JP2003097870A - 陸上輸送用冷凍装置及びその電源装置並びに制御方法 - Google Patents

陸上輸送用冷凍装置及びその電源装置並びに制御方法

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JP2003097870A
JP2003097870A JP2001287892A JP2001287892A JP2003097870A JP 2003097870 A JP2003097870 A JP 2003097870A JP 2001287892 A JP2001287892 A JP 2001287892A JP 2001287892 A JP2001287892 A JP 2001287892A JP 2003097870 A JP2003097870 A JP 2003097870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 商用電源を使用して冷却運転を行う場合に、
商用電源の電圧、電源相数に左右されずに的確な運転を
行うことが可能な陸上輸送用冷凍装置及びその電源装置
並びに制御方法を提供すること。 【解決手段】 陸上輸送用冷凍装置の電源装置10に、
外部から入力される第1商用電源12の電圧をコンプレ
ッサ5の作動電圧に変換する昇圧トランス15(変圧
器)と、該昇圧トランス15につながる第1整流器17
とを備える構成とした。また、さらにコンプレッサ5等
の作動電圧とほぼ同等な電圧の第2商用電源11から電
力を入力して直流電力に変換する第2整流器16を備
え、異なる商用電源11,12の電圧に対応可能な構成
とした。また、商用電源11,12の種類を判別すべ
く、電圧検出装置14と相数検出装置13とを備え、電
源装置10を着脱手段19にて取り外し可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陸上輸送用の車両
に搭載される陸上輸送用冷凍装置及びその電源装置並び
に制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陸上輸送用冷凍装置は、例えば
冷凍食品や生鮮食品等(以下「荷物」という)を運搬す
る陸上輸送用の車両に用いられ、車両に積み込まれた荷
物を格納する冷却庫の内部を冷却するものである。陸上
輸送用冷凍装置は、コンプレッサ、コンデンサユニッ
ト、エバポレータユニット及び運転操作の制御部を備
え、冷媒配管で接続された冷凍サイクルを構成してい
る。
【0003】図3は車両に装備された陸上輸送用冷凍装
置の全体構成を示す図である。図3に示すように、符号
1は車両、2は冷却庫、3はエバポレータユニット、4
はコンデンサユニットを示している。陸上輸送用冷凍装
置は車両1の荷台に搭載された冷却庫2の内部を冷却す
るための装置である。この陸上輸送用冷凍装置は、冷却
庫2の外側に設置されたコンデンサユニット4と、冷却
庫2の内部に設置されたエバポレータユニット3とが図
示されない冷媒配管で接続された構成となっている。エ
バポレータユニット3の内部には、冷却庫2内の空気と
冷媒との間で熱交換を行うエバポレータ(熱交換器)が
収容されている。なお、コンデンサユニット4は、図に
示されるように冷却庫2の上部前方に位置する場合と、
冷却庫2の下側にあたる車両1のシャーシ部分に設置さ
れる場合もある。
【0004】陸上輸送用冷凍装置には、車両走行用エン
ジンからコンプレッサの駆動力を得る方式と、車両走行
用エンジンから発電装置(以下「発電機」という)の駆
動力を得る方式、専用のエンジンによりコンプレッサま
たは発電機を駆動する方式とがある。コンプレッサは、
車両走行用エンジンからコンプレッサの駆動力を得る方
式の場合にはエンジンルーム内に設置されることが一般
的であるが、発電機を搭載する方式の場合にはコンデン
サユニット4に設置されることもある。
【0005】コンプレッサを駆動するための電力は、車
両1の走行中においては、車両のエンジン出力を得て発
電する発電機から供給される。また、車両1の停車中に
おいては、騒音や排気ガスなどの問題を考慮し、エンジ
ンを停止させて、商用電源から供給されるようになって
いる。また、停車中であっても、商用電源を使用できな
い場合には、車両1に備えられたバッテリから供給され
ようになっている。コンプレッサは、これとともに備え
られた電動モータによって駆動し、作動電圧として一定
範囲の電圧が仕様値として設定されている。これら発電
機、商用電源、バッテリはコンプレッサの駆動を担う各
電源系統をいうものである。
【0006】商用電源を使用する場合、主として作動電
圧はAC200V電源が使用されている。これは、一般
家庭に用いられるAC100Vでは電源容量が少ないの
で冷却能力が確保しにくいためである。従って、AC2
00Vの方がAC100Vよりも冷却能力の確保に優位
であるため、コンプレッサ等の作動電圧の仕様値として
設定されている。このように、エンジン停止中でのバッ
テリ電力に依存しない陸上輸送用冷凍装置の運転では、
商用電源であるAC200Vの電力が使用されている。
【0007】さらに、入力される商用電源がAC200
Vであっても、単相、3相の場合がある。3相は単相に
比べて電源容量の点で優位であるため、陸上輸送用冷凍
装置の構造は3相のAC200Vの商用電源を標準的に
使用する構造とされている。但し、3相に限定している
ものではなく、単相でも使用可能の場合があるが、この
場合は陸上輸送用冷凍装置の仕様を満足できる性能は確
保されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の陸上輸送用冷凍装置においては、AC200Vを専
