JP2003095550A - 建物内の人員分布取得システム、人員分布取得方法、人員分布取得プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents

建物内の人員分布取得システム、人員分布取得方法、人員分布取得プログラム、及び、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

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JP2003095550A
JP2003095550A JP2001294432A JP2001294432A JP2003095550A JP 2003095550 A JP2003095550 A JP 2003095550A JP 2001294432 A JP2001294432 A JP 2001294432A JP 2001294432 A JP2001294432 A JP 2001294432A JP 2003095550 A JP2003095550 A JP 2003095550A
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Japan
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information
passengers
floor
elevator
passenger
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Application number
JP2001294432A
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English (en)
Inventor
Yuji Hirose
裕二 廣瀬
Hidenori Okamoto
英徳 岡本
Atsushi Yasuhara
淳 安原
Koji Watabe
耕次 渡部
Yoshinori Ishikawa
義則 石川
Satoshi Kubota
聡 久保田
Heiichiro Tsukamoto
平一郎 塚本
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Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 建物内の人員分布を簡易かつ確実に取得でき
る建物内の人員分布取得システム、人員分布取得方法、
人員分布取得プログラム、及び、コンピュータ読み取り
可能な記録媒体を提供する。 【解決手段】 エレベータが停止して各階で人が乗降す
る毎に、移動人数取得部50によってエレベータと各階
との間での移動人数を把握すると共に、移動人数積算部
57によって各階毎にこの移動人員を積算するので、エ
レベータによる階間移動で変化する各階の滞在人員が逐
次取得される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内の人員分布
取得システム、人員分布取得方法、人員分布取得プログ
ラム及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】建物内における各階毎の滞在人数は、季
節、曜日あるいは時間等によって大きく異なるものであ
り、建物の効率的な管理等のためには、この各階毎の滞
在人数の分布、すなわち、建物内の人員分布を的確に把
握することが望まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、建物内の人員
分布を簡易かつ確実に取得するシステムや方法は知られ
ていない。
【0004】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、建物内の人員分布を簡易かつ確実に取得できる
建物内の人員分布取得システム、人員分布取得方法、人
員分布取得プログラム、及び、コンピュータ読み取り可
能な記録媒体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明に係る建物内の人員分布取得システムは、エ
レベータが各階で停止して人の乗降が起こる毎に当該エ
レベータと各階との間での移動人数に関する情報を取得
する移動人数取得手段と、各階毎に上記移動人数を積算
することにより各階毎の滞在人数に関する情報を取得す
る移動人数積算手段と、を備えることを特徴とする。
【0006】本発明の建物内の人員分布取得システムに
よれば、エレベータが停止して各階で人が乗降する毎に
エレベータと各階との間での移動人数が把握されると共
に、各階毎にこの移動人員を積算することによりエレベ
ータによる階間移動で変化する各階の滞在人員が逐次把
握されるので、建物内の各階毎の人員分布を取得するこ
とが可能とされる。
【0007】ここで、本発明の建物内の人員分布取得シ
ステムにおいて、上記滞在人数に関する情報を時刻と関
連づけて記録する記録手段を備えることが好ましい。
【0008】これによって、各階毎の滞在人数が時刻と
関連づけられて記録されるので、人員分布の時間変化等
を取得することが可能とされる。
【0009】また、本発明の建物内の人員分布取得シス
