JP2003101141A - 多層膜反射層およびそれを用いた窒化ガリウム系発光素子 - Google Patents

多層膜反射層およびそれを用いた窒化ガリウム系発光素子

Info

Publication number
JP2003101141A
JP2003101141A JP2002198772A JP2002198772A JP2003101141A JP 2003101141 A JP2003101141 A JP 2003101141A JP 2002198772 A JP2002198772 A JP 2002198772A JP 2002198772 A JP2002198772 A JP 2002198772A JP 2003101141 A JP2003101141 A JP 2003101141A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
type
multilayer reflective
light emitting
reflective layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002198772A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4360066B2 (ja
Inventor
Tomoya Yanagimoto
友弥 柳本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nichia Chemical Industries Ltd
Original Assignee
Nichia Chemical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nichia Chemical Industries Ltd filed Critical Nichia Chemical Industries Ltd
Priority to JP2002198772A priority Critical patent/JP4360066B2/ja
Publication of JP2003101141A publication Critical patent/JP2003101141A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4360066B2 publication Critical patent/JP4360066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Filters (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い反射率を維持しながら、結晶性の優れた
窒化ガリウム系多層膜反射層を提供すること、および、
そのような多層膜反射層を用いた窒化ガリウム系発光素
子を提供する。 【解決手段】 本発明の多層膜反射層は、膜厚が(α
・λ)/(4n)(λ:入射光波長、n:屈折率)
のAlGa1−aN(0<a<1)層と、膜厚が(α
・λ)/(4n)(n:屈折率)のGaN層とが
交互に積層されてなる多層膜反射層であって、0<α
<1、かつ、α+α=2であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、窒化物半導体(I
XAlYGa1-X-YN、0≦X、0≦Y、X+Y≦1)より
なる、レーザダイオード素子(LD)および発光ダイオ
ード素子(LED)等の発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】屈折率の異なる2つの層が交互に積層さ
れてなる多層膜反射層は、極めて高い反射率を得ること
ができるので、様々な用途に使用されている。このよう
な多層膜反射層は一般に、膜厚がλ/4n(λ:入射
光波長、n:屈折率)である第1の層と、膜厚がλ/
4n(λ:入射光波長、n:屈折率(n
))である第2の層からなるペアが複数積層されて
形成されており、より高い反射率を得るためには、第1
の層と第2の層との屈折率差を大きくする必要がある。
【0003】例えば、上記第1の層にAlαGa1−α
N(0<α<1)を使用し、第2の層にGaNを使用し
て多層膜反射層を作製する場合、これらの層の屈折率差
を大きくするためには、AlαGa1−αN層における
Al混晶比αを高くする必要がある。
【0004】このような多層膜反射層を使用した発光素
子として、本出願人は、例えば特開2001−7444
号公報に示すように、紫外〜緑色領域で発振する短波長
レーザを開発した。このレーザ素子の模式的な断面図を
図13に示す。図13のレーザ素子10は面発光型レー
ザ素子であり、サファイア基板1の上にバッファ層2を
介して、n型窒化物半導体層と、InGa1-xN(0
<x<1)からなる活性層6と、p型窒化物半導体層と
がこの順で積層されて形成されている。レーザ素子10
において、n型窒化物半導体層は、バッファ層2上に形
成された、n型コンタクト層3と、第2のn型クラッド
層4と、n型の多層膜反射層44と、第1のn型クラッ
ド層5とからなる。一方、活性層6上に形成されたp型
窒化物半導体層は、第2のp型クラッド層7と、第1の
p型クラッド層8と、p型コンタクト層9とからなる。
また、n型コンタクト層3の上には負電極が形成されて
おり、p型コンタクト層9の上には正電極が形成されて
いる。
【0005】このようなレーザ素子10において、多層
膜反射層44は、活性層6よりも基板1側のn型窒化物
半導体層中に形成されている。多層膜反射層44は、ミ
ラー(光反射)層として機能し、活性層6からの発光を
反射させて、活性層6に閉じ込めることができる。図1
3のレーザ素子10において、多層膜反射層44は、例
えばAlαGa1−αN(0<α<1)とGaNとがそ
れぞれ10層ずつ交互に積層されてなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】AlαGa1−αNとGaNとからなる多
層膜反射層において、これらの層の屈折率差を大きくす
るためにAlαGa1−αN層におけるAl混晶比αを
高くした場合、αを高くするにつれて、AlαGa
1−αN層の結晶性が低下してしまう。結晶性の低下し
た多層膜反射層がレーザ素子10中に形成されると、活
性層6からの発光が、多層膜反射層44において散乱し
てしまい、多層膜反射層44が反射層としての機能を十
分に発揮できず、レーザの発振閾値電流値および閾値電
圧値が上昇してしまうという問題があった。
【0008】またレーザ素子10において、多層膜反射
層44の結晶性が低いと、多層膜反射層44の上に成長
させる各窒化物半導体層の結晶性の劣化、モフォロジー
異常やクラックの発生を引き起こしてしまうという問題
もあった。
【0009】一方、AlαGa1−αN層の結晶性低下
を抑制するために、Al混晶比αを低くすれば、Alα
Ga1−αN層とGaN層との屈折率差が小さくなり、
多層膜反射層の反射率が低下してしまう。反射率の低い
多層膜反射層がレーザ素子10中に形成されると、活性
層6に効果的に光を閉じ込めることができす、レーザの
発振が困難になる。
【0010】本発明は上述した課題を解決するためのも
のであり、高い反射率を維持しながら、結晶性の優れた
窒化ガリウム系多層膜反射層を提供すること、および、
そのような多層膜反射層を用いた窒化ガリウム系発光素
子を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の多層膜反射層
は、膜厚が(α・λ)/(4n)(λ:入射光波
長、n:屈折率)のAlGa1−aN(0<a<
1)層と、膜厚が(α・λ)/(4n)(n:屈
折率)のGaN層とが交互に積層されてなり、0<α
<1、かつ、α+α=2であることを特徴とする。
【0012】従来は、AlaGa1−aN層とGaN層と
からなるペアが複数積層された多層膜反射層において、
1ペアを構成するAlaGa1−aN層の膜厚はλ/4n
(すなわちα=1)であり、GaN層の膜厚はλ/
4n(すなわちα=1)であった。これに対して本
発明によると、α+α=2を従来と同様に維持しな
がら、αを1未満にしてAlaGa1−aN層の膜厚を
従来のλ/4nよりも小さくすることにより、高い反
射率を維持しながら、結晶性の優れた多層膜反射層を得
ることができる。また、AlaGa1−aN層を従来より
も薄膜化できるので、Al混晶比aを比較的高くしても
結晶性の劣化を抑制でき、より反射率の高い多層膜反射
層を得ることが可能となる。
【0013】このような多層膜反射層において、Al
Ga1−aN層のAl混晶比aは、0.2≦a≦0.8
であることが好ましい。aが0.8を上回ると、多層膜
反射層の結晶性劣化が顕著となる恐れがあるからであ
る。また、aが0.2を下回ると、AlGa1−a
層とGaN層との間の屈折率差が小さくなり、十分な反
射率を有する多層膜反射層を得ることができない恐れが
あるからである。また、Al混晶比aは、より好ましく
