JP2003129956A - 可変容量圧縮機および該可変容量圧縮機を備えた空調装置、可変容量圧縮機における容量制御方法 - Google Patents

可変容量圧縮機および該可変容量圧縮機を備えた空調装置、可変容量圧縮機における容量制御方法

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JP2003129956A JP2001323783A JP2001323783A JP2003129956A JP 2003129956 A JP2003129956 A JP 2003129956A JP 2001323783 A JP2001323783 A JP 2001323783A JP 2001323783 A JP2001323783 A JP 2001323783A JP 2003129956 A JP2003129956 A JP 2003129956A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量圧縮機につき、圧縮機の実働状態を
考慮した精度の高い吐出容量制御技術を提供する。 【解決手段】 斜板形可変容量圧縮機100では、圧縮
機自体の信頼性、具体的には高速運転時におけるピスト
ン15自体の強度およびハンチング等の容量制御性を向
上させるべく、ピストン15による慣性力を勘案した容
量制御弁70の高速保護制御が行われる。この高速保護
制御運転では、圧縮機100の回転数N、容量制御弁7
0のコイル97に入力されている電流値I、冷媒吐出圧
力Pdに基づいて、コイル97に対する指令電流値In
の上限値を制限する制御が行われる。回転数Nに基づい
て圧縮機100が所定の高回転領域にある場合に、運転
吐出容量Vがその時の上限吐出容量V0よりも大きいの
高実働状態にあると判断された場合に、コイル97に入
力する入力電流の制御処理が行われる構成となってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量圧縮機に
係り、詳しくは可変容量圧縮機における容量制御技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、吸入冷媒をピストンを介して圧縮
し、高圧化して吐出する可変容量圧縮機において、軽量
化の観点からピストンを中空構造に形成したものが知ら
れている。この中空ピストンは、2ピースの部材を互い
に接合することで製造されるのが一般的である。このよ
うな中空ピストンを用いることで、高速運転時でもピス
トンによる慣性力を抑え、ピストン自体の強度を確保す
るのに有効である。また、高速運転時でもピストンスト
ロークの不安定化によるハンチング等の発生を抑え、容
量制御性を向上させるのに有効である。ところが、中空
ピストンは2ピースの部材を用いるゆえ、中実状に形成
されたいわゆる中実ピストンに比して製造コストが高く
なるという問題を抱えている。かといって中実ピストン
を用いると、ピストンの重量が増え、特に高速運転時に
おけるピストン自体の強度および容量制御性に悪影響を
及ぼし易い。このように、ピストンの重量はピストンに
よる慣性力を規定する要素であり、中空ピストンによれ
ば、ピストン自体の強度や容量制御性といった圧縮機自
体の信頼性を向上させることはできるものの、製造コス
トを低減させるのが難しい。反対に、中実ピストンによ
れば、ピストンの製造コストを低減させることとはでき
るものの、圧縮機自体の信頼性を向上させるのが難し
い。そこで、特開2001−90667号公報には、車
両エンジンの回転数が高くなるほどに吐出容量が減少す
るように容量制御弁を制御する可変容量圧縮機が開示さ
れている。このような可変容量圧縮機によれば、とりわ
け高速運転時におけるピストンの慣性力の変動等を考慮
した吐出容量制御を行うのに有効である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車両エンジ
ンの回転数に基づいて吐出容量の制御を行う構成の圧縮
機では、例えば車両エンジンの回転数が高くても吐出容
量制御を行う必要がないような場合、例えば圧縮機が低
実働状態のような場合であっても一方的に吐出容量制御
が行われ、吐出容量が減少するという問題を抱えてい
る。そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、その課題とするところは、可変容量圧縮機につ
き、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い吐出容量制
御技術を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の可変容量圧縮機は、請求項1〜8に記載の
ように構成される。また、本発明の可変容量圧縮機を備
えた空調装置は、請求項9に記載の通りに構成される。
また、本発明の可変容量圧縮機における容量制御方法
は、請求項10〜17に記載の通りである。なお、これ
ら各請求項に記載の発明は、可変容量圧縮機につき、冷
房負荷に基づいて吐出容量を制御する通常吐出容量制御
とは別に、圧縮機の回転数に関する値と圧縮機の実働情
報とに基づいて吐出容量を制御する保護制御を行うこと
により、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い吐出容
量制御を行うことができるようにした技術である。
【0005】請求項1に記載した可変容量圧縮機は、吸
入冷媒を圧縮して高圧化し吐出することで空調回路に吐
出冷媒を循環させる構成である。この可変容量圧縮機
は、例えば、駆動軸に取付けられる回転斜板を介してシ
リンダボア内を往復動するピストンを有し、このピスト
ンによって冷媒の吸入、圧縮、吐出が行われる。また、
この吐出冷媒の吐出容量は容量制御手段を介して制御さ
れる構成となっており、これにより吐出容量が可変とさ
れる。例えば、容量制御手段を構成する容量制御弁を介
して吐出冷媒の一部をクランク室へ送ることで、駆動軸
に対する回転斜板の傾斜角度が変更され、ピストンのス
トローク量および冷媒の吐出容量が変更される。また、
本発明の容量制御手段は、通常吐出容量制御と保護制御
の両制御を行うように構成されている。通常吐出容量制
御では、冷房負荷に基づいて吐出容量が制御される。保
護制御では、圧縮機の回転数に関する値と圧縮機の実働
情報とに基づいて吐出容量が制御される。ここでいう
「圧縮機の回転数に関する値」とは、圧縮機の回転数は
もちろん、圧縮機の回転数に相関する各種のパラメータ
