JP2003101071A - 半導体発光素子 - Google Patents

半導体発光素子

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JP2003101071A
JP2003101071A JP2001291833A JP2001291833A JP2003101071A JP 2003101071 A JP2003101071 A JP 2003101071A JP 2001291833 A JP2001291833 A JP 2001291833A JP 2001291833 A JP2001291833 A JP 2001291833A JP 2003101071 A JP2003101071 A JP 2003101071A
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surface electrode
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Taiichiro Konno
泰一郎 今野
Tsunehiro Unno
恒弘 海野
Kenji Shibata
憲治 柴田
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Hitachi Cable Ltd
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Hitachi Cable Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高輝度でダイシングやワイヤボンディング等
による表面電極の剥離の問題がなく、順方向動作電圧が
低い半導体発光素子を提供する。 【解決手段】 裏面電極10が形成された第一導電型の基
板1に、一対のクラッド層2,4に挟まれた活性層3か
らなる発光部層12と、金属酸化膜からなる透明導電層7
と、表面電極9とが形成された半導体発光素子であっ
て、透明導電層7は少なくとも1つの貫通孔11を有し、
貫通孔11内又は貫通孔11内とその周辺部にTi,Zr,Mo,
Ta,W,Pt,Ir,Os,Re,Rh,Pd及びこれらの合金から
なる群から選ばれた少なくとも1種の金属からなる層13
が形成されており、表面電極9は金属層13を介して発光
部層12と接している半導体発光素子。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイシングやワイヤ
ボンディング時に表面電極の剥離を起こすことなく、順
方向動作電圧が低く、表面電極から半導体層に流れる電
流の分散性が良好な高輝度半導体発光素子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来発光ダイオード(LED)としては、G
aP系の緑色発光ダイオードやAlGaAs系の赤色発光ダイオ
ードがほとんどであった。しかし、最近GaN系やAlGaInP
系の結晶層を有機金属気相成長法(MOVPE)により成長さ
せる技術が開発され、橙色、黄色、緑色、青色の高輝度
発光ダイオードが製造できるようになった。
【0003】MOVPE法により形成したエピタキシャルウ
エハを用いると、これまで不可能であった短波長の発光
や、高輝度が得られるLEDが作製できる。図7は従来のL
EDの断面構造の一例を示す。このLEDは、n型GaAs基板
1の第一の主面上に、n型AlGaInPクラッド層2/アン
ドープAlGaInP活性層3/p型AlGaInPクラッド層4から
なるダブルヘテロ構造の発光部層12を有する。さらにp
型クラッド層4上にp型GaP等からなる電流分散層5が
形成され、その上に透明導電層7が形成されている。透
明導電層7の表面の一部にはAu等からなる表面電極9
(光取り出し側)が形成され、基板1の第二の主面(裏
面)には、全体的にAuGe合金等からなる電極10(裏面電
極)が形成されている。
【0004】十分な透光性と十分な電流分散を得るのに
必要な導電性とを満たす透明導電層用の材料として、酸
化インジウムスズ(ITO)のような金属酸化物が知られ
ている。ITO膜を透明導電層として用いると、従来の厚
い電流分散層が不要になるので、低コストで高輝度のLE
Dが得られるようになる。光取り出し側の表面電極と発
光部層との間にITO膜を設けたLEDの例は、米国特許5,48
1,122号、特開平11-4020号等に記載されている。
【0005】しかしエピタキシャルウエハ上にITO膜等
の金属酸化物層を介して表面電極が形成されたLEDで
は、ダイシングやワイヤボンディング等の工程で、表面
電極が剥離してしまうという問題が生じることが分かっ
た。また透明導電層と金属電極間に接触抵抗が発生し、
順方向動作電圧が高くなるという問題もある。そのた
め、エピタキシャルウエハ上にITO膜を介して表面電極
を形成したLEDの実用化は困難であった。
【0006】かかる問題に鑑み鋭意研究の結果、発光部
層上(電流分散層及び/又は化合物半導体層が設けられ
ている場合にはその上)に形成された透明導電層に貫通
