JP2003103086A - 洗濯乾燥機 - Google Patents

洗濯乾燥機

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JP2003103086A
JP2003103086A JP2001303764A JP2001303764A JP2003103086A JP 2003103086 A JP2003103086 A JP 2003103086A JP 2001303764 A JP2001303764 A JP 2001303764A JP 2001303764 A JP2001303764 A JP 2001303764A JP 2003103086 A JP2003103086 A JP 2003103086A
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drum
drying
water
water tank
washing
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JP2001303764A
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Tatsuo Ioku
辰夫 井奥
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥運転の終始にわたり温風をドラム内に良
好に供給でき、効率良く洗濯物の乾燥ができて乾燥性能
の向上を図る。 【解決手段】 水槽26およびドラム29に連通する循
環路41を介して該ドラム29内に温風を供給するもの
にあって、循環路41からの温風をドラム29後方の送
風口33から供給し、前方の開口30から水槽26側に
排出して前記循環路41に戻す構成とするとともに、テ
ーパ状をなす前記ドラム29の開口30端側に脱水穴3
1を設けた構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドラム内に収容さ
れた洗濯物を、洗いから乾燥までの各行程を順次行なう
ものにおいて、乾燥行程では温風を循環させてドラム内
に供給し洗濯物を乾燥するようにした洗濯乾燥機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の洗濯乾燥機として
は、例えば図12に示す構成が知られている。その概略
構成につき述べると、外郭を形成する矩形の筐体1内に
は、水平な横軸周りのドラム2を備え、該ドラム2内に
収容された洗濯物を洗い,脱水および乾燥を可能として
いる。このドラム2は、その後面部2aおよび胴部2b
などの周壁には多数の透孔3を形成している。そして、
このドラム2を内設する無孔円筒状の水槽4も、筐体1
内に水平な横軸状態に弾性支持された構成としている。
この水槽4の外方には、該水槽4の前後端部に夫々連通
接続された循環路5を形成している。
【0003】この循環路5は、具体的には一端の吸気側
が水槽4の後面部の下方部位に連通し、他端である吐出
側が水槽4の前面開口6の前方上部に臨んで連通接続さ
れた構成している。そして、この循環路5には循環する
空気の流れに沿って熱交換器7、送風装置8、およびヒ
ータ装置9が順に設けられ、該循環路5の循環空気を加
熱温風化する構成としている。因に、図中に示す実線矢
印Aは、これら水槽4、ドラム2および循環路5を流れ
る循環空気たる温風の流れる方向を示す。
【0004】また、前記熱交換器7は、全体に中空筒状
をなし内方上部に図示しない給水弁に接続された注水管
10を設け、下方からの循環空気に対向して水を注ぐこ
とにより、この空気を冷却する所謂水冷手段を構成して
いる。しかして、循環空気中に含まれる水分は冷却凝縮
された後に流下して下方から排出され、一方、熱交換器
7により除湿された空気は、前記送風装置8およびヒー
タ装置9を順に介して温風化され、水槽4の全面開口6
を経てドラム2の前面開口12からドラム2内部に供給
される。
【0005】ところで、この種洗濯乾燥機は、室内に設
置するためにも常にコンパクト化のニーズのもとに製作
され、例えば水槽4とドラム2との隙間Gの大きさにも
苦慮される。即ち、この隙間Gが大きくなると、当然水
槽4が径大化して筐体1も大型化となるばかりか、洗濯
水(すすぎ水も含む)も多量に必要となるなど、製造コ
ストおよび経費的にも不利であることから、極力小さな
隙間G(例えば、10数mm)に設定している。その上
で、ドラム2や水槽4自体も小型にする必要があるが、
洗濯物の洗濯容量として或は乾燥容量として許容される
範囲においてコンパクト化が図られている。
【0006】斯くして、上記構成にあって、洗い行程等
を順に終え乾燥行程に移行すると、モータ113により
ドラム2を所定の回転速度にて低速回転させるととも
に、熱交換器7内では注水管10から注水しつつ、また
送風装置8とヒータ装置9とを作動させ温風を生成す
る。この温風は、矢印Aで示すように循環路5から、水
槽4の開口6前方に送り込まれ、回転中のドラム2内に
供給される。
【0007】そして、温風はドラム2内の洗濯物に吹き
当てるようにして該洗濯物から水分を奪って乾燥しつ
つ、ドラム2および水槽4の後部から排出され、循環路
5に流入して熱交換器7内に至り下部から上部へと流れ
る。このように水槽4から排出された温風は、乾燥に寄
