JP2003106895A - 熱型赤外線検出素子及びその製造方法 - Google Patents

熱型赤外線検出素子及びその製造方法

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JP2003106895A JP2001304826A JP2001304826A JP2003106895A JP 2003106895 A JP2003106895 A JP 2003106895A JP 2001304826 A JP2001304826 A JP 2001304826A JP 2001304826 A JP2001304826 A JP 2001304826A JP 2003106895 A JP2003106895 A JP 2003106895A
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detecting element
thermal infrared
sacrificial layer
infrared
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Masayuki Kanzaki
昌之 神崎
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特殊な材料や工程を必要とせずに、ウェハ段階
で真空封止構造が形成可能な熱型赤外線検出素子の真空
封止構造及びその製造方法の提供。 【解決手段】ボロメータ層6を有する受光部19と、電
極配線メタル8を含む梁18とからなるマイクロブリッ
ジ構造の熱型赤外線検出素子に、梁接続部13で回路基
板1に接続され、ダイアフラムを空間を隔てて覆う赤外
線透過材料からなる赤外線窓層11と、赤外線窓層11
を覆う真空封止膜12とを備え、第2スルーホール15
及び第1スルーホールにより、第1犠牲層4と第2犠牲
層10とを同時にエッチング除去してダイアフラムを覆
う空間を形成し、真空成膜装置内で該空間を真空引きし
た後、その場で真空封止膜12を成膜して第2スルーホ
ール15を封止することにより、ウェハ段階で各々の熱
型赤外線検出素子に真空封止構造を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱型赤外線検出素
子及びその製造方法に関し、特に、熱型赤外線検出素子
の真空封止構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】熱型の赤外線検出器は、一般に、物体か
ら放射された赤外線を光学的共振構造の赤外線吸収膜で
吸収して熱に変換し、マイクロブリッジ構造のダイアフ
ラムを構成するボロメータ薄膜等の感熱抵抗体の温度を
上昇させて抵抗を変化させ、その抵抗変化から対象物の
温度を測定するものである。
【0003】上述した熱型赤外線検出素子の構造につい
て図41を参照して説明する。従来の熱型赤外線検出素
子は、赤外線を吸収するシリコン窒化膜等の保護膜5、
7、9とボロメータ層6とを備える受光部19が、電極
配線メタル8等からなる梁18により、読み出し回路を
含む回路基板1の上に浮いた形で存在している。そし
て、入射赤外線により受光部19の温度が上昇し、受光
部19を構成する感熱材料の一つであるボロメータ層6
の抵抗を変化させる。
【0004】このような熱型赤外線検出素子は、真空パ
ッケージ中に収納された形態で使用され、空洞部20を
真空に保持することにより、受光部19から直下の回路
基板1側への熱の逃げが遮断され、受光部19の熱の逃
散はすべて梁18を通って行われることになる。そし
て、梁18の熱伝導度を極力小さくすることにより、基
板側との熱分離状態が良好に保たれる。
【0005】熱型赤外線検出素子を真空中に保持する方
法として、従来は、図42に示すように熱型赤外線検出
素子をチップに分割した後、パッケージ21上に接着
し、ワイヤーボンディングにより熱型赤外線検出素子の
電極端子とピン22とを接続した後、透過窓24を設け
たキャップ23をパッケージ21に封着し、その後、排
気管25を通して真空引き、封止するという方法が用い
られる。
【0006】しかしながら、これらの工程は非常に作業
性が悪く、量産に適したものではなかった。その第1の
理由は、熱型赤外線検出素子の表面がマイクロブリッジ
構造のアレイで構成されており、機械的強度が著しく弱
いため、チップ分割からパッケージへの実装の各工程を
手作業で行う必要があるからである。また、第2の理由
は、熱型赤外線検出素子自体はウェハ状態で一度に多数
製造されるが、パッケージの真空封止はパッケージごと
に行う必要があり、真空封止は上記排気管25を真空排
気装置に接続して行うため、多大な工数を要するからで
ある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述した作業性の問題
や製造工数の問題を解決するために、特表平9-506712号
公報には、ウェハ段階で真空封止を行う方法が記載され
ている。その概略の製造方法は、熱型赤外線検出素子を
形成したウェハと、窓材となる別のシリコンウェハとを
真空中で接合と真空封止を同時に行ってからチップ分割
するというものである。
【0008】上記方法により、実装工程の工数、資材
費、モジュール体積の削減を図っている。しかしなが
ら、この製造方法では、窓材となるシリコンウェハを加
工するための両面露光機、両ウェハを精度よく接合する
ためのウェハ接合装置などの特殊な設備が必要であり、
また、これらの装置を用いる工程が新たに発生し工数が
増加してしまうという問題があり、また、真空中で大面
積のハンダを溶解して封止するためにアウトガスにより
真空度を維持することが難しいという問題点があった。
【0009】一方、特開平11-326037号公報には、図4
3に示すように、熱型赤外線検出素子を形成したシリコ
ンウェハ25と、窓材となる別の窓用シリコンウェハ2
9との接合を大気中で行った後、窓用シリコンウェハ2
9に設けたスルーホール31を介して真空引きする製造
方法が記載されている。この方法では、ウェハの接合後
に改めて真空引きすることにより検出素子部分の高真空
度を確保できるという特長がある。
【0010】しかしながら、上記方法も特表平9-506712
号公報と同様に、ウェハ接合装置などの特殊な設備が必
要であることに加えて、窓材となる厚さ数100μmの
シリコンウェハ27にあらかじめスルーホール31を形
成しておく必要があり、このような厚いシリコンウェハ
27にスルーホール31を形成するのは困難である。ま
た、ウェハ接合と真空封止の二度の工程にわたって接合
用ハンダ29と真空封止用ハンダ32とを溶解させる必
要があり、ハンダ形成工程に多大な工数を要するという
問題がある。更に、ハンダを用いて封止しているために
高真空を長期にわたって維持することが困難であり、熱
型赤外線検出素子の長期信頼性を確保することができな
い。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであって、その主たる目的は、特殊な材料や工程を必
要とせずに、ウェハ段階で真空封止構造が形成可能な熱
型赤外線検出素子の真空封止構造及びその製造方法を提
供することにある。
【0012】
【問題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の熱型赤外線検出素子は、ボロメータ層を有
するダイアフラムが、一端が基板に固定される梁によっ
て中空に保持されてなるマイクロブリッジ構造の画素を
有する熱型赤外線検出素子において、前記ダイアフラム
を空間を隔てて覆い、所定の位置で前記基板に接続され
て閉じた空間を形成する真空封止構造体を備え、該閉じ
た空間が真空に保持されるものである。
【0013】本発明においては、前記真空封止構造体
が、少なくとも、前記基板の前記梁接続領域において前
記基板に支持されることが好ましい。
【0014】また、本発明においては、前記熱型赤外線
検出素子に複数の前記画素を有し、前記真空封止構造体