を広く含む主旨である。圧縮機の駆動軸は、例えばクラ
ッチ機構を介して駆動源(例えば車両エンジン)と連結
されており、好適には、駆動源の回転数の検出結果を用
いて圧縮機の回転数を間接的に求める構成を用いる。ま
た、「圧縮機の実働情報」とは、圧縮機の実働状態を示
すパラメータを広く含む主旨であり、好適には、所定の
制御時における運転吐出容量と基準吐出容量、例えば基
準吐出容量に対する運転吐出容量の比率によって規定さ
れる。本発明のこのような構成によれば、保護制御を行
う必要があるか否かを、圧縮機の回転数に関する値と圧
縮機の実働情報の両方に基づいて判断することが可能と
なる。例えば、所定の高回転域で圧縮機の実働状態に余
裕がない場合(高実働状態の場合)には、吐出容量の制
御を行う一方、所定の高回転域であっても圧縮機の実働
状態に余裕がある場合(低実働状態の場合)には、吐出
容量の制御を行わないようにすることができる。換言す
れば、本発明の可変容量圧縮機は、所定の高回転域にお
いて圧縮機が第1の実働状態にある場合に容量制御手段
を介して吐出容量の制御を行う第1の運転モード、ある
いは前記高回転域において圧縮機が第1の実働状態より
も低い実働状態にある場合に吐出容量の制御を行わない
第2の運転モードに設定可能である。以上のように請求
項1に記載の可変容量圧縮機によれば、圧縮機の実働状
態を考慮した精度の高い吐出容量制御を行うことができ
る。
【0006】ここで、請求項1に記載の実働情報は、請
求項2に記載のように運転吐出容量と基準吐出容量によ
って規定される構成であるのが好ましい。運転吐出容量
および基準吐出容量は、これらを導き出すことが可能な
パラメータを検出したうえで間接的に求めるのが好まし
い。このパラメータとしては、エンジン回転数、容量制
御弁に入力される入力電流値、圧縮機の冷媒吐出圧力、
圧縮機の冷媒吸入圧力等を好適に用いる。これらパラメ
ータを用いて順次冷媒循環量、圧縮仕事、運転トルクを
求め、さらに最大トルクに対する運転トルクの比率を求
めることにより圧縮機の運転吐出容量を推定することが
できる。あるいは、これらパラメータから直接圧縮機の
運転吐出容量を推定することもできる。このような構成
によれば、圧縮機の実働状態を運転吐出容量と基準吐出
容量によって規定した精度の高い吐出容量制御が可能と
なる。
【0007】ここで、請求項1,2に記載の容量制御手
段は、請求項3に記載のように回転数に関する値が所定
の高回転領域にある場合に、当該高回転領域内における
所定の制御時の実働情報を求め、この実働情報が圧縮機
の所定の高実働状態を示すものと判断された場合に、保
護制御を行う構成であるのが好ましい。このような構成
によれば、圧縮機の回転数が高回転領域にある場合にの
み実働情報を求めることにより合理的な制御が可能とな
る。
【0008】また、請求項4に記載の可変容量圧縮機で
は、運転吐出容量が、所定の制御時における冷媒循環流
量から求められる運転トルクと、その時の最大トルクと
に基づいて定められる。これらトルクは、好適にはエン
ジン回転数、容量制御弁に入力されている入力電流値、
圧縮機の冷媒吐出圧力、圧縮機の冷媒吸入圧力等のパラ
メータを用いたうえで、冷媒循環量、圧縮仕事を順次求
めることで得られる。なお、冷媒循環量は、上記パラメ
ータから間接的に求める場合であってもよいし、あるい
は直接的に検出する場合であってもよい。冷媒循環量を
直接的に検出する場合は、例えば吐出部における冷媒の
流量差圧から冷媒循環量を求める構成を用いることがで
きる。このような構成によれば、運転トルクとそのとき
の最大トルクとに基づいて運転吐出容量を精度よく求め
ることが可能となる。
【0009】冷媒循環量を間接的に検出する場合は、請
求項5に記載の構成を用いることができる。すなわち、
この可変容量圧縮機では、圧縮機の回転数に関する値
(好適にはエンジン回転数を用いる)、容量制御手段に
入力される制御電流(実質的には容量制御弁のコイルに
入力される入力電流)、冷媒吐出圧力といったパラメー
タに基づいて冷媒循環流量が定められる。また、更に冷
媒吸入圧力をパラメータに加えることもできる。このよ
うな構成によれば、吐出部における冷媒の流量差圧を検
出する機構を用いることなく、冷媒循環流量の推定が可
能なる。
【0010】また、請求項6に記載の可変容量圧縮機で
は、容量制御手段が、所定の制御時における運転吐出容
量と基準吐出容量との比較を行う。そして、運転吐出容
量が基準吐出容量を超える場合に、吐出容量がこの基準
吐出容量となるように容量制御手段の制御が行われるこ
ととなる。運転吐出容量が基準吐出容量を超える場合と
は、例えばピストンの慣性力がピストン自体の強度や容
量制御性に悪影響を及ぼすこととなる状態をいう。従っ
て、運転吐出容量を基準吐出容量に設定することでピス
トンの慣性力がピストン自体の強度や容量制御性に悪影
響を及ぼすのを回避することができる。
【0011】また、請求項7に記載の可変容量圧縮機で
は、容量制御手段が、所定の制御時における運転吐出容
量と基準吐出容量との比較を行う。そして、運転吐出容
量が所定の基準吐出容量幅の範囲外にある場合に、吐出
容量がこの基準吐出容量幅の範囲内に収まるように容量
制御手段の制御が行われることとなる。運転吐出容量が
所定の基準吐出容量幅の範囲外にある場合とは、例えば
ピストンの慣性力がピストン自体の強度や容量制御性に
悪影響を及ぼすこととなる状態をいう。従って、運転吐
出容量を所定の基準吐出容量幅の範囲内に設定すること
でピストンの慣性力がピストン自体の強度や容量制御性
に悪影響を及ぼすのを回避することができる。
【0012】また、請求項8に記載の可変容量圧縮機で
は、冷媒を吸入し圧縮して吐出するピストンが中実構造
を有する。ここでいう「中実構造」とは、中空構造を有
するピストン以外のタイプのものを広く含む主旨であ
り、例えば部分的に減肉構造を有するタイプのピストン
も、実質的に中実構造を有するピストンとする。このよ
うな中実構造を有するピストンは、一般的に中空構造を
有する中空ピストンに比して重量が増え、特に高速運転
時におけるピストン自体の強度および容量制御性に悪影
響を及ぼし易い。本発明では、このような中実構造を有
するピストンを用いても、中空ピストンを用いた場合の
ように高速運転時におけるピストン自体の強度および容
量制御性に関し運転上支障のない状態に維持することが
可能となる。そして、中実構造を有するピストンを用い
ることで、中空ピストンに比して製造コストを低減させ
ることができる。従って、このような構成の可変容量圧
