JP2003107326A - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2003107326A
JP2003107326A JP2001302281A JP2001302281A JP2003107326A JP 2003107326 A JP2003107326 A JP 2003107326A JP 2001302281 A JP2001302281 A JP 2001302281A JP 2001302281 A JP2001302281 A JP 2001302281A JP 2003107326 A JP2003107326 A JP 2003107326A
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JP
Japan
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evaluation value
focusing operation
focus evaluation
image pickup
focus
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Pending
Application number
JP2001302281A
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English (en)
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Toshimi Watanabe
利巳 渡邉
Hideomi Hibino
秀臣 日比野
Toshiaki Maeda
敏彰 前田
Masa Ota
雅 太田
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Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
Original Assignee
Nikon Corp
Nikon Gijutsu Kobo KK
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Publication date
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  • Studio Devices (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Focusing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コントラスト法により合焦動作を行うカメラ
において、バッテリ消費の低減を図ることができるカメ
ラの提供。 【解決手段】 コンティニュアスAFモード時に繰り返
し合焦動作を行うとき、再起動の時間間隔と再起動が行
われる際の焦点評価値の基準変化量とを撮影条件等に応
じて設定する。設定の仕方としては、再起動を行ってA
F動作を頻繁に行う必要の無い場合には、再起動時時間
間隔を長くしたり焦点評価値の再起動レベルを下げたり
する。例えば、最初の合焦動作後に計時を開始するタイ
マの経過時間が長くなるにつれて、再起動時間間隔を長
くしたり、再起動の評価値レベルを下げたりする。その
他の撮影条件としては、撮影モード、絞り値、レンズの
開放F値などがある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子の撮像信
号を用いてコントラスト法により合焦動作を行うカメラ
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、カメラのAF方式の一つとしてコ
ントラスト方式と呼ばれるものがある。この方式では、
被写体をCCD等の撮像素子で撮像し、フォーカスエリ
ア内の撮像信号を用いて合焦位置を決定する。エリア内
の撮像信号をバンドパスフィルタ(BPF)を通して、
所定空間周波数帯域の成分を取り出す。そして、それら
の絶対値をエリア内で積分することにより、合焦動作を
行わせる際の焦点評価値を求める。この焦点評価値はコ
ントラストの大小を表しており、焦点評価値がピークと
なったところが最もコントラストが高い。
【0003】すなわち、ピーク位置が合焦位置になって
いる。このピークを探す際には、従来から知られている
山登り合焦動作という動作を行ってピークを見つける。
ところで、レリーズボタンの半押しに関係なく常にAF
動作が行われるコンティニュアスAFモードでは、山登
り合焦動作を所定時間間隔で再起動して常に被写体にピ
ントが合うようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、山登り
合焦動作では、レンズを駆動して焦点評価値を算出し、
その焦点評価値がピークであるかを判定し、ピークでな
かった場合には同様の動作を再び繰り返す。そのため、
このような山登り合焦動作が頻繁にくり返されると、バ
ッテリの消耗が問題となる。
【0005】本発明の目的は、撮像素子の撮像信号を用
いてコントラスト法により合焦動作を行うカメラにおい
て、バッテリ消費の低減を図ることができるカメラを提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によるカメラは、
撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像素子と、撮
像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評価値を
算出する評価値演算手段と、焦点評価値に基づいて前記
撮影レンズの合焦動作を行う合焦動作手段と、合焦動作
の終了後に算出された焦点評価値が合焦動作終了時の焦
点評価値を中心値とする所定評価値範囲の外であった場
合に、合焦動作手段による合焦動作を行わせる再起動手
段と、動作の穏やかなまたは動作のほとんど無い被写体
の撮影に適した第1の撮影モード、および動作の速い被
写体の撮影に適した第2の撮影モードのいずれかを選択
する選択手段と、選択手段により第2の撮影モードが選