が各々の画素の周囲で前記基板と接続され、前記閉じた
空間が前記画素毎に独立して形成される構成とすること
ができる。
【0015】また、本発明においては、前記真空封止構
造体が、赤外線を透過する材料からなる赤外線窓層と、
該窓層を覆う真空封止層とから構成され、前記赤外線窓
層に、前記ダイアフラム上に一旦形成される犠牲層を除
去するためのスルーホールを有し、前記真空封止層によ
り、前記スルーホールが封止されていることが好まし
い。
【0016】また、本発明においては、前記スルーホー
ルが、前記梁接続領域上の前記赤外線窓層に形成される
構成、又は、前記画素の受光領域を横断するように形成
され、前記スルーホール内部に前記真空封止層が埋設さ
れている構成とすることもできる。
【0017】また、本発明においては、前記赤外線窓層
が、シリコン、塩化銅(CuCl)、ゲルマニウム、セ
レン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カ
ドミウム(CdS)のいずれか一を含み、略2μm乃至
50μmの膜厚で形成されることが好ましい。
【0018】また、本発明においては、前記真空封止構
造体が、各々の前記画素において凸状に形成されている
構成とすることができる。
【0019】本発明の熱型赤外線検出素子の製造方法
は、第1の犠牲層を一旦形成後、ボロメータ層を有する
ダイアフラムと、一端が基板に固定される梁とからなる
マイクロブリッジ構造を形成する熱型赤外線検出素子の
製造方法において、前記マイクロブリッジ構造を形成
後、前記第1の犠牲層を除去する前に、少なくとも前記
ダイアフラム上に第2の犠牲層を形成する工程と、該第
2の犠牲層上に赤外線を透過する赤外線窓層を形成する
工程と、前記赤外線窓層に設けたスルーホールを介して
前記第2の犠牲層及び前記第1の犠牲層を同時に除去す
る工程と、前記第1の犠牲層及び前記第2の犠牲層を除
去した空間を真空状態とした後、前記赤外線窓層上に真
空封止層を形成し、前記スルーホールを封止する工程
と、を少なくとも有するものである。
【0020】本発明においては、前記スルーホールの封
止に際し、前記赤外線検出素子を真空成膜装置内で真空
引きし、引き続き、該真空成膜装置内で赤外線を透過す
る前記真空封止層を成膜して前記スルーホールを封止す
ることが好ましく、前記スルーホールの封止までをウェ
ハ状態で行う構成とすることができる。
【0021】また、本発明においては、複数の前記画素
を有する前記熱型赤外線検出素子において、前記赤外線
窓層を各々の画素の周囲で前記基板と接続し、前記赤外
線窓層により形成される閉じた空間を前記画素毎に独立
して形成する構成とすることもできる。
【0022】また、本発明においては、前記第2の犠牲
層体を、各々の前記画素において凸状に形成し、前記赤
外線窓層を凸形状とすることが好ましく、前記凸状の第
2の犠牲層を形成するに際し、透過領域と遮光領域と半
透過領域とを有するハーフトーンマスクを用いる構成と
することができる。
【0023】このように、本発明は、第1犠牲層上にマ
イクロブリッジ構造のダイアフラムを形成後、第1犠牲
層をエッチング除去する前に、第2の犠牲層を介して赤
外線を透過する材料からなる赤外線窓層を形成し、赤外
線窓層に設けた第2スルーホールを介して、第1犠牲層
及び第2犠牲層を同時に除去することにより、梁によっ
て中空に浮いたマイクロブリッジ構造のダイアフラムと
ダイアフラムを空間を隔てて覆う赤外線窓層とを同時に
形成することができる。
【0024】そして、真空成膜装置中で第1犠牲層及び
第2犠牲層を除去した領域を真空状態にして、赤外線を
透過する材料からなる真空封止膜で第2スルーホールを
封止することにより、特殊な設備を必要とすることな
く、また、ハンダ等の接合材料を用いることなく、ウェ
ハ段階で各々の熱型赤外線検出素子を真空封止すること
ができ、パッケージ毎に真空封止する従来の方法に比べ
て格段に製造工数を削減することができ、かつ、真空状
態を長期にわたって良好に維持することができる。
【0025】そして、赤外線窓層でダイアフラムを保護
し、また、チップに分割した後の工程を削減することに
より、実装工程における不具合の発生を抑制することが
できる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明に係る熱型赤外線検出素子
は、その好ましい一実施の形態において、ボロメータ層
を有するダイアフラムが、一端が回路基板に固定される
梁によって中空に保持されてなるマイクロブリッジ構造
の熱型赤外線検出素子に、梁接続部で回路基板に接続さ
れ、ダイアフラムを空間を隔てて覆う赤外線窓層と赤外
線窓層に設けた第2スルーホールを封止する真空封止膜
とからなる真空封止構造体を備え、赤外線窓層により形
成される密閉空間が真空に保持されているものである。
【0027】すなわち、マイクロブリッジ構造の熱型赤
外線検出素子の各々の受光部上に所定の形状の第2犠牲
層を形成し、更にその表面に赤外線を透過する所定の材
料からなる赤外線窓層を形成し、その後、第2犠牲層と
第1犠牲層とを選択エッチングにより取り除く。そし
て、真空成膜装置中にウェハを投入し、エッチング除去
した第1犠牲層及び第2犠牲層形成領域を真空にし、赤
外線窓層に設けた第2スルーホールを赤外線を透過する
所定の材料からなる真空封止膜で封止する。
【0028】これにより、ウェハ段階で各々の熱型赤外
線検出素子に真空封止構造を形成することができるた
め、従来のチップ毎の真空封止方法に比べて製造工程を
極めて簡略化することができ、真空封止層を成膜する前
の真空引きにより十分に脱ガスを行うことができる。ま
た、ハンダ等のアウトガスの多い材料を用いることなく
真空封止を実現することができるため、高真空状態を長
期にわたって維持することができる。更に、赤外線窓層
によってマイクロブリッジ構造のダイアフラムを機械的
な衝撃から保護することもできる。
【0029】なお、この赤外線窓層は梁接続部上部に重
なるかたちで回路基板に機械的に接続しているため、大
気圧を支える柱を受光画素アレイ全体に形成するにもか
かわらず、画素の開口率を減ずることがない。また、第
2犠牲層を形成する際に、露光、現像条件を調整するこ
とにより第2犠牲層を凸状に形成し、これにより、赤外
線窓層を画素ごとに凸型の湾曲面を持つ構造とすること
ができ、大気圧に対する耐圧を更に高めることができ
る。
【0030】
【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。
【0031】[実施例1]まず、本発明の第1の実施例
に係る熱型赤外線検出素子の真空封止構造及びその製造
方法について、図1乃至図22を参照して説明する。図
1は、本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素子
の一画素の構造を示す断面図であり、図2乃至図21
は、熱型赤外線検出素子の製造方法を示す工程図であ
る。
【0032】図1に示すように、本実施例の熱型赤外線
検出素子は、読み出し回路、入射赤外線を反射する反射
膜2a等が形成された回路基板1上に、第1保護膜5、
第2保護膜7、電極配線メタル8、第3保護膜9からな
る梁18によって、第1保護膜5、ボロメータ層6、第
2保護膜7、第3保護膜9からなる受光部19が中空に
保持され、各受光部19上には、梁接続部13で支持さ
れた赤外線窓層11が空間を隔てて形成されており、赤
外線窓層11上には真空封止のための真空封止膜12が
全面に形成されている。
【0033】すなわち、各々の画素には、マイクロブリ
ッジ構造のダイアフラムと、ダイアフラムを空間を隔て
て覆う赤外線窓層11と真空封止膜12とが形成されて
おり、赤外線窓層11及び真空封止膜12は、入射する
赤外線を透過し、かつ、第1犠牲層4及び第2犠牲層1
0を除去して形成される空間領域4b、10bを真空に
維持することが可能な膜厚、強度の材料を用いて形成さ
れており、ウェハ段階で熱型赤外線検出素子の真空封止
が実現されている。このような構造により、チップに分
