JP2003103566A - 溶融成形機のガス除去装置 - Google Patents

溶融成形機のガス除去装置

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JP2003103566A
JP2003103566A JP2001301298A JP2001301298A JP2003103566A JP 2003103566 A JP2003103566 A JP 2003103566A JP 2001301298 A JP2001301298 A JP 2001301298A JP 2001301298 A JP2001301298 A JP 2001301298A JP 2003103566 A JP2003103566 A JP 2003103566A
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supply
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gas
resin
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Ryutaro Hayashi
龍太郎 林
Hitoyoshi Yoshida
仁義 吉田
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Kawata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 溶融成形機のシリンダ内において発生する不
良ガスを、簡易な構成により良好に除去することのでき
る溶融成形機のガス除去装置を提供すること。 【解決手段】 溶融成形機1のシリンダ4に真空ポンプ
17を接続して、樹脂の成形時において、その真空ポン
プ17によってシリンダ4内を減圧しつつ、パージガス
流入口部19から乾燥ガスを間欠的に導入する。そうす
ると、シリンダ4内においては、導入されてきた乾燥ガ
スによって、それまでの減圧状態が開放され、溶融され
る樹脂やシリンダ4内の空気が強制的に攪拌されるの
で、その攪拌によって、シリンダ4内に滞留している樹
脂から生じる不良ガスが供給管11に抜ける抜け道が形
成され、これによって、シリンダ4内の全体において発
生する不良ガスを真空ポンプ17によって、良好に除去
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融成形機のガス
除去装置、詳しくは、射出成形機や押出成形機などの溶
融成形機において、シリンダ内において溶融される原料
から発生する水蒸気や揮発ガスなどを除去するために用
いられる溶融成形機のガス除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プラスチックを、射出成形や
押出成形などによって成形する場合には、樹脂原料を供
給ホッパから射出成形機や押出成形機に投入し、投入さ
れた樹脂原料をシリンダ内で溶融した後、射出成形機に
あっては、その溶融した樹脂原料を金型に射出し、ま
た、押出成形機にあっては、その溶融した樹脂原料をダ
イから所定の形状に押し出すことにより成形するように
している。
【0003】このような射出成形機や押出成形機などの
溶融成形機においては、供給ホッパから投入された樹脂
原料をシリンダ内で溶融する際に、樹脂原料に含まれる
水分やその他の揮発成分が、水蒸気や揮発ガスとして発
生し、それに起因して、金型のやけが生じたり、あるい
は、得られた成形品に不良品(たとえば、ボイドなど)
を生じることが知られている。
【0004】そのため、たとえば、射出成形機のシリン
ダ内で発生する水蒸気や揮発ガスなどの不良ガスを除去
するシステムが、たとえば、第11回プラスチック成形
加工学会(2000年6月7日)において、「真空可塑
化による未乾燥樹脂対応射出成形システムの開発」と題
して報告されている。
【0005】この報告では、供給ホッパに真空ポンプを
接続して、供給ホッパ内およびシリンダ内を真空に保持
するとともに、供給ホッパに計量供給機を装備して、シ
リンダ内が樹脂原料で満たされることがないように制御
して供給(飢餓供給)することにより、シリンダ内の全