縮機によれば、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い
吐出容量制御を行うことができるうえに、さらにピスト
ンの製造コストを低減させることが可能となる。
【0013】請求項9に記載の空調装置では、請求項1
〜8の可変容量圧縮機が空調回路の径路上に設けられて
いる。従って、本発明の空調装置によれば、圧縮機の実
働状態を考慮した精度の高い吐出容量制御を行うことが
できる。
【0014】請求項10に記載の容量制御方法によれ
ば、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い吐出容量制
御を行うことができる。
【0015】また、請求項11に記載の容量制御方法に
よれば、圧縮機の実働状態を運転吐出容量と基準吐出容
量によって規定した精度の高い吐出容量制御が可能とな
る。
【0016】また、請求項12に記載の容量制御方法に
よれば、圧縮機の回転数が高回転領域にある場合にのみ
実働情報を求めることとなり合理的な制御が可能とな
る。
【0017】また、請求項13に記載の容量制御方法に
よれば、運転トルクとそのときの最大トルクとに基づい
て運転吐出容量を精度よく求めることが可能となる。
【0018】また、請求項14に記載の容量制御方法に
よれば、吐出部における冷媒の流量差圧を検出する機構
を用いることなく、冷媒循環流量の推定が可能なる。
【0019】また、請求項15に記載の容量制御方法に
よれば、運転吐出容量を基準吐出容量に設定することで
ピストンの慣性力がピストン自体の強度や容量制御性に
悪影響を及ぼすのを回避することができる。
【0020】また、請求項16に記載の容量制御方法に
よれば、運転吐出容量を所定の基準吐出容量幅の範囲内
に設定することでピストンの慣性力がピストン自体の強
度や容量制御性に悪影響を及ぼすのを回避することがで
きる。
【0021】また、請求項17に記載の容量制御方法に
よれば、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い吐出容
量制御を行うことができるうえに、さらにピストンの製
造コストを低減させることが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の可変容量圧縮機
の一実施の形態を図面を参照しながら説明する。なお、
本実施の形態では、吸入冷媒を圧縮して高圧化し吐出す
る車両空調用の斜板形可変容量圧縮機について説明す
る。ここで、図1は、本実施の形態の斜板形可変容量圧
縮機100の構成を示す縦断面図である。図2は、本実
施の形態の空調装置の概要を示す図である。図3は、図
1中の容量制御弁70の構成を示す縦断面図である。
【0023】図1に示すように、斜板形可変容量圧縮機
(以下、「圧縮機」という)100は、シリンダブロッ
ク1、このシリンダブロック1の前端(図中の左側)に
締結されたフロントハウジング2、シリンダブロック1
の後端(図中の右側)にバルブプレート6を介して締結
されたリヤハウジング5を備えている。リヤハウジング
5は、冷媒を吸入する吸入室3、吸入室3から吸入され
圧縮された圧縮冷媒を吐出する吐出室4を有している。
バルブプレート6には、吸入弁3bを介して吸入室3と
シリンダボア1aとを連通する吸入ポート3a、吐出弁
4bを介して吐出室4とシリンダボア1aとを連通する
吐出ポート4a等が設けられている。また、バルブプレ
ート6には、フロントハウジング2内のクランク室9と
吸入室3とを連通する抽気通路16が設けられている。
導圧通路18は吐出室3と、後述する容量制御弁70と
の間に介在されている。
【0024】シリンダブロック1およびフロントハウジ
ング2には、外部駆動源としての車両エンジンEに電磁
クラッチ等のクラッチ機構Cを介して連結された駆動軸
8が挿通されている。従って、駆動軸8は、車両エンジ
ンの運転状態においてクラッチ機構Cを介して回転駆動
される。また、この駆動軸8は、シリンダブロック1お
よびフロントハウジング2に設けられたベアリング機構
によって回転可能に支持されている。なお、本実施の形
態のクラッチ機構Cにかえて、クラッチ機構を持たない
常時伝達型のクラッチレス機構(例えば、ベルトとプー
リとの組み合わせ)を用いることもできる。
【0025】クランク室9には、円板状の回転斜板11
が収容されている。この回転斜板11はその中央位置に
挿通孔12を有し、この挿通孔12に駆動軸8が挿通さ
れている。また、回転斜板11には、反シリンダブロッ
ク1側の2箇所に、先端に球状部13aを有するピン部
材13が設けられている。駆動軸8には、この駆動軸8
と一体に回転するローター30が固着されている。この
ローター30は円形の回転盤31を有し、この回転盤3
1に支持アーム32、バランスウエイト部33等を備え
ている。また、回転盤31には駆動軸8を挿入する挿入
孔30aが設けられている。
【0026】ローター30は、ヒンジ機構20を介して
回転斜板11と連結されている。すなわち、ローター3
0側の支持アーム32と、回転斜板11側のピン部材1
3とが係合する係合構造によってヒンジ機構20が構成
されている。支持アーム32は、ピン部材13の球状部
13aに対応した形状の支持孔32aを有している。そ
して、ピン部材13の球状部13aが支持孔32aに挿
入された状態で、支持アーム32がピン部材13を支持
する一方、ピン部材13は支持孔32a内を摺動可能に
なっている。従って、このヒンジ機構20は、支持アー
ム32とピン部材13とが係合した状態で、駆動軸8の
回転トルクを回転斜板11に伝達する一方、回転斜板1
1の傾動を可能とする。すなわち、回転斜板11は、駆
動軸8に対し摺動可能かつ傾動可能になっている。
【0027】ローター30と回転斜板11との間におい
て駆動軸8の周囲には傾斜角度減少バネ21が設けられ
ている。この傾斜角度減少バネ21は回転斜板11を傾
斜角度θの減少方向に付勢する。又、回転斜板11の後
方(図1中の右側)において、駆動軸8の周囲には復帰
バネ22が設けられている。この復帰バネ17は、回転
斜板11が最大傾斜角度状態にあるときには駆動軸8に
単に巻装されるのみで回転斜板11及びその他の部材に
対して付勢作用も及ぼさないが、回転斜板11が最小傾
斜角度状態に移行すると、回転斜板11を傾斜角度増大
方向に付勢する。
【0028】ローター30とフロントハウジング2との
間には、回転盤31の前面に当接するスラストベアリン
グ40が設けられている。また、回転斜板11を介して
シリンダボア1a内を往復動するピストン15が設けら