は0.3≦a≦0.7であり、このような場合、極めて
大きな屈折率差および、優れた結晶性を実現することが
可能となる。
【0014】また、上記多層膜反射層において、α
α≦0.75であることが好ましい。αが0.75
を超えると、AlGa1−aN層の膜厚が大きくなり
過ぎ、多層膜反射層の結晶性劣化が顕著になる恐れがあ
るからである。αは、より好ましくはα≦0.5で
あり、このような場合、AlGa1−aN層の膜厚が
十分小さく、多層膜反射層の結晶性が極めて優れたもの
となる。
【0015】上述したような多層膜反射層は、In
1−xN(0≦x<1)からなる活性層を有する窒化
ガリウム系発光素子に好適に使用される。以下、本発明
の窒化ガリウム系発光素子について説明する。本発明の
窒化ガリウム系発光素子は、上述の多層膜反射層が、窒
化物半導体層を介してInGa1−xN(0≦x<
1)から成る活性層の少なくとも片側に積層されてい
る。
【0016】また、多層膜反射層を活性層と基板との間
に有することが好ましい。また、基板の上に、n型クラ
ッド層と、InGa1−xN(0≦x<1)からなる
活性層と、p型クラッド層とをこの順で積層して形成
し、基板と活性層との間に、上述した多層膜反射層を有
することが好ましい。このような窒化ガリウム系発光素
子は、基板と活性層との間に、結晶性が高く、かつ、反
射率の高い多層膜反射層を有するので、多層膜反射層の
上に積層される各窒化物半導体層の結晶性の劣化が防止
され、クラックの発生およびモフォロジー異常が防止さ
れ、また、発光素子の閾値電流値および閾値電圧値が低
下される。
【0017】また、多重膜反射層と活性層との間に存在
する窒化物半導体層は超格子層であることが好ましい。
電気抵抗の低い超格子層を用いることにより、活性層へ
のキャリアの注入の効率を高めることができ発光素子の
閾値電流値および閾値電圧値をさらに低下させることが
可能となる。また、超格子層を多層膜反射層に接して形
成しても良く、さらに超格子層を活性層に接して形成し
ても良い。これにより、キャリアの注入効率をさらに向
上させることが可能となる。
【0018】また、このような本発明の窒化ガリウム系
発光素子は、基板の主面に対して垂直な方向に発光させ
る面発光型レーザ素子に好適に適用される。
【0019】
【発明の実施の形態】図1(a)は、活性層がIn
1-xN(0≦x<1)からなる、本発明に係るGaN
系発光素子の一例を示す断面図である。図1(a)のG
aN系発光素子は、面発光型GaN系レーザ素子であ
り、基板101の主面に垂直な方向に光を発光させる。
この半導体レーザ素子2は、GaN基板101の上にお
いて、InGa1-xN(0≦x<1)からなる活性層
107が、n型AlGa1−yN(0≦y<1)層
(各層毎にyの値は異なる)103〜106と、p型A
Ga1−zN(0≦z<1)層(各層毎にzの値は
異なる)108〜111とによって挟まれて形成され
た、いわゆるダブルへテロ構造を有し、活性層107と
基板101との間に多層膜反射層98を有する。
【0020】図1(a)の窒化物半導体レーザ素子2
は、例えば、バッファ層102とn型コンタクト層10
3(いずれも後述する)との間に、多層膜反射層98を
有する。多層膜反射層98は、図1(b)に示すよう
に、膜厚が(α・λ)/(4n )のAlaGa1−a
N(0<a<1)層と、膜厚が(α・λ)/(4
)のGaN層とが交互に積層されてなり、0<α
<1、かつ、α+α=2である。なお、λは入射光
波長であり、nはAlaGa1−aNの屈折率、n
GaNの屈折率である。
【0021】従来の多層膜反射層は、図13を参照して
前述したように、1ペアを構成するAlaGa1−aN層
の膜厚はλ/4n(すなわちα=1)であり、Ga
N層の膜厚はλ/4n(すなわちα=1)であっ
た。このような従来の多層膜反射層によると、Ala
1−aN層の結晶性が低いために、高い反射率と高い
結晶性の両方を同時に実現させることが困難であった。
本発明者は、α+α=2を従来と同様に維持すれ
ば、AlaGa1−aN層の膜厚をλ/4nよりも小さ
くし(α<1)、GaN層の膜厚をλ/4nよりも
大きく(α>1)しても、優れた反射率を維持するこ
とができ、さらに、反射率の波長選択性をむしろ向上で
きることを見出した。このようにAlaGa1−aN層の
膜厚をλ/4n よりも小さく設定することにより、A
aGa1−aN層を従来よりも薄膜化できるために、高
い反射率を維持しながら結晶性を向上することができ
る。
【0022】図2は、本実施形態の多層膜反射層98の
反射率の波長依存性(理論値)を示すグラフである。多
層膜反射層98は、膜厚λ/8nのAl0.5Ga
0.5N層(すなわちα=1/2、λ=400nmの
ときAl0.5Ga0.5Nの屈折率n=2.05)
と、3λ/8nのGaN層(すなわちα=3/2、
λ=400nmのときGaNの屈折率n=2.5)と
が100層ずつ交互に積層されて形成されている。比較
のために、膜厚λ/4nのAl0.5Ga0. N層
と、膜厚λ/4nのGaN層とが100層ずつ交互に
積層されて形成された多層膜反射層の反射率の波長依存
性(理論値)も合わせて示す。図2から分かるように、
本実施形態の多層膜反射層によると、反射率のピーク強
度を比較例と同程度に維持しながら、比較例よりも、選
択的な波長領域での反射効果を向上できることが分か
る。なお、図2に示すデータはいずれも理論値であり、
結晶性の劣化等に伴う反射率の低下は考慮されていな
い。従って、実際には、比較例の多層膜反射層の反射率
は、結晶性の低下により、光の吸収、散乱が強くなり、
大幅に低下することが予想される。
【0023】次に、AlGa1−aN層の膜厚と、そ
の表面形態との関係を説明する。図3は、GaN層上に
Al0.5Ga0.5N層を成膜した場合に、Al
0.5Ga0.5N層の膜厚と、そのAl0.5Ga
0.5N層の表面形態との関係を示す図である。図3に
示すように、膜厚がλ/8nまでは、Al0.5Ga
0. N層の表面形態は正常であるが、λ/8nを超
えると、結晶性の劣化により、モフォロジー異常が観測
され、λ/4nを超えるとクラックの発生が観測され
る。このような膜厚と表面形態との関係は、AlGa
1−aN層のAl混晶比aに依存し、混晶比aが大きい
ほど、モフォロジー異常またはクラックなどの表面形態
の異常が観測される閾値膜厚は、薄い方にシフトする。
結晶性の劣化によってモフォロジー異常またはクラック
が発生したAlGa1−aN層の上に、他の窒化物半
導体層を積層させた場合、積層された他の窒化物半導体
層にもAlGa1−aN層の結晶性劣化が伝搬してし
まうという問題がある。従って、結晶性の高い多層膜反
射層を作製するには、AlGa1−aN層の膜厚を、
λ/4n未満にすることが好ましいことが分かる。ま
た、AlGa1−aN層の膜厚が薄いと反射率が下が
る傾向にあるので、λ/8nにすることがより好まし
い。
【0024】本発明の多層膜反射層98によると、α
+α=2を従来と同様に維持して多層膜反射層の高い
反射率を維持しながら、α<1にして、結晶性の低く
なり易いAlaGa1−aN層を薄膜化できる。従って、
結晶性の優れた、反射率の高い多層膜反射層を得ること
ができる。また、AlaGa1−aN層を薄膜化できるの
で、Al混晶比aを比較的高くしても、結晶性の劣化を
抑制でき、より反射率の高い多層膜反射層を得ることが
できる。また、結晶性の高い多層膜反射層98を作製す
ることができるので、多層膜反射層98の上に積層され
る各窒化物半導体層の結晶性の劣化を防止し、クラック
の発生およびモフォロジー異常を防止することができ
る。また、このような多層膜反射層を発光素子に使用し
た場合、閾値電流値および閾値電圧値を低下させること
ができる。
【0025】なお、AlGa1−aN層のAl混晶比
aは、0.2≦a≦0.8であることが好ましく、より
好ましくは0.3≦a≦0.7である。aが0.8を上
回ると、AlGa1−aN層の結晶性の顕著となる恐
れがあるからであり、また、aが0.2を下回ると、A
Ga1−aN層とGaN層との間の屈折率差が小さ
くなり、十分な反射率を有する多層膜反射層を得ること
ができない恐れがある。aが0.3≦a≦0.7である
場合には、極めて大きな屈折率差および、優れた結晶性
を実現することが可能となる。
【0026】また、αはα≦0.75、より好まし
くはα≦0.5である。αが0.75を超えると、
AlGa1−aN層の膜厚が大きくなり過ぎ、Al
Ga 1−aN層の結晶性劣化が顕著になる恐れがあるか
らであり、α≦0.5の場合、AlGa1−aN層
の膜厚が十分小さく、AlGa1−aN層の結晶性が
極めて優れたものとなる。
【0027】また、多層膜反射層98の好ましい積層ペ
ア数は、積層ペア数が多すぎると多層膜反射層98によ
って吸収される光の量が多大となることなどを考慮し
て、50〜200程度である。積層ペア数が上記範囲内
にあれば、多層膜反射層98の結晶性および反射率を効
果的に向上させることができる。また多層膜反射層98
にはSi、Geなどのn型となる不純物を1×1018