孔を形成し、露出した発光部層、電流分散層又は化合物
半導体層に接触するように表面電極を設けることによ
り、既存のワイヤボンダーでも表面電極の剥離を防止し
つつ容易にボンディングできること、及び順方向動作電
圧が低下することが分かった。図6はかかる半導体発光
素子の一例を示す。電流分散層5までは図7と同じであ
り、透明導電層7に設けられた貫通孔11を介して表面電
極9は電流分散層5に直接接している。
【0007】貫通孔を有する透明導電層上に表面電極を
蒸着した構造の半導体発光素子では、表面電極の剥離の
問題が実質的に解消されたが、表面電極に直接接する半
導体(電流分散層等)に流れる電流が多くなり、電流分
散効果が低下する傾向があることが分かった。表面電極
直下の発光層での発光が多いと、発光した光を効率よく
外部に取り出すことができない。そのため、透明導電層
の貫通孔を介して表面電極を直接半導体層に接しさせる
ことにより表面電極の剥離を防止した構造の半導体発光
素子では、電流分散性を向上させることが望まれる。
【0008】従って本発明の目的は、高輝度でダイシン
グやワイヤボンディング等による表面電極の剥離の問題
がなく、順方向動作電圧が低い半導体発光素子であっ
て、電流分散性を向上することにより表面電極直下での
発光が増大し過ぎるのを抑制した半導体発光素子を提供
することである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記目的に鑑み鋭意研
究の結果、本発明者等は、(a) 透明導電層に貫通孔を形
成し、露出した半導体層(発光部層、電流分散層又は化
合物半導体層)に接触するように表面電極を設けること
により、既存のワイヤボンダーでも表面電極の剥離を防
止しつつ容易にボンディングできるようになり、かつ順
方向動作電圧も低下すること、及び(b) 貫通孔内に形成
された所定の金属からなる層を介して表面電極を半導体
層と接触させることにより、電流分散性が向上し、表面
電極直下での発光が増大し過ぎるのが抑制されることを
発見し、本発明に想到した。
【0010】すなわち、本発明の半導体発光素子は、裏
面電極が形成された第一導電型の基板に、一対のクラッ
ド層に挟まれた活性層からなる発光部層と、金属酸化膜
からなる透明導電層と、表面電極とが形成されたもの
で、前記透明導電層は少なくとも1つの貫通孔を有し、
前記貫通孔内にTi,Zr,Mo,Ta,W,Pt,Ir,Os,Re,R
h,Pd及びこれらの合金からなる群から選ばれた少なく
とも1種の金属からなる層が形成されており、前記表面
電極は前記金属層を介して前記発光部層と接しているこ
とを特徴とする。前記貫通孔の周囲の前記透明導電層上
で前記表面電極と接する領域にも同じ金属からなる層を
形成して良い。前記金属層はTi又はその合金からなるの
が好ましい。
【0011】本発明の一実施例では、前記発光部層と前
記透明導電層との間に第二導電型の電流分散層が形成さ
れており、前記表面電極は前記貫通孔内に形成された金
属層を介して前記電流分散層と接している。
【0012】本発明の別の実施例では、前記発光部層と
前記透明導電層との間に化合物半導体層が形成されてお
り、前記表面電極は前記貫通孔内に形成された金属層を
介して前記化合物半導体層と接している。
【0013】本発明のさらに別の実施例では、前記電流
分散層と前記透明導電層との間に化合物半導体層が形成
されており、前記表面電極は前記貫通孔内に形成された
金属層を介して前記化合物半導体層と接している。
【0014】前記発光部層は第一導電型のクラッド層
と、第二導電型のクラッド層と、両クラッド層に挟まれ
た活性層とからなるのが好ましい。
【0015】前記貫通孔の面積(複数の貫通孔がある場
合には合計面積)は前記表面電極の面積の1%以上であ
るのが好ましい。また前記発光部層、前記電流分散層又
は前記化合物半導体層のうち前記表面電極と接する領域
の中心と、前記表面電極の中心とは実質的に一致してい
るのが好ましい。
【0016】前記基板はGaAsからなり、前記発光部層は
AlGaInP又はGaInPからなるのが好ましい。また前記電流
分散層はGaP、GaAlP、AlInP、AlGaInP、AlGaAs及びGaAs
Pからなる群から選ばれた少なくとも1種の化合物半導
体からなるのが好ましい。
【0017】前記化合物半導体層は、(1) InP又はInAs
の二元系化合物半導体、(2) AlInAs又はAlInPの三元系
化合物半導体、(3) AlGaAs、AlGaP、GaInAs及びGaInPか
らなる群から選ばれた少なくとも1種の三元系化合物半
導体(Gaのモル比:0.2以下)、(4) AlInAsPの四元系化
合物半導体、(5) AlGaInP、AlGaInAs、AlGaAsP及びGaIn
AsPからなる群から選ばれた少なくとも1種の四元系化
合物半導体(Gaのモル比:0.2以下)、又は(6) AlGaInA
sPからなる五元系化合物半導体(Gaのモル比:0.2以
下)のいずれかであるのが好ましい。
【0018】前記透明導電層を形成する金属酸化物はSn