れている。このピストン15は、いわゆる中実構造を有
する1ピースタイプであり、中空構造を有する中空ピス
トンに比して重量が増加した構成となっている。ピスト
ン15の往復移動によって生じる圧縮反力は、ピストン
15、シュー14、回転斜板11、ヒンジ機構20およ
びスラストベアリング40を介して、フロントハウジン
グ2で受け止められるようになっている。
【0029】シリンダブロック1には、円周方向に所定
間隔で配置された所定数のシリンダボア1aが設けられ
ている。各シリンダボア1a内にはそれぞれピストン1
5が摺動可能に収容されている。また、ピストン15の
背面側は、シュー14を介して回転斜板11に連結され
ている。従って、回転斜板11が駆動軸8の回転に伴っ
て回転運動すると、この回転運動に伴って各ピストン1
5は各シリンダボア1a内を往復動するように構成され
ている。このようにピストン15が往復動することによ
り、例えば吸入工程を行うシリンダボア内に冷媒が吸入
され、吐出工程を行うシリンダボア内から、圧縮され高
圧化された圧縮冷媒が吐出される。
【0030】圧縮機100の吐出容量は、ピストン15
のストローク量(ピストンの上死点から下死点までの距
離)によって定められ、ピストン15のストローク量は
回転斜板11の傾斜角度θによって定められるように構
成されている。すなわち、駆動軸の軸線Lに対する回転
斜板11の傾斜角度θが大きいほどピストン15のスト
ローク量および吐出容量が大きくなり、一方回転斜板1
1の傾斜角度θが小さいほどピストン15のストローク
量および吐出容量が小さくなる。また、運転中における
回転斜板11の傾斜角度θは、シリンダボア1a内とク
ランク室9内との圧力差(流量差圧)によって決定さ
れ、この圧力差は容量制御弁70によって調節されるよ
うに構成されている。なお、図1では、回転斜板11の
傾斜角度θが大きい状態、すなわち吐出容量が大きい高
負荷時の状態を示している。
【0031】回転斜板11の傾斜角度θは、この回転斜
板11の回転時の遠心力に起因する回転運動のモーメン
ト、傾斜角度減少バネ21(及び復帰バネ22)の付勢
作用に起因するバネ力によるモーメント、ピストン15
の往復慣性力によるモーメント、冷媒圧によるモーメン
ト等の各種モーメントの相互バランスに基づいて決定さ
れる。冷媒圧によるモーメントとは、シリンダボア内圧
と、ピストン背圧にあたる制御圧としてのクランク室9
の内圧(クランク圧Pc)との相互関係に基づいて発生
するモーメントであり、クランク圧Pcに応じて傾斜角
度減少方向にも傾斜角度増大方向にも作用する。この圧
縮機100では、後述する容量制御弁70を用いてクラ
ンク圧Pcを調節し冷媒圧によるモーメントを適宜変更
することにより、回転斜板11の傾斜角度θを最小傾斜
角度θminと最大傾斜角度θmaxとの間の任意の角
度に設定可能としている。なお、最大傾斜角度θmax
は、回転斜板11がローター30に当接することで規制
される。他方、最小傾斜角度θminは、冷媒圧による
モーメントが傾斜角度減少方向にほぼ最大化した状態の
もとでの傾斜角度減少バネ21と復帰バネ22との付勢
力バランスを支配的要因として決定される。
【0032】容量制御弁70は、シリンダブロック1お
よびリヤハウジング5にわたり、吐出室4とクランク室
9とを連通する給気通路17a,17bに設けられてい
る。この容量制御弁70は電磁弁であり、給気通路17
a,17bの開度を容量制御弁70によって調整するよ
うになっている。給気通路17a,17bの開度を調整
することによって、クランク室9の圧力が変更され、シ
リンダボア1a内の圧力とクランク室9内の圧力との圧
力差が調整される。その結果、駆動軸8に対する回転斜
板11の傾斜角度θが変更され、ピストン15のストロ
ーク量が変更されて、吐出容量が調整されることとな
る。
【0033】図2に示すように、上記構成の圧縮機10
0においてその吸入室3(冷媒吸入圧力Ps)と吐出室
4(冷媒吐出圧力Pd)とは、圧縮機外部に形成される
外部冷媒回路50(本発明における空調回路に対応して
いる)を介して接続されている。外部冷媒回路50は例
えば、凝縮器(コンデンサ)51、減圧装置としての温
度式膨張弁52及び蒸発器(エバポレータ)53を備え
ている。膨張弁52の開度は、蒸発器53の出口側又は
下流側に設けられた感温筒54の検知温度および蒸発圧
力(蒸発器53の出口圧力)に基づいてフィードバック
制御される。膨張弁52は、熱負荷に見合った液冷媒を
蒸発器53に供給して外部冷媒回路50における冷媒循
環流量を調節する。外部冷媒回路50の下流域には、蒸
発器53の出口と圧縮機100の吸入室3とをつなぐ冷
媒の流通管55が設けられている。外部冷媒回路50の
上流域には、圧縮機100の吐出室4と凝縮器51の入
口とをつなぐ冷媒の流通管56が設けられている。圧縮
機100は、外部冷媒回路50の下流域から吸入室3に
導かれた冷媒を吸入し、圧縮して高圧化した高圧冷媒を
外部冷媒回路50の上流域と繋がる吐出室4に吐出す
る。この外部冷媒回路50と圧縮機100とで、本発明
における空調装置が構成される。
【0034】空調回路を流れる冷媒の流量(冷媒循環流
量Q)が大きくなるほど、回路又は配管の単位長さ当り
の圧力損失も大きくなる。つまり、空調回路に沿って設
定された二つの圧力監視点P1,P2間の圧力損失(流
量差圧)は、この回路における冷媒循環流量Qと正の相
関を示す。したがって、二つの圧力監視点P1,P2間
の流量差圧(PdH−PdL)を把握することで、空調
回路における冷媒循環流量Qを間接的に検出することが
できる。本実施形態では、流通管56の最上流域に当た
る吐出室4内に上流側の高圧監視点としての圧力監視点
P1を定めると共に、そこから所定距離だけ離れた流通
管56の途中に下流側の低圧監視点としての圧力監視点
P2を定めている。圧力監視点P1でのガス圧PdHを
第1の検圧通路57を介して、又、圧力監視点P2での
ガス圧PdLを第2の検圧通路58を介してそれぞれ容
量制御弁70に導いている。
【0035】流通管56において両圧力監視点P1,P
2間には、二点間圧力差拡大手段としての固定絞り59
が配設されている。この固定絞り59は、両圧力監視点
P1,P2間の距離をそれ程離して設定しなくとも、両
者P1,P2間での一次圧を明確化(拡大)する役目を
なしている。このように、固定絞り59を両圧力監視点
P1,P2間に備えることで、特に圧力監視点P2を圧
縮機寄りに設定することができ、ひいてはこの圧力監視
点P2と圧縮機に備えられている制御弁との間の第2の
