JP2003127735A - 車両シート用インサートワイヤー、並びに該インサートワイヤーを備えたシートクッション及びシートバック - Google Patents

車両シート用インサートワイヤー、並びに該インサートワイヤーを備えたシートクッション及びシートバック

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JP2003127735A
JP2003127735A JP2001321335A JP2001321335A JP2003127735A JP 2003127735 A JP2003127735 A JP 2003127735A JP 2001321335 A JP2001321335 A JP 2001321335A JP 2001321335 A JP2001321335 A JP 2001321335A JP 2003127735 A JP2003127735 A JP 2003127735A
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JP2001321335A
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Naoki Yasutomi
直記 安冨
Shinya Yoshikawa
信也 吉川
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なコストで簡単に組み付けることがで
き、乗員の乗り心地や座り心地が向上する車両シート及
び該シートに配設されるインサートワイヤーを提供す
る。 【解決手段】 シートクッション本体又はシートバック
本体の外形に対応する形状に形成したサポート用ワイヤ
ーの内方にトリム用ワイヤーを配置し、この状態で、シ
ートクッション本体又はシートバック本体の内部に埋設
するインサートワイヤーにおいて、前記トリム用ワイヤ
ー25,43,61,73の両端を、前記サポート用ワ
イヤー17の取付部に揺動可能に取り付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両シート用インサ
ートワイヤー、並びに該インサートワイヤーを備えたシ
ートクッション及びシートバックに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に配設される車両シートは、シ
ートクッションとシートバックとを備えており、それら
の外面は、外観を向上させるために表皮によって覆われ
ている。この表皮を取り付ける方法として、シートの表
皮を吊りこんで固定する吊りこみ(ホグリング)形式が
従来から用いられている。このホグリング形式は、シー
トクッションやシートバックの内部にインサートワイヤ
ーを埋設し、該インサートワイヤーに表皮を支持してい
る。
【0003】従来のインサートワイヤー101,103
は、図12と図13に示すように、例えば、略矩形状の
サポート用ワイヤー105とトリム用ワイヤー107,
109から構成されている。図12に示すインサートワ
イヤー101によれば、2本のトリム用ワイヤー10
7,107をサポート用ワイヤー105と別体にしてウ
レタン型の内部に配置し、この状態でウレタン成形を行
うことによって、シートクッション又はシートバックの
内部にインサートワイヤー101を埋設している。しか
し、トリム用ワイヤー107及びサポート用ワイヤー1
05を別体にすると、シートクッション本体部やシート
バック本体部をウレタン成形する際に、ウレタン型へセ
ットする作業工程が増えて、全体の作業工数が大きくな
る。
【0004】また、図13は、2本のトリム用ワイヤー
109,109をサポート用ワイヤー105にスポット
溶接によって接合したインサートワイヤー103を示し
ている。しかし、トリム用ワイヤー109がサポート用
ワイヤー105に接合によって一体化されると、剛性が
大きくなりすぎるため、乗員が着座したときのシートク
ッション又はシートバックのたわみ量が減少し、乗り心
地が低下するおそれがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記課題を
解決し、安価なコストで簡単に組み付けることができ、
シートに着座したときの乗員の乗り心地や座り心地が向
上するインサートワイヤー、並びに該インサートワイヤ
