JP2003124892A - 光中継装置および光伝送端局装置 - Google Patents

光中継装置および光伝送端局装置

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JP2003124892A
JP2003124892A JP2001315494A JP2001315494A JP2003124892A JP 2003124892 A JP2003124892 A JP 2003124892A JP 2001315494 A JP2001315494 A JP 2001315494A JP 2001315494 A JP2001315494 A JP 2001315494A JP 2003124892 A JP2003124892 A JP 2003124892A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバにおける異常を自動的に検知し、
光出力を低下させること。 【解決手段】 中継装置1は、分岐器12によって光フ
ァイバ2から受信した光信号を分岐し、フォトダイオー
ド13によって光信号の強度を測定する。制御部14
は、フォトダイオード13が測定した光信号の強度と所
定の閾値とを比較し、光信号の強度が所定の閾値に比し
て小さくなった場合に、光ファイバ2に異常が発生した
と判定し、ラマン光源15の出力を低下させることで、
光ファイバ2内部におけるラマン増幅を減少させ、光信
号の強度を低下させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光ファイバを用
いた光通信システムに用いる光中継装置および光伝送端
局装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、通信の大容量化、高速化の要望に
伴い、光信号によって情報伝達を行う光通信システムの
需要が増大している。光通信システムにおいては、送信
側の端局装置と受信側の端局装置との間に複数の中継装
置を設け、光信号を増幅することが一般的に行われてい
る。図8は、光通信システムの概要構成を示す図であ
る。端局装置101が送信した光信号は、光ファイバ1
02によって伝送され、中継装置103によって受信さ
れる。中継装置103は、受信した光信号を増幅し、光
ファイバ104に出力する。中継装置103が出力した
光信号は、光ファイバ104によって伝送され、中継装
置105によって受信される。中継装置105は、受信
した光信号を増幅し、光ファイバ106に出力する。中
継装置105が出力した光信号は、光ファイバ106に
よって伝送され、端局装置107によって受信される。
ここで、中継装置103,105は、光信号を増幅する
ことで、光ファイバ102,104の内部における光信
号の減衰を補償している。
【0003】つぎに、従来の中継装置について説明す
る。図9は、従来の中継装置の概要構成を示す図であ
る。中継装置103において、結合器131は、光ファ
イバ102、ラマン光源134およびOADM(光分岐
挿入器)132と接続される。ラマン光源134は、光
ファイバ102が伝送する光信号に対応したラマン励起
光を出力する。結合器131は、ラマン光源134が出
力したラマン励起光を光ファイバ102に入射する。し
たがって、光ファイバ102の内部でラマン増幅が発生
し、信号光の強度が増幅される。また、結合器131
は、光ファイバ102から光信号を受信し、OADM1
32に送信する。OADM132は、受信した光信号を
増幅器133に出力する。また、OADM132は、さ
らに他の光ファイバと接続することができ、他の光ファ
イバから入力された光信号を増幅器133に出力するこ
とができる。
【0004】増幅器133は、エルビウムドープファイ
バなどによって実現される光ファイバ増幅器であり、O
ADM132から入力された光信号を増幅して光ファイ
バ104に出力する。したがって、中継装置103は光
ファイバ102内で光信号をラマン増幅し、増幅器13
3内でさらに増幅して光ファイバ104に出力する。
【0005】中継装置105は、中継装置103と同様
に、結合器151、OADM152、増幅器153およ
びラマン光源154を備え、光ファイバ104内で光信
号をラマン増幅し、増幅器153内でさらに増幅して光
ファイバ106に出力する。
【0006】このように、ラマン増幅と光ファイバ増幅
とを組み合わせて用いることで、光信号を効果的に増幅
して伝送することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中継装置や端局装置では、光ファイバ102,104,
106に断線が生じた場合、切断点から高出力の光が放
射され、作業者の目に入る危険があった。このため、光
ファイバに切断が生じた場合、光ファイバから放射され
る光の出力を安全なレベルまで下げる安全メカニズムが
必要である。
【0008】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
光ファイバに切断が生じた場合、光ファイバから放射さ
