JP2003105800A - 自走式土質改良機及び架橋防止装置 - Google Patents

自走式土質改良機及び架橋防止装置

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JP2003105800A JP2001297772A JP2001297772A JP2003105800A JP 2003105800 A JP2003105800 A JP 2003105800A JP 2001297772 A JP2001297772 A JP 2001297772A JP 2001297772 A JP2001297772 A JP 2001297772A JP 2003105800 A JP2003105800 A JP 2003105800A
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茂呂  隆
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ホッパ内の土砂を円滑にホッパ外へ搬送し、安
定した土砂供給量を確保することができる自走式土質改
良機及びこれに用いる架橋防止装置を提供する。 【解決手段】受け入れた改質対象土砂を土質改良材と混
合して改質する自走式土質改良機において、上記改質対
象土砂を受け入れるホッパ12と、このホッパ12で受
け入れた上記改質対象土砂を搬送する搬送コンベア13
と、上記ホッパ12の搬送コンベア13による土砂搬送
方向下流側の壁面を構成する可動壁12Aと、この可動
壁12Aを駆動する駆動装置25とを備える構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土砂を受け入れて
土質改良材と混合し改質する自走式土質改良機及びこれ
に用いる架橋防止装置に係わるものである。
【0002】
【従来の技術】近年、建設省によるいわゆる建設リサイ
クル推進計画の策定(1997年)といった廃棄物再利
用促進の背景の下、例えば、ガス管等の埋設工事、上下
水道工事、及びその他の道路工事・基礎工事等が行われ
る様々な現場において、土砂を土質改良材とともに攪拌
混合処理し、リサイクル用の改良土製品や宅地用地・道
路の路床等の表層に敷設する地盤強化用の改良土を生成
する自走式土質改良機のニーズが拡がりつつある。この
ような自走式土質改良機としては、例えば特開2000
−45263号公報に記載のように、土砂を受け入れる
ホッパ(土砂ホッパ)と、このホッパ内の土砂を搬送す
る搬送コンベア(搬入コンベア)と、この搬送コンベア
上の土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給装置
(土質改良材ホッパ)と、搬送コンベアから導入された
土砂及び土質改良材を混合し改良土を生成する混合装置
(処理槽)と、この混合装置から導出された改良土を機
外に排出する排出コンベア(搬出コンベア)とを備えた
ものが既に提唱されている。
【0003】この従来技術において、上記ホッパは、上
下が開口した上方拡開の略枠型形状に形成されており、
例えば油圧ショベル等の投入重機により投入された土砂
を受け入れ、その下方の搬送コンベア上に導く役割をし
ている。また、ホッパの搬送コンベアによる搬送方向下
流側の壁面には、搬送コンベアとの対向端部に所定の面
積(幅及び高さ)のゲートが形成されており、搬送コン
ベアによりホッパ内から搬出される土砂は、このゲート
を通過する際に所定の断面積(幅及び高さ)で切り出さ
れるようになっている。上記従来技術においては、この
ようにホッパから所定断面積で連続的に土砂が切り出さ
れるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、ホッパ内に受
け入れられた土砂は、上記のように搬送コンベアにより
ホッパの上記ゲートを設けた壁面側に搬送される。この
とき、ゲートを通過しない土砂は、ホッパのゲートを設
けた壁面に押し付けられ、さらに後から搬送されてくる
土砂からの押し付け力を受けることとなる。この場合、
改質対象となる土砂の性状にもよるが、例えば極めて粒
径が小さく粘性の高い粘性土等を改質対象とすると、上
記の要領でゲートを設けたホッパ壁面に押し付けられた
土砂は、後から搬送されてくる土砂によりさらに壁面に
押し付けられ、そこで圧密し強く締め固まってしまう場
合がある。その結果、ホッパ外への土砂の切り出し量が
減少し、場合によってはホッパ内でいわゆる架橋現象が
発生し、ホッパ外へ土砂が全く搬出されなくなってしま
う可能性もある。
【0005】本発明は、上記の事柄に基づいてなされた
ものであり、その目的は、ホッパ内の土砂を円滑にホッ
パ外へ搬送し、安定した土砂供給量を確保することがで
きる自走式土質改良機及びこれに用いる架橋防止装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混
合して改質する自走式土質改良機において、前記土砂を
受け入れるホッパと、このホッパで受け入れた土砂を搬
送する搬送コンベアと、前記ホッパの前記搬送コンベア
による土砂搬送方向下流側壁面を構成する可動壁と、こ
の可動壁を駆動する駆動装置とを備える構成とする。
【0007】本発明においては、ホッパにおける搬送コ
ンベアの土砂搬送方向下流側壁面を可動な構成とした。
すなわち、例えば粘性土等を改質対象とした場合であっ
ても、ホッパ内の土砂が搬送コンベアにより押し付けら
れる下流側壁面の運動により、この可動壁に押し付けら