与した後では多量の水分を含んでいるため、該熱交換器
7内を上昇する流れの中で、上部の注水管10から注が
れた水と接触することで、斯かる温風中の水分は冷却さ
れ凝縮して滴下することにより除湿される。しかして、
その冷却除湿された後の空気は、下流側の送風装置8を
経てヒータ装置9に至り、改めて加熱温風化され、再び
水槽4およびドラム2内に供給され、これが繰り返し行
なわれ所謂温風が循環供給され、以ってドラム2内の洗
濯物から湿気を奪う乾燥運転が行なわれる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の洗濯乾燥機
によれば、乾燥に寄与した後の水分を多く含んだ空気
(温風)は、熱交換器7にて水冷除湿した後、再び温風
化して循環供給する構成なので、乾燥後の空気(温風)
を排気風として機外に放出せず、以って、湿った不快な
排気作用はないので室内設置でも快適に使用できる。し
かるに、当該洗濯乾燥機は前記したように室内設置等も
考慮してコンパクト構成とされているため、特に乾燥行
程が進むに伴いドラム2内への有効な温風供給が低下
し、乾燥性能が低下する現象が生ずる。
【0009】即ち、正常な乾燥作用が得られる状態で
は、図示する実線矢印Aのようにドラム2内を温風が通
過し、洗濯物と効率良く接触し乾燥に有効に寄与する。
ところが、図示するように洗濯物が乾燥し膨張してくる
と(この状態を模式的に示す洗濯物を符号Qで示す)、
これがドラム2内に広がり前面開口12を塞ぐようにな
る。すると、温風はドラム2の前面開口12から入り難
くなり、図中破線矢印Bで示すようにドラム2と水槽4
との間の隙間Gに進入する傾向が多くなり、このため洗
濯物Qの乾燥に殆ど寄与することなく直ちに水槽4の後
方から循環路5に回収されることになる。このような現
象は、洗濯物量が多くなればなるほど顕著に現われて乾
燥性能が低下し、コンパクト設計する上でも大きな課題
となっていた。
【0010】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、乾燥運転の終始にわたり温
風をドラム内に供給でき、洗濯物に対し乾燥作用に有効
に寄与できて、乾燥性能の向上が期待できる洗濯乾燥機
を提供するにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の洗濯乾燥機は、外郭を形成する筐体と、こ
の筐体の内部に横軸方向に配設された前面の開口する円
筒状の水槽と、この水槽の内部に横軸周りに配設され前
面開口から投入された洗濯物の洗い,脱水および乾燥を
行なう円筒状のドラムと、前記水槽の外方に形成され前
記ドラムと水槽とに夫々連通してなる循環路と、この循
環路に設けられ空気を循環するとともに加熱温風化する
送風装置とヒータ装置と、これら送風装置およびヒータ
装置の上流側に配設され該循環路を流れる循環空気中か
ら除湿する熱交換器とを備えたものにおいて、前記ドラ
ムは、後面部の略中央部位に送風口を設け、胴部は前面
開口に向けて拡開するテーパ形状をなすとともに、その
開口端側に脱水穴を設けてなり、前記循環路からの温風
をドラム後面部の送風口から内部に供給するとともに、
乾燥に寄与しドラム前方から水槽側に排出された温風を
循環路に戻す構成としたことを特徴とする(請求項1の
発明)。
【0012】斯かる構成によれば、温風はドラム後方の
略中央から供給され、しかも脱水穴は反対側の前方の開
口端側に設けられている。従って、温風はドラム内を洗
濯物と有効に接触しつつ通過し、その大半が前面開口か
ら排出され、また一部脱水穴から排出されたとしても少
量で且つ該脱水穴に至るまでに洗濯物との接触も多くな
された後のことである。これにより、ドラム内に供給さ
れた温風は、いずれも十分に乾燥に寄与した後に循環路
に回収されることになり、乾燥行程の終始にわたり有効
な乾燥作用を得て乾燥性能の向上が期待できるととも
に、コンパクト設計もより効果的に実行できる。一方、
脱水行程ではドラム胴部のテーパ状の先端側に上記脱水
穴が形成してあるので、該ドラムの回転により洗濯物か
ら抽出された水は、該脱水穴から円滑に放出され脱水運
転は良好に行なわれるなど、実用に供し得る洗濯乾燥機
を提供できる。
【0013】そして、請求項1記載のものにおいて、ド
ラム胴部の後面部側に排水穴を設けるとともに、この排
水穴を通水可能に覆うカバー部材を設けたことを特徴と
する(請求項2の発明)。
【0014】斯かる構成によれば、乾燥時における温風
は、カバー部材により覆われた排水穴から直ちに排出さ
れることが抑制され、それだけ温風全体を洗濯物の乾燥
に寄与させることができて乾燥性能の向上が期待でき
る。一方、排水穴に対して通水可能にカバー部材で覆っ
た構成なので、洗濯水等は排水穴から排出できて本来の
排水機能を果たすことができる。
【0015】また、請求項2記載のものにおいて、カバ
ー部材は、熱膨張性材料で環状に形成するとともに、そ
の外周面側に排水穴に通じる通水路を形成したことを特
徴とする(請求項3の発明)。
【0016】斯かる構成によれば、上記請求項2の発明
と同様の効果に加えて、カバー部材は乾燥時における温
風等を受けて加温され径方向に熱膨張し、外周面側の通
水路は閉鎖方向に変形することにより、温風が排水穴か
ら出難くなり無駄に排出することを一層確実に阻止でき
て乾燥性能を向上できる。
【0017】そして、請求項2記載のものにおいて、カ