検圧通路58を短くすることができる。なお、圧力監視
点P2における圧力PdLは、固定絞り59の作用によ
りPdHに比較して低下された状態にあっても、クラン
ク圧Pcに比較して充分に高い圧力に設定されている。
【0036】次に、圧縮機100の吐出容量を制御する
ための制御装置について説明する。車室温度設定器6
1、車室温度センサ62、回転速度センサ64、クラッ
チ機構C、及び容量制御弁70は、それぞれ制御手段と
しての制御装置60に接続されている。車室温度設定器
61は、車両の車室の温度を設定する。車室温度センサ
62は、車室の温度(この場合は車室に配置される)又
は車室の温度が反映される温度(この場合は例えば蒸発
器53近傍に配置される)を検出する。回転速度センサ
64は、車両エンジンEの出力軸(図示省略)の回転速
度を検出する。制御装置60は、CPU、ROM、RA
MおよびI/Oインターフェースを備えた制御ユニット
であり、I/Oの入力端子には車室温度設定器61、車
室温度センサ62及び回転速度センサ64が接続され、
I/Oの出力端子は、駆動回路63を介して容量制御弁
70に接続されている。これら車室温度設定器61、車
室温度センサ62及び回転速度センサ64が、外部情報
検出手段を構成している。また、制御装置60、容量制
御弁70等によって本発明の容量制御手段が構成されて
いる。
【0037】次に容量制御弁70の構成について説明す
る。図3に示すように、容量制御弁70は、上半部を占
める入側弁部と、下半部を占めるソレノイド90とを有
する。入側弁部は、圧力監視点P2とクランク室9とを
繋ぐ給気通路17,58の開度(絞り量)を調節する。
ソレノイド90は、制御弁内に配設された作動ロッド8
0を、外部からの通電制御に基づき付勢制御するための
一種の電磁アクチュエータである。作動ロッド80は、
先端部である連結部81、略中央の弁体部82及び基端
部であるガイドロッド部83からなる棒状部材である。
弁体部82はガイドロッド部83の一部にあたる。
【0038】容量制御弁70のバルブハウジング71
は、キャップ71a、上本体部71b、下本体部71c
とから構成されている。上本体部71bには、弁室72
及び連通路73が区画され、上本体部71bとキャップ
71aとの間には感圧室74が区画されている。弁室7
2、連通路73及び感圧室74内には、作動ロッド80
が軸方向(図では垂直方向)に移動可能に配設されてい
る。弁室72及び連通路73は作動ロッド71の配置次
第で連通可能となる。これに対して連通路73と感圧室
74の一部(後述する第2圧力室76)とは、常時連通
されている。
【0039】弁室72の底壁は、後述する固定鉄心92
の上端面によって提供される。弁室72を取り囲むバル
ブハウジング71の周壁には半径方向に延びるポート7
7aが設けられ、このポート77aは給気通路17,5
8の下流部である連通路73を介して弁室72をクラン
ク室9に連通させる。感圧室74(第2圧力室76)を
取り囲むバルブハウジング71の周壁にも半径方向に延
びるポート77bが設けられ、このポート77bは感圧
室74(第2圧力室76)及び給気通路17,58の上
流部である第2の検圧通路を介して、連通路73を圧力
監視点P2に連通させる。従って、ポート77a、7
2、連通路73、感圧室74(第2圧力室76)及びポ
ート77bは制御弁内通路として、給気通路17,58
の一部を構成する。
【0040】弁室72内には作動ロッド80の弁体部8
2が配置される。連通路73の内径は、作動ロッド80
の連結部81の径よりも大きく且つガイドロッド部83
の径よりも小さい。つまり、連通路73の軸直交断面積
(口径面積)は、連結部81の断面積より大きくガイド
ロッド部83の断面積より小さい。このため、弁室72
と連通路73との境界に位置する段差は弁座79として
機能し、連通路73は一種の弁孔となる。作動ロッド8
0が図3中の位置(最下動位置)から弁体部82が弁座
79に着座する最上動位置へ上動されると、連通路73
が遮断される。つまり作動ロッド80の弁体部82は、
給気通路17,58の開度を任意調節可能な入れ側弁体
として機能する。
【0041】感圧室74内には、第1の感圧構造として
の可動壁78が軸方向に移動可能に設けられている。こ
の可動壁78は有底円筒状又は円柱形状をなすと共に、
その底壁部で感圧室74を軸方向に二分し、該感圧室7
4を高圧室としてのP1圧力室(第1圧力室)75と低
圧室としてのP2圧力室(第2圧力室)76とに区画す
る。可動壁78はP1圧力室75とP2圧力室76との
間の圧力隔壁の役目を果たし、両圧力室75,76の直
接連通を許容しない。なお、可動壁78の軸直交断面積
は、連通路73の口径面積よりも大きい。
【0042】P1圧力室75は、キャップ71aに形成
されたP1ポート75および第1の検圧通路57を介し
て、上流側の圧力監視点P1である吐出室4と常時連通
する。他方、P2圧力室56は、給気通路17,58の
一部であるポート77b及び給気通路17を介して下流
側の圧力監視点P2と常時連通する。すなわち、P1圧
力室75には吐出圧Pdが圧力PdHとして導かれ、P
2圧力室76には、配管途中の圧力監視点P2の圧力P
dLが導かれている。ゆえに、可動壁78の上面及び下
面はそれぞれ圧力PdH,PdLに曝される受圧面とな
る。第2圧力室76内には作動ロッド80の連結部81
の先端が進入しており、その連結部81の先端面には可
動壁78が結合している。更にP1圧力室75には、戻
しバネ84が収容されている。この戻しバネ84は、可
動壁78をP1圧力室75からP2圧力室76へ向けて
付勢する。
【0043】容量制御弁70のソレノイド90は、有底
円筒状の収容筒91を備えている。この収容筒91の上
部には固定鉄心92が嵌合され、この嵌合により収容筒
91内にはソレノイド室93が区画されている。ソレノ
イド室93には、プランジャとしての可動鉄心94が軸
方向に移動可能に収容されている。固定鉄心92の中心
には軸方向に延びるガイド孔95が形成され、そのガイ
ド孔95内には、作動ロッド80のガイドロッド部83
が軸方向に移動可能に配置されている。なお、ガイド孔
95の内壁面とガイドロッド部83との間には若干の隙
間(図示省略が確保されており、この隙間を介して弁室
72とソレノイド室93とが連通している。つまり、ソ
レノイド室93には弁室72と同じクランク圧Pcが及
んでいる。
【0044】ソレノイド室93は作動ロッド80の基端
部の収容領域でもある。すなわち、ガイドロッド部83
の下端は、ソレノイド室93内にあって可動鉄心94の
