JP2003125219A - 閾値マトリックス、およびそれを利用した階調再現方法とその装置 - Google Patents

閾値マトリックス、およびそれを利用した階調再現方法とその装置

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JP2003125219A
JP2003125219A JP2001315354A JP2001315354A JP2003125219A JP 2003125219 A JP2003125219 A JP 2003125219A JP 2001315354 A JP2001315354 A JP 2001315354A JP 2001315354 A JP2001315354 A JP 2001315354A JP 2003125219 A JP2003125219 A JP 2003125219A
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Yukio Kamoshita
幸生 鴨志田
Takashi Suzuki
隆史 鈴木
Keiji Okinaka
啓二 沖中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数色成分の組み合わせにおいても目障りな
虚像や粒状感の発生しない閾値マトリックス、および階
調再現方法とその装置を提供する。 【解決手段】 少なくとも2種類の色成分に対して各色
成分毎に原画の各画素と閾値マトリックスの各要素とを
1対1に対応させて出力画の個々の画素における濃度を
二値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリックスに対
応する大きさのドットパターンを小さい区画に分割した
とき、全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等し
くなり、全ての階調で、複数の区画内のドットパターン
が互いに等しくなり、かつ、前記少なくとも2種類の色
成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリックスを用い
る。そして、各色成分に適用する閾値マトリックスによ
って生成されるドットパターンにおいてドットパターン
が等しくなる区画の位置を色成分間で互いに全く重なら
ないようにするか、又は、互いに部分的にしか重ならな
いようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は閾値マトリックス、
およびそれを利用したカラー階調再現方法とその装置に
関し、特に複数の色成分からなる入力カラー画像データ
の各色成分の多階調画像データを二値または多値データ
に階調処理するための閾値マトリックス、及びそれを利
用した階調再現方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カラーインクジェットプリンタなどの記
録装置では、複数の色成分から成る多階調カラー画像デ
ータの各色成分をインク等の液滴を記録媒体上に記録す
るか、しないかの二値で多階調を擬似的に表現し、それ
らの二値表現の組み合わせによりカラー画像を再現する
方式が主流となっている。
【0003】このようなデジタル記録装置では、入力カ
ラー画像の各色成分の多階調データを二値の画像データ
に変換する必要がある。写真画質と称する高精細画像を
得るためには、二値データへの変換ではなく、三値程度
の多値の画像データへの変換が用いられる場合もある。
【0004】二値データで多階調データを擬似的に表現
する階調再現方法として従来から知られている方法には
大別して「誤差拡散法」と「ディザ法」とがある。
【0005】誤差拡散法は、多階調画像データを二値デ
ータに変換する際に生じた多階調画像データと二値画像
データとの誤差を変換前の周辺の所定の画素に重み付け
して拡散しながら二値画像データに変換していくもので
ある。この方法では、多階調の入力画像と二値の出力画
像との誤差を平均的に小さくすることができ、高画質な
出力画像が得られる。しかし、誤差の拡散のために演算
処理が必要であり、処理速度が遅いという問題点があ
る。また、誤差拡散に特有の模様が発生しやすいなどの
欠点も存在する。なお、本来、これら入力画像にはなか
った模様を総称して虚像(artifact)と呼ぶこ
とにする。
【0006】一方、ディザ法は多階調画像データを二値
画像データに変換する際に原画の各画素と閾値マトリッ
クスの要素とを1対1で比較して出力値を決定するた
め、演算処理が少なく誤差拡散法に対し3〜5倍の高速
処理が可能であると言われている。このディザ法には大
別してランダムディザ法と組織的ディザ法とがある。
【0007】ランダムディザ法は乱数により閾値を画素
毎に変更する手法であり、一定濃度の入力画像に対し生
成されるドットパターンは白色雑音特性をもつため、出
力画面上の場所によるドット密度の粗密の差が大きい。
従って、出力装置の解像度が低い場合は粒状性が顕著で
あり、高くなった場合でも、低階調では粒状性、高階調
では濃淡の分布が感知されるため実用性に欠ける。
【0008】組織的ディザ法は閾値が規則的に配列され
た閾値マトリックス(ディザマトリックス、マスクなど
とも呼ばれる)を用いる方法であり、閾値の配列の仕方
により、大きくドット集中型とドット分散型の2種類に
わけることができる。
【0009】ドット集中型は、階調数が増えるにつれ、
ドットが隣同士接触し、塊状の2次ドットを形成し、そ
の大きさだけが増して行く。従って、2次ドットの総数
は階調に依存しない。さらに、各2次ドットは、最も簡
単な場合、2次元正方格子の格子点上に並ぶため完全な
周期性を持つ。従って、出力装置の解像度が2500d
pi程度以上(明視の距離での目の分解能以上)と非常
に高ければ写真画質の出力解像度が得られるので、主と
して印刷分野で用いられている。但し、解像度が100
0dpi程度であっても、階調が高くなればドットの大
きさが大きくなるので、個々の2次ドットが分離して識
別可能となり粒状性の目立つ出力画像となってしまう。
また、入力画像が、縞模様などの周期的パターンを含む
場合にはモアレが発生することがある。しかし、不規則
な粒状性とは異なり、解像力が低い割には高画質感が得
られるので、印刷分野でも、コストを重視する新聞の写
真などには現在でも用いられている。
【0010】他方、ベイヤー(Bayer)型組織的デ
ィザ法は、個々の階調におけるドット分布の1次元空間
周波数スペクトルがカットオフ周波数以下の低周波数成
分が少なくなるように各ドットを所定の規則に従って配
置する手法である。従って、ランダムディザ法に特徴的
な不規則な粒状感はもともとないものの、強い規則性や
周期性があるので、入力画像に関してはその解像度や階
調数、周期的パターンを含むか否かなどにより、また出
力装置に関してはその解像度により、出力画像の画質が
大きく左右される。例えば、出力装置の解像度が低い
と、マスクの大きさ(256階調の場合は16×16要
素)に対応する16×16画素の2次元周期を持つ目障
りなテクスチャー(ディザパターン)が感知される。ま
た、出力装置の解像度とは無関係に、入力画像に周期的
パターンが含まれていると、モアレが発生することがあ
るという本質的な問題を持つ。従って、高画質の出力画
像を得る目的には適さない。
【0011】今から10年近く前、プリンタの解像度
が、平均的に見て300〜500dpiであった頃、高
画質の出力画像を、誤差拡散法よりも高速で得る目的で
提案されたディザ法の一種に、青色ノイズマスク法があ
る(特許公報第2622429号、USP5,111,
310、USP5,477,305、T.Mitsaa
nd K.J.Parker,J.Opt.Soc.A
m vol9,No.11,pp.1920−1929
(1992);M.Yao and K.J.Park
er,J.Electronic Imaging,v
ol.3,pp.92−97,(1994))。青色ノ
イズマスクマスク法によれば、階調によらずに青色ノイ
ズ特性を持つドットパターンが得られ、粒状感は少な
く、モアレが発生する恐れは皆無である。なお、これよ
り先、ウリッチニー(Ulichney)により、全階
調において青色ノイズ特性を持つドットパターンを得る
目的で、摂動誤差拡散法が提案されている(R.Uli
chney,DigitalHalftoning(M
IT Press,Cambridge,Massac
husetts,(1987))。
【0012】青色ノイズマスク法で作られたドットパタ
ーンは、その作成法に起因して、例えば、ベイヤー型の
組織的ディザ法に比べると、ドット分布の一様性が悪
く、そのため、特に最低階調付近と最高階調付近の階調
においてノイズ感が大きい。また、単位面積(例えば、
16×16画素)当りに含まれるドット数の一様性が悪
いため、マスクの大きさが小さい場合、例えば128×
128要素の大きさでは、600dpiの出力装置を用
いると、多くの階調で、不定形のムラが2次元周期で繰
り返されるディザパターンが感知される。300万画素
のイメージセンサーを持ったディジタルカメラや、12
00dpi程度の解像度を持ったインクジェットプリン
ターが普及しつつある現在、画質のよりよいディザ法の
開発が望まれる所以である。
【0013】上記目的を達成するため、ベイヤー型組織
的ディザ法に、同方法によるドット分布の一様性と同程
度の一様性を保つ程度に弱い不規則性を導入したディザ
法として、特開2000−59626号公報に開示され
た方法が提案された。この方法によるドットパターンは
ベイヤー型組織的ディザ法に類似の強い周期性を持ち全
階調で非青色ノイズ特性を示す。それにも関わらず、通
常の周期的パターンを持つ入力画像にたいしても目障り
なほどのコントラストを持つモアレが発生することは皆
無とすることができる。
【0014】特開2000−59626号公報に示され
た方法を便宜上、ベイヤー型摂動組織的ディザ法、略し
て摂動組織的ディザ法と呼ぶ事にする。この方法は、マ
スク自体、全階調で2次元周期構造をもつため、階調に
よっては、同一構造が周期的に並ぶ方向(通常、画面上
では縦横方向)を主として、ディザパターンがわずかな
がら現われ、改善の余地があった。
【0015】上記ディザパターンが発生する原因を以下
に示す。摂動組織的ディザ法の主たる特徴は、閾値マト
リクスが整数個の同一形状の小マトリクス(再現すべき
階調数が256階調の場合は16×16要素を持つ)か
らなり、しかも、同一の閾値配列をもつ小マトリクスを
複数持つことである。また、閾値マトリクスを得るため
のドットパターンは、1または2階調目においては、ベ
イヤー型組織的ディザ法の1または2階調のドットパタ
ーンに弱い不規則性の入ったドットパターンを用いる。
このように不規則性の入った階調より一つ下の階調のド
ットパターンの各ドットに斥力ポテンシャルを付与し、
小マトリクスに対応する小区画ごとに、それらの和のポ
テンシャルが極小になる画素に新たなドットを打つとい
う方法で作成する。しかし、同一の閾値配列をもつ小マ
トリクスに対応する小区画の境界近傍では、それ以外の
領域に比べドット分布の一様性が比較的悪く、それが、
階調によっては弱いディザパターンとして感知されるこ
ととなる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】摂動組織的ディザ法の
上記欠点を除去する目的で、特願2000−11214
3号に示された方法が提案された。同じドットパターン
を持つ小区画の境界近傍のドット分布の一様性は、二つ
の手法を用いて改善される。その一つは、同一のドット
パターンを持つ小区画については、いったんすべての区
画の斥力ポテンシャル和を平均化し、改めて、その平均
化ポテンシャル和を夫々の区画のポテンシャル和とする
ことである。他の一つは、ドットパターンが互いに等し
い小区画とそれ以外の区画との間で、ドットを増加させ
る順番を規制することである。通常はドットパターンが
互いに等しい小区画を優先させる。これらの改良によ
り、ディザパターンの発生しない非青色ノイズマスクが
作成できることは、600dpiのプリンタを用いた出
力画像を評価して確かめられた。
【0017】摂動組織的デイザ法の改良技術として、こ
のほかに前記小区画程度以下の局所領域のドットパター
ンの規則性を高め、その領域の局所的な非周期性を抑制
することで、ドット群による局所的な濃度の均一性を向
上させ、ドットパターンの一様性を向上する方法が特願
2001−203384号に提案されている。これらの
技術によって改良された摂動組織的ディザ法を用いると
すべての階調でドット分布の一様性がよく、目障りなデ
ィザパターンや粒状感の発生しない出力画像が得られ
る。
【0018】一般的にカラー画像記録装置においては、
入力カラー画像データの各色成分を上記の二値データで
多階調データを擬似的に表現する階調再現方法を用いて
各色成分毎に階調処理をする。
【0019】誤差拡散法を用いたカラー画像の階調再現
においては、各色成分それぞれ独立に誤差拡散法により
階調処理が行われるため、各色成分では一様なドットパ
ターンが生成されても複数の色成分が組み合わさった場
合にドットの分布に偏りが生じ、粒状感や虚像が発生す
ることがある。各色成分のドットパターンを決定する際
に、他の色成分のドット位置も考慮し、複数の色成分の
ドット分布の一様性を向上させることは可能であるが、
入力多階調画像と二値画像の誤差を拡散するための演算
処理に加え、他の色成分のドットと相関を持たせるため
の演算処理が必要となり処理速度は大幅に低下する。
【0020】ディザ法を用いたカラー画像の階調再現に
おいては、各色成分はそれぞれ閾値マトリックスを用い
て階調処理が行われる。すべての色成分に対し同一の閾
値マトリックスを用いた二値化処理は「ドット・オン・
ドット」処理として知られているが、この処理において
は、複数の色成分のドットが重なることによりドットの
視認性が高くなり粒状感が発生しやすいことや、出力画
像の再現色が出力装置の位置合わせ誤差に大きく影響さ
れることなどの問題のためほとんど使用されていない。
このような問題から、ディザ法を用いたカラー画像の階
調再現においては、各色成分それぞれ異なる閾値マトリ
ックスを用いて処理する方法が主流となっている。しか
し、各色成分に異なる閾値マトリックスを適用した場
合、複数の色成分のドットパターンの干渉による色モア
レの発生や、ドット分布の偏りによる粒状感の発生など
の画質劣化を生じやすい。
【0021】このような画質劣化を改善するための一つ
の方法にスクリーン角の手法がある。これは印刷の分野
で従来から広く使用されている手法であり、ディザ法に
おいては各色成分に適用される閾値マトリックスの閾値
配列に角度特性をもたせる手法である。この手法を用い
ると複数の色成分の干渉によって生じる色モアレの周波
数を高くすることができ、目障りなモアレの発生を軽減
することができる。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの4色による一般的なCMYKカラー印刷(4色
