JP2003110354A - 中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに受信アンテナ - Google Patents

中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに受信アンテナ

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JP2003110354A
JP2003110354A JP2001297729A JP2001297729A JP2003110354A JP 2003110354 A JP2003110354 A JP 2003110354A JP 2001297729 A JP2001297729 A JP 2001297729A JP 2001297729 A JP2001297729 A JP 2001297729A JP 2003110354 A JP2003110354 A JP 2003110354A
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Japan
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antenna
transmitting
loop
relay station
antenna elements
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JP2001297729A
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Inventor
Yukitoshi Kudo
行敏 工藤
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Furukawa Electric Co Ltd
Original Assignee
Furukawa Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継局における送信アンテナと受信アンテナ
とのアイソレーションを確保でき、かつ生産性を高くす
ること。 【解決手段】 2個のループアンテナ素子を形成する2
つの2Lアンテナ素子1,2と、各2Lアンテナ素子
1,2に対する電力を伝送する給電線4と、各2Lアン
テナ素子1,2と給電線4との間に配置され、給電線4
を2分岐し、各分岐先を各2Lアンテナ素子1,2の給
電点に直接接続し、給電線4の特性インピーダンスの2
倍の特性インピーダンスであって各2Lアンテナ素子
1,2のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
を有する同軸管3とを備え、各2Lアンテナ素子1,2
を構成する鉛直方向A1のループ間の距離L1〜L3を
λ/2に設定し、鉛直方向A1にヌル点を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、UHF帯で広帯
域特性を有する2N(Nは自然数)個のループを形成す
る2Lアンテナ素子自体の広帯域特性を発揮させること
ができる双ループアンテナを用い、送信アンテナと受信
アンテナとの間のアイソレーションを確保することがで
きる中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに
受信アンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近い将来、地上波ディジタル放送がUH
F帯において開始される。現在のアナログ放送における
UHF帯の送信アンテナは、双ループアンテナが多用さ
れ、各周波数に合わせて設計されている。UHF帯のデ
ィジタル化は、アナログ放送と違い同じ時間軸上でネッ
トワークの整備が進められていると考えられる。このた
め、サテライト局では、各社共同でアンテナシステムを
建設する傾向がある。したがって、アンテナコストを下
げるためには、複数のチャネルをカバーできる広帯域ア
ンテナが有効である。一方、このディジタル放送開始前
の過渡期におけるアナログ/アナログ変換を考えると、
広帯域アンテナは必須のものと考える。
【0003】また、地上波ディジタル放送は、複数の放
送局や中継局から、隣接した地域に対して、同一の送信
周波数で同じテレビジョン放送波をサービスするSNF
(Single Frequency Network)中継システムを用いる。
たとえば、図17に示す中継局では、図示しない放送局
から送信される放送波を受信アンテナ130によって受
信し、この受信した同じ周波数の放送波を、同じ中継局
の複数の送信アンテナ100から図示しない次の中継局
あるいはこの中継局が受け持つ地域に放送する。ここ
で、受信アンテナ130は、平面アレイアンテナによっ
て実現され、送信アンテナ100は、双ループアンテナ
によって実現される。また、地上波ディジタル放送で
は、干渉(ゴースト)に強いOFDM(Orthogonal Fre
quency Division Multiplexing)変調方式を用いるよう
にしているので、SFN中継処理を効果的に行うことが
でき、かつ周波数の有効利用を図ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
中継局では、図17に示すように、受信アンテナ130
と複数の送信アンテナ100(送信アンテナ群100
A)とは、中継局(中継塔)の上部において近接配置さ
れるため、送信アンテナ群100Aから放射される放送
波が受信アンテナ130に回り込み、これによって受信
アンテナ130と送信アンテナ群100Aとの間のアイ
ソレーションを確保することができないという問題点が
あった。
【0005】一方、従来の中継局では、受信アンテナ1
30と送信アンテナ群100Aとの間のアイソレーショ
ンを確保するため、図18に示すように、補助反射板1
08を設けて垂直方向(鉛直方向)に対する輻射を低減
するものや、アンテナ反射板106の水平方向端部に沿
って略円柱状の導体表面を有する干渉防止体を設けるも
の(特願平11−362897号参照)がある。
【0006】しかし、受信アンテナ130と送信アンテ
ナ群100Aとの間のアイソレーションを確保すること
ができたとしても、受信アンテナ130を放送波の周波
数帯に合わせたマイクロストリップアンテナの放射素子
105をその都度、形成しなければならず、また、基本
的な構造が異なる受信アンテナ130と送信アンテナ群
100Aとを用いる必要があるので、中継局の設置に多
大の時間と労力とがかかり、結果として中継局の生産性
が低下せざるを得ないという問題点があった。
【0007】この発明は上記に鑑みてなされたもので、
中継局における送信アンテナと受信アンテナとのアイソ
レーションを確保でき、かつ生産性を高くすることがで
きる中継局およびこれに用いられる送信アンテナ並びに
受信アンテナを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる中継局は、中継すべき周波数帯の
電波を受信アンテナによって受信し、この周波数帯の電
波を送信アンテナから送信し、前記受信アンテナと前記
送信アンテナとがほぼ同一直線上に配置される中継局に
おいて、前記送信アンテナは、それぞれ2N(Nは自然
数)個のループを形成する2のm乗(mは自然数)個の