テムにおいて、上記移動人数取得手段は、上記エレベー
タ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得手段
と、各階での停止前後の上記乗客数に関する情報の変化
に基づいて上記移動人数に関する情報を取得する移動人
数計算手段と、を備えることが好ましい。
【0010】このように乗降前後のエレベータ内の乗客
数の変化に着目することによって、各階でのエレベータ
の停止時におけるエレベータと各階との間での移動人数
が容易に取得される。
【0011】また、本発明の建物内の人員分布取得シス
テムにおいて、上記乗客数取得手段は、上記エレベータ
内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方法で取
得する複数の乗客数候補取得手段と、上記乗客数候補取
得手段によって取得された複数の情報の候補の妥当性を
判断し、当該複数の情報の候補から最も妥当な候補を選
択して上記乗客数に関する情報とする乗客数選択手段
と、を備えることが好ましい。
【0012】これにより、複数の方法によって取得され
た乗客数の候補から、最も妥当な候補が乗客数として選
択されるので、取得される乗客数の誤差が低減され、建
物内の人員分布がより高精度に取得できる。
【0013】また、本発明の建物内の人員分布取得シス
テムにおいて、上記複数の乗客数候補取得手段は、それ
ぞれ、上記エレベータが受ける積載重量に関する情報を
取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内の乗客数
に関する情報を第一乗客数候補として取得する第一乗客
数候補取得手段、及び、上記エレベータ内の乗客を含む
画像情報を取得し、当該画像情報を処理することにより
当該エレベータ内の乗客数に関する情報を第二乗客数候
補として取得する第二乗客数候補取得手段であり、上記
乗客数選択手段は、上記エレベータの出入口を通過する
物体によって遮断される光に基づいて当該物体の形状又
は数の少なくとも一方に関する情報を取得する出入物体
情報取得手段を備え、当該通過する物体の情報に基づい
て上記第一乗客数候補及び第二乗客数候補の妥当性を判
断し、当該2つの候補から最も妥当な候補を上記乗客数
に関する情報として選択することが好ましい。
【0014】これにより、例えば、大きな荷物の搬出入
があった場合、この荷物の重量が加算されるので第一乗
客数候補取得手段によって取得される第一乗客数候補に
誤差が生じる場合があるが、このような場合に、乗客数
選択手段が、誤差が生じにくいと考えられる第二乗客数
候補取得手段によって取得された第二乗客数候補を乗客
数に関する情報として選択することが可能とされる。ま
た、例えば、大きな荷物の搬出入が無い場合であって、
複数人の出入りがあった場合、画像情報において乗客が
重なる場合があり第二乗客数候補取得手段が取得する第
二乗客数候補に誤差が生じる場合があるが、このような
場合に、乗客数選択手段が、誤差が生じにくいと考えら
れる第一乗客数候補取得手段によって取得された第一乗
客数候補を乗客数に関する情報として選択することが可
能とされる。さらに、例えば、大きな荷物の搬出入が無
い場合であって、単数人の出入りがあった場合、その人
の体重が極端に重い場合や軽い場合には第一乗客数候補
取得手段が取得する第一乗客数候補に誤差が生じる場合
があるが、このような場合に、乗客数選択手段が、誤差
が生じにくいと考えられる第二乗客数候補取得手段によ
って取得された第二乗客数候補を乗客数に関する情報と
して選択することが可能とされる。そして、このように
乗客数候補の妥当性が判断され、最も妥当な乗客数候補
が選択されることによって、エレベータ内の乗客数を精
度よく取得することが可能とされる。
【0015】また、本発明の建物内の人員分布取得シス
テムにおいては、上記建物の出入口を介して当該建物の
外部と当該建物の各階との間を移動する人数を取得する
建物出入口移動人数取得手段を備え、上記移動人数積算
手段は、さらに当該建物の外部と当該建物の各階との間
を移動する人数を各階毎に積算してもよい。
【0016】これによって、建物外への出入口における
移動人数が把握されるとともに、これが各階毎に積算さ
れるので、建物外への出入口がある階における滞在人数
を精度よく取得することが可能とされる。
【0017】上記課題を解決するために、本発明の建物
内の人員分布取得方法は、エレベータが各階で停止して
人の乗降が起こる毎に当該エレベータと各階との間での
移動人数に関する情報を取得する移動人数取得ステップ
と、各階毎に上記移動人数を積算することにより各階毎
の滞在人数に関する情報を取得する移動人数積算ステッ
プと、を含むことを特徴とする。
【0018】本発明の建物内の人員分布取得方法によれ
ば、エレベータが停止して各階で人が乗降する毎にエレ
ベータと各階との間での移動人数が把握されると共に、
各階毎にこの移動人員を積算することによりエレベータ
による階間移動で変化する各階の滞在人員が逐次把握さ
れるので、建物内の各階毎の人員分布を取得することが
可能とされる。
【0019】ここで、本発明の建物内の人員分布取得方
法において、滞在人数に関する情報を時刻と関連づけて
記録する記録ステップを含むことが好ましい。
【0020】これによって、各階毎の滞在人数が時刻と