刷)におけるスクリーン角の代表的な角度はシアン:1
5°、マゼンタ:75°、イエロー:0°、ブラック:
45°である。この手法は特に組織的ディザ法などの周
期的なドットパターンを生成するディザ法に用いられて
いる。しかし、目障りなモアレを完全に除去できるわけ
ではない。
【0022】青色雑音特性をもつランダムなドットパタ
ーンを生成する青色ノイズマスク法を用いたカラー画像
の階調再現技術が種々提案されている(特許公報第26
22429号、USP5,477,305)。その一つ
として、複数の色成分に青色ノイズマスクを適用する際
に縦または横方向に数画素ずらしたマスクでそれぞれの
色成分を二値化処理する方法があり、300dpiの低
解像度システムにおいては、マスクを1画素ずらして各
色成分の階調処理を行った場合に視覚的に好ましい出力
が得られることが見出されている。この方法を用いると
「ドット・オン・ドット」処理で発生する問題を回避す
ることができる。また別の方法としては基準となる青色
ノイズマスクとそのマスクの閾値の最大値から各要素の
閾値配列を引いた値を閾値とする基準となるマスクの反
転体を適用する方法が提案されている。この方法を用い
ると複数の色成分が組み合わさったドットパターンの分
散性を向上することができる。しかし、これらの方法を
用いてもドットの分布の偏りによる粒状感や、複数の色
成分のドットがつらなって生じる目障りな模様を完全に
除去することはできず、カラー画像の階調再現技術にお
いて依然として改善の余地が存在する。
【0023】摂動組織的ディザ法を用いたカラー画像の
階調再現においては、摂動組織的ディザ法で作成される
マスクによって生成されるドットパターンにはドットパ
ターンが同一となる区画が複数含まれることによる強い
周期性が存在するなど他のディザ法とは異なる特徴があ
るため、摂動組織的ディザ法特有の課題が存在する。そ
の一つに各色成分で異なる閾値マトリックスを適用して
処理を行っても、色成分間でドットパターンが同一とな
る区画が干渉して目障りな虚像が発生することがあると
いう問題がある。例えば、全ての色成分に対してドット
パターンが同一となる区画の配置が同じである閾値マト
リックスを適用すると、その区画内で色モアレなどの虚
像が生じた場合にその虚像はドットパターンが同一とな
る全ての区画で発生することになり区画の配置そのもの
が虚像となって現われてしまう。虚像として明確に現わ
れない場合でも粒状感の悪化などの画質劣化が生じてし
まうことがある。
【0024】上述のように摂動組織的ディザ法では閾値
マトリックス内に同一の閾値配列をもつ小マトリックス
が複数あり、これらの閾値マトリックスを用いて生成さ
れる各色成分のドットパターンにはドットパターンが同
一となる区画が複数含まれる。そのため、各色成分のド
ットパターンを重ねると、ドットパターンが同一となる
区画の色成分間での組み合わせによっては原画像にはな
い虚像や粒状感が発生してしまう可能性がある。
【0025】本発明の目的は、特開2000−5962
6号公報、特願2000−112143号、特願200
1−203384号に示されている方法をカラー画像の
階調再現に用いる際に、各色成分に適用する閾値マトリ
ックスによって生成されるドットパターンにおいてドッ
トパターンが等しくなる区画の位置を色成分間で互いに
全く重ならないようにするか、もしくは、互いに部分的
にしか重ならないようにすることで、複数の色成分の組
み合わせにおいても目障りな虚像や粒状感の発生しない
閾値マトリックス、および階調再現方法とその装置を提
供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の階調再現方法は、カラー画像を複数の色成
分に分解し、少なくとも2種類の色成分に対して各色成
分毎に原画の各画素と閾値マトリックスの各要素とを1
対1に対応させて出力画の個々の画素における濃度を二
値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリックスに対応
する大きさのドットパターンを小さい区画に分割したと
き、全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しく
なり、全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが
互いに等しくなり、かつ、前記少なくとも2種類の色成
分に対してそれぞれ異なる閾値マトリックスを用いる階
調再現方法であって、前記ドットパターンが等しくなる
区画の位置が互いに異なる閾値マトリックスを用いるこ
とを特徴とする。
【0027】また、本発明の階調再現方法は、カラー画
像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分
に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックス
の各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素に
おける濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マト
リックスに対応する大きさのドットパターンを小さい区
画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドッ
トの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のド
ットパターンが互いに等しくなり、かつ、前記少なくと
も2種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリッ
クスを用いる階調再現方法であって、前記ドットパター
ンが等しくなる区画の位置が互いに部分的に重なる閾値
マトリックスを用いることを特徴とする。
【0028】また、本発明の階調再現方法は、カラー画
像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分
に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックス
の各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素に
おける濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マト
リックスに対応する大きさのドットパターンを小さい区
画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドッ
トの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のド
ットパターンが互いに等しくなり、かつ、前記少なくと
も2種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリッ
クスを用いる階調再現方法であって、前記各色成分毎に
用いられる閾値マトリックスが、前記ドットパターンが
互いに等しくなる区画の境界において、ドットパターン
の整合性をとりながらドットが増加するように作成する
方法と、前記ドットパターンが互いに等しくなる区画
と、それ以外の区画との間でドットを増加する順番を規
制して作成する方法との内、少なくともどちらか一方の
方法と、複数の階調において、形状を非回転対象に調整
された斥力ポテンシャルを用いて形成されたドットパタ
ーンに基づき作成する方法とを用いて作成されることを
特徴とする。
【0029】また、本発明の階調再現装置は、カラー画
像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分
に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックス
の各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素に
おける濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マト
リックスに対応する大きさのドットパターンを小さい区
画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドッ
トの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のド
ットパターンが互いに等しくなる階調再現装置であっ
て、前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリ
ックスを記憶する記憶手段と、前記閾値マトリックスの
値を閾値として、各色成分の原画の各画素の濃度と画素
毎に比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応
じて、各色成分の二値あるいは多値化されたドットパタ
ーンを出力する出力手段とを有し、前記比較手段は、前
記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾
値マトリックスで、かつ前記ドットパターンが等しくな
る区画の位置が互いに異なる閾値マトリックスを用いる
ことを特徴とする。
【0030】また、本発明の階調再現装置は、カラー画
像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分
に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックス
の各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素に
おける濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マト
リックスに対応する大きさのドットパターンを小さい区
画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドッ
トの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のド
ットパターンが互いに等しくなる階調再現装置であっ
て、前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリ
クスを記憶する記憶手段と、前記閾値マトリクスの値を
閾値として、各色成分の原画の各画素の濃度と画素毎に
比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じ
て、各色成分の二値あるいは多値化されたドットパター
ンを出力する出力手段とを有し、前記比較手段は、前記
少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値
マトリックスで、かつ前記ドットパターンが等しくなる
区画の位置が互いに部分的に重なる閾値マトリックスを
用いることを特徴とする。
【0031】また、本発明の階調再現装置は、カラー画
像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分
に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリクスの
各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素にお
ける濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリ
ックスに対応する大きさのドットパターンを小さい区画
に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドット
の数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のドッ
トパターンが互いに等しくなる階調再現装置であって、
前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリック
スを記憶する記憶手段と、前記閾値マトリックスの値を
閾値として、各色成分の原画の各画素の濃度と画素毎に
比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果に応じ
て、各色成分の二値あるいは多値化されたドットパター
ンを出力する出力手段とを有し、前記比較手段は、前記
少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値
マトリクスを適用すると共に、前記各色成分毎に用いら
れる閾値マトリックスが、前記ドットパターンが互いに
等しくなる区画の境界において、ドットパターンの整合
性をとりながらドットが増加するように作成する方法
と、前記ドットパターンが互いに等しくなる区画と、そ
れ以外の区画との間でドットを増加する順番を規制して
作成する方法との内、少なくともどちらか一方の方法
と、複数の階調において、形状を非回転対象に調整され
た斥力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターン
に基づき作成する方法とを用いて作成されることを特徴
とする。
【0032】また、本発明の閾値マトリックスは、カラ
ー画像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色
成分に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリッ
クスの各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画
素における濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値
マトリックスに対応する大きさのドットパターンを小さ
い区画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内の
ドットの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内
のドットパターンが互いに等しくなり、かつ、前記少な
くとも2種類の色成分に対して互いに異なるドットパタ
ーンを生成する閾値マトリックスであって、前記ドット
パターンが等しくなる区画の位置が互いに異なることを
特徴とする。
【0033】また、本発明の閾値マトリックスは、カラ
ー画像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色
成分に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリク
スの各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素
における濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マ
トリックスに対応する大きさのドットパターンを小さい
