JP2003105339A - コークス炉のドアフレームの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨装置 - Google Patents

コークス炉のドアフレームの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨装置

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JP2003105339A
JP2003105339A JP2001300245A JP2001300245A JP2003105339A JP 2003105339 A JP2003105339 A JP 2003105339A JP 2001300245 A JP2001300245 A JP 2001300245A JP 2001300245 A JP2001300245 A JP 2001300245A JP 2003105339 A JP2003105339 A JP 2003105339A
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door frame
frame
coke oven
polishing
grinding
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Manabu Sato
学 佐藤
Shigesuke Tamaoki
恵祐 玉置
Takaaki Ando
孝顕 安藤
Joji Mori
譲治 森
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FUJIKI KOSAN
FUJIKI KOSAN KK
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
Original Assignee
FUJIKI KOSAN
FUJIKI KOSAN KK
Kansai Coke and Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドアフレームのシート面の凹み個所への補修
を容易かつ確実に行うことができるコークス炉のドアフ
レームの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨
装置を提供する。 【解決手段】 コークス炉10のドアフレーム11の前
方の両側に平行間隔を開けて立設されるバックステー1
2間に昇降自在に介設される吊下機枠18と、吊下機枠
18を任意の高さ位置でバックステー12に固定保持可
能な吊下機枠固定手段20と、吊下機枠18のドアフレ
ーム側表面に昇降自在に取付けられる昇降台26と、昇
降台26のドアフレーム側表面に横行自在に取付けられ
る横行台34と、横行台34に搭載されると共に、ドア
フレーム11の被補修個所51における溶射被膜54を
研磨可能な研磨砥石49、50を具備するフレーム研磨
手段47とを具備し、しかもバックステー12内に納め
て配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、製鉄所で
使用するコークスを製造するためのコークス炉のドアフ
レームの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コークス炉の炉蓋におけるカーボンやタ
ールの付着は、炉蓋の装着及び脱着を阻害し、また、ド
アフレームの密封個所に傷を発生させ、ガス漏れを引き
起こし、環境対策上問題がある。そこで、炉蓋とドアフ
レームの密封個所の保全対策として、カーボンやタール
の各種除去装置(スクレーパー方式、スクリュカッター
方式等の機械的方式と、ウオータージェット、エアジェ
ット等の流体的方式に大別される。)を用いて密封度を
維持していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の除去装置を用いた場合は、炉蓋とドアフレームとの密
封個所にカーボンやタール等の付着物が残留し、炉蓋の
圧着動作の繰り返しにより、ドアフレームシート面に凹
みが発生し、付着物が脱落後、ガス漏れを局部的に引き
