JP2003116349A - 光学式土壌改質・植物育成装置並びに光学式土壌改質・植物育成方法 - Google Patents

光学式土壌改質・植物育成装置並びに光学式土壌改質・植物育成方法

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JP2003116349A
JP2003116349A JP2001320298A JP2001320298A JP2003116349A JP 2003116349 A JP2003116349 A JP 2003116349A JP 2001320298 A JP2001320298 A JP 2001320298A JP 2001320298 A JP2001320298 A JP 2001320298A JP 2003116349 A JP2003116349 A JP 2003116349A
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sunlight
light
lens
wavelength
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Takaaki Miyahara
隆明 宮原
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CYBER FIRM Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】太陽光・太陽熱の直接照射または土壌の直接加
熱などの煩雑な作業を行うことなく、効果的に土壌の改
質を行うことができる土壌改質装置を提供する。 【解決手段】本土壌改質装置は、太陽光Sを集光するレ
ンズ1と、レンズ1により集光された太陽光Sから、2
00乃至400nmの波長を有する紫外線のみを通過さ
せるバンドパスフィルター2と、一端が土中に埋設され
ており、バンドパスフィルター2を通過した紫外線を前
記一端から土中に照射する光ファイバー3と、からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物の種子を蒔く
前に、あるいは、蒔いた後に、植物に有害な土中の微生
物を死滅させることにより、土壌を改質し、さらには、
植物が発芽した後の植物の生育の促進を図る土壌改質装
置及び土壌改質・植物育成装置並びに土壌改質方法及び
土壌改質・植物育成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】種子を土中に蒔き、発芽させ、植物とし
て十分に育成させるためには、種々の条件が必要とされ
る。それらの種々の条件のうちの最も基本的な条件とし
て次のようなものがある。
【0003】第1の条件は植物の育成に有害な土中の微
生物を事前に除去することである。
【0004】第2の条件は植物の育成に必要な菌根菌な
どの微生物を土中に繁殖させることである。
【0005】第3の条件は光合成に適した波長の光を発
芽した植物に与えることである。
【0006】種子を植える前の土壌には植物の育成に適
さない微生物が含まれている。従来は、これらの微生物
を取り除くために、すなわち、上述の第1の条件を満足
するために、太陽光や太陽熱を照射したり、あるいは、
土壌を直接加熱させることにより、それらの微生物を死
滅させる手法が用いられてきた。
【0007】また、上述の第2の条件を満足させるため
に、従来は、木炭などを土中に混ぜ、菌根菌等を繁殖さ
せることにより、土中に蒔かれた種子に適切な育成条件
を整え、植物の育成を促進させる手法が用いられてき
た。
【0008】植物にとって全ての波長の太陽光が光合成
に適しているわけではない。このため、上述の第3の条
件を満足させるために、従来は、植物の成長の過程にお
いて、間接光を与える手法を用いられていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
第1の条件を満足させるために従来から行われてきた太
陽光・太陽熱の直接照射または土壌の直接加熱は煩雑で
ある割には、微生物を死滅させる効果が大きくはなかっ
た。特に、太陽光を土壌に直接照射しても、微生物の除
去に必要な、太陽光から得られる紫外線は、土中に入射
せず、地表でほとんど反射してしまうか、あるいは、後
方散乱してしまっていた。
【0010】また、上述の第2の条件を満足させるため
に、土中に菌根菌を混入させても、ただ混入させただけ
では菌根菌は必ずしも十分には増殖せず、植物を十分に
育成させることは必ずしも可能ではなかった。
【0011】さらに、上述の第2の条件を満足させるた
めに、間接光を植物に照射しても、必ずしも適切な波長
の太陽光を植物に照射できるものではなかった。
【0012】本発明はこのような問題点に鑑みてなされ
たものであり、太陽光・太陽熱の直接照射または土壌の
直接加熱などの煩雑な作業を行うことなく、効果的に土
壌の改質または植物の育成を行うことができる装置及び
