JP2003118987A - 高所作業車 - Google Patents

高所作業車

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JP2003118987A
JP2003118987A JP2001317536A JP2001317536A JP2003118987A JP 2003118987 A JP2003118987 A JP 2003118987A JP 2001317536 A JP2001317536 A JP 2001317536A JP 2001317536 A JP2001317536 A JP 2001317536A JP 2003118987 A JP2003118987 A JP 2003118987A
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Japan
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wheel
aerial work
work vehicle
steering
wheels
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JP2001317536A
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English (en)
Inventor
Atsushi Takeda
淳 武田
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Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、重量が軽減されると共に、コストダ
ウンが実現され、第2に、操舵のための手動操作もスム
ーズに行われ、第3に、転倒も防止されて、安定性が向
上する、高所作業車を提案する。 【解決手段】 この高所作業車1は、作業台3が昇降可
能に搭載されると共に、自走可能であり、ハンドル15
の手動操作に基づき、伝達機構16を介し、駆動輪6が
操舵可能となっている。伝達機構16は、複数のシャフ
ト17,18,19と、スプロケット20,21,2
2,23と、チェーン24,25とを組み合わせてな
り、ハンドル15の操舵力を駆動輪6へと伝達する。更
に、補助輪30が設けられており、補助輪30は、左右
対をなし、駆動輪6の外側に配設されて接地すると共
に、それぞれ縦のアシストシャフト31およびスプリン
グ32を介し、車体2側に取り付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高所作業車に関す
る。すなわち、作業台が昇降可能に搭載されて自走可能
であり、例えば建築現場等にて使用される、高所作業車
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の高所作業車は、車体上に作業台
が昇降可能に搭載されると共に、電動モータにて車輪が
駆動されて自走可能となっている。そして、このような
自走タイプの高所作業車において、その操舵は、電気式
や油圧式のステアリング装置を用いて、行われていた。
すなわち、この種従来例のステアリング装置は、操舵専
用の電気式や油圧式のモータやシリンダ等のアクチュエ
ータを、その付帯設備と共に備えてなり、操作部にてこ
れらの切換え操作を行い、もってリンク機構を介し車輪
を操舵していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】《第1の問題点につい
て》ところで、このような従来例にあっては、次の問題
が指摘されていた。第1に、重量が重いと共にコスト高
でもある、という問題が指摘されていた。すなわち、こ
の種従来例の高所作業車のステアリング装置は、操舵専
用の電気式や油圧式のモータやシリンダを始め、その付
帯設備,操作部,リンク機構等々よりなり、その分だ
け、車輌重量が増加すると共にコストアップが著しい、
という指摘があった。この種の高所作業車は、小型軽量
であることを特徴とし、例えばエレベータで運ばれた
り、建築現場で仮りの床板上を走行することも多く、そ
の重量増加は大きな難点となっていた。又、重量増加に
伴い、作業台の積載量が制限され,減少する、という指
摘もあった。
【0004】《第2の問題点について》第2に、安定性
にも問題が指摘されていた。すなわち、この種の高所作
