JP2003115472A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003115472A
JP2003115472A JP2001307353A JP2001307353A JP2003115472A JP 2003115472 A JP2003115472 A JP 2003115472A JP 2001307353 A JP2001307353 A JP 2001307353A JP 2001307353 A JP2001307353 A JP 2001307353A JP 2003115472 A JP2003115472 A JP 2003115472A
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Japan
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manufacturing
semiconductor device
electron beam
substrate
cleaning
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Yoshihito Mitsuoka
義仁 光岡
Shinichi Konakano
信一 向中野
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】新規な手法を用いて清浄表面を得ることができ
るプロセスを提供する。 【解決手段】デバイス形成のためのSiC基板に対し電
子ビームを清浄化ガス雰囲気中または真空中で照射して
清浄化する。この電子ビームの照射による清浄化を行う
際の雰囲気が、酸素またはオゾンまたは水素を1Pa以
下の圧力とする、または、0.1Pa以下の真空状態と
なっている。電子ビームのエネルギーは1keV以上、
単位面積あたりの電流値は1pA/cm2以上となって
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17に示すショットキーバリアダイオ
ード(SBD)や図18に示すショットキー障壁ゲート
FET(MESFET)の製造工程において、図19に
示すようにショットキー電極形成の際に、直前の工程で
清浄な表面を形成するのにウェットエッチャーによる薬
液洗浄が行われている。この洗浄は、レジストからの有
機物を除去することが目的である。また、フッ酸溶液を
用いた場合は、犠牲酸化/エッチングによってRIE
(反応性イオンエッチング)のダメージ層を除去するこ
とを目的としている。また、図19に示すように、薬液
処理後は一旦大気中を搬送して電極形成装置に移す必要
があり、その際、大気中に浮遊する有機物の蒸気等が表
面に吸着する危険性が高い(汚染の危険性が高い)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような背
景の下になされたものであり、その目的は、新規な手法
を用いて清浄表面を得ることができるプロセスを提供す
ることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
装置の製造方法によれば、デバイス形成のための半導体
材料に対し電子ビームまたはレーザビームを、清浄化ガ
ス雰囲気中または真空中で照射して清浄化することによ
り、清浄表面を得ることができる。
【0005】請求項6に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、基板上に清浄化領域を自由な幾何学形状に形成
したり、また配線状に清浄領域を形成することができ
る。請求項7に記載の半導体装置の製造方法によれば、
基板全面に均一な清浄表面を形成することができる。
【0006】請求項8に記載の半導体装置の製造方法に
よれば、清浄表面を局所的に形成することができる。こ
の方法を用いれば、既に形成されているデバイス構造に
影響を与える危険が無い請求項9に記載の半導体装置の
製造方法によれば、左半分は低いエネルギー、右半分は
高いエネルギー、というように場所によってエネルギー
を変えることにより、例えばひとつの基板上に異なる周
期構造を持つ清浄表面を形成することができる。
【0007】請求項10に記載の半導体装置の製造方法
によれば、基板全面に均一な清浄表面を形成することが
できる。請求項11に記載の半導体装置の製造方法によ
れば、局所的に清浄表面を形成することができる請求項
28に記載の発明によれば、SiC基板の表面にシリコ
ン層を成膜し、減圧下においてSiC基板の通電による
基板の加熱またはSiC基板への光照射による基板の加
熱またはSiC基板への熱伝導による基板の加熱を行い
つつ酸素ガスを供給することにより、SiC基板から前
記シリコン層を除去して清浄化面とする。これにより、
清浄表面を得ることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明を具体化した実施
の形態を図面に従って説明する。図1,2には、本実施
形態における半導体装置の製造工程を示す。図2(c)
に示すように、本例では半導体基板にショットキーバリ
アダイオードを作り込んでいる。
【0009】まず、図1(a)に示すように、n+型S
iC基板1を用意し、その上にn型エピタキシャル層2