方法を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、第1の態様として、太陽光を集光するレ
ンズと、前記レンズにより集光された太陽光から、20
0乃至400nmの波長を有する紫外線のみを通過させ
るバンドパスフィルターと、一端が土中に埋設されてお
り、前記バンドパスフィルターを通過した前記光を前記
一端から土中に照射する光ファイバーと、からなる土壌
改質装置を提供する。
【0014】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きる環境下において用いる装置であり、さらに、土壌中
に種子を蒔く前に用いる装置である。
【0015】太陽光から得られる紫外線は、その大部分
が地表で反射してしまうため、あるいは、後方散乱して
しまうため、土中に入射することができない。これに対
して、本発明に係る土壌改質装置によれば、バンドパス
フィルターは、レンズで集光された太陽光のうち、20
0乃至400nmの波長を有する光のみを通過させ、こ
の光が光ファイバーを介して土中に照射される。ここ
で、200乃至400nmの波長を有する光とは紫外線
の範囲に属する光である。
【0016】このように、本発明に係る土壌改質装置に
よれば、殺菌効果を有する紫外線を確実に土中に導くこ
とができ、種子を植えるべき土壌中の植物に有害な微生
物を確実に除去することができる。
【0017】また、土壌中に酸化チタンや木炭を埋め込
むことにより、上記の殺菌効果を倍増させることが可能
である。
【0018】また、本発明は、第2の態様として、太陽
光を集光するレンズと、前記レンズにより集光された太
陽光から、1400nm乃至20μmの波長を有する赤
外線のみを通過させるバンドパスフィルターと、一端が
土中に埋設されており、前記バンドパスフィルターを通
過した前記光を前記一端から土中に照射する光ファイバ
ーと、からなる土壌改質装置を提供する。
【0019】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きる環境下において用いる装置である。
【0020】本発明に係る土壌改質装置によれば、バン
ドパスフィルターは、レンズで集光された太陽光のう
ち、1400nm乃至20μmの波長を有する光のみを
通過させ、この光が光ファイバーを介して土中に照射さ
れる。ここで、1400nm乃至20μmの波長を有す
る光とは赤外線の範囲に属する光である。
【0021】例えば、前述の土壌改質装置により土壌を
殺菌した後、殺菌された土壌中に種子と一緒に菌根菌を
植え付け、菌根菌や種子に赤外線に属する上記の光を光
ファイバーを介して土中に照射する。これにより、菌根
菌の増殖を図ることができるとともに、種子の根の育成
を促進させることができる。
【0022】また、本発明は、第3の態様として、太陽
光を集光するレンズと、前記レンズにより集光された太
陽光から、600nm乃至700nmの波長を有する光
のみを通過させ、発芽している地表の植物に照射するバ
ンドパスフィルターと、からなる植物育成装置を提供す
る。
【0023】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きる環境下において用いる装置である。
【0024】光量子束密度の分析によれば、光合成は、
600乃至700nmの波長を有する光に対して、葉緑
素の吸収波長のピークがあり、この波長の光が照射され
たときに、炭水化物を最も活発に作り出していく。太陽
光は遠赤外線から放射線までの広い波長の幅を持ってい
るため、植物に効率の良い光合成を行わせるために、太
陽光をレンズで集光し、バンドパスフィルターにより、
集光した光の中から600乃至700nmの波長の光の
みを採光し、植物に照射する。これにより、発芽してい
る植物の光合成を促進することができ、ひいては、植物
の成長を促進させることができる。
【0025】また、本発明は、第4の態様として、太陽
光が照射されない土壌に対して用いる土壌改質装置であ
って、200乃至400nmの波長を有する紫外線を発
光する光源と、前記光源から発光される前記紫外線を集
光するレンズと、一端が土中に埋設されており、前記レ
ンズにより集光された前記紫外線を前記一端から土中に
照射する光ファイバーと、からなる土壌改質装置を提供
する。
【0026】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きない環境下において用いる装置であり、さらに、土壌
中に種子を蒔く前に用いる装置である。
【0027】本装置が用いられる環境においては太陽光
を得ることができないため、太陽光に代えて、太陽光と
同等の紫外線を発する光源を用いる。これにより、第1
の態様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることがで
きる。
【0028】光源としては、例えば、発光ダイオード