バー部材は、環状をなす外周面側に排水穴に通じる通水
路を形成するとともに、この通水路を形成する面側の一
部を熱膨張性材料で環状に形成したことを特徴とする
(請求項4の発明)。
【0018】斯かる構成によれば、カバー部材の通水路
に面する一部が径方向に熱膨張することで、該通水路を
閉鎖する方向に変形して、乾燥時の温風が無駄に排出さ
れることがないなど、上記請求項3の発明と略同様の効
果が期待できる。
【0019】また、請求項1記載のものにおいて、ドラ
ムは、前方に向って上向きに傾斜する横軸周りに設けた
ことを特徴とする(請求項5の発明)。
【0020】斯かる構成によれば、ドラムの後方が下降
した形態になるので、乾燥時における洗濯物が後方側に
位置する傾向を受けて、ドラムの前面開口を洗濯物が塞
ぐ現象が低減され、従って温風出口たる前面開口から乾
燥寄与後の温風が円滑に排出され、以って温風の流れが
良くなり乾燥作用が効率良く実行できる。
【0021】また、請求項1記載のものにおいて、ドラ
ム胴部の後面部側にあって、その円周方向の約1/3〜
1/6の区域に排水穴を設けるとともに、排水時に前記
排水穴が下方に位置するようにドラムの位置決めを制御
する位置センサを設けたことを特徴とする(請求項6の
発明)。
【0022】斯かる構成によれば、排水穴を少数にして
特定の所定位置にのみ形成したので、乾燥時の温風が該
排水穴から漏れたとしても最小限に留めることができ、
温風を無駄なく乾燥作用に有効に利用できる。一方、排
水時には位置センサによりドラムの停止位置を所定位置
に制御でき、以って特定位置の排水穴を適正な下方位置
に設定でき、本来の排水作用を確実に実行できる。
【0023】そして、請求項1記載のものにおいて、ド
ラム内には、円筒状の内槽が装着され、少なくともドラ
ムの胴部とにより2重壁構成をなすとともに、この内槽
には多数の透孔を有することを特徴とする(請求項7の
発明)。
【0024】斯かる構成によれば、ドラムには胴部の先
端側にのみ脱水穴が設けて、ドラムを極力無孔状に構成
することで乾燥時の温風を効率良く利用できる上に、脱
水運転時に洗濯物から抽出された水が、内槽の多数の透
孔からドラムとの2重壁間に排出され、洗濯物に再付着
するおそれがなく円滑に水槽側に排出でき、以って脱水
性能が低下するのを防止できる。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明の第1実施例につき、図1を参照して説明する。図1
は、洗濯乾燥機全体の概略構成を示す縦断側面図で、外
殻を形成する筐体21を構成する前面部21aの略中央
部には、洗濯物出入口22が形成されていて、この出入
口22を開閉可能とする扉23を設けるとともに、上部
には洗濯乾燥機の運転コース等を設定する操作部24を
設け、下部内方には制御装置25が設けられ、この制御
装置25はマイクロコンピュータ等により予め記憶され
たプログラムに基づき洗いや乾燥運転等を自動制御す
る。
【0026】そして、筐体21の内部には水槽26を配
設している。この水槽26は水平な横軸方向に対して有
底円筒状をなし、図示しない弾性支持装置を介して弾性
支持されている。この水槽26の前面部26aの開口2
7は、前記洗濯物出入口22と対向し、その間を柔軟性
を有するベロー28にて水密状態に連結している。この
水槽26の内部には、回転可能な円筒状のドラム29を
水槽26と同軸状に配設している。つまり、ドラム29
は、水平な横軸周りに支承されて前面部29aに開口3
0を有し、洗い,脱水および乾燥に共用の回転槽として
機能するものである。具体的には、その胴部29bは、
前方に向って拡開するテーパ状をなし、その先端部に例
えば1列に脱水穴31を形成し、その反対側である後面
部29c側には例えば1列の排水穴32を形成してい
る。
【0027】このような胴部29bの前面には、上記し
た前面部29aが配設される一方、後方には上記後面部
29cが取着され、以ってドラム29が構成される。
尚、後面部29cの略中央部位には、複数の透孔からな
る送風口33が形成され、その背面側の中央部に後述す
るモータ34に直結された回転軸35が所謂横軸状態に
連結されている。
【0028】また、前記水槽26の後面部26cの外面
中央部には、ドラム29を回転駆動する駆動装置として
の前記モータ34を配設している。このモータ34は、
例えば、アウターロータ形であり、内側の軸受装置36
に配設されたステータ34aと、その外側に配設され前
記回転軸35に直結されたロータ34bとから構成さ
れ、その軸受装置36を水槽26の後面部26cにパッ
キン37を介して水密に取付固定されている。尚、水槽
26の胴部26bの下面には機外に連通した排水路38
が形成され、この排水路38には排水弁39がモータや
電磁石等の電動駆動部40を介して開閉制御され、ドラ
ム29および水槽26内の洗濯水等を排出可能としてい
る。
【0029】一方、水槽26の外部後方から上方にわた
りドラム29に至って連通状態の循環路41を設けてい
る。この循環路41は、具体的には一端を水槽26の後
方下部において、少なくともドラム29と水槽26の各
胴部29b,26b間の隙間Gと連通して接続された構
成にあって、その途中部位には下位から順に除湿用の熱
交換器42、温風生成用の送風装置43およびヒータ装
置44を配設していて、その先端である他端は、水槽2
6の後面部26cに沿って形成され且つ水槽26とは隔