区画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のド
ットの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内の
ドットパターンが互いに等しくなり、かつ、前記少なく
とも2種類の色成分に対して互いに異なるドットパター
ンを生成する閾値マトリックスであって、前記ドットパ
ターンが等しくなる区画の位置が互いに部分的に重なる
ことを特徴とする。
【0034】また、本発明の閾値マトリックスは、カラ
ー画像を複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色
成分に対して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリッ
クスの各要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画
素における濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値
マトリックスに対応する大きさのドットパターンを小さ
い区画に分割したとき、全ての階調で、全ての区画内の
ドットの数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内
のドットパターンが互いに等しくなり、かつ、前記少な
くとも2種類の色成分に対して互いに異なるドットパタ
ーンを生成する閾値マトリックスであって、前記各色成
分毎に用いられる閾値マトリックスが、前記ドットパタ
ーンが互いに等しくなる区画の境界において、ドットパ
ターンの整合性をとりながらドットが増加するように作
成する方法と、前記ドットパターンが互いに等しくなる
区画と、それ以外の区画との間でドットを増加する順番
を規制して作成する方法との内、少なくともどちらか一
方の方法と、複数の階調において、形状を非回転対象に
調整された斥力ポテンシャルを用いて形成されるドット
パターンに基づき作成する方法とを用いて作成されるこ
とを特徴とする。
【0035】また、本発明の記憶媒体は、カラー画像を
複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分に対
して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックスの各
要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素におけ
る濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリッ
クスに対応する大きさのドットパターンを小さい区画に
分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドットの
数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のドット
パターンが互いに等しくなり、かつ、前記少なくとも2
種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリックス
を用いるカラー画像の階調再現処理を制御する制御プロ
グラムをコンピュータ読み出し可能に記憶する記憶媒体
であって、前記ドットパターンが等しくなる区画の位置
が互いに異なる閾値マトリックスを用い、各色成分毎
に、前記閾値マトリックスの値を閾値として、原画の各
画素の濃度と画素毎に比較し、かつ、前記比較結果に応
じて、二値あるいは多値化された各色成分のドットパタ
ーンを出力するように制御するモジュールを含むことを
特徴とする。
【0036】また、本発明の記憶媒体は、カラー画像を
複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分に対
して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックスの各
要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素におけ
る濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリッ
クスに対応する大きさのドットパターンを小さい区画に
分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドットの
数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のドット
パターンが互いに等しくなり、かつ、前記少なくとも2
種類の色成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリックス
を用いるカラー画像の階調再現処理を制御する制御プロ
グラムをコンピュータ読み出し可能に記憶する記憶媒体
であって、前記ドットパターンが等しくなる区画の位置
が互いに部分的に重なる閾値マトリックスを用い、各色
成分毎に、前記閾値マトリックスの値を閾値として、原
画の各画素の濃度と画素毎に比較し、かつ、前記比較結
果に応じて、二値あるいは多値化された各色成分のドッ
トパターンを出力するように制御するモジュールを含む
ことを特徴とする。
【0037】また、本発明の記憶媒体は、カラー画像を
複数の色成分に分解し、少なくとも2種類の色成分に対
して各色成分毎に原画の各画素と閾値マトリックスの各
要素とを1対1に対応させて出力画の個々の画素におけ
る濃度を二値あるいは多値で表現し、前記閾値マトリッ
クスに対応する大きさのドットパターンを小さい区画に
分割したとき、全ての階調で、全ての区画内のドットの
数が等しくなり、全ての階調で、複数の区画内のドット
パターンが互いに等しくなり、前記少なくとも2種類の
色成分に対してそれぞれ異なる閾値マトリックスを用い
るカラー画像の階調再現処理を制御する制御プログラム
をコンピュータ読み出し可能に記憶する記憶媒体であっ
て、前記各色成分毎に用いられる閾値マトリックスが、
前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
加するように作成する方法と、前記ドットパターンが互
いに等しくなる区画とそれ以外の区画との間でドットを
増加する順番を規制して作成する方法との内、少なくと
もどちらか一方の方法と、複数の階調において、形状を
非回転対象に調整された斥力ポテンシャルを用いて形成
されたドットパターンに基づき作成する方法とを用いて
作成され、各色成分毎に、前記閾値マトリックスの値を
閾値として、原画の各画素の濃度と画素毎に比較し、前
記比較結果に応じて、二値あるいは多値化された各色成
分のドットパターンを出力するように制御するモジュー
ルを含むことを特徴とする。
【0038】
【発明の実施の形態】本発明は、従来型のインクジェッ
トプリンタやバブルジェット(登録商標)(BJ)プリ
ンタなどのように、最も単純な場合、出力画像の画素毎
に各色成分のインクの液滴を打つか打たないかを定めて
形成する装置において中間調を表現するために適用で
き、同様に、各画素の各色成分について、明か暗かで画
像を表示する類の液晶表示装置等においても中間調を表
現するために好適に用いられる。
【0039】より一般的には、連続階調または多階調
(通常は256階調)を有する白黒またはカラー画像を
濃度に関して二値あるいは三値程度の多値に変換して出
力するインクジェットプリンタ等をはじめレーザービー
ムプリンタ、ファクシミリや印刷機などの機器において
も中間調を好ましく表現するために用いられる。
【0040】<本実施の形態の処理装置の構成例>図2
は本実施の形態において画像を処理するための基本的な
システムを示す。同図において1は入力画像2を走査す
る例えばスキャナ等の画像入力装置である。この装置で
は複数の色成分ごとに連続階調をもった入力画像2に対
し、各色成分において階調数を例えば256階調にデジ
タル化したり、γ補正、各種色変換などを行う前処理部
3が設けられている。
【0041】4は階調処理装置であり、各色成分に適用
される複数のマスクを記憶するメモリ6と、入力画像の
各色成分の各画素の階調数と、対応するマスクの値(閾
値)を比較し、それに応じて出力値を決定する比較器7
を含む。8は比較器7からの各色成分の出力値に基づい
て形成されたカラー出力画像9を表示や印刷等の形式で
出力する装置である。
【0042】<本実施の形態における閾値マトリックス
作成法の概略>本実施の形態における各色成分に適用さ
れるマスクの作成法について説明する。本実施の形態に
おいては、各色成分に適用されるマスクは以下の方法に
よってそれぞれ作成されるか、または、以下の方法によ
って作成されたマスクに平行移動、上下・左右反転、回
転などの操作を行い、各色成分に適用される複数のマス
クを作成する。
【0043】本実施の形態におけるマスクの作成法によ
って生成されるマスク一枚の大きさに相当するドットパ
ターンは、それより小さい同じ形状の区画に分割したと
き、以下のような規則性をもつことを特徴とする。
【0044】(1)1階調目以降の低階調のいずれかの
階調のドットパターンが周期的または擬似周期的であ
る。
【0045】(2)すべての階調において、複数の区画
中のドットパターンが互いに等しくなる。
【0046】(3)すべての階調において、すべての区
画中のドット数が等しい。また場合によっては、各区画
をさらに4つの小区画に分割し、次のような規則性をも
たせても良い。
【0047】(4)4n(nは整数)階調において、す
べての小区画中のドット数が等しい。
【0048】以上のドットパターンの規則性はベイヤー
型組織的ディザ法のドットパターンの規則性を利用した
もので、類似のものが特開2000−59626号、そ
の改良技術として特願2000−112143号、特願
2000−203384号が提案されており、全階調
(濃度)領域でこのような規則性を持たせることによ
り、一様性の高いドットパターンを生成することができ
る。なお、このような本実施の形態において作成される
マスクの特徴に基づく効果は、出力装置の解像度が高い
ほど顕著に表れる。従って、出力装置の解像度としては
少なくとも600dpi程度を要し、1200dpi程
度であれば極めて優れた出力画像が得られる。
【0049】以下、本実施の形態における基本的なマス
ク作成法を、図1に示すフローチャートに沿って説明す
る。ステップS1ではマスクの基本的構造を決定する。
即ち、マスクのサイズと形状を出力機器の特性に合わせ
て、例えば、128×128要素の正方形、256×2
56要素の正方形、512×512要素の正方形とか、
(64×64)の正方形を5つ組みあわせた十字型形状
というように決めることができる。
【0050】また、入力画像がマスクサイズに対応する
画面サイズより大きい場合はマスクを二次元的に配列し
て用いるが、このマスクの配列の仕方も決定する。マス
クの配列は出力機器の特性に合わせて、マスクの縦横の
並びがそろった配列方法とは異なる配列方法を用いるこ
とができる。例えば、縦方向にずれた配列を用いると、
出力機器がプリンタの場合、インクを吐出するヘッドの
主走査方向とマスクの配列とが平行ではなくなるので、
プリンタ等で走査方向に生じる機械的な筋ムラがでると
いう課題を軽減できる。
【0051】本実施の形態におけるマスクの作成法を2
56×256要素の正方形の形状を持った256階調用
のマスクを例にとり説明する。また、一般的に、入力画
像はマスクサイズに対応する画面サイズより大きいので
そのような場合、マスクを縦横規則正しくタイル状に繰
り返しならべて用いることにする。
【0052】次に、マスク内の構造、つまり上記区画と
小区画のサイズ、形状を決定し、ドットパターンが互い
に等しくなる複数の区画の選択を行う。
【0053】ここでは、上記規則(1)から(4)すべ
てを持つマスクの作成について説明する。但し、規則
(4)は必要に応じて不採用とすることができる。規則
性(3)で用いる区画を、図3において実線で示される
16×16画素の正方形とし、規則性(4)で用いる小
区画は、その正方形をさらに破線で四等分した8×8画
素の正方形とする。また、図3でグレーにパッチされた
区画群は、規則性(2)を実現する際に定められる、ド
ットパターンが互いに等しくなる区画群である。
【0054】本実施の形態においては、マスク1枚分に
相当するドットパターンの内部にドットパターンが互い
に等しくなる区画が複数配置されているため、マスク自
体が強い周期性を持つことになる。その周期性が最も典
型的に現れる例を図3に示す。このように前記区画を周
期的に配列することはドットパターンの一様性の向上に
も寄与するため、マスクを縦横規則正しくタイル状に繰
り返しならべて用いる際にマスクの繰り返し周期の虚像
の発生を抑制するように作用する。しかし、カラー画像
の階調再現においては複数の色成分のドットパターンが
組み合わさるため、各色成分に対応するマスクの組み合
わせによっては前記区画の周期的配列が色成分間で干渉
して色モアレのような虚像が発生することがあり得る。
従ってカラー画像の階調再現に本摂動組織的ディザ法の
マスクを用いる場合には、前記区画配列に加え前記区画
のマスク相互間での位置関係が画質を大きく左右する場
合があることに注意を払わなければならない。
【0055】本実施の形態におけるマスク作成法では各
階調をあらわすドットパターンを低階調から順次決定し
ていくが、低階調のある階調までのドットパターンを人
為的に決定するS2と、それ以上の階調のドットパター
ンを斥力ポテンシャルを用いて決定するステップS3以
降に大きく分かれる。
【0056】ステップS2で決定される最低階調、また
はその近傍の階調でのドットパターンは周期的または、
それにランダム性をとりいれた擬似周期的なものとす
る。一様性の良い周期的または擬似周期的なドットパタ
ーンにすることによって、青色ノイズマスク法の課題で
あった、低階調でのムラを解決できる。一般的には周期
的なドットパターンは、目障りな模様やモアレの発生を
引き起こす原因となる可能性があるが、画像の濃度が低
い、ごく低階調では問題とならない。
【0057】また、最低階調またはその近傍の階調にお
けるドットパターンだけではなく、最高階調またはその
近傍の階調におけるドットパターンもステップS2で決
定するようにもできる。即ち、これら高階調のドットパ
ターンを、S2で決定される最低階調近傍でのドットパ
ターンと同じく周期的または、それにランダム性をとり
いれた擬似周期的なものとすることにより、それら最高
階調近傍の階調でのドットパターンの均一性を保証する
ことができる。具体的に一例を示せば、1階調目のドッ
トパターンの各ドットの右斜め下の画素すべてを、25
5階調のドットパターン作成時まで、ドットを打たない
よう規制しておけばよい。
【0058】本実施の形態におけるマスク作成法の説明
においては、第2階調のドットパターンまでステップS
2で決定することとする。図4はS2のステップで決定
した第1階調のドットパターンの一部である。ここでは
第1階調には周期的なドットパターンを用いることにす
る。このドットパターンはベイヤー型組織的ディザ法に