起こしていた。本発明はかかる事情に鑑みてなされたも
ので、ドアフレームのシート面の凹み個所への補修を容
易かつ確実に行うことができるコークス炉のドアフレー
ムの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨装置
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係るコークス炉のドアフレームの補修方法においては、
まず、コークス炉のドアフレームの被補修個所の凹みか
ら、この凹みに付着するカーボンやタールをガス炎もし
くはグラインダーで除去する。次に、被補修個所を下地
処理(アンダーカット、ブラスト等)後、溶射して凹み
を溶射被膜で埋める。その後、フレーム研磨手段を用い
て溶射被膜の表面部を研磨して、被補修個所の平坦度を
出す。この場合、溶射後の溶射被膜の表面を研磨(切
削)するのみで、補修後のドアフレームは十分な平坦度
を確保して炉蓋とドアフレームとの間に十分な気密性を
確保でき、ガス漏れを確実に防止することができる。ま
た、ドアフレームの全体ではなく、溶射被膜面のみを研
磨すればよいので、研磨動力が少なくてすみ、補修時間
も短縮することができ、補修コストも低減できる。さら
に、被補修個所のみ研磨すればよいので、ドアフレーム
の寿命も延ばすことができる。
【0005】前記目的に沿う本発明に係るコークス炉の
ドアフレームの研磨装置は、コークス炉のドアフレーム
の前方の両側に平行間隔を開けて立設されるバックステ
ー間に昇降自在に介設される吊下機枠と、吊下機枠を任
意の高さ位置でバックステーに固定保持可能な吊下機枠
固定手段と、吊下機枠のドアフレーム側表面に昇降自在
に取付けられる昇降台と、昇降台のドアフレーム側表面
に横行自在に取付けられる横行台と、横行台に搭載され
ると共に、ドアフレームの被補修個所における溶射被膜
を研磨可能な研磨砥石を具備するフレーム研磨手段とを
具備し、しかもバックステー内に納めて配設されてい
る。
【0006】ここで、吊下機枠は、クレーン等の吊下装
置を用いて昇降自在に吊下することができる。また、吊
下機枠固定手段は、好ましくは、吊下機枠の両側に取付
けることができ、先端にバックステーの側面に当接する
押圧部材を具備する進退ねじ軸や、油圧シリンダ等によ
って構成される。この場合、コークス炉のドアフレーム
の研磨装置がバックステー内に納めて配設されているの
で、バックステーの後面に沿って作業機械が横行して
も、待避させる必要がない。かつ、待避場所等の特別な
場所を必要とせず、かつ、軽量のため、サービスホーム
又は作業機械等への影響(補正の必要性)がない。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態つき説明し、本発明
の理解に供する。まず、図1及び図2を参照して、本発
明の一実施の形態に係るコークス炉のドアフレームの研
磨装置Aについて説明する。なお、図1は、コークス炉
のドアフレームの研磨装置Aの全体を示す正面から見た
斜視図であり、図2は、図1のI−I線による矢視図で
ある。
【0008】図1及び図2に示すように、コークス炉1
0のドアフレーム11の手前側の両側には、平行間隔を
開けて、大型断面のH形鋼からなるバックステー12が
立設されている。そして、本発明の一実施の形態に係る
コークス炉のドアフレームの研磨装置Aは、実質的に、
これらのバックステー12間に形成される空間13内、
即ち、バックステー12内に納めて配設されている。即
ち、バックステー12間には、上、下枠部材14、15
と、左、右枠部材16、17から形成される矩形枠から
なる吊下機枠18が配設されており、吊下機枠18はク
レーン等の吊下装置(図示せず)によって昇降自在に吊
下されている。また、図2に示すように、吊下機枠18
の外面19はH形鋼からなるバックステー12の外面と
略面一状態になっている。
【0009】吊下機枠18の左、右枠部材16、17の
上、下外側面には、それぞれ、吊下機枠18を、任意の
高さ位置で、バックステー12に固定保持可能な吊下機
枠固定手段の一例であるクランプ装置20が、それぞれ
取付けられている。クランプ装置20は、本実施の形態
では、先部にH形鋼からなるバックステー12のフラン