O2、In2O3、ITO及びGa含有ZnOからなる群から選ばれた
少なくとも1種であるのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】[1] 半導体発光素子 (A) 層構成 本発明の半導体発光素子(例えば発光ダイオード)は、
エピタキシャルウエハの上に形成した透明導電層に貫通
孔を形成し、露出した半導体層(発光部層、電流分散層
又は化合物半導体層)に所定の金属層を介して接するよ
うに表面電極が設けられていることを特徴とする。以
下、本発明の半導体発光素子の構造を図面を参照して詳
細に説明する。
【0020】(1) 第1の形態 図1は本発明の第1の形態による半導体発光素子の縦断
面図であり、図2はその平面図であり、図1は図2のA-
A縦断面図に相当する。n型GaAs基板1の第一主面上に
n型AlGaInPクラッド層2が形成され、クラッド層2の
上にアンドープAlGaInP活性層3が形成され、活性層3
の上にp型AlGaInPクラッド層4が形成され、n型クラ
ッド層2、活性層3及びp型クラッド層4によりダブル
へテロ構造の発光部層12を構成している。ここでn型Ga
As基板1とn型AlGaInPクラッド層2の間に、バッファ
層(図示せず)及び分布ブラッグ反射層(DBR層、図示
せず)を有していても良い。
【0021】p型クラッド層4の表面上にp型電流分散
層5が形成され、電流分散層5の上に透明導電層7が形
成されている。透明導電層7には貫通孔11(図2に破線
で示す)が形成されている。貫通孔11を含む透明導電層
7の領域に表面電極9(図2に実線で示す)が形成され
ている。このため、表面電極9は透明導電層7とその下
の電流分散層5の両方に接している。電流分散層5の上
に化合物半導体層(図示せず)が形成されている場合に
は、表面電極9は化合物半導体層と接する。なおn型Ga
As基板1の裏面全面には裏面電極10が形成されている。
【0022】この実施例では、貫通孔11内に金属層13が
形成されているのみならず、貫通孔11の周辺部にも金属
層14が形成されている。従って、表面電極9は金属層1
3,14を介してそれぞれ電流分散層5及び透明導電層7
に接している。両金属層13,14とも後述の金属又はその
合金により形成されている。
【0023】(2) 第2の形態 図3は本発明の第2の形態による半導体発光素子の縦断
面図である。この形態の半導体発光素子では、p型クラ
ッド層4上に透明導電層7が直接形成されているので、
表面電極9は金属層13,14を介してそれぞれp型クラッ
ド層4及び透明導電層7に接している。その他の層につ
いては第1の形態と同じであるので、説明を省略する。
【0024】(3) 第3の形態 図4は本発明の第3の形態による半導体発光素子の縦断
面図である。この形態の半導体発光素子では、貫通孔11
内に金属層13が形成されているだけで、貫通孔11の周辺
部には金属層が形成されていない。従って、表面電極9
は金属層13を介して電流分散層5に接するとともに、透
明導電層7には直接接している。これ以外の点について
は、第1の形態と同じであるので、説明を省略する。
【0025】(4) 第4の形態 図5は本発明の第4の形態による半導体発光素子の縦断
面図である。この形態の半導体発光素子では、貫通孔11
内に金属層13が形成されているだけで、貫通孔11の周辺
部には金属層が形成されていない。従って、表面電極9
は金属層13を介してp型クラッド層4に接するととも
に、透明導電層7には直接接している。これ以外の点に
ついては、第2の形態と同じであるので、説明を省略す
る。
【0026】(B) 各層 (1) 基板 基板の材質はエピタキシャル層を構成する結晶層と熱膨
張係数、格子定数等の特性が一致するものが好ましく、
具体的にはGaAs、GaP、InP等が好ましく、特にGaAsが好
ましい。
【0027】(2) 発光部層 発光部層12は、p-n接合型のダブルへテロ接合構造から
なるのが好ましく、例えば基板1がn型GaAsの場合、第
一導電型のクラッド層(n型クラッド層2)、活性層3
及び第二導電型のクラッド層(p型クラッド層4)から
なるのが好ましい。また発光部層12は、混晶系の化合物
半導体により構成するのが好ましい。具体的にはAlGaIn
P、GaInP、GaInAsP、AlGaInAs等の混晶が好ましく、AlG
aInP及びGaInPがより好ましい。特にインジウム組成比
を約0.5とする(AlxGa1-x)0.5In0.5P(0≦x≦1)は、Ga
As単結晶基板と格子整合するため好ましい。
【0028】(3) 電流分散層 p型電流分散層5は、発光波長の吸収が少なく、かつ比
抵抗が低い材料の中から選ばれる。具体的にはGaP、GaI
nP、AlInP、AlGaInP、GaAsP、AlGaAs等の化合物半導体
が好ましい。電流分散層5はできるだけ薄い方が好まし
い。
【0029】(4) 化合物半導体層 化合物半導体層は、(1) InP又はInAsの二元系化合物半
導体、(2) AlInAs又はAlInPの三元系化合物半導体、(3)
AlGaAs、AlGaP、GaInAs及びGaInPからなる群から選ば