よって生成されるものと同じである。
【0059】図5はステップS2で決定した第2階調の
ドットパターンの一部である。第2階調のドットパター
ンは、第1階調のドットパターンに、10〜14で示さ
れるような擬似周期的なドットパターンを加えて作成さ
れたものである。
【0060】10〜14に示されるドットは19〜23
に示された枠内から一様な確率分布の下でランダムに選
ばれた。ここではこの枠の大きさは7×7である。ま
た、グレーにパッチされた区画に加えられた15〜18
に示されるドットにはランダム性は与えられていない。
【0061】19〜23に示される枠の大きさ及びその
内部における確率分布を前記規則性を破らない範囲で変
更することによって、ランダム性を制御することができ
る。
【0062】以上のようにして作成された第2階調目ま
でのドットパターンは前記規則性(1)〜(4)に必要
な条件を満たしていることがわかる。
【0063】ステップS3では、ドットパターン作成時
に用いる斥力ポテンシャルの形状を決定する。ステップ
S3は基本的なポテンシャル形状を決定するステップS
3−1とステップS3−1で決定されたポテンシャル形
状を局所的に調整するステップS3−2に分かれる。
【0064】ステップS3−1において決定されるポテ
ンシャルの基本的な形状P(r)は例えば図6に示され
ているが、さらにステップS3−2において図7に示す
ように、ポテンシャルを付与する画素を原点とする位置
座標の関数となる係数を乗算することにより1と異なる
係数が設定された画素に関する斥力ポテンシャルの形状
を局所的に調整する。rは斥力ポテンシャルを付与する
ドットからの距離をあらわしており、r>rmaxでは
P(r)=0とする。
【0065】斥力ポテンシャルはその値が大きい画素ほ
どドットが打たれにくく、小さいほどドットが打たれや
すいという効果をもつ。基本的なポテンシャル形状はド
ットとドットをなるべく離して打とうとする効果を持っ
ており、局所的な形状調整はさらに局所領域内でのドッ
トの位置を制御する効果を持たせるために行う。ポテン
シャルの基本形状はドット配列の傾向に大きく影響する
が具体的な形状は後述する。
【0066】以上のようなポテンシャル形状の局所的な
調整は、既存のドットに対してそのドットを中心とする
局所領域内の特定の位置にある画素にドットが打たれや
すくすることを目的とする。図7(a)は局所的な調整
を行うための係数を示しており、斥力ポテンシャルを付
与する既存のドットの位置を(x,y)=(0,0)と
した場合のそのドット周辺の画素における係数を表して
いる。このような係数を基本ポテンシャル形状に乗算す
ることによりドットの打たれやすさを制御することがで
き、係数の値が1未満であるならばドットが打たれやす
く、1より大きければドットが打たれにくくなる。図7
(b)は図7(a)の係数を用いてポテンシャルの形状
を調整した場合にドットが打たれやすい画素を○で、打
たれにくい画素を×で示している。このように調整され
たポテンシャルを用いることにより、類似した規則的な
ドットパターンを持つ局所領域内のドット群がマスクの
大きさに対応する画面内で一様に多数形成されるため濃
度の均一性を向上させることができる。このポテンシャ
ルを用いて作成されるドットパターンは一様性が高く、
600dpiのプリンターで出力した場合に、目障りな
虚像はほとんど発生しない。
【0067】ポテンシャル形状の局所的な調整により既
存のドットに対してドットが打たれやすい位置を任意に
設定することが可能である。既存のドットから見て縦、
横、斜め方向の特定位置や、既存のドットを中心とした
多角形の頂点の位置にドットを打たれやすくしたり、既
存のドットを含む局所領域内に格子模様や市松模様のド
ットパターンが形成されやすくすることも可能である。
最適な局所領域内のドットの位置関係は出力機器によっ
て異なるので、局所領域内のドット位置は出力機器の特
性に合わせて設定する必要がある。
【0068】一般に、斥力ポテンシャルには階調依存性
を持たせることができ、第3階調のドットパターンの作
成時には第3階調用の斥力ポテンシャルを用いる。
【0069】ステップS4では、第3階調以降のドット
パターンを順次決定するが、ドット位置を決定するステ
ップとして、グレーでパッチされた区画のドットパター
ンを決定するステップS4−2と、それ以外の区画のド
ットパターンを決定するステップS4−3に分かれる。
【0070】以下、第3階調のドットパターンの作成方
法を説明する。
【0071】まず、S4−1を説明する。図5に示され
たように、第2階調までにドットが打たれている各画素
を中心に形状が調整された斥力ポテンシャルを付与す
る。
【0072】この斥力ポテンシャルをドットに付与した
ときに、マスクの境界からはみ出した部分は、ステップ
S1で決定したマスクの二次元配列の仕方を考慮にいれ
て、周期的境界条件を用いて処理する。
【0073】図8を用いてこの周期的境界条件を説明す
る。ここでは、ドット24に付与された斥力ポテンシャ
ルがマスクに対応する区画の境界から他の3箇所の区画
にはみ出した部分に関しては、あたかも、25〜27に
ある画素に斥力ポテンシャルが付与されたように考え
て、28〜30のように付与する。この方法を用いれ
ば、マスクを配列して用いる際に、マスクとマスクの繋
ぎ目付近に目障りなドット配列ができない。
【0074】以下、ドットにポテンシャルを付与する時
には、すべてこの周期的境界条件を用いる。(S4−
1) 次に図3においてグレーにパッチされた区画群のドット
配列を決定するS4−2を説明する。まず、すべてのグ
レーでパッチされている64個のそれぞれの区画内の斥
力ポテンシャルの和を平均し、それをグレーでパッチさ
れている区画の新たなポテンシャル和とする。つまり、
全てのグレーでパッチされている区画のポテンシャル
和、即ち斥力ポテンシャルの分布は等しくなる。
【0075】次にグレーでパッチされている区画内で、
規則性(4)を破らない範囲でポテンシャル和が最低に
なる画素が、1つの区画の中に2つ以上ある場合はその
中からランダムに1画素選ぶ。
【0076】本実施の形態におけるマスク作成法により
第3階調のドットパターンを決定する場合、図5に示し
たように第2階調でのドットパターンは、グレーにパッ
チされた各区画の中の左上の小区画と右下の小区画に含
まれるドットの数が各々1で、右上と左下の小区画のド
ットの数が各々0であるため、規則性(4)を破らない
ためには右上と左下の小区画の中から、ポテンシャル和
の最低点を選ばなければならない。
【0077】本実施の形態におけるマスク作成法の場
合、グレーでパッチされた区画が64個あり、各々の区
画のポテンシャル和は全て等しいので、ポテンシャル和
の最低点は各区画に1画素として合計64画素ある。そ
の64点に規則的な配列で新たにドットが付与されるこ
とになる。つまり、グレーでパッチされた区画は、それ
ら以外の区画より先にドットが打たれる。このように、
極めて規則的で一様なドットパターンを先に打ってしま
うことで、あとから打たれるドットパターンの一様性も
向上させる効果が得られる。
【0078】次にこれら、64個のドット各々にポテン
シャルを付与し、ポテンシャル和を計算し直す。(以上
S4−2) 次にS4−3を説明する。まず、規則性(3)、(4)
を破らない範囲でポテンシャル和が最低の画素を探すこ
とにより、ドットが一つ打たれるべき画素とそれを含む
区画とが決まる。
【0079】つまり、グレーでパッチされている区画以
外の区画では、各々の区画の中の右上と左下の小区画の
中から、ポテンシャル和が最低の画素を探しドットを付
与する。さらにこの画素を中心にポテンシャルを付与
し、ポテンシャル和を再計算する。
【0080】次のドットが打たれるべき画素の位置とそ
れを含む区画も同様に決められる。まず規則性(3)、
(4)を破らない範囲で、ポテンシャル和が最低の画素
を探す。つまり、新たに付与されたドットを含まない区
画で、さらに各々の区画の中の右上と左下の小区画の中
から次のドット位置を探すことになる。
【0081】この画素にドットを付与し、さらにこの画
素を中心にポテンシャルを付与し、ポテンシャル和を再
計算する。
【0082】上記のようなプロセスを繰り返し、第3階
調をあらわすのに必要なドット数を打った時点で第3階
調のドットパターンとする。このように生成された第3
階調のドットパターンは、16×16のすべての区画に
3つのドットが打たれており、規則性(3)を満たす。
(以上S4−3) 第4階調以降のドットパターンもS4−1からS4−3
と同様のプロセスに繰り返し、順次決定する。ただし、
斥力ポテンシャルに階調依存性を持たせてある場合に
は、ドットパターン作成の際に、その階調用の斥力ポテ
ンシャルを用いなければならない。
【0083】例えば、第4階調以降のドットパターンの
決定は、ステップS4−1でポテンシャル和を計算する
際に、第3階調のドットパターンに付与されていた第3
階調用の斥力ポテンシャルを一旦キャンセルし、ステッ
プS3で第4階調用の斥力ポテンシャルを決定し、その
斥力ポテンシャルを用いてポテンシャル和を計算し直
す。ステップS4−2、S4−3においても第4階調用
のポテンシャルを用いる。
【0084】このように作成された第4階調のドットパ
ターンは、各小区画に1つずつのドットを含み、規則性
(4)を満たす。
【0085】最高階調(255階調)のドットパターン
まですべてのドットパターンが決定すれば、それらを累
積することによって、全画面任意の一定階調を持った入
力画像を中間調処理したときにこれらの各階調に対応す
るドットパターンを出力するようなマスクを作成するこ
とができる。
【0086】すなわち、(x,y)を画素位置をあらわ
す座標として、第g階調のドットパターンd(g;x,
y)を
【外1】
【0087】とすると、マスクm(x,y)は
【外2】
【0088】とあらわすことができる(ステップS
5)。
【0089】また、ステップS1におけるマスクの基本
的構造の決定、ステップS2における低階調でのドット
パターンの決定、ステップS3における斥力ポテンシャ
ルの基本的な形状の決定および局所的な形状調整によっ
て、ドット配列の傾向を自由にかつ広範囲に制御するこ
とができ、出力機器の特性にあわせたドットパターンを
実現することが可能となる。
【0090】以上、優れた特性を持つ摂動組織的ディザ
法のマスクをカラー画像の各色成分に適用する場合、す
でに述べたように注意しなければならない本ディザ法固
有の課題があった。即ち、本方法のマスクを画素空間で
見た時、すべての階調で、ドットパターンが互いに等し
くなる複数の区画が周期的に配列されることである。基
本的には、周期性を持つ同じドットパターンをずらせて
重ねるとモアレが生ずる。従って、各色成分毎に本マス
クを適用する場合、少なくともドットパターンが等しく
なる区画のマスク相互間での位置関係に注意を払う必要
がある。以下において、その位置関係が異なる二つの実
施形態を説明する。
【0091】<第1の実施の形態>本実施の形態では入
力カラー画像をシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
ー(Y)、ブラック(K)の4色の色成分に分解し、各
色成分に対しそれぞれ異なるマスクを用いて階調再現を
行うものとする。
【0092】本実施の形態の特徴をもつ各色成分に対す
るマスクを作成する手順について図1のフローチャート
に従って説明する。各色成分に対するマスクはすべて図
1のフローチャートに従ってそれぞれ作成される。
【0093】まずステップS1でマスクの基本構造を決
定する。本実施の形態における各色成分のマスクはすべ
て128×128要素の正方形であり、256階調用で
ある。図9は入力画像がマスクの大きさよりも大きい場
合の、マスクの配列方法を示しており、全ての色成分に
対して同じである。
【0094】図中、灰色で塗られた128×128画素
がマスク一つに対応する区画の大きさである。で示さ
れる矢印方向は、出力機器がプリンタの場合、インクの
吐出ヘッドなどを走査する方向、即ち主走査方向で、
で示される矢印方向は紙送りなどの副走査方向である。
【0095】本実施の形態のマスク一枚によって生成さ
れる128×128画素の各色成分のドットパターン
は、図10、11、12、13の実線のように16×1
6画素の区画に分割した時、次の3つの規則性を持つと
する。
【0096】(1)第1階調のドットパターンを擬似周
期的なドットパターンとする。
【0097】(2)すべての階調において、複数の区画
中のドットパターンが互いに等しくなる。
【0098】(3)すべての階調において、すべての区
画中のドット数が等しい。ただし、規則性(2)の互い
にドットパターンが等しくなる区画群はCに対するマス
クでは図10、Mに対するマスクでは図11、Yに対す
るマスクでは図12、Kに対するマスクでは図13のそ
れぞれグレーにパッチされ、各色成分が記された16個
の16×16画素区画とする。
【0099】図14にCMYK4色の色成分に対するマ
スクを重ねた図を示す。色成分CMYKそれぞれのドッ
トパターンが同一となる区画を図10、11、12、1
3のように配置すると、それぞれのマスクによって生成
されるドットパターンを組み合わせた場合に、色成分C
MYKいずれかのドットパターンが互いに等しくなる区
画が画像全ての領域に配置されることになり画像の一様
性が向上する。また、色成分CMYKいずれか一つのド
ットパターン中のドットパターンが互いに等しくなる区
画群に対して他の色成分のドットパターンが等しくなら
ない区画が重なるため、色成分CMYKが組み合わさっ
たドットパターンについてみるとドットパターンが等し
くなる区画は色成分CMYK4種類の階調数の組み合わ
せのほとんどで発生しないことになる。これは色成分間
でのドットパターンが同一となる区画の重なりに起因す
るモアレの抑制や、各色成分のドットパターンにおいて
ドットパターンが同一となる区画の配置に起因する虚像
が存在する場合にその視認性を低くする効果がある。
【0100】次に、ステップS2で、最低階調近傍のド
ットパターンを決定する。本実施の形態では、図1のス
テップS2では第2階調のドットパターンまでを決定す
ることにする。
【0101】以下、各色成分の第2階調までのドットパ
ターンの作成法を説明する。まず、図15に従って色成
分Cの第2階調までのドットパターンの作成法を説明す
る。但し、図面の都合上、ドットパターンの一部のみを
表示している。マスク左上角の画素から横x画素、縦y
画素の位置を(x,y)という座標で表すことにする。
左上角の画素の位置は(0,0)である。
【0102】色成分Cの第1階調のドットパターンは3
1〜42のような周期的ドットパターンを用いる。この
ドットパターンはベイヤー型組織的ディザ法によって生
成されるものと同じである。ドット位置は(16i+
1,16j+1)(ただしi=0,1,・・・,7、j=
0,1,・・・,7)とする。
【0103】次に色成分Cの第2階調のドットパターン
の作成方法を説明する。互いにドットパターンが等しく
なる区画に打つドットは43〜46のようにランダム性
を与えず、ドット位置は(32m+9,32n+9)