体からの不良ガスの抜け道を形成し、供給ホッパ側から
の真空引きによって、シリンダ内の全体において発生す
る不良ガスを除去するようにすることが提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のような
方法では、供給ホッパに、計量供給機、より具体的には
切り出しフィーダなどを装備する必要があるとともに、
それを飢餓供給するための制御構成も必要であり、装置
構成が複雑となって、コストの上昇が不回避となる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、その目的とするところは、溶融成形機のシリン
ダ内において発生する不良ガスを、簡易な構成により良
好に除去することのできる溶融成形機のガス除去装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、溶融成形機のシリンダ内
を減圧するための減圧手段と、前記減圧手段により減圧
される前記シリンダ内の減圧状態を、間欠的に開放する
ための減圧開放手段を備えていることを特徴としてい
る。
【0009】このような構成によると、溶融成形機のシ
リンダ内は、原料が投入された状態で、減圧手段によっ
て減圧されるが、その減圧されているシリンダ内が、減
圧開放手段によって間欠的に開放される。そうすると、
シリンダ内においては、それまでの減圧状態が開放さ
れ、原料やシリンダ内の空気が強制的に撹拌されるの
で、その攪拌によって原料から生じる不良ガスが減圧手
段に抜ける抜け道が形成され、これによって、シリンダ
内の全体において発生する不良ガスが、減圧手段によっ
て良好に除去される。そのため、たとえば、シリンダ内
が原料で満たされることがないように制御して飢餓供給
せずとも、簡易な構成により、良好に不良ガスを除去す
ることができ、飢餓供給のために必要な計量供給機など
を不要として、低コストで良好な不良ガスの除去を達成
することができる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、溶融成形
機のシリンダ内を減圧するための減圧手段と、前記シリ
ンダ内にパージガスを供給するためのパージガス供給手
段と、前記減圧手段により減圧される前記シリンダ内
に、前記パージガス供給手段から供給されるパージガス
を、間欠的に導入するための導入制御手段とを備えてい
ることを特徴としている。
【0011】このような構成によると、溶融成形機のシ
リンダ内は、原料が投入された状態で、減圧手段によっ
て減圧されるが、その減圧されているシリンダ内には、
導入制御手段の制御によって、パージガス供給手段から
のパージガスが間欠的に供給される。そうすると、シリ
ンダ内においては、供給されたパージガスによって、そ
れまでの減圧状態が開放され、原料やシリンダ内の空気
が強制的に撹拌されるので、その攪拌によって原料から
生じる不良ガスが減圧手段に抜ける抜け道が形成され、
これによって、シリンダ内の全体において発生する不良
ガスが、パージガスによって追い出されながら減圧手段
によって良好に除去される。そのため、たとえば、シリ
ンダ内が原料で満たされることがないように制御して飢
餓供給せずとも、簡易な構成により、良好に不良ガスを
除去することができ、飢餓供給のために必要な計量供給
機などを不要として、低コストで良好な不良ガスの除去
を達成することができる。
【0012】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または2に記載の発明において、前記シリンダに原料を
供給するための供給部と、前記供給部と前記シリンダと
を接続するためのジョイント部とを備え、前記供給部
は、前記シリンダに向けて突出する筒状の供給筒口部を
備える一方、前記ジョイント部は、前記供給筒口部の外
周を所定の間隔を隔てて覆う筒状に形成されており、前
記減圧手段が、前記ジョイント部に接続されていること
を特徴としている。
【0013】このような構成によると、供給部から供給
される原料は、シリンダ内に向けて突出する供給筒口部
から供給される一方、シリンダ内で発生した不良ガス
は、その供給筒口部とジョイント部との間を通過して、
減圧手段によって除去される。そのため、1つのジョイ
ント部において、原料が供給される原料供給通路と、不