ループアンテナ素子と、前記ループアンテナ素子に対す
る電力を伝送する第1の給電線と、前記各ループアンテ
ナ素子と前記第1の給電線との間に配置され、前記第1
の給電線に対して2分岐をm段繰り返し、前記第1の給
電線の特性インピーダンスの2のm乗倍の特性インピー
ダンスであって前記各ループアンテナ素子のインピーダ
ンスに略等しい特性インピーダンスを有する2のm乗個
のアンテナ側端点を形成し、各アンテナ側端点が2のm
乗個の前記各ループアンテナ素子の給電点に直接接続す
る第2の給電線とを備え、前記同一直線上に配置される
各ループ間の距離は、(2n+1)λ/2(nは0以上
の整数、λは送信周波数の波長)であることを特徴とす
る。
【0009】この請求項1の発明によれば、広帯域性を
有した送信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に配
置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2とし、
たとえばλ/2に設定することによって、同一直線方向
のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテナか
ら受信アンテナへの電波の回り込みが生じないように
し、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテナ
と受信アンテナとのアイソレーションを確保するように
している。
【0010】また、請求項2にかかる中継局は、中継す
べき周波数帯の電波を受信アンテナによって受信し、こ
の周波数帯の電波を送信アンテナから送信し、前記受信
アンテナと前記送信アンテナとがほぼ同一直線上に配置
される中継局において、前記受信アンテナは、それぞれ
2N(Nは自然数)個のループを形成する2のm乗(m
は自然数)個のループアンテナ素子と、前記ループアン
テナ素子に対する電力を伝送する第1の給電線と、前記
各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に配置
され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り返
し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm乗
倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテナ
素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンスを
有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アンテ
ナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の給
電点に直接接続する第2の給電線とを備え、前記同一直
線上に配置される各ループ間の距離は、(2n+1)λ
/2(nは0以上の整数、λは受信周波数の波長)であ
ることを特徴とする。
【0011】この請求項2の発明によれば、広帯域性を
有した受信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に配
置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2とし、
たとえばλ/2に設定することによって、同一直線方向
のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテナか
ら受信アンテナへの電波の回り込みが生じないように
し、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテナ
と受信アンテナとのアイソレーションを確保するように
している。
【0012】また、請求項3にかかる中継局は、中継す
べき周波数帯の電波を受信アンテナによって受信し、こ
の周波数帯の電波を送信アンテナから送信し、前記受信
アンテナと前記送信アンテナとがほぼ同一直線上に配置
される中継局において、前記送信アンテナおよび前記受
信アンテナは、それぞれ2N(Nは自然数)個のループ
を形成する2のm乗(mは自然数)個のループアンテナ
素子と、前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送す
る第1の給電線と、前記各ループアンテナ素子と前記第
1の給電線との間に配置され、前記第1の給電線に対し
て2分岐をm段繰り返し、前記第1の給電線の特性イン
ピーダンスの2のm乗倍の特性インピーダンスであって
前記各ループアンテナ素子のインピーダンスに略等しい
特性インピーダンスを有する2のm乗個のアンテナ側端
点を形成し、各アンテナ側端点が2のm乗個の前記各ル
ープアンテナ素子の給電点に直接接続する第2の給電線
とを備え、前記同一直線上に配置される各送信アンテナ
および各受信アンテナ毎に、各ループ間の距離は、(2
n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは送受信周波数
の波長)であることを特徴とする。
【0013】この請求項3の発明によれば、広帯域性を
有し、鉛直方向などの同一直線上に配置された送信アン
テナおよび受信アンテナ毎に、各ループ間の距離を、
(2n+1)λ/2とし、たとえばλ/2に設定するこ
とによって、送信アンテナおよび受信アンテナにおける
同一直線方向のアンテナ指向性にそれぞれヌル点が形成
され、送信アンテナから受信アンテナへの電波の回り込
みが生じないようにし、発振あるいはC/Nの低下を防
止し、送信アンテナと受信アンテナとのアイソレーショ
ンを確実に確保するようにしている。
【0014】また、請求項4にかかる中継局は、上記の
発明において、前記送信アンテナおよび/または受信ア
ンテナは、反射板をさらに備え、前記ループアンテナ素
子は、前記反射板上に所定の距離を置いて配置され、前
記第2の給電線は、前記反射板の裏面あるいは表面に配
設されることを特徴とする。
【0015】この請求項4の発明によれば、反射板を用
いて、一層効率的なアンテナ指向性を得ることができ、
第2給電線の設置や送信アンテナあるいは受信アンテナ
の取り付けも容易に行うことができる。
【0016】また、請求項5にかかる中継局は、上記の
発明において、前記送信アンテナは、少なくとも前記受
信アンテナ側の端部に、該受信アンテナ側への送信電波
を散乱させる副反射板を設けたことを特徴とする。
【0017】この請求項5の発明によれば、前記送信ア
ンテナが、少なくとも前記受信アンテナ側の端部に、該
受信アンテナ側への送信電波を散乱させる副反射板を設
け、これによって送信アンテナから同一直線方向への輻
射量を低減している。
【0018】また、請求項6にかかる中継局は、上記の
発明において、前記受信アンテナは、少なくとも前記送
信アンテナ側の端部に、該送信アンテナ側への送信電波
を散乱させる副反射板を設けたことを特徴とする。
【0019】この請求項6の発明によれば、前記受信ア
ンテナが、少なくとも前記送信アンテナ側の端部に、該
送信アンテナ側への送信電波を散乱させる副反射板を設
け、これによって送信アンテナから送信される同一直線
方向の電波の受信量を低減している。
【0020】また、請求項7にかかる中継局は、前記送
信アンテナは複数であり、各送信アンテナは、円環状に
均等に配列され、各送信アンテナから放射される電波を