割後、パッケージに実装した状態で真空封止を行う必要
がなく、製造工数の大幅な削減、作業性の向上が達成さ
れる。
【0034】上記構造の熱型赤外線検出素子の製造方法
について、図2乃至図21を参照して説明する。なお、
図2乃至図11は、本実施例の製造方法を工程順に示す
図であり、(a)は3画素×3画素の平面図、(b)は
(a)のA−A´線における断面図である。また、図1
2乃至図21は、図2乃至図11における(b)の梁接
続部を拡大した断面図であり、図2乃至図11と図12
乃至図21とが各々対応している。
【0035】まず、図2及び図12に示すように、信号
読出しのCMOS回路等を形成した回路基板1上に、A
l、Ti等の金属を500nm程度の膜厚で堆積、パタ
ーニングし、各画素の受光部19に入射する赤外線を反
射するための反射膜2a及び熱型赤外線検出素子の電極
と回路基板1の電極とを接続するための電極カバー膜2
bを形成し、その上に、シリコン酸化膜等を堆積して、
反射膜2a及び電極カバー膜2bを保護するための保護
膜3を形成する。
【0036】次に、図3及び図13に示すように、回路
基板1全面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、
電極カバー膜2bを含む梁接続部13にホールを形成す
るように露光・現像を行った後、400℃程度の温度で
焼締めを行い、マイクロブリッジ構造を形成するための
第1犠牲層4を形成する。なお、ここではキュア後の感
光性ポリイミド膜は厚さ2.5μm程度としている。
【0037】次に、図4及び図14に示すように、第1
犠牲層4の上に、プラズマCVD法により300nm程
度のシリコン窒化膜を成膜し、第1保護膜5を形成す
る。成膜には、原料ガスとしてモノシランとアンモニア
と窒素の混合ガスを用い、圧力0.6Torr程度の条
件で成膜を行った。その後、第1保護膜5の上に、酸素
雰囲気の反応性スパッタにより酸化バナジウムを堆積
し、レジストパターンをマスクとして、フッ素系ガスを
用いたプラズマエッチングにより酸化バナジウム薄膜を
部分的にエッチングし、受光部19にボロメータ層6を
形成する。なお、ここではボロメータ層6として酸化バ
ナジウム薄膜を用いているが、抵抗温度係数(TCR:
Temperature Coefficient Resistance)の大きい他の材
料を用いることもできる。
【0038】次に、図5及び図15に示すように、プラ
ズマCVD法により50nm程度の膜厚のシリコン窒化
膜を成膜し、ボロメータ層6を保護する第2保護膜7を
形成する。成膜条件は第1保護膜5と同様とした。その
後、レジストパターンをマスクとして、四フッ化炭素を
エッチングガスとするプラズマエッチングを行い、電極
カバー膜2b上の第1保護膜5及び第2保護膜7、ボロ
メータ層6上の第2保護膜7の一部を除去し、セルコン
タクトホール16a及びコンタクト部16bを形成す
る。
【0039】次に、図6及び図16に示すように、スパ
ッタ法によりTi又はTi合金等の配線金属を成膜した
後、レジストパターンをマスクとして、塩素と三塩化ホ
ウ素の混合ガスを用いたプラズマエッチングによりTi
又はTi合金を部分的にエッチングして電極配線メタル
8を形成する。この電極配線メタル8はボロメータ層6
と回路基板1内の回路とを電気的に接続すると共に、ボ
ロメータ層6を中空に保持する梁18としての役割を果
たす。その後、プラズマCVD法により300nm程度
のシリコン窒化膜を成膜し、ボロメータ層6及び電極配
線メタル8を保護する第3保護膜9を形成する。このよ
うにして、後述するように第1犠牲層4および第2犠牲
層10を選択エッチングで除去した後は、一つのダイア
フラムと2本の梁とで構成され、ダイアフラムは梁での
み基板と接した宙に浮いたマイクロブリッジ構造を形成
する。
【0040】次に、図7及び図17に示すように、レジ
ストパターンをマスクとし、一フッ化メタンと酸素の混
合ガスを用いたプラズマエッチングにより、第1保護膜
5と第2保護膜7と第3保護膜9とを部分的にエッチン
グして、第1犠牲層4上の所定の領域に第1スルーホー
ル14を形成し、ポリイミドを部分的に露出させる。な
お、この第1スルーホール14は第1犠牲層4を除去す
る際に用いるものであり、本実施例では、(a)の平面
図に示すように、各々の受光部の上下において横方向に
長く形成し、第1犠牲層4の除去を容易にしている。特
に、本発明では、第1犠牲層4と後の工程で形成する第
2犠牲層とを同時に除去するため、第1スルーホール1
4は極力大きく形成することが望ましい。なお、ポリイ
ミドが露出しているのでエッチング後のレジスト剥離に
は酸素プラズマによるアッシング処理は行わず、専用の
レジスト剥離液を用いた。
【0041】ここで、従来の熱型赤外線検出素子の製造
方法では、次に第1スルーホール14を用いて第1犠牲
層4をエッチング除去するが、本実施例の熱型赤外線検
出素子では、更に各々の受光部を真空に保持する機構を
形成することを特徴としている。具体的には、図8及び
図18に示すように、回路基板1全面に感光性ポリイミ
ド膜等の有機膜を塗布し、400℃程度の温度で焼締め
を行って第2犠牲層10を形成する。次に、アモルファ
スシリコン等の赤外線透過材料を、モノシランを原料ガ
スに用いるプラズマCVD法により所定の厚さで堆積
し、赤外線窓層11を形成する。
【0042】この第2犠牲層10及び赤外線窓層11は
受光部上に真空領域を形成するものであり、第2犠牲層
10が厚くなると真空領域が増加して真空維持性能が向
上するが、厚すぎると赤外線窓層11の機械的強度が弱
くなる。また、赤外線窓層11は、機械的強度を高める
ために厚い方が好ましいが、厚くなると赤外線の透過率
が減少し、また第2スルーホール15の形成が難しくな
る。従って、第2犠牲層10及び赤外線窓層11の膜厚
は、真空領域の真空度、素子の寸法等に応じて適宜設定
する必要があるが、本願発明者の実験によれば、第2犠
牲層10の膜厚としては2乃至10μm、赤外線窓層1
1の膜厚としては2乃至50μmの範囲が好ましいこと
を確認している。なお、本実施例では、第2犠牲層10
の厚さは5μm程度、赤外線窓層11の厚さは20μm
程度としている。
【0043】また、本実施例では、赤外線窓層11の材
料としてアモルファスシリコンを用いているが、赤外線
を透過し、かつ、薄膜形成が可能な材料であればよく、
ポリシリコン、塩化銅(CuCl)、ゲルマニウム、セ
レン化亜鉛(ZnSe)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カ
ドミウム(CdS)等を用いることもできる。また、第
2犠牲層10の材料は、第1犠牲層4と同時にエッチン
グが可能な材料であれば必ずしも同一の材料を用いる必
要はなく、粘度等を変えた感光性ポリイミド膜を用いて
もよい。更に、赤外線窓層11の表面に硫化亜鉛などの
反射防止膜を形成してもよい。
【0044】次に、図9及び図19に示すように、レジ
ストパターンをマスクとして、塩素・フッ素系の混合ガ
スを用いたドライエッチングにより、梁接続部13の第
2犠牲層10上の赤外線窓層11に第2スルーホール1
5を形成し、第2犠牲層10を部分的に露出させる。エ
ッチング後のレジスト剥離には酸素プラズマによるアッ
シング処理は行わず、専用のレジスト剥離液を用いた。
【0045】なお、この第2スルーホール15は、第2
犠牲層10をエッチングすると共に、第1スルーホール
14を介して第1犠牲層4もエッチングするため、エッ
チング時間を短縮するために極力大きくすることが好ま
しく、本実施例では、略2.8μm×2.8μm角の矩
形とした。また、本実施例では、第2のスルーホール1
5を梁接続部13に設けているが、後述する第5の実施
例で示すように、第2犠牲層10上であれば、他の位置
に形成することも可能である。
【0046】次に、図10及び図20に示すように、第
2スルーホール15及び第1スルーホール14を用い
て、第2犠牲層10と第1犠牲層4とを同時に選択エッ