択された場合には、選択手段により第1の撮影モードが
選択された場合よりも所定評価値範囲の上限値と下限値
との差である範囲幅を小さく設定する範囲幅設定手段と
を備えて上述の目的を達成する。たとえば、第1の撮影
モードは少なくとも通常撮影モード,風景撮影モード,
人物撮影モード,接写モードおよび夜景撮影モードのう
ちの一つを含み、前記第2の撮影モードは少なくともス
ポーツ撮影モードを含む。また、範囲幅設定手段は、絞
りの絞り値が大きければ大きいほど、被写体の輝度が低
ければ低いほど、撮像素子の記録画素数が小さければ小
さいほど、レンズの開放F値が大きければ大きいほど、
駆動用バッテリの電圧が低ければ低いほど、および最初
の合焦動作の終了により計時を開始するタイマの計時時
間が長ければ長いほど範囲幅をより大きく設定し、レリ
ーズボタンの半押し操作中は半押し操作が行われていな
い場合よりも小さく設定する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を説明する。図1は、本発明の一実施の形態によ
るAF(オートフォーカス)デジタルカメラの機能ブロッ
ク図である。101は交換式の撮影レンズであり、撮影
レンズ101は開放F値等に関するレンズ情報が記憶さ
れたROM(不図示)を備えている。撮影レンズ101
をカメラ本体のレンズマウント(不図示)に装着する
と、本体側の検出器121によりレンズ情報が読み出さ
れ、記憶部1123に記憶される。なお、撮影レンズ1
01はズームレンズであり、焦点位置調節を行うための
フォーカシングレンズと焦点距離を変えるための変倍レ
ンズとを有している。撮影レンズ101はドライバ11
3により駆動される。すなわち、ドライバ113は、ズ
ームレンズのズーム駆動機構およびその駆動回路と、フ
ォーカシングレンズのフォーカス駆動機構およびその駆
動回路とを備えており、それぞれCPU112により制
御される。
【0008】撮影レンズ101は撮像素子103の撮像
面上に被写体像を結像する。撮像素子103は撮像面上
に結像された被写体像の光強度に応じた電気信号を出力
する光電変換撮像素子であり、CCD型やMOS型の固
体撮像素子が用いられる。撮像素子103は信号取り出
しのタイミングをコントロールするドライバ115によ
り駆動される。撮影レンズ101と撮像素子103との
間には絞り102が設けられている。絞り102は、絞
り駆動機構とその駆動回路を備えたドライバ114によ
り駆動される。固体撮像素子103からの撮像信号はア
ナログ信号処理回路104に入力され、アナログ信号処
理回路104において相関二重サンプリング処理(CD
S処理)等の処理が行われる。アナログ信号処理回路1
04で処理された撮像信号は、A/D変換器135によ
りアナログ信号からデジタル信号に変換される。
【0009】A/D変換された信号はデジタル信号処理
回路106において輪郭補償やガンマ補正などの種々の
画像処理が施される。デジタル信号処理回路106に
は、ゲイン制御回路、AE用積算回路、輝度信号生成回
路、および色差信号生成回路などの信号処理回路が含ま
れている。バッファメモリ105は撮像素子103で撮
像された複数フレーム分のデータを記憶することができ
るフレームメモリであり、A/D変換された信号は一旦
このバッファメモリ105に記憶される。デジタル信号
処理回路106ではバッファメモリ105に記憶された
データを読み込んで上述した各処理を行い、処理後のデ
ータは再びバッファメモリ106に記憶される。
【0010】CPU112はデジタル信号処理回路10
6およびドライバ113〜115等と接続され、カメラ
動作のシーケンス制御を行う。CPU112のAE演算
部1121では撮像素子103からの画像信号に基づい
て自動露出演算を行い、AWB演算部1122ではホワ
イトバランス調整係数の演算が行われる。2種類のバン
ドパスフィルタ(BPF)1124A,1124Bは、
撮像領域に設けられた焦点検出エリア内の撮像信号に基
づいて、各々の特性に応じた帯域の高周波成分を抽出す
る。なお、複数の焦点検出エリアが設定されている場合
には、各エリア内の信号が順に読み出され、各エリア内
毎の抽出処理がバンドパスフィルタ(BPF)1124
A,1124Bによって行われる。以下では焦点検出エ
リアが一つの場合を例に説明する。
【0011】BPF1124A,1124Bの出力はそ
れぞれ評価値演算部1125A,1125Bに入力さ
れ、各評価値演算部1125A,1125Bにおいて高
周波成分の絶対値を積分することにより焦点評価値が各
々算出される。AF演算部1126はこれらの焦点評価
値に基づいてコントラスト法によりAF演算を行う。C
PU112はAF演算部1126の演算結果を用いて撮
影レンズ101のフォーカシングレンズ位置を調整し、
合焦動作を行わせる。CPU112に接続された操作部
116には、カメラの電源をオン・オフするための電源
スイッチ1161、レリーズボタンに連動してオンオフ
する全押しスイッチ1162および半押しスイッチ11
63、撮影モード等を選択するための設定ボタン116
4が設けられている。設定ボタン1164で設定される
撮影モードには、後述する通常撮影モード,遠景撮影モ
ード,人物撮影モード,スポーツ撮影モード,接写モー
ドおよび夜景撮影モードなどがある。これらのスイッチ
やボタンを操作すると、その操作に応じた信号がCPU
112に入力される。
【0012】119はバッテリであり、その電圧は電圧
検出部120により検出される。118はシャッタ11
7を駆動するドライバである。また、AF用補助光12
2は低輝度時に被写体を照明する。CPU112は各種
データが記憶される記憶部1123とタイマ1127と
を有している。タイマ1127は一般的に半押しタイマ
と呼ばれるものであり、レリーズボタンの半押し操作が
解除されたとき、および、後述するように電源オン後の
最初の合焦の後にカウントを開始する。
【0013】デジタル信号処理回路106で各種処理が
施された画像データは、一旦バッファメモリ105に記
憶された後に、記録・再生信号処理回路110を介して
メモリカード等の外部記憶媒体111に記録される。画
像データを記憶媒体111に記録する際には、一般的に
