JP2003121759A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JP2003121759A
JP2003121759A JP2001314355A JP2001314355A JP2003121759A JP 2003121759 A JP2003121759 A JP 2003121759A JP 2001314355 A JP2001314355 A JP 2001314355A JP 2001314355 A JP2001314355 A JP 2001314355A JP 2003121759 A JP2003121759 A JP 2003121759A
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bending
chain
wire
endoscope
bending device
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JP2001314355A
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Kiyoshi Miyake
清士 三宅
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】チェーンを限られた空間内に効率的に収納させ
て湾曲装置が大きくなることを防止した内視鏡装置を提
供すること。 【解決手段】湾曲部12を有する内視鏡2と、湾曲部1
2から延出する湾曲操作ワイヤ32の他端部に連結され
るチェーン50及びこのチェーン50に噛合するスプロ
ケット49を有する、湾曲操作ワイヤ32を牽引弛緩し
て湾曲部12を湾曲動作させる、モータ部71を備えた
電動湾曲装置16とを具備する内視鏡装置1は、電動湾
曲装置16にスプロケット49によって巻き上げたチェ
ーン50を収納するチェーン収納部103と、このチェ
ーン収納部103内に巻き上げたチェーン50を***状
に導く誘導面106をガード57の一面に設けている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡の挿入部に
設けた湾曲部をモータ部の駆動力で湾曲させる内視鏡装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡装置は、医療用分野及び工業用分
野で広く使用されている。工業用分野で用いられる内視
鏡装置としては、細長の内視鏡挿入部をジェットエンジ
ン内や発電所の配管などへ挿入して、被検部位の観察や
各種処置を行うものがある。
【0003】一般に、内視鏡装置は、内視鏡の細長な挿
入部に湾曲自在な湾曲部を設けている。この湾曲部は、
湾曲部内に挿通させたアングルワイヤなどの牽引部材を
牽引弛緩させることによって、湾曲動作するようになっ
ている。
【0004】例えば、実開昭57−10801号公報の
内視鏡には、湾曲ノブに連結したスプロケットにチェー
ンを噛合させ、そのチェーンに湾曲部より延出したアン
グルワイヤを接続した構成の湾曲装置が示されている。
この内視鏡では、湾曲ノブを回動操作することにより、
チェーンが巻き取られるとともにワイヤが牽引弛緩され
て湾曲部の湾曲動作が行われる。その際、前記チェーン
の蛇行を許容する空間部を形成し、その空間部にチェー
ンが折り畳まれるようにしている。
【0005】また、特開平3−109020号公報の内
視鏡には空間部にチェーンを折り畳むための具体的な構
成が示されている。
【0006】近年、湾曲部を湾曲させる湾曲操作の省力
化を狙い、コントローラを操作することによって、牽引
部材を電動で牽引弛緩させて湾曲部を湾曲動作させる電
動式の湾曲装置を備えた内視鏡装置がある。この電動の
湾曲装置においても、本出願人は特願2001―290
2号にチェーンを折り畳む空間をガードにて挟まれるよ
うに形成している。
【0007】ここで、手動式と電動式の湾曲装置の違い
を簡単に説明しておく。手動の湾曲装置では、人の手指
で湾曲ノブを回動できるだけの力量でしかアングルワイ
ヤを引っ張ることができない。これに対して、電動の湾
曲装置ではモータのトルクの設定を変化させることによ
って、人の手指による力量より大きな力でアングルワイ
ヤを引っ張ることができる。つまり、大きな力量で湾曲
操作可能である。このため、手動の湾曲装置よりも大き
な湾曲角度で湾曲させること、及びより長い挿入部であ
っても湾曲部を湾曲させることが可能になる。
【0008】しかし、電動の湾曲装置では、大きな角度
で湾曲させること及び、長い挿入部でも湾曲させること
が可能であることにより、手動の湾曲装置のアングルワ
イヤに比べて長い距離、アングルワイヤを移動させるこ
とになる。したがって、電動の湾曲装置ではアングルワ
イヤに設けたチェーンの蛇行量や折り畳み量が手動の湾
曲装置に比べて増加する。
【0009】したがって、電動の湾曲装置において、手
動の湾曲装置と同様な構成でチェーンを折り畳むための
空間を形成した場合、湾曲角の小さな、つまり、チェー
ンの巻取り量が少ない場合には図29に示すようにチェ
ーン201を十分に空間200に収納することができる
が、湾曲角が大きな、つまり、チェーンの巻取り量が多
い場合には図30に示すように空間200内にチェーン
201を折り畳みきれなくなって、万一の場合には矢印
に示すようにチェーン201がロック状態になって湾曲
動作を行えなくなるおそれがある。
【0010】つまり、限られた空間内に効率的にチェー
ンを収納することができなくなってそれ以上湾曲できな
くなる。この不具合を回避するため、モータのトルクを
大きくした分だけ、前記チェーンを折り畳むための空間
を広く形成するようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、チェー
ン折り畳み空間を大きくすると、電動湾曲装置が大きく
なり、そのことによって、この電動湾曲装置が配置され
るドラムが大型化し、その結果、このドラムを収納する
ケースが大きくなって内視鏡装置の可搬性が損なわれる
という不具合が生じる。
【0012】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、チェーンを限られた空間内に効率的に収納させて
湾曲装置が大きくなることを防止した内視鏡装置を提供
することを目的にしている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の内視鏡装置は、