(LED)や半導体レーザーなどを用いることができ
る。
【0029】本発明は、第5の態様として、太陽光が照
射されない土壌に対して用いる土壌改質装置であって、
1400nm乃至20μmの波長を有する赤外線を発光
する光源と、前記光源から発光される前記赤外線を集光
するレンズと、一端が土中に埋設されており、前記レン
ズにより集光された前記赤外線を前記一端から土中に照
射する光ファイバーと、からなる土壌改質装置を提供す
る。
【0030】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きない環境下において用いる装置である。
【0031】本装置が用いられる環境においては太陽光
を得ることができないため、太陽光に代えて、太陽光と
同等の赤外線を発する光源を用いる。これにより、第2
の態様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることがで
きる。
【0032】本発明は、第6の態様として、太陽光が照
射されない土壌に対して用いる植物育成装置であって、
600nm乃至700nmの波長を有する光を発光する
光源と、前記光源から発光された前記光を集光し、発芽
している地表の植物に照射するレンズと、からなる植物
育成装置を提供する。
【0033】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きない環境下において用いる装置である。
【0034】本装置が用いられる環境においては太陽光
を得ることができないため、太陽光に代えて、太陽光と
同等の光を発する光源を用いる。これにより、第3の態
様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0035】なお、光量子束密度の量は、太陽光で集光
された光の光量子束密度量と同等にし、土壌の殺菌や種
子や菌根菌の育成を促進させる。
【0036】上述の第1乃至第6の態様に係る土壌改質
または植物育成装置はそれぞれ単独で用いてもよく、あ
るいは、相互に組み合わせて用いることも可能である。
例えば、後述する実施形態において述べるように、第2
の態様に係る土壌改質装置と第3の態様に係る植物育成
装置とを組み合わせて用いることができる。
【0037】本発明は、第7の態様として、太陽光を集
光する第1の過程と、前記第1の過程において集光され
た太陽光から、200乃至400nmの波長を有する紫
外線のみを通過させる第2の過程と、一端が土中に埋設
されているバンドパスフィルターを介して、前記第2の
過程において通過した前記光を前記一端から土中に照射
する第3の過程と、を備える土壌改質方法を提供する。
【0038】本土壌改質方法によれば、上述の第1の態
様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0039】本発明は、第8の態様として、太陽光を集
光する第1の過程と、前記第1の過程において集光され
た太陽光から、1400nm乃至20μmの波長を有す
る赤外線のみを通過させる第2の過程と、一端が土中に
埋設されている光ファイバーを介して、前記第2の過程
において通過した前記光を前記一端から土中に照射する
第3の過程と、を備える土壌改質方法を提供する。
【0040】本土壌改質方法によれば、上述の第2の態
様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0041】本発明は、第9の態様として、太陽光を集
光する第1の過程と、前記第1の過程において集光され
た太陽光から、600nm乃至700nmの波長を有す
る光のみを通過させ、発芽している地表の植物に照射す
る第2の過程と、を備える植物育成方法を提供する。
【0042】本植物育成方法によれば、上述の第3の態
様に係る植物育成装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0043】本発明は、第10の態様として、太陽光が
照射されない土壌に対して行う土壌改質方法であって、
200乃至400nmの波長を有する紫外線を発光させ
る第1の過程と、前記第1の過程において発光された前
記紫外線を集光する第2の過程と、一端が土中に埋設さ
れている光ファイバーを介して、前記第2の過程におい
て集光された前記紫外線を前記一端から土中に照射する
第3の過程と、を備える土壌改質方法を提供する。
【0044】本土壌改質方法によれば、上述の第4の態
様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0045】本発明は、第11の態様として、太陽光が
照射されない土壌に対して行う土壌改質方法であって、
1400nm乃至20μmの波長を有する赤外線を発光
する第1の過程と、前記第1の過程において発光される
前記赤外線を集光する第2の過程と、一端が土中に埋設
されている光ファイバーを介して、前記第2の過程にお
いて集光された前記赤外線を前記一端から土中に照射す