関連づけて記録されるので、人員分布の時間変化等を取
得することが可能とされる。
【0021】また、本発明の建物内の人員分布取得方法
において、上記移動人数取得ステップは、上記エレベー
タ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得ステッ
プと、各階での停止前後の上記乗客数に関する情報の変
化に基づいて上記移動人数に関する情報を取得する移動
人数計算ステップと、を含むことが好ましい。
【0022】このように、乗降前後のエレベータ内の乗
客数の変化に着目することよって、各階でのエレベータ
の停止時におけるエレベータと各階との間での移動人数
が容易に取得される。
【0023】また、本発明の建物内の人員分布取得方法
において、上記乗客数取得ステップは、上記エレベータ
内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方法で取
得する複数の乗客数候補取得ステップと、上記乗客数候
補取得ステップによって取得された複数の情報の候補の
妥当性を判断し、当該複数の情報の候補から最も妥当な
候補を選択して上記乗客数に関する情報とする乗客数選
択ステップと、を含むことが好ましい。
【0024】これにより、複数の方法によって取得され
た乗客数の候補から、最も妥当な候補が乗客数として選
択されるので、取得される乗客数の誤差が低減され、建
物内の人員分布がより高精度に取得できる。
【0025】また、本発明の建物内の人員分布取得方法
において、上記複数の乗客数候補取得ステップは、それ
ぞれ、上記エレベータが受ける積載重量に関する情報を
取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内の乗客数
に関する情報を第一乗客数候補として取得する第一乗客
数候補取得ステップ、及び、上記エレベータ内の乗客を
含む画像情報を取得し、当該画像情報を処理することに
より当該エレベータ内の乗客数に関する情報を第二乗客
数候補として取得する第二乗客数候補取得ステップであ
り、上記乗客数選択ステップは、上記エレベータの出入
口を通過する物体によって遮断される光に基づいて当該
物体の形状又は数の少なくとも一方に関する情報を取得
する出入物体情報取得ステップを備え、当該通過する物
体の情報に基づいて、上記第一乗客数候補及び第二乗客
数候補の妥当性を判断し、当該2つの候補から最も妥当
な候補を上記乗客数に関する情報として選択することが
好ましい。
【0026】これにより、例えば、大きな荷物の搬出入
があった場合、この荷物の重量が加算されるので第一乗
客数候補取得ステップによって取得される第一乗客数候
補に誤差が生じる場合があるが、このような場合に、乗
客数選択ステップが、誤差が生じにくいと考えられる第
二乗客数候補取得ステップによって取得された第二乗客
数候補を乗客数に関する情報として選択することが可能
とされる。また、例えば、大きな荷物の搬出入が無い場
合であって複数人の出入りがあった場合、画像情報にお
いて乗客が重なる場合があり第二乗客数候補取得ステッ
プが取得する第二乗客数候補に誤差が生じる場合がある
が、このような場合に、乗客数選択ステップが、誤差が
生じにくいと考えられる第一乗客数候補取得ステップに
よって取得された第一乗客数候補を乗客数に関する情報
として選択することが可能とされる。さらに、例えば、
大きな荷物の搬出入が無い場合であって、単数人の出入
りがあった場合、その人の体重が極端に重い場合や軽い
場合には第一乗客数候補取得ステップが取得する第一乗
客数候補に誤差が生じる場合があるが、このような場合
に、乗客数選択ステップが、誤差が生じにくいと考えら
れる第二乗客数候補取得ステップによって取得された第
二乗客数候補を乗客数に関する情報として選択すること
が可能とされる。そして、このように乗客数候補の妥当
性を判断し、最も妥当な乗客数候補が選択されることに
よって、エレベータ内の乗客数を精度よく取得すること
が可能とされる。
【0027】また、本発明の建物内の人員分布取得方法
において、上記建物の出入口を介して当該建物の外部と
当該建物の各階との間を移動する人数を取得する建物出
入口移動人数取得ステップを含み、上記移動人数積算ス
テップは、さらに当該建物の外部と当該建物の各階との
間を移動する人数を各階毎に積算してもよい。
【0028】これによって、建物外への出入口における
移動人数が把握されるとともに、これが各階毎に積算さ
れるので、建物外への出入口がある階における滞在人数
を精度よく取得することが可能とされる。
【0029】上記課題を解決するために、本発明の建物
内の人員分布取得プログラムは、エレベータが各階で停
止して人の乗降が起こる毎に当該エレベータと各階との
間での移動人数に関する情報を取得する移動人数取得ス
テップと、各階毎に上記移動人数を積算することにより
各階毎の滞在人数に関する情報を取得する移動人数積算
ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴と
している。
【0030】本発明の建物内の人員分布取得プログラム
によれば、エレベータが停止して各階で人が乗降する毎
にエレベータと各階との間での移動人数が把握されると
共に、各階毎にこの移動人員を積算することによりエレ