ーを備えたシートクッション及びシートバックを提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるインサー
トワイヤーは、前記目的を達成するため、シートクッシ
ョン本体又はシートバック本体の外形に対応する形状に
形成したサポート用ワイヤーの内方にトリム用ワイヤー
を配置し、この状態で、シートクッション本体又はシー
トバック本体の内部に埋設するインサートワイヤーにお
いて、前記トリム用ワイヤーの両端を、前記サポート用
ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けている。
【0007】また、本発明に係るインサートワイヤーの
一態様は、前記シートクッション本体の内部に埋設する
インサートワイヤーであって、前記サポート用ワイヤー
を、車幅方向に沿って前方側に配設した前方ワイヤー部
と、該前方ワイヤー部の後方側に車幅方向に沿って配設
された後方ワイヤー部と、これらの前方ワイヤー部及び
後方ワイヤー部の左右両端に架設された側方ワイヤー部
とから構成する一方、前記トリム用ワイヤーを、本体ワ
イヤー部と該本体ワイヤー部の両端に設けられた屈曲ワ
イヤー部とから構成し、これらの屈曲ワイヤー部とサポ
ート用ワイヤーの取付部とを筒状部材で巻回することに
よって、前記トリム用ワイヤーの両端を、前記サポート
用ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けている。
【0008】さらに、本発明に係るインサートワイヤー
の別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、前記サポート
用ワイヤーの前方ワイヤー部から後方ワイヤー部まで前
後方向に延びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の
前後両端に車幅方向に沿って設けられた屈曲ワイヤー部
とによって構成し、これらの屈曲ワイヤー部を前記前方
ワイヤー部の取付部と後方ワイヤー部の取付部とにそれ
ぞれ取り付けている。そして、本発明に係るインサート
ワイヤーの更に別の態様は、前後方向に延びる前記トリ
ム用ワイヤーを横方向に複数並べて配設し、これらのト
リム用ワイヤーの本体ワイヤー部同士に横ワイヤーを架
設して固定している。
【0009】また、本発明に係るインサートワイヤーの
更に別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、車幅方向に
延びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の左右両端
に前後方向に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とによっ
て形成し、この屈曲ワイヤー部を前記側方ワイヤー部に
揺動可能に取り付けている。さらに、本発明に係るイン
サートワイヤーの更に別の態様は、前記トリム用ワイヤ
ーを、前記後方ワイヤー部に沿って配設される本体ワイ
ヤー部と、該本体ワイヤー部の左右両端からそれぞれ前
方に向けて前記前方ワイヤー部まで延びる側端ワイヤー
部と、該側端ワイヤー部の前端に前記前方ワイヤー部に
沿って設けられる屈曲ワイヤー部とから構成し、該屈曲
ワイヤー部と前方ワイヤー部の取付部、及び前記本体ワ
イヤー部と後方ワイヤー部の取付部を筒状部材で巻回す
ることによって、前記トリム用ワイヤーを、前記サポー
ト用ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けている。
【0010】そして、本発明に係るインサートワイヤー
の更に別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、前後方向
に沿って配設される本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー
部の前後両端からそれぞれ前記側方ワイヤー部まで延び
る側端ワイヤー部と、該側端ワイヤー部の先端に前記側
方ワイヤー部に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とから
構成し、該屈曲ワイヤー部及び側方ワイヤー部の取付部
を筒状部材で巻回することによって、前記トリム用ワイ
ヤーを前記側方ワイヤー部の取付部に揺動可能に取り付