る第3の過程と、を備える土壌改質方法を提供する。
【0046】本土壌改質方法によれば、上述の第5の態
様に係る土壌改質装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0047】本発明は、第12の態様として、太陽光が
照射されない土壌に対して行う土壌改質・植物育成方法
であって、600nm乃至700nmの波長を有する光
を発光する第1の過程と、前記第1の過程において発光
された前記光を集光し、発芽している地表の植物に照射
する第2の過程と、を備える植物育成方法を提供する。
【0048】本植物育成方法によれば、上述の第6の態
様に係る植物育成装置と同等の効果を得ることができ
る。
【0049】上述の第7乃至第12の態様に係る土壌改
質または植物育成方法はそれぞれ単独で実施してもよ
く、あるいは、相互に組み合わせて実施することも可能
である。例えば、第8の態様に係る土壌改質方法と第9
の態様に係る植物育成方法とを組み合わせて実施するこ
とができる。
【0050】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る土壌改質装置を示す概略図である。
【0051】本実施形態に係る土壌改質装置は上述の本
発明の第1の態様に対応するものである。
【0052】本実施形態に係る土壌改質装置は、太陽光
Sを集光するレンズ1と、レンズ1の下方に配置され、
レンズ1により集光された太陽光Sから、200乃至4
00nmの波長を有する紫外線のみを通過させるバンド
パスフィルター2と、一端が土中に埋設されており、他
端がバンドパスフィルター2に接続されているプラスチ
ック光ファイバー3と、からなっている。プラスチック
光ファイバー3は、バンドパスフィルター2を通過した
紫外線を、土中に埋設されたバンドパスフィルター2の
一端を介して、土中に照射する。
【0053】本実施形態に係る土壌改質装置は、太陽光
Sを得ることができる環境下において用いる装置であ
り、さらに、土壌中に種子を蒔く前において土壌を改質
するために用いる装置である。
【0054】本実施形態に係る土壌改質装置は次のよう
に機能する。
【0055】太陽から照射される太陽光Sはレンズ1に
より集光される。集光された太陽光Sはバンドパスフィ
ルター2に入射し、バンドパスフィルター2は200乃
至400nmの波長を有する紫外線のみを通過させる。
バンドパスフィルター2にはプラスチック光ファイバー
3が接続されているため、バンドパスフィルター2を通
過した紫外線はプラスチック光ファイバー3により伝送
され、土中に放射される。
【0056】太陽光に含まれる紫外線は、その大部分が
地表で反射してしまうため、あるいは、後方散乱してし
まうため、土中に入射することができないが、本実施形
態に係る土壌改質装置によれば、殺菌効果を有する紫外
線を確実に土中に導くことができ、種子を植えるべき土
壌中の植物に有害な微生物を確実に除去することができ
る。
【0057】また、土壌中に酸化チタンや木炭を前もっ
て埋め込んでおくことにより、上記の殺菌効果を倍増さ
せることが可能である。
【0058】なお、本実施形態に係る土壌改質装置にお
けるレンズ1、バンドパスフィルター2及びプラスチッ
ク光ファイバー3の組み合わせの数は任意である。図1
においては、レンズ1、バンドパスフィルター2及びプ
ラスチック光ファイバー3の組み合わせの数は2個であ
るが、2個に限定されるものではなく、1個または3個
もしくは4個以上であってもよい。
【0059】図2は、本発明の第2の実施形態に係る土
壌改質・植物育成装置を示す概略図である。
【0060】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は上述の本発明の第2の態様及び第3の態様の組み合わ
せに対応するものである。
【0061】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は、太陽光Sを集光する第1レンズ1aと、太陽光Sを
集光する第2レンズ1bと、第1レンズ1aにより集光
された太陽光Sから、1400nm乃至20μmの波長
を有する赤外線のみを通過させる第1バンドパスフィル
ター2aと、一端が土中に埋設されており、他端が第1
バンドパスフィルター2aに接続されているプラスチッ
ク光ファイバー3aと、第2レンズ1bにより集光され
た太陽光Sから、600nm乃至700nmの波長を有
する光のみを通過させる第2バンドパスフィルター2b
と、からなっている。
【0062】プラスチック光ファイバー3aは、第1バ
ンドパスフィルター2aを通過した光を、土中に埋設さ
れた一端を介して、土中に照射する。また、第2バンド
パスフィルター2bは、土中に植えられている種子4か
ら発芽している芽5に集光した太陽光Sを照射する。
【0063】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は2個の第1レンズ2aを備えており、これらの2個の
