
クラッチとして電磁多板クラッチ40を適用したこと
で、従来技術のように油圧式の発進クラッチに比べ十分
な応答性を確保することが可能となり、上述のフィード
フォワード制御を安定して行うことができる。
【0047】また、インバースフィルタ(位相補償器)
74が設けられ、インバースフィルタ74により演算さ
れた位相補償後締結トルク指令値によって、車両の有す
る振動特性を打ち消し、その代わりに目標特性を実現す
るように電磁多板クラッチ締結のフィードフォワード制
御を実行することが可能となる。
【0048】また、目標締結トルクが、スロットル開度
に応じて予め設定された目標伝達トルクマップを用いて
算出されることで、従来技術のようにクラッチ速度比を
用いて目標伝達トルクを算出するものに比べて、クラッ
チの入出力回転数を検出するセンサ等が必要なく、簡単
な構成で目標伝達トルクを算出することができる。
【0049】また、Gセンサ64が正常時のときはサー
ボレギュレータ73によりフィードバック補償後締結ト
ルク指令値が出力され、Gセンサ64がフェールしたと
きはインバースフィルタ74により位相補償後締結トル
ク指令値を出力することで、Gセンサ64がフェールし
たとしてもスムーズな発進制御を行うことができる。
【0050】また、ステップ302において、スロット
ルセンサ61がフェールしたときは、アイドルスイッチ
62とフルスイッチ63のオン・オフ状態の組み合わせ
からスロットル開度が推定されることで、スロットルセ
ンサ61がフェールしたとしても、スロットル開度を推
定することが可能となり、スムーズな発進制御を行うこ
とができる。
【0051】また、トルクカム式の電磁多板クラッチを
適用したことで、少ない電圧で大きな締結力を確保する
と共に、更に応答性の向上を図ることができる。
【0052】(その他の実施の形態)以上、実施の形態
に基づく第1実施例について説明してきたが、具体的な
構成については、この実施の形態に限られるものではな
く、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱
しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
【0053】また、実施の形態では、エンジンと自動変
速機の変速機構部との間に介在され、エンジン駆動力を
断接可能に変速機構部へ伝達する電磁多板クラッチにつ
いて説明したが、例えば四輪に駆動力を分配する電磁多
板クラッチを用いたバリアブルセンターデフ等に本制御
を適用しても、もちろん同様の作用効果を得ることがで
きる。
【0054】尚、サーボレギュレータ73及びインバー
スフィルタ74は、状況に応じて一方の制御部のみを使
用してもよいし、両方の制御部を適宜組み合わせて使用
してもよい。
【0055】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例における電磁多板クラッチを適用し
た車両を表すシステム図である。
【図2】第1実施例の変速機ユニットの電磁多板クラッ
チ周辺を表す断面図である。
【図3】第1実施例の電磁多板クラッチの締結制御を表
すフローチャートである。
【図4】第1実施例のスロットル開度と目標締結トルク
の関係を表すマップである。
【図5】第1実施例の電流値と締結トルクの関係を表す
マップである。
【図6】第1実施例のサーボレギュレータの構成を表す
システム図である。
【図7】第1実施例のフィードバック補償後締結トルク
及び実際の出力軸トルクを表すタイムチャートである。
【図8】第1実施例の位相補償後締結トルク及び実際の
出力軸トルクを表すタイムチャートである。
【図9】従来技術における車両の発進クラッチ制御の構
成を表す概略図である。
【図10】従来技術における発進クラッチ制御の各種セ
ンサフェールによって、締結トルク指令値が制御されな
い場合における出力軸トルクを表すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
1 入力シャフト 1a 開口部 1b 中空部 1c 開口部 2 オイルポンプ 2a ポンプハウジング 2b ポンプカバー 2c 中空スリーブ 3 変速機ケース 3a 第2収装室 4 入力クラッチハウジング 4a 第1収装室 4b ドレーンポート 5 入力クラッチ 6 トーショナルダンパ 6a 出力メンバ 6b ドライブプレート 7 入力ハブ 8 ナット 9 オイルシール 10 ベアリング 11 フロントカバー 12 ボルト 13 入力ドラム 13b 軸部 13d 小径軸 13e ベアリング支持部 14 入力ドラム(ドライブ側) 15 入力クラッチパック 15b フェーシングプレート 15c 金属プレート 15d リテーナ 15e スナップリング 16 入力クラッチハブ(ドリブン側) 17 ローディングカム 18 スナップリング 19 リターン皿ばね 20 スナップリング 22 パイロットクラッチ(電磁石用クラッチ) 22a 電磁石 22b リテーニングプレート 22c クラッチプレート 24 ロータ 24a ロータの一端 27 スラストベアリング 101 エンジン 102 無段変速機 103 発進クラッチ 104 発進クラッチ制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J057 AA01 BB04 GA21 GA51 GB04 GB05 GB19 GB21 GB35 GB36 GE05 HH02 JJ01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石と該電磁石の発生する電磁力によ