れる光の出力を安全なレベルまで自動的に下げ、作業者
の安全性を確保可能な光中継装置および光伝送端局装置
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる光中継装置は、第1の光伝送路の
出力端に接続され、当該第1の光伝送路が伝送する光信
号に対応したラマン励起光を当該第1の光伝送路に入射
するラマン励起光源と、前記第1の光伝送路から受信し
た前記光信号の強度を測定する光信号モニタ手段と、前
記光信号モニタ手段が測定した前記光信号の強度が、前
記第1の光伝送路に入射される光信号の強度から当該第
1の光伝送路自体の減衰分を差し引いた強度に比して小
さく、かつ前記第1の光伝送路内において発生する前記
ラマン励起光による自然放出光の強度に比して大きい第
1の閾値に比して小さい場合、前記ラマン励起光源の出
力を低下させるラマン増幅制御手段と、を備えたことを
特徴とする。
【0010】この請求項1の発明によれば、光中継装置
は、第1の光伝送路から受信した光信号の強度をモニタ
し、受信した光信号の強度が、第1の光伝送路に入射さ
れる光信号の強度から第1の光伝送路自体の減衰分を差
し引いた強度に比して小さく、かつ第1の光伝送路内に
おいて発生するラマン励起光による自然放出光の強度に
比して大きい第1の閾値に比して小さい場合、ラマン励
起光源の出力を低下させるようにしている。
【0011】また、請求項2にかかる光中継装置は、上
記の発明において、前記ラマン増幅制御手段は、前記ラ
マン励起光源の出力を低下させた後、前記光信号モニタ
手段が測定した前記光信号の強度が前記第1の閾値を超
えた場合に、前記ラマン励起光源の出力を回復させるこ
とを特徴とする。
【0012】この請求項2の発明によれば、光中継装置
は、ラマン励起光源の出力を低下させた後、光信号モニ
タ手段が測定した光信号の強度が第1の閾値を超えた場
合に、前記ラマン励起光源の出力を回復させ、ラマン増
幅を自動的に再開するようにしている。
【0013】また、請求項3にかかる光中継装置は、上
記の発明において、前記ラマン増幅制御手段は、前記光
信号の強度が当該第1の閾値に比して小さい場合、前記
ラマン励起光源の励起光出力動作を停止させることを特
徴とする。
【0014】この請求項3の発明によれば、第1の光伝
送路から受信した光信号の強度が、第1の閾値に比して
小さい場合、ラマン励起光源をシャットダウンするよう
にしている。
【0015】また、請求項4にかかる光中継装置は、上
記の発明において、第2の光伝送路の入力端側に設けら
れ、前記第1の光伝送路から受信した前記光信号を増幅
して前記第2の光伝送路に入射する増幅手段と、前記第
2の光伝送路の入力端から入射する残留ラマン励起光の
強度を測定する残留励起光モニタ手段と、前記残留励起
光モニタ手段が測定した前記残留ラマン励起光の強度
が、通常運用状態時に前記第2の光伝送路の入力端から
入射する残留ラマン励起光の強度に比して小さい第2の
閾値に比して小さい場合、前記増幅手段の増幅率を低下
させる増幅制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0016】この請求項4の発明によれば、光中継装置
は、第2の光伝送路から入射した残留ラマン励起光の強
度をモニタし、残留ラマン励起光の強度が、通常運用状
態時の残留ラマン励起光の強度に比して小さい第2の閾
値に比して小さい場合、増幅手段の増幅率を低下させる
ようにしている。
【0017】また、請求項5にかかる光中継装置は、上
記の発明において、前記増幅制御手段は、前記残留ラマ
ン励起光の強度が前記第2の閾値に比して小さい場合、
前記光ファイバ増幅手段の増幅動作を停止させることを
特徴とする。
【0018】この請求項5の発明によれば、光中継装置
は、第2の光伝送路から流入する残留ラマン励起光の強
度をモニタし、残留ラマン励起光の強度が第2の閾値に
比して小さい場合光ファイバ増幅手段をシャットダウン
するようにしている。
【0019】また、請求項6にかかる光伝送端局装置
は、光伝送路終端に接続され、光信号を受信する光伝送
端局装置において、前記光信号に対応したラマン励起光
を前記光伝送路終端から入射するラマン励起光源と、前
記光信号の強度を測定する光信号モニタ手段と、前記光
信号モニタ手段が測定した前記光信号の強度が、前記光
伝送路に入射される光信号の強度から当該光伝送路自体
の減衰分を差し引いた強度に比して小さく、かつ前記光
伝送路内において発生する前記ラマン励起光による自然
放出光の強度に比して大きい場合、前記ラマン励起光源
の出力を低下させるラマン増幅制御手段と、を備えたこ
とを特徴とする。
【0020】この請求項6の発明によれば、光伝送路端
局装置は、光伝送路終端から受信した光信号の強度をモ
ニタし、受信した光信号の強度が、光伝送路に入射され
る光信号の強度から光伝送路自体の減衰分を差し引いた
強度に比して小さく、かつ光伝送路内において発生する
ラマン励起光による自然放出光の強度に比して大きい場
合、ラマン励起光源の出力を低下させるようにしてい
る。
【0021】また、請求項7にかかる光伝送端局装置
は、光伝送路開始端に接続され、光信号を光ファイバ増