所定の圧縮形式、例えば、JPEG方式でデータ圧縮が
行われる。記録・再生信号処理回路110では、画像デ
ータを外部記録媒体111に記録する際のデータ圧縮お
よび記憶媒体111から圧縮された画像データを読み込
む際のデータ伸長処理を行う。記録・再生信号処理回路
110には記憶媒体111とデータ通信を行うためのイ
ンタフェースも含まれている。
【0014】モニタ109は撮像された被写体画像を表
示するための液晶表示装置であり、記憶媒体111に記
録されている画像データを再生表示にも用いられる。モ
ニタ109に画像を表示する場合には、バッファメモリ
105に記憶された画像データを読み出し、D/A変換
器108によりデジタル画像データをアナログ映像信号
に変換する。そして、そのアナログ映像信号を用いてモ
ニタ109に画像を表示する。
【0015】撮像素子103で撮像された被写体画像の
モニタ109への表示形態には2つの形態がある。一つ
は、レリーズ操作が行われないときの表示形態であり、
撮像素子103で繰り返し撮像される被写体画像を逐次
更新表示するスルー画と呼ばれる表示形態である。もう
一つは、カメラのレリーズ操作後に、撮像素子103で
撮像された被写体画像を所定時間表示するフリーズ画と
呼ばれる表示形態である。
【0016】コントラスト法では、像のボケの程度とコ
ントラストとの間には相関があり、焦点が合ったときに
像のコントラストは最大になることを利用して焦点合わ
せを行う。コントラストの大小は撮像信号の高周波成分
の大小により評価することができる。すなわち、BPF
1124A,1124Bにより撮像信号の高周波成分を
抽出し、評価値演算部1125A,1125Bで高周波
成分の絶対値を積分したものを焦点評価値とする。この
焦点評価値は、合焦してコントラストが最大となったと
きに最大値となる。前述したように、AF演算部112
6はこの焦点評価値に基づいてAF演算を行う。CPU
112はAF演算部1126の演算結果を用いて撮影レ
ンズ101のフォーカシングレンズ位置を調整し、合焦
動作を行わせる。
【0017】《動作説明》次いで、図2〜10のフロー
チャートに基づいてカメラの動作を説明する。図1の電
源スイッチ1161がオンされると、図2に示すフロー
の処理が開始される。ステップS100では、CCD1
03の撮像信号に含まれるノイズの測定が行われる。図
9および図10は、ステップS100で行われる処理の
具体例を示したものである。図9は第1の例であり、ス
テップS1001で図1のシャッタ117を閉じた後
に、S1002において撮像を行う。このとき、被写体
光はシャッタ117に遮られてCCD103上に入射し
ないが、CCD103からは暗電流等による微小なノイ
ズ信号が出力される。そして、CCD103から出力さ
れた信号に基づく焦点評価値が算出され、その算出結果
は記憶部1123に記憶される。これをノイズレベルΔ
Sと呼ぶ。その後、ステップS1003においてシャッ
タ117を開く。
【0018】図10に示す第2の例は、カメラの調整時
にノイズレベルを測定する場合を示している。ステップ
S1101においてシャッタ117を開く。ステップS
1102で撮影し、焦点評価値(ノイズレベル)を算出
する。算出されたノイズレベルは記憶部1123に記憶
される。その後、ステップS1103においてシャッタ
117を閉じる。
【0019】上述したステップS1103で算出された
焦点評価値は、焦点評価値に対するノイズレベルといえ
る。図11の曲線L0はフォーカシングレンズの各レン
ズ位置に対する焦点評価値を示しており、算出された焦
点評価値にはノイズレベルΔSが含まれている。以下で
は、算出された焦点評価値からノイズレベルΔSを差し
引いたものが実際の焦点評価値として採用される。この
ように、焦点評価値からノイズレベルを除去することに
より、より正確な合焦動作を行うことができる。
【0020】図2に戻って、ステップS101では、C
CD103からの撮像信号の読み出し、およびA/D変
換器135による撮像信号のA/D変換が行われる。さ
らに、デジタル信号処理回路106からバッファメモリ
105へ取り込み、AE演算が行われる。ステップS1
02では、AE演算部1121により算出された被写体
輝度が所定レベル以下か否かを判定する。つまり、低輝
度か否かを判定する。ステップS102において被写体
輝度が所定レベル以下と判定されるとステップS103
へ進み、被写体輝度が所定レベルより高いと判定される
とステップS108へ進む。
【0021】ステップS102からステップS103進
んだ場合には、ステップS103においてゲイン設定が
上限値か否かを判定する。ここのゲインとは、デジタル
信号処理回路106内でA/D出力に掛け合わされるも
のである。ステップS103においてゲイン設定が上限
値でないと判定されるとステップS104へ進み、ゲイ
ン設定を1段階上げる。例えば、ISO感度が100に
設定されていた場合には、1段階上げて感度を200に
設定する。その後、ステップS104からステップ10
2に戻って、ゲイン設定変更後の被写体輝度が所定レベ
ル以下か否かを判定する。一方、ステップS103にお
いてゲイン設定が上限値であると判定されると、すなわ
ちISO感度の最終段(例えば、800)であると判定
されると、ステップS106においてAF用補助光12
2を点灯する。なお、補助光点灯は合焦動作が終了する
まで継続される。
【0022】続くステップS106では、CCD103
から出力される撮像信号のフレームレート設定が下限値
であるか否かを判定する。ステップS106で下限値で
あると判定されるとステップS108へ進み、下限値で
ないと判定されるとステップS107へ進む。ステップ
S107に進んだ場合には、ステップS107でフレー
ムレートを1段階下げた後に、ステップS102へ戻
る。すなわち、被写体輝度が低いので、ステップS10
7においてフレームレートを下げてCCD103の蓄積
時間を長くする。ゲイン設定と同様に、フレームレート
設定に関しても複数の設定が予め用意されている。ステ
ップS108では、フォーカシングレンズの絶対位置を
フォトカプラ等で検出してレンズの基準位置を決定す
る。
【0023】本実施の形態のカメラでは、半押しスイッ