チングする。エッチングにはアッシング装置を用い、例
えば、酸素500sccm、圧力1.0Torrの条件
で行うことができる。なお、エッチング時間は画素サイ
ズ、犠牲層4、10の厚さ及びスルーホール14、15
の大きさ等によって異なるが、画素サイズが37μm角
の受光部を有する試料でエッチングを行ったところ、エ
ッチング時間は約4時間であった。
【0047】次に、図11及び図21に示すように、受
光部上に赤外線窓層11が形成された熱型赤外線検出素
子が配列されたウェハをスパッター装置等の真空成膜装
置のチャンバーに投入し、1×10−6Torr程度ま
で真空引きした後、チャンバーにアルゴンガス等の不活
性ガスを導入し、真空度を1×10−2Torrとし、
この状態でポリシリコンを3μm程度の厚さでスパッタ
成膜して、真空封止膜12を形成する。この真空封止膜
12により第2スルーホール15が封止され、第1犠牲
層の真空領域4bと第2犠牲層の真空領域10bとが真
空に保持される。
【0048】なお、真空引きの到達真空度及び不活性ガ
ス導入後の真空度は、熱型赤外線検出素子に求められる
性能に応じて任意に設定することができ、真空引きに際
して脱ガスのためのベーキングを行ってもよい。また、
本実施例では、真空封止膜12としてポリシリコンを用
いているが、赤外線窓層11と同様に、赤外線を透過
し、かつ、薄膜形成が可能な他の材料を用いることもで
き、例えば、アモルファスシリコン、塩化銅(CuC
l)、ゲルマニウム、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化
亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)等を用いる
こともできる。
【0049】成膜後、チャンバーからウェハを取出した
ところ、真空封止膜12により第2スルーホール15が
封止され真空空隙は密閉されているために、1×10
−2Torrの真空度を維持することができた。その
後、通常のプロセスにてボンディングパッド形成、およ
びダイシングによるチップ分割を行ったが、この実装工
程において赤外線窓層11およびマイクロブリッジ構造
には機械的ダメージが加わることがなく、高い歩留まり
で熱型赤外線検出素子を形成することができた。
【0050】上記方法で製造した熱型赤外線検出素子で
は、受光部に入射した10μm帯の波長の赤外線は、赤
外線窓層11である厚さ20μm程度のシリコン膜を1
00%近く透過する。この透過赤外線は、ダイアフラム
の主構成材であるシリコン窒化膜に吸収され、ダイアフ
ラムは熱的に分離した状態であるため温度上昇を効率的
に引き起こす。この時、ダイアフラムの内部に形成され
たボロメータ層6の電気抵抗が温度上昇に応じて変化す
る。これを画素ごとに信号読み出し回路にて信号処理し
赤外線画像を得る。
【0051】そして、わずかにアルゴン等の不活性ガス
が封止され1×10−2Torr程度に維持された真空
空隙中において、マイクロブリッジ構造は梁のみで回路
基板1に接続している。このため梁部がマイクロブリッ
ジ構造と回路基板1の間の熱伝導率を決定し、その値は
1個のマイクロブリッジ構造に含まれる2本の梁合わせ
て0.1μW/K程度であり、良好な熱分離構造を実現
することができる。
【0052】このように、本実施例の熱型赤外線検出素
子の真空封止構造及びその製造方法によれば、マイクロ
ブリッジ構造のダイアフラムを形成した後、第1犠牲層
4を除去する前に、所定の形状の第2犠牲層10を形成
し、その上に赤外線を透過する材料からなる赤外線窓層
11を形成し、赤外線窓層11に設けた第2スルーホー
ル15を介して第1犠牲層4及び第2犠牲層10を同時
に除去し、成膜装置内において真空封止膜12を用いて
第2スルーホール15を封止することにより、ウェハ状
態で各々の熱型赤外線検出素子を真空封止することがで
きる。
【0053】これにより、チップ状態でパッケージ毎に
真空封止していた従来例に比べて製造工数を格段に縮減
することができると共に、チップ状態でのハンドリング
による不具合の発生を防止することができる。また、真
空封止に際し、ハンダ等のアウトガスの多い材料を使用
しないことにより、真空領域4b、10bの真空状態を
長期間にわたって維持することができ、熱型赤外線検出
素子の長期信頼性を向上させることができる。
【0054】[実施例2]次に、本発明の第2の実施例
に係る熱型赤外線検出素子及びその製造方法について、
図22及び図23を参照して説明する。図22及び図2
3は、第2の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造工
程の一部を示す断面図である。なお、本実施例は、梁接
続部上の第2犠牲層を薄く形成することを特徴とするも
のであり、他の部分の構造、製造方法については前記し
た第1の実施例と同様である。
【0055】すなわち、第1の実施例の製造方法では、
第2スルーホール15を経由して第1犠牲層4および第
2犠牲層10を選択エッチング除去するが、赤外線窓層
11は外部との圧力差により容易に変形しないように厚
く形成する必要があり、その結果、第2スルーホール1
5のアスペクト比が大きくなり、エッチング時間が長く
なってしまう。そこで、本実施例では、これを回避する
ために以下に示す方法で熱型赤外線検出素子を製造す
る。
【0056】本実施例の熱型赤外線検出素子の製造方法
について説明すると、第1の実施例と同様に、読み出し
回路等が形成された回路基板1に、第1犠牲層4、第1
保護膜5、ボロメータ層6、第2保護膜7、電極配線メ
タル8、第3保護膜9を順次形成し、マイクロブリッジ
構造のダイアフラムを形成し、第1犠牲層4上の所定の
位置に第1乃至第3保護膜5、7、9を貫通する第1ス
ルーホール14を形成する(図2乃至図7、図12乃至
図17参照)。
【0057】その後、図22に示すように、受光部上及
び梁接続部13上に第2犠牲層10を形成するが、その
際、梁接続部13の第2犠牲層10を受光部に比べて薄
く形成する。具体的には、感光性ポリイミドを回路基板
1全面に塗布した後、梁接続部13と受光部とで光の透
過率が異なるハーフトーンマスクを用いたり、梁接続部
13を多重露光することにより梁接続部13の露光量を
増やし、梁接続部13の第2犠牲層10を現像液に溶け
やすくして1μm程度の厚さまで薄膜化する。その後、
回路基板1全面に赤外線を透過するアモルファスシリコ
ン等の材料を堆積して赤外線窓層11を形成し、レジス
トパターンをマスクとして梁接続部13の赤外線窓層1
1を塩素・フッ素系エッチングにより厚さ1μm程度ま
で薄膜化した後、赤外線窓層11に第2スルーホール1
5を形成する。
【0058】次に、図23に示すように、第2スルーホ
ール15を介して、第1犠牲層4、第2犠牲層10を選
択エッチング除去し、その後、熱型赤外線検出素子が配
列したウェハをスパッター装置等の真空成膜装置のチャ
ンバーに投入し、1×10 Torr程度まで真空引
きした後、チャンバーにアルゴンガス等の不活性ガスを
導入し、真空度を1×10−2Torrとし、この状態
で真空真空封止層12をスパッタ法により成膜する。
【0059】このような構造におけるプロセスの特長
は、第2スルーホール15のアスペクト比が小さいため
に第1犠牲層4及び第2犠牲層10の選択エッチングを
短時間で行うことができるということである。第1の実
施例と同じ37μm角の画素サイズの熱型赤外線検出素
子で実際にエッチングを行ったところ、エッチング時間
は2時間以内であり、第1の実施例の構造に比べてエッ
チング時間を略半分に短縮することができた。
【0060】さらに、第2スルーホール15が浅く形成
されるため、真空封止層12としてポリシリコンをスパ
ッタ法により3μm程度成膜すると、ポリシリコンを第
2スルーホール15内部に充填することができ、真空封
止をより確実に行うことができる。また、真空封止膜1
2と下地の第3保護膜9とを直接接続することによって
赤外線窓層11と真空封止膜12とで構成される真空外
壁を強固に形成することができる。以降、通常のプロセ