合成して略無指向放射パターンを得ることを特徴とす
る。
【0021】この請求項7の発明によれば、前記送信ア
ンテナは複数であり、各送信アンテナを、円環状に均等
に配列し、各送信アンテナから放射される電波を合成し
て略無指向放射パターンを得るようにしている。
【0022】また、請求項8にかかる送信アンテナは、
それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成する2の
m乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、前記ル
ープアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の給電線
と、前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との
間に配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段
繰り返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2
のm乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループア
ンテナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダ
ンスを有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各
アンテナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素
子の給電点に直接接続する第2の給電線とを備え、前記
各ループのうち同一直線上に配置される各ループ間は、
(2n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは送信周波
数の波長)の間隔に設定されることを特徴とする。
【0023】この請求項8の発明によれば、広帯域性を
有した送信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に配
置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2とし、
たとえばλ/2に設定することによって、同一直線方向
のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテナか
ら受信アンテナへの電波の回り込みが生じないように
し、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテナ
と受信アンテナとのアイソレーションを確保するように
している。
【0024】また、請求項9にかかる受信アンテナは、
それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成する2の
m乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、前記ル
ープアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の給電線
と、前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との
間に配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段
繰り返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2
のm乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループア
ンテナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダ
ンスを有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各
アンテナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素
子の給電点に直接接続する第2の給電線とを備え、前記
各ループのうち同一直線上に配置される各ループ間は、
(2n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは受信周波
数の波長)の間隔に設定されることを特徴とする。
【0025】この請求項9の発明によれば、広帯域性を
有した受信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に配
置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2とし、
たとえばλ/2に設定することによって、同一直線方向
のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテナか
ら受信アンテナへの電波の回り込みが生じないように
し、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテナ
と受信アンテナとのアイソレーションを確保するように
している。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に添付図面を参照して、この
発明にかかる中継局およびこれに用いられる送信アンテ
ナ並びに受信アンテナの好適な実施の形態を詳細に説明
する。
【0027】(実施の形態1)図1は、この発明の実施
の形態1である中継局に用いられる送信アンテナの概要
構成を示す模式図である。図1において、この送信アン
テナ10は、2つのループアンテナ素子からなる2Lア
ンテナ素子1,2を2つ有している。すなわち、4つの
ループアンテナ素子を備える。各2Lアンテナ素子1,
2は、各2Lアンテナ素子1,2の長手方向に直列に配
置される。この長手方向は、送信アンテナ10が中継塔
に設置された状態における鉛直方向A1である。また、
各2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンスは、略
100Ωである。各ループアンテナ素子の周長は、送信
周波数の波長λに設定される。
【0028】各2Lアンテナ素子1,2の給電点には、
それぞれ特性インピーダンス100Ωの同軸管3が接続
され、同軸管3の中央(中点)には、特性インピーダン
ス50Ωの同軸ケーブル4が接続され、同軸ケーブル4
および同軸管3を介して各2Lアンテナ素子1,2に対
して給電される。同軸管3の中点によって分岐された同
軸管3aは、2Lアンテナ素子1側に延び、同軸管3a
の内部導体11aが2Lアンテナ素子1の一方のエレメ
ントに直接接続される。また、同軸管3の中点によって
分岐された同軸管3bは、2Lアンテナ素子2側に延
び、同軸管3bの内部導体11bが2Lアンテナ素子2
の一方のエレメントに直接接続される。なお、同軸管3
a,3bの外部導体は、図3に示す反射板5を介して各
2Lアンテナ素子1,2のアンテナ端部に接続される。
【0029】なお、同軸ケーブル4には、同軸管3a,
3bが2分岐して接続され、並列となった同軸管3a,
3bの合成インピーダンスを考慮すると、100Ωの特
性インピーダンスをもつ同軸管3a,3bと同軸ケーブ
ル4とは、単純にインピーダンス整合する。また、各2