幅手段によって増幅して送信する光伝送端局装置におい
て、前記光伝送路開始端から入射する残留ラマン励起光
の強度を測定する残留励起光モニタ手段と、前記残留励
起光モニタ手段が測定した前記残留ラマン励起光の強度
が、通常運用状態時に前記光伝送路開始端から入射する
残留ラマン励起光の強度に比して小さい場合、前記光フ
ァイバ増幅手段の増幅率を低下させる増幅制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
【0022】この請求項7の発明によれば、光伝送端局
装置は、光伝送路から入射した残留ラマン励起光の強度
をモニタし、残留ラマン励起光の強度が、通常運用状態
時の残留ラマン励起光の強度に比して小さい場合、増幅
手段の増幅率を低下させるようにしている。
【0023】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる光中継装置および光伝送端局装置の好適な
実施の形態について説明する。
【0024】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1である中継装置の概要構成を示す図である。図
1において、中継装置1は、光ファイバ2および光ファ
イバ3と接続される。また、中継装置1の内部に、結合
器11、分岐器12、フォトダイオード13、制御部1
4、ラマン光源15を設けている。
【0025】ラマン光源15は、光ファイバ2,3が伝
送する光信号の波長に比して約100nm短波長の光を
励起光として発生させる。結合器11は、この励起光を
光ファイバ2に、光信号の進行方向に対して後方から入
射する。励起光が入射された光ファイバ2は、誘導ラマ
ン散乱によって励起光波長から約100nm程度長波長
側、すなわち光信号の波長帯域に利得が発生する。この
励起された状態の光ファイバに光信号を入射すること
で、光信号はラマン増幅されて中継装置1に受信される
こととなる。
【0026】また、結合器11は、光ファイバ2から受
信した光信号を分岐器12に出力する。分岐器12は、
光信号をフォトダイオード13と光ファイバ3とに分岐
して出力する。フォトダイオード13は、分岐器12か
ら入力された光信号の強度を測定する。制御部14は、
フォトダイオード13が測定した光信号の強度をもと
に、ラマン光源15の制御を行う。
【0027】ここで、図2を参照して制御部14の動作
について説明する。なお、中継装置1が光ファイバ2か
ら受信する光の強度を「Pout」、閾値を「Pth」とす
る。制御部14は、まず、フォトダイオード13の測定
結果を取得する(ステップS101)。つぎに、制御部
14は、フォトダイオード13の測定結果をもとに、光
ファイバ2から受信した光の強度「Pout」を算出し、
閾値「Pth」との比較を行う(ステップS102)。強
度「Pout」が閾値「Pth」以上である場合(ステップ
S102,Yes)、制御部14は、ステップS101
に移行し、フォトダイオード13の測定結果を新たに取
得する。一方、強度「Pout」が閾値「Pth」に比して
小さい場合(ステップS102,No)、制御部14
は、光ファイバ2に異常が発生したと判定し、ラマン光
源15の出力を安全なレベルまで低下させる(ステップ
S103)。この時、ラマン光源15の励起光出力動作
を停止し、ラマン光源15をシャットダウンすることで
ラマン光源15の出力を「0」まで低下させるようにし
てもよい。
【0028】つぎに、閾値「Pth」の値について説明す
る。中継装置1が光ファイバ2から受信する光信号は、
ラマン増幅によって増幅された光信号であり、ラマン光
源15の出力によって光信号の強度は変動する。この光
信号の強度の最小値は、ラマン光源15の出力が「0」
である場合、すなわち光ファイバ2の内部でラマン増幅
を行わない場合である。光ファイバ2の内部でラマン増
幅を行わない場合、光ファイバ2の出力端から中継装置
1に入射される光の強度「Pout」は、光ファイバ2に
入射する光信号の強度を「Pin」、光ファイバ2の内部
を光信号が伝送する場合に生じる減衰率を「T」とする
とPout=Pin×Tと表される。中継装置1が光ファイ
バ2から受信した光信号の強度が、この「Pin×T」に
比して小さい場合、光ファイバ2に断線などの異常が発
生していると考えることができる。そこで、閾値「Pt
h」の値を「Pin×T」に比して小さくすることで、ラ
マン光源15の出力に関わらず、光ファイバ2の異常を
検知する事ができる。
【0029】一方、中継装置1から光ファイバ2に励起
光が入射されている場合、光ファイバ2の内部におい
て、励起光のラマン散乱によって自然放出光が発生す
る。この自然放出光は、光ファイバ2の内部で発生する
ので、光ファイバ2に断線などの異常が生じた場合にお
いても光ファイバ2から中継装置1へ自然放出光が入射
することとなる。光ファイバ2に断線などの異常が生
じ、かつ光ファイバ2に励起光を入射している場合、光
ファイバ2の出力端から中継装置1に入射される光の強
度「Pout」は、励起光のラマン散乱によって発生する
自然放出光の強度を「Pase」とすると、Pout=Pase