湾曲部を有する内視鏡と、前記湾曲部から延出するアン
グルワイヤの他端部に連結されるチェーン及びこのチェ
ーンに噛合するギア部を有する、前記アングルワイヤを
牽引弛緩して前記湾曲部を湾曲動作させる、モータ部を
備えた湾曲装置とを具備する内視鏡装置であって、前記
湾曲装置に、前記ギア部によって巻き上げた前記チェー
ンを収納する収納部と、この収納部内に巻き上げたチェ
ーンを***状に導く誘導部とを設けている。
【0014】そして、前記誘導部は、収納部を形成する
壁面に設けた誘導面である。
【0015】また、前記湾曲装置に前記チェーンの端部
を整列保持させる整列部を設け、この整列部と前記ギヤ
部との間の空間を前記収納部とするとき、この収納部の
略中央に前記誘導面を、少なくとも1つ設けている。
【0016】これらの構成によれば、モータ部の駆動力
によってチェーンを巻き上げたとき、収納部を形成する
壁面に形成した誘導部である誘導面によって、チェーン
が収納部内にスムーズに折り畳まれていく。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1ないし図28は本発明の一実
施形態に係り、図1は内視鏡装置を説明する図、図2は
挿入部に設けた指標を説明する図、図3はアダプタ及び
挿入部の構成を説明する図、図4はドラム部内の構成を
説明する図、図5はドラム部内の伝導湾曲装置の構成を
説明する図、図6は連結部材近傍を説明する図、図7は
ベース本体への配置構成を説明する図、図8はスプロケ
ット近傍を説明する拡大図、図9は方向変換部近傍の拡
大図、図10はモータユニットの構成を説明する図、図
11は誘導面を備えるチェーン収納部の構成を説明する
図、図12は誘導面及びチェーン収納部の作用を説明す
る図、図13はチェーン収納部に弛み部分が収納された
状態を示す図、図14は誘導面を備えるチェーン収納部
の他の構成を説明する図、図15は誘導面を備えるチェ
ーン収納部の別の構成を説明する図、図16は誘導面を
備えるチェーン収納部のまた他の構成を説明する図、図
17は電動湾曲装置側ワイヤとチェーンとの連結関係を
説明する図、図18は上面板に設けたアングル調整窓と
ランプ交換窓とを説明する図、図19はワイヤ位置決め
治具を取り付ける治具取付け穴を示す図、図20はワイ
ヤ位置決め治具及びその作用を説明する図、図21はラ
ンプユニットを説明する図、図22はランプユニットの
断面図、図23はリモコンポートにPCを取り付けた状
態を示す図、図24は制御回路を説明する図、図25は
先端部本体の他の構成を説明する断面図、図26は先端
部材の外表面を説明する図、図27は先端部材に設けた
外表面の凹凸部の他の構成例を説明する図、図28は放
熱構造を説明する図ある。
【0018】なお、図3(a)はアダプタ及び挿入部の
構成を説明する長手方向の断面図、図3(b)は図3
(a)のA−A線断面図、図5(a)はドラム部の横断
面図、図5(b)のC−C線断面図、図6(a)は連結
部材近傍を説明する拡大図、図6(b)は連結部材を説
明する図、図7(a)は上層側、下層側の断面構成を説
明する図、図7(b)は図8(a)のB−B線断面図を
説明する図、図8(a)は図7(a)のE−E線断面
図、図8(b)は図7(a)のD−D線断面図、図9
(a)は方向変換部の平面図、図9(b)は図9(a)
の側面断面図、図10(a)はモータユニットの平面
図、図10(b)はモータユニットの側面図、図15
(a)は誘導面を説明する図、図15(b)は誘導面の
作用を説明する図、図17(a)は連結部材と雄部との
関係を説明する図、図17(b)は雄部を雌部に係入配
置して連結固定した状態を説明する図、図26(a)は
先端部材に設けた外表面の凹凸部の一構成例を説明する
図、図26(b)は凹凸部の形状を説明する図、図26
(c)は凹凸部の他の形状を説明する図、図26(d)
は凹凸部の別の形状を説明する図、図28(a)は撮像
装置と信号線とを覆い包む伝熱シートを説明する図、図
28(b)は信号処理用ICから発生する熱を信号線へ
直接伝導させる構成を説明する図である。 図1に示す
ように本実施形態の内視鏡装置1は、柔軟性を有する細
長の挿入部2aを備えた工業用内視鏡(以下、内視鏡と
略記する)2と、この内視鏡2の前記挿入部2aを外周
面部3aに巻き取るドラム部3と、このドラム部3を回
動自在な状態で保持するフレーム部4と、このフレーム
部4の上端に設けられ、各種スイッチ及びコネクタ類や
給排気用ダクトを配置したフロントパネル5と、このフ
ロントパネル5にケーブル6cを介して着脱自在に接続
されるリモートコントローラ(以下リモコン)6と、伸
縮式のポール7aに回動自在に支持されたモニタ7と、
収納される機器に加わる衝撃力を抑える緩衝材等を備え
た収納ケース8と、前記フロントパネル5に接続され、
商用電源を供給可能なACケーブル5aとで主に構成さ
れている。前記収納ケース8は、ケース本体を形成する
箱体8aと蓋体8bとで構成されている。
【0019】前記内視鏡2の挿入部2aは、前記フロン
トパネル5から座屈防止用のゴム部材5bを介して延出
している。この挿入部2aは、先端側から順に硬性の先
端部本体11、この先端部本体11を所望の方向に向け
る湾曲自在な湾曲部12、細長で柔軟性を有する可撓管
部13を連設して構成されている。
【0020】図2(a)に示すように前記挿入部2aの
外表面には複数の指標91aを設けられている。これら
指標91は所定の間隔で設けられており、この指標91
を使用者が読みとることによって挿入長さを判断するこ
とができるようになっている。
【0021】前記指標91は、複数の線の組合せであ
り、白色の細線91aと太線91bとを組合せであり、
具体的には、細線91aを1mおきに、太線91bを5
mおきに配置させて使用者に挿入長さを告知している。
つまり、異なる2種類以上の線幅や色と等の組合せで指
標を構成している。したがって、細線91aが4本の位
置は挿入長4mを示し、太線91bが1本で細線91a
が3本の位置は挿入長8mを示している。
【0022】なお、前記指標91を白色やオレンジ色な
ど鮮やかな色で着色することによって、薄暗い使用環境
下において指標が目立つので、作業現場で容易に挿入部
2aを視認できる。また、オレンジ色の指標を例えば挿
入部2aの両端部近傍に設けて、挿入部2aの引き出し
限界及び巻取り限界を使用者に知らせるようにしてもよ
い。
【0023】さらに、図2(b)に示すように前記指標
91を、柔軟な挿入部を硬性鏡のように使用可能にする
挿入補助具125を挿入部2aに被せる際の位置決めと
して使用するようにしてもよい。つまり、挿入補助具9