れる土砂をほぐすことができる。これにより、ホッパ内
で土砂が圧密し強く締め固まってしまうことを防止する
ことができる。従って、ホッパ内における架橋現象の発
生を防止することができるので、土砂を円滑にホッパ外
へ搬送することができ、安定した土砂供給量を確保する
ことができる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
前記可動壁は、周回運動する構成とする。
【0009】(3)上記(1)において、また好ましく
は、前記可動壁は、揺動する構成とする。
【0010】(4)上記(1)乃至(3)のいずれか1
つにおいて、好ましくは、前記可動壁の下部に複数の棒
状部材を列設する構成とする。
【0011】これにより、搬送コンベアにより搬送され
る土砂を、複数設けた棒状部材で掻きほぐすことがで
き、土砂の圧密をより効果的に防止することができる。
また、改質対象土砂に大きな異物等が混入していた場合
等には、この異物を棒状部材により堰きとめ、ホッパ外
に搬出されることを防止することにより、例えば、下流
側に設けた混合装置における異物噛み込みといった不具
合を事前に防止することができる。さらに、改質対象土
砂から異物を除去することができるので、異物の混入量
の少ないより良質な改良土を生成することができる。
【0012】(5)上記目的を達成するために、また本
発明は、受け入れた土砂を土質改良材と混合して改質す
る自走式土質改良機において、前記土砂を受け入れるホ
ッパと、このホッパで受け入れた土砂を搬送する搬送コ
ンベアと、前記ホッパ内の前記搬送コンベアによる土砂
搬送方向下流側の土砂をほぐすほぐし手段とを備える構
成とする。
【0013】(6)上記目的を達成するために、また本
発明は、土砂を受け入れるホッパの、搬送コンベアによ
る土砂搬送方向下流側壁面を構成する可動壁と、この可
動壁を駆動する駆動装置とを備える構成とする。
【0014】(7)上記(6)において、好ましくは、
前記可動壁は、周回運動する構成とする。
【0015】(8)上記(6)において、また好ましく
は、前記可動壁は、揺動する構成とする。
【0016】(9)上記(6)乃至(8)のいずれか1
つにおいて、好ましくは、前記可動壁の下部に複数の棒
状部材を列設する構成とする。
【0017】(10)上記目的を達成するために、また
本発明は、ホッパにより受け入れられ、搬送コンベアに
より搬送される土砂をほぐすほぐし手段を備える構成と
する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の自走式土質改良機
の一実施の形態を図面を用いて説明する。自走式土質改
良機とは、例えば、建設現場等で発生する建設発生土
を、現場内で土質改良材とともに混合処理してリサイク
ル用の改良土製品を生成するといった建設発生土改良、
或いは、宅地建設用地等の表層を掘削した土砂をその場
で改質し、地盤強化のために表層に埋め戻す改良土を生
成したり、道路建設用地等で現場内の所定の箇所を掘削
して得た土砂をその場で改質し、路床材として敷設する
改良土を生成するといった表層地盤安定化処理等に広く
用いられるものである。
【0019】図1は本発明の自走式土質改良機の一実施
の形態の全体構造を表す側面図、図2はその上面図、図
3は図1中左側から見た正面図である。これら図1〜図
3において、1は走行体で、この走行体1は、左・右1
対の走行装置2と、この走行装置2の上部に略平行に延
設した1対の本体フレーム3とで構成されている。ま
た、4は走行装置2のトラックフレームで、このトラッ
クフレーム4は、本体フレーム3の下部に連設してい
る。5,6はそれぞれこのトラックフレーム4の両端に
設けた従動輪(アイドラ)及び駆動輪、7はこれら従動
輪5及び駆動輪6に掛け回した履帯(無限軌道履帯)、
8は駆動輪6に直結した駆動装置である。9a,9bは
本体フレーム3上に複数立設した支持ポストで、これら
支持ポスト9a,9bは、支持フレーム10,11を支
持している。
【0020】12は改質対象となる土砂を受入れるホッ
パ(詳細は後述)で、このホッパ12は、上下が開口し
た概略枠型に形成されており、上記支持フレーム10に
より、本体フレーム3の長手方向一方側(図1中左側)
に支持されている。また、改質対象となる土砂は、油圧
ショベル等の重機で投入される場合も多く、このホッパ
12は、例えば油圧ショベルといった投入重機等による
土砂投入の利便性への配慮として、上方拡開に形成され
ている。
【0021】13はこのホッパ12で受入れた土砂を搬
送する搬送コンベアで、この搬送コンベア13は、ホッ
パ12の下方から後述する混合装置47の入口筒体49
(後述の図7参照)上方にかけて上り傾斜に延設されて
いる。14はこの搬送コンベア13のコンベアフレーム
で、このコンベアフレーム14は、上記支持ポスト9
a,9b等に支持されている。15,16はそれぞれこ
のコンベアフレーム14の両端に設けた駆動輪及び従動
輪、17はこれら駆動輪15及び従動輪16に掛け回し
た搬送ベルト、18はこの搬送ベルト17の搬送面を支
持する複数の支持ローラである。なお、駆動輪15に
は、この駆動輪15を駆動して搬送ベルト17を循環駆
動させる図示しない駆動装置が連結されている。
【0022】図4は上記ホッパ12の構造を簡略的に表
す側断面図、図5はこの図4中V−V断面による断面図
である。これら図4及び図5において、12Aはホッパ
12の搬送コンベア13による土砂搬送方向下流側(図
4中右側)壁面を構成する可動壁である。この可動壁1