を成長する。そして、図1(b)に示すように、基板1
の裏面に電極3を全面に形成する。
【0010】さらに、図1(c)に示すように、n型エ
ピタキシャル層2の上に層間絶縁膜4を堆積し、その上
に所望の開口部を有するマスク5を配置する。さらに
は、このマスク5を用いて図2(a)に示すように層間
絶縁膜4の所定領域4aをエッチングにて除去する。エ
ッチング液としてはフッ酸を用いる。その後、マスク5
を除去する。
【0011】引き続き、図2(b)に示すように、露出
したSiC(2)に対し電子ビームを照射して清浄化す
る。つまり、デバイスの電極形成のための半導体材料
(SiC)に、電子ビームを清浄化ガス雰囲気中または
真空中で照射して清浄化する(SiC清浄面とする)。
このように本例では清浄化を、ショットキー特性をもつ
電極を有した半導体素子の製造に用いるようにし、特
に、清浄化を、ショットキー特性をもつ電極を半導体表
面に形成する工程の、前工程として用いている。その
後、図2(c)に示すように、ニッケル薄膜よりなるシ
ョットキー電極6を形成する。このようにして、半導体
基板にショットキーバリアダイオードが作り込まれ、シ
ョットキー特性を再現性よく得ることができる。
【0012】図1,2に代わる半導体装置の製造工程
を、図3,4に示す。図4(c)に示すように、本例で
は半導体基板にMESFET(ショットキー障壁ゲート
FET)を作り込んでいる。
【0013】まず、図3(a)に示すように、p型バッ
ファ層となるSiC基板10を用意し、その上に連続エ
ピタキシャル成長によりn-型チャネル層11とn+型キ
ャップ層12を順に形成する。さらに、n+型キャップ
層12の上に開口部13aを有するマスク13を形成す
る。一方、エピタキシャル成長にてSiC基板10の裏
側の面にi層14を形成する。次に、n+型キャップ層
12に対しマスク13の開口部13aから反応性イオン
エッチングを行い、図3(b)に示すように、n+型キ
ャップ層12の所定領域を除去する。その後、マスク1
3を除去する。
【0014】さらに、図3(c)に示すように、電極形
成用マスク15を配置し、犠牲酸化およびその酸化膜の
除去を行った後、図4(a)に示すように、ソース・ド
レイン電極16を形成する。その後、マスク15を除去
する。
【0015】そして、図4(b)に示すように、ショッ
トキー電極形成用のマスク17を配置する。この状態
で、電子ビームを照射してSiC表面を浄化する。つま
り、マスク17から露出する面をSiC浄化面とする。
この状態で、図4(c)に示すように、ショットキー電
極18を形成する。その後、マスク17を除去する。こ
のようにして、半導体基板にMESFETが作り込まれ
る。
【0016】次に、図2(b)や図4(b)における電
極形成面の清浄化処理、および、図2(c)や図4
(c)における電極形成面への電極成膜処理について詳
しく説明する。
【0017】清浄化・成膜装置を図5に示す。清浄化装
置20はチャンバー21を、また、成膜装置30はチャ
ンバー31を備えている。さらに、チャンバー21とチ
ャンバー31は連通路40にて連通しており、この連通
路40の途中には常閉型シャッター41が設置されてい
る。清浄化装置20のチャンバー21には雰囲気ガス導
入口21aと排気口21bが設けられ、チャンバー21
内を所望のガス雰囲気下や真空雰囲気下にできるととも
に所望のガス供給を行うことができるようになってい
る。詳しくは、電子ビームの照射による清浄化を行う際
の雰囲気として、酸素またはオゾンまたは水素を1Pa
以下の圧力とする、または、0.1Pa以下の真空状態
とすることができるようになっている。また、チャンバ
ー21の上面には電子銃22が設置され、電子銃22か
ら電子ビームがチャンバー21内に設置した基板(ウエ
ハ)50に向けて発射される。このとき、電子ビームの
エネルギーを1keV以上、単位面積あたりの電流値を
1pA/cm2以上としている。さらに、清浄化装置2
0には電子ビーム走査装置23が設けられ、電子銃22
から発した電子ビームを基板(ウエハ)50の任意の箇
所に照射するようになっている。一方、成膜装置30の
チャンバー31には排気口31aが設けられ、チャンバ
ー31内を減圧することができるようになっている。ま
た、チャンバー31内には蒸着源32が配置されてい
る。
【0018】そして、清浄化装置20のチャンバー21
内に基板(ウエハ)50をセットした後、電子銃22か
ら電子ビームが基板(ウエハ)50に向けて発せられ、
この電子ビームは電子ビーム走査装置23により基板
(ウエハ)50での所望の領域に走査される。このよう
に、電子ビームの照射の際に、電子ビームを絞って走査
することにより、基板の所定領域に清浄表面を形成する
ことができる。
【0019】このようにして電子ビームの走査に伴ない
基板(ウエハ)50での電極形成面(SiC面)が清浄
化されると、次に、シャッター41を開ける。そして、
トランスファロッド(図示略)により基板50をチャン
バー21から連通路40を通して成膜装置30のチャン
バー31に移送する。つまり、大気に触れることなく基
板(ウエハ)50をチャンバー31内に搬送する。そし
て、成膜装置30のチャンバー31内において蒸着源3
2からの金属原料にて基板50での電極形成面(SiC
面)に電極膜を成膜する。
【0020】このように、清浄化用の真空容器(チャン
