JP2003119240A - 軟質ポリウレタンフォーム、その製造方法およびその製造用原料システム液 - Google Patents

軟質ポリウレタンフォーム、その製造方法およびその製造用原料システム液

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JP2003119240A JP2002218539A JP2002218539A JP2003119240A JP 2003119240 A JP2003119240 A JP 2003119240A JP 2002218539 A JP2002218539 A JP 2002218539A JP 2002218539 A JP2002218539 A JP 2002218539A JP 2003119240 A JP2003119240 A JP 2003119240A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】底付き感を解消し、且つサポート感が良好であ
り、振動特性、耐久性等も良好である軟質ポリウレタン
フォームとその製造方法を提供する。 【解決手段】荷重試験により得られた荷重(N)−たわ
み量(mm)曲線において、式(1)から算出されるX
値が4.2以下である軟質ポリウレタンフォーム、また
は、コア部分の荷重試験により得られた荷重(N)−た
わみ量(mm)曲線において、式(2)から算出される
Y値が1.8以下である軟質ポリウレタンフォームにす
る。 X=荷重883N時の静バネ定数/荷重98N時の静バネ定数 (1) Y=荷重127.4N時の静バネ定数/荷重19.6N時の静バネ定数 (2)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軟質ポリウレタン
フォーム、その製造方法およびその製造用原料システム
液に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車産業の発展に伴い、車の性
能向上はもとより、車輌内装高級化、居住性の向上・改
善が求められるようになり、特に座り心地、および乗り
心地性改良の観点から、クッション特性のより優れたシ
ート用軟質ポリウレタンフォーム(以下軟質フォームと
表す。)の開発が強く望まれている。従来より、シート
クッションは金属バネと軟質フォームからなるパット材
を組み合わせた物が多用されてきた。しかし近年は、コ
ストダウンや軽量化等の要請から、軟質フォーム自体に
バネ特性を持たせることによって金属バネを廃止したい
わゆるフルフォームタイプと呼ばれる自動車用シートが
採用される傾向にある。フルフォームタイプのシートは
金属バネを併用しないため厚さが厚くなり、軟質フォー
ムの特性がシートの座り心地、および乗り心地性に大き
く関与する要素となった。すなわち、座り心地、および
乗り心地性の指標となる静的特性、および動的特性は軟
質フォームの開発において重要視されるようになった。
特に、静的特性のうち、着座初期のサポート感と着座終
期の底付き感の制御が重要である。
【0003】軟質フォームのパット材を備えたシートに
実際に人が座ると、軟質フォームが圧縮されてたわみ、
臀部等の位置が特定の高さまで沈み込む。この静的特性
(静的着座感)の測定方法としては、JASO自動車規
格B408−89の自動車用シートのパット材の性能試
験方法に準拠した荷重試験において、たわみ量を測定
し、荷重−たわみ量曲線を得る試験方法が採用されてい
る。図2に従来の軟質フォームの荷重−たわみ量曲線を
示した。荷重−たわみ量曲線において各荷重における加
圧側(図中の上側)の接線の正接の値が静バネ定数であ
る。すなわち、静バネ定数が大きれば曲線は急な傾きを
示し、静バネ定数が小さければ曲線は緩やかな傾きを示
す。
【0004】軟質フォームの荷重−たわみ量曲線は、一
般的に荷重のかけ始めは速やかに立ち上がり、変曲点1
を境にその後緩やかに上昇し、更に荷重をかけてゆくと
変曲点2で急激に上昇する。サポート感に優れた軟質フ
ォームは、荷重のかけ始めにおいて曲線の立ち上がりが
急であり、原点から変曲点1付近までの静バネ定数が大
きな軟質フォームであると言われている。また、底付き
感がなく、良好な座り心地を示す軟質フォームとは変曲
点2以降の高荷重域においても静バネ定数が小さい軟質
フォームであると言われている。従来の技術では、サポ
ート感を得るために、軟質フォームの硬度を調節するこ
とも行われてきたが、この場合高荷重域において静バネ
定数が大きくなり底付き感は解消されなかった。
【0005】一般的にフルフォームタイプシート用軟質
フォームは、金属バネと併用したシート用フォームと比
較して、静的特性としては高荷重領域においてたわみ量
が少なく、底付き感があり、座り心地は悪化する傾向に
あるという問題があった。この問題を解決するために、
フォームの厚さを厚くしたり、密度を上げてたわみ量を
大きくする手法が知られているが、コストアップやシー
ト重量の増加の問題を解消できなかった。特開平11−
322875号公報には、ポリオールとイソシアネート
成分を主体とするポリウレタンフォーム製造原料に特定
のフッ素系界面活性剤を添加して、たわみ量を大きくす
る方法が提案されている。しかし、サポート感が不十分
なこと、フッ素系界面活性剤はそれ自身が高価であるこ
とからコストアップになること、表面張力が低いことか
らフォーム製造時の金型内を汚染する等の問題があっ
た。
【0006】また、特開平5−320304号公報に
は、ポリオール、触媒、発泡剤、その他の添加剤からな
るポリオール成分とポリイソシアネート成分とを反応さ
せてポリウレタンフォームを製造する方法において、特
定の2官能第2級アミンを添加することによって、底付
き感を評価する指標である75%たわみ時の加圧側曲線
の傾きが小さくなり、底付き感がなく、柔らかさ、沈み
具合い、振動特性共にバランスの取れたフォームを製造
する方法が提案されている。しかし、サポート感が不十
分であり、耐久性特に湿熱圧縮永久歪みが不十分であっ
た。すなわち、低荷重領域では静バネ定数が大きく、サ
ポート感や剛性感を満足し、かつ、高荷重領域では静バ
ネ定数が小さく、たわみ量が大きく底付き感の解消され
た座り心地が良好な軟質フォームは存在しなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、自動車シー
ト用軟質フォームにおいて底付き感を解消し、サポート
感が良好であり、座り心地が大幅に改善された軟質フォ
ームであり、且つ、振動特性、耐久性も良好な軟質フォ
ームを提供し、該フォームを製造する製造方法および該
フォームの製造用原料システム液を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に鋭意検討をした結果、軟質フォームの荷重試験または
そのコア部分の荷重試験において特徴的な条件を満たす
荷重−たわみ量曲線を示すフォームを見いだし、この特
徴的な荷重−たわみ量曲線を示すことが自動車用シート
に成形した際に静的着座感の座り心地を著しく改善する
ことを見いだした(図1参照)。この条件を満たすフォ
ームとは、初期荷重においてはたわみ量が少なく、かつ
サポート感は十分であり、その後静バネ定数の変化率は
少なく穏やかに上昇するという性質を有している。つま
り、着座初期はサポート感が十分あるので体重の保持性
に優れ、座り込んだ後は良くたわむので柔らかく体重を
保持することから底付き感が解消されて座り心地が良好
になると推察できる。
【0009】すなわち、本発明は、軟質ポリウレタンフ
ォームの荷重試験により得られた荷重(N)−たわみ量
(mm)曲線において、式(1)から算出されるX値が
4.2以下であることを特徴とする軟質ポリウレタンフ
ォームを提供する。
【数3】 X=荷重883N時の静バネ定数/荷重98N時の静バネ定数 (1) また、本発明は、軟質ポリウレタンフォームのコア部分
の荷重試験により得られた荷重(N)−たわみ量(m
m)曲線において、式(2)から算出されるY値が1.