ベータによる階間移動で変化する各階の滞在人員が逐次
把握されるので、建物内の各階毎の人員分布を取得する
ことが可能とされる。
【0031】ここで、本発明の建物内の人員分布取得プ
ログラムにおいて、上記滞在人数に関する情報を時刻と
関連づけて記録する記録ステップを、さらにコンピュー
タに実行させることが好ましい。
【0032】これによって、各階毎の滞在人数が時刻と
関連づけて記録されるので、人員分布の時間変化等を取
得することが可能とされる。
【0033】また、本発明の建物内の人員分布取得プロ
グラムにおいて、上記移動人数取得ステップは、上記エ
レベータ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得
ステップと、各階での停止前後の上記乗客数に関する情
報の変化に基づいて上記移動人数に関する情報を取得す
る移動人数計算ステップと、を含むことが好ましい。
【0034】このように、乗降前後のエレベータ内の乗
客数の変化に着目することにより、各階でのエレベータ
の停止時におけるエレベータと各階との間の移動人数が
容易に取得される。
【0035】また、本発明の建物内の人員分布取得プロ
グラムにおいて、上記乗客数取得ステップは、上記エレ
ベータ内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方
法で取得する複数の乗客数候補取得ステップと、上記乗
客数候補取得ステップによって取得された複数の情報の
候補の妥当性を判断し、当該複数の情報の候補から最も
妥当な候補を選択して上記乗客数に関する情報とする乗
客数選択ステップと、を含むことが好ましい。
【0036】これにより、複数の方法によって取得され
た乗客数の候補から、最も妥当な候補が乗客数として選
択されるので、取得される乗客数の誤差が低減され、建
物内の人員分布がより高精度に取得できる。
【0037】また、本発明の建物内の人員分布取得プロ
グラムにおいて、上記複数の乗客数候補取得ステップ
は、それぞれ、上記エレベータが受ける積載重量に関す
る情報を取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内
の乗客数に関する情報を第一乗客数候補として取得する
第一乗客数候補取得ステップ、及び、上記エレベータ内
の乗客を含む画像情報を取得し、当該画像情報を処理す
ることにより当該エレベータ内の乗客数に関する情報を
第二乗客数候補として取得する第二乗客数候補取得ステ
ップであり、上記乗客数選択ステップは、上記エレベー
タの出入口を通過する物体によって遮断される光に基づ
いて当該物体の形状又は数の少なくとも一方に関する情
報を取得する出入物体情報取得ステップを備え、当該通
過する物体の情報に基づいて、上記第一乗客数候補及び
第二乗客数候補の妥当性を判断し、当該2つの候補から
最も妥当な候補を上記乗客数に関する情報として選択す
ることが好ましい。
【0038】これにより、例えば、大きな荷物の搬出入
があった場合、この荷物の重量が加算されるので第一乗
客数候補取得ステップによって取得される第一乗客数候
補に誤差が生じる場合があるが、このような場合に、乗
客数選択ステップが、誤差が生じにくいと考えられる第
二乗客数候補取得ステップによって取得された第二乗客
数候補を乗客数に関する情報として選択することが可能
とされる。また、例えば、大きな荷物の搬出入が無い場
合であって、複数人の出入りがあった場合、画像情報に
おいて乗客が重なる場合があり第二乗客数候補取得ステ
ップが取得する第二乗客数候補に誤差が生じる場合があ
るが、このような場合に、乗客数選択ステップが、誤差
が生じにくいと考えられる第一乗客数候補取得ステップ
によって取得された第一乗客数候補を乗客数に関する情
報として選択することが可能とされる。さらに、例え
ば、大きな荷物の搬出入が無い場合であって、単数人の
出入りがあった場合、その人の体重が極端に重い場合や
軽い場合には第一乗客数候補取得ステップが取得する第
一乗客数候補に誤差が生じる場合があるが、このような
場合に、乗客数選択ステップが、誤差が生じにくいと考
えられる第二乗客数候補取得ステップによって取得され
た第二乗客数候補を乗客数に関する情報として選択する
ことが可能とされる。そして、このように乗客数候補の
妥当性を判断し、最も妥当な乗客数候補が選択されるこ
とによって、エレベータ内の乗客数を精度よく取得する
ことが可能とされる。
【0039】また、本発明の建物内の人員分布取得プロ
グラムにおいて、上記建物の出入口を介して当該建物の
外部と当該建物の各階との間を移動する人数を取得する
建物出入口移動人数取得ステップをさらにコンピュータ
に実行させ、上記移動人数積算ステップは、さらに当該
建物の外部と当該建物の各階との間を移動する人数を各
階毎に積算することが好ましい。
【0040】これによって、建物外への出入口における
移動人数が把握されるとともに、これが各階毎に積算さ
れるので、建物外への出入口がある階における滞在人数
を精度よく取得することが可能とされる。
【0041】上記課題を解決するために、本発明のコン
ピュータ読み取り可能な記録媒体は、上記の何れかの建
物内の人員分布取得プログラムが記録されたことを特徴
とする。
【0042】コンピュータを用いて、上記記録媒体に記