れた少なくとも1種の三元系化合物半導体(Gaのモル
比:0.2以下)、(4)AlInAsPの四元系化合物半導体、(5)
AlGaInP、AlGaInAs、AlGaAsP及びGaInAsPからなる群か
ら選ばれた少なくとも1種の四元系化合物半導体(Gaの
モル比:0.2以下)、又は(6) AlGaInAsPからなる五元系
化合物半導体(Gaのモル比:0.2以下)のいずれかであ
るのが好ましい。
【0030】(5) 透明導電層 透明導電層7の比抵抗は電流分散層5の比抵抗よりも大
幅に低い。例えばITO層の比抵抗は一般に約3×10-6Ωm
であり、p型GaP層の比抵抗の約百分の一である。そのた
め透明導電層7を用いることにより、エピタキシャル半
導体層の厚さを大幅に減少させることができる。透明導
電層7は、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化イ
ンジウム(In2O3)、酸化インジウム錫(ITO)、酸化マ
グネシウム(MgO)等の酸化物からなるのが好ましく、
特に酸化インジウム錫(ITO)からなるのが好ましい。
【0031】(6) 電極 (a) 表面電極 表面電極9は、結線が容易であること(良好なボンディ
ング特性)、下層との低いオーミック接触抵抗が安定し
て得られること(良好なオーミック特性)及び下層との
密着性が良好であることが要求される。これらを満たす
ために表面電極9は、金属(Au、Zn、Ni、Al等)、金属
合金(Au-Zn等)等の複数の層からなる重層電極である
のが好ましい。特に最上層はAu、Al等のボンディング特
性の良い金属からなるのが好ましい。表面電極の重層電
極は酸化ニッケル(NiO)、酸化チタン(TiO2)等の金
属酸化物からなる層を含んでいても良い。
【0032】(b) 裏面電極 裏面電極10は、表面電極同様良好なオーミック特性およ
び密着性が要求されるため、金属(Au、Ni等)、金属合
金(Au-Ge等)等の複数の層からなる重層電極であるの
が好ましい。例えば、Au-Ge合金、Ni及びAuが順次積層
された電極等が好ましい。裏面電極10は基板裏面の全面
又は一部に形成され、最上層はAu、Alなどのボンディン
グ特性の良い金属からなるのが好ましい。
【0033】(7) 金属層 透明導電層7の貫通孔11を介して表面電極9が下の半導
体層(電流分散層5等)と直接接触すると、(1) その半
導体層から流れる電流が多く、電流分散効果が低下する
傾向があり、また(2) 表面電極9の直下の発光部での発
光が多くなるために、発光した光を外部に取り出す効率
が低下するという問題が起こる。金属層13はかかる問題
を解決するために設けるものであり、金属層13により上
記半導体層に流れる電流を低減し、表面電極9直下での
発光を抑制する作用を有する。
【0034】このため、金属層13はTi,Zr,Mo,Ta,
W,Pt,Ir,Os,Re,Rh,Pd及びこれらの合金からなる
群から選ばれた少なくとも1種からなるのが好ましく、
特にTi又はその合金からなるのが好ましい。金属層13の
介在により表面電極9直下での発光を抑制する理由は明
らかでないが、金属層13を介在させることにより順方向
電圧VFが高まるためであると推定される。
【0035】透明導電層7を複数のITO膜により構成す
ることがあるが、その場合最上のITO膜は比抵抗が高
い。従って、金属層13は最上のITO膜と接しない程度の
厚さである必要がある。この接しない程度の厚さという
点については、透明導電層7が単層からなるITO膜によ
り構成される場合も同じようなことが言え、この場合、
金属層は透明導電層の最上部分に接しない方が良い。具
体的には、金属層13の厚さは0.01〜0.1μmであるのが好
ましい。
【0036】[2] 半導体発光素子の製造方法 (1) エピタキシャル層の形成 エピタキシャル層を形成させる好ましい方法として、固
相エピタキシャル成長法、液相エピタキシャル成長法又
は気相エピタキシャル成長法が挙げられるが、エピタキ
シャル層の品質及び均一性の観点から気相エピタキシャ
ル成長法がより好ましい。具体的には有機金属気相エピ
タキシャル成長法(MOVPE法)、分子線エピタキシャル
成長法(MBE法)等が好ましい。
【0037】(2) 貫通孔を有する透明導電層の形成 貫通孔11を有する透明導電層7は、発光部層上(電流分
散層及び/又は化合物半導体層が設けられている場合に
はその上)に公知の方法で作製することができる。例え
ば 塗布法(スピン式、ディップ式、ローラ式、スプ
レー式等)等により透明導電層7を形成し、さらにレジ
ストマスクをしてから露光した後、エッチングにより貫
通孔11を形成する方法、 マスクを使用した蒸着法に
より所望の貫通孔11を有する透明導電層7を直接形成す
る方法、 塗布法(スピン式、ディップ式、ローラ
式、スプレー式等)等により透明導電層7を形成した
後、イオンミリング等の膜除去方法によって透明導電層
7の一部を除去して貫通孔11を形成する方法、 これ
ら公知の方法の任意の組合せによる方法等が挙げられ
る。
【0038】貫通孔11の形状は特に制限はなく、円形、