Lアンテナ素子1,2は、インピーダンスが略100Ω
であるため、特性インピーダンスが100Ωの各同軸管
3a,3bとも、容易にインピーダンス整合する。した
がって、インピーダンス整合回路を設ける必要がない。
また、複雑なインピーダンス調整も必要ない。
【0030】ここで、図2は、図1に示した同軸管3を
直接取り付けた各2Lアンテナ素子1,2のインピーダ
ンスの周波数特性を示した図である。図2に示すよう
に、抵抗成分の特性L11およびリアクタンス成分の特
性L12は、ともに450MHz〜850MHzの帯域
において、平坦な特性を示しているとともに、抵抗成分
の特性L11が、ほぼ100Ωであり、リアクタンス成
分の特性がほぼ零であり、良好なインピーダンス特性を
呈している。このように、同軸管3を直接取り付けた場
合には、バラン回路の取り付けによる周波数特性が全く
影響されないため、広帯域の平坦な特性を得ることがで
きる。なお、安定した周波数特性を得るために、バラン
回路を設けるようにしてもよい。
【0031】ここで、図3〜図5を参照して、送信アン
テナ10の構成について説明する。図3は、送信アンテ
ナ10の構成を示す正面図であり、図4は、送信アンテ
ナ10の構成を示す右側面図であり、図5は、送信アン
テナ10のA−A線断面図である。
【0032】図3および図4において、2Lアンテナ素
子1,2を有し、長手方向に沿う補助反射板6に略45
°に折り曲げて、主面を形成した平板状の反射板5上
に、略波長λとなる円弧状のループアンテナ素子を有し
た双ループアンテナである。2Lアンテナ素子1,2
は、反射板5の面に対して高さL4の位置に平行に設置
される。各ループ間の距離L1〜L3は、送信周波数の
波長を「λ」とすると、λ/2に設定される。また、反
射板5の鉛直方向A1の両端部には、2Lアンテナ素子
1,2側を凹部とした球面が形成された副反射板7が設
けられる。この副反射板7は、鉛直方向A1に対して輻
射される電波を散乱し、鉛直方向A1に対する輻射を低
減している。この副反射板7の形状は、球面に限らず、
電波を散乱することができればよく、たとえば、凸部形
状であってもよく、細かな粒子が表面に形成されたもの
でもよい。
【0033】一方、同軸管3は、断面が矩形であり、各
一端の内部導体11a,11bが各2Lアンテナ素子
1,2の中央の一方に直接接続される。同軸管3は、反
射板5の裏面を通り、中央部において、同軸ケーブル4
に接続される。なお、上述したように、同軸管3は、特
性インピーダンスが100Ωに設定されている。また、
同軸管3は、反射板5の表面に配設するようにしてもよ
い。この場合、反射板5の裏面に凸部が形成されず、ア
ンテナユニットの取り付けを容易かつ堅固に行うことが
できる。
【0034】図5において、内部導体11aは、2Lア
ンテナ素子1の中央部分の平行線路間を通り、その先端
とアンテナエレメント1aとの間は、導通部材1cによ
ってL字型に橋渡され、導通される。一方、外部導体
は、他方のアンテナエレメント1bに接続される。な
お、内部導体11aには、リング部材11cが環装さ
れ、2Lアンテナ素子1と同軸管3とのインピーダンス
調整が行われる。
【0035】ここで、各ループアンテナ素子間の距離L
1〜L3がλ/2に設定されることによって、鉛直方
向、すなわち水平面を0°とし、仰角方向を「+」とし
た場合の垂直アンテナ指向性における±90°方向にヌ
ル点が形成される。図6は、鉛直方向A1に並ぶ各ルー
プアンテナ素子間の距離L1〜L3をすべてλ/2に設
定した場合における垂直アンテナ指向性を示す図であ
る。図6に示すように、垂直アンテナ指向性は、水平方
向にメインローブが形成され、±90°方向すなわち鉛
直方向A1に、ヌル点が生じている。
【0036】±90°方向にヌル点が生じる理由につい
て図7を参照して説明する。なお、ここでは、2つのル
ープアンテナ素子からの波面合成について説明する。図
7において、各ループアンテナ素子からは、各ループの
中心に波源があるものと考えられる。水平面から所望の
輻射方向に対する角度θは、鉛直上向き方向を正にとっ
ている。この場合、各ループアンテナ素子間の行路差
は、各ループアンテナ素子間の距離を「L」とすると、
「Lsinθ」である。したがって、位相差Δφがヌル点
を形成するためには、 Δφ=(2π/λ)・Lsinθ =(2n+1)π を満足する必要がある。ここで、「n」は、0以上の整
数である。したがって、θ=90°のとき、すなわち、
鉛直上向きにヌル点を形成するための各ループアンテナ
素子間の距離「L」は、 L=λ/2(2n+1) を満足する必要があり、最小の距離「L」は、「n」が
0のときであり、 L=λ/2 となる。なお、θ=−90°のときも同様である。この
結果、θ=±90°方向(鉛直方向)にヌル点を形成さ
せるためには、各ループアンテナ素子間の距離「L」を
λ/2に設定しておけばよい。
【0037】図8は、この送信アンテナ10が設置され
る中継局の概要構成を示す図である。図8において、こ
の中継局は、多段のポール部21を簡易なフレームによ
って支えられ、ポール部21の上端に、円環状に配置さ
れたアンテナ群が多段に配置される。この送信アンテナ
群10Aの下部には、受信アンテナ20が設置される。
受信アンテナ20は、図示しない放送局あるいは隣接し
た中継局から送信される放送波を受信し、この受信した
同じ周波数の放送波を、この中継局の送信アンテナ群1
0Aの各送信アンテナ10から図示しない次の中継局あ
るいはこの中継局が受け持つ地域に放送する。ここで、
受信アンテナ20は、たとえば図18に示した平面アレ
イアンテナであってもよく、±90°方向にヌル点を形
成しない双ループアンテナであってもよい。この中継局
は、地上から約20m程度の高さをもつ。
【0038】ここで、送信アンテナ群10Aの各送信ア
ンテナ10はすべて、±90°方向に対してヌル点を形
成し、特に鉛直下向きの−90°方向にヌル点を形成す
るため、−90°方向に配置され、送信周波数と同一の
受信周波数を受信する受信アンテナ20への送信電波の
輻射が低減され、回り込みが防止される。これによっ
て、受信アンテナ20と送信アンテナ群10Aとの間の
アイソレーションを確保することができる。
【0039】ここで、図9を参照して、中継局に設置さ
れる送信アンテナ群10Aの配置について説明する。図
9は、ポール部21に設置される送信アンテナ群10A
の構成を示す図であり、図9(a)は、送信アンテナ群
10Aの正面図であり、図9(b)は、B−B線断面図
である。図9において、4つの送信アンテナ10−1〜
10−4は、ポール部21の周縁であって同一周上に設
けられ、各送信アンテナ10−1〜10−4は、90°
ずつ均等に配置される。なお、各送信アンテナ10−1
〜10−4は、送信アンテナ10と同じ構成である。
【0040】図10は、図9に示した送信アンテナ群1
0Aの水平アンテナ指向性を示す図である。なお、送信
アンテナ10−4が配置される方向を0°とし、送信ア
ンテナ10−3が配置される方向を90°としている。
各送信アンテナ10−1〜10−4の間には、アンテナ
指向性の高い部分が形成される。たとえば、送信アンテ
ナ10−3,10−4間には、ピークP71が形成され
る。このピークP71は、送信アンテナ10−3,10
−4のメインローブの裾部分で、左右45°方向が強め
合ってできたピークである。各送信アンテナ10−1〜
10−4は、2つの2Lアンテナ素子を合成した利得を
