JP2003109970A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JP2003109970A JP2002216719A JP2002216719A JP2003109970A JP 2003109970 A JP2003109970 A JP 2003109970A JP 2002216719 A JP2002216719 A JP 2002216719A JP 2002216719 A JP2002216719 A JP 2002216719A JP 2003109970 A JP2003109970 A JP 2003109970A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 下地パターンの段差の影響を受けずに何等欠
陥なく層を形成可能な半導体装置の製造方法を得る。 【解決手段】 シリコン酸化膜7及びBPSG膜10に
対し、酸素もしくは水蒸気(酸素,水素混合燃焼)を含
む酸化雰囲気中で800〜1000℃の熱処理を数分〜
数時間加える。この時、BPSG膜10は軟化点が80
0℃近傍にあるために、上記熱処理により軟化し、リフ
ロー現象を起こし、BPSG膜10の断面形状が丸くな
り、基体50の表面との高段差がなだらかな状態にな
る。このようにして各溝13上にBPSG膜10及びシ
リコン酸化膜7からなるキャップ部30が完成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、IGBT(絶縁
ゲート型バイポーラトランジスタ)等の半導体装置の製
造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の高性能化においては微細化
が必要不可欠であり、電力半導体においても例外ではな
い。しかしながら、微細化が進むほど、半導体素子表面
における単位面積あたりの形状の凸凹は激しくなり、素
子性能、製造工程、信頼性のいずれの面においても、悪
影響を及ぼす様になってきた。とりわけ、電流密度が数
A/cm2から数百A/cm2に及ぶ、パワートランジス
タ,パワーMOS−FET,IGBT,サイリスタ,G
TO,MOSゲートサイリスタなどの電力半導体素子に
おいては、表面のアルミ電極配線の (1) 厚膜化 (2) 厚みの均一性 (3) 平坦性 が重要課題となっている。
【0003】(1) の実施により、アルミ電極配線の抵抗
値を下げることにより電力損失を下げるとともに、装置
の動作周波数を上げることができ、(2) の実施により、
アルミ電極配線内の抵抗値の均一化を図ることにより、
装置全体の安全動作と安全動作領域(SOA)の拡大が
可能となり、(3) の実施により、半導体チップのパッケ
ージ組み立ての際のワイヤーボンディングや圧接におけ
る接触抵抗の低減を図ることができる。
【0004】近年、一般的な半導体装置の高集積化や高
性能化に伴って、その中に形成される回路パターンもま
すます微細化され、精度良く形成することが必要になっ
ている。
【0005】これに対して電力用半導体装置は他の半導
体装置にくらべてそれほど回路パターンは微細ではなか
った。ところが、最近では、電力用半導体装置も一般的
な半導体装置と同様に高集積化および高性能化のために
回路パターンが微細化する傾向が強くなっててきてい
る。
【0006】電力用半導体装置において、電極間、ある
いは外部端子と接続される電極配線を形成する工程段階
では、以前に多くの工程を経ているために、電極配線を
形成する前の表面形状の段差が大きくなっていることが
多い。
【0007】電極配線としては、一般にアルミニウムま
たはAlSi等のAl合金が用いられるが、Alまたは
Al合金を平坦に形成することが技術的に難しく、その
改善が望まれている。
【0008】図28は、電極配線に高段差パターンが生
じる従来の電力用半導体装置であるトレンチゲート型I
GBT(IGBT:絶縁ゲート型バイポーラトランジス
タ,Inslated gate Bipolar Transista )の構造を示し
た断面模式図である。
【0009】以下に、図28を参照にして、従来のトレ
ンチゲート型IGBTにおける電極配線形成を例にとり
説明する。
【0010】同図に示すように、一方主面及び他方主面
を有するp+半導体基板1の一方主面上にn-半導体層2
が形成され、n-半導体層上にp半導体層3が形成さ
れ、p半導体層3上にn+半導体層4が形成される。そ
して、n+半導体層4の表面からn+半導体層4及びp半
導体層3を貫通してn-半導体層2の表面の一部にかけ
て複数の溝13(図28では2つ)が形成される。溝1
3の断面形状はY字型で底が丸まっている。
【0011】各溝13の内壁上にシリコン酸化膜14が
それぞれ形成され、各溝13の内部の大部分の領域にシ
リコン酸化膜14を介して低抵抗導電性充填物であるド
ープドポリシリコン5が充填される。ドープドポリシリ
コン5としては例えばリンドープのn型ドープドポリシ
リコンが挙げられる。このドープドポリシリコン5が制
御電極として機能し、p半導体層3における溝13の両
外壁面近傍領域がチャネル領域となる。
【0012】各ポリシリコン5上にはシリコン酸化膜2
7が形成される。シリコン酸化膜7の形成が例えば以下
のように行われる。溝13内に全体に充填されたドープ
