JP2003127311A - 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体 - Google Patents

生分解性複合シート及びそれを用いた成形体

Info

Publication number
JP2003127311A
JP2003127311A JP2001323721A JP2001323721A JP2003127311A JP 2003127311 A JP2003127311 A JP 2003127311A JP 2001323721 A JP2001323721 A JP 2001323721A JP 2001323721 A JP2001323721 A JP 2001323721A JP 2003127311 A JP2003127311 A JP 2003127311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
acid
polylactic acid
layer
composite sheet
biodegradable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001323721A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3953773B2 (ja
Inventor
Yosuke Egawa
洋介 江川
Yoshihiro Yamazaki
善啓 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Plastics Inc
Original Assignee
Mitsubishi Plastics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Plastics Inc filed Critical Mitsubishi Plastics Inc
Priority to JP2001323721A priority Critical patent/JP3953773B2/ja
Publication of JP2003127311A publication Critical patent/JP2003127311A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3953773B2 publication Critical patent/JP3953773B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Biological Depolymerization Polymers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 十分な耐熱性や耐衝撃性を有すると共に、良
好な成形性及び金型離型性を有する生分解性複合シート
を得ることを目的とする。 【解決手段】 少なくとも2層を有する積層体から形成
される生分解性複合シートであって、上記積層体の一方
の層はポリ乳酸系重合体と結晶核剤とを含有した混合物
から構成され、上記積層体の他方の層はポリ乳酸系重合
体を除く生分解性脂肪族系ポリエステルと結晶核剤とを
含有した混合物から構成されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自然環境下で分
解可能な生分解性複合シート及びこれを用いた成形体に
関する。
【0002】
【従来の技術】各種食品用のトレーや容器、および各種
商品の展示包装用に用いられているブリスター加工品等
の容器類は、樹脂製シートを得た後、当該シートを熱成
形法である真空成形、圧空成形等により成形して作製さ
れるものが多い。これらトレーや容器類を得るための樹
脂製シートとしては従来、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ
エチレンテレフタレート系樹脂、ポリスチレン系樹脂、
ポリプロピレン系樹脂等が使用されている。
【0003】しかし、上記のシートは化学的、生物的に
安定なため自然環境下に放置されてもほとんど分解され
ることなく残留、蓄積される。これらは自然環境中に散
乱して動植物の生活環境を汚染するだけでなく、ゴミと
して埋められた場合にもほとんど分解せずに残り、埋立
地の寿命を短くするという問題がある。
【0004】これに対し、これらの問題を生じない生分
解性の重合体からなる材料が要求されており、多くの研
究、開発が行われている。その一つにポリ乳酸が知られ
ている。このポリ乳酸を使用したシートを用いて、容器
を成形すると、環境中で分解するので、自然環境中に散
乱して動植物の生活環境を汚染するのを防止できる。し
かし、このポリ乳酸からなるシートは、成形性には富む
ものの、一般的に耐熱性や耐衝撃性が十分でないため、
容器にしたときの耐久性に問題点を有する。
【0005】ポリ乳酸の耐熱性を上げる方法としては8
5〜120℃に加温した成形用金型を用い、ポリ乳酸と
ポリ乳酸の結晶化を促進するための結晶核剤を含有した
樹脂を成形しながら金型内で結晶化を進行させる方法が
ある。例えば、特開平8−193165号公報には、ポ
リ乳酸にポリラクトカプトン(核剤の分散剤、及び耐衝
撃性改良剤)及びタルク(結晶核剤)を用いて耐熱性や
耐衝撃性を向上させたシートが知られており、また、特
開平11−116784号公報には、ポリ乳酸にジイソ
デシルアジペート(結晶化促進剤、及び耐衝撃性改良
剤)を添加して耐熱性や耐衝撃性を向上させた成形体が
知られている。さらに、ポリ乳酸に動植物油を添加して
耐熱性や耐衝撃性を向上させた成形体も知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
公報の具体的実施例は主に射出成形体に関するものであ
り、一部押出成形についての記述もあるが、この押出シ
ートを成形した実施例は記載されていない。発明者ら
は、上記のポリ乳酸にポリカプロラクトン及びタルクを