録された上記建物内の人員分布取得プログラムを実行す
ることにより、各階でエレベータが停止して人が乗降す
る毎に、エレベータと各階との間での移動人数が把握さ
れると共に、各階毎にこの移動人員が積算され、エレベ
ータによる階間移動でおこる各階の滞在人員の増減が把
握されるので、建物内の各階毎の人員分布を取得するこ
とが可能とされる。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら、
本発明に係る建物内の人員分布取得システムの好適な実
施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明にお
いて、同一または相当要素には同一の符号を付し、重複
する説明は省略する。
【0044】まず、本実施形態にかかる建物内の人員分
布取得システム1の構成について説明する。図1は、本
実施形態に係る建物内の人員分布取得システム1の構成
図である。本実施形態にかかる建物内の人員分布取得シ
ステム1は、物理的には、図1に示すように、エレベー
タ10に設置された重量センサ11、赤外線カメラ12
及び光電センサ18と、CPU(中央処理装置)11
4、メモリなどの記憶装置107、ハードディスク(H
DD)などの記録装置109等を備えたコンピュータで
ある人員分布取得制御装置101と、によって構成され
ている。
【0045】重量センサ11は、エレベータ10に積載
された人や荷物等によってエレベータ10が受ける重量
を測定する測定器であり、この重量の測定値を信号線2
1を介して人員分布取得制御装置101へ送る。
【0046】赤外線カメラ12は、エレベータ10内の
人2等を含む赤外線画像を撮影し、その画像情報を信号
線22を介して人員分布取得制御装置101へ送る。
【0047】光電センサ18は、水平方向に光を発する
発光体14a,bを上下方向に離間して2カ所備える発
光部16と、これらの発光体14a,bが発する光を各
々受ける受光体15a,bを備える受光部17とが対に
なったものであり、エレベータ10からの人2や荷物等
の出入りをこの光の遮光によって感知すべくエレベータ
10の出入口側面に対向して設置されている。そして、
光電センサ18は、この受光体15a,bによって得ら
れる光の遮断情報を、信号線23を介して人員分布取得
制御装置101へ送る。
【0048】ここで、この光電センサ18の受光部17
の下側の受光体15bが受ける光は、主として出入口を
通過する人の足によって遮断される一方、上側の受光体
15aは、主として出入口を人の頭部が通過することに
よって遮断される。
【0049】さらに、人員分布取得制御装置101は、
このエレベータ10を制御するエレベータ制御装置20
0と接続されており、エレベータ制御装置200から、
エレベータの運行状況、すなわち、現在の停止階に関す
る情報や、扉の開閉に関する情報等を受ける構成とされ
ている。
【0050】また、この建物の人員分布取得システム1
は、図2に示すように、機能的な構成要素として、エレ
ベータ10内の乗客数の候補を取得する第一乗客数候補
取得部(第一乗客数候補取得手段)52及び第二乗客数
候補取得部(第二乗客数候補取得手段)53、エレベー
タ10の出入口を通過する物体に関する情報を取得する
出入物体情報取得部(出入物体情報取得手段)54、出
入口を通過する物体に関する情報に基づいて乗客数の候
補から妥当な乗客数を選択する乗客数選択部55、乗客
数の変化からエレベータ10と各階との間での移動人数
を計算する移動人数計算部(移動人数計算手段)56、
各階毎に移動人数を積算して滞在人数を取得する移動人
数積算部(移動人数積算手段)57、及び、取得された
滞在人数を記録する記録部(記録手段)58を備えて構
成されている。
【0051】第一乗客数候補取得部52は、乗客の乗降
後毎に、エレベータ10の重量センサ11によりエレベ
ータ10に積載された人等の重量を取得すると共に、こ
の重量を平均的な人間一人の重量、例えば、60kgで
割り、これを四捨五入して第一乗客数候補を取得する。
【0052】第二乗客数候補取得部53は、乗客の乗降
後毎に、エレベータ10の赤外線カメラ12でエレベー
タ内の人を含む画像信号取得し、これを処理して熱画像
を取得し、さらにこの熱画像における熱源の数等から乗
客の数を取得し、第二乗客数候補とする。
【0053】出入物体情報取得部54は、光電センサ1
8によってエレベータ10の出入口を通過する物体によ
って遮断される光に関するデータを取得し、これに基づ
いて、出入りした物体が大きな荷物を含むか否か、大き
な荷物を含まない場合は、出入りした人が単数であるか
複数であるかに関する情報を取得する。
【0054】具体的には、例えば、図3に示すように、
光電センサ18の下側の受光体15bにおいて比較的長
い時間の遮断があったとき(図3の例A、B)は、大き
な荷物が出入したものと判断する(ここで便宜のためこ
れを出入物体情報(ア)とする)。一方、長い時間の遮
断が無く、短い時間の遮断の対が現れた場合(図3の例
C、D)は人の出入り、すなわち、人の両足の通過であ
ると判断し、この対の数によって出入りする人の数が複
数(図3の例C、これを出入物体情報(ウ)とする)か
単数(図3の例D、これを出入物体情報(エ)とする)
かを判断する。なお、通常は下側の受光体15bによる