ら使用する構造とされているため、車両1が移動した地
域でAC200Vの商用電源を確保して冷却運転するこ
とは困難とされていた。なぜなら、AC200Vの商用
電源は、移動した地域に設置されている可能性が少ない
からである。また、冷却庫2内に荷物を積み込む前に予
め冷却庫2内を冷却する場合においても、通常は車両1
の車庫内にある商用電源で冷却運転が行われるが、AC
200Vのコンセントを設ける必要があり、設備費の増
大となりうる。商用電源であるAC200Vが設置され
ていない場合、陸上輸送用冷凍装置は、バッテリに蓄え
られた電力よる運転を行ったり、エンジンを始動した
り、やむを得ず冷却運転を停止させることになる。この
ため、陸上輸送用冷凍装置の商用電源使用時における利
便性に対して問題となっていた。
【0009】本発明は上記事情に鑑みて成されたもので
あり、商用電源を使用して冷却運転を行う場合に、商用
電源の電圧、電源相数に左右されずに的確な運転を行う
ことが可能な陸上輸送用冷凍装置及びその電源装置並び
に制御方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用する。請求項1に記載の
発明は、複数の電源系統と、これら電源系統の少なくと
も一つからの電力によって駆動されるコンプレッサと、
該コンプレッサによって圧縮された冷媒を用いて車両の
庫内を冷却する熱交換器を備えてなり、前記電源系統の
うちの一つが商用電源とされ、該商用電源が入力される
とともに前記コンプレッサへと電力を供給する電源装置
を有する陸上輸送用冷凍装置において、前記電源装置
は、外部から入力される第1商用電源の電圧を前記コン
プレッサの作動電圧に変換する変圧器を備えてなること
を特徴とする。
【0011】陸上輸送用冷凍装置は、複数の電源系統の
うちの一つである商用電源が電力として電源装置に供給
される。電源装置にコンプレッサの作動電圧と異なる第
1商用電源の電圧が入力された場合、この第1商用電源
の電圧は変圧器によってコンプレッサに使用可能な作動
電圧に変換される。例えば、作動電圧よりも入力される
第1商用電源の電圧が高い場合には、第1商用電源の電
圧を低くして作動電圧にする。また、作動電圧よりも入
力される第1商用電源の電圧が低い場合には、第1商用
電源の電圧を高くして作動電圧にする。そして、作動電
圧に達した第1商用電源の電力は、コンプレッサに供給
されてコンプレッサの駆動を行うこととなる。なお、コ
ンプレッサが交流電力によって駆動する場合、コンプレ
ッサの仕様に合わせた交流電力に変換する機器を構成す
ることが望ましい。この機器は、例えば電力変換装置と
することが好適である。これによって、陸上輸送用冷凍
装置に設定した作動電圧と異なる電圧であっても問題な
く運転を行うことが可能となる。また、陸上輸送用冷凍
装置に設定した作動電圧を商用電源に関係なく設定する
ことも可能となる。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
陸上輸送用冷凍装置において、前記電源装置は、外部か
ら前記作動電圧とほぼ同等な電圧を有する第2商用電源
から電力が入力されることを特徴とする。
【0013】このような構成とすることで、変圧器によ
ってコンプレッサ等の作動電圧と異なる商用電源の電力
を使用することに加えて、この作動電圧と同等な電圧で
ある第2商用電源の電圧を直接入力し、コンプレッサを
駆動して運転することが可能となる。つまり、作動電圧
とほぼ同等な電圧である第2商用電源がある場合、第1
商用電源を使用せずに第2商用電源からの電力を電源装
置に接続してコンプレッサに電力を供給することでコン
プレッサを駆動させることになる。陸上輸送用冷凍装置
が第2商用電源の電圧を仕様値として構成されている場
合、性能を満たした的確で効率のよい運転がなされるこ
とになる。
【0014】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2記載の陸上輸送用冷凍装置において、前記第1
商用電源はAC100V、前記作動電圧はAC200V
とされ、前記変圧器は、AC100Vの交流電力をAC
200Vの交流電力に変換する昇圧トランスとされてい
ることを特徴とする。
【0015】通常、日本国内で多く使用される電源の電
圧は、AC100VとAC200Vである。ここでいう
ACとはもちろん交流(alternating current)をいう
ものである。陸上輸送用冷凍装置の仕様をAC200V
として構成した場合、第2商用電源の電圧はAC200
Vである。一方、使用頻度の高いAC100Vは、第1
商用電源として使用される。AC100Vは作動電圧と
されたAC200Vよりも低いため、変圧器である昇圧
トランスによって作動電圧AC200Vに変換され、コ
ンプレッサ等の駆動用電力として用いられることにな
る。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載の陸上輸送用冷凍装置において、
前記電源装置は、前記第1商用電源の電圧を検知する電
圧検出装置を備えてなることを特徴とする。
【0017】第1商用電源が、コンプレッサ等の駆動用
電力として仕様値が異なる電圧とされた場合、変圧器で
電圧を変換すると、第1商用電源の電圧は作動電圧に変
換される。しかしながら、電源容量においては減少する
ので、このまま作動電圧として使用することに適してい
ない。電圧を変換する前に第1商用電源の入力を電圧検
出装置によって検知することで、例えばこの電力を使用
するコンプレッサに対して駆動する際の指示を促すこと
になる。そして、電源容量が少ない場合には、コンプレ
ッサの駆動を仕様値、例えば回転数をより低く抑えるこ
とが望ましい。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項2〜請求
項4のいずれかに記載の陸上輸送用冷凍装置において、
前記電源装置は、前記第1商用電源及び前記第2商用電
源の少なくとも一方における電力の単相または3相を検
知する相数検出装置を備えてなることを特徴とする。
【0019】商用電源の種類には、単相または3相とい
う相数の違いがある場合が多い。単相は3相に比べて電
源容量が少なく、同じ電圧であっても陸上輸送用冷凍装
置の仕様に見合った運転性能を維持することは困難であ
る。相数検出装置によって単相、または3相を区別して
信号等を出力することによって、例えばこの電力を使用
するコンプレッサに対して駆動する際の指示を促すこと
になる。なお、単相であるために電源容量が少ない場合
には、コンプレッサの駆動を仕様値、例えば回転数を低
く抑えて運転することが望ましい。なお、相数検出装置
は、第1商用電源または第2商用電源のどちらか一方あ
るいは両方に設けてもよい。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項5記載の
陸上輸送用冷凍装置において、前記相数検出装置は、シ
ャント抵抗器、またはACリレーとされていることを特
徴とする。
【0021】相数検出装置は、商用電源の種類である電
源の相数を検知する装置であって、単相または3相を識
別可能なものである。また、シャント抵抗の場合は、通
過する電流によって極微小な抵抗値に発生する電圧を出
力して状態を確認できるものであり、例えば2つのシャ
ント抵抗を配線内につなぐことで、単相あるいは3相の
区別ができるものである。そして、ACリレーの場合に
は、3相の各配線を跨ぐように設けて、相間に生じる電
圧の有無によって信号が出力されるようにする。これに
よって、単相または3相の認識ができる。以上説明した
2つの相数検出装置は、上記説明したように単相あるい
は3相の検出を行って信号を出力することとなる。な
お、相数検出装置は、第2商用電源と第2整流器との間
をつなぐ配線の途中に設けられて好適なものである。
【0022】請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求
項6のいずれかに記載の陸上輸送用冷凍装置において、
前記電源装置は、前記車両から取り外し可能な着脱手段
を備えてなることを特徴とする。
【0023】陸上輸送用冷凍装置の一構成要素である電
源装置は、少なくとも変圧器を備えている。通常電源装
置は、車両に固定されたまま移動し、エンジン停止時で
且つバッテリ等の電力が少ない場合に、商用電源から電
力が供給されている。そして、コンプレッサ等に電力を
供給することで陸上輸送用冷凍装置の運転が行われてい
る。この電源装置が車両から取り外し可能とされるの
で、例えば定まったルートで荷物を輸送する車両から電
源装置を取り外して、立ち寄る場所に電源装置を設置す
ることで、車両に電源装置を搭載しなくても商用電源に
よる電力の供給が受けられ、冷却運転を行うことが可能
となる。電源装置と車両側とにある陸上輸送用冷凍装置
との接続は、着脱手段によって行われる。なお、この着
脱手段は、例えば電力の供給を担う配線のコネクターを
いうものであり、またさらに、電源装置自体を支持する
構造上の部分を含む構成としてもよい。
【0024】請求項8に記載の発明は、コンプレッサに
よって圧縮された冷媒を用いて車両の庫内を冷却する熱
交換器を備え、商用電源を入力して前記コンプレッサを
制御、駆動する電力変換装置へと電力を供給する陸上輸
送用冷凍装置の電源装置において、外部から入力される
第1商用電源の電圧を前記コンプレッサの作動電圧に変
換する変圧器を備えてなることを特徴とする。
【0025】このような電源装置によれば、陸上輸送用
冷凍装置の商用電源使用時にて使用され、商用電源の電
圧をコンプレッサ駆動制御する電力変換装置への作動電
圧に変換してコンプレッサに供給することになる。ま
た、この電源装置を例えば取り外し可能に構成すること
で、商用電源を使用しない場合は、車両から電源装置を
取り外せる構成とすることが望ましい。また、複数の陸
上輸送用冷凍装置に対して電源装置を1つとする場合、
1つの電源装置で複数の陸上輸送用冷凍装置と接続する
ことも可能である。
【0026】請求項9に記載の発明は、複数の電源系統
と、これら電源系統の少なくとも一つからの電力を電力
変換装置で介して駆動されるコンプレッサと、該コンプ
レッサによって圧縮された冷媒を用いて車両の庫内を冷
却する熱交換器を備えてなり、前記電源系統のうちの一
つが商用電源とされ、該商用電源が入力されるとともに
前記コンプレッサを駆動、制御する電力変換装置へと電
力を供給する電源装置を有する陸上輸送用冷凍装置の制
御方法において、前記電源装置は、入力される商用電源
としてAC100VまたはAC200Vを適宜選択可能
とされ、AC100Vが選択された場合に、これを検知
して前記電力変換装置の出力を低減することを特徴とす
る。
【0027】電源装置は、AC100VまたはAC20
0Vを供給される電力として入力し、陸上輸送用冷凍装
置の運転を行うことになる。そして、AC100Vが電
力として供給された場合に、これを検知して電力変換装
置に信号を出力して電力変換装置の出力を抑える作用を
促す。電力変換装置及びコンプレッサ等への電力が通常
のままであると、供給される電源容量の不足により、例
えばブレーカが落ちたり、コンプレッサ等の駆動が停止
することにもなる。電力変換装置の出力を抑えることに
よって、電力変換装置から出力される電力が減少してコ
ンプレッサの駆動が減少し、結果、冷媒の圧縮量が低下
して冷却能力を抑えることになる。これによって、コン
プレッサ等を駆動するための電力が抑えられることにな
る。
【0028】請求項10に記載の発明は、請求項9記載
の陸上輸送用冷凍装置の制御方法において、入力される
商用電源としてAC200Vの単相が入力された場合
に、これを検知して前記電力変換装置の出力を低減する
ことを特徴とする。
【0029】電源装置は、AC100VまたはAC20
0Vを供給される電力として入力し、陸上輸送用冷凍装
置の運転を行うことになる。そして、AC200Vの単
相が電力として供給された場合に、これを検出して電力
変換装置に信号を出力して電力変換装置の出力を抑える
作用を促す。電力変換装置及びコンプレッサ等への電力
が通常のままであると、供給される電源容量の不足によ
り、例えばブレーカが落ちたり、コンプレッサ等の駆動
が停止することにもなる。これによって、電力変換装置
の出力電力は減少し、コンプレッサによる冷媒の圧縮量
が低下して冷却能力を抑えることになる。電力変換装置
の出力電力を抑えることによって、電力変換装置及びコ
ンプレッサを駆動する電力が抑えられることになる。
【0030】請求項11に記載の発明は、前記電源系統
のうちの一つが商用電源とされ、該商用電源が入力され
るとともに前記コンプレッサを駆動する電力変換装置へ
と電力を供給する電源装置を有する陸上輸送用冷凍装置
の制御方法において、入力される商用電源としてAC2
00Vの単相が入力された場合、これを検知して電力変
換装置の出力電力を低減することを特徴とする。
【0031】電源装置は、単独でAC200Vの単相あ
るいは3相を電力として入力し、陸上輸送用冷凍装置の
運転を行うことになる。そして、AC200Vの単相が
電力として供給された場合に、これを検知して電力変換
装置に信号を出力して電力変換装置の出力を抑える作用
を促す。電力変換装置及びコンプレッサ等への電力が通
常のままであると、供給される電源容量の不足により、
例えばブレーカが落ちたり、コンプレッサ等の駆動が停
止することにもなる。電力変換装置の出力を抑えること
によって、電力変換装置の出力電力は減少し、コンプレ
ッサによる冷媒の圧縮量が低下して冷却能力を抑えるこ
とになる。これによって、コンプレッサを駆動する電力
が抑えられることになる。
【0032】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形
態における陸上輸送用冷凍装置の構成を示す回路図であ
る。また、図2は本発明の一実施形態における陸上輸送
用冷凍装置の冷凍サイクルを示す回路図である。
【0033】図1において、符号5はコンプレッサ、1
0は電源装置、20はバッテリ、23は電力変換装置、
24は車両のエンジン、25は発電機を示している。な
お、ここで説明する陸上輸送用冷凍装置の各機器は3相
のAC200V仕様として構成されているものである。
電源装置10には、第1商用電源12と第2商用電源1
1とが備えられ、着脱手段19によって取り外し可能な
構造とされている。
【0034】電力変換装置23は、コンプレッサ5を駆
動する電動モータと接続されている。なお、電動モータ
は、アッセンブリとして形成されたコンプレッサ5と一
体となって構成されている。バッテリ20は、充電器2
1とつながれており、充電器21を介して電力変換装置
23につながるメイン回路Cp,Cmに接続されてい
る。メイン回路Cp、Cmには、平滑コンデンサからな
る平滑回路22が形成されている。エンジン24にはエ
ンジン駆動の発電機25が備えられ、ここから電力が発
電機用整流器18に接続されている。発電機用整流器1
8は、さらにメイン回路Cp,Cmに接続され、インバ
ータ23につながっている。
【0035】電源装置10は2系統の商用電源を備え、
一方はAC200Vの第2商用電源11であり、他方は
AC100Vの第1商用電源12である。また、この電
源装置10には、第2商用電源を入力する端子(図示せ
ず)と、相数検出装置13と、第2整流器16と、さら
に第1商用電源を入力する端子(図示せず)と、ACリ
レー14(電圧検出装置)と、昇圧トランス15(変圧
器)と、第1整流器17とを備えている。
【0036】第1商用電源12は、ACリレー14、昇
圧トランス15、第1整流器17、着脱手段19を通過
してメイン回路Cp,Cmにつながり、さらに電力変換
装置23を介してコンプレッサ5に通じている。昇圧ト
ランス15は変圧器であって、AC100VをAC20
0Vに変換している。第1商用電源12と昇圧トランス
15との間には、AC100Vを認識するACリレー1
4が設けられている。このACリレー14は、これが設
置された回路の電圧有無を識別するものであり、AC1
00Vの有無を識別して信号ラインs1を介してコント
ローラ26に出力している。コントローラ26は、AC
リレー14から入力した信号を、電力変換装置23の制
御値に変換し、信号ラインs3を介してインバータ23
から出力される電力量を変更している。
【0037】第2商用電源11は、相数検出装置13、
第2整流器16、着脱手段19を通過してメイン回路C
p,Cmにつながり、さらに電力変換装置23を介して
コンプレッサ5に通じている。第2整流器16は、入力
されるAC200Vの交流電力を直流電力に変換し、着
脱手段19、メイン回路Cp,Cmを介して電力変換装
置23に電力を供給している。相数検出装置13は、電
源相数を識別するものであり、単相または3相であるか
を識別して信号ラインs2を介してコントローラ26に
出力している。コントローラ26は、相数検出装置13
から入力した信号を、電力変換装置23の制御値に変換
し、信号ラインs3を介して電力変換装置23から出力
される電力量を変更している。
【0038】相数検出装置13とACリレー14とは、
それぞれ信号ラインs2,s1を介してコントローラ2
6に接続され、さらにコントローラ26から電力変換装
置23に向けて信号ラインs3によって接続されてい
る。
【0039】このように、電力変換装置23には4つの
電源系統の電力(第1商用電源12、第2商用電源1
1、発電機25、バッテリ20)が供給される構成とな
っており、コンプレッサ5における冷媒の圧縮は、電源
装置10から供給される2つの商用電源の電力、または
専用のエンジン駆動の発電機25から供給される電力、
またはバッテリ20から供給される電力のどれかによっ
てなされている。
【0040】また、図2において、符号3はエバポレー
タユニット、4はコンデンサユニット、5はコンプレッ
サ、6は高圧冷媒配管、7は低圧冷媒配管、8はアキュ
ムレータ、9は運転操作用の制御部である。本実施形態
の陸上輸送用冷凍装置は、専用の発電機をエンジンルー
ム内に備えて電動モータ(コンプレッサ5と一体とされ
ている)によってコンプレッサ5を駆動する方式を示し
ている。
【0041】運転操作を行う制御部9は、車両の運転室
内の適所に設置されている。車両のシャーシ上には冷却
庫が載置され、この内部に設置されるエバポレータユニ
ット3は、エバポレータ30と、エバポレータファン3
1と、気液熱交換器32と、絞り機構となる膨張弁33
とを備えている。なお、エバポレータファン31は、エ
バポレータファン用モータ31aを駆動源としている。
一方、冷却庫の外部に設置されるコンデンサユニット4
は、コンデンサ40と、コンデンサファン41と、レシ
ーバ42と、ドライヤ43とを備えている。なお、コン
デンサファン41は、コンデンサファン用モータ41a
を駆動源としている。
【0042】陸上輸送用冷凍装置の冷凍サイクルでは、
車両走行用エンジンから出力の一部をもらい受けて駆動
されるエンジン駆動発電装置25(図1参照)の電力等
によってコンプレッサ5を駆動している。そして、コン
プレッサ5でガス状の冷媒が圧縮されて、高圧冷媒配管
6を通ってコンデンサユニット4内のコンデンサ40へ
送られる。該コンデンサ40では、コンデンサファン4
1で導入した外気と熱交換したガス冷媒が凝縮して液化
する。この液冷媒はさらに、エバポレータユニット3内
のエバポレータ30に送られ、冷却庫内の空気と熱交換
して熱を吸収する。この結果、冷却庫内の空気は冷やさ
れ、また、液冷媒は熱の吸収によって蒸発してガス状の
冷媒となり、再度コンプレッサ5へと送られる。以下こ
のような冷媒の状態変化を伴う循環を繰り返して、冷凍
サイクルが形成される。
【0043】さらにコンプレッサ5を駆動させる4つの
電源系統における電力供給方法について図1を用いなが
ら詳しく説明する。1つ目の電力供給方法は、車両に搭
載されるエンジン24によって行われる。エンジン24
には、このエンジン24により駆動されて発電する発電
機25が接続されている。そして、エンジン24の駆動
によって発電機25が発電し、ここから供給される交流
電力が、発電機用整流器(定電圧出力機能を有する)1
8に入力されて直流電力に変換される。この直流電力が
電力変換装置23に出力されて電力変換された後、コン
プレッサ5に出力されて冷媒の圧縮が行われることにな
る。このようにして、エンジン駆動による陸上輸送用冷
凍装置の冷却運転がなされることになる。
【0044】また、2つ目の電力供給方法は、バッテリ
20によって行われる。すなわち、バッテリ20に蓄え
られた電力が、電力変換装置23に出力されて電力変換
された後に、コンプレッサ5に出力されて冷媒の圧縮が
行われることになる。このようにして、バッテリ20に
よる陸上輸送用冷凍装置の冷却運転がなされることにな
る。
【0045】なお、バッテリ20には商用電源11,1
2、またはエンジン駆動の発電機25からの電力を充電
することができるように充電器21を設けてある。例え
ば、発電機25から出力された電力は、電力変換装置2
3に出力されることを説明したが、コンプレッサ5が作
動していない場合や、発電量がコンプレッサ5の消費電
力を上回る場合には、余った電力が充電器21に流れ
る。そして、充電器21で充電可能な電圧に変換され
て、バッテリ20に電力が蓄えられる。同様に、商用電
源11,12からの電力も、充電器21を介してバッテ
リ20に充電可能である。
【0046】また、3、4つ目の電力供給方法は、2つ
の商用電源11,12によって行われる。これは発電機
25、及びバッテリ20から電力変換装置23、つまり
はコンプレッサ5への電力供給がなく、商用電源11ま
たは12がある場合である。この商用電源11または1
2を使用する状況は、車庫からの出発前における予冷、
車両停車時における荷物の積載・積み下ろし時である。
前者は、車両及びエンジン24は停止しており、荷物を
収容する前に車庫内に設置された商用電源で庫内を冷却
する場合である。また、後者は、移動した場所で荷物を
積載・積み下ろしする際であり、もちろん車両は停車
で、エンジン24停止の必要性がある場合である。
【0047】第2商用電源11は、AC200Vの電力
供給源であり、車庫内または移動した場所にAC200
Vのコンセントが設置されている場合に限られる。第2
商用電源11からのAC200Vの電力は、第2整流器
に入力された後に直流電力に変換され、着脱手段19を
通過してメイン回路Cp、Cmを流れる。そして、電力
変換装置23で電力変換されコンプレッサ5に入力され
る。
【0048】相数検出装置13では、電源相数が識別さ
れ、得られた電源相数の情報を信号として信号ラインs
2を介してコントローラ26に出力している。コントロ
ーラ26ではこの信号を電力変換装置23用の制御信号
に変換して、信号ラインs3を介して電力変換装置23
に出力している。
【0049】この電力変換装置23から出力される電力
量を変更する条件となるのが、AC200Vの相数であ
る。単相は3相に比べて電源容量が少なく、同じ電圧で
あっても陸上輸送用冷凍装置の仕様に即した運転性能を
維持することは困難である。特に、本実施形態の陸上輸
送用冷凍装置においては、3相のAC200V仕様とし
ているため、単相では電力変換装置23及びコンプレッ
サ5を駆動する電力容量に限界がある。この場合、陸上
輸送用冷凍装置の仕様に従って運転が行われると、電源
容量の不足により各機器に負担がかかり、ブレーカが落
ちたり、陸上輸送用冷凍装置の運転が停止する恐れがあ
る。これらを回避すべく、相数検出装置13が単相を検
出した場合に、コントローラ26は電力変換装置23に
対して出力を抑えるように働きかけることになる。
【0050】なお、電源の相数を検出する相数検出装置
13は、シャント抵抗器またはACリレーを用いてもよ
い。シャント抵抗の場合は、通過する電流を極微小な抵
抗値により電圧として出力して状態を確認できるもので
あり、例えば2つのシャント抵抗を配線内につなぐこと
で、単相あるいは3相の区別ができるものである。AC
リレーの場合は、3相の各配線を跨ぐように設けて、相
間に生じる電圧の有無によって信号が出力されるように
する。これによって、単相または3相の認識ができるも
のである。
【0051】第1商用電源12は、AC100Vの電力
供給源であり、車庫内または移動した場所にAC100
Vのコンセントが設置されている場合に限られる。第1
商用電源12からのAC100Vの電力は、第1整流器
に入力された後に直流電力に変換され、着脱手段19を
通過してメイン回路Cp、Cmを流れる。そして、電力
変換装置23で電力変換されコンプレッサ5に入力され
る。
【0052】ACリレー14では、電圧の有無が識別さ
れて得られた情報を信号として信号ラインs1を介して
コントローラ26に出力している。コントローラ26で
はこの信号を電力変換装置23用の制御信号に変換し
て、信号ラインs3を介して電力変換装置23に出力し
ている。
【0053】この電力変換装置23の電力を変更する条
件となるのが、AC200Vよりも低い電圧である10
0Vを入力した場合である。AC100VはAC200
Vに比べて電源容量が少なく、作動電圧であるAC20
0Vに昇圧しても陸上輸送用冷凍装置の仕様に即した運
転性能を維持することは困難である。特に、本実施形態
の陸上輸送用冷凍装置においては、AC200V仕様と
しているため、AC100Vを昇圧したAC200Vを
用いて電力変換装置23及びコンプレッサ5を駆動する
電源容量に限界がある。この場合、陸上輸送用冷凍装置
の仕様に従って運転が行われると、電源容量の不足によ
り各機器に負担がかかり、ブレーカが落ちたり、陸上輸
送用冷凍装置の運転が停止する恐れがある。これらを回
避すべく、ACリレー14がAC100Vの入力を検知
した場合に、コントローラ26は電力変換装置23に対
して出力を抑えるように働きかけることになる。
【0054】以上説明した4つの電源系統の電力供給方
法によって、メイン回路Cp,Cmにはコンプレッサ5
の駆動用電力が流れ、平滑コンデンサからなる平滑回路
22によって平滑されてから、電力変換装置23に入力
される。電力変換装置23に入力された直流電力は、所
望の交流電力に変換され、この交流電力を用いてコンプ
レッサ5を回転駆動させることにより、冷媒を圧縮し
て、車両の冷却庫内を冷却(冷蔵,冷凍)することにな
る。
【0055】さらに、電源装置10は着脱手段19によ
って陸上輸送用冷凍装置、つまりは車両から取り外すこ
とが可能とされている。取り外された電源装置10は、
車両の停車時における冷却庫内の冷却運転、あるいはバ
ッテリ20の充電時に接続され、使用しないときには再
び外すことができる。
【0056】電源装置10が車両から取り外し可能とさ
れるので、例えば定まったルートで荷物を輸送する車両
から電源装置10を取り外して、立ち寄る場所に電源装
置10を設置することで、車両に電源装置10を搭載し
なくても各種の商用電源による運転が可能となる。この
着脱手段は、電力の供給を担う配線のコネクターと、電
源装置10自体を車両に支持する構造上の部分を含むも
のである。
【0057】以上説明した本実施形態の陸上輸送用冷凍
装置においては、以下の効果を奏する。商用電源による
陸上輸送用冷凍装置の駆動電源としてAC100V及び
AC200Vを自由に選択して使用できるので、移動し
た地域でも確実に冷却庫内の冷却を行うことができ、利
便性が向上する。また、電源容量が少ない電力を使用す
る場合においても、これに見合った最適な冷却運転を導
くことができ、信頼性が向上する。従って、商用電源に
左右されずに冷却庫内の保冷または予冷を行うことがで
きる。さらに、電源装置10が取り外し可能なので、複
数の車両を保有する場合には、電源装置10を共有する
こともでき、設備コストを抑えることができる。また、
車両から電源装置10取り外すことで、電源装置10の
重量分が減り、車両の積載量を増加させることができ
る。
【0058】なお、本実施形態の変形例として、以下の
構成としてもよい。電源装置10に供給される商用電源
は、AC100VとAC200Vとしたが、これに限定
されるものではなく、これ以外の電圧に対応させること
としてもよい。つまり、日本以外の国において主に使用
されるAC127VやAC230V等に第1商用電源、
第2商用電源を設定してもよい。これによれば、各地域
に合わせて使用することができ、汎用性が向上する。ま
た、商用電源を2系統として形成したが、1系統または
2系統以上に構成してもよく、1系統の商用電源を作動
電圧に変換する構成としてもよい。これによれば、構造
の簡略化が向上することや、さらに汎用性の拡大が期待
できる。
【0059】また、本実施形態の陸上輸送用冷凍装置
は、AC200V仕様の機器で構成されたものであり、
AC100Vを昇圧して使用することとしているが、こ
れに限定されるものではなく、例えば、AC100V仕
様の機器で構成して、AC200Vの入力電力をAC1
00Vに変換して運転する構成としてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上説明した本発明の陸上輸送用冷凍装
置においては以下の効果を奏する。請求項1記載の発明
は、陸上輸送用冷凍装置に設けられた電源装置には、外
部から入力される第1商用電源の電圧をコンプレッサの
作動電圧に変換する変圧器を備えているので、様々な商
用電源の電圧に対応して冷却運転を行うことができる。
よって、商用電源の電圧に左右されない利便性のある陸
上輸送用冷凍装置を提供することができる。
【0061】請求項2記載の発明は、電源装置が、外部
から前記作動電圧とほぼ同等な電圧を有する第2商用電
源から電力が入力されるので、コンプレッサの作動電圧
の電源容量によって冷却運転を行えるとともに、電力変
換装置によりこれと異なる電圧による冷却運転も可能と
なる。従って、商用電源が備わる設備に合わせて、車両
停車時における陸上輸送用冷凍装置の運転が行えるよう
になる。
【0062】請求項3記載の発明は、第1商用電源がA
C100V、作動電圧がAC200Vとされ、変圧器は
AC100Vの交流電力をAC200Vの交流電力に変
換する昇圧トランスとされているので、日本国内におい
て一般的に使用されているAC100VとAC200V
のどちらでも冷却運転を行えることとなり、AC100
Vの場合には、あらゆる地域であっても商用電源による
冷却運転が行えるとともに、AC200Vの場合には、
高負荷の冷却運転にも対応することができる。
【0063】請求項4記載の発明は、電源装置に第1商
用電源の電圧を検知する電圧検出装置を備えているの
で、作動電圧と異なる電圧を検知してこの電圧に適した
冷却運転を行うことができ、また、電源容量の不足によ
る陸上輸送用冷凍装置の運転停止・故障を未然に防ぐこ
とができる。よって、商用電源の電圧に左右されない利
便性のある陸上輸送用冷凍装置を提供することができ
る。
【0064】請求項5記載の発明は、電源装置に第1商
用電源及び第2商用電源の少なくとも一方の単相または
3相を検知する相数検出装置を備えているので、各機器
の仕様範囲外の電力を外部から入力した場合において
も、この商用電源に適した冷却運転を行うことができ、
また、電源容量の不足による陸上輸送用冷凍装置の運転
停止・故障を未然に防ぐことができる。よって、商用電
源の電源相数に左右されない利便性のある陸上輸送用冷
凍装置を提供することができる。
【0065】請求項6記載の発明は、相数検出装置が、
シャント抵抗器、またはACリレーとされているので、
商用電源の相数を識別して、電源相数に適した冷却運転
を行うことができる。
【0066】請求項7記載の発明は、電源装置が着脱手
段によって車両から取り外し可能とされているので、輸
送時に電源装置を備える必要がなくなり、複数の車両に
共有して使用することも可能となる。さらに、車両重量
の軽減となり、輸送時の燃費向上あるいは積載量の増加
を促すことができる。
【0067】請求項8記載の発明は、コンプレッサへ電
力を供給する電源装置に、外部から入力される第1商用
電源の電圧をコンプレッサの作動電圧に変換する変圧器
を備えているので、複数の陸上輸送用冷凍装置に共有し
て使用することができ、なお且つ商用電源の電圧に左右
されずに陸上輸送用冷凍装置に電力を供給することがで
きる電源装置を提供することができる。
【0068】請求項9記載の発明は、陸上輸送用冷凍装
置の制御方法において、電源装置は入力される商用電源
としてAC100VまたはAC200Vを選択可能とさ
れ、AC100Vが選択された場合に、これを検知して
電力変換装置の出力を低減するので、AC200V仕様
の各機器を使用する場合においても、AC100Vの電
源容量に見合った冷却運転を行うことができ、また、電
源容量の不足による陸上輸送用冷凍装置の運転停止・故
障を未然に防ぐことができる。
【0069】請求項10記載の発明は、入力される商用
電源としてAC200Vの単相が入力された場合に、こ
れを検知して電力変換装置の出力を低減するので、3相
のAC200V仕様の各機器を使用する場合において
も、単相のAC200Vの電源容量に見合った冷却運転
を行うことができ、また、電源容量の不足による陸上輸
送用冷凍装置の運転停止・故障を未然に防ぐことができ
る。
【0070】請求項11記載の発明は、単独で入力され
る商用電源としてAC200Vの単相が入力された場
合、これを検知して電力変換装置の出力を低減する制御
方法とされているので、3相のAC200V仕様の各機
器を使用する場合においても、単相のAC200Vの電
源容量に見合った冷却運転を行うことができ、また、電
源容量の不足による陸上輸送用冷凍装置の運転停止・故
障を未然に防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における陸上輸送用冷凍
装置の概略構成を示す回路図である。
【図2】 本発明の一実施形態における陸上輸送用冷凍
装置の冷凍サイクルを示す回路図であるである。
【図3】 従来の陸上輸送用冷凍装置を備えた車両の全
体図である。
【符号の説明】
5 コンプレッサ 10 電源装置 11 第2商用電源 12 第1商用電源 13 相数検出装置 14 ACリレー(電圧検出装置) 15 昇圧トランス(変圧器) 16 第2整流器 17 第1整流器 19 着脱手段 26 コントローラ
フロントページの続き Fターム(参考) 3L045 AA02 BA02 CA02 DA02 EA01 LA01 LA17 MA20 PA04 PA05 PA06 5H006 AA04 BB05 CA07 CC01 CC04 DA04 DB01 DC04 DC05 HA05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の電源系統と、これら電源系統の少
    なくとも一つからの電力によって駆動されるコンプレッ
    サと、該コンプレッサによって圧縮された冷媒を用いて
    車両の庫内を冷却する熱交換器を備えてなり、 前記電源系統のうちの一つが商用電源とされ、該商用電
    源が入力されるとともに前記コンプレッサを駆動、制御
    する電力変換装置に電力を供給する電源装置を有する陸
    上輸送用冷凍装置において、 前記電源装置は、外部から入力される第1商用電源の電
    圧を前記コンプレッサの作動電圧に変換する変圧器を備
    えてなることを特徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の陸上輸送用冷凍装置にお
    いて、 前記電源装置は、外部から前記作動電圧とほぼ同等な電
    圧を有する第2商用電源から電力が入力されることを特
    徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の陸上輸送
    用冷凍装置において、 前記第1商用電源はAC100V、前記作動電圧はAC
    200Vとされ、前記変圧器は、AC100Vの交流電
    力をAC200Vの交流電力に変換する昇圧トランスと
    されていることを特徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    陸上輸送用冷凍装置において、 前記電源装置は、前記第1商用電源の電圧を検知する電
    圧検出装置を備えてなることを特徴とする陸上輸送用冷
    凍装置。
  5. 【請求項5】 請求項2〜請求項4のいずれかに記載の
    陸上輸送用冷凍装置において、 前記電源装置は、前記第1商用電源及び前記第2商用電
    源の少なくとも一方における電力の単相または3相を検
    知する相数検出装置を備えてなることを特徴とする陸上
    輸送用冷凍装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の陸上輸送用冷凍装置にお
    いて、 前記相数検出装置は、シャント抵抗器、またはACリレ
    ーとされていることを特徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の
    陸上輸送用冷凍装置において、 前記電源装置は、前記車両から取り外し可能な着脱手段
    を備えてなることを特徴とする陸上輸送用冷凍装置。
  8. 【請求項8】 コンプレッサによって圧縮された冷媒を
    用いて車両の庫内を冷却する熱交換器を備え、 商用電源を入力して前記コンプレッサを駆動、制御する
    電力変換装置に電力を供給する陸上輸送用冷凍装置の電
    源装置において、 外部から入力される第1商用電源の電圧を前記コンプレ
    ッサの作動電圧に変換する変圧器を備えてなることを特
    徴とする電源装置。
  9. 【請求項9】 複数の電源系統と、これら電源系統の少
    なくとも一つからの電力を電力変換装置で介して駆動さ
    れるコンプレッサと、該コンプレッサによって圧縮され
    た冷媒を用いて車両の庫内を冷却する熱交換器を備えて
    なり、 前記電源系統のうちの一つが商用電源とされ、該商用電
    源が入力されるとともに前記コンプレッサを駆動、制御
    する電力変換装置に電力を供給する電源装置を有する陸
    上輸送用冷凍装置の制御方法において、 前記電源装置は、入力される商用電源としてAC100
    VまたはAC200Vを適宜選択可能とされ、 AC100Vが選択された場合に、これを検知して前記
    電力変換装置の出力を低減することを特徴とする陸上輸
    送用冷凍装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の陸上輸送用冷凍装置の
    制御方法において、 入力される商用電源としてAC200Vの単相が入力さ
    れた場合に、これを検知して前記電力変換装置の出力を
    低減することを特徴とする陸上輸送用冷凍装置の制御方
    法。
  11. 【請求項11】 複数の電源系統と、これら電源系統の
    少なくとも一つからの電力を電力変換装置で介して駆動
    されるコンプレッサと、該コンプレッサによって圧縮さ
    れた冷媒を用いて車両の庫内を冷却する熱交換器を備え
    てなり、 前記電源系統のうちの一つが商用電源とされ、該商用電
    源が入力されるとともに前記コンプレッサを駆動、制御
    する電力変換装置へと電力を供給する電源装置を有する
    陸上輸送用冷凍装置の制御方法において、 入力される商用電源としてAC200Vの単相が入力さ
    れた場合、これを検知して電力変換装置の出力を低減す
    ることを特徴とする陸上輸送用冷凍装置の制御方法。
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