用いたシートを作製し、110℃に加温した成形用金型
にてこのシートを成形しながらポリ乳酸の結晶化を進行
させて耐熱性を上げることを試みたが、ポリカプロラク
トンの融点は約60℃であり、110℃の金型内では溶
けているため、成形体を金型から取り出す際に金型に粘
着して成形体が変形し、所望形状の成形体を得ることが
できないことがあった。
【0007】また、発明者らは、上記のポリ乳酸にジイ
ソデシルアジペートを添加したシートや、ポリ乳酸に動
植物油を添加したシートについても同様に試みたが、ジ
イソデシルアジペートや動植物油を用いているため、成
形後、金型から取り外す際に粘着による変形が生じた
り、べたつきが生じたりする場合があった。
【0008】そこで、この発明は、十分な耐熱性や耐衝
撃性を有すると共に、良好な成形性及び金型離型性を有
する生分解性複合シートを得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、少なくとも
2層を有する積層体から形成される生分解性複合シート
であって、上記積層体の一方の層はポリ乳酸系重合体と
結晶核剤とを含有した混合物から構成され、上記積層体
の他方の層はポリ乳酸系重合体を除く生分解性脂肪族系
ポリエステルと結晶核剤とを含有した混合物から構成さ
れることを特徴とする生分解性複合シートを用いること
により、上記の課題を解決したのである。
【0010】また、上記他方の層を構成する混合物がポ
リ乳酸系重合体を含有することが好ましい。さらに、上
記積層体が少なくとも3層を有し、上記一方の層が上記
積層体の両外層を形成し、かつ、上記他方の層が上記積
層体の両外層に挟まれる内層のうち少なくとも1層を形
成することが好ましい。
【0011】さらにまた、上記一方の層に含有されるポ
リ乳酸系重合体100重量部に対する結晶核剤の組成比
を0.5〜50重量部とし、かつ、上記積層体全体10
0重量部に対する上記ポリ乳酸系重合体を除く生分解性
脂肪族系ポリエステルの組成比を3〜80重量部とする
ことが好ましい。また、上記生分解性脂肪族ポリエステ
ルのガラス転移温度が0℃以下、20℃での貯蔵弾性率
(E’)が1×103MPa以下、及び融点が90℃以
上とすることが好ましい。
【0012】さらに、上記結晶核剤として、ポリ乳酸重
合体の融点からガラス転移温度まで10℃/minの速
度で降温したときに、そのポリ乳酸重合体に結晶を生成
する性質を付与する能力を有するものを用いるのが好ま
しい。上記の生分解性複合シートを用いて成形体を得る
ことができる。
【0013】この発明のポリ乳酸系重合体と結晶核剤と
を含有した混合物から構成される一方の層は、成形金型
に接触する面となる。この一方の層には、成形時に溶融
する成分はなく、金型から取り出す際に粘着による変形
を生じたり、外部に構成成分が染み出してべたつきが生
じたりすることはなく、良好な成形性及び金型離型性を
得ることができ、また耐熱性を付与することができる。
また、生分解性脂肪族系ポリエステルと結晶核剤から構
成される混合物、又は、ポリ乳酸系重合体とポリ乳酸系
重合体を除く生分解性脂肪族系ポリエステルと結晶核剤
から構成される混合物から構成される他方の層は、耐熱
性や耐衝撃性を付与することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を説明
する。この発明にかかる生分解性複合シートは、少なく
とも2層を有する積層体から形成される。具体的には、
生分解性複合シートが成形用金型と接触する一方の層と
成形用金型に接触しない他方の層から形成される。
【0015】上記成形用金型と接触する一方の層は、ポ
リ乳酸系重合体と結晶核剤とを含有した混合物から構成
される。また、上記の成形用金型に接触しない他方の層
は、ポリ乳酸系重合体を除く生分解性脂肪族系ポリエス
テルと結晶核剤とを含有した混合物から構成される。こ
の他方の層を構成する混合物には、ポリ乳酸系重合体を
除く生分解性脂肪族系ポリエステルにポリ乳酸系重合体
を併せて含有してもよい。
【0016】上記積層体が少なくとも3層を有する場
合、上記の一方の層が上記積層体の両外層を形成し、か
つ、上記他方の層が上記積層体の両外層に挟まれる内層
のうち少なくとも1層を形成することが好ましい。この
ようにすると、得られる積層体の外表面が上記の一方の
層で覆われるので、良好な成形性及び金型離型性を発揮
することができる。この場合、上記内層のうち、他方の
層で形成されないその他の層は、この発明にかかる生分
解性複合シートの特徴を阻害しない限り、任意の層構成
を採用することができる。
【0017】上記の層に用いられるポリ乳酸系重合体と
は、構造単位がL−乳酸又はD−乳酸であるホモポリマ
ー、すなわち、ポリ(L−乳酸)又はポリ(D−乳
酸)、構造単位がL−乳酸及びD−乳酸の両方である共
重合体、すなわち、ポリ(DL−乳酸)や、これらの混
合体をいい、さらには、α−ヒドロキシカルボン酸やジ
オール/ジカルボン酸との共重合体であってもよい。
【0018】ポリ乳酸系重合体の重合法としては、縮重
合法、開環重合法など公知のいずれの方法を採用するこ
とができる。例えば、縮重合法ではL−乳酸又はD−乳
酸、あるいはこれらの混合物を直接脱水縮重合して任意
の組成を持ったポリ乳酸系重合体を得ることができる。
【0019】また、開環重合法では乳酸の環状二量体で
あるラクチドを、必要に応じて重合調整剤等を用いなが
ら、選ばれた触媒を使用してポリ乳酸系重合体を得るこ
とができる。ラクチドにはL−乳酸の2量体であるL−
ラクチド、D−乳酸の2量体であるD−ラクチド、さら
にL−乳酸とD−乳酸からなるDL−ラクチドがあり、
これらを必要に応じて混合して重合することにより任意
の組成、結晶性をもつポリ乳酸系重合体を得ることがで
きる。
【0020】さらに、耐熱性を向上させるなどの必要に
応じ、少量共重合成分として、テレフタル酸等の非脂肪
族ジカルボン酸、ビスフェノールAのエチレンオキサイ
ド付加物等の非脂肪族ジオール等を用いてもよい。
【0021】さらにまた、分子量増大を目的として少量