業車は、小型軽量であるにもかかわらず、昇降可能な作
業台やその昇降機構を搭載している。そこで、この種の
高所作業車については、重心が高くしかも偏り易いの
で、荷重モーメントにより転倒の危険性があり、走行安
定性に不安が指摘されていた。
【0005】《本発明について》本発明は、このような
実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたも
のであって、手動操作に基づき駆動輪を操舵するように
したこと、および、駆動輪の外側に所定の補助輪を設け
たこと、を特徴とする。もって本発明は、第1に、重量
が軽減されると共にコストダウンが実現され、第2に、
操舵のための手動操作もスムーズに行われ、第3に、安
定性も向上する、高所作業車を提案することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】《各請求項について》こ
のような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のと
おりである。まず、請求項1については次のとおり。こ
の請求項1の高所作業車は、車体上に作業台が昇降可能
に搭載されると共に、自走可能である。そして、該車体
の前後の一方側に配設された左右一対の自由輪と、該車
体の前後の他方側に配設された駆動輪と、手動操作され
るハンドルと、を有してなり、該ハンドルの手動操作に
基づき、伝達機構を介し該駆動輪が操舵可能となってい
ること、を特徴とする。請求項2については次のとお
り。この請求項2の高所作業車は、請求項1において、
該駆動輪は、電動モータにより駆動され、該ハンドル
は、該車体に回動可能に組み付けられており、該伝達機
構は、複数のシャフト,スプロケット,チェーンを組み
合わせてなり、該ハンドルの操舵力を該駆動輪へと伝達
すること、を特徴とする。請求項3については次のとお
り。この請求項3の高所作業車は、請求項1において、
更に、補助輪が設けられている。そして該補助輪は、左
右対をなし該駆動輪の外側に配設されて接地すると共
に、それぞれ縦のアシストシャフトおよびスプリングを
介し該車体側に取り付けられており、該スプリングの弾
発力に基づき該駆動輪を常時接地させると共に、該駆動
輪への荷重を分散させて該駆動輪の接地圧を軽減させる
こと、を特徴とする。
【0007】《作用について》本発明は、このようにな
っているので、次のようになる。 この高所作業車は、駆動輪が電動モータにて駆動さ
れ、自由輪も従動して自走すると共に、作業台が昇降さ
れて高所作業が行われる。 操舵に際しては、→手動操作によりハンドルが回動さ
れ、→シャフト,スプロケット,チェーン等の伝達機構
を介して、→操舵力が駆動輪へと伝達され、→もって、
駆動輪が操舵される。 なお、駆動輪の外側には補助輪が、左右対をなすと共
に接地して配設されており、→この補助輪は、スプリン
グ等を介し車体側に取り付けられ、→駆動輪を常時確実
に接地させると共に、→駆動輪への荷重を分散させて、
→その接地圧を軽減させる。
【0008】そこで、この高所作業車は、第1に、その
ステアリング装置がハンドルと伝達機構のみから構成さ
れ、手動操作にて駆動輪を操舵する方式よりなり、モー
タ,シリンダ,その付帯設備等は使用されておらず、構
成が簡略化されている。第2に、駆動輪の外側にスプリ
ング付の補助輪が配設されており、もって、駆動輪を常
時接地させると共に、駆動輪への荷重を分散させ接地圧
を軽減させる。そこで、手動操作により駆動輪を操舵す
るにもかかわらず、小さな操舵力により操舵可能とな
る。第3に、補助輪が接地して配設されており、補助輪
の分だけ車体の支点が増加すると共に、補助輪にて駆動
輪は確実に接地せしめられている。高所作業車は、昇降
する作業台等を搭載しており、重心が高くしかも偏り易
いが、支点が増加し、全体的つり合い・平衡・バランス
が向上しており、荷重モーメントにより転倒する危険が
防止される。
【0009】
【発明の実施の形態】《図面について》以下本発明を、
図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明す
る。図1,図2,図3,図4,図5等は、本発明の実施
の形態の説明に供する。そして、図1は側面図、図2は
昇降機構が伸長状態の側面概略図、図3は正面図、図4
は底面図、図5の(1)図は背面図、図5の(2)図は
要部拡大図である。