ジ21の一端を嵌入するフランジ嵌入凹部22を具備す
るブロックからなる押圧部材23と、先部に押圧部材2
3を取付けると共に、基部が吊下機枠18の左、右枠部
材16、17に設けた雌ねじ部に螺合される進退ねじ軸
24と、進退ねじ軸24の基端に連結される回転ハンド
ル25から構成されている。
【0010】上記した構成によって、吊下装置を作動し
て吊下機枠18を任意の高さ位置まで昇降した後、クラ
ンプ装置20の回転ハンドル25を回転することによっ
て、押圧部材23を、バックステー12のフランジ21
の一端を嵌入するフランジ嵌入凹部22に圧入すること
によって、吊下機枠18を任意の高さ位置でバックステ
ー12に固定することができる。
【0011】図1及び図2に示すように、吊下機枠18
の炉蓋側表面には、吊下機枠18と略等しい幅と所定の
高さを有する横長の昇降台26が上下方向(Z−Z方
向)に昇降自在に取付けられている。即ち、吊下機枠1
8の左、右枠部材16、17の炉蓋側表面には縦長レー
ル27、28がそれぞれ取付けられている。一方、左、
右枠部材16、17の炉蓋側表面と対向する昇降台26
の表面には、縦長レール27、28と摺動自在に嵌合さ
れる摺動ブロック29、30が取付けられている。ま
た、吊下機枠18の炉蓋側表面の中央部において、上、
下枠部材14、15間には第1のボールねじ軸31が架
設されており、第1のボールねじ軸31の下端は下枠部
材15に取付けられた昇降モータ32の出力軸にカップ
リング33を介して連動連結されている。一方、第1の
ボールねじ軸31の上端は軸受(図示せず)によって回
転自在に支承されている。また、第1のボールねじ軸3
1の中間部は昇降台26の炉外側表面に固着した筒状ナ
ット(図示せず)に螺着されている。上記した構成によ
って、昇降モータ32を駆動して第1のボールねじ軸3
1を回転すると、第1のボールねじ軸31と筒状ナット
の螺合関係によって、昇降台26を上下方向(Z−Z方
向)に昇降することができる。
【0012】図1及び図2に示すように、横長の昇降台
26の炉蓋側表面には、側面視でL字状をなすブラケッ
トから形成される横行台34が左右方向(X−X方向)
に移動自在に取付けられている。即ち、昇降台26には
上下方向に平行間隔を開けて対をなす横長レール35、
36が取付けられている。一方、昇降台26の炉蓋側表
面と対向する横行台34の表面には、横長レール35、
36と摺動自在に嵌合される摺動ブロック37、38が
取付けられている。また、昇降台26の炉蓋側表面にお
いて対をなす横長レール35、36間には横長の第2の
ボールねじ軸39が架設されており、第2のボールねじ
軸39の一端は昇降台26の対応する端部に取付けられ
た横行装置40に連動連結されている。なお、横行装置
40は、横行モータ41と減速機42から構成されてい
る。一方、第2のボールねじ軸39の他端は軸受43に
よって回転自在に支承されている。そして、第2のボー
ルねじ軸39の中間部は横行台34の炉外側表面に固着
した筒状ナット(図示せず)に螺着されている。
【0013】上記した構成によって、横行モータ41を
駆動して第2のボールねじ軸39を回転すると、第2の
ボールねじ軸39と筒状ナットの螺合関係によって、横
行台34を左右方向(X−X方向)に移動することがで
きる。図1及び図2に示すように、ドアフレーム11に
向けて延びる横行台34の水平載置プレート43a上に
は、横行台34に取付けた自動切り込み用サーボモータ
44を回転することによってガイドレール45に沿って
前後方向(Y−Y方向)に移動可能なスライドベース4
6が取付けられている。そして、スライドベース46上
には、フレーム研磨手段の一例である両頭グラインダ4
7が設置されている。図示するように、両頭グラインダ
47は、スライドベース46に搭載されている両軸モー
タ48と、両軸モータ48の両出力軸にそれぞれ固着さ
れた研磨砥石49、50から構成されている。
【0014】上記した構成によって、両頭グラインダ4
7を駆動して研磨砥石49、50を回転駆動すると共
に、自動切り込み用サーボモータ44を回転することに
よって、スライドベース46と一体的に研磨砥石49、
50をドアフレーム11に向けて進出し、後述するドア
フレーム11の溶射被膜54に押し当て、溶射被膜54