(ただしm=0,1,2,3、n=0,1,2,3)、
とする。互いにドットパターンが等しくなる区画以外に
打つ48個のドットはランダム性を与える。本実施形態
では47〜51の太線で示すような4×4画素の区画の
四隅から、各々1/4の確率でランダムに選ぶことにす
る。
【0104】以上のようにして、色成分Cの周期的な第
1階調のドットパターンと擬似周期的な第2階調のドッ
トパターンが完成する。このパターンは規則性(1)〜
(3)に必要な条件を満たしていることに注意された
い。
【0105】次に図16に従って色成分Mの第2階調ま
でのドットパターンの作成法を説明する。作成法は色成
分Cの作成法とほぼ同様である。色成分Mの第1階調の
ドットパターンは52〜60のような周期的なドットパ
ターンを用いる。このドットパターンは色成分Cと同様
にベイヤー型組織的ディザ法によって生成されるものと
同じである。ドット位置は(16i+9,16j+9)
(ただしi=0,1,・・・,7、j=0,1,・・・,7)
とする。色成分Mの第1階調のドットパターンは色成分
Cの第1階調のドットパターンからみるとベイヤー型組
織的ディザ法で2階調目に新規に打たれるドットパター
ンと同じ位置となり、色成分Cと色成分Mの第1階調の
ドットパターンを重ねるとベイヤー型組織的ディザ法の
2階調目と同じドットパターンとなる。このドットパタ
ーンの空間周波数は高くドット分布の周期性による目障
りな虚像は発生せず、またドット分布の一様性も高い。
ドットの視認度の高い色成分Cと色成分Mの第1階調の
ドットパターンを上述のように設定することで、カラー
画像の低階調領域において良好な画質が得られる。
【0106】次に色成分Mの第2階調のドットパターン
の作成方法を説明する。
【0107】互いにドットパターンが等しくなる区画に
打つドットは61〜64のようにランダム性を与えず、
ドット位置は(32m+17,32n+17)(ただし
m=0,1,2,3、n=0,1,2,3)とする。互
いにドットパターンが等しくなる区画以外に打つ48個
のドットはランダム性を与える。本実施の形態では65
〜76の太線で示すような4×4画素の区画の四隅か
ら、各々1/4の確率でランダムに選ぶことにする。
【0108】次に図17に従って色成分Yの第2階調ま
でのドットパターンの作成法を説明する。色成分Yの第
1階調のドットパターンは77〜88のような周期的な
ドットパターンを用いる。ドット位置は(16i+9,
16j+1)(ただしi=0,1,・・・,7、j=0,
1,・・・,7)とする。
【0109】次に第2階調のドットパターンの作成方法
を説明する。互いにドットパターンが等しくなる区画に
打つドット89〜92のようにランダム性を与えず、ド
ット位置は(32m+17,32n+9)(ただしm=
0,1,2,3、n=0,1,2,3)とする。互いに
ドットパターンが等しくなる区画以外に打つ48個のド
ットはランダム性を与える。本実施の形態では93〜1
00の太線で示すような4×4画素の区画の四隅から、
各々1/4の確率でランダムに選ぶことにする。
【0110】次に図18に従って色成分Kの第2階調ま
でのドットパターンの作成法を説明する。色成分Kの第
1階調のドットパターンも他の色成分と同様に101〜
112のような周期的なドットパターンを用いる。ドッ
ト位置は(16i+1,16j+9)(ただしi=0,
1,・・・,7、j=0,1,・・・,7)とする。
【0111】次に第2階調のドットパターンの作成方法
を説明する。互いにドットパターンが等しくなる区画に
打つドットは113〜116のようにランダム性を与え
ず、ドット位置は(32m+9,32n+17)(ただ
しi=0,1,2,3、j=0,1,2,3)とする。
互いにドットパターンが等しくなる区画以外に打つ48
個のドットはランダム性を与える。本実施の形態では1
17〜124の太線で示すような4×4画素の区画の四
隅から、各々1/4の確率でランダムに選ぶことにす
る。
【0112】以上のようにして、各色成分とも周期的な
第1階調のドットパターンと擬似周期的な第2階調のド
ットパターンが完成する。これらのパターンは規則性
(1)〜(3)に必要な条件を満たしていることがわか
る。
【0113】CMYK全ての色成分の第1階調のドット
パターンを重ねるとそのドット位置はベイヤー型組織的
ディザ法の4階調目と同じになる。このドットパターン
の空間周波数は高く、また周期的に一様にドットが分布
されるため、ムラや目障りな虚像はほとんど発生しな
い。各色成分の第1階調のドットパターンを上述のよう
に設定することでごく低階調においてムラや目障りな虚
像の発生しない出力画像が得られる。
【0114】CMYK全ての色成分の第2階調を重ねる
と、CとM、YとKのドットは重なるかもしくは近接し
て配置され、ベイヤー型組織的ディザ法の2階調目と類
似した擬似周期的なドットパターンとなり、ムラや目障
りな虚像を発生しない。
【0115】本実施の形態では各色成分において互いに
ドットパターンが等しくなる区画を図17のように設定
したが、図17においてCとMの設定を交換したり、C
とYまたはK、MとKまたはY、YとCまたはM、Kと
MまたはCの設定を交換しても上述の効果が得られる。
また、本実施の形態では、各色成分において互いにドッ
トパターンが等しくなる区画を色成分間で完全に重なら
ないようにしているが、前記区画配置を部分的に重ねる
ようにしても目障りな虚像の発生による画質劣化の回避
は可能である。
【0116】本実施の形態における低階調でのドットパ
ターンの設定では各色成分のドットパターンを組み合わ
せた場合に、各色成分のドットおよび2種類の色成分が
重なった2次色のドットが発生するが、2次色の発生に
よる明度の低下などを改善するために各色成分の第1、
2階調のドット位置を数画素ずらして設定することも、
画質改善には効果がある。
【0117】次にステップS3でドットパターン作成時
に用いる斥力ポテンシャル形状を決定する。まず、ステ
ップS3−1で斥力ポテンシャルの基本形状を決定す
る。本実施の形態における斥力ポテンシャルの基本形状
P(g,r)は
【外3】
【0118】
【外4】
【0119】であり、全ての色成分のドットパターンの
作成において同じである。ここでr axは128であ
り、aは0.64とする。また、rは斥力ポテンシャル
を付与する画素の中心からの距離を示し、
【外5】
【0120】である。上記の斥力ポテンシャルの基本形
状は低階調、高階調で減衰が遅く、中間階調で減衰が速
くなるという階調依存性をもつ。
【0121】次にステップS3−2で斥力ポテンシャル
の局所的な形状調整を行う。ここでいう局所的な領域と
は、16×16画素の区画に相当する領域を指す。本実
施例では次式で表される階調数gとポテンシャルの中心
から微調整を施す画素の中心までの距離rとの関数であ
るC(g,y)を斥力ポテンシャルの基本形状P(g,
r)に乗算することにより斥力ポテンシャルの局所的な
形状調整を行う。基本ポテンシャル形状の決定と同様に
全ての色成分のドットパターンの作成において同じ局所
的な形状調整を行う。
【0122】以下に示す係数C(g,r)のうち、最初
の三つの係数がもつ意味を説明する。階調数が
【外6】
【0123】または
【外7】
【0124】で表される階調範囲ではr=4すなわち
(x,y)=(0,4),(0,−4),(4,0),
(−4,0)の画素の係数が0.985であり、
【外8】
【0125】すなわち(x,y)=(1,1),(1,
−1),(−1,1),(−1,−1)の画素の係数が
1.050であり、その他の画素の係数は1.000で
あることを示している。上述の係数に続いて示した各係
数についても同様である。C(g,r)
【外9】
【0126】
【外10】
【0127】
【外11】
【0128】
【外12】
【0129】
【外13】
【0130】上式の係数C(g,r)により形状が調整
された斥力ポテンシャルを用いると局所領域内で縦・横
方向に規則的もしくは周期的にドットが配置されやすく
なる。本実施例では600dpiの精細度をもつ出力装
置を想定し、コントラストに対する視覚の感度がほぼ0
となる2ドット間の距離、即ち4画素以下の局所領域内
でドットパターンの規則性もしくは周期性を高めるよう
にしている。係数C(g,r)はマスク全体に対応する
ドットパターンの一様性を損なわないよう階調数に応じ
て適宜変更し得る。
【0131】本実施例のステップS3で決定される局所
領域で形状が調整された斥力ポテンシャルを用いると、
まず
【外14】
【0132】の階調において縦・横方向に4画素の距離
関係にあるドット群がマスク全体に一様に形成される。
階調数が高くなり
【外15】
【0133】の階調になると、縦・横方向に2画素の距
離関係にあるドット群が多数形成される。これは低階調
で形成された4画素の距離関係にある二つのドットの中
間点にドットが打たれるため局所的に周期的なドット配
列が生じることを意味する。
【外16】
【0134】の階調では、縦・横方向にドットが隣接す
るように斥力ポテンシャルの形状が調整される。これは
2画素の距離関係にあるドットの一方に隣接する画素に
優先してドットを打つことが目的である。本実施の形態
では、係数C(g,r)の階調依存性を128階調を中
心として対象に設定している。
【0135】上記のように斥力ポテンシャルの形状を局
所的に調整することにより、ドット間の距離が等しい関
係を有するドット群を一様に多数生成することができ、
ドット群による濃度ムラを著しく軽減することができ
る。このようなポテンシャルを用いることにより、60
0dpi程度以上の解像度を持つ出力装置を用いた場
合、局所的領域内におけるドットパターンの持つ規則性
もしくは周期性は、それらの周期性や規則性を持つドッ
トの並びに対する視覚の感度がほぼ0となるドット間距
離に設定されていることと、適度な不規則性も備えてい
るため、虚像やドット群の濃度に関する不均一性は感知
されない。このように本実施の形態によれば、組織的デ
ィザ法などで問題となるコントラストの高いモアレは全
く発生せず、その他各種虚像の発生も抑制される。
【0136】本実施の形態ではドットパターンの作成に
用いる斥力ポテンシャルの形状、階調依存性を全ての色
成分のドットパターンの作成において同じとしたが、ド
ットの視認度などを考慮し各色成分毎に異なる斥力ポテ
ンシャルを用いることにより画質の改善が可能である。
【0137】以下、第3階調以降のドットパターンの作
成方法を説明する。各色成分に対する第3階調以降のド
ットパターンは以下に記載する同様な方法でそれぞれ作
成される。
【0138】ステップS4では、まず、ステップS3で
決定された斥力ポテンシャルをすでに打たれたすべての
ドットに付与する。斥力ポテンシャルをドットに付与し
たとき、マスクの境界からはみ出した部分は、前述した
ように周期的境界条件を使って処理する。以下の過程で
も随時この周期的境界条件を用いる。(以上S4−1)
【0139】次に同一のドットパターンをもつ区画にお
いて、ポテンシャル和の平均化操作を行う。この操作に
よって、16個の互いにドットパターンが等しくなる区
画のポテンシャル和はすべて等しくなる。
【0140】次に規則性(3)を破らない範囲でポテン
シャル和の最低点を探し、互いにドットパターンが等し
くなる区画に1つずつ(全部で16個)ドットを付与す
る。これら16個のドット各々にポテンシャルを付与
し、ポテンシャル和を計算し直す。(以上S4−2)
【0141】次に同一のドットパターンをもつ区画以外
の48区画において規則性(3)を破らない範囲でポテ
ンシャル和が最低の画素を探し、その画素にドットを付
与する。その画素を中心にポテンシャルを付与し、ポテ
ンシャル和を再計算する。この操作を繰り返し、前記4
8個の区画ずべてにドットを一個ずつ打ち終わった時点
で、第3階調のドットパターンとする。(以上S4−
3)
【0142】第4階調以降もS3,S4と同様の過程で
決定し、最高階調までのドットパターンが決定できた
ら、それらのドットパターンを累積することによってマ
スクが完成する。(ステップS5)
【0143】本実施の形態によって作成された各色成分
に対するマスクを用いると低階調において一様でムラの
ないドットパターンが得られる。また、同一のドットパ
ターンをもつ区画をマスク毎に異なる配置とすることに
より、マスクの周期構造同士が干渉することによる画質
劣化を抑えることができ、すべての階調において高画質
な出力画像をえることができる。
【0144】<第2の実施の形態>本実施の形態では入
力カラー画像を濃シアン(C)、淡シアン(pC)、濃
マゼンタ(M)、淡マゼンタ(pM)、イエロー
(Y)、ブラック(K)の計6種類の色成分に分解し、
複数のマスクを用いて階調再現を行うものとする。
【0145】各色成分に対するマスクは一つのマスクを
図1のフローチャートに従って作成し、それを平行移
動、回転、上下・左右反転の操作をして他の色成分のマ
スクを作成することとする。また、CとpC、MとpM
はそれぞれ同じマスクを用いることとする。
【0146】本実施の形態のように一つのマスクに平行
移動、回転、上下・左右反転の操作を行い、異なるマス
クを作成する方法はマスク作成時の計算量を大幅に削減
できる。
【0147】本実施の形態の特徴を持つマスクの一つを
作成する手順について図1のフローチャートに従って説
明する。この方法で作成されるマスクは色成分Cおよび
pCに対して用いられる。
【0148】まずステップS1でマスクの基本構造を決
定する。本実施の形態におけるマスクは256×256
要素の正方マトリックスであり、256階調を再現する
ものとする。また、入力画像がマスクサイズより大きい
場合のマスクの配列は第1の実施の形態の場合と同じで
ある。
【0149】本実施の形態のマスク一枚によって生成さ
れる256×256画素のドットパターンは、図19の
実線のように16×16画素の区画に分割した時、次の
3つの規則性を持つとする。
【0150】(1)第2階調までのドットパターンを擬
似周期的なドットパターンとする。
【0151】(2)すべての階調において、複数の区画
中のドットパターンが互いに等しくなる。
【0152】(3)すべての階調において、すべての区
画中のドットが等しい。
【0153】本実施の形態では、規則性(2)に従う互
いにドットパターンが等しくなる区画群は、図19のグ
レーでパッチされた64個の区画とする。
【0154】次にステップS2で、最低階調近傍のドッ
トパターンを決定する。本実施の形態では、図1のステ
ップS2において第2階調のドットパターンまでを決定
することにする。なお、本実施の形態においては、本ス
テップにおいて、255階調において打たれるべき25
6個の画素(254階調までのドットパターン)決めて
おく。そして、それらの画素は、255階調になるまで
ドットが打たれないよう規制しておく。
【0155】以下、図20に従って第2階調までのドッ
トパターンの作成方法を説明する。但し、図面の都合
上、ドットパターンの一部のみを表示している。マスク
左上角の画素から横x画素、縦y画素の位置を(x,
y)という座標で表すことにする。左上角の画素の位置
は(0,0)である。