けている。また、本発明に係るシートクッションは、下
面側にフレーム部材が配設されたシートクッション本体
と、該シートクッション本体の内部に、前記フレームと
間隔を隔てて埋設されたインサートワイヤーと、該イン
サートワイヤーに支持されて前記シートクッション本体
の外面を覆う表皮とを備えている。このインサートワイ
ヤーは、前述したインサートワイヤーを用いることがで
きる。
【0011】そして、本発明に係るシートバックは、背
面側にフレーム部材が配設されたシートバック本体と、
該シートバック本体の内部に、前記フレームと間隔を隔
てて埋設されたインサートワイヤーと、該インサートワ
イヤーに支持されて前記シートバック本体の外面を覆う
表皮とを備えている。このインサートワイヤーは、前述
したインサートワイヤーを用いることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る車両シート用インサートワイヤー、並びに該インサー
トワイヤーを備えたシートクッションについて、図面を
用いて詳細に説明する。自動車のシートは、通常、乗員
の臀部及び脚部を支持するシートクッションと、乗員の
背中を支持するシートバックとを備えている。このシー
トクッション1は、図1及び図2に示すように、強度を
保持するためのフレーム3と、該フレーム3の上部に配
設され、上面側に平面視が略H字状の凹溝5が形成され
たクッション本体7と、該クッション本体7の内部に埋
設されたインサートワイヤー9と、前記クッション本体
7の外面側を覆う表皮11とを備えている。該表皮11
は、後述するように、C型リング13によって支持され
ている。
【0013】図3は、図1のA−A線による断面図であ
り、図4は、図3のB部を拡大した断面図である。これ
らの図に示すように、クッション本体7の内部上方側
に、下面側に配設されたフレーム3から間隔を隔ててイ
ンサートワイヤー9が埋設されている。該インサートワ
イヤー9のうち、クッション本体7の左右両端側にはサ
ポート用ワイヤー17が配置され、これらサポート用ワ
イヤー17,17の内側には、クッション本体7に形成
された凹溝5の下部にトリム用ワイヤー25が配設され
ている。
【0014】一方、クッション本体7の外面を覆ってい
る表皮11は、図4に示すように、その端部同士19,
19を糸21で縫合し、該端部19に表皮保持具23を
取り付けて凹溝5内に収容すると共に、前記表皮保持具
23をC型リング13を用いてトリム用ワイヤー25に
固定及び保持している。
【0015】インサートワイヤー9は、図5に示すよう
に、外周側の枠体を構成する略矩形状のサポート用ワイ
ヤー17と、該サポート用ワイヤー17の内方に回動可
能に取り付けられ、車両前後方向に沿って延びるトリム
用ワイヤー25とから構成されている。前記サポート用
ワイヤー17は、車両の前方側に配置され車幅方向に延
びる直線状の前方ワイヤー部27、該前方ワイヤー部2
7の後方側に配置され車幅方向に延びる直線状の後方ワ
イヤー部29、及びこれら前方ワイヤー部27と後方ワ
イヤー部29の左右両端同士を前後方向に橋渡すように
結ぶ、略くの字状に屈曲した2本の側方ワイヤー部3
1,31によって一体に形成されている。
【0016】また、前記トリム用ワイヤー25は、前後
方向に延びる本体ワイヤー部33と、該本体ワイヤー部
33の前後両端に形成され、前方ワイヤー部27及び後
方ワイヤー部29に沿って延びる屈曲ワイヤー部35,
37とによって、略コ字状に一体に形成されている。ま
た、図6に示すように、前側屈曲ワイヤー部35を前方
ワイヤー部27に押し当て、両ワイヤー部35,27の
双方に断面C字状のクリップ39を挿通させたのち、該
クリップ39をカシメることによって、トリム用ワイヤ
ー25をサポート用ワイヤー17に回動可能に取り付け
ている。そして、後側屈曲ワイヤー部37を後方ワイヤ
ー部29に押し当て、両ワイヤー部37,29の双方に
断面C字状のクリップ39を挿通させたのち、該クリッ
プ39をカシメることによって、トリム用ワイヤー25
をサポート用ワイヤー17に回動可能に取り付けてい
る。さらに、トリム用ワイヤーの形状及びその取付位置
を変えた種々の形態を図7〜図10に示す。これらに示
すサポート用ワイヤーは、全て図5のサポート用ワイヤ
ー17と同じ矩形状に形成されている。
【0017】図7に示すインサートワイヤー41におい
