JP2003123051A - 電子測定機器 - Google Patents

電子測定機器

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JP2003123051A
JP2003123051A JP2001317030A JP2001317030A JP2003123051A JP 2003123051 A JP2003123051 A JP 2003123051A JP 2001317030 A JP2001317030 A JP 2001317030A JP 2001317030 A JP2001317030 A JP 2001317030A JP 2003123051 A JP2003123051 A JP 2003123051A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 繰り返し運動における繰り返し動作一回ごと
の単位で、所要時間、移動距離又は速度などのデータを
測定することが可能な電子測定機器を提供する。 【解決手段】 繰り返し動作検出センサ11は、繰り返
し動作が行われた時刻のそれぞれを検出するとともに検
出を通知する検出信号を出力する。この出力された検出
信号に基づいて、繰り返し動作時間算出部12は、繰り
返し動作のそれぞれについて、繰り返し動作一回に要す
る時間を算出する。データ算出部13は、繰り返し動作
時間算出部12によって算出された繰り返し動作時間の
データに基づき、繰り返し動作のそれぞれについて、繰
り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを算出す
る。データ算出部13によって算出された繰り返し動作
一回で進む距離及び速度の何れかは、表示部14に表示
される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繰り返し運動にお
ける種々のデータを測定する電子機器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】健康維持又は増進のためには、ウォーキ
ング又はジョギングと同様に水泳が注目されている。従
来は、25mプール又は50mプールにおけるラップタ
イムでしか泳ぎの技量は評価されなかった。競泳では、
10mごとの区間記録が多くの人手で計測されている
が、年に一度程度の大きな大会でしか計測されていな
い。最近、スポーツ選手へのデータ提供の方法として、
競技中の感覚が選手にまだ残っている競技直後にデータ
を提供する方法が望まれてきている。選手は、選手自身
の感覚と客観的なデータとの比較を行うことによって、
これまで把握できていなかった選手の弱点を把握できる
利点があると感じ始めている。このことから、日常のト
レーニングにおいて毎回計測を行いたいという要望が高
まってきている。また競泳は、小学校、中学校、高校、
大学、及び一般まで幅広く普及しており、泳ぎの技量を
科学的に提示できる装置の需要は大きい。
【0003】水中での運動を定量的に測定する装置とし
て、例えば、歩数計を応用したものが、実開平6−70
041号公報(文献1)に記載されている。文献1に記
載の水中運動計数器では、水中での繰り返し運動におけ
る繰り返し動作が行われたことが検知されて繰り返し動
作の回数が測定されている。また、繰り返し動作の回数
とあらかじめ入力された繰り返し動作距離とから被測定
者が泳いだ距離が算出されている。
【0004】特開平8−285967号公報(文献2)
に記載されている電子時間測定を行うスイマーのゴーグ
ルでは、スイマーの繰り返し動作による加速度計の出力
のうち、最新の出力値と以前の一つの出力値とがコンパ
レータで比較されることにより、スイミング状態とター
ンとが識別され、プールの一方の端から他方の端までの
区間記録であるラップタイム及びトータルタイムが測定
されている。また、特開平10−290854号公報
(文献3)に記載されている運動指標測定装置では、繰
り返し運動における繰り返し動作の時間の経過に伴う加
速度の変化を加速度センサによって検出し、加速度セン
サからの信号をFFT処理することで単位時間あたりの
繰り返し動作の回数(以下、ピッチという。)が求めら
れている。そして、ピッチ及び繰り返し動作距離を用い
て速度が求められている。なお、本明細書において、
「繰り返し動作距離」は、繰り返し動作一回で進む距離
のことを意味する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た各文献に記載の装置では、繰り返し運動における繰り
返し動作一回ごとの単位で、所要時間、移動距離又は速
度などのデータを測定することができないという問題が
あった。まず、文献1に記載の水中運動計数器では、水
中での繰り返し運動における繰り返し動作が行われたこ