チ1163が半押しされた場合にのみAF動作が行わ
れ、いったん合焦すると半押しが解除されるまでその合
焦状態を保持するシングルAFモード(S−AF)と、
半押しに関係なく常にAF動作が行われるコンティニュ
アスAFモード(C−AF)とを備えている。これらの
モードの切換は図1の設定ボタン1164を操作するこ
とにより行われる。ステップS109では、カメラ設定
がC−AFかS−AFかを判定し、S−AFと判定され
るとステップS110へ進む。ステップS110では半
押しか否かが判定され、半押しと判定されないとステッ
プS109へ戻り、半押しと判定されるとステップS1
11へ進む。一方、ステップS109でC−AFと判定
されるとステップS111へ進む。続くステップS11
1でフォーカシングレンズを初期位置に移動したなら
ば、図3のステップS112へと進む。初期位置として
は、無限側最端位置や至近側最端位置が選ばれる。
【0024】図3のステップS112からステップS1
15までの処理では、レンズ位置全域における焦点評価
値のサンプリングを行う。まず、ステップS112で
は、撮影レンズ101のフォーカシングレンズの移動を
開始する。本実施の形態では、レンズ位置を無限遠側最
端位置から至近側最端位置へと移動させる。ステップS
113では、焦点検出エリア内の撮像信号に関してBP
F1124Aで処理した信号によるエリア内積分を評価
値演算部1125Aで行い、BPF1124Bで処理し
た信号によるエリア内積分を評価値演算部1125Bで
行う。それらの結果はサンプリング時のレンズ位置と対
で記憶部1123にそれぞれ記憶される。ステップS1
14では、レンズ位置が至近側最端位置となったか否か
を判定する。ステップS114で至近側最端位置と判定
されると、ステップS115へ進みレンズ駆動を停止す
る。一方、ステップS114で至近側最端位置でないと
判定されるとステップS113へ戻り、再び焦点評価値
の演算と記憶を行う。したがって、ステップS112〜
S115の処理により、フォーカシングレンズの至近側
最端←→無限側最端位置間のサンプル位置毎に焦点評価
値が記憶部1123に記憶される。
【0025】ステップS116では、算出された各焦点
評価値に対して、所定の重み付け処理を行う。図12,
13は重み付けの一例を示す図である。図12は重み付
けの曲線を示す図であり、横軸はレンズ位置を示し、縦
軸は重みを示している。横軸の原点側が無限遠側であ
り、横軸正方向が至近側である。図12の重み付け曲線
は至近側最端の被写体を優先するようなAFモードに関
するものであり、至近側最端位置の重みを1とし、無限
遠側になるほど重みが小さくなるような直線になってい
る。
【0026】図12に示す重み付けを図13の曲線L1
で示すような焦点評価値に対して行うと、曲線L2のよ
うな焦点評価値に補正される。なお、焦点評価値はとび
とびのデータなので、補間により曲線L1,L2を推定
する。曲線L1,L2はともに2つのピークを有してお
り、曲線L1の無限遠側ピークP2の焦点評価値は至近
側のピークP1よりも大きくなっている。一方、重み付
け後の焦点評価値曲線L2では、至近側のピークP11
の焦点評価値の方が無限遠側ピークP12よりも大きく
なっている。そのため、焦点評価値が最大となるレンズ
位置を合焦位置に選ぶと、至近側のピークP11が選択
されることになる。このように、図12の重み付け曲線
は、ポートレートや接写撮影などの至近撮影に適した重
み付けになっている。
【0027】図14の重み付け曲線は他の例を示したも
のであり、遠景撮影モードのときの重み付け曲線であ
る。重み付け曲線はレンズ位置x1を境にして階段状に
変化しており、レンズ位置x1よりも無限遠側の重みに
対して至近側の重みが小さくなっている。さらに、図1
5は閃光装置を使用する閃光撮影モードの場合の重み付
け曲線を示しており、遠景撮影モードとは逆にレンズ位
置x2を境にして至近側の重みを大きくしたものであ
る。レンズ位置x2は閃光装置のガイドナンバに依存
し、照明光の到達距離に応じて設定される。
【0028】図3に戻り、ステップS117では、BP
F1124Aを用いた場合の焦点評価値Aが合焦動作可
能な下限値よりも大きいか否かを判定する。ステップS
117で下限値より大きいと判定されるとステップS1
18へ進み、下限値以下であると判定されるとステップ
S121へ進む。ステップS117からステップS12
1へ進んだ場合には、ステップS121においてBPF
1124Bを用いた場合の焦点評価値Bが合焦動作可能
な下限値よりも大きいか否かを判定する。BPF112
4Bは、BPF1124Aとは中心周波数あるいは帯域
幅等の設定が異なっている。ステップS121で下限値
よりも大きいと判定されるとステップS118へ進み、
下限値以下であると判定されるとステップS122へ進
む。ステップS122では、焦点評価値A,Bのいずれ
の場合も下限値以下であるので被写体が低コントラスト
であると判断し、フォーカシングレンズを予め定められ
たレンズ位置に移動する。
【0029】ステップS117またはステップS121
からステップS118へ進んだ場合には、下限値を越え
る焦点評価値AまたはBに基づいて最至近ピークを選択
する。例えば、評価値が図13の曲線L2のような場合
には、ピークP11のレンズ位置が最至近ピークとして
選択される。ステップS119では、ステップS118
で選択された最至近ピークのレンズ位置にフォーカシン
グレンズを移動する。レンズ移動後、ステップS120
ではレンズ移動後の焦点評価値を求め、合焦状態にある
ことを再確認する。
【0030】次いで、図4のステップS123では、カ
メラのAFモード設定がC−AFかS−AFかを判定す
る。ステップS123においてC−AFと判定されると
図5のステップS130へ進み、S−AFと判定される
とステップS124へ進む。まず、S−AFの場合、す
なわちステップS123からステップS124へ進んだ
場合について説明する。ステップS124では、ステッ
プS120で確認された合焦位置にAFロックする。
【0031】ステップS124でAFロックしたなら
ば、続くステップS125でレリーズ許可状態を表すフ
ラグをセットする。ステップS126では、半押しスイ