スにてボンディングパッド形成、およびダイシングによ
るチップ分割を行ったが、赤外線窓層11およびマイク
ロブリッジ構造には機械的ダメージが加わることがなか
った。
【0061】このように、本実施例の熱型赤外線検出素
子の真空封止構造及びその製造方法によれば、前記した
第1の実施例と同様に、ウェハ状態で熱型赤外線検出素
子を真空封止することができ、製造工数を格段に縮減す
ることができると共に、チップ状態でのハンドリングに
よる不具合の発生を防止することができる。更に、本実
施例では、第2スルーホール15のアスペクト比が小さ
いために、第1犠牲層4と第2犠牲層10のエッチング
時間を短縮することができ、また、第2スルーホール1
5が真空封止膜12により埋設されるため、真空漏れを
確実に防止され、赤外線窓層11及び真空封止膜12か
らなる真空外壁の耐圧強度を向上させることができる。
【0062】なお、梁接続部13における第2犠牲層1
0及び赤外線窓層11の厚さは、真空封止膜12の膜厚
や真空領域の真空度、画素サイズ等を勘案して適宜調整
することができる。
【0063】[実施例3]次に、本発明の第3の実施例
に係る熱型赤外線検出素子及びその製造方法について、
図24乃至図33を参照して説明する。図24乃至図3
3は、第3の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造方
法を示す工程図である。なお、本実施例は、梁接続部に
も第1犠牲層を形成することを特徴とするものであり、
他の部分の構造、製造方法については前記した第1の実
施例と同様である。
【0064】すなわち、前記した第1の実施例では、対
角線方向に隣接する画素の電極接続部を繋ぐ領域を梁接
続部13とし、梁接続部13には第1犠牲層4を設け
ず、第2犠牲層10のみを形成し、その上部の赤外線窓
層11に設けた第2スルーホール15を介して第1犠牲
層4及び第2犠牲層10をエッチングしたが、熱型赤外
線検出素子の画素配列によっては、隣接する画素の電極
間が離れて形成される場合もあり、画素ごとに梁接続部
13を設ける方が好ましい場合もある。また、梁接続部
13に第1犠牲層4を設けない構造では、その部分の赤
外線窓層11が低くなり、第2スルーホール15の形成
が困難になる場合もある。そこで、本実施例では、各々
の画素毎に独立して梁接続部13を設け、梁接続部13
の間に第1犠牲層4を設け、段差を緩和することにより
赤外線窓層11や第2スルーホール15の形成を容易に
することを特徴としている。
【0065】このような構造の熱型赤外線検出素子の製
造方法について、図24乃至図33を参照して説明す
る。なお、図24乃至図33は、本実施例の製造方法を
工程順に示す図であり、(a)は3画素×3画素の平面
図、(b)は(a)のB−B´線における断面図であ
る。
【0066】まず、図24に示すように、前記した第1
の実施例と同様に、信号読出しのCMOS回路等を形成
した回路基板1上に、各画素の受光部19に入射する赤
外線を反射するための反射膜2a及び熱型赤外線検出素
子の電極と回路基板1の電極とを接続するための電極カ
バー膜2bを形成し、その上に、保護膜3を形成する。
【0067】次に、図25に示すように、回路基板1全
面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、各々の画
素の梁接続部13にホールを形成するように露光・現像
を行った後、400℃程度の温度で焼締めを行い、マイ
クロブリッジ構造を形成するための第1犠牲層4を形成
する。なお、本実施例では、隣接する画素の電極カバー
膜2b間にも第1犠牲層4が形成される。
【0068】次に、図26に示すように、第1犠牲層4
の上に第1保護膜5を形成し、その上に、酸化バナジウ
ム薄膜等のボロメータ材料を堆積、パターンニングし、
受光部19にボロメータ層6を形成する。
【0069】次に、図27に示すように、ボロメータ層
6上に第2保護膜7を形成する。その後、レジストパタ
ーンをマスクとして、四フッ化炭素をエッチングガスと
するプラズマエッチングを行い、電極カバー膜2b上の
第1保護膜5及び第2保護膜7、ボロメータ層6上の第
2保護膜7の一部を除去し、セルコンタクトホール16
a及びコンタクト部16bを形成する。
【0070】次に、図28に示すように、電極配線メタ
ル8を形成する。この電極配線メタル8はボロメータ層
6と回路基板1内の回路とを電気的に接続すると共に、
ボロメータ層6を中空に保持する梁18としての役割を
果たす。その後、ボロメータ層6及び電極配線メタル8
を保護する第3保護膜9を形成する。このようにして、
後述するように第1犠牲層4および第2犠牲層10を選
択エッチングで除去した後は、一つのダイアフラムと2
本の梁とで構成され、ダイアフラムは梁でのみ基板と接
した宙に浮いたマイクロブリッジ構造を形成する。
【0071】次に、図29に示すように、プラズマエッ
チングにより、第1保護膜5と第2保護膜7と第3保護
膜9とを部分的にエッチングして、第1犠牲層4上の所
定の領域に第1スルーホール14を形成し、ポリイミド
を部分的に露出させる。この第1スルーホール14は、
第1犠牲層4の除去を容易にするために極力大きく形成
することが望ましい。
【0072】次に、図30に示すように、回路基板1全
面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、400℃
程度の温度で焼締めを行って第2犠牲層10を形成し、
その後、アモルファスシリコン等の赤外線透過材料を、
所定の厚さで堆積し、赤外線窓層11を形成する。ここ
で、本実施例では、梁接続部13間の領域にも第1犠牲
層4が形成されて段差が抑制されているため、感光性ポ
リイミド膜が梁接続部13間に溜まって第2犠牲層10
の膜厚が厚くなることはなく、また、赤外線窓層11の
高さも受光部と同等に形成することができる。
【0073】なお、赤外線窓層11の材料としてアモル
ファスシリコンに代えて、ポリシリコン、塩化銅(Cu
Cl)、ゲルマニウム、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫
化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)等を用い
たり、更に、赤外線窓層11の表面に硫化亜鉛などの反
射防止膜を形成してもよいのは第1の実施例と同様であ
る。
【0074】次に、図31に示すように、塩素・フッ素
系の混合ガスを用いたドライエッチングにより、梁接続
部13の第2犠牲層10上の赤外線窓層11に第2スル
ーホール15を形成し、第2犠牲層10を部分的に露出
させる。この第2スルーホール15の形成に際し、第1
犠牲層4によって梁接続部13間の領域の窪みが緩和さ
れているため、第2犠牲層10及び赤外線窓層11の膜
厚を受光部と同等にすることができる。これにより、第
2スルーホール形成用レジストパターンの解像度を良好
に保つことができ、第2スルーホール15を精度よく形
成することができる。
【0075】次に、図32に示すように、アッシング装
置を用い、第2スルーホール15及び第1スルーホール
14を介して、第2犠牲層10と第1犠牲層4とを同時
に選択エッチングする。
【0076】次に、図33に示すように、受光部上に赤
外線窓層11が形成された熱型赤外線素子が配列された
ウェハをスパッター装置等の真空成膜装置のチャンバー
に投入し、真空引きした後、チャンバーにアルゴンガス
等の不活性ガスを導入し、真空度を1×10−2Tor
r程度とし、この状態でポリシリコンを成膜して、真空
封止膜12を形成する。この真空封止膜12により第2
スルーホール15が封止され、第1犠牲層の真空領域4
bと第2犠牲層の真空領域10bとが真空に保持され
る。
【0077】なお、真空封止膜12としてポリシリコン
に代えて、アモルファスシリコン、塩化銅(CuC
l)、ゲルマニウム、セレン化亜鉛(ZnSe)、硫化
亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)等を用いる