もち、比較的鋭いアンテナ指向性をもつため、図10に
示すように、ピークP71を極端に大きくすることはな
い。これによって、90°毎、全周に配置した4つの送
信アンテナ10−1〜10−4であっても、比較的無指
向の水平アンテナ指向性を得ることができる。なお、各
送信アンテナ10−1〜10−4は、ポール部21の内
縁部に配置された給電装置76によって一括して給電さ
れる。
【0041】なお、上述した送信アンテナ10は、レド
ームを設け、風雨に対する強度を持たせるようにするの
が好ましい。このレドームは、たとえばFRP樹脂によ
って形成される。
【0042】また、上述した送信アンテナ10の同軸ケ
ーブル4の特性インピーダンスは50Ωであったが、給
電線としての同軸ケーブルの特性インピーダンスが75
Ωである場合には、75Ω→50Ω変換を行えばよい。
【0043】さらに、上述した2Lアンテナ素子1,2
自体のインピーダンスは略100Ωであるとしたが、た
とえば、2Lアンテナ素子1,2自体のインピーダンス
が略150Ωである場合には、同軸ケーブル4の特性イ
ンピーダンスを75Ωとし、同軸管3の特性インピーダ
ンスを150Ωとすればよい。また、同様にして、2L
アンテナ素子1,2自体のインピーダンスがたとえば2
00Ωである場合には、同軸管3を多段接続すればよ
い。
【0044】たとえば、図11に示すように、各2Lア
ンテナ素子21,22,26,27のインピーダンスが
200Ωである場合、特性インピーダンス50Ωの同軸
ケーブル4に100Ωの同軸管23を接続し、さらにこ
の100Ωの同軸管23に、特性インピーダンスが20
0Ωの同軸管を接続し、この200Ωの同軸管の内部導
体を4つの各2Lアンテナ素子21,22,26,27
に直接接続すればよい。なお、この場合においても、各
2Lアンテナ素子21,22,26,27を構成する各
ループアンテナ素子間の距離L21〜L27は、すべて
λ/2に設定されている。これによって、鉛直方向A1
にヌル点を形成することができる。
【0045】この実施の形態1では、送信アンテナ10
が、各ループアンテナ素子間の距離をλ/2に設定する
ことによって、受信アンテナ20側である鉛直方向に指
向性のヌル点を形成し、送信アンテナ10から受信アン
テナ20側に電波の回り込みが生じないようにしている
ので、中継局において簡単な構成で、受信アンテナ20
と送信アンテナ10とのアイソレーションを確保するこ
とができる。また、この場合、送信アンテナ10は、広
帯域性を有するので、送信アンテナに対する大きな設計
変更をせずとも、所望の放送波を中継あるいは放送する
中継局を、コストをかけずに実現することができる。
【0046】(実施の形態2)つぎに、この発明の実施
の形態2について説明する。上述した実施の形態1で
は、2つの2Lアンテナ素子1,2をもつ送信アンテナ
10であったが、この実施の形態2では、2つの4Lア
ンテナ素子31,32をもつ送信アンテナ30としてい
る。
【0047】図12は、この発明の実施の形態2である
送信アンテナの概要構成を示す模式図である。図12に
おいて、2つの2Lアンテナ素子1,2に代えて2つの
4Lアンテナ素子31,32を設けている。この4Lア
ンテナ素子31,32は、それぞれ4つのループアンテ
ナ素子を有し、長手方向(鉛直方向A1)に4つのルー
プが形成される。また、同軸管3に代えて同軸管33を
設けている。この同軸管33は、同軸管3と同じく、特
性インピーダンスが100Ωである。ただし、4Lアン
テナ素子31,32は、2Lアンテナ素子1,2に比し
てループアンテナ素子を多く有しているため、同軸管3
3は、同軸管3に比して長い。なお、同軸管33は、実
施の形態1と同様に、特性インピーダンス50Ωの同軸
ケーブル4に接続され、同軸管33の内部導体は、それ
ぞれ4Lアンテナ素子31,32に直接接続される。こ
こで、4Lアンテナ素子31,32のインピーダンス
は、それぞれ略100Ωであるため、実施の形態1と同
様に、インピーダンス整合回路は不要となり、バラン回
路も不要となる。
【0048】特に、この送信アンテナ30の各ループア
ンテナ素子間の距離L31〜L37は、λ/2に設定さ
れており、鉛直方向A1にヌル点が形成され、鉛直方向
A1への輻射が抑制される。この結果、鉛直方向A1上
に配置された受信アンテナとの間のアイソレーションを
確保することができる。
【0049】なお、上述した実施の形態2では、4Lア
ンテナ素子31,32について説明したが、これに限ら
ず、それぞれ6つのループアンテナ素子を有する6Lア
ンテナ素子に対しても適用することができる。すなわ
ち、2の倍数のループアンテナ素子を有するものに、適
用することができる。
【0050】この実施の形態2によれば、実施の形態1
と同様に、送信アンテナ30が、各ループアンテナ素子
間の距離をλ/2に設定することによって、受信アンテ
ナ20側である鉛直方向に指向性のヌル点を形成し、送
信アンテナ30から受信アンテナ20側に電波の回り込
みが生じないようにしているので、中継局において簡単
な構成で、受信アンテナ20と送信アンテナ30とのア
イソレーションを確保することができる。また、この場
合、送信アンテナ30は、広帯域性を有するので、送信
アンテナに対する大きな設計変更をせずとも、所望の放
送波を中継あるいは放送する中継局を、コストをかけず
に実現することができる。
【0051】(実施の形態3)つぎに、この発明の実施
の形態3について説明する。上述した実施の形態1で
は、各2Lアンテナ素子1,2を鉛直方向A1に直列に
配置した送信アンテナ10としていたが、この実施の形
態3では、各2Lアンテナ素子1,2に対応する各2L
アンテナ素子41,42の鉛直方向A1に沿って並列に
配置した送信アンテナ40としている。
【0052】図13は、この発明の実施の形態3である
送信アンテナの概要構成を示す模式図である。図13に
おいて、2つの2Lアンテナ素子41,42は、鉛直方
向A1に沿って並列に配置される。その他の構造は、実
施の形態1と同じである。すなわち、特性インピーダン
ス50Ωの給電線4から2分岐する特性インピーダンス
100の同軸管43は、インピーダンスが100Ωの各
2Lアンテナ素子41,42の一方のアンテナエレメン
トに直接接続される。
【0053】この場合、この送信アンテナ40は、鉛直
方向A1にヌル点を形成するため、鉛直方向A1に対す
る各ループアンテナ素子間の距離L41は、λ/2に設
定される。この結果、鉛直方向A1に対する輻射が抑制
され、鉛直方向A1に配置される受信アンテナ20との
間のアイソレーションを確保することができる。
【0054】なお、この送信アンテナ40の鉛直方向を
鉛直方向A2として中継局に設置する場合、鉛直方向A
2に対する各ループアンテナ素子間の距離L42は、λ
/2に設定される。この場合においても、鉛直方向A2
に対する輻射が抑制され、鉛直方向A2に配置される受
信アンテナ20との間のアイソレーションを確保するこ
とができる。
【0055】図14は、この発明の実施の形態3の応用
例である送信アンテナ50の概要構成を示す模式図であ
る。図14において、2つの4Lアンテナ素子51,5
2は、鉛直方向A1に沿って並列に配置される。その他
の構造は、図12に示した構成と同じである。すなわ
ち、特性インピーダンス50Ωの給電線4から2分岐す
る特性インピーダンス100の同軸管53は、インピー
ダンスが100Ωの各4Lアンテナ素子51,52の一