良ガスが除去される不良ガス除去通路とを、相互に反対
方向の流れによって構成しても、これらを確実に分離し
て、原料を供給筒口部から安定して供給しながら、か
つ、不良ガスを確実に除去することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の溶融成形機のガ
ス除去装置が装備される溶融成形機の一実施形態を示す
概略構成図である。図1において、このシステム(成形
装置)では、溶融成形機1と、その溶融成形機1に原料
としての樹脂を供給するための原料供給部2と、その原
料供給部2に装備されるガス除去部3とを備えている。
【0015】溶融成形機1は、樹脂を溶融して所定の形
状に形成するための成形機であって、たとえば、射出成
形機や押出成形機などにより構成されている。この溶融
成形機1は、シリンダ4と、そのシリンダ4内において
回転自在に設けられるスクリュー5と、そのスクリュー
5を駆動するためのモータ6とを備えている。シリンダ
4は、筒状をなし、その一端部に、樹脂を受け入れる筒
状の受入口7が形成されるとともに、その他端部には、
溶融された樹脂を押し出すための吐出部8が設けられて
いる。また、このシリンダ4には、樹脂を溶融するため
の図示しないヒータが、軸方向に沿って設けられてい
る。また、モータ6は、スクリュー5の軸方向一端部に
連結されており、このモータ6の駆動により、スクリュ
ー5をシリンダ4内において回転させることにより、受
入口7から受け入れた樹脂を吐出部8に向けて図示しな
いヒータにより次第に溶融しながら移動させるようにし
ている。なお、このシリンダ4内は、スクリュー5が配
置された状態で気密に保持されている。
【0016】原料供給部2は、樹脂が貯蔵される原料貯
蔵タンク9、供給部としての供給ホッパ10、供給ホッ
パ10とシリンダ4とを接続するためのジョイント部と
しての接続管11、ラインフィルタ12および吸引式ブ
ロワ13を備えている。
【0017】原料貯蔵タンク9には、溶融成形のための
樹脂が、たとえば、ペレットなどの粉粒体状で貯蔵され
ている。供給ホッパ10は、上部および下部が漏斗状に
形成される筒状の容器からなり、その上部が、原料供給
ライン14を介して原料貯蔵タンク9に接続されるとと
もに、その下部が、接続管11を介してシリンダ4に接
続されている。
【0018】より具体的には、この供給ホッパ10の下
部先端部には、シリンダ4に向けて突出する筒状の供給
筒口部15が下方に突出形成される一方で、接続管11
は、筒状をなし、その下端部がシリンダ4の受入口7の
内周面に密着状に接続されるとともに、その上端部が、
供給ホッパ10の下部に密着状に接続され、これによっ
て、接続管11が供給筒口部15の外周を所定の間隔を
隔てて覆うような、二重筒構造として設けられている。
【0019】また、吸引式ブロワ13は、供給ホッパ1
0の上部に、排気ライン16を介して接続されており、
その排気ライン16の途中に、ラインフィルタ12が介
装されている。
【0020】また、ガス除去部3は、減圧手段としての
真空ポンプ17、ラインフィルタ18および減圧開放手
段を構成するパージガス供給手段としてのパージガス流
入口部19を備えている。真空ポンプ17は、この真空
ポンプ17と接続管11とを接続する真空ライン20を
介して接続管11に接続されている。なお、真空ライン
20は、接続管11における供給筒口部15の先端部よ
りも供給ホッパ10側の上部と対向する位置において接
続管11に接続されている。また、この真空ライン20
の途中には、ラインフィルタ18が介装されている。
【0021】また、パージガス流入口部19は、その一
端部が真空ライン20における接続管11とラインフィ
ルタ18との間に接続されているパージガスライン21
の他端部に接続され、このパージガスライン21を介し
て、真空ライン20の途中に接続されている。このパー
ジガス流入口部19からは、パージガスとして、乾燥空
気や乾燥窒素などの乾燥ガスが供給されるように構成さ
れている。
【0022】また、真空ライン20における接続管11
とパージガスライン21との間と、排気ライン16にお
ける供給ホッパ10とラインフィルタ12との間には、
真空ライン20から分岐する分岐真空ライン22が接続
されている。