中心に貫設された孔に嵌合されると共にかしめにより嵌
着固定されている。従って、可動鉄心94と作動ロッド
80とは一体となって上下動する。ソレノイド室93に
は緩衝バネ96が収容され、この緩衝バネ96は可動鉄
心94を固定鉄心92に近接させる方向に作用して可動
鉄心94及び作動ロッド80を上方に付勢する。この緩
衝バネ96は戻しバネ84よりもバネ力が弱いものが用
いられ、このため戻しバネ84は、可動鉄心94及び作
動ロッド80を最下動位置(非通電時における初期位
置)に戻すための初期化手段として機能する。
【0045】固定鉄心92及び可動鉄心94の周囲に
は、これら鉄心92,94を跨ぐ範囲にコイル97が巻
回されている。このコイル97には制御装置60の指令
に基づき駆動信号が供給され、コイル97は、その電力
供給量に応じた大きさの電磁力Fを発生する。そして、
その電磁力Fによって可動鉄心94が固定鉄心92に向
かって吸引され作動ロッド80が上動する。本実施の形
態では、後述する保護制御運転時において、コイル97
へ入力される入力電流(本発明の制御電流に対応してい
る)が変更される構成となっており、その入力電流値に
応じて容量制御弁70の動作が制御がされることとな
る。
【0046】次に、制御装置60および容量制御弁70
等による制御方法について説明する。車両エンジンEの
運転時に、車両空調装置の図示しない作動スイッチのオ
ン状態のもとで、車室温度センサ62からの検出温度が
車室温度設定器61の設定温度以上となると、制御装置
60によりクラッチ機構Cが接続されて圧縮機100が
起動する。クラッチ機構Cが接続された状態で、制御装
置60は、車室温度設定器61からの設定温度、及び車
室温度センサ62からの検出温度等の外部情報に基づい
て入力電流値を決定し、この入力電流値を駆動回路63
に指令する。駆動回路63は、指令された電流値を容量
制御弁70のコイル97に対して入力する。駆動回路6
3からコイル97に電流が入力されると、この電流値に
応じた吸引力(電磁力F)が生じる。この吸引力に応
じ、作動ロッド80の弁体部82が弁座79に対して位
置決めされ、これにより弁開度が決定される。弁体部8
2が弁座79から最も離れた場合に弁開度が全開とな
る。この弁開度に応じて、給気通路17,58を介して
クランク室9へ供給される冷媒供給量が決まり、抽気通
路16を介してクランク室9から放出される放出冷媒量
との関係でクランク圧Pcが調節される。
【0047】通常の空調運転時において、冷房負荷が大
きい場合には、車室温度センサ62からの検出温度と車
室温度設定器61の設定温度との差が大きくなる。制御
装置60は、検出温度と設定温度との大きな差に基づい
て、設定差圧を小さくして圧縮機100の吐出容量を大
きくするように、容量制御弁70のコイル97に対する
入力電流値を制御する。すなわち、制御装置60は、駆
動回路63に対して、この温度差が大きいほどコイル9
7への入力電流値を小さくして吸引力を弱くするように
指令する。その結果、圧縮機100のより大きな吐出容
量を維持すべく、作動ロッド80の弁体部82を動作さ
せて弁開度をより小さな開度領域で調節する。
【0048】逆に、冷房負荷が小さい場合には、車室温
度センサ62からの検出温度と車室温度設定器61の設
定温度との差は小さくなる。制御装置60は、検出温度
と設定温度との小さな差に基づいて、設定差圧を大きく
して圧縮機100の吐出容量を小さくするように、容量
制御弁70のコイル97に対する入力電流値を制御す
る。すなわち、制御装置60は駆動回路63に対して、
この温度差が小さいほど容量制御弁70のコイル97へ
の入力電流値を大きくして、吸引力を強くするように指
令する。その結果、圧縮機100のより小さな吐出容量
を維持すべく、作動ロッド80の弁体部82を動作させ
て弁開度をより大きな開度領域で調節する。上記のよう
に、冷房負荷に基づいて吐出容量を制御する場合が、本
発明における通常吐出容量制御に対応している。
【0049】なお、本実施の形態の圧縮機100では、
圧縮機自体の信頼性、具体的には高速運転時におけるピ
ストン15自体の強度およびハンチング等の容量制御性
を向上させるべく、ピストン15による慣性力を勘案し
た容量制御弁70による保護制御が行われるようになっ
ている。すなわち、ピストン15による慣性力を予め定
められた許容範囲に抑えることができるように容量制御
弁70の制御を行う。例えば、高速運転時のピストン1
5強度および容量制御性を向上させるべく、高速保護制
御運転を行う。この高速保護制御運転では、圧縮機10
0の回転数N、容量制御弁70のコイル97に入力され
ている電流値I、冷媒吐出圧力Pdに基づいて、コイル
97に対する指令電流値Inの上限値を制限する制御が
行われる。この高速保護制御運転時における制御装置6
0による処理を図4および図5を参照しながら説明す
る。ここで、図4は圧縮機100の高速保護制御処理を
示すフローチャートである。図5は、高速保護制御運転
時における回転数Nと指令電流値Inとの関係を示すグ
ラフである。
【0050】図4に示すように、高速保護制御処理が開
始されると、ステップS10において、制御装置60が
圧縮機100の回転数N、容量制御弁70のコイル97
に入力されている電流値I、冷媒吐出圧力Pdを検出し
て読込む。回転数Nは、例えば車両エンジンEの回転数
(回転速度センサ64による検出値)に基づいて求めら
れる。次に、ステップS20において、制御装置60
が、制御時における運転吐出容量Vおよびその時の上限
吐出容量V0(本発明における基準吐出容量に対応して
いる)の算出を行う。この運転吐出容量Vの算出にあた
っては、回転数N、電流値I、冷媒吐出圧力Pdの値を
用いる。これらの値と、実験的に定まるトルク推算式と
によって圧縮機100の運転トルクTが推算され、この
運転トルクTと最大トルクTnとに基づいて運転吐出容
量Vが算出される。また、回転数Nおよび冷媒吐出圧力
Pdが定まれば上限吐出容量V0が定まるようなマップ
を予め用意し、このマップを用いることによって上限吐
出容量V0が算出される。この上限吐出容量V0は、ピス
トン15による慣性力が予め設定された許容範囲を超え
ないように制限される。なお、ステップS20におい
て、回転数N、電流値I、冷媒吐出圧力Pdに加え、冷
媒吸入圧力Psを検出して読込むように構成することも
できる。このように構成すれば、上限吐出容量V0の算
出にあたり、実験的に定まるトルク推算式にかえて一般
的に用いられるトルク推算式を用いた簡便な処理が可能
となる。