角形(四角、菱形、多角形等)、円形や角形に突起を付
けた形状、リング状等任意の形状を設けることが可能で
ある。また貫通孔11の数は1つである必要はない。
【0039】(3) 金属層及び電極の形成 透明導電層7の貫通孔11の内部又はその周辺部を含む領
域に、まずTi,Zr,Mo,Ta,W,Pt,Ir,Os,Re,Rh,P
d及びこれらの合金からなる群から選ばれた少なくとも
1種からなる金属層13を蒸着し、次いで導電性金属又は
その合金を蒸着することにより表面電極9を形成する。
裏面電極10は基板1の裏面に同様の導電性金属又はその
合金を蒸着することにより形成する。蒸着方法として、
高周波スパッタリング法、イオンプレーティング法、電
子ビーム(EB)蒸着法、真空蒸着法等が挙げられる。
【0040】表面電極9は金属層13を介して透明導電層
7の下の層、例えば発光部層4(図3,5の場合)、電
流分散層7(図1,4の場合)又は化合物半導体層(図
示せず)に接し、また透明導電層7の貫通孔11の周辺部
にも金属層14を形成する場合には、金属層14を介して透
明導電層7と接する。
【0041】金属層13を介して表面電極9と下層との十
分な接合強度を得るために、貫通孔11の面積(複数の貫
通孔11を有する場合には合計面積)は、表面電極9の面
積の1%以上であるのが好ましく、20〜95%であるのが
より好ましい。貫通孔11の面積が1%未満では表面電極
11の耐剥離性の向上が得られない。一方、貫通孔11の面
積が95%超であると、金属酸化物からなる透明導電層7
の電流分散効果が不十分になり、発色出力が低くなる。
【0042】均一な電流分散性の観点から、表面電極9
の中心と貫通孔11の中心(複数の貫通孔11を設ける場合
には全ての貫通孔11により包囲される領域の中心)とが
実質的に一致するのが好ましい。
【0043】電極にオーミック性を付与するために、例
えば窒素ガス、アルゴンガス等の不活性雰囲気中で熱処
理(アロイング)を施しても良い。
【0044】
【実施例】本発明を以下の実施例によりさらに詳細に説
明するが、本発明はそれらに限定されるものではない。
【0045】実施例1 図1に示す構造の赤色発光ダイオード(発光波長630 nm
付近)をMOVPE法により作製した。
【0046】(1) エピタキシャルウエハの作製 まず700℃に加熱したn型GaAs基板1の第1主面上に、厚
さ500 nmのn型(Seドープ)GaAsバッファ層、厚さ500
nmのn型(Seドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド
層2(Seドープ量:1.0×1018cm-3)、厚さ600 nmのア
ンドープ(Al0.15Ga0.85)0.5In0.5P活性層3、厚さ500 n
mのp型(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga0.3)0.5In 0.5Pクラッド
層4(亜鉛ドープ量:5×1017cm-3)、及び厚さ2μmの
p型(亜鉛ドープ)GaP電流分散層5(亜鉛ドープ量:5
×1018cm-3)を、MOVPE法により順にエピタキシャル成
長させた。発光部層12(クラッド層2、発光層3、クラ
ッド層4)のMOVPE成長は、700℃の温度及び50 Torrの
圧力で、0.3〜1.0 nm/秒の成長速度で行なった。供給
したV族元素とIII族元素の比(V/III比)は300〜600の
範囲であった。またGaP電流分散層5は、成長速度1nm
/秒、V/III比100の条件で形成した。
【0047】キャリアガスに水素を使用し、それぞれAl
供給源としてトリメチルアルミニウム(TMA)、Ga供給
源としてトリメチルガリウム(TMG)、In供給源として
トリメチルインジウム(TMI)、As供給源としてアルシ
ン(AsH3)、P供給源としてホスフィン(PH3)、Zn供給
源としてジエチル亜鉛(DEZ)、及びSe供給源としてH2S
eを使用した。
【0048】(2) 透明導電層の作製 上記のようにして作製したエピタキシャルウエハの表面
に、スピンコータを使用して、ITO溶液を繰り返し3回塗
布することにより、ITO膜を形成した。ITO膜を形成した
エピタキシャルウェハを2×10-6 Torr(2.7×10-4Pa)
の真空中で500℃で1時間焼成し、厚さ0.3μmのITO透明
導電層7を形成した。
【0049】(3) 表面電極の作製 ITO透明導電層7にフォトリソグラフィ法により貫通孔1
1を作製した。フォトリソグラフィ法は、ITO透明導電層
7上に2次元に一定間隔で直径125μmの円形開口部を有
するレジストマスクを形成し、露光後に塩酸/硝酸/純
水からなるエッチング液を用いて、レジストマスクの円
形開口部に露出したITO膜を除去し、貫通孔11を作製し
た。レジストマスクを除去した後、貫通孔11と中心が一
致する直径135μmの円形開口部を有するレジストマスク
をITO膜上に形成した。
【0050】レジストマスクの円形開口部に、まず厚さ
20 nmのTiを蒸着することにより金属層13を形成した
後、厚さ10 nmのニッケル及び厚さ1000 nmの金を順に蒸