と表される。すなわち、光ファイバ2における異常の有
無に関わらず、光ファイバ2の出力端から中継装置1に
は、少なくとも強度「Pase」の光出力が存在する。し
たがって閾値「Pth」を「Pase」以下の値に設定した
場合、自然放出光に反応して光ファイバ2の異常を看過
する可能性がある。そこで、閾値「Pth」は「Pase」
に比して大きい値に設定し、光ファイバ2の異常の看過
を防止する必要がある。
【0030】以上説明したように、閾値「Pth」の値
は、「Pin×T」に比して小さい値に設定することで、
ラマン光源15の出力に関わらず、光ファイバ2の異常
を検知する事ができる。また、「Pase」に比して大き
い値に設定することで、光ファイバ2の異常の看過を防
止する必要がある。すなわち、Pase<Pth<Pin×T
となるように設定することで、光ファイバ2における異
常を適切に判定することができる。
【0031】このように、光ファイバ2の出力端入射す
る光の強度と適切に設定した閾値「Pth」との比較によ
ってラマン光源15の出力を制御することで、光ファイ
バ2に切断などの異常が生じた場合、光ファイバ2の切
断面から放射される光の強度を自動的に低下させ、作業
者の安全を図ることができる。
【0032】なお、制御部14は、光ファイバ2の出力
端から入射する光の強度が閾値「Pth」未満である場合
に、ラマン光源15の出力を低下させるが、この後も光
ファイバ2の出力端から入射する光の強度をモニタし、
光ファイバ2の出力端から入射する光の強度が閾値「P
th」以上となった場合に、ラマン光源15の出力を回復
させるようにしてもよい。このようにすることで、光フ
ァイバ2に異常が生じた時点において自動的にラマン光
源15の出力を低下させ、かつ光ファイバ2に生じた異
常が復旧した時点において自動的にラマン光源15の出
力を回復させることができる。
【0033】また、制御部14がラマン光源15をシャ
ットダウンすることで、ラマン光源15の出力を「0」
とした場合においても、光ファイバ2の出力端から入射
する光の強度のモニタを継続し、光ファイバ2の出力端
から入射する光の強度が閾値「Pth」以上となった場合
にラマン光源15を起動させ光ファイバ2におけるラマ
ン増幅を再開することができる。
【0034】なお、ここでは、ラマン光源15の出力の
低下と出力の回復とに同じ閾値「Pth」を用いている
が、ラマン光源15の出力を低下させる場合に用いる閾
値と、ラマン光源15の出力を回復させる場合の閾値と
を異なる値としてもよい。このようにすることで、ラマ
ン光源15の出力の低下と出力の回復にマージンを持た
せ、出力制御の安定を図ることができる。
【0035】また、受信した光信号の強度によるラマン
増幅の制御は、光通信システムの受信側の端局装置に適
用してもよい。図3は、光信号の強度によるラマン増幅
の制御機構を有した端局装置の概要構成を示す図であ
る。図3において、端局装置4は、光ファイバ3に接続
され、光ファイバ3から光信号を受信している。また、
端局装置4の内部に、結合器41、分岐器42、フォト
ダイオード43、制御部44、ラマン光源45、光信号
受信部46を設けている。
【0036】ラマン光源45は、光ファイバ3が伝送す
る光信号の波長に比して約100nm短波長の光を励起
光として発生させる。結合器41は、この励起光を光フ
ァイバ3に、光信号の進行方向に対して後方から入射す
る。励起光が入射されることで光ファイバ3内でラマン
増幅が発生し、端局装置4は、ラマン増幅された光信号
を受信する。また、結合器41は、光ファイバ3から受
信した光信号を分岐器42に出力する。分岐器42は、
光信号をフォトダイオード43と光信号受信部46とに
分岐して出力する。
【0037】光信号受信部46は、光信号を受信し、光
信号を電気信号に変換して光信号が有するデータの取り
出しを行う。また、フォトダイオード43は、分岐器4
2から入力された光信号の強度を測定する。制御部44
は、フォトダイオード43が測定した光信号の強度をも
とに、端局装置4が受信した光信号の強度と閾値「Pt
h」とを比較し、端局装置4が受信した光信号の強度が
閾値「Pth」に比して小さい場合、ラマン光源45の出
力を安全なレベルまで低下させる。
【0038】このように、端局装置4は、上述した中継
装置1と同様に、光ファイバ3から受信する光信号の強
度と適切に設定した閾値「Pth」との比較によってラマ
ン光源45の出力を制御することで、光ファイバ3に切
断などの異常が生じた場合、光ファイバ3の切断面から
放射される光の強度を自動的に低下させ、作業者の安全
を図ることができる。
【0039】また、光ファイバ3に切断などの異常が生
じた場合に、ラマン光源45が自動的にシャットダウン
するように設定することで、作業者の安全性をさらに高
めることができる。
【0040】(実施の形態2)つぎに、この発明の実施
の形態2について説明する。上述した実施の形態1で
は、光信号の伝送方向に対して上流側の光ファイバから
受信した光信号の強度をもとにラマン光源を制御するこ
とで、光信号の伝送方向に対して上流側の光ファイバの
異常に自動的に対応するようにしていたが、この実施の
