JP2003122250A - ラテン方体の作成方法及び作成装置 - Google Patents

ラテン方体の作成方法及び作成装置

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JP2003122250A
JP2003122250A JP2001312456A JP2001312456A JP2003122250A JP 2003122250 A JP2003122250 A JP 2003122250A JP 2001312456 A JP2001312456 A JP 2001312456A JP 2001312456 A JP2001312456 A JP 2001312456A JP 2003122250 A JP2003122250 A JP 2003122250A
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axis
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latin cube
cube
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Toru Ito
徹 伊東
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NEC Network and Sensor Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記号の順列と選択順に従った順であるラテン
方体の作成方法では、次に作成されるラテン方体が一意
的に定まるため、暗号などの利用においては、使用する
ラテン方体が第三者により推測されないとも限らない。 【解決手段】 演算部1は、n個の入替情報P(1)〜
P(n)を入替用データ記憶部13に設定する。演算部
1は、ラテン方体記憶用配列9に記憶されている既存の
n次のラテン方体のX軸の位置I、Y軸の位置J及びZ
軸の位置Kにおける要素を選択した要素としたとき、そ
の選択要素の記号R’(I,J,K)を読み出し、その
記号が示す値に対応した入替情報P(R’(I,J,
K))を選択し、選択した入替情報に割り当てられた記
号を新たなラテン方体の要素の記号R(I,J,K)と
してラテン方体記憶用配列9に格納する。これにより、
入替情報を知らない第三者による推測が困難なラテン方
体を、確実、かつ、容易に作成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はラテン方体の作成方
法及び作成装置に係り、特に暗号通信に使用される変換
表とか、実験計画法、統計学に於ける同一性を持たない
組合せの設定等に利用されるラテン方体の作成方法及び
作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、ラテン方体の基本的性質について
説明する。n個の記号から成る集合A={m1,・・
・,mn}の各元をn回ずつ使って、合計n個の記号
を3つの方向(X軸(縦)方向,Y軸(横)方向,Z軸
(奥行き)方向)にそれぞれn個の要素を持つ立方体に
配列し、各方向において、Aの各元が1度ずつ現れるも
の、即ち互いの同じ位置に同じ値を持たないn次ラテン
方陣をn個重ね合わせたものをA上のラテン方体、ある
いはn次ラテン方体という。
【0003】1次のラテン方体は、 A={0} a(0,0,0)=0 とすると、2次元表示では、図15に示すようになり、
3次元座標で表示すると、図16に示すようになる。
【0004】次に2次のラテン方体の基本形を示す。
【0005】 A={0,1} a(0,0,0)=0、 a(0,1,0)=1 a(1,0,0)=1、 a(1,1,0)=0 a(0,0,1)=1、 a(0,1,1)=0 a(1,0,1)=0、 a(1,1,1)=1 とすると、2次元表示では、図17に示すようになり、
この2表(Z=0とZ=1)を重ねて、3次元座標で表
示すると、図18に示すようになる。すなわち、図17
の上の二つの図を組み合わせると2次のラテン方体の構
成の概念図になり、下の二つの図を組み合わせることに
よって、その2次のラテン方体の実際の数値例が示さ
れ、それを立体表示すると図18に示すようになる。
【0006】3次元のラテン方体の標準形の一例を2次
元表示したものは、図19に示される。この図19にお
ける(・)の要素の値は、ラテン方体を形成する任意の
値が設定されているものであり、この図19のラテン方
体は、X軸、Y軸、Z軸に沿った並びの要素の値のいず
れも0〜2の昇順(自然順列)になっているので標準形
(既約形)である。
【0007】標準形のラテン方体の個数は公に示されて
はいないが、本発明者が開示した特開2000−285
101記載のラテン方体の作成方法により求められてお
り、L3(n)として表すと、n次ラテン方体の総数
は、n!・(n−1)!・(n−1)!・L3(n)で
表すことができる。L3(n)の値はnが5以下のとき
では、L3(1)=1、L3(2)=1、L3(3)=
1、L3(4)=64、L3(5)=40246で、終
次数におけるラテン方体の総数は、1次=1、2次=
2、3次=24、4次=55296、5次=27818
03520となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ラテン方体は上記した