こともできるのは第1の実施例と同様である。
【0078】このように、本実施例の熱型赤外線検出素
子の真空封止構造及びその製造方法によれば、前記した
第1の実施例と同様に、ウェハ状態で熱型赤外線検出素
子を真空封止することができ、製造工数を格段に縮減す
ることができると共に、チップ状態でのハンドリングに
よる不具合の発生を防止することができる。また、梁接
続部13を各々の画素で独立して設け、梁接続部13間
にも第1犠牲層4を形成することにより、梁接続部の配
置に係わらず、本発明の真空封止構造を適用することが
でき、また、梁接続部13間の段差を緩和することによ
り、第2スルーホール15を精度よく形成することがで
きる。
【0079】[実施例4]次に、本発明の第4の実施例
に係る熱型赤外線検出素子及びその製造方法について、
図34乃至図36を参照して説明する。図34乃至図3
6は、第4の実施例に係る熱型赤外線検出素子の製造工
程の一部を示す平面図である。なお、本実施例は、画素
毎に真空領域を独立して形成することを特徴とするもの
であり、他の部分の構造、製造方法については前記した
実施例と同様である。
【0080】前記した第1乃至第3の構造では、万が
一、赤外線受光部アレイの1ヶ所の画素でクラックなど
により真空リーク箇所が発生すると、アレイ全体の真空
が解除され、感度を失ってしまう恐れがある。この問題
を回避して製造歩留を向上させるために、本実施例で
は、一つ一つの画素、すなわちマイクロブリッジ構造ご
とに独立した真空空隙を持つ構造とすることを特徴とし
ている。このような構造とすることにより、画素の一箇
所でリークを起こしてしてもその部位だけの画素欠陥に
留めることができる。
【0081】以下、図34乃至図36を参照して本実施
例の熱型赤外線検出素子の製造方法について説明する。
まず、前記した実施例と同様に、回路基板1上に、反射
膜2a及び電極カバー膜2bを形成し(図示せず)、そ
の上に保護膜3を形成する。
【0082】次に、図34に示すように、回路基板全面
に感光性ポリイミド等の有機樹脂を塗布し、各画素の梁
接続部13及び画素の周囲を除く領域に第1犠牲層4を
形成する。その際、本実施例では、画素ごとに独立した
赤外線窓層を形成するために、梁接続部13は前記した
実施例よりも画素の内側に形成する。
【0083】次に、図35に示すように、第1犠牲層4
の上に第1保護膜5、ボロメータ層6、第2保護膜7を
順次形成し、電極カバー膜2b上の第1保護膜5及び第
2保護膜7、ボロメータ層6上の第2保護膜7の一部を
除去し、セルコンタクトホール16a及びコンタクト部
16bを形成する。その後、電極配線メタル8、第3保
護膜9を順次形成する。このようにして、後述するよう
に第1犠牲層4および第2犠牲層10を選択エッチング
で除去した後は、ダイアフラムが梁でのみ基板と接した
宙に浮いたマイクロブリッジ構造を形成する。次に、プ
ラズマエッチングにより、第1保護膜5と第2保護膜7
と第3保護膜9とを部分的にエッチングして、第1犠牲
層4上の所定の領域に第1スルーホール14を形成し、
ポリイミドを部分的に露出させる。
【0084】次に、図36に示すように、回路基板1全
面に感光性ポリイミド膜等の有機膜を塗布し、400℃
程度の温度で焼締めを行って第2犠牲層10を形成す
る。その際、本実施例では画素ごとに真空領域を独立し
て形成するために、第2犠牲層10は各々の画素で分断
するように形成する。その後、アモルファスシリコン等
の赤外線透過材料を堆積して赤外線窓層11を形成し、
塩素・フッ素系の混合ガスを用いたドライエッチングに
より、梁接続部13と対角線上の画素角部に第2スルー
ホール15を形成し、第2犠牲層10を部分的に露出さ
せる。
【0085】その後、アッシング装置を用い、第2スル
ーホール15及び第1スルーホール14を介して、第2
犠牲層10と第1犠牲層4とを同時に選択エッチング
し、熱型赤外線素子が配列されたウェハをスパッター装
置等の真空成膜装置のチャンバーに投入し、真空引きし
た後、真空封止膜12を形成して第2スルーホール15
を封止する。
【0086】このような構造の熱型赤外線検出素子で
は、第2犠牲層10が各画素内部に分離形成されている
ため、赤外線窓層11は各々の画素の4辺で回路基板1
に接続され、画素ごとに独立した真空領域を形成するこ
とができる。また、赤外線窓層11と回路基板1との接
続部分を長くすることができ、また、各々の赤外線窓層
11を凸状に形成することができるため、大気圧に対す
る耐圧性を高めることができる。更に、赤外線窓層11
を薄くすることができ、画素サイズが37μmピッチ、
内部の真空度が1×10−2Torrの場合では、真空
封止層12と合わせて2μm程度の厚さで真空空隙を形
成することができる。
【0087】なお、この構造では画素の周囲を赤外線窓
層11と回路基板1との接続領域とするため、画素の開
口率が36%程度と小さくなってしまうという欠点があ
るが、一方で、一部の画素の真空リークで素子全体が不
良となることがなく歩留が高いこと、および赤外線窓層
11の厚膜形成が不要であることの点において量産プロ
セスにより適した構造と言える。
【0088】[実施例5]次に、本発明の第5の実施例
に係る熱型赤外線検出素子及びその製造方法について、
図37及び図40を参照して説明する。図37及び図3
8は、第5の実施例に係る熱型赤外線検出素子の構造を
示す断面図であり、図39は、その製造工程の一部を示
す断面図である。また、図40は赤外線窓層の他の形状
を示す図である。なお、本実施例は、赤外線窓層の形状
のバリエーションについて記載するものである。
【0089】前記した第1乃至第4の実施例では、第2
犠牲層10は矩形状又は側面がテーパー状になった台形
形状として記載したが、第2犠牲層10の形状を変える
ことによってその上に形成される赤外線窓層11の形状
を変えることができ、より耐圧性に優れた形状とするこ
とができる。
【0090】例えば、図37及び図38に示すように、
第2犠牲層10端部をなだらかな曲面とし全体を凸状に
形成することにより、その上に形成する赤外線窓層11
もなだらかな凸状となり、赤外線窓層11の膜厚を厚く
することなく、圧力差による基板上方からの押圧力に対
して強い形状とすることができる。このようななだらか
な凸状の第2犠牲層10を形成するには、図39(a)
に示すように、感光性ポリイミドの露光に際して、第2
犠牲層10形成領域の端部に向かって徐々に透過率が増
加するハーフトーンマスク17を用いて露光したり、第
2犠牲層10の端部を多重露光したり、又は、現像時間
を長めにして第2犠牲層10の端部を意識的に溶解する
等の処置を施せばよく、このような方法により、図39
(b)に示すように、第2犠牲層10をなだらかな凸型
の湾曲面を形成することもできる。そして、第2犠牲層
10上に赤外線窓層11を堆積すると、第2犠牲層10
の形状を反映して赤外線窓層11も凸型の湾曲面が形成
され、圧力耐性を高めることができる。
【0091】また、赤外線窓層11の他の形状として
は、例えば、図40(a)に示すように、赤外線窓層1
1を半球状の曲面としたり、図40(b)に示すよう
に、画素の中心部が尖った円錐状としたり、四角錐等の
角錐状に形成しても同様に圧力耐性を高めることができ
る。この場合も画素の中央から端部に向かって徐々に透
過率が大きくなるハーフトーンマスクを用いる等の方法
により容易に半球状、円錐又は角錐形状の第2犠牲層1
0を形成することができる。また、逆に画素中央部の第
2犠牲層10を薄くして、凹型の湾曲面を有する赤外線
窓層11を形成することもできる。
【0092】また、前記した実施例では、赤外線窓層1
1に設ける第2スルーホール15は、梁接続部13又は
梁接続部の対角線上の画素端部に設けたが、第2スルー
ホール15を埋める真空封止膜12も赤外線透過材料で
形成するため、第2スルーホール15を画素の受光部上
に形成することも可能であり、例えば、図40(c)に
示すように、画素の対角線に沿って第2スルーホール1
5を設けることもできる。