遮断情報を用いるが、下側の受光体15bの遮断情報が
判断不能の場合等は、上側の受光体15aの遮断情報を
同様にして用いることができる。
【0055】乗客数選択部55は、第一乗客数候補取得
部52によって取得された第一乗客数候補及び第二乗客
数候補取得部53によって取得された第二乗客数候補の
妥当性を判断し、妥当な候補を乗客数として取得する。
【0056】具体的には、まず、第一乗客数候補と第二
乗客数候補とを比較し、これらが一致する場合は、第一
乗客数候補をこの時のエレベータ10の乗客数として選
択する。
【0057】一方、第一乗客数候補と第二乗客数候補と
が異なる場合は、以下のようにして乗客数を選択する。
まず、出入物体情報取得部54による出入り物体情報が
(ア)の場合、すなわち、大きな荷物の出入りがあった
場合は、重い荷物によって重量センサ11のデータによ
り取得した第一乗客数に誤差が生じる可能性が高いと考
えて第二乗客数候補を乗客数として選択する。
【0058】また、出入物体情報取得部54による出入
り物体情報が(ウ)の場合、すなわち、大きな荷物の出
入りは検出されず複数人の乗り降りがあった場合には、
例えば、エレベータ10内の人が多く人が赤外線カメラ
12に対して重なる場合があって赤外線カメラ12によ
って取得される第二乗客数候補に誤差が生じる可能性が
あると考えて、第一乗客数候補を乗客数として選択す
る。
【0059】さらに、出入物体情報取得部54による出
入り物体情報が(エ)の場合、すなわち、大きな荷物の
出入りは検出されず単数人の乗り降りがあった場合に
は、例えば、特に重量の重い人や軽い人の乗降があった
場合には、重量センサ11のデータにより取得した第一
乗客数に誤差が生じる可能性があり、これに対して複数
人の場合はこの誤差が相殺されて小さくなることが期待
されると考えて、第二乗客数候補を乗客数として選択す
る。
【0060】そして、このようにして乗客数を選択する
乗客数選択部55と、選択のための出入物体情報を提供
する上述の出入物体情報取得部54とが乗客数選択手段
を構成し、この乗客数選択手段と、乗客数候補を取得す
る上述の第一乗客数候補取得部52及び第二乗客数候補
取得部53とが、エレベータ10内の乗客数を取得する
乗客数取得部(乗客数取得手段)51を構成している。
【0061】移動人数計算部56は、この階での乗降後
に取得された乗客数と、前の停止階において乗降後に取
得された乗客数との差をとって、エレベータ10とこの
階との間での移動人数を取得する。
【0062】そして、このようにして移動人数を取得す
る移動人数計算部56と、乗客数を取得する上述の乗客
数取得部51とが、乗降毎にエレベータ10と停止階と
の間での移動人数を取得する移動人数取得部(移動人数
取得手段)50を構成している。
【0063】移動人数積算部57は、この移動人数を階
毎に積算して、エレベータ10による人の移動により変
更されたその階の滞在人数を取得する。
【0064】記録部58は、記録装置109に、時刻と
関連づけてその階の滞在人数を記録する。
【0065】続いて、本実施形態に係る建物内の人員分
布取得システム1の動作について説明し、併せて、本発
明の実施形態に係る建物内の人員分布取得方法について
説明する。図4は、本実施形態に係る建物内の人員分布
取得の手順を示すフローチャートである。
【0066】まず、ステップ1(S1)において、エレ
ベータ制御装置200からエレベータ10の扉が開けら
れたという信号を受けるまで、ループによって待機状態
とされる。
【0067】そして、エレベータ10がある階に到着
し、エレベータ10の扉が開かれたという信号をエレベ
ータ制御装置200から受けると、ステップ2(S2)
に進む。
【0068】ステップ2では、出入物体情報取得部54
によって、エレベータ10の出入口における人や荷物等
の通過による光の遮断データが取得される。
【0069】そして、ステップ3(S3)において、乗
客等の乗込みが終わってエレベータ10の扉が閉められ
たという信号をエレベータ制御装置200から受ける
と、出入物体情報取得部54による光の遮断データの取
得が停止されてステップ4へ進む。ドアが開いている場
合は、ステップ2の光の遮断データの取得が続けられ
る。
【0070】ステップ4(S4)においては、第一乗客
数候補取得部52によって、エレベータ10に積載され
た人の重量が取得され、これを標準体重で割ることによ
って第一乗客数候補が取得される。
【0071】次に、ステップ5(S5)において、第二
乗客数候補取得部53によって、エレベータ10内の赤
外線画像が取得され、この画像情報の処理によって第二
乗客数候補が取得される。
【0072】次に、ステップ6(S6)において、出入
物体情報取得部54により、ステップ2で取得された光
の遮断データに基づいて、出入物体情報、すなわち、乗
降時に大きな荷物が出入りしたか否か、大きな荷物が出
入りしていない場合は出入りした人が単数か複数かが検
出される。
【0073】そして、ステップ7(S7)において、出
入物体情報に基づいて、ステップ4及びステップ5にお
いて取得された第一乗客数候補と第二乗客数候補の妥当
性が検討され、最も妥当なものが次のようにして乗客数
選択部55によって選択され、エレベータ10の乗客数
とされる。
【0074】すなわち、図5に示すように、まず、ステ