【0051】圧縮機100の運転トルクTは、外部冷媒
回路50を循環する冷媒循環量Qから、圧縮機100の
圧縮仕事を求め、さらにこの圧縮仕事と回転数Nから導
き出すことができる。図4では、冷媒循環量Qを、回転
数N、電流値I、冷媒吐出圧力Pdから間接的に推定す
る場合について示している。なお、この冷媒循環量Q
は、圧力監視点P1,P2間の圧力損失(流量差圧)を
用いて直接的に検出された値を用いることもできる。
【0052】運転トルクTは、例えば以下の(数1)の
欄に示す式(1)〜(3)を用いて算出することができ
る。ここで、式(1)中のnは比熱比を示し、Tloss
損失トルクを示す。この損失トルクTlossは圧縮機の構
成により定まる定数である。また、式(2)中のΔPd
は圧力監視点P1,P2間の圧力損失(流量差圧)であ
り、ρdは吐出冷媒の比重を示す。また、式(3)に示
すように、流量差圧ΔPdはコイル97への入力電流値
の関数f1(I)として示され、弁特性で決定される。
【0053】
【数1】
【0054】なお、運転吐出容量Vは、運転トルクTを
用いることなく直接算出することもできる。この場合、
運転吐出容量Vは、以下の(数2)の欄に示す式
(4),(5)および前記した式(2),(3)を用い
て算出することができる。ここで、式(4)中のηは吐
出体積効率を示す。この吐出体積効率ηは、式(5)に
示すように、冷媒吐出圧力Pd、冷媒吸入圧力Ps、圧
縮機100の回転数Nの関数f2(Pd,Ps,N)と
して示される。なお、冷媒吸入圧力Psが直接検出でき
ない場合は、蒸発器(エバポレータ)53下流の温度、
蒸発器(エバポレータ)53に付設されるブロワのブロ
ワ電圧等を用いて冷媒吸入圧力Psを推定することがで
きる。
【0055】
【数2】
【0056】次に、ステップS30では、ステップS2
0において算出された運転吐出容量Vと上限吐出容量V
0とを比較する。運転吐出容量Vおよび上限吐出容量V0
によって、本発明における圧縮機100の実働情報を得
ることができる。運転吐出容量Vが上限吐出容量V0
りも大きい場合には(ステップS30のYES)、ステ
ップS40に進む。このような場合に、圧縮機100が
本発明の「所定の高実働状態」と判断されることとな
る。一方、運転吐出容量Vが上限吐出容量V0以下の場
合には(ステップS30のNO)、そのまま保護制御処
理を終了する。すなわち、運転吐出容量Vが上限吐出容
量V0以下の場合には、コイル97に対する指令電流値
の上限を規定しなくてもよく、通常の空調運転時におけ
る指令電流値が維持される。
【0057】ステップS40では、回転数Nに基づいて
圧縮機100が所定の高回転領域にある場合に、圧縮機
100の前記実働情報を求める。そして、この実働情報
から圧縮機100が所定の高実働状態にあると判断され
た場合に、コイル97に入力する入力電流の制御処理を
行う。具体的には、運転吐出容量Vを上限吐出容量V 0
とするべく定められる指令電流値Inと、通常の空調運
転時における指令電流値Imとを比較し、これらのうち
の小さい方の電流値をコイル97へ入力する。指令電流
値Inが指令電流値Imよりも小さい場合には指令電流値
nが採用され、反対に指令電流値Inが指令電流値Im
以上の場合には指令電流値Imが採用される。指令電流
値Inは、例えば回転数Nとの関係において図5に示す
ように設定される。図5では、回転数がNaからNbへ
上昇した場合に、指令電流値InがIn+1(=In−Δ
I)に定められることを示している。回転数がNaより
も上昇した領域が本発明における「所定の高回転領域」
に対応している。これにより、運転吐出容量Vが上限吐
出容量V0を超えないように制御されることとなる。従
って、ピストン15による慣性力が予め設定された許容
範囲内に維持されることとなる。なお、基準吐出容量と
しての上限吐出容量V0に特定の範囲の幅を持たせるこ
ともできる。このような場合には、基準吐出容量幅の範
囲内に運転吐出容量Vが収まるようにコイル97に入力
する入力電流の制御処理を行う。
【0058】以上のように本実施の形態によれば、所定
の高回転域において圧縮機100の実働状態を考慮した
精度の高い吐出容量制御を行うことができる。運転吐出
容量Vが上限吐出容量V0を超える場合に、吐出容量が
この上限吐出容量V0となるように容量制御弁70のコ
イル97に対する指令電流を制御することでピストン1
5の慣性力がピストン15自体の強度やハンチング等の
容量制御性に悪影響を及ぼすのを回避することができ
る。また、本実施の形態によれば、中実構造を有するピ
ストン15を用いても中空ピストンを用いた場合のよう
に高速運転時におけるピストン自体の強度および容量制
御性に関し運転上支障のない状態に維持することがで
き、中空ピストンを用いる場合に比してピストンの製造
コストを低減させることができる。
【0059】
【発明の効果】本発明によれば、可変容量圧縮機につ
き、圧縮機の実働状態を考慮した精度の高い吐出容量制
御技術を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態の可変容量圧縮機100の構成を
示す縦断面図である。
【図2】本実施の形態の空調装置の概要を示す図であ
る。
【図3】図1中の容量制御弁70の構成を示す縦断面図
である。
【図4】圧縮機100の高速保護制御処理を示すフロー
チャートである。
【図5】高速保護制御運転時における回転数Nと指令電
流値Inとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
3…吸入室 4…吐出室 8…駆動軸 9…クランク室 11…回転斜板 15…ピストン 16…抽気通路 17,58…給気通路 20…ヒンジ機構 30…ローター 50…外部冷媒回路 51…凝縮器(コンデンサ) 52…温度式膨張弁 53…蒸発器(エバポレータ) 54…感温筒 60…制御装置 70…容量制御弁 100…斜板形可変容量圧縮機(可変容量圧縮機) V…運転吐出容量 V0…上限吐出容量(基準吐出容量)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 誠二 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 榎島 史修 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 梅村 聡 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 (72)発明者 松原 亮 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機内 Fターム(参考) 3H045 AA04 AA10 AA12 AA27 AA33 BA13 BA36 CA09 CA13 CA19 CA24 DA25 EA16 EA17 EA26 EA33 3H076 AA06 BB02 BB32 CC12 CC17 CC20 CC31 CC41 CC74 CC84