ッチ1163がオンか否かを判定し、半押し状態が継続
されていてYESと判定されるとステップS127へ進
み、半押し状態が解除されてNOと判定されるとステッ
プS129へ進む。ステップS126からステップS1
27へ進んだ場合には、ステップS127において全押
しスイッチ1162がオンか否かを判定する。ステップ
S127でYESと判定されると、ステップS128へ
進んで撮影動作を行った後にステップS123へ戻る。
一方、ステップS126からステップS129へ進んだ
場合には、ステップS129においてAFモード設定が
C−AFかS−AFかを判定する。ステップS129で
C−AFと判定されるとステップS123へ戻り、S−
AFと判定されると図2のステップS109へ戻る。
【0032】次に、カメラがC−AFに設定されていて
ステップS123から図5のステップS130に進んだ
場合について説明する。ステップS130では、図1の
タイマ1127のカウントを開始する。次いで、ステッ
プS131ではフォーカシングレンズの駆動を停止す
る。ステップS132では、半押しスイッチ1163が
オンされたか否かを判定する。ステップS132におい
て判押しスイッチ1163がオンされたと判定されると
ステップS133へ進み、半押しされていないと判定さ
れるとステップS138へ進む。
【0033】半押しスイッチ1163がオフのままでス
テップS132からステップS138へ進んだ場合に
は、ステップS138において再起動の時間間隔と再起
動が行われる際の焦点評価値の基準変化量とを撮影条件
等に応じて設定する。条件としては以下の(a)〜(h)に示
すようなものがあるが、基本的な考え方としては、再起
動を行ってAF動作を頻繁に行う必要の無い条件におい
ては、時間間隔および基準変化量を大きく設定する。そ
の結果、再起動を頻繁に行うことによるバッテリの消耗
を低減することができる。(a)〜(h)の設定は、これらを
全て採用してもよいし、任意に選んで設定しても良い。
【0034】(a)撮影モード 例えば、被写体の動きがほとんど無いか少ない遠景撮影
モードや人物撮影モードでは、焦点評価値のピーク位置
の変化は非常に少ないので時間間隔や基準変化量を通常
撮影モードよりも大きく設定する。逆に、被写体の動き
の速いスポーツ撮影モードの場合には、焦点評価値のピ
ーク位置が大きく変化しやすいので時間間隔および基準
変化量を通常撮影モードよりも小さく設定して再起動が
頻繁に行われるようにする。また、接写モードや夜景撮
影モードでは時間間隔や基準変化量を通常撮影モードよ
りも大きく設定する。
【0035】(b)絞り102の絞り値 絞り径が小さくなるほど、すなわち、絞り値を大きくす
るほど被写界深度が大きくなるので、絞り値が大きいほ
ど時間間隔や基準変化量を大きく設定する。 (c)被写体輝度 被写体輝度が小さくなるほど時間間隔および基準変化量
を大きく設定する。例えば、被写体輝度が所定値より小
さくなった場合に、時間間隔や基準変化量を大きく設定
する。
【0036】(d)記録画素数 CCD103から撮像信号を取り出す際には、全ての画
素の信号を取り出して画像処理する場合と、画素を間引
いて取り出す場合とがある。画素を間引いた場合の記録
画素数は、CCD103のフルサイズの画素数よりも少
なくなる。例えば、フルサイズの画素数が2048×1
536であった場合、間引くことにより記録画素数を1
024×768(XGAサイズ)としたり640×48
0(VGAサイズ)としたりすることができる。そこ
で、精細度の落ちる記録画素数が少ない場合は、時間間
隔や基準変化量を大きく設定する。また、記録画素数と
は別に圧縮率に応じて時間間隔や基準変化量を設定して
も良い。例えば、圧縮率が高い場合は低い場合に比べて
時間間隔や基準変化量を大きく設定する。
【0037】(e)バッテリ電圧 バッテリ電圧が低くなるほど時間間隔および基準変化量
を大きく設定する。例えば、バッテリ電圧が所定値より
小さくなった場合に、時間間隔や基準変化量を大きく設
定してバッテリの消耗を抑制する。
【0038】(f)撮影レンズ101の開放F値 撮影レンズ101のズーム動作を行うとそれにつれて開
放F値も変化するので、開放F値が大きい程時間間隔や
基準変化量を大きく設定する。単焦点レンズの場合も、
レンズ毎に開放F値が異なるので、装着されたレンズの
F値に応じて時間間隔や基準変化量を変える。なお、レ
ンズ一体型のカメラの場合も同様である。
【0039】(g)レンズの焦点距離 レンズの焦点距離が長ければ長いほど時間間隔を短くす
る。 (h)タイマ1127により計時される経過時間 経過時間が長くなるほど時間間隔や基準変化量を大きく
設定する。
【0040】以下では、タイマ1127の経過時間に応
じて時間間隔と再起動レベルとを設定する場合を例に説
明する。図16は、経過時間と再起動時間間隔との関係
を示す図である。例えば、経過時間が30秒未満の場合
には時間間隔は1秒に設定され、経過時間が30秒以上
60秒未満の場合には時間間隔は2秒に設定される。同
様にして経過時間が30秒長くなる毎に時間間隔が1秒
長くなる。すなわち、経過時間が長くなるにつれて再起
動の頻度が少なくなる。また、図17は経過時間と評価
値変化量との関係を示す図である。経過時間t1以後の
基準変化量Δa2は、経過時間t1未満の場合の基準変
化量Δa1よりも大きく設定される。そのため、経過時
間t1以後の方が再起動され難くなる。なお、図18に
示すように、基準変化量Δa(=Δa1,Δa2)は合
焦時ピーク値yに対して、Δa=K1・yのように設定
される。K1は、K1<1なる定数である。
【0041】次いで、ステップS139では再起動が必
要か否かを判定する。この判定方法の例を図6〜図8に
示す。図6に示す例では、図16に示した再起動時間間
隔Δtが経過したか否かにより、再起動が必要か否かを
判定する。ステップS139においてΔtが経過してい
ないと判定されるとステップS131へ戻り、Δtが経
過したと判定されるとステップS140へ進む。図7に
示す例では、図5のステップS139はステップS13
91およびステップS1392という2つの処理から成
る。焦点評価値の算出はCCD103から出力される信
号に基づいて常時行われており、ステップS1391で