2Aは、上記搬送コンベア13の搬送ベルト17に対し
て上方に所定距離離間しており、これら可動壁12A及
び搬送ベルト17の間に存在する可動壁12Aの幅分の
間隙が、ホッパ12の土砂出口12Bとして開口してい
る。つまり、ホッパ12内の土砂は、搬送コンベア13
によりこの土砂出口12Bの幅及び高さで切り出される
ようになっている。
【0023】19はこの可動壁12Aの外壁に固着した
ブラケット、20はこのブラケット19に挿通した偏芯
軸である。この偏芯軸20は、両端に突設した回転中心
軸20Aが、例えば上記支持フレーム10(図1参照)
上方に設けた図示しないフレームに回転自在に支持さ
れ、かつこの回転中心軸20Aに対して偏芯した周胴部
20Bが、上記ブラケット19に対して回転自在に挿通
されている。21Aは可動壁12A外壁の上記ブラケッ
ト19よりも高い位置に固着したブラケット、21B
は、上記支持フレーム10上方に設けたフレーム22に
固着したブラケット、23はこれらブラケット21A,
21Bに介設したアームで、このアーム23の両端は、
ブラケット21A,21Bに対しピン24,24を介し
て回動可能に連結している。つまり、ホッパ12の下流
側壁面を構成する可動壁12Aは、ホッパ12とは独立
して支持フレーム10上方に設けた図示しないフレーム
及び上記フレーム22から支持されている。
【0024】また、25は上記支持フレーム10(図1
参照)上方に設けた駆動装置(図5参照)で、この駆動
装置25は、上記偏芯軸20一端側(図5中左側)の回
転中心軸20Aに直結している。すなわち、この駆動装
置25が駆動することにより、上記支持構造の可動壁1
2Aは、図4中矢印で示したように、その下端がホッパ
12の内側上方に突き上げられるような略楕円形の軌跡
で周回(振動)するようになっている。これにより、可
動壁12Aは、ホッパ12内における搬送コンベア13
による土砂搬送方向下流側の土砂(すなわち図4中右側
の土砂、言い換えれば可動壁12A付近の土砂)を、ホ
ッパ12内側上方向への力を与えてほぐす働きをするよ
うになっている。
【0025】なお、図4において、可動壁12Aが図中
時計回りの軌跡で振動する場合を図示したが、駆動装置
25の回転方向を逆向きにして図中反時計回りの軌跡で
振動するようにしても構わない。また、以上説明してき
た可動壁12Aの支持機構は、カバー26(図1参照)
により保護されている。
【0026】図1〜図3に戻り、27はこの搬送コンベ
ア13上の土砂に土質改良材を添加する土質改良材供給
装置で、この土質改良材供給装置27は、水平断面が略
方形の土質改良材の貯留タンク28と、この貯留タンク
28内の土質改良材を下方に導出するスクリューフィー
ダ29と、貯留タンク28内の土質改良材をスクリュー
フィーダ29に導く漏斗の役割を果たす略四角錐形状の
シュート30とで構成されている。また、貯留タンク2
8は、このシュート30上部のフランジ状の枠板31に
連設した蛇腹部32と、この蛇腹部32の上部をカバー
する天板部33とで構成されている。34はこの天板部
33のほぼ中央に設けた土質改良材充填用の受入口(図
2参照)、35はこの土質改良材受入口34の開閉蓋
で、この開閉蓋35は、天板部33に蝶番36(図2参
照)により取付けられている。
【0027】37は天板部33の外周部に複数(この例
では3つ)設けた取付部、38はこれら取付部37の下
部に固定的に垂設した支柱で、この支柱38の上下に
は、それぞれ所定の位置にピン穴39(上側のもののみ
図1及び図3に図示)が穿設されている。40は上記支
持フレーム11に支持された略枠型の台板、41はこの
台板40上に立設した複数のガイド筒で、このガイド筒
41は、前述のシュート30の枠板31を支持してい
る。つまり、上記各支柱38は、それぞれこれらガイド
筒41に上下方向にスライド可能に挿入されて台板40
の下方にまで突出可能となっており、支柱38のスライ
ドに伴って前述の蛇腹部32が伸縮することにより、貯
留タンク28の高さが可変な構造となっている。また、
このガイド筒41の先端付近には、図示しないピン穴が
穿設されている。
【0028】42は支柱38をガイド筒41に固定する
ストッパピンで、このストッパピン42は、ガイド筒4
1の図示しないピン穴を介し支柱38のピン穴39に挿
入するものである。すなわち、例えば稼動時等には、蛇
腹部32を伸長させ、ガイド筒41のピン穴を介し支柱
38の下側のピン穴39にストッパピン42を挿入する
ことにより、図1に示す状態のように、貯留タンク28
の内部容積を十分確保し、自走式土質改良機をトレーラ
等で輸送するとき等には、蛇腹部32を限縮させ、ガイ
ド筒41のピン穴を介し支柱38の上側のピン穴39に
ストッパピン42を挿入することにより、自走式土質改
良機の全高を輸送制限をクリアする高さまで低くした状
態で保持できるようになっている。
【0029】43は上記スクリューフィーダ29のケー
シングで、このケーシング43は、略円筒状に形成さ
れ、内部にスクリュー44を備えている。このスクリュ
ー44は、図示しない駆動装置により回転駆動され、ス
クリューフィーダ29は、先のシュート30からケーシ
ング43内に導入された土質改良材を、図1中左側に移
送するようになっている。そして、ケーシング43の長
手方向一方側(図1中左側)下部に設けた図示しない土
質改良材の出口から、搬送コンベア13の搬送方向下流
側(図1中右側)端部付近を搬送される土砂に、土質改
良材を定量づつ添加するようになっている。なお、図1