て、トリム用ワイヤー43は、前方側に配設され車幅方
向に延びる前側屈曲ワイヤー部45と、後方側に配設さ
れ車幅方向に延びる本体ワイヤー部47と、これらのワ
イヤー部45,47の端部同士を結び、前後方向に延び
る側端ワイヤー部49とによって、全体として略ハット
状に形成されている。また、前記前側屈曲ワイヤー部4
5、本体ワイヤー部47は、クリップ39によって前方
ワイヤー部27、後方ワイヤー部29にそれぞれ回動可
能に取り付けられている。
【0018】また、図8に示すインサートワイヤー51
は、図5のインサートワイヤー9に直線状のトリム用横
ワイヤー53を追加したものである。つまり、前後方向
に延びる2本の本体ワイヤー部33,33の前後方向の
中央部33a,33a同士に前記トリム用横ワイヤー5
3を橋渡し、この状態で、これらのトリム用横ワイヤー
53と本体ワイヤー部33,33とをスポット溶接によ
って接合している。
【0019】さらに、図9に示すように、トリム用ワイ
ヤー61を、車幅方向に沿って延びる本体ワイヤー部6
3と、該本体ワイヤー部63の左右両端から前方側に延
びる屈曲ワイヤー部65,65とによって一体に形成
し、これらの屈曲ワイヤー部65,65をサポート用ワ
イヤー17の側方ワイヤー部31にクリップ39を用い
て回動可能に取り付けても良い。そして、図10に示す
インサートワイヤー71は、略ハット状のトリム用ワイ
ヤー73を2つ用い、該トリム用ワイヤー73の前後両
端側に形成された屈曲ワイヤー部75,75を側方ワイ
ヤー部31にそれぞれクリップ39,39によって取り
付けている。
【0020】前記構成を有するインサートワイヤーによ
る作用について、図11を一例にとって説明する。この
図11は、図5のD−D線による、前側屈曲ワイヤー部
35と前方ワイヤー部27のクリップ39によるカシメ
部の拡大断面図である。図11に示すように、前側屈曲
ワイヤー部35は、クリップ39をカシメることによっ
て、サポート用ワイヤー17の前方ワイヤー部27に回
動可能に取り付けられている。よって、クリップ39が
前方ワイヤー部27を中心にして、矢印のX方向又はY
方向に揺動することができると共に、トリム用ワイヤー
25の前側屈曲ワイヤー部35もサポート用ワイヤー1
7の前方ワイヤー部27の周りに回動(矢印のZ方向又
はW方向)することができる。
【0021】従って、乗員が着座してシートクッション
1(図1参照)に荷重が加わると、クッション本体7と
共にインサートワイヤー9が下方にたわみ始め、やがて
サポート用ワイヤー17の移動がフレーム3によって止
まる。次いで、トリム用ワイヤー25が更にたわもうと
して、図11に示すように、クリップ39が矢印のX方
向に揺動すると共に、前側屈曲ワイヤー部35がクリッ
プ39内で矢印のZ方向に回動する。
【0022】このように、乗員がシートに着座した場合
におけるシートクッションのたわみ量が従来構造のイン
サートワイヤーよりも大きくなるため、乗員が感じる乗
り心地が従来より向上する。つまり、図13に示す従来
のインサートワイヤー103のように、トリム用ワイヤ
ー109がサポート用ワイヤー105に接合されている
場合は、サポート用ワイヤー105の下方への移動がフ
レームによって止まった後、トリム用ワイヤー109は
弾性変形分しかたわまないため、インサートワイヤー1
03全体の剛性が大きくなりすぎ、乗員の座り心地や乗
り心地が本発明よりも低くなる。
【0023】なお、本発明は前述した本発明の実施の形
態に限定されるものではなく、本発明の技術思想に基づ
いて、種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発
明に係るインサートワイヤーは、シートクッション以外
のシートバックにも適用することもできる。また、トリ
ム用ワイヤーの形状や本数、及び該トリム用ワイヤーを
サポート用ワイヤーに取り付ける位置についても種々の
形態が想定される。
【0024】
【発明の効果】本発明に係るインサートワイヤーは、シ
ートクッション本体又はシートバック本体の外形に対応
する形状に形成したサポート用ワイヤーの内方にトリム
用ワイヤーを配置し、この状態で、シートクッション本
体又はシートバック本体の内部に埋設するインサートワ
イヤーにおいて、前記トリム用ワイヤーの両端を、前記
サポート用ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けてい