【0010】《高所作業車1について》まず、この種の
高所作業車1について、図1,図2,図3等を参照しつ
つ、概説しておく。この高所作業車1は、車体2上に作
業台3が、昇降機構4にて昇降可能に搭載されると共
に、自走可能である。そして、車体2の前後の一方側に
配設された左右一対の自由輪5と、車体2の前後の他方
側に配設された駆動輪6と、を備えてなり、駆動輪6
は、電動モータ7により駆動される。このような高所作
業車1について、更に詳述する。この高所作業車1は、
例えば建築現場において、柱,梁,天井,壁,配管,空
調,その他の高所の作業対象に対し、高所作業を行うた
めに使用される。そして、作業対象下まで自走した後、
高所の作業対象に適した高さに作業台3が昇降され、も
って作業台3上から作業員が、高所の作業対象に対し高
所作業を行う。
【0011】そして、高所作業車1の車台つまり車体2
上には、作業台3が昇降機構4を介して搭載されてお
り、作業台3は、常時水平姿勢を維持しつつ、昇降機構
4にて垂直に昇降可能となっている。図示例の昇降機構
4は、車体2の前側中央部に立設されており、多段式の
垂直スライド構造よりなり、全体的に伸縮可能となって
いる。そして、図2に示したように、下位の1段目8に
対し、中間の2段目9や3段目10、更には上位の4段
目11が繰り出し・伸長されることにより、作業台3が
上昇位置を取る。又、図1,図3に示したように、下位
の1段目8に対し、中間の2段目9や3段目10、更に
は上位の4段目11が収納・短縮されることにより、作
業台3が降下位置を取る。なお、図示例の昇降機構4
は、断面略コ字状の1段目8,2段目9,3段目10,
4段目11間が、スライド可能かつ位置決め停止可能に
組み付けられ,嵌合された構造よりなるが、その他各種
構造の昇降機構4も可能である。例えば、多段入れ子式
となった筒状マスト構造、屈折式のブーム構造、その他
各種の公知構造が採用可能である。昇降機構4の1段目
8は、車体2に下部が取り付け固定され、4段目11
は、作業台3に側部がブラケットを介して取り付け固定
されている。図中12は、作業台3の手摺りである。
【0012】又、車体2下には、図示例では、前側の左
右両端部に、左右一対のタイヤ式の自由輪5が配設さ
れ、後側の中央部付近に、左右一対のタイヤ式の駆動輪
6が配設され(図4,図5の(1)図も参照)、もっ
て、この高所作業車1は自走可能となっている。操舵輪
となる駆動輪6は、車体2に付設されて正逆駆動可能な
電動モータ7にて、チェーン等を内蔵した介装機構13
を介して、駆動される。又、図示例の駆動輪6は、2輪
タイプよりなるが、1輪タイプ(いわゆる3輪車タイ
プ)のものも可能である。高所作業車1は、このように
なっている。
【0013】《ステアリング装置14について》次に、
このような高所作業車1のステアリング装置14につい
て、図1,図3,図4,図5等を参照して説明する。こ
のステアリング装置14は、ハンドル15と伝達機構1
6とを有してなり、ハンドル15の手動操作に基づき、
伝達機構16を介し駆動輪6を操舵可能となっている。
ハンドル15は、車体2に回動可能に組み付けられてお
り、手動操作される。伝達機構16は、複数のシャフト
17,18,19と、複数のスプロケット20,21,
22,23と、複数のチェーン24,25とを組み合わ
せてなり、ハンドル15の操舵力を駆動輪6へと伝達す
る。
【0014】このようなステアリング装置14につい
て、更に詳述する。まずハンドル15は、図1,図3に
示したように、車体2の前側の一側端部に立設された有
頂有底の角筒状をなすスタンドパッケージ26上に、水
平面において正逆に回動可能に配設されている。そし
て、先端部のグリップを握持することにより、ハンドル
15が手動操作により回動される。ハンドル15の基端
部は、伝達機構16のステアリングシャフト17の上端
に、連結固定されている。ステアリングシャフト17
は、スタンドパッケージ26内に縦に配設されたパイプ
内に、垂直の軸で回動可能に遊貫挿されている。なお、
図3中27はスタンドパッケージであり、このスタンド
パッケージ27は、車体2の前側の他側端部に立設さ
れ、スタンドパッケージ26と類似構造をなす。
【0015】伝達機構16について述べると、車体2前
側の一側端部のステアリングシャフト17の下端には、
第1スプロケット20が水平に連結固定されている。他
方、車体2の後側の一側端部付近には、図1,図4,図
5の(1)図に示したように、垂直の軸で回動可能に中