に示すように、スクリューフィーダ29は、その移送方
向上流側(図1中右側)が下方の空間に入り込むよう、
移送方向下流側(図1中左側)に対して低くなるように
配設されており、その分、土質改良材供給装置27の高
さが低くなるよう配慮されている。
【0030】45は自走式土質改良機の片側(図2中上
側)に設けたクレーン(図2及び図3参照)で、このク
レーン45は、上記自走式土質改良機幅方向一方側(図
3中左側)の本体フレーム3に取付けた支持台46上に
設けられている。また、このクレーン45は、支持台4
6から上方に立設した支持部45Aと、この支持部45
Aに基端部が枢支接続され長手方向に伸縮するとともに
略水平に旋回するアーム45Bと、このアーム45Bを
俯仰動させるシリンダ45Cと、アーム45B先端に設
けたウィンチ45Dとを備えている。通常、貯留タンク
28内に土質改良材を充填する際には、上部の開閉蓋3
5を開け、このクレーン45によりフレキシブルコンテ
ナを吊り上げて土質改良材受入口34に挿入するように
なっている。
【0031】このとき、繁雑防止のため特に図示しない
が、天板部33には、貯留タンク28内の土質改良材受
入口34の略直下に位置するように、先端を上方に向け
たカッタが設けられている。これにより、クレーン45
で土質改良材受入口34に挿入されたフレキシブルコン
テナは、その自重によりカッタに押し付けられて底部を
切り裂かれ、ここから貯留タンク28内に土質改良材を
流出するようになっている。
【0032】47は搬送コンベア13から導入された土
砂及び土質改良材を混合して改良土を生成する混合装置
である。図6はこの混合装置47の詳細構造を表す水平
断面図、図7はこの図6中VII−VII断面による側断面図
である。これら図6及び図7において、48はこの混合
装置47の略箱状の本体で、この混合装置本体48は、
その長手方向一方側(図7中左側)上部に土砂及び土質
改良材の入口筒体49を、他方側(図7中右側)下部に
改良土の出口筒体50を設けている。なお、48Aは混
合装置本体48の入口筒体49を除く上面を構成する蓋
体で、この蓋体48Aは、混合装置本体48上に入口筒
体49と共に、複数枚(この例では3枚)並設され、ボ
ルト締結されている。すなわち、これら蓋体48A及び
入口筒体49を取外すことにより、混合装置本体48上
面を全面的に開放することができるようになっている。
但し、蓋体48Aは、1枚構造としても構わない。
【0033】51は混合装置本体48内に設けた複数
(この例では2本)のパドルミキサで、このパドルミキ
サ51は、混合装置本体48の長手方向(図6中左右方
向)に略平行に配設した中空の回転軸52(中実でも構
わない)と、この回転軸52に放射状に複数設けたパド
ル53とで構成されている。このパドル53は、その平
滑な面が、回転軸52の軸線方向(この場合図6中右方
向)に対し、パドルミキサ51の回転方向を向くように
所定角度傾斜している。
【0034】54はパドルミキサ51の回転軸52の両
端付近を回転自在に支持する軸受、55は回転軸52の
他端(図6中右端)に設けたギア、56はパドルミキサ
51の駆動装置で、この駆動装置56の出力軸56a
は、回転軸52の他端(図6中右端)に直結している。
また、ギア55は隣接する回転軸52のもの同士噛合し
ており、隣接するパドルミキサ51がほぼ同一回転数で
互いに反対方向に回転駆動するようになっている。
【0035】このような構造により、混合装置47は、
搬送コンベア13から入口筒体49を介して導入された
土砂及び土質改良材をパドルミキサ51(厳密にはその
パドル53)により混合して改良土としつつ反対側に移
送し、出口筒体50から下方に導出するようになってい
る。なお、57はギア55等を内包するギアボックス、
58は生成した改良土を出口筒体50に向かって掻き落
とし、混合装置本体48の出口筒体50側内壁への改良
土の圧密を防止する掻き取り羽根である。
【0036】再び図1〜図3に戻り、59は混合装置4
7から導出された改良土を機外に排出する排出コンベア
で、この排出コンベア59は、混合装置47の上記出口
筒体50(図7参照)の下方から外側(この場合図1中
右側)に向かって所定距離略水平に延在した後、混合装
置47の駆動装置56下方辺りから上り傾斜に延在して
いる。
【0037】60はこの排出コンベア59のコンベアフ
レームで、このコンベアフレーム60は、支持部材6
1,62等を介し、後述の動力装置68や本体フレーム
3等から支持されている。63はこの排出コンベア59
の搬送方向下流側(図1中右側)端部に設けた駆動輪、
64は搬送ベルトで、この搬送ベルト64は、駆動輪6
3及び排出コンベア59の搬送方向上流側(図1中左
側)に設けた図示しない従動輪に巻回されている。65
はこの搬送ベルト64の搬送面を支持する複数の支持ロ
ーラ、66は駆動輪63に直結した駆動装置(図2参
照)で、この駆動装置66により、駆動輪63を回転駆
動して搬送ベルト64を循環駆動させるようになってい
る。なお、67は排出コンベア59のサイドカバーで、
このサイドカバー67は、コンベアフレーム60の幅方
向(図2中上下方向)両側上部に設けられている。
【0038】68は先に触れた動力装置で、この動力装
置68は、本体フレーム3の長手方向他方側(図1中右
側)端部に支持部材69を介して支持されている。ま
た、この動力装置68は、繁雑防止のため特に図示しな
いが、前述してきた各機器の駆動装置に供給する圧油を
吐出する少なくとも1つの油圧ポンプと、この油圧ポン