ップ91(S91)において、第一乗客数候補と第二乗
客数候補とが比較され、同じであれば、ステップ97
(S87)に進んで、第一乗客数候補が乗客数として選
択される。
【0075】一方、ステップ91において、第一乗客数
候補と第二乗客数候補とが異なる場合は、まず、ステッ
プ92(S92)において、出入物体情報取得部54で
取得された出入り物体情報が(ア)であるか、すなわ
ち、大きな荷物の出入りが検出されたかどうが判断され
る。もし(ア)であれば、ステップ94(S94)に進
んで第二乗客数候補が乗客数として選択される。
【0076】また、ステップ92において、出入り物体
情報が(ア)ではない場合、すなわち、大きな荷物の出
入りが検出されていない場合は、ステップ93(S9
3)に進む。
【0077】ステップ93においては、出入物体情報取
得部54によって検出された出入り物体情報が(ウ)、
すなわち、乗降人が複数の場合は、ステップ95(S9
5)において、第一乗客数候補が乗客数として選択され
る一方、出入り物体情報が(エ)の場合、すなわち、乗
降人が単数の場合は、ステップ96(S96)におい
て、第二乗客数候補が乗客数として選択される。
【0078】図4に戻って、ステップ7において乗客数
が選択された後、ステップ8(S8)において、このよ
うにして選択された乗客数と、この前の停止階において
取得された乗客数との差が計算され、エレベータ10と
今回の停止階との間での移動人数が取得される。
【0079】次に、ステップ9(S9)において、移動
人数積算部57によって、このようにして得られた移動
人数が各階毎に積算されて、各階における滞在人数が取
得され、ステップ10(S10)において、ハードディ
スクに、この階の滞在人数がそのときの時刻と共に(時
刻と関連づけられて)記録される。
【0080】そして、ステップ11(S11)におい
て、中止指令がない限り、ステップ1に戻り、エレベー
タ10が各階で止まる毎に、同様にして、移動人数が取
得されて各階における滞在人数の分布すなわち、この建
物内の人員分布が求められる。
【0081】続いて、本実施形態に係る建物内の人員分
布取得システム1の作用及び効果について説明する。
【0082】本実施形態に係る建物内の人員分布取得シ
ステム1は、エレベータ10が停止して各階で人が乗降
する毎にエレベータ10と各階との間での移動人数を把
握すると共に、各階毎にこの移動人員を積算してエレベ
ータ10による階間移動で変化する各階の滞在人員を逐
次把握するので、建物内の各階毎の人員分布を簡易かつ
確実に取得することが可能とされている。
【0083】そして、このようにして逐次把握される各
階の滞在人数、すなわち、建物内の人員分布は、建物の
効率的な管理等における利用価値が極めて高く、例え
ば、各階の空調負荷の制御や、エレベータ10の効率的
な運行制御、非常避難時の迅速かつ効率的な避難ルート
の策定、あるいは、夜間等における犯罪者等の隠れた滞
在の防止等に広く用いることができる。
【0084】また、本実施形態に係る建物内の人員分布
取得システム1は、各階毎の滞在人数を時刻と関連づけ
て記録するので、人員分布の時間変化等を取得すること
が可能とされる。
【0085】また、本実施形態に係る建物内の人員分布
取得システム1は、エレベータ10内の乗客数に関する
情報を取得し、各階での停止前後のこの乗客数に関する
情報の変化に基づいて移動人数に関する情報を取得す
る。従って、各階でのエレベータ10の停止時における
エレベータ10と各階との間での移動人数が容易に取得
される。
【0086】また、本実施形態に係る建物内の人員分布
取得システム1は、エレベータ内の乗客数に関する情報
の候補を互いに異なる方法で取得すると共に、取得され
た複数の情報の候補の妥当性を判断し、当該複数の情報
の候補から最も妥当な候補を選択して上記乗客数に関す
る情報とする。従って、取得される乗客数の誤差が低減
され、建物内の人員分布がより高精度に取得できる。
【0087】具体的には、本実施形態に係る建物内の人
員分布取得システム1は、エレベータが受ける積載重量
に関する情報を取得して当該情報に基づいてエレベータ
内の乗客数に関する情報を第一乗客数候補として取得
し、また、エレベータ内の乗客を含む画像情報を取得し
て当該画像情報を処理することによりエレベータ内の乗
客数に関する情報を第二乗客数候補として取得する。さ
らに、エレベータの出入口を通過する物体によって遮断
される光に基づいてその物体の形状又は数の少なくとも
一方に関する情報を取得しこれに基づいて第一乗客数候
補及び第二乗客数候補の妥当性を判断し、当該2つの候
補から最も妥当な候補を上記乗客数に関する情報として
選択する。
【0088】従って、例えば、大きな荷物の搬出入があ
った場合、この荷物の重量が加算されるので第一乗客数
候補取得部52によって取得される第一乗客数候補に誤
差が生じる場合があるが、このような場合に、乗客数選
択部55が、誤差が生じにくいと考えられる第二乗客数
候補取得部53によって取得された第二乗客数候補を乗
客数に関する情報として選択することが可能とされる。
また、例えば、大きな荷物の搬出入が無い場合であっ
て、複数人の出入りがあった場合、画像情報において乗
客が重なる場合があり第二乗客数候補取得部53が取得
する第二乗客数候補に誤差が生じる場合があるが、この