ドポリシリコン5を溝13の深さ方向にある程度エッチ
ングをした後、溝13の開孔部を覆う目的でドープドポ
リシリコン5上にシリコン酸化膜7をCVD法等を用い
て形成する。このシリコン酸化膜7が溝13の開孔部を
キャップしている。
【0013】このシリコン酸化膜7上に低オーミック抵
抗を実現するためのシリサイド層やバリアメタルとなる
高融点金属膜8が堆積され、この高融点金属膜8上にA
l合金膜からなる電極配線層6を形成している。なお、
この場合、高融点金属膜8は合金膜である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】従来のトレンチゲート
型IGBTの電極配線層6は以上のように構成されてい
るので、溝13内のドープドポリシリコン5上に形成さ
れるシリコン酸化膜7の先端の鋭い形状を反映して中に
「鬆」もしくは空洞9が生じる。電極配線層6中に
「鬆」もしくは空洞が形成されると、電極配線層6とし
ては電気抵抗が高くなり、所望の電気特性が得られない
ものとなる。
【0015】また、極端な場合、電極配線層6が高段差
部で「鬆」もしくは空洞のために断線し、電気抵抗や信
頼性面で致命的な欠陥を生じる原因となるなどの問題が
あった。
【0016】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、下地パターンの段差の影響を受
けずに何等欠陥なく層を形成可能な半導体装置の製造方
法を得ることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】この発明にかかる請求項
1記載の半導体装置の製造方法は、(a) 一方主面及び他
方主面を有し半導体からなる基体を準備するステップ
と、(b) 前記基体の一方主面から所定の深さの複数の溝
部を選択的に形成するステップと、(c) 前記複数の溝部
それぞれの内部を充填するとともに、前記基体の一方主
面の一部上に延びる複数の制御電極層をそれぞれ形成す
るステップとを備え、装置完成後には前記複数の制御電
極層に共通に与える制御電圧により装置の動作が制御さ
れ、(d) 前記複数の制御電極層を含む前記基体の一方主
面上に絶縁層を形成するステップと、(e) 前記絶縁層に
対しパターニングを施し、所定箇所に開口部を形成する
ステップと、(f) パターニングされた前記絶縁層に対し
熱処理を施し、前記絶縁層の前記開口部近傍領域になだ
らかな傾斜面を形成するステップとをさらに備え、前記
ステップ(f) の熱処理は、前記絶縁層が軟化する温度以
上で行っている。
【0018】この発明にかかる請求項2記載の半導体装
置の製造方法は、(a) 一方主面及び他方主面を有し半導
体からなる基体を準備するステップと、(b) 前記基体の
一方主面から所定の深さの複数の溝部を選択的に形成す
るステップと、(c) 前記複数の溝部それぞれの内部を埋
めるとともに、前記基体の一方主面の一部上に延びて複
数の制御電極層をそれぞれ形成するステップとを備え、
装置完成後には前記制御電極層に与える制御電圧により
装置の動作が制御され、(d) 前記複数の制御電極層を含
む前記基体の一方主面上に絶縁層を形成するステップ
と、(e) 前記絶縁層に対し熱処理を施し、その表面を平
坦化するステップと、(f) 前記絶縁層上に上積み用絶縁
層を形成するステップと、(g) 前記上積み用絶縁層上に
レジストを形成するステップと、(h) 前記レジストをパ
ターニングするステップと、(i) パターニングされた前
記レジストをマスクとして、前記絶縁層及び前記上積み
用絶縁層に対しエッチング処理を施し、所定箇所に開口
部を形成するステップと、(j) エッチング処理されたさ
れた前記絶縁層及び前記上積み用絶縁層に対し熱処理を
施し、前記絶縁層及び前記上積み用絶縁層の前記開口部
近傍領域になだらか傾斜面を形成するステップとをさら
に備えており、前記ステップ(e) 及び(i) それぞれの熱
処理は、少なくとも前記絶縁層が軟化する温度以上で行
い、前記上積み用絶縁層として、前記絶縁層よりも前記
レジストに対する密着性の優れたものを用いている。
【0019】この発明にかかる請求項3記載の半導体装
置の製造方法は、(a) 一方主面及び他方主面を有し、一
方主面側の上層部と他方主面側の下層部とから構成され
前記上層部が第1の導電型の半導体からなる基体を準備
し、前記基体の前記上層部に選択的に形成される、第2
の導電型の複数の第1の半導体領域と、前記複数の第1
の半導体領域それぞれの表面に選択的に形成される第1
の導電型の複数の第2の半導体領域と、前記基体の前記
上層部と各前記第2の半導体領域との間における各前記
第1の半導体領域の一の領域上にそれぞれ形成される複
数の絶縁膜と、前記複数の絶縁膜上にそれぞれ形成され
る複数の制御電極とからなるMOS構造を形成するステ
ップと、(b) 前記複数の制御電極を含む前記基体の一方
主面上に絶縁層を形成するステップと、(c) 前記絶縁層
に対しパターニングを施し、所定箇所に開口部を形成す
るステップと、(d) パターニングされた前記絶縁層に対
し熱処理を施し、前記絶縁層の前記開口部近傍領域にな
だらか傾斜面を形成するステップと、(e) 前記基体の一
方主面上に第1の主電極を形成するステップと、(f) 前
記基体の他方主面上に第2の主電極を形成するステップ
