JP2003127438A - 印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷装置、印刷方法 - Google Patents

印刷制御装置、印刷制御方法、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録した媒体、印刷装置、印刷方法

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JP2003127438A
JP2003127438A JP2001326189A JP2001326189A JP2003127438A JP 2003127438 A JP2003127438 A JP 2003127438A JP 2001326189 A JP2001326189 A JP 2001326189A JP 2001326189 A JP2001326189 A JP 2001326189A JP 2003127438 A JP2003127438 A JP 2003127438A
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JP2001326189A
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Yukimitsu Fujimori
幸光 藤森
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Seiko Epson Corp
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Seiko Epson Corp
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    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
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    • H04N1/4057Halftoning, i.e. converting the picture signal of a continuous-tone original into a corresponding signal showing only two levels producing a clustered dots or a size modulated halftone pattern the pattern being a mixture of differently sized sub-patterns, e.g. spots having only a few different diameters

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 黒色インクのノズル列だけが高解像度なカラ
ープリンタにおいて印刷制御で非効率な面があった。 【解決手段】 本来であれば高解像度における一の画素
に対して濃色インクと淡色インクのインク滴を吐出可能
なように千鳥状に配設された複数のノズルを備えたカラ
ープリンタ17bに対して、隣接する二行分の画素のデ
ータをまとめる低解像度化(ステップS400)を行う
と共に所定の濃淡分版処理(ステップS500)を行っ
た上、濃色インクのノズルと淡色インクのノズルが二行
分の画素のそれぞれ一画素だけにインク滴を吐出して二
行分の画素を一画素と同様に扱うようにしたため、高解
像度の全画素にインク滴を吐出させるための走査数を低
減させる高速な印刷モードを実現することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷制御装置、印
刷制御方法、印刷制御プログラム、印刷制御プログラム
を記録した媒体、印刷装置、印刷方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタでは、プリント
ヘッドのノズルからドットマトリクス状の各画素に対し
て色インク滴を吐出して印刷を行なう。かかるプリント
ヘッドのノズルは、紙送り方向に一定間隔で形成され、
ノズル列を構成している。通常、このようなノズル列は
各色インクごとに一列あるいは複数列が用意されてい
る。
【0003】印刷解像度とノズルの間隔との対応関係は
一律ではないが、紙送り方向のノズル間隔が印刷解像度
に対応することも多い。例えば、ある色インクについて
ノズルを千鳥状に配列し、右列と左列とが交互に一行ず
つ画素行を印刷し、各ノズルはこのような一行を隙間無
く埋めることができる程度のインク滴を吐出するという
構成も可能である。かかる構成にすれば、ドットマトリ
クス状に配列される各画素の一行ごとに対して千鳥状に
配列されたノズルが交互に分担し、それぞれのノズルか
ら所定の色インク滴を吐出して隙間を生じさせることな
く所望の画像を印刷することができる。そして、このよ
うなノズルの間隔を基準として印刷解像度が定まれば、
かかる印刷解像度を基準とした画像データが印刷データ
として用意される。
【0004】一方、インクジェットプリンタで粒状感を
生じさせなくするため、濃色インクと淡色インクとを使
用し、上述した千鳥配列における右列と左列とでそれぞ
れの色インクを吐出する構成もある。例えば、右列と左
列のそれぞれにおけるノズル間隔が180dpiであ
り、右列と左列とが360dpiに相当する間隔だけず
れており、各ノズルから吐出される色インク滴の直径は
360dpi相当であるとする。このとき、プリントヘ
ッドが紙幅方向に走査すると、各画素行は濃色インクと
淡色インクとで交互に印刷され、その後、360dpi
相当だけプリントヘッドをずらして濃色インクの行と淡
色インクの行とを入れ替えて印刷する。これにより、各
画素行には濃色インクの色インクと淡色インクの色イン
クとが印刷され、粒状性を感じさせにくくすることが可
能となる。むろん、この場合の画像データは360dp
iの印刷解像度を前提とした360dpiとして用意さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の印刷制
御においては、粒状性を感じさせなくするために千鳥状
とした二列のノズルで高解像度の印刷を行っているが、
高解像度であるので印刷速度が遅くなる。また、黒色イ
ンクについてはモノクロ印刷の高速化などから千鳥配列
の二列を利用し、他の色インクについてはコストの面な
どから濃色インクと淡色インクを千鳥配列の二列に分配
する場合、黒色インクについては一回の走査で360d
piの印刷が可能であるにもかかわらず、他の色インク
については2回の走査を行わなければ360dpiの印
刷を行えないので、非効率な面が生じる。
【0006】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、新たな印刷制御の手法を提供して印刷装置の有
効な利用を図ることが可能な印刷制御装置、印刷制御方
法、印刷制御プログラム、印刷制御プログラムを記録し
た媒体、印刷装置、印刷方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明では、各画素に個別にインク
滴を吐出する高解像度印刷が可能な複数のノズルを備え
た印刷装置を制御することを前提としている。そして、
本発明の印刷制御装置は、上記印刷装置に対して印刷デ
ータを出力するときに、上記高解像度の画像データに基
づいて低解像度の画像データを生成する。この低解像度
化した画像データは、高解像度時における近隣する複数
の画素からなる画素群を一画素として生成され、この画
像データを利用して上記複数のノズルのそれぞれから高
解像度時における各画素に対してインク滴を吐出させ
る。
【0008】すなわち、本来であれば高解像度の画像デ
ータで各ノズルは各画素にそれぞれのインク滴を吐出す
るが、この場合はノズルの解像度が高解像度の画像デー
タの画素に対応していないので複数回の走査を行わなけ
れば印刷はできないはずである。しかし、本発明では、
低解像度の画像データを生成することによってノズルの
解像度と画像データの解像度との差を無くするか少なく
することによって走査回数を低減させる。例えば、二つ
のノズルが一つの画素にそれぞれのインク滴を吐出する
のではなく、二つのノズルであれば高解像度の画素のそ
れぞれの位置にだけインク滴を吐出する。
【0009】図36は、千鳥状に配列したノズルを有す
る印刷ヘッドで、各画素にインク滴を吐出する状況を概
略的に示している。ノズル列の分類を分かりやすくする
ため、各列ごとに「○」と「△」でノズルとインク滴の
対応関係を図示している。本来であれば、高解像度の各
画素ごとに両方のノズルからインク滴が吐出される。こ
れは一方のノズル列が濃色インクであるとともに、他方
のノズル列が淡色インクに対応しており、階調性を向上
させるためである。しかしながら、それぞれのノズル列
で考察するとノズルの解像度と各画素の解像度は一致し
ておらず、必然的に印刷ヘッドを一走査するだけでは全
画素を印刷することはできない。しかしながら、上下に
隣接する二画素の画素群を一画素として低解像度化する
と図では縦長の一画素としてまとめることができ、この
ような画素であれば高解像度の画素に重ね打ちすること
なく各ノズル列で各画素を埋めるように印刷できる。こ
の結果、一走査で印刷が完了する。
【0010】このように、隣接する複数の画素群を一画
素とするので低解像度化は整数分の一とするのが簡易で
ある。このため、請求項2にかかる発明においては、高
解像度の複数行の画像データに基づいて行数を減らした
低解像度の画像データを生成する。例えば、二行分の画
像データを一行にまとめるとすると、高解像度では二画
素について個別の二つのノズルでそれぞれ別個にインク
滴を吐出し、最大四つのインク滴が吐出されるところ
を、二画素に対して二つのノズルで別個にインク滴を吐
出し、最大二つのインク滴で一画素を表現することにな
る。この場合、千鳥配列であるとすると互いに列を異に
して行並び方向に隣接する二つのノズルでそれぞれイン
ク滴を吐出して低解像度の一画素を形成することが可能
である。図36に示す場合であれば、上側二つのノズル
が一組となり、下側二つのノズルが一組となる。
【0011】また、整数分の一とする他の例として、請
求項3にかかる発明においては、高解像度の複数列の画
像データに基づいて列数を減らした低解像度の画像デー
タを生成する。先の例が行並び方向での低解像度化であ
るのに対し、この例では列並び方向での低解像度化であ
る。従って、ノズル列は複数列あり、それぞれの駆動タ
イミングが同時であるなら、同時に吐出する色インクは
互いに重なり合わないようにする列並びの関係となって
いることが好ましい。図36に示す場合は上下に隣接す