を研磨することができる。
【0015】次に、上記した構成を有するコークス炉の
ドアフレームの研磨装置Aを用いたコークス炉のドアフ
レームの補修方法について、図1〜図3を参照しながら
説明する。まず、図3(a)に示すように、コークス炉
10のドアフレーム11の被補修個所51の凹み52か
ら、この凹み52に付着するカーボンやタールを除去す
る。次に、図3(b)に示すように、被補修個所51の
凹み51をアンダーカットして凹み53を形成した後、
図3(c)に示すように、凹み53に溶射して凹み53
を溶射被膜54で埋める。
【0016】その後、図3(d)に示すように、コーク
ス炉のドアフレームの研磨装置Aを用いて溶射被膜54
の表面部を研磨して、被補修個所51の平坦度を出す。
このように、本実施の形態では、補修後のドアフレーム
11は十分な平坦度を確保できるので、炉蓋(図示せ
ず)とドアフレーム11との間に十分な気密性を確保で
き、ガス漏れを確実に防止することができる。また、カ
ーボンやタールの除去、溶射、及び自動研磨を順に行う
ことによって、補修時間も短縮することができ、補修コ
ストも低減できる。
【0017】特に、本実施の形態では、コークス炉のド
アフレームの研磨装置Aをバックステー12間に形成さ
れる空間13内に配設することができるので、バックス
テー12の後面に沿って作業機械が横行しても、待避さ
せる必要がない。かつ、待避場所等の特別な場所を必要
とせず、かつ、軽量のため、サービスホーム又は作業機
械等への影響(補正の必要性)がない。なお、両頭グラ
インダ47の研磨砥石49、50の回転軸を水平方向に
配置したが、必要に応じて、研磨砥石49、50の回転
軸を垂直方向に配置することもできる。
【0018】
【実施例】図4〜図8を参照して、本発明の一実施例に
係るコークス炉のドアフレームの研磨装置A1について
説明する。図示するように、本発明の一実施例に係るコ
ークス炉のドアフレームの研磨装置A1は、研磨砥石9
7、98の進退機構を除いて、上記した本発明の一実施
の形態に係るコークス炉のドアフレームの研磨装置Aと
実質的に同一の構成を有する。
【0019】即ち、図4〜図6に示すように、窯口に断
熱材11aを設置し、バックステー12間には、上、下
枠部材55、56と、左、右枠部材57、58から形成
される矩形枠からなる吊下機枠59が配設されており、
吊下機枠59は図7に示すようにクレーン等の吊下装置
(図示せず)によって吊下ロープ12aを介して昇降自
在に吊下されている。また、図6に示すように、吊下機
枠59の外面60はH形鋼からなるバックステー12の
外面と略面一状態になっている。
【0020】図7に示すように、吊下機枠59の左、右
枠部材57、58の上、下外側面には、それぞれ、吊下
機枠59を、任意の高さ位置で、バックステー12に固
定保持可能な吊下機枠固定手段の一例であるクランプ装
置61、61aが、それぞれ取付けられている。クラン
プ装置61は、先部にH形鋼からなるバックステー12
のフランジ21の一端を嵌入するフランジ嵌入凹部62
を具備するブロックからなる押圧部材63を具備する。
一方、クランプ装置61aは、先部にH形鋼からなるバ
ックステー12のフランジ21の一端を嵌入するフラン
ジ嵌入凹部62aを具備するブロックからなる押圧部材
63aと、先部に押圧部材63aを取付けると共に、基
部が吊下機枠59の右枠部材58に設けた雌ねじ部に螺
合される進退ねじ軸64と、進退ねじ軸64の基端に連
結される回転ハンドル65から構成されている。
【0021】上記した構成によって、吊下装置を作動し
て吊下機枠59を任意の高さ位置まで昇降した後、クラ
ンプ装置61aの回転ハンドル65を回転することによ
って、押圧部材63aのフランジ嵌入凹部62aにバッ
クステー12のフランジ21の一端を嵌入することによ
り、吊下機枠59を任意の高さ位置でバックステー12
に固定することができる。
【0022】図4、図5及び図6に示すように、吊下機
枠59の炉蓋側表面には、吊下機枠59と実質的に同一
矩形形状を有する進退機枠66が重合状態に配置されて
いる。そして、進退機枠66の上、下枠部材67、68
は、進退調整用連結ボルト69によって、吊下機枠59
の上、下枠部材55、56に、ドアフレーム11に向け