間シャフト18が配設されている。中間シャフト18の
径大下部には、第2スプロケット21が水平に取り付け
固定されており、中間シャフト18の径小上部には、第
3スプロケット22が水平に取り付け固定されている。
第1スプロケット20とこの第2スプロケット21との
間には、無端状の前段チェーン24が、水平に掛け渡さ
れている。
【0016】更に、この伝達機構16においては、図
1,図4,図5の(1)図に示したように、車体2の後
側中央部には、ターンシャフト19が、垂直の軸で回動
可能に配設されている。ターンシャフト19の上部に
は、第4スプロケット23が水平に取付け固定されてい
る。第3スプロケット22と、この第4スプロケット2
3との間には、無端状の後段チェーン25が、水平に掛
け渡されている。ターンシャフト19は、図5の(1)
図に示したように、下部のハウジング28やその内部の
ベアリングを介し、駆動輪6の駆動軸29に連結されて
いる。駆動軸29には、前述した電動モータ7の介装機
構13のチェーンが、スプロケットにて掛け渡されてい
る(図示せず)。ステアリング装置14は、このように
なっている。
【0017】《補助輪30について》次に、この高所作
業車1の補助輪30について、図1,図4,図5の
(1)図等を参照して説明する。この高所作業車1に
は、更に、補助輪30が設けられている。補助輪30
は、左右対をなし駆動輪6の外側に配設されて接地する
と共に、それぞれ縦のアシストシャフト31およびスプ
リング32を介し、車体2側のフレーム33に取り付け
られている。そして補助輪30は、スプリング32の弾
発力に基づき駆動輪6を常時接地させると共に、駆動輪
6への荷重を分散させて、駆動輪6の接地圧を軽減させ
る。
【0018】このような補助輪30について、更に詳述
する。車体2の後側の左右両側端部下には、それぞれ補
助輪30が配設されており、両補助輪30は左右対をな
し、駆動輪6の外側に位置している。両補助輪30は、
図示例では、それぞれ1本のシングルタイヤつまり固定
・自在キャスターよりなるが、図示例によらず、それぞ
れ2本のダブルタイヤつまり固定・自在キャスターとし
てもよい。そして補助輪30は、それぞれ、縦のアシス
トシャフト31およびアシストシャフト31の上部に外
装された縦のスプリング32を介し、車体2側のフレー
ム33下に取り付けられている。補助輪30は、常時接
地しており、スプリング32は、地面や補助輪30側と
車体2やフレーム33側との間で常時圧縮され、弾発状
態で介装されている。
【0019】そこで、この補助輪30は、次のように機
能する。まずa.補助輪30は、介装されたスプリング
32の弾発力に基づき、駆動輪6を常時接地させる。す
なわち、内側の駆動輪6(例えば左側の駆動輪6)が、
何らかの理由(例えば路面傾斜や左右旋回)に基づき路
面から浮き上がろうとした場合には、反対側の外側の補
助輪30(例えば右側の補助輪30)のスプリング32
が、より圧縮されて強力な弾発力が発生する。そこで、
浮き上がろうとした駆動輪6(左側の駆動輪6)を、強
制的に接地させる下方への力がフレーム33を介して働
き、駆動輪6(左側の駆動輪6)の浮き上がりは回避さ
れる。補助輪30は、まずこのように、駆動輪6を常時
接地せしめるべく機能する。次にb.補助輪30は、駆
動輪6への荷重を分散させる。すなわち、接地した駆動
輪6とその外側に配設された補助輪30にて、フレーム
33を介して加わる車体2側の荷重が、略2分され分散
される。補助輪30は、このように駆動輪6に加わる荷
重を分散させるべく機能する。そしてc.補助輪30
は、駆動輪6の接地圧を軽減させる。すなわち、このよ
うに駆動輪6に加わる荷重が補助輪30へと分散される
ので、その分、駆動輪6の接地圧が軽減される。補助輪
30は、このように駆動輪6の接地圧を軽減されせべく
機能する。補助輪30は、このようになっている。
【0020】《その他》図4更には図1において、34
はアイドラースプロケットである。このアイドラースプ
ロケット34は、車体2の前後方向に移動可能,固定可
能であり、もって、前段チェーン24に常時テンション
を付与し、前段チェーン24が第1スプロケット20や
第2スプロケット21から外れないように、その左右位
置が調節可能となっている。又、前述した中間シャフト
18も、車体2の左右方向に移動可能,固定可能であ
り、もって、上述したアイドラースプロケット34と同