着することにより直径135μmの円形の表面電極9を形成
した。最後にレジストマスクを除去した。貫通孔11の面
積(金属層13と電流分散層5との接触面積)は、表面電
極9の面積の約86%であった。
【0051】(4) 裏面電極の形成 基板1の裏面全体に、厚さ60 nmの金−ゲルマニウム合
金、厚さ10 nmのニッケル及び厚さ500 nmの金を順に蒸
着し、n型の裏面電極10を形成した。
【0052】さらに表面電極9及び裏面電極10にオーミ
ック性を付与するために、窒素ガス雰囲気中、400℃で5
分間の熱処理(アロイング)を行なった。
【0053】(5) 半導体発光素子の作製及び評価 上記のようにして両電極9,10まで形成したエピタキシ
ャルウェハを、表面電極9を1つ含む300μm角のサイズ
でダイシングし、フレームに固定し、表面電極9にワイ
ヤボンディングを、裏面電極10にダイボンディングを行
なって、発光ダイオードチップを作製した。得られた発
光ダイオードチップの順方向動作電圧(20 mA通電時)
は1.87Vであり、発光出力は2.6mWであった。
【0054】実施例2 電流分散層5として、厚さ2μmのp型(亜鉛ドープ)GaP
膜の代わりに、厚さ2μmのp型(亜鉛ドープ)(Al0.7Ga
0.3)0.5In0.5P(亜鉛ドープ量:1.0×1018cm-3)膜を形
成した以外実施例1と同様にして、図1に示す構造の発
光ダイオードを作製した。得られた発光ダイオードチッ
プの順方向動作電圧(20 mA通電時)は1.90Vであり、発
光出力は2.6mWであった。
【0055】実施例3 図1に示す構造の発光波長630 nm付近の赤色発光ダイオ
ードを下記手順により作製した。まず700℃に加熱した
p型GaAs基板1の第1主面上に、厚さ500 nmのp型(Zn
ドープ)GaAsバッファ層、厚さ500 nmのp型(Znドー
プ)(Al0.7Ga0.3)0. 5In0.5Pクラッド層2(Znドープ
量:1.0×1018cm-3)、厚さ600 nmのアンドープ(Al0.15
Ga0.85)0.5In0.5P活性層3、厚さ500 nmのn型(Seドー
プ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層4(Seドープ
量:5×1017cm-3)、及び厚さ2μmのn型(Seドープ)
(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P電流分散層5(Seドープ量:1.0
×1018cm-3)を、実施例1と同じ条件でMOVPE法により
順にエピタキシャル成長させた。ここまでの層構成は、
各層の極性以外実施例1のものと同じである。
【0056】次に実施例1と同じ方法により厚さ0.3μm
のITO透明導電層7を形成し、それに直径125μmの貫通
孔11を作製した。貫通孔11と中心が一致する直径135μm
の円形開口部を有するレジストマスクをITO透明導電層
7上に形成し、貫通孔11内及びその周囲にTiを蒸着する
ことにより厚さ20 nmの金属層13を形成した後、厚さ10
nmのニッケル及び厚さ1000 nmの金を順に蒸着すること
により直径135μmの円形の表面電極9を形成した。最後
にレジストマスクを除去した。貫通孔11の面積(金属層
13と電流分散層5との接触面積)は、表面電極9の面積
の約86%であった。
【0057】基板1の裏面全体に、厚さ60 nmの金−亜
鉛合金、厚さ10 nmのニッケル及び厚さ500 nmの金を順
に蒸着し、n型の裏面電極10を形成した。さらに表面電
極9及び裏面電極10にオーミック性を付与するために、
窒素ガス雰囲気中、400℃で5分間の熱処理(アロイン
グ)を行なった。
【0058】両電極9,10まで形成したエピタキシャル
ウェハから実施例1と同じ方法により発光ダイオードチ
ップを作製した。得られた発光ダイオードの20 mA通電
時の順方向動作電圧は1.86 Vであり、発光出力は2.6 mW
であった。
【0059】実施例4 図4に示す構造の発光波長630 nm付近の赤色発光ダイオ
ードを下記手順により作製した。まず700℃に加熱した
p型GaAs基板1の第1主面上に、厚さ500 nmのp型(Zn
ドープ)GaAsバッファ層、厚さ500 nmのp型(Znドー
プ)(Al0.7Ga0.3)0. 5In0.5Pクラッド層2(Znドープ
量:1.0×1018cm-3)、厚さ600 nmのアンドープ(Al0.15
Ga0.85)0.5In0.5P活性層3、厚さ500 nmのn型(Seドー
プ)(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5Pクラッド層4(Seドープ
量:5×1017cm-3)、及び厚さ2μmのn型(Seドープ)
(Al0.7Ga0.3)0.5In0.5P電流分散層5(Seドープ量:1.0
×1018cm-3)を、実施例1と同じ条件でMOVPE法により
順にエピタキシャル成長させた。ここまでの層構成は、
各層の極性以外実施例3のものと同じである。
【0060】次に実施例1と同じ方法により厚さ0.3μm
のITO透明導電層7を形成し、それに直径125μmの貫通
孔11を作製した。貫通孔11と一致する直径125μmの円形
開口部を有するレジストマスクをITO透明導電層7上に
形成し、Tiを蒸着することにより貫通孔11内に厚さ20 n
mの金属層13を形成した。そのレジストマスクを除去し
た後、再度貫通孔11と中心が一致する直径135μmの円形
開口部を有するレジストマスクをITO透明導電層7上に
形成し、貫通孔11内及びその周囲に厚さ10 nmのニッケ
ル及び厚さ1000 nmの金を順に蒸着することにより直径1
35μmの円形の表面電極9を形成した。最後にレジスト
マスクを除去した。貫通孔11の面積(金属層13と電流分
散層5との接触面積)は、表面電極9の面積の約86%で
あった。
【0061】基板1の裏面全体に、厚さ60 nmの金−亜
鉛合金、厚さ10 nmのニッケル及び厚さ500 nmの金を順
に蒸着し、n型の裏面電極10を形成した。さらに表面電
極9及び裏面電極10にオーミック性を付与するために、
窒素ガス雰囲気中、400℃で5分間の熱処理(アロイン
グ)を行なった。
【0062】両電極9,10まで形成したエピタキシャル
ウェハから実施例1と同じ方法により発光ダイオードチ
ップを作製した。得られた発光ダイオードチップの20 m
A通電時の順方向動作電圧は1.84Vであり、発光出力は2.
8 mWであった。
【0063】比較例1 金属層13を形成しない以外実施例1と同様にして図6に
示す構造の発光波長630 nm付近の赤色発光ダイオードを
作製した。得られた発光ダイオードの20 mA通電時の順
方向動作電圧は1.85 Vであるが、発光出力は2.1 mWと低
かった。
【0064】比較例2 電流分散層5として、厚さ2μmのp型(亜鉛ドープ)GaP
膜の代わりに、厚さ2.0μmのp型(亜鉛ドープ)(Al0.7G
a0.3)0.5In0.5P(亜鉛ドープ量:1.0×1018cm- 3)膜を
形成した以外比較例1と同様にして、発光ダイオードを
作製した。得られた発光ダイオードの20 mA通電時の順
方向動作電圧は1.89 Vであるが、発光出力は2.1 mWと低
かった。
【0065】本発明の半導体発光素子を添付図面を参照
して説明したが、本発明はそれらに限定されることはな
く、本発明の技術的思想の範囲内で種々の変更を施すこ
とができる。例えば、金属層としてTiの蒸着層を設ける
以外に、Zr,Mo,Ta,W,Pt,Ir,Os,Re,Rh,Pd又は
これらの合金からなる蒸着層を設けても、同様の効果が
得られる。また貫通孔の形状及び数は図示の例に限定さ
れない。
【0066】
【発明の効果】以上の通り、透明導電層に貫通孔を設け
た後で金属層及び表面電極を順に形成した本発明の半導
体発光素子は、(1) 貫通孔を介して表面電極が下層と直
接接するために、ダイシングやワイヤボンディング等に
よる表面電極の剥離の問題がないだけでなく、(2) Ti等
の金属層を介して表面電極が下層と接するために、電流
分散性が向上し、順方向動作電圧が低く、輝度も約30%
以上高いという利点を有する。
【0067】またITOのような比抵抗の低い透明導電層
を有する本発明の半導体発光素子のエピタキシャル層
は、従来の半導体発光素子用のエピタキシャル層の五分
の一乃至数十分の一程度まで薄くすることができるの
で、エピタキシャルウェハのコスト低減に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例による半導体発光素子を示
す断面図であって、図2のA-A断面図に相当する。
【図2】 本発明の一実施例による半導体発光素子を示
す平面図である。
【図3】 本発明の別の実施例による半導体発光素子を
示す断面図である。
【図4】 本発明のさらに別の実施例による半導体発光
素子を示す断面図である。
【図5】 本発明のさらに別の実施例による半導体発光
素子を示す断面図である。
【図6】 本発明を適用する前の半導体発光素子を示す
断面図である。
【図7】 従来の半導体発光素子を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・基板 2,4・・・クラッド層 3・・・活性層 5・・・電流分散層 7・・・透明導電層 9・・・表面電極 10・・・裏面電極 11・・・貫通孔 12・・・発光部層 13・・・金属層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柴田 憲治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社日高工場内 Fターム(参考) 5F041 AA43 CA34 CA65 CA85 CA88 CA92 CA98

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面電極が形成された第一導電型の基板
    に、一対のクラッド層に挟まれた活性層からなる発光部
    層と、金属酸化膜からなる透明導電層と、表面電極とが
    形成された半導体発光素子であって、前記透明導電層は