方のアンテナエレメントに直接接続される。
【0056】この場合、この送信アンテナ50は、鉛直
方向A1にヌル点を形成するため、鉛直方向A1に対す
る各ループアンテナ素子間の距離L51〜L53は、そ
れぞれλ/2に設定される。この結果、鉛直方向A1に
対する輻射が抑制され、鉛直方向A1に配置される受信
アンテナ20との間のアイソレーションを確保すること
ができる。
【0057】なお、この送信アンテナ50の鉛直方向を
鉛直方向A2として中継局に設置する場合、鉛直方向A
2に対する各ループアンテナ素子間の距離L55は、λ
/2に設定される。この場合においても、鉛直方向A2
に対する輻射が抑制され、鉛直方向A2に配置される受
信アンテナ20との間のアイソレーションを確保するこ
とができる。
【0058】この実施の形態3によれば、実施の形態1
と同様に、送信アンテナ40,50が、鉛直方向の各ル
ープアンテナ素子間の距離をλ/2に設定することによ
って、受信アンテナ20側である鉛直方向に指向性のヌ
ル点を形成し、送信アンテナ40,50から受信アンテ
ナ20側に電波の回り込みが生じないようにしているの
で、中継局において簡単な構成で、受信アンテナ20と
送信アンテナ40,50とのアイソレーションを確保す
ることができる。また、この場合、送信アンテナ40,
50は、広帯域性を有するので、送信アンテナに対する
大きな設計変更をせずとも、所望の放送波を中継あるい
は放送する中継局を、コストをかけずに実現することが
できる。
【0059】(実施の形態4)つぎに、この発明の実施
の形態4について説明する。上述した実施の形態1〜3
では、送信アンテナ10,30,40,50側に鉛直方
向のヌル点を形成し、受信アンテナ20との間のアイソ
レーションを確保するようにしていたが、この実施の形
態4では、受信アンテナ20側において鉛直方向のヌル
点を形成し、送信アンテナ側とのアイソレーションを確
保するようにしている。
【0060】図15は、この発明の実施の形態4である
中継局の概要構成を示す図である。図15において、ポ
ール部21の上部には、受信アンテナ20と同じ構成を
もつ複数の送信アンテナ20aが円環状かつ多段に配置
され、送信アンテナ群20Aを形成し、送信アンテナ群
20Aの鉛直下方には、送信アンテナ10と同じ構成を
もつ受信アンテナ10aが配置される。
【0061】この結果、受信アンテナ10aは、鉛直方
向A1に対してヌル点を形成するため、複数の送信アン
テナ20aから鉛直下方に、受信周波数と同じ送信周波
数の電波が輻射されても、受信アンテナ10aは受信し
ないため、受信アンテナ10aと送信アンテナ20aと
の間のアイソレーションが確保できる。この場合、送信
アンテナ20aは、鉛直方向A1にヌル点を形成しなく
てもよい。
【0062】この実施の形態4によれば、受信アンテナ
10aが、鉛直方向の各ループアンテナ素子間の距離を
λ/2に設定することによって、送信アンテナ20a側
である鉛直方向に指向性のヌル点を形成し、送信アンテ
ナ20aから受信アンテナ10a側に電波が輻射されて
も受信しないことによって回り込みを防止するようにし
ているので、中継局において簡単な構成で、受信アンテ
ナ10aと送信アンテナ20aとのアイソレーションを
確保することができる。また、この場合、送信アンテナ
20aおよび受信アンテナ10aは、広帯域性を有する
ので、所望の放送波を中継あるいは放送する中継局を、
コストをかけずに実現することができる。
【0063】(実施の形態5)つぎに、この発明の実施
の形態5について説明する。上述した実施の形態1〜3
では、送信アンテナ10,30,40,50側に鉛直方
向のヌル点を形成し、また、実施の形態4では、受信ア
ンテナ10a側に鉛直方向のヌル点を形成し、送受信ア
ンテナ間のアイソレーションを確保するようにしていた
が、この実施の形態4では、送信アンテナおよび受信ア
ンテナの双方に鉛直方向のヌル点を形成し、送受信アン
テナ間のアイソレーションを確実に確保できるようにし
ている。
【0064】図16は、この発明の実施の形態5である
中継局の概要構成を示す図である。図16において、ポ
ール部21の上部には、鉛直方向A1にヌル点が形成さ
れる複数の送信アンテナ10が円環状かつ多段に配置さ
れた送信アンテナ群10Aを有し、送信アンテナ群10
Aの鉛直下方には、鉛直方向A1にヌル点が形成される
受信アンテナ10aが配置される。
【0065】この結果、送信アンテナ10は、鉛直方向
A1に対して電波を輻射せず、また、受信アンテナ10
aは、鉛直方向A1からの電波を受信しないため、送信
アンテナ10から受信アンテナ10aへの回り込みを確
実になくすことができ、受信アンテナ10aと送信アン
テナ10との間のアイソレーションを確実に確保するこ
とができる。
【0066】この実施の形態5によれば、送信アンテナ
10および受信アンテナ10aが、鉛直方向の各ループ
アンテナ素子間の距離をλ/2に設定することによっ
て、それぞれ鉛直方向にヌル点を形成し、送信アンテナ
20aから受信アンテナ10a側に電波が輻射をなくす
とともに、受信しないことによって回り込みを防止する
ようにしているので、中継局において簡単な構成で、受
信アンテナ10aと送信アンテナ10とのアイソレーシ
ョンを確実に確保することができる。また、この場合、
送信アンテナ10および受信アンテナ10aは、広帯域
性を有するとともに同一の構成であるため、所望の放送
波を中継あるいは放送する中継局を、コストをかけずに
実現することができる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1にかかる
発明によれば、広帯域性を有した送信アンテナが、鉛直
方向などの同一直線上に配置されるループ間の距離を、
(2n+1)λ/2とし、たとえばλ/2に設定するこ
とによって、同一直線方向のアンテナ指向性にヌル点が
形成され、送信アンテナから受信アンテナへの電波の回
り込みが生じないようにし、発振あるいはC/Nの低下
を防止し、送信アンテナと受信アンテナとのアイソレー
ションを確保することができるという効果を奏する。
【0068】また、請求項2の発明によれば、広帯域性
を有した受信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に
配置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2と
し、たとえばλ/2に設定することによって、同一直線
方向のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテ
ナから受信アンテナへの電波の回り込みが生じないよう
にし、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテ
ナと受信アンテナとのアイソレーションを確保すること
ができるという効果を奏する。
【0069】また、請求項3の発明によれば、広帯域性
を有し、鉛直方向などの同一直線上に配置された送信ア
ンテナおよび受信アンテナ毎に、各ループ間の距離を、
(2n+1)λ/2とし、たとえばλ/2に設定するこ
とによって、送信アンテナおよび受信アンテナにおける
同一直線方向のアンテナ指向性にそれぞれヌル点が形成
され、送信アンテナから受信アンテナへの電波の回り込
みが生じないようにし、発振あるいはC/Nの低下を防
止し、送信アンテナと受信アンテナとのアイソレーショ