様に、前段チェーン24に常時テンションを付与し、そ
の外れを防止すべく、その前後位置が調節可能となって
いる。なお、35はアイドラースプロケットであり、こ
のアイドラースプロケット35は、前段チェーン24に
伝達された回転を、逆回転させるべく機能する。ところ
で、前述したハンドル15の回転と、駆動輪6の旋回比
率とは、例えば16:1程度に設定される。アイドラー
スプロケット34等は、このようになっている。
【0021】《作用等について》本発明は、以上説明し
たように構成されている。そこで以下のようになる。 まず、この高所作業車1は、駆動輪6が電動モータ7
にて正逆駆動されることにより、自由輪5も従動して、
前進後退して自走する。これと共に、車体2上に搭載さ
れた作業台3が、適宜必要に応じ昇降機構4にて昇降さ
れて、作業台3上から高所作業が行われる(図1,図2
を参照)。 そして走行に際し、操舵は次のように行われる。まず
手動操作により、ハンドル15を正逆に回動することに
より、複数のシャフト17,18,19、スプロケット
20,21,22、チェーン24,25等を組み合わせ
た伝達機構16を介し、ハンドル15の操舵力が、駆動
輪6へと伝達される。もって、駆動輪6が操舵され、駆
動輪6の向きが、ニュートラル位置から左旋回位置や右
旋回位置に変位する(図1,図3,図4,図5の(1)
図等を参照)。
【0022】すなわち、ハンドル15にて入力された操
舵力は、→ステアリングシャフト17を介し第1スプロ
ケット20に伝達さえた後、→前段チェーン24を介
し、第2スプロケット21に伝達される。→そして、第
2スプロケット21に伝達された操舵力は、中間シャフ
ト18を介し、第3スプロケット22に伝達された後、
→後段チェーン25を介し、第4スプロケット23に伝
達される。→そして、ターンシャフト19を介し駆動輪
6へと伝達され、→もって、駆動輪6が操舵される。 なお、駆動輪6の外側には補助輪30が、左右対をな
し接地して配設されている。そして補助輪30は、縦の
アシストシャフト31およびスプリング32を介し、車
体2側のフレーム33に取り付けられている。もって、
介装されたスプリング32の弾発力に基づき、駆動輪6
を常時確実に接地させると共に、接地した駆動輪6への
車体2側からの荷重を分散させて、駆動輪6の接地圧
を、軽減させる(図4,図5の(1)図等を参照)。
【0023】さてそこで、この高所作業車1にあって
は、次の第1,第2,第3のようになる。第1に、この
高所作業車1では、手動操作に基づき駆動輪6の操舵を
行う、ステアリング装置14を採用してなる。もって、
このステアリング装置14は、ハンドル15と、シャフ
ト17,18,19、スプロケット20,21,22,
23、チェーン24,25等の伝達機構16と、から構
成されており、構成が簡単である。つまり、操舵専用の
電気式や油圧式のモータ,シリンダ,その付帯設備等を
使用しないので、その分、構成が簡略化されている。
【0024】第2に、この高所作業車1では、ステアリ
ング装置14により手動操作にて操舵される駆動輪6に
ついて、その外側に、左右対をなす補助輪30が配設さ
れている。この補助輪30は、スプリング32等を介し
車体2側に取り付けられており、駆動輪6を常時確実に
接地させると共に、駆動輪6への荷重を補助輪30へと
分散させ、その分だけ駆動輪6の接地圧を軽減させる。
そこで、操舵のためハンドル15を手動操作する手動力
も、アシストされて軽減され、比較的小さな操舵力によ
り、駆動輪6を操舵することが出来るようになる。つま
り、このステアリング装置14は、手動操作にて駆動輪
6を操舵する方式を採用したにもかかわらず、過大な操
舵力が要求されず、比較的小さな操舵力にて操舵可能で
ある。
【0025】第3に、この高所作業車1では、左右対を
なす補助輪30が、後側の左右両側端部に配設され、も
って、後側の中央部付近の駆動輪6の外側に、それぞれ
接地して配設されている。そこで、この高所作業車1
は、自由輪5や駆動輪6に加え、このような補助輪30
の分だけ、車体2全体の支点の数が増加している。図示
例では、4点支持ではなく6点支持となっている。更に
駆動輪6は、スプリング32付きの補助輪30にて、常
時確実に接地せしめられており、浮き上がることなく確
実に車体2全体の支点となっている。高所作業車1は、
昇降する作業台3やその昇降機構4等を搭載しており、
重心が高くしかも偏り易いが、このように支点が増加
し、もって全体的なつり合い・平衡・バランスが向上し