は、常時算出される焦点評価値が記憶部1123に記憶
された焦点評価値ピークに対して基準変化量Δa以上変
化したか否かを判定する。
【0042】図19は焦点評価値の時間変化を示す図で
あり、縦軸は焦点評価値で、横軸は時間である。焦点評
価値のピーク位置にレンズが移動され、時間t2でレン
ズ駆動が停止される。時間t2以後に被写体が移動した
りすると焦点評価値がL21やL22のように変化す
る。そして、図7のステップS1391で焦点評価値が
基準変化量Δa以上変化したと判定されると図5のステ
ップS140へ進み、変化が基準変化量Δaよりも小さ
いと判定されるとステップS1392へと進む。ステッ
プS1392では、再起動時間間隔Δtが経過したか否
かを判定し、経過したと判定されるとステップS140
へ進み、経過していないと判定されるとステップS13
1へ戻る。
【0043】図8は判定方法の第3の例を示す図であ
り、ステップS139はステップS1393およびステ
ップS1394という2つの処理から成る。ステップS
1393では、再起動時間間隔Δtが経過したか否かを
判定し、経過したと判定されるとステップS1394へ
進み、経過していないと判定されるとステップS131
へ戻る。ステップS1394では、現在の焦点評価値が
記憶部1123に記憶された焦点評価値ピークに対して
基準変化量Δa以上変化したか否かを判定する。ステッ
プS1394において基準変化量Δa以上変化したと判
定されるとステップS140へ進み、変化していないと
判定されるとステップS131へ戻る。図8に示す例の
場合には、再起動時間間隔Δtが経過した場合でも、焦
点評価値が基準変化量Δa以上変化しなければ再起動は
行われない。そのため、図6の場合のように再起動時間
間隔Δt毎に再起動を行う制御方法に比べて、無駄な再
起動が減り、電池消耗の低減が図れる。なお、ステップ
S1391およびステップS139で用いられる基準変
化量Δaは、図17に示したようにタイマ1127の経
過時間がt1となるまではΔa1であって、経過時間が
t1となるとΔa2に変化する。
【0044】ステップS139において再起動が必要と
判定されてステップS140へ進むと、ステップS14
0において周知の山登り合焦動作が実行される。図20
は山登り合焦動作の概念を説明する図であり、L3は被
写体に対して得られるであろう焦点評価値曲線を示して
いる。x3は山登り開始時のレンズ位置であり、そのと
きの焦点評価値はy3である。合焦動作を開始すると、
例えばレンズを至近側に移動し焦点評価値を算出する。
なお、この焦点評価値に対しては、レンズ位置による重
み付けを行っても良いし、行わなくても良い。図20の
場合、得られた焦点評価値はレンズ位置x3のときの焦
点評価値よりも大きいので、合焦位置Pは至近側にある
こと判定する。このように、焦点評価値が大きくなる方
向にレンズを移動した場合、合焦位置Pを通り越すと焦
点評価値が減少する。この時点で、算出された焦点評価
値の内で最大のものは値がy4であるので、その時のレ
ンズ位置Pを合焦位置と推定して、焦点評価値がy4の
位置にレンズを移動する。
【0045】続くステップS141では、合焦位置が見
つけられて合焦ができたか否かを判定する。ステップS
140の山登り動作によって必ずしも合焦位置が見つか
るわけではないので、合焦できなかったと判定されると
ステップS142へ進んでフォーカシングレンズを所定
位置に移動し、その後、ステップS131へ戻る。一
方、ステップS141で合焦と判定されるとステップS
131へ戻る。なお、山登り合焦動作の際に得られた焦
点評価値データは、ステップS113で記憶された全域
サンプリング時のデータとは別個に記憶部1123に記
憶される。この山登り合焦動作で得られて記憶されたデ
ータは、山登り合焦動作が行われる度に新しいデータに
置き換えられる。
【0046】一方、ステップS132からステップS1
33へ進んだ場合には、ステップS133において焦点
評価値がレリーズ許可範囲内か否かを判定する。図18
に示すように、レリーズ許可範囲はピーク値yに対して
y−Δbからy+Δbまでの範囲を指す。ΔbはΔb=
K2・yと設定される。K2はK2≦K1なる定数であ
る。なお、ピーク値yに対してy−Δa以下およびy+
Δa以上は、後述する再起動が行われる焦点評価位置の
範囲である。
【0047】ステップS133で焦点評価値がレリーズ
許可範囲内と判定されると図4のステップS124へ戻
り、レリーズ許可範囲外と判定されるとステップS13
4へ進んで、上述したステップS140と同様の山登り
動作を行う。ステップS135では、ステップS141
と同様に山登り動作により合焦できたか否かを判定す
る。ステップS135で合焦と判定されると図4のステ
ップS124へ進み、合焦できなかったと判定されると
ステップS136へ進んでレンズを所定位置に移動す
る。その後、図4のステップS124へ進む。
【0048】なお、上述した実施の形態では、図18に
示したように焦点評価値が評価値ピークyを中心とした
所定幅2Δaの範囲を外れた場合に再起動をするように
した。これは、カメラをパンして構図を変更したときに
AFを再起動するためである。しかし、評価値が大きく
ない方向は再起動せずに、評価値がy−Δaのレベルよ
りも小さくなった時にのみ再起動するようにしても良
い。レリーズ許可範囲に関しても同様で、y−Δbのレ
ベルをレリーズ許可レベルとし、焦点評価値がそのレベ
ル以上のときにレリーズを許可するようにしても良い。
【0049】以上の実施の形態では、半押しスイッチ1
163のオン後に合焦した後で、図4のステップS12
4に示すようにAFをロックしてレンズを固定している
場合について説明した。しかし、場合によっては、レン
ズを固定する必要はない。図21にその場合の手順を第
2の実施の形態として示す。なお、図21の手順は図5
の手順に置き換えられる。したがって、図21の手順で
は、図5のからステップS124に戻る処理は省略さ
れる。
【0050】図21において、図5と同様なステップに
は同一の符号を付して相違点を主に説明する。ステップ
S132で半押しスイッチ1163がオフと判定される
とステップS501において、全押しスイッチ1162