の鎖延長剤、例えば、ジイソシアネート化合物、エポキ
シ化合物、酸無水物等を使用することができる。
【0022】上記ポリ乳酸系重合体に共重合される上記
の他のヒドロキシ−カルボン酸単位としては、乳酸の光
学異性体(L−乳酸に対してはD−乳酸、D−乳酸に対
してはL−乳酸)、グリコール酸、3−ヒドロキシ酪
酸、4−ヒドロキシ酪酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、
2−ヒドロキシ3,3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ
3−メチル酪酸、2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプ
ロン酸等の2官能脂肪族ヒドロキシ−カルボン酸やカプ
ロラクトン、ブチロラクトン、バレロラクトン等のラク
トン類があげられる。
【0023】上記ポリ乳酸系重合体に共重合される上記
脂肪族ジオールとしては、エチレングリコール、1,4
−ブタンジオール,1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等があげられる。また、上記脂肪族ジカルボン酸とし
ては、コハク酸、アジピン酸、スベリン酸、セバシン酸
及びドデカン二酸等があげられる。
【0024】上記ポリ乳酸系重合体の重量平均分子量の
好ましい範囲としては、5万から40万、好ましくは1
0万から25万であり、この範囲を下回る場合は実用物
性がほとんど発現されず、上回る場合には、溶融粘度が
高すぎて成形加工性に劣る。
【0025】この発明にかかるポリ乳酸系重合体を除く
生分解性脂肪族系ポリエステルは、耐熱性や耐衝撃性を
付与するための構成成分であり、ポリ乳酸系重合体を除
く生分解性を有する脂肪族系ポリエステルをいう。この
生分解性脂肪族系ポリエステルとしては、ポリ乳酸を除
くポリヒドロキシカルボン酸、脂肪族ジオールと脂肪族
ジカルボン酸又は芳香族ジカルボン酸を縮合して得られ
る脂肪族ポリエステル又は脂肪族芳香族ポリエステル、
環状ラクトン類を開環重合した脂肪族ポリエステル、合
成系脂肪族ポリエステル、菌体内で生合成される脂肪族
ポリエステル等があげられる。
【0026】上記ポリ乳酸を除くポリヒドロキシカルボ
ン酸としては、3−ヒドロキシ酪酸、4−ヒドロキシ酪
酸、2−ヒドロキシ−n−酪酸、2−ヒドロキシ−3,
3−ジメチル酪酸、2−ヒドロキシ−3−メチル酪酸、
2−メチル乳酸、2−ヒドロキシカプロン酸等のヒドロ
キシカルボン酸の単独重合体や共重合体があげられる。
【0027】上記の脂肪族ジオールとしては、エチレン
グリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロ
ヘキサンジメタノール等があげられる。また、上記脂肪
族ジカルボン酸としては、コハク酸、アジピン酸、スベ
リン酸、セバシン酸、ドデカン二酸等があげられる。上
記芳香族ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イソフ
タル酸等があげられる。
【0028】これらの脂肪族ジオールと脂肪族ジカルボ
ン酸を縮合して得られる脂肪族ポリエステルや、脂肪族
ジオール、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸
を縮合して得られる脂肪族芳香族ポリエステルは、上記
の各化合物の中からそれぞれ1種類以上を選んで縮重合
し、さらに、必要に応じてイソシアネート化合物等でジ
ャンプアップして所望のポリマーを得ることができる。
【0029】上記環状ラクトン類を開環重合した脂肪族
ポリエステルは、環状モノマーとして、ε−カプロラク
トン、δ−バレロラクトン、β−メチル−δ−バレロラ
クトン等の1種類又はそれ以上を重合することによって
得られる。
【0030】上記合成系脂肪族ポリエステルとしては、
環状酸無水物とオキシラン類、例えば、無水コハク酸と
エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等との共重
合体があげられる。
【0031】上記菌体内で生合成される脂肪族ポリエス
テルとしては、アルカリゲネスユートロファスをはじめ
とする菌体内でアセチルコエンチームA(アセチルCo
A)により生合成される脂肪族ポリエステルがあげられ
る。この菌体内で生合成される脂肪族ポリエステルは、
主にポリ−β−ヒドロキシ酪酸(ポリ3HB)である
が、プラスチックスとしての実用特性向上のために、ヒ
ドロキシ吉草酸(HV)を共重合し、ポリ(3HB−C
O−3HV)の共重合体にすることが工業的に有利であ
る。HV共重合比は、一般的に0〜40mol%が好ま
しい。さらに、ヒドロキシ吉草酸のかわりに、3−ヒド
ロキシヘキサノエート、3−ヒドロキシオクタノエー
ト、3−ヒドロキシオクタデカノエート等の長鎖のヒド
ロキシアルカノエートを共重合してもよい。
【0032】上記の生分解性脂肪族ポリエステルのガラ
ス転移温度は、0℃以下が好ましく、−20℃以下がよ
り好ましい。0℃より高いと、耐衝撃性改良効果が不十
分な場合がある。
【0033】また、上記の生分解性脂肪族ポリエステル
の20℃での貯蔵弾性率(E’)は、1×103Mpa
以下が好ましい。1×103Mpaより大きいと耐衝撃
性改良効果が不十分な場合がある。
【0034】さらに、上記の生分解性脂肪族ポリエステ
ルの融点は、90℃以上が好ましく、100℃以上がよ
り好ましい。90℃より低いと、耐熱性の面で不十分と
なる場合がある。
【0035】上記の層に用いられる結晶核剤は、ポリ乳
酸重合体の結晶化を促進させ成形体に耐熱性を付与する
ものをいい、具体的には、上記ポリ乳酸重合体の融点か
らガラス転移温度まで10℃/minの速度で降温した
ときに、そのポリ乳酸重合体に結晶を生成する性質を付
与する能力を有するものがよい。
【0036】上記の成形金型に接触する一方の層に用い
られる結晶核剤としては、上記の成形性を付与する以外
に、成形金型に接触する層に用いられることから、層に