【0156】第1階調のドットパターンは125〜13
6のような周期的ドットパターンを用いる。このドット
パターンはベイヤー型組織的ディザ法によって生成され
るものと同じである。これらのドット位置は(16i+
1,16j+1)(ただし、i=0,1,・・・,15、
j=0,1,・・・,15)とする。
【0157】つぎに第2階調のドットパターンの作成法
を説明する。
【0158】互いにドットパターンが等しくなる区画に
打つドットは137〜140のようにランダム性を与え
ず、ドット位置は(32m+9,32n+9)(ただ
し、m=0,1,・・・,7、j=0,1,・・・,7)とす
る。
【0159】互いにドットパターンが等しくなる区画以
外の192区画に一個ずつ打つドットにはランダム性を
与える。本実施の形態では141〜145の太線で示す
ような4×4画素の区画の四隅から、各々1/4の確率
でランダムに選ぶことにする。
【0160】以上のようにして、擬似周期的な第2階調
のドットパターンが完成する。
【0161】次にステップS3のポテンシャル形状の決
定法を説明する。
【0162】まずステップS3−1では斥力ポテンシャ
ルの基本形状P(g,r)を決定する。本実施の形態に
おけるポテンシャルの基本形状P(g,r)は、
【0163】
【外17】
【0164】
【外18】
【0165】である。ここでrmaxは256であり、
maxでポテンシャル値がほとんど0となるようにa
は0.46とする。これはドットに付与されたポテンシ
ャルが周期的境界条件によりそのドット自身に戻ってこ
ないようにするためである。または斥力ポテンシャルを
付与する画素からの距離を表す。
【0166】次にステップS3−2において斥力ポテン
シャル形状の調整を行う。形状の調整は、斥力ポテンシ
ャルの基本形状P(g,r)に、係数C(g,r)C
(g,r)=
【外19】
【0167】
【外20】
【0168】
【外21】
【0169】
【外22】
【0170】を乗算することにより行う。階調数gと距
離rの関数としての係数の持つ意味については第1の実
施例における係数について説明した意味と同様である。
本実施の形態の斥力ポテンシャル形状を用いると、まず
縦横両方向に距離6画素の位置関係にあるドット群が複
数形成される。本実施例では低階調でのドット分布の一
様性が損なわれないようにごく低階調においてドット間
の距離が6画素であるドット群が形成されやすいように
設定している。つぎの階調範囲では、距離6画素の中間
にあたる距離3画素の位置関係にあるドット群が多数形
成される。こうすることで縦横方向に距離6画素の位置
関係にあるドット群の中間にドットが打たれやすくな
り、縦横方向の距離3画素の位置関係にあるドット群を
一様に多数形成することができる。さらにつぎの階調範
囲では、縦横方向に距離2画素の位置関係にあるドット
群が多数形成される。これは局所領域内のドットパター
ンが類似したドット群を2種類形成することにより、局
所的に規則的なドット群が広範囲に規則的に形成され大
きな規則的ドットパターンとなってしまうことを防ぐた
めである。(以上S3‐2)
【0171】このように、局所的なドットパターンとし
て類似したドット群の種類を増やすことは濃度の一様性
を損なう可能性もある。しかしその予防策として、本実
施例では、ドットが打たれやすい方向は等しくしても、
距離が微小量異なる位置にドットが打たれやすくなるよ
うにポテンシャル形状を調整し、局所的なドットパター
ンとして、似てはいるが異なるドット群が2種類形成さ
れるようにしている。同様に、例えば、距離がほぼ等し
く、方向が若干違なるような局所的なドットパターンを
もつドット群が複数種類形成されやすくしても同じ効果
が得られよう。
【0172】次にステップS4の第3階調以降のドット
パターンの作成法を説明する。第3階調以降のドットパ
ターンは、上述したとおり、斥力ポテンシャルを用いて
作成する。
【0173】まず、形状が調整された斥力ポテンシャル
をすでに打たれた全てのドットの画素に付与する。上述
したように斥力ポテンシャルをドットの打ってある画素
に付与したとき、マスクの境界からはみ出したポテンシ
ャルの部分は、第1の実施例と同様に周期的境界条件を
用いて処理する。(以上S4‐1)
【0174】次に、互いにドットパターンが等しくなる
区画群において、平均化したポテンシャルを求め、それ
を新たなポテンシャル和とする。次にポテンシャル和の
最低点を探し、64個のドットを打つ。さらに、これら
64個のドット各々にポテンシャルを付与し、ポテンシ
ャル和を再計算する。(以上S4−2)
【0175】次に、規則性(3)を破らない範囲で残り
の192個の区画の中からポテンシャル和が最低の画素
を探し、その画素にドットを付与する。その画素を中心
にポテンシャルを付与し、ポテンシャル和を再計算す
る。以上の操作を繰り返し1点ずつドットを付与し、1
92個のドットを打ち終わった時点で、第3階調のドッ
トパターンとする。(以上S4−3)
【0176】第3階調以降もS3およびS4−1からS
4−3と同様の過程でドットパターンを作成し、254
階調まで作成できたら、S2で設定したドットが打たれ
ていない位置にドットを打ち255階調のドットパター
ンとする。最後に、それらのドットパターンを累積する
ことによってマスクが完成する(ステップS5)。
【0177】以上のように色成分CおよびpCに対する
マスクが完成する。本実施の形態ではこのマスクに平行
移動、回転の操作を施し、他の色成分に対するマスクを
作成する。
【0178】まず、色成分MおよびpMに対するマスク
の作成方法を説明する。
【0179】最初に、色成分CおよびpCに対するマス
クを左右反転し、次に上下反転を行う。さらにこのマス
クの第1階調のドットパターンが色成分CおよびpCの
第1階調のドットパターンに重なるようにx方向に35
要素、y方向に3要素平行移動する。これらの操作が施
された場合にマスクの基本的構造およびドットパターン
がどのようになるかを示すために、このマスクの基本構
造および第1階調と第2階調のドットパターンの一部を
図21に示す。図中の座標は色成分CおよびpCの左上
角を(0,0)としたときの相対座標値である。この閾
値を座標(0,0)を左上角とした256×256要素
の正方マトリクスに格納するために、図22のように、
図中破線で示されるようにこのマスクをx方向、y方向
に並びをそろえて配列し、図中グレーでパッチされた座
標(0,0)を左上角とした256×256要素の正方
マトリックスを切り出して色成分MおよびpMに対する
マスクとして用いる。
【0180】以上のように色成分MおよびpMに対する
マスクが完成する。
【0181】図23に色成分CまたはpCに対するマス
クと色成分MまたはpMに対するマスクそれぞれの互い
にドットパターンが同一となる区画の位置関係を示す。
146〜149のような右下がりの斜線でパッチされた
区画は色成分CまたはpCの前記区画であり、150〜
155のような右上がりの斜線でパッチされた区画は色
成分MまたはpMの前記区画である。色成分間で前記区
画が重なる領域は色成分CまたはpCの右下がりの斜線
と色成分MまたはpMの右上がりの斜線とが交差した部
分である。図23に示されるように色成分CまたはpC
の前記区画と色成分MまたはpMの前記区画は部分的に
重なる。前記区画が色成分間で重なるとマスクの周期構
造が強調され目障りな虚像が視認されやすくなってしま
うが、本実施の形態ではその重なりは小さく画質にはほ
とんど影響しない。また、図1のフローチャートで示さ
れるような摂動組織的ディザ法によって作成されたマス
クは目障りな虚像の発生はほとんどないため互いにドッ
トパターンが同一となる区画の配置が色成分間で部分的
に重なるような場合でも高画質を達成することが可能で
ある。
【0182】次に、色成分Yに対するマスクの作成方法
を説明する。
【0183】まず、色成分CおよびpCに対するマスク
を上下反転する。このマスクの第1階調のドットパター
ンが色成分C、pC、MおよびpMの第1階調のドット
パターンに重なるようにx方向に16要素、y方向に5
1要素移動する。これらの操作が施された場合にマスク
の基本的構造およびドットパターンがどのようになるか
を示すために、このマスクの基本構造および第1階調と
第2階調のドットパターンの一部を図24に示す。図中
の座標は色成分CおよびpCの左上角を(0,0)とし
たときの相対座標値である。色成分MまたはpMと同様
にこのマスクをタイル状に並べた中から座標(0,0)
を左上角とした256×256要素の正方マトリックス
を切り出し、色成分Yに対するマスクとする。
【0184】次に、色成分Kに対するマスクの作成方法
を説明する。
【0185】まず、色成分CおよびpCに対するマスク
を90°回転する。このマスクの第1階調のドットパタ
ーンが色成分C,pC、M、pMおよびYの第1階調の
ドットパターンからみると、ベイヤー型組織的ディザ法
の2階調目に新規に打たれるドットパターンと同じにな
るようにx方向に72要素、y方向に91要素移動す
る。これらの操作が施された場合にマスクの基本構造お
よびドットパターンがどのようになるかを示すために、
このマスクの基本構造および第1階調と第2階調のドッ
トパターンの一部を図25に示す。図中の座標は色成分
CおよびpCの左上角を(0,0)としたときの相対座
標値である。色成分MまたはpMおよびYと同様にこの
マスクをタイル状に配列した中から座標(0,0)を左
上角とした256×256要素の正方マトリックスを切
り出し、色成分Kに対するマスクとする。
【0186】本実施の形態では、色成分C、pC、M、
pMおよびYの第1階調のドットパターンをベイヤー型
組織的ディザ法の1階調目のドットパターンと同一に、
色成分Kの第1階調のドットパターンをそれらのドット
パターンからみるとベイヤー型組織的ディザ法で2階調
目に新規に打たれるドットパターンと同一にしている。
これは色成分C(またはpC)、M(またはpM)、Y
のドットの重なりによるコンポジット・ブラックのドッ
トパターンと色成分Kのリアル・ブラックのドットパタ
ーンの組み合わせがベイヤー型組織的ディザ法の2階調
目のドットパターンと同一になるようにするためで、各
色成分の第1階調のドットパターンを上述のように設定
することでごく低階調で良好な画質が得られる。
【0187】色成分MまたはpMまたはYの第1階調の
ドットパターンを色成分CまたはpCの第1階調と同一
にしたり、色成分Kの第1階調のドットパターンを色成
分CまたはpCの第1階調からみてベイヤー型組織的デ
ィザ法の2階調目に新規に打たれるドットパターンと同
一にする際のマスクの移動量は、上述の移動量を含め、
16×16=256種類可能である。
【0188】本実施の形態では基本となるマスクで虚像
が生じた場合に各色成分でその虚像の位置を異ならせそ
の虚像の視認性を低くするために上述のように各色成分
で異なる移動量を用いている。上述以外の平行移動量を
用いても同様な効果が得られ、基本となるマスクの特性
によってその量は最適化が必要である。
【0189】本実施の形態では、色成分M、pMに対す
るマスクとして色成分C、pCに対するマスクを左右反
転と上下反転したマスクを、色成分Yに対するマスクと
して色成分C、pCに対するマスクを上下反転したマス
クを、色成分Kに対するマスクとして色成分C,pCに
対するマスクを90°回転したものを用いている。これ
は基本となるマスクによって生成されるドットパターン
に虚像が発生する場合に色成分間でその虚像の位置や向
きを変更することで虚像の視認性を低くするためであ
る。また、色成分間のドットパターンの相関を弱め虚像
の発生を抑制する効果がある。各色成分のマスクの作成
における平行移動、上下・左右反転、回転の操作につい
ては本実施の形態に限られたものではなく、他の操作も
しくは平行移動、上下・左右反転・回転の他の組み合わ
せによる操作を用いてもよく、マスクの構造に合わせて
適宜最適な操作を選択すると良い。
【0190】また、本発明は、例えば、ホストコンピュ
ータ,インタフェイス機器,リーダ,プリンタ等の複数
のデバイスによって構成されるシステムにも適用でき、
更に、例えば、複写機、ファクシミリ装置等の単体の装
置に適用できる。
【0191】また、本発明は、前述した実施形態の機能
を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した
記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシス
テムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMP
U)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することにも適用できる。
【0192】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が、上述した実施形態の機能を実現す
ることになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒
体は本発明を構成することになる。
【0193】また、記憶媒体には前述した実施の形態で
作成された閾値マトリックスも格納される。プログラム
コードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フ
ロッビディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気
ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮
発性のメモリカード,ROM等を用いることができる。
【0194】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペ
レーティングシステム)等が実際の処理の一部または全
部を行ない、その処理によって、上述した実施形態の機
能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0195】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備
わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行ない、
その処理によって、上述した実施形態の機能が実現され
る場合も含まれることは言うまでもない。
【0196】
【発明の効果】以上詳しく説明したように本発明によれ
ば、各色成分に適用する閾値マトリックスによって生成
されるドットパターンにおけるドットパターンが等しく
なる区画の位置を色成分間で互いに異なるように、もし
くは、互いに部分的に重なるようにすることで、複数の
色成分の組み合わせにおいても目障りな虚像の発生しな
い閾値マトリックス、及びそれを利用した階調再現方法
とその装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態のマスクを作成する手順を示すフ
ローチャートである。
【図2】本実施の形態の画像を処理するための基本的な