がオンか判定する。全押しスイッチ1162がオンであ
れば、ステップS502で撮影動作処理を行い、図4の
ステップS123へ戻る。全押しスイッチ1162がオ
フのときはステップS503に進み、基準変化量Δaを
Δa11に設定してステップS139へ進む。
【0051】一方、ステップS132で半押しスイッチ
1163がオンと判定されるとステップS504におい
て、半押しタイマを起動する。次いでステップS505
で全押しスイッチ1162がオンと判定されると、ステ
ップS502で撮影動作処理を行い、図4のステップS
123へ戻る。全押しスイッチ1162がオフのときは
ステップS506に進み、基準変化量ΔaをΔa12
(<Δa11)に設定してステップS139へ進む。半
押しスイッチ1163がオンされているときは撮影する
意志があるから、基準変化量Δaを小さくして合焦動作
を再起動しやすくする。これにより、被写体によりピン
トが合った状態で撮影できる。反対に、半押しスイッチ
1163がオフのときは撮影する意志がないから、合焦
動作を再起動しにくくしてバッテリの消耗を抑制する。
【0052】ステップS141で山登り合焦動作にも関
わらず合焦できなかったときは、ステップS142でフ
ォーカシングレンズを所定位置へ移動する。そして、ス
テップS507で半押しタイマがタイムアップしている
と判定されない場合、ステップS507で全押しスイッ
チ1162のオンオフを判定する。全押しスイッチ11
62がオンならステップS502で撮影動作処理を実行
して図4のステップS123へ戻る。ステップS507
でタイムアップされていると判定されると、半押しタイ
マオフに伴う処理へ移行する。
【0053】上述したように、本実施の形態では、合焦
位置の変化が比較的小さな撮影条件や、合焦精度が比較
的厳しくない撮影条件の場合には、再起動時間間隔や幅
2Δaを変えて再起動間隔が長くなるようにしているの
で、再起動によるバッテリ消耗を低減することができ
る。また、バッテリ容量が低下して電圧が低下した場合
にも再起動間隔が長くなるようにしているので、同様の
効果を得ることができる。
【0054】上述したように、本実施の形態では、合焦
位置の変化が比較的小さな撮影条件や、合焦精度が比較
的厳しくない撮影条件の場合には、再起動時間間隔や幅
2Δaを変えて再起動間隔が長くなるようにしているの
で、再起動によるバッテリ消耗を低減することができ
る。また、バッテリ容量が低下して電圧が低下した場合
にも再起動間隔が長くなるようにしているので、同様の
効果を得ることができる。
【0055】以上説明した実施の形態では交換レンズ式
のデジタルカメラを例に説明したがレンズ一体型のデジ
タルカメラでも良い。また、撮影レンズとしてはズーム
レンズに限らず単焦点レンズでも良い。さらに、撮像素
子により被写体を撮像しコントラスト法でAFを行うも
のであれば、銀塩フィルムカメラにも本発明は適用でき
る。
【0056】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、AF演算部1126および撮
影レンズ101を駆動するドライバ113は合焦動作手
段を、CPU112は選択手段、再起動手段、範囲幅設
定手段および評価値検出手段を、検出器121は開放F
値検出手段を、CCD103およびAE演算部1121
は測光手段をそれぞれ構成する。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、いっ
たん合焦した後に再起動して再度合焦動作を行う場合
に、再起動が行われない評価値範囲の範囲幅を、被写体
の動きが早い場合には穏やかな場合よりも小さく設定し
たり、レリーズボタンの半押し操作中は半押し操作が行
われていない場合よりも小さく設定する。逆に、絞りの
絞り値が大きいほど、被写体の輝度が低いほど、撮像素
子の記録画素数が小さいほど、レンズの開放F値が大き
いほど、駆動用バッテリの電圧が低いほど、およびタイ
マの計時時間が長ければ長いほど範囲幅をより大きく設
定する。このように、種々の条件により範囲幅を変える
ことにより、例えば、被写体の動きがほとんどない風景
撮影や、絞り値が大きくて被写界深度が深い場合には再
起動の頻度を抑えられるので、再起動によるバッテリの
無駄な消費を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるAFデジタルカメラの機能ブロッ
ク図である。
【図2】カメラの動作を示すフローチャートである。
【図3】図2のフローチャートに続く処理を示すフロー
チャートである。
【図4】図3のフローチャートに続く処理を示すフロー
チャートである。
【図5】図4のステップS125でC−AFと判定され
たときの一連の処理を示すフローチャートである。
【図6】ステップS139の具体的処理の第1の例を示
す図である。
【図7】ステップS139の具体的処理の第2の例を示
す図である。
【図8】ステップS139の具体的処理の第3の例を示
す図である。
【図9】図2に示すステップS100におけるノイズ測
定の第1の例を示すフローチャートである。
【図10】図2に示すステップS100におけるノイズ
測定の第2の例を示すフローチャートである。
【図11】焦点評価値曲線L0とおよびノイズレベルΔ
Sを示す図である。
【図12】重み付け曲線の第1の例を示す図である。
【図13】重み付け処理前後の焦点評価値曲線を示す図
である。
【図14】遠景撮影モードの場合の重み付け曲線を示す
図である。
【図15】閃光撮影モードの場合の重み付け曲線を示す
図である。
【図16】経過時間と再起動時間間隔との関係を示す図
である。
【図17】経過時間と評価値変化量との関係を示す図で
ある。
【図18】レリーズ許可範囲を説明する図である。
【図19】焦点評価値の時間変化を示す図である。
【図20】山登り合焦動作の概念を説明する図である。
【図21】図5の変形例の手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