とを備え、装置完成後に前記複数の制御電極に共通に与
える制御電圧により、前記第1及び第2の主電極間を流
れる電流を制御しており、前記ステップ(d) の熱処理
は、前記絶縁層が軟化する温度以上で行っている。
【0020】なお、本明細書中で述べる溝部とは、一定
の形成幅と一定の形成深さを有する一般的な溝は勿論、
形成幅に対して形成深さの方が大きい穴をも含む概念で
ある。
【0021】また、本明細書中の条件式に用いる「≧」
等に含まれる等号は厳密に等しいという意味ではなく、
ほぼ同じ程度であることを意味する。
【0022】この発明における請求項1記載の半導体装
置の製造方法は、(f) パターニングされた前記絶縁層に
対し、絶縁層が軟化する温度以上熱処理を施し、前記絶
縁層の前記開口部近傍領域になだらかな傾斜面を形成す
るステップを備えるため、傾斜面を存在により、絶縁層
の形成により生じる基体の一方主面からの段差が、上積
みされる層にさほど悪影響を与えない。
【0023】この発明における請求項2記載の半導体装
置の製造方法は、上積み用絶縁層として、前記絶縁層よ
りも前記レジストに対する密着性の優れたものを用いる
ことにより、上積み用絶縁層上にレジストを密着性良く
形成することができる。
【0024】この発明における請求項3記載の半導体装
置の製造方法は、パターニングされた前記絶縁層に対
し、絶縁層が軟化する温度以上熱処理を施し、前記絶縁
層の前記開口部近傍領域になだらかな傾斜面を形成する
ステップを備えるため、傾斜面を存在により、絶縁層の
形成により生じる基体の一方主面からの段差が、上積み
される層にさほど悪影響を与えない。
【0025】
【発明の実施の形態】<<第1の実施の形態>> <構造>図1は、この発明の第1の実施の形態であるト
レンチゲート型IGBTの構造を示す断面図である。同
図に示すように、一方主面及び他方主面を有するp+
導体基板1の一方主面上にn-半導体層2が形成され、
-半導体層上にp半導体層3が形成され、p半導体層
3上にn+半導体層4が形成される。そして、n+半導体
層4の表面からn+半導体層4及びp半導体層3を貫通
してn-半導体層2の表面の一部にかけて複数の溝13
(図1では2つ)が形成される。溝13の断面形状はY
字型で底が丸まっている。
【0026】各溝13の内壁上にシリコン酸化膜14が
それぞれ形成され、各溝13の内部の大部分の領域にシ
リコン酸化膜14を介して低抵抗導電性充填物であるド
ープドポリシリコン5が充填される。ドープドポリシリ
コン5としては例えばリンドープのn型ドープドポリシ
リコンが挙げられる。このドープドポリシリコン5がシ
リコン酸化膜14を介した絶縁ゲート型制御電極として
機能し、p半導体層3における溝13の両外壁面近傍領
域がチャネル領域となる。
【0027】そして、ドープドポリシリコン5上に薄く
CVD酸化膜12が形成され、このCVD酸化膜12を
含む各溝13を覆うように複数のBPSG(Borophosph
osilicate glass )膜10がそれぞれ形成される。そし
て、BPSG膜10の頂部にシリコン酸化膜7がさらに
形成され、BPSG膜10及びシリコン酸化膜7によ
り、溝13の開孔部をキャップする複数のキャップ部3
0を形成している。
【0028】複数のキャップ部30を含むn+半導体層
4の表面に高融点金属膜8が形成され、この高融点金属
膜8上にエミッタ電極となる電極配線層6が形成され
る。
【0029】<トレンチゲート構造>図12は、図1で
示したトレンチゲート型IGBTの平面形状を示す平面
図である。同図に示すように、幅Wc間隔で溝13が隣
接形成される。
【0030】なお、図12〜17では、p+半導体基板
1、n-半導体層2、p半導体層3及びn+半導体層4を
一括して半導体からなる1つの基体50として示す。さ
らに、シリコン酸化膜7の図示を省略している。
【0031】図13は、図12のA−A断面を示す断面
図である。同図に示すように、基体50の表面から裏面
にかけて形成される溝13が形成され、この溝13の内
壁面から基体50の表面にかけて、シリコン酸化膜14
が形成され、このシリコン酸化膜14を介してドープド
ポリシリコン5が溝13内に充填されるとともに、基体
50の表面の一部上に延びて形成される。そして、ドー
プドポリシリコン5上にCVD酸化膜12が形成され、
CVD酸化膜12上にBPSG膜10が形成される。B
PSG膜10が基体50の表面から高さtcapで形成
され、ドープドポリシリコン5が基体50の表面から高
さtgateで形成される。
【0032】図14は図12のB−B断面を示す断面図
である。この断面が図1の断面図に相当し、溝13上に
BPSG膜10が基体50の表面から高さtcapで形
成されていることがかる。
【0033】図15は図13のC−C断面を示す断面図
である。同図に示すように、ドープドポリシリコン5が
シリコン酸化膜14を介して溝13内に充填されるとと
もに、基体50の表面上にも延びて形成され、基体50
の表面からの形成高さtgateの厚みを有している。
一方、このドープドポリシリコン5上にCVD酸化膜1
2及びBPSG膜10が形成される。
【0034】図16は図13のD−D断面を示す断面図
である。同図に示すように、基体50の表面上にシリコ
ン酸化膜14を介して、ドープドポリシリコン5が形成