【0093】このように画素の受光部に第2スルーホー
ル15を設け、第2スルーホール15をテーパー状に形
成し、その内部に十分に真空封止膜12を埋設した場
合、受光部上が赤外線窓層11のみで形成される構造よ
りも耐圧性能が向上する場合もある。すなわち、真空封
止膜12として赤外線窓層11よりも硬い材料を用いれ
ば、第2スルーホール15の真空封止膜12埋設部が梁
の役割を果たし、圧力耐性を高めることができる。
【0094】なお、上記した第2犠牲層10、赤外線窓
層11及び第2スルーホール15の構造、形状は一例で
あり、露光、現像条件を調整することにより形成可能な
任意の形状とすることができ、例えば、図40(a)、
(b)に示す凸型形状と図40(c)に示す梁形状とを
組み合わせてもよい。
【0095】また、上記各実施例では、熱型赤外線検出
素子について記載したが、本発明は上記実施例に限定さ
れるものではなく、真空保持を必要とする任意のデバイ
ス(例えば、冷却型赤外線検出素子等)における真空封
止構造に適用することもできる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の熱型赤外
線検出素子の真空封止構造及びその石造方法によれば下
記記載の効果を奏する。
【0097】本発明の第1の効果は、熱型赤外線検出素
子の量産用製造工程の信頼性向上に多大な効果を持つと
いうことである。その理由は、従来の熱型赤外線検出素
子における真空パッケージ形成工程では、犠牲層エッチ
ング後に機械的に弱いマイクロブリッジ構造が露出する
ため、細かな手作業が必要であり量産化が難しかった
が、本発明の方法では犠牲層エッチング後のマイクロブ
リッジ構造が赤外線窓層によって常に保護されているた
め、その後の工程が簡便になるからである。
【0098】また、本発明の第2の効果は、熱型赤外線
検出素子のコスト低減に多大な効果を持つということで
ある。その理由は、本発明では、従来の真空パッケージ
工程に必要であったゲルマニウム結晶等の窓材や排気孔
付きのパッケージが不要であり、また、従来の受光素子
製造用設備だけで形成することが可能なためである。
【0099】また、本発明の第3の効果は、真空封止状
態が長期にわたって安定して維持されるということであ
る。その理由は、本発明の熱型赤外線検出素子では真空
領域が極めて小さく、またデバイスをパッケージに接着
するための接着剤が従来のように真空領域内に存在する
こともない。また、犠牲層をエッチング除去した後は直
ちに真空引きおよび真空封止膜の成膜工程に入るため、
真空封止後の脱ガスが無いからである。
【0100】また、本発明の第4の効果は、開口率を減
少させることなく、圧力耐性に優れた真空パッケージを
実現できると言うことである。その理由は、本発明にお
ける真空封止パッケージの構造では、赤外線窓層が大気
圧側に凸型となる形状に形成され、また微小間隔ごとに
柱を有する。この赤外線窓層の柱をマイクロブリッジ構
造の梁基部に一致させるため、受光部の開口率すなわち
感度を損ねることがないからである。また、この結果、
大気圧に対する耐性を維持したまま赤外線窓層の厚みを
従来よりも極めて薄くできるため、入射赤外線光量の窓
層への吸収による損失を小さくすることができるからで
ある。
【0101】また、本発明の第5の効果は、熱型赤外線
検出素子を組み込むパッケージを極めて小型にすること
ができるということである。その理由は、本発明の真空
封止構造は熱型赤外線検出素子上に直接形成されるた
め、素子を保持するパッケージに真空保持機能を持たせ
る必要がなく、小型にすることができるからである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る熱型赤外線検出素
子の1画素の構造を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図8】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図9】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す工
程図である。
【図10】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図11】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図12】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図13】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図14】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図15】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図16】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図17】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図18】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図19】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図20】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図21】本発明の第1の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図22】本発明の第2の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図23】本発明の第2の実施例に係る製造方法を示す
工程断面図である。
【図24】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図25】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図26】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図27】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図28】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図29】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図30】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図31】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図32】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図33】本発明の第3の実施例に係る製造方法を示す
工程図である。
【図34】本発明の第4の実施例に係る製造工程の一部
を示す平面図である。
【図35】本発明の第4の実施例に係る製造工程の一部
を示す平面図である。
【図36】本発明の第4の実施例に係る製造工程の一部
を示す平面図である。
【図37】本発明の第5の実施例に係る熱型赤外線検出
素子の構造を示す断面図である。
【図38】本発明の第5の実施例に係る熱型赤外線検出
素子の構造を示す断面図である。
【図39】本発明の第5の実施例に係る熱型赤外線検出
素子の製造工程の一部を示す断面図である。
【図40】本発明の第5の実施例に係る熱型赤外線検出
素子の赤外線窓層のバリエーションを示す図である。
【図41】従来の熱型赤外線検出素子の構造を示す断面
図である。
【図42】従来の熱型赤外線検出素子の真空封止構造を
示す断面図である。
【図43】従来の熱型赤外線検出素子の真空封止構造を