離したダクト部45が形成され、前記したパッキン37
およびドラム29側のシールを兼ねたリング部材46を
介して、ドラム29の後面部29cに密着状態に接続さ
れている。
【0030】尚、本実施例では上記後面部29cに、例
えば補強板29dが重合状態に固定されていて、洗濯物
等の負荷に耐えるとともに、前記回転軸35からの回転
力の伝達を受けるに十分な強度を確保し、また中央部位
には前記した送風口33と一致する透孔等を有してい
る。従って、厳密には該補強板29dにダクト部45が
接続されることで、ドラム29内と連通した構成の循環
路41が形成される。また、循環路41のうち特にヒー
タ装置44以降の下流側におけるダクト部45部分は、
耐熱性部材であるタルク入りポリプロピレンやガラスフ
ァイバ入りポリプロピレン樹脂とか、或はアルミニウム
等の金属製としている。
【0031】一方、前記した熱交換器42は、本実施例
では冷却用に水冷手段を用いており、熱交換器42の上
部に図示しない給水弁に接続された注水管47が設けら
れ、この注水管47からの注水により熱交換器42内を
流れる空気(温風)が冷却され、該空気中に含まれてい
る水分が凝縮されて滴下し除湿される。従って、下流側
に位置する送風装置43やヒータ装置44には、この除
湿後の乾いた空気が取り込まれ、効率良く温風化され
る。尚、図中に示す矢印Cは、循環空気たる温風の流れ
方向を示している。
【0032】次に、上記構成の洗濯乾燥機の作用につき
述べる。まず、使用者による操作部24の設定操作に基
づき、例えば一般的な「標準コース」が選択設定され運
転がスタートすると、制御装置25に基づきドラム29
が回転駆動されて、内部に収容された洗濯物に対し、洗
い,すすぎ,脱水および乾燥の各行程が順に行なわれ
る。
【0033】以下、概述すると、まず洗い行程では、水
槽26およびドラム29内に洗濯水が供給されるととも
に、同時に図示しない洗剤も供給される。そして、図示
しない水位センサにて所定量の給水が行なわれたことを
検知すると、給水が停止されるとともにモータ34が駆
動されドラム29を低速回転させる。これに伴い、該ド
ラム29内の洗濯物は回転運動や落下運動を繰り返し行
なわれ、その衝撃力を利用して洗う所謂たたき洗いが所
定時間行なわれる。次のすすぎ行程では、上述同様にし
てすすぎ用の水が水槽26およびドラム29内に供給さ
れ、その給水後に、ドラム29がモータ34により低速
回転されることにより、該ドラム29内の洗濯物を上記
洗い行程と同様のたたき洗いにてすすぐ。このすすぎ行
程は、例えば2回繰り返し行なわれる。
【0034】しかるに、上記各すすぎや洗い行程が終了
すると、排水弁39が開放動作して洗濯水(すすぎ水含
む)は排水路38を経て機外に排出される。この場合、
ドラム29内の洗濯水は、排水穴32および脱水穴31
からも水槽26内に排出される。次いで脱水行程に移行
すると、ドラム29はモータ34により高速回転される
ことにより、洗濯物に含まれた水分を遠心力にて抽出さ
れ、その大半はテーパ状の胴部29bに沿って前方に移
動し脱水穴31から遠心放出され、開放状態の排水弁3
9から排水路38を経て機外に排水される。
【0035】そして、最終の乾燥行程では、ドラム29
がモータ34により低速回転されるとともに、送風装置
43およびヒータ装置44が通電駆動されて循環路41
内の空気が温風化され、また熱交換器42内では注水管
47からの注水が開始される。その他、排水弁39も開
放状態に保持される。従って、生成された温風は、図中
の矢印Cで示すようにダクト部45を経てドラム29の
後方に導かれ、後面部29cの略中央部位の送風口33
から該ドラム29内に供給される。このドラム29内に
後方から供給された温風は、模式的に図示する洗濯物P
に吹き当てるようにして撹拌される洗濯物Pと効果的に
接触しこれを乾燥する。
【0036】この乾燥作用に寄与し水分を吸収した温風
は、矢印C方向に流れ大半が前方の開口30から排出さ
れ、一部が脱水穴31から排出され、更に極一部が破線
矢印Dで示す方向に後面部29c側の隅部の排水穴32
から排出されることが予測される。しかしながら、大半
の温風は開口30および脱水穴31の前方から排出され
るに至り、ドラム29内の洗濯物Pとは十分に接触し有
効な乾燥作用を得ている。そして、このドラム29の前
方から排出された温風は、水槽26の開口27を介し
て、該水槽26とドラム29間の隙間Gに取り込まれ、
これと連通する水槽26後部の循環路41に流入して回
収される。この回収され多くの水分を含む温風は、熱交
換器42内を上昇する中で前記注水管47からの注水に
て冷却され、その水分が凝縮されて滴下し排水路38か
ら排出される一方、除湿後の乾いた空気(温風)は送風
装置43およびヒータ装置44にて再び温風化され、上
記同様に改めてドラム29内にその後方から供給され、
この繰り返しにて温風が循環供給され乾燥作用が進行す
る。
【0037】上記実施例によれば、次の効果を有する。
乾燥運転時における温風の供給形態として、水槽26の
外方に形成され該水槽26とドラム29とを連通してな
る循環路41にあって、水槽26の後部に接続された循
環路41内を流れる(矢印C方向)上流側に熱交換器4
2を設け、その下流側に送風装置43およびヒータ装置
44を配設し、更にダクト部45を経てドラム29の後
方の略中央部位に密封状態に連通接続する構成とした。