バー)21と蒸着用のチャンバー31を連通させ、この
連通路40にシャッター41を設け、異なる容器21,
31での連続プロセスにて連続して清浄化と蒸着を行
う。つまり、真空中または清浄化ガス雰囲気中で清浄化
処理した後、大気開放せずに別の真空容器31に搬送し
て電極を形成するようにしている(真空一貫プロセスで
行っている)。
【0021】以下に、応用例を説明する。図5において
は、2つのチャンバー21,31を連通路40にて連通
したが、図6に示すように、1つのチャンバー21を用
い、その上面に電子ビーム照射手段(電子銃22、電子
ビーム走査装置23)を配置するとともにその内部に蒸
着源32を配置して、チャンバー21内において基板
(ウエハ)50に対し電子ビームを照射するとともに電
極用金属膜を成膜するようにしてもよい。つまり、単一
の真空容器(チャンバー)21において連続して清浄化
と蒸着を行うようにしてもよい。このように、真空中ま
たは清浄化ガス雰囲気中で清浄化処理した後、同一真空
容器21に備え付けた電極膜堆積装備(スパッタリング
装置や蒸着装置)により電極を形成するようにしてもよ
い。
【0022】また、図5において電子銃22からの電子
ビームを電子ビーム走査装置23にて基板(ウエハ)5
0での特定の領域のみに選択的に照射(電子ビーム走査
装置23を使用して局所的に清浄面を形成)するように
したが、この方式に代わる手法として、図7に示すよう
に電子ビームを絞って基板全体に走査(照射)して基板
全面に均一な清浄表面を形成してもよい。
【0023】また、基板(ウエハ)50における電子ビ
ームを照射する領域は、図8に示すように角形の領域
(パターン)であっても、図9に示すように帯状に長い
領域(パターン)であってもよい。要は、電子ビームの
照射の際に、電子ビームを絞って、基板上の必要な部分
のみに照射するようにすることにより、清浄表面を局所
的に形成することができる。この方法(特定領域のスキ
ャニング)を用いれば、既に形成されているデバイス構
造に影響を与える危険が無い。即ち、電子ビームの照射
の際に、電子ビームを走査することにより、基板上に清
浄化領域を自由な幾何学形状に形成したり、また配線状
に清浄領域を形成することができる。
【0024】また、電子ビームのエネルギーまたは単位
面積あたりの電流値を、形成したい清浄表面の種類によ
って異ならせるようにしてもよい。具体的には、使用す
るウエハ(SiC基板)に、図10に示すように、同一
基板51において異なる周期構造の面51a,51bを
形成したい場合に、電子ビーム走査装置23により各面
51a,51bに対しそれぞれ異なるエネルギーレベル
の電子ビームを照射(走査)して清浄面とするようにし
てもよい。つまり、電子ビームの照射のために電子ビー
ムを走査する際に、場所によってエネルギーを変える手
法を採用して、左半分は低いエネルギー、右半分は高い
エネルギー、というように場所によってエネルギーを変
えることにより、ひとつの基板上に異なる周期構造を持
つ清浄表面を形成することができる。
【0025】また、図11に示すように、電子銃22か
らの電子ビームを広げたまま基板(ウエハ)50に照射
して均一な清浄面を形成してもよい。つまり、広がった
電子ビームを基板全面に照射するようにし、これによ
り、基板全面に均一な清浄表面を形成することができ
る。
【0026】また、図11に示した方式の変形例とし
て、図12に示すように、電子銃22から電子ビームを
広げたまま基板(ウエハ)50に照射する際に、基板
(ウエハ)50側においてマスク材61を配置し、マス
ク材61の開口部から基板(ウエハ)50に照射して局
所的な清浄面を形成してもよい。つまり、清浄表面を形
成する必要が無い領域にマスク材61を形成しておき、
その上から広がった電子ビームを基板全面に照射する、
あるいは、絞った電子ビームを基板全面に走査すること
により、局所的に清浄表面を形成することができる。こ
のとき、マスク材61として、シリコン酸化膜やシリコ
ン窒化膜等の絶縁膜を用いたり、あるいはレジストマス
クを用いる。
【0027】また、電子ビームのエネルギーまたは単位
面積あたりの電流値を時間とともに変化させてもよい。
例えばエネルギーを20keVとしておいて、単位面積
あたりの電流値をはじめの0.1秒は1μA/cm2
次の0.9秒は0A/cm2とし、これを1サイクルと
して繰り返すことで、最表面のみ清浄化反応を起こし、
下の数原子層にはその効果が及ばないように制御するこ
とができる。
【0028】これまでの説明においては電子ビームを照
射したが、電子ビームの代わりに図13に示すようにレ
ーザ光を照射してもよい。詳しくは、清浄化装置70に
はチャンバー71が備えられ、チャンバー71には雰囲
気ガス導入口71aと排気口71bが設けられ、チャン
バー71内を所望のガス雰囲気下や真空雰囲気下にでき
るとともに所望のガス供給を行うことができるようにな
っている。また、チャンバー71の上方にはミラー73
およびミラー駆動装置74が設置され、レーザ発振器7
2からのレーザ光をミラー73を介してチャンバー71
内に設置した基板(ウエハ)50に照射する際にミラー
駆動装置74にて走査して任意の箇所に照射することが
できるようになっている。
【0029】このように電子ビームの代わりにレーザ光
を照射することにより、電子ビームを電極形成面(Si
C面)に照射して清浄化するのと同様の効果が期待でき