システムの構成例を示す図である。
【図3】本実施の形態における、マスクの基本的構造を
説明する図である。
【図4】本実施の形態における、第1階調のドットパタ
ーンの作成方法を説明するための図である。
【図5】本実施の形態における、第2階調のドットパタ
ーンの作成方法を説明するための図である。
【図6】斥力ポテンシャルの基本形状を概略的に示す図
である。
【図7】本実施の形態における、斥力ポテンシャルの形
状変更に用いる係数を概略的に示す図である。
【図8】本実施の形態における、斥力ポテンシャルの周
期的境界条件を説明する図である。
【図9】第1の実施の形態における、マスクの形状およ
びマスクの配列方法を示す図である。
【図10】第1の実施の形態における、シアン用のマス
クの基本的構造を説明する図である。
【図11】第1の実施の形態における、マゼンタ用のマ
スクの基本的構造を説明する図である。
【図12】第1の実施の形態における、イエロー用のマ
スクの基本的構造を説明する図である。
【図13】第1の実施の形態における、ブラック用のマ
スクの基本的構造を説明する図である。
【図14】第1の実施の形態における、シアン、マゼン
タ、イエロー、ブラック用のマスクのドットパターンが
同一となる区画の位置関係を説明する図である。
【図15】第1の実施の形態における、シアンの第2階
調までのドットパターンの作成方法を説明するための図
である。
【図16】第1の実施の形態における、マゼンタの第2
階調までのドットパターンの作成方法を説明するための
図である。
【図17】第1の実施の形態における、イエローの第2
階調までのドットパターンの作成方法を説明するための
図である。
【図18】第1の実施の形態における、ブラックの第2
階調までのドットパターンの作成方法を説明するための
図である。
【図19】第2の実施の形態における、シアン用のマス
クの基本的構造を示す図である。
【図20】第2の実施の形態における、シアンの第2階
調までのドットパターンの作成方法を説明するための図
である。
【図21】第2の実施の形態における、マゼンタ用のマ
スクの作成方法を説明するための図である。
【図22】第2の実施の形態における、マゼンタ用のマ
スクの閾値配列の格納方法を説明するための図である。
【図23】第2の実施の形態における、シアン用のマス
クとマゼンタ用のマスクのドットパターンが同一となる
区画の位置関係を説明するための図である。
【図24】第2の実施の形態における、イエロー用のマ
スクの作成方法を説明するための図である。
【図25】第2の実施の形態における、ブラック用のマ
スクの作成方法を説明するための図である。
【符号の説明】
S1、S2、S3−1、S3−2、S4−1、S4−
2、S5 マスク作成のステップ 1 画像入力装置 2 入力画像 3 前処理 4 階調処理装置 5 マスク 6 メモリ 7 比較器 8 出力装置 9 出力画像 10〜18 第2階調で新たに打たれたドット 19〜23 第2階調のドット位置を決定するために用
いる枠 24 斥力ポテンシャルを付与するドット 25、26、27 仮想的なドット 28、29、30 周期的境界条件により付与されるポ
テンシャル 31〜42 第1階調で打たれたシアンのドット 43〜46 第2階調で打たれたシアンのドット 47〜51 シアンの第2階調のドット位置を決定する
ためにもちいる枠 52〜60 第1階調で打たれたマゼンタのドット 61〜64 第2階調で打たれたマゼンタのドット 65〜76 マゼンタの第2階調のドット位置を決定す
るためにもちいる枠 77〜88 第1階調で打たれたイエローのドット 89〜92 第2階調で打たれたイエローのドット 93〜100 イエローの第2階調のドット位置を決定
するためにもちいる枠 101〜112 第1階調で打たれたブラックのドット 113〜116 第2階調で打たれたブラックのドット 117〜124 ブラックの第2階調のドット位置を決
定するためにもちいる枠 125〜136 第1階調で打たれたシアンのドット 137〜140 第2階調で打たれたシアンのドット 141〜145 シアンの第2階調のドット位置を決定
するためにもちいる枠 146〜149 シアンのドットパターンが同一となる
区画 150〜155 マゼンタのドットパターンが同一とな
る区画
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/405 B41J 3/00 B 1/52 A (72)発明者 沖中 啓二 東京都大田区下丸子3丁目30番2号キヤノ ン株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA02 AB07 AB11 BB03 BB06 EA04 EA12 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE16 CH07 CH08 5C077 LL19 MP08 NN09 PP33 PP68 PQ08 PQ12 PQ23 SS02 TT05 5C079 HB03 LA31 LC04 LC05 LC11 MA04 MA11 NA05 NA06 PA02 PA03

Claims (48)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カラー画像を複数の色成分に分解し、少
    なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の各
    画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応させ
    て出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多値
    で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさのド
    ットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ
    異なる閾値マトリックスを用いる階調再現方法であっ
    て、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに異
    なる閾値マトリックスを用いることを特徴とするカラー
    画像の階調再現方法。
  2. 【請求項2】 前記各々の閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、 少なくともどちらか一方の方法を用いて作成されること
    を特徴とする請求項1に記載のカラー画像の階調再現方
    法。
  3. 【請求項3】 前記各々の閾値マトリックスが、複数の
    階調において、形状を非回転対象に調整された斥力ポテ
    ンシャルを用いて形成されたドットパターンに基づき作
    成されることを特徴とする請求項1に記載のカラー画像
    の階調再現方法。
  4. 【請求項4】 前記形状を非回転対象に調整された斥力
    ポテンシャルが、該ポテンシャルの中心に対し特定の位
    置にある画素にドットが打たれやすくなるように調整さ
    れたことを特徴とする請求項3に記載のカラー画像の階
    調再現方法。
  5. 【請求項5】 前記特定の位置にある画素にドットが打
    たれやすくなるように調整された斥力ポテンシャルが、
    該ポテンシャルの中心に関し前記区画の一辺の長さを半
    径とする円の内部にある画素にドットが打たれやすくな
    るように調整されたことを特徴とする請求項4に記載の
    カラー画像の階調再現方法。
  6. 【請求項6】 カラー画像を複数の色成分に分解し、少
    なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の各
    画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応させ
    て出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多値
    で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさのド
    ットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ
    異なる閾値マトリックスを用いる階調再現方法であっ
    て、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに部
    分的に重なる閾値マトリックスを用いることを特徴とす
    るカラー画像の階調再現方法。
  7. 【請求項7】 前記各々の閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、 少なくともどちらか一方の方法を用いて作成されること
    を特徴とする請求項6記載のカラー画像の階調再現方
    法。
  8. 【請求項8】 前記各々の閾値マトリックスが、複数の
    階調において、形状を非回転対象に調整された斥力ポテ
    ンシャルを用いて形成されたドットパターンに基づき作
    成されることを特徴とする請求項6に記載のカラー画像
    の階調再現方法。
  9. 【請求項9】 前記形状を非回転対象に調整された斥力
    ポテンシャルが、該ポテンシャルの中心に対し特定の位
    置にある画素にドットが打たれやすくなるように調整さ
    れたことを特徴とする請求項8に記載のカラー画像の階
    調再現方法。
  10. 【請求項10】 前記特定の位置にある画素にドットが
    打たれやすくなるように調整された斥力ポテンシャル
    が、該ポテンシャルの中心に関し前記区画の一辺の長さ
    を半径とする円の内部にある画素にドットが打たれやす
    くなるように調整されたことを特徴とする請求項9に記
    載のカラー画像の階調再現方法。
  11. 【請求項11】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ
    異なる閾値マトリックスを用いる階調再現方法であっ
    て、 前記各色成分毎に用いられる閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画と、それ以
    外の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成
    する方法との内、少なくともどちらか一方の方法と、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターンに基
    づき作成する方法とを用いて作成されることを特徴とす
    る階調再現方法。
  12. 【請求項12】 前記ドットパターンが等しくなる区画
    の位置が互いに異なる閾値マトリックスを用いることを
    特徴とする請求項11に記載のカラー画像の階調再現方
    法。
  13. 【請求項13】 前記ドットパターンが等しくなる区画
    の位置が互いに部分的に重なる閾値マトリクスを用いる
    ことを特徴とする請求項11に記載のカラー画像の階調
    再現方法。
  14. 【請求項14】 前記形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルが、該ポテンシャルの中心に対し特定の
    位置にある画素にドットが打たれやすくなるように調整
    されたことを特徴とする請求項11に記載のカラー画像
    の階調再現方法。
  15. 【請求項15】 前記特定の位置にある画素にドットが
    打たれやすくなるように調整された斥力ポテンシャル
    が、該ポテンシャルの中心に関し、前記区画の一辺の長
    さを半径とする円の内部にある画素にドットが打たれや
    すくなるように調整されたことを特徴とする請求項14
    に記載のカラー画像の階調再現方法。
  16. 【請求項16】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る閾値マトリックスに、平行移動、反転、回転の内、少
    なくとも1種類の操作を施し作成した閾値マトリックス
    を、他の少なくとも1種類の色成分に適用することを特
    徴とする請求項1、6、11の何れかに記載のカラー画
    像の階調再現方法。
  17. 【請求項17】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る前記閾値マトリックスに、反転、回転の内、少なくと
    も1種類の操作を施し、さらに、縦横2方向の内、少な
    くとも1方向に2画素以上に相当する平行移動の操作を
    加えて作成した閾値マトリックスを、他の少なくとも1
    種類の色成分に適用することを特徴とする請求項16に
    記載のカラー画像の階調再現方法。
  18. 【請求項18】 前記少なくとも2種類の色成分が、シ
    アン(青)とマゼンタ(赤)であることを特徴とする請
    求項1、6、11の何れかに記載のカラー画像の階調再
    現方法。
  19. 【請求項19】 前記シアン(青)とマゼンタ(赤)に
    対応する閾値マトリックスにおいて、 該閾値マトリックスが、一方の色成分の1階調目のドッ
    トパターンと他方の色成分の1階調目のドットパターン
    の位置関係が、それぞれベイヤー型組織的ディザ法の1
    階調目のドットパターンと、2階調目に新規に打たれる
    ドットパターンとの位置関係にほぼ等しいか、わずかに
    ずらした位置関係になるように作成されることを特徴と
    する請求項18に記載のカラー画像の階調再現方法。
  20. 【請求項20】 濃淡を含め3値以上を有するカラー画
    像の階調再現方法において、 少なくとも2種類の色成分の内、少なくとも1種類の色
    成分において、濃色及び淡色用として異なる閾値マトリ
    ックスを適用することを特徴とする請求項1、6、11
    の何れかに記載のカラー画像の階調再現方法。
  21. 【請求項21】 濃淡を含め3値以上を有するカラー画
    像の階調再現方法において、 少なくとも2種類の色成分の内、少なくとも1種類の色
    成分に関して、濃色及び淡色のどちらか一方に対して作
    成された閾値マトリックスに、平行移動、反転、回転の
    内、少なくとも1種類の操作を施し作成した閾値マトリ
    クスを他方に適用することを特徴とする請求項20に記
    載のカラー画像の階調再現方法。
  22. 【請求項22】 濃淡を含め3値以上を有するカラー画
    像の階調再現方法において、 少なくとも2種類の色成分の内、少なくとも1種類の色
    成分において、濃色及び淡色用として同一の閾値マトリ
    ックスを適用することを特徴とする請求項1、6、11
    の何れかに記載のカラー画像の階調再現方法。
  23. 【請求項23】 少なくとも1種類の色成分のドットパ