とが検知されて繰り返し動作の回数が測定されている。
しかし、回数の測定のみしか行われず、時間の測定など
を行うことができない。また、繰り返し動作の回数とあ
らかじめ入力された繰り返し動作距離とから被測定者が
泳いだ距離が算出されているが、ここで用いられている
繰り返し動作距離は平均値であり、繰り返し動作のそれ
ぞれについて求められたものではないので、被測定者が
泳いだ距離は正確に算出されない。
【0006】文献2に記載の電子時間測定を行うスイマ
ーのゴーグルでは、スイマーの繰り返し動作による加速
度計の出力のうち、最新の出力値と以前の一つの出力値
とがコンパレータで比較されることにより、スイミング
状態とターンとが識別され、プールの一方の端から他方
の端までの区間記録であるラップタイム及びトータルタ
イムが測定されている。しかし、所定の区間におけるタ
イムが測定されているだけで、繰り返し動作一回ごとの
単位でタイムを測定することはできない。また、文献3
に記載の運動指標測定装置では、繰り返し運動における
繰り返し動作の時間の経過に伴う加速度の変化を加速度
センサによって検出し、加速度センサからの信号をFF
T処理することでピッチが求められている。しかし、こ
こで求められたピッチは所定の区間における平均値であ
り、繰り返し動作一回ごとの単位で繰り返し動作時間な
どを求めることはできない。また、ピッチ及び繰り返し
動作距離を用いて速度が求められているが、ここで用い
られている繰り返し動作距離は平均値であり、繰り返し
動作のそれぞれについて求められたものではないため、
速度を正確に求めることができない。なお、本明細書に
おいて、「繰り返し動作時間」は、繰り返し動作一回に
要する時間のことを意味する。
【0007】本発明は、以上の問題点を解決するために
なされたものであり、繰り返し運動における繰り返し動
作一回ごとの単位で、所要時間、移動距離又は速度など
のデータを測定することが可能な電子測定機器を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明に係る電子測定機器は、繰り返し運動
における繰り返し動作が行われた時刻のそれぞれを検出
するとともに繰り返し動作の検出を通知する検出信号を
出力する繰り返し動作検出センサと、繰り返し動作検出
センサから出力された検出信号に基づき、繰り返し動作
のそれぞれについて、繰り返し動作一回に要する時間を
繰り返し動作時間として、繰り返し動作時間を算出する
繰り返し動作時間算出手段とを備えることを特徴とす
る。
【0009】上記した構成の電子測定機器によれば、繰
り返し動作検出センサにより、繰り返し運動における繰
り返し動作が行われた時刻のそれぞれが検出されるとと
もに、繰り返し動作の検出を通知する検出信号が出力さ
れる。そして、繰り返し動作時間算出手段により、繰り
返し動作検出センサから出力された検出信号に基づき、
繰り返し動作時間のそれぞれについて、繰り返し動作一
回に要する時間が算出される。
【0010】また、本発明に係る電子測定機器は、繰り
返し動作時間算出手段によって算出された繰り返し動作
時間のデータに基づき、繰り返し動作のそれぞれについ
て、繰り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを算
出するデータ算出手段と、データ算出手段によって算出
された繰り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを
表示する表示手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0011】本願発明者は、繰り返し運動における繰り
返し動作において、繰り返し動作時間と繰り返し動作距
離との間には一定の関係があることを見出した。この関
係を利用すれば、データ算出手段により、繰り返し動作
時間算出手段によって算出された繰り返し動作時間に基
づき、繰り返し動作のそれぞれについて繰り返し動作距
離が求められるので、繰り返し動作距離が正確に算出さ
れる。そして、正確な繰り返し動作距離が算出されるこ
とで、速度が正確に算出される。また、上記表示手段に
より、繰り返し動作一回で進む距離又は速度の情報が表
示される。
【0012】また、本発明に係る電子測定機器は、デー
タ算出手段により、繰り返し動作時間算出手段によって
算出された繰り返し動作時間のデータに基づいて、所定
の閾値を越える繰り返し動作時間のデータを除くととも
に、所定の閾値を越える繰り返し動作時間において進ん
だ距離を総移動距離から差し引いて、繰り返し動作のそ
れぞれについて、繰り返し動作一回で進む距離及び速度
の何れかを算出することを特徴とする。
【0013】繰り返し動作距離又は速度の算出において
は、データ算出手段により、繰り返し動作時間算出手段
によって算出された繰り返し動作時間のデータに基づい