8以下であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォー
ムを提供する。
【数4】 Y=荷重127.4N時の静バネ定数/荷重19.6N時の静バネ定数 (2)
【0010】また、本発明は、オキシエチレン/オキシ
プロピレンランダム鎖を5〜85質量%有し、該ランダ
ム鎖中のオキシエチレン基含有量が3〜40質量%であ
り、末端オキシエチレンブロック鎖の含有量が3〜40
質量%であり、水酸基価が10〜56mgKOH/gで
あり、不飽和度が0.04meq/g以下であるポリオ
ールとポリイソシアネート化合物を、発泡剤と触媒の存
在下で、反応させることを特徴とする上記の軟質ポリウ
レタンフォームの製造方法を提供する。また、本発明
は、上記軟質ポリウレタンフォームの製造方法におい
て、発泡剤として、水および不活性ガスから選ばれた少
なくとも1種の発泡剤を使用する、軟質ポリウレタンフ
ォームの製造方法を提供する。さらに、本発明は、オキ
シエチレン/オキシプロピレンランダム鎖を5〜85質
量%有し、該ランダム鎖中のオキシエチレン基含有量が
3〜40質量%であり、末端オキシエチレンブロック鎖
の含有量が3〜40質量%であり、水酸基価が10〜5
6mgKOH/gであり、不飽和度が0.04meq/
g以下であるポリオールを含有するポリオールシステム
液とポリイソシアネート化合物から構成されることを特
徴とする上記の軟質ポリウレタンフォームの製造用原料
システム液を提供する。また、本発明は、上記軟質ポリ
ウレタンフォームの製造用原料システム液において、発
泡剤として、水および不活性ガスから選ばれた少なくと
も1種の発泡剤を使用する、軟質ポリウレタンフォーム
の製造用原料システム液を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明における荷重試験とは、J
ASO自動車規格B408−89の自動車用シートのパ
ット材の性能試験方法に準拠した試験である。加圧板
は、直径200±2mm、厚さ50〜100mmの円板
形を用いる。試験機の水平台に試験体を置き、試験機に
取り付けた加圧板を試験体上面の中心に載せる。予備圧
縮として700Nの荷重で1回圧縮し、荷重を除き3〜
5分間放置した後に5Nの初期荷重を加えて厚さ(t
0)を測定し、これを初期厚さとする。このときの加圧
面上の中心点を原点とし、荷重計を0に合わせた後、1
50〜300mm/minの速度で加圧および減圧を行
い、荷重に対するたわみを測定する。測定結果から荷重
とたわみの関係について、図1のような荷重−たわみ曲
線図を作成する。試験体としては、フォーム類の基本物
性を測定する箱型テストピース(サイズ:縦横各400
mm、厚さ100mm)オーバーオール(箱型より脱型
した、スキン層を除去しないもの)を用いるか、または
フォームのコア部分(縦横各100mm、厚さ50m
m)を用いる。コア部分とは、箱型テストピースの中心
部分から、縦横各100mm、厚さ50mmのサイズで
切り出した試験体である。また、シートクッション実金
型フォームから切り出した縦横各100mm、厚さ50
mmの試験体を測定した値は、前記テストピースから切
り出した試験体の物性値とほとんど変わらないので、こ
れをコア部分の試験体として用いてもよい。
【0012】静バネ定数とは、荷重−たわみ量曲線にお
いて各荷重における加圧側の接線の正接の値とする。本
発明の軟質フォームは、荷重試験により得られた荷重
(N)−たわみ量(mm)曲線において、式(1)から
算出されるX値が4.2以下であることを特徴とする。
【数5】 X=荷重883N時の静バネ定数/荷重98N時の静バネ定数 (1) または、本発明の軟質フォームは、コア部分の荷重試験
により得られた荷重(N)−たわみ量(mm)曲線にお
いて、式(2)から算出されるY値が1.8以下である
ことを特徴とする。
【数6】 Y=荷重127.4N時の静バネ定数/荷重19.6N時の静バネ定数 (2)
【0013】荷重883N時の静バネ定数とは、得られ
た荷重−たわみ量曲線において荷重883N時の加圧側
の接線の正接の値である。同様に、荷重98N時の静バ
ネ定数、荷重127.4N時の静バネ定数、および荷重
19.6N時の静バネ定数とは、得られた荷重−たわみ
量曲線においてそれぞれ荷重98N時、荷重127.4
N時、および荷重19.6N時の加圧側の接線の正接の
値である。荷重98N付近の低荷重領域の静バネ定数
は、自動車シートの着座初期の座り心地に影響する。荷
重98N付近の静バネ定数が大きい方が、サポート感が
出やすく着座初期の座り心地が良好になるので好まし
い。また、荷重883N付近の高荷重領域の静バネ定数
は、底付き感に影響する。荷重883N付近の静バネ定
数が小さい方が、たわみ量が大きく、底付き感が解消さ
れ、座り心地が良好になるので好ましい。
【0014】本発明は、式(1)においてX値が4.2
以下であることを特徴とする。X値がこの範囲を満たす
軟質フォームは、荷重−たわみ量曲線において荷重98
N付近の低荷重領域で速やかに立ち上がり、静バネ定数
は大きい。その後は静バネ定数の変化率は少なく、緩や
かに上昇し、荷重883N付近では静バネ定数の上昇率
が小さい。すなわち、低荷重領域の静バネ定数が大きい
ことからサポート感が出やすく、高荷重領域の静バネ定
数が小さいことからたわみ量が大きく底付き感が解消さ
れ、良好な座り心地を与えるので好ましい。より好まし
くはX値が4.1以下、更に好ましくは4.0以下、最
も好ましくは3.9以下の軟質フォームである。
【0015】一般に、実際のシートクッションは、形
状、厚さが異なるため、同一サンプルであっても測定す
る部位によっては数値が変動する。したがって、異種形
状のサンプル同士の比較は難しかった。そこで本発明者
らは、軟質フォームのコア部分の荷重−たわみ曲線を測
定することによって、あらゆる形状のサンプルの比較調
査を可能にする方法を見いだしたものである。さらに、
座り心地が著しく良好なものは、軟質フォームのコア部