示す断面図である。
【符号の説明】
1 回路基板 2a 反射膜 2b 電極カバー膜 3 保護膜 4 第1犠牲層 4a エッチング領域 4b 真空領域 5 第1保護膜 6 ボロメータ層 7 第2保護膜 8 電極配線メタル 9 第3保護膜 10 第2犠牲層 10a エッチング領域 10b 真空領域 11 赤外線窓層 12 真空封止膜 13 梁接続部 14 第1スルーホール 15 第2スルーホール 16a セルコンタクトホール 16b コンタクト部 17 ハーフトーンマスク 18 梁 19 受光部 20 空洞部 21 パッケージ 22 ピン 23 キャップ 24 透過窓 25 排気管 26 シリコンウェハ 27 窓用シリコンウェハ 28 メタライズ層 29 接合用ハンダ 30 反射防止膜 31 スルーホール 32 真空封止用ハンダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G065 AB02 BA12 BA34 BA37 BA38 BE08 CA13 DA20 2G066 BA09 BA55 BB09 CA01 4M118 AA10 AB01 BA03 CA14 CA20 CA35 CA40 CB14 EA04 EA20 FA06 GA08 GA10 HA02

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボロメータ層を有するダイアフラムが、一
    端が基板に固定される梁によって中空に保持されてなる
    マイクロブリッジ構造の画素を有する熱型赤外線検出素
    子において、 前記ダイアフラムを空間を隔てて覆い、所定の位置で前
    記基板に接続されて閉じた空間を形成する真空封止構造
    体を備え、該閉じた空間が真空に保持されることを特徴
    とする熱型赤外線検出素子。
  2. 【請求項2】前記真空封止構造体が、少なくとも、前記
    基板の前記梁接続領域において前記基板に支持されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱型赤外線検出素子。
  3. 【請求項3】前記熱型赤外線検出素子に複数の前記画素
    を有し、前記真空封止構造体が各々の画素の周囲で前記
    基板と接続され、前記閉じた空間が前記画素毎に独立し
    て形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の
    熱型赤外線検出素子。
  4. 【請求項4】前記真空封止構造体が、赤外線を透過する
    材料からなる赤外線窓層と、該窓層を覆う真空封止層と
    から構成されることを特徴とする請求項1乃至3のいず
    れか一に記載の熱型赤外線検出素子。
  5. 【請求項5】前記赤外線窓層に、前記ダイアフラム上に
    一旦形成される犠牲層を除去するためのスルーホールを
    有し、前記真空封止層により、前記スルーホールが封止
    されていることを特徴とする請求項4記載の熱型赤外線
    検出素子。
  6. 【請求項6】前記スルーホールが、前記梁接続領域上の
    前記赤外線窓層に形成されることを特徴とする請求項5
    記載の熱型赤外線検出素子。
  7. 【請求項7】前記スルーホールが、前記画素の受光領域
    を横断するように形成され、前記スルーホール内部に前
    記真空封止層が埋設されていることを特徴とする請求項
    5記載の熱型赤外線検出素子。
  8. 【請求項8】前記赤外線窓層が、略2μm乃至50μm
    の膜厚で形成されていることを特徴とする請求項4乃至
    7のいずれか一に記載の熱型赤外線検出素子。
  9. 【請求項9】前記赤外線窓層が、シリコン、塩化銅(C
    uCl)、ゲルマニウム、セレン化亜鉛(ZnSe)、
    硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)のいず
    れか一を含むことを特徴とする請求項4乃至8のいずれ
    か一に記載の熱型赤外線検出素子。
  10. 【請求項10】前記真空封止構造体が、各々の前記画素
    において凸状に形成されていることを特徴とする請求項
    1乃至9のいずれか一に記載の熱型赤外線検出素子。
  11. 【請求項11】前記真空封止構造体が、半球面状、円錐
    状又は角錐状のいずれか一の形状を成すことを特徴とす
    る請求項10記載の熱型赤外線検出素子。
  12. 【請求項12】第1の犠牲層を一旦形成後、ボロメータ
    層を有するダイアフラムと、一端が基板に固定される梁
    とからなるマイクロブリッジ構造を形成する熱型赤外線
    検出素子の製造方法において、 前記マイクロブリッジ構造を形成後、前記第1の犠牲層
    を除去する前に、少なくとも前記ダイアフラム上に第2
    の犠牲層を形成する工程と、該第2の犠牲層上に赤外線
    を透過する赤外線窓層を形成する工程と、前記赤外線窓
    層に設けたスルーホールを介して前記第2の犠牲層及び
    前記第1の犠牲層を同時に除去する工程と、前記第1の
    犠牲層及び前記第2の犠牲層を除去した空間を真空状態
    とした後、前記赤外線窓層上に真空封止層を形成し、前
    記スルーホールを封止する工程と、を少なくとも有する
    ことを特徴とする熱型赤外線検出素子の製造方法。
  13. 【請求項13】前記スルーホールの封止に際し、前記赤
    外線検出素子を真空成膜装置内で真空引きし、引き続
    き、該真空成膜装置内で赤外線を透過する前記真空封止
    層を成膜して前記スルーホールを封止することを特徴と
    する請求項12記載の熱型赤外線検出素子の製造方法。
  14. 【請求項14】前記スルーホールの封止までをウェハ状
    態で行うことを特徴とする請求項13記載の熱型赤外線
    検出素子の製造方法。
  15. 【請求項15】前記第2の犠牲層を、前記基板の前記梁
    接続領域の一部に形成し、該梁接続領域上の前記赤外線
    窓層に前記スルーホールを形成することを特徴とする請
    求項12乃至14のいずれか一に記載の熱型赤外線検出
    素子の製造方法。
  16. 【請求項16】前記第1の犠牲層を、前記梁接続領域の
    前記第2の犠牲層下層にも形成することを特徴とする請
    求項15記載の熱型赤外線検出素子の製造方法。
  17. 【請求項17】複数の前記画素を有する前記熱型赤外線
    検出素子において、前記赤外線窓層を各々の画素の周囲
    で前記基板と接続し、前記赤外線窓層により形成される
    閉じた空間を前記画素毎に独立して形成することを特徴
    とする請求項12乃至16のいずれか一に記載の熱型赤
    外線検出素子の製造方法。
  18. 【請求項18】前記赤外線窓層を、略2μm乃至50μ
    mの膜厚で形成することを特徴とする請求項12乃至1
    7のいずれか一に記載の熱型赤外線検出素子の製造方
    法。
  19. 【請求項19】前記赤外線窓層を、シリコン、塩化銅
    (CuCl)、ゲルマニウム、セレン化亜鉛(ZnS
    e)、硫化亜鉛(ZnS)、硫化カドミウム(CdS)
    のいずれか一により形成することを特徴とする請求項1
    2乃至18のいずれか一に記載の熱型赤外線検出素子の
    製造方法。
  20. 【請求項20】前記第2の犠牲層体を、各々の前記画素
    において凸状に形成し、前記赤外線窓層を凸形状とする
    ことを特徴とする請求項12乃至19のいずれか一に記
    載の熱型赤外線検出素子の製造方法。
  21. 【請求項21】前記凸状の第2の犠牲層を形成するに際
    し、透過領域と遮光領域と半透過領域とを有するハーフ
    トーンマスクを用いることを特徴とする請求項20記載
    の熱型赤外線検出素子の製造方法。
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