る二画素を一画素化する低解像度化であるが、これを横
方向に隣接する二画素について一画素化する低解像度化
を行うことになる。
【0012】二列を一列にする低解像度化を行なう場
合、二つのノズルで吐出されるインク滴は列並び方向に
近隣するものであり、列並び方向に隣接する二つのノズ
ルでそれぞれインク滴を吐出して低解像度の一画素を形
成することになる。上述したように高解像度における画
素に対して低解像度化した画像データに基づいて複数の
ノズルが個別にインク滴を吐出する構成には各種のもの
があり、請求項4にかかる発明においては、上記複数の
ノズルは、異なる濃度の色インクを吐出するように区分
されていることを前提としている。そして、低解像度化
した画素は各区分に属する複数のノズルで生成する。例
えば、色インクの濃度として二種類あれば、ノズル群も
二種類となり、異なる濃度の色インクをそれぞれ隣接す
る別個の画素に吐出して一画素を形成する。図36に示
す場合であれば、○のノズル列で濃色の色インクを吐出
し、△のノズル列で淡色の色インクを吐出することにな
る。
【0013】この場合、請求項5にかかる発明のよう
に、簡易に一の濃度の色インクのものだけを吐出させて
印刷することも可能である。例えば、最大濃度の色イン
クであれば本来は単一の濃度でも印刷可能だからであ
る。図36に示す場合であれば、○のノズル列から濃色
の色インクを吐出して印刷させ、△のノズル列からは淡
色の色インクを吐出させないようにする。このようにし
ても印刷は可能であるし、淡色の色インクについての処
理を実行しない分だけ印刷処理は速くなる。
【0014】異なる濃度の色インクを使用して濃淡分版
する一例として、請求項6にかかる発明においては、異
なる濃度の区分を組み合わせて生成可能な複数の濃度の
濃淡分版処理を行う。例えば、淡と濃の色インクがあれ
ば、淡<濃<(淡+濃)というように三段階の階調とな
る。むろん、色インクを吐出しない状態を合わせて四階
調と呼ぶことも可能である。図36に示す場合であれ
ば、○のドットが濃、△のドットが淡であるとして、濃
淡分版は、非吐出<(△のみ)<(○のみ)<(△+
○)ということによって濃淡を表す。
【0015】また、より簡略な一例として、請求項7に
かかる発明においては、濃度の区分数に応じた濃淡分版
処理を行う。すなわち、簡略的に区分数だけの分版を行
う。例えば、二種類の濃度の色インクがあれば、二段階
の階調となる。ただし、色インクを吐出しない状態を合
わせれこの場合を三階調と呼ぶことも可能である。図3
6に示す場合であれば、○のドットが濃、△のドットが
淡であるとして、濃淡分版は、非吐出<(△のみ)<
(○のみ)ということによって濃淡を表す。
【0016】低解像度化は画像データを処理する各種の
段階で行うことが可能であり、印刷画素のドットを表す
画像データの段階も含まれる。この場合の一例として、
請求項8にかかる発明においては、上記画像データがド
ットを付すか否かを表す二値データである場合に、元と
なる高解像度のデータに対して論理和の演算を行って低
解像度の画像データを生成する。具体的な一例として、
隣接する二行の画素行が、それぞれ”01010101
・・・”と、”00110010・・・”となっている
とすれば、”01110111・・・”というように先
頭のビットから順に論理和の演算が行われ、一行の画素
行となって低解像度化した画像データが生成される。
【0017】むろん、論理和の演算は各色について適用
しても良いが、速度と印字品質との対応に基づいて特定
の色についてのみ適用することも可能であり、その一例
として、請求項9にかかる発明は、上記低解像度の画像
データを生成するときに、イエロー系の色についてのみ
上記論理和の演算を行って低解像度の画像データを生成
する。このようなドットを付すか否かを表す二値データ
を採用するものとして、小ドットと中ドットと大ドット
というように複数のサイズのドットを印刷可能であっ
て、それぞれのサイズごとに二値データを利用するもの
もある。この場合の一例として、請求項10にかかる発
明においては、それぞれのサイズごとに元となる高解像
度のデータに対して論理和の演算を行って低解像度の画
像データを生成する。すなわち、小ドットの画素に対す
る画像データに対して請求項8の発明について示したの
と同様の論理和演算を行い、中ドットの画素についても
大ドットの画素についても同様に行う。
【0018】一方、複数のサイズのドットを印刷するの
に際して、多値データでドットのサイズを示す画像デー
タも利用されている。例えば、二ビットにて二進数の二
桁を表すようにし、”00”を非吐出、”01”を小ド
ット、”10”を中ドット、”11”を大ドットといよ
うに対応づけておくことも可能である。このような画像
データを利用する場合の一例として、請求項11にかか
る発明においては、元となる高解像度のデータにおける
最大のサイズの多値データを選択して低解像度の画像デ
ータを生成する。例えば、”×”で非吐出、”小”で小
ドット、”中”で中ドット、”大”で大ドットを表すと
して、隣接する二行の画素行について、それぞれ”×
小 × 小 小 小 中 × 中 中 中 大 × 大 大 大・・
・”と、”× × 小 小 中 大 × 中 中 小 大 × 大
大 中 小・・・”となっているとすれば、”× 小 小
小 中 大 中 中 中 中 大 大 大 大 大 大・・・”とい
うようにして上下の画素の大きい方の画素を選択して一
行の画素行とし、これによって低解像度が行われること
になる。
【0019】ただし、複数の濃度の色インクでドットを
印刷可能であるときには、濃度によっては必ずしも最大
の画像データを選択することが良いとは限らない。この
ため、請求項12にかかる発明においては、低解像度化
した画像データを生成するにあたり、淡色の濃度の色イ
ンクについては平均的なサイズの多値データを選択し、
濃色の濃度の色インクについては最大のサイズの多値デ
ータを選択する。濃色の濃度の色インクが表れるという
ことは、いずれにしてもドットを付すべき状況にあるこ
とが明らかであるから、最大のサイズを選択して画素を
生成する傾向を強めておく方が好ましい。しかしなが
ら、淡色の濃度の色インクが表れるときは濃度を調整し
た上で生成されるドットであるので、平均値を演算する
ことによってより階調性を保持することができるように
なる。
【0020】もっとも、このような複数のサイズのドッ
トを付すときには具体的な調整を行う方がより好まし
い。このため、そのような調整を含めるという意味で、
請求項13にかかる発明においては、元となる高解像度
のデータの各組合せに対して一のサイズを特定する変換
テーブルを用意しておき、この変換テーブルを参照して
一のサイズの多値データを特定して低解像度の画像デー
タとする。非吐出、小ドット、中ドット、大ドットとい
う四つの画素サイズの組合せであれば、一方が非吐出の
場合として、非吐出と非吐出であれば非吐出、非吐出と
小ドットであれば小ドット、非吐出と中ドットであれば
小ドット、非吐出と大ドットであれば中ドットという対
応付けを行う。同様にして、一方が小ドットの場合とし
て、小ドットと小ドットであれば小ドット、小ドットと
中ドットであれば中ドット、小ドットと大ドットであれ
ば大ドットという対応付けを行う。さらに、同様にし
て、一方が中ドットの場合として、中ドットと中ドット
であれば大ドット、中ドットと大ドットであれば大ドッ
トという対応付けを行う。そして、一方が大ドットの場
合として、大ドットと大ドットであれば大ドットという
対応付けを行う。この変換テーブルは、多値データが二
ビットにて二進数の二桁を表すのであれば、二つの多値
データを連結して四ビットとし、この四ビットでアドレ
ッシングした二ビットのデータ値を参照するようにして
実現できる。
【0021】次に、それぞれサイズを表す二進数の多値
データを採用する際に、より高速化する手法の一例とし
て、請求項14にかかる発明においては、元となる高解
像度のデータにおける各桁における論理和を演算した多
値データを低解像度の画像データとする。例えば、”0
0”と”01”であれば、下位桁における論理和演算の
結果で”01”となるし、”10”と”00”であれ
ば、上位桁における論理和演算の結果で”10”となる
し、”11”と”00”であれば、上位桁と下位桁にお
ける論理和演算の結果で”11”となるという具合であ
る。先ほどの例と同様に隣接する二行の画素行が、”×
小 × 小 小 小 中 × 中 中 中 大 × 大 大 大・・
・”と、”× × 小 小 中 大 × 中 中 小 大 × 大
大 中 小・・・”となっているとすれば、”00 01 00 0
1 01 01 10 00 10 10 10 11 00 11 11 11・・・”
と、”00 00 01 01 10 11 00 10 10 01 11 11 11 11 10
01・・・”となっているのであるから、各桁の論理和
演算の結果、”00 01 01 01 11 11 10 10 10 11 11 11
11 11 11 11・・・”となり、”× 小 小 小 大 大 中
中 中 大 大 大 大 大 大 大・・・”となる。これによ
って階調性は先の例に比べて損なわれることになるもの
の、非常に高速となるので実現性は高い。
【0022】一方、一般にコンピュータによる印刷で
は、画像データを生成している時点ではデータの色空間
はRGBであり、印刷する時点で色インクの色空間であ
るCMYの色空間のデータに色変換する。前者の色空間
は階調データとして光量の明度に比例するし、後者の色
空間の階調値はインク濃度に比例する。低解像度化はそ
れぞれの色空間で実現することが可能であり、請求項1
5にかかる発明においては、光量明度に応じた画像デー
タをインク濃度に応じた画像データに変換する場合に、
光量明度の時点で低解像度化する。
【0023】この場合、高解像度の複数の画像データか
ら低解像度の画像データを生成することになるが、光量
明度の時点で低解像度化する際の有効な手法として、請
求項16にかかる発明においては、変換元の複数画素の
画像データにおける最小値のものを低解像度化した際の
画像データとする。光量明度の時点で階調値が小さい場
合、インク濃度の色空間の階調値に変換すると階調値は
大きくなる。すなわち、複数の画素がある中で一番暗い
画素を画像データとすることになるが、これはなるべく
色インクを吐出させようとする傾向を意味する。二行を
一行に表す例を想定し、一方の行には一画素行の幅のア
ンダーラインがあり、他方の行は全くの白紙の状態であ
るとすると、この場合はなるべく色の付いた画素を残す
ことによって低解像度化した場合にアンダーラインが消
えたりかすれたりする状況を未然に防ぐことができる。
むろん、文字やグラフにおいても同様にかすれなどを防
止できる。
【0024】一方、低解像度化する別のタイミングの一
例として、請求項17にかかる発明においては、光量明
度に応じた色画像データをインク濃度に応じた色画像デ