て進退自在に連結されている。上記した構成によって、
進退調整用連結ボルト69を操作することによって、研
磨砥石97、98をドアフレーム11に向けて進退する
ことができる。
【0023】図5及び図6に示すように、進退機枠66
の炉蓋側表面には、進退機枠66と略等しい幅と所定の
高さを有する横長の昇降台70が昇降自在に取付けられ
ている。即ち、進退機枠66の左、右枠部材71、72
の炉蓋側表面には縦長レール73、74がそれぞれ取付
けられている。一方、左、右枠部材71、72の炉蓋側
表面と対向する昇降台70の表面には、縦長レール7
3、74と転動自在に当接する転動輪75、76が取付
けられている。
【0024】また、図4、図5及び図8に示すように、
進退機枠66の炉蓋側表面の中央部において、上、下枠
部材67、68間には第1のボールねじ軸77が架設さ
れており、第1のボールねじ軸77の下端は、下枠部材
68に連設されたモータ取付ブラケット78に載置され
た昇降モータ79の出力軸に、スプロケット80、無端
チェン81、スプロケット82を介して連動連結されて
いる。一方、図8に示すように、第1のボールねじ軸7
7の上端は軸受83によって回転自在に支承されてい
る。また、第1のボールねじ軸77の中間部は昇降台7
0の炉外側表面に固着した筒状ナット84に螺着されて
いる。上記した構成によって、昇降モータ79を駆動し
て第1のボールねじ軸77を回転すると、第1のボール
ねじ軸77と筒状ナット84の螺合関係によって、昇降
台70を昇降することができる。
【0025】図4〜図6に示すように、横長の昇降台7
0の炉蓋側表面には、側面視でL字状をなすブラケット
から形成される横行台85が左右方向に移動自在に取付
けられている。即ち、昇降台70には水平方向に平行間
隔を開けて対をなす横長レール86、87が取付けられ
ている。一方、昇降台70の炉蓋側表面と対向する横行
台85の裏面には、横長レール86、87と摺動自在に
嵌合される摺動ブロック88、89が取付けられてい
る。また、昇降台70の炉蓋側表面において対をなす横
長レール86、87間には横長の第2のボールねじ軸9
0が架設されており、第2のボールねじ軸90の一端は
昇降台70の対応する端部に取付けられた横行モータ9
1に連動連結されている。一方、第2のボールねじ軸9
0の他端は軸受92によって回転自在に支承されてい
る。そして、第2のボールねじ軸90の中間部は横行台
85の裏面に固着した筒状ナット93に螺着されてい
る。上記した構成によって、横行モータ91を駆動して
第2のボールねじ軸90を回転すると、第2のボールね
じ軸90と筒状ナット93の螺合関係によって、横行台
85を左右方向に移動することができる。
【0026】コークス炉のドアフレームの研磨装置A1
の芯出しにおいては、図6及び図7に示すように、ドア
フレーム11の減肉していない部分を基準面として研磨
砥石97、98による切込み量を設定し、4個の進退調
整用連結ボルト69を操作することによって、ドアフレ
ーム11(研磨砥石97、98)とバックステー12と
の平行を維持するように調整する。また、コークス炉の
ドアフレームの研磨装置A1の制御方法においては、制
御盤(図示せず)に、研磨砥石97、98の送り(昇降
及び横行)速度、送り(昇降及び横行)ピッチ、切込み
量及び回転速度等を設定し、各種検出、制御手段等を介
してコントロールするようにしている。
【0027】従って、本実施例に係るコークス炉のドア
フレームの研磨装置A1においては、両軸モータ96を
駆動して研磨砥石97、98を回転駆動すると共に、進
退調整用連結ボルト69を操作することによって、研磨
砥石97、98をドアフレーム11に向けて進出し、図
3(c)に示すドアフレーム11の溶射被膜54に押し
当て、溶射被膜54を研磨することができる。また、コ
ークス炉のドアフレームの研磨装置A1はコークス炉の
ドアフレームの研磨装置Aと同様、バックステー12間
に配設されているので、バックステー12の後面に沿っ
て作業機械が横行しても、待避させる必要がない。か
つ、待避場所等の特別な場所を必要とせず、かつ、軽量
のため、サービスホーム又は作業機械等への影響(補正
の必要性)がない。
【0028】さらに、図9及び図10に示すように、両