分の荷重−たわみ曲線において特定の条件を満足し得る
特徴を有していることを見いだした。すなわち、本発明
は式(2)においてY値が1.8以下であることを特徴
とする。
【0016】軟質フォームのコア部分については、荷重
19.6N付近の低荷重領域の静バネ定数は、自動車シ
ートの着座初期の座り心地に影響する。荷重19.6N
付近の静バネ定数が大きい方が、サポート感が出やすく
着座初期の座り心地が良好になるので好ましい。また、
荷重127.4N付近の高荷重領域の静バネ定数は、底
付き感に影響する。荷重127.4N付近の静バネ定数
が小さい方が、たわみ量が大きく、底付き感が解消さ
れ、座り心地が良好になるので好ましい。
【0017】Y値が1.8以下の軟質フォームは、荷重
−たわみ量曲線において、荷重19.6N付近の低荷重
領域で速やかに立ち上がり、静バネ定数が大きい。その
後は静バネ定数の変化率は少なく、緩やかに上昇し、荷
重127.4N付近までは静バネ定数の上昇率が小さ
い。すなわち、低荷重領域の静バネ定数が大きいことか
らサポート感が出やすく、高荷重領域の静バネ定数が小
さいことからたわみ量が大きく底付き感が解消され、良
好な座り心地を与えるので好ましい。より好ましくは、
Y値が1.75以下、更に好ましくはY値が1.7以
下、最も好ましくはY値が1.68以下の軟質フォーム
である。
【0018】また、軟質フォームのコア部の荷重−たわ
み量曲線と箱型テストピースオーバーオールの荷重−た
わみ量曲線の形状は、傾向がほぼ一致していることを見
いだした。従って、本発明により軟質フォームのコア部
分の荷重たわみ量曲線を測定すれば、箱型テストピース
オーバーオールの荷重−たわみ曲線を類推することが可
能である。さらには、これら試験体を製造した原料シス
テム液を用いてシートクッションに成形した際の、座り
心地の良好性までも類推することが可能であり、非常に
有益な方法である。本発明の式(1)から算出されるX
値が4.2以下である軟質フォーム、または式(2)か
ら算出されるY値が1.8以下である軟質フォームは、
たとえば次のように製造することができる。
【0019】本発明の軟質フォームは、後述のポリオー
ル(Z)を含むポリオールを発泡剤と触媒の存在下、必
要に応じて架橋剤、整泡剤、その他の添加剤を使用し、
ポリイソシアネート化合物と反応させて製造することが
できる。上記ポリオール(Z)とは、オキシエチレン/
オキシプロピレンランダム鎖を5〜85質量%有し、該
ランダム鎖中のオキシエチレン基の含有量が3〜40質
量%であり、末端オキシエチレンブロック鎖の含有量が
3〜40質量%であり、水酸基価が10〜56mgKO
H/gであり、不飽和度が0.04meq/g以下であ
るポリオキシアルキレンポリオールである。従来よりの
通常のポリオールのみを用いることによっては、式
(1)のXが4.2以下を満たすフォーム、または式
(2)のYが1.8以下を満たすフォームを製造するこ
とは困難であった。しかし、低不飽和度でかつランダム
鎖を有するポリオールである上記ポリオール(Z)を用
いることにより、前記条件を満たし座り心地性に優れた
軟質フォームが容易に得られるようになった。
【0020】本発明におけるポリオール(Z)は、開環
付加重合触媒の存在下、開始剤にアルキレンオキシドを
開環付加重合させて得られる、ポリオキシアルキレンポ
リオールである。開始剤の例としては、エチレングリコ
ール、プロピレングリコール、1,4−ブタンジオー
ル、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリ
スリトール、ジグリセリン、meso−エリスリトー
ル、メチルグルコシド、グルコース、ソルビトール等の
多価アルコール類;エチレンジアミン、ジエチレンジア
ミン、トリエチレンジアミン、ジアミノジフェニルメタ
ン、ヘキサメチレンジアミン、プロピレンジアミン等の
アミン類;フェノール樹脂、ノボラック樹脂等の縮合系
化合物類が用いられる。これらの活性水素化合物は2種
以上を併用してもよく、または活性水素を7個以上有す
るショ糖等の活性水素化合物と併用してもよい。これら
活性水素化合物の中では多価アルコール類が好ましい。
また、上記開始剤にプロピレンオキシド等のアルキレン
オキシドを開環付加して得られた化合物を開始剤として
用いてもよい。
【0021】開始剤に開環付加重合させるアルキレンオ
キシドとしては、エチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキ
シド、エピクロルヒドリン、スチレンオキシド等が挙げ
られるが、ポリオール(Z)においては少なくともエチ
レンオキシドおよびプロピレンオキシドを併用する。ポ
リオール(Z)の製造に用いる開環付加重合触媒として
は、従来公知の低不飽和度のポリオキシアルキレンポリ
オールが得られる触媒を用いることができ、例えば、セ
シウム系触媒、複合金属シアン化物錯体触媒、ホスファ
ゼン系化合物触媒等が挙げられる。中でも、複合金属シ
アン化物錯体触媒が好ましい。複合金属シアン化物錯体
触媒を用いると、低不飽和度のポリオールを得られる。
低不飽和度のポリオールを原料とすると、耐久性に優れ
た軟質フォームを得られる。
【0022】複合金属シアン化物錯体としては亜鉛ヘキ
サシアノコバルテートを主成分とする錯体が好ましく、
そのエーテルおよび/またはアルコール錯体が好まし
い。その組成は本質的に特公昭46−27250号公報
に記載のものが使用できる。エーテルとしては、モノエ
チレングリコールジメチルエーテル(グライム)、ジエ
チレングルコールジメチルエーテル(ジグライム)、エ
チレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル(M
ETB)、エチレングリコールモノ−tert−ペンチ
ルエーテル(METP)、ジエチレングリコールモノ−
tert−ブチルエーテル(DETB)、トリプロピレ
ングリコールモノメチルエーテル(TPME)等が好ま