【0023】また、このシステムでは、原料供給ライン
14における原料貯蔵タンク9と供給ホッパ10との間
には、スライドゲート23が設けられている。また、排
気ライン16における分岐真空ライン22の接続部分と
ラインフィルタ12との間には、第1開閉バルブ24が
設けられている。また、真空ライン20における分岐真
空ライン22と接続管11との間には、第2開閉バルブ
25が設けられている。また、パージガスライン21に
おけるパージガス流入口部19と真空ライン20との接
続部分との間には、第3開閉バルブ26が設けられてい
る。また、分岐真空ライン22における真空ライン20
との接続部分と排気ライン16との接続部分との間に
は、第4開閉バルブ27が設けられている。
【0024】また、これらスライドゲート23、第1開
閉バルブ24、第2開閉バルブ25、第3開閉バルブ2
6および第4開閉バルブ27の開閉動作、さらには、吸
引式ブロワ13および真空ポンプ17の作動は、このシ
ステムを制御するコントロールユニット28のCPU2
9によって制御されている。また、このコントロールユ
ニット28は、数値を一時的に記憶するRAM30や各
種の制御プログラムを記憶するROM31を備えてお
り、後述する減圧開放手段を構成する導入制御手段とし
ての導入制御プログラムが、このROM31内に記憶さ
れている。
【0025】なお、スライドゲート23、第1開閉バル
ブ24および第3開閉バルブ26は、より具体的には、
圧空により開閉されるが、図1では、その具体的な構成
は省略されている。
【0026】そして、原料貯蔵タンク9から供給ホッパ
10に樹脂を気力輸送するには、たとえば、まず、スラ
イドゲート23および第1開閉バルブ24を開状態とし
て、吸引式ブロワ13を作動させる。そうすると、吸引
式ブロワ13が排気ライン16、供給ホッパ10および
原料供給ライン14を介して原料貯蔵タンク9内を吸引
するので、原料貯蔵タンク9に貯蔵されている樹脂が、
原料供給ライン14を介して供給ホッパ10に気力輸送
される。なお、気力輸送後の空気は、排気ライン16か
ら、ラインフィルタ12にてごみなどが除去された後
に、吸引式ブロワ13に送られ、吸引式ブロワ13から
大気に排気される。
【0027】そして、気力輸送によって供給ホッパ10
に一時的に貯蔵される樹脂は、その樹脂の自重によっ
て、その供給ホッパ10の下部に形成される供給筒口部
15から、受入口7を介して溶融成形機1のシリンダ4
内に順次投入される。
【0028】また、気力輸送が終了すると、スライドゲ
ート23および第1開閉バルブ24が閉状態とされる。
【0029】なお、このシステムにおいては、供給ホッ
パ10からシリンダ4内に樹脂が連続的に投入されてお
り、原料貯蔵タンク9からの樹脂の気力輸送は、図示し
ないレベルセンサによって、供給ホッパ10内の樹脂が
所定量よりも少なくなったことを検知する毎に実施され
る。また、供給ホッパ10の下部に別途スライドゲート
を設けて、シリンダ4内に樹脂をバッチ供給するように
してもよい。
【0030】一方、溶融成形機1のシリンダ4内は、導
入制御プログラムの制御によって、成形時においては、
常時、第2開閉バルブ25および/または第4開閉バル
ブ27が開状態にあるとともに真空ポンプ17が作動し
ており、シリンダ4内は、真空ポンプ17によって常に
減圧されるとともに、その減圧状態において、供給ホッ
パ10から供給される樹脂は、シリンダ4内に向けて突
出する供給筒口部15から供給され、シリンダ4内に充
填される。なお、第2開閉バルブ25および第4開閉バ
ルブ27は、供給ホッパ10の容量や樹脂の必要乾燥
度、あるいは、成形条件などによって、適宜、いずれか
一方または両方が開状態とされる。たとえば、通常は、
第2開閉バルブ25が開状態にあり、供給ホッパ10内
に一時貯蔵される樹脂の乾燥が必要な場合には、第4開
閉バルブ27が併用される。また、成形時においては、
第3開閉バルブ26は、常時は閉状態にある。
【0031】そして、投入される樹脂が、シリンダ4内
をスクリュー5によって次第に溶融されながら吐出部8
に向けて移動している途中において、導入制御プログラ
ムの制御によって、第3開閉バルブ26が一時的に開閉
動作される。
【0032】そうすると、パージガス流入口部19から