プを駆動するエンジンと、油圧ポンプから各駆動装置へ
供給される圧油の方向及び流量(或いは方向のみ)をそ
れぞれ制御する複数のコントロールバルブ等を内部に備
えている。
【0039】70はこの動力装置68の前方側(図1中
左側)の区画に設けた運転席で、この運転席70には、
上記走行装置2の駆動装置を操作する1対の操作レバー
71、及び例えば混合装置47の駆動装置56等、他の
各機器の駆動装置を操作する操作盤72(図2参照)が
備えられている。
【0040】次に、上記構成の本実施の形態の自走式土
質改良機の動作及び作用を説明する。例えば油圧ショベ
ル等によりホッパ12に改質対象となる土砂を投入する
と、ホッパ12で受け入れられた土砂は、その下方の搬
送コンベア13上に載置され搬送される。土質改良材供
給装置27は、その貯留タンク28内の土質改良材をス
クリューフィーダ29により、搬送コンベア13で搬送
される土砂に一定量づつ供給していく。そして、搬送コ
ンベア13により混合装置47に導入された土砂及び土
質改良材は、パドルミキサ51で均一に攪拌混合され、
排出コンベア59上に改良土として導出される。この改
良土は、排出コンベア59により搬送され、最終的に自
走式土質改良機外に排出される。
【0041】ここで、先の図4及び図5において、ホッ
パ12内に投入された土砂は、搬送コンベア13により
ホッパ12の土砂出口12Bに向かって搬送される。こ
のとき、土砂出口12Bを通過しない土砂は、可動壁1
2Aに押し付けられ、さらに後から搬送されてくる土砂
からの押し付け力を受けることとなる。この場合、改質
対象となる土砂の性状にもよるが、例えば極めて粒径が
小さく粘性の高い粘性土等を改質対象とすると、上記の
要領で可動壁12Aに押し付けられた土砂は、後から搬
送されてくる土砂によりさらに可動壁12Aに押し付け
られ、ホッパ12内で圧密し強く締め固まってしまう可
能性がある。その結果、ホッパ12外への土砂の切り出
し量が減少し、場合によってはホッパ12内でいわゆる
架橋現象が発生し、ホッパ12外へ土砂が全く搬出され
なくなってしまう可能性もある。
【0042】しかしながら、上記のように、本実施の形
態において可動壁12Aは周回運動(振動)可能な構成
であるため、例えば粘性土等を改質対象とした場合であ
っても、図4中矢印で示したように、上記土砂出口12
B付近の土砂に対して主に上方向への力を与えるように
可動壁12Aが周回することにより、可動壁12Aに押
し付けられてくる土砂をほぐすことができる。これによ
り、ホッパ12内で土砂が圧密し強く締め固まってしま
うことを防止することができる。従って、ホッパ12内
における架橋現象の発生を防止することができるので、
土砂を円滑にホッパ12外へ搬送することができ、その
結果、安定した土砂供給量を確保することができる。
【0043】また、駆動装置25の回転方向を逆転さ
せ、可動壁12A下端が図4中の矢印と反対方向の軌跡
を描いて周回運動させた場合、可動壁12A下端によっ
て土砂をホッパ12外へ掻き出す作用が加わるため、土
砂の性状によってはホッパ12外への土砂搬送性をより
向上させることができる。なお、可動壁12A必ずしも
動作させなくとも、停止させて単なる固定されたホッパ
12の下流側壁面として使用することも可能であること
は言うまでもない。従って、土砂の性状によって、可動
壁12Aを周回運動させる必要がない場合、或いは周回
運動させると不都合な場合には、通常の固定型のホッパ
として用いることも可能である。
【0044】図8は以上の一実施の形態の自走式土質改
良機の変形例に備えられたホッパの構造を簡略的に表す
断面図で、先の図5に対応する図である。但し、先の各
図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。この
図8において、73は可動壁12A下部(つまり、搬送
コンベア13の搬送ベルト17との対向端部)に設けた
複数の棒状部材で、これら棒状部材73は、それぞれ可
動壁12Aの下端に搬送ベルト17との間に所定の間隙
(可動壁12Aの周回運動時に棒状部材73下端が搬送
ベルト17に干渉しない程度の間隙)を確保して鉛直に
固着され、また、可動壁12A幅方向(図8中左右方
向)に所定の間隔で櫛場状に列設されている。本変形例
において、この棒状部材73を設けた点以外は上記一実
施の形態と同様の構成である。
【0045】本変形例においても同様の効果を得るとと
もに、棒状部材73が可動壁12Aと一体となって周回
運動するため、上記土砂出口12B付近の土砂、或いは
土砂出口12Bを通過して搬送される土砂を耕すように
掻きほぐすことができるので、土砂の圧密をより効果的
に防止することができる。また、改質対象土砂に大きな
異物等が混入していた場合等には、この異物を棒状部材
73により堰きとめ、ホッパ12外に搬出されることを
防止することにより、例えば、上記混合装置47にこの
異物が導入され、内部で噛み込みを起こす等といった不
具合を事前に防止することができる。さらに、混合装置
47への異物混入を事前に防止することができることに
より、生成する改良土を異物の少ない良質なものとする
ことができる。
【0046】なお、本変形例において、棒状部材73の
形状は、例えば、円弧状のものとする等、土砂の性状に
応じて変更しても良い。また、その断面に関しても、例
えば方形、円形、楕円系、流線形等、土砂の性状に応じ
て適した形状に変更して構わない。要は搬送を妨げず土
砂を耕すような形状であれば良い。また、棒状部材73