るため、乗員が着座してシートバックやシートクッショ
ンに荷重が加わった場合に、トリム用ワイヤーのたわみ
量が大きくなるため、乗り心地が向上する。
【0025】また、本発明に係るインサートワイヤーの
一態様は、前記シートクッション本体の内部に埋設する
インサートワイヤーであって、前記サポート用ワイヤー
を、車幅方向に沿って前方側に配設した前方ワイヤー部
と、該前方ワイヤー部の後方側に車幅方向に沿って配設
された後方ワイヤー部と、これらの前方ワイヤー部及び
後方ワイヤー部の左右両端に架設された側方ワイヤー部
とから構成する一方、前記トリム用ワイヤーを、本体ワ
イヤー部と該本体ワイヤー部の両端に設けられた屈曲ワ
イヤー部とから構成し、これらの屈曲ワイヤー部とサポ
ート用ワイヤーの取付部とを筒状部材で巻回することに
よって、前記トリム用ワイヤーの両端を、前記サポート
用ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けているため、
筒状部材を簡単にサポート用ワイヤーに取り付けること
ができ、作業性が良好である。
【0026】さらに、本発明に係るインサートワイヤー
の別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、前記サポート
用ワイヤーの前方ワイヤー部から後方ワイヤー部まで前
後方向に延びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の
前後両端に車幅方向に沿って設けられた屈曲ワイヤー部
とによって構成し、これらの屈曲ワイヤー部を前記前方
ワイヤー部の取付部と後方ワイヤー部の取付部とにそれ
ぞれ取り付けているため、トリム用ワイヤーとサポート
用ワイヤーを一体に結合しており、ウレタン成形型内へ
のセット作業が容易であるとともに、作業工数の削減を
図ることができる。そして、本発明に係るインサートワ
イヤーの更に別の態様は、前記トリム用ワイヤーを車幅
方向に複数並べて配設し、これらのトリム用ワイヤーの
本体ワイヤー部同士に横ワイヤーを架設して固定してい
るため、トリム用ワイヤーが筒状部材内で回転して上下
方向のたわむストロークを大きくできると共に、シート
クッションの着座面の面剛性を大きくすることができ
る。
【0027】また、本発明に係るインサートワイヤーの
更に別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、車幅方向に
延びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の左右両端
に前後方向に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とによっ
て形成し、この屈曲ワイヤー部を前記側方ワイヤー部に
揺動可能に取り付けているため、トリム用ワイヤーとサ
ポート用ワイヤーを一体に結合しており、ウレタン成形
型内へのセット作業が容易であるとともに、作業工数の
削減を図ることができる。さらに、本発明に係るインサ
ートワイヤーの更に別の態様は、前記トリム用ワイヤー
を、前記後方ワイヤー部に沿って配設される本体ワイヤ
ー部と、該本体ワイヤー部の左右両端からそれぞれ前方
に向けて前記前方ワイヤー部まで延びる側端ワイヤー部
と、該側端ワイヤー部の前端に前記前方ワイヤー部に沿
って設けられる屈曲ワイヤー部とから構成し、該屈曲ワ
イヤー部と前方ワイヤー部の取付部、及び前記本体ワイ
ヤー部と後方ワイヤー部の取付部を筒状部材で巻回する
ことによって、前記トリム用ワイヤーを、前記サポート
用ワイヤーの取付部に揺動可能に取り付けているため、
トリム用ワイヤーを一つの部品とし、トリム用ワイヤー
をサポート用ワイヤーへ結合させるためのセット作業を
容易にすることができる。
【0028】そして、本発明に係るインサートワイヤー
の更に別の態様は、前記トリム用ワイヤーを、前後方向
に沿って配設される本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー
部の前後両端からそれぞれ前記側方ワイヤー部まで延び
る側端ワイヤー部と、該側端ワイヤー部の先端に前記側
方ワイヤー部に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とから