され、ドープドポリシリコン5上にCVD酸化膜12及
びBPSG膜10が形成される。ドープドポリシリコン
5の基体50の表面からの高さtgateを有してい
る。
【0035】図17は図12のE−E断面を示す断面図
である。同図に示すように、基体50の表面にシリコン
酸化膜14が形成され、シリコン酸化膜14を介して基
体50の表面の一部上に、基体50の表面からの高さt
gateドープドポリシリコン5が形成され、ドープド
ポリシリコン5を覆ってCVD酸化膜12が形成され、
CVD酸化膜12を介してドープドポリシリコン5を覆
ってBPSG膜10が形成される。
【0036】このように、ドープドポリシリコン5は、
外部とのコンタクトを図るべく、基体50の表面の一部
上に延びて、基体50の表面からの高さtgateで形
成される。一方、BPSG膜10(キャップ部30)は
溝13上に基体50の表面から高さtcapで形成され
る。
【0037】このとき、例えば、図13に示すように、 条件式:tcap≧tgate を満足している。
【0038】<製造方法>図2〜図10はキャップ部3
0の形成方法を示す断面図である。以下、これらの図を
参照して、各溝13の上部にあるキャップ部30の形成
方法についてて説明する。
【0039】まず、既存の製造技術を用いて図2示す構
造を得る。すなわち、p+半導体基板1の一方主面上に
-半導体層2を形成し、n-半導体層2上にp半導体層
3を形成し、p半導体層3上にn+半導体層4を形成し
て基体50を得、n+半導体層4の表面からn+半導体層
4及びp半導体層3を貫通してn-半導体層2の表面に
達する複数の溝13をY字型で底の丸い溝を反応性イオ
ンエッチング(以下、RIE)技術により形成し、各溝
13の内壁部を含む基体50の表面に熱酸化法によりシ
リコン酸化膜14を形成する。
【0040】そして、ドープドポリシリコン5を各溝1
3内に充填するとともに、図13及び図15に示すよう
に、シリコン酸化膜14を介して基体50の表面の一部
上にも延ばして形成する。そして、溝13内に充填され
たドープドポリシリコン5を溝13の深さ方向にある程
度エッチングをした後、CVD法等を用いてドープドポ
リシリコン5の表面を酸化させて、図2に示すように、
シリコン酸化膜12を形成する。
【0041】次に、図3に示すように、層間絶縁膜であ
るBPSG膜10をCVD(Chemiccul Vapour Deposit
ion )法により、1〜2μmの厚みで厚く堆積する。
【0042】そして、このBPSG膜10に対し、酸素
もしくは水蒸気(酸素,水素混合燃焼)を含む酸化雰囲
気中で800〜1000℃の熱処理を数分〜数時間加え
る。この時、BPSG膜10は軟化点が800℃近傍に
あるために、上記熱処理により軟化し、いわゆるリフロ
ー(reflow)現象を起こし、図3に溝上部のくぼみ24
へBPSG膜10の他の部分が流れ込むのため、図4に
示すようにBPSG膜10の表面を平坦化できる。この
際、BPSG膜10中からのリンあるいはボロンが溝内
部のドープドポリシリコン5中に拡散する悪影響をシリ
コン酸化膜12により確実に防ぐことができる。
【0043】さらに、図5に示すように、平坦化の完了
したBPSG膜10を後述の異方性エッチングにより基
体50を露出させてコンタクトホール形成を容易となる
ような膜厚にまでエッチダウンさせる。エッチダウンさ
せる際、例えばHFを含む水溶液を用いてBPSG膜1
0の膜厚dを3000〜8000オンク゛ストロ-ム 程度にす
る。
【0044】続いて、図6に示すように、ポジ型のフォ
トレジストとの密着性がBPSG膜10より優れたシリ
コン酸化膜7をBPSG膜10上に堆積し、シリコン酸
化膜7上にポジ型のフォトレジストであるレジスト11
を形成する。シリコン酸化膜7はレジスト11に対する
密着性が優れているため、後述するレジスト11のパタ
ーング処理及びパターニングされたレジスト11をマス
クとしたエッチング処理を精度よく行うことができる。
【0045】そして、図7に示すように、写真製版技術
を用いてレジスト11をパターングする。次に、図8に
示すように、パターニングされたレジスト11をマスク
として、HFを含む水溶液等を用いてサイドエッチング
を生じるエッチング処理をシリコン酸化膜7及びBPS
G膜10に対し行い、シリコン酸化膜7及びBPSG膜
10中にアンダーカットを生じさせることにより、テー
パー部TPを形成する。
【0046】その後、レジスト11のマスク寸法通りの
異方性エッチングを行って、図9に示すように、コンタ
クトホール25および溝13のキャップ部となるシリコ
ン酸化膜7及びBPSG膜10を形成する。ここで、キ
ャップ部30の上部に位置するシリコン酸化膜7及びB
PSG膜10にテーパー部TPが形成されているため、
図9で示す形状のBPSG膜10及びシリコン酸化膜7
からなるキャップ部上にAl合金からなる電極配線層6
を形成した場合でも、従来に比べ電極配線層6の被覆性
が改善できる。
【0047】次に、シリコン酸化膜7及びBPSG膜1
0に対し、酸素もしくは水蒸気(酸素,水素混合燃焼)
を含む酸化雰囲気中で800〜1000℃の熱処理を数
分〜数時間加える。この時、BPSG膜10は軟化点が
800℃近傍にあるために、上記熱処理により軟化し、
リフロー現象を起こし、BPSG膜10の断面形状が丸