ているので、荷重モーメントにより転倒する危険が防止
される。
【0026】《図5の(2)図の例について》ここで、
図5の(2)図に示した例について、説明しておく。前
述したように補助輪30は、縦のアシストシャフト31
およびスプリング32を介し、車体2側のフレーム33
に取り付けられている。そして、図5の(2)図に示し
た例では、途中に、所定のストッパ段部36や上下間隔
37が形成された構成よりなり、もってこの面からも、
この高所作業車1は転倒の危険が防止されている。
【0027】これらについて、更に詳述する。まず、図
5の(2)図に示した例の構成について述べる。縦のア
シストシャフト31は、補助輪30上に連結固定された
下位の大径下部38と、中位の中径中部39と、上位の
小径上部40とが、一体設されてなる。他方、上位のフ
レーム33側には、ブラケットたる筒部材41が縦に取
り付け固定されており、この筒部材41は、有頂かつ下
面が開放された円筒状をなす。この筒部材41内の空間
には、アシストシャフト31の小径上部40と中径中部
39とが、下側から挿入されている。小径上部40の上
部分は、筒部材41の頂面に形成された貫通穴42に対
し、上下動可能に貫挿されており、筒部材41上に突出
して、抜け防止用のストッパ43が止着されている。筒
部材41内の小径上部40の外側面には、スプリング3
2が外装されている。そしてスプリング32は、筒部材
41の頂面下と中径中部39上との間に、弾発状態で介
装されている。アシストシャフト31の中径中部39の
外径は、筒部材41内径に見合った寸法よりなり、中径
中部39は、筒部材41内に上下に摺動可能に密挿入さ
れている。中径中部39の下部分は、通常は外部に露出
している。つまり図示したように、筒部材41の下端
と、アシストシャフト31の大径下部38との間には、
通常、上下間隔37が形成されており、大径下部38の
上端面外周つまり中径中部39との連接箇所外側が、ス
トッパ段部36となっている。図5の(2)図に示した
例は、このように構成されている。
【0028】そこで、この図5の(2)図に示した例
は、次のように機能,作用し、もって転倒防止の利点を
発揮する。 常時においては、図示したように、圧縮されたスプリ
ング32の下方への弾発力に基づき、筒部材41下端
と、アシストシャフト31の大径下部38のストッパ段
部36との間には、上下間隔37が形成されている。 この状態から、高所作業車1が何らかの理由により左
右のいずれかに傾き、傾きの下側となった補助輪30側
について、荷重が偏り集中した場合については、次のよ
うになる。 この場合は、傾きの下側となった補助輪30側のスプ
リング32が、偏り集中した荷重により更に一段と圧縮
されるが、これに伴い上下間隔37が解消されていき、
やがて筒部材41下端にストッパ段部36が下側から当
接することにより、それ以上の高所作業車1の左右いず
れかへの傾き過ぎは、回避される。 つまり、傾きの下側のスプリング32が、それ以上圧
縮されることは無くなり、高所作業車1は、下側から順
に、補助輪30,大径下部38,(ストッパ段部36と
当接した筒部材41下端),筒部材41,フレーム3
3、等にて略固定的に支持される。 もって、高所作業車1がそれ以上、左右いずれかへ向
け、より一段と傾き過ぎることは無くなる。すなわち通
常は、スプリング32がより圧縮されることにより、高
所作業車1は、左右いずれかへより傾いて行くが、一定
以上の傾き過ぎは、このようにして阻止される。図5の
(2)図に示した例にあっては、このようにして、高所
作業車1が左右に傾き過ぎて、転倒してしまう危険は防
止される。この面からも、この高所作業車1は、転倒の
危険が防止されるようになっている。図5の(2)図の
例については、このようになっている。
【0029】
【発明の効果】《本発明の特徴》本発明に係る高所作業
車は、以上説明したように、手動操作に基づき駆動輪を
操舵するようにしたこと、および、駆動輪の外側に所定
の補助輪を設けたこと、を特徴とする。そこで本発明
は、次の第1,第2,第3の効果を発揮する。
【0030】《第1の効果について》第1に、重量が軽
減されると共に、コストダウンが実現される。すなわ
ち、この高所作業車は、手動操作に基づき操舵を行うス
テアリング装置を採用してなる。もって、前述したこの
種従来例、つまり操舵専用のモータ,シリンダ,その付
帯設備等を用いたステアリング装置を採用していたこの