粘着やべたつきが生じるのを防止するため、金型温度で
溶融または軟化しないものがよい。この例としては、無
機化合物、脂肪族カルボン酸アミド、脂肪族カルボン酸
塩等があげられる。上記無機化合物の具体例としては、
タルク、シリカ、カオリナイト、炭カル等があげられ
る。
【0037】また、上記脂肪族カルボン酸アミドの具体
例としては、ラウリン酸アミド、パルチミン酸アミド、
ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、ベヘニン酸アミ
ド、N−ステアリルステアリン酸アミド、メチロールス
テアリン酸アミド、メチロールベヘニン酸アミド、ジメ
チトール油アミド、ジメチルラウリン酸アミド、ジメチ
ルステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミ
ド、エチレンビスステアリン酸アミド、エチレンビスラ
ウリン酸アミド、ヘキサメチレンビスオレイン酸アミ
ド、ブチレンビスステアリン酸アミド、m−キシリレン
ビスステアリン酸アミド、m−キシリレンビス−12ヒ
ドロキシステアリン酸アミド、N,N’−ジオレイルア
ジピン酸アミド、N,N’−ジステアリルアジピン酸ア
ミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミド、
N,N’−ジステアリルテレフタル酸アミド、N−ブチ
ル−N’ステアリル尿素、N−プロピル−N’ステアリ
ル尿素、N−アリル−N‘ステアリル尿素、N−ステア
リル−N’ステアリル尿素等があげられる。
【0038】さらに、上記脂肪族カルボン酸塩の例とし
ては、ラウリン酸ナトリウム、ラウリン酸カリウム、ラ
ウリン酸水素カリウム、ラウリン酸マグネシウム、ラウ
リン酸カルシウム、ラウリン酸亜鉛、ラウリン酸銀、ミ
リスチン酸リチウム、ミリスチン酸ナトリウム、ミリス
チン酸水素カリウム、ミリスチン酸マグネシウム、ミリ
スチン酸カルシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸
銀、パルチミン酸リチウム、パルチミン酸カリウム、パ
ルチミン酸マグネシウム、パルチミン酸カルシウム、パ
ルチミン酸亜鉛、パルチミン酸銅、パルチミン酸鉛、パ
ルチミン酸タリウム、パルチミン酸コバルト、オレイン
酸ナトリウム、オレイン酸カリウム、オレイン酸マグネ
シウム、オレイン酸カルシウム、オレイン酸亜鉛、オレ
イン酸鉛、オレイン酸タリウム、オレイン酸銅、オレイ
ン酸ニッケル、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸
リチウム、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸アルミ
ニウム、ステアリン酸タリウム、ステアリン酸鉛、ステ
アリン酸ニッケル、ステアリン酸ベベリウム、イソステ
アリン酸ナトリウム、イソステアリン酸カリウム、イソ
ステアリン酸マグネシウム、イソステアリン酸カルシウ
ム、イソステアリン酸バリウム、イソステアリン酸アル
ミニウム、イソステアリン酸亜鉛、イソステアリン酸ニ
ッケル、ベヘニン酸ナトリウム、ベヘニン酸カリウム、
ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘ
ニン酸バリウム、ベヘニン酸アルミニウム、ベヘニン酸
亜鉛、ベヘニン酸ニッケル、モンタン酸ナトリウム、モ
ンタン酸カリウム、モンタン酸マグネシウム、モンタン
酸カルシウム、モンタン酸バリウム、モンタン酸アルミ
ニウム、モンタン酸亜鉛、モンタン酸ニッケル等があげ
られる。
【0039】また、上記成形金型に接触しない他方の層
に用いられる結晶核剤は、べたつきが生じても、金型に
接触する側の層でその粘着やべたつきの成分がブロック
されるので、特に問題にはならない。このため、この層
に用いられる結晶核剤は、上記の耐熱性の特性を有する
ものであればよく、この例としては、上記成形金型に接
触する一方の層に用いられる結晶核剤に加え、ジ脂肪酸
エステル、動植物油、脂肪酸、脂肪族アルコール、ワッ
クス類等があげられる。
【0040】上記ジ脂肪酸エステルの具体例としては、
ジメチルアジペート、ジ−2−エチルヘキシルアジペー
ト、ジイソブチルアジペート、ジブチルアジペート、ジ
イソデシルアジペート、ジブチルジグリコールアジペー
ト、ジ−2−エチルヘキシルアジペート、ジブチルセバ
ゲート、ジ−2−エチルヘキシルセバゲート等があげら
れる。
【0041】また、上記動植物油の具体例としては、ヤ
シ油、パーム油、アマニ油、エポキシ化アマニ油、大豆
油、エポキシ化大豆油、綿実油、ナタネ油、キリ油、ヒ
マシ油、牛脂、スクワラン、ラノリン、硬化油等があげ
られる。
【0042】さらに、上記脂肪酸の具体例としては、ス
テアリン酸、ラウリン酸、パルチミン酸、ベヘニン酸、
カプリル酸、カプリン酸、オレイン酸、ミリスチン酸、
モンタン酸等があげられる。
【0043】さらにまた、上記脂肪族アルコールの例と
しては、ペンタデシルアルコール、セチルアルコール、
ヘプタデシルアルコール、ステアリルアルコール、ノナ
デシルアルコール、エイコシルアルコール、セリルアル
コール、メリシルアルコール等の脂肪族モノアルコール
類、1,6−ヘキサンジオール、1,7−ヘプタンジオ
ール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオ
ール、1,10−デカンジオール等の脂肪族多価アルコ
ール類、シクロペンタン−1,2−ジオール、シクロヘ
キサン−1,2−ジオール、シクロヘキサン−1,4−
ジオール等の環状アルコール等があげられる。
【0044】また、上記ワックス類の例としては、動物
系ワックス、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油ワ
ックス等があげられる。
【0045】上記の成形金型に接触する一方の層のポリ
乳酸系重合体と結晶核剤との組成比は、ポリ乳酸系重合
体100重量部に対して結晶核剤0.5〜50重量部が
