JP2003113825A - 弾性締結具 - Google Patents

弾性締結具

Info

Publication number
JP2003113825A
JP2003113825A JP2001308981A JP2001308981A JP2003113825A JP 2003113825 A JP2003113825 A JP 2003113825A JP 2001308981 A JP2001308981 A JP 2001308981A JP 2001308981 A JP2001308981 A JP 2001308981A JP 2003113825 A JP2003113825 A JP 2003113825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tubular portion
flange
elastomer
female screw
fastener
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001308981A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Ando
敏男 安藤
Hiroyuki Masukata
廣之 升形
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Original Assignee
Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd filed Critical Nippon Pop Rivets and Fasteners Ltd
Priority to JP2001308981A priority Critical patent/JP2003113825A/ja
Priority to PCT/US2002/030736 priority patent/WO2003029666A1/en
Priority to EP02800374A priority patent/EP1440243A1/en
Publication of JP2003113825A publication Critical patent/JP2003113825A/ja
Priority to US10/812,383 priority patent/US7059815B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B29/00Screwed connection with deformation of nut or auxiliary member while fastening
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B13/00Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose
    • F16B13/04Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front
    • F16B13/06Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve
    • F16B13/061Dowels or other devices fastened in walls or the like by inserting them in holes made therein for that purpose with parts gripping in the hole or behind the reverse side of the wall after inserting from the front combined with expanding sleeve of the buckling type
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B33/00Features common to bolt and nut
    • F16B33/006Non-metallic fasteners using screw-thread
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2001/00Articles provided with screw threads
    • B29L2001/005Nuts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16BDEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
    • F16B5/00Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them
    • F16B5/02Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread
    • F16B5/0241Joining sheets or plates, e.g. panels, to one another or to strips or bars parallel to them by means of fastening members using screw-thread with the possibility for the connection to absorb deformation, e.g. thermal or vibrational