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸入冷媒を圧縮して高圧化し吐出するこ
    とで空調回路に吐出冷媒を循環させる一方、この吐出冷
    媒の吐出容量を容量制御手段を介して制御する可変容量
    圧縮機であって、 前記容量制御手段は、冷房負荷に基づいて吐出容量を制
    御する通常吐出容量制御を行うと共に、圧縮機の回転数
    に関する値と圧縮機の実働情報とに基づいて吐出容量を
    制御する保護制御を行うように構成されていることを特
    徴とする可変容量圧縮機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した可変容量圧縮機であ
    って、 前記実働情報は、運転吐出容量と基準吐出容量によって
    規定されることを特徴とする可変容量圧縮機。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載した可変容量圧
    縮機であって、 前記容量制御手段は、前記回転数に関する値が所定の高
    回転領域にある場合に、当該高回転領域内における所定
    の制御時の実働情報を求め、この実働情報が圧縮機の所
    定の高実働状態を示すものと判断された場合に、前記保
    護制御を行うように構成されていることを特徴とする可
    変容量圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載した可変容量圧
    縮機であって、 前記運転吐出容量は、所定の制御時における冷媒循環流
    量から求められる運転トルクと、その時の最大トルクと
    に基づいて定められることを特徴とする可変容量圧縮
    機。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載した可変容量圧縮機であ
    って、 前記冷媒循環流量は、前記回転数に関する値と、前記容
    量制御手段に入力される制御電流と、冷媒吐出圧力とに
    基づいて定められることを特徴とする可変容量圧縮機。
  6. 【請求項6】 請求項2〜5のいずれかに記載した可変
    容量圧縮機であって、 前記容量制御手段は、前記運転吐出容量が前記基準吐出
    容量を超える場合に、吐出容量がこの基準吐出容量とな
    るように制御することを特徴とする可変容量圧縮機。
  7. 【請求項7】 請求項2〜5のいずれかに記載した可変
    容量圧縮機であって、 前記容量制御手段は、前記運転吐出容量が所定の基準吐
    出容量幅の範囲外にある場合に、吐出容量がこの基準吐
    出容量幅の範囲内に収まるように制御することを特徴と
    する可変容量圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載した可変
    容量圧縮機であって、 吸入冷媒はピストンを介して圧縮され、高圧化されて吐
    出されるものであり、前記ピストンが中実構造を有する
    ことを特徴とする可変容量圧縮機。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載した可変
    容量圧縮機が空調回路の径路上に設けられた空調装置。
  10. 【請求項10】 吸入冷媒を圧縮して高圧化し吐出する
    ことで空調回路に吐出冷媒を循環させる一方、この吐出
    冷媒の吐出容量を制御する構成の可変容量圧縮機におい
    て、 冷房負荷に基づいて吐出容量を制御する通常吐出容量制
    御を行うと共に、圧縮機の回転数に関する値と圧縮機の
    実働情報とに基づいて吐出容量を制御する保護制御を行
    うことを特徴とする容量制御方法。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載した容量制御方法で
    あって、 前記実働情報を、運転吐出容量と基準吐出容量によって
    規定することを特徴とする容量制御方法。
  12. 【請求項12】 請求項10または11に記載した容量
    制御方法であって、 前記回転数に関する値が所定の高回転領域にある場合
    に、当該高回転領域内における所定の制御時の実働情報
    を求め、この実働情報が圧縮機の所定の高実働状態を示
    すものと判断された場合に、前記保護制御を行うことを
    特徴とする容量制御方法。
  13. 【請求項13】 請求項11または12に記載した容量
    制御方法であって、 前記運転吐出容量を、所定の制御時における冷媒循環流
    量から求められる運転トルクと、その時の最大トルクと
    に基づいて定めることを特徴とする容量制御方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載した容量制御方法で
    あって、 前記冷媒循環流量を、前記回転数に関する値と、前記容
    量制御手段に入力される制御電流と、冷媒吐出圧力とに
    基づいて定めることを特徴とする容量制御方法。
  15. 【請求項15】 請求項11〜14のいずれかに記載し
    た容量制御方法であって、 前記運転吐出容量が前記基準吐出容量を超える場合に、
    吐出容量がこの基準吐出容量となるように制御すること
    を特徴とする容量制御方法。
  16. 【請求項16】 請求項11〜14のいずれかに記載し
    た容量制御方法であって、 前記運転吐出容量が所定の基準吐出容量幅の範囲外にあ
    る場合に、吐出容量がこの基準吐出容量幅の範囲内に収
    まるように制御することを特徴とする容量制御方法。
  17. 【請求項17】 請求項10〜16のいずれかに記載し
    た容量制御方法であって、 冷媒を吸入し圧縮して吐出するピストンに中実構造を有
    するピストンを用いることを特徴とする容量制御方法。
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