構成となっているものなのであるが、従来は、ラテン方
体を規則的に作成する方法はなく、試行錯誤的に作成を
行っており、例えば4次のラテン方体を作成する場合、 A={0,1,2,3} とすると、0,1,2,3をX軸の1番目の並びの配列
要素とし、2番目以降の並びは1番目の配列要素を一つ
ずつずらしたものをY軸及びZ軸方向の配列要素の値と
して、ラテン方体を作成していたが、これではラテン方
体の作成が難しく、かつ、面倒であるばかりでなく、作
成できるラテン方体の数が制限されるため、ラテン方体
の利用範囲を狭めると共に、ラテン方体の利用価値およ
び利用効果を高めることができない、という問題があっ
た。
【0009】そこで、本発明者は、上記の問題を解決す
べく、特開2000−285101公報にてラテン方体
の作成方法を開示した。すなわち、この本発明者による
従来のラテン方体の作成方法は、作成するラテン方体R
の次数nと記号mとを設定し、ラテン方体Rの各位置A
IJKの配列要素をEIJKとして記号mを順に選択決
定するに際して、その選択決定を、X軸IあるいはY軸
JあるいはZ軸Kに沿って順に行うと共に、各位置A
IJK毎に、同一X軸I及びY軸J及びZ軸Kの並びの
前の位置と同一記号mとならないように、記号mを選択
順に選択しラテン方体を作成する。
【0010】そして、作成された次数nの記号mのラテ
ン方体Rの最後に選択決定された位置Annnから、前
記X軸I及びY軸J及びZ軸Kに沿って、既存の配列要
素の記号よりも選択順位が下位である記号を選択できる
位置AIJKまで順に戻り、その位置AIJKから前記
X軸IあるいはY軸JあるいはZ軸Kに沿って前記最後
の位置Annnまで、各位置AIJK毎に同一X軸I及
びY軸J及びZ軸Kの前の位置の既に決定されている配
列要素と同一記号とならないように、順に配列要素の記
号を選択決定してラテン方体を作成する。このように、
本発明者による従来のラテン方体作成方法によれば、所
望する次数及び記号のラテン方体を規則的に作成するこ
とができ、これにより、ラテン方体を確実に、かつ、簡
単に得ることができる。
【0011】しかるに、この従来のラテン方体作成方法
では、既存のラテン方体から新たなラテン方体を作成す
るに際し、X軸I、Y軸J又はZ軸Kの基準軸に沿って
順に記号の規則的な選択を行ってラテン方体を作成する
ために、次に作成されるラテン方体が第三者により容易
に推測できてしまう。更に、後戻りして、それまでに設
定された行I列J奥行きKの並びの要素を調べて作成を
行うために、ラテン方体の作成に長時間を要するという
問題がある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
入替情報を用いて既存のラテン方体に配置された要素の
入替方法を指定することで要素を並び替えることによ
り、既存のラテン方体から同一次数の同一要素を用いた
新たなラテン方体を確実、かつ、高速に作成し得るラテ
ン方体の作成方法及び作成装置を提供することを目的と
する。
【0013】また、本発明の他の目的は、入替情報を用
いることにより、入替情報を知らない第三者による新し
く作成されたラテン方体の要素の推測の困難性を向上し
得るラテン方体の作成方法及び作成装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明のラテン方体の作成方法は、X軸(縦)
方向、Y軸(横)方向及びZ軸(奥行き)方向にそれぞ
れn個ずつ計n個の要素を持つ立方体の各要素に、互
いに異なるn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で
同じ記号が1度ずつ現われるように配置された、次数n
のラテン方体を作成する作成方法において、次数n分の
記号を順列及び順列に従った選択順を定めて設定すると
共に、所望の既存のn次のラテン方体を記憶用配列に設
定する第1のステップと、n個の記号が別々に割り当て
られたn個の情報で、かつ、既存のラテン方体の要素を
入れ替えるための入替情報を設定する第2のステップ
と、記憶用配列から既存のラテン方体の要素の記号を、
設定した選択順で読み出して、読み出した各要素毎に、
その要素の記号に対応する順番の入替情報を選択し、選
択した入替情報が示す記号を、読み出した要素の記号と
して記憶用配列に入れ替え格納する第3のステップとを
含み、第2のステップと第3のステップを既存のn次の
ラテン方体のすべての要素について行って、新たなラテ
ン方体を作成することを特徴とする。
【0015】この発明では、各軸上のn個の要素の記号
を入れ替える入替情報によって、要素を並び替えた既存
のラテン方体と同じ次数で同一記号を用いた新たなラテ
ン方体を作成することができる。
【0016】また、上記の目的を達成するため、第2の発
明のラテン方体作成方法は、上記の第1乃至第3のステ
ップを複数回繰り返して新たなラテン方体の作成を複数
回行うと共に、新たなラテン方体の作成の度に入替情報
を変更することを特徴とする。この発明では、新たなラ
テン方体の作成を複数回行うようにしたため、最大でn
!種類のラテン方体の作成ができる。
【0017】また、上記の目的を達成するため、第3の発
明のラテン方体作成方法は、作成するラテン方体の次数
nと記号とを設定し、ラテン方体の各位置に記号の一つ
を配列要素として選択決定する際に、その選択決定を、
X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで
順に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ
軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号
とならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ
目のラテン方体を作成する第4のステップを更に有し、
第4のステップにより作成されたラテン方体を、第1の
ステップで記憶用配列に設定する既存のn次のラテン方
体とすることを特徴とする。
【0018】この発明では、別のラテン方体作成方法に
よって作成されたラテン方体を既存のラテン方体とし
て、第1の発明によるラテン方体作成方法により新たな
ラテン方体を作成するようにしたため、ラテン方体の変
化を不規則にできる。
【0019】また、上記の目的を達成するため、第4の発
明のラテン方体の作成方法は、第3の発明の第4のステ
ップ又は第1乃至第3のステップにより作成された一つ
目のラテン方体の最後に選択決定された位置から、X軸
及びY軸及びZ軸に沿って、既存の配列要素の記号より
も選択順位が下位である記号を選択できる位置まで順に
戻り、その位置からX軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿
って最後の位置まで、各位置毎に同一X軸及びY軸及び
Z軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記
号とならないように、順に配列要素の記号を選択決定し
て2つ目以降のラテン方体を作成する第5のステップを
更に有し、第5のステップにより作成されたラテン方体
を、第1のステップで記憶用配列に設定する既存のn次
のラテン方体とすることを特徴とする。
【0020】この発明では、別のラテン方体作成方法に
よって作成されたラテン方体を既存のラテン方体とし
て、第1の発明によるラテン方体作成方法により新たな
ラテン方体を作成するようにしたため、ラテン方体の変
化を不規則にできる。
【0021】更に、上記の目的を達成するため、第5の
発明のラテン方体作成装置は、X軸(縦)方向、Y軸
(横)方向及びZ軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ
計n個の要素を持つ立方体の各要素に相当するn
の記憶素子を有し、記憶素子のそれぞれには互いに異な
るn個の記号がX軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号
が1度ずつ現われるように格納されて、次数nのラテン
方体を格納するラテン方体記憶用配列と、次数n分の記
号を順列及び順列に従った選択順を設定する設定手段
と、ラテン方体記憶用配列に格納されている既存のn次
のラテン方体の各要素の値を入れ替えて新たなラテン方
体を格納するために用いる入替情報が格納されている入
替用データ記憶部と、ラテン方体記憶用配列から既存の
ラテン方体の要素の記号を、設定した選択順で読み出し
て、読み出した各要素毎に、その要素の記号に対応する
順番の入替情報を、入替用データ記憶部から選択し、選
択した入替情報が示す記号を、読み出した要素の記号と
してラテン方体記憶用配列に入れ替え格納する演算手段
とを有する構成としたものである。
【0022】この発明では、ラテン方体記憶用配列から
既存のラテン方体の要素の記号を、設定した選択順で読
み出して、読み出した各要素毎に、その要素の記号に対
応する順番の入替情報を、入替用データ記憶部から選択
し、選択した入替情報が示す記号を、読み出した要素の
記号としてラテン方体記憶用配列に入れ替え格納するよ
うにしているため、要素を並び替えた既存のラテン方体
と同じ次数で同一記号を用いた新たなラテン方体を作成
することができる。
【0023】また、第6の発明のラテン方体作成装置
は、上記の目的を達成するため、第5の発明の第1及び
第2の演算手段による動作を複数回繰り返して新たなラ
テン方体の作成を複数回行うと共に、新たなラテン方体
の作成の度に前記変換基準軸を変更することを特徴とす
る。この発明では、新たなラテン方体の作成を複数回行
うようにしたため、最大でn!種類のラテン方体の作成
ができる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施の形態につ
いて図面と共に説明する。図1は本発明になるラテン方
体作成装置の一実施の形態の全体構成を示すブロック図
である。同図において、演算部1は、ソフトウェア的に
演算処理を実行する回路部で、予め定められた制御プロ
グラムに従って各種の演算処理を実行し、接続されてい
るラテン方体作成部2において作成するラテン方体のデ
ータのX、Y、Z(縦、横、奥行き)軸位置の指定と比
較判定及び設定、読み取りを行う。
【0025】ラテン方体作成部2は、X軸位置設定用記
憶部3、X軸位置比較用記憶部4、Y軸位置設定用記憶
部5、Y軸位置比較用記憶部6、Z軸位置設定用記憶部
7、X軸位置比較用記憶部8、ラテン方体記憶用配列
9、設定用データ記憶部10、比較用データ記憶部1
1、データ比較部12及び入替用データ記憶部13より
構成されている。なお、図1中、電源線は省略してあ
る。
【0026】X軸位置設定用記憶部3、Y軸位置設定用
記憶部5及びZ軸位置設定用記憶部7は、演算部1の出