/cm〜1×1021/cmの濃度範囲でドープし
てもよい。AlGa1−aN層およびGaN層のどち
らか一方にn型不純物をドープしても良く、あるいは、
両方にドープしてもよい。多層膜反射層98にn型不純
物をドープすることにより、多層膜反射層98の抵抗値
が下がり、これにより、レーザ素子のVを低下させる
ことができる。しかしながら、多層膜反射層98にn型
不純物をドープすることで、多層膜反射層98の結晶性
が低下する傾向があり、結晶性の低下した多層膜反射層
98の上に窒化物半導体層を積層した場合、多層膜反射
層98の結晶性の低下が、多層膜反射層98上の各窒化
物半導体層に伝搬して、それらの層の結晶性を低下させ
てしまう。従って、多層膜反射層98にn型不純物をド
ープする場合には、多層膜反射層98の上に積層する窒
化物半導体層の積層数が小さくなるように、基板101
から離れた位置、すなわち、活性層107の近くに多層
膜反射層98を設けることが好ましい。これにより、結
晶性の高いレーザ素子を作製することができる。
【0028】図1(b)に示す多層膜反射層98は、A
aGa1−aN層94から始まってGaN層96で終わ
るように積層されているが、本発明の多層膜反射層98
において、AlaGa1−aN層94とGaN層96との
積層順序は特に限定されず、基板101側から、Ala
Ga1−aN層94、GaN層96、AlaGa1−a
層94・・・・AlaGa1−aN層94、GaN層96
の順で積層しても、あるいは、基板101側から、Ga
N層96、AlaGa1−aN層94、GaN層96・・
・・GaN層96、AlaGa1−aN層94の順で積層
しても同様の効果が得られる。ただし、例えば多層膜反
射層98を基板101側から、GaN層96、Ala
1−aN層94・・・・GaN層96、AlaGa
1−aN層94の順で積層し、AlaGa1−aN層94
と同様の組成を有するコンタクト層103をAlaGa
1−aN層94に接して形成する場合、多層膜98の最
上層(基板101から最も離れた層)のAlaGa1−a
N層94は、反射(ミラー)層として機能しない。従っ
て、多層膜反射層98の積層順序は、多層膜反射層98
に接する他の窒化物半導体層の組成を考慮して、多層膜
反射層98の反射層としての効果を最大限発揮できるよ
うに適宜選択することが好ましい。
【0029】図1(a)に示すレーザ素子2において、
多層膜反射層98は、バッファ層102とn型コンタク
ト層103との間に積層されているが、本発明のレーザ
素子の多層膜反射層98の積層位置はこれに限定される
ものでなく、活性層と基板との間に窒化物半導体を介し
て積層されていれば良い。好ましくは、活性層に接する
窒化物半導体層に接して設けることで、閾値電流の小さ
いレーザ素子が得られる。
【0030】さらに、多層膜反射層98を、活性層10
7の基板101と反対方向にあるp型窒化物半導体層中
にも形成することがより好ましい。理由は以下の通りで
ある。p型窒化物半導体層において、例えばGaNから
なるp型コンタクト層111と空気層との屈折率差は比
較的大きい。従って、p型窒化物半導体層において、活
性層107からの発光をp型コンタクト層111によっ
て反射させて、活性層107に戻して閉じ込めることが
できる。しかし、上述したように本発明の多層膜反射層
98は極めて高い反射率を有するので、多層膜反射層9
8をp型窒化物半導体層中にも形成すれば、活性層10
7への光の閉じ込め効果がより向上する。なお、p型窒
化物半導体層中における多層膜反射層98の積層位置は
特に限定されないが、多層膜反射層98にp型不純物を
ドープする場合には、多層膜反射層98を活性層107
からできるだけ離れた位置のp型窒化物半導体層中に設
けることが好ましい。これは、多層膜反射層98にp型
不純物をドープすることによって、多層膜反射層98の
結晶性が低下する傾向にあるためである。
【0031】また、活性層107と多層膜反射層98と
の間に介在させる窒化物半導体層は、超格子層とし、さ
らに、多層膜反射層98に接して設けることが好まし
い。超格子層は、数原子層程度の厚さであり、大体10
0Å以下の厚さの層を繰返し積層したものであり、1ペ
ア当り最大200Å程度の膜厚を有する。一方、本願の
多層膜反射層は、前述のように、Al0.5Ga0.5
N層を膜厚λ/8nまで薄くすることができ、この時
のAl0.5Ga0.5N層の膜厚は243Å、3λ/
8nのGaN層の膜厚は600Åとなり、1ペア当り
の膜厚が843Åとなる。したがって、超格子層の1ペ
ア当りの膜厚が、多層膜反射層の1ペア当りの膜厚より
も小さいので、ミラーとして機能することなく、光学的
反射率の低下を抑制することができる。さらに、超格子
層により、光の共振方向に対して横方向のキャリアの移
動度を高くすることができるので、高屈折領域を設ける
面発光型半導体レーザの場合、高屈折領域に効率良くキ
ャリアを注入することができる。さらに、共振方向にお
いても、超格子のトンネル効果により活性層に効率良く
キャリアを注入することができる。なお、超格子層や活
性層などの多層膜反射層に挟まれる層の各膜厚は、定在
波が存在する条件に調整することができる。また、活性
層を定在波の腹に設けることが好ましい。
【0032】また、活性層107の基板101と反対方
向にあるp型窒化物半導体層側に誘電体多層膜を設けて
もよい。例えばp型窒化物半導体層の最上層のほぼ全面
にSiO/TiOからなる層をそれぞれλ/4n
(λ:入射光波長)の膜厚で2層以上蒸着により積層
し、多層膜とすることで、活性層107への光の閉じ込
め効果がより向上する。
【0033】さらに、注入されたキャリアを特定の部分
に集中させる電流狭窄を行うような構造とすることで発
光効率が向上するので好ましい。具体的にはp型窒化物
半導体層中に電流狭窄層を形成することである。電流狭
窄層を設けることにより、光の共振方向に対して横方向
の屈折率差を大きくし、すなわち、電流狭窄層の屈折率
を小さくすることにより、導波領域における光の閉じ込
めを大きくすることができる。この電流狭窄層はp型窒
化物半導体層中に形成するので、n型またはi型の窒化
物半導体層で構成されることが好ましい。さらに電流狭
窄層はAlInGa1−x−yN(0<x<1、0
≦y<1、x+y≦1)で形成することが好ましく、特
にAlまたはn型不純物をイオン注入して形成すること
によって、効果的な電流狭窄層を得ることができる。さ
らに、Inの混晶比yを0≦y<0.1とすることで効
率良く光を閉じ込めることができる。また、この電流狭
窄層は、活性層から0.4μm(発光波長に相当する
値)上部よりも活性層に近い位置に電流狭窄層の最下部
がくるように形成することによって、電流のリークを防
止することができる。
【0034】上述の説明では面発光型レーザについて説
明したが、本発明はこれに限定されず、多層膜反射膜を
使用できる発光素子であれば、他の発光素子にも適用す
ることができる。
【0035】以下、図1(a)に示すGaN系半導体レ
ーザ2について、より詳細に説明する。基板101とし
ては、GaNを用いることが好ましいが、窒化物半導体
と異なる異種基板を用いても良い。異種基板としては、
例えば、C面、R面、及びA面のいずれかを主面とする
サファイア、スピネル(MgA124のような絶縁性基
板、SiC(6H、4H、3Cを含む)、ZnS、Zn
O、GaAs、Si、及び窒化物半導体と格子整合する
酸化物基板等、窒化物半導体を成長させることが可能で
従来から知られており、窒化物半導体と異なる基板材料
を用いることができる。好ましい異種基板としては、サ
ファイア、スピネルが挙げられる。また、異種基板は、
オフアングルしていてもよく、この場合ステップ状にオ
フアングルしたものを用いると窒化ガリウムからなる下
地層が結晶性よく成長するため好ましい。更に、異種基
板を用いる場合には、異種基板上に素子構造形成前の下
地層となる窒化物半導体を成長させた後、異種基板を研
磨などの方法により除去して、窒化物半導体の単体基板
として素子構造を形成してもよく、また、素子構造形成
後に、異種基板を除去する方法でも良い。
【0036】異種基板を用いる場合には、バッファ層
(低温成長層)102、窒化物半導体(好ましくはGa
N、不図示)からなる下地層を介して、素子構造を形成
すると、窒化物半導体の成長が良好なものとなる。ま
た、異種基板上に設ける下地層(成長基板)として、そ
の他に、ELOG(Epitaxially Laterally Overgrowth)成長
させた窒化物半導体を用いると結晶性が良好な成長基板
が得られる。ELOG成長層の具体例としては、異種基板上
に、窒化物半導体層を成長させ、その表面に窒化物半導
体の成長が困難な保護膜を設けるなどして形成したマス
ク領域と、窒化物半導体を成長させる非マスク領域を、
ストライプ状に設け、その非マスク領域から窒化物半導
体を成長させることで、膜厚方向への成長に加えて、横
方向への成長が成されることにより、マスク領域にも窒
化物半導体が成長して成膜された層などがある。その他
の形態では、異種基板上に成長させた窒化物半導体層に