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Dowels (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量化を図ることができ、接着剤を不要にし、
成形時間を短縮でき、耐オゾン性を向上し、耐振動性を
向上する弾性締結具を提供する。 【解決手段】 弾性締結具1は、中空の管状部7と、管
状部7の一端の側に設けられた雌ねじ部2と、管状部7
の他端の側に形成されたフランジ9とから成り、管状部
7とフランジ9とは、スチレン系エラストマー、ポリア
ミド系エラストマー、ポリエステル系エラストマー等の
エラストマー材料で一体成形され、雌ねじ部2は、ポリ
カーボネート樹脂等の硬質樹脂材料によって形成され、
雌ねじ部2は、管状部7の穴の中に一体的に固着されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パネル等の取付部材に
一方向から締結することのできるブラインドナットとし
て使用できる弾性締結具に関する。
【0002】
【従来の技術】中空の管状部と、その管状部の一端側に
形成された雌ねじ部と、管状部の端部に形成されたフラ
ンジから成り、取付部材の穴に管状部を挿入した状態で
管状部を座屈変形してその座屈変形部分とフランジとに
より取付部材に締結するように構成した金属製のブライ
ンドナットはよく知られている(例えば、実開昭59−
146607号公報)。ブラインドナットは、作業が一
方向から行えるので、裏側へ手の届かない、例えば、パ
ネル等の被取付部材に締結するのに便利である。被取付
部材に締結されたブラインドナットには、ボルトを螺入
することができ、頭付きボルトを雌ねじ部に螺入するこ
とによって、装飾部材等の部材を被取付部材に取付ける
ことができる。金属製ブラインドナットではない、ブラ
インドナット式弾性締結具が、特開平11−22320
7号公報に開示されている。この弾性締結具は、中空の
管状部と、管状部の一端の側に設けられた雌ねじ部と、
管状部の他端の側に形成されたフランジとから成り、管
状部とフランジが弾性材で成り、管状部とフランジがク
ロロプレンゴム等の弾性材で形成されているので、金属
製のブラインドナットと比較すると耐振動性、水密性の
点で良好な特性を有する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−2232
07号公報の弾性締結具は、管状部とフランジがクロロ
プレンゴムで成るが、雌ねじ部が金属製ナットによって
形成されているため、軽量化の点で改良の余地があり、
金属とゴムとの混在により、リサイクルには不向きであ
る。雌ねじ部を管状部に固着するのには、金属とゴムで
あるため、接着剤を用いる必要がある。管状部とフラン
ジがクロロプレンゴムであるため、成形時間が長く、ま
た、耐オゾン性が低い。
【0004】従って、本発明は、軽量化を図ることがで
き、接着剤を不要にし、成形時間を短縮でき、耐オゾン
性を向上し、耐振動性を向上する弾性締結具を提供する
ことにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明は、中空の管状部と、該管状部の一端の側に
設けられた雌ねじ部と、前記管状部の他端の側に形成さ
れたフランジとから成り、前記管状部と前記フランジが
弾性材で成る弾性締結具であって、前記管状部と前記フ
ランジとは、スチレン系エラストマー、ポリアミド系エ
ラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウレタン系
エラストマー、及びオレフィン系エラストマーから選択
されるエラストマー材料で一体成形され、前記雌ねじ部
は、ポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂、アクリル
系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイロン系樹脂、変性P
PE樹脂、及びポリカーボネート系のポリマーアロイ
(ポリブレンド)から選択された硬質樹脂材料によって
ナット形状に成形され、前記雌ねじ部は、前記管状部の
穴の中に一体的に固着されていることを特徴とする弾性
締結具を提供する。管状部とフランジが、特定のエラス
トマー材料で形成され、雌ねじ部が特定の硬質樹脂材料
(高強度のエンジニアリングプラスチック)で形成され
ており、金属製ナットを使用しないため、軽量化が達成
でき(従来の弾性締結具に比べて、1/2以下の重
量)、雌ねじ部を管状部に接合するのに熱融着を使用で
きるので接着剤が不要になり、管状部とフランジの成形
時間はクロロプレンゴムの成形に比較して大きく短縮で
き(従来の弾性締結具の1/3以下の時間)、また、耐
オゾン性も向上し、更に、耐振動性においても向上する
ことも分かった。
【0006】上記弾性締結具において、フランジ及び管
状部は、JIS−A硬度が、40〜90度のエラストマ
ー材料で成るのが好ましい。また、フランジ及び管状部
は射出成形によって一体成形され、別に、雌ねじ部も射
出成形により一体成形され、雌ねじ部は、管状部に熱融
着によって接合される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
図面を参照しながら説明する。図1〜図4には本発明に
係るブラインドナット式の弾性締結具1が示され、図5
及び図6には弾性締結具1の雌ねじ部2が示されてい
る。図7は、弾性締結具1を、車体パネル等の被取付部
材3に、頭付きボルト5の螺入によって弾性締結具を変
形させて固着するとともに、ブラケットや取付パネル等
の取付部材6を締結具1にボルト5によって固着した様
子を示している。
【0008】図1〜図4において、弾性締結具1は、中
空の円筒の管状部7と、管状部7の一端(下端)の側に
設けられた雌ねじ部2と、管状部の他端(上端)の側に
形成された円形のフランジ9とから成る。管状部7及び
フランジ9の形状は円形に限るものではなく、角形状で
あってもよい。管状部7とフランジ9は弾性材で一体成
形されており、締結具1全体を弾性にしている。管状部
7とフランジ9とを形成する弾性材料は、スチレン系エ
ラストマー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル
系エラストマー、ウレタン系エラストマー、オレフィン
系エラストマーから選択されるエラストマー材料であ
る。管状部7とフランジ9は、これらのエラストマー材
料から選択されたエラストマー材料によって一体成形さ
れる。管状部7とフランジ9は、例えば、射出成形によ
って成形される。
【0009】管状部7の長さは、被取付部材3へ固着す
るのに適するように任意にできる。ボルト5が雌ねじ部
2をフランジ9の側に引上げることによって管状部7の
一部が拡膨させられ、その拡膨部分とフランジ9とが被
取付部材3を挟持して、締結具1が被取付部材3へ固着
される。フランジ9及び管状部7は、JIS−A硬度が
40〜90度のエラストマー材料で形成されるのが好ま
しい。このエラストマー成形は、クロロプレンゴムの場
合の成形よりも成形時間が大幅に短縮できる。クロロプ
レンゴムの場合、軟化時間が非常に長く、そのため成形
時間がかかってしまうのに対して、本発明に用いるエラ
ストマーの場合、時間短縮できる。実際に、1/3以下
に短縮できた。また、クロロプレンゴムに比べて、エラ
ストマー材料で成る管状部7及びフランジ9は、耐オゾ
ン性が高い。実験では、本発明の締結具とクロロプレン
ゴム製の従来の締結具とを、被取付部材への締結状態
で、96時間に渡って、温度40±2℃に保ち、50±
5pphmの濃度のオゾンを与えたところ、エラストマ
ー製の本発明の締結具には亀裂は一切現れなかったのに
対して、従来のクロロプレンゴム製(HsA70:ショ
ア硬さA=70)の締結具には、拡膨部分の根元部分に
亀裂が発生した。また、後述のように、耐振動性におい
ても、クロロプレンゴム製の締結具よりも優れている。
【0010】雌ねじ部2は、管状部7及びフランジ9と
は別体に作られる。雌ねじ部2は、図3及び図4に示す
ように、管状部7の穴10の中に埋め込まれている。図
4〜図6に示すように、雌ねじ部2は、横断面の外形が
真円でない形状(図示の例では、ほぼ六角)に形成され
て、管状部7に対して回転しない形状に形成されてい
る。内側には雌ねじ11が切られており、ナット形状に
形成されている。雌ねじ部2は、管状部7を拡膨するよ
うに回転するボルト5のトルクに耐える強度を有する、
高い強度のエンジニアリングプラスチック材料で形成さ
れる。そのため、雌ねじ部2は、ポリカーボネート(P
C)樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、ナイロン系樹脂、変性PPE樹脂及びポリ
カーボネート系のポリマーアロイ(ポリブレンド)から
選択された硬質樹脂材料によって一体成形される。ポリ
カーボネート系のポリマーアロイ(ポリブレンド)は、
PC/ABS(ポリカーボネート/アクリルニトリルブ
タジエンスチレン)、PC/PET(ポリカーボネート
/ポリエチレンテレフタレート)、PC/PBT(ポリ
カーボネート/ポリブチレンテレフタレート)から成
る。雌ねじ部2の成形には、例えば、射出成形を用いる
ことができる。
【0011】フランジ9及び管状部7が一体成形され
て、雌ねじ部2が一体成形された後、あるいは、雌ねじ
部2が一体成形されて、フランジ9及び管状部7が一体
成形された後、雌ねじ部2は、管状部7の穴10(図3
及び4)に、熱融着によって接合される。管状部7は、
上記の特定のエラストマー材料で成り、雌ねじ部2は、
上記の硬質樹脂材料(エンジニアリングプラスチック)
で成るため、雌ねじ部2は管状部7の内壁面に融着し易
く、加熱によって容易に融着し、その接合の強度も高く
維持される。従って、雌ねじ部2を管状部7に接合する
ための接着剤は一切不要になる。融着後の雌ねじ部2と
管状部7及びフランジ9とは、一体化してそのままブラ
インドナット式弾性締結具1として使用できる。本発明
のブラインドナット式弾性締結具1は、雌ねじ部2が特
定の硬質樹脂材料で形成されて金属製ナットを不要にし
ているので、締結具1の全体は顕著に軽量化される。実
際、1/2以下に軽量化することができた。
【0012】図7は、弾性締結具1を用いて、被取付部
材3に取付部材6を取付けた様子を示している。弾性締
結具1は、再利用可能なブラインドナットして使用され
る。先ず、被取付部材3の取付穴13に、管状部7がフ
ランジ9が被取付部材に接面するまで挿入される。次
に、ブラケット等の取付部材6の取付穴14にねじ軸部
15挿入された頭付きボルト5が、締結具1の管状部7
の穴に挿入される。ボルト5のねじ軸部15の先端が雌
ねじ部2のねじ部に達すると、ボルト5は軸芯回りに回
転させられて雌ねじ部2に螺入される。このボルト5の
回転によってボルト5は雌ねじ部2を進み、ボルト5の
頭部17が取付部材6をフランジ9に強く押付けるよう
になる。更に、強力に、ボルト5を回転させると、ボル
ト5のねじ軸部15が、螺合している雌ねじ部2を頭部
17の側に引き寄せるように作用する。管状部7はエラ
ストマー材料すなわち弾性材で成るので、ボルト5の強
力な雌ねじ部2への引込み力が、管状部7に作用して、
雌ねじ部2と被取付部材3との間の管状部7の部分を符
号18のように拡膨させる。
【0013】この拡膨部分18は、被取付部材3のフラ
ンジ9と反対側の縁部に強く当接する。従って、締結具
1は、拡膨部分18とフランジ9によって被取付部材を
挟持する状態で、被取付部材3に固着される。他方、取
付部材6はボルト5の頭部17とフランジ9の間に固く
挟持されている。これによって、取付部材6は被取付部
材3に取付けられる。取付部材6と被取付部材3の間に
は、エラストマー材料すなわち弾性材のフランジ9及び
管状部7があり、取付部材6に接触しているボルト5
は、雌ねじ部2に螺合しているが、被取付部材3との間
には弾性材の管状部7が介在しているので、被取付部材
3と取付部材6との間には、弾性材(エラストマー材
料)が介在し、高い防振効果を与え、振動やノイズの伝
達を防止するだけでなく、エラストマー材料で振動やノ
イズを吸収する効果もある。また、被取付部材3の取付
穴13はエラストマー材料である管状部7の拡膨部分1
8によって密封されるので、液体や気体に対する高い密
封性が得られる。ボルト5を逆転させて締結具1から抜
き出せば、弾性締結具1は元の形状に復帰するので、再
利用もできる。更に、締結具1の耐用年数の経過後や不
良品の処分においても、雌ねじ部2が金属製ではないの