る。レーザの種類として、ArレーザまたはHe−Cd
レーザまたはCO2レーザまたはYAGレーザまたはエ
キシマレーザを用いることができる。特に、レーザ光を
局所的に走査することにより必要な領域のみにレーザ光
を照射することができ、これにより清浄表面を得るよう
にしている。また、基板表面にレーザ光を反射する金属
膜(あるいは絶縁体の多層膜)をマスクとして形成し、
清浄表面を形成したい領域のみを開口させ、この開口部
からレーザ光を照射する、即ち、基板表面にマスク材を
形成しておき、レーザ光を基板全面に照射(基板全面に
走査)してマスク材の開口部のみに(基板上の必要な領
域だけに)清浄表面を形成するようにしてもよい。
【0030】また、電子ビームやレーザ光の照射の代わ
りに、図14に示す装置を用いて基板101の表面を清
浄化してもよい。詳しくは、清浄化・成膜装置80には
チャンバー81が備えられ、チャンバー81には清浄化
ガス/原料ガスの導入口81aと排気口81bが設けら
れ、チャンバー81内を所望のガス雰囲気下や真空雰囲
気下にできるとともに所望のガス供給を行うことができ
るようになっている。また、チャンバー81内には対向
電極82,83が配置され、電極82に基板(ウエハ)
101がセットされる。対向電極82,83間にはCV
D用電源84が接続されている。さらに、熱源としてラ
ンプ84やヒータ85が設置され、ランプ84からの光
照射またはヒータ85からの熱伝導によって基板(ウエ
ハ)101を500〜1100℃に加熱することができ
るようになっている。また、チャンバー81内にはシリ
コン蒸着源(図示略)が配置されている。
【0031】手順としては、まず、図15(a)に示す
ように、SiCよりなるウエハ(SiC基板)101の
表面にシリコン層102を5nm程度成膜(蒸着)す
る。続いて、基板101を500〜1100℃に加熱す
る。これにより、シリコン層102のうちの大部分のシ
リコンが蒸発し、SiC基板101上にはシリコンが2
〜3原子層残り、基板表面が3×3構造(3倍周期構
造)、つまり、図16に示すように、周期的に並んだS
i−C結合の3倍の周期でシリコンが結合した構造とな
る。
【0032】さらに、上記温度としたまま雰囲気圧力を
1×10-2Pa〜1×10-6Paとし、チャンバー81
内に酸素を供給する。これにより、図15(b)に示す
ように、3×3構造のSiやSiC基板101中のSi
およびCが酸素ガス中の酸素と反応してSiO、CO、
CO2となって除去される。その結果、SiおよびC原
子のみが周期的に並んだ1×1構造となる。このように
して、図15(c)に示すように大気中のC等で汚染さ
れていないSiC基板1の清浄表面を得ることができ
る。つまり、SiC基板101の表面にシリコン層10
2を成膜する工程と、減圧下においてSiC基板101
への光照射による基板の加熱またはSiC基板101へ
の熱伝導による基板の加熱を行いつつ酸素ガスを供給す
ることにより、SiC基板101からシリコン層102
を除去して清浄化面とする工程とを有する。
【0033】なお、基板101の加熱は、SiC基板1
01の通電による基板の加熱であってもよく、要は、ラ
ンプ加熱、熱伝導加熱、直接通電加熱のいずれかを用い
ればよい。
【0034】このような手法を用いることにより、汚染
の無い原子レベルで平坦な周期構造をもつ清浄表面上に
ショットキー電極を形成することができ、その結果、シ
ョットキーバリアダイオードにおいては特性にバラつき
の少ないショットキー接合を形成することができ、また
MESFETにおいてはチャネル移動度の向上が期待さ
れる。
【0035】また換言すると、前述の電子ビームの照射
により清浄化面を得る方式においては、図14,15,
16を用いて説明した基板温度の上昇を伴なう方式と同
等の効果が得られ、そのため、デバイス構造が既に形成
されている場合、これを加熱破壊すること無く清浄表面
を形成することができることとなる。
【0036】このようにして表面清浄化を行った後、図
14のチャンバー81内においてSiC基板101の上
に電極用金属膜を成膜する。これまで説明してきた各手
法はショットキー電極形成に限らず、不純物濃度を高め
た半導体表面にオーミック電極を形成する上でも有効で
ある。つまり、清浄化を、高不純物濃度の半導体表面に
オーミック電極を形成する工程の、前工程として用いる
ものとし、対象となる素子の種類に関しては、MOSF
ETまたは接合形FETのオーミック電極形成前の表面
処理に用いることができる。
【0037】また、この方法はSiCを用いたデバイス
に限らず、SiやGaAs系の化合物半導体に対しても
効果がある。つまり、清浄化を行う材料はSiCの他に
もSiであってもよい。また、清浄化を行う材料はA
l、As、Ga、In、P、Nのうち少なくとも2元素
からなる材料であり、例えば、GaAsまたはInGa
AsまたはInAlAsまたはInGaAsPまたはG
aPまたはGaNであってもよい。また、清浄表面に形
成する電極は、AlまたはNiまたはTiまたはWであ
ったり、ITOまたはZnOよりなる透明電極であって
もよい。
【0038】さらに、清浄化を、マイクロセンサ(表面
マイクロマシニングによるGセンサ等)の電極形成前の
表面処理に用いることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における半導体装置の製造工程を示
