JP2003127190A - 射出成形金型装置 - Google Patents

射出成形金型装置

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JP2003127190A
JP2003127190A JP2001321374A JP2001321374A JP2003127190A JP 2003127190 A JP2003127190 A JP 2003127190A JP 2001321374 A JP2001321374 A JP 2001321374A JP 2001321374 A JP2001321374 A JP 2001321374A JP 2003127190 A JP2003127190 A JP 2003127190A
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molding
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Yoshihito Fukushima
義仁 福島
Takeshi Goko
健 郷古
Jun Shimizu
純 清水
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Sony Corp
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    • B29C45/263Moulds with mould wall parts provided with fine grooves or impressions, e.g. for record discs
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基板の可動金型と外周リング部材に
対する離型性を向上させて、ディスク基板の外観品質と
性能の低下を防止する。 【解決手段】 固定金型3に対して接離方向へ移動可能
に設けられて、固定金型との間にディスク基板2を成形
するキャビティ部5を形成する可動金型4と、固定金型
側のキャビティ形成面に設けられたスタンパ8と、固定
金型に対する可動金型の移動方向と平行に進退可能に設
けられて、ディスク基板の外周端面を成形する成形面2
7を有する外周リング部材11とを備えている。外周リ
ング部材は、第1、第2分割部19,20に分割形成さ
れると共に、両分割端面間に係合面28が設けられてい
る。また、ディスク基板の外周端面の幅方向間に、圧縮
空気を吹き出す吹き出し口31が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光ディスク
や光磁気ディスクなどの光学ディスクのディスク基板を
射出成形する射出成形金型装置に関し、特にディスク基
板の離型性を向上させることが可能な射出成形金型装置
に関する。
【従来の技術】周知のように、例えば、情報記憶媒体で
ある薄肉な光ディスクや光磁気ディスクなどのディスク
基板は、射出成形金型装置を用いた射出成形によって成
形されている。この射出成形金型装置は、図8に示すよ
うに固定金型80と、該固定金型80に接離摺動可能に
設けられた可動金型81と、該両金型80,81の対向
面にそれぞれ形成されて、ディスク基板82を成形する
キャビティ部83と、ディスク基板82の外周端面82
aを成形するための外周リング部材84と、ディスク基
板82に所定の凹凸パターンを転写するスタンパ85
と、固定金型80に対して可動金型81を近接離間させ
る方向に駆動する図外の駆動手段とを備えている。具体
的に説明すれば、前記固定金型80には、スタンパが取
り付けられる固定側鏡面80aが形成されている一方、
可動金型81には、ディスク基板82の主面82bを成
形する可動側鏡面81aが形成されている。また、可動
金型81には、可動側鏡面81aの外周部に、前記外周
リング部材84が固定金型80に対して可動金型81が
近接離間する方向とほぼ平行にキャビティ部83側に対
して移動可能に設けられている。前記キャビティ部83
は、固定金型80に対して可動金型81が型締めされた
際に、可動金型81の可動側鏡面81aと固定金型80
のスタンパの主面85aとの間隙と、前記外周リング部
材84の成形面84aとによって樹脂材料が充填される
ようになっている。前記外周リング部材84は、ほぼ環
状一体に形成されて、内周側にディスク基板82の外周
端面を成形する前記成形面84aが設けられており、可