好ましく、5〜30重量部がより好ましい。0.5重量
部より少ないと、結晶核剤としての機能が不十分で、ポ
リ乳酸重合体の結晶促進効果に乏しく、一方、50重量
部より多いと、他の物性面で好ましくない影響を与える
場合が出てくる。
【0046】また、上記積層体全体、すなわち、生分解
性複合シート全体100重量部に対する上記ポリ乳酸系
重合体を除く生分解性脂肪族系ポリエステルの組成比
は、3〜80重量部が好ましく、10〜40重量部がよ
り好ましい。3重量部より少ないと、耐衝撃性改良効果
に乏しく、一方、80重量部より多いと、シート全体の
弾性率が低下し、金型離型時に変形を起こす場合があ
る。
【0047】この発明にかかる生分解性複合シートは、
通常に用いられる方法で製造することができる。例え
ば、複数の押出機からフィードブロック式あるいはマル
チマニホールド式にひとつの口金に連結するいわゆる共
押出をする方法、巻き出したフィルム状物の表面上に別
種のフィルム状物をロールやプレス板を用いて加熱圧着
する方法等があげられる。
【0048】この発明にかかる生分解性複合シートの厚
みは特に限定されることなく、所望される成形体の厚み
に適宜選択される。この発明にかかる生分解性複合シー
トは、真空成形や圧空成形等の方法を用いて成形するこ
とができる。このようにして得られた成形体は、各種容
器として使用することができる。
【0049】
【実施例】以下、この発明について実施例を用いてより
詳細に説明するが、これらによりこの発明は何ら制限を
受けるものではない。なお、実施例及び比較例における
物性値等は、下記の方法によって測定、評価し、また、
使用したポリ乳酸系重合体は、下記の方法で製造した。
【0050】(物性値等の測定・評価) 耐熱性 得られた成形体に85℃の熱水を充填し、30分放置し
た後、成形体の変形の有無を目視で確認した。 耐衝撃性(1) 東洋精機(株)製ハイドロショット衝撃試験機(型式
HMT−1)を用い、温度23℃下で直径1/2インチ
の撃芯を3m/secの速度で得られたシートに衝突さ
せ、破壊に要したエネルギーを算出した。
【0051】耐衝撃性(2) 得られた成形体に水を充填し、開口部をシールして1m
の高さからコンクリート上に落下させ、成形体の破損の
有無を調べた。 貯蔵弾性率(E’) JIS−K−7198のA法に基づき、周波数1Hzで
−50〜200℃の範囲を昇温温度3℃/minで使用
した生分解性脂肪族系ポリエステルの貯蔵弾性率
(E’)を測定した。
【0052】ガラス転移温度 JIS−K−7121に基づき、示差走査熱量測定法
(DSC)にて昇温温度10℃/minで使用した生分
解性脂肪族系ポリエステルのガラス転移温度を測定し
た。 融点 JIS−K−7121に基づき、示差走査熱量測定法
(DSC)にて昇温速度:10℃/minで生分解性脂
肪族系ポリエステルの融点を測定した。
【0053】結晶化温度 JIS−K−7121に基づき、示差走査熱量測定法
(DSC)にて降温温度10℃/minで得られたシー
ト中のポリ乳酸系重合体の結晶化温度を測定した。 成形性 φ100mm、深さ30mm、絞り比0.3の加熱金型
を用い、得られたシートの真空成形を行って成形体を
得、このときの成形状態及び金型からの離型性を確認し
た。
【0054】べたつき 上記の成形性試験において得られた成形体を手で触り、
べたつきの有無を確認した。
【0055】(ポリ乳酸系重合体の製造)撹拌機と加熱
装置を備えた500リットルバッチ式重合装置に、ピュ
ーラックジャパン社製L−ラクチド(商品名:PURA
SORB L)97Kg、同社製DL−ラクチド(商品
名:PURASORB DL)3Kg、及びオクチル酸
スズ15ppmを入れた。窒素置換を行った後、185
℃、撹拌速度100rpmで60分間重合を行った。得
られた溶融物を、真空ベントを3段備えた三菱重工業
(株)製40mmφ同方向2軸押出機に供し、ベント圧
4torrで脱気しながら、200℃でストランド状に
押し出し、ペレット化した。得られたポリ乳酸系重合体
の重量平均分子量は20万、L体含有量は98.3%で
あった。
【0056】(実施例1)上記の製造方法で得られたポ
リ乳酸系重合体100重量部に対し、結晶核剤(タル
ク、日本タルク(株)製:ミクロエースL1)10重量
部を混合し、同方向2軸延伸押出機に供給し、溶融混練
してストランド上に吐出させた後、ペレタイザーでペレ
ット状にカットし、外層用ペレットを得た。一方、上記
の方法で得られたポリ乳酸系重合体90重量部、生分解
性脂肪族系ポリエステル(脂肪族芳香族ポリエステル、
BASF社製:Ecoflex)10重量部、及び結晶
核剤(タルク、日本タルク(株)製:ミクロエースL
1)10重量部を混合し、同方向2軸押出機に供給し、
溶融混練してストランド状に吐出させた後、ペレタイザ
ーでペレット状にカットし、内層用ペレットを得た。
【0057】上記の外層用ペレット及び内層用ペレット
を各単軸押出機に各々供給し、フィードブロックを用い
て外層及び内層を合流させ、1つのTダイから押出し、
層構成が外層/内層/外層=50/300/50(単
位:μm)、トータル厚み400μmの生分解性複合シ
ートを得た。得られた生分解性複合シートを、加熱金型
を用いて真空成形を行い、引き続き同一金型で110℃
×20秒間の結晶化処理を行い、成形体を得た。なお、
使用した生分解性脂肪族系ポリエステル(脂肪族芳香族
ポリエステル、BASF社製:Ecoflex)のガラ
ス転移点、融点、及びE’を上記の方法で測定したとこ
ろ、ガラス転移温度−30℃、融点112℃、E’=1
×102MPaであった。得られた生分解性複合シート
又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定・評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0058】(実施例2)内層ペレットの組成比を、ポ
リ乳酸系重合体/生分解性脂肪族系ポリエステル/結晶
核剤=70/30/10(単位:重量部)とした以外
は、実施例1と同様にして、生分解性複合シート及び成