    ターンを作成するために、前記区画をさらに4個の同一
    小区画に分割したとき、4n(nは整数)階調で、全て
    の小区画内のドットの数が等しくなることを特徴とする
    請求項1、6、11の何れかに記載のカラー画像の階調
    再現方法。
  24. 【請求項24】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る閾値マトリックスを2次元的かつ規則的に繰り返し用
    いる際に、繰り返しの方向が、縦または横方向のいずれ
    かの方向にずれていることを特徴とする請求項1、6、
    11の何れかに記載のカラー画像の階調再現方法。
  25. 【請求項25】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る前記閾値マトリックスの形状が正方形と異なることを
    特徴とする請求項1、6、11の何れかに記載のカラー
    画像の階調再現方法。
  26. 【請求項26】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリクスの各要素とを1対1に対応させ
    て出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多値
    で表現し、前記閾値マトリクスに対応する大きさのドッ
    トパターンを小さい区画に分割したとき、全ての階調
    で、全ての区画内のドットの数が等しくなり、全ての階
    調で、複数の区画内のドットパターンが互いに等しくな
    る階調再現装置であって、 前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリクス
    を記憶する記憶手段と、 前記閾値マトリクスの値を閾値として、各色成分の原画
    の各画素の濃度と画素毎に比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、各色成分の二値ある
    いは多値化されたドットパターンを出力する出力手段と
    を有し、 前記比較手段は、前記少なくとも2種類の色成分に対し
    てそれぞれ異なる閾値マトリックスで、かつ前記ドット
    パターンが等しくなる区画の位置が互いに異なる閾値マ
    トリックスを用いることを特徴とするカラー画像の階調
    再現装置。
  27. 【請求項27】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、全ての階
    調で、全ての区画内のドットの数が等しくなり、全ての
    階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに等しく
    なる階調再現装置であって、 前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリクス
    を記憶する記憶手段と、 前記閾値マトリックスの値を閾値として、各色成分の原
    画の各画素の濃度と画素毎に比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、各色成分の二値ある
    いは多値化されたドットパターンを出力する出力手段と
    を有し、 前記比較手段は、前記少なくとも2種類の色成分に対し
    てそれぞれ異なる閾値マトリックスで、かつ前記ドット
    パターンが等しくなる区画の位置が互いに部分的に重な
    る閾値マトリックスを用いることを特徴とするカラー画
    像の階調再現装置。
  28. 【請求項28】 前記各々の閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、 少なくともどちらか一方の方法を用いて作成されること
    を特徴とする請求項26または27の何れかに記載のカ
    ラー画像の階調再現装置。
  29. 【請求項29】 前記各々の閾値マトリックスが、複数
    の階調において、形状を非回転対象に調整された斥力ポ
    テンシャルを用いて形成されたドットパターンに基づき
    作成されることを特徴とする請求項26または27の何
    れかに記載のカラー画像の階調再現装置。
  30. 【請求項30】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、全ての階
    調で、全ての区画内のドットの数が等しくなり、全ての
    階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに等しく
    なる階調再現装置であって、 前記少なくとも2種類の色成分に関する閾値マトリック
    スを記憶する記憶手段と、 前記閾値マトリックスの値を閾値として、各色成分の原
    画の各画素の濃度と画素毎に比較する比較手段と、 前記比較手段の比較結果に応じて、各色成分の二値ある
    いは多値化されたドットパターンを出力する出力手段と
    を有し、 前記比較手段は、前記少なくとも2種類の色成分に対し
    てそれぞれ異なる閾値マトリクスを用いると共に、前記
    各色成分毎に用いられる閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画と、それ以
    外の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成
    する方法との内、少なくともどちらか一方の方法と、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターンに基
    づき作成する方法とを用いて作成されることを特徴とす
    るカラー画像の階調再現装置。
  31. 【請求項31】 前記ドットパターンが等しくなる区画
    の位置が、互いに異なることを特徴とする請求項30に
    記載のカラー画像の階調再現装置。
  32. 【請求項32】 前記ドットパターンが等しくなる区画
    の位置が、互いに部分的に重なることを特徴とする請求
    項30に記載のカラー画像の階調再現装置。
  33. 【請求項33】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対して互いに異
    なるドットパターンを生成する閾値マトリックスであっ
    て、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに異
    なることを特徴とする閾値マトリックス。
  34. 【請求項34】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリクスの各要素とを1対1に対応させ
    て出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多値
    で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさのド
    ットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対して互いに異
    なるドットパターンを生成する閾値マトリックスであっ
    て、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに部
    分的に重なることを特徴とする閾値マトリックス。
  35. 【請求項35】 前記各々の閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、 少なくともどちらか一方の方法を用いて作成されること
    を特徴とする請求項33または34の何れかに記載の閾
    値マトリックス。
  36. 【請求項36】 前記各々の閾値マトリックスが、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターンに基
    づき作成されることを特徴とする請求項33または34
    の何れかに記載の閾値マトリックス。
  37. 【請求項37】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対して互いに異
    なるドットパターンを生成する閾値マトリックスであっ
    て、 前記各色成分毎に用いられる閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画と、それ以
    外の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成
    する方法との内、少なくともどちらか一方の方法と、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されるドットパターンに基
    づき作成する方法とを用いて作成されることを特徴とす
    る閾値マトリックス。
  38. 【請求項38】 前記少なくとも2種類の色成分に関わ
    る閾値マトリックスにおいて、前記ドットパターンが等
    しくなる区画の位置が互いに異なることを特徴とする請
    求項33に記載の閾値マトリックス。
  39. 【請求項39】 前記少なくとも2種類の色成分に関わ
    る閾値マトリックスにおいて、前記ドットパターンが等
    しくなる区画の位置が互いに部分的に重なることを特徴
    とする請求項37に記載の閾値マトリックス。
  40. 【請求項40】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る閾値マトリクスに対し、平行移動、反転、回転の内、
    少なくとも1種類の操作を施し、他の少なくとも1種類
    の色成分に適用するための閾値マトリックスを作成した
    ことを特徴とする請求項33、34、37の何れかに記
    載の閾値マトリックス。
  41. 【請求項41】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ
    異なる閾値マトリックスを用いるカラー画像の階調再現
    処理を制御する制御プログラムをコンピュータ読み出し
    可能に記憶する記憶媒体であって、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに異
    なる閾値マトリックスを用い、 各色成分毎に、前記閾値マトリックスの値を閾値とし
    て、原画の各画素の濃度と画素毎に比較し、 かつ、前記比較結果に応じて、二値あるいは多値化され
    た各色成分のドットパターンを出力するように制御する
    モジュールを含むことを特徴とする記憶媒体。
  42. 【請求項42】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 かつ、前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ
    異なる閾値マトリックスを用いるカラー画像の階調再現
    処理を制御する制御プログラムをコンピュータ読み出し
    可能に記憶する記憶媒体であって、 前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が互いに部
    分的に重なる閾値マトリックスを用い、各色成分毎に、
    前記閾値マトリックスの値を閾値として、原画の各画素
    の濃度と画素毎に比較し、 かつ、前記比較結果に応じて、二値あるいは多値化され
    た各色成分のドットパターンを出力するように制御する
    モジュールを含むことを特徴とする記憶媒体。
  43. 【請求項43】 前記各々の閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、 少なくともどちらか一方の方法を用いて作成されること
    を特徴とする請求項41または42の何れかに記載の記
    憶媒体。
  44. 【請求項44】 前記各々の閾値マトリックスが、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターンに基
    づき作成されることを特徴とする請求項41または42
    の何れかに記載の記憶媒体。
  45. 【請求項45】 カラー画像を複数の色成分に分解し、
    少なくとも2種類の色成分に対して各色成分毎に原画の
    各画素と閾値マトリックスの各要素とを1対1に対応さ
    せて出力画の個々の画素における濃度を二値あるいは多
    値で表現し、前記閾値マトリックスに対応する大きさの
    ドットパターンを小さい区画に分割したとき、 全ての階調で、全ての区画内のドットの数が等しくな
    り、 全ての階調で、複数の区画内のドットパターンが互いに
    等しくなり、 前記少なくとも2種類の色成分に対してそれぞれ異なる
    閾値マトリックスを用いるカラー画像の階調再現処理を
    制御する制御プログラムをコンピュータ読み出し可能に
    記憶する記憶媒体であって、 前記各色成分毎に用いられる閾値マトリックスが、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画の境界にお
    いて、ドットパターンの整合性をとりながらドットが増
    加するように作成する方法と、 前記ドットパターンが互いに等しくなる区画とそれ以外
    の区画との間でドットを増加する順番を規制して作成す
    る方法との内、少なくともどちらか一方の方法と、 複数の階調において、形状を非回転対象に調整された斥
    力ポテンシャルを用いて形成されたドットパターンに基
    づき作成する方法とを用いて作成され、 各色成分毎に、前記閾値マトリックスの値を閾値とし
    て、原画の各画素の濃度と画素毎に比較し、 前記比較結果に応じて、二値あるいは多値化された各色
    成分のドットパターンを出力するように制御するモジュ
    ールを含むことを特徴とする記憶媒体。
  46. 【請求項46】 前記異なる閾値マトリックスにおける
    前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が、互いに
    異なることを特徴とする請求項45に記載の記憶媒体。
  47. 【請求項47】 前記異なる閾値マトリックスにおける
    前記ドットパターンが等しくなる区画の位置が、互いに
    部分的に重なることを特徴とする請求項45に記載の記
    憶媒体。
  48. 【請求項48】 少なくとも1種類の色成分に適用され
    る閾値マトリックスに対し、平行移動、反転、回転の
    内、少なくとも1種類の操作を施し作成した閾値マトリ
    ックスを、他の少なくとも1種類の色成分に適用するこ
    とを特徴とする請求項41、42、45の何れかに記載
    の記憶媒体。
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