JP2003129142A - 酸化金属塊成物の製造方法 - Google Patents

酸化金属塊成物の製造方法

Info

Publication number
JP2003129142A
JP2003129142A JP2001326201A JP2001326201A JP2003129142A JP 2003129142 A JP2003129142 A JP 2003129142A JP 2001326201 A JP2001326201 A JP 2001326201A JP 2001326201 A JP2001326201 A JP 2001326201A JP 2003129142 A JP2003129142 A JP 2003129142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal oxide
dust
raw material
mixed raw
alkali metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001326201A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3944378B2 (ja
Inventor
Masahiko Tetsumoto
理彦 鉄本
Takeshi Sugiyama
健 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2001326201A priority Critical patent/JP3944378B2/ja
Priority to CA 2405951 priority patent/CA2405951A1/en
Priority to EP20020022253 priority patent/EP1306452A3/en
Priority to US10/265,330 priority patent/US20040216280A1/en
Publication of JP2003129142A publication Critical patent/JP2003129142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3944378B2 publication Critical patent/JP3944378B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • C21B13/0046Making spongy iron or liquid steel, by direct processes making metallised agglomerates or iron oxide
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • C21B13/006Starting from ores containing non ferrous metallic oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C21METALLURGY OF IRON
    • C21BMANUFACTURE OF IRON OR STEEL
    • C21B13/00Making spongy iron or liquid steel, by direct processes
    • C21B13/008Use of special additives or fluxing agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B1/00Preliminary treatment of ores or scrap
    • C22B1/14Agglomerating; Briquetting; Binding; Granulating
    • C22B1/24Binding; Briquetting ; Granulating
    • C22B1/242Binding; Briquetting ; Granulating with binders
    • C22B1/243Binding; Briquetting ; Granulating with binders inorganic
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B1/00Preliminary treatment of ores or scrap
    • C22B1/14Agglomerating; Briquetting; Binding; Granulating
    • C22B1/24Binding; Briquetting ; Granulating
    • C22B1/242Binding; Briquetting ; Granulating with binders
    • C22B1/244Binding; Briquetting ; Granulating with binders organic
    • C22B1/245Binding; Briquetting ; Granulating with binders organic with carbonaceous material for the production of coked agglomerates
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22BPRODUCTION AND REFINING OF METALS; PRETREATMENT OF RAW MATERIALS
    • C22B7/00Working up raw materials other than ores, e.g. scrap, to produce non-ferrous metals and compounds thereof; Methods of a general interest or applied to the winning of more than two metals
    • C22B7/02Working-up flue dust
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/10Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions
    • Y02P10/134Reduction of greenhouse gas [GHG] emissions by avoiding CO2, e.g. using hydrogen