形体を得た。得られた生分解性複合シート又は成形体を
用いて、上記の物性値等の測定・評価を行った。その結
果を表1に示す。
【0059】(実施例3)内層を構成する生分解性脂肪
族系ポリエステルとして、イーストマンケミカル社製:
Easter Bio Ultraを用いた以外は、実
施例1と同様にして、生分解性複合シート及び成形体を
得た。なお、使用した生分解性脂肪族系ポリエステル
(イーストマンケミカル社製:Easter Bio
Ultra)のガラス転移点、融点、及びE’を上記の
方法で測定したところ、ガラス転移温度−30℃、融点
110℃、E’=1×102MPaであった。得られた
生分解性複合シート又は成形体を用いて、上記の物性値
等の測定・評価を行った。その結果を表1に示す。
【0060】(実施例4)内層を構成する生分解性脂肪
族ポリエステルとして、昭和高分子社製:ビオノーレ1
001を用いた以外は、実施例1と同様にして、生分解
性複合シート及び成形体を得た。なお、使用した生分解
性脂肪族系ポリエステル(昭和高分子社製:ビオノーレ
1001)のガラス転移点、融点、及びE’を上記の方
法で測定したところ、ガラス転移温度−40℃、融点1
14℃、E’=8×102MPaであった。得られた生
分解性複合シート又は成形体を用いて、上記の物性値等
の測定・評価を行った。その結果を表1に示す。
【0061】(実施例5)生分解性複合シートの厚み
を、外層/内層/外層=25/350/25(単位:μ
m)とした以外は実施例2と同様にして、生分解性複合
シート及び成形体を得た。得られた生分解性複合シート
又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定・評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0062】(比較例1)外層としてポリ乳酸系重合体
単独(結晶核剤なし)、及び内層としてポリ乳酸系重合
体/生分解性脂肪族系ポリエステル=90/10(単
位:重量部)(結晶核剤なし)とした以外は実施例1と
同様にして、シート及び成形体を得た。得られたシート
又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定・評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0063】(比較例2)実施例1で得られた外層用ペ
レットを単軸押出機に供給し、Tダイから押出し、単層
のシートを得た。得られたシートを、加熱金型を用いて
真空成形を行い、引き続き同一金型で110℃×20秒
間の結晶化処理を行い、成形体を得た。得られたシート
又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定・評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0064】(比較例3)実施例1で得られた内層用ペ
レットを単軸押出機に供給し、Tダイから押出し、単層
のシートを得た。得られたシートを、加熱金型を用いて
真空成形を行い、引き続き同一金型で110℃×20秒
間の結晶化処理を行い、成形体を得た。得られたシート
又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定・評価を行
った。その結果を表1に示す。
【0065】(比較例4)上記の製造方法で得られたポ
リ乳酸系重合体100重量部を同方向2軸延伸押出機に
供給し、溶融混練してストランド上に吐出させた後、ペ
レタイザーでペレット状にカットし、ペレットを得た。
得られたペレットを単軸押出機に供給し、Tダイから押
出し、単層のシートを得た。得られたシートを、加熱金
型を用いて真空成形を行い、引き続き同一金型で110
℃×20秒間の結晶化処理を行い、成形体を得た。得ら
れたシート又は成形体を用いて、上記の物性値等の測定
・評価を行った。その結果を表1に示す。
【0066】
【表1】
【0067】(結果)実施例1〜5は、耐衝撃性、耐熱
性、成形性、べたつきのいずれも問題なく、良好な成形
体が得られた。比較例1は、結晶核剤が入っていないた
め、真空成形金型内でポリ乳酸系重合体の結晶化が十分
に進んでおらず、金型から取り出す際に成形体が変形
し、また、耐熱性についても不十分な結果となった。
【0068】比較例2は、耐熱性及び成形性については
問題なかったが、耐衝撃性を付与する生分解性脂肪族系
ポリエステルがないためにハイドロショット衝撃値が2
8kgf・mmと低く、また落下テストで成形体の割れ
が認められた。比較例3においては、耐衝撃性及び耐熱
性については問題なかったが、真空成形後、金型から離
型する際に、生分解性脂肪族系ポリエステルの粘着に起
因すると思われる離型不良が発生し、成形体が変形し
た。比較例4においては、耐衝撃性、耐熱性及び成形性
のいずれも問題があった。
【0069】
【発明の効果】この発明によると、積層体のうち両外層
は、ポリ乳酸系重合体及び結晶核剤、を含有した外層用
樹脂から構成されるので、成形時に溶融する成分はな
く、金型から取り出す際に変形を生じたり、外部に構成
成分が染み出してべたつきが生じたりすることはなく、
良好な成形性を得ることができ、また耐熱性を付与する
ことができる。
【0070】また、積層体のうち少なくとも1層の内層
は、ポリ乳酸重合体又は生分解性脂肪族系ポリエステル
から選ばれる分解性樹脂と結晶核剤とを含有した内層用
樹脂から構成されるので、耐熱性や耐衝撃性を付与する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AK41A AK41C AK42B AK42D BA02 BA03 BA10A BA10B BA10C BA10D CA30A CA30B CA30C CA30D GB16 JA04B JA04D JA05B JA05D JA11A JA11C JJ03 JK07B JK07D JK10 JL14 YY00A YY00B YY00C YY00D