2の把持部93の基端93aを所定の指標91に合わせ
て取り付けを行う。このことによって、挿入部2aの湾
曲部12の基端と挿入補助具92の先端94とが一致し
た状態での取付けを行える。したがって、湾曲部12が
前記挿入補助具92によって覆われて、湾曲部12が湾
曲しなくなる不具合を確実に防止することができる。前
記図1に戻ってドラム部3を説明する。前記ドラム部3
の空間内部には、前記内視鏡2の照明伝送手段であるラ
イトガイド(後述する符号21)に照明光を供給する光
源部14と、前記内視鏡挿入部2aの先端部本体11に
設けた後述する撮像素子に対する信号処理を行うCCU
15と、前記内視鏡挿入部2aの湾曲部12を電動で湾
曲駆動させる駆動機構を備えた電動湾曲装置16と、前
記リモコン6からの操作指示信号に基づき、前記電動湾
曲装置16を駆動制御して前記湾曲部12の湾曲状態を
制御する電動湾曲回路部17等が収納されている。な
お、前記ドラム部3の外周面部3aには、前記挿入部2
aを前記電動湾曲装置16に導く開口(図4の符号3b
参照)が形成してある。
【0024】前記リモコン6には、前記内視鏡挿入部2
aの湾曲部12を湾曲操作する湾曲入力制御部であるジ
ョイスティック6aが設けられている。なお、符号6b
は、前記リモコン6に設けた電源ONボタンである。ま
た、前記内視鏡挿入部2aの先端部本体11には、視野
方向、視野角などの光学特性を変換する各種光学アダプ
タ18が着脱自在に取付け可能である。
【0025】図3(a)に示すように、前記光学アダプ
タ18は、アダプタ本体18aにアダプタ側光学系19
aと、照明光学系19bとを配置している。
【0026】前記内視鏡挿入部2a内には、照明光を伝
送するライトガイド21が挿通されており、このライト
ガイド21の基端は前記光源部14に固定されている。
このライトガイド21は、光源部14から供給される照
明光を伝送し、前記先端部本体11を構成する先端部材
22の照明窓に固定された先端面から、さらにその直前
に配置された照明レンズ23を経て、前記照明光学系1
9bを通してプラント内部の被写体に照射される。
【0027】前記先端部本体11には照明窓に隣接して
観察窓(撮像窓)が設けられ、この観察窓には対物光学
系24が取り付けられている。この対物光学系24の結
像位置には固体撮像素子として例えば電荷結合素子(C
CDと略記)25が配置されている。
【0028】前記CCD25から延出する信号線26
は、前記ドラム部3内の前記CCU15に接続されてい
る。前記CCU15は、前記CCD25で光電変換され
た信号から標準的な映像信号を生成してモニタ7に出力
する。このことによって、モニタ7の画面上には被写体
像である内視鏡画像が表示される。
【0029】前記湾曲部12は、環状に形成した複数の
節輪27を光軸方向に回動自在に連接したものに、網管
28、及びチューブ体29を被覆して構成されている。
前記湾曲部12の内部には、前記ライトガイド21及び
前記信号線26が湾曲上下方向に対して縦列又は若干左
右方向にずれる程度で配置されている。なお、前記チュ
ーブ体29の外側は、挿入部2aの基端側までの略全域
に渡って、前記指標91を設けた外皮30にて被覆され
ている。
【0030】図3(b)に示すように前記節輪27の円
環部の円周を略4等分する内周面の上下、左右に対応す
る位置には孔部31aを有するパイプ形状のワイヤ受け
31が固設されている。これらワイヤ受け31の孔部3
1a内には、アングルワイヤである湾曲操作ワイヤ32
の挿入部側ワイヤ32aが摺動可能に挿通されている。
【0031】これら挿入部側ワイヤ32aの先端部は、
前記先端部材22の後端部の上下、左右方向に対応する
位置にそれぞれ固定されている。このため、各方向に対
応する挿入部側ワイヤ32aが牽引弛緩されることによ
って、湾曲部12が所望方向に湾曲して、前記先端部本
体11が所望の方向に向くようになっている。
【0032】前記挿入部側ワイヤ32aは、主にステン
レス等の金属製の案内管33にて、前記挿入部2aの基
端側まで案内されている。なお、前記挿入部側ワイヤ3
2aは、前記ドラム部3内で湾曲操作ワイヤ32である
電動湾曲装置側ワイヤ32bに連結している(図5
(a)参照)。
【0033】図4及び図5(a)、(b)に示すように
前記ドラム部3は、前記挿入部2aを外周面に巻回する
管状部材41と、この管状部材41の両端開口を閉鎖す
る1組の円板部材42とで構成されている。なお、図中
上面開口を塞ぐ円板部材42を上面板43とし、下面側
開口を塞ぐ円板部材42を下面板44とする。
【0034】前記管状部材41と、前記上面板43及び
下面板44とで構成されたドラム部3の内部空間には、
内蔵物として前記電動湾曲装置16、前記電動湾曲回路
部17、前記CCU15、前記光源部14、電源ユニッ
ト(不図示)等の周辺機器が配置される。
【0035】前記挿入部2aの基端部は、前記開口3b
及び口金45を介して前記電動湾曲装置16に配置され
ている。この電動湾曲装置16と前記電動湾曲回路部1
7とは図示しない駆動ケーブルによって接続されてい
る。
【0036】また、前記挿入部2a内を挿通して前記先
端部本体11から延出する信号線26は前記CCU15
に接続されている。また、前記信号線26同様、前記挿
入部2a内を挿通して前記先端部本体11から延出して
きたライトガイド21は前記光源部14に接続されてい
る。
【0037】前記CCU15は、前記信号線26によっ
て前記CCD25から伝送された画像信号を映像信号で
ある例えばTV信号に変換処理し、このTV信号をモニ
タ7に送信するようになっている。
【0038】前記電動湾曲回路部17は、リモコン6の
ジョイスティック6aから伝送される操作指示信号から
前記電動湾曲装置16のモータ部を備えた後述するモー
タユニットを駆動制御して前記湾曲部12を所望の方向
へ湾曲させるようになっている。前記光源部14は、ラ
ンプ部14aと点灯装置14bとで構成され、前記ライ
トガイド21の基端面に照明光を供給するようになって
いる。
【0039】なお、これら電動湾曲装置16、電動湾曲
回路部17、光源部14は、図1で説明したように前記
ドラム部3内に配設されて、前記収納ケース8に対し回
動自在になっている。
【0040】次に、電動湾曲装置16について説明す
る。図5(a)に示すように前記挿入部2aの基端部
は、アルミやステンレスの板材で形成されたベース本体
46に固設された電動湾曲装置16に配置されている。
前記ベース本体46の一端部には電動湾曲装置16を構
成するモータユニット47が取り付けられている。この