頭グラインダ95は、図4及び図5に示すような垂直方
向ではなく、水平方向に配列した状態で、横行台85の
水平載置プレート94上に取付けることもできる。即
ち、横行台85の水平載置プレート94上にはグライン
ダ取付支柱99が立設されており、グラインダ取付支柱
99には、研磨砥石97、98を上下方向に配列した状
態で、両頭グラインダ95が取付けられている。この場
合においても、研磨砥石97、98を、水平方向に回転
しながら、垂直方向に配列したものと同様の操作及び制
御により、被補修個所51上の溶射被膜54を研磨し
て、被補修個所51の平坦度を高めることができる。な
お、図9中の2点鎖線は、両頭グラインダ95を取付け
たグラインダ取付支柱99を水平載置プレート94上で
180°回動(反転)して取付けした場合を表してい
る。
【0029】本実施の形態においては、両頭グラインダ
47(95)は吊下機枠18(59)の上端部に設けた
が、これに限定されず、被補修個所51との取り合いを
考慮して、吊下機枠18(59)の下端部に反転して設
けることもできる。装置の制御について、プログラムに
より、全ての動作を自動制御して、設定値さえ入力すれ
ば、後は完全に自動研磨できるように構成することもで
きる。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載のコークス炉のドアフレー
ムの補修方法においては、コークス炉のドアフレームの
被補修個所の凹みから、この凹みに付着するカーボンや
タールを除去し、被補修個所を溶射して凹みを溶射被膜
で埋め、その後、フレーム研磨手段を用いて溶射被膜の
表面部を研磨して、被補修個所の平坦度を出すようにし
たので、溶射後の溶射被膜の表面を切削するのみで、補
修後のドアフレームは十分な平坦度を確保して炉蓋とド
アフレームとの間に十分な気密性を確保でき、ガス漏れ
を確実に防止することができる。また、ドアフレームの
全体ではなく、溶射被膜面のみを研磨すればよいので、
研磨動力が少なくてすみ、補修時間も短縮することがで
き、補修コストも低減できる。さらに、被補修個所のみ
研磨すればよいので、ドアフレーム基材寸法を維持した
状態で気密性を確保でき、ドアフレームの寿命も延ばす
ことができる。
【0031】請求項2記載のコークス炉のドアフレーム
の研磨装置においては、本研磨装置をバックステー内に
納めて配設することができるので、バックステーの後面
に沿って作業機械が横行しても、待避させる必要がな
い。本研磨装置の芯出しも1回だけで良く、かつ、待避
場所等の特別な場所を必要とせず、また、軽量のため、
サービスホーム又は作業機械等への影響(補正の必要
性)がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコークス炉のドア
フレームの研磨装置の斜視図である。
【図2】図1のI−I線による矢視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るコークス炉のドア
フレームの補修方法の説明図である。
【図4】本発明の一実施例に係るコークス炉のドアフレ
ームの研磨装置の側面図である。
【図5】図4のII−II線による矢視図である。
【図6】図4のIII −III 線による矢視図である。
【図7】図4のIV−IV線による矢視図である。
【図8】本発明の一実施例に係るコークス炉のドアフレ
ームの研磨装置の昇降台の昇降機構を示す説明図であ
る。
【図9】本発明の一実施例に係るコークス炉のドアフレ
ームの研磨装置における研磨砥石を水平使用に改造した
場合の一部正面図である。
【図10】図9のV−V線による矢視図である。
【符号の説明】
A:コークス炉のドアフレームの研磨装置、A1:コー
クス炉のドアフレームの研磨装置、10:コークス炉、
11:ドアフレーム、11a:断熱材、12:バックス
テー、12a:吊下ロープ、13:空間、14:上枠部
材、15:下枠部材、16:左枠部材、17:右枠部
材、18:吊下機枠、19:外面、20:クランプ装
置、21:フランジ、22:フランジ嵌入凹部、23:
押圧部材、24:進退ねじ軸、25:回転ハンドル、2
6:昇降台、27:縦長レール、28:縦長レール、2