開口部を設け、その開口部側面から横方向への成長がな
されて、成膜される層でもよい。
【0037】バッファ層(低温成長層)102の上に
は、多層膜反射層98が形成される。多層膜反射層98
は上述したように、Al0.5Ga0.5N層94とG
aN層96とが交互に積層されて形成されており、Al
0.5Ga0.5N層94とGaN層96とからなる1
ペア中に含まれるAl0.5Ga0.5N層94の膜厚
は、λ/8nであり、GaN層96の膜厚は3λ/8
である。また、多層膜反射層98は、Al0.5
0.5N層94から始まってGaN層96で終わるよ
うに、各層が100層ずつ交互に積層されて形成されて
いる。
【0038】図4は、本実施形態の多層膜反射層98の
反射率の波長依存性(実験値)を示すグラフである。図
4から分かるように、多層膜反射層98は反射率のピー
ク値が97%以上であり、極めて高い反射率を有する。
【0039】多層膜反射層98の上には、n型窒化物半
導体層であるn型コンタクト層103、クラック防止層
104、n型クラッド層105、及びn型光ガイド層1
06が形成されている。n型コンタクト層103が電子
供給層としても機能する場合には、n型コンタクト層1
03を除く他の層は、素子によっては省略することもで
きる。n型窒化物半導体層は、少なくとも活性層107
と接する部分において活性層よりも広いバンドギャップ
を有することが必要であり、そのためにAlを含む組成
であることが好ましい。また、各層は、n型不純物をド
ープしながら成長させてn型としても良いし、アンドー
プで成長させてn型としても良い。
【0040】n型窒化物半導体層103〜106の上に
は、活性層107が形成されている。活性層107は、
例えばInGa1-cN井戸層(0<c<1)とIn
Ga 1-dN障壁層(0≦d<1、c>d)とが適当な回
数だけ交互に繰り返し積層された多重量子井戸(MQ
W)構造を有する。なお、活性層107は、単一組成
の、InGa1-eN(0≦e<1)からなる単一量子
井戸構造(SQW)構造を有していても良い。
【0041】活性層107の上には、p型窒化物半導体
層として、p型電子閉じ込め層108、p型光ガイド層
109、p型クラッド層110、p型コンタクト層11
1が形成されている。p型電子閉じ込め層108および
p型コンタクト層111を除く他の層は、素子によって
は省略することもできる。p型窒化物半導体層は、少な
くとも活性層と接する部分において活性層よりも広いバ
ンドギャップを有することが必要であり、そのためにA
lを含む組成であることが好ましい。また、各層は、p
型不純物をドープしながら成長させてp型としても良い
し、隣接する他の層からp型不純物を拡散させてp型と
しても良い。
【0042】p型電子閉じ込め層108は、p型クラッ
ド層110よりも高いAl混晶比を持つp型窒化物半導
体から成り、好ましくはAlGa1-xN(0.1<x
<0.5)なる組成を有する。また、Mg等のp型不純
物が高濃度で、好ましくは5×1017〜1×1019
cm-3の濃度でドープされている。これにより、p型
電子閉じ込め層108は、電子を活性層中に有効に閉じ
込めることができ、レーザの閾値を低下させる。また、
p型電子閉じ込め層108は、30〜200Å程度の薄
膜で成長させれば良く、薄膜であればp型光ガイド層1
09やp型光クラッド層110よりも低温で成長させる
ことができる。したがって、p型電子閉じ込め層108
を形成することにより、p型光ガイド層109等を活性
層の上に直接形成する場合に比べて、Inを含む活性層
107の分解を抑制することができる。
【0043】さらに、保護膜161、162、p型電極
120、n型電極121、pパット電極122、及びn
パット電極123がさらに形成されて半導体レーザ素子
2が構成されている。
【0044】
【実施例】以下、本発明をより具体的に説明するために
実施例を用いて説明する。
【0045】(実施例1)図1(a)を参照しながら実
施例1のレーザ素子を説明する。 (基板101)基板として、異種基板に成長させた窒化
物半導体、本実施例ではGaNを厚膜(100μm)で
成長させた後、異種基板を除去して、80μmのGaN
からなる窒化物半導体基板を用いる。基板の詳しい形成
方法は、以下の通りである。2インチφ、C面を主面と
するサファイアよりなる異種基板をMOVPE反応容器
内にセットし、温度を500℃にして、トリメチルガリ
ウム(TMG)、アンモニア(NH3)を用い、GaN
よりなるバッファ層を200Åの膜厚で成長させ、その
後、温度を上げて、アンドープのGaNを1.5μmの
膜厚で成長させて、下地層とする。次に、下地層表面に
ストライプ状のマスクを複数形成して、マスク開口部
(窓部)から窒化物半導体、本実施例ではGaNを選択
成長させて、横方向の成長を伴った成長(ELOG)に
より成膜された窒化物半導体層を、さらに厚膜で成長さ
せて、異種基板、バッファ層、下地層を除去して、窒化
物半導体基板を得る。この時、選択成長時のマスクは、
SiO2からなり、マスク幅15μm、開口部(窓部)
幅5μmとする。また、この基板は、次のバッファ層1
02を形成する場合、サファイアを基板とし、サファイ
ア上に直接バッファ層を積層してもよい。
【0046】(バッファ層102)窒化物半導体基板の
上に、バッファ層成長後、温度を1050℃にして、T
MG(トリメチルガリウム)、TMA(トリメチルアル
ミニウム)、アンモニアを用い、Al0.05Ga0.95Nよ
りなるバッファ層102を4μmの膜厚で成長させる。
この層は、AlGaNのn型コンタクト層と、GaNか
らなる窒化物半導体基板との間で、バッファ層として機
能する。次に、窒化物半導体からなる下地層の上に、素
子構造となる各層を積層する。なお、この層は省略する
ことが可能である。
【0047】(多層膜反射層98)続いて、1050℃
でTMA(トリメチルアルミニウム)、TMG、アンモ
ニアを用い、アンドープAl0.5Ga0.5Nよりな
る層を222Åの膜厚で成長させ、続いてTMAを止め
て、アンドープGaNよりなる層を600Åの膜厚で成
長させる。上記アンドープAl0.5Ga0.5Nより
なる層と、アンドープGaNよりなる層とを交互に積層
して超格子層を構成し、総膜厚8.22μmの超格子よ
りなる多層膜反射層98を成長させる。
【0048】(n型コンタクト層103)次に、多層膜
反射層98を積層後、TMG、TMA、アンモニア、不
純物ガスとしてシランガスを用い、1050℃でSiド
ープしたAl0.05Ga0.95Nよりなるn型コンタクト層
103を4μmの膜厚で成長させる。
【0049】(クラック防止層104)次に、TMG、
TMI(トリメチルインジウム)、アンモニアを用い、
温度を800℃にしてIn0.06Ga0.94Nよりなるクラ
ック防止層104を0.15μmの膜厚で成長させる。
なお、このクラック防止層は省略可能である。
【0050】(n型クラッド層105)n型クラッド層
105としては、活性層107のバンドギャップエネル
ギーより大きくなる組成であり、活性層107へのキャ
リア閉じ込め及び光閉じ込めが可能であれば特に限定さ
れないが、AlGa1−bN(0≦b<0.3)が好
ましい。ここで、さらに好ましくは、0≦b<0.1で
ある。n型クラッド層の膜厚は特に限定されないが、好
ましくは定在波が存在する膜厚を選択する。また、n型
クラッド層のn型不純物濃度は特に限定されるものでは
ないが、好ましくは1×1017〜1×1020/cm
、より好ましくは1×1018〜1×1019/cm
である。n型クラッド層は単一層でも超格子層でも良
い。
【0051】超格子層とする場合、例えば、以下の方法
により形成することができる。温度を1050℃にし
て、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用い、
アンドープのAl0.05Ga0.95NよりなるA層を25Å
の膜厚で成長させ、続いて、TMAを止め、不純物ガス
としてシランガスを用い、Siを5×1018/cm
ドープしたGaNよりなるB層を25Åの膜厚で成長さ
せる。そして、この操作をそれぞれ複数回繰り返してA
層とB層とを積層し、多層膜(超格子構造)よりなるn
型クラッド層106を成長させる。この時、アンドープ
AlGaNのAl混晶比としては、0.05以上0.3
以下の範囲であれば、十分にクラッド層として機能する
屈折率差を設けることができる。
【0052】(n型光ガイド層106)次に、同様の温
度で、原料ガスにTMG及びアンモニアを用い、アンド
ープのGaNよりなるn型光ガイド層106を0.15
μmの膜厚で成長させる。また、n型不純物をドープし
てもよい。なお、この層は省略することが可能である。
【0053】(活性層107)次に、温度を800℃に
して、原料ガスにTMI(トリメチルインジウム)、T
MG及びアンモニアを用い、不純物ガスとしてシランガ
スを用い、Siを5×1018/cmドープしたIn
0.05Ga0.95Nよりなる障壁層(B)を70Åの膜厚
で、シランガスを止め、アンドープのIn0.1Ga0.9