モータユニット47は、前記湾曲部12の湾曲動作方向
に対応するように2個設けてある。つまり、一方は湾曲
上下方向用モータユニット47aであり、他方は湾曲左
右方向用モータユニット47bである。
【0041】これらモータユニット47a、47bの回
動自在な出力軸48a、48bには、このモータユニッ
ト47a、47bの動作に連動し回動するギア部である
スプロケット49a、49bが設置されている(図7参
照)。これらスプロケット49a、49bには、牽引弛
緩動作を行う前記湾曲操作ワイヤ32の基端部を構成す
る電動湾曲装置側ワイヤ32bに端部を連結固定したチ
ェーン50が噛合している(図8参照)。
【0042】前記図6(a)に示すように前記挿入部側
ワイヤ32aを、前記挿入部2aの基端側までガイドし
ている前記案内管33は、前記ベース本体46に設けた
支持部51により固定されている。前記挿入部側ワイヤ
32aと電動湾曲装置側ワイヤ32bとは、前記ベース
本体上で連結部材52を介して一体的に連結されてい
る。図に示すように前記電動湾曲装置側ワイヤ32b
は、前記挿入部側ワイヤ32aに比べ太いワイヤを使用
している。つまり、電動湾曲装置側ワイヤ32bは繰り
返し曲げ耐性の高い、太くしなやかなワイヤである。
【0043】具体的に、本実施形態の挿入部側ワイヤ3
2aは、径寸法0.2〜0.5程度までの1×3、1×
7本撚りのワイヤを使用し、電動湾曲装置側ワイヤ32
bは前記挿入部側ワイヤ32aよりも太径の、7×7本
撚り、3×7本撚り、7×19本撚りなどのワイヤを使
用している。
【0044】前記連結部材52は、前記挿入部側ワイヤ
32a側の雄ネジ52aと、前記電動湾曲装置側ワイヤ
32b側の雌ネジ52bとで主に構成されている。前記
雌ネジ52bは、前記電動湾曲装置側ワイヤ32b端に
設けた口金52cによりネジ部を回動自在に支持されて
いる。なお、これら雄ネジ52a、雌ネジ52bは、ネ
ジロック等の化学的な緩み防止手段を設けて構成してい
るが、図6(b)に示すようにこれら雄ネジ52a及び
雌ネジ52bを被覆する熱収縮チューブ53を設けるよ
うにしてもよい。
【0045】次いで、方向変換部60について説明す
る。図9(a)に示すように前記方向変換部60は、主
にワイヤ保持部60aとワイヤ外れ防止部60bとで構
成されている。前記ワイヤ保持部60aは、前記ベース
本体46に固定設置される支持板61と、この支持板6
1に固設される2本の軸体62と、この軸体62に積層
配置されて前記電動湾曲装置側ワイヤ32bを回動自在
に支持するローラ部63とで構成されている。
【0046】一方、前記ワイヤ外れ防止部60bは、前
記電動湾曲装置側ワイヤ32bが外れることを防止する
パイプ材65であり、前記支持板61にビス66によっ
て固定されている。
【0047】図9(b)に示すように前記ローラ部63
は、上下左右の前記電動湾曲装置側ワイヤ32bにそれ
ぞれ対応するように1つの軸体62に、それぞれ2個積
層配置されて、回動自在に軸支されている。積層される
上方側のローラ部63は、上下方向湾曲の電動湾曲装置
側ワイヤ32bを支持し、下方側のローラ部63は左右
方向湾曲の電動湾曲装置側ワイヤ32bを支持してい
る。
【0048】なお、前記軸体62は、前記支持板61に
ビス64によって一体的に固定されている。また、前記
ローラ部63は主にボールベアリングにて形成されてい
る。次に、モータユニット47について説明する。図6
で説明したように前記モータユニット47は2個設けて
ある。図10に示すようにこれらモータユニット47
は、駆動力を発生させる駆動源となるモータ部71と、
このモータ部71の駆動力を前記出力軸48まで伝達す
る平歯車等の歯車列で構成された減速ギヤ部72と、前
記出力軸48の回転量を検出するポテンショメータ73
とで構成されている。前記ポテンショメータ73は、前
記減速ギヤ部72を介して前記モータ部71に対して並
列に配置されている。
【0049】前記減速ギヤ部72を介して回動する前記
出力軸48は両軸タイプである。この出力軸48の一端
側に前記スプロケット49を設置し、他端側に前記ポテ
ンショメータ73を配置している。なお、前記ポテンシ
ョメータ73は、多回転型回転角検知のポテンショメー
タであり、本実施形態では3回転ないし5回転型であ
る。
【0050】ここで、本実施形態の特徴部分であるチェ
ーン収納部及び誘導部について説明する。前記図7
(a)に示すようにそれぞれのモータユニット47a、
47bの出力軸48a、48bには上下方向湾曲用及び
左右湾曲用のスプロケット49a、49bが設置されて
いる。そして、上下方向湾曲用スプロケット49aを前
記ベース本体46の上層54a側に、左右方向湾曲用の
スプロケット49bを下層54b側に配置している。前
記図7(b)に示すように前記上層54aと前記下層5
4bとの間には両層を分離するとともに、前記チェーン
50等の案内の役目を果たす仕切部材55が設けてあ
る。
【0051】つまり、下層54bは、仕切部材55とベ
ース本体46とで構成され、上層54aは、上下方向湾
曲用スプロケット49aやチェーン50を保護するため
に配置された蓋部材104とで構成される。
【0052】前記図8(a),(b)に示すように前記
スプロケット49a、49bには前記チェーン50の噛
合が外れることを防止するためのギヤカバー部材56が
それぞれ設けてある。また、前記チェーン50が侵入す
ることによって、誤噛合を防止するためのブロック10
0が設けてある。さらに、前記チェーン50の走行を横
方向で規制する一対のガード57が前記チェーン50に
沿って外側に設けてある。又、前記チェーン50の端部
近傍の走行位置には横方向の位置規制を行うように、チ
ェーン50の内側に配置したガイド58及びこのチェー
ン50の外側に配置した一対の抑え部材101とを設け
ている。加えて、前記ガイド58の出力軸48側の端部
には前記チェーン50のガイド58側への移動を促すカ
バー102が設けてある。
【0053】そして、前記下層54bにおいては、前記
ベース本体46、仕切り部材55、ブロック100、ガ
ード57、カバー102によってチェーン50の収納部
となるチェーン収納部103を形成している。また、前
記上層54aにおいては、前記仕切り部材55、蓋部材
104、ブロック100、ガード57、カバー102に
よってチェーン収納部103を形成している。さらに、
ベース本体46、仕切り部材55、蓋部材104、ガイ
ド58、抑え部材101によってチェーン整列部105
を形成している。前記チェーン収納部103とチェーン