す断面図。
【図2】半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図3】別の半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図4】半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図5】清浄化・成膜装置を示す図。
【図6】清浄化・成膜装置を示す図。
【図7】清浄化装置を示す図。
【図8】清浄化装置を示す図。
【図9】清浄化装置を示す図。
【図10】清浄化装置を示す図。
【図11】清浄化装置を示す図。
【図12】清浄化装置を示す図。
【図13】清浄化装置を示す図。
【図14】清浄化・成膜装置を示す図。
【図15】半導体装置の製造工程を示す断面図。
【図16】半導体装置の製造工程を説明するための図。
【図17】半導体装置を示す断面図。
【図18】半導体装置を示す断面図。
【図19】従来の清浄化工程と電極膜形成工程を説明す
るための図。
【符号の説明】
1…n+型SiC基板、2…n型エピタキシャル層、3
…電極、4…層間絶縁膜、5…マスク、6…ショットキ
ー電極、10…p型バッファ層となるSiC基板、11
…n-型チャネル層、12…n+型キャップ層、13…マ
スク、14…i層、15…電極形成用マスク、16…ソ
ース・ドレイン電極、17…ショットキー電極形成用マ
スク、18…ショットキー電極、20…清浄化装置、2
1…チャンバー、22…電子銃、23…電子ビーム走査
装置、30…成膜装置、31…チャンバー、32…蒸着
源、40…連通路、50…基板、70…清浄化装置、7
1…チャンバー、72…レーザ発振器、73…ミラー、
74…ミラー駆動装置、80…清浄化・成膜装置、81
…チャンバー、82,83…対向電極、84…ランプ、
85…ヒータ、101…SiC基板、102…シリコン
層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 29/812 H01L 29/48 M 29/872 29/80 B 29/163 Fターム(参考) 4M104 AA01 AA03 AA05 BB02 BB05 BB14 BB18 BB36 CC01 CC03 DD09 DD22 DD26 DD34 DD35 GG03 GG09 GG10 GG11 GG12 GG14 HH15 5F102 FA00 GJ02 GJ03 GJ05 GK04 GL02 GN02 GR04 GT03 HC00 HC01 HC11 HC15 HC21

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デバイス形成のための半導体材料に対し
    電子ビームまたはレーザビームを、清浄化ガス雰囲気中
    または真空中で照射して清浄化するようにしたことを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームの照射による清浄化を行う際の雰囲気とし
    て、酸素またはオゾンまたは水素を1Pa以下の圧力と
    する、または、0.1Pa以下の真空状態としたことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームのエネルギーを1keV以上、単位面積あた
    りの電流値を1pA/cm2以上としたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームのエネルギーまたは単位面積あたりの電流値
    を、形成したい清浄表面の種類によって異ならせたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームのエネルギーまたは単位面積あたりの電流値
    を時間とともに変化させたことを特徴とする半導体装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームの照射の際に、電子ビームを走査するように
    したことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームの照射の際に、電子ビームを絞って基板全面
    に走査するようにしたことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームの照射の際に、電子ビームを絞って、基板上
    の必要な部分のみに照射するようにしたことを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置の製造方法
    において、 電子ビームの照射のために電子ビームを走査する際に、
    場所によってエネルギーを変えるようにしたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 広がった電子ビームを基板全面に照射するようにしたこ
    とを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄表面を形成する必要が無い領域にマスク材を形成し
    ておき、その上から絞った電子ビームを全面に走査す
    る、あるいは、広がった電子ビームを全面に照射するよ
    うにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を、ショットキー特性をもつ電極を有した半導体
    素子の製造に用いるようにしたことを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を、ショットキー特性をもつ電極を半導体表面に
    形成する工程の、前工程として用いるようにしたことを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項13に記載の半導体装置の製造
    方法において、 ショットキー特性をもつ電極を有した半導体素子はショ
    ットキーバリアダイオードまたはショットキー障壁ゲー
    ト電界効果トランジスタであることを特徴とする半導体
    装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を、高不純物濃度の半導体表面にオーミック電極
    を形成する工程の、前工程として用いるようにしたこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を、MOSFETまたは接合形FETのオーミッ
    ク電極形成前の表面処理に用いるようにしたことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を、マイクロセンサの電極形成前の表面処理に用
    いるようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  18. 【請求項18】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を行う材料はSiCまたはSiであることを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄化を行う材料はAl、As、Ga、In、P、Nの
    うち少なくとも2元素からなる材料であることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  20. 【請求項20】 請求項19に記載の半導体装置の製造
    方法において、 Al、As、Ga、In、P、Nのうち少なくとも2元
    素からなる材料は、GaAsまたはInGaAsまたは
    InAlAsまたはInGaAsPまたはGaPまたは
    GaNであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄表面に形成する電極は、AlまたはNiまたはTi
    またはWであることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  22. 【請求項22】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 清浄表面に形成する電極は、ITOまたはZnOよりな
    る透明電極であることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 真空中または清浄化ガス雰囲気中で清浄化処理した後、
    同一真空容器に備え付けた電極膜堆積装備により電極を
    形成するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  24. 【請求項24】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 真空中または清浄化ガス雰囲気中で清浄化処理した後、
    大気開放せずに別の真空容器に搬送し、電極を形成する
    ようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  25. 【請求項25】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 レーザとして、ArレーザまたはHe−Cdレーザまた
    はCO2レーザまたはYAGレーザまたはエキシマレー
    ザを用いたことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 レーザ光を局所的に走査して必要な領域のみに照射した
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  27. 【請求項27】 請求項1に記載の半導体装置の製造方
    法において、 基板表面にマスク材を形成しておき、レーザ光を基板全
    面に照射してマスク材の開口部のみにレーザ光を照射し
    たことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  28. 【請求項28】 SiC基板の表面にシリコン層を成膜
    する工程と、 減圧下においてSiC基板の通電による基板の加熱また
    はSiC基板への光照射による基板の加熱またはSiC
    基板への熱伝導による基板の加熱を行いつつ酸素ガスを
    供給することにより、前記SiC基板から前記シリコン
    層を除去して清浄化面とする工程と、を有することを特
    徴とする半導体装置の製造方法。
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