ータに変換する際、インク濃度で低解像度化し、さらに
濃淡分版処理を行う。また、請求項18にかかる発明に
おいては、変換後の複数画素の画像データにおける最大
値のものを低解像度化した際の画像データとする。この
場合はインク濃度の時点での複数画素の画像データを低
解像度化するので、最大値のものを優先することはなる
べく色の付いた画素を残すことを意味し、低解像度化し
た場合にアンダーラインが消えたりかすれたりする状況
を未然に防ぐことができる。
【0025】なお、変換の工数を低減する好適な手法と
して、請求項19にかかる発明においては、光量明度に
応じた色画像データをインク濃度に応じた色画像データ
に変換する際に、濃淡分版を含めてインク濃度へ変換
し、その後、低解像度化を行なう。このようにすれば、
色変換と分版とを一度に行うので変換作業は一度で済
む。例えば、RGB色空間における光量明度の色画像デ
ータから、CMYKlc(ライトシアン)lm(ライト
マゼンタ)の色画像データへ変換すると、濃色の色イン
クであるシアンやマゼンタと、淡色の色インクであるラ
イトシアンやライトマゼンタとの分版も含めて完了し、
その後で低解像度化をはかる。
【0026】この低解像度化について、請求項20にか
かる発明においては、濃色インクについては変換元の複
数画素の画像データにおける最大値のものを利用し、淡
色インクについては変換元の複数画素の画像データにお
ける平均値のものを利用する。濃色インクと淡色インク
とを分版して使用する状況において、敢えて濃色インク
が吐出される状況であれば、低解像度化にあたってもな
るべくドットが付される傾向にしておく方が良好な画像
を得られると考えられる。また、敢えて淡色インクが吐
出される状況であれば、低解像度化にあたってもドット
が目立ちにくいようにしておく方が良好な画像を得られ
ると考えられる。インク濃度の階調値となっているの
で、最大値であればドットを残す傾向となり、平均値で
あれば敢えてドットを目立たせることはせずに本来の濃
度を表すことができる。
【0027】むろん、常に上述した低解像度化に限られ
るもではなく、上述した各状況において上述した手法を
採用すればよい。そして、他の状況における手法として
は、請求項21にかかる発明においては、複数の手法の
中からいずれかを選択して低解像度化できる状態としつ
つ、その際のデフォルトの手法として変換元の複数画素
の画像データにおける平均値を低解像度化した際の画像
データとする。以上のような印刷制御は、次のようなハ
ードウェア環境においてより効率的といえる。すなわ
ち、各色に割り当てられるノズル数が異なる場合であ
る。この場合に、請求項22にかかる発明では、少ない
ノズル数の色について低解像度化を行う。
【0028】複数のノズルが個別の画素に対してインク
滴を吐出させる色インクにおいては、高解像度のままの
画像データに基づいてインク滴を吐出させることにして
も基本的には1走査で完了する。これに対して、高解像
度における一つの画素に対して複数のノズルからインク
滴を吐出させる色インクにおいては高解像度の画素を全
て埋めようとすると1走査では完了しない。ただし、後
者のノズルについて低解像度化を行って複数のノズルが
それぞれ別個の画素にインク滴を吐出させれば、1走査
で完了することができる。従って、全ての画素を1走査
で完了させることも可能となる。
【0029】このように、低解像度の画像データを生成
することによってノズルの解像度と画像データの解像度
との差を無くするか少なくすることによって走査回数を
低減させる手法は必ずしも実体のある装置に限られる必
要はなく、その方法としても機能することは容易に理解
できる。このため、請求項23にかかる発明は、各画素
に個別にインク滴を吐出する高解像度印刷が可能な複数
のノズルを備えた印刷装置に対し印刷データを出力させ
る印刷制御方法であって、上記高解像度の画像データに
基づき、上記高解像度における複数の近隣する画素群を
一画素とした低解像度の画像データを生成し、同低解像
度化した画像データに基づいて高解像度における各画素
にインク滴を吐出することで低解像度化した画像を印刷
させる構成としてある。
【0030】すなわち、必ずしも実体のある装置に限ら
ず、その方法としても有効であることに相違はない。と
ころで、このような印刷制御装置は単独で存在する場合
もあるし、ある機器に組み込まれた状態で利用されるこ
ともあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種
の態様を含むものである。従って、ソフトウェアであっ
たりハードウェアであったりするなど、適宜、変更可能
である。発明の思想の具現化例として印刷制御装置のソ
フトウェアとなる場合には、かかるソフトウェアにおい
ても当然に存在し、利用されるといわざるをえない。
【0031】その一例として、請求項24にかかる発明
は、各画素に個別にインク滴を吐出する高解像度印刷が
可能な複数のノズルを備えた印刷装置に対してコンピュ
ータより印刷データを出力させるための印刷制御プログ
ラムであって、上記高解像度の画像データに基づき、上
記高解像度における複数の近隣する画素群を一画素とし
た低解像度の画像データを生成し、同低解像度化した画
像データに基づいて高解像度における各画素にインク滴
を吐出することで低解像度化した画像を印刷させる機能
をコンピュータに実現させる構成としてある。
【0032】また、同様にかかるソフトウェアを記録し
た媒体としても存在し、請求項25にかかる発明は、各
画素に個別にインク滴を吐出する高解像度印刷が可能な
複数のノズルを備えた印刷装置に対してコンピュータよ
り印刷データを出力させるための印刷制御プログラムを
記録した媒体であって、上記高解像度の画像データに基
づき、上記高解像度における複数の近隣する画素群を一
画素とした低解像度の画像データを生成し、同低解像度
化した画像データに基づいて高解像度における各画素に
インク滴を吐出することで低解像度化した画像を印刷さ
せる機能をコンピュータに実現させる構成としてある。
【0033】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。さら
に、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェア
で実現されている場合においても発明の思想において全
く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶してお
いて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものと
してあってもよい。
【0034】本発明をソフトウェアで実現する場合、ハ
ードウェアやオペレーティングシステムを利用する構成
とすることも可能であるし、これらと切り離して実現す
ることもできる。例えば、各種の演算処理といっても、
その実現方法はオペレーティングシステムにおける所定
の関数を呼び出して処理することも可能であれば、この
ような関数を呼び出すことなくハードウェアから入力す
ることも可能である。そして、実際にはオペレーティン
グシステムの介在のもとで実現するとしても、プログラ
ムが媒体に記録されて流通される過程においては、この
プログラムだけで本発明を実施できるものと理解するこ
とができる。
【0035】なお、異なる濃度の色インクを吐出する複
数のノズルを備えた印刷装置においては、一の画素に対
して複数のノズルからインク滴を吐出させるのであるか
ら、各画素ごとに複数の濃度の色インクが付着されるこ
とになる。しかしながら、以上の印刷制御を実行する
と、低解像度化した画像データに基づいて別々のノズル
が別々の画素だけでインク滴を吐出することになり、特
定の行あるいは列について色インクの濃度は一定となり
える。従って、このような印刷結果が得られることで本
印刷制御が実行されているとも言える。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、低解像度
化した上で、別々のノズルが個別の画素でインク滴を吐
出させて実質的に一画素を表現するため、実在するハー
ドウェア資源を利用して新たな印刷モードを提供するこ
とが可能な印刷制御装置を提供することができる。ま
た、請求項2にかかる発明によれば、複数行の画像デー
タをまとめて行数を減らして低解像度化するので、演算
が比較的容易となる。
【0037】さらに、請求項3にかかる発明によれば、
複数列の画像データをまとめて列数を減らして低解像度
するので、演算が比較的容易となる。さらに、請求項4
にかかる発明によれば、異なる濃度の色インクを吐出す
るノズルを使用しつつ簡易に低解像度化して高速な印刷
を行うことができる。さらに、請求項5にかかる発明に
よれば、異なる濃度の色インクのうち、吐出する色イン
クを減らすため、使用する色インクの量をセーブするこ
とができる。
【0038】さらに、請求項6にかかる発明によれば、
異なる濃度の区分を組み合わせるので、より微妙な濃度
の濃淡分版処理を行うことができる。さらに、請求項7
にかかる発明によれば、簡易的に濃度の区分数だけに応
じた濃淡分版処理を行うことができる。さらに、請求項
8にかかる発明によれば、画素を付すか否かを表す二値
データを利用する場合に低解像度化を容易に行える。さ
らに、請求項9にかかる発明によれば、イエロー系にお
いてのみ適用することによって速度と品質の調和を図る
ことができる。
【0039】さらに、請求項10にかかる発明によれ
ば、複数のサイズのドットを付す場合にも容易に低解像
度化を行うことができる。さらに、請求項11にかかる
発明によれば、多値データの場合に単に最大のものを選
択するだけで印刷のかすれを生じさせることなく容易に
低解像度化を行うことができる。さらに、請求項12に
かかる発明によれば、淡色を利用する場合に階調性を保
持しやすくなる。さらに、請求項13にかかる発明によ
れば、変換テーブルを利用するので実際の印刷結果に応
じた調整が可能となり、階調性を含めて印刷品質を向上
させることができる。
【0040】さらに、請求項14にかかる発明によれ
ば、複数のサイズのドットを付す場合でも極めて高度に
演算処理を実行することができる。さらに、請求項15
にかかる発明によれば、光量明度の時点で低解像度化す
ることが可能な印刷制御プログラムを提供することがで
きる。さらに、請求項16にかかる発明によれば、光量
明度の時点で複数画素の画像データにおける最小値のも
のを低解像度化した際の画像データとするので、インク
を吐出しやすくし、かすれを防止できる。
【0041】さらに、請求項17にかかる発明によれ
ば、インク濃度の時点で低解像度化しつつ同時に濃淡分
版処理を行うことが可能な印刷制御プログラムを提供す
ることができる。さらに、請求項18にかかる発明によ
れば、インク濃度の時点で複数画素の画像データにおけ