構成し、該屈曲ワイヤー部及び側方ワイヤー部の取付部
を筒状部材で巻回することによって、前記トリム用ワイ
ヤーを前記側方ワイヤー部の取付部に揺動可能に取り付
けているため、サポート用ワイヤーはトリム用ワイヤー
から上下方向(シートクッションの奥行方向)に容易に
たわむことができ、乗り心地が向上する。また、本発明
に係るシートクッションは、下面側にフレーム部材が配
設されたシートクッション本体と、該シートクッション
本体の内部に、前記フレームと間隔を隔てて埋設された
インサートワイヤーと、該インサートワイヤーに支持さ
れて前記シートクッション本体の外面を覆う表皮とを備
えている。このインサートワイヤーは、前述したインサ
ートワイヤーを用いることができるため、乗り心地が向
上する。
【0029】そして、本発明に係るシートバックは、背
面側にフレーム部材が配設されたシートバック本体と、
該シートバック本体の内部に、前記フレームと間隔を隔
てて埋設されたインサートワイヤーと、該インサートワ
イヤーに支持されて前記シートバック本体の外面を覆う
表皮とを備えている。このインサートワイヤーは、前述
したインサートワイヤーを用いることができるため、乗
り心地が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るシートクッションを示す斜視図で
ある。
【図2】図1におけるシートクッションの分解斜視図で
ある。
【図3】図1のA−A線による断面図である。
【図4】図3のB部を拡大した断面図である。
【図5】本発明に係るインサートワイヤーを示す平面図
である。
【図6】図5のC部を示す分解斜視図である。
【図7】本発明に係るインサートワイヤーの変形例を示
す平面図である。
【図8】本発明に係るインサートワイヤーの別の変形例
を示す平面図である。
【図9】本発明に係るインサートワイヤーの更に別の変
形例を示す平面図である。
【図10】本発明に係るインサートワイヤーの更に別の
変形例を示す平面図である。
【図11】図5のD−D線による拡大断面図である。
【図12】従来のインサートワイヤーを示す斜視図であ
る。
【図13】従来の別のインサートワイヤーを示す斜視図
である。
【符号の説明】
1 シートクッション 3 フレーム 5 凹溝 7 クッション本体 9,41,51,71 インサートワイヤー 11 表皮 13 C型リング 17 サポート用ワイヤー 19 端部 21 糸 23 表皮保持具 25,43,61,73 トリム用ワイヤー 27 前方ワイヤー部 29 後方ワイヤー部 31 側方ワイヤー部 33,47,63 本体ワイヤー部 35,45 前側屈曲ワイヤー部 37 後側屈曲ワイヤー部 39 クリップ 53 トリム用横ワイヤー 65,75 屈曲ワイヤー部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートクッション本体又はシートバック
    本体の外形に対応する形状に形成したサポート用ワイヤ
    ーの内方にトリム用ワイヤーを配置し、この状態で、シ
    ートクッション本体又はシートバック本体の内部に埋設
    するインサートワイヤーにおいて、前記トリム用ワイヤ
    ーの両端を、前記サポート用ワイヤーの取付部に揺動可
    能に取り付けたことを特徴とするインサートワイヤー。
  2. 【請求項2】 前記シートクッション本体の内部に埋設
    するインサートワイヤーであって、 前記サポート用ワイヤーを、車幅方向に沿って前方側に
    配設した前方ワイヤー部と、該前方ワイヤー部の後方側
    に車幅方向に沿って配設された後方ワイヤー部と、これ
    らの前方ワイヤー部及び後方ワイヤー部の左右両端に架
    設された側方ワイヤー部とから構成する一方、 前記トリム用ワイヤーを、本体ワイヤー部と該本体ワイ
    ヤー部の両端に設けられた屈曲ワイヤー部とから構成
    し、これらの屈曲ワイヤー部とサポート用ワイヤーの取
    付部とを筒状部材で巻回することによって、前記トリム
    用ワイヤーの両端を、前記サポート用ワイヤーの取付部
    に揺動可能に取り付けたことを特徴とする請求項1に記
    載のインサートワイヤー。
  3. 【請求項3】 前記トリム用ワイヤーを、前記サポート
    用ワイヤーの前方ワイヤー部から後方ワイヤー部まで前