よりなる井戸層(W)を70Åの膜厚で、この障壁層
(B)と井戸層(W)とを、(B)/(W)/(B)/
(W)/(B)/(W)/(B)の順に積層する。活性
層107は、総膜厚約490Åの多重量子井戸構造(M
QW)となる。
【0054】(p型電子閉込め層108)次に、同様の
温度で、原料ガスにTMA、TMG及びアンモニアを用
い、不純物ガスとしてCpMg(シクロペンタジエニ
ルマグネシウム)を用い、Mgを1×1019/cm
ドープしたAl0.3Ga0.7Nよりなるp型電子閉込層1
08を100Åの膜厚で成長させる。この層は、特に設
けられていなくても良いが、設けることで電子閉込めと
して機能し、閾値の低下に寄与するものとなる。
【0055】(p型光ガイド層109)次に、温度を1
050℃にして、原料ガスにTMG及びアンモニアを用
い、アンドープのGaNよりなるp型光ガイド層109
を0.15μmの膜厚で成長させる。このp型光ガイド
層109は、アンドープとして成長させるが、p型電子
閉込め層108、p型クラッド層109等の隣接層から
のMgの拡散により、Mg濃度が5×1016/cm3
となりp型を示す。またこの層は成長時に意図的にMg
をドープしても良い。なお、この層は省略することが可
能である。
【0056】(p型クラッド層110)p型クラッド層
110としては、活性層107のバンドギャップエネル
ギーより大きくなる組成であり、活性層107へのキャ
リアの閉じ込め及び光閉じ込めができるものであれば特
に限定されないが、AlGa1−cN(0≦c<0.
3)が好ましい。ここで、より好ましくは、0≦c<
0.1である。p型クラッド層の膜厚は特に限定されな
いが、好ましくは定在波が存在する膜厚を選択する。p
型クラッド層のp型不純物濃度は、1×1018〜1×
1021/cm、1×1019〜5×1020cm
である。p型不純物濃度が上記の範囲にあると、結晶性
を低下させることなくバルク抵抗を低下させることがで
きる。n型クラッド層は単一層でも超格子層でも良い。
【0057】超格子層とする場合、例えば、以下の方法
により形成することができる。1050℃でアンドープ
Al0.05Ga0.95Nよりなる層を25Åの膜厚で成長さ
せ、続いてTMAを止め、Cp2Mgを用いて、Mgド
ープGaNよりなる層を25Åの膜厚で成長させ、それ
を複数回繰り返して超格子層より成るp型クラッド層1
10を成長させる。p型クラッド層は少なくとも一方が
Alを含む窒化物半導体層を含み、互いにバンドギャッ
プエネルギーが異なる窒化物半導体層を積層した超格子
で作製した場合、不純物はいずれか一方の層に多くドー
プして、いわゆる変調ドープを行うと結晶性が良くなる
傾向にあるが、両方に同じようにドープしても良い。ク
ラッド層110は、Alを含む窒化物半導体層、好まし
くはAlXGa1-XN(0<X<1)を含む超格子構造と
することが望ましく、さらに好ましくはGaNとAlG
aNとを積層した超格子構造とする。p側クラッド層1
10を超格子構造とすることによって、クラッド層全体
のAl混晶比を上げることができるので、クラッド層自
体の屈折率が小さくなり、さらにバンドギャップエネル
ギーが大きくなるので、閾値を低下させる上で非常に有
効である。さらに、超格子としたことにより、クラッド
層自体に発生するピットが超格子にしないものよりも少
なくなるので、ショートの発生も低くなる。なお、この
層は省略することが可能である。
【0058】(p型コンタクト層111)最後に、10
50℃で、p型クラッド層110の上に、Mgを1×1
20/cm 3ドープしたp型GaNよりなるp型コンタク
ト層111を150Åの膜厚で成長させる。p型コンタ
クト層111はp型のInXAlYGa1-X-YN(0≦X、
0≦Y、X+Y≦1)で構成することができ、好ましくは
MgをドープしたGaNとすれば、p電極120と最も
好ましいオーミック接触が得られる。コンタクト層11
1は電極を形成する層であるので、1×1017/cm3
上の高キャリア濃度とすることが望ましい。1×1017
/cm3よりも低いと電極と好ましいオーミックを得るの
が難しくなる傾向にある。さらにコンタクト層の組成を
GaNとすると、電極材料と好ましいオーミックが得ら
れやすくなる。反応終了後、反応容器内において、ウエ
ハを窒素雰囲気中、700℃でアニーリングを行い、p
型層を更に低抵抗化する。
【0059】以上のようにして窒化物半導体を成長させ
て各層を積層した後、ウエハを反応容器から取り出し、
RIE(反応性イオンエッチング)によって、図1
(a)に示すように、n電極121を形成するために、
n型コンタクト層103の一部分を露出させる。次に最
上層のp型コンタクト層111のほぼ全面にNi/Au
よりなるp電極120を形成し、露出させたn型コンタ
クト層103上にTi/Alよりなるn電極121を形
成する。以上のようにして、n電極121およびp電極
120を形成した後、チップ状に分離して、図1(a)
に示すような構造のレーザ素子2を得る。
【0060】(実施例2)以下、図5を参照して、実施
例2のレーザ素子を説明する。基板101の上に、多層
膜反射層98、n型コンタクト層103、活性層10
7、p型電子閉じ込め層108およびp型コンタクト層
111を順に積層する。各層はそれぞれ実施例1と同様
にして形成する。
【0061】次にp型コンタクト層111上に円形状の
開口部を有するSiOからなるブロック層201を設
けて、その円形状の開口部からNi/Au/ITO(I
ndium Tin Oxide)を積層し、半透明か
らなる第2のp電極202を形成する。その第2のp電
極202上に、SiO/TiOからなる誘電体多層
膜を形成してp側反射膜203とし、ブロック層201
の開口部の上に円形状に設ける。
【0062】そして、n型コンタクト層103が露出す
るまでエッチングして、露出したn型コンタクト層10
3の上にリング上のn電極121、第2のp電極202
上に、p側反射膜203の周りを囲むp電極120をそ
れぞれ形成する。最後にチップ状に分離して、図5に示
すような構造のレーザ素子を得る。本実施例のレーザ素
子のように、p側窒化物半導体層中に反射層を設けるこ
とで、実施例1と比較して、さらに高出力の面発光レー
ザ素子を得ることができる。
【0063】(実施例3)以下、図6を参照して実施例
3のレーザ素子を説明する。基板101の上に、多層膜
反射層98、n型コンタクト層103、活性層107お
よびp型電子閉じ込め層108を順に積層する。各層は
それぞれ実施例1と同様にして形成する。次に、Mgを
1×1020/cmドープしたp型GaNよりなるp
型クラッド層110を0.45μmの膜厚で成長させ、
さらにMgを1×1020/cmドープしたGaNよ
りなるp型コンタクト層111を形成させる。
【0064】p型コンタクト層111成長後、ウエハを
反応容器から取り出し、p型コンタクト層の所定の部分
をSi酸化物またはレジスト等からなるたとえば10μ
mφの形状のマスクによって覆い、イオン注入装置を用
いて、p型クラッド層の上部からp型コンタクト層の下
部の深さに欠けてイオン注入を行い、マスク部分を開口
部とした電流狭窄層204を形成する。このイオン注入
の深さは注入エネルギーによって制御できる。このとき
イオン注入に用いられる元素としてはSi、Geといっ
た窒化物半導体をn型化する元素、窒化物半導体のバン
ドギャップエネルギーを大きくするAl、窒化物系半導
体を高抵抗化するIII族元素であるB、窒化物半導体を
高抵抗なp型とするp型不純物であるBe、Zn、C
d、VI族元素であるSe、Te等が挙げられる。上記の
方法により、活性層から0.3μm(発光波長に相当す
る値)上部に電流狭窄層204の最下部がくるように電
流狭窄層204を形成する。
【0065】次にp型コンタクト層111の表面に円形
状の開口部を有するNi/Au/ITO(Indium
Tin Oxide)を形成しp電極120とし、さ
らにp型コンタクト層111の開口部にSiO/Ti
からなる誘電体多層膜を形成しp側反射層203と
する。最後に、チップ状に分離して、図6に示すような
構造のレーザ素子を得る。本実施例のレーザ素子のよう
に、p側窒化物半導体層の中に反射層を設け、電流狭窄
構造とすることで、実施例2と比較して、さらに高出力
の面発光レーザ素子を得ることができる。
【0066】(実施例4)以下、図7を参照して実施例
4のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッフ
ァ層102、n型コンタクト層103、多層膜反射層9
8(以下、基板側多層膜反射層と呼ぶ。)、単一層のn
型クラッド層105、活性層107、単一層のp型クラ
ッド層110、出射面側多層膜反射層99、そして円形
状の開口部を有するブロック層201、p電極120を
順に積層する。n型クラッド層105をアンドープのG
aNとし、p型クラッド層110をMgを1×1020
/cmドープしたGaNとし、定在波が存在する膜厚
を選択して、形成する。n型クラッド層105とp型ク