整列部105との境界部のチェーン50が進退する部分
が挿通口107になっている。
【0054】図11を参照してガード57について説明
する。なお、下層54b側を参照して説明を行う。この
図の状態は湾曲角が0度の非湾曲状態である。前記チェ
ーン収納部103を形成する一対のガード57の対向す
る壁面の所定位置にはこのチェーン50をチェーン収納
部103内に誘導する誘導部となる誘導面106が形成
してある。この誘導面106は、基端側斜面106a
と、誘導直線面106bと、先端側斜面106cとで構
成されている。先端側斜面106cの傾斜角度は、この
誘導面106cの延長線が前記挿通口107に入線しな
い緩やかな傾斜角度で形成してある。これに対して、基
端側斜面106aの傾斜角度は、誘導直線面106bに
チェーン50を容易に誘導できるように急な角度の斜面
で形成してある。
【0055】なお、前記挿入部2aをすべて引き出して
湾曲動作可能な状態のとき、前記図1で示すように、電
動湾曲装置16から内視鏡2がゴム部材5bに向けて上
向きに飛び出した位置で、電動湾曲装置16が最も下側
に位置した状態になる。つまり、図11の矢印g方向が
湾曲使用時の重力方向になる。
【0056】上述のように構成した内視鏡装置1の作用
を説明する。内視鏡装置1は、保管時、あるいは輸送時
等、使用時以外の状態では、挿入部2aがドラム部3の
外周に巻回されている。したがって、使用の際には、ま
ず、収納ケース8の蓋体8bを開け、ACケーブル5a
をコンセントに接続し、リモコン6を取り出した後、挿
入部2aの先端部11近傍を把持して、ゆっくりと挿入
部2aを引っ張り出していく。すると、引張り力によっ
てドラム部3が回転して、挿入部2aが引き出され、す
べての挿入部2aが引き出された時点で、挿入部2aの
準備が完了となる。
【0057】次に、操作者は、検査に必要な光学アダプ
タ18を選択し、その光学アダプタ18を先端部本体1
1に取り付け、前記リモコン6に設けた電源ボタン6b
をON状態にする。このことによって、検査可能な状態
になる。
【0058】ここで、リモコン6での操作による電動湾
曲装置16の駆動動作について説明する。
【0059】前記リモコン6のジョイスティック6aを
上下左右の所望する方向に操作することにより、このジ
ョイスティック6aの傾き角度に相応した信号が電動湾
曲回路部17に伝送される。すると、この電動湾曲回路
部17では、前記操作信号に相応するスプロケット49
の回転量を演算処理して算出する一方、その演算結果に
対応する回転指示信号をモータ部71に送信する。
【0060】前記電動湾曲回路部17から伝送された回
転指示信号によりモータ部71は回転する。このモータ
部71の回転は、減速ギヤ部72を介し出力軸48に伝
達され、出力軸48が回転する。このとき、出力軸48
の回転量は、ポテンショメータ73により検知される。
【0061】つまり、モータ部71は、常時出力軸48
の回転位置をポテンショメータ73でモニタリングされ
た状態で動作する。したがって、電動湾曲回路部17で
演算処理して算出された算出値と、ポテンショメータ7
3によって検知した出力軸48の回転位置とが一致した
段階で、前記モータ部71の動作が停止するように前記
電動湾曲回路部17にて制御される。
【0062】したがって、ジョイスティック6aが操作
された際、前記湾曲部12は上述したように湾曲され
て、検査時に先端部本体11が所望の方向に向いて対象
物の観察を行える。
【0063】なお、必要に応じて、前記湾曲部12を最
大湾曲角で湾曲させる場合があるため、前記ポテンショ
メータ73として多回転型のポテンショメータを使用し
ている。
【0064】前記湾曲部12を最大湾曲角で湾曲させる
等、前記湾曲操作ワイヤ32を多くの量、牽引する場
合、電動湾曲回路部17の制御によりモータ部71は出
力軸48、すなわちスプロケット49を複数回、回転さ
せて、チェーン50を巻き取っていく。このとき、本実
施形態のポテンショメータ73が3回転型若しくは5回
転型であるので、湾曲片側について、1回転半若しくは
2回転半回転することになる。
【0065】このときのチェーン50の動きを説明す
る。前記図11で示した湾曲角0度の非湾曲状態で、リ
モコン6のジョイスティック6aを操作して、例えば図
12に示すようにスプロケット49aを矢印A方向に回
転させる。すると、チェーン50が矢印B1,B2方向
に移動される。このことによって、湾曲部12が所定の
方向(本図では右方向に湾曲をかけていることになる)
に湾曲していく。
【0066】つまり、ジョイスティック6aを右方向に
傾けることで、チェーン50に連結された右方向湾曲ワ
イヤが矢印B1に示すように牽引されて湾曲部12が右
方向に湾曲していく。このとき、左方向湾曲ワイヤは矢
印B2に示すように湾曲部12に押し込まれていく。つ
まり、チェーン50と左方向湾曲ワイヤとも同様に移動
する。
【0067】このとき、牽引されるワイヤ(本図では右
方向湾曲ワイヤ)は、ワイヤ自身の弾性伸び分が含まれ
るため大きな牽引量で移動する。これに対して、押し込
まれる側のワイヤ(本図では左方向湾曲ワイヤ)は、さ
ほど大きな押し込み力量で移動するわけではない。
【0068】つまり、右方向湾曲ワイヤの移動量に比
べ、左方向湾曲ワイヤの移動量は小さい。したがって、
右方向湾曲ワイヤの引っ張り込まれる量をM、左方向湾
曲ワイヤの押し込まれていく量をNとすると、(M−
N)分だけチェーン50に弛みが生じる。
【0069】この弛みが形成される様子を時間を追って
説明する。ジョイスティック6aからの湾曲指示によ
り、図12に示すようにスプロケット49が回転される
と、このスプロケット49から排出されていくチェーン
(押し込まれていくチェーン)50は、前記(M−N)
分だけ弛みが生じ、基端側斜面106aから誘導直線面
106bに落とし込まれる。その後、先端側斜面106
cによって破線矢印Cに示すように徐々に***状に持ち
上げられて、チェーン50の弛み部分がチェーン収納部
103内に収められていく。
【0070】つまり、前記湾曲操作時、前記図1で示し
た位置関係であるため、図11に示す重力方向になるの
で、チェーン50は基端側斜面106aから誘導直線面
106bにかけては重力によって落とし込まれる。その
後、スプロケット49からチェーン50が排出され続け
ることにより、押し出されたチェーン50が先端側斜面
106cを登って***状に持ち上げられていく。
【0071】ここでさらに、湾曲角度を増大させて、湾
曲角を最大にした状況では、(M−N)の差が増加し