    後方向に延びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の
    前後両端に車幅方向に沿って設けられた屈曲ワイヤー部
    とによって構成し、これらの屈曲ワイヤー部を前記前方
    ワイヤー部の取付部と後方ワイヤー部の取付部とにそれ
    ぞれ取り付けたことを特徴とする請求項2に記載のイン
    サートワイヤー。
  4. 【請求項4】 前後方向に延びる前記トリム用ワイヤー
    を横方向に複数並べて配設し、これらのトリム用ワイヤ
    ーの本体ワイヤー部同士に横ワイヤーを架設して固定し
    たことを特徴とする請求項3に記載のインサートワイヤ
    ー。
  5. 【請求項5】 前記トリム用ワイヤーを、車幅方向に延
    びる本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の左右両端に
    前後方向に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とによって
    形成し、この屈曲ワイヤー部を前記側方ワイヤー部に揺
    動可能に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の
    インサートワイヤー。
  6. 【請求項6】 前記トリム用ワイヤーを、前記後方ワイ
    ヤー部に沿って配設される本体ワイヤー部と、該本体ワ
    イヤー部の左右両端からそれぞれ前方に向けて前記前方
    ワイヤー部まで延びる側端ワイヤー部と、該側端ワイヤ
    ー部の前端に前記前方ワイヤー部に沿って設けられる屈
    曲ワイヤー部とから構成し、該屈曲ワイヤー部と前方ワ
    イヤー部の取付部、及び前記本体ワイヤー部と後方ワイ
    ヤー部の取付部を筒状部材で巻回することによって、前
    記トリム用ワイヤーを、前記サポート用ワイヤーの取付
    部に揺動可能に取り付けたことを特徴とする請求項2に
    記載のインサートワイヤー。
  7. 【請求項7】 前記トリム用ワイヤーを、前後方向に沿
    って配設される本体ワイヤー部と、該本体ワイヤー部の
    前後両端からそれぞれ前記側方ワイヤー部まで延びる側
    端ワイヤー部と、該側端ワイヤー部の先端に前記側方ワ
    イヤー部に沿って設けられる屈曲ワイヤー部とから構成
    し、該屈曲ワイヤー部及び側方ワイヤー部の取付部を筒
    状部材で巻回することによって、前記トリム用ワイヤー
    を前記側方ワイヤー部の取付部に揺動可能に取り付けた
    ことを特徴とする請求項2に記載のインサートワイヤ
    ー。
  8. 【請求項8】 下面側にフレーム部材が配設されたシー
    トクッション本体と、該シートクッション本体の内部
    に、前記フレームと間隔を隔てて埋設されたインサート
    ワイヤーと、該インサートワイヤーに支持されて前記シ
    ートクッション本体の外面を覆う表皮とを備えたことを
    特徴とするシートクッション。
  9. 【請求項9】 前記インサートワイヤーが、請求項1〜
    7のいずれかに記載されたインサートワイヤーであるこ
    とを特徴とする請求項8に記載のシートクッション。
  10. 【請求項10】 背面側にフレーム部材が配設されたシ
    ートバック本体と、該シートバック本体の内部に、前記
    フレームと間隔を隔てて埋設されたインサートワイヤー
    と、該インサートワイヤーに支持されて前記シートバッ
    ク本体の外面を覆う表皮とを備えたことを特徴とするシ
    ートバック。
  11. 【請求項11】 前記インサートワイヤーが、請求項1
    に記載されたインサートワイヤーであることを特徴とす
    る請求項10に記載のシートバック。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007112565A1 (en) * 2006-03-30 2007-10-11 Schukra Of North America, Ltd. Trim foam lumbar
JP2019000310A (ja) * 2017-06-14 2019-01-10 株式会社カネカ 車両用シート芯材

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