る最大値のものを低解像度化した際の画像データとする
ので、インクを吐出しやすくし、かすれを防止できる。
さらに、請求項19にかかる発明によれば、分版を含め
てインク濃度へ変換し、その後、低解像度化を行なうた
め、比較的画像の精度を維持しやすくすることができ
る。
【0042】さらに、請求項20にかかる発明によれ
ば、濃色インクについては変換元の複数画素の画像デー
タにおける最大値のものを利用し、淡色インクについて
は変換元の複数画素の画像データにおける平均値のもの
を利用するため、濃い部分でかすれにくく、薄い部分で
ドットを目立たせなくすることができる。さらに、請求
項21にかかる発明によれば、低解像度の手法を選択可
能としつつデフォルトの選択肢として平均値による低解
像度化を採用する手法を提供することができる。
【0043】さらに、請求項22にかかる発明によれ
ば、少ないノズル数の色を分けて制御することにより、
効率的な印刷制御手法を提供することができる。さら
に、請求項23にかかる発明によれば、同様の効果を奏
することが可能な印刷制御方法を提供でき、請求項24
にかかる発明によれば、印刷制御プログラムを提供で
き、請求項25にかかる発明によれば、印刷制御プログ
ラムを記録した媒体を提供でき、請求項26と請求項2
7と請求項28にかかる発明によれば、かかる印刷制御
を特定可能な印刷制御装置、印刷装置、印刷方法を提供
することができる。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。なお、 (1)システムハードウェア構成 (2)プリンタのハードウェア構成 (3)印刷処理の概略流れ (4)低解像度化処理 (5)濃淡分版処理 (6)第一の実施形態の作用 (7)まとめ (8)第一の変形例 (9)第二の変形例 (10)第三の変形例 (11)第四の変形例について (12)第五の変形例について (13)第六の変形例について (14)第七の変形例について (15)第八の変形例について (16)その他の変形例について という順序で説明していく。 (1)システムハードウェア構成 図1は、本発明の一実施形態にかかる印刷制御プログラ
ムを実施するコンピュータシステムをブロック図により
示している。本コンピュータシステム10は、画像入力
デバイスとして、スキャナ11aとデジタルスチルカメ
ラ11bとビデオカメラ11cとを備えており、コンピ
ュータ本体12に接続されている。それぞれの入力デバ
イスは画像をドットマトリクス状の画素で表現した画像
データを生成してコンピュータ本体12に出力可能とな
っており、ここで同画像データはRGBの三原色におい
てそれぞれ256階調表示することにより、約1670
万色を表現可能となっている。
【0045】コンピュータ本体12には、外部補助記憶
装置としてのフレキシブルディスクドライブ13aとハ
ードディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが
接続されており、ハードディスク13bにはシステム関
連の主要プログラムが記録されており、フレキシブルデ
ィスク13a1やCD−ROM13c1などから適宜必
要なプログラムなどを読み込み可能となっている。ま
た、コンピュータ本体12を外部のネットワークなどに
接続するための通信デバイスとしてモデム14aが接続
されており、外部のネットワークに同公衆通信回線を介
して接続し、ソフトウェアやデータをダウンロードして
導入可能となっている。この例ではモデム14aにて電
話回線を介して外部にアクセスするようにしているが、
LANアダプタを介してネットワークに対してアクセス
する構成とすることも可能である。この他、コンピュー
タ本体12の操作用にキーボード15aやマウス15b
も接続されている。
【0046】さらに、画像出力デバイスとして、ディス
プレイ17aとカラープリンタ17bとを備えている。
ディスプレイ17aについては水平方向に1024画素
と垂直方向に768画素の表示エリアを備えており、各
画素毎に上述した1670万色の表示が可能となってい
る。むろん、この解像度は一例に過ぎず、640×48
0画素であったり、800×600画素であるなど、適
宜、変更可能である。
【0047】一方、このような画像入力デバイスを使用
して画像を入力しつつ、画像出力デバイスに表示あるい
は出力するため、コンピュータ本体12内では所定のプ
ログラムが実行されることになる。そのうち、基本プロ
グラムとして稼働しているのはオペレーティングシステ
ム(OS)12aであり、このオペレーティングシステ
ム12aにはディスプレイ17aでの表示を行わせるデ
ィスプレイドライバ(DSP DRV)12bとカラー
プリンタ17bに印刷出力を行わせるプリンタドライバ
(PRT DRV)12cが組み込まれている。これら
のドライバ12b,12cの類はディスプレイ17aや
カラープリンタ17bの機種に依存しており、それぞれ
の機種に応じてオペレーティングシステム12aに対し
て追加変更可能である。また、機種に依存して標準処理
以上の付加機能を実現することもできるようになってい
る。すなわち、オペレーティングシステム12aという
標準システム上で共通化した処理体系を維持しつつ、許
容される範囲内での各種の追加的処理を実現できる。
【0048】むろん、このようなプログラムを実行する
前提として、コンピュータ本体12内にはCPU12e
とRAM12fとROM12gとI/O12hなどが備
えられており、演算処理を実行するCPU12eがRA
M12fを一時的なワークエリアや設定記憶領域として
使用したりプログラム領域として使用しながら、ROM
12gに書き込まれた基本プログラムを適宜実行し、I
/O12hを介して接続されている外部機器及び内部機
器などを制御している。
【0049】この基本プログラムとしてのオペレーティ
ングシステム12a上でアプリケーション12dが実行
される。アプリケーション12dの処理内容は様々であ
り、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス1
5bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機
器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さ
らには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、
カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
【0050】ここで上述したカラープリンタ17bに
は、プリンタドライバ12cを介してアプリケーション
12dの処理結果が印刷データとして出力され、同カラ
ープリンタ17bは色インクを用いて印刷用紙上にドッ
トを付すことにより、対応する文字や画像を印刷する。 (2)プリンタのハードウェア構成 図2は、このカラープリンタ17bの概略構成を示して
いる。印字ヘッド21は、各色インクごとに区分された
複数列のノズル列を有しており、各ノズルから色インク
を吐出して印字を行う。印字ヘッド21は、図示しない
機構を介して印刷用紙に対して横幅方向に往復駆動可能
であり、この主走査方向の駆動はキャリッジモータ22
を所定方向に回転駆動して行う。また、印刷用紙はプラ
テン23aにて押圧されて支持されており、プラテンモ
ータ23を所定方向に回転駆動することにより同印刷用
紙を所定量だけ紙送り可能となっている。なお、紙送り
方向の駆動を副走査と呼ぶ。
【0051】印字ヘッド21とキャリッジモータ22と
プラテンモータ23は印字コントローラ24に接続され
ており、当該印字コントローラ24より適宜駆動制御信
号を入力して所定の動作を行う。また、印字コントロー
ラ24はインターフェイス25を介してコンピュータ本
体12と接続されており、印字コントローラ24は同イ
ンターフェイス25を介してコンピュータ本体12から
の印字制御データを取得し、当該印字制御データに対応
した印字を行えるように上記印字ヘッド21とキャリッ
ジモータ22とプラテンモータ23を制御する。なお、
印字コントローラ24内にはCPU、ROM、RAMな
どが収容されており、また、インターフェイス25を介
して入力される印字データは一時的にバッファ26に記
憶され、印字コントローラ24からの指示によって読み
書きが行われるようになっている。
【0052】図3は印字ヘッド41のノズル面を示して
いる。それぞれのノズルは縦横方向に面状に配置されて
おり、各列ごとに供給される色インクを異ならせて供給
可能となっている。この例では、二列に黒色インク
(K)を供給し、以下、各列にシアンインク(C)とラ
イトシアンインク(lc)とマゼンタインク(M)とラ
イトマゼンタインク(lm)とイエローインク(Y)と
ライトイエローインク(ly)とを供給している。各ノ
ズル列は二列ずつペアになっており、各列ごとにノズル
は180dpiの間隔で形成され、隣接するノズル列と
は360dpi相当分だけずれている。
【0053】従って、黒色インクについては、1走査で
360dpi相当で印刷可能であり、他の色インクにつ
いては2走査で360dpi相当の印刷が可能である。
本カラープリンタ17bは、高解像度モードとして、通
常、360dpiの印刷データを受け取り、黒色インク
によるモノクロ文字印刷であれば1走査を基準とした印
刷を行うし、カラーインクによるカラー印刷であれば2
走査を基準とした印刷を行う。ただし、この走査数は各
種の印刷モードに応じて適宜変更される。
【0054】図4は印字ヘッド41から各色インクを吐
出させるため、プリンタドライバ12cにて生成される
各色インク用のビットマップデータを示している。この
ビットマップデータは、印刷解像度に対応したドットマ
トリクス状の各画素ごとに各色インクを吐出させるか否
かを表す二階調のデータから構成されており、各色ごと
のプレーンに区分されている。なお、この例においては
マゼンタインクとシアンインクとイエローインクについ
て濃色インクと淡色インクの二色のインクを採用してい
るが、イエローインクについては一色のインクを採用す
ることもできる。また、その際、イエローインクについ
ては、一色のまま二列のノズル列を利用するようにして
も良い。
【0055】(3)印刷処理の概略流れ このカラープリンタ17bでカラー印刷を行う場合、高
解像度印刷を指定すれば360dpiに対応した印刷デ
ータがオペレーティングシステム12aからプリンタド
ライバ12cに引き渡される。しかしながら、本実施形
態では高速印刷モードを備えており、以下、図5を参照
しつつこの高速印刷モードについて概略を説明する。プ
リンタドライバ12cはステップS100にてオペレー
ティングシステム12aからコマンドレベルの印刷デー
タを取得すると、ステップS200にてRGB空間でビ
ットマップデータに展開し、ステップS300ではビッ