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2層を有する積層体から形成
    される生分解性複合シートであって、上記積層体の一方
    の層はポリ乳酸系重合体と結晶核剤とを含有した混合物
    から構成され、上記積層体の他方の層はポリ乳酸系重合
    体を除く生分解性脂肪族系ポリエステルと結晶核剤とを
    含有した混合物から構成されることを特徴とする生分解
    性複合シート。
  2. 【請求項2】 上記他方の層を構成する混合物がポリ乳
    酸系重合体を含有することを特徴とする請求項1記載の
    生分解性複合シート。
  3. 【請求項3】 上記積層体が少なくとも3層を有し、上
    記一方の層が上記積層体の両外層を形成し、かつ、上記
    他方の層が上記積層体の両外層に挟まれる内層のうち少
    なくとも1層を形成する請求項1又は2に記載の生分解
    性複合シート。
  4. 【請求項4】 上記一方の層に含有されるポリ乳酸系重
    合体100重量部に対する結晶核剤の組成比が0.5〜
    50重量部であり、かつ、上記積層体全体100重量部
    に対する上記ポリ乳酸系重合体を除く生分解性脂肪族系
    ポリエステルの組成比が3〜80重量部である請求項1
    乃至3のいずれかに記載の生分解性複合シート。
  5. 【請求項5】 上記生分解性脂肪族ポリエステルのガラ
    ス転移温度が0℃以下、20℃での貯蔵弾性率(E’)
    が1×103MPa以下、及び融点が90℃以上である
    請求項1〜4に記載の生分解性複合シート。
  6. 【請求項6】 上記結晶核剤は、ポリ乳酸重合体の融点
    からガラス転移温度まで10℃/minの速度で降温し
    たときに、そのポリ乳酸重合体に結晶を生成する性質を
    付与する能力を有する請求項1乃至5のいずれかに記載
    の生分解性複合シート。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載の生分
    解性複合シートを用いた成形体。
JP2001323721A 2001-10-22 2001-10-22 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体 Expired - Fee Related JP3953773B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001323721A JP3953773B2 (ja) 2001-10-22 2001-10-22 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001323721A JP3953773B2 (ja) 2001-10-22 2001-10-22 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体