くなり、図10に示すように、コンタクトホール、つま
り、基体50の表面との高段差がなだらかな状態にな
る。このようにして各溝13上にBPSG膜10及びシ
リコン酸化膜7からなるキャップ部30が完成する。
【0048】以後、基体50の表面上に、シリサイド層
(図示せず)を形成後、高融点金属膜8をスパッタ法で
堆積させ、さらにAlSi等からなる電極配線層6をス
パッタ法で形成すれば、キャップ部30の断面形状にな
めらかな傾斜面26が形成されているため、基体50と
の間に段差を形成するキャップ部30を覆ってエミッタ
電極となる電極配線層6を形成しても、従来生じていた
電極配線層6中の鬆や空洞9の発生を確実に防止し、電
極配線層6の被覆性が大幅に改善できる。
【0049】以下、この点について詳述する。電極配線
層6の被覆性を良くするために、上記熱処理によりキャ
ップ部30になめらかな傾斜面26を設けている。ここ
で、図10に示すように、 X:傾斜面26の基体50の表面の面内方向の長さ Y:傾斜面26の基体50の表面からの形成高さ としたときの電極配線層6の被覆性を現すパラメーター
比Dmin(キャップ部30が形成されていない基体5
0上における電極配線層6の厚み)/Dmax(キャッ
プ部30上における電極配線層6の厚み)との関係を図
11に示す。このパラメータDmin/Dmaxが1に
近づくほど電極配線層6の被覆性は良好といえる。
【0050】図11から明かなように、Y/X≦5を満
足すれば、パラメータDmin/Dmaxは0.5以上
を保つことがき、比較的良好な電極配線層6の被覆性を
保つことができる。さらに、Y/X≦2を満足すれば、
パラメータDmin/Dmaxは0.8以上を保つこと
がき、かなり良好な電極配線層6の被覆性を保つことが
できる。
【0051】すなわち、キャップ部30の傾斜面26の
形状をY/X≦5を満足するように形成れば、比較的良
好な電極配線層6の被覆性を保つことができる。さら
に、Y/X≦2を満足するように形成すれば、かなり良
好な電極配線層6の被覆性を保つことができる(第1の
特徴)。
【0052】その結果、第1の特徴により、基体50上
に段差を形成する下地パターンであるキャップ部30上
に電極配線層6を被覆性よく形成することができるた
め、エミッタ電極となる電極配線層6が下地パターンの
影響を受けずに何等欠陥なくIGBTを得ることができ
る。
【0053】また、キャップ部30のn+半導体層4の
表面からの高さをH,溝13の形成間隔をWcとする
と、 条件式:(Wc/H)≦8 を満足するように形成すれば、集積度を比較的高いレベ
ルで維持しながら、良好な電極配線層の被覆性を保つこ
とができる(第2の特徴)。
【0054】さらに、基体50の表面から溝13上の基
体50のドープドポリシリコン5高さtgateと、B
PSG膜10のキャップ部30の表面から高さtcap
との間で 条件式:tcap≧tgate を満足することにより、基体50の表面上でのドープド
ポリシリコン5の形成の有無に関係なく、図13に示す
ように、その表面が平坦なBPSG膜10(キャップ部
30)を基体50上に形成することができるため、キャ
ップ部30上に形成する電極配線層6は良好な被覆性を
保つことができる(第3の特徴)。
【0055】その結果、第3の特徴により、キャップ部
30上に電極配線層6を被覆性よく形成することができ
るため、エミッタ電極となる電極配線層6が下地パター
ンの影響を受けずに何等欠陥なく形成されるIGBTを
得ることができる。
【0056】<<第2の実施の形態>>図18は、この
発明の第2の実施の形態である表面ゲート型MOSゲー
ト構造のIGBTの構成を示す断面図である。図19は
その表面ゲート構造を示す断面図である。これらの図に
示すように、一方主面と他方主面を有するP+基板41
上の一方主面上にn半導体層21が形成され、n半導体
層21の表面に複数のp拡散領域22が選択的に形成さ
れ、複数のp拡散領域22上にn+拡散領域23が選択
的に形成される。
【0057】そして、n+拡散領域23の表面の一部上
から、p拡散領域22の表面、n半導体層21の表面、
他のp拡散領域22の表面及び他のn+拡散領域23の
表面の一部上に複数のゲート酸化膜16が形成され、複
数のゲート酸化膜16上にゲート電極17が形成され、
各ゲート電極17を覆って複数の絶縁層18が形成され
る。
【0058】また、絶縁層18、p拡散領域22及びn
+拡散領域23上にエミッタ電極42が形成され、P+
板の他方主面上にコレクタ電極43が形成される。
【0059】図20は、第2の実施の形態のIGBTの
平面構造の第1例を示す平面図である。同図に示すよう
に、帯状の絶縁層18が距離D3間隔毎に形成される。
なお、図20のD1〜D3はそれぞれ図19のD1〜D
3に対応する。
【0060】図21は、第2の実施の形態のIGBTの
平面構造の第2例を示す平面図である。同図に示すよう
に、矩形上の絶縁層18が図21の横方向に距離D31
間隔、図21の縦方向に距離D32間隔おきに形成され
る。なお、図21のD11、D21及びD31はそれぞ
れF−F′断面としたときの、図19のD1,D2及び
D3に相当し、図21のD12、D22及びD32はそ
れぞれG−G′断面としたときの図19のD1,D2及
びD3に相当する。この際、D11,D12,D21,