従って、ヒータ装置44等により生成されドラム29内
に供給された温風は、ドラム29内の洗濯物Pの乾燥に
寄与した後、水槽26を経て循環路41内に回収され、
その上流側の熱交換器42にて水冷除湿された後、再び
ヒータ装置44等により効率良く温風化される。
【0038】この結果、乾燥時における温風は、ドラム
29後方の略中央の送風口33から供給され、ドラム2
9内を通過する過程で洗濯物と有効に接触し、矢印Cで
示すようにその大半が前面開口30および一部は前方に
位置する脱水穴31から排出される。従って、このドラ
ム29の前方から排出される間に洗濯物Pとの接触も十
分になされ、有効な乾燥作用が発揮され、しかも乾燥が
進行し洗濯物Pが膨張しても、ドラム29内の温風の流
れはやはり矢印C方向に最も流れ易く、乾燥行程の終始
にわたり大きな変化はなく、有効な乾燥作用のもとに乾
燥性能の向上が期待できる。
【0039】加えて、循環路41からの温風は、該循環
路41とドラム29の後面部29c(この場合厳密には
補強板29d)と密封状態に接続されているので、他の
部位に流れることなくドラム29内に有効に供給され、
この点からも乾燥性能の向上に有利である。また、ドラ
ム29のテーパ状の胴部29bの先端側に脱水穴31が
形成してあるので、脱水や排水時には該脱水穴31から
効果的に排水でき、一方、反対の後面部29c側に設け
られた排水穴32は、洗濯水の排水時にはドラム29は
停止状態にあるので排水用に有効に機能するとともに、
上記乾燥時には隅部の死角位置にあって温風の排出(破
線矢印Dで示す)を小さく抑えることができて乾燥性能
を阻害するに至らない。斯くして、洗いから最終の乾燥
行程まで円滑に実行でき、特には乾燥行程ではドラム2
9内に円滑で有効な温風供給ができて乾燥性能の向上が
期待でき、それだけドラム29や水槽26等のコンパク
ト設計も、より効果的に実行できる。
【0040】尚、本実施例では熱交換器42内に水冷手
段たる注水管47を設けて除湿効果を高めているが、こ
れに代わって空冷手段を用いても良いなど、循環路41
の具体的構成は種々展開可能である。
【0041】上記実施例に対し、図2〜図11は本発明
の第2〜第7実施例を示すもので、上記第1実施例と同
一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる
部分についてのみ説明する。
【0042】(第2の実施の形態)上記のうち、図2お
よび図3は、本発明の第2実施例を示したもので、図2
はドラム29の縦断側面図で、図3は図2中に示すR部
の拡大図である。この実施例では、上記第1実施例と共
通の構成のドラム29に対して、図2に示すように排水
穴32の上方を覆う環状のカバー部材48を取着した構
成で異なるものである。
【0043】このカバー部材48は、図3に拡大して示
すように後方の基端部48aをドラム29の胴部29b
に取付固定すべく、複数(1個のみ図示)のボス部49
を形成しネジ50にて締め付け固定している。一方、そ
の自由端部48bは通水可能な通水路として、胴部29
bとの間に隙間51を全周に形成している。
【0044】このように構成することにより、例えばの
洗濯水の排水時には、ドラム29は停止状態にあるので
洗濯水は図示矢印Eで示すように隙間51を介して排水
口32に流れ、図示しない水槽を経て機外に排出され、
排水作用は有効に行なわれる。一方、乾燥行程ではドラ
ム29の後方の略中央部位からの温風の供給に対し(矢
印C方向)、排水穴32が隅部の死角位置にあるのに加
えて、その対面上をカバー部材48にて覆われ、しかも
前方に位置する自由端部48b側で通水路としての隙間
51が開口する構成なので、温風は流入し難く直ちに排
水穴32から抜けるようなことはなく、或は少なくとも
極一部に抑制される。
【0045】従って、図2中に示す破線矢印D方向への
温風の流れは、カバー部材48により一層抑えられ洗濯
物の乾燥に寄与しないで無駄に排出されることが防止で
き、それだけドラム29内では乾燥作用に有効に利用さ
れる。尚、本実施例では、通水可能に排水穴32を覆う
カバー部材48により、胴部29bとの間に隙間51を
形成し、これを通水路としたが、これに限らず例えばカ
バー部材で隙間なく覆う構成にして、必要個所に複数の
透孔や溝を設けて通水路としても良い。
【0046】(第3の実施の形態)次いで、図4は本発
明の第3実施例を示す図3相当図である。このものは、
環状のカバー部材52を熱膨張性の高い材料で形成した
ものである。具体的には、図示するようにカバー部材5
2で排水穴32を覆うとともに、上記第2実施例と同様
にその基端部52a側のボス部53を利用してネジ50
にて取付固定している。一方、自由端部52b側の外周
面には、複数の円周リブ54を形成するとともに、この
リブ54の先端と胴部29bとの間に通水路としての隙
間(例えば2〜3mm)55を形成している。更に、カ
バー部材52の基端部52aと自由端部52bとの中間
部位を薄肉部52cとして形成したものである。
【0047】この構成により、上記第2実施例で述べた
と同様に、洗濯水の排水は矢印E方向に流れ有効に行な
われるとともに、乾燥時には温風を極力無駄に排出しな
いとする作用効果を有することはもとより、熱膨張性材
料で形成したので乾燥時における温風等にて加温され、
その自由端部52bが外方径方向に膨張する。その結
果、外周面側に隙間55を形成していた円周リブ54の