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • General Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Geology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Manufacture And Refinement Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ金属元素を高濃度に含む金属精錬ダ
ストを用いても、乾燥後にも高強度の酸化金属塊成物が
製造できる方法を提供する。 【解決手段】 主成分たる酸化金属と、この酸化金属を
還元するのに十分な量の炭素質物質と、乾量基準でアル
カリ金属元素0.7質量%以上とを含む金属精錬ダスト
Aに、塩酸、硫酸、リグニン等の酸性物質Eと水とを添
加して混合器1で混合して混合原料Bとし、この混合原
料Bをペレタイザー21やブリケットマシン22で塊成
化して生ペレットC1あるいは生ブリケットC2を製造
し、これを乾燥機3で乾燥して酸化金属塊成物である乾
燥ペレットD1あるいは乾燥ブリケットD2を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】回転炉床炉等で還元される酸
化金属塊成物とその製造方法に関し、特に、酸化金属塊
成物の原料として、アルカリ金属元素を高濃度に含有す
る金属精錬ダストを利用する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MIDREX法やHyL法に代表される
シャフト還元炉を用いる還元鉄製造法は、天然ガスを使
用して鉄鉱石や酸化鉄ペレットから還元鉄を製造する。
しかし、本法はコストの高い天然ガスを改質して還元ガ
スとするために、プラントの立地条件が天然ガスを産出
する地域に限られるという問題があった。
【0003】そこで近年では、天然ガスに代わる還元剤
として石炭等の炭材を使用して還元鉄を製造する方法が
注目され、例えば米国特許第3,443,931号に
は、粉状鉄鉱石と石炭とを混合してペレット化し、この
ペレットを乾燥後、ロータリーハース(回転炉床炉)上
に載置して炉内を移動させつつ加熱還元して還元鉄を製
造する方法が開示されている。
【0004】この方法は、石炭を還元剤として用いるこ
とができる他、粉状の鉄鉱石を直接使用できること、還
元が高速であること、製品中の炭素含有量を調整できる
こと等の利点を有している。
【0005】しかし、石炭などの炭材にはペレットの粒
間を互いに結合する作用がほとんどないため、炭材を内
装した酸化鉄ペレット(炭材内装酸化鉄ペレット)の強
度は、炭材を含まないペレットに比較して低い。特に、
乾燥後の酸化鉄ペレットの強度が低いと、還元炉に装入
する際に破壊されて粉化し、還元鉄ペレットの歩留りの
低下や品質低下につながることに加え、粉が炉床に付着
し操業トラブルを招くことにもなる。
【0006】そこで本願出願人は、炭材内装酸化鉄ペレ
ットの乾燥後の強度を改善する手段について鋭意研究開
発を進め、特開平11−193423号に開示した発明
を完成させた(先行技術1)。この先行技術1は、主成
分たる酸化鉄と炭材とを粘結するのに十分な量の澱粉等
の有機質粘結剤と、0.05質量%以上1質量%未満の
ベントナイト等の無機質凝集剤とを含む混合原料に水分
を添加して造粒した生ペレットを、この生ペレットの水
分が1.0質量%以下になるまで乾燥することによって
炭材内装酸化鉄ペレットを製造することを特徴とし、こ
の炭材内装酸化鉄ペレットは乾燥後の強度に優れ、かつ
還元後に不純物として残留する無機質の量が少ないとい
う利点を有するものである。
【0007】そしてこの先行技術1は、酸化鉄と炭材と
して、高コストの粉状鉄鉱石と石炭の替わりに、高炉ダ
スト、転炉ダスト、焼結ダスト、電気炉ダスト等の製鉄
ダストを用いることができ、また、これらの製鉄ダスト
は炭素成分を含有しているので新たな炭材の添加を必要
としない。したがって、廃棄物の有効活用が図れるとと
もに、安価に還元鉄が製造できるので、近年特に注目が
集まっている。
【0008】さらに、コスト削減のため不純物を多く含
む原料や副資材が使用されるようになり、例えば脱硫処
理を行う溶銑予備処理工程や転炉等で発生するダスト中
に高濃度にアルカリ金属元素が含まれるようになってき
た。従来は、これらの溶銑予備処理ダストや転炉ダスト
等に高濃度に含有される鉄分を有効に回収するため焼結
原料やペレット原料として再利用され、焼結鉱やペレッ
トとして高炉に装入されていた。しかし、高炉内壁への
付着物生成防止の観点から高炉へのアルカリ装入量が制
約されていることから、これらの高アルカリ金属元素含
有ダストの焼結原料等への再利用が困難となり、廃棄物
として処分するか製鉄所内に滞貨させるかの選択しかな
く、処理コストの増大が大きな問題となっていた。した
がって、これらの高アルカリ金属元素含有ダストを用い
て上記回転炉床炉による還元鉄製造ができれば非常にメ
リットが大きい。
【0009】ところが、このようなアルカリ金属元素が
高濃度に含有されるダストを用いて、上記先行技術1の
方法により炭材内装酸化鉄ペレットを製造すると、乾燥
後のペレットの強度が低下し、その後のハンドリングに
耐えるに十分な強度が得られないという問題が本願発明
者らによって見出された。
【0010】一方、特開平56−93834号には、煙
塵等の高CaO含有量の廃棄物質に酸洗い液を添加して
ペレット化することにより高強度の生ペレットを得ると
する発明が開示されている(先行技術2)。この先行技
術2は、CaOを酸洗い液中の酸性成分と反応させて緻
密な結晶性カルシウム塩に転換したのちに造粒すること
により、CaOが造粒水分と反応してCa(OH)2
生成することを防止し、Ca(OH)2生成に起因する
ペレットの体積膨張による生ペレットの強度低下を防止
するというものである。しかし、この先行技術2が、ア
ルカリ金属元素を高濃度に含有する廃棄物質を用いた乾
燥後の塊成物に対しても有功であるか否かについては全
く記載も示唆もなく、効果は不明である。
【0011】そのため本願発明者らは、アルカリ金属元
素を高濃度に含むペレット内部におけるアルカリ金属元
素の挙動について、顕微鏡観察、EPMAなどにより詳
細な検討を行った結果、その強度低下の想定メカニズム
は以下の通りであることを突き止めた。
【0012】すなわち、ダスト中のアルカリ金属元素
(Na、K等)は主としてNa2O、K2O等の酸化物ま
たはNaCl、KCl等の塩化物の形態で局所的に点在
しているものと考えられる。このうち、Na2O、K2
等の酸化物は、造粒時にペレットに添加された水分(造
粒水分)の一部と反応して水酸化物(NaOH、KOH
等)を生成しつつ造粒水分を消費した後、残りの造粒水
分に溶け込む。一方、NaCl、KCl等の塩化物はそ
のまま残りの造粒水分に溶け込む。そして、この生ペレ
ットを直ぐに乾燥すると、造粒水分に溶け込んだ水酸化
物や塩化物がペレット内部に十分に均一化されないうち
に水分が除去されることになる。水分が除去されていく
と、水酸化物は飽和溶解度を超えたとき水和反応によ
り、NaOH・nH2O、KOH・mH2O等の水和物と
してペレット内部に局所的に析出する。この水和反応の
際、体積膨張を伴う。また、NaCl、KCl等は水分
が除去されると方向性を有しつつ結晶化してペレット内
部に局所的に晶出する。このように、体積膨張を伴う水
和物や方向性を持って成長した塩化物の結晶が局所的に
集中して析出・晶出するため、その近傍で歪みや応力集
中が生じ、ペレットの強度(落下強度、圧潰強度)が急
激に低下するものと想定される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、アルカリ金属元素を高濃度に含む金属精錬ダストを
用いても、乾燥後の強度が高い酸化金属塊成物を製造で
きる方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできる本発明の要旨は以下の通りである。
【0015】請求項1の発明は、主成分たる酸化金属
と、この酸化金属を還元するのに必要な量の炭素質物質
と、乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%以上とを
含む金属精錬ダストに、酸性物質と水とを添加して混合
原料とし、この混合原料を塊成化して酸化金属塊成物と
なすことを特徴とする酸化金属塊成物の製造方法であ
る。
【0016】請求項2の発明は、前記酸性物質が、塩
酸、硫酸及びリグニンよりなる群から選ばれた少なくと
も1種の酸を含むことを特徴とする請求項2に記載の酸
化金属塊成物の製造方法である。
【0017】請求項3の発明は、主成分たる酸化金属
と、この酸化金属を還元するのに必要な量の炭素質物質
と、乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%以上とを
含む金属精錬ダストの全部又は一部を水洗して前記アル
カリ金属元素含有量が乾量基準で0.7質量%未満とし
た後、必要により水を添加して混合原料とし、この混合
原料を塊成化して酸化金属塊成物となすことを特徴とす
る酸化金属塊成物の製造方法である。
【0018】請求項4の発明は、主成分たる酸化金属
と、この酸化金属を還元するのに必要な量の炭素質物質
と、乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%以上とを
含む金属精錬ダストに、KOH、KCl、NaOH及び
NaClよりなる群から選ばれた少なくとも1種の物質
と必要により水とを添加して混合原料とし、この混合原
料を塊成化して酸化金属塊成物となすことを特徴とする
酸化金属塊成物の製造方法である。
【0019】請求項5の発明は、主成分たる酸化金属
と、この酸化金属を還元するのに必要な量の炭素質物質
と、乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%以上とを
含む金属精錬ダストに水を添加して混合原料とし、この
混合原料を塊成化前又は塊成化後に5min以上養生す
ることを特徴とする酸化金属塊成物の製造方法である。
請求項6の発明は、前記金属精錬ダストが、高炉ダス
ト、転炉ダスト、焼結ダスト、電気炉ダスト、ミルスラ
ッジ及び酸洗スラッジよりなる群から選ばれた少なくと
も1種の製鉄ダストを含むことを特徴とする請求項1〜
5のいずれかに記載の酸化金属塊成物の製造方法であ
る。
【0020】(作用)アルカリ金属元素を高濃度(乾量
基準で0.7質量%以上)に含む金属精錬ダストに酸性
物質と水とを添加して混合原料とすると、アルカリ金属
元素(Na、K等)はダスト中において主としてNa2
O、K2O等の酸化物またはNaCl、KCl等の塩化
物の形態で存在していることから、このうちアルカリ金
属酸化物は、酸性物質中の酸と優先的に中和反応してア
ルカリ金属塩となり、直ちに水に溶け込む。そのため、
上述のアルカリ金属酸化物と水との反応による水酸化物
や水和物の生成が防止される。そして、混合原料を塊成
化した後、塊成物を乾燥する際には、アルカリ金属塩が
塊成物の気孔中に微細な粒子として分散して析出する。
したがって、ペレット内部に歪みや応力集中が生じるこ
とが防止されることに加え、アルカリ金属塩はバインダ
ーとしての役目を有するので、塊成物の強度は著しく改
善される。
【0021】なお、金属精錬ダスト中のアルカリ金属元
素の含有量を乾量基準で0.7質量%以上に限定したの
は、0.7質量%未満の場合には、酸性物質を添加しな
くても著しい強度低下が認められないためである。
【0022】前記酸性物質としては、酸性を呈する物質
であれば特に限定されるものではないが、アルカリ金属
酸化物との反応を促進させるため強酸が好ましく、比較
的安価な塩酸、硫酸、リグニン等を含むものであること
が特に推奨される。
【0023】前記酸化金属は、酸化鉄の他、酸化ニッケ
ル、酸化クロム、酸化マンガン、酸化亜鉛やこれらの混
合物を含むものであってもよい。
【0024】アルカリ金属元素を高濃度(乾量基準で
0.7質量%以上)に含む金属精錬ダストの全部又は一
部を水洗することで、アルカリ金属酸化物は水酸化物に
したのち、またアルカリ金属塩化物はそのまま、水洗水
に溶解させて除去することができる。そして、アルカリ
金属元素含有量を0.7質量%未満、好ましくは、0.
6質量%以下とした後に塊成化することによって、上述
の水和物や塩化物の析出・晶出による歪み・応力集中が
緩和されるので、酸性物質を添加しなくても塊成物の強
度を改善できる。
【0025】乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%
以上含む混合原料にKOH、KCl、NaOH、NaC
l等のアルカリ金属の水酸化物や塩化物を水とともに添
加することが好ましい。これにより、塊成物の乾燥後、
これらがバインダーとして働くので塊成物の強度を改善
できる。
【0026】乾量基準でアルカリ金属元素0.7質量%
以上含む混合原料を少なくとも5min、さらに好まし
くは120min以上、特に好ましくは40h以上養生
することが推奨される。これにより、アルカリ金属酸化
物と酸とが反応して生成したアルカリ金属塩の水溶液
が、混合原料内に万遍なく行き渡るので、塊成物の乾燥
時におけるアルカリ金属塩の局所的な析出が防止される
とともに、アルカリ金属塩がバインダーとして働き、さ
らに強度向上効果が大きくなる。
【0027】また、塊成物に成形した後、乾燥前に、少
なくとも5min、さらに好ましくは20min以上養
生することも推奨される。これにより、上記の混合原料
を養生した場合と同様の作用効果が得られる。
【0028】前記金属精錬ダストとしては、酸化金属を
比較的高濃度に含有するものであれば特に限定されず、
例えば、高炉ダスト、転炉ダスト、焼結ダスト、電気炉
ダスト、ミルスラッジ、酸洗スラッジ等の製鉄廃棄物を
単独あるいは2種以上混合して用いることができる。ま
た、必要により粉状鉄鉱石や炭材等を添加して用いても
よい。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図を参照しながらさらに詳細に説明する。
【0030】(実施形態1)図1は、本発明の実施に係
る酸化金属塊成物の製造方法の実施形態(実施形態1)
の概要を説明するフロー図である。ここに、符号1は金
属精錬ダストAを混合する混合器、符号2は混合器1で
混合された混合原料Bを塊成化する塊成化手段で、塊成
化手段2の例示として、符号21は混合原料物Bを造粒
して生ペレットC1を製造するペレタイザー、22は混
合原料Bを加圧成形して生ブリケットC2を製造するブ
リケットマシン、符号3は生ペレットC1または生ブリ
ケットC 2を乾燥して乾燥ペレットD1または乾燥ブリケ
ットD2を製造する乾燥機である。
【0031】金属精錬ダストAとして、高炉ダスト、転
炉ダスト、焼結ダスト、電気炉ダスト、ミルスラッジ、
酸洗スラッジ等の製鉄ダストを単独あるいは2種以上混
合して用いることができる。また、必要により酸化金属
源として粉状鉄鉱石、ミルスケールなどを添加してもよ
い。また、製鉄ダストに限らず、合金鉄製造や非鉄金属
精錬などで発生するNi、Cr、Mnなどの非鉄金属の
酸化物を含有するダストを用いることもできる。また、
炭素質物質として石炭、コークス粉、石油コークス、チ
ャー、木炭、ピッチ等などを適宜添加して用いてもよ
い。
【0032】一例として、高炉ダストを用いる場合に
は、高炉ダスト中には酸化鉄を主体とする酸化金属の他
に、この酸化金属を還元してなお余剰となる高濃度の炭
素が含有されているので、他の炭素濃度の低いダスト等
と組み合わせて、酸化金属の量と炭素の量との比率を好
適な範囲に調整して用いればよい。
【0033】このようにして調製した金属精錬ダストA
を、例えば公知のドラムミキサーなどの混合器1に装入
し、例えば塩酸、硫酸、リグニンなどの酸性物質Eと水
とをそれぞれ所要量添加し、所定時間混合して混合原料
Bとする。なお、酸性物質Eは予め水で適当に薄めて水
溶液として添加することが、混合原料B中に万遍なく行
き渡らせることができるので好ましい。
【0034】なお、酸性物質Eの添加モル数は、混合原
料B中のアルカリ金属元素の総モル数の20%以上、よ
り好ましくは30%以上のモル数の水素イオンを有する
量とすることが推奨される。これにより、アルカリ金属
酸化物の一部が中和されてアルカリ金属塩となるので、
アルカリ金属水酸化物の生成が効果的に防止される。添
加モル数の上限は、アルカリ金属元素の総モル数の10
0%のモル数の水素イオンを有する量と想定される。1
00%以上添加しても効果は増加しないと考えれるため
である。
【0035】混合原料Bを塊成化手段2の一手段である
ペレタイザー21で造粒して、生ペレットC1とする。
ペレタイザー21としては、公知のディスク型ペレタイ
ザーやドラム型ペレタイザーを用いることができる。造
粒に際し、必要により水を追加してもよい。あるいは、
混合原料2に添加する酸性物質Eの全部または一部を水
溶液としてここで添加してもよい。生ペレットの直径は
ハンドリングの面と還元炉での還元速度の面を考慮して
6〜30mmの範囲とすることが好ましく、9〜16m
mの範囲とすることがより好ましい。
【0036】あるいは、混合原料Bを塊成化手段2の別
手段であるブリケットマシン22で加圧成形して、生ブ
リケットC2としてもよい。ブリケットマシン22とし
ては、例えば生産性に優れる公知の双ロール型ブリケッ
トマシンを用いることが推奨されるが、エクストルーダ
ーやシリンダーブレスなどを用いてもよい。生ブリケッ
トのサイズは、上記生ペレットと同等程度の体積のもの
とするとよい。
【0037】このようにして塊成化された生ペレットC
1または生ブリケットC2を、例えば公知の移動グレート
式ドライヤーなどの乾燥機3を用いて、水分量を1質量
%以下とすることにより、高強度の乾燥ペレットD1
たは乾燥ブリケットD2が製造できる。
【0038】なお、混合原料Bを塊成化手段Bで塊成化
する前に、例えば、図示しないホッパーなどに少なくと
も5min、さらに好ましくは120min以上、特に
好ましくは40h以上保持して養生することが推奨さ
れ、これにより、アルカリ金属酸化物と酸とが反応して
生成したアルカリ金属塩の水溶液が、混合原料B中に万
遍なく行き渡るので、塊成物の乾燥後時におけるアルカ
リ金属塩の局所的な析出が防止されるとともに、アルカ
リ金属塩がバインダーとして働き、さらに強度向上効果
が増すので好ましい。
【0039】あるいは、生ペレットC1または生ブリケ
ットC2を乾燥機3で乾燥する前に、例えば、図示しな
いベルトコンベア上などで少なくとも5min、さらに
好ましくは20min以上保持して養生することも同様
の強度向上効果が得られ好ましい。
【0040】(実施形態2)図2は、本発明の実施に係
る酸化金属塊成物の製造方法の別の実施形態(実施形態
2)の概要を説明するフロー図である。ここに、符号4
は金属精錬ダストAの全部または一部を水洗する水洗手
段である。水洗手段4としては、例えば公知の濾過装置
を有するシックナーなどを用いることができる。金属精
錬ダストAは必ずしも全量を水洗する必要はなく、その
一部を水洗することにより、混合原料として所要のアル
カリ金属元素濃度(乾量基準で0.7質量%未満、好ま
しくは、0.6質量%以下)まで低下できればよい。ま
た、金属精錬ダストAとして複数のダストを組み合わせ
て用いる場合には、その複数のダストのうち、アルカリ
金属元素濃度の高いものから順に水洗することが最も効
率的で望ましい。
【0041】水洗手段4で水洗され濾過された水洗ダス
トA'と、水洗を行わない未水洗ダストA''とを混合器
1に装入し、さらに必要により水を添加し混合して混合
原料Bを作製し、以後、実施形態1と同様のプロセスを
経て、高強度の乾燥ペレットD1または乾燥ブリケット
2が製造できる。
【0042】なお、混合原料Bはアルカリ金属元素濃度
が十分低下されているので酸性物質を添加する必要がな
い。
【0043】混合器1で混合原料Bを作製する際、KO
H、KCl、NaOH、NaCl等のアルカリ金属の水
酸化物や塩化物Fを添加することが、塊成物の乾燥後に
バインダーとして働くので好ましく、これらは、混合原
料B中に万遍なく行き渡るよう、水に溶かして水溶液と
して添加するのがよい。なお、塊成化手段2としてペレ
タイザー21を用いる場合には、上記アルカリ金属の水
酸化物や塩化物の水溶液の全部または一部をここで添加
してもよい。
【0044】このようにして製造された乾燥ペレットD
1または乾燥ブリケットD2は強度に優れ、図示しない還
元炉である例えば回転炉床炉への装入時に粉化すること
がないので、高歩留まりで、かつ操業トラブルを生じる
ことなく高生産性で還元鉄が製造できる。
【0045】なお、KOH、KCl、NaOH、NaC
l等のアルカリ金属の水酸化物や塩化物Fの混合原料へ
の添加は、上記のように金属精錬ダストAを水洗した後
に行うことが好ましいが、金属精錬ダストAを水洗しな
いでそのまま用いた場合にも効果を有する。
【0046】また、上記実施形態1および2(図1、
2)において乾燥機3を省略し、生ペレットC1または
生ブリケットC2を直接、図示しない還元炉である例え
ば回転炉床炉へ装入し、回転炉床炉内に設けた、還元ゾ
ーンに先行する乾燥ゾーンで乾燥を行ってもよい。この
乾燥ゾーンで乾燥されたペレットまたはブリケットは強
度が高いので、還元ゾーンで還元され回転炉床炉から排
出される際の機械的ハンドリングによっても還元鉄が壊
れたり粉化することがなく、高歩留まりで還元鉄を製造
できる。
【0047】
【実施例】本発明の作用効果を確認するため、以下の実
験を実施した。
【0048】(実施例1)表1に示す成分の高炉湿ダス
トと溶銑予備処理ダストとを質量比で38:62の割合
で配合し、これに種々の添加剤を添加して混合器で混合
し、この後、ディスク型ペレタイザーで水分を調整して
水分含有量が13〜19質量%(乾量基準)の生ペレッ
トに造粒した。造粒後、篩い分けた直径16〜19mm
の生ペレットを、電気恒温器内で160℃で2h乾燥し
て水分含有量1質量%未満とし、冷却して乾燥ペレット
を得た。この乾燥ペレットについて圧潰強度と落下強度
を測定し、比較試験を行った。
【0049】圧潰強度は、ISO4700に基づいて測
定し、落下強度は、乾燥ペレットを45cmの高さから
水平な鉄板上に繰り返し落下させ、破壊せずに形状を保
っていた落下回数で表したものである。
【0050】
【表1】
【0051】添加剤とその添加量および比較試験の結果
を表2に示す。
【0052】乾燥ペレットに要求される強度は、採用す
る還元炉の形式・規模等により異なるが、一般的に、圧
潰強度で3kg/p程度以上、落下強度で1回程度以
上、好ましくは2回程度以上である。表2に示すよう
に、比較例の番号1,2は酸性物質が添加されていない
ため、酸性物質以外の消石灰または小麦粉が添加されて
いるにも関わらず乾燥ペレットの圧潰強度は2.47k
g/p以下、また落下強度も0.8回以下と低く、要求
される強度を満足しない。
【0053】それに対し、本発明例の番号3〜8は、酸
性物質である、硫酸、塩酸、リグニンのいずれかが添加
されており、酸性物質以外の添加物の添加の有無に関わ
らず乾燥ペレットの圧潰強度は5.17kg/p以上、
落下強度は2.9回以上と要求される強度を満足した。
【0054】また、アルカリ金属元素の挙動を検討する
ため、番号1、6、7の乾燥ペレットについて、それぞ
れの断面をEPMAにより元素分布を調査した。なお、
アルカリ金属元素については、最も高濃度に含有されて
いるKについてのみ調査を実施した。その結果、比較例
の、酸性物質を添加していない番号1の乾燥ペレットの
場合には、Kは断面全体にほぼ一様に分布しているのに
対し、Clは表層部で濃度が高く、内部で濃度が低くな
っていた。このことから、ダスト中の固相のKClは一
旦造粒水分に溶解した後、乾燥時にペレット表層部で結
晶化して晶出する一方、ダスト中の固相のK2Oは造粒
水分と反応してKOHとなり、乾燥時にさらに水和反応
でKOH・mH2Oを生成し、乾燥ペレットの強度低下
をもたらしたものと想定される。
【0055】一方、本発明例の、硫酸水溶液を添加した
番号6の乾燥ペレットの場合には、断面全体にKとSと
がほぼ同一場所に局所的に点在して分布しているのに対
し、Clは表層部で濃度が高く、内部で濃度が低くなっ
ていた。このことから、ダスト中の固相のK2Oはほぼ
全量がH2SO4と優先的に反応してK2SO4となり、こ
のK2SO4が一旦造粒水に溶解した後、乾燥時にペレッ
ト内部に析出する一方、ダスト中に当初から存在する固
相のKClは一旦造粒水に溶解した後、乾燥時にペレッ
ト表層部に析出したものと推定され、KOH・mH2
の生成が防止されて乾燥ペレットの強度が改善されたも
のと想定される。
【0056】また、本発明例の、塩酸水溶液を添加した
番号7の乾燥ペレットの場合には、Kは表層部で濃度が
高く、内部ではKはほとんど観察されないほど濃度が低
く、ClもKと同様の分布を示した。このことから、ダ
スト中の固相のK2Oはほぼ全量がHClと優先的に反
応してKClとなり、このKClがダスト中に当初から
存在するKClとともに一旦造粒水に溶解した後、乾燥
時にペレット表層部で析出したものと推定され、KOH
・mH2Oの生成が防止されて乾燥ペレットの強度が改
善されたものと想定される。(なお、硫酸水溶液の添加
の場合と塩酸水溶液の添加の場合とでカリウム塩の析出
挙動が異なる理由は現在のところ不明である。)
【0057】
【表2】
【0058】(実施例2)次に、上記実施例1と同じ表
1に示す成分の高炉湿ダストと溶銑予備処理ダストとを
実施例1と同じく質量比で38:62の割合で混合後、
混合原料の2倍の質量の水中で5min攪拌し、上澄み
液を排出する操作を2回繰り返す方法で水洗した。水洗
後の混合原料のアルカリ金属元素濃度(Na+K)は
0.6質量%であり、0.7質量%未満となった。この
水洗後の混合原料に種々の添加剤を添加し、実施例1と
同様の製造条件で生ペレットを造粒し、この生ペレット
を実施例1と同様の条件で乾燥して乾燥ペレットを得
た。この乾燥ペレットについて圧潰強度と落下強度を測
定し、比較試験を行った。
【0059】添加剤とその添加量および比較試験の結果
を表3に示す。
【0060】表3に示すように、本発明例の番号11
は、水洗後の混合原料中のアルカリ金属元素濃度が0.