力信号に基づいて、選択決定される記号mのX軸位置、
Y軸位置及びZ軸位置をそれぞれラテン方体記憶用配列
9に対して指定する。X軸位置比較用記憶部4、Y軸位
置比較用記憶部6及びZ軸位置比較用記憶部8は、演算
部1の出力信号に基づいて、比較される記号m’のX軸
位置、Y軸位置およびZ軸位置をそれぞれラテン方体記
憶用配列9に対して指定する。比較される記号m’は、
選択決定される記号mと同じ軸位置同士で比較される。
【0027】設定用データ記憶部10は、演算部1の出
力信号に基づいて決定される記号mを記憶したり、ラテ
ン方体記憶用配列9からの記号mを記憶する。比較用デ
ータ記憶部11は、ラテン方体記憶用配列9から読み出
された、比較される記号m’を記憶する。データ比較部
12は、設定用データ記憶部10に記憶されている演算
部1により設定された記号(データ)mと、比較用デー
タ記憶部11に記憶されている比較される記号(デー
タ)m’とを比較し、その比較結果を演算部1へ出力す
る。記号入替部13は、後述する記号の入替のために用
いる入替情報の記憶部で、IW(1)〜IW(n)のn
個の記憶配列を有している。
【0028】また、ラテン方体記憶用配列9は、ラテン
方体作成部2が作成するラテン方体を記憶する記憶回路
で、作成するラテン方体がn次の場合は、X軸方向、Y
軸方向及びZ軸方向にそれぞれn個ずつ、全部でn
の記号記憶用の配列子(記憶素子)からなる。1個の配
列子(記憶素子)は、1バイト程度の記憶容量である。
n次のラテン方体は、図2に示すように、X軸方向(縦
方向)にn個、Y軸方向(横方向)にn個、Z軸方向
(奥行き方向)にn個の、全部でn個の配列要素(記
号)を持つ立方体で表される。図2中、例えばX軸方向
の位置Iが「2」で、Y軸方向の位置Jが「3」で、Z
軸方向の位置Kが「1」である位置に配列される配列要
素(記号)はE231で表され、その位置の集合はA
231で表される。
【0029】演算部1は、次数nの既存のラテン方体を
ラテン方体記憶用配列9に設定すると共に、次数n分の
記号mを順列及び順列に従った選択順を定めて設定し、
既存のラテン方体上のすべての要素の記号を、入替用デ
ータ記憶部13に設定した入替情報Pによって、別の要
素の記号に入れ替えることによって、新たな要素の記号
をラテン方体記憶用配列9に配置していき、新たなラテ
ン方体を作成する。
【0030】ここで、記号mの順列及び順列に従った選
択順とは、例えば次数nが4で、記号mとして(0,
1,2,3)を設定した場合、0→1→2→3を順列
(自然順列)として定めることであり、また、0→1→
2→3の順に選択することを定めることである。
【0031】なお、4次のラテン方体は、記号mとして
(0,1,2,3)を設定した場合は、例えば図3に示
すように表すことができるが、記号mはこの数値に限定
されるものではなく、任意の数値を設定することがで
き、例えば(1,2,3,4)を設定した場合は、例え
ば図4に示すラテン方体を作成できる。更に、記号mは
数値でなく、アルファベットなども設定でき、例えば記
号mとして(a,b,c,d)を設定した場合の4次の
ラテン方体は、図5に示すように表すことができる。
【0032】既存のラテン方体R’の入替情報Pによ
る、要素の記号mの入替の順序は、一例としては三つの
軸のいずれかより順に行うことですべての要素の入替が
可能となる。すなわち、X軸に沿って行うか、Y軸に沿
って行うか、Z軸に沿って行うかのいずれか一つの手法
に従って行う。
【0033】記号mの入替に際しては、指定した軸上の
並びの各位置AIJKのn個の要素EIJKを指定の入
替情報Pによって入れ替えることで行われ、これをすべ
ての並びに作用することにより、新たなラテン方体Rの
作成が達成される。
【0034】次に、上記のラテン方体作成装置を用いて
作成される本発明のラテン方体作成方法について説明す
る。図6は本発明になるラテン方体作成方法の一実施の
形態のフローチャートを示す。図1の演算部1は、ま
ず、ラテン方体記憶用配列9に既存の4次のラテン方体
R'として、図7(A)及び図8に示すラテン方体を記
憶する。図8(A)〜(D)は、3次元のラテン方体を
X軸方向の1〜4の各位置のそれぞれについて、Y軸と
Z軸の値を2次元表示した図を示す(後述の図11等も
同様)。また、入れ替え情報Pは要素の記号の選択順の
値を入れ替える位置の値とし、各位置の順序の値を要素
の記号の選択順の値とすることにより、図9(A)に示
す入替情報Pの値を用いて図10に示す演算式に基づ
き、新たなラテン方体を作成するものとする。
【0035】ここで、図9(A)は、2行4列の行列の
1行目が入替情報P(1)、P(2)、P(3)、P
(4)を示し、2行目の値に1行目の同じ列の入替情報
Pの値を置換することを示す。従って、図9(A)はP
(1)←4、P(2)←2、P(3)←1、P(4)←
3の置換を意味し、1の要素は4の要素に、2の要素は
2の要素に、3の要素は1の要素に、4の要素は3の要
素に置換されることを示している。また、図10の演算
式は、既存のラテン方体の位置(I,J,K)の値R'
(I,J,K)で入替情報Pを指定して、新たなラテン
方体Rの位置R(I,J,K)の値とする変換方法を示
す。
【0036】ラテン方体の作成はこの例では、Y軸方向
とZ軸方向の最初の位置から最後の位置に向かって順に
入れ替えを行い、Y軸方向の最後の位置まで入れ替えが
終ったならば、Z軸の位置を次の位置に移して、Y軸の