先端が胴部29bに近接し、更には密接するように変形
する。しかも、本実施例では中間部位を薄肉部52cと
しているので、容易に変形可能で隙間55を実質的に閉
鎖状態に保持できる。そして、運転停止や乾燥以外の行
程などにおいて、カバー部材52が冷やされることで洗
濯水等の本来の排水機能は確実に実行できる。
【0048】従って、乾燥時における温風が、排水穴3
2から無駄に排出されることは一層確実に阻止でき、ド
ラム29内の温風全体を洗濯物の乾燥に寄与することが
できて乾燥性能を一層向上できる。尚、本実施例では、
薄肉部52cや複数の円周リブ54を設けて、カバー部
材52の変形や隙間55の閉鎖機能を高めているが、こ
れらは必要に応じて設ければ良く、また形状等も種々変
更可能である。
【0049】(第4の実施の形態)また、図5は本発明
の第4実施例を示す図3相当図である。この実施例は、
環状のカバー部材56の自由端部56b側において、そ
の外周面側に通水路たる隙間57を形成するとともに、
該隙間57に面する側の一部を熱膨張性材料(形状記憶
材料でも可)で形成した帯状をなす環状のシール部材5
8を備えたものである。このシール部材58は、カバー
部材56の外周面に突設された固定リブ59に嵌合保持
されている。その他、カバー部材56は、その基端部5
6aのボス部60にネジ50止めにて固定され、排水穴
32を覆った構成は上記第2,第3実施例等と共通であ
る。
【0050】斯くして、乾燥時には温風等による温度上
昇を受けて、隙間57に面するシール部材58が径方向
に膨張して該隙間57を閉鎖方向に変形させる。従っ
て、本実施例においても、温風が排水穴32から無駄に
排出されることは一層確実に阻止できるなど、特には上
記第3実施例と略同様の効果が期待できる。尚、環状の
シール部材58は、取付手段や形状等は種々に変更可能
であり、要は通水路たる隙間57に面する側の少なくと
も一部を熱膨張性の材料で構成すれば良い。
【0051】(第5の実施の形態)そして、図6は本発
明の第5実施例を示す図1相当図である。この実施例
は、洗濯乾燥機の使い勝手を良くするために、ドラム2
9を前方に向って上向きに傾斜する横軸周りに設けた構
成にある。このドラム29は、筐体61内に水槽26が
傾斜状態に弾性支持されたことに基づき同じ傾斜状態に
配設されるもので、斯かる水槽26やドラム29に設け
られ或は取付固定される構成部分は、上記第1実施例と
共通である。但し、筐体61の前面部61aはやゝ斜め
上向きとなった洗濯物の出入口62が形成され、これに
やはり斜めに扉23が開閉可能に設けられている。
【0052】このように、ドラム29等を前方に向って
上向きとなる傾斜状態に配設したことにより、斜め上方
に開口する出入口62からの洗濯物の出し入れ作業が容
易となり、またドラム29の内底部まで見易くなり洗濯
物の取り出し忘れを防止できるなど、使い勝手が良好と
なるものである。そして、ドラム29に設けられた脱水
穴31および排水穴32は、上記第1実施例で述べたと
同様に本来の脱水や排水時において円滑に排水可能であ
るとともに、乾燥時には隅部に位置する排水穴32から
の温風の排出を抑制でき、乾燥性能の低下を阻止できる
ものである。加えて、特に本実施例では、ドラム29が
前方上向きの傾斜状態にあるので、乾燥時における洗濯
物も下降する後方側に移動配置される傾向を受けて、温
風の出口たるドラム29の前面開口30を塞ぐ現象は低
減する。この結果、矢印Cで示すように乾燥に寄与した
温風は、前面開口30から円滑に排出されるので温風の
流れが良好となり、洗濯物の乾燥作用に有効に利用でき
る。
【0053】(第6の実施の形態)次いで、図7〜図1
0は、本発明の第6実施例を示すもので、図7は図1相
当図で、図8は図7のY−Y線に沿って切断して示す断
面図、図9は要部の制御内容を示すフローチャートで、
また図10は本実施例の変形例を示す図7相当図であ
る。この実施例は、上記第1実施例に対し、ドラム70
を位置センサ63により所定位置に停止可能とし、ドラ
ム70はこの停止位置に関連して特定位置に制約されて
形成された排水穴64を有する構成のみで異なるもの
で、他は共通の構成にある。
【0054】まず、図7および図8に基づき説明する
と、前記した位置センサ63は、ドラム70の前面部7
0aに固定したマグネット65と、これに対向する水槽
26の前面部26aに設けたリードスイッチ66からな
り、洗い行程やすすぎ行程を終えたドラム70を停止さ
せる場合、その位置決めを行なうようにしたものである
(詳細は後述する)。また、ドラム70の胴部70bに
形成した前記排水穴64は、特に図8に示すように後面
部70c側の隅部に位置して、その円周方向の約1/3
〜1/6を符号αで示す特定の区域(角度にして△α=
120度〜60度)にのみ、やはり1列に複数の排水穴
64を形成したものである。従って、排水時には斯かる
排水穴64が下方に位置させることで、ドラム70内の
洗濯水を排出することができるもので、この位置決めを
上記位置センサ63にて可能としたものである。
【0055】以下、上記構成の制御内容について、図9
のフローチャートに基づき説明する。この図9は、制御
装置25に基づき運転スタートから乾燥行程に入るまで
の、所謂洗いからすすぎ行程までを示すフローチャート
である。しかして、操作部24により所望の洗濯コース
等を設定しスタートさせると、ステップS1では例えば