6質量%と0.7質量%未満となったことにより、乾燥
ペレットの圧潰強度は5.42kg/p、落下強度は
2.1回と要求される強度(圧潰強度3kg/p以上、
落下強度2回以上)を満足した。
【0061】また、本発明例の番号12〜14は、番号
11に対してさらにKOH、KClのいずれかが添加さ
れたことにより、乾燥ペレットの圧潰強度は5.13k
g/p以上、落下強度は4.2回以上まで上昇し、KO
H、KCl等の添加の効果が確認された。
【0062】
【表3】
【0063】(実施例3)次に、上記実施例1と同じ表
1に示す成分の高炉湿ダストと溶銑予備処理ダストとを
質量比で38:62の割合で配合し、これに添加剤とし
て消石灰を1.5%添加し混合して混合原料とした。こ
の混合原料を表4に示す3通りの造粒条件で生ペレット
を造粒し、この生ペレットを実施例1と同様の条件で乾
燥して乾燥ペレットを得た。この乾燥ペレットについて
圧潰強度と落下強度を測定し、比較試験を行った。
【0064】造粒条件とその添加量および比較試験の結
果を表4に示す。
【0065】表4に示すように、番号21では、造粒時
に全造粒水分を添加し、養生時間を設けなかったことに
より、乾燥ペレットの圧潰強度は1.17kg/p、落
下強度は0.1回と著しく低かった。これに対し、番号
22および23では、混合原料に造粒水分の一部を添加
し所定時間養生したことにより、乾燥ペレットの圧潰強
度は2.09kg/p以上、落下強度は2.2回以上ま
で上昇し、養生の効果が確認された。
【0066】
【表4】
【0067】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、ア
ルカリ金属元素を高濃度に含む金属精錬ダストを用いて
も、乾燥後の強度に優れた酸化金属塊成物が製造でき、
回転炉床炉などの還元炉に装入する際の粉化が防止さ
れ、製品還元鉄の歩留りの向上や品質(金属化率)向上
が達成できる。さらに、粉が炉床に付着することが防止
され、長期に安定操業が可能となり、生産性も向上す
る。
【0068】その結果、低コストで高品質(高金属化
率)の還元鉄が製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に係る酸化金属塊成物の製造方法
の実施形態(実施形態1)の概要を説明するフロー図で
ある。
【図2】本発明の実施に係る酸化金属塊成物の製造方法
の別の実施形態(実施形態2)の概要を説明するフロー
図である。
【符号の説明】
1…混合器 2…塊成化手段 21…ペレタイザー 22…ブリケットマシン 3…乾燥機 4…水洗手段 A…金属精錬ダスト A'…水洗ダスト A''…未水洗ダスト B…混合原料 C1…生ペレット C2…生ブリケット D1…乾燥ペレット D2…乾燥ブリケット E…酸性物質 F…アルカリ金属の水酸化物または塩化物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主成分たる酸化金属と、この酸化金属を
    還元するのに必要な量の炭素質物質と、乾量基準でアル
    カリ金属元素0.7質量%以上とを含む金属精錬ダスト
    に、酸性物質と水とを添加して混合原料とし、この混合
    原料を塊成化して酸化金属塊成物となすことを特徴とす
    る酸化金属塊成物の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸性物質が、塩酸、硫酸及びリグニ
    ンよりなる群から選ばれた少なくとも1種の酸を含むこ
    とを特徴とする請求項2に記載の酸化金属塊成物の製造
    方法。
  3. 【請求項3】 主成分たる酸化金属と、この酸化金属を
    還元するのに必要な量の炭素質物質と、乾量基準でアル
    カリ金属元素0.7質量%以上とを含む金属精錬ダスト
    の全部又は一部を水洗して前記アルカリ金属元素含有量
    が乾量基準で0.7質量%未満とした後、必要により水
    を添加して混合原料とし、この混合原料を塊成化して酸
    化金属塊成物となすことを特徴とする酸化金属塊成物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】 主成分たる酸化金属と、この酸化金属を
    還元するのに必要な量の炭素質物質と、乾量基準でアル
    カリ金属元素0.7質量%以上とを含む金属精錬ダスト
    に、KOH、KCl、NaOH及びNaClよりなる群
    から選ばれた少なくとも1種の物質と必要により水とを
    添加して混合原料とし、この混合原料を塊成化して酸化
    金属塊成物となすことを特徴とする酸化金属塊成物の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 主成分たる酸化金属と、この酸化金属を
    還元するのに必要な量の炭素質物質と、乾量基準でアル
    カリ金属元素0.7質量%以上とを含む金属精錬ダスト
    に水を添加して混合原料とし、この混合原料を塊成化前
    又は塊成化後に5min以上養生することを特徴とする
    酸化金属塊成物の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記金属精錬ダストが、高炉ダスト、転
    炉ダスト、焼結ダスト、電気炉ダスト、ミルスラッジ及
    び酸洗スラッジよりなる群から選ばれた少なくとも1種
    の製鉄ダストを含むことを特徴とする請求項1〜5のい
    ずれかに記載の酸化金属塊成物の製造方法。
JP2001326201A 2001-10-24 2001-10-24 酸化金属塊成物の製造方法 Expired - Fee Related JP3944378B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326201A JP3944378B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 酸化金属塊成物の製造方法
CA 2405951 CA2405951A1 (en) 2001-10-24 2002-09-30 Method for making metal oxide agglomerates
EP20020022253 EP1306452A3 (en) 2001-10-24 2002-10-02 Method for making metal oxide agglomerates
US10/265,330 US20040216280A1 (en) 2001-10-24 2002-10-07 Method for making metal oxide agglomerates