D22,D31及びD33それぞれの大きさは任意であ
る。
【0061】また、第2の実施の形態のIGBTの平面
構造の第3例として、図21の矩形部分がドレイン、ソ
ース領域で、それ以外の領域がゲート領域(絶縁層18
の形成領域)とする構成も考えられる。
【0062】以下、第2の実施の形態のIGBTの製造
方法について説明する。まず、P+基板41の一方主面
上に、n半導体層21を形成し、そして、図19に示す
ように、n半導体層21の表面に、p拡散領域22及び
+拡散領域23並びにゲート酸化膜16及びゲート電
極17からなるMOSゲート構造を既知の方法を用いて
形成する。
【0063】その後、全面に絶縁層18を形成し、写真
製版技術等を用いてBPSG膜等の絶縁層18をゲート
酸化膜16及びゲート電極17を覆うようにパターニン
グする。
【0064】次に、絶縁層18に対し、酸素もしくは水
蒸気(酸素,水素混合燃焼)を含む酸化雰囲気中で絶縁
層18が軟化する温度以上で熱処理を数分〜数時間行
う。すると、絶縁層18が上記熱処理により軟化し、リ
フロー現象を起こし、絶縁層18の断面形状が丸くな
り、図22に示すように、傾斜面26を有する絶縁層1
8が完成する。
【0065】その後、絶縁層18、p拡散領域22及び
+拡散領域23上にエミッタ電極42を形成し、P+
板41の他方主面上にコレクタ電極43を形成すること
により、第2の実施の形態のIGBTを完成する。な
お、電極42、43の形成工程は必ずしも最後でなくて
もよい。
【0066】ここで、上記熱処理により絶縁層18に形
成したなめらかな傾斜面26において、 X:傾斜面26のn半導体層21の表面の面内方向の長
さ Y:傾斜面26のn半導体層21の表面からの形成高さ としたとき、第1の実施の形態同様、Y/X≦5を満足
するように形成れば、比較的良好なエミッタ電極42の
被覆性を保つことができる。さらに、Y/X≦2を満足
するように形成すれば、かなり良好なエミッタ電極42
の被覆性を保つことができる(第1の特徴)。
【0067】その結果、第1の特徴により、n半導体層
21上に段差を形成する下地パターンである絶縁層18
上にエミッタ電極42を被覆性よく形成することができ
るため、エミッタ電極42が下地パターンの影響を受け
ずに何等欠陥のないIGBTを得ることができる。
【0068】また、絶縁層18のn半導体層21の表面
からの高さをH,ゲート電極17の形成間隔をWとする
と、 条件式:(W/H)≦8 を満足するように形成すれば、集積度を比較的高いレベ
ルで維持しながら、良好な電極配線層の被覆性を保つこ
とができる(第2の特徴)。
【0069】<<第3の実施の形態>>また、第1の実
施の形態では、電力用半導体装置としてP型の基板1を
用いたトレンチゲート型IGBTの場合を示したが、図
23に示すように、N型の基板51を用いて、他は第1
の実施の形態と同じ構成で、溝をゲートとして用いるト
レンチゲート型MOSFETを形成しても、第1の実施
の形態と同様な効果がある。
【0070】<<第4の実施の形態>>さらに、図24
に示すように、トレンチゲート構造のMCT(MOS C
ontrolled Thyristar )を形成しても、第1の実施の形
態と同様な効果がある。なお、1Aは、一部にN+領域
を有するアノードショート構造のp+半導体基板であ
り、19はn+半導体層4の上層部で溝13の近傍に形
成されるP+拡散領域であり、他の構成は第1の実施の
形態のIGBTと同様である。
【0071】<<その他>>なお、第1の実施の形態の
IGBTにおいてエミッタ電極となる電極配線層6とし
てAl合金を用いたが、Alを用いてもよい。また、溝
13上に形成するキャップ部30としてBPSG膜を用
いて高段差をなめらかにしたが、平坦化の容易なシリケ
ートガラスであるPSG(Phosphosilicate glass )
膜,TEOS〔Si(OC254〕が原料として用い
られる酸化膜等を用いてもよい。
【0072】また、キャップ部30形成用の層間絶縁層
としてPSG膜を用いる場合には、BPSG膜を用いる
場合と同様にPSG膜を平坦化する時等に用いる熱処理
の際、PSG膜中からのリンが溝内部のドープドポリシ
リコン5中に拡散する危険性があるため、第1の実施の
形態と同様、充填物であるドープドポリシリコン5の表
面に熱酸化もしくはCVD法により、シリコン酸化膜1
2を形成する必要がある。
【0073】また、第1の実施の形態の第1の変形例と
して、図25に示すように、図1で示した第1の実施の
形態のp+半導体基板1とn-半導体層2との間にn+
ッファ層31を介挿した構造でもよく、第2の変形例と
して、図26に示すように、p+半導体基板1を一部に
+領域を有するアノードショート構造のp+半導体基板
1Aに置き換えた構造でもよく、第3の変形例として、
図27に示すように、p+半導体基板1を一部にN+領域
を有するアノードショート構造のp+半導体基板1Aに
置き換えるとともにp+半導体基板1Aとn-半導体層2
との間にn+バッファ層31を介挿した構造でもよく、
これら第1〜第3の変形例も第1の実施の形態のIGB
Tと同様な効果を得ることができる。同様に、上記第1
〜第3の変形例を第4の実施の形態のMCTに対して行
うこともできる。
【0074】なお、第1,第3及び第4の実施の形態で