て、図13に示すようにチェーン50の弛み部分がチェ
ーン収納部103内に折り畳まれて収納される。
【0072】この状態の後、逆方向である左方向に湾曲
をかけるようにジョイスティック6aから湾曲指示を送
ると、スプロケット49は今までとは逆方向に回転す
る。すると、チェーン収納部103内に折り畳まれてい
たチェーン50が徐々にスプロケット49に巻回されて
いく。また、前記ジョイスティック6aを中央位置に戻
すことで、チェーン収納部103内に折り畳まれていた
チェーン50が徐々にスプロケット49に巻回されて、
前記図11で示した湾曲角0の非湾曲状態に戻る。
【0073】そして、検査終了後、前記挿入部2aをド
ラム部3に巻き付け、電源ボタン6bをOFFにし、こ
のリモコン6を収納ケース8にしまうことで使用状態は
終了し、ケース本体の蓋体8bを閉めることで、内視鏡
装置1は保管状態になる。
【0074】このように、本実施形態ではチェーン収納
部を構成するガードの所定面に誘導部としての誘導面を
設け、この誘導面に、チェーンを***させてチェーン収
納部内に折りたたませる先端側斜面を所定角度で形成し
たことによって、チェーン収納部の空間を大きくするこ
となく、効率的にチェーンを収納することができる。
【0075】また、先端側斜面を形成する際、先端側斜
面の延長線が挿通口に入線しない緩やかな傾斜角度で形
成したことによって、チェーンのロックを回避して湾曲
の不具合を未然に防止することができる。
【0076】本実施形態では左右方向の湾曲について、
その作用及び効果を述べたが、上下湾曲方向についても
前記左右湾曲方向と同様に誘導面を設けることで同様の
作用及び効果を得ることができる。ただし、上下方向に
ついてはチェーン収納部の空間が左右方向のチェーン収
納部の空間より広いため、不具合が発生するに至るには
かなりの量のスプロケットの回動が必要である。つま
り、スプロケットとして上述した片側1回転半から2回
転半の回転ではなく、片側5回転型のポテンショメータ
等のように多回転型を使用したとき、上下湾曲方向につ
いて誘導面は同等の効果を提供することになる。
【0077】前記誘導面の形状としては、基端側斜面1
06a、誘導直線面106b、先端側斜面106cの平
面を組み合わせた誘導面に限定されるものではなく、図
14に示すように一対のガード57の対向面所定位置に
円弧形状の誘導面106Aを設けるようにしてもよい。
このとき、円弧形状の円弧端部の接線が挿通口に入線し
ないように形成する。このことによって、同様の作用及
び効果を得られる。
【0078】図15の(a)に示すように一対のガード
57の対向面所定位置に略V字形状のV字溝を連続的に
形成した誘導面106Bを設けるようにしてもよい。こ
のとき、V字溝の延長線が挿通口に入線しないように形
成する。このことによって、図15(b)に示すように
同様の作用及び効果を得ることができる。
【0079】図16に示すように一対のガード57の対
向面所定位置に形成する誘導面106の先端側斜面10
6cの先端位置をカバー102より突出させて形成する
ことによって、図30の矢印のようにカバー102にチ
ェーン50が引っ掛かってロックすることを防止するこ
とができる。
【0080】なお、前記チェーン50の端部と電動湾曲
装置側ワイヤ32bとの連結は、図17(a)、(b)
で示すようにチェーン50の端部に設けた複数の雌部5
9aを有する連結部材59と、電動湾曲装置側ワイヤ3
2bの端部に設けた前記連結部材59の雌部59aに係
入配置される雄部59bとで行う。つまり、雄部59b
を雌部59aに係合配置させることで、チェーン50と
電動湾曲装置側ワイヤ32bとが一体的に連結固定され
る。
【0081】そして、前記図8で示したようにチェーン
50の両端位置が軸方向に対して一致した状態になるよ
うに電動湾曲装置側ワイヤ32bとチェーン50との連
結を行っていた。そして、電動湾曲装置16のユニット
自体は、この両端位置が一致する状態で挿入部2aに接
続されている。
【0082】しかし、湾曲操作ワイヤ32は全長が長
い。このため、寸法設定上は同一位置に配置可能であっ
ても、湾曲操作ワイヤ32端部の位置はばらつきやす
い。また、電動湾曲装置側ワイヤ32bの端部とチェー
ン50との取付け位置が作業上でばらつく可能性があ
る。
【0083】つまり、両端位置が一致するチェーン50
に対して、4本の端部の位置にばらつきのある湾曲操作
ワイヤ32を接続した場合、湾曲操作ワイヤ32毎に異
なる張力のばらつきを湾曲部12が吸収する。したがっ
て、湾曲部12は、初期状態においてある方向に若干湾
曲がかかった状態になる。
【0084】この不具合は、湾曲操作ワイヤ32の各方
向の張力が一定となるようにチェーン50の端部位置を
変化させるように各スプロケット49a、49bを回転
してやることにより、湾曲部12の湾曲状態が解除され
て湾曲角度が略0度になる。そして、この位置を湾曲の
中心位置と設定することによって、例え組み状態のとき
ばらつきが生じていても、そのばらつきを吸収すること
ができる。
【0085】したがって、本構成においては、湾曲操作
ワイヤ32端部の位置のばらつきが大きい場合、各スプ
ロケット49a、49bを回転させて、チェーン50の
端部位置をずらし、湾曲中心を設定する。実際の設定と
しては、そのときのポテンショメータ72から出力され
る電圧値を湾曲の中心値として電動湾曲回路部17に記
憶する。このことで、湾曲中心を定義する。
【0086】なお、ポテンショメータ72が前述したよ
うに複数回の回転位置を検知する場合には、このポテン
ショメータ72から出力される電圧値の中央値を初期湾
曲の中心値と設定し、その後、上述したように湾曲中心
を調整してから定義するようにしてもよい。
【0087】また、図18に示すようにドラム部3の例
えば上面板43には、光源部14のランプを交換するた
めのランプ交換窓112と、アングル調整窓111が設
けられている。
【0088】前記図17(a)、(b)で示したように
電動湾曲装置側ワイヤ32bとチェーン50とを、複数
の雌部59aに対して雄部59bを任意の位置に係入し
て一体的に連結固定している。このため、例えば湾曲操
作ワイヤ32が伸びて湾曲角度が減少してしまう不具合
等が発生した場合、雄部59bの連結部材59に対する
係入位置を変えてやることによって、湾曲操作ワイヤ3
2の伸びを吸収することができる。したがって、この作
業を行う場合、前記アングル調整窓111越しに調整作
業を行う。
【0089】このとき、連結部材59の雌部59aから
雄部59bを外すと、電動湾曲装置側ワイヤ32bの弾