動金型81内に摺動自在に支持された移動用ピン86a
を介して空気圧若しくは油圧を用いた移動手段86によ
って移動されるようになっている。前記スタンパ85
は、中心孔を有する円盤状に形成されており、固定金型
80の固定側鏡面80aに当接されて、内周側が摺動案
内される円筒状の内周側スタンパガイド87及び外周側
を固定する外周側スタンパホルダー88によってそれぞ
れ固定されている。また、この射出成形金型装置は、型
締めされた際に、外周リング部材84が固定金型80に
近接する方向に所定の押圧力をもって移動されて、外周
リング部材84の外周部が外周側スタンパホルダー88
に当接されたときに、外周リング部材84とスタンパ8
5との間に、キャビティ部83内のガスを排出するため
の排気用の間隙89が確保されている。したがって、こ
の射出成形金型装置は、キャビティ部83にスプルブッ
シュ90内に樹脂通路90aを介して溶融された樹脂材
料が流入されることに伴ってキャビティ部83内の空気
や樹脂材料から発生するガスが前記排気用の間隙89か
ら排出されて、キャビティ部83内に樹脂材料が満たさ
れることにより、樹脂材料の充填が終了する。その後、
樹脂材料の射出が完了して所定時間の冷却中に、ディス
ク基板82にポンチカッター91によって中央孔を形成
し、固定金型80に対して可動金型81が駆動機構によ
って型開きが開始される。続いて、型開きによって、成
形されたディスク基板82が外周リング部材84と可動
金型81とともに矢印a2方向へ後退移動され、その
後、外周リング部材84が移動手段86によって矢印a
1方向へ突出移動してディスク基板82の主面82bの
ほぼ全域が可動金型81の成形面81aから浮き上がっ
て、離型される。その後、ディスク基板82の内周側に
設けられた図外のエジェクト機構のエジェクトピンが矢
印a1方向に移動することによって、ディスク基板82
が可動金型81から排出されて一連の成形工程が終了す
るようになっている。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出成形金型装置にあっては、型開き後において、
可動金型81から外周リング部材84が突出移動してデ
ィスク基板82の主面82aが可動金型81の成形面8
1aから剥離される際に、前記外周リング部材84によ
る押圧力がディスク基板82に十分に伝達されないと、
ディスク基板82の主面82bが可動金型81の成形面
81aに対して全域で浮き上がった状態にすることがで
きずに、ディスク基板82の内周部が可動金型81の成
形面81aに当接して残った状態になる。このため、デ
ィスク基板82の外周部側と内周部側との間に離型マー
クが発生するおそれがある。また、このディスク基板8
2の主面82bと可動金型81の成形面81aとの間
に、圧縮空気を吹き出して可動金型82に対するディス
ク基板82の剥離性を向上させることも考えられるが、
その圧縮空気の吹き出し箇所によっては必ずしも良好な
剥離性が得られない。特に、ディスク基板82の外周端
面82aと外周リング部材84の成形面84aとの剥離
性については十分に考慮されていないため、外周リング
部材84に対するディスク基板82の良好な剥離性が得
られない。本発明は、前記従来の射出成形金型装置の実
状に鑑みて案出されたもので、固定金型と可動金型の型
開き後において、ディスク基板の外周端面側に圧縮空気
を吹き出させて、特に外周リング部材に対するディスク
基板の剥離性を向上させることのできる射出成形金型装
置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、固定金型と、前記固定金型に対して接離可能に設け
られて、固定金型との間にディスク状記録媒体のディス
ク基板を成形するキャビティを形成する可動金型と、前
記固定金型側のキャビティ形成面に設けられて、前記デ
ィスク基板に情報を転写するスタンパと、前記固定金型
に対する可動金型の移動方向と平行に進退可能に設けら
れて、前記ディスク基板の外周端面を成形する成形面を
有する外周リング部材とを備えた射出成形金型装置にお
いて、前記外周リング部材を、前記成形面の幅方向中途
から分割形成すると共に、該分割端面より前記ディスク
基板の外周端面にエアーを吹き出す吹き出し口を形成し
たことを特徴としている。したがって、この発明によれ
ば、固定金型と可動金型との離型後で、外周リング部材
が可動金型から突出移動する際に、前記空気集合通路か
ら吹き出し口に流入した圧縮空気は、この吹き出し口か
らディスク基板の外周端面の幅方向のほぼ中央部位に直
接突き当たって、該ディスク基板の外周端面とこの外周
端面を成形した外周リング部材との成形面との間に流出
すると共に、可動金型の成形面とディスク基板の主面と
の間に回り込みながらディスク基板の中央方向へ流入す
る。したがって、外周リング部材に対するディスク基板
の外周端面の剥離性が向上すると共に、可動金型の成形
面に対するディスク基板の剥離性が向上する。請求項2
に記載の発明は、前記外周リング部材の分割部の内周部
に、前記ディスク基板の外周部に係合する係合面を形成
すると共に、前記係合面の近傍に空気集合通路を円環状
に形成し、かつ、前記係合面に前記空気集合通路に連通
する複数の前記吹き出し口を径方向に沿って形成したこ
とを特徴としている。請求項3に記載の発明は、前記外
周リング部材の前記係合面によって前記ディスク基板の
外周部の突き出しを行わせしめて離型させることを特徴
としている。
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
について、光磁気ディスクのディスク基板を成形する射
出成形金型装置を図面に基づいて詳述する。本発明に係
る射出成形金型装置は、例えば、ISO/IEC152
8規格に準拠する光磁気ディスクに用いられる直径13
0mmのディスク基板を成形するために適用される。この
光磁気ディスクは、例えば記録容量が5.2ギガバイト
とされている。この射出成形金型装置1は、図1に示す
ようにディスク基板2を成形するキャビティ部5を有す
る一組の固定金型3と可動金型4と、これら固定金型3
及び可動金型4がそれぞれ取り付けられる固定側取付板
6及び可動側取付板7と、ディスク基板2に所定の凹凸
パターンを転写するためのスタンパ8と、このスタンパ
8の外周部を固定金型3に固定するための外周側スタン
パホルダー9とスタンパ8の内周部を案内する内周スタ
ンパーガイド10と、ディスク基板2の外周端面2aを
成形する外周リング部材11とを備えている。また、こ
の射出成形金型装置1は、固定金型3に対して可動金型
4をガイドする枠型12と、キャビティ部5の大きさを
調整するための調整用スペーサ13と、ディスク基板2
の中心孔近傍のゲートを切断するゲートカットパンチ1
4とを備えている。前記固定金型3は、図1に示すよう
に、スタンパ8が取り付けられる固定側鏡面15が設け
られている一方、可動金型4は、固定金型3に対向して
配設されており、固定金型3に対して矢印a1方向及び
矢印a2方向に移動可能に設けられている。また、この
可動金型4は、ディスク基板2の主面2bを成形する可
動側鏡面16(以下、成形面16という。)が設けられ
ている。さらに、固定金型3及び可動金型4には、キャ
ビティ部5を冷却するための冷却水などが流通する温度
調節回路17,17がそれぞれ設けられている。前記固
定側取付板6と固定金型3の中央には、図示しない射出
成形機のスクリューによって射出された溶融樹脂材料が
流入するスプールブッシュ18が設けられている。樹脂
材料としては、例えばポリカーボネート、PMMA(ポ
リメタクリル酸メチル)等が用いられる。また、前記可
動側取付板7及び可動金型4の中央には、前記ゲートカ
ットパンチ14が移動可能に設けられている。前記スタ
ンパ8は、中心孔を有する円盤状に形成されており、キ
ャビティ部5に臨む面に、例えばプリグルーブ及びプリ
フォーマットピットなどの所定の凹凸パターンが設けら
れていると共に、固定金型3の固定側鏡面15側に当接
固定されている。前記外周側スタンパホルダー9は、ほ
ぼ円筒状に形成されており、内周部にスタンパ8の外周
部に係合する係合鍔部9aが一体に形成されている。前
記外周リング部材11は、図1、図2(A)及び図3
(A)(B)に示すように、外周側スタンパホルダー9
側と可動金型4側とに2分割形成されて、第1分割部1
9と第2分割部20とを図外の締結手段であるボルトと
ナットによって一体的に結合されて構成されており、全
体がほぼ円環状に形成されていると共に、可動金型4の
成形面16の外周側に位置して配置されている。また、
外周リング部材11は、可動金型4に、固定金型3に対
するの移動方向と平行に前進する矢印a1方向及び後退
するa2方向に進退可能に設けられていると共に、可動
金型4及び可動側取付板7の各内部に設けられた駆動機
構である複数の突出ロッド21が空気通路22を介して
供給された圧縮空気によって前進駆動するようになって
いる。また、前記外周リング部材11は、最大突出量が
1.4mm〜1.7mm程度に設定されており、したがっ
て、型締め時に成形されるディスク基板2の厚さに等し
い1.2mmとされた所定の突出量が、型開き時に0.2
mmから0.5mm程度矢印a1方向に前進するようになっ
ている。また、外周リング部材11は、型締め時にスタ
ンパ8の主面に対向する対向面とスタンパ8の主面との
間に、キャビティ部5内に発生するガスを排気するため
の排気用間隙23が形成されている。この排気用間隙2
3は、約20μm程度に設定され、これによって溶融樹
脂材料が排気用間隙23内に流入するのを防止して、成
形されたディスク基板2の外周縁にバリが発生すること
が防止されている。また、この外周リング部材11は、
第1分割部19の内周側にスタンパ8方向へ突出した環
状突起24が設けられ、この環状突起24の垂直な内周
面25と、該環状突起24側の第2分割部20の内周端
部の垂直な内周面26が、ディスク基板2の外周端面2
aを成形するための成形面27になっている。したがっ
て、前記キャビティ部5は、固定金型3のスタンパ8の
主面と、可動金型4の成形面16及び外周リング部材1
1の成形面27とによって構成されており、その幅Wが
1.2mmとなるように設定されている。また、前記成形
面27を構成する前記第1分割部19の内周面25と第
2分割部20の内周面26とは、該第2分割部20側が
突出した段差状に形成され、この水平な段差面が、ディ
スク基板2の厚さ方向のほぼ中央に位置してディスク基
板2の外周部に係合する係合面28として形成されてい
る。この係合面28は、図2(A)に示すように、ディ
スク基板2の主面2bに平行に形成されていると共に、
ディスク基板2の外周に渡って連続した環状面として形
成されている。また、この係合面28は、ディスク基板
22の径方向の幅Wが0.15〜0.4mmに設定されて
いる(好ましくは0.25〜0.35mm)。また、外周
リング部材11の両分割部19,20は、外周リング部
材11の軸方向の厚さ幅のほぼ中央位置から径方向に沿
って分割形成されて、その両分割端面の突き合わせ端縁
29が、図2(A)も示すように水平な前記環状突起2
4側から下方へ所定範囲まで傾斜状に形成され、ここか
らさらに水平に形成されている。そして、前記突き合わ
せ端縁29の傾斜部に、前記第2分割部20の傾斜状分
割面を切欠して前記空気集合通路30が形成されている
と共に、突き合わせ端縁29の前記環状突起24側の水
平部に、前記空気集合通路30と連通する吹き出し口3
1が形成されている。前記空気集合通路30は、図1及
び図2(A)に示すように、突き合わせ端縁29の傾斜
部全体に形成されて、ほぼ截頭円錐状に形成されている
と共に、ほぼ中央位置に、第1分割部19内に形成され
た空気供給通路32が連通しており、この空気供給通路
32から供給された圧縮空気を円環状に集合させるコレ
クタとして機能するようになっている。また、前記空気
供給通路32は、第1分割部19の円周方向位置の4カ
所に形成され、それぞれが制御バルブやエアーポンプな
どからなる図外の圧縮空気供給回路に接続されている。
また、吹き出し口31の外周側の両分割端縁には、吹き
出し口31内の圧縮空気が分割端縁を介して外部へリー
クするのを防止する円環状のシール部材33が、第2分
割部20の分割面に形成されたシール溝34内に嵌着さ
れている。前記吹き出し口31は、図2(A)及び図3
(A)(B)に示すように第1分割部19の環状突起2
4側の分割面に径方向に沿って溝状に形成され、円周方
向の等間隔位置に8つ形成されていると共に、各先端開
口31aが前記係合面28に沿って水平に形成されてい
る。したがって、この各先端開口31aは、成形された
ディスク基板2の幅方向のほぼ中央部位に径方向から指
向して、前記係合面28で成形されるディスク基板22
の段差面に圧縮空気を直接的に吹き出すようになってい
る。また、この吹き出し口31は、その高さ(溝深さ)
Hが0.015〜0.03mmに設定されていると共に、
幅長さが3〜5mmに設定されている。このように、この
吹き出し口31は、開口面積が微少に設定されているた
め、キャビティ部5内に流入した溶融樹脂が吹き出し口
31内に流入するのを防止することが可能になる。以
下、本実施形態の射出成形金型装置1の作用について説
明すれば、この射出成形金型装置1は、固定金型3に対
して可動金型4が図1の矢印a1方向に移動されて型締
めされる。型締めされるとき、外周リング部材11の成
形面27は、固定金型3に対して可動金型4が矢印a1
方向に移動されることによって、固定金型3の外周側ス
タンパホルダー9に当接されるため、スタンパ8に対し
て相対的に矢印a2方向に後退して、成形されるディス
ク基板2の厚さに等しい所定の突出量をもって突出され
る。その後、可動金型4の成形面16に対して所定の突
出量とされた外周リング部材11の成形面27と、スタ
ンパ8の主面及び可動金型4の成形面16とからなるキ
ャビティ部5内に、図示しない射出成形機によってスプ
ールブッシュ18内の樹脂通路18aを介して溶融樹脂
材料が充填される。続いて、キャビティ部5内に溶融樹
脂材料に充填が完了した後、保圧、冷却が開始されてこ
れに遅延してゲートカットパンチ14が矢印a1方向に
移動されることにより、ディスク基板2の中心孔近傍の
ゲートが切断されて、所定の冷却時間を経た後に型開き
される。その後、固定金型3に対して可動金型4が矢印
a1方向に移動されて型開きされ、この型開き時に、デ
ィスク基板22は、固定金型3に対して可動金型4と一
体的に矢印a2方向に移動しようとするが、外周リング
部材11が、可動金型4の成形面16に対して矢印a1
方向に前進して最大突出量をもって突出される。そし
て、このとき、前記圧縮空気供給回路から各空気供給通
路32に圧縮空気が供給され、この圧縮空気は、そのま
ま空気集合通路30に流入し、ここから、さらに各吹き
出し口31に分流して、各吹き出し口31の先端開口3
1aから係合面28を介してディスク基板2の外周端面
2aのほぼ中央部位の段差面に直接吹き付けられる。そ
の後、この圧縮空気は、ディスク基板2の段差面から外
周端面2a全体に行き渡り、さらにディスク基板2の主
面2bの外周部と可動金型4の成形面16との間にそれ
ぞれ回り込んで、主面2bの内周部まで流入してディス
ク基板2の主面2b全体に行き渡り、成形面16との間
に空気層を形成する。したがって、ディスク基板2は、
主面2bが可動金型4の成形面16に対して良好に離型
されると共に、外周部が外周リング部材11の係合面2
8に係合された状態になる。その後、図外のインジェク
トピンが矢印a1方向に移動することにより、ディスク
基板2が外周リング部材11の係合面28から外れて可
動金型4から排出される。排出されたディスク基板2
は、図外の例えば保持手段の吸着部材によって吸着され
て取り出され次工程に搬送される。以上のように、本実
施形態の射出成形金型装置1及びその成形方法によれ
ば、ディスク基板2の外周部に係合する係合面28を設
けたことによって、離型時において外周リング部材11
を突出動作させることにより、可動金型4の成形面16
に対してディスク基板2を主面2bの全域で均一に所定
量だけ離間させるように浮上させて離型することができ
るため、成形されたディスク基板22の主面に離型マー
クを発生させることを防止できる。しかも、この射出成
形金型装置1及びその成形方法では、前記外周リング部
材11が可動金型4から突出動作するに先立つかあるい
は同期性をもって空気集合通路30に流入した圧縮空気
を、各吹き出し口31からディスク基板2の外周端面2
aのほぼ中央部位に直接吹き付けるようにしたため、こ
の圧縮空気がディスク基板2の外周端面2aや主面2b
側に回り込んでこれらの部位に空気層を形成するから、
ディスク基板2を可動金型4の成形面16や外周リング
部材11の係合面28からの剥離性が良好になる。特
に、前記圧縮空気を最初にディスク基板2の外周端面2
aのほぼ中央部位の段差面に直接的に吹き付けたことか
ら、この段差面とこれが当接する係合面28との間の良
好な剥離性は勿論のこと、該圧縮空気をディスク基板2
の主面2b全体に十分かつ速やかに行き渡らすことが可
能になるため、ディスク基板2の可動金型4や外周リン
グ部材11からの剥離性がさらに良好になる。なお、本
実施形態では、係合面28は、ディスク基板2の主面2
bに平行して形成されているが、これに限らず図2
(B)に示すように例えば30°、45°の勾配面28
a(面取り状)として空気の回り込みをし易くしてもよ
い。また、前記空気集合通路30によって圧縮空気を各
吹き出し口31へ均一に分散供給させることができるた
め、該各吹き出し口31から吹き出される圧縮空気をデ
ィスク基板2の外周端面2aやディスク基板2と可動金
型4の成形面16との間へ均一に供給することができ
る。そして、前記射出成形金型装置1で成形されたディ
スク基板2と、前記圧縮空気の吹き出し機構を持たない
装置で成形されたディスク基板2とを偏向板に通して観
察すると、吹き出し機構を持たない装置で成形されたデ
ィスク基板2は外周のエッジから2〜3mm程度内側まで
偏向異常がみられたものが存在したが、本実施形態の装
置1で成形したものは偏向異常はみられなかった。次
に、本発明の射出成形金型装置1によって成形された前
記ディスク基板2を用いて作成したMOディスク(以
下、ディスクAという。)と、吹き出し機構を持たない
従来の金型装置で成形した通常のディスク基板2を用い
て作成したMOディスク(以下、ディスクBという。)
の具体的なシグナルバランス信号などを実験的に観察し
た。前記MOディスクA、Bは、図4に示すように、デ
ィスク基板2(a)と、該ディスク基板aの上に形成さ
れた記録層bと、該記録層bの上に形成された保護層c
とから構成されている。前記記録層bは、SiNなどか
らなる第1の誘電体膜dと、光磁気記録用の磁性材料か
らなる光磁気記録膜eと、SiNなどからからなる誘電
体膜fと、Alなどからなる反射膜gとが積層されて構
成されている。これらディスクA、Bの外周エッジから
2mmの位置(半径41mm)における差信号の波形を図5
及び図6に示す。記録データとしては、最短マーク長
(0.385μm)のマークとスペースの繰り返し信号
(2T信号)を記録している。図中のI2Tが記録信号
の振幅を表し、ISIがマイクロクラックによる信号の
揺らぎである。この信号の揺らぎ(ISI)を最短マー
ク長を記録した際の振幅(I2T)で規格した値がシス
テム上重要である。今回の実験結果では、半径41mmに
おけるISI/I2Tの値はディスクAでは0.08程
度であったのに対して、ディスクBでは0.37であっ
た。また、ISI/I2Tを各半径毎に測定したデータ
を図7に示す。ディスク基板2の外径が半径で43mmな
ので、半径40mmの位置が、外周エッジから3mmのとこ
ろに相当する。これらの結果からも明らかなように、吹
き出し機構を有さないディスクBよりも、前記本実施形
態のように吹き出し機構を有する外周リング部材11で
成形したディスクAの方が優位性がみられた。本発明
は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例
えばスタンパ8を固定金型3ではなく、可動金型4に取
り付けることも可能であり、この場合はディスク基板2
の外周端を決めるのは外周スタンパホルダー9の内周面
であるから、この内周面に前記と同様な吹き出し口31
を設け、これによって、外周エッジにマイクロクラック
や偏光異常のないディスク基板2を成形することが可能
になる。また、空気集合通路は、必ずしも両分割端面間
に形成する必要はない。また、本発明は、前記MOディ
スクの成形だけではなく、相変化ディスクなどのディス
ク基板2あるいは直径90mmタイプのディスク基板の成
形にも広く適用できることはいうまでもない。
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の発明によれば、圧縮空気を、各吹き出し口から
ディスク基板の外周端面のほぼ中央位置に吹き付けるよ
うにしたため、この圧縮空気がディスク基板の外周端面
やディスク基板の主面と可動金型の成形面との間に回り
込んでこれらの部位に空気層を形成するから、可動金型
や外周リング部材に対するディスク基板の剥離性が良好
になる。特に、前記圧縮空気を最初に外周端面のほぼ中
央位置に直接的に吹き付けたことから、この外周端面と
これが当接する外周リング部材の成形面との間の良好な
剥離性は勿論のこと、該圧縮空気をディスク基板の主面
側へ十分かつ速やかに行き渡らすことが可能になるた
め、可動金型や外周リング部材に対するディスク基板の
剥離性がさらに良好になる。この結果、ディスク基板の
離型マークの発生を効果的に防止することができ、しか
も、単に圧縮空気を吹きつけて剥離するため、ディスク
基板2の外観品質を低下させることがないばかりか、製
品の機能に影響を与えることもない。請求項2に記載の
発明によれば、外周リング部材に、ディスク基板の外周
部に係合する係合面を設けたことによって、離型時にお
いて外周リング部材を突出動作させることにより、可動
金型の成形面に対してディスク基板を主面の全域で均一
に所定量だけ離間させるように浮上させて離型すること
ができるため、前記圧縮空気による良好な剥離性と相俟
ってディスク基板の可動金型からの離型性を一層向上さ
せることができる。請求項3に記載の発明によれば、前
記外周リング部材の前記係合面によって前記ディスク基
板の外周部の突き出しを行わせしめて離型させるように
したため、前記ディスク基板の離型性がさらに良好にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形金型装置の実施形態を示す断
面図。
【図2】Aは図1のA部拡大図、Bは他例を示す拡大
図。
【図3】Aは本実施形態に供される外周リング部材の一
方の分割部の斜視図、Bは他方の分割部の斜視図。
【図4】本実施形態の射出成形金型装置で成形されたデ
ィスク基板2の上面に記録層等を積層したMOディスク
の要部拡大断面図。
【図5】本実施形態における半径41mmに設定されたデ
ィスク基板2を用いたMOディスクのMO信号の特性
図。
【図6】従来の射出成形金型装置で成形した半径41mm
に設定されたディスク基板2を用いたMOディスクのM
O信号の特性図。
【図7】シグナルインバランス信号の半径依存性の特性
図。
【図8】従来の射出成形金型装置を示す断面図。
【符号の説明】
1…射出成形金型装置 2…ディスク基板 2a…外周端面 2b…主面 3…固定金型 4…可動金型 5…キャビティ部 8…スタンパ 11…外周リング部材 19…第1分割部 20…第2分割部 27…成形面 28…係合面 29…突き合わせ端縁 30…空気集合通路 31…吹き出し口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 純 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 Fターム(参考) 4F202 AH38 AH79 CA11 CB01 CK06 CK53 CK74 CM04 CM08

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定金型と、 前記固定金型に対して接離可能に設けられて、固定金型
    との間にディスク状記録媒体のディスク基板を成形する
    キャビティを形成する可動金型と、 前記固定金型側のキャビティ形成面に設けられて、前記
    ディスク基板に情報を転写するスタンパと、 前記固定金型に対する可動金型の移動方向と平行に進退
    可能に設けられて、前記ディスク基板の外周端面を成形
    する成形面を有する外周リング部材とを備えた射出成形
    金型装置において、 前記外周リング部材を、前記成形面の幅方向中途から分
    割形成すると共に、該分割端面より前記ディスク基板の
    外周端面にエアーを吹き出す吹き出し口を形成したこと
    を特徴とする射出成形金型装置。
  2. 【請求項2】 前記外周リング部材の分割部の内周部
    に、前記ディスク基板の外周部に係合する係合面を形成
    すると共に、前記係合面の近傍に空気集合通路を円環状
    に形成し、かつ、前記係合面に前記空気集合通路に連通
    する複数の前記吹き出し口を径方向に沿って形成したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の射出成形金型装置。
  3. 【請求項3】 前記外周リング部材の前記係合面によっ
    て前記ディスク基板の外周部の突き出しを行わせしめて
    離型させることを特徴とする請求項2に記載の射出成形
    金型装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NL1027454C2 (nl) * 2004-11-09 2006-05-10 F T Engineering B V Matrijsdeelsamenstel.
EP2465659A1 (en) * 2010-12-20 2012-06-20 Axxicon Moulds Eindhoven B.V. Die stamper assembly, injection compression moulding apparatus and method of manufacturing optical data carriers

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EP2465659A1 (en) * 2010-12-20 2012-06-20 Axxicon Moulds Eindhoven B.V. Die stamper assembly, injection compression moulding apparatus and method of manufacturing optical data carriers

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