は、溝13の形状として、図15に示すように、一定の
形成幅と一定の形成深さを有する形状を示したが、形成
幅に対して形成深さの方が大きい穴のような形状で形成
してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、この発明における
請求項1記載の半導体装置の製造方法は、(f) パターニ
ングされた前記絶縁層に対し、絶縁層が軟化する温度以
上熱処理を施し、前記絶縁層の前記開口部近傍領域にな
だらかな傾斜面を形成するステップを備えるため、傾斜
面を存在により、絶縁層の形成により生じる基体の一方
主面からの段差が、上積みされる層にさほど悪影響を与
えない。
【0076】その結果、絶縁層上に層を被覆性よく形成
することができるため、絶縁層からなる下地パターンの
影響を受けずに何等欠陥なく層を形成することができ
る。
【0077】この発明における請求項2記載の半導体装
置の製造方法は、上積み用絶縁層として、前記絶縁層よ
りも前記レジストに対する密着性の優れたものを用いる
ことにより、上積み用絶縁層上にレジストを密着性良く
形成することができる。
【0078】その結果、レジストのパターニング処理及
びパターニングされたレジストをマスクとしたエッチン
グ処理を精度良く行うことができるため、高精度な半導
体装置を製造することができる。
【0079】この発明における請求項3記載の半導体装
置の製造方法は、パターニングされた前記絶縁層に対
し、絶縁層が軟化する温度以上熱処理を施し、前記絶縁
層の前記開口部近傍領域になだらかな傾斜面を形成する
ステップを備えるため、傾斜面を存在により、絶縁層の
形成により生じる基体の一方主面からの段差が、上積み
される層にさほど悪影響を与えない。
【0080】その結果、絶縁層上に層を被覆性よく形成
することができるため、絶縁層からなる下地パターンの
影響を受けずに何等欠陥なく層を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態であるトレンチ
ゲート型IGBTの構造を示す断面図である。
【図2】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図3】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図4】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図5】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図6】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図7】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図8】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図9】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図で
ある。
【図10】 第1の実施の形態の製造方法を示す断面図
である。
【図11】 第1の実施の形態の効果説明用のグラフで
ある。
【図12】 第1の実施の形態のIGBTの平面構造の
一部を示す平面図である。
【図13】 図12のA−A断面を示す断面図である。
【図14】 図12のB−B断面を示す断面図である。
【図15】 図12のC−C断面を示す断面図である。
【図16】 図12のD−D断面を示す断面図である。
【図17】 図12のE−E断面を示す断面図である。
【図18】 この発明の第2の実施の形態である表面M
OSゲート型IGBTの構造を示す断面図である。
【図19】 第2の実施の形態のIGBTの表面構造を
示す断面図である。
【図20】 第2の実施の形態のIGBTの表面構造の
第1例を示す平面図である。
【図21】 第2の実施の形態のIGBTの表面構造の
第2例を示す平面図である。
【図22】 第2の実施の形態のIGBTの表面構造を
示す断面図である。
【図23】 この発明の第3の実施の形態であるトレン
チゲート型MOSFETの構造を示す断面図である。
【図24】 この発明の第4の実施の形態であるトレン
チゲート型MCTの構造を示す断面図である。
【図25】 第1の実施の形態のIGBTの第1の変形
例を示す断面図である。
【図26】 第1の実施の形態のIGBTの第2の変形
例を示す断面図である。
【図27】 第1の実施の形態のIGBTの第3の変形
例を示す断面図である。
【図28】 従来のトレンチゲート型IGBTの構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 p+半導体基板、2 n-半導体層、3 p半導体
層、4 n+半導体層、5 ドープドポリシリコン、6
電極配線層、7 シリコン酸化膜、8 高融点金属
膜、10 BPSG膜、12 シリコン酸化膜、15
コレクタ電極、16 ゲート酸化膜、17 ゲート電
極、18 絶縁層、30 キャップ部、42エミッタ電