は可動壁12Aに固着したものと説明したが、これにも
限られず、可動壁12Aに対して着脱可能な構成として
も良く、また各棒状部材73がそれぞれ独立したもので
あったが、例えば互いに連結された形状としても構わな
い。このように棒状部材73を一体的に構成し、可動壁
12Aに対して着脱可能とした場合、土砂の性状に応じ
て他の形状のものと交換する際、或いは摩耗により交換
する際の交換作業性が良くなる。
【0047】次に、本発明の自走式土質改良機の他の実
施の形態を説明する。図9は本実施の形態の自走式土質
改良機に備えられたホッパの構造を簡略的に表す側断面
図で、先の図4に対応する図である。但し、先の各図と
同様の部分には同符号を付し説明を省略する。この図9
において、74は油圧シリンダ(電動シリンダでも構わ
ない)で、その両端はそれぞれ可動壁12Aの外壁下部
側及び上記支持フレーム10(図1参照)上方に設けた
フレーム75に固着したブラケット76A,76Bに対
し、ピン77,77を介して回動可能に連結されてい
る。また、78は可動壁12Aの外壁上部側に固着した
ブラケット、79は支持フレーム10(図1参照)上方
に設けたフレーム80に固着したブラケットで、これら
ブラケット78,79は、ピン81を介して互いに回動
可能に連結されている。その他の構成は上記一実施の形
態と同様である。
【0048】つまり、本実施の形態においては、油圧シ
リンダ74を適宜、或いは繰り返し伸縮させることによ
り、ピン81を支点として、可動壁12Aの下端を図9
中の矢印の方向に揺動させることができるようになって
いる。これにより、本実施の形態においても、可動壁1
2Aに押し付けられる土砂に対し、主に上方向の力を与
えてほぐすことができるようになっており、土砂がホッ
パ12内で圧密し、強く締め固まってしまうことを防止
することができる。従って、ホッパ12内における架橋
現象の発生を防止することができるので、土砂を円滑に
ホッパ12外へ搬送することができ、その結果、安定し
た土砂供給量を確保することができる。
【0049】次に、本発明の自走式土質改良機のさらに
他の実施の形態を説明する。図10は本実施の形態の自
走式土質改良機に備えられたホッパの構造を簡略的に表
す側断面図で、先の図4に対応する図である。但し、先
の各図と同様の部分には同符号を付し説明を省略する。
この図10において、82は可動壁12Aの外壁に固着
したアーム、83,84は共に支持フレーム10(図1
参照)上方に設けたフレームである。85,85は上記
フレーム83下部に所定の間隔で固着したブラケット、
86,86は上記アーム82上部にブラケット85,8
5とほぼ同間隔で固着したブラケットである。87,8
7は互いにほぼ同寸法のアームで、これらアーム87,
87の両端は、それぞれ上記ブラケット85,86に対
し、ピン88,88を介して回動可能に連結している。
89は油圧シリンダ(電動シリンダでも構わない)で、
この油圧シリンダ89の両端は、上記アーム82の端部
(図10中右端部)及び上記フレーム84に固着したブ
ラケット90に対し、ピン91,91を介して回動可能
に連結している。
【0050】つまり、本実施の形態において、可動壁1
2Aは平行リンク構造により支持されており、油圧シリ
ンダ89を適宜、或いは繰り返し伸縮することにより、
上記フレーム83を基点として、図10中矢印で示した
方向に、全体的に揺動可能な構造となっている。従っ
て、本実施の形態においても、上記の図9の実施の形態
と同様の効果を得ると共に、可動壁12Aを全体的に揺
動させることができるので、上記実施の形態と比較し
て、より効果的に土砂をほぐすことができる。
【0051】なお、以上の図9及び図10の両実施の形
態において、可動壁12Aの駆動装置として油圧シリン
ダ74,89を用いる構成としたが、例えばクランク機
構を用いて回転運動を往復運動に変換する構成としても
良い。また、図9及び図10の両実施の形態に、先の図
8の変形例で説明した棒状部材73を適用できることは
言うまでもない。これらの場合も、先の図8の変形例と
同様の効果を得る。
【0052】ここで、以上説明してきた本発明の各実施
の形態及び変形例は、例えば篩装置を備えた自走式土質
改良機や、いわゆるロータリフィーダを備えた土質改良
材供給装置を搭載した自走式土質改良機にも適用可能で
ある。以下にそのような構成の自走式土質改良機を説明
する。
【0053】図11は篩装置とロータリフィーダを備え
た土質改良材供給装置とを搭載した自走式土質改良機の
全体構造を表す側面図、図12はその上面図である。但
し、これら図11及び図12において、先の各図と同様
の機能を果たす部分には同符号を付している。これら図
11及び図12に示した自走式土質改良機と、先の図1
〜図3に示した自走式土質改良機との主な構造的な相違
点は、上記のように、ホッパ12の上方に投入土砂を粒
度に応じて選別する篩装置92を備えた点と、土質改良
材供給装置27の土質改良材の供給手段としていわゆる
ロータリフィーダ93を備えた点である。それ以外の構
成は、先の図1〜図3に示した自走式土質改良機とほぼ
同様であるため、後の説明を省略する。
【0054】図11及び図12において、94は上下が
開口した篩装置92の本体としての枠体、95はこの枠
体94を支持フレーム10上に振動可能に支持するば
ね、96は枠体94の内部に装着された格子(図12参
照)で、この格子96は、図11中左側が低くなるよう
に傾斜している。97は偏芯ドラムで、この偏芯ドラム
97は、上記枠体94に挿通された回転軸(図示せず)