ンを確実に確保できるとともに、送信アンテナと受信ア
ンテナとの構造をほぼ同一にすることができ、しかも広
帯域性を有しているため、中継局の構成を簡易かつ効率
的に行え、コストの低減を図ることができるという効果
を奏する。
【0070】また、請求項4の発明によれば、反射板を
用いて、一層効率的なアンテナ指向性を得ることがで
き、第2給電線の設置や送信アンテナあるいは受信アン
テナの取り付けも容易に行うことができるという効果を
奏する。
【0071】また、請求項5の発明によれば、前記送信
アンテナが、少なくとも前記受信アンテナ側の端部に、
該受信アンテナ側への送信電波を散乱させる副反射板を
設け、これによって送信アンテナから同一直線方向への
輻射量を低減しているので、一層、送信アンテナと受信
アンテナとのアイソレーションを確保することができる
という効果を奏する。
【0072】また、請求項6の発明によれば、前記受信
アンテナが、少なくとも前記送信アンテナ側の端部に、
該送信アンテナ側への送信電波を散乱させる副反射板を
設け、これによって送信アンテナから送信される同一直
線方向の電波の受信量を低減しているので、一層、送信
アンテナと受信アンテナとのアイソレーションを確保す
ることができるという効果を奏する。
【0073】また、請求項7の発明によれば、前記送信
アンテナは複数であり、各送信アンテナを、円環状に均
等に配列し、各送信アンテナから放射される電波を合成
して略無指向放射パターンを得るようにしているので、
中継された放送波を、中継局が存在する地域に確実に放
送することができるという効果を奏する。
【0074】また、請求項8の発明によれば、広帯域性
を有した送信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に
配置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2と
し、たとえばλ/2に設定することによって、同一直線
方向のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテ
ナから受信アンテナへの電波の回り込みが生じないよう
にし、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテ
ナと受信アンテナとのアイソレーションを確保すること
ができるという効果を奏する。
【0075】また、請求項9の発明によれば、広帯域性
を有した受信アンテナが、鉛直方向などの同一直線上に
配置されるループ間の距離を、(2n+1)λ/2と
し、たとえばλ/2に設定することによって、同一直線
方向のアンテナ指向性にヌル点が形成され、送信アンテ
ナから受信アンテナへの電波の回り込みが生じないよう
にし、発振あるいはC/Nの低下を防止し、送信アンテ
ナと受信アンテナとのアイソレーションを確保すること
ができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である送信アンテナの
概要構成を示す模式図である。
【図2】図1に示した送信アンテナの周波数特性を示す
図である。
【図3】図1に示した送信アンテナの正面図である。
【図4】図1に示した送信アンテナの右側面図である。
【図5】図1に示した送信アンテナのA−A線断面図で
ある。
【図6】図1に示した送信アンテナの垂直アンテナ指向
性を示す図である。
【図7】送信アンテナの鉛直方向にヌル点が形成される
原理を説明する図である。
【図8】図1に示した送信アンテナを用いた中継局の全
体構成を示す図である。
【図9】中継局に設置される送信アンテナ群の構成を示
す図である。
【図10】円環状に配置された送信アンテナ群によって
形成される水平アンテナ指向性を示す図である。
【図11】この発明の実施の形態1の応用例である送信
アンテナの概要構成を示す模式図である。
【図12】この発明の実施の形態2である送信アンテナ
の概要構成を示す模式図である。
【図13】この発明の実施の形態3である送信アンテナ
の概要構成を示す模式図である。
【図14】この発明の実施の形態3の応用例である送信
アンテナの概要構成を示す模式図である。
【図15】この発明の実施の形態4である中継局の概要
構成を示す図である。
【図16】この発明の実施の形態5である中継局の概要
構成を示す図である。
【図17】従来の中継局の概要構成を示す図である。
【図18】従来の中継局に用いられる受信アンテナの構
成を示す図である。
【符号の説明】
1,2,21,22,26,27,41,42 2Lア
ンテナ素子 3,3a,3b,23,24,33,33a,33b,
43,43a,43b,53,63a,63b 同軸管 4 同軸ケーブル(給電線) 5 反射板 6 補助反射板 7 副反射板 10,10−1〜10−4,20a,30,40,50
送信アンテナ 10a,20 受信アンテナ 10A 送信アンテナ群 11a,11b 内部導体 21 ポール部 31,32,51,52 4Lアンテナ素子 76 給電装置 A1,A2 鉛直方向

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中継すべき周波数帯の電波を受信アンテ
    ナによって受信し、この周波数帯の電波を送信アンテナ
    から送信し、前記受信アンテナと前記送信アンテナとが
    ほぼ同一直線上に配置される中継局において、 前記送信アンテナは、 それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成する2の
    m乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、 前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の
    給電線と、 前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に
    配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り
    返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm
    乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテ
    ナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
    を有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アン
    テナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の
    給電点に直接接続する第2の給電線と、 を備え、 前記同一直線上に配置される各ループ間の距離は、(2
    n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは送信周波数の
    波長)であることを特徴とする中継局。
  2. 【請求項2】 中継すべき周波数帯の電波を受信アンテ
    ナによって受信し、この周波数帯の電波を送信アンテナ
    から送信し、前記受信アンテナと前記送信アンテナとが
    ほぼ同一直線上に配置される中継局において、 前記受信アンテナは、 それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成する2の