形態2では、さらに、光信号の伝送方向に対して下流側
の光ファイバの異常に対して自動的に対応可能な中継装
置について説明する。図4は、この発明の実施の形態2
である中継装置5の概要構成を示す図である。図4にお
いて、中継装置5は、上流側の光ファイバ2および下流
側の光ファイバ3に接続される。光ファイバ2は、中継
装置5に光信号を伝送する。光ファイバ3は、中継装置
5が出力した光信号を端局装置4に伝送する。ここで、
端局装置4は、実施の形態1に示した端局装置と同一で
あり、光ファイバ3の内部に励起光を入射することで、
中継装置5が出力した光信号をラマン増幅して受信す
る。
【0041】中継装置5は、実施の形態1に示した中継
装置1と同様に、結合器11、分岐器12、フォトダイ
オード13、制御部14およびラマン光源15を備えて
いる。したがって、中継装置1と同様に、光ファイバ2
から受信する光の強度をフォトダイオード13によって
測定し、制御部14がフォトダイオード13の測定結果
をもとに、受信した光信号の強度と閾値「Pth」とを比
較して、ラマン光源15の出力を制御することで、光フ
ァイバ2の異常に対して自動的に対処することができ
る。
【0042】さらに、中継装置5は、分岐器12と光フ
ァイバ3との間にOADM(光分岐挿入器)51、増幅
器52、フィルタ53を設けている。また、フィルタ5
3にフォトダイオード54を接続し、フォトダイオード
54および増幅器52に制御部55を接続している。O
ADM51は、入力された光信号を増幅器52に出力す
る。ここで、OADM51は、図示しない他の光ファイ
バと接続することができ、他の光ファイバから入力され
た光信号を増幅器52に出力することができる。増幅器
52は、エルビウムドープファイバなどによって実現さ
れる光ファイバ増幅器であり、OADM51から入力さ
れた光信号を増幅してフィルタ53に出力する。
【0043】フィルタ53は、増幅器52から受信した
光信号を光ファイバ3に出力する。光ファイバ3は、フ
ィルタ53から受信した光信号を、端局装置4に伝送す
る。また、光ファイバ3は、端局装置4によって励起光
を入射され、光信号をラマン増幅して端局装置4に伝送
する。ここで、光ファイバ3に入射された励起光の大部
分は、光ファイバ3の内部で光信号の増幅に用いられる
が、励起光の一部は、残留ラマン励起光として中継装置
5に到達する。フィルタ53は、中継装置5に到達した
光から、残留ラマン励起光を抽出してフォトダイオード
54に出力する。このフィルタ53の特性を図5に示
す。フィルタ53は、増幅器52と光ファイバ3との間
において、信号波長帯域およびOSC(Optical
Supervisory Channel)波長帯域
に対して高い透過率を有し、励起光波長帯域に対して低
い透過率を有する。また、フィルタ53は、フォトダイ
オード54と光ファイバ3との間において、信号波長帯
域およびOSC波長帯域に対して低い透過率を有し、励
起光波長帯域に対して高い透過率を有する。したがっ
て、フィルタ53は、光ファイバ3から中継装置5に到
達した残留ラマン励起光を選択的に抽出し、フォトダイ
オード54に出力することができる。
【0044】フォトダイオード54は、フィルタ53か
ら入力された残留ラマン励起光の強度を測定する。制御
部55は、フォトダイオード54が測定した残留ラマン
励起光の強度をもとに、増幅器52の制御を行う。
【0045】ここで、図6を参照して制御部55の動作
について説明する。なお、中継装置5が光ファイバ3か
ら受信する残留ラマン励起光の強度を「Ppump」、制御
部55が内部に保持する閾値を「Pthr」とする。ま
ず、制御部55は、フォトダイオード54の測定結果を
取得する(ステップS201)。つぎに、制御部55
は、フォトダイオード54の測定結果をもとに、光ファ
イバ3から受信した残留ラマン励起光の強度「Ppump」
を算出し、閾値「Pthr」との比較を行う(ステップS
202)。残留ラマン励起光の強度「Ppump」が閾値
「Pthr」以上の値である場合(ステップS202,Y
es)、制御部55は、ステップS201に移行し、フ
ォトダイオード54の測定結果を新たに取得する。一
方、残留ラマン励起光の強度「Ppump」が閾値「Pth
r」に比して小さい場合(ステップS202,No)、
制御部55は、光ファイバ3に異常が発生したと判定
し、増幅器52の出力を安全なレベルまで低下させる
(ステップS203)。この時、増幅器52の増幅動作
を停止し、増幅器52をシャットダウンすることで増幅
器52の出力を「0」まで低下させるようにしてもよ
い。
【0046】ここで、閾値「Pthr」の値は、光ファイ
バ3が正常である場合光ファイバ3から中継装置5に到
達する残留ラマン励起光の強度に比して小さくしてお
く。光ファイバ3に断線などの異常が生じた場合、端局
装置4が光ファイバ3に入射した励起光は中継装置5に
届かず、中継装置5に到達する残留ラマン励起光の強度
「Ppump」は正常時に比して小さくなる。したがって、
閾値「Pthr」を正常時の残留ラマン励起光の強度に比
して小さい値に設定することで、中継装置5の下流側で