しい。アルコールとしては、特開平4−145123号
公報に記載されているtert−ブチルアルコールが好
ましい。セシウム系触媒としては、例えば、セシウム金
属、セシウムメトキシド等のセシウムアルコキシド、水
酸化セシウム、炭酸セシウム等が挙げられる。
【0023】ポリオール(Z)は、分子中にランダム鎖
を有し、末端にオキシエチレンブロック鎖を有する。ラ
ンダム鎖とは、2種類以上のアルキレンオキシドを所定
の比率でランダムに付加して得られる付加構造である。
以下では、このランダム鎖を有するポリオールをランダ
ムポリオールと表す。また、ブロック鎖とは、アルキレ
ンオキシド単独を付加して得られる付加構造である。ポ
リオール(Z)は、ランダム鎖として、エチレンオキシ
ドとプロピレンオキシドとを所定の比率でランダムに付
加して得られるランダム鎖(オキシエチレン/オキシプ
ロピレンランダム鎖)を有する。オキシエチレン/オキ
シプロピレンランダム鎖を有するポリオールを原料とす
ると、軟質フォーム製造時の成形性が特に良好になるの
で好ましい。また、オキシエチレン/オキシプロピレン
ランダム鎖を製造する触媒として前記複合金属シアン化
物錯体触媒を用いると低不飽和度のランダムポリオール
が製造できる。低不飽和度のランダムポリオールは、成
形性が良好であることに加えて耐久性も良好になるので
さらに好ましい。
【0024】ポリオール(Z)中のランダム鎖の含有量
としては、ポリオール分子全体に対して5〜85質量%
であるが、10〜80質量%が好ましい。ランダム鎖の
含有量が上記範囲にあると、軟質フォームの成形性が良
好なことに加えて、サポート感が発現しやすく好まし
い。ポリオール(Z)のオキシエチレン/オキシプロピ
レンランダム鎖中のオキシエチレン基の含有量は、3〜
40質量%であり、好ましい範囲は5〜20質量%であ
る。
【0025】前記ポリオール(Z)は、複合金属シアン
化物錯体触媒を用いて製造したオキシプロピレンブロッ
ク鎖を前記ランダム鎖と別に有していてもよい。ランダ
ムポリオールがオキシプロピレンブロック鎖を有すると
軟質フォームの硬さが出やすいので好ましい。この場
合、オキシプロピレンブロック鎖は、開始剤に由来する
部分に隣接していると、フォーム製造時の成形性が良好
になるので好ましい。ポリオール分子中のオキシプロピ
レンブロック鎖の含有量は、1〜50質量%が好まし
く、より良好な成形性が得られる点で、1〜35質量%
がより好ましい。なお、ポリオール中にオキシプロピレ
ンブロック鎖が含まれていても、複合金属シアン化物錯
体触媒を用いて製造していない場合は、前記オキシプロ
ピレンブロック鎖と区別する。
【0026】ポリオール(Z)は、末端にオキシエチレ
ンブロック鎖を有する。末端にオキシエチレンブロック
鎖を有するポリオールは開始剤に適切な触媒を用いてア
ルキレンオキシドを付加した後に水酸化カリウム触媒等
アルカリ金属触媒を用いてエチレンオキシドを付加して
製造を完了することによって得られる。ポリオール
(Z)中の、末端オキシエチレンブロック鎖の含有量
は、ポリオール全体に対して3〜40質量%であるが、
5〜30質量%がより好ましい。末端オキシエチレンブ
ロック鎖が40質量%を超えると、クラッシング処理後
にも収縮が発生しやすく好ましくない。また、末端オキ
シエチレンブロック鎖が3質量%未満の場合は、軟質フ
ォームの製造時にフォームのコラップス等が発生しやす
く、製造が困難となり好ましくない。
【0027】ポリオール(Z)中の全オキシエチレン基
含有量(すなわち、開始剤に由来する部分、ランダム
鎖、オキシエチレンブロック鎖等に含まれる全てのオキ
シエチレン基の合計量)は5〜60質量%が好ましく、
10〜50質量%が特に好ましい。全オキシエチレン基
含有量が5質量%未満ではフォームのコラップス等が発
生しやすく、60質量%を超えるとフォームの独立気泡
が多くなりクラッシング処理の際にフォームが割れた
り、クラッシング処理後にも収縮が発生したりする。
【0028】本発明で使用するポリオール(Z)とし
て、分子中にランダム鎖を有し、且つ末端にオキシエチ
レンブロック鎖を有するポリオール、または、分子中に
複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製造したオキシプ
ロピレンブロック鎖とランダム鎖を有し、且つ末端にオ
キシエチレンブロック鎖を有するポリオールを用いる
と、以下に述べる点で有用である。該構造を有するポリ
オールを使用すると、前述したように成形性、サポート
感、耐久性が良好であることに加えて振動特性等が良好
であり、物性面でバランスの取れた軟質フォームが得ら
れ、好ましい。
【0029】ポリオール(Z)の水酸基価は、10〜5
6mgKOH/gであるが、10〜45mgKOH/g
がより好ましい。水酸基価が10mgKOH/g未満で
あると、軟質フォームの硬化が不十分な場合があり、好
ましくない。また、56mgKOH/gを超えて大きい
と軟質フォームの弾性が不十分となりやすく、好ましく
ない。ポリオール(Z)の水酸基数は2〜8が好まし
く、2.8〜5.2がより好ましい。水酸基数が2未満
では軟質フォームが柔らかくなり、圧縮永久歪が悪化し
やすい。また、水酸基数が8を超えて大きいと軟質フォ
ームが硬くなり、フォームの伸び等の機械的物性が悪化
しやすい。
【0030】本発明で用いるポリオール(Z)の不飽和
度は、0.04meq/g以下であり、0.035me
q/g以下が好ましい。不飽和度が0.04meq/g
を超えると、軟質フォームの伸びや強度などの物性に好
ましくない影響を与えることがあり、また乗り心地性の
指標となる、反発弾性率、振動特性が悪化することがあ
る。これはポリオール中に含有される不飽和モノオール
量が多いために、水酸基数が実質的に低下するためと考
える。不飽和度0.04meq/g以下の低不飽和度の
ポリオールは、複合金属シアン化物錯体触媒を用いて製
造することができる。
【0031】上記ポリオール(Z)は、後述するポリマ