の両端に設けられ、その回転中心から重心が所定距離離
間している。98は篩装置92の駆動装置(図12参
照)、99はこの駆動装置98の駆動力を偏芯ドラム9
7に伝達するベルトである。
【0055】すなわち、この篩装置92は、偏芯ドラム
97を回転させることにより、装置全体を支持フレーム
10上で振動させるようになっている。これにより、投
入された土砂のうち、格子96の目の大きさ以上の粒径
の大塊や異物を除去して機外(この場合、図11中左
側)に排出するとともに、粒度が格子96の目の大きさ
以下のものを選別して改質対象土砂としてホッパ12へ
導入するようになっている。
【0056】ロータリフィーダ93は、繁雑防止のため
特に図示しないが、回転軸に複数の隔壁を放射状に突設
した回転駆動するロータを内蔵しており、上部に位置す
る貯留タンク28からロータの各隔壁間の空間に受け入
れた土質改良材を、下方に位置する搬送コンベア13上
の土砂に対し、順次添加していくようになっている。な
お、同様に特に図示しないが、この自走式土質改良機に
は、貯留タンク28内の底部近傍に土質改良材をロータ
リフィーダ93に切り出す攪拌手段が設けられており、
土質改良材のロータリフィーダ93への供給が円滑にな
されるよう配慮されている。
【0057】以上のような図11及び図12に示したよ
うな自走式土質改良機に対しても、先に説明した本発明
の各実施の形態及び変形例は適用可能であり、同様の効
果を得ることができる。
【0058】また、この図11及び図12に示した自走
式土質改良機は、いわゆる振動篩で構成した篩装置92
を用いたものであるが、振動しない単なる固定式の篩を
ホッパ上方に設けた自走式土質改良機に対しても、上記
本発明の各実施の形態及び変形例は適用可能である。ま
た、篩装置92への土砂投入性への配慮として、篩装置
92の上方にいわゆる煽りを設けたものにも、以上の構
成は適用可能であることは言うまでもない。これらの場
合も同様の効果を得る。
【0059】なお、図11及び図12に示した自走式土
質改良機に関しては、篩装置92により、改質対象土砂
に含まれる大きな異物や大塊等を予め除去するので、異
物の少ない良質の改良土を生産することができるといっ
たメリットがある。従って、例えば、建設現場等で発生
する建設発生土を、現場内で土質改良材とともに混合処
理してリサイクル用の改良土製品を生成するといった建
設発生土改良に特に適している。
【0060】一方、一般的に、大量の土質改良材を供給
する場合には、スクリューフィーダの方がロータリフィ
ーダよりも精度良く土質改良材の供給量を調整すること
ができる。従って、スクリューフィーダにより土質改良
材を供給する土質改良材供給装置を搭載した自走式土質
改良機には、それだけ多種多様な性状の改質対象土砂に
対応することができるといったメリットがある。すなわ
ち、スクリューフィーダ29により土質改良材を供給す
る土質改良材供給装置27を備えた図1〜図3の自走式
土質改良機には、図11及び図12の自走式土質改良機
よりも、さらに多種多様な性状の土砂に対応できるとい
ったメリットがある。
【0061】特に、図1〜図3の自走式土質改良機にお
いては、例えば、大塊や石等を含んだ土砂や、粘性の高
い土砂等、格子を通過し難い土砂にも対応できるよう、
篩装置を省略している。そのため、例えば、宅地建設用
地等の表層を掘削した土砂をその場で改質し、地盤強化
のために表層に埋め戻す改良土を生成したり、道路建設
用地等で現場内の所定の箇所を掘削して得た土砂をその
場で改質し、路床材として敷設する改良土を生成すると
いった表層地盤安定化処理等にも広く適用できるように
配慮されている。
【0062】但し、図1〜図3の自走式土質改良機、図
11及び図12の自走式土質改良機のいずれの自走式土
質改良機においても、土砂を受け入れて土質改良材と混
合することにより改良土を生成するという基本構造は同
様であり、上記のようにそれぞれ適用性があるものの、
互いに上記建設発生土改良及び表層地盤安定化処理等へ
の汎用性は備えている。
【0063】最後に、以上においては、履帯7を有する
いわゆるクローラ式の走行装置2を備える自走式土質改
良機を例にとって説明してきたが、これに限られず、例
えばいわゆるホイール式の走行体を備える自走式土質改
良機としても良い。また、例えば高速回転する回転打撃
子等を用いて土砂及び土質改良材を解砕混合するいわゆ
る解砕方式の混合装置を備えた自走式土質改良機におい
ても、上記本発明の各実施の形態及び変形例は適応可能
である。これらの場合も同様の効果を得る。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、ホッパにおける搬送コ
ンベアの土砂搬送方向下流側壁面を可動壁としたので、
この可動壁に向かって押し付けられる土砂をほぐすこと
ができ、土砂が圧密し強く締め固まってしまうことを防
止することができる。従って、ホッパ内における架橋現
象の発生を防止することができるので、土砂を円滑にホ
ッパ外へ搬送することができ、その結果、安定した土砂
供給量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す側面図である。
【図2】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す上面図である。
【図3】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態の全
体構造を表す図1中左側から見た正面図である。