極。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湊 忠玄 兵庫県伊丹市瑞原4丁目1番地 三菱電機 株式会社ユー・エル・エス・アイ開発研究 所内 (72)発明者 富永 修一 福岡市西区今宿東一丁目1番1号 福菱セ ミコンエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 塩沢 勝臣 兵庫県尼崎市塚口本町8丁目1番1号 三 菱電機株式会社半導体基礎研究所内 Fターム(参考) 4M104 BB01 BB02 BB40 GG06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a) 一方主面及び他方主面を有し半導体
    からなる基体を準備するステップと、 (b) 前記基体の一方主面から所定の深さの複数の溝部を
    選択的に形成するステップと、 (c) 前記複数の溝部それぞれの内部を充填するととも
    に、前記基体の一方主面の一部上に延びる複数の制御電
    極層をそれぞれ形成するステップとを備え、装置完成後
    には前記複数の制御電極層に共通に与える制御電圧によ
    り装置の動作が制御され、 (d) 前記複数の制御電極層を含む前記基体の一方主面上
    に絶縁層を形成するステップと、 (e) 前記絶縁層に対しパターニングを施し、所定箇所に
    開口部を形成するステップと、 (f) パターニングされた前記絶縁層に対し熱処理を施
    し、前記絶縁層の前記開口部近傍領域になだらかな傾斜
    面を形成するステップとをさらに備える半導体装置の製
    造方法において、 前記ステップ(f) の熱処理は、前記絶縁層が軟化する温
    度以上で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】(a) 一方主面及び他方主面を有し半導体か
    らなる基体を準備するステップと、 (b) 前記基体の一方主面から所定の深さの複数の溝部を
    選択的に形成するステップと、 (c) 前記複数の溝部それぞれの内部を埋めるとともに、
    前記基体の一方主面の一部上に延びて複数の制御電極層
    をそれぞれ形成するステップとを備え、装置完成後には
    前記制御電極層に与える制御電圧により装置の動作が制
    御され、 (d) 前記複数の制御電極層を含む前記基体の一方主面上
    に絶縁層を形成するステップと、 (e) 前記絶縁層に対し熱処理を施し、その表面を平坦化
    するステップと、 (f) 前記絶縁層上に上積み用絶縁層を形成するステップ
    と、 (g) 前記上積み用絶縁層上にレジストを形成するステッ
    プと、 (h) 前記レジストをパターニングするステップと、 (i) パターニングされた前記レジストをマスクとして、
    前記絶縁層及び前記上積み用絶縁層に対しエッチング処
    理を施し、所定箇所に開口部を形成するステップと、 (j) エッチング処理されたされた前記絶縁層及び前記上
    積み用絶縁層に対し熱処理を施し、前記絶縁層及び前記
    上積み用絶縁層の前記開口部近傍領域になだらか傾斜面
    を形成するステップとをさらに備える半導体装置の製造
    方法において、 前記ステップ(e) 及び(i) それぞれの熱処理は、少なく
    とも前記絶縁層が軟化する温度以上で行い、 前記上積み用絶縁層として、前記絶縁層よりも前記レジ
    ストに対する密着性の優れたものを用いたことを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 (a) 一方主面及び他方主面を有し、一方
    主面側の上層部と他方主面側の下層部とから構成され前
    記上層部が第1の導電型の半導体からなる基体を準備
    し、前記基体の前記上層部に選択的に形成される、第2
    の導電型の複数の第1の半導体領域と、前記複数の第1
    の半導体領域それぞれの表面に選択的に形成される第1
    の導電型の複数の第2の半導体領域と、前記基体の前記
    上層部と各前記第2の半導体領域との間における各前記
    第1の半導体領域の一の領域上にそれぞれ形成される複
    数の絶縁膜と、前記複数の絶縁膜上にそれぞれ形成され
    る複数の制御電極とからなるMOS構造を形成するステ
    ップと、 (b) 前記複数の制御電極を含む前記基体の一方主面上に
    絶縁層を形成するステップと、 (c) 前記絶縁層に対しパターニングを施し、所定箇所に
    開口部を形成するステップと、 (d) パターニングされた前記絶縁層に対し熱処理を施
    し、前記絶縁層の前記開口部近傍領域になだらか傾斜面
    を形成するステップと、 (e) 前記基体の一方主面上に第1の主電極を形成するス
    テップと、 (f) 前記基体の他方主面上に第2の主電極を形成するス
    テップとを備え、装置完成後に前記複数の制御電極に共
    通に与える制御電圧により、前記第1及び第2の主電極
    間を流れる電流を制御する半導体装置を製造する方法に
    おいて、 前記ステップ(d) の熱処理は、前記絶縁層が軟化する温
    度以上で行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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