ある光ファイバ3が切断されているか否かを判定するこ
とができる。
【0047】このように、光ファイバ3から中継装置5
に到達する残留ラマン励起光の強度をモニタし、残留ラ
マン励起光の強度と適切に設定した閾値との比較によっ
て増幅器52の出力を制御することで、光ファイバ3に
切断などの異常が生じた場合、光ファイバ3の切断面か
ら放射される光の強度を自動的に低下させ、作業者の安
全を図ることができる。
【0048】また、光ファイバ3に切断などの異常が生
じた場合に、増幅器52が自動的にシャットダウンする
ように設定することで、作業者の安全性をさらに高める
ことができる。
【0049】なお、制御部55は、残留ラマン励起光の
強度が閾値「Pthr」未満である場合に、増幅器52の
出力を低下させるが、この後も残留ラマン励起光の強度
をモニタし、残留ラマン励起光の強度が閾値「Pthr」
以上となった場合に、増幅器52の出力を回復させるよ
うにしてもよい。このようにすることで、光ファイバ3
に異常が生じた時点において自動的に増幅器52の出力
を低下させ、かつ光ファイバ3に生じた異常が復旧した
時点において自動的に増幅器52の出力を回復させるこ
とができる。
【0050】また、制御部55が増幅器52をシャット
ダウンすることで、増幅器52の出力を「0」とした場
合においても、残留ラマン励起光の強度のモニタを継続
し、残留ラマン励起光の強度が閾値「Pthr」以上とな
った場合に増幅器52を起動させることができる。
【0051】なお、ここでは、増幅器52の出力の低下
と出力の回復とに同じ閾値「Pthr」を用いているが、
増幅器52の出力を低下させる場合に用いる閾値と、増
幅器52の出力を回復させる場合の閾値とを異なる値と
してもよい。このようにすることで、増幅器52の出力
の低下と出力の回復にマージンを持たせ、出力制御の安
定を図ることができる。
【0052】なお、光ファイバ3に断線が生じた場合、
光ファイバの切断面から放射された光は、反射して切断
面から再度光ファイバ3の内部に入る。したがって、光
ファイバ3に断線が生じた場合、中継装置5から光ファ
イバ3に出力された光信号が切断点で反射して中継装置
5に帰り、光ファイバ3から中継装置5に到達する光の
強度は正常時に比して大きくなるが、この場合の光の強
度は、光信号の反射によるものであるので、フィルタ5
3によってフィルタリングすることで、フォトダイオー
ド54への到達を防ぐことができる。
【0053】また、残留ラマン励起光の強度による増幅
器の制御は、光通信システムの送信側の端局装置に適用
してもよい。図7は、残留ラマン励起光の強度による増
幅器の制御機構を有した端局装置の概要構成を示す図で
ある。図7において、端局装置7は、光信号を発信する
光信号発信部71を有し、この光信号発信部71におい
て生成した光信号を、増幅器72およびフィルタ73を
介して光ファイバ2に出力する。光ファイバ2は、端局
装置7が出力した光信号を上述の中継装置5に伝送す
る。また、光ファイバ2は、中継装置5から励起光を入
射され、端局装置7が出力した光信号をラマン増幅して
伝送する。ここで、光ファイバ2に入射された励起光の
大部分は、光ファイバ2の内部で光信号の増幅に用いら
れるが、励起光の一部は、残留ラマン励起光として端局
装置7に到達する。
【0054】フィルタ73は、端局装置7に到達した残
留ラマン励起光を分離してフォトダイオード74に出力
する。また、フォトダイオード74は、フィルタ73か
ら入力された残留ラマン励起光の強度を測定する。制御
部75は、フォトダイオード74が測定した強度をもと
に、端局装置7に到達した残留ラマン励起光の強度と閾
値「Pthr」とを比較し、残留ラマン励起光の強度が閾
値「Pthr」に比して小さい場合、増幅器72の出力を
安全なレベルまで低下させる。
【0055】このように、端局装置7は、上述した中継
装置5と同様に、光ファイバ2から端局装置7に到達す
る残留ラマン励起光の強度をモニタし、残留ラマン励起
光の強度と適切に設定した閾値との比較によって増幅器
72の出力を制御することで、光ファイバ2に切断など
の異常が生じた場合、光ファイバ2の切断面から放射さ
れる光の強度を自動的に低下させ、作業者の安全を図る
ことができる。
【0056】なお、この実施の形態2において、中継装
置5の内部に増幅器52を設け、端局装置7の内部に増
幅器72を設けているが、この増幅器52,72の出力
側に、反射光モニタを設けるようにしてもよい。この反
射光モニタによって、光ファイバ3,2から入力される
反射光をモニタし、反射光が異常に大きくなった場合光
ファイバ3,2に切断が生じたと判定し、増幅器52,
72の出力を低下させることで、光ファイバ3,2の異
常をさらに精度よく検出し、作業者に対する安全性を向
上することができる。
【0057】一般的に、増幅器に反射光モニタを設け、
さらにラマン増幅を併用した場合、反射光モニタがラマ
ン増幅用の励起光に反応し、光ファイバが正常であるに
も関わらず増幅器の出力を低下させるという誤作動の危
険があった。しかしながらこの発明においては、光ファ
イバ3,2から入射された光に対してフィルタ53,7