Related Child Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005118418A Division JP2005280361A (ja) 2005-04-15 2005-04-15 成形体の製造方法
JP2006208629A Division JP2006321242A (ja) 2006-07-31 2006-07-31 成形体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003127311A true JP2003127311A (ja) 2003-05-08
JP3953773B2 JP3953773B2 (ja) 2007-08-08

Family

ID=19140572

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001323721A Expired - Fee Related JP3953773B2 (ja) 2001-10-22 2001-10-22 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3953773B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004069535A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Tamapoly Co., Ltd. ポリ乳酸多層フィルム及びその成形方法
EP1920921A1 (en) * 2005-08-31 2008-05-14 Toray Industries, Inc. Polylactic acid resin multilayer sheet and molded body thereof
JP2008302615A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mitsui Chemicals Inc 乳酸系ポリマーを含む多層シートおよび成形品
KR101099941B1 (ko) 2010-01-13 2011-12-28 도레이첨단소재 주식회사 내열성과 내충격성이 개선된 토목용 생분해성 다층 시트 및 그 제조 방법

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004069535A1 (ja) * 2003-02-10 2004-08-19 Tamapoly Co., Ltd. ポリ乳酸多層フィルム及びその成形方法
JPWO2004069535A1 (ja) * 2003-02-10 2006-05-25 タマポリ株式会社 ポリ乳酸多層フィルム及びその成形方法
EP1920921A1 (en) * 2005-08-31 2008-05-14 Toray Industries, Inc. Polylactic acid resin multilayer sheet and molded body thereof
JPWO2007026489A1 (ja) * 2005-08-31 2009-03-05 東レ株式会社 ポリ乳酸系樹脂積層シートおよびその成形体
EP1920921A4 (en) * 2005-08-31 2009-07-22 Toray Industries MULTILAYER POLYMIC ACIDIC RESIN FOIL AND MOLDED BODY THEREOF
JP5162900B2 (ja) * 2005-08-31 2013-03-13 東レ株式会社 ポリ乳酸系樹脂積層シートおよびその成形体
JP2008302615A (ja) * 2007-06-08 2008-12-18 Mitsui Chemicals Inc 乳酸系ポリマーを含む多層シートおよび成形品
KR101099941B1 (ko) 2010-01-13 2011-12-28 도레이첨단소재 주식회사 내열성과 내충격성이 개선된 토목용 생분해성 다층 시트 및 그 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP3953773B2 (ja) 2007-08-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100981484B1 (ko) 열성형용 폴리락트산계 중합체 조성물, 열성형용폴리락트산계 중합체 시트, 및 이것을 사용한 열성형체
KR100789050B1 (ko) 생분해성 시이트 및 이 시이트를 이용한 성형체와 그성형체의 제조 방법
KR101118326B1 (ko) 생분해성 적층 시트
EP0883488A1 (en) Compostable multilayer structures and articles prepared therefrom
WO2004007197A1 (ja) 生分解性積層シート、及びこの生分解性積層シートを用いた成形体
JPH09111107A (ja) 生分解性フィルムあるいはシート、および、生分解性プラスチック成形品
JP2003147177A (ja) 生分解性シート及びこのシートを用いた成形体とその成形方法
JP2005280361A (ja) 成形体の製造方法
JP4180606B2 (ja) 生分解性シート及びこのシートを用いた成形体とその成形方法
JP4184108B2 (ja) 生分解性樹脂からなる多層フィルム及びその製造方法
JPH11241009A (ja) ポリ乳酸系樹脂組成物
JP3953773B2 (ja) 生分解性複合シート及びそれを用いた成形体
JP2003003052A (ja) 樹脂組成物、フィルム及び廃棄方法
JP2009062532A (ja) ポリ(ヒドロキシアルカン酸)とポリオキシメチレンを含む熱成形された物品および組成物
JP2006321242A (ja) 成形体
JP3984492B2 (ja) 熱成形用ポリ乳酸系多層シートおよびその成形物
JP5230078B2 (ja) 樹脂組成物およびこれを用いたフィルム
JP4452293B2 (ja) 熱成形用ポリ乳酸系多層シートおよびその成形物
JP2004269606A (ja) 乳酸系樹脂組成物
JP4669890B2 (ja) 熱成形体の製造方法
JP3507777B2 (ja) 生分解性導電性複合成形体及びその製造方法
JP2010254770A (ja) 車両用内装材
JP2006096863A (ja) 脂肪族ポリエステル樹脂組成物フィルム及び用途
JP2001261949A (ja) 生分解性樹脂組成物および成型品
JP2004035897A (ja) 生分解性シート、それを用いた成形体及びキャリアテープ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050215

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050418

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060731

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110511

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120511

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130511

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees