JP2003126864A - 電気透析装置用ガスケット及びこれを用いる電気透析装置 - Google Patents

電気透析装置用ガスケット及びこれを用いる電気透析装置

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JP2003126864A
JP2003126864A JP2001332213A JP2001332213A JP2003126864A JP 2003126864 A JP2003126864 A JP 2003126864A JP 2001332213 A JP2001332213 A JP 2001332213A JP 2001332213 A JP2001332213 A JP 2001332213A JP 2003126864 A JP2003126864 A JP 2003126864A
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gasket
liquid
treated
gasket body
electrodialysis
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Shigeru Narakino
滋 楢木野
Kiyoaki Matsui
清明 松井
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力損失を増大させることなく被処理液の流
路の安定性を高めて電気透析の効率を向上できると共
に、被処理液を所定流量の範囲で流すことができる作動
性に優れた電気透析装置用ガスケットを提供し、装置の
大型化に対応して電気透析の制御性、経済性に優れた電
気透析装置を提供する。 【解決手段】 平板状に形成された電極板間に陰陽2種
のイオン交換膜を交互に並列させ、それぞれ隣接する前
記イオン交換膜間に形成された流路に被処理液を流しな
がら前記電極板間に電圧を印加して電気透析を行なう電
気透析装置に適用される電気透析装置用ガスケット6で
あって、イオン交換膜間にその周辺部が密着して配置さ
れ、内部にそれぞれ独立した複数系列からなる流路パタ
ーンを有した被処理液の蛇行流路11、12が、ガスケ
ット本体10の表裏面に貫通形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰陽2種類のイオ
ン交換膜を利用した電気透析によって被処理液に脱塩等
の処理を施す電気透析装置、及びこれに適用される電気
透析装置用ガスケットに関する。
【0002】
【従来の技術】電気透析装置は一般的に、平板状に形成
された陰極板と陽極板との間に、陰イオン交換膜と陽イ
オン交換膜とがガスケットを介在させることより所定の
間隔で交互に多数積層されて構成され、その平板状のガ
スケットには、処理液が流れる流路が開口して形成され
ている。そして、陰イオン交換膜又は陽イオン交換膜を
挟んで互いに隣接するガスケット同士は、一方のガスケ
ットの流路に、例えば脱塩させる海水等の被処理液が流
れ、他方のガスケットの流路には、例えば、脱塩された
塩分を蓄積させる海水等の被処理液が流れるようになっ
ている。
【0003】図4は、従来の電気透析装置で使用される
ガスケットの平面図である。このガスケットAは、特開
昭57−24604号公報(同公報では「室枠」となっ
ている。)に記載されているものであり、厚さが0.7
5mmである。このガスケットAには、被処理液が蛇行
して流れる蛇行流路Bが2ケ所に形成され、両蛇行流路
Bは、連絡路Cによって直列に連通接続されている。ガ
スケットAの表面には、陰陽2種類のイオン交換膜のう
ち一方の種類のイオン交換膜Dが配置され、ガスケット
Aの裏面には、図示を省略した他方の種類のイオン交換
膜が配置される。このガスケットAでは、蛇行する蛇行
流路Bが形成されているので、イオン交換膜Dを全体に
亘って有効利用することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の電気透析装置で
は、以下のような課題があった。
【0005】(1)電気透析装置の大型化に伴うガスケ
ットAの面積増大に起因して、ガスケットAに形成する
蛇行流路Bの流路幅を広くする必要が生じる。しかし、
蛇行流路Bの流路幅を広くすると、厚さの薄いガスケッ
トAと陰陽2種類のイオン交換膜との積層体が電極板を
介して両側から所定の圧力で押圧されているので、ガス
ケットAを挟んで対向して配置された陰陽2種類のイオ
ン交換膜同士がこの開口した蛇行流路の部分で変形した
り接触したりして流路を狭めて部分的な圧力損失が生
じ、被処理液の均一な流れが損なわれ電気透析の効率が
悪くなるという課題があった。
【0006】(2)被処理液の流路が1系列しかないの
でガスケットAに隣接する陰陽2種類のイオン交換膜同
士が流路内で接触し変形したり、固形物などが流路に付
着したりして閉塞した場合等に、被処理液を所定流量の
範囲で流すことが困難となり、電気透析装置の作動安定
性に欠けるという課題があった。
【0007】(3)被処理液の成分や粘性等の透析条件
の変動に応じて、電気透析装置に供給する被処理液の流
量を調整する必要があるが、イオン交換膜間に処理液の
流路が1系列しかなくイオン交換膜間の各部位毎に流量
を調整することができず電気透析の制御性に欠けるとい
う課題があった。
【0008】(4)ガスケットAを挟んで互いに隣接す
る陰陽2種類のイオン交換膜D同士の接触を防止するた
めに接触防止部材が必要となるが、このために製造コス
トの上昇を招き、経済性に欠けるという課題があった。
【0009】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたもので、圧力損失を増大させることなく被処理
液の流路の安定性を高めて電気透析の効率を向上できる
と共に、被処理液を所定流量の範囲で流すことができる
作動性に優れた電気透析装置用ガスケットを提供し、装
置の大型化に対応して電気透析の制御性、経済性に優れ
た電気透析装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の電気透析装置用ガスケットは、平板状に形
成された電極板間に陰陽2種のイオン交換膜を交互に並
列させ、それぞれ隣接する前記イオン交換膜間に形成さ
れた流路に被処理液を流しながら前記電極板間に電圧を
印加して電気透析を行なう電気透析装置に適用される電
気透析装置用ガスケットであって、前記イオン交換膜間
にその周辺部が密着して配置され、内部にそれぞれ独立
した複数系列からなる蛇行した流路パターンで形成され
た被処理液の流路が、ガスケット本体の表裏面に貫通形
成されていることを特徴としている。
【0011】このため、本発明によれば、圧力損失を増
大させることなく被処理液の流路の安定性を高めて電気
透析の効率を向上できると共に、被処理液を所定流量の
範囲で流すことができる作動性に優れた電気透析装置用
ガスケットを提供できる。
【0012】本発明の電気透析装置用ガスケットを用い
る電気透析装置は、電気透析装置用ガスケットと、前記
電気透析装置用ガスケットを介して互いに所定の間隔を
有して積層されるイオン交換膜とを有していることを特
徴とする。
【0013】このため、圧力損失を増大させることなく
被処理液の流路の安定性を高めて電気透析の効率を向上
できると共に、装置の大型化に対応して電気透析の制御
性、経済性に優れた電気透析装置を提供することができ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の電気透析装置用
ガスケットは、板状に形成された電極板間に陰陽2種の
イオン交換膜を交互に並列させ、それぞれ隣接するイオ
ン交換膜間に形成された流路に被処理液を流しながら電
極板間に電圧を印加して電気透析を行なう電気透析装置
に適用される電気透析装置用ガスケットであって、イオ
ン交換膜間にその周辺部が密着して配置され、内部にそ
れぞれ独立した複数系列からなる蛇行した流路パターン
で形成された被処理液の流路が、ガスケット本体の表裏
面に貫通形成されて構成されている。
【0015】この構成によって以下の作用が得られる。
【0016】(1)ガスケット本体に複数のそれぞれ独
立した系列の蛇行した被処理液の流路が並列に形成され
ているので、流路が1本の場合と比べて、各流路を流れ
る被処理液の流量を少なくしてその圧力損失を小さくで
き、少ない動力で被処理液を流路に供給できその動作性
に優れる。
【0017】(2)被処理液の流路が、それぞれ独立し
た系列としてガスケット本体に複数形成されているの
で、総流路断面積が一定の場合に流路の幅を狭くでき、
これによって流路がガスケット本体やイオン交換膜の変
形により狭められるようなことがなく安定性に優れ、電
気透析装置を効率的に稼動させることができる。
【0018】(3)ガスケット本体に隣接して配置され
るイオン交換膜同士が流路内で接触し変形したり、固形
物などが流路に付着したりして閉塞した場合等でも、閉
塞されていない流路を用いて被処理液を流すことがで
き、被処理液を所定流量の範囲で供給でき、電気透析装
置の作動安定性に優れている。
【0019】(4)被処理液の成分や粘性等の透析条件
の変動に応じて、電気透析装置の各系列毎に流す被処理
液の流量を調整することもできるので、装置稼動時の制
御性に優れ、作動効率に優れている。
【0020】(5)流路の流路幅を狭くできるので、ガ
スケットを挟んで互いに隣接するイオン交換膜同士の接
触を防止する接触防止部材を不要として、その結果、製
造コストの低減を図ることができる。
【0021】ここで、流路パターンは、独立して形成さ
れた複数の流路系列からなる。この各流路系列は、それ
ぞれ被処理液の供給部及び排出部と、供給部及び排出部
間に連設して配置されイオン交換膜の面上を蛇行又は屈
曲し、又は直線状に覆うようにして形成される流路部と
を備えている。平板状に形成されたガスケット本体を所
定の流路パターンで打ち抜くようにして形成されるよう
になっている。
【0022】ガスケット本体は、平板状に薄く形成さ
れ、ウレタンゴム等の合成樹脂製や金属製、又は金属板
を心材として表裏面を合成樹脂で被覆したものなどを用
いることができる。
【0023】イオン交換膜は、陰イオン交換膜と陽イオ
ン交換膜との2種類の平板状の膜状体で構成され、ガス
ケット本体を介してこれらの膜状体をそれぞれ交互に積
層させて用いられる。
【0024】請求項2に記載の電気透析装置用ガスケッ
トは、請求項1に記載の発明において、ガスケット本体
が所定の弾性を有する弾性材によって形成されて構成さ
れている。
【0025】この構成によって、請求項1の作用の他、
以下の作用が得られる。
【0026】(1)ガスケット本体を挟んで互いに隣接
する両イオン交換膜の面にガスケット本体を密着させる
ことができ、ガスケット本体の流路を流れる被処理液の
漏出を効果的に防止できる。
【0027】(2)弾性材が所定の弾性を有するので、
両サイドのイオン交換膜間の間隔が確実に維持でき、各
ガスケット本体に形成される被処理液の流路断面積を一
定に保持できる。
【0028】ここで弾性材としては、例えばウレタンゴ
ムなどの合成樹脂や発泡合成樹脂、天然ゴム等であれば
良い。
【0029】請求項3に記載の電気透析装置用ガスケッ
トは、請求項1又は2に記載の発明において、ガスケッ
ト本体の流路の蛇行した部分の最も内側に位置した個所
に、隣接するイオン交換膜間や電極板とイオン交換膜間
の間隔を固定するスペーサ等の固定支持部材が配置され
て構成されている。
【0030】この構成によって、請求項1又は2の作用
の他、以下の作用が得られる。
【0031】(1)ガスケット本体における各流路の互
いに隣接する蛇行部分同士を隔てる隔壁が、蛇行した流
路を流れる被処理液によって移動するのを防止でき、移
動した隔壁によって蛇行した流路が塞がれたり、流路の
流路幅が狭められたりするのを防止することができる。
【0032】なお、固定支持部材としては、例えばボル
ト,ピン,ボス等の締結具であっても良く、あるいは、
接着剤や粘着テープ等の貼着材であっても良い。
【0033】請求項4に記載の電気透析装置用ガスケッ
トは、請求項1乃至3の内いずれか1項において、ガス
ケット本体が剛性を有する剛性材と剛性材を挟み込んだ
弾性を有する弾性材とを有する複合材によって形成され
て構成される。
【0034】この構成によって、請求項1乃至3の内い
ずれか1項の作用の他、以下の作用が得られる。
【0035】(1)ガスケット本体を挟んで互いに隣接
する両イオン交換膜にガスケット本体の弾性材を密着さ
せることができ、ガスケット本体の流路からの被処理液
の漏出を防止する封止性に優れている。
【0036】(2)ガスケット本体における蛇行した各
流路の互いに隣接する蛇行部分同士を隔てる隔壁が、流
路を流れる被処理液の圧力によって移動するのを、ガス
ケットの剛性材によって防止することができ、移動した
隔壁によって蛇行流路が塞がれたり、蛇行流路の流路幅
が狭められたりするのを防止することができる。
【0037】(3)剛性材によってガスケット本体の剛
性を高めているので、ガスケットの組み付けを容易にし
て製造効率の向上を図ることができる。
【0038】ここで、弾性材は例えば合成ゴム,発泡合
成樹脂,や天然ゴム等であれば良い。剛性材としては、
例えば金属,合成樹脂,セラミツク等であれば良い。
【0039】請求項5に記載の電気透析装置用ガスケッ
トは、請求項4に記載の発明において、剛性材が合成樹
脂製又は金属製であるように構成されている。
【0040】この構成によって、請求項4の作用の他、
以下の作用が得られる。
【0041】(1)剛性材を合成樹脂製にした場合に
は、ガスケット本体の軽量化を図ることができ、経済性
や耐久性にも優れる。
【0042】(2)剛性材を金属製にした場合には、剛
性材の肉厚を薄くでき、ガスケット本体の肉厚の薄肉化
を図ることができ、隣接する陰陽のイオン交換膜間の間
隔を小さく設定して電気透析の効率を高めることができ
る。
【0043】請求項6に記載の電気透析装置は、請求項
1乃至5の内いずれか1項に記載の電気透析装置用ガス
ケットと、電気透析装置用ガスケットを介して互いに所
定の間隔を有して積層されるイオン交換膜とを有して構
成されている。
【0044】この構成によって、以下の作用が得られ
る。
【0045】(1)ガスケット本体に複数のそれぞれ独
立した系列の被処理液の流路が並列に形成されているの
で、各流路を流れる被処理液の流量を少なくして、被処
理液を流路に供給できその動作性に優れる。
【0046】(2)独立した系列の流路がガスケット本
体に複数形成されるので、総流路断面積が一定の場合に
流路の幅を狭くでき、これによって流路がガスケット本
体やイオン交換膜の変形により狭められるようなことが
なく安定性に優れ、電気透析装置を効率的に稼動でき
る。
【0047】(3)ガスケット本体に隣接して配置され
るイオン交換膜同士が流路内で接触し変形したり、固形
物などが流路に付着したりして閉塞した場合等でも、閉
塞されていない流路を用いて被処理液を流すことがで
き、被処理液を所定流量の範囲で供給でき、電気透析装
置の作動安定性に優れている。
【0048】(4)被処理液の成分や粘性等の透析条件
の変動に応じて、電気透析装置の各系列毎に流す被処理
液の流量を調整することもできるので、装置稼動時の制
御性に優れ、作動効率に優れている。
【0049】(5)ガスケットを挟んで互いに隣接する
イオン交換膜同士の接触を防止する接触防止部材を不要
として、製造コストの低減を図ることができる。
【0050】(実施の形態1)図1は、本発明の実施の
形態1の電気透析装置用ガスケットを用いる電気透析装
置を槻略的に示す分解図であり、図2は本発明の実施の
形態1の電気透析装置用ガスケットの平面図である。
【0051】図1において、1は供給される被処理液を
電気透析する電気透析装置、2は電気透析装置1の平板
状に形成された陰極板、3は陰極板2に対向してその端
部側に配置された陽極板、4、5は陰極板2及び陽極板
3の間にそれぞれ交互に積層されて配置される陰イオン
交換膜、陽イオン交換膜、6は隣接する陰イオン交換膜
4及び陽イオン交換膜5間や各陰、陽電極2、3と陰、
陽イオン交換膜4、5間に介挿される電気透析装置用ガ
スケット、7は陰極板2の外側に配置され被処理液が供
給される処理液供給部7aを備えたケース部材、8は陽
極板3の外側に配置され電気透析処理された被処理液が
排出される処理液排出部8aを備えたケース部材であ
る。
【0052】図2において、10は電気透析装置用ガス
ケット6のウレタンゴムなどからなる薄肉の平板状に形
成されたガスケット本体、11はガスケット本体10に
蛇行して形成された第1系列の蛇行流路、12は第1系
列の蛇行流路11に並列に形成された第2系列の蛇行流
路、11a、12aは電気透析された被処理液が排出さ
れる蛇行流路11、12のそれぞれの流出口、11b、
12bは処理液が供給される蛇行流路11、12のそれ
ぞれの流入口、13は第1系列と第2系列の蛇行流路1
1、12間を隔てるための蛇行状隔壁、14はそれぞれ
の流路を蛇行して形成させるためのガスケット本体10
の周辺部から略矩形状に突出して形成された矩形状隔
壁、15は隣接する陰、陽イオン交換膜4、5や電気透
析装置用ガスケット6に設けられた連通孔や流出口11
a、12aに連通して電気透析された被処理液を処理液
排出部8aを介して外部に排出するための第1連通孔、
16は隣接する陰、陽イオン交換膜4、5や電気透析装
置用ガスケット6に設けられた連通孔や流入口11b、
12bに連通して被処理液を処理液供給部7aを介して
蛇行流路11、12の上部に供給するための第2連通
孔、17はガスケット本体10の所定個所に配置され隣
接するイオン交換膜間や電極板とイオン交換膜間の間隔
を固定して流路パターンの開口部の近傍を補強支持する
スペーサ等の固定支持部材が配置される固定用孔であ
る。
【0053】脱塩室となる蛇行流路11、12が形成さ
れたガスケットの連通孔に対応する位置の陰、陽イオン
交換膜4、5にはそれぞれ連通孔が形成されていて、隣
接する濃縮室となる蛇行流路11、12が形成されたガ
スケット本体に連結されている。なお、陰、陽イオン交
換膜4、5が電気透析装置用ガスケット6の第1連通孔
15や第2連通孔16を塞がないように、蛇行流路1
1、12の全体よりも広くかつガスケット本体10より
小さくするようにしてもよい。
【0054】電気透析装置1は、陰極板2と陽極板3と
の問に、陰イオン交換膜4と陽イオン交換膜5とがガス
ケット本体10を介在させて交互に多数積層させ、ガス
ケット本体10内に脱塩室及び濃縮室となる流路を交互
に形成させている。
【0055】即ち、陰極板2の次には表裏反転させたガ
スケット本体10が、このガスケット本体10の次には
陰イオン交換膜4、この陰イオン交換膜4の次には表裏
無反転のガスケット本体10'、このガスケット本体1
0'の次には陽イオン交換膜5が積層されて、各ガスケ
ット本体10毎に脱塩室や濃縮室となる蛇行流路11、
12が交互に形成される。
【0056】この陽イオン交換膜5に続いては、表裏反
転させたガスケット本体10,陰イオン交換膜4,表裏
無反転のガスケット本体10',陽イオン交換膜5の順
に積層されている。
【0057】そして最後は陽イオン交換膜5,表裏反転
させたガスケット本体10,陽極板3の順に積層されて
セルが構成されている。なお、陰イオン交換膜4と陽イ
オン交換膜5とは、ガスケット本体10の後述する両流
出口11a,12a,両流入口11b,12b,第1連
通孔15,第2連通孔16,固定用孔17を塞がないよ
うに積層されている。
【0058】ガスケット本体10は、弾性を有するウレ
タンゴム等の弾性材で形成されている。図1、図2に示
すように、ガスケット本体10には、被処理液が蛇行し
て流れる第1系列の蛇行流路11と、第2系列の蛇行流
路12とが並列に形成されている。蛇行流路11と蛇行
流路12とは、同一の流路幅を有し、ガスケット本体1
0の蛇行状隔壁13によって互いに分離され、各蛇行流
路11、12はそれぞれの矩形状隔壁14で折り返され
て蛇行するように形成されている。第1系列の蛇行流路
11には、一方の端部に、被処理液が流入する流入口1
1bが設けられ、他方の端部に、被処理液が流出する流
出口11aが設けられている。
【0059】第2系列の蛇行流路12には、第1系列の
蛇行流路11の流入口11bに隣接する一方の端部に、
被処理液が流入する流入口12bが設けられ、第1系列
の蛇行流路11の流出口11aに隣接する他方の端部
に、被処理液が流出する流出口12aが設けられてい
る。
【0060】ガスケット本体10には、表裏反転させた
ガスケット本体10を積層した際、表裏反転させたガス
ケット本体10の両流出口11a,12aが位置する部
位に、積層状態で互いに隣接する表裏反転させたガスケ
ット本体10同士の両流出口11a、12aを連通させ
る第1連通孔15が設けられている。
【0061】また、ガスケット本体10には、表裏反転
させたガスケット本体10を積層した際、表裏反転させ
たガスケット本体10の両流入口11b、12bが位置
する部位に、積層状態で互いに隣接する表裏反転させた
ガスケット本体10同士の両流入口11b、12bを連
通させる第2連通孔16が設けられている。
【0062】更に、ガスケット本体10には、第1及び
第2の蛇行流路11、12を隔てる蛇行状隔壁13と、
第1及び第2の蛇行流路11、12自身を折り返して屈
曲させるための矩形状隔壁14とが設けられている。
【0063】これらの蛇行状隔壁13、矩形状隔壁14
は、表裏無反転のガスケット本体10'と表裏反転させ
たガスケット本体10とを積層した際に、表裏無反転の
ガスケット本体10'の各隔壁13、14の一部分と、
次のガスケット本体10'の隔壁の一部分とが一致する
ようになっている。そして、その一致する隔壁部分には
固定支持部材であるピンやボス等を挿通させ該ピンやボ
ス等で蛇行状隔壁13や矩形状隔壁14を固定するため
の固定用孔17が各隔壁13、14に設けられている。
【0064】従って、電気透析装置1は、積層された表
裏無反転のガスケット本体10'と表裏反転させたガス
ケット本体10との各隔壁13、14同士が、固定用孔
17に挿通されたピンやボス等によって一体的に固定さ
れるようになっている。
【0065】そして、積層状態で互いに隣接する表裏反
転させたガスケット本体10同士は、そのガスケット本
体10同士に挟まれた表裏無反転のガスケット本体1
0'の第1連通孔15によって両流出口11a、12a
が連通接続され、表裏無反転のガスケット本体10'の
第2連通孔16によって両流入口11b、12bが連通
接続されるようになっている。
【0066】同様に、積層状態で互いに隣接する表裏無
反転のガスケット本体10'同士は、そのガスケット本
体10'同士に挟まれ表裏反転されたガスケット本体1
0の第1連通孔15によって両流出口11a,12aが
連通接続され、表裏反転されたガスケット本体10の第
2連通孔16によって両流入口11b,12bが連通接
続されるようになっている。
【0067】なお、陰イオン交換膜4と陽イオン交換膜
5とは、積層された状態でガスケット本体10の両流出
口11a,12a,両流入口11b,12b,第1連通
孔15,第2連通孔16,固定用孔17を塞がないよう
になっている。
【0068】この電気透析装置1では、表裏無反転のガ
スケット本体10'の第1及び第2の両蛇行流路11,
12に、例えば海水等の被処理液を流し、表裏反転させ
たガスケット本体10の両蛇行流路11,12に、例え
ば海水等の被処理液を流すと、表裏無反転のガスケット
本体10'の両蛇行流路11,12を流れる被処理液
は、その両蛇行流路11,12を流れている最中に電気
透析されて脱塩され、その脱塩された塩分は、表裏反転
させたガスケット本体10の両蛇行流路11,12を流
れる被処理液に蓄積される。
【0069】以上説明したように、実施の形態1では、
ガスケット本体10、10'に、第1の蛇行流路11と
第2の蛇行流路12とが並列に形成されている。これに
対し、図4に示すような従来の技術のガスケットAに
は、直列に連通接続された蛇行流路Bが1本形成されて
いる。このため、実施の形態1では、蛇行流路Bが1本
の従来のものに比べて、両蛇行流路11、12を個別に
流れる被処理液の流量を少なくすることができ、その結
果、両蛇行流路11,12を個別に流れる被処理液の圧
力損失を小さくすることができる。しかも、陰陽2種類
のイオン交換膜4,5全体を2本の蛇行流路11,12
で有効利用するので、1本の蛇行流路Bでイオン交換膜
D全体を有効利用する従来の技術の蛇行流路Bと比べ
て、ガスケット本体10、10'の両蛇行流路11,1
2の流路長を短くすることもできる。
【0070】従って、ガスケット本体10、10'の両
蛇行流路11,12の流路幅を、ガスケット本体10を
挟んで互いに隣接する陰イオン交換膜4と陽イオン交換
膜5とが接触しない流路幅に設定した場合であっても、
両蛇行流路11,12を流れる被処理液の圧力損失の増
大を抑えることができる。また、流路幅を狭くすること
により、ガスケット本体10、10'を挟んで互いに隣
接する陰イオン交換膜4と陽イオン交換膜5との接触を
防止する接触防止部材を不要とすることができ、その結
果、製造コストの低減を図ることができる。
【0071】実施の形態1では、ガスケット本体10、
10'は、弾性を有するウレタンゴム等の弾性材によっ
て形成されている。このため、ガスケット本体10、1
0'を挟んで互いに隣接する陰イオン交換膜4と陽イオ
ン交換膜5とにガスケット本体10、10'を密着させ
ることができ、ガスケット本体10、10'の両蛇行流
路11,12からの被処理液の漏出を防止することもで
きる。
【0072】更に、ガスケット本体10、10'は、蛇
行流路11、12の蛇行状隔壁13やそれぞれの矩形状
隔壁14をピンやボス等の固定支持部材によって固定さ
れている。このため、ガスケット本体10、10'の各
隔壁13、14が、両蛇行流路11、12を流れる被処
理液によって移動するのを防止することができる。従っ
て、蛇行状隔壁13、矩形状隔壁14が移動して蛇行流
路11、12が塞がれたり、その流路幅が狭められたり
するのを防止することができる。
【0073】また、ガスケット本体10の蛇行流路1
1、12のいずれかが固形分の付着等により閉塞した場
合等でも、閉塞されていない側の流路を用いて被処理液
を流すことができ、被処理液を所定流量の範囲で供給で
き、電気透析装置1の作動安定性に優れて、しかも、被
処理液の成分や粘性等の透析条件の変動に応じて、電気
透析装置1の蛇行流路11、12毎に流す被処理液の流
量を調整することもできるので、装置稼動時の制御性に
優れ、作動効率に優れている。
【0074】(実施の形態2)図3(a)は、本発明の
実施の形態2の電気透析装置用ガスケットの平面図であ
り、図3(b)はX−X矢視断面図である。
【0075】図3において、20は電気透析装置用ガス
ケット、21はそのガスケット本体、22はガスケット
本体21に配置された金属板や硬質の合成樹脂などの剛
性材からなる心材部、23はウレタンゴムなどの弾性材
からなり心材部22を被覆する被覆部である。
【0076】なお、実施の形態2の説明においては、実
施の形態1の構成要素と同一の構成要素や実施の形態1
の構成要素に相当する構成要素には実施の形態1の構成
要素と同一の符号を付し、実施の形態1の説明と重複す
る説明は省略する。
【0077】図3に示す実施の形態2のガスケット本体
21は、剛性材からなる心材部22を弾性材からなる被
覆部23で挟み込んだ複合材によって形成されている。
なお、剛性材に金属を採用した場合には、剛性材に第1
の蛇行流路11,第2の蛇行流路12,第1連通孔1
5,第2連通孔16を形成した後、剛性材全体を絶縁性
の弾性材でコーティングして電気的なショートを回避さ
せている。
【0078】電気透析装置用ガスケット6では、ガスケ
ット本体10は弾性材によって形成されている。このた
め剛性に乏しく、図1,図2に示すように、ガスケット
本体10の各隔壁13、14には固定用孔17が設けら
れている。これに対し実施の形態2では、ガスケット本
体21は、剛性材を弾性材で挟み込んだ複合材によって
形成されているため、図3に示すように、ガスケット本
体21の各隔壁13、14に実施の形態1のような固定
用孔は設けられていない。
【0079】以上説明したように、実施の形態2では、
ガスケット本体21が剛性材からなる心材部22と弾性
材からなる被覆部23との複合材によって形成されてい
る。このため、ガスケット本体21を挟んで互いに隣接
する陰イオン交換膜4と陽イオン交換膜5とにガスケッ
ト本体21の弾性材の表面で密着させることができ、ガ
スケット本体21の両蛇行流路11,12からの被処理
液の漏出を防止することができる。
【0080】また、ガスケット本体21は、剛性材を弾
性材で挟み込んだ複合材によって形成されているので、
ガスケット本体21の両蛇行流路11,12を流れる被
処理液によってガスケット本体21の各隔壁13、14
が移動するのを、ガスケット本体21の剛性によって防
止することもできる。従って、移動した各隔壁13、1
4によって蛇行流路11、12が塞がれたり、蛇行流路
11、12の流路幅が狭められたりするのを防止するこ
とができる。
【0081】更に、剛性材をガスケット本体21の心材
部22として用いることによってガスケット本体21の
剛性を高めているので、ガスケット本体21の組み付け
を容易にして製造効率の向上を図ることもできる。ま
た、剛性材として金属を採用した場合は、心材部22の
肉厚を薄くしてガスケット本体21の薄肉化を図ること
ができる。また、剛性材として合成樹脂を採用した場合
は、ガスケット本体21の軽量化を図ることができる。
【0082】なお、以上説明した実施の形態1及び2で
は、ガスケット本体10、21に2本の蛇行流路11,
12が並列に形成されている。しかし、本発明に係る電
気透析装置用ガスケットにおいては、ガスケット本体に
少なくとも2本の流路が並列に形成されていれば良い。
即ち、並列に形成される被処理液の流路の本数は2本に
限定されず、例えば3本や4本等であっても良く、その
流路の形状も例えば細長の矩形状のものとしてこれらを
多数平行配置して構成させることもできる。
【0083】
【発明の効果】請求項1に記載の電気透析装置用ガスケ
ットによれば、以下の効果が得られる。
【0084】(1)ガスケット本体に複数のそれぞれ独
立した系列の被処理液の流路が並列に形成されているの
で、流路が1本の場合と比べて、各流路を流れる被処理
液の流量を少なくしてその圧力損失を小さくでき、少な
い動力で被処理液を流路に供給できその動作性に優れ
る。
【0085】(2)被処理液の流路が、それぞれ独立し
た系列としてガスケット本体に複数形成されているの
で、総流路断面積が一定の場合に流路の幅を狭くでき、
流路がガスケット本体やイオン交換膜の変形により狭め
られるようなことがなく安定性に優れ、電気透析装置を
効率的に稼動させることができる。
【0086】(3)ガスケット本体に隣接して配置され
るイオン交換膜同士が流路内で接触し変形したり、固形
物などが流路に付着したりして閉塞した場合等でも、閉
塞されていない流路を用いて被処理液を流すことがで
き、被処理液を所定流量の範囲で供給でき、電気透析装
置の作動安定性に優れている。
【0087】(4)被処理液の成分や粘性等の透析条件
の変動に応じて、電気透析装置の各系列毎に流す被処理
液の流量を調整することもできるので、装置稼動時の制
御性に優れ、作動効率に優れている。
【0088】(5)流路の流路幅を狭くできるので、ガ
スケットを挟んで互いに隣接するイオン交換膜同士の接
触を防止する接触防止部材を不要として、その結果、製
造コストの低減を図ることができる。
【0089】ガスケット本体は、平板状に薄く形成さ
れ、ウレタンゴム等の合成樹脂製や金属製、又は金属板
を心材として表裏面を合成樹脂で被覆したものなどを用
いることができる。
【0090】イオン交換膜は、陰イオン交換膜と陽イオ
ン交換膜との2種類の平板状の膜状体で構成され、ガス
ケット本体を介してこれらの膜状体をそれぞれ交互に積
層させて用いられる。
【0091】請求項2に記載の電気透析装置用ガスケッ
トによれば、請求項1の効果の他、以下の効果が得られ
る。
【0092】(1)ガスケット本体を挟んで互いに隣接
する両イオン交換膜の面にガスケット本体を密着させる
ことができ、ガスケット本体の流路を流れる被処理液の
漏出を効果的に防止できる。
【0093】(2)弾性材が所定の弾性を有するので、
両サイドのイオン交換膜間の間隔が確実に維持でき、各
ガスケット本体に形成される被処理液の流路断面積を一
定に保持できる。
【0094】請求項3に記載の電気透析装置用ガスケッ
トによれば、請求項1又は2の効果の他、以下の効果が
得られる。
【0095】(1)ガスケット本体における各流路の互
いに隣接する蛇行部分同士を隔てる隔壁が、蛇行した流
路を流れる被処理液によって移動するのを防止でき、移
動した隔壁によって蛇行した流路が塞がれたり、流路の
流路幅が狭められたりするのを防止することができる。
【0096】なお、固定支持部材としては、例えばボル
ト,ピン,ボス等の締結具であっても良く、あるいは、
接着剤や粘着テープ等の貼着材であっても良い。
【0097】請求項4に記載の電気透析装置用ガスケッ
トによれば、請求項1乃至3の内いずれか1項の効果の
他、以下の効果が得られる。
【0098】(1)ガスケット本体を挟んで互いに隣接
する両イオン交換膜にガスケット本体の弾性材を密着さ
せることができ、ガスケット本体の流路からの被処理液
の漏出を防止する封止性に優れている。
【0099】(2)ガスケット本体における蛇行した各
流路の互いに隣接する蛇行部分同士を隔てる隔壁が、流
路を流れる被処理液の圧力によって移動するのを、ガス
ケットの剛性材によって防止することができ、移動した
隔壁によって蛇行流路が塞がれたり、蛇行流路の流路幅
が狭められたりするのを防止することができる。
【0100】(3)剛性材によってガスケット本体の剛
性を高めているので、ガスケットの組み付けを容易にし
て製造効率の向上を図ることができる。
【0101】請求項5に記載の電気透析装置用ガスケッ
トによれば、請求項4の効果の他、以下の効果が得られ
る。
【0102】(1)剛性材を合成樹脂製にした場合に
は、ガスケット本体の軽量化を図ることができ、経済性
や耐久性にも優れる。
【0103】(2)剛性材を金属製にした場合には、剛
性材の肉厚を薄くでき、ガスケット本体の肉厚の薄肉化
を図ることができ、隣接する陰陽のイオン交換膜間の間
隔を小さく設定して電気透析の効率を高めることができ
る。
【0104】請求項6に記載の電気透析装置によれば、
以下の効果が得られる。
【0105】(1)ガスケット本体に複数のそれぞれ独
立した系列の被処理液の流路が並列に形成されているの
で、各流路を流れる被処理液の流量を少なくして、被処
理液を流路に供給できその動作性に優れる。
【0106】(2)独立した系列の流路がガスケット本
体に複数形成されるので、総流路断面積が一定の場合に
流路の幅を狭くでき、流路がガスケット本体やイオン交
換膜の変形により狭められるようなことがなく安定性に
優れ、電気透析装置を効率的に稼動できる。
【0107】(3)ガスケット本体に隣接して配置され
るイオン交換膜同士が流路内で接触し変形したり、固形
物などが流路に付着したりして閉塞した場合等でも、閉
塞されていない流路を用いて被処理液を流すことがで
き、被処理液を所定流量の範囲で供給でき、電気透析装
置の作動安定性に優れている。
【0108】(4)被処理液の成分や粘性等の透析条件
の変動に応じて、電気透析装置の各系列毎に流す被処理
液の流量を調整することもできるので、装置稼動時の制
御性に優れ、作動効率にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の電気透析装置用ガスケ
ットを用いる電気透析装置を槻略的に示す分解図
【図2】本発明の実施の形態1の電気透析装置用ガスケ
ットの平面図
【図3】(a)本発明の実施の形態2の電気透析装置用
ガスケットの平面図 (b)X−X矢視断面図
【図4】従来の電気透析装置で使用されるガスケットの
平面図
【符号の説明】
1 電気透析装置 2 陰極板 3 陽極板 4 陰イオン交換膜 5 陽イオン交換膜 6 電気透析装置用ガスケット 7 ケース部材 7a 処理液供給部 8 ケース部材 8a 処理液排出部 10 ガスケット本体 10' ガスケット本体 11 蛇行流路 11a 流出口 11b 流入口 12 蛇行流路 12a 流出口 12b 流入口 13 蛇行状隔壁 14 矩形状隔壁 15 第1連通孔 16 第2連通孔 17 固定用孔 20 電気透析装置用ガスケット 21 ガスケット本体 22 心材部 23 被覆部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J040 AA01 AA11 FA05 4D006 GA17 HA44 HA46 HA47 HA55 JA04A JA04C JA07A JA08A JA23A JA23C JA23Z JA24A JA24C JA24Z JA41A JA42A JA43A JA44A MA03 MA13 MA14 MB07 PA01 PB02 PB26 4D061 DA04 DB13 EA09 EB01 EB04 EB13 EB19

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】平板状に形成された電極板間に陰陽2種の
    イオン交換膜を交互に並列させ、それぞれ隣接する前記
    イオン交換膜間に形成された流路に被処理液を流しなが
    ら前記電極板間に電圧を印加して電気透析を行なう電気
    透析装置に適用される電気透析装置用ガスケットであっ
    て、 前記イオン交換膜間にその周辺部が密着して配置され、
    内部にそれぞれ独立した複数系列からなる蛇行した流路
    パターンで形成された被処理液の流路が、ガスケット本
    体の表裏面に貫通形成されていることを特徴とする電気
    透析装置用ガスケット。
  2. 【請求項2】前記ガスケット本体が所定の弾性を有する
    弾性材によって形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の電気透析装置用ガスケット。
  3. 【請求項3】前記ガスケット本体の前記流路の蛇行した
    部分の最も内側に位置した個所に、隣接する前記イオン
    交換膜間や電極板とイオン交換膜間の間隔を固定するス
    ペーサ等の固定支持部材が配置されていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の電気透析装置用ガスケッ
    ト。
  4. 【請求項4】前記ガスケット本体が剛性を有する剛性材
    と前記剛性材を挟み込んだ弾性を有する弾性材とを有す
    る複合材によって形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至3の内いずれか1項に記載の電気透析装置用ガ
    スケット。
  5. 【請求項5】前記剛性材が合成樹脂製又は金属製である
    ことを特徴とする請求項4に記載の電気透析装置用ガス
    ケット。
  6. 【請求項6】請求項1乃至5の内いずれか1項に記載の
    電気透析装置用ガスケットと、前記電気透析装置用ガス
    ケットを介して互いに所定の間隔を有して積層されるイ
    オン交換膜とを有することを特徴とする電気透析装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SG116478A1 (en) * 2003-02-11 2005-11-28 Hyflux Ltd Web structure membrane spacer.
KR101229740B1 (ko) 2009-05-27 2013-02-07 한국돌기 주식회사 실시간 살균 소독 장치 및 이를 이용한 실시간 살균 소독 방법
CN113507982A (zh) * 2019-02-26 2021-10-15 赛多利斯斯泰迪姆实验室有限公司 错流过滤装置
EP4108318A1 (en) * 2021-06-22 2022-12-28 Sartorius Stedim Lab Ltd. Crossflow filter device

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