で、雌ねじ部を管状部及びフランジから分離することな
く、そのまま締結具を溶融するなどのリサイクルもでき
る。なお、被取付部材3が相当に厚い材料であり、管状
部7が被取付部材の取付穴の途中まで挿入できない場合
でも、ボルト5の強い螺入によって管状部7を取付穴の
中で拡膨させれば、その部分が取付穴に強力に密接して
固着することができ、これによっても取付部材6等の取
付けを行うことができる。
【0014】図8は、本発明による弾性締結具1と、従
来のクロロプレンゴム及び金属製雌ねじ部を用いた弾性
締結具との防振特性を示すグラフである。グラフ中の点
線は従来の弾性締結具の特性であり、実線は本発明の弾
性締結具の特性である。試験条件は、各締結具に加わる
振動方向が剪断方向(軸方向に直交する方向)で、入力
加速度が1Gで一定であり、10Hz〜2000Hzの
周波数範囲において、周波数を10分間で上昇するよう
にした。各締結具の質量を330gとし、4本止めし
た。
【0015】図8のグラフにおいて、従来のクロロプレ
ン製締結具は、出力加速度が変動しており、剪断方向に
おける防振性が安定していないことが分かる。特に、従
来のクロロプレン製締結具は、900Hz付近において
大きく変動して、最大共振点が発生し、この点では防振
の効果が薄れている。これに対して、本発明の締結具
は、全体的に低い出力加速度であり、安定して良好な防
振特性を示している。従来の締結具のような、突出した
出力も現れていない。従って、本発明の締結具は高い防
振性を有することが分かる。なお、圧縮方向の場合の試
験ではほぼ同じ結果であった。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、管状部とフランジが、
特定のエラストマー材料で形成され、雌ねじ部が特定の
硬質樹脂材料(高強度のエンジニアリングプラスチッ
ク)で形成されて、金属製ナットを使用しないため、従
来の弾性締結具に比べて、1/2以下の重量に軽量化で
き、また、雌ねじ部を管状部に接合するのに熱融着を使
用できるので接着剤が不要になり、更に、管状部とフラ
ンジの成形時間は、従来のクロロプレンゴム製の弾性締
結具の成形に比較して、1/3以下と大きく短縮でき
た。その上、オゾンによる亀裂の発生を抑えることがで
きて耐オゾン性も向上し、更に、耐振動性においても向
上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る弾性締結具の平面図である。
【図2】 図1の弾性締結具の正面図である。
【図3】 図2の弾性締結具のA−A線断面図である。
【図4】 図2の弾性締結具のB−B線断面図である。
【図5】 雌ねじ部の平面図である。
【図6】 図5の雌ねじ部のC−C線断面図である。
【図7】 本発明の弾性締結具の使用状態を示す断面図
である。
【図8】 本発明の弾性締結具と従来の弾性締結具の防
振特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 本発明の弾性締結具 2 雌ねじ部 3 被取付部材 5 頭付きボルト 6 取付部材 7 管状部 9 フランジ 10 管状部の穴 11 雌ねじ 13 被取付部材の取付穴 14 取付部材の取付穴 15 ボルトのねじ軸部 17 ボルトの頭部
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29K 105:20 B29K 105:20 Fターム(参考) 3J025 AA07 BA10 CA01 DA04 EA05 EA07 4F206 AA45 AD05 AD12 AG24 AH06 JA07 JB12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空の管状部と、該管状部の一端の側に
    設けられた雌ねじ部と、前記管状部の他端の側に形成さ
    れたフランジとから成り、前記管状部と前記フランジが
    弾性材で成る弾性締結具において、 前記管状部と前記フランジとは、スチレン系エラストマ
    ー、ポリアミド系エラストマー、ポリエステル系エラス
    トマー、ウレタン系エラストマー、及びオレフィン系エ
    ラストマーから選択されるエラストマー材料で一体成形
    され、前記雌ねじ部は、ポリカーボネート樹脂、スチレ
    ン系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ナイ
    ロン系樹脂、変性PPE樹脂、及びポリカーボネート系
    のポリマーアロイから選択された硬質樹脂材料によって
    ナット形状に成形され、前記雌ねじ部は、前記管状部の
    穴の中に一体的に固着されていることを特徴とする弾性
    締結具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の締結具において、前記
    フランジ及び管状部は、JIS−A硬度が40〜90度
    の上記エラストマー材料で成ることを特徴とする締結
    具。
  3. 【請求項3】 請求項1又2に記載の締結具において、
    前記フランジ及び管状部は、射出成形によって一体成形
    され、前記雌ねじ部は射出成形により一体成形され、該
    雌ねじ部は、前記管状部に熱融着によって接合されてい
    ることを特徴とする弾性締結具。
JP2001308981A 2001-10-04 2001-10-04 弾性締結具 Pending JP2003113825A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001308981A JP2003113825A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 弾性締結具
PCT/US2002/030736 WO2003029666A1 (en) 2001-10-04 2002-09-27 Elastic fastener
EP02800374A EP1440243A1 (en) 2001-10-04 2002-09-27 Elastic fastener
US10/812,383 US7059815B2 (en) 2001-10-04 2004-03-29 Elastic fastener