3を設けて励起光を分離し、信号波長帯域およびOSC
波長帯域の周波数を有する光を選択的に増幅器52,7
2に入射するようにしているので、反射光モニタの誤動
作を防止することができる。
【0058】また、従来の、反射モニタのみによって増
幅器52,72の出力を制御する構成では、光ファイバ
3の切断点が中継装置5から離れている場合および光フ
ァイバ2の切断点が端局装置7から離れている場合、光
ファイバ3,2から中継装置5または端局装置7に十分
な強度の反射光が入射せず、反射モニタが光ファイバ
3,2の切断を看過する可能性があった。しかしなが
ら、この発明においては、光ファイバ3,2から入射す
る残留ラマン励起光の強度が所定の閾値未満である場合
に増幅器52,72の出力を低下させるので、光ファイ
バ3,2の切断を確実に検出することができる。
【0059】なお、この実施の形態2では、中継装置5
の上流に送信側の端局装置4を設け、中継装置5の下流
側に受信側の端局装置4を設けているが、中継装置5と
同様の構成を有する中継装置を複数経由して端局装置4
と端局装置7とを接続することで、長距離の光通信シス
テムに適用することができる。
【0060】また、中継装置5を介さずに、端局装置4
と端局装置7とを接続することで、短距離の光通信シス
テムに適用するようにしてもよい。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、光中継装置は、第1の光伝送路から受信した光
信号の強度をモニタし、受信した光信号の強度が、第1
の光伝送路に入射される光信号の強度から第1の光伝送
路自体の減衰分を差し引いた強度に比して小さく、かつ
第1の光伝送路内において発生するラマン励起光による
自然放出光の強度に比して大きい第1の閾値に比して小
さい場合、ラマン励起光源の出力を低下させるようにし
ているので、光伝送路の異常を検知してラマン励起光源
の出力を自動的に低下させる光中継装置を得ることがで
きるという効果を奏する。
【0062】また、請求項2の発明によれば、光中継装
置は、ラマン励起光源の出力を低下させた後、光信号モ
ニタ手段が測定した光信号の強度が第1の閾値を超えた
場合に、前記ラマン励起光源の出力を回復させ、ラマン
増幅を自動的に再開するようにしているので、光伝送路
の異常を検知してラマン励起光源の出力を自動的に低下
し、かつ光伝送路が復旧した場合に自動的にラマン励起
光源の出力を回復する光中継装置を得ることができると
いう効果を奏する。
【0063】また、請求項3の発明によれば、第1の光
伝送路から受信した光信号の強度が、第1の閾値に比し
て小さい場合、ラマン励起光源をシャットダウンするよ
うにしているので、光伝送路の異常を検知してラマン励
起光源を自動的にシャットダウンし、作業者の安全をよ
り確実に確保可能な光中継装置を得ることができるとい
う効果を奏する。
【0064】また、請求項4の発明によれば、光中継装
置は、第2の光伝送路から入射した残留ラマン励起光の
強度をモニタし、残留ラマン励起光の強度が、通常運用
状態時の残留ラマン励起光の強度に比して小さい第2の
閾値に比して小さい場合、増幅手段の増幅率を低下させ
るようにしているので、下流側の光伝送路の異常を検知
し、光ファイバ増幅手段の増幅率を自動的に低下させる
光中継装置を得ることができるという効果を奏する。
【0065】また、請求項5の発明によれば、光中継装
置は、第2の光伝送路から流入する残留ラマン励起光の
強度をモニタし、残留ラマン励起光の強度が第2の閾値
に比して小さい場合光ファイバ増幅手段をシャットダウ
ンするようにしているので、下流側の光伝送路の異常を
検知し、光ファイバ増幅手段を自動的にシャットダウン
する光中継装置を得ることができるという効果を奏す
る。
【0066】また、請求項6の発明によれば、光伝送端
局装置は、光伝送路終端から受信した光信号の強度をモ
ニタし、受信した光信号の強度が、光伝送路に入射され
る光信号の強度から光伝送路自体の減衰分を差し引いた
強度に比して小さく、かつ光伝送路内において発生する
ラマン励起光による自然放出光の強度に比して大きい場
合、ラマン励起光源の出力を低下させるようにしている
ので、光伝送路の異常を検知してラマン励起光源の出力
を自動的に低下させる光伝送端局装置を得ることができ
るという効果を奏する。
【0067】また、請求項7の発明によれば、光伝送端
局装置は、光伝送路から入射した残留ラマン励起光の強
度をモニタし、残留ラマン励起光の強度が、通常運用状
態時の残留ラマン励起光の強度に比して小さい場合、増
幅手段の増幅率を低下させるようにしているので、光伝
送路の異常を検知し、光ファイバ増幅手段の増幅率を自
動的に低下させる光伝送端局装置を得ることができると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である中継装置の概要
構成を示す図である。
【図2】図1に示した制御部14の動作を示す図であ
る。
【図3】光信号の強度によるラマン増幅の制御機構を有
した端局装置の概要構成を示す図である。
【図4】この発明の実施の形態2である中継装置の概要
構成を示す図である。