ー分散ポリオールとして使用してもよい。上記ポリオー
ル(Z)は、他のポリオールと併用してもよい。ポリオ
ール(Z)は、全ポリオール中30質量%以上であるこ
とが好ましく、40質量%以上が特に好ましい。他のポ
リオールとしては、(Z)以外のポリオキシアルキレン
ポリオール、ポリエステルポリオール、またはこれらポ
リオール中にポリマー微粒子が安定に分散したポリマー
分散ポリオール、などが例示され、2種以上を併用して
もよい。他のポリオールとしては、(Z)以外のポリオ
キシアルキレンポリオールが好ましく、オキシプロピレ
ンブロック鎖を40〜85質量%含有するものが好まし
く、50〜75質量%含有するものが特に好ましい。ま
た、オキシエチレン/オキシプロピレンランダム鎖を有
しないものがさらに好ましい。他のポリオールにおいて
は、水酸基価が10〜65mgKOH/gが好ましく、
20〜45mgKOH/gが特に好ましい。また、他の
ポリオールにおいては、不飽和度が0.03〜0.07
meq/gが好ましく、0.04〜0.065meq/
gが特に好ましい。他のポリオールは、後述するポリマ
ー分散ポリオールとして使用することが好ましい。
【0032】本発明で使用するポリオールはポリマー微
粒子を含むポリマー分散ポリオールであってもよい。ポ
リマー分散ポリオールは、ベースポリオール(分散媒)
中にポリマー微粒子(分散質)が安定的に分散している
分散系であり、ポリマーとしては付加重合系ポリマーや
縮重合体系ポリマーがある。ベースポリオールが従来の
ポリオールであるポリマー分散ポリオールは公知であ
り、軟質ポリウレタンフォーム用ポリオールとして広く
用いられている。本発明におけるポリマー分散ポリオー
ルは前記ポリオール(Z)をベースポリオールとしてポ
リマー分散ポリオールを製造してもよいし、前記ポリオ
ール(Z)以外のポリオールをベースポリオールとして
ポリマー分散ポリオールを製造してもよい。
【0033】ポリマー分散ポリオール中のポリマー微粒
子は、アクリロニトリル、スチレン、メタクリル酸エス
テル、アクリル酸エステル、その他のビニルモノマーの
ホモポリマーやコポリマー等の付加重合系ポリマー、ま
たは、ポリエステル、ポリウレア、ポリウレタン、メラ
ミン樹脂等の縮重合系ポリマーからなる。このうち、ア
クリロニトリル・スチレン共重合体が好ましい。このポ
リマー微粒子の存在により、ポリマー分散ポリオール全
体の水酸基価はベースポリオールの水酸基価よりも一般
的に低下する。混合ポリオール中のポリマー微粒子の含
有量は、通常50質量%以下であることが好ましい。ポ
リマー微粒子の量は特に多い必要はない。また多すぎて
も、経済的な面、粘度の面で不都合が生じる場合があ
る。多くの場合、3〜35質量%が好ましい。なお、ポ
リマー分散ポリオールのポリオールとしての諸物性(不
飽和度、水酸基価等)は、ポリマー微粒子を除いたベー
スポリオールについて考えるものとする。
【0034】本発明で使用するポリイソシアネート化合
物としては、イソシアネート基を2以上有する芳香族
系、脂環族系、または脂肪族系のポリイソシアネート、
それら2種類以上の混合物、およびそれらを変性して得
られる変性ポリイソシアネートがある。具体的には、た
とえば、トリレンジイソシアネート(TDI)、ジフェ
ニルメタンジイソシアネート(MDI)、ポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート(通称:クルードMD
I)、キシリレンジイソシアネート(XDI)等の芳香
族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)等の脂環族ポリイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート(HMDI)等の脂肪族ポリイ
ソシアネート、およびそれらのプレポリマー型変性体、
ヌレート変性体、ウレア変性体、カルボジイミド変性体
等がある。このうち、TDI、TDIとクルードMDI
との混合物、およびこれらのプレポリマー型変性体が好
ましい。ポリイソシアネートの使用量はポリオール、架
橋剤等の総活性水素数に対するイソシアネート基の数の
割合の100倍で表して(通常この100倍で表した数
値をイソシアネートインデックスという)80〜120
が好ましく、85〜110がより好ましい。
【0035】本発明においては、発泡剤として水および
不活性ガスから選ばれた少なくとも1種の発泡剤を使用
することが好ましい。不活性ガスとしては具体的には、
空気、窒素、炭酸ガス等が例示される。発泡剤としては
水のみを使用することが好ましい。発泡剤の使用量は特
に限定されず、水のみを使用する場合、ポリオール10
0質量部に対して10質量部まで、特に0.1〜8質量
部が適当である。その他の発泡剤も発泡倍率等の要求に
応じて適切な量使用できる。
【0036】ポリオールとポリイソシアネート化合物を
反応させる際、触媒の使用が必要とされる。本発明にお
いては、ウレタン化反応を促進する触媒は全て使用で
き、例えば、アミン化合物、有機金属化合物などが使用
できる。また、自動車用ガラスの曇現象(フォギング)
を防止するために、昇華性の低いアミン化合物、有機金
属化合物、または、アミン化合物の構造の一部をイソシ
アネートと反応するように、水酸基化もしくはアミノ化
した反応型アミンを必要最小限使用する場合がある。ま
た、カルボン酸金属塩などのイソシアネート基同士を反
応させる多量化触媒が目的に応じて使用される。
【0037】アミン化合物としては、トリエチレンジア
ミン、ビス[(2−ジメチルアミノ)エチル]エーテル
などが挙げられる。反応型アミン化合物の具体例として
は、ジメチルエタノールアミン、トリメチルアミノエチ
ルエタノールアミン((CH NCN(CH
)COH)、ジメチルアミノエトキシエトキシ
エタノール((CHN(CHCHO)H)
等がある。アミン化合物系触媒の使用量はポリオール1
00質量部に対して1.0質量部以下が好ましく、0.