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001308981A JP2003113825A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 弾性締結具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003113825A true JP2003113825A (ja) 2003-04-18

Family

ID=19128208

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001308981A Pending JP2003113825A (ja) 2001-10-04 2001-10-04 弾性締結具

Country Status (3)

Country Link
EP (1) EP1440243A1 (ja)
JP (1) JP2003113825A (ja)
WO (1) WO2003029666A1 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008144479A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Kumagai Gumi Co Ltd 手摺子の振動を減衰させるための振動減衰部材、これを備える手摺子及びこれを備える手摺ユニット
KR101171795B1 (ko) 2011-06-15 2012-08-13 현대자동차주식회사 차량용 스피커의 조립장치
KR101284428B1 (ko) 2006-12-05 2013-07-09 두산인프라코어 주식회사 중장비의 플라스틱 판넬용 인서트
US9140279B2 (en) 2012-09-25 2015-09-22 The Young Engineers, Inc. Magnetic mount
JP2016217393A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 株式会社NejiLaw 締結装置
JP2019526752A (ja) * 2016-06-30 2019-09-19 ボルホフ・フェルビンダンクシュテヒニーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテン・ハフツング 制振機能を有する締結具
JP7518059B2 (ja) 2021-12-28 2024-07-17 フタバ産業株式会社 インサートナット付樹脂部品