乾燥ガスが供給され、その乾燥ガスは、第2開閉バルブ
25が開状態にある場合には、真空ライン20を介して
接続管11からシリンダ4内に導入され、また、第4開
閉バルブ27が開状態にある場合には、真空ライン20
および分岐真空ライン22を介して供給ホッパ10に導
入され、さらに供給ホッパ10から供給筒口部15を介
してシリンダ4内に導入される。
【0033】シリンダ4内においては、導入されてきた
乾燥ガスによって、それまでの減圧状態が開放され、溶
融される樹脂やシリンダ4内の空気が強制的に撹拌され
るので、その攪拌によって、シリンダ4内に滞留してい
る樹脂から生じる不良ガス(すなわち、シリンダ4内に
おいて加熱溶融されることにより、それまで樹脂に含ま
れていた水分や揮発成分などが揮散することにより生ず
る水蒸気や有機成分あるい無機成分の揮発ガス)が供給
管11に抜ける抜け道が形成され、これによって、シリ
ンダ4内の全体において発生する不良ガスが、乾燥ガス
によって追い出されながら(つまり、乾燥ガスによって
置換されながら)、第2開閉バルブ25が開状態にある
場合には、接続管11と供給筒口部15との間を通過し
て、真空ライン20を介して真空ポンプ17によって、
また、第4開閉バルブ27が開状態にある場合には、供
給筒口部15および供給ホッパ10を通過して、分岐真
空ライン22および真空ライン20を介して真空ポンプ
17によって、良好に除去される。
【0034】そのため、たとえば、シリンダ4内が原料
で満たされることがないように、供給ホッパ10に切り
出しフィーダなどを設けて樹脂を定量供給するような飢
餓供給の制御をせずとも、第3開閉バルブ26の開閉を
制御するのみの簡易な構成により、良好に不良ガスを除
去することができる。その結果、飢餓供給のために必要
な切り出しフィーダなどを不要として、低コストで良好
な不良ガスの除去を達成することができ、間欠的なパー
ジガスの導入により、簡易な構成で、良好に不良ガスを
除去することができる。
【0035】なお、導入制御プログラムによる制御は、
成形条件などによって適宜決定されるが、たとえば、通
常、樹脂のシリンダ4内への投入開始前から、第2開閉
バルブ25および/または第4開閉バルブ27を開状態
として、シリンダ4内を減圧しておき、樹脂がシリンダ
4内に投入された後、樹脂が溶融を開始した後の任意の
時点(樹脂の種類、シリンダの容量、あるいは、シリン
ダのヒータの加熱温度などにより適宜決定されるが、制
御上は時間により管理される。)において、第3開閉バ
ルブ26を数秒から数十秒の間、開状態とする。
【0036】より具体的には、溶融成形機1が押出成形
機である場合には、樹脂が連続して投入および成形され
るので、その成形時において、第2開閉バルブ25およ
び/または第4開閉バルブ27を常時開状態とするとと
もに、第3開閉バルブ26を、任意の間隔で間欠的に開
閉動作させる。なお、開閉動作させる間隔は、成形条件
により適宜決定される。
【0037】また、溶融成形機1が射出成形機である場
合には、樹脂が1ショット毎に投入および成形されるの
で、その成形時において、第2開閉バルブ25および/
または第4開閉バルブ27を常時開状態とするととも
に、第3開閉バルブ26を、1ショットにつき、少なく
とも1回は開閉動作させる。なお、第3開閉バルブ26
の開閉動作の回数は、1ショットのサイクル時間などの
成形条件により適宜決定されるが、成形性を阻害しない
範囲において回数が多い方が好ましい。
【0038】なお、上記の説明において、第3開閉バル
ブ26を開状態とする場合に、たとえば、真空ポンプ1
7を停止してもよい。
【0039】また、この供給ホッパ10では、接続管1
1が供給筒口部15の外周を所定の間隔を隔てて覆うよ
うな、二重筒構造として形成されているので、第2開閉
バルブ25が開状態である場合には、1つの供給管11
において、樹脂が供給される原料供給通路、つまり供給
筒口部15と、不良ガスが除去される不良ガス除去通
路、つまり、接続管11と供給筒口部15との間とを、
相互に反対方向の流れによって構成しても、これらを確
実に分離して、樹脂を供給筒口部15から安定して供給
しながら、かつ、不良ガスを接続管11と供給筒口部1
5との間から確実に除去することができる。
【0040】さらに、真空ライン20は、供給筒口部1