ラッド層110以外の各層はそれぞれ、実施例1及び2
と同様にして形成する。また、出射面側多層膜反射層9
9も、基板側多層膜反射層98と同様にして形成する。
最後に、チップ状に分離して、図7に示すような構造の
レーザ素子を得る。本実施例のレーザ素子のように、活
性層の両側に多層膜反射層を設けることで、共振器長が
短くなるので、低閾値電流で発振する。
【0067】(実施例5)以下、図8を参照して実施例
5のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッフ
ァ層102、n型コンタクト層103、基板側多層膜反
射層98、単一層のn型クラッド層105、活性層10
7、単一層のp型クラッド層110を順に積層する。n
型クラッド層105とp型クラッド層110以外の各層
はそれぞれ、実施例1及び2と同様にして形成する。n
型クラッド層105とp型クラッド層110は、実施例
4と同様にして形成する。本実施例は、電流狭窄層をア
ンドープのAl0.35In0.05Ga0.6Nで形
成し、電流狭窄層を形成後、多層膜反射層99を形成す
る。次に、出射面側多層膜反射層99の上にNi/Au
からなるp電極120を形成する。最後に、チップ状に
分離して、図8に示すような構造のレーザ素子を得る。
本実施例のレーザ素子のように、活性層の両側に多層膜
反射層を設け、出射面側多層膜反射層99に電流狭窄構
造を設けることで、電流が高屈折率領域に集中し、電流
注入が効果的に行われ、また、光閉じ込めの効果を大き
くでき、これらの結果、低閾値電流で発振する。
【0068】(実施例6)以下、図9を参照して実施例
6のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッフ
ァ層102、n型コンタクト層103、基板側多層膜反
射層98、単一層のn型クラッド層105、活性層10
7、単一層のp型クラッド層110、出射面側多層膜反
射層99を順に積層する。n型クラッド層105とp型
クラッド層110以外の各層はそれぞれ、実施例1と同
様にして形成する。n型クラッド層105とp型クラッ
ド層110は、実施例4と同様にして形成する。次に、
出射面側多層膜反射層99の上に、その多層膜反射層の
表面の中央部にNi/Auからなるp電極120を形成
する。最後に、チップ状に分離して、図9に示すような
構造のレーザ素子を得る。本実施例のレーザ素子のよう
に、多層膜反射層に接して、p電極を部分的に設けるこ
とで、p電極の直下に電流が流れ易くなり、導波路領域
が形成される。これによって、共振器長が短く、さらに
電流狭窄層を設けることなく面発光レーザ素子を得るこ
とができる。
【0069】(実施例7)以下、図10を参照して実施
例7のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッ
ファ層102、n型コンタクト層103、基板側多層膜
反射層98、単一層のn型クラッド層105、活性層1
07、単一層のp型クラッド層110を順に積層する。
n型クラッド層105とp型クラッド層110以外の各
層はそれぞれ、実施例1と同様にして形成する。n型ク
ラッド層105とp型クラッド層110は、実施例4と
同様にして形成する。次に、p型クラッド層110の上
に出射面側多層膜反射層99を積層した後、実施例3の
方法と同様にして、電流狭窄層204を形成する。次
に、出射面側多層膜反射層99の上にNi/Auからな
るp電極120を形成する。最後に、チップ状に分離し
て、図10に示すような構造のレーザ素子を得る。本実
施例のレーザ素子のように、出射面側多層膜反射層と活
性層との間に電流狭窄構造を設けることで、電流が高屈
折領域に集中し、電流注入が効果的に行われる。さら
に、共振器内での屈折率差が大きくなり、光閉じ込めの
効果をさらに大きくできるので、低閾値電流で発振する
面発光素子レーザ素子を得ることができる。
【0070】(実施例8)以下、図11を参照して実施
例8のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッ
ファ層102、n型コンタクト層103、基板側多層膜
反射層98、超格子層のn型クラッド層105、活性層
107、単一層のp型クラッド層110、円形状の開口
部を有するブロック層201、半透明の第2のp電極2
02、SiO/TiOの誘電体多層膜からなり円形
状の開口部を有するp側反射膜203、そしてp側反射
膜の回りを囲むp電極120を順に積層する。各層はそ
れぞれ実施例1及び3と同様にして形成する。最後に、
チップ状に分離して、図11に示すような構造のレーザ
素子を得る。本実施例のレーザ素子のように、n型クラ
ッド層及びp型クラッド層の少なくとも一方を超格子構
造とすることで、キャリアの移動度が大きくなり、キャ
リアが効果的に活性層に注入されるようになり、閾値電
流をさらに小さくすることができる。
【0071】(実施例9)以下、図12を参照して実施
例9のレーザ素子を説明する。基板101の上に、バッ
ファ層102、n型コンタクト層103、基板側多層膜
反射層98、超格子層のn型クラッド層105、活性層
107、超格子層のp型クラッド層110、出射面側多
層膜反射層99、p型コンタクト層111、円形状の開
口部を有するブロック層201、そしてp電極120を
順に積層する。各層はそれぞれ実施例1及び2と同様に
して形成する。次に、基板101及びバッファ層102
をレーザ照射により剥離して除去してn型コンタクト層
103を露出させる。次に露出させたn型コンタクト層
103の上に、円形状の開口部を有するブロック層20
1とp電極120を順に積層する。最後に、チップ状に
分離して、図12に示すような構造のレーザ素子を得
る。本実施例のレーザ素子のように、p電極及びn電極
を互いに対向した構造にすることができるので、p電極
とn電極が水平に配置されている場合に比べ電流分布が
均一化され、素子の発熱を抑制することができる。さら
に、n電極側にもブロック層を設けたので、活性層に対
するキャリアの注入効率を高める効果も有する。
【0072】
【発明の効果】上述したように、本発明の多層膜反射層
によると、膜厚が(α・λ)/(4n)(λ:入射
光波長、n:屈折率)のAlGa1−aN(0<a
<1)層と、膜厚が(α・λ)/(4n)(n
屈折率)のGaN層とが交互に積層されてなり、0<α
<1、かつ、α+α=2であることを特徴とす
る。従って、α+α=2を従来と同様に維持しなが
ら、αを1未満にしてAlaGa1−aN層の膜厚を従
来のλ/4nよりも小さくすることにより、高い反射
率を維持しながら、結晶性の優れた多層膜反射層を得る
ことができる。また、AlaGa1−aN層を従来よりも
薄膜化できるので、Al混晶比aを比較的高くしても結
晶性の劣化を抑制でき、より反射率の高い多層膜反射層
を得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は、本発明に係るGaN系発光素子の
一例を示す断面図であり、(b)は(a)の発光素子に
含まれる多層膜反射層の拡大断面図である。
【図2】 本発明の実施形態に係る多層膜反射層の反射
率の波長依存性(理論値)を示すグラフである。
【図3】 Al0.5Ga0.5N層の膜厚と、そのA
0.5Ga0.5N層の表面形態との関係を示す図で
ある。
【図4】 本実施形態の多層膜反射層98の反射率の波
長依存性(実験値)を示すグラフである。
【図5】 実施例2に係るGaN系発光素子を示す断面
図である。
【図6】 実施例3に係るGaN系発光素子を示す断面
図である。
【図7】 実施例4に係るGaN系発光素子を示す断面
図である。
【図8】 実施例5に係るGaN系発光素子を示す断面
図である。
【図9】 実施例6に係るGaN系発光素子を示す断面
図である。
【図10】 実施例7に係るGaN系発光素子を示す断
面図である。
【図11】 実施例8に係るGaN系発光素子を示す断
面図である。
【図12】 実施例9に係るGaN系発光素子を示す断
面図である。
【図13】 従来のレーザ素子の模式的な断面図であ
る。
【符号の説明】
98 (基板側)多層膜反射層、99 出射面側多層膜
反射層、101 基板(GaN基板)、102 バッフ
ァ層、103 n型コンタクト層、104 クラック防
止層、105 n型クラッド層、106 n型光ガイド
層、107 活性層、108 p型電子閉込め層、10
9 p型光ガイド層、110 p型クラッド層、111
p型コンタクト層、120 p電極、121 n電
極、122pパッド電極、123 nパッド電極、20
1 ブロック層、202 第2のp電極、203 p側
反射膜、204 電流狭窄層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H048 FA05 FA09 FA18 FA22 FA24 GA04 GA11 GA24 GA35 GA52 GA61 5F073 AA45 AA51 AA65 AA74 AA77 AB17 CA07 CB05 CB07 DA05 DA07 DA14 DA25