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001326201A JP3944378B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 酸化金属塊成物の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003129142A true JP2003129142A (ja) 2003-05-08
JP3944378B2 JP3944378B2 (ja) 2007-07-11

Family

ID=19142615

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001326201A Expired - Fee Related JP3944378B2 (ja) 2001-10-24 2001-10-24 酸化金属塊成物の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20040216280A1 (ja)
EP (1) EP1306452A3 (ja)
JP (1) JP3944378B2 (ja)
CA (1) CA2405951A1 (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005200672A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Nippon Steel Corp 還元処理用ダスト成型物
KR100526126B1 (ko) * 2001-12-21 2005-11-08 주식회사 포스코 초기강도가 우수한 성형탄
JP2007197783A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Nippon Steel Corp 回転炉床式還元炉での酸化金属の還元方法
JP2009007645A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Daido Steel Co Ltd 含金属副産物の造粒物製造方法および造粒設備
JP2009535496A (ja) * 2006-03-24 2009-10-01 メサビ ナゲット エルエルシー 塊成化物の製法
WO2011010669A1 (ja) 2009-07-21 2011-01-27 株式会社神戸製鋼所 アルカリ含有製鉄ダストを原料とする還元鉄の製造装置および製造方法
WO2011158338A1 (ja) * 2010-06-16 2011-12-22 三菱日立製鉄機械株式会社 生ペレット
JP2012067351A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Kobe Steel Ltd 塊成物の製造装置、および塊成物の製造方法
KR101181376B1 (ko) * 2012-03-20 2012-09-19 한국지질자원연구원 페로망간 합금철 제련부산물로부터 페로망간 합금철 원료 제조 방법
KR101185208B1 (ko) 2010-07-29 2012-09-21 현대제철 주식회사 연소 장치
KR101204170B1 (ko) 2006-12-20 2012-11-22 재단법인 포항산업과학연구원 더스트 성형체 제조방법 및 이를 이용한 폐산의 사용 방법
KR101242697B1 (ko) 2010-12-28 2013-03-12 주식회사 포스코 비소성 펠렛 및 비소성 펠렛 제조 방법

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005187870A (ja) * 2003-12-25 2005-07-14 Ntn Corp 製鋼ダスト固形化物およびその製造方法,製造装置
BRPI0905900A2 (pt) * 2008-02-08 2015-06-30 Vale Inco Ltd "método para fabricação de um óxido metálico pré-escorificado"
FR2964392B1 (fr) * 2010-09-06 2013-03-29 Associates Res Ers And Engineers Procede de valorisation de poussieres d'acieries electriques
AR084183A1 (es) * 2010-12-08 2013-04-24 Lanxess Deutschland Gmbh Procedimiento para la produccion de oxido de cromo (iii)
CN104762467A (zh) * 2015-04-01 2015-07-08 攀钢集团攀枝花钢铁研究院有限公司 一种通过将钒渣进行钠化球团焙烧来实施提钒的方法
JP6765339B2 (ja) * 2017-04-24 2020-10-07 キヤノン・コンポーネンツ株式会社 イメージセンサユニット、紙葉類識別装置、読取装置および画像形成装置
RU2674209C2 (ru) * 2017-05-22 2018-12-05 федеральное государственное автономное образовательное учреждение высшего образования "Казанский (Приволжский) федеральный университет" (ФГАОУ ВО КФУ) Способ утилизации отходов хроматного производства методами черной металлургии
US10787368B2 (en) 2018-06-06 2020-09-29 Basf Corporation Process for producing lithiated transition metal oxides
CN109650506A (zh) * 2019-02-25 2019-04-19 江苏兰鲸环保科技有限公司 一种重金属离子絮凝剂及其制备方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3512959A (en) * 1967-09-27 1970-05-19 Rossborough Supply Co Method of preparing melts of zinc base alloys and improved flux therefor
US3977892A (en) * 1973-09-24 1976-08-31 Clyde L. Miller Agglomeration of finely divided particles
US4032352A (en) * 1976-05-03 1977-06-28 Midrex Corporation Binder composition
US4585475A (en) * 1980-06-25 1986-04-29 Inland Steel Company Method for recycling oily mill scale
GB2104882A (en) * 1981-08-28 1983-03-16 Coal Ind Briquette for smelting process and method of its production
US6071325A (en) * 1992-08-06 2000-06-06 Akzo Nobel Nv Binder composition and process for agglomerating particulate material
US5722929A (en) * 1994-08-26 1998-03-03 Southwind Enterprises Inc. Particle agglomeration with acidic sulphate
DE4432721A1 (de) * 1994-09-14 1996-03-21 Hans Ruf Verfahren zur Herstellung von eisenhaltigen Briketts
US5820668A (en) * 1995-12-22 1998-10-13 Ib Technologies Llc Inorganic binder composition, production and uses thereof
JP3296974B2 (ja) * 1996-08-15 2002-07-02 株式会社神戸製鋼所 直接還元法及び回転床炉
JPH10195513A (ja) * 1996-12-27 1998-07-28 Kobe Steel Ltd 金属鉄の製法
US6149709A (en) * 1997-09-01 2000-11-21 Kabushiki Kaisha Kobe Seiko Sho Method of making iron and steel
TW495552B (en) * 1997-12-18 2002-07-21 Kobe Steel Ltd Method of producing reduced iron pellets
JP3081581B2 (ja) * 1998-03-23 2000-08-28 株式会社神戸製鋼所 高金属化率還元鉄塊成物の製造方法
EP0952230A1 (en) * 1998-03-24 1999-10-27 KABUSHIKI KAISHA KOBE SEIKO SHO also known as Kobe Steel Ltd. Method of producing reduced iron agglomerates
JP2997459B1 (ja) * 1998-11-04 2000-01-11 株式会社神戸製鋼所 還元鉄塊成物の製造方法
TW502066B (en) * 1998-08-27 2002-09-11 Kobe Steel Ltd Method for operating moving hearth reducing furnace
JP3004265B1 (ja) * 1998-11-24 2000-01-31 株式会社神戸製鋼所 炭材内装ペレット及び還元鉄製造方法
JP3404309B2 (ja) * 1999-01-18 2003-05-06 株式会社神戸製鋼所 還元鉄塊成物の製造方法および製造装置
JP3009661B1 (ja) * 1999-01-20 2000-02-14 株式会社神戸製鋼所 還元鉄ペレットの製造方法
CN1219891C (zh) * 1999-05-06 2005-09-21 株式会社神户制钢所 直接还原法及回转炉床炉
CN1258605C (zh) * 1999-10-15 2006-06-07 株式会社神户制钢所 还原金属制造设备以及还原金属的制造方法