トマップデータとされた各画素ごとにCMYK空間へと
色変換する。この色変換は三次元LUTを使用しつつ適
宜補間処理を交えて実行する。
【0056】次のステップS400では低解像度化処理
を行ない、ステップS500ではシアンとマゼンタとイ
エローについて濃色インクと淡色インクに分版する。こ
の時点で、シアンインク(C)、ライトシアンインク
(lc)、マゼンタインク(M)、ライトマゼンタ(l
m)、イエローインク(Y)、ライトイエローインク
(ly)、黒色インク(K)ごとに256階調で表現さ
れた画素データが生成され、ステップS600にて各色
ごとに256階調から2階調へと階調変換し、ステップ
S700にて印字ヘッド21のノズルに合わせたラスタ
ライズを行って印刷データを出力する。
【0057】この高速印刷モードの処理では、RGBか
らC,lc,M,lm,Y,ly,Kへと変換するので
はなく、一旦、CMYKへと変換した上で特殊な低解像
度化処理と濃淡分版処理を行っている。次に、この低解
像度化処理と濃淡分版処理について説明する。 (4)低解像度化処理 図6は低解像度化処理のフローチャートを示している。
低解像度化処理では、360dpiのノズルを有しない
シアン、マゼンタ、イエローについてのみドットマトリ
クス状に配列される二行分の画素の画像データをまと
め、低解像度化する。
【0058】ステップS402にて色を切り替える指示
を設定し、ステップS404にて全色終了したと判断さ
れるまで、ステップS406にて各色のビットマップデ
ータを参照して上述した二行分のデータを一行分のデー
タとしてまとめる処理を行う。一例として、640×4
80画素の画像データを想定すると、ポインタ変数i,
jを使用し、iを0〜639の範囲でループ変動させ、
jを0〜240の範囲でループ変動させるとき、元の画
像データをD0(x,y)とし、変換後の画像データをD1
(x,y)とすると、次のように表すことができる。
【0059】D1(i,j)={D0(i,j)+D0(i,
j+1)}/2 すなわち、二行分の画像データを一行分の画像データと
してまとめるにあたって平均値を算出する。このような
低解像度化の処理を基本的にはシアンとマゼンタとイエ
ローについて行なう。なお、黒色については原則として
やる必要がないが、必ずしも禁ずる必要はない。特に、
黒色インクに備えられた二列のノズル列に対して濃度の
異なる黒色インク(K1,K2)とすることができるよ
うな場合に有効である。
【0060】図7はこの低解像度化処理の具体例を示し
ている。最上段には360dpiにおける画像データを
示しており、互いに並列する奇数行と偶数行の一例を示
している。具体的な数値の入っている三列の画像データ
は、「140」と「100」、「255」と「15
5」、「128」と「0」である。上述した平均値をと
る処理を実行した場合、同図の中段に示すようにそれぞ
れは「120」、「205」、「64」の値をとること
になる。
【0061】ところで、上述した処理では平均値を採用
しているが、平均値を採用するのは階調性を優先するた
めであり、二行分の画像データを一行分の画像データと
してまとめるにあたり、最大値を採用することも可能で
ある。すなわち、D0(i,j)≧D0(i,j+1)であ
れば、D1(i,j)=D0(i,j)となり、D0(i,
j)<D0(i,j+1)であれば、D1(i,j)=D0
(i,j+1)となる。二行分の画像データを一行とす
る際に、平均値を採用するとすれば一行分の画像データ
として生成されているアンダーラインが消失したり、破
線となってしまう可能性がある。しかし、最大値の側を
採用することにより、アンダーラインが消えにくくな
る。なお、このように最大値を採ってアンダーラインを
解消できるのは、この時点での画像データがいわゆるイ
ンク濃度を表すからである。すなわち、データの数値が
大きければ吐出すべきインク量が多い場合である。デー
タの数値が大きければ明るくなるという光量明度であれ
ば、最小値を採用することによって同様の効果を期待で
きる。
【0062】図7の下段には、この最大値を採用した結
果を示しており、上段の「140」と「100」、「2
55」と「155」、「128」と「0」というデータ
に対して、それぞれは「140」、「255」、「12
8」の値をとることになる。平均値とするか最大値とす
るかは、印刷画像が、文字系であるか通常画像系である
かを判断して切り替えるようにしても良い。以上の低解
像度化の処理により、黒色については360dpiのデ
ータが残存し、シアンとマゼンタとイエローの各色につ
いては180dpiのデータとして残存することにな
る。
【0063】(5)濃淡分版処理 上述したように黒色インク以外は、360dpi相当の
印刷が可能な濃色インクと淡色インクを有しており、そ
のノズル位置関係は相互に360dpiずれている。従
って、これらを上下に並べて吐出する場合、図8に示す
ように水平方向に360dpiで垂直方向に180dp
i相当となる一画素を生成することが可能となる。むろ
ん、この場合は一画素の上方と下方とでインク濃度が異
なってしまうので、濃色インクを吐出して印刷すべき濃
度の画素を生成できない。しかしながら、この位置関係
であれば二つのノズルを使って1走査で印刷することが
可能である。一般、印刷速度の高速化と画像の再現性と
はトレードオフの関係にあるので、高速印刷としての利
用は十分に可能である。
【0064】360×180dpiの一画素を印刷する
に際し、濃色インクと淡色インクのインク滴を想定して
分版するにあたり、二種類の手法を想定可能である。図
9と図10はこれらの分版関係を概略的に表している。
紙面上、左側がインク濃度「0」であり、右側がインク
濃度「255」である。先の例では、インク濃度が上が
るにつれて淡色インクの側の分版濃度が上昇していき、
最大値となったところで濃色インクの側の分版濃度が上
昇していく。濃色インクの側の分版濃度が上がり始めて
も淡色インクの側の分版濃度は最大値のままとする。従
って、この濃淡分版処理は濃度の区分数に応じた濃淡分
版処理といえる。
【0065】後の例では、インク濃度が上がるにつれて
淡色インクの側の分版濃度が上昇していき、最大値とな
ったところで濃色インクの側の分版濃度が上昇し始め
る。濃色インクの側の分版濃度が上がり始めると、一旦
は淡色インクの側の分版濃度は徐々に下がり、最小値ま
で達する。次いで、濃色インクの側の分版濃度が最大値
に達したら、濃色インクの側の分版濃度は最大値のま
ま、再度、淡色インクの側の分版濃度が上昇し、最終的
には濃色インクについても淡色インクについても最大値
の状態となる。従って、この濃淡分版処理は異なる濃度
の区分を組み合わせて生成可能な複数の濃度の濃淡分版
処理といえる。
【0066】そして、図11はこの濃淡分版処理をフロ
ーチャートにより示している。ステップS502にて色
を切り替える指示を設定し、ステップS504にて全色
終了したと判断されるまで、各色について濃淡分版処理
を実行する。ステップS506では、各色に応じた分版
マップを選択する。分版の手法としては図9と図10に
示す手法があるが、さらに各色によってトーンジャンプ
しないようにチューニングしたマップが必要であり、各
色のマップデータを選択する。マップデータの構造は図
12に示すように参照元の一色のデータに対応して淡色
のデータ(L)と濃色のデータ(D)が参照されるテー
ブルとして用意されている。そして、ステップS508
ではビットマップデータにおける旧データでこのテーブ
ルを参照し、参照された淡色のデータ(L)と濃色のデ
ータ(D)を二色分の新たなビットマップデータとして
書き込んでいく。
【0067】この時点で、黒色インク(K)についての
360dpiのビットマップデータと、シアンインク
(C)、ライトシアンインク(lc)、マゼンタインク
(M)、ライトマゼンタ(lm)、イエローインク
(Y)、ライトイエローインク(ly)の各色について
の180dpiのビットマップデータが生成されている
ことになる。ただ、各ビットマップデータは256階調
のデータを有しているままなので、印刷する前に図5の
ステップS600にて2階調へ変換し、ステップS70
0でラスタライズしつつ印字ヘッド21における各ノズ
ルごとに対応した印刷データとして出力することにな
る。
【0068】(6)第一の実施形態の作用 上述した高速印刷を実行する際、オペレーティングシス
テム12aがプリンタドライバ12cに出力するのはR
GBの各色について256階調で360dpiの印刷デ
ータである。以下、図13を参照しつつ説明する。この
印刷データをプリンタドライバ12cが受け取ると(ス
テップS100)、RGBのビットマップデータに展開
し(ステップS200)、続いてCMYK色空間へと色
変換する(ステップS300) そして、黒色を除くシアン、マゼンタ、イエローについ
て二行分の画像データを一行の画像データにまとめる低
解像度化処理を実行し(ステップS400)、さらに各
色ごとに所定の分版マップを使用して濃色インクと淡色
インクのデータに分版する(ステップS500)。
【0069】これにより、黒色インクについて256階
調で360dpiのビットマップデータが生成され、シ
アン、マゼンタ、イエローについてそれぞれ256階調
で180dpiのビットマップデータが濃色と淡色とに
分けて生成されることになる。このあと、256階調を
2階調へと階調変換して、ドットのオンオフのデータと
し(ステップS600)、ラスタライズしてカラープリ
ンタ17bに出力する(ステップS700)。
【0070】本来、カラープリンタ17bは360dp
iの2階調のデータを受け取って2走査で印刷すること
を想定されているが、上述した高速印刷では、印字ヘッ
ド21に配設された千鳥状の全ノズルを使用して1走査
で印刷を行うことになる。図14には、シアン系(C,
lc)、マゼンタ系(M,lm),イエロー系(Y,l
y)の画素と、黒色インク(K)の画素を各プレーンご
とに示している。黒色インク(K)についても、他の同
系色のインクについても、それぞれ二列のノズル列が千
鳥状に配設されているが、画素ごとに対応づけられる所
定の吐出タイミングで駆動信号を出力することにより、
図14に示す360dpiのドットマトリクス状の各画
素に対して所定の色インクを吐出させることができる。
この場合、黒色インクは同じ濃度の二列が用意されてい
るので奇数行か偶数行かにかかわらず360dpiの所
定画素に吐出されるが、他の同色系の色インクについて
は、濃色インクであれば360dpiにおける奇数行だ
けに吐出され、淡色インクは偶数行だけに吐出される。
このように、濃色インクと淡色インクが吐出される画素
が偏るものの、1走査で360dpiの画素を全て埋め
ることができ、印刷速度は向上する。
【0071】むろん、このように上下に隣接する画素を
別々のノズルで分担する態様は、低解像度化した画素を