図示しない回転センサを利用した洗濯物量検知が行なわ
れ、洗濯物量が決定される(ステップS2)。すると、
図示しない給水弁が開放動作して水槽26への給水がス
タート(ステップS3)し、所定水位に達すると(ステ
ップS4)、モータ34が駆動されドラム29は低速回
転され、洗い運転が開始される(ステップS5)。
【0056】そして、所定時間洗い運転が行なわれると
(ステップS6)、モータ34は断電されドラム70の
慣性は小さく速やかに停止する(ステップS7)。以降
のステップS8〜ステップS10では、位置センサ63
によるドラム70の所定の位置決めが行なわれる。即
ち、ステップS8では、今、不特定な位置に停止状態に
あるドラム70を一方向に極低速回転(例えば5rp
m)にて駆動し、図7に示すリードスイッチ66がマグ
ネット65と対向する位置で動作し、その検知信号を制
御装置25が入力することに基づき(ステップS9)、
モータ34従ってドラム70を予め設定された所定位置
に停止させる(ステップS10)。この停止位置が、特
定区域に設けた排水穴64を、下方の位置設定となるよ
うに制御するものである。
【0057】このように、位置決めされた停止位置にて
排水弁39(電動駆動部40)が開放動作(ON)する
ことで排水が開始され(ステップS11)、水槽26内
の水位が所定水位まで減少すると(ステップS12)、
ドラム70は高速にて回転され所謂脱水運転が開始され
(ステップS13)、洗濯物に含まれる洗剤分や水分が
脱水穴31から遠心抽出され、これが所定時間行なわれ
て(ステップS14)後、ドラム70のお脱水回転は停
止される(ステップS15)。
【0058】斯くして、上記ステップS15までが脱水
運転を含む洗い行程として実行され、次のすすぎ行程に
移行する。しかるに、この1回目のすすぎ行程では、給
水スタートのステップS16〜ステップS28のドラム
70の停止までは、上記洗い行程のステップS3〜ステ
ップS15と実質的に同じ動作(洗剤の有無のみ異な
る)が繰り返されるもので、特にステップS21〜ステ
ップS23においては、上記と同様に位置センサ63を
利用したドラム70の位置決めが行なわれ、特定区域の
排水穴64からの排水が良好に行なわれる。
【0059】また、以降のステップでは2回目のすすぎ
行程が実行されるもので、その給水スタートのステップ
S29〜ステップS41のドラム70の停止まで、先の
1回目のすすぎ行程のステップS16〜ステップS28
と同様に行なわれ、ドラム70の所定位置での停止や、
下方に位置する排水穴64からの排水作用は確実に実行
制御される。そして、ステップS42以降、循環路41
からの温風の供給を受けて、上記第1実施例で述べた乾
燥行程に進行するものである。
【0060】このように、本実施例では特に排水穴64
を、少数にして特定の所定位置にのみ形成したので、乾
燥時の温風が該排水穴64から漏れたとしても最小限に
留めることができ、温風を無駄なく乾燥作用に有効に利
用できる。一方、洗いやすすぎ運転の排水時には、ドラ
ム70の位置決めを行なう位置センサ63を設け、特定
位置に設けた排水穴64を常に下方に位置させることが
でき、本来の排水作用も確実に実行できる。
【0061】(変形例)しかして、図10は上記実施例
における変形例を示すもので、これは位置センサ67の
設置部位を異ならせた変形例にあって、それ以外は共通
である。即ち、この位置センサ67を構成するマグネッ
ト68を、モータ34のロータ34bの外周側に取付固
定し、リードスイッチ69を水槽26の後面部26cに
対向する位置関係に設けたものである。しかるに、ドラ
ム70は回転軸35を介してロータ34bに直結された
構成であるため、該ロータ34bにて位置検知すること
でドラム70の位置決めができ、特定位置の排水穴64
を所定の下方位置に設定制御できるもので、上記実施例
と同様の作用効果が期待できる。
【0062】(第7の実施の形態)図11は、本発明の
第7実施例を示すドラム29の縦断側面図である。この
ものは、ドラム29の内部に円筒状の内槽71を装着し
て、ドラム29の胴部29bと内槽71とにより所謂2
重壁構成の胴部として構成した点で上記第1実施例と異
なる。そして、この内槽71には多数の透孔72を形成
したものである。
【0063】この構成により、ドラム29には胴部29
bの先端側に例えば1列のみ脱水穴31を、また後面部
29c側に排水穴32を設けた構成に対し、これらを内
槽71で覆った如く形態となるもので、結果として該ド
ラム29を極力無孔状に構成することができて、乾燥時
の温風を排水穴32から無駄に排出するのを効果的に抑
えて効率良く利用できる上に、脱水運転時に洗濯物から
抽出された水が、内槽71の多数の透孔72からドラム
29との2重壁間に排出され、洗濯物に再付着すること
なく先端部の脱水穴31に移動して図示しない水槽側に
円滑に排出でき、以って脱水性能が低下することも効果
的に防止できる。尚、本発明は上記し且つ図面に示した
実施例に限定されるものではなく、実施に際して本発明
の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更可能である。
【0064】
【発明の効果】以上述べたことから明らかなように、本
発明の洗濯乾燥機は、水槽およびドラムに連通する循環
路を介して該ドラム内に温風を供給するものにあって、