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100526126B1 (ko) * 2001-12-21 2005-11-08 주식회사 포스코 초기강도가 우수한 성형탄
JP2005200672A (ja) * 2004-01-13 2005-07-28 Nippon Steel Corp 還元処理用ダスト成型物
JP2007197783A (ja) * 2006-01-27 2007-08-09 Nippon Steel Corp 回転炉床式還元炉での酸化金属の還元方法
JP4589875B2 (ja) * 2006-01-27 2010-12-01 新日本製鐵株式会社 回転炉床式還元炉での酸化金属の還元方法
JP2009535496A (ja) * 2006-03-24 2009-10-01 メサビ ナゲット エルエルシー 塊成化物の製法
KR101204170B1 (ko) 2006-12-20 2012-11-22 재단법인 포항산업과학연구원 더스트 성형체 제조방법 및 이를 이용한 폐산의 사용 방법
JP2009007645A (ja) * 2007-06-28 2009-01-15 Daido Steel Co Ltd 含金属副産物の造粒物製造方法および造粒設備
WO2011010669A1 (ja) 2009-07-21 2011-01-27 株式会社神戸製鋼所 アルカリ含有製鉄ダストを原料とする還元鉄の製造装置および製造方法
WO2011158338A1 (ja) * 2010-06-16 2011-12-22 三菱日立製鉄機械株式会社 生ペレット
JP5480969B2 (ja) * 2010-06-16 2014-04-23 三菱日立製鉄機械株式会社 生ペレット
US9273262B2 (en) 2010-06-16 2016-03-01 Primetals Technologies Japan, Ltd. Green pellet
KR101185208B1 (ko) 2010-07-29 2012-09-21 현대제철 주식회사 연소 장치
JP2012067351A (ja) * 2010-09-22 2012-04-05 Kobe Steel Ltd 塊成物の製造装置、および塊成物の製造方法
KR101242697B1 (ko) 2010-12-28 2013-03-12 주식회사 포스코 비소성 펠렛 및 비소성 펠렛 제조 방법
KR101181376B1 (ko) * 2012-03-20 2012-09-19 한국지질자원연구원 페로망간 합금철 제련부산물로부터 페로망간 합금철 원료 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
CA2405951A1 (en) 2003-04-24
US20040216280A1 (en) 2004-11-04
EP1306452A2 (en) 2003-05-02
EP1306452A3 (en) 2003-06-18
JP3944378B2 (ja) 2007-07-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3944378B2 (ja) 酸化金属塊成物の製造方法
CN103114201B (zh) 一种钢铁厂含铁尘泥的造块方法
AU2009270230B2 (en) Briquette manufacturing method, reductive metal manufacturing method, and zinc or lead separation method
AU2013270913B2 (en) Process for producing hardened granules from iron-containing particles
JP2007138244A (ja) 焼結鉱の製造方法
JP4113820B2 (ja) 還元金属原料塊成物の製造方法及び還元金属の製造方法
RU2306348C1 (ru) Способ переработки цинксодержащих отходов черной металлургии
JP5098248B2 (ja) 製鉄用含鉄集塵ダスト類の造粒方法
JP5540832B2 (ja) 粉粒状原料の塊成化物又は造粒物の製造方法
JP2011063835A (ja) 塊成化状高炉用原料の強度改善方法
AU2003202538B2 (en) Method for making reduced iron
US20050183544A1 (en) Method for producing mineral ore agglomerates using a hemicellulose binder and associated products
JP6333770B2 (ja) フェロニッケルの製造方法
JP2002241853A (ja) 高炉用非焼成塊成鉱
JP5517501B2 (ja) 焼結鉱の製造方法
WO2001048250A1 (fr) Procede d'utilisation de poudre de carbone activee recuperee d'un appareil de traitement de gaz d'echappement de frittage
JP2003129140A (ja) 還元用回転炉床向け成型物の製造方法
CZ2005629A3 (cs) Prísadová briketa a zpusob její výroby
JP2004250780A (ja) 含金属粉状廃棄物の塊成化物とその塊成化方法および塊成化物の処理方法
JP4339945B2 (ja) 強度が維持された粒状生石灰の製造方法
JP2000119722A (ja) 還元鉄ペレットの製造方法
JP2018135560A (ja) ブリケットの製造方法
JP3856943B2 (ja) 還元鉄の製造方法
RU2669674C1 (ru) Способ гранулирования шихты, содержащей ильменитовый концентрат и антрацит
CN115572828A (zh) 转炉污泥的处理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041102

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041228

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070409

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100413

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110413

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120413

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130413

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees