JP2003099838A - 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具 - Google Patents

偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具

Info

Publication number
JP2003099838A
JP2003099838A JP2001285995A JP2001285995A JP2003099838A JP 2003099838 A JP2003099838 A JP 2003099838A JP 2001285995 A JP2001285995 A JP 2001285995A JP 2001285995 A JP2001285995 A JP 2001285995A JP 2003099838 A JP2003099838 A JP 2003099838A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
discrimination
medium
mounting surface
mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001285995A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Sato
剛 佐藤
Koji Arimizu
浩二 有水
Yuka Hitotsubashi
由香 一橋
Norihiro Nishikage
紀洋 西蔭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glory Ltd
Original Assignee
Glory Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glory Ltd filed Critical Glory Ltd
Priority to JP2001285995A priority Critical patent/JP2003099838A/ja
Publication of JP2003099838A publication Critical patent/JP2003099838A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Facsimiles In General (AREA)
  • Facsimile Scanning Arrangements (AREA)
  • Inspection Of Paper Currency And Valuable Securities (AREA)
  • Image Input (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】非常に使い易く、迅速に鑑別作業を行うことが
でき、より小型でしかも安価な構成の偽造鑑別装置及び
それに用いる治具を提供する。 【解決手段】鑑別のための媒体に特定波長の光を照射す
る光源と、前記光源により前記媒体に前記光を照射する
ことにより得られる画像を撮影する画像撮影手段と、前
記画像を表示する画像表示手段とを具備し、前記画像表
示手段の画像表示面と前記画像撮影手段の受像面とが所
定角度をなすように配設され、前記画像表示面を前記媒
体の載置面に対して前記所定角度とほぼ同等の角度をな
すように傾斜したときに、前記画像撮影手段は前記媒体
を上方から撮影する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙幣、有価証券等
の紙葉類、パスポート、免許証といった媒体の真偽を簡
易にかつ迅速に鑑別するための偽造鑑別装置及びそれに
用いる偽造鑑別装置用治具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来紙葉類の真偽を鑑別する紙葉類真偽
鑑別装置として、暗室内で紙葉類に赤外線や紫外線のよ
うな特定波長の光を照射して特殊なカメラ(赤外線カメ
ラ等)で撮影し、撮影された画像をTVモニタ等に表示
して、熟練オペレータが目視観察により真偽鑑別するよ
うな紙葉類鑑別装置がある。この鑑別装置は、非常に大
掛かりで複雑なものであり、また、熟練オペレータにし
か鑑別作業ができないという問題があった。
【0003】そこで、本出願人らは特開平7−3118
66号に示されるように、小型化して鑑別作業の簡易化
を図った偽造鑑別装置を提案した。
【0004】この偽造鑑別装置は図18に示すように、
立方体形状の鑑別装置本体1を鑑別対象となる紙幣2の
上に載置し、本体1内部に配設されている光源(赤外L
EDや紫外線ランプ)により紙幣2に光を照射し、読取
窓3内の画像をCCDカメラで撮影するようになってい
る。そして、装置本体上面に設けられた表示部4に表示
された撮影画像を目視観察することにより、紙幣2の真
偽を鑑別するようにした装置である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
7−311866号に示される偽造鑑別装置により小型
化、鑑別作業の簡易化は一応実現されたが、立方体形状
の本体上面に表示部4が設けられているため、オペレー
タは鑑別に際して表示部4を真上から覗き込むようにし
なければならず、表示部4が見難い場合があったり、首
や肩などが非常に疲れてしまうという問題がある。ま
た、1枚の紙幣の鑑別が終われば装置を持ち上げて紙幣
を取り除き、次の紙幣を置き、更にその紙幣上に装置を
置くというような作業が必要であり、多数の紙幣を迅速
に鑑別することができないという問題がある。更に、装
置をよりコンパクトに、かつ価格の低減化を図りたいと
いう要望もある。
【0006】本発明は上述のような事情に鑑みてなされ
たものであり、本発明の目的は、非常に使い易く、迅速
に鑑別作業を行うことができ、更に従来装置より小型で
しかも安価な偽造鑑別装置及びそれに用いる偽造鑑別装
置用治具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は紙葉類等の媒体
の真偽を鑑別するための偽造鑑別装置に関し、本発明の
上記目的は、鑑別のための媒体に特定波長の光を照射す
る光源と、前記光源により前記媒体に前記光を照射する
ことにより得られる画像を撮影する画像撮影手段と、前
記画像を表示する画像表示手段とを具備し、前記画像表
示手段の画像表示面と前記画像撮影手段の受像面とが所
定角度をなすように配設され、前記画像表示面を前記媒
体の載置面に対して前記所定角度とほぼ同等の角度をな
すように傾斜したときに、前記画像撮影手段が前記媒体
を上方から撮影することによって達成される。
【0008】また、本発明は紙葉類等の媒体の真偽を鑑
別するための偽造鑑別装置に用いる治具に関し、本発明
の上記目的は、鑑別に供する媒体を載置する媒体載置面
と、偽造鑑別装置を載置する装置載置面と、前記媒体載
置面及び前記装置載置面の各端部を連接する連接面とで
成るほぼコの字状の形状であり、前記媒体載置面と前記
装置載置面に載置された前記偽造鑑別装置の画像撮影手
段の受像面とが平行となるようにすることによって達成
される。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明では、偽造鑑別装置の本体
部(画像表示部)を鑑別対象の媒体に対して傾斜させた
状態で使用するのに適した構造となっており、オペレー
タは画像表示部の表示面を覗き込まなくても目視するこ
とができ、非常に使い易い構造となっている。また、治
具を用いた場合には、鑑別したい媒体を次々に入れ換え
て鑑別することができるので、迅速な鑑別作業を行うこ
とができる。
【0010】更に、本発明の偽造鑑別装置は簡易鑑別モ
ード、撮影画像記録モード、参照画像モード及び比較鑑
別モードの4種の機能を有しており、これら各モードを
指示することによって、自分に合った鑑別作業を行うこ
とができる。
【0011】以下、本発明の偽造鑑別装置について、図
面を参照して具体的に説明する。なお、本例では紙幣の
真偽鑑別について説明するが、手形等の有価証券、パス
ポート、免許証、商品券等の媒体の偽造鑑別について
も、同様に適用することができる。
【0012】図1は本発明の偽造鑑別装置100の外観
構成を示しており、全体的にはTVゲーム機の操作部に
類似したポータブル形状であり、本体部110には、画
像やガイダンス等を表示するための液晶表示部111
と、電源をON/OFFする電源ボタン112と、液晶
表示部111に表示されているカーソルを4方向に移動
するためのカーソルボタン113と、カメラが撮影して
いる画像の表示を指示すると共に、押せば必ず簡易鑑別
モードになるビューボタン114と、操作指示を最終的
に指示するための決定ボタン115と、操作指示を途中
で取り消したり、前画面に戻すためのキャンセルボタン
116とが設けられると共に、液晶表示部111の画像
輝度を調整するための輝度調整ボリューム117が設け
られている。また、本体部110の裏面には画像撮影部
120が着脱可能に設けられている。なお、液晶表示部
111は液晶に限定されるものではなく、他の表示手段
であっても良い。
【0013】図2(A)は偽造鑑別装置100の正面図
であり、本体部110の中央部に矩形の液晶表示部11
1が配設されており、液晶表示部111の周り右辺に決
定ボタン115及びキャンセルボタン116が、下辺に
電源ボタン112及びビューボタン114が、左辺にカ
ーソルボタン113がそれぞれ配設されている。図2
(B)は偽造鑑別装置100の透視背面図であり、実際
には、画像撮影部120の表面は黒色の可視光遮断樹脂
製のカバー121で空間をもって覆われている。また、
画像撮影部120内には矩形状の基板122が設けられ
ており、下部には内蔵電源(バッテリ)を収納するため
のバッテリ収納部123が設けられている。カバー12
1は複数の固定ネジ124で本体部110に固定され、
基板122の中央部にはCMOSカメラ125が配設さ
れると共に、4個の赤外線LED126がCMOSカメ
ラ125の周りに配設されている。
【0014】図3は偽造鑑別装置100の側面図であ
り、画像撮影部120の表面全体がカバー121で覆わ
れており、カバー121内の基板122は本体部(液晶
表示部111を含む)110に対して傾斜(例えば30
〜40度)して取付けられている。基板122にはCM
OSカメラ125が垂設されているので、CMOSカメ
ラ125の受像面も本体部110(垂直面)に対して傾
斜(例えば30〜40度)して設けられていることにな
る。従って、本体部(液晶表示部111を含む)110
とCMOSカメラ125の受像面とがなす角度とほぼ同
じ角度だけ本体部110を傾斜させれば、水平面上に載
置された鑑別対象を上方(鑑別対象に対して垂直上方)
から正しく撮影できるのである。また、ハードウェアの
回路素子等が装着されている制御基板130が、本体部
110内に設けられている。なお、画像撮影部120
は、本体部110の裏面側に設けられている凹部118
に対してプラグ式に着脱可能になっており、図3は画像
撮影部120を本体部110の凹部118に装着した場
合の構造を示している。
【0015】画像撮影部120の詳細は図4(A)及び
(B)に示すようになっており、基板122はカバー1
21内に、垂直面に対して傾斜して固定されており、画
像撮影部120の下部にはコネクタとなる接続部127
が設けられており、接続部127が本体部110の凹部
118に装着されるようになっている。画像撮影部12
0の接続部127が凹部118に装着されることによ
り、CMOSカメラ125の系統及び赤外線LED12
6の系統が制御基板130と電気的に接続される。な
お、端部には、カバー121をネジ留めするためのネジ
穴128が設けられている。
【0016】基板122は図5に示すように矩形状とな
っており、CMOSカメラ125が中央部に配設され、
その周りに赤外線LED126が配設された構造となっ
ている。本例では赤外線LED126の数が4個となっ
ているが、その数は任意である。
【0017】図6は偽造鑑別装置100の内部構成例を
示しており、全体の制御を行うCPU131には画像撮
影部120内の回路が接続されると共に、CMOSカメ
ラ125で撮影した画像を記録する書換可能な画像記録
メモリ132と、比較鑑別モード用に予め参照画像を記
憶している読取専用の参照画像メモリ133と、制御用
のプログラムを格納した制御用ROM134と、鑑別時
にデータ処理のデータを一時記憶する作業用RAM13
5と、液晶表示部111と、カーソルボタン113等の
入力装置とが接続されている。なお、画像記録メモリ1
32に記録された画像は、比較鑑別モード時に参照画像
として利用可能である。CPU131、画像記録メモリ
132、参照画象メモリ133、制御用ROM134、
作業用RAM135は制御基板130に装着されてい
る。また、CPU131その他には、バッテリ収納部1
23に収納されたバッテリ101から電力が供給される
ようになっている。画像撮影部120は、CMOSカメ
ラ125の出力信号をディジタル量に変換するA/D変
換器125Aと、A/D変換器125Aの出力値をフレ
ーム単位で記憶するフレームメモリ128と、赤外線L
ED126を駆動する光源ドライバ126Aとを具備し
ている。フレームメモリ128のフレームデータはCP
U131で読出され、光源ドライバ126AはCPU1
31によって制御される。
【0018】なお、図6の例では、フレームメモリ12
8及び光源ドライバ126Aは画像撮影部120に設け
られているが、制御基板130に装着されていても良
い。また、画像記録メモリ132及び参照画象メモリ1
33は制御基板130に設けられているが、画像撮影部
120の基板122に装着されていても良い。
【0019】このような構成の偽造鑑別装置100の動
作を、図面を参照して以下に説明する。
【0020】本発明の偽造鑑別装置100の使用形態は
先ず電源ボタン112を押して作動状態とし、例えば図
7に示すように偽造鑑別装置100を手で把持し、媒体
としての紙幣102に赤外線LED126で赤外光を照
射すると共に、紙幣102を画像撮影部120(CMO
Sカメラ125)にかざすようにして紙幣102の鑑別
を行う。
【0021】偽造鑑別装置100は使用モードとして簡
易鑑別モード、撮影画像記録モード、参照画像モード及
び比較鑑別モードの4種を持っており、その動作を図8
及び図9に示すフローチャートに従って説明する。
【0022】鑑別作業に先立って電源ボタン112を押
すと(ステップS1)、CPU131を介して制御用R
OM134に格納されているプログラムが起動され(ス
テップS2)、自動的に簡易鑑別モードとなる(ステッ
プS3)。この簡易鑑別モードでは、光源ドライバ12
6Aを介して赤外線LED126が駆動され、紙幣10
2に赤外光が照射される。そして、CMOSカメラ12
5が撮影した紙幣102の画像データがA/D変換器1
25Aを経てフレームメモリ128に記憶され、その後
CPU131に入力されて処理され、紙幣102の画像
が図10に示すように液晶表示部111に表示され、オ
ペレータはこの表示画像を見て鑑別作業を行い(ステッ
プS4)、順次紙幣を差し替えて(ステップS6)終了
となるまで鑑別作業を繰り返す(ステップS5)。鑑別
は、オペレータの頭に入力されている真紙幣の赤外光画
像と、液晶表示部111に表示されている紙幣画像(赤
外光画像)とを頭の中で比較参照して行う。
【0023】鑑別作業の終了となったときに他モードに
進むか否かを判定し(ステップS7)、他モードに進ま
ない場合は電源ボタン112をOFFして終了し(ステ
ップS8)、他モードに進む場合は表示画面に表示され
ているテークボタン又はメニューボタンを押す(ステッ
プS10、S20)。テークボタンを押すと(ステップ
S10)、その時点の撮影画像がフレームメモリ128
に記憶され(ステップS11)、撮影画像記録モードと
なり(ステップS12)、液晶表示部111に静止画が
表示されると共に(ステップS13)、その画像が画像
記録メモリ132に記録される(ステップS14)。そ
の後、簡易鑑別モードに進むか否かを判定し(ステップ
S15)、簡易鑑別モードに進む場合はビューボタン1
14を押せば、前記ステップS3にリターンして上記動
作を繰り返す。簡易鑑別モードに進まない場合は更に他
モードに進むか否かを判定し(ステップS17)、他モ
ードに進まない場合は上記ステップS8に進み、他モー
ドに進む場合はメニューボタンを押す(ステップS1
8)。
【0024】また、上記ステップS7の後にメニューボ
タンを押すと(ステップS20)、その時点の撮影画像
がフレームメモリ128に記憶され(ステップS2
1)、図11に示すようなメニュー画面の表示となる
(ステップS22)。そして、テークボタンを押すと前
記ステップS12に進み(ステップS23)、リファー
ボタンを押すと参照画像モードとなり(ステップS2
4、S30)、チェックボタンを押すと比較鑑別モード
となる(ステップS25、S40)。
【0025】参照画像モード(ステップS30)では先
ず参照画像メモリ133(又は画像記録メモリ132)
に記録されている参照画像を検索し(ステップS3
1)、所望の参照画像が検索されるまで繰り返す(ステ
ップS32)。その検索して決定された静止画を参照画
像メモリ133に転送して液晶表示部111に表示し
(ステップS33)、簡易鑑別モードに進むか否かを判
定し(ステップS34)、簡易鑑別モードに進む場合は
ビューボタン114を押してステップS3に進む。オペ
レータは液晶表示部111に表示された参照画像を頭に
焼き付け、そのイメージで紙幣の鑑別を行う。また、簡
易鑑別モードに進まない場合は、更に他モードに進むか
否かを判定し(ステップS36)、他モードに進まない
場合は上記ステップS8に進み、他モードに進む場合は
メニューボタンを押すことによって上記ステップS22
に進む。
【0026】また、比較鑑別モード(ステップS40)
では、撮影して画像記録メモリ132に記録している参
照画像又は参照画像メモリ133に予め登録されている
参照画像を検索し(ステップS41)、所望画像が決定
するまで検索を繰り返す(ステップS42)。その検索
した参照画像を液晶表示部111の一部(例えば右半
分)に表示すると共に、撮影画像を液晶表示部111の
一部(例えば左半分)に表示し(ステップS43)、オ
ペレータはこの2つの表示画像を見ながら鑑別作業を行
い(ステップS44)、順次紙幣を差し替えて(ステッ
プS45)終了となるまで比較鑑別作業を繰り返す(ス
テップS46)。比較鑑別モードにおける表示は例えば
図12に示すようになっており、撮影画像と検索した参
照画像の近似度が数値(本例では90%)で表示される
ようになっている。近似度の算出は、撮影画像データと
参照画像データを画素毎に色情報や明度などを比較し、
その一致程度によって求める。この比較鑑別モードで
は、オペレータは液晶表示部111に表示されている参
照画像を見ながら、紙幣102の撮影画像の鑑別を行う
ことができるので、熟練オペレータでなくても正確な鑑
別を実行できる。
【0027】比較鑑別作業が終了すると更に他モードに
進むか否かを判定し(ステップS50)、他モードに進
む場合はメニューボタンを押して(ステップS51)上
記ステップS22に進み、他モードに進まない場合は簡
易鑑別モードに進むか否かを判定し(ステップS5
2)、簡易鑑別モードに進む場合はビューボタン114
を押して(ステップS53)上記ステップS3に進み、
簡易鑑別モードに進まない場合は上記ステップS8に進
んで終了となる。なお、メニュー、テーク、リファー、
チェックなどの液晶表示部111に表示されたボタンや
項目については、実際にはカーソルボタン113で選択
し、決定ボタンの押下で選択したことが決定される。
【0028】上述では偽造鑑別装置100を手で把持し
て鑑別作業を行うようになっているが、偽造鑑別装置用
治具を使用して鑑別作業を行うようにしても良い。本発
明の偽造鑑別装置用治具について、以下に説明する。治
具を使用する場合には、偽造鑑別装置100を手で把持
する必要がないので、鑑別作業が容易であり、オペレー
タの疲れも少なく、鑑別を更に迅速に行うことができ
る。
【0029】図13はコの字状に折曲した治具200の
例であり、底面の紙幣載置面201の端部と上面の装置
載置面203の端部とが、立設した連接面205で連接
されてコの字状になっており、装置載置面203は紙幣
載置面201に対して傾斜(例えば30〜40度、本例
では30度)した構造となっている。紙幣載置面201
のほぼ中央部には、紙幣を正確に位置決めして載置する
ためのコの字状の載置位置設定ガイド202が取付けら
れており、装置載置面203には、画像撮影部120を
挿入するための矩形状の画像撮影部挿入孔204が設け
られている。この治具200に偽造鑑別装置100を装
着すると、図13(B)に示すようになる。この場合、
偽造鑑別装置100の画像撮影部120を画像撮影部挿
入孔204に挿入して装着すると共に、載置位置設定ガ
イド202に紙幣102を位置決めして載置する。これ
により、画像撮影部120のCMOSカメラ125は常
に紙幣102を正しく撮影することができる。
【0030】図13(B)の使用形態を断面で示すと図
14のようになり、本例では、本体部110に対する画
像撮影部120の受像面の傾きθ1は30度であり、本
体部110の紙幣102に対する傾斜θ2も30度であ
る。従って、偽造鑑別装置100の画像撮影部120を
画像撮影部挿入孔204に挿入して装着すれば、紙幣載
置面201上に載置された紙幣102を上方(紙幣10
2に対して垂直上方)から正しく撮影できる。
【0031】また、図15(A)に示す治具210は、
底面の紙幣載置面211の端部と上面の装置載置面21
3の端部とが、立設した連接面215で連接されてコの
字状になっており、装置載置面213は紙幣載置面21
1に対して傾斜した構造となっている。紙幣載置面21
1のほぼ中央部には、紙幣を正確に位置決めして載置す
るためのコの字状の載置位置設定ガイド212が取付け
られており、装置載置面213の他端部には、画像撮影
部120を係合させるための矩形状の切欠き214が設
けられている。この治具210に偽造鑑別装置100を
装着すると図15(B)に示すようになる。この場合、
偽造鑑別装置100の画像撮影部120を切欠き214
に係合させて装着すると共に、載置位置設定ガイド21
2に紙幣102を位置決めして載置する。これにより、
画像撮影部120のCMOSカメラ125は常に紙幣1
02を正しく撮影することができる。
【0032】更に、図16(A)に示す治具220は、
底面の紙幣載置面221の端部と上面の装置載置面22
3の端部とが、立設した連接面225で連接されてコの
字状になっており、装置載置面223は紙幣載置面22
1に対して傾斜した構造となっている。紙幣載置面22
1は他端方向が持ち上げられた形状に折れ曲がってお
り、そのほぼ中央部には、紙幣を正確に位置決めして載
置するためのコの字状の載置位置設定ガイド222が取
付けられており、装置載置面223の他端部には、画像
撮影部120を係合させるための矩形状の切欠き224
が設けられている。この治具220に偽造鑑別装置10
0を装着すると図16(B)に示すようになる。この場
合、偽造鑑別装置100の画像撮影部120を切欠き2
24に係合させて装着すると共に、載置位置設定ガイド
222に紙幣102を位置決めして載置する。これによ
り、画像撮影部120のCMOSカメラ125は常に紙
幣102を正しく撮影することができる。
【0033】図16(B)の使用形態を断面で示すと図
17のようになり、本例では、本体部110に対する画
像撮影部120の受像面の傾きθ1は30度であり、本
体部110の紙幣102に対する傾斜θ2も30度であ
る。従って、偽造鑑別装置100の画像撮影部120を
画像撮影部挿入孔224に挿入して装着すれば、紙幣載
置面221上に載置された紙幣102を上方(紙幣10
2に対して垂直上方)から正しく撮影できる。
【0034】なお、上述では光源として赤外線LEDを
用いた例を説明しているが、紫外線光源若しくは赤外線
光源との組み合わせであっても良いし、可視光の光源で
あっても良い。紫外光光源の場合、カバーは透明材料等
の可視領域の光を遮断しないものとする必要がある。可
視光の光源の場合には、カバーを透明材料で構成し、表
示装置に表示拡大機能を持たせるか、マイクロスコープ
などを接続できるようにして拡大画像を撮影可能として
鑑別し易くする必要がある。また、電源として内蔵のバ
ッテリを説明しているが、外部から電力を供給したり、
商用電源を変換する電源装置を内蔵させても良い。更
に、カメラとしてCMOSカメラを例に挙げたが、CC
Dカメラ等の他のカメラであっても良い。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、装置本
体を傾けた状態で使用するのでオペレータが非常に楽な
姿勢で液晶表示部の画像を見ることができる。また、装
置を治具にセットして使用することで、鑑別作業を非常
に迅速に行うことができると共に、作業の疲労を軽減化
することができる。更に、装置自体が、従来のものより
も非常に小型、安価なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偽造鑑別装置の外観構成図であ
る。
【図2】本発明に係る偽造鑑別装置の正面図及び透視背
面図である。
【図3】本発明に係る偽造鑑別装置の側面図である。
【図4】画像撮影部の構造例を示す正面図及び側断面図
である。
【図5】画像撮影部の基板の構造例を示す図である。
【図6】本発明に係る偽造鑑別装置の内部構成例を示す
ブロック図である。
【図7】本発明に係る偽造鑑別装置の使用態様例を示す
図である。
【図8】本発明の動作例を示すフローチャートの一部で
ある。
【図9】本発明の動作例を示すフローチャートの一部で
ある。
【図10】表示画面の一例を示す図である。
【図11】メニュー画面の一例を示す図である。
【図12】比較鑑別モード画面の一例を示す図である。
【図13】本発明で使用する治具の一例を使用例と共に
示す図である。
【図14】図13の治具の使用例を示す断面構造図であ
る。
【図15】本発明で使用する治具の他の例を使用例と共
に示す図である。
【図16】本発明で使用する治具の更に別の例を使用例
と共に示す図である。
【図17】図16の治具の使用例を示す断面構造図であ
る。
【図18】従来の偽造鑑別装置の構造を示す図である。
【符号の説明】
1 鑑別装置本体 2 紙幣 3 読取窓 4 表示部 100 偽造鑑別装置 101 バッテリ 102 紙幣 110 本体部 111 液晶表示部 112 電源ボタン 113 カーソルボタン 115 決定ボタン 117 輝度調整ボリューム 120 画像撮影部 121 カバー 122 基板 123 バッテリ収納部 125 CMOSカメラ 126 赤外線LED 130 制御基板 131 CPU 132 画像記録メモリ 133 参照画象メモリ 134 制御用ROM 135 作業用RAM 200,210,220 治具
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/107 (72)発明者 一橋 由香 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 (72)発明者 西蔭 紀洋 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グロ ーリー工業株式会社内 Fターム(参考) 3E041 AA01 AA02 BA11 BB03 BB05 BB06 DB01 EA04 EA10 5B047 AA04 AB02 BA02 BA03 BB04 BC12 BC14 BC20 BC23 CA01 CA23 CB02 CB16 CB22 DC09 5C062 AB02 AB20 AB25 AB41 AB42 AB51 AC02 AC06 AC22 AC58 AD05 AD06 5C072 AA01 BA01 CA02 EA06 EA08 LA12 VA10 XA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鑑別のための媒体に特定波長の光を照射す
    る光源と、前記光源により前記媒体に前記光を照射する
    ことにより得られる画像を撮影する画像撮影手段と、前
    記画像を表示する画像表示手段とを具備し、前記画像表
    示手段の画像表示面と前記画像撮影手段の受像面とが所
    定角度をなすように配設され、前記画像表示面を前記媒
    体の載置面に対して前記所定角度とほぼ同等の角度をな
    すように傾斜したときに、前記画像撮影手段が前記媒体
    を上方から撮影するようになっていることを特徴とする
    偽造鑑別装置。
  2. 【請求項2】前記光源が赤外線光源、紫外線光源のいず
    れか一方、又は両方を含んでいる請求項1に記載の偽造
    鑑別装置。
  3. 【請求項3】前記画像撮影手段及び前記光源は可視光遮
    断樹脂で成るカバー内に配設されて画像撮影部を形成
    し、前記画像撮影部は前記画像表示手段の本体部に着脱
    可能となっている請求項1に記載の偽造鑑別装置。
  4. 【請求項4】更に入力装置及び電源ボタンを備えると共
    に、簡易鑑別モード、撮影画像記録モード、参照画像モ
    ード及び比較鑑別モードを有し、前記電源ボタンを押し
    たときに自動的に前記簡易鑑別モードになるようになっ
    ている請求項1に記載の偽造鑑別装置。
  5. 【請求項5】鑑別に供する媒体を載置する媒体載置面
    と、偽造鑑別装置を載置する装置載置面と、前記媒体載
    置面及び前記装置載置面の各端部を連接する連接面とで
    成るほぼコの字状の形状であり、前記媒体載置面と前記
    装置載置面に載置された前記偽造鑑別装置の画像撮影手
    段の受像面とが平行となるようになっていることを特徴
    とする偽造鑑別装置用治具。
  6. 【請求項6】前記装置載置面に画像撮影部挿入孔又は切
    欠きが設けられ、前記媒体載置面に載置位置設定ガイド
    が設けられている請求項5に記載の偽造鑑別装置用治
    具。
JP2001285995A 2001-09-20 2001-09-20 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具 Pending JP2003099838A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285995A JP2003099838A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001285995A JP2003099838A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003099838A true JP2003099838A (ja) 2003-04-04

Family

ID=19109047

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001285995A Pending JP2003099838A (ja) 2001-09-20 2001-09-20 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003099838A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717679B1 (ko) 2005-11-23 2007-05-11 이희영 휴대용 적외선 뷰어
WO2008026286A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Glory Ltd. Dispositif et procede d'identification de feuille de papier
JP2012203675A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Tpv Electronics (Fujian) Co Ltd 夜光及び紙幣試験機能を有するディスプレイ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4621189A (en) * 1985-10-08 1986-11-04 Telxon Corporation Hand held data entry apparatus
US4766297A (en) * 1987-01-08 1988-08-23 Recognition Equipment Incorporated Dual mode stationary and portable scanning system
JPH04174087A (ja) * 1990-11-02 1992-06-22 Omron Corp 画像入力装置
JPH07311866A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Copal Co Ltd 偽造鑑別装置
JPH08235294A (ja) * 1995-02-28 1996-09-13 Casio Comput Co Ltd 携帯型スキャナ
JPH08305923A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Glory Ltd 真偽鑑別装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4621189A (en) * 1985-10-08 1986-11-04 Telxon Corporation Hand held data entry apparatus
US4766297A (en) * 1987-01-08 1988-08-23 Recognition Equipment Incorporated Dual mode stationary and portable scanning system
JPH04174087A (ja) * 1990-11-02 1992-06-22 Omron Corp 画像入力装置
JPH07311866A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Copal Co Ltd 偽造鑑別装置
JPH08235294A (ja) * 1995-02-28 1996-09-13 Casio Comput Co Ltd 携帯型スキャナ
JPH08305923A (ja) * 1995-04-28 1996-11-22 Glory Ltd 真偽鑑別装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100717679B1 (ko) 2005-11-23 2007-05-11 이희영 휴대용 적외선 뷰어
WO2008026286A1 (fr) * 2006-08-31 2008-03-06 Glory Ltd. Dispositif et procede d'identification de feuille de papier
JPWO2008026286A1 (ja) * 2006-08-31 2010-01-14 グローリー株式会社 紙葉類識別装置および紙葉類の識別方法
US8606013B2 (en) 2006-08-31 2013-12-10 Glory Ltd. Paper sheet identification device and paper sheet identification method
JP2012203675A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Tpv Electronics (Fujian) Co Ltd 夜光及び紙幣試験機能を有するディスプレイ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11282323B2 (en) Devices, systems, and methods for optical validation
JP3574219B2 (ja) 真偽鑑別装置
US20030156199A1 (en) Image processing apparatus and method, recording medium, and program
WO2002067039A1 (fr) Dispositif de comparaison d'images, procede de comparaison d'images et programme comportant une comparaison d'images informatisee
JP3240411B1 (ja) 写真シール自動販売機
JP2003099838A (ja) 偽造鑑別装置及び偽造鑑別装置用治具
JPH09252381A (ja) 原稿載置装置および画像読取装置
JP4520941B2 (ja) 視野枠位置可変式光学装置
JP2006301201A (ja) 光学装置およびカメラシステム
KR20070025451A (ko) 신분증 이미지 획득장치 및 그를 포함하는 신원확인 시스템
JP2005308966A (ja) 写真撮影装置
US6894718B2 (en) Continual-image processing device for printing or displaying images
JP2005115599A (ja) 画像判別器具
JP2005196627A (ja) 偽券検知機能付きカメラ及びカメラを用いた偽券検知方法
KR20090105427A (ko) Ccd 카메라를 이용한 보안인쇄물 진위식별기 및 자동화검사 시스템
KR100230160B1 (ko) 서류 확인 시스템
JP4453540B2 (ja) 撮影装置及びプログラム
JP6897428B2 (ja) 画像読み取り装置
JP2004132703A (ja) 測定システム、演算方法および演算プログラム
WO2022163774A1 (ja) 写真撮影装置、その制御方法、及びプログラム
JP3062101U (ja) 撮像加工プリント装置
JP2004126389A (ja) 画像表示装置、写真プリントシステム、および該システムに用いられるプリント紙ユニット
KR20100073766A (ko) 디지털 촬영장치 및 그 제어방법
JP2022115326A (ja) 写真撮影装置、その制御方法、及びプログラム
JP2006082397A (ja) プリント装置、画像出力装置及び記録媒体の挿入口案内方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080718

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110617

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120327

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120724