05〜1.0質量部が特に好ましい。
【0038】有機金属化合物系触媒としては、有機スズ
化合物や有機ビスマス化合物、有機鉛化合物、有機亜鉛
化合物等があり、具体例としては、ジ−n−ブチルスズ
オキシド、ジ−n−ブチルスズジラウレート、ジ−n−
ブチルスズ、ジ−n−ブチルスズジアセテート、ジ−n
−オクチルスズオキシド、ジ−n−オクチルスズジラウ
レート、モノブチルスズトリクロリド、ジ−n−ブチル
スズジアルキルメルカプタン、ジ−n−オクチルスズジ
アルキルメルカプタン等がある。有機金属化合物系触媒
の使用量はポリオール100質量部に対して1.0質量
部以下が好ましく、0.005〜1.0質量部が特に好
ましい。
【0039】さらに、良好な気泡を形成するための整泡
剤も多くの場合使用される。整泡剤としては、例えばシ
リコーン系整泡剤が一般的に使用され、必要に応じてフ
ッ素系整泡剤等も使用できる。整泡剤の使用量は、ポリ
オールおよびその他の高分子活性水素化合物の合計10
0質量部に対して0.1〜10質量部が好ましい。
【0040】本発明において架橋剤を使用することもで
きる。架橋剤としては、水酸基、1級アミノ基および2
級アミノ基から選ばれる活性水素含有基を2個以上有す
る化合物が好ましい。活性水素含有基の数は2〜8であ
ることが好ましい。架橋剤は2種以上併用してもよい。
活性水素含有基当たりの分子量は1000未満、特に6
00以下であることが好ましい。最も好ましくは300
以下である。具体例としては、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレ
ングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、
ペンタエリスリトール、ジグリセリン、デキストロー
ス、ソルビトール、シュークロース、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ビ
スフェノールA、エチレンジアミン、3,5−ジエチル
−2,4(または2,6)−ジアミノトルエン(DET
DA)、2−クロロ−p−フェニレンジアミン(CP
A)、3,5−ビス(メチルチオ)−2,4(または
2,6)−ジアミノトルエン、1−トリフルオロメチル
−3,5−ジアミノベンゼン、1−トリフルオロメチル
−4−クロル−3,5−ジアミノベンゼン、2,4−ト
ルエンジアミン、2,6−トルエンジアミン、ビス
(3,5−ジメチル−4−アミノフェニル)メタン、
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、m−キシリレン
ジアミン、1,4−ジアミノヘキサン、1,3−ビス
(アミノメチル)シクロヘキサン、イソホロンジアミン
等の化合物、およびこれらに比較的少量のアルキレンオ
キシドを付加して得られる化合物等が挙げられる。架橋
剤の使用量は、ポリオール100質量部に対して、0.
1〜10質量%が好ましい。
【0041】本発明の軟質フォームの製造方法において
は、必要に応じてその他の添加剤を使用することもでき
る。その他の添加剤としては、乳化剤およびフォーム安
定剤のような界面活性剤、酸化防止剤や紫外線吸収剤の
ような老化防止剤、炭酸カルシウムや硫酸バリウムのよ
うな充填剤、難燃剤、可塑剤、着色剤、抗カビ剤等の公
知の各種添加剤が挙げられる。
【0042】本発明の軟質フォームを製造するための原
料は原料システム液として使用する。原料システム液と
は、通常、ポリイソシアネート化合物以外の全原料を混
合した液(ポリオールシステム液という)とポリイソシ
アネート化合物原料液との2成分から構成される。ポリ
オールシステム液は、前述のポリオール、発泡剤、およ
び必要に応じてウレタン化反応促進触媒、整泡剤、架橋
剤、その他の添加剤等を含有している。場合によって
は、ウレタン化反応促進触媒または破泡剤(通常一部の
ポリオールに分散ないし溶解している)を別成分とする
3成分以上から構成されることもある。
【0043】軟質フォームの成形は低圧発泡機または高
圧発泡機を用いて原料システム液を直接金型に注入して
密閉し反応させる方法、または開放状態の金型に反応性
混合物を注入する方法で行われることが好ましい。高圧
発泡機は通常の原料システム液2成分を混合するタイプ
が好ましい。原料システム液が3成分以上から構成され
る場合は、3成分以上で反応性混合物を形成し注入する
こともできる。本発明の軟質フォームは、コールドキュ
ア法、ホットキュア法いずれの方法でもよいがコールド
キュア法が好ましい。本発明の軟質フォームの製造条件
としては、軟質フォームを製造可能な条件であれば特に
制限はされない。例えば、原料システム液のポリイソシ
アネート化合物成分とポリオールシステム液をそれぞれ
15〜40℃に調整し、高圧発泡機等を用いてポリオー
ルシステム液とポリイソシアネート化合物成分を混合
し、直ちに30〜80℃に加温した容器に注入後、密閉
して4〜20分間反応させる、ことにより軟質フォーム
が製造できる。
【0044】本発明の軟質フォームの乗り心地性(動的
着座感)は共振振動数で評価できる。具体的に共振振動
数は3.6Hz以下が好ましく、3.5Hz以下がより
好ましい。また本発明の軟質フォームの耐久性は圧縮永
久歪で評価できる。乾熱圧縮永久歪は、5%以下が好ま
しく、4%以下がより好ましい。また、湿熱圧縮永久歪
みは14%以下が好ましく、13%以下がより好まし
い。本発明で得られた軟質フォームは、クッション、座
席シートなどに用いられ、特に、自動車等の車輌用シー
トとして好適である。
【0045】
【実施例】以下に本発明を実施例および比較例により具
体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されな
い。実施例および比較例中の発泡処方欄の数値は質量部
を表す。実施例、および比較例で使用したポリオール
の、開始剤に直結するオキシプロピレンブロック鎖(以
下「PO」部と表す)の含有量(単位:質量%)、オキ
シエチレン/オキシピロピレンランダム鎖(以下「ラン
ダム部」と表す)の含有量(単位:質量%)、ランダム
部でのオキシエチレン基含有量(以下「EO量」と表
す)(単位:質量%)、末端のオキシエチレンブロック
鎖(以下「EO部」と表す)の含有量(単位:質量
%)、水酸基価(単位:mgKOH/g)、および不飽
和度(単位:meq/g)を表1に示す。なお、不飽和
度の測定はJISK1557に準拠した方法で実施し
た。
【0046】ポリオールの製造例中のDMC−METB
錯体触媒とは、亜鉛ヘキサシアノコバルテート−モノエ
チレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル錯体
触媒を示し、KOH触媒とは水酸化カリウム触媒を示
し、CsOH触媒とは水酸化セシウム触媒を示す。 開始剤1:グリセリンにプロピレンオキシドを付加させ
た水酸基価168mgKOH/gの化合物 開始剤2:ペンタエリスリトールにプロピレンオキシド
を付加させた水酸基価224mgKOH/gの化合物
【0047】[ポリオールAの製造]開始剤1の100
0gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてエチ
レンオキシド8質量%含むエチレンオキシド/プロピレ