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 膜厚が(α・λ)/(4n)(λ:
    入射光波長、n:屈折率)のAlGa1−aN(0
    <a<1)層と、膜厚が(α・λ)/(4n)(n
    :屈折率)のGaN層とが交互に積層されてなる多層
    膜反射層であって、0<α<1、かつ、α+α
    2であることを特徴とする多層膜反射層。
  2. 【請求項2】 前記AlGa1−aN層のAl混晶比
    aが0.2≦a≦0.8である請求項1記載の多層膜反
    射層。
  3. 【請求項3】 前記AlGa1−aN層のAl混晶比
    aが0.3≦a≦0.7である請求項2記載の多層膜反
    射層。
  4. 【請求項4】 前記αがα≦0.75である請求項
    1から3のいずれか一つに記載の多層膜反射層。
  5. 【請求項5】 前記αがα≦0.5である請求項4
    記載の多層膜反射層。
  6. 【請求項6】 InGa1−xN(0≦x<1)から
    成る活性層の少なくとも片側に窒化物半導体層を介して
    積層した多層膜反射層を、基板上に有する窒化ガリウム
    系発光素子であって、 上記多層膜反射層が、膜厚(α・λ)/(4n
    (λ:入射光波長、n:屈折率)のAlGa1−a
    N(0<a<1)層と、膜厚(α・λ)/(4n
    (n:屈折率)のGaN層とが交互に積層されてな
    り、0<α<1、かつ、α+α=2であることを
    特徴とする窒化ガリウム系発光素子。
  7. 【請求項7】 上記多層膜反射層が活性層と基板の間に
    形成されている請求項6記載の窒化ガリウム系発光素
    子。
  8. 【請求項8】 上記窒化物半導体層がクラッド層を含む
    請求項7記載の窒化ガリウム系発光素子。
  9. 【請求項9】 上記窒化物半導体層が超格子層である請
    求項6から8のいずれか一つに記載の窒化ガリウム系発
    光素子。
  10. 【請求項10】 上記超格子層が上記多層膜反射層に接
    して形成されている請求項9記載の窒化ガリウム系発光
    素子。
  11. 【請求項11】 上記超格子層が上記活性層に接して形
    成されている請求項9又は10に記載の窒化ガリウム系
    発光素子。
  12. 【請求項12】 前記AlGa1−aN層のAl混晶
    比aが0.2≦a≦0.8である請求項6から11のい
    ずれか一つに記載の窒化ガリウム系発光素子。
  13. 【請求項13】 前記AlGa1−aN層のAl混晶
    比aが0.3≦a≦0.7である請求項12記載の窒化
    ガリウム系発光素子。
  14. 【請求項14】 前記αがα≦0.75である請求
    項6から13のいずれか一つに記載の窒化ガリウム系発
    光素子。
  15. 【請求項15】 前記αがα≦0.5である請求項
    14記載の窒化ガリウム系発光素子。
  16. 【請求項16】 前記窒化ガリウム系発光素子が、前記
    基板の主面に対して垂直な方向に発光させる面発光型レ
    ーザ素子である請求項6から15のいずれか一つに記載
    の窒化ガリウム系発光素子。
JP2002198772A 2001-07-09 2002-07-08 窒化ガリウム系発光素子 Expired - Fee Related JP4360066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002198772A JP4360066B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 窒化ガリウム系発光素子