て、所定の閾値を越える繰り返し動作時間のデータが除
かれることで、通常の繰り返し動作に関係する繰り返し
動作のみが選択される。また、所定の閾値を越える繰り
返し動作時間において進んだ距離が総移動距離から差し
引かれることで、通常の繰り返し動作に関係する移動距
離のみが求められる。このように、繰り返し動作時間に
対して閾値が用いられることで、通常の繰り返し動作と
特殊な繰り返し動作とが判別され、通常の繰り返し動作
に関係する繰り返し動作時間のみが選択されるので、繰
り返し動作のそれぞれについて、繰り返し動作距離又は
速度が精度良く算出される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面とともに本発明に係る
電子測定機器の好適な実施形態について詳細に説明す
る。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号
を付し、重複する説明を省略する。
【0015】図1は、本発明に係る電子測定機器の一実
施形態の構成について示すブロック図である。本実施形
態に係る電子測定機器1は、繰り返し運動における繰り
返し動作が行われた時刻のそれぞれを検出するとともに
繰り返し動作の検出を通知する検出信号を出力する繰り
返し動作検出センサ11と、繰り返し動作時間を算出す
る繰り返し動作時間算出部12と、繰り返し動作距離及
び速度の何れかを算出するデータ算出部13と、繰り返
し動作距離及び速度の何れかを表示する表示部14とを
備える。
【0016】繰り返し動作検出センサ11は、繰り返し
運動における繰り返し動作が行われた時刻のそれぞれを
検出するとともに、繰り返し動作の検出を通知する検出
信号を出力する。繰り返し動作時間算出部12は、繰り
返し動作検出センサ11から出力された検出信号に基づ
き、繰り返し動作のそれぞれについて、繰り返し動作一
回に要する時間を算出する。データ算出部13は、繰り
返し動作時間算出部12によって算出された繰り返し動
作時間のデータに基づいて、所定の閾値を越える繰り返
し動作時間のデータを除くとともに、所定の閾値を越え
る繰り返し動作時間において進んだ距離を総移動距離か
ら差し引いて、繰り返し動作のそれぞれについて、繰り
返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを算出する。
表示部14は、データ算出部13によって算出された繰
り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを表示す
る。
【0017】ここで、繰り返し動作検出センサ11とし
ては、例えば、加速度センサを用いることが好ましい。
また、スイミングキャップ又はゴーグルのヘッドバンド
に加速度センサを装着して、頭の上下方向の動作から繰
り返し動作が行われた時刻が検出されるようにしても良
い。また、繰り返し動作検出センサ11として、着水を
検出できるセンサを用いて繰り返し動作が行われた時刻
が検出されるようにするのも良い。また、泳者をビデオ
などで撮影し、撮影された画像から泳者の頭が上がった
時刻を繰り返し動作が行われた時刻として検出するのも
良く、撮影された画像に対して画像処理などを行うこと
で繰り返し動作が行われた時刻が自動的に検出されるよ
うにしても良い。
【0018】電子測定機器1では、繰り返し動作検出セ
ンサ11により、繰り返し運動における繰り返し動作が
行われた時刻のそれぞれが検出されるとともに、繰り返
し動作の検出を通知する検出信号が出力される。繰り返
し動作検出センサ11から出力された検出信号に基づい
て、繰り返し動作時間算出部12により、繰り返し動作
のそれぞれについて、繰り返し動作一回に要する時間が
算出される。そして、データ算出部13により、繰り返
し動作時間算出部12によって算出された繰り返し動作
時間のデータに基づいて、所定の閾値を越える繰り返し
動作時間のデータが除かれるとともに、所定の閾値を越
える繰り返し動作時間において進んだ距離が総移動距離
から差し引かれて、繰り返し動作のそれぞれについて、
繰り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかが算出さ
れる。データ算出部13によって算出された繰り返し動
作一回で進む距離及び速度の何れかは、表示部14によ
り表示される。
【0019】本実施形態に係る電子測定機器の効果につ
いて説明する。上記した電子測定機器1では、繰り返し
動作検出センサ11により、繰り返し運動における繰り
返し動作が行われた時刻のそれぞれが検出されるととも
に、繰り返し動作の検出を通知する検出信号が出力され
る。そして、繰り返し動作時間算出部12により、繰り
返し動作検出センサ11から出力された検出信号に基づ
き、繰り返し動作時間のそれぞれについて、繰り返し動
作一回に要する時間を算出することができる。