第1レンズ2aは第2レンズ1bの両側に第2レンズ1
bに関して左右対称に配置されている。
【0064】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は、太陽光Sを得ることができる環境下において用いる
装置であり、さらに、土壌中に蒔いた種子が発芽する前
及び発芽した後に用いる装置である。
【0065】本実施形態に係る土壌改質装置は次のよう
に機能する。
【0066】太陽から照射される太陽光Sは第1レンズ
1aにより集光される。第1レンズ1aにより集光され
た太陽光Sは第1バンドパスフィルター2aに入射し、
第1バンドパスフィルター2aは1400nm乃至20
μmの波長を有する赤外線のみを通過させる。第1バン
ドパスフィルター2aにはプラスチック光ファイバー3
aが接続されているため、第1バンドパスフィルター2
aを通過した赤外線はプラスチック光ファイバー3aに
より伝送され、土中に放射される。
【0067】太陽から照射される太陽光Sは第1レンズ
1aの他に第2レンズ1bによっても集光される。第2
レンズ1bにより集光された太陽光Sは第2バンドパス
フィルター2bに入射し、600nm乃至700nmの
波長を有する光のみが第2バンドパスフィルター2bを
通過し、芽5に照射される。
【0068】例えば、前述の第1の実施形態に係る土壌
改質装置により土壌を殺菌した後、殺菌された土壌中に
種子4と一緒に菌根菌を植え付け、菌根菌や種子4にプ
ラスチック光ファイバー3aを介して赤外線に属する上
記の光を土中に照射する。これにより、菌根菌の増殖を
図ることができるとともに、種子4の根の育成を促進さ
せることができる。
【0069】また、第2バンドパスフィルター2bは6
00nm乃至700nmの波長を有する光のみを通過さ
せ、その光を種子4の芽5に照射する。前述のように、
600nm乃至700nmの波長を有する光は植物の光
合成に最も適した光であるため、第2バンドパスフィル
ター2bを介して600nm乃至700nmの波長を有
する光が芽5に照射されることにより、芽5の光合成を
促進することができる。
【0070】なお、本実施形態に係る土壌改質装置にお
ける第1レンズ1a、第1バンドパスフィルター2a及
びプラスチック光ファイバー3aの組み合わせの数は任
意である。図2においては、第1レンズ1a、第1バン
ドパスフィルター2a及びプラスチック光ファイバー3
aの組み合わせの数は2個であるが、2個に限定される
ものではなく、1個または3個もしくは4個以上であっ
てもよい。
【0071】また、第1レンズ1a、第1バンドパスフ
ィルター2a及びプラスチック光ファイバー3aの組み
合わせ(以下、「組み合わせA」と呼ぶ)と第2レンズ
1b及び第2バンドパスフィルター2bの組み合わせ
(以下、「組み合わせB」と呼ぶ)との位置関係も任意
である。
【0072】例えば、複数個の組み合わせAを直線状に
配置し、その左右両側にそれぞれ組み合わせBを配置す
ることができる。あるいは、単一の組み合わせAを中心
として周囲に複数個の組み合わせBを円形状に配置して
もよい。
【0073】図3は、本発明の第3の実施形態に係る土
壌改質装置を示す概略図である。
【0074】本実施形態に係る土壌改質装置は上述の本
発明の第4の態様に対応するものである。
【0075】本実施形態に係る土壌改質装置は、200
乃至400nmの波長を有する紫外線を発光する光源7
と、光源7から発光される紫外線を集光するレンズ1
と、一端が土中に埋設されており、他端がレンズ1に接
続されているプラスチック光ファイバー3と、からなっ
ている。
【0076】プラスチック光ファイバー3は、レンズ1
により集光された紫外線を、土中に埋設されたバンドパ
スフィルター2の一端を介して、土中に照射する。
【0077】光源7としては、発光ダイオード(LE
D)や半導体レーザーなどを用いることができる。
【0078】本実施形態に係る土壌改質装置は、太陽光
を得ることができない環境下において用いる装置であ
り、さらに、土壌中に種子を蒔く前において土壌を改質
するために用いる装置である。
【0079】本実施形態に係る土壌改質装置は次のよう
に機能する。
【0080】光源7から照射される紫外線はレンズ1に
より集光される。レンズ1にはプラスチック光ファイバ
ー3が接続されているため、レンズ1により集光された
紫外線はプラスチック光ファイバー3により伝送され、
土中に放射される。
【0081】本実施形態に係る土壌改質装置において
は、上述の第1の実施形態に係る土壌改質装置の場合と
異なり、太陽光を得ることができない環境下にあるた
め、太陽光の代替手段として紫外線を発光する光源7を
用いるものである。このため、本実施形態に係る土壌改
質装置により得られる効果は、第1の実施形態に係る土
壌改質装置により得られる効果と基本的には同じであ
る。
【0082】なお、第1の実施形態に係る土壌改質装置
と同様に、本実施形態に係る土壌改質装置における光源