濃色インクのノズルと淡色インクのノズルで生成してい
るのであるから、異なる濃度の色インクを吐出するよう
に区分された複数のノズルを使用することを前提とし
て、低解像度化した画素は各区分に属する複数のノズル
で生成しているといえる。 (7)まとめ このように、本来であれば一の画素に対して濃色インク
と淡色インクのインク滴を吐出可能なように千鳥状に配
設された複数のノズルを備えたカラープリンタ17bに
対して、隣接する二行分の画素のデータをまとめる低解
像度化(ステップS400)を行うと共に所定の濃淡分
版処理(ステップS500)を行った上、濃色インクの
ノズルと淡色インクのノズルが二行分の画素のそれぞれ
一画素だけにインク滴を吐出して二行分の画素を一画素
と同様に扱うようにしたため、高解像度における全画素
にインク滴を吐出させるための走査数を低減させる高速
な印刷モードを実現することができる。
【0072】(8)第一の変形例について まず、ステップS500で行っていた濃淡分版処理を行
わない変形例について説明する。濃淡分版処理を行わ
ず、ステップS400にて低解像度化したシアンとマゼ
ンタとイエローの各色についての180dpiのデータ
をそのまま各色についての濃色のデータとして置き換え
る。このように濃淡分版処理を行わないようにすること
で、より高速化を図ることができ、特にコンピュータ本
体12におけるCPU12eの処理能力が低い場合には
有効である。また、淡色インクについては粒状感を減少
させる意味では有効であるが、粒状性を問わなければ濃
色インクだけでも色再現範囲は十分である。さらに、淡
色インクを使わない分だけ印刷コストを低減させること
もできる。ただし、図14を参照すると、360dpi
における奇数行にのみ濃色インクがインク滴を吐出する
ことになる。このため、ベタのような印刷の際には、イ
ンク滴は360dpiの画素よりもやや大きめであるも
のの、偶数行にはわずかにバンディングが生じる可能性
はある。なお、このような場合でもインク滴を大きくす
る制御が可能である場合にはバンディングをより減少さ
せることも可能である。
【0073】(9)第二の変形例について 上述した実施形態においては、RGB空間からCMYK
空間への色変換を行ってから別途シアン、マゼンタ、イ
エローについて濃淡分版処理を行っている。これらの処
理はLUTを参照する処理であり、このようにすると二
度のテーブル参照処理を行わなければならない。このた
め、第二の変形例では、これを一度のテーブル参照処理
で完了する。図15は第二の変形例をフローチャートに
より示している。ステップS100にて印刷データを入
力したら、ステップS200にてRGB空間でビットマ
ップデータに展開する。次のステップS310では、先
の実施形態とは異なり、RGBの画像データに基づいて
一度にシアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ラ
イトマゼンタ、ライトイエロー、黒という計7色への色
変換を実施する。ここで利用するLUTは、先に利用し
た二つのLUTを組み合わて構築可能である。すなわ
ち、RGBからCMYKへ色変換する参照テーブルがあ
れば、全ての組合せについて、予めC→C,lcの参照
テーブルと、M→M,lmの参照テーブルと、Y→Y,
lyの参照テーブルを参照して新たにテーブルを構築し
ておくことにより、一度にRGBから上記7色への色変
換が可能となる。
【0074】このようにして色変換を終えた後、ステッ
プS400にて上述したのと同様の低解像度変換を実施
する。この後、濃淡分版処理を行うことなく、ステップ
S600にて階調変換を実施し、ステップS700にて
ラスタライズとデータ出力を行う。ここで、この第二の
変形例と最初の実施形態との特質について比較する。第
二の変形例は、通常は速度の面で有利である。これはL
UTの参照処理を二度から一度に低減するためである。
ただし、LUTを参照する回数は減るものの、低解像度
化処理は淡色インクのビットマップデータについても実
行することになるため、その分の処理が増えるため、状
況によっては速度面で必ずしも有利とは言えない。
【0075】また、階調性については第二の変形例は有
利ではない。図7を参照すると、360dpiの画像デ
ータとして「140」と「100」の値であり、これら
の値にはそれぞれ最適な分版値が存在する。分版は単な
るインク濃度の計算上の値ではなく、実際にトーンジャ
ンプを起こさないように微妙なチューニングが施されて
いるので必ずしもリニアな関係ではない。しかるに、階
調性を重視した平均値をとって得られる画像データは
「120」であるが、濃淡分版処理がリニアな関係でな
い以上、この画像データ「120」に対応する分版値は
360dpiで分版した結果とは必ずしも一致しない。
特に、アンダーラインが消失しないように最大値を使っ
て低解像度化する場合は階調性の劣化は傾向が強くな
る。
【0076】従って、高速化に重点をおく場合には第二
の変形例がより有効であるし、高速化を図りつつも画質
の劣化を押さえるという場合には先の実施形態が有効で
ある。 (10)第三の変形例について 第二の変形例において、低解像度化に際しては最大値か
平均値かを採用する余地あるもののいずれか一方を常に
採用しているが、状況に応じて適宜変更することも可能
である。この第三の変形例においては、インクの濃度に
応じて採用する値を変更する。
【0077】図16は第三の変形例を示しており、図6
に示す低解像度化処理におけるステップS406に相当
する処理である。同図に示すように、ステップS408
において濃色インクか否かを判断し、濃色インクであれ
ばステップS410にて最大値を採用して低解像度化を
実施し、淡色インクであればステップS412にて平均
値を採用して低解像度化を実施する。濃色インクの階調
データが割り振られているということは、濃い部分を表
しており、このような部分ではアンダーラインの場合と
同様にドットの消失は画質を劣化させることにつながり
やすい。
【0078】一方、濃色インクの階調データが割り振ら
れていないということは、淡色インクの階調データが割
り振られているか否かにかかわらず、濃い部分ではない
と考えられるから、ドットの消失によってバンディング
などが生じるということよりも、階調性を優先させてお
いた方が画質の維持を図ることができる。従って、濃色
インクか否かで低解像度化の手法を採用する本変形例が
有効である。なお、この例では、二段階の濃度の色イン
クを採用しているが、より他段階の色インクを利用して
いる場合でも同様であり、このときには最大濃度の色イ
ンクか否かで処理を分別するようにしても良い。
【0079】(11)第四の変形例について 第四の変形例では、RGB色空間において低解像度化を
行なう。図17は第四の変形例のフローチャートを示し
ている。ステップS100にて印刷データを入力した
ら、ステップS200にてRGB空間でビットマップデ
ータに展開し、続くステップS220にて低解像度化処
理を行う。360dpiのRGB画像データについて二
行分の画像データから一行分の画像データへ展開する点
ではCMY画像データの場合と同様である。この際、階
調性を優先させるために平均値を採用しても良いし、後
にアンダーラインが消失しないような処理を実施しても
良い。ここで、後者の場合は二行分の画像データにおけ
る最小値を採用する。
【0080】RGB色空間は光量明度の色空間であり、
画像データが大きいということは明るい色であることを
示している。従って、黒色のアンダーラインを表す画像
データは小さな値であり、アンダーラインを消失させた
くないのであれば、上述したように二行分の画像データ
における最小値を採用する。図18はこのように最小値
を採用する場合の変換結果を示しており、上段の「14
0」と「100」、「255」と「155」、「12
8」と「0」というデータに対して、それぞれは「10
0」、「155」、「0」の値をとることになる。
【0081】この後、ステップS320にて色変換を行
う。この場合、180dpiのRGB画像データは単に
1ドットで1画素を印刷するのではなく、濃色インクと
淡色インクとを使用して印刷することになるので、濃淡
分版処理を実行する方がよい。従って、RGB→CMY
Kの色変換を実行する。ただし、黒色についてはノズル
が360dpiであるので、ステップS420にて再度
高解像度化処理を実施し、ステップS500にてCMY
について濃淡分版処理を実施する。むろん、この場合の
分版マップは図9や図10に示したものを利用可能であ
る。この後、ステップS600にて階調変換を実施し、
ステップS700にてラスタライズとデータ出力を行
う。
【0082】(12)第五の変形例について これまでは、二列のノズル列が千鳥配列となっている例
について説明したが、二列のノズル列が平行に配列され
ている場合の適用例について説明する。図19は、各ノ
ズル列と、割り当てられているインク色とを示してい
る。ここにおいて、一対となっているノズル列同士は同
じタイミングでインク滴を吐出した場合に一方が奇数列
目の画素に着弾し、他方が偶数列目の画素に着弾する位
置関係となっている。また、黒色については同じ濃度の
色インクであるので、あるタイミングで奇数画素と偶数
画素とに着弾させることができるので、重ね打ちする必
要はない。これに対して他の色インクについては濃度の
異なる色インクであって他方がインク滴を吐出させた画
素に対面した場合でも重ね打ちする必要がある。従っ
て、このような配列においても黒色インクについては他
の色インクの概ね二倍の速度で印刷が可能である。
【0083】第五の変形例では、黒色インク以外の色イ
ンクについて重ね打ちをしない。すなわち、図20に示
すように、行方向での解像度を360dpiを維持した
まま、列方向については奇数画素と偶数画素とをひとま
とまりとして一画素と扱い、180dpiの解像度とし
て印刷を行う。この高速印刷における基本的な処理の流
れは図5に示すものと同様であるが、低解像度化処理に
おいては図21に示すような処理を実施する。図6に示
す低解像度化処理との違いはステップS414にて二列
分のデータを一列にまとめる処理を実施する点と、この
場合は最大値を採用する必要が無い点である。
【0084】図22は低解像度化する前の360dpi
の画像データを示しており、ある奇数列目(2n−1)
の画像データと、これに続く偶数列目(2n)の画像デ
ータにデータの例を示しており、図23は低解像度化後
の180dpiの画像データを示しており、二列分のデ
ータを一列にまとめる処理の結果、列方向の画素数は半
分になり、先の奇数列目(2n−1)の画像データと偶
数列目(2n)の画像データはn列目の画像データとな
り、その値は平均値となっている。
【0085】この後、ステップS500では濃淡分版処
理を行なう。先の実施形態では図8に示すような垂直方
向に並べて濃色インクと淡色インクとを吐出している例
であり、第5の変形例では図20に示すように水平方向
に並べて濃色インクと淡色インクとを吐出している点で
相違する。しかし、画質としては殆ど変わらず、同じ濃
淡分版処理を実施すればよい。この後、ステップS60
0にて階調変換処理を実施し、ステップS700にてラ
スタライズとデータ出力を行う。 (13)第六の変形例について 上述した例では、低解像度化を256階調の段階で行っ
ているが、各画素にドットを付すか否かを表す低階調の
段階で行うことも可能であり、この段階では処理の簡易
さによって高速化を図ることができるというメリットも
ある。
【0086】図24は高速印刷処理の概略の流れを示し
ており、同図に示すように、ステップS600の階調変
換処理の後、ステップS610にて低解像度化処理を行
う。ステップS600を経た画像データは、各色インク
について各画素にてドットを付すか否かを表す二値デー
タとなっている。図25に示すように、ステップS61
0の低解像度化処理では、ステップS612とステップ
S614にて二値化されたドットイメージデータについ
て、順次、色を切り替えながら、ステップS616にて
二行分の画素行について二値データの論理和を演算す
る。
【0087】図26は論理和演算の実例を示している。
シアンのドットイメージとして一行目に”010101
01…”というデータが生成され、二行目に”0011
0010…”というデータが生成されている場合、先頭
のビットから順次論理和の演算を行っていくと、”01
110111…”というデータが生成されていく。次
に、ライトシアンについても同様の演算が行われる。従
って、シアンとライトシアンのそれぞれについてドット
イメージで低解像度化されることになるので、それぞれ
が画素行の一行ずつを分担し、二行の画素行がそれぞれ
シアンとライトシアンの色インクだけで印刷されること
になる。むろん、千鳥配列のノズル列で印刷すれば一走
査で隣接する二行の画素行は印刷される。
【0088】このような論理和の演算はCPU12eの
演算として極めて高速にできるので、印刷処理の高速化
を図ることができる。 (14)第七の変形例について 第六の変形例では、ドットサイズが一種類の場合を想定
した演算であり、図27には大中小と三つのドットサイ
ズで印刷が行われる場合であって、各サイズごとに二値
データが用意されている場合の変形例を示している。図
25に示すステップS616は、図27に示すように、
小ドット用のドットイメージデータに対する論理和演算
を行うステップS616aと、中ドット用のドットイメ
ージデータに対する論理和演算を行うステップS616
bと、大ドット用のドットイメージデータに対する論理
和演算を行うステップS616dとに分けて処理され
る。この場合でも、論理和演算によって処理の高速化が
図れる。なお、これ以外の処理については特に図25に
示す場合と異なるものではない。 (15)第八の変形例について 一方、低階調化の処理も二値に変換する場合のみなら
ず、多値に変換する場合もある。図28に示すフローチ
ャートでは、前述の例と同様に大中小と三つのドットサ
イズのインク滴を吐出可能であるとして、256階調の
画像データを4階調に低階調化する。4階調であれば2
ビットで表すことが可能であり、”00”を非吐出、”
01”を小ドット、”10”を中ドット、”11”を大
ドットといように対応づける。その後、ステップS63
0にてこの4階調で表されたドットイメージデータにつ
いて低解像度化を行う。
【0089】4階調の場合も低解像度化の主な流れは前
述の例と同様であり、図29に示すように、ステップS
632とステップS634にて低階調化されたドットイ
メージデータについて、順次、色を切り替えながら、ス
テップS636にて二行分の画素行について一行分にま
とめる。なお、ドットサイズを変えて印刷を行うので、
原則的には濃度は一種類としている。二行分の画素行を
一行分にまとめる手法として、最大ドットとする手法
と、平均値を演算する手法と、テーブルを参照する手法
と、各桁ごとの論理和を求める手法を説明する。
【0090】まず、データの一例として図30に示すも
のを利用することにする。いずれかの色インクのドット
イメージとして、同図に示す二行分の画像データがある
とする。二行分の画素行を一行とするにあたり、最大ド
ットを選択した結果を図31に示している。先頭の画素
から上下の画素でドットの大きいものを選択した結果で
ある。判定は要するものの2ビットの対比であるので高
速化を図ることができるメリットがある。
【0091】次に、平均値を求める場合の結果を図32
に示している。平均値といっても、かすれを防止するた
めに切り上げの演算を行う。例えば、非吐出と小ドット
の平均は小ドットとし、小ドットと中ドットの平均は中
ドットとし、中ドットと大ドットの平均は大ドットとす
る。また、非吐出と大ドットの平均は中ドットとする。
階調性を保持したい場合には有効であるが、演算負荷が
大きくなるので、僅かに低速となる。
【0092】ところで、この平均値を求める手法と最大
ドットを選択する手法を組み合わせることも可能であ
る。すなわち、各色ごとに、手法を切り替える構成とす
ることもできる。より具体的には、各色を切り替える時
点で最大ドットを選択するのか平均値を選択するのかを
判別し、その判別結果に従って二行分の画素行を一行分
にまとめる処理を行う。この場合、一般的には濃色の色
インクについて最大ドットを選択し、淡色の色インクに
ついて平均値を求めてドットサイズを決定することが好
ましい実施例といえる。同色について濃色と淡色の色イ
ンクを使う場合は、淡色の色インクについて階調性を細
かく再現したい意図があるから、淡色については演算負
荷が大きくなっても平均値を算出するメリットがある。
【0093】テーブル参照は、予め対応関係を決めてあ
る図33に示すようなテーブルを参照して低解像度化す
る。平均を求める場合の演算負荷を低減させたり、平均
よりも印刷品質を向上させたい場合に有効である。テー
ブルは実際の印字結果に応じて適宜調整可能であるの
で、調整によって印刷品質を向上させることができる。
また、テーブルを参照する手法は上下の2ビットのデー
タを並べて4ビットのデータとして、同データにてアド
レッシングして対応するデータを読み出すようにすれば
よい。
【0094】図34に示す結果では、図32に示すもの
と比較して、6画素目と、9画素目と、16画素目に違
いが生じていることが分かる。最後に各桁ごとの論理和
を行う手法について説明する。図35はこの手法を概略
的に示している。高解像度における画素とドットサイズ
の対応関係は図35に示すとおりであり、さらにこれを
2ビットのビットデータで示している。この2ビットの
データについて、上下の画素について上位の桁と下位の
桁のそれぞれで論理和演算を行う。
【0095】最大ドットを選択する場合と比較すると、
5画素目と、10画素目に違いが表れている。この例
は、階調性を損なうことはあるが、非常に高速な処理を
実現できる。 (16)その他の変形例 なお、本発明は上述した変形例に限定されるものでない
ことはいうまでもない。また、各変形例ではその特質を
活かしてそれぞれ組み合わせることが可能であることは
いうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる印刷制御プログラ
ムを実施するコンピュータシステムの概略ブロック図で
ある。
【図2】カラーインクジェットプリンタの概略ブロック
図である。
【図3】カラーインクジェットプリンタのノズル配列を
示す図である。
【図4】各色インクに対応したビットマップデータを示
す図である。
【図5】第一の実施形態にかかる印刷制御を示すフロー
チャートである。
【図6】低解像度化処理のフローチャートである。
【図7】低解像度化処理でのデータの変化を示す図であ
る。
【図8】濃色インクと淡色インクとを垂直方向に並べて
一画素を表す様子を示す図である。
【図9】濃度の区分数に対応する分版マップを示す図で
ある。
【図10】濃度の区分を組み合わせて分版する分版マッ
プを示す図である。
【図11】濃淡分版処理のフローチャートである。
【図12】濃淡分版処理の参照テーブルを示す図であ
る。
【図13】本印刷制御の処理の概略を示す図である。
【図14】本高速印刷で実現されるドットの吐出状態を
示す図である。
【図15】第二の変形例にかかる印刷制御を示すフロー
チャートである。
【図16】第三の変形例で実施する低解像度化処理の変
形例を示すフローチャートである。
【図17】第四の変形例にかかる印刷制御を示すフロー
チャートである。
【図18】第四の変形例での低解像度化処理でのデータ
の変化を示す図である。
【図19】ノズル列の配置が異なる場合のノズル配列を
示す図である。
【図20】本高速印刷で実現される低解像度化の状況を
示す図である。
【図21】第五の変形例での低解像度化処理のフローチ
ャートである。
【図22】低解像度化の前の画像データを示す図であ
る。
【図23】低解像度化の後の画像データを示す図であ
る。
【図24】第六の変形例にかかる印刷制御を示すフロー
チャートである。
【図25】同変形例にかかる低解像度化処理を示すフロ
ーチャートである。
【図26】同低解像度化処理が反映されたドットイメー
ジの変化を示す図である。
【図27】複数のドットサイズに対応した低解像度化処
理を示すフローチャートである。
【図28】第七の変形例にかかる印刷制御を示すフロー
チャートである。
【図29】同変形例にかかる低解像度化処理を示すフロ
ーチャートである。
【図30】多値データで表されるドットサイズと画素の
対応関係を示す図である。
【図31】最大ドットを選択する手法の処理が反映され
たドットイメージを示す図である。
【図32】平均を演算する手法の処理が反映されたドッ
トイメージを示す図である。
【図33】変換テーブルの内容を示す図である。
【図34】変換テーブルを参照する処理が反映されたド
ットイメージを示す図である。
【図35】各桁ごとの論理和を演算する処理が反映され
たドットイメージを示す図である。
【図36】高解像度のデータを低解像度化して高解像度
の画素に印刷する処理の概略を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 11a…スキャナ 11b…デジタルスチルカメラ 11c…ビデオカメラ 12…コンピュータ本体 12a…オペレーティングシステム 12b…ディスプレイドライバ 12c…プリンタドライバ 12d…アプリケーション 13a…フレキシブルディスクドライブ 13a1…フレキシブルディスク 13b…ハードディスク 13c…CD−ROMドライブ 14a…モデム 15a…キーボード 15b…マウス 17a…ディスプレイ 17b…カラープリンタ 21…印字ヘッド 22…キャリッジモータ 23…プラテンモータ 23a…プラテン 24…印字コントローラ 25…インターフェイス 26…バッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/46 H04N 1/46 Z 5C079 Fターム(参考) 2C056 EA01 EA06 EC72 EC74 EC78 ED05 ED07 FC02 2C057 AF01 AG15 AH13 AM14 CA05 CA07 5B021 AA01 LG07 LG08 5C074 AA20 BB16 DD01 DD14 DD24 DD28 FF13 GG09 5C076 AA22 BB06 BB07 BB08 5C079 HB01 HB03 HB12 KA12 LA28 LA31 LA37 MA11 NA11 NA13 PA03