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-207680 2001-07-09
JP2001207680 2001-07-09
JP2002198772A JP4360066B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 窒化ガリウム系発光素子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003101141A true JP2003101141A (ja) 2003-04-04
JP4360066B2 JP4360066B2 (ja) 2009-11-11

Family

ID=26618359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002198772A Expired - Fee Related JP4360066B2 (ja) 2001-07-09 2002-07-08 窒化ガリウム系発光素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4360066B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056922A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Rohm Co Ltd 半導体発光素子
JP2008108779A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Rohm Co Ltd 半導体発光素子
JP2015076552A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 キヤノン株式会社 反射鏡、面発光レーザ、固体レーザ、光音響装置及び画像形成装置
WO2016125346A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
WO2018180450A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 学校法人 名城大学 半導体多層膜反射鏡及び垂直共振器型発光素子
CN112447888A (zh) * 2019-08-27 2021-03-05 株式会社东芝 光半导体元件
JP2021114594A (ja) * 2019-08-27 2021-08-05 株式会社東芝 光半導体素子

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0786638A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Toshiba Corp 半導体発光装置
JPH09232631A (ja) * 1996-02-27 1997-09-05 Sumitomo Chem Co Ltd 3−5族化合物半導体発光素子
JPH10303493A (ja) * 1997-04-24 1998-11-13 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体レーザ素子
JPH10308558A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体レーザ素子及び窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
JPH10335757A (ja) * 1997-01-09 1998-12-18 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JPH1187767A (ja) * 1997-09-11 1999-03-30 Sharp Corp 発光ダイオード
JP2000349393A (ja) * 1999-03-26 2000-12-15 Fuji Xerox Co Ltd 半導体デバイス、面発光型半導体レーザ、及び端面発光型半導体レーザ
JP2001119069A (ja) * 1995-02-23 2001-04-27 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0786638A (ja) * 1993-09-16 1995-03-31 Toshiba Corp 半導体発光装置
JP2001119069A (ja) * 1995-02-23 2001-04-27 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体発光素子
JPH09232631A (ja) * 1996-02-27 1997-09-05 Sumitomo Chem Co Ltd 3−5族化合物半導体発光素子
JPH10335757A (ja) * 1997-01-09 1998-12-18 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体素子
JPH10303493A (ja) * 1997-04-24 1998-11-13 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体レーザ素子
JPH10308558A (ja) * 1997-05-07 1998-11-17 Nichia Chem Ind Ltd 窒化物半導体レーザ素子及び窒化物半導体レーザ素子の製造方法。
JPH1187767A (ja) * 1997-09-11 1999-03-30 Sharp Corp 発光ダイオード
JP2000349393A (ja) * 1999-03-26 2000-12-15 Fuji Xerox Co Ltd 半導体デバイス、面発光型半導体レーザ、及び端面発光型半導体レーザ

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005056922A (ja) * 2003-08-06 2005-03-03 Rohm Co Ltd 半導体発光素子
US7196347B2 (en) 2003-08-06 2007-03-27 Rohm Co., Ltd. Semiconductor light emitting device
JP2008108779A (ja) * 2006-10-23 2008-05-08 Rohm Co Ltd 半導体発光素子
JP2015076552A (ja) * 2013-10-10 2015-04-20 キヤノン株式会社 反射鏡、面発光レーザ、固体レーザ、光音響装置及び画像形成装置
WO2016125346A1 (ja) * 2015-02-05 2016-08-11 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
JPWO2016125346A1 (ja) * 2015-02-05 2017-11-09 ソニー株式会社 発光素子及びその製造方法
WO2018180450A1 (ja) * 2017-03-27 2018-10-04 学校法人 名城大学 半導体多層膜反射鏡及び垂直共振器型発光素子
JP2018163991A (ja) * 2017-03-27 2018-10-18 学校法人 名城大学 半導体多層膜反射鏡及び垂直共振器型発光素子
US11146040B2 (en) 2017-03-27 2021-10-12 Meijo University Semiconductor multilayer film reflecting mirror and vertical cavity light-emitting element
CN112447888A (zh) * 2019-08-27 2021-03-05 株式会社东芝 光半导体元件
JP2021114594A (ja) * 2019-08-27 2021-08-05 株式会社東芝 光半導体素子

Also Published As

Publication number Publication date
JP4360066B2 (ja) 2009-11-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4075324B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP4325232B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP4370911B2 (ja) 半導体レーザ素子
JP3803696B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP3346735B2 (ja) 窒化物半導体発光素子及びその製造方法
JP2003115642A (ja) 窒化物半導体素子
JP4029565B2 (ja) 窒化物半導体レーザアレイ
US6822272B2 (en) Multilayered reflective membrane and gallium nitride-based light emitting element
JP5098135B2 (ja) 半導体レーザ素子
WO2005006506A1 (ja) 窒化物半導体レーザ素子及びそれを用いたレーザー装置
JP3375042B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP4291960B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP4665394B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP3651260B2 (ja) 窒化物半導体素子
JP3301601B2 (ja) 窒化物半導体発光素子
JP4873116B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子、及びその製造方法
JP2000196201A (ja) 窒化物半導体レ―ザ素子
JP3794530B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JPH09260772A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP3847000B2 (ja) 窒化物半導体基板上に活性層を備えた窒化物半導体層を有する窒化物半導体素子及びその成長方法
JP4360066B2 (ja) 窒化ガリウム系発光素子
JP2004104088A (ja) 窒化物半導体素子
JP2005101536A (ja) 窒化物半導体レーザ素子
JP5010096B2 (ja) 窒化物半導体レーザ素子及びそれを用いたld装置
JP2001024223A (ja) 窒化物半導体発光ダイオード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050707

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20060328

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20060328

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20060418

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20080131

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080730

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080812

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081010

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090721

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090803

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4360066

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120821

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130821

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees