JP2003117768A - オイルミスト供給装置、そのオイルミスト供給装置を用いた加工機械および加工方法 - Google Patents

オイルミスト供給装置、そのオイルミスト供給装置を用いた加工機械および加工方法

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JP2003117768A
JP2003117768A JP2001306676A JP2001306676A JP2003117768A JP 2003117768 A JP2003117768 A JP 2003117768A JP 2001306676 A JP2001306676 A JP 2001306676A JP 2001306676 A JP2001306676 A JP 2001306676A JP 2003117768 A JP2003117768 A JP 2003117768A
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compressed air
oil mist
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mist supply
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JP2001306676A
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Masato Shiozaki
正人 塩崎
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Shibaura Machine Co Ltd
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Toshiba Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加工、組立が容易で、潤滑効果とともに、冷
却効果が得られるオイルミスト供給装置、そのオイルミ
スト供給装置を用いた加工機械、および、加工方法を提
供する。 【解決手段】 圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段3
2と、この圧縮空気供給手段によって供給される圧縮空
気を導入し、オイルをミスト状に生成するオイルミスト
形成手段33と、このオイルミスト形成手段によって生
成されたオイルミストを含んだ圧縮空気を所定の噴出部
位まで導く配管手段34と、この配管手段の先端に設け
られたノズル手段35とを備える。ノズル手段は、オイ
ルミストを含んだ圧縮空気を導入する導入口と、この導
入口に連通され圧縮空気を噴出する噴出口とを備え、噴
出口は導入口より小さく、直径が0.5mm以上でかつ
1.5mm以下に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切削工具による切
削加工位置へオイルミストを吹き付けるオイルミスト供
給装置、そのオイルミスト供給装置を用いた加工機械お
よび加工方法に関する。
【0002】
【背景技術】従来、マシニングセンタなどの工作機械に
おける切削加工においては、冷却や潤滑を目的として、
切削工具による切削加工位置に向けて、エアー、オイル
ミストエアー(オイルを霧状にしてエアー内に混在させ
たもの)、クーラント液などを吹き付けることが行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エアーやオイ
ルミストエアーを吹き付けるものは、比較的構造が簡単
であるという利点があるものの、冷却効果が低いという
欠点がある。また、クーラント液の吹き付けは、冷却効
果は高いが、吹き付けられたクーラント液の回収、切り
粉の分離など装置自体が複雑化するという欠点がある。
【0004】そこで、本出願人は、先に、このような課
題を解決できる冷却ノズル、その冷却ノズルを用いた冷
却装置、その冷却装置を用いた加工機械および加工方法
を提案した(特開2000ー136982号公報参
照)。これは、先端部がテーパ孔状になったノズル本体
に、外パイプおよび内パイプを有する二重筒構造の導管
を接続し、外パイプによって冷却ノズルと圧縮空気源と
を接続するとともに、内パイプの基端側にオイル滴下装
置を接続し、かつ、先端側をノズル本体内に臨ませた構
成である。オイル滴下装置から滴下されたオイルは、内
パイプ内を通ってその先端まで達する。すると、そのオ
イルは、内パイプと外パイプとの間の流路を流れる圧縮
空気によって霧状となって圧縮空気とともに、先端開口
から吹き出される。このとき、圧縮空気は、急激に減圧
されるため、温度が低下される。従って、潤滑効果に加
え、冷却効果も期待できる。
【0005】ところが、上述したような構成では、ノズ
ル本体に、外パイプおよび内パイプを有する二重筒構造
の導管を接続し、内パイプの先端側をノズル本体内に臨
ませなければならないから、加工、組立が困難なうえ、
構造も複雑化するという課題がある。
【0006】本発明の目的は、このような課題を解決す
べくなされたもので、加工、組立が容易で、潤滑効果と
ともに、冷却効果が得られるオイルミスト供給装置、そ
のオイルミスト供給装置を用いた加工機械、および、加
工方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のオイルミスト供
給装置、そのオイルミスト供給装置を用いた加工機械お
よび加工方法は、上記目的を達成するため、次の構成を
採用する。請求項1に記載の発明(オイルミスト供給装
置)は、圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段と、この
圧縮空気供給手段によって供給される圧縮空気を導入
し、オイルをミスト状に生成するオイルミスト形成手段
と、このオイルミスト形成手段によって生成されたオイ
ルミストを含んだ圧縮空気を所定の噴出部位まで導く配
管手段と、この配管手段の先端に設けられたノズル手段
とを備え、前記ノズル手段は、オイルミストを含んだ圧
縮空気を導入する導入口と、この導入口に連通され圧縮
空気を噴出する噴出口とを備え、噴出口は導入口より小
さく、直径が0.5mm以上でかつ1.5mm以下に形
成されていることを特徴とする。ここで、噴出口の直径
は、0.5〜1.5mm、好ましくは、0.8〜1.2
mmがよい。このオイルミスト供給装置によれば、圧縮
空気供給手段からの圧縮空気がオイルミスト形成手段に
導入されると、オイルミスト形成手段によって、オイル
がミスト状に生成される。ここで生成されたオイルミス
トを含んだ圧縮空気は、配管手段を通じて所定の噴出部
位まで導かれたのち、ノズル手段の先端噴出口から噴出
される。このとき、ノズル手段の噴出口は導入口より小
さく、直径が0.5mm以上でかつ2mm以下に形成さ
れているから、オイルミストを含んだ圧縮空気は、先端
噴出口から噴出されるとき、急激に減圧されるため、温
度が低下する。従って、潤滑効果とともに、冷却効果が
得られる。しかも、構成的には、従来のような二重筒構
造の導管を必要としないため、加工や組立も容易にでき
る。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のオイルミスト供給装置において、前記噴出口から噴出
される圧縮空気の流速が略マッハの流速になるような絞
り部が構成されていることを特徴とする。ここで、圧縮
空気の流速が略マッハの流速とは、200m/sec〜4
00m/secの範囲を含む。このオイルミスト供給装置
によれば、噴出口から噴出される圧縮空気の流速が略マ
ッハの流速になるような絞り部が構成されているから、
ノズル手段に導入されたオイルミストを含む圧縮空気
は、噴出口から噴出されるとき、急激に減圧されるた
め、温度が低下される。たとえば、導入口側に導入され
た空気圧と噴出口側から噴出される空気圧との差圧が略
1気圧、具体的には、0.7〜1.2気圧程度で、か
つ、噴出口から噴出される圧縮空気の流速が略マッハの
流速になるように構成されていた場合、圧縮空気の温度
は約20℃前後低下する。従って、特別に冷却装置を設
けることなく、簡単な構成で、高い冷却効果を得ること
ができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載のオイルミスト供給装置において、前記
オイルミスト形成手段は、ルブリケータによって形成さ
れていることを特徴とする。このオイルミスト供給装置
によれば、市販のルブリケータを利用して、オイルをミ
スト状に形成できるから、安価に構成できる。
【0010】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載のオイルミスト供給装置におい
て、前記配管手段は、少なくとも先端部分が任意の形状
に屈曲可能でかつその屈曲状態を保持可能なフレキシブ
ルチューブによって形成されていることを特徴とする。
このオイルミスト供給装置によれば、配管手段の少なく
とも先端部分がフレキシブルチューブによって形成され
ているから、ノズル手段を所望の位置、姿勢に向けるこ
とができる。従って、加工機械の工具とワークとの加工
部位にオイルミストを含む圧縮空気を噴射して、冷却効
果と潤滑効果を同時に発揮させることができる。
【0011】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
のオイルミスト供給装置において、前記フレキシブルチ
ューブの基端部には、マグネットスタンドが設けられて
いることを特徴とする。このオイルミスト供給装置によ
れば、マグネットスタンドを利用してフレキシブルチュ
ーブを任意の位置に固定することができるから、ノズル
手段を所望の位置、姿勢に向けた状態に保持できる。
【0012】請求項6に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のオイルミスト供給装置を用いた
加工機械であって、前記ノズル手段が工具とワークとの
加工位置に向けて配置されていることを特徴とする。こ
の加工機械によれば、工具とワークとの加工位置に向け
て、冷却されたオイルミストを含む圧縮空気が吹き付け
られているから、工具とワークとの間の発熱を抑えるこ
とができ、加工面を良好にかつ高精度に加工できる。
【0013】請求項7に記載の発明は、請求項6に記載
の加工機械において、前記オイルミスト供給装置のオイ
ルミスト形成手段は、オイルを収容したオイル収容容器
と、このオイル収容容器内のオイルを内部に導入された
圧縮空気の流れの中に滴下する滴下手段と、前記オイル
収容容器内のオイルレベルを検出するレベル検出手段と
を含み構成され、前記レベル検出手段からの検出信号に
基づいて、収容オイルレベルが予め設定した補充レベル
に達したこと、および、収容オイルレベルが予め設定し
た満杯レベルに足したことの少なくとも一方を検出する
制御手段を備えることを特徴とする。この加工機械によ
れば、オイル収容容器内のオイルレベルを検出するレベ
ル検出手段からの検出信号に基づいて、収容オイルレベ
ルが予め設定した補充レベルに達したこと、および、収
容オイルレベルが予め設定した満杯レベルに足したこと
の少なくとも一方が検出されるから、その検出信号を基
にオイルの補充動作、その補充動作の停止を指令、制御
できる。また、収容オイルレベルが予め設定した補充レ
ベルに達したときに、アラームをならすなどして、補充
を促すことができる。
【0014】請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のオイルミスト供給装置を用いた
加工方法であって、前記ノズル手段からの圧縮空気を工
具とワークとの加工位置に向けて吹出しながら加工を行
うことを特徴とする。この加工方法によれば、前記加工
機械と同様に、工具とワークとの加工位置に向けて、冷
却されたオイルミストを含む圧縮空気が吹き付けられて
いるから、工具とワークとの間の発熱を抑えることがで
き、加工面を良好にかつ高精度に加工できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の冷却装置を用いた
NC加工機械を示す斜視図である。同図に示すように、
本実施形態に係るNC加工機械は、NC装置により制御
される工作機械であって、ベース1と、このベース1上
に設置された機械本体11と、この機械本体11の駆動
を制御するNC装置61とを備える。
【0016】機械本体11は、ベース1の上面にレベラ
などを介して据え付けられたベッド12と、このベッド
12の上面に前後方向(Y軸方向)へ移動可能に設けら
れたテーブル13と、ベッド12の両側に立設された一
対のコラム14,15と、この両コラム14,15の上
部間に掛け渡されたクロスレール16と、このクロスレ
ール16に沿って左右方向(X軸方向)へ移動可能に設
けられたスライダ17と、このスライダ17に上下方向
(Z軸方向)へ昇降可能に設けられたスピンドルヘッド
18と、コラム14,15間の前面部を覆うように設け
られ内部が透視可能でかつ上端を支点として上下方向へ
開閉可能なスプラッシュガード19とから構成されてい
る。
【0017】ベッド12には、テーブル13を案内する
ガイド(図示省略)とともに、テーブル13をY軸方向
へ移動させるY軸駆動機構21が設けられている。Y軸
駆動機構21としては、モータと、そのモータによって
回転する送りねじ軸とからなる送りねじ機構が用いられ
ている。クロスレール16には、スライダ17を移動可
能に案内する2本のガイドレール23が設けられている
とともに、スライダ17をX軸方向へ移動させるX軸駆
動機構24が設けられている。
【0018】スライダ17には、スピンドルヘッド18
をZ軸方向へ案内するガイド(図示省略)とともに、ス
ピンドルヘッド18をZ軸方向へ昇降させるZ軸駆動機
構25が設けられている。これらの駆動機構24,25
についても、Y軸駆動機構21と同様に、モータと、そ
のモータによって回転する送りねじ軸とからなる送りね
じ機構が用いられている。スピンドルヘッド18は、空
気軸受スピンドルヘッドによって構成されている。スピ
ンドルヘッド18のスピンドルには工具Tが取り付けら
れ、この工具Tの先端に向けて、つまり、工具Tとワー
クとの加工位置に向けて、オイルミストを含む圧縮空気
を噴出するオイルミスト供給装置31が設けられてい
る。
【0019】オイルミスト供給装置31は、図2に示す
ように、圧縮空気を供給するコンプレッサなどの圧縮空
気供給手段32と、この圧縮空気供給手段32によって
供給される圧縮空気を開閉弁38を介して導入し、オイ
ルをミスト状に生成するオイルミスト形成手段33と、
このオイルミスト形成手段33によって生成されたオイ
ルミストを含んだ圧縮空気を所定の噴出部位まで導く配
管手段34と、この配管手段34の先端に設けられたノ
ズル手段35と、オイルミスト形成手段33に開閉弁3
6を介して接続されオイルミスト形成手段33内にオイ
ルを補充するためのオイルタンク37とを備える。
【0020】オイルミスト形成手段33は、ルブリケー
タ41によって形成されている。ルブリケータ41は、
図3に示すように、オイルを収容したオイル収容容器4
2と、このオイル収容容器42の上部に螺合され内部に
圧縮空気供給手段32からの圧縮空気を流通させる流路
43を有する本体44と、この本体44に設けられオイ
ル収容容器42内のオイルを前記流路43を流れる圧縮
空気中に滴下する滴下手段45と、オイル収容容器42
内のオイルレベルを検出するレベル検出手段46とを含
み構成されている。ここで、滴下手段45は、公知の機
構のものが利用されている。レベル検出手段46は、た
とえば、反射式赤外線センサなどによって構成されてい
るが、フロート式の検出スイッチなどオイルレベルを検
出できるものであれば、どのようなものでもよい。
【0021】配管手段34は、少なくとも先端部分が任
意の形状に屈曲可能でかつその屈曲状態を保持可能なフ
レキシブルチューブ51によって形成されている。フレ
キシブルチューブ51の基端部には、オイルミストを含
んだ圧縮空気の流通を制御する開閉弁52と、マグネッ
トスタンド53とが設けられている。
【0022】ノズル手段35は、図4に示すように、オ
イルミストを含んだ圧縮空気を導入する導入口55と、
この導入口55にテーパ孔56を介して連通され圧縮空
気を噴出する噴出口57とを備える。テーパ孔56は、
導入口55から噴出口57に向かって内径が次第に小さ
く形成されている。従って、噴出口57の径は導入口5
5の径より小さく形成され、直径Dが0.5mm以上で
かつ1.5mm以下、具体的には約1mm程度に形成さ
れている。ここで、導入口55側の空気圧と噴出口57
側の空気圧との圧力差が一定の条件(たとえば、1気圧
差の条件)において、噴出口57から噴出される圧縮空
気の流速vが略マッハの流速になるように構成されてい
る。つまり、絞り部としてのテーパ孔56によって、噴
出口57から噴出される圧縮空気の流速vが略マッハの
流速になるように構成されている。
【0023】次に、本実施形態の作用を説明する。ワー
クの加工にあたっては、NC装置61からの指令によっ
て、テーブル13とスピンドルヘッド18とをX,Y,
Z軸方向へ相対移動させながら、主軸に装着された回転
工具Tによってワークを加工する。つまり、テーブル1
3をY軸駆動機構21を介してY方向へ、スピンドルヘ
ッド18をX軸駆動機構24およびZ軸駆動機構25を
介してXおよびZ軸方向へそれぞれ移動させながら、主
軸に装着された回転工具Tによってワークを加工する。
【0024】この加工時においては、オイルミスト供給
装置31のノズル手段35からオイルミストを含んだ圧
縮空気が、工具Tとワークとの加工部位に向けて噴出さ
れる。いま、圧縮空気供給手段32からの圧縮空気がル
ブリケータ41に導入されると、ルブリケータ41で
は、導入された圧縮空気圧によって内部のオイルが圧縮
空気の流れの中に滴下され、その結果、オイルがミスト
状に生成される。このオイルミストを含んだ圧縮空気
は、配管手段34を通じてノズル手段35から噴出され
る。つまり、工具Tとワークとの加工部位に向けて略マ
ッハの速度で吹き出される。このとき、圧縮空気の温度
が低下される。
【0025】たとえば、導入口55側の空気圧が5気
圧、噴出口57側の空気圧が4気圧の場合、つまり、差
圧が1気圧の場合、圧縮空気の温度は約20℃低下す
る。従って、簡単な構成で、高い冷却効果を得ることが
できる。これが、工具Tとワークとの加工部位に向けて
噴出される結果、これらを効果的に冷却できる。しか
も、噴出口57から噴出された圧縮空気中には、オイル
ミストが混在しているから、冷却効果に加え、潤滑性の
効果をも併せて持たせることができる。
【0026】従って、本実施形態によれば、圧縮空気を
導入してオイルをミスト状に生成するオイルミスト形成
手段33と、このオイルミストを含む圧縮空気を所定位
置まで導く配管手段34と、配管手段34の先端に設け
られたノズル手段35とから構成したので、従来のよう
な二重筒構造の導管を必要としないため、加工や組立も
容易にできる。しかも、ノズル手段35の噴出口57は
導入口55より小さく、直径が0.5mm以上でかつ2
mm以下に形成されているから、オイルミストを含んだ
圧縮空気は、先端の噴出口57から噴出されるとき、急
激に減圧されるため、温度が低下する。従って、潤滑効
果とともに、冷却効果が得られる。とくに、噴出口57
から噴出される圧縮空気の流速が略マッハの流速になる
ように構成されているから、オイルミストを含む圧縮空
気の温度は大幅に低下する。従って、特別に冷却装置を
設けることなく、簡単な構成で、高い冷却効果を得るこ
とができる。
【0027】オイルミスト形成手段33として、ルブリ
ケータ41を用いたので、市販のルブリケータを利用し
て、オイルをミスト状に形成できるから安価に構成でき
る。配管手段34の先端部分がフレキシブルチューブ5
1によって形成されているから、ノズル手段35を所望
の位置、姿勢に向けることができる。従って、加工機械
の工具とワークとの加工部位にオイルミストを含む圧縮
空気を噴射して、冷却効果と潤滑効果を同時に発揮させ
ることができる。
【0028】フレキシブルチューブ51の基端部には、
マグネットスタンド53が設けられているから、マグネ
ットスタンド53を利用してフレキシブルチューブ51
を任意の位置に固定することができる。よって、ノズル
手段35を所望の位置、姿勢に向けるた状態に保持でき
る。
【0029】このようなオイルミスト供給装置31を用
いた加工機械、加工方法によれば、工具とワークとの加
工位置に向けて、オイルミストを含みかつ冷却された圧
縮空気が吹き付けられているから、工具とワークとの間
の発熱を抑えることができ、加工面を良好にかつ高精度
に加工できる。
【0030】なお、前記実施形態では、開閉弁36,3
8,52の開閉を手動で行うようにしたが、図5に示す
ように、NC装置61からの指令、たとえば、Mコード
などでコントロールするようにしてもよい。ここで、N
C装置61は、入力部62,63と、出力部64〜70
と、制御手段としてのCPU71と、図示省略のメモリ
とを備える。入力部62にはワークの加工プログラム
が、入力部63にはルブリケータ41のレベル検出手段
46からの検出信号が、それぞれ入力されている。出力
部64,65,66,67には、X軸駆動機構24、Y
軸駆動機構21、Z軸駆動機構25およびスピンドルヘ
ッド18がそれぞれ接続されている。出力部68には開
閉弁52が、出力部69には開閉弁36が、出力部70
には開閉弁38がそれぞれ接続されている。
【0031】CPU71は、加工プログラムを解読しつ
つ、一時的に格納が必要なデータをメモリの領域にスト
アするとともに、解読した加工プログラムに基づいて動
作指令を算出し、これに基づく制御信号を機械本体11
へ与える。これにより、各駆動機構24,21,25お
よびスピンドルヘッド18が駆動される。また、オイル
ミスト供給装置31のレベル検出手段46からの検出信
号に基づいて、収容オイルレベルが予め設定した補充レ
ベルに達したことを検出したとき、開閉弁36を開き、
オイルタンク37のオイルをルブリケータ41に補充さ
せる一方、レベル検出手段46からの検出信号に基づい
て、収容オイルレベルが予め設定した満杯レベルに足し
たことを検出したとき、開閉弁36を閉じ、オイルタン
ク37からのオイルの補充動作を停止させる。また、開
閉弁52を開閉して、オイルミストを含む圧縮空気の供
給、停止を制御する。
【0032】このようにすれば、オイル収容容器42内
のオイルレベルを検出するレベル検出手段46からの検
出信号に基づいて、収容オイルレベルが予め設定した補
充レベルに達したこと、および、収容オイルレベルが予
め設定した満杯レベルに足したことが検出されるから、
その検出信号を基にオイルの補充動作、その補充動作の
停止を制御できる。
【0033】また、前記実施形態では、ルブリケータ4
1内のオイルが予め設定した補充レベルに達したことを
検出したとき、開閉弁36を開き、オイルタンク37の
オイルをルブリケータ41に補充させるようにしたが、
作業者が補充するようにしてもよい。その際、収容オイ
ルレベルが予め設定した補充レベルに達したときに、ア
ラームをならすなどして、補充を促すようにしてもよ
い。また、前記実施形態では、NC装置61によって、
開閉弁52の開閉を制御するようにしたが、これも手動
あるいは半手動で行うようにしてもよい。
【0034】また、前記実施形態では、スピンドルヘッ
ド18をXおよびZ軸方向へ、また、テーブル13をY
軸方向へ移動自在に構成したが、これに限らず、回転工
具TとワークWとが三次元方向(X,Y,Z軸方向)へ
相対移動可能であれば、どのような構成でもよい。ま
た、スピンドルヘッド18を、主軸を空気軸受で回転可
能に支承した空気軸受スピンドルヘッドとしたが、必ず
しも、これに限られるものではなく、主軸を非接触軸受
で回転可能に支承したスピンドルヘッドであればよい。
たとえば、主軸を磁気軸受などで回転可能に支承したス
ピンドルヘッドでもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明のオイルミスト供給装置、そのオ
イルミスト供給装置を用いた加工機械、および、加工方
法によれば、加工、組立が容易で、潤滑効果とともに、
冷却効果が得られるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工機械の一実施形態を示す斜視
図である。
【図2】同上実施形態におけるオイルミスト供給装置を
示す図である。
【図3】同上実施形態におけるルブリケータを示す図で
ある。
【図4】同上実施形態におけるノズル手段を示す図であ
る。
【図5】本発明の別実施形態におけるNC装置およびそ
の周辺要素を示すブロック図である。
【符号の説明】
31 オイルミスト供給手段 32 圧縮空気供給手段 33 オイルミスト形成手段 34 配管手段 35 ノズル手段 41 ルブリケータ 42 オイル収容容器 43 流路 46 レベル検出手段 51 フレキシブルチューブ 52 開閉弁 53 マグネットスタンド 55 導入口 57 噴出口 61 NC装置 71 CPU(制御手段)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮空気を供給する圧縮空気供給手段
    と、この圧縮空気供給手段によって供給される圧縮空気
    を導入し、オイルをミスト状に生成するオイルミスト形
    成手段と、このオイルミスト形成手段によって生成され
    たオイルミストを含んだ圧縮空気を所定の噴出部位まで
    導く配管手段と、この配管手段の先端に設けられたノズ
    ル手段とを備え、 前記ノズル手段は、オイルミストを含んだ圧縮空気を導
    入する導入口と、この導入口に連通され圧縮空気を噴出
    する噴出口とを備え、噴出口は導入口より小さく、直径
    が0.5mm以上でかつ1.5mm以下に形成されてい
    ることを特徴とするオイルミスト供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオイルミスト供給装置
    において、 前記噴出口から噴出される圧縮空気の流速が略マッハの
    流速になるような絞り部が構成されていることを特徴と
    するオイルミスト供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載のオイル
    ミスト供給装置において、 前記オイルミスト形成手段は、ルブリケータによって形
    成されていることを特徴とするオイルミスト供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    オイルミスト供給装置において、 前記配管手段は、少なくとも先端部分が任意の形状に屈
    曲可能でかつその屈曲状態を保持可能なフレキシブルチ
    ューブによって形成されていることを特徴とするオイル
    ミスト供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のオイルミスト供給装置
    において、 前記フレキシブルチューブの基端部には、マグネットス
    タンドが設けられていることを特徴とするオイルミスト
    供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    オイルミスト供給装置を用いた加工機械であって、 前記ノズル手段が工具とワークとの加工位置に向けて配
    置されていることを特徴とする加工機械。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の加工機械において、 前記オイルミスト供給装置のオイルミスト形成手段は、
    オイルを収容したオイル収容容器と、このオイル収容容
    器内のオイルを内部に導入された圧縮空気の流れの中に
    滴下する滴下手段と、前記オイル収容容器内のオイルレ
    ベルを検出するレベル検出手段とを含み構成され、 前記レベル検出手段からの検出信号に基づいて、収容オ
    イルレベルが予め設定した補充レベルに達したこと、お
    よび、収容オイルレベルが予め設定した満杯レベルに足
    したことの少なくとも一方を検出する制御手段を備える
    ことを特徴とする加工機械。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の
    オイルミスト供給装置を用いた加工方法であって、 前記ノズル手段からの圧縮空気を工具とワークとの加工
    位置に向けて吹出しながら加工を行うことを特徴とする
    加工方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007508930A (ja) * 2003-10-21 2007-04-12 ビエロマティク ロイゼ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディトゲゼルシャフト エアロゾル生成装置とインジェクターユニット
CN106424869A (zh) * 2016-11-30 2017-02-22 深圳天珑无线科技有限公司 零件方法
KR200483584Y1 (ko) * 2015-12-31 2017-05-31 이길훈 공작기계용 절삭유 공급기
CN114435331A (zh) * 2022-02-08 2022-05-06 浙江威佰科科技有限公司 汽车专用缓慢注液雾化器

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