101 撮影レンズ 102 絞り 103 CCD 104 アナログ信号処理回路 106 デジタル信号処理回路 112 CPU 113〜115,118 ドライバ 116 操作部 119 バッテリ 120 電圧検出部 135 A/D変換器 1161 電源スイッチ 1162 全押しスイッチ 1163 半押しスイッチ 1164 設定ボタン 1123 記憶部 1124A,1124B バンドパスフィルタ 1125A,1125B 評価値演算部 1126 AF演算部 1127 タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 13/36 G02B 7/11 N 2H100 17/02 D 5C022 H04N 5/232 G03B 3/00 A (72)発明者 日比野 秀臣 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 前田 敏彰 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 太田 雅 東京都品川区二葉1丁目3番25号 株式会 社ニコン技術工房内 Fターム(参考) 2H002 AB06 BC07 DB25 GA54 HA06 2H011 AA01 BA31 CA28 2H051 AA01 BA45 CE14 DA39 DB02 DC00 DC18 EA15 EB04 EB05 2H080 BB00 2H081 CC01 DD06 2H100 DD02 DD15 5C022 AA13 AB29 AB67 AC42 AC51 AC69

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 動作の穏やかなまたは動作のほとんど無い被写体の撮影
    に適した第1の撮影モード、および動作の速い被写体の
    撮影に適した第2の撮影モードのいずれかを選択する選
    択手段と、 前記選択手段により前記第2の撮影モードが選択された
    場合には、前記選択手段により前記第1の撮影モードが
    選択された場合よりも前記所定評価値範囲の上限値と下
    限値との差である範囲幅を小さく設定する範囲幅設定手
    段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカメラにおいて、 前記第1の撮影モードは少なくとも通常撮影モード,風
    景撮影モード,人物撮影モード,接写モードおよび夜景
    撮影モードのうちの一つを含み、前記第2の撮影モード
    は少なくともスポーツ撮影モードを含むことを特徴とす
    るカメラ。
  3. 【請求項3】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 前記撮像素子に入射する被写体光の光量を調節する絞り
    と、 前記絞りの絞り値が大きければ大きいほど、前記所定評
    価値範囲の上限値と下限値との差である範囲幅をより大
    きく設定する範囲幅設定手段とを備えたことを特徴とす
    るカメラ。
  4. 【請求項4】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 被写体の所定領域の輝度を検出する測光手段と、 前記輝度が低ければ低いほど、前記所定評価値範囲の上
    限値と下限値との差である範囲幅をより大きく設定する
    範囲幅設定手段とを備えたことを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 複数の画素を有し、前記撮像素子で撮像
    された画像データのうち記録に用いる画素数が変更可能
    であり、撮影レンズを通して被写体像を撮像する撮像素
    子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 前記記録画素数が小さければ小さいほど、前記所定評価
    値範囲の上限値と下限値との差である範囲幅をより大き
    く設定する範囲幅設定手段とを備えたことを特徴とする
    カメラ。
  6. 【請求項6】 レンズの開放F値を検出する検出手段
    と、 レンズを通して被写体像を撮像する撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 前記開放F値が大きければ大きいほど、前記所定評価値
    範囲の上限値と下限値との差である範囲幅をより大きく
    設定する範囲幅設定手段とを備えたことを特徴とするカ
    メラ。
  7. 【請求項7】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 カメラ駆動用バッテリの電圧が低ければ低いほど、前記
    所定評価値範囲の上限値と下限値との差である範囲幅を
    より大きく設定する範囲幅設定手段とを備えたことを特
    徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    行う合焦動作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 最初の合焦動作の終了により計時を開始するタイマと、 前記タイマの計時時間が長ければ長いほど、前記所定評
    価値範囲の上限値と下限値との差である範囲幅をより大
    きく設定する範囲幅設定手段とを備えたことを特徴とす
    るカメラ。
  9. 【請求項9】 撮影レンズを通して被写体像を撮像する
    撮像素子と、 前記撮像素子から出力される撮像信号に基づいて焦点評
    価値を算出する評価値演算手段と、 前記焦点評価値に基づいて前記撮影レンズの合焦動作を
    レリーズボタンの半押し操作に関わらず常時行う合焦動
    作手段と、 前記合焦動作の終了後に算出された前記焦点評価値が合
    焦動作終了時の焦点評価値を中心値とする所定評価値範
    囲の外であった場合に、前記合焦動作手段による合焦動
    作を行わせる再起動手段と、 前記所定評価値範囲の上限値と下限値との差である範囲
    幅を、レリーズボタンの半押し操作中は半押し操作が行
    われていない場合よりも小さく設定する範囲幅設定手段
    とを備えたことを特徴とするカメラ。
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