ドラムは、循環路に連通して後面部の略中央部位に送風
口を設け、また胴部は前面開口に向けて拡開するテーパ
状をなして、その開口端側に脱水穴を設けてなり、前記
循環路からの温風をドラム後方の送風口から内部に供給
するとともに、乾燥に寄与しドラム前方から水槽側に排
出された温風を循環路に戻す構成とした。
【0065】これにより、温風はドラム後方から前方に
向って供給され、温風はドラム内を洗濯物と有効に接触
しつつ通過し、その大半が前面開口から排出される。そ
して、脱水穴が前方の開口端側に設けられているので、
一部の温風が、脱水穴から排出されたとしても少量で且
つ該脱水穴に至るまでに洗濯物との接触も十分になされ
た後のことである。これにより、ドラム内に供給された
温風は、いずれも効果的に乾燥に寄与した後に循環路に
回収されることになり、乾燥行程の終始にわたり有効な
乾燥作用を得て乾燥性能の向上が期待できるとともに、
コンパクト設計もより効果的に実行できる。一方、脱水
行程ではドラム胴部のテーパ状の先端側に上記脱水穴が
形成してあるので、該ドラムの回転により洗濯物から抽
出された水は、該脱水穴から円滑に放出され脱水運転は
良好に行なわれるなど、実用に好適する洗濯乾燥機を提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す洗濯乾燥機全体の縦
断側面図
【図2】本発明の第2実施例を示すドラムの縦断側面図
【図3】図2中のR部の拡大図
【図4】本発明の第3実施例を示す図3相当図
【図5】本発明の第4実施例を示す図3相当図
【図6】本発明の第5実施例を示す図1相当図
【図7】本発明の第6実施例を示す図1相当図
【図8】図7のY−Y線に沿って切断して示す断面図
【図9】要部のフローチャート
【図10】変形例を示す図7相当図
【図11】本発明の第7実施例を示すドラムの縦断側面
【図12】従来例を示す図1相当図
【符号の説明】
21,61は筐体、25は制御装置、26は水槽、2
9,70はドラム、30は開口、31は脱水穴、32,
64は排水穴、33は送風口、34はモータ、34bは
ロータ、39は排水弁、41は循環路、42は熱交換
器、43は送風装置、44はヒータ装置、45はダクト
部、47は注水管(水冷手段)、48,52,56はカ
バー部材、51,55,57は隙間(通水路)、58は
シール部材(熱膨張性材料)、63,67は位置セン
サ、65,68はマグネット、66,69はリードスイ
ッチ、71は内槽および72は透孔を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外郭を形成する筐体と、この筐体の内部
    に横軸方向に配設された前面の開口する円筒状の水槽
    と、この水槽の内部に横軸周りに配設され前面開口から
    投入された洗濯物の洗い,脱水および乾燥を行なう円筒
    状のドラムと、前記水槽の外方に形成され前記ドラムと
    水槽とに夫々連通してなる循環路と、この循環路に設け
    られ空気を循環するとともに加熱温風化する送風装置と
    ヒータ装置と、これら送風装置およびヒータ装置の上流
    側に配設され該循環路を流れる循環空気中から除湿する
    熱交換器とを備えたものにおいて、 前記ドラムは、後面部の略中央部位に送風口を設け、胴
    部は前面開口に向けて拡開するテーパ形状をなすととも
    に、その開口端側に脱水穴を設けてなり、前記循環路か
    らの温風をドラム後面部の送風口から内部に供給すると
    ともに、乾燥に寄与しドラム前方から水槽側に排出され
    た温風を循環路に戻す構成としたことを特徴とする洗濯
    乾燥機。
  2. 【請求項2】 ドラム胴部の後面部側に排水穴を設ける
    とともに、この排水穴を通水可能に覆うカバー部材を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  3. 【請求項3】 カバー部材は、熱膨張性材料で環状に形
    成するとともに、その外周面側に排水穴に通じる通水路
    を形成したことを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥
    機。
  4. 【請求項4】 カバー部材は、環状をなす外周面側に排
    水穴に通じる通水路を形成するとともに、この通水路を
    形成する面側の一部を熱膨張性材料で環状に形成したこ
    とを特徴とする請求項2記載の洗濯乾燥機。
  5. 【請求項5】 ドラムは、前方に向って上向きに傾斜す
    る横軸周りに設けたことを特徴とする請求項1記載の洗
    濯乾燥機。
  6. 【請求項6】 ドラム胴部の後面部側にあって、その円
    周方向の約1/3〜1/6の区域に排水穴を設けるとと
    もに、排水時に前記排水穴が下方に位置するようにドラ
    ムの位置決めを制御する位置センサを設けたことを特徴
    とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
  7. 【請求項7】 ドラム内には、円筒状の内槽が装着さ
    れ、少なくともドラムの胴部とにより2重壁構成をなす
    とともに、この内槽には多数の透孔を有することを特徴
    とする請求項1記載の洗濯乾燥機。
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