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10361481B4 (de) * 2003-07-22 2006-08-17 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Modulare Schnittstelle zum Dämpfen mechanischer Schwingungen
US7488135B2 (en) * 2003-07-29 2009-02-10 Aoyama Seisakusho Co., Ltd. Fastening device
KR20070110066A (ko) * 2005-03-09 2007-11-15 가부시키가이샤 미쓰바 전동기의 부착구조

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB700379A (en) * 1951-04-16 1953-12-02 Rawlplug Co Ltd Improvements in or relating to anchoring devices for use in fixing articles to wallsor the like
US5636953A (en) * 1996-06-11 1997-06-10 Trw Inc. Roof rail attachment assembly
JP2001165133A (ja) * 1999-12-08 2001-06-19 Aoyama Seisakusho Co Ltd グロメット
DE20022001U1 (de) * 2000-12-27 2001-03-22 Reichard, Michael, 53227 Bonn Mehrteiliger Dübel

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101284428B1 (ko) 2006-12-05 2013-07-09 두산인프라코어 주식회사 중장비의 플라스틱 판넬용 인서트
JP2008144479A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Kumagai Gumi Co Ltd 手摺子の振動を減衰させるための振動減衰部材、これを備える手摺子及びこれを備える手摺ユニット
KR101171795B1 (ko) 2011-06-15 2012-08-13 현대자동차주식회사 차량용 스피커의 조립장치
US9140279B2 (en) 2012-09-25 2015-09-22 The Young Engineers, Inc. Magnetic mount
US9732778B2 (en) 2012-09-25 2017-08-15 The Young Engineers, Inc. Magnetic panel insert mount
JP2016217393A (ja) * 2015-05-18 2016-12-22 株式会社NejiLaw 締結装置
JP2019526752A (ja) * 2016-06-30 2019-09-19 ボルホフ・フェルビンダンクシュテヒニーク・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテン・ハフツング 制振機能を有する締結具
US11248645B2 (en) 2016-06-30 2022-02-15 Böllhoff Verbindungstechnik GmbH Fastener having a damping function
JP7518059B2 (ja) 2021-12-28 2024-07-17 フタバ産業株式会社 インサートナット付樹脂部品

Also Published As

Publication number Publication date
WO2003029666A1 (en) 2003-04-10
EP1440243A1 (en) 2004-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7059815B2 (en) Elastic fastener
JP2003113825A (ja) 弾性締結具
US5061137A (en) Fastener with resilient linking means
EP0363039B1 (en) Threaded fastener with resilient linking means
JP4056742B2 (ja) 熱伸張性の発泡性材料を有する筒状の構造補強部材
US5102276A (en) Removable fastener with elastic linking means
MXPA03003131A (es) Sujetador ergonomico.
CO4790162A1 (es) Vehiculos para pasajeros
JPH01283423A (ja) ファスナー
WO2011017228A2 (en) Vibration-isolating fastening assembly
JPH10131928A (ja) シール機能を有する留め具
CA3023489C (en) Isolation mount
KR101832741B1 (ko) 플라스틱 복합소재 구조체 및 이의 제조방법
US20150063944A1 (en) Fastener with a Belleville Head
KR101145656B1 (ko) 캡티브 스크류
US20210031461A1 (en) Bonding objects together
JP2004338627A (ja) 自動車用内装部品
GB2292434A (en) Vibration-damping bush
JPH1082409A (ja) 締結具
CN102052372A (zh) 风扇固定件
JP2004176897A (ja) 隙間調整クリップ及び隙間調整方法
CN114450493A (zh) 具有压缩限制器肩部的铆钉螺母
JP3859526B2 (ja) 嵌着用めねじ
WO2023195528A1 (ja) ガラス振動板及び振動子付きガラス振動板
CN215521564U (zh) 一种内嵌辅助螺母及其组合件

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060619

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060808

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060828