ンオキシド混合物4229gを約120℃で反応させ、
次いでKOH触媒を用いてエチレンオキシド1071g
を約120℃で反応させ重合を完了した。反応後、吸着
剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸
基価29mgKOH/gのポリオールAを得た。
【0048】[ポリオールB1の製造]開始剤1の10
00gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてプ
ロピレンオキシド2466gを約120℃で反応させ、
次いでエチレンオキシドを11.2質量%含むエチレン
オキシド/プロピレンオキシド混合物を1881gを約
120℃で反応させ、次いでKOH触媒を用いてエチレ
ンオキシド871gを約120℃で反応させ製造を完了
した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価28mgKOH/gのポリオ
ールB1を得た。
【0049】[ポリオールB2の製造]開始剤1の10
00gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてプ
ロピレンオキシド2279gを約120℃で反応させ、
次いでエチレンオキシドを14.4質量%含むエチレン
オキシド/プロピレンオキシド混合物を2278gを約
120℃で反応させ、次いでKOH触媒を用いてエチレ
ンオキシド905gを約120℃で反応させ製造を完了
した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価28mgKOH/gのポリオ
ールB2を得た。
【0050】[ポリオールB3の製造]開始剤1の10
00gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてプ
ロピレンオキシド1525gを約120℃で反応させ、
次いでエチレンオキシドを11.6質量%含むエチレン
オキシド/プロピレンオキシド混合物2833gを約1
20℃で反応させ、次いでKOH触媒を用いてエチレン
オキシド1097gを約120℃で反応させ製造を完了
した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価28mgKOH/gのポリオ
ールB3を得た。
【0051】[ポリオールCの製造]開始剤1の100
0gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてエチ
レンオキシドを7.5質量%含むエチレンオキシド/プ
ロピレンオキシド混合物4211gを約120℃で反応
させ、次いでKOH触媒を用いてエチレンオキシド10
67を約120℃で反応させ、重合を完了した。反応
後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行
い、水酸基価28mgKOH/gのポリオールCを得
た。
【0052】[ポリオールEの製造]開始剤1の100
0gの存在下、CsOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド4292を約120℃で反応させ、次いでエチレンオ
キシド1008gを約120℃で反応させ、重合を完了
した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価27.9mgKOH/gのポ
リオールEを得た。
【0053】[ポリオールFの製造]開始剤1の100
0gの存在下、DMC−METB錯体触媒を用いてプロ
ピレンオキシド4865gを約120℃で反応させ、次
いでKOH触媒を用いてエチレンオキシドを1117g
を約120℃で反応させ重合を完了した。反応後、吸着
剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、濾過を行い、水酸
基価24.8mgKOH/gのポリオールFを得た。
【0054】[ポリオールG1の製造]開始剤1の10
00gの存在下、KOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド5177gを約110℃で反応させ、次いでエチレン
オキシドを1143gを約120℃で反応させ重合を完
了した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価27.8mgKOH/gのポ
リオールG1を得た。
【0055】[ポリオールG2の製造]開始剤2の10
00gの存在下、KOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド7539gを約110℃で反応させ、次いでエチレン
オキシドを1320gを約120℃で反応させ重合を完
了した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価28.2mgKOH/gのポ
リオールG2を得た。
【0056】[ポリオールG3の製造]開始剤1の10
00gの存在下、KOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド5024gを約110℃で反応させ、次いでエチレン
オキシドを1296gを約120℃で反応させ重合を完
了した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価28.3mgKOH/gのポ
リオールG3を得た。
【0057】[ポリオールG4の製造]開始剤1の10
00gの存在下、KOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド5078gを約110℃で反応させ、次いでエチレン
オキシド1257gを約120℃で反応させ製造を完了
した。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処
理、濾過を行い、水酸基価27.6mgKOH/gのポ
リオールG4を得た。
【0058】[ポリオールG5の製造]開始剤1の10
00gの存在下、KOH触媒を用いてプロピレンオキシ
ド4462gを約110℃で反応させ、次いでエチレン
オキシド788gを約120℃で反応させ製造を完了し
た。反応後、吸着剤(合成ケイ酸マグネシウム)処理、
濾過を行い、水酸基価34mgKOH/gのポリオール
G5を得た。得られたポリオールA〜G5の性状を表1
に示した。
【0059】
【表1】
【0060】[実施例1〜5、比較例1〜4]表2に示す
原料および表3に示す配合量(数字は質量部を示す。)
を用いて軟質フォームを製造した。これらのうち、ポリ
オールシステム液およびポリイソシアネート化合物をそ
れぞれ液温25±1℃に調整し、ポリオールシステム液
にポリイソシアネート化合物を所定量加えて、高速ミキ
サーで5秒間攪拌混合し、直ちに60℃に加温した縦横
各400mm、高さ100mmのアルミニウム製金型に
混合物を注入して密閉した。6分間キュアーした後、軟
質フォームを取り出して24時間以上放置してから各種
物性の測定を行った。その測定結果を表3に示す。
【0061】なお、フォーム物性の測定方法は下記に準
拠し、コア密度に関してはフォームの中央部からスキン
部を除いて縦横100mm、高さ50mmの大きさに切