【0020】繰り返し動作時間と繰り返し動作距離との
間の関係を利用すれば、データ算出部13により、繰り
返し動作時間算出部12によって算出された繰り返し動
作時間に基づき、繰り返し動作のそれぞれについて繰り
返し動作距離が求められるので、繰り返し動作距離が正
確に算出される。そして、正確な繰り返し動作距離が算
出されることで、速度が正確に算出される。また、表示
部14により、繰り返し動作一回で進む距離又は速度の
情報が表示される。
【0021】また、データ算出部13により、繰り返し
動作時間算出部12によって算出された繰り返し動作時
間のデータに基づいて、所定の閾値を越える繰り返し動
作時間のデータが除かれることで、通常の繰り返し動作
に関係する繰り返し動作のみが選択される。また、所定
の閾値を越える繰り返し動作時間において進んだ距離が
総移動距離から差し引かれることで、通常の繰り返し動
作に関係する移動距離のみが求められる。このように、
繰り返し動作時間に対して閾値が用いられることで、通
常の繰り返し動作と特殊な繰り返し動作とが判別され、
通常の繰り返し動作に関係する繰り返し動作時間のみが
選択されるので、繰り返し動作のそれぞれについて、繰
り返し動作距離又は速度が精度良く算出される。
【0022】ここで、上記した電子測定機器1を用いた
繰り返し動作時間の算出方法について、水泳を例にして
具体的に説明する。まず、水泳における繰り返し動作を
検出するために、繰り返し動作検出センサ11を用い
て、繰り返し動作が行われた時刻を検出する。具体的に
は、繰り返し動作検出センサ11として加速度センサを
用い、その加速度センサを手首に装着して、腕の上下方
向又は前後方向の動きから繰り返し動作が行われた時刻
が検出されるようにした。ここでは、加速度波形から腕
が前方に伸びたときの時刻が検出されるようにした。
【0023】図2は、繰り返し動作検出センサ11によ
って繰り返し動作が行われた時刻が検出される流れを示
すフローチャートである。まず、繰り返し動作検出セン
サ11から繰り返し動作に応じた加速度波形が出力され
る(ステップS1)。繰り返し動作検出センサ11から
出力された加速度波形の例を図3及び図4に示す。図3
は、クロールで泳いだときの加速度波形を示すグラフで
あり、縦軸を加速度、横軸を時間としている。また図4
は、ブレスト(平泳ぎ)で泳いだときの加速度波形を示
すグラフであり、縦軸を加速度、横軸を時間としてい
る。次に、繰り返し動作検出センサ11から出力された
加速度波形に対して、高周波成分を除去して基本周波数
成分を取り出す高周波除去フィルタ処理が行われる(ス
テップS2)。そして、加速度波形の各周期における極
小値又は極大値が検出される(ステップS3)。S3で
検出された極小値又は極大値となる時刻が繰り返し動作
が行われた時刻に対応するので、S3で検出された極小
値又は極大値となる時刻が繰り返し動作が行われた時刻
として検出される(ステップS4)。最後に、繰り返し
動作の検出を通知する検出信号が出力される(ステップ
S5)。このようにして繰り返し動作検出センサ11か
ら出力された検出信号に基づき、繰り返し動作時間算出
部12では、繰り返し動作のそれぞれについて、繰り返
し動作時間が算出される。
【0024】図5は、50mプールにおいて、400m
個人メドレーの競技を行った際の繰り返し動作を検出し
た結果の一部を示すグラフで、縦軸を繰り返し動作時
間、横軸を繰り返し動作の回数としている。また、期間
T1がバタフライで泳いだ期間、期間T2がバック(背
泳ぎ)で泳いだ期間、期間T3がブレストで泳いだ期
間、期間T4がクロールで泳いだ期間である。競泳での
繰り返し運動において、ターンを行った後から通常の繰
り返し動作が検出されるまでの繰り返し動作時間は、通
常の繰り返し動作による繰り返し動作時間よりも長くな
る。すなわち、図5において途中で繰り返し動作時間が
長くなっている部分は、ターンを行った後から通常の繰
り返し動作が始まるまでの動作によるものである。この
繰り返し動作時間が長くなっている部分と、次に繰り返
し動作時間が長くなっている部分との間で泳いだ距離
が、プールの長さの50mとなる。
【0025】また、図5から種目によって繰り返し動作
時間が異なっていることがわかる。具体的には、バタフ
ライで泳いだ期間T1及びブレストで泳いだ期間T3
は、両手を同時に動かすので繰り返し動作時間が長くな
る傾向があり、バックで泳いだ期間T2及びクロールで
泳いだ期間T4は、左右交互に腕を動かすので繰り返し
動作時間は短くなる傾向がある。
【0026】さらに、繰り返し動作距離及び速度の算出
方法について具体的に説明する。繰り返し動作時間算出
部12によって算出された繰り返し動作時間のデータ
は、データ算出部13において、繰り返し動作時間から
飛び込み又はターンの期間が判別され、プールの長さ5
0mごとの繰り返し動作時間のデータに分割される。こ
こで、飛び込み又はターンの期間の判別については、あ
らかじめ設定された閾値による判別方法が用いられてい
る。例えば競泳の場合、種目あるいは選手の技量にもよ
るが、繰り返し動作時間は2秒から2.5秒程度で、飛
び込み又はターンに要する時間は3秒から4秒以上であ
る。このことから、飛び込み又はターンを行っている場
合は少なくとも繰り返し動作時間が3秒以上と考えられ
る。そこで、具体的な閾値としては、閾値を3秒とする
ことが好ましい。あるいは、他の条件を考慮して、上記
以外の数値に閾値を設定しても良い。このように、プー
ルの長さごとに分割された繰り返し時間のデータから繰
り返し動作距離を算出する。
【0027】データ算出部13は、繰り返し動作距離が
繰り返し動作時間にほぼ比例するとの関係を用いること
で繰り返し動作距離を算出することができる。すなわ
ち、プールの長さをD、繰り返し動作時間データ列をs
t1,st2,…,stnとすると、stnを用いてプ
ールの長さDを内分することで、繰り返し動作距離を算
出することができる。具体的には、時間列の積算値をI
S=Σ(stn)とすれば、繰り返し動作距離d1,d
2,…,dnを、dn=D×(stn)/ISで算出で
きる。ただし、飛び込み又はターンで進む距離について
は、その分をプールの長さDから差し引く必要がある。
飛び込み又はターンで進む距離については、飛び込み又
はターンで進む距離と飛び込み又はターンに要する時間
との関係をあらかじめ計測しておき、この関係を利用す
ることで、飛び込み又はターンを行った後から通常の繰
り返し動作が始まるまでの時間に基づいて、飛び込み又
はターンで進む距離を求めることができる。
【0028】図6は、飛び込み又はターンに要する時間
と飛び込み又はターンで進む距離との関係を示す表で、
数回の試行を行い平均して求めたものである。飛び込み
又はターンに要する時間とは、泳者が飛び込み又はター
ンを行った後から通常の繰り返し動作を開始するまでに
要する時間を意味している。飛び込み又はターンで進む
距離とは、泳者が飛び込み又はターンを行った後から通
常の繰り返し動作を開始するまでに進んだ距離を意味し
ている。ブレストでは、1かき、1けりを水中で行うこ
とができるが、これは通常の繰り返し動作とは異なるの
でターンを行っている期間に含めている。また、バック
及びバタフライではバサロ(スタートあるいはターンの
後、潜ったままでドルフィンキックを使って進む技術)
で水中を移動することができ、その間の繰り返し動作の
回数及び移動距離はかなり異なる。そのため、バサロで
水中を移動する間の繰り返し動作の回数及び移動距離を
別途計測し、これを用いてバサロで水中を移動する間の
繰り返し動作距離を補正することで繰り返し動作距離を
算出する精度を上げることができる。さらに、繰り返し
動作距離を算出する精度を向上させるために、ビデオで
撮影した画像に対して画像処理を行うことで繰り返し動
作に応じた移動距離を求めて、このようにして求めた移
動距離を用いても良い。
【0029】図7は、400m個人メドレーの競技にお
いて、ブレストで50mを往復した際の繰り返し動作距
離を算出した結果を示すグラフで、縦軸を繰り返し動作
距離、横軸を繰り返し動作の回数としている。また、A
1が往路での繰り返し動作距離を示し、A2が復路での
繰り返し動作距離を示している。図7から、繰り返し動
作のそれぞれについて、繰り返し動作距離が算出できる
ことがわかる。
【0030】本発明で用いた手法は、繰り返し運動にお
ける繰り返し動作一回に要する時間が基本となってお
り、水泳だけではなく他のスポーツにも応用が可能であ
る。また、本発明に係る電子測定機器は、上述した実施
形態に限られるものではなく、様々な変形が可能であ
る。例えば、本発明に係る電子測定機器を、繰り返し動
作検出装置とデータ算出装置とに分離した構成としても
良い。ここで、繰り返し動作検出装置は、繰り返し動作
が行われた時刻を検出する機能と、検出した繰り返し動
作が行われた時刻を記録する機能と、記録したデータを
出力する機能とを有するものとする。また、データ算出
装置は、繰り返し動作検出装置から出力されたデータに
基づいて繰り返し動作時間を算出する機能と、繰り返し
動作距離又は速度を算出する機能と、繰り返し動作距離
又は速度を表示する機能とを有するものとする。
【0031】さらに、本発明に係る電子測定機器によっ
て算出された繰り返し動作時間又は繰り返し動作距離な
どのデータから消費エネルギーを算出することも可能で
ある。消費エネルギーを算出することで、生活習慣の客
観的な情報として、ダイエットなどの健康管理ばかりで
なく、糖尿病患者の運動の量を把握すること、あるいは
スポーツ選手の運動の量を把握することにも応用が可能
である。
【0032】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明に係