5の先端部よりも供給ホッパ10側の上部と対向する供
給管11に接続されているため、供給筒口部15から投
入される樹脂によって、供給管11における真空ライン
20との接続部分が閉塞されることが確実に防止されて
おり、真空ポンプ17の確実な減圧を確保している。
【0041】なお、以上の説明においては、導入制御プ
ログラムによる第3開閉バルブ26の間欠的な開閉動作
により、パージガス流入口部19から乾燥ガスをパージ
ガスとして間欠的にシリンダ4内に導入するようにした
が、樹脂の種類や除去すべきガス成分によっては、たと
えば、パージガス流入口部19を大気開放口として形成
して、通常の空気(外気)をパージガスとして間欠的に
シリンダ4内に導入するようにしてもよい。すなわち、
この場合には、導入制御プログラムによる第3開閉バル
ブ26の間欠的な開閉動作により、真空ポンプ17によ
り減圧されるシリンダ4内の減圧状態が、間欠的に大気
開放されるのみであるが、シリンダ4内においては、や
はり、それまでの減圧状態が開放され、溶融される樹脂
やシリンダ4内の空気が強制的に撹拌されるので、その
撹拌によって樹脂から生じる不良ガスが真空ポンプ17
に抜ける抜け道が形成され、これによって、シリンダ4
内の全体において発生する不良ガスを真空ポンプ17に
よって良好に除去することができる。そのため、間欠的
な大気開放により、簡易な構成で、良好に不良ガスを除
去することができる。
【0042】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に記載の発
明によれば、簡易な構成により、間欠的に大気開放し
て、良好に不良ガスを除去することができ、飢餓供給の
ために必要な計量供給機などを不要として、低コストで
良好な不良ガスの除去を達成することができる。
【0043】請求項2に記載の発明によれば、簡易な構
成により、間欠的にパージガスを導入して、良好に不良
ガスを除去することができ、飢餓供給のために必要な計
量供給機などを不要として、低コストで良好な不良ガス
の除去を達成することができる。
【0044】請求項3に記載の発明によれば、1つのジ
ョイント部において、原料が供給される原料供給通路
と、不良ガスが除去される不良ガス除去通路とを、相互
に反対方向の流れによって構成しても、これらを確実に
分離して、原料を供給筒口部から安定して供給しなが
ら、かつ、不良ガスを確実に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の溶融成形機のガス除去装置が装備され
る溶融成形機の一実施形態を示す概略構成図である。
【符号の説明】 1 溶融成形機 4 シリンダ 10 供給ホッパ 11 接続管 15 供給筒口部 17 真空ポンプ 19 パージガス流入口部 28 コントローラユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融成形機のシリンダ内を減圧するため
    の減圧手段と、 前記減圧手段により減圧される前記シリンダ内の減圧状
    態を、間欠的に開放するための減圧開放手段を備えてい
    ることを特徴とする、ガス除去装置。
  2. 【請求項2】 溶融成形機のシリンダ内を減圧するため
    の減圧手段と、 前記シリンダ内にパージガスを供給するためのパージガ
    ス供給手段と、 前記減圧手段により減圧される前記シリンダ内に、前記
    パージガス供給手段から供給されるパージガスを、間欠
    的に導入するための導入制御手段とを備えていることを
    特徴とする、ガス除去装置。
  3. 【請求項3】 前記シリンダに原料を供給するための供
    給部と、前記供給部と前記シリンダとを接続するための
    ジョイント部とを備え、 前記供給部は、前記シリンダに向けて突出する筒状の供
    給筒口部を備える一方、前記ジョイント部は、前記供給
    筒口部の外周を所定の間隔を隔てて覆う筒状に形成され
    ており、 前記減圧手段が、前記ジョイント部に接続されているこ
    とを特徴とする、請求項1または2に記載の溶融成形機
    のガス除去装置。
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