9:摺動ブロック、30:摺動ブロック、31:第1の
ボールねじ軸、32:昇降モータ、33:カップリン
グ、34:横行台、35:横長レール、36:横長レー
ル、37:摺動ブロック、38:摺動ブロック、39:
第2のボールねじ軸、40:横行装置、41:横行モー
タ、42:減速機、43:軸受、44:自動切り込み用
サーボモータ、45:ガイドレール、46:スライドベ
ース、47:両頭グラインダ、48:両軸モータ、4
9:研磨砥石、50:研磨砥石、51:被補修個所、5
2:凹み、53:凹み、54:溶射被膜、55:上枠部
材、56:下枠部材、57:左枠部材、58:右枠部
材、59:吊下機枠、60:外面、61:クランプ装
置、61a:クランプ装置、62:フランジ嵌入凹部、
62a:フランジ嵌入凹部、63:押圧部材、63a:
押圧部材、64:進退ねじ軸、65:回転ハンドル、6
6:進退機枠、67:上枠部材、68:下枠部材、6
9:進退調整用連結ボルト、70:昇降台、71:左枠
部材、72:右枠部材、73:縦長レール、74:縦長
レール、75:転動輪、76:転動輪、77:第1のボ
ールねじ軸、78:モータ取付けブラケット、79:昇
降モータ、80:スプロケット、81:無端チェン、8
2:スプロケット、83:軸受、84:筒状ナット、8
5:横行台、86:横長レール、87:横長レール、8
8:摺動ブロック、89:摺動ブロック、90:第2の
ボールねじ軸、91:横行モータ、92:軸受、93:
筒状ナット、94:水平載置プレート、95:両頭グラ
インド(フレーム研磨手段)、96:両軸モータ、9
7:研磨砥石、98:研磨砥石、99:グラインダ取付
け支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉置 恵祐 兵庫県加古川市金沢町7番地 関西熱化学 株式会社加古川工場内 (72)発明者 安藤 孝顕 福岡県北九州市八幡西区本城4丁目8番16 号 富士岐工産株式会社内 (72)発明者 森 譲治 福岡県北九州市八幡西区本城4丁目8番16 号 富士岐工産株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コークス炉のドアフレームの被補修個所
    の凹みから、該凹みに付着するカーボンやタールを除去
    し、前記被補修個所に溶射して前記凹みを溶射被膜で埋
    め、フレーム研磨手段を用いて前記溶射被膜の表面部を
    研磨して、前記被補修個所の平坦度を出すようにしたこ
    とを特徴とするコークス炉のドアフレームの補修方法。
  2. 【請求項2】 コークス炉のドアフレームの前方の両側
    に平行間隔を開けて立設されるバックステー間に昇降自
    在に介設される吊下機枠と、前記吊下機枠を任意の高さ
    位置で前記バックステーに固定保持可能な吊下機枠固定
    手段と、前記吊下機枠のドアフレーム側表面に昇降自在
    に取付けられる昇降台と、前記昇降台のドアフレーム側
    表面に横行自在に取付けられる横行台と、前記横行台に
    搭載されると共に、前記ドアフレームの被補修個所にお
    ける溶射被膜を研磨可能な研磨砥石を具備するフレーム
    研磨手段とを具備し、しかも前記バックステー内に納め
    て配設されていることを特徴とするコークス炉のドアフ
    レームの研磨装置。
JP2001300245A 2001-09-28 2001-09-28 コークス炉のドアフレームの補修方法及びコークス炉のドアフレームの研磨装置 Pending JP2003105339A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107201240A (zh) * 2017-05-27 2017-09-26 中国冶集团有限公司 焦炉修复工程墙体工作面清扫装置及方法
KR101834218B1 (ko) * 2016-12-01 2018-03-05 주식회사 포스코 도어 수리장치 및 도어 수리방법
CN110757169A (zh) * 2019-11-27 2020-02-07 张燕 一种铝合金加工用切割打磨一体装置及其使用方法

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