    り締結可能な電磁クラッチと、 スロットル開度を検出するスロットル開度検出手段と、 検出されたスロットル開度に基づいて決定される前記電
    磁クラッチの目標締結トルクを算出する目標締結トルク
    算出手段と、 算出された目標締結トルク指令を出力する締結制御手段
    と、 前記締結制御手段から出力された目標締結トルク指令に
    基づいて、電流制御により前記電磁クラッチを操作する
    操作手段と、 を備え、 前記締結制御手段に、車両の発進時における電磁クラッ
    チの締結制御を行う第1発進制御部を設け、 この第1発進制御部を、 自車両の固有振動数ωp及び減衰係数ζpを用いてモデ
    ル化した前記電磁クラッチの目標締結トルク指令値に対
    する駆動軸トルクの伝達特性Gpの逆系と、目標車両の
    固有振動数ωm及び減衰係数ζmを用いてモデル化した
    前記電磁クラッチの目標締結トルク指令値に対する駆動
    軸トルクの伝達特性Gmとの積からなる位相補償部を設
    け、 前記目標締結トルク指令値に前記位相補償を施して位相
    補償後締結トルク指令値を演算し、この演算された位相
    補償後締結トルク指令値を出力する制御部としたことを
    特徴とする発進クラッチの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の発進クラッチの制御装
    置において、 車両の加速度を検出する加速度検出手段を設け、 前記締結制御手段に、車両の発進時における電磁クラッ
    チの締結制御を行う第2発進制御部を設け、 この第2発進制御部を、 前記目標締結トルク指令値から目標加速度を演算し、検
    出された車両の加速度と比較することで、目標加速度に
    定常偏差なく追従可能なフィードバック制御によってフ
    ィードバック補償後締結トルク指令値を出力する制御部
    としたことを特徴とする発進クラッチの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の発進クラッチ
    の制御装置において、 前記目標締結トルク算出手段は、スロットル開度に応じ
    て予め設定された目標伝達トルクマップを用いて算出す
    る手段としたことを特徴とする発進クラッチの制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の発進クラッチ
    の制御装置において、 前記締結制御手段に、前記加速度検出手段が正常時のと
    きは前記第2発進制御部から前記操作手段に対してフィ
    ードバック補償後締結トルク指令値を出力し、前記加速
    度検出手段がフェールしたときは前記第1発進制御部か
    ら前記操作手段に対して位相補償後締結トルク指令値を
    出力するように切り換える切り換え手段を設けたことを
    特徴とする発進クラッチの制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4に記載の発進クラッチ
    の制御装置において、 スロットル開度が所定値以下のエンジンアイドル状態を
    表すアイドルスイッチと、スロットル開度が所定位置以
    上の急加速状態を表すフルスイッチを設け、 前記スロットル開度検出手段がフェールしたときは、前
    記アイドルスイッチとフルスイッチのオン・オフ状態の
    組み合わせからスロットル開度を推定し、スロットル開
    度として出力するスロットル開度フェール制御部を設け
    たことを特徴とする発進クラッチの制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5に記載の発進クラッチ
    の制御装置において、 前記電磁クラッチは、入力側トルク伝達部材に連結した
    入力ドラムと、出力側トルク伝達部材に連結した入力ク
    ラッチハブとを備え、 前記入力側及び出力側トルク伝達部材の断接を行うメイ
    ンクラッチと、 操作手段によって断続操作されるパイロットクラッチ
    と、 該パイロットクラッチの締結により伝達トルクを受けて
    作動し、その作動に応じて発生するカムスラスト力によ
    り押圧系を介してメインクラッチを締結するトルクカム
    機構と、 を備えた湿式電磁多板クラッチとしたことを特徴とする
    発進クラッチの制御装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008069851A (ja) * 2006-09-13 2008-03-27 Honda Motor Co Ltd 車両用発進クラッチのトルク推定および制御装置
JP2017026143A (ja) * 2015-07-17 2017-02-02 日産自動車株式会社 無段変速機の制御方法および制御装置
JP2017137883A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 トヨタ自動車株式会社 車両の制御装置

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