種従来例に比し、これらを使用しない分だけ、構成が簡
略化される。そこで、車輌重量が大きく軽減されると共
に、コストダウンにも寄与する。特に、この種の高所作
業車は、小型軽量であることを特徴とし、エレベーター
で運ばれたり、建築現場で仮りの床板上を走行すること
も多く、重量軽減の利点は大なるものがある。
【0031】《第2の効果について》第2に、操舵のた
めの手動操作も、スムーズに行われる。すなわち、この
高所作業車は、補助輪が設けられているので、駆動輪に
かかる荷重が分散され、接地圧が軽減される。そこで、
駆動輪をハンドルで手動操作する方式を採用したにもか
かわらず、比較的小さな操舵力で操舵することができ、
スムーズな操舵が実現される。
【0032】《第3の効果について》第3に、安定性も
向上する。すなわち、この高所作業車は、補助輪が設け
られているので、その分だけ支点が増加している。この
種の高所作業車は、小型軽量であるにもかかわらず、昇
降する作業台等を搭載しており、重心が高くしかも偏り
易いが、このように支点が増加しており、つり合い・平
衡・バランスが向上しているので、前述したこの種従来
例に比し、荷重モーメントにより転倒する危険が回避さ
れ、走行安定性に優れている。このように、この種従来
例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮す
る効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高所作業車について、発明の実施
の形態の説明に供する、側面図である。
【図2】同発明の実施の形態の説明に供し、昇降機構が
伸長状態の側面概略図である。
【図3】同発明の実施の形態の説明に供し、正面図であ
る。
【図4】同発明の実施の形態の説明に供し、底面図であ
る。
【図5】同発明の実施の形態の説明に供し、(1)図
は、背面図であり、(1)図は、その要部拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 高所作業車 2 車体 3 作業台 5 自由輪 6 駆動輪 7 電動モータ 14 ステアリング装置 15 ハンドル 16 伝達機構 17 ステアリングシャフト(シャフト) 18 中間シャフト(シャフト) 19 ターンシャフト(シャフト) 20 第1スプロケット(スプロケット) 21 第2スプロケット(スプロケット) 22 第3スプロケット(スプロケット) 23 第4スプロケット(スプロケット) 24 前段チェーン(チェーン) 25 後段チェーン(チェーン) 30 補助輪 31 アシストシャフト 32 スプリング

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体上に作業台が昇降可能に搭載される
    と共に、自走可能な高所作業車であって、 該車体の前後の一方側に配設された左右一対の自由輪
    と、該車体の前後の他方側に配設された駆動輪と、手動
    操作されるハンドルと、を有してなり、該ハンドルの手
    動操作に基づき、伝達機構を介し該駆動輪が操舵可能と
    なっていること、を特徴とする高所作業車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した高所作業車におい
    て、該駆動輪は、電動モータにより駆動され、該ハンド
    ルは、該車体に回動可能に組み付けられており、該伝達
    機構は、複数のシャフト,スプロケット,チェーンを組
    み合わせてなり、該ハンドルの操舵力を該駆動輪へと伝
    達すること、を特徴とする高所作業車。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載した高所作業車におい
    て、更に、補助輪が設けられており、 該補助輪は、左右対をなし、該駆動輪の外側に配設され
    て接地すると共に、それぞれ縦のアシストシャフトおよ
    びスプリングを介し該車体側に取り付けられており、該
    スプリングの弾発力に基づき該駆動輪を常時接地させる
    と共に、該駆動輪への荷重を分散させて該駆動輪の接地
    圧を軽減させること、を特徴とする高所作業車。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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