7、レンズ1及びプラスチック光ファイバー3の組み合
わせの数は任意である。図3においては、光源7、レン
ズ1及びプラスチック光ファイバー3の組み合わせの数
は2個であるが、2個に限定されるものではなく、1個
または3個もしくは4個以上であってもよい。
【0083】図4は、本発明の第4の実施形態に係る土
壌改質・植物育成装置を示す概略図である。
【0084】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は上述の本発明の第5の態様及び第6の態様の組み合わ
せに対応するものである。
【0085】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は、1400nm乃至20μmの波長を有する赤外線を
発光する第1光源8aと、第1光源8aから発光される
紫外線を集光する第1レンズ1aと、一端が土中に埋設
されており、他端が第1レンズ1aに接続されているプ
ラスチック光ファイバー3aと、600nm乃至700
nmの波長を有する光を発光する第2光源8bと、第2
光源8bから発光される光を集光するレンズ1bと、か
らなっている。
【0086】プラスチック光ファイバー3aは、第1レ
ンズ1aにより集光された光を、土中に埋設されたプラ
スチック光ファイバー3aの一端を介して、土中に照射
する。また、第2レンズ1bは、土中に植えられている
種子4から発芽している芽5に集光した赤外線を照射す
る。
【0087】光源としては、例えば、発光ダイオード
(LED)や半導体レーザーなどを用いることができ
る。
【0088】本実施形態に係る土壌改質・植物育成装置
は2個の第1レンズ2aを備えており、これらの2個の
第1レンズ2aは第2レンズ1bの両側に第2レンズ1
bに関して左右対称に配置されている。
【0089】本土壌改質装置は、太陽光を得ることがで
きない環境下において用いる装置であり、さらに、土壌
中に種子を蒔く前及び種子を蒔いた後に用いる装置であ
る。
【0090】本装置が用いられる環境においては太陽光
を得ることができないため、太陽光に代えて、太陽光と
同等の紫外線を発する光源を用いる。これにより、第2
の実施形態に係る土壌改質・植物育成装置と同等の効果
を得ることができる。
【0091】なお、本実施形態に係る土壌改質装置にお
ける第1光源8a、第1レンズ1a及びプラスチック光
ファイバー3aの組み合わせの組み合わせの数は任意で
ある。図4においては、第1光源8a、第1レンズ1a
及びプラスチック光ファイバー3aの組み合わせの数は
2個であるが、2個に限定されるものではなく、1個ま
たは3個もしくは4個以上であってもよい。
【0092】また、第1光源8a、第1レンズ1a及び
プラスチック光ファイバー3aの組み合わせ(以下、
「組み合わせA」と呼ぶ)と第2光源8b及び第2レン
ズの組み合わせ(以下、「組み合わせB」と呼ぶ)との
位置関係も任意である。
【0093】例えば、複数個の組み合わせAを直線状に
配置し、その左右両側にそれぞれ組み合わせBを配置す
ることができる。あるいは、単一の組み合わせAを中心
として周囲に複数個の組み合わせBを円形状に配置して
もよい。
【0094】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、太陽光
・太陽熱の直接照射または土壌の直接加熱などの従来行
われていた煩雑な作業を行うことなく、効果的に土壌の
改質または植物の育成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る土壌改質装置の
構造を示す概略図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る土壌改質・植物
育成装置の構造を示す概略図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る土壌改質装置の
構造を示す概略図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る土壌改質・植物
育成装置の構造を示す概略図である。
【符号の説明】
1、1a、1b レンズ 2、2a、2b バンドパスフィルター 3、3a プラスチック光ファイバー 4 種子 5 芽 7、8a、8b 光源

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 太陽光を集光するレンズと、 前記レンズにより集光された太陽光から、200乃至4
    00nmの波長を有する光のみを通過させるバンドパス
    フィルターと、 一端が土中に埋設されており、前記バンドパスフィルタ
    ーを通過した前記光を前記一端から土中に照射する光フ
    ァイバーと、 からなる土壌改質装置。
  2. 【請求項2】 太陽光を集光するレンズと、 前記レンズにより集光された太陽光から、1400nm
    乃至20μmの波長を有する光のみを通過させるバンド