最初の位置から最後の位置まで入れ替えを繰り返し、Y
軸とZ軸の最後の位置まで入れ替えを行うことによって
新たなラテン方体を作成する。
【0037】次に、演算部1は、入れ替えの位置を表し
た図9(A)の入替情報P(1)〜P(4)を入替用デ
ータ記憶部13に設定する(ステップS1)。ここで、
入替用データ記憶部13は、作成しようとするラテン方
体の次数4と同じ数の記憶配列IW(1)、IW
(2)、IW(3)及びIW(4)を有し、それらの各
々に図9(A)に示した入替情報Pの行列の2行目の値
「4」、「2」、「1」、「3」が設定される(図6の
ステップS1)。
【0038】続いて、演算部1は、X軸の位置Iとして
最初の位置1をX軸位置設定用記憶部3に設定し(図6
のステップS2)、Y軸の位置Jとして最初の位置1を
Y軸位置設定用記憶部5に設定し(図6のステップS
3)、Z軸の位置Kとして最初の位置1をZ軸位置設定
用記憶部7に設定する(図6のステップS4)。
【0039】そして、演算部1は、これらの記憶部3,
5,7により指定されたラテン方体記憶用配列9の位置
E111から既存のラテン方体R’の要素の記号R’
(1,1,1)(ここでは図8(A)に示すように
「1」)を読み出し、設定用データ記憶部10を介して
取り込んだ後、図10に示した数式に基づき、新たなラ
テン方体Rの要素の記号R(1,1,1)を演算算出す
る(図6のステップS5)。
【0040】すなわち、記号R’(1,1,1)は
「1」であるから、演算部1は入替用データ記憶部13
のIW(1)から4(=P(R’(I,J,K))=P
(1))を読み出し、これを新たなラテン方体Rの要素
の記号R(1,1,1)として、設定用データ記憶部1
0を介してラテン方体記憶用配列9の位置E111の配
列子に格納する。これにより、ラテン方体記憶用配列9
の位置E111の配列子の記号は、既存のラテン方体
R’の「1」から新たなラテン方体Rの「4」に入れ替
わる。
【0041】続いて、演算部1は、Z軸の位置Kが最後
の位置である4未満かどうか判定し(図6のステップS
6)、ここではK=1であり、4未満であるのでステッ
プS7に進み、Kの値を1加算して、Z軸の位置を次の
位置に移し、再びステップS5の演算を行う。この時点
では、K=2であるが、IとJの値は依然として「1」
であるので、R’(1,1,2)の要素の記号を読み出
して、その記号が示す値に対応した順番の入替情報Pの
値を入替用データ記憶部13から読み出して、新たなラ
テン方体の要素の記号R(1,1,2)として、ラテン
方体記憶用配列9に格納する(図6のステップS5)。
【0042】ここでは、R’(1,1,2)の要素の記
号は図8(A)に示すように「2」であるので、P
(R’(I,J,K))はP(2)となり、よって入替
用データ記憶部13からはIW(2)の値「2」が読み
出され、ラテン方体記憶用配列9の位置E112の配列
子に格納される。これにより、ラテン方体記憶用配列9
の位置E112の配列子の記号は、既存のラテン方体
R’の「2」から新たなラテン方体Rの「2」に入れ替
わる(この場合は、入替前と入替後はたまたま同一記号
となる)。
【0043】以下、同様にして、演算部1は、ステップ
S6、S7、S5のループの処理を繰り返して、R’
(1,1,3)、R’(1,1,4)の要素の記号を入
替情報Pに順次に代入し、入替用データ記憶部13から
入替情報Pに対応した値を読み出して、新たなラテン方
体の要素R(1,1,3)、R(1,1,4)の記号と
してラテン方体記憶用配列9の位置E113、E114
の記号を入れ替える。ここでは、E113、E114の
記号は、それぞれ「1」、「3」となる。
【0044】この時点でX軸の位置Kが最後の位置を示
す「4」となるので、ステップS6でK<4ではないと
判定されるため、演算部1は続いてY軸の位置Jが最後
の位置である4未満かどうか判定し(図6のステップS
8)、ここではJ=1であり、4未満であるのでステッ
プS9に進み、Jの値を1加算して、Y軸の位置を次の
位置に移した後、Z軸の位置Kを最初の位置「1」に戻
し(図6のステップS4)、再びステップS5の演算を
行う。
【0045】この時点では、I=1、J=2、K=1で
あるので、既存のラテン方体R’の要素の記号R’
(1,2,1)を読み出す。この要素の記号R’(1,
2,1)は図7(A)及び図8(A)に示すように
「2」であるので、図10に示した演算式に従い入替情
報P(2)となり、P(2)の値「2」が入替用データ
記憶部13から読み出され、その値が新たなラテン方体
の要素の記号R(1,2,1)の値とされてラテン方体
記憶用配列9の位置E121の配列子に格納される。
【0046】続いて、演算部1は、ステップS6、S
7、S5のループの処理を繰り返して、R’(1,2,
2)、R’(1,2,3)、R’(1,2,4)の要素
の記号を入替情報Pに順次に代入し、入替用データ記憶
部13から入替情報Pに対応した値を読み出して、新た
なラテン方体の要素の記号R(1,2,2)、R(1,
2,3)、R(1,2,4)としてラテン方体記憶用配
列9の位置E122、E123、E124の配列子の記
号「3」、「4」、「1」をそれぞれ「1」、「3」、
「4」に入れ替える。
【0047】この時点でX軸の位置Kが最後の位置を示
す「4」となるので、ステップS6でK<4ではないと
判定されるため、演算部1は続いてY軸の位置Jが最後
の位置である4未満かどうか判定し(図6のステップS
8)、ここではJ=2であり、4未満であるのでステッ
プS9に進み、Jの値を1加算して、Y軸の位置を次の
位置に移した後、Z軸の位置Kを最初の位置「1」に戻
し(図6のステップS4)、再びステップS5の演算を
行う。
【0048】以下、上記と同様の動作を繰り返し、Y軸
の位置Jが最後の位置を示す「4」となると、ステップ
S8でJ<4ではないと判定されるため、演算部1は続
いてX軸の位置Iが最後の位置である4未満かどうか判
定し(図6のステップS10)、ここではI=1であ
り、4未満であるのでステップS11に進み、Iの値を
1加算して、X軸の位置を次の位置に移した後、Y軸の
位置JとZ軸の位置Kをそれぞれ最初の位置「1」に戻
し(図6のステップS3、S4)、再びステップS5の
演算を行う。
【0049】以下、上記と同様の処理を繰り返し、ステ
ップS10でI<4でないと判定された時点で、I、
J、Kの各値がすべて最後の位置を示す「4」となって
いるので、既存のラテン方体R’のすべての要素が入れ
替えられたこととなり、処理を終了する。
【0050】これにより、図7(A)及び図8(A)〜
(D)に示した既存のラテン方体に基づき、図7(B)
及び図11(A)〜(D)に示すような、既存のラテン
方体と同一次数で同一自然数を用いた新たなラテン方体
が、ラテン方体記憶用配列9に作成される。
【0051】上述したように、この実施の形態では、ラ
テン方体を新たに作成するに際して、既存のラテン方体
から読み出した要素の記号R’(I,J,K)を入替情
報Pとして入替用データ記憶部13の対応する記憶配列
IWの記号を読み出して、新たなラテン方体の要素の記
号R(I,J,K)として入れ替えているので、入替情
報Pを知らない第三者にとって、新たに作成されるラテ
ン方体の推測を極めて困難にすることができる。この実
施の形態は、ラテン方体の要素の記号の選択順の順番を
変えたのと同等の効果を持つ。
【0052】なお、本発明は上記の実施の形態に限定さ
れるものではなく、以下の種々の変形例が可能である。
例えば、図12(A)及び図13(A)〜(D)に示す
アルファベット(a,b,c,d)を要素の記号とする
4次の既存のラテン方体に対して、図6のステップS5
における数式中の入替情報Pとして図9(B)に示す入
替情報を用いて、図12(B)及び図14(A)〜
(D)に示す4次の新たなラテン方体を作成することも
できる。なお、図9(B)はP(a)←d、P(b)←
b、P(c)←a、P(d)←cの置換を意味し、aの
要素はdの要素に、bの要素はbの要素に、cの要素は
aの要素に、dの要素はcの要素に置換されることを示
している。
【0053】また、新たなラテン方体を作成した後、そ
れを既存のラテン方体として、別の入替情報に変更して
新たなラテン方体を作成することを任意の回数繰り返し
てもよい。
【0054】更に、本発明は、本発明者が特開2000
−285101公報で開示したラテン方体の作成方法を
組み合わせて新たなラテン方体を作成することもでき
る。この本発明者による従来のラテン方体の作成方法
は、第1の作成方法と第2の作成方法とからなる。上記
の第1の作成方法は、作成するラテン方体Rの次数と記
号とを設定し、ラテン方体の各位置に上記の記号の一つ
を配列要素として選択決定する際に、その選択決定を、
X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで
順に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ
軸の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号
とならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ
目のラテン方体を作成する方法である。
【0055】また、上記の第2の作成方法は、上記の第
1の作成方法により作成された一つ目のラテン方体の最
後に選択決定された位置から、X軸及びY軸及びZ軸に
沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下位で
ある記号を選択できる位置A IJKまで順に戻り、その
位置AIJKからX軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿っ
て最後の位置まで、各位置AIJK毎に同一X軸及びY
軸及びZ軸の前の位置の既に決定されている配列要素と
同一記号とならないように、順に配列要素の記号を選択
決定して2つ目以降のラテン方体を作成する方法であ
る。
【0056】そこで、(1)上記の第1の作成方法で作
成したラテン方体を既存のラテン方体として本発明によ
るラテン方体の作成方法で新たなラテン方体を作成する
方法、あるいは(2)上記の第1の作成方法で作成した
ラテン方体に基づき、上記の第2の作成方法で新たなラ
テン方体を作成し、この新たに作成されたラテン方体を
既存のラテン方体として本発明によるラテン方体の作成
方法で新たなラテン方体を作成する方法、あるいは
(3)(2)の方法を複数回繰り返して新たなラテン方
体を作成する方法、あるいは(4)(1)の方法で作成
したラテン方体を既存のラテン方体として上記の第2の
作成方法で新たなラテン方体として作成する方法、ある
いは(5)(4)の方法を複数回繰り返して新たなラテ
ン方体を作成する方法、あるいは(6)上記の第1の作
成方法で作成したラテン方体に基づき、上記の第2の作
成方法を複数回繰り返し行って作成したラテン方体を既
存のラテン方体として、本発明方法を複数回繰り返して
新たなラテン方体を作成する方法、あるいは(7)本発
明方法を複数回繰り返して作成した新たなラテン方体を
既存のラテン方体として上記の第2の作成方法を1回又
は複数回繰り返して新たなラテン方体を作成する方法や
以上の組み合わせなど、種々の組み合わせが考えられ
る。なお、この場合、入替情報Pはその都度指定する。
【0057】上記の本発明者が特開2000−2851
01公報で開示したラテン方体の作成方法では、要素の
順番に従ってラテン方体の作成を行うため、次に作成さ
れるラテン方体を予測可能であるが、本発明はラテン方
体の要素の記号を入替情報Pによって不規則に変化させ
るので、特開2000−285101公報記載のラテン
方体作成方法と本発明方法とを交互に使用してラテン方
体を作成することで、変換情報と作成方法を知らない第
三者には、作成されたラテン方体の推測が困難となる。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、第1及び第5の発
明によれば、ラテン方体記憶用配列から既存のラテン方
体の要素の記号を、設定した選択順で読み出して、読み
出した各要素毎に、その要素の記号に対応する順番の入
替情報を、入替用データ記憶部から選択し、選択した入
替情報が示す記号を、読み出した要素の記号としてラテ
ン方体記憶用配列に入れ替え格納することにより、要素
を並び替えた既存のラテン方体と同じ次数で同一記号を
用いた新たなラテン方体を作成するようにしたため、新
たなラテン方体を確実、かつ、容易に、しかも高速に作
成することができる。また、本発明によれば、入替情報
を知らない第三者には新しく作成されたラテン方体の要
素の推測を極めて困難にすることができる。
【0059】また、第2及び第6の発明によれば、作成
するラテン方体を既存のラテン方体に対して最大でn!
種類の変形が可能であるため、利用価値をn!倍にで
き、これにより新たに作成されるラテン方体の第三者に
よる推測をより一層困難にすることができる。
【0060】更に、第3及び第4の発明によれば、入れ
替え情報をもとに変換してラテン方体を新たに作成した
後、更に別のラテン方体作成方法でラテン方体を作成す
ることにより、ラテン方体要素の変化が不規則となるよ
うにしたため、要素の変化の効果を拡大し、これらの入
れ替え情報を知らない第三者には、既存のラテン方体か
ら新たなラテン方体の推測は困難であるが、作成情報を
知っている者には、新たなラテン方体の作成が容易、か
つ、正確にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラテン方体作成装置の一実施の形態の
ブロック図である。
【図2】図1に示した本発明装置中のラテン方体記憶用
配列の構成の説明図である。
【図3】ラテン方体の配列要素の、値としての記号を0
〜3とした配列例を示す説明図である。
【図4】ラテン方体の配列要素の、値としての記号を1
〜4とした配列例を示す説明図である。
【図5】ラテン方体の配列要素の、値としての記号をa
〜dとした配列例を示す説明図である。
【図6】本発明作成方法の一実施の形態のフローチャー
トである。
【図7】入替情報Pによるラテン方体作成の際に、X軸
方向へ配列要素の記号を決定してゆく位置の順を示す説
明図である。
【図8】ラテン方体をX軸方向の各々の面の要素として
表した一例を示す図である。
【図9】ラテン方体の入れ替え情報Pの各例を示す図で
ある。
【図10】既存のラテン方体のX軸上の記号を入替情報
Pによって入れ替えて新たなラテン方体を作成する方法
を表す数式を示す図である。
【図11】図8の既存のラテン方体を用いて、図10に
よる変換方法で図9(A)の入替情報を用いた変換結果
として作成されたラテン方体を示す図である。
【図12】入替情報Pによるラテン方体作成の際に、X
軸方向へ配列要素の記号を決定してゆく位置の順を示す
説明図である。
【図13】ラテン方体をX軸方向の各々の面の要素とし
て表した他の例を示す図である。
【図14】図13の既存のラテン方体を用いて、図10
による変換方法で図9(B)の入替情報を用いた変換結
果として作成されたラテン方体を示す図である。
【図15】1次のラテン方体の説明に供する図である。
【図16】1次のラテン方体の一例を示す説明図であ
る。
【図17】2次のラテン方体の説明に供する図である。
【図18】2次のラテン方体の一例を示す説明図であ
る。
【図19】3次のラテン方体の説明に供する標準形の例
を示す図である。
【符号の説明】
1 演算部 2 ラテン方体作成部 3 X軸位置設定用記憶部 4 X軸位置比較用記憶部 5 Y軸位置設定用記憶部 6 Y軸位置比較用記憶部 7 Z軸位置設定用記憶部 8 Z軸位置比較用記憶部 9 ラテン方体記憶用配列 10 設定用データ記憶部 11 比較用データ記憶部 12 データ比較部 13 入替用データ記憶部 R ラテン方体 R’ 既存のラテン方体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及びZ
    軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n個の要素を
    持つ立方体の各要素に、互いに異なるn個の記号が前記
    X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ずつ現わ
    れるように配置された、次数nのラテン方体を作成する
    作成方法において、 前記次数n分の記号を順列及び該順列に従った選択順を
    定めて設定すると共に、所望の既存のn次のラテン方体
    を記憶用配列に設定する第1のステップと、 前記n個の記号が別々に割り当てられたn個の情報で、
    かつ、前記既存のラテン方体の要素を入れ替えるための
    入替情報を設定する第2のステップと、 前記記憶用配列から前記既存のラテン方体の要素の記号
    を、前記設定した選択順で読み出して、読み出した各要
    素毎に、その要素の記号に対応する順番の前記入替情報
    を選択し、選択した前記入替情報が示す記号を、読み出
    した要素の記号として前記記憶用配列に入れ替え格納す
    る第3のステップとを含み、前記第2のステップと第3
    のステップを前記既存のn次のラテン方体のすべての要
    素について行って、新たなラテン方体を作成することを
    特徴とするラテン方体の作成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1乃至第3のステップを複数回繰
    り返して新たなラテン方体の作成を複数回行うと共に、
    新たなラテン方体の作成の度に前記入替情報を変更する
    ことを特徴とする請求項1記載のラテン方体の作成方
    法。
  3. 【請求項3】 作成するラテン方体の次数nと記号とを
    設定し、該ラテン方体の各位置に前記記号の一つを配列
    要素として選択決定する際に、その選択決定を、前記X
    軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の位置まで順
    に行うと共に、各位置毎に、同一X軸及びY軸及びZ軸
    の前の位置の既に決定されている配列要素と同一記号と
    ならないように、記号を選択順に選択して最初の一つ目
    のラテン方体を作成する第4のステップを更に有し、前
    記第4のステップにより作成されたラテン方体を、前記
    第1のステップで前記記憶用配列に設定する前記既存の
    n次のラテン方体とすることを特徴とする請求項1又は
    2記載のラテン方体の作成方法。
  4. 【請求項4】 前記第4のステップ又は前記第1乃至第
    3のステップにより作成された一つ目のラテン方体の最
    後に選択決定された位置から、前記X軸及びY軸及びZ
    軸に沿って、既存の配列要素の記号よりも選択順位が下
    位である記号を選択できる位置まで順に戻り、その位置
    から前記X軸あるいはY軸あるいはZ軸に沿って最後の
    位置まで、各位置毎に同一X軸及びY軸及びZ軸の前の
    位置の既に決定されている配列要素と同一記号とならな
    いように、順に配列要素の記号を選択決定して2つ目以
    降のラテン方体を作成する第5のステップを更に有し、
    前記第5のステップにより作成されたラテン方体を、前
    記第1のステップで前記記憶用配列に設定する前記既存
    のn次のラテン方体とすることを特徴とする請求項3記
    載のラテン方体の作成方法。
  5. 【請求項5】 X軸(縦)方向、Y軸(横)方向及びZ
    軸(奥行き)方向にそれぞれn個ずつ計n個の要素を
    持つ立方体の各要素に相当するn個の記憶素子を有
    し、該記憶素子のそれぞれには互いに異なるn個の記号
    が前記X軸、Y軸及びZ軸の各方向で同じ記号が1度ず
    つ現われるように格納されて、次数nのラテン方体を格
    納するラテン方体記憶用配列と、 前記次数n分の記号を順列及び該順列に従った選択順を
    設定する設定手段と、 前記ラテン方体記憶用配列に格納されている既存のn次
    のラテン方体の各要素の値を入れ替えて新たなラテン方
    体を格納するために用いる入替情報が格納されている入
    替用データ記憶部と、 前記ラテン方体記憶用配列から前記既存のラテン方体の
    要素の記号を、前記設定した選択順で読み出して、読み
    出した各要素毎に、その要素の記号に対応する順番の前
    記入替情報を、前記入替用データ記憶部から選択し、選
    択した前記入替情報が示す記号を、読み出した要素の記
    号として前記ラテン方体記憶用配列に入れ替え格納する
    演算手段とを有することを特徴とするラテン方体作成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記演算手段による動作を複数回繰り返
    して新たなラテン方体の作成を複数回行うと共に、新た
    なラテン方体の作成の度に前記入替情報を変更すること
    を特徴とする請求項5記載のラテン方体作成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101047402B (zh) * 2006-03-28 2010-09-08 华为技术有限公司 通信控制方法/***
CN110225222A (zh) * 2019-06-06 2019-09-10 河南大学 一种基于3d正交拉丁方和混沌***的图像加密方法

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