【図5】図4に示したフィルタ53の周波数特性を示す
図である。
【図6】図1に示した制御部55の動作を示す図であ
る。
【図7】残留ラマン励起光の強度による増幅器の制御機
構を有した端局装置の概要構成を示す図である。
【図8】光通信システムの概要構成を示す図である。
【図9】従来の中継装置の概要構成を示す図である。
【符号の説明】
1,5 中継装置 2,3 光ファイバ 11,41 結合器 12,42 分岐器 13,43,54,74 フォトダイオード 14,44,55,75 制御部 15,45 ラマン光源 4,7 端局装置 46 光信号受信部 51 OADM 52,72 増幅器 53 フィルタ 71 光信号発信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2K002 AA02 AB30 BA01 CA15 DA10 EB15 GA10 HA23 5F072 AB07 AB09 AK06 JJ11 KK30 QQ07 YY15 5K002 AA01 AA06 BA04 BA05 CA13 EA05 FA00 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の光伝送路の出力端に接続され、当
    該第1の光伝送路が伝送する光信号に対応したラマン励
    起光を当該第1の光伝送路に入射するラマン励起光源
    と、 前記第1の光伝送路から受信した前記光信号の強度を測
    定する光信号モニタ手段と、 前記光信号モニタ手段が測定した前記光信号の強度が、
    前記第1の光伝送路に入射される光信号の強度から当該
    第1の光伝送路自体の減衰分を差し引いた強度に比して
    小さく、かつ前記第1の光伝送路内において発生する前
    記ラマン励起光による自然放出光の強度に比して大きい
    第1の閾値に比して小さい場合、前記ラマン励起光源の
    出力を低下させるラマン増幅制御手段と、 を備えたことを特徴とする光中継装置。
  2. 【請求項2】 前記ラマン増幅制御手段は、前記ラマン
    励起光源の出力を低下させた後、前記光信号モニタ手段
    が測定した前記光信号の強度が前記第1の閾値を超えた
    場合に、前記ラマン励起光源の出力を回復させることを
    特徴とする請求項1に記載の光中継装置。
  3. 【請求項3】 前記ラマン増幅制御手段は、前記光信号
    の強度が当該第1の閾値に比して小さい場合、前記ラマ
    ン励起光源の励起光出力動作を停止させることを特徴と
    する請求項1または2に記載の光中継装置。
  4. 【請求項4】 第2の光伝送路の入力端側に設けられ、
    前記第1の光伝送路から受信した前記光信号を増幅して
    前記第2の光伝送路に入射する増幅手段と、 前記第2の光伝送路の入力端から入射する残留ラマン励
    起光の強度を測定する残留励起光モニタ手段と、 前記残留励起光モニタ手段が測定した前記残留ラマン励
    起光の強度が、通常運用状態時に前記第2の光伝送路の
    入力端から入射する残留ラマン励起光の強度に比して小
    さい第2の閾値に比して小さい場合、前記増幅手段の増
    幅率を低下させる増幅制御手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つ
    に記載の光中継装置。
  5. 【請求項5】 前記増幅制御手段は、前記残留ラマン励
    起光の強度が前記第2の閾値に比して小さい場合、前記
    光ファイバ増幅手段の増幅動作を停止させることを特徴
    とする請求項4に記載の光中継装置。
  6. 【請求項6】 光伝送路終端に接続され、光信号を受信
    する光伝送端局装置において、 前記光信号に対応したラマン励起光を前記光伝送路終端
    から入射するラマン励起光源と、 前記光信号の強度を測定する光信号モニタ手段と、 前記光信号モニタ手段が測定した前記光信号の強度が、
    前記光伝送路に入射される光信号の強度から当該光伝送
    路自体の減衰分を差し引いた強度に比して小さく、かつ
    前記光伝送路内において発生する前記ラマン励起光によ
    る自然放出光の強度に比して大きい場合、前記ラマン励
    起光源の出力を低下させるラマン増幅制御手段と、 を備えたことを特徴とする光伝送端局装置。
  7. 【請求項7】 光伝送路開始端に接続され、光信号を光
    ファイバ増幅手段によって増幅して送信する光伝送端局
    装置において、 前記光伝送路開始端から入射する残留ラマン励起光の強
    度を測定する残留励起光モニタ手段と、 前記残留励起光モニタ手段が測定した前記残留ラマン励
    起光の強度が、通常運用状態時に前記光伝送路開始端か
    ら入射する残留ラマン励起光の強度に比して小さい場
    合、前記光ファイバ増幅手段の増幅率を低下させる増幅
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする光伝送端局装置。
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