【図4】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられたホッパの構造を簡略的に表す側断面図である。
【図5】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられたホッパの構造を簡略的に表す図4中V−V断面
による断面図である。
【図6】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた混合装置の詳細構造を表す水平断面図である。
【図7】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態に備
えられた混合装置の詳細構造を表す図6中VII−VII断面
による側断面図である。
【図8】本発明の自走式土質改良機の一実施の形態にお
ける棒状部材を設けた変形例に備えられたホッパの構造
を簡略的に表す断面図で、図5に対応する図である。
【図9】本発明の自走式土質改良機の他の実施の形態に
備えられたホッパの構造を簡略的に表す側断面図で、図
4に対応する図である。
【図10】本発明の自走式土質改良機のさらに他の実施
の形態に備えられたホッパの構造を簡略的に表す側断面
図で、図4に対応する図である。
【図11】本発明を適用可能な自走式土質改良機であ
り、篩装置とロータリフィーダを備えた土質改良材供給
装置とを搭載した自走式土質改良機の全体構造を表す側
面図である。
【図12】本発明を適用可能な自走式土質改良機であ
り、篩装置とロータリフィーダを備えた土質改良材供給
装置とを搭載した自走式土質改良機の全体構造を表す上
面図である。
【符号の説明】
12 ホッパ 12A 可動壁(ほぐし手段) 13 搬送コンベア 73 棒状部材 25 駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹内 裕樹 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 Fターム(参考) 2D040 AB07 CD07 EB04 4D067 CG06 GA03 GB05 4G037 AA06 EA03

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機において、前記土砂を受け入れ
    るホッパと、 このホッパで受け入れた土砂を搬送する搬送コンベア
    と、 前記ホッパの前記搬送コンベアによる土砂搬送方向下流
    側壁面を構成する可動壁と、 この可動壁を駆動する駆動装置とを備えたことを特徴と
    する自走式土質改良機。
  2. 【請求項2】請求項1記載の自走式土質改良機におい
    て、前記可動壁は、周回運動することを特徴とする自走
    式土質改良機。
  3. 【請求項3】請求項1記載の自走式土質改良機におい
    て、前記可動壁は、揺動することを特徴とする自走式土
    質改良機。
  4. 【請求項4】請求項1乃至3のいずれか1項記載の自走
    式土質改良機において、前記可動壁の下部に複数の棒状
    部材を列設したことを特徴とする自走式土質改良機。
  5. 【請求項5】受け入れた土砂を土質改良材と混合して改
    質する自走式土質改良機において、 前記土砂を受け入れるホッパと、 このホッパで受け入れた土砂を搬送する搬送コンベア
    と、 前記ホッパ内の前記搬送コンベアによる土砂搬送方向下
    流側の土砂をほぐすほぐし手段とを備えたことを特徴と
    する自走式土質改良機。
  6. 【請求項6】土砂を受け入れるホッパの、搬送コンベア
    による土砂搬送方向下流側壁面を構成する可動壁と、 この可動壁を駆動する駆動装置とを備えたことを特徴と
    する架橋防止装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の架橋防止装置において、前
    記可動壁は、周回運動することを特徴とする架橋防止装
    置。
  8. 【請求項8】請求項6記載の架橋防止装置において、前
    記可動壁は、揺動することを特徴とする架橋防止装置。
  9. 【請求項9】請求項6乃至8のいずれか1項記載の架橋
    防止装置において、前記可動壁の下部に複数の棒状部材
    を列設したことを特徴とする架橋防止装置。
  10. 【請求項10】ホッパにより受け入れられ、搬送コンベ
    アにより搬送される土砂をほぐすほぐし手段を備えたこ
    とを特徴とする架橋防止装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007191980A (ja) * 2006-01-23 2007-08-02 Hitachi Constr Mach Co Ltd 除礫装置と土質改良システム
JP2009298501A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Komatsu Ltd 原料土供給装置および自走式土質改良機
JP2010024796A (ja) * 2008-07-24 2010-02-04 Komatsu Ltd 原料土供給装置および自走式土質改良機
JP2010261183A (ja) * 2009-05-01 2010-11-18 Hayama Doboku:Kk 土質改良システム

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