り出したものを測定に用いた。共振振動数においては該
縦横各400mm、高さ100mmの内寸法をもつテス
トピース金型から成形されたフォームとシートクッショ
ンの実金型から成形されたフォームとの間には相関性が
あり、一般に実金型から成形されたシートクッションフ
ォームの共振振動数は厚さ形状等により、テストピース
より約0.2〜1Hz程度大きくなる傾向にある。な
お、表3中の不飽和度はポリオールとポリマー分散ポリ
オール中のベースポリオールの総不飽和度であり、単位
はmeq/gである。
【0062】実施例1〜5、比較例1〜4で製造された
フォームの箱型テストピース(サイズ:縦横各400m
m、高さ100mm)について荷重試験を行って得られ
た静バネ定数と式(1)から算出されたX値とフォーム
のコア(サイズ:縦横各100mm、高さ50mm)に
ついて荷重試験を行って得られた静バネ定数と式(2)
から算出されたY値を表3に示した。また、座り心地性
については人による感覚評価を実施した。実施例1〜
5、比較例1〜4の軟質フォームに実際に人が座り、着
座初期座り心地(サポート感)と底付き感を評価した。
評価は非常に悪い:×、悪い:△、良い:○の3段階で
行った。
【0063】以下に、軟質フォームの物性の測定に用い
た規格を示す。全密度(単位:kg/m)、コア密度
(単位:kg/m)、25%硬度(ILD)(単位:
N/314cm)、コア反発弾性率(単位:%)、引
き裂き強度(N/cm)、引っ張り強度(kPa)、伸
び率(%)、乾熱圧縮永久歪(単位:%)、湿熱圧縮永
久歪(単位:%)はJIS K6400に準拠した方
法。ヒステリシスロス(単位:%)はJASO B40
7−87に準拠した方法。共振振動数(単位:Hz)、
6Hzの伝達率は、JASO B407−87(加振振
幅:±2.5mm、加圧盤:鉄研型、荷重:490N)
に準拠した方法。静バネ定数(単位:N/mm)、たわ
み量(単位:mm)は、JASO B408−89に準
拠した方法。
【0064】
【表2】
【0065】
【表3】
【0066】実施例1〜5は、X値が4.2以下を満た
し、且つY値が1.8以下を満たす座り心地が良好な軟
質フォームである。つまり、荷重−たわみ量曲線におい
て、初期荷重領域では急激に立ち上がっているので静バ
ネ定数は大きく、サポート感は十分である。高荷重領域
では、静バネ定数は小さいので底付き感が解消されてい
る。実際に座り心地感覚評価の結果は良好であり、良く
一致している。さらに実施例1〜5は、成形性、振動特
性、耐久性の諸物性も良好である。また、実施例5にお
けるように、低密度の場合でも良好な軟質フォームが得
られる。
【0067】比較例1〜4は、X値が4.2以上、且つ
Y値が1.8以上なので座り心地の良好性は不十分な軟
質フォームである。つまり、荷重−たわみ量曲線におい
て、初期荷重領域では急激に立ち上がらないので静バネ
定数は小さく、サポート感は不十分である。高荷重領域
では実施例と比較すると静バネ定数は大きく、底付き感
が十分に解消されていない。実際に座り心地感覚評価結
果は不良であり、良く一致している。比較例3、4は、
振動特性等の乗り心地も悪化している。
【0068】
【発明の効果】本発明は、荷重試験において特徴的な荷
重−たわみ量曲線を示す軟質ポリウレタンフォームであ
り、この特徴的な曲線を示すフォームを自動車用シート
クッションとして使用すると、着座初期のサポート感が
良好であり、底付き感が解消された良好な座り心地を得
ることを発見したものである。また、該軟質ポリウレタ
ンフォームは、振動特性、耐久性等も良好であり、自動
用クッションシートとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の軟質ポリウレタンフォームの荷重−た
わみ曲線の一例である。
【図2】従来の軟質ポリウレタンフォームの荷重−たわ
み曲線の一例である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤木 悦子 神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢下町19−30 −204 Fターム(参考) 4J034 BA03 DA01 DA03 DB04 DB05 DC02 DC50 DG02 DG03 DG04 DG05 DG16 DG23 HA01 HA07 HC03 HC12 HC15 HC17 HC18 HC46 HC52 HC61 HC63 HC71 HD01 HD15 KA01 MA22 MA24 NA03 NA05 NA08 RA12 RA15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軟質ポリウレタンフォームの荷重試験によ
    り得られた荷重(N)−たわみ量(mm)曲線におい
    て、式(1)から算出されるX値が4.2以下であるこ
    とを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム。 【数1】 X=荷重883N時の静バネ定数/荷重98N時の静バネ定数 (1)
  2. 【請求項2】軟質ポリウレタンフォームのコア部分の荷
    重試験により得られた荷重(N)−たわみ量(mm)曲
    線において、式(2)から算出されるY値が1.8以下
    であることを特徴とする軟質ポリウレタンフォーム。 【数2】 Y=荷重127.4N時の静バネ定数/荷重19.6N時の静バネ定数 (2)
  3. 【請求項3】オキシエチレン/オキシプロピレンランダ
    ム鎖を5〜85質量%有し、該ランダム鎖中のオキシエ
    チレン基含有量が3〜40質量%であり、末端オキシエ
    チレンブロック鎖の含有量が3〜40質量%であり、水
    酸基価が10〜56mgKOH/gであり、不飽和度が
    0.04meq/g以下であるポリオールとポリイソシ
    アネート化合物を、発泡剤と触媒の存在下で、反応させ
    ることを特徴とする請求項1または2に記載の軟質ポリ
    ウレタンフォームの製造方法。
  4. 【請求項4】発泡剤として、水および不活性ガスから選
    ばれた少なくとも1種の発泡剤を使用する、請求項3に
    記載の軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
  5. 【請求項5】オキシエチレン/オキシプロピレンランダ
    ム鎖を5〜85質量%有し、該ランダム鎖中のオキシエ
    チレン基含有量が3〜40質量%であり、末端オキシエ
    チレンブロック鎖の含有量が3〜40質量%であり、水
    酸基価が10〜56mgKOH/gであり、不飽和度が
    0.04meq/g以下であるポリオールを含有するポ
    リオールシステム液とポリイソシアネート化合物から構
    成されることを特徴とする請求項1または2に記載の軟
    質ポリウレタンフォームの製造用原料システム液。
  6. 【請求項6】発泡剤として、水および不活性ガスから選
    ばれた少なくとも1種の発泡剤を使用する、請求項5に
    記載の軟質ポリウレタンフォームの製造用原料システム
    液。
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