    パスフィルターと、 一端が土中に埋設されており、前記バンドパスフィルタ
    ーを通過した前記光を前記一端から土中に照射する光フ
    ァイバーと、 からなる土壌改質装置。
  3. 【請求項3】 太陽光を集光するレンズと、 前記レンズにより集光された太陽光から、600nm乃
    至700nmの波長を有する光のみを通過させ、発芽し
    ている地表の植物に照射するバンドパスフィルターと、 からなる植物育成装置。
  4. 【請求項4】 太陽光が照射されない土壌に対して用い
    る土壌改質装置であって、 200乃至400nmの波長を有する紫外線を発光する
    光源と、 前記光源から発光される前記紫外線を集光するレンズ
    と、 一端が土中に埋設されており、前記レンズにより集光さ
    れた前記紫外線を前記一端から土中に照射する光ファイ
    バーと、 からなる土壌改質装置。
  5. 【請求項5】 太陽光が照射されない土壌に対して用い
    る土壌改質装置であって、 1400nm乃至20μmの波長を有する赤外線を発光
    する光源と、 前記光源から発光される前記赤外線を集光するレンズ
    と、 一端が土中に埋設されており、前記レンズにより集光さ
    れた前記赤外線を前記一端から土中に照射する光ファイ
    バーと、 からなる土壌改質装置。
  6. 【請求項6】 太陽光が照射されない土壌に対して用い
    る植物育成装置であって、 600nm乃至700nmの波長を有する光を発光する
    光源と、 前記光源から発光された前記光を集光し、発芽している
    地表の植物に照射するレンズと、 からなる植物育成装置。
  7. 【請求項7】 太陽光を集光する第1の過程と、 前記第1の過程において集光された太陽光から、200
    乃至400nmの波長を有する紫外線のみを通過させる
    第2の過程と、 一端が土中に埋設されているバンドパスフィルターを介
    して、前記第2の過程において通過した前記光を前記一
    端から土中に照射する第3の過程と、 を備える土壌改質方法。
  8. 【請求項8】 太陽光を集光する第1の過程と、 前記第1の過程において集光された太陽光から、140
    0nm乃至20μmの波長を有する光のみを通過させる
    第2の過程と、 一端が土中に埋設されている光ファイバーを介して、前
    記第2の過程において通過した前記光を前記一端から土
    中に照射する第3の過程と、 を備える土壌改質方法。
  9. 【請求項9】 太陽光を集光する第1の過程と、 前記第1の過程において集光された太陽光から、600
    nm乃至700nmの波長を有する光のみを通過させ、
    発芽している地表の植物に照射する第2の過程と、 を備える植物育成方法。
  10. 【請求項10】 太陽光が照射されない土壌に対して行
    う土壌改質方法であって、 200乃至400nmの波長を有する紫外線を発光させ
    る第1の過程と、 前記第1の過程において発光された前記紫外線を集光す
    る第2の過程と、 一端が土中に埋設されている光ファイバーを介して、前
    記第2の過程において集光された前記紫外線を前記一端
    から土中に照射する第3の過程と、 を備える土壌改質方法。
  11. 【請求項11】 太陽光が照射されない土壌に対して行
    う土壌改質方法であって、 1400nm乃至20μmの波長を有する赤外線を発光
    する第1の過程と、 前記第1の過程において発光される前記赤外線を集光す
    る第2の過程と、 一端が土中に埋設されている光ファイバーを介して、前
    記第2の過程において集光された前記赤外線を前記一端
    から土中に照射する第3の過程と、 を備える土壌改質方法。
  12. 【請求項12】 太陽光が照射されない土壌に対して行
    う土壌改質・植物育成方法であって、 600nm乃至700nmの波長を有する光を発光する
    第1の過程と、 前記第1の過程において発光された前記光を集光し、発
    芽している地表の植物に照射する第2の過程と、 を備える植物育成方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010131288A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Graduate School For The Creation Of New Photonics Industries 炊飯器
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CN110243080A (zh) * 2018-03-09 2019-09-17 中国石油天然气集团有限公司 热管密度变化的微生物土壤净化的太阳能环路热管***

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