る電子測定機器によれば、繰り返し動作検出センサによ
り、繰り返し運動における繰り返し動作が行われた時刻
のそれぞれが検出されるとともに、繰り返し動作の検出
を通知する検出信号が出力される。そして、繰り返し動
作時間算出手段により、繰り返し動作検出センサから出
力された検出信号に基づき、繰り返し動作時間のそれぞ
れについて、繰り返し動作一回に要する時間を算出する
ことができる。
【0033】繰り返し動作時間と繰り返し動作距離との
間の関係を利用すれば、データ算出手段により、繰り返
し動作時間算出手段によって算出された繰り返し動作時
間に基づき、繰り返し動作のそれぞれについて繰り返し
動作距離が求められるので、繰り返し動作距離が正確に
算出される。そして、正確な繰り返し動作距離が算出さ
れることで、速度が正確に算出される。また、表示手段
により、繰り返し動作一回で進む距離又は速度の情報が
表示される。
【0034】また、繰り返し動作距離又は速度の算出に
おいては、データ算出手段により、繰り返し動作時間算
出手段によって算出された繰り返し動作時間のデータに
基づいて、所定の閾値を越える繰り返し動作時間のデー
タが除かれることで、通常の繰り返し動作に関係する繰
り返し動作のみが選択される。また、所定の閾値を越え
る繰り返し動作時間において進んだ距離が総移動距離か
ら差し引かれることで、通常の繰り返し動作に関係する
移動距離のみが求められる。このように、繰り返し動作
時間に対して閾値が用いられることで、通常の繰り返し
動作と特殊な繰り返し動作とが判別され、通常の繰り返
し動作に関係する繰り返し動作時間のみが選択されるの
で、繰り返し動作のそれぞれについて、繰り返し動作距
離又は速度が精度良く算出される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子測定機器の一実施形態の構成
について示すブロック図である。
【図2】繰り返し動作が行われた時刻が検出される流れ
を示すフローチャートである。
【図3】クロールで泳いだときの加速度波形を示すグラ
フである。
【図4】ブレストで泳いだときの加速度波形を示すグラ
フである。
【図5】50mプールにおいて、400m個人メドレー
の競技を行った際の繰り返し動作を検出した結果の一部
を示すグラフである。
【図6】飛び込み又はターンに要する時間と飛び込み又
はターンで進む距離との関係を示す表である。
【図7】400m個人メドレーの競技において、ブレス
トで50mを往復した際の繰り返し動作距離を算出した
結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…電子測定機器、11…繰り返し動作検出センサ、1
2…繰り返し動作時間算出部、13…データ算出部、1
4…表示部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // G07C 1/22 G07C 1/22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り返し運動における繰り返し動作が行
    われた時刻のそれぞれを検出するとともに前記繰り返し
    動作の検出を通知する検出信号を出力する繰り返し動作
    検出センサと、 前記繰り返し動作検出センサから出力された前記検出信
    号に基づき、前記繰り返し動作のそれぞれについて、前
    記繰り返し動作一回に要する時間を繰り返し動作時間と
    して、前記繰り返し動作時間を算出する繰り返し動作時
    間算出手段とを備えることを特徴とする電子測定機器。
  2. 【請求項2】 前記繰り返し動作時間算出手段によって
    算出された前記繰り返し動作時間のデータに基づき、前
    記繰り返し動作のそれぞれについて、前記繰り返し動作
    一回で進む距離及び速度の何れかを算出するデータ算出
    手段と、 前記データ算出手段によって算出された前記繰り返し動
    作一回で進む距離及び前記速度の何れかを表示する表示
    手段とをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載
    の電子測定機器。
  3. 【請求項3】 前記データ算出手段は、前記繰り返し動
    作時間算出手段によって算出された前記繰り返し動作時
    間のデータに基づいて、所定の閾値を越える繰り返し動
    作時間のデータを除くとともに、前記所定の閾値を越え
    る繰り返し動作時間において進んだ距離を総移動距離か
    ら差し引いて、前記繰り返し動作のそれぞれについて、
    前記繰り返し動作一回で進む距離及び速度の何れかを算
    出することを特徴とする請求項2に記載の電子測定機
    器。
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