    m乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、 前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の
    給電線と、 前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に
    配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り
    返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm
    乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテ
    ナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
    を有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アン
    テナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の
    給電点に直接接続する第2の給電線と、 を備え、 前記同一直線上に配置される各ループ間の距離は、(2
    n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは受信周波数の
    波長)であることを特徴とする中継局。
  3. 【請求項3】 中継すべき周波数帯の電波を受信アンテ
    ナによって受信し、この周波数帯の電波を送信アンテナ
    から送信し、前記受信アンテナと前記送信アンテナとが
    ほぼ同一直線上に配置される中継局において、 前記送信アンテナおよび前記受信アンテナは、 それぞれ2N(Nは自然数)個のループを形成する2の
    m乗(mは自然数)個のループアンテナ素子と、 前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の
    給電線と、 前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に
    配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り
    返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm
    乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテ
    ナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
    を有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アン
    テナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の
    給電点に直接接続する第2の給電線と、 を備え、 前記同一直線上に配置される各送信アンテナおよび各受
    信アンテナ毎に、各ループ間の距離は、(2n+1)λ
    /2(nは0以上の整数、λは送受信周波数の波長)で
    あることを特徴とする中継局。
  4. 【請求項4】 前記送信アンテナおよび/または受信ア
    ンテナは、 反射板をさらに備え、 前記ループアンテナ素子は、前記反射板上に所定の距離
    を置いて配置され、 前記第2の給電線は、前記反射板の裏面あるいは表面に
    配設されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一
    つに記載の中継局。
  5. 【請求項5】 前記送信アンテナは、少なくとも前記受
    信アンテナ側の端部に、該受信アンテナ側への送信電波
    を散乱させる副反射板を設けたことを特徴とする請求項
    1、3または4のいずれか一つに記載の中継局。
  6. 【請求項6】 前記受信アンテナは、少なくとも前記送
    信アンテナ側の端部に、該送信アンテナ側への送信電波
    を散乱させる副反射板を設けたことを特徴とする請求項
    2〜4のいずれか一つに記載の中継局。
  7. 【請求項7】 前記送信アンテナは複数であり、各送信
    アンテナは、円環状に均等に配列され、各送信アンテナ
    から放射される電波を合成して略無指向放射パターンを
    得ることを特徴とする中継局。
  8. 【請求項8】 それぞれ2N(Nは自然数)個のループ
    を形成する2のm乗(mは自然数)個のループアンテナ
    素子と、 前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の
    給電線と、 前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に
    配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り
    返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm
    乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテ
    ナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
    を有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アン
    テナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の
    給電点に直接接続する第2の給電線と、 を備え、 前記各ループのうち同一直線上に配置される各ループ間
    は、(2n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは送信
    周波数の波長)の間隔に設定されることを特徴とする送
    信アンテナ。
  9. 【請求項9】 それぞれ2N(Nは自然数)個のループ
    を形成する2のm乗(mは自然数)個のループアンテナ
    素子と、 前記ループアンテナ素子に対する電力を伝送する第1の
    給電線と、 前記各ループアンテナ素子と前記第1の給電線との間に
    配置され、前記第1の給電線に対して2分岐をm段繰り
    返し、前記第1の給電線の特性インピーダンスの2のm
    乗倍の特性インピーダンスであって前記各ループアンテ
    ナ素子のインピーダンスに略等しい特性インピーダンス
    を有する2のm乗個のアンテナ側端点を形成し、各アン
    テナ側端点が2のm乗個の前記各ループアンテナ素子の
    給電点に直接接続する第2の給電線と、 を備え、 前記各ループのうち同一直線上に配置される各ループ間
    は、(2n+1)λ/2(nは0以上の整数、λは受信
    周波数の波長)の間隔に設定されることを特徴とする受
    信アンテナ。
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