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各画素に個別にインク滴を吐出する高解
    像度印刷が可能な複数のノズルを備えた印刷装置におけ
    る印刷を制御する印刷制御装置であって、 上記高解像度の画像データに基づき、上記高解像度にお
    ける複数の近隣する画素群を一画素とした低解像度の画
    像データを生成し、同低解像度化した画像データに基づ
    いて高解像度における各画素にインク滴を吐出すること
    で低解像度化した画像を印刷させることを特徴とする印
    刷制御装置。
  2. 【請求項2】 高解像度の複数行の画像データに基づい
    て行数を減らした低解像度の画像データを生成すること
    を特徴とする上記請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 【請求項3】 高解像度の複数列の画像データに基づい
    て列数を減らした低解像度の画像データを生成すること
    を特徴とする上記請求項1に記載の印刷制御装置。
  4. 【請求項4】 上記複数のノズルは、異なる濃度の色イ
    ンクを吐出するように区分され、低解像度化した画素は
    各区分に属する複数のノズルで生成することを特徴とす
    る上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の印刷制御
    装置。
  5. 【請求項5】 上記複数のノズルのうち、一の濃度の色
    インクのものだけを吐出させることを特徴とする上記請
    求項4に記載の印刷制御装置。
  6. 【請求項6】 異なる濃度の区分を組み合わせて生成可
    能な複数の濃度の濃淡分版処理を行うことを特徴とする
    上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の印刷制御装
    置。
  7. 【請求項7】 濃度の区分数に応じた濃淡分版処理を行
    うことを特徴とする上記請求項1〜請求項5のいずれか
    に記載の印刷制御装置。
  8. 【請求項8】 上記低解像度の画像データを生成すると
    きに、上記画像データはドットを付すか否かを表す二値
    データであり、元となる高解像度のデータに対して論理
    和の演算を行って低解像度の画像データを生成すること
    を特徴とする上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載
    の印刷制御装置。
  9. 【請求項9】 上記低解像度の画像データを生成すると
    きに、イエロー系の色についてのみ上記論理和の演算を
    行って低解像度の画像データを生成することを特徴とす
    る上記請求項8に記載の印刷制御装置。
  10. 【請求項10】 複数のサイズのドットを印刷可能であ
    り、上記画像データはそれぞれサイズごとに上記二値デ
    ータを有しており、それぞれのサイズごとに元となる高
    解像度のデータに対して論理和の演算を行って低解像度
    の画像データを生成することを特徴とする上記請求項8
    に記載の印刷制御装置。
  11. 【請求項11】 複数のサイズのドットを印刷可能であ
    り、上記画像データはそれぞれサイズを表す多値データ
    を有しており、元となる高解像度のデータにおける最大
    のサイズの多値データを選択して低解像度の画像データ
    を生成することを特徴とする上記請求項1〜請求項7の
    いずれかに記載の印刷制御装置。
  12. 【請求項12】 複数の濃度の色インクでドットを印刷
    可能であり、淡色の濃度の色インクについては平均的な
    サイズの多値データを選択し、濃色の濃度の色インクに
    ついては最大のサイズの多値データを選択することを特
    徴とする上記請求項11に記載の印刷制御装置。
  13. 【請求項13】 複数のサイズのドットを印刷可能であ
    り、上記画像データはそれぞれサイズを表す多値データ
    を有しており、元となる高解像度のデータの各組合せに
    対して一のサイズを特定する変換テーブルを参照し、特
    定されたサイズの多値データを低解像度の画像データと
    することを特徴とする上記請求項1〜請求項7のいずれ
    かに記載の印刷制御装置。
  14. 【請求項14】 複数のサイズのドットを印刷可能であ
    り、上記画像データはそれぞれサイズを表す二進数の多
    値データを有しており、元となる高解像度のデータにお
    ける各桁における論理和を演算した多値データを低解像
    度の画像データとすることを特徴とする上記請求項1〜
    請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
  15. 【請求項15】 光量明度に応じた画像データをインク
    濃度に応じた画像データに変換する場合に、光量明度の
    時点で低解像度化することを特徴とする上記請求項1〜
    請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
  16. 【請求項16】 変換元の複数画素の画像データにおけ
    る最小値のものを低解像度化した際の画像データとする
    ことを特徴とする上記請求項15に記載の印刷制御装
    置。
  17. 【請求項17】 光量明度に応じた色画像データをイン
    ク濃度に応じた色画像データに変換する印刷制御プログ
    ラムで、インク濃度で低解像度化し、さらに濃淡分版処
    理を行うことを特徴とする上記請求項1〜請求項7のい
    ずれかに記載の印刷制御装置。
  18. 【請求項18】 変換後の複数画素の画像データにおけ
    る最大値のものを低解像度化した際の画像データとする
    ことを特徴とする上記請求項17に記載の印刷制御装
    置。
  19. 【請求項19】 光量明度に応じた色画像データをイン
    ク濃度に応じた色画像データに変換する印刷制御プログ
    ラムで、濃淡分版を含めてインク濃度へ変換し、その
    後、低解像度化を行なうことを特徴とする上記請求項1
    〜請求項7のいずれかに記載の印刷制御装置。
  20. 【請求項20】 濃色インクについては変換元の複数画
    素の画像データにおける最大値のものを利用し、淡色イ
    ンクについては変換元の複数画素の画像データにおける
    平均値のものを利用することを特徴とする上記請求項1
    9に記載の印刷制御装置。
  21. 【請求項21】 複数の手法の中からいずれかを選択し
    て低解像度化可能であるとともに、その際のデフォルト
    の手法が変換元の複数画素の画像データにおける平均値
    を低解像度化した際の画像データとすることを特徴とす
    る上記請求項8〜請求項20のいずれかに記載の印刷制
    御装置。
  22. 【請求項22】 各色に割り当てられるノズル数が異な
    る場合に、少ないノズル数の色について低解像度化を行
    うことを特徴とする上記請求項1〜請求項21のいずれ
    かに記載の印刷制御装置。
  23. 【請求項23】 各画素に個別にインク滴を吐出する高
    解像度印刷が可能な複数のノズルを備えた印刷装置に対
    し印刷データを出力させる印刷制御方法であって、 上記高解像度の画像データに基づき、上記高解像度にお
    ける複数の近隣する画素群を一画素とした低解像度の画
    像データを生成し、同低解像度化した画像データに基づ
    いて高解像度における各画素にインク滴を吐出すること
    で低解像度化した画像を印刷させることを特徴とする印
    刷制御方法。
  24. 【請求項24】 各画素に個別にインク滴を吐出する高
    解像度印刷が可能な複数のノズルを備えた印刷装置に対
    してコンピュータより印刷データを出力させるための印
    刷制御プログラムであって、 上記高解像度の画像データに基づき、上記高解像度にお
    ける複数の近隣する画素群を一画素とした低解像度の画
    像データを生成し、同低解像度化した画像データに基づ
    いて高解像度における各画素にインク滴を吐出すること
    で低解像度化した画像を印刷させる機能をコンピュータ
    に実現させることを特徴とする印刷制御プログラム。
  25. 【請求項25】 各画素に個別にインク滴を吐出する高
    解像度印刷が可能な複数のノズルを備えた印刷装置に対
    してコンピュータより印刷データを出力させるための印
    刷制御プログラムを記録した媒体であって、 上記高解像度の画像データに基づき、上記高解像度にお
    ける複数の近隣する画素群を一画素とした低解像度の画
    像データを生成し、同低解像度化した画像データに基づ
    いて高解像度における各画素にインク滴を吐出すること
    で低解像度化した画像を印刷させる機能をコンピュータ
    に実現させることを特徴とする印刷制御プログラムを記
    録した媒体。
  26. 【請求項26】 異なる濃度の色インクを吐出する複数
    のノズルを備えた印刷装置に対して印刷データを出力さ
    せるための印刷制御装置であって、 特定の行あるいは列については対応する特定の濃度の色
    インクだけを吐出させることを特徴とする印刷制御装
    置。
  27. 【請求項27】 異なる濃度の色インクを吐出する複数
    のノズルを備えた印刷装置であって、 特定の行あるいは列については対応する特定の濃度の色
    インクだけを吐出することを特徴とする印刷装置。
  28. 【請求項28】 異なる濃度の色インクを吐出する複数
    のノズルを備えた印刷装置に印刷データを出力する印刷
    方法であって、 特定の行あるいは列については対応する特定の濃度の色
    インクだけを吐出することを特徴とする印刷方法。
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