    少なくとも1つの貫通孔を有し、前記貫通孔内にTi,Z
    r,Mo,Ta,W,Pt,Ir,Os,Re,Rh,Pd及びこれらの合
    金からなる群から選ばれた少なくとも1種の金属からな
    る層が形成されており、前記表面電極は前記金属層を介
    して前記発光部層と接していることを特徴とする半導体
    発光素子。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体発光素子におい
    て、前記貫通孔の周囲の前記透明導電層上で前記表面電
    極と接する領域にも、Ti,Zr,Mo,Ta,W,Pt,Ir,O
    s,Re,Rh,Pd及びこれらの合金からなる群から選ばれ
    た少なくとも1種の金属からなる層が形成されているこ
    とを特徴とする半導体発光素子。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の半導体発光素子
    において、前記金属層はTi又はその合金からなることを
    特徴とする半導体発光素子。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記発光部層と前記透明導電層との
    間に第二導電型の電流分散層が形成されており、前記表
    面電極は前記貫通孔内に形成された金属層を介して前記
    電流分散層と接していることを特徴とする半導体発光素
    子。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記発光部層と前記透明導電層との
    間に化合物半導体層が形成されており、前記表面電極は
    前記貫通孔内に形成された金属層を介して前記化合物半
    導体層と接していることを特徴とする半導体発光素子。
  6. 【請求項6】 請求項4に記載の半導体発光素子におい
    て、前記電流分散層と前記透明導電層との間に化合物半
    導体層が形成されており、前記表面電極は前記貫通孔内
    に形成された金属層を介して前記化合物半導体層と接し
    ていることを特徴とする半導体発光素子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記発光部層は第一導電型のクラッ
    ド層と、第二導電型のクラッド層と、両クラッド層に挟
    まれた活性層とからなることを特徴とする半導体発光素
    子。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記貫通孔の面積(複数の貫通孔が
    ある場合には合計面積)は前記表面電極の面積の1%以
    上であることを特徴とする半導体発光素子。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記発光部層、前記電流分散層又は
    前記化合物半導体層のうち前記表面電極と接する領域の
    中心と、前記表面電極の中心とは実質的に一致している
    ことを特徴とする半導体発光素子。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記基板はGaAsからなり、前記発光
    部層はAlGaInP又はGaInPからなることを特徴とする半導
    体発光素子。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記電流分散層はGaP、GaAlP、AlIn
    P、AlGaInP、AlGaAs及びGaAsPからなる群から選ばれた
    少なくとも1種の化合物半導体からなることを特徴とす
    る半導体発光素子。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11に記載の半導体発光素子に
    おいて、前記化合物半導体層は、(1) InP又はInAsの二
    元系化合物半導体、(2) AlInAs又はAlInPの三元系化合
    物半導体、(3) AlGaAs、AlGaP、GaInAs及びGaInPからな
    る群から選ばれた少なくとも1種の三元系化合物半導体
    (Gaのモル比:0.2以下)、(4) AlInAsPの四元系化合物
    半導体、(5) AlGaInP、AlGaInAs、AlGaAsP及びGaInAsP
    からなる群から選ばれた少なくとも1種の四元系化合物
    半導体(Gaのモル比:0.2以下)、又は(6) AlGaInAsPか
    らなる五元系化合物半導体(Gaのモル比:0.2以下)の
    いずれかであることを特徴とする半導体発光素子。
  13. 【請求項13】 請求項1〜12のいずれかに記載の半導体
    発光素子において、前記透明導電層を形成する金属酸化
    物はSnO2、In2O3、ITO及びGa含有ZnOからなる群から選
    ばれた少なくとも1種であることを特徴とする半導体発
    光素子。
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