性復帰力によって、この電動湾曲装置側ワイヤ32bの
端部位置が図18、図19に示すようにずれてしまう。
【0090】このとき、図18に示すように、雄部59
bがアングル調整窓111から見えない位置に移動して
しまう。すると、再度雄部59bを雌部59aに係入さ
せる際、見えない位置に移動してしまった雄部59bを
ピンセット等で手繰り寄せるなどの作業を行わなければ
ならない。しかし、アングル調整窓111の大きさを必
要最小限に設定しているため、その作業は非常に面倒な
ものになる。
【0091】そこで、図19に示すように支持板61及
びベース本体46の所定位置に後述するワイヤ位置決め
治具113を取り付ける治具取付け穴114を設け、図
20に示すように電動湾曲装置側ワイヤ32bの弾性に
よる移動を防止するワイヤ位置決め治具113を治具取
付け穴114に配置させることで、電動湾曲装置側ワイ
ヤ32bの位置を固定するようにしている。
【0092】このように、ワイヤ位置決め治具113を
設けることによって、電動湾曲装置側ワイヤの位置が変
化することを抑えることで、常に雄部をアングル調整窓
内に配置させて視認することができる。このことによっ
て、アングル調整窓越しのアングル調整をより効率的に
行える。
【0093】さらに、図21、図22に示すように本実
施形態のランプ部14aは、ランプユニット80として
構成してある。このランプユニット80は、例えば放電
灯ランプであるメタルハライドランプ(以下、ランプと
略記する)81と、このランプ81が配置される筒状で
楕円曲面82aを有する凹面反射ミラー(以下、反射ミ
ラーと略記する)82と、この反射ミラー82の開口部
端に配置されるブランケット83と、前記反射ミラー8
2の開口部前面に配置されるカバーガラス84と、この
カバーガラス84を保持する前記ブランケット83に固
設されるカバーガラス保持部材85とで主に構成されて
いる。
【0094】前記ランプ81は反射ミラーの基端部開口
に例えば接着剤によって密閉固定されている。また、前
記カバーガラス保持部材85の周面には複数の開口85
aが形成する一方、それらの開口85aを複数の細径の
透孔を有するメッシュ状部材86で塞いでいる。
【0095】このように、ランプユニットに唯一形成さ
れた開口をメッシュ部材で塞ぐことによって、万一、ラ
ンプが破裂した場合でも、メッシュ部材の有する透孔以
外開口部がないので、破裂したランプの破片がランプユ
ニットの外側に飛散することを確実に防止することがで
きる。
【0096】また、メッシュ状部材の透孔に冷却風が通
過させることによって、ランプの冷却を行うことができ
る。
【0097】又、本実施形態においては、図23に示す
ようにリモコン6を接続するリモコン用ポートにパーソ
ナルコンピュータ(以下PCと略記する)40を接続し
て、図24に示すように電動湾曲回路の制御回路内に設
けたEEPROM(Electrically Erasable Programmab
le Read Only Memory 消去/プログラム可能な読み取り
専用メモリ)に記憶されている例えば最大湾曲角度に関
するデータや湾曲中心位置データ等の変更作業を行っ
て、容易に内視鏡装置の使い勝手の向上を図ることがで
きるようになっている。また、リモコン6のジョイステ
ィック6aが傾いている状態のとき及び湾曲部12が略
真っ直ぐな状態のときにはセンタリング動作を行わない
ようにしている。このことによって、操作中に、誤って
予期しない方向に先端が向く動作や、不必要な動作を防
止することができる。さらに、湾曲スピードを、湾曲を
ゆっくりとしたスピードで行う微動モードと、この微動
モードより素早い動きで行う通常モードとで構成したと
き、微動モード状態でセンタリング操作したとき、湾曲
が真っ直ぐな状態に戻った際、微動モードから通常モー
ドに移行するようにしている。このことによって、湾曲
部が真っ直ぐな初期状態に戻ってから、次の操作に移っ
たとき、スムーズな操作性を得ることができるところ
で、先端部本体11においては、撮像装置等から発する
熱をできるだけ素早く、効率的に外部に放熱したいとい
う要望があった。
【0098】そこで、本実施形態においては放熱を考慮
して図25に示すよう先端部本体11Aを構成してい
る。具体的に、前記光学アダプタ18が固定される先端
部材121及びこの先端部材121と湾曲部12を構成
する先端湾曲駒12aとを接続する先端部材122の内
周部に、熱伝導率の高い充填剤123、124を充填し
てある。
【0099】そして、前記先端部材の121、122の
外表面に、外気との接触面積を増大させる図26(a)
に示すような長手軸方向に対して平行な凹凸部125又
は図27に示すように長手軸方向に対して直交する方向
の凹凸部126を設けている。なお、前記凹凸部125
の形状としては例えば図26(b)に示すように角形状
の凹凸部125aであったり、図26(c)に示すよう
に台形形状の凹凸部125bであったり、図26(d)
に示すようにV字形状の凹凸形状である。
【0100】このことによって、撮像装置130に電圧
が印加されて駆動されると同時に熱を発する、CCD1
32やこのCCD132用の信号処理用IC133等を
備えた撮像装置130及びライトガイド131から発生
する熱が充填剤123、124を介して素早く前記先端
部材121,122まで伝熱され、その後、凹凸部12
5を設けて放熱効率の高められた先端部材121、12
2の外周面から外部に素早く放熱することができる。光
学アダプタ18の外表面に凹凸部を設けるようにしても
よい。
【0101】なお、前記先端部材121、122を熱伝
導率の高い材質で構成するようにしてもよい。また、材
質を熱伝導率の高いものにして、外表面に凹凸部を形成
するようにしてもよい。
【0102】また、図28(a)に示すように前記撮像
装置130と信号線134とを伝熱シート135で一括
して包みこむことで、前記撮像装置130の熱を信号線
134に効率よく伝導させて放熱を図るようにしてもよ
い。
【0103】さらに、図28(b)に示すように信号線
134から結線用信号線134aと、外皮134bとを
別体にして、この外皮134bを信号処理用IC133
に接触させて固定することにより、信号処理用IC13
3から発生する熱を直接信号線134へ伝導させて放熱
を図るようにしてもよい。
【0104】上述した構成をとることによって、撮像装
置やライトガイドから発生する熱を効率的に外部へ放熱
して、電荷結合素子や信号処理用ICのS/N特性を向
上させて、より高熱環境下での動作に対応させることが
できる。
【0105】なお、前記リモコン6には、例えばモニタ
7に表示されているライブ画面の明るさを調整するため
のゲインモード切替えボタンが設けられており、表示さ
れた内視鏡画像のノイズを低減させたい場合には、ゲイ
ンモード切替えボタンでLOWモードを選択する。この
LOWモードを選択することにより、AGCゲインの上
限値が下げられてノイズ低減を図れる。なお、このLO
Wモードによって、画像のエンハンスレベルを下げるも
のや、CCDのシャッタスピードの上限を通常のフレー
ムレート(NTSCでは、フレーム1/60秒)よりも
早いものにするものであってもよい。また、これらを組
み合わせるものであってもよい。
【0106】なお、本発明は、以上述べた実施形態のみ
に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々変形実施可能である。
【0107】[付記]以上詳述したような本発明の上記
実施形態によれば、以下の如き構成を得ることができ
る。
【0108】(1)湾曲部を有する内視鏡と、前記湾曲
部から延出したアングルワイヤを牽引弛緩させて前記湾
曲部を湾曲動作させるギア部を有するモータ及び前記ア
ングルワイヤの他端部に連結された前記ギア部に噛合す
るチェーンを備えた湾曲装置とを具備する内視鏡装置に
おいて、前記湾曲装置に、前記ギア部によって巻き上げ
たチェーンを収納する収納部と、この収納部内に前記巻
き上げたチェーンを***状に導く誘導部と、を設けた内
視鏡装置。
【0109】(2)前記誘導部は、収納部を形成する壁
面に設けた誘導面である付記1記載の内視鏡装置。
【0110】(3)前記湾曲装置に前記チェーンの端部
を整列保持する整列部を設け、この整列部と前記ギヤ部
との間を前記収納部とするとき、前記誘導面を、収納部
の略中央に少なくとも1つ設けた付記1記載の内視鏡装
置。
【0111】(4)前記誘導面は傾斜面である付記2記
載の内視鏡装置。
【0112】(5)前記誘導面は円弧面である付記2記
載の内視鏡装置。
【0113】(6)前記傾斜面の接線方向は整列部方向
とは異なる付記4記載の内視鏡装置。
【0114】(7)前記円弧端の接線方向は整列部方向
とは異なる付記5記載の内視鏡装置。
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、チ
ェーンを限られた空間内に効率的に収納させて湾曲装置
が大きくなることを防止した内視鏡装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図28は本発明の一実施形態に係
り、図1は内視鏡装置を説明する図
【図2】挿入部に設けた指標を説明する図
【図3】アダプタ及び挿入部の構成を説明する図
【図4】ドラム部内の構成を説明する図
【図5】ドラム部内の伝導湾曲装置の構成を説明する図
【図6】連結部材近傍を説明する図
【図7】ベース本体への配置構成を説明する図
【図8】スプロケット近傍を説明する拡大図
【図9】方向変換部近傍の拡大図
【図10】モータユニットの構成を説明する図
【図11】誘導面を備えるチェーン収納部の構成を説明
する図
【図12】誘導面及びチェーン収納部の作用を説明する
【図13】チェーン収納部に弛み部分が収納された状態
を示す図
【図14】誘導面を備えるチェーン収納部の他の構成を
説明する図
【図15】誘導面を備えるチェーン収納部の別の構成を
説明する図
【図16】誘導面を備えるチェーン収納部のまた他の構
成を説明する図
【図17】電動湾曲装置側ワイヤとチェーンとの連結関
係を説明する図
【図18】上面板に設けたアングル調整窓とランプ交換
窓とを説明する図
【図19】ワイヤ位置決め治具を取り付ける治具取付け
穴を示す図
【図20】ワイヤ位置決め治具及びその作用を説明する
【図21】ランプユニットを説明する図
【図22】ランプユニットの断面図
【図23】リモコンポートにPCを取り付けた状態を示
す図
【図24】制御回路を説明する図
【図25】先端部本体の他の構成を説明する断面図
【図26】先端部材の外表面を説明する図
【図27】先端部材に設けた外表面の凹凸部の他の構成
例を説明する図
【図28】放熱構造を説明する図
【図29】巻き取り量が少ないときのチェーンが折りた
たまれた状態を示す図
【図30】チェーンのロック状態を示す図
【符号の説明】
50…チェーン 57…ガード 102…カバー 103…チェーン収納部 106…誘導面 106a…基端側斜面 106b…誘導直線面 106c…先端側斜面 107…挿通口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 湾曲部を有する内視鏡と、前記湾曲部か
    ら延出するアングルワイヤの他端部に連結されるチェー
    ン及びこのチェーンに噛合するギア部を有する、前記ア
    ングルワイヤを牽引弛緩して前記湾曲部を湾曲動作させ
    る、モータ部を備えた湾曲装置とを具備する内視鏡装置
    において、 前記湾曲装置に、前記ギア部によって巻き上げた前記チ
    ェーンを収納する収納部と、 この収納部内に巻き上げたチェーンを***状に導く誘導
    部と、 を設けたことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記誘導部は、収納部を形成する壁面に
    設けた誘導面であることを特徴とする請求項1に記載の
    内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記湾曲装置に前記チェーンの端部を整
    列保持させる整列部を設け、この整列部と前記ギヤ部と
    の間の空間を前記収納部とするとき、 この収納部の略中央に前記誘導面を、少なくとも1つ設
    けたことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡装置。
JP2001314355A 2001-10-11 2001-10-11 内視鏡装置 Pending JP2003121759A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103728720A (zh) * 2013-12-31 2014-04-16 深圳市开立科技有限公司 一种链条与钢丝绳的连接结构及内窥镜
CN104053393A (zh) * 2012-04-12 2014-09-17 奥林巴斯医疗株式会社 内窥镜

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