ような場合に、乗客数選択部55が、誤差が生じにくい
と考えられる第一乗客数候補取得部52によって取得さ
れた第一乗客数候補を乗客数に関する情報として選択す
ることが可能とされる。さらに、例えば、大きな荷物の
搬出入が無い場合であって、単数人の出入りがあった場
合、その人の体重が極端に重い場合や軽い場合には第一
乗客数候補取得部52が取得する第一乗客数候補に誤差
が生じる場合があるが、このような場合に、乗客数選択
部55が、誤差が生じにくいと考えられる第二乗客数候
補取得部53によって取得された第二乗客数候補を乗客
数に関する情報として選択することが可能とされる。そ
して、このように乗客数候補の妥当性が判断され、最も
妥当な乗客数候補が選択されることによって、エレベー
タ内の乗客数を精度よく取得することが可能とされる。
【0089】以下、本実施形態に係る建物内の人員分布
取得システムの変形例について説明する。本変形例が上
記実施形態と異なる点は、建物外への出入口を介して当
該建物の外部と当該建物の各階との間を移動する人数を
取得する建物出入口移動人数取得部(建物出入口移動人
数取得手段)60を備える点(図2参照)と、移動人数
積算部57が、さらにこの建物出入口移動人数取得部6
0によって取得された建物の出入口における移動人数を
各階毎に積算する点である。なお、建物の出入口におけ
る建物の外部と建物の各階との間を移動する人数は、出
入口に設置する光電センサ等によって容易に取得でき
る。
【0090】本変形例によれば、建物外への出入口にお
ける移動人数が把握されるとともに、これが各階毎に積
算されるので建物外への出入口がある階における滞在人
数を精度よく取得することができる。なお、建物におい
て、エスカレータや階段による人の移動が多い場合等
は、同様にしてこれらによる移動人数を取得し、積算す
ることにより、各階の滞在人数をより精度よく取得する
ことができる。
【0091】
【実施例】以下に、上記実施形態に係る建物内の人員分
布取得システム1による人員分布の取得手順を実施例に
基づいて説明する。本実施例は、エレベータ10が1機
設置された5階建て建物において、このエレベータ10
を1階から5階まで到達させ、また1階へ降ろすという
往復動作を2回行った場合の、建物内の人員分布取得シ
ステム1による建物内の人員分布の取得に関するもので
ある。
【0092】図6は、第一乗客数候補取得部52、第二
乗客数候補取得部53、及び、出入物体情報取得部54
が取得したデータを示す図表であり、(a)は、第一乗
客数候補取得部52の重量センサ11によって測定され
たエレベータ10内の積載量を示すグラフ、(b)は、
第一乗客数候補取得部52の重量センサ11によって測
定された積載量、前の階での停止時と比較した場合の積
載量の変化量、及び、積載量から取得された第一乗客数
候補を示す表、(c)は、第二乗客数候補取得部53が
エレベータ10内の赤外線カメラ画像に基づいて取得し
た第二乗客数候補を示す表、(d)は、出入物体情報取
得部54の光電センサ18により取得された光の遮断デ
ータと、この光の遮断データに基づいて取得された出入
物体情報である。
【0093】また、図7は、第一乗客数候補、第二乗客
数候補、出入物体情報、及び、これらの値に基づいて乗
客数選択部55が選択した乗客数、この選択された乗客
数の階毎の差に基づいて移動人数計算部56が取得した
停止階における移動人数、及び、この移動人数を積算す
ることによって移動人数積算部57が取得した各階毎の
滞在人数を示す表である。
【0094】このエレベータ10は、まず、1階で停止
して乗客を乗せた。このとき、第一乗客数候補取得部5
2によって、図6に示すように380kgの積載重量が
検出され、これが60で割られて四捨五入され第一乗客
数候補が6人とされた。また、満員状態のために第二乗
客数候補取得部53による第二乗客数候補の取得はなさ
れなかった。さらに、出入物体情報取得部54によっ
て、短い遮断のみが8回程度検出され、大きい荷物の搬
入がなく複数人の出入りがあったものと見なされて、出
入物体情報が(ウ)とされた。そして、乗客数選択部5
5によって、第二乗客数候補が取得できなかったので第
一乗客数候補の6人が乗客数として選択された。なお、
1階においては、エレベータ10以外の出入口等からの
人の出入りがあるので本実施例では1階における滞在人
数は取得していない。なお、出入口のある階は、通常広
く一般の人に開かれたロビー階などであることが多く、
人数把握の必要性が少ないことが多い。
【0095】次に、このエレベータ10は、2階を通過
して3階に到着した。ここでは、乗降後に第一乗客数候
補取得部52によって140kgの積載量が検出され、
第一乗客数候補として2人が取得された。一方、第二乗
客数候補取得部53によって、赤外線画像に基づいて第
二乗客数候補として2人が取得された。また、出入物体
情報取得部54によって、出入物体情報は1階と同様に
(ウ)とされた。そして、第一乗客数候補と第二乗客数
候補とが同じであるので、乗客数選択部55により乗客
数として2人が選択された。さらに、移動人数計算部5
6によって、前回の停止階である1階での乗降後の乗客
数6人と現在の3階での乗降後の乗客数2人との差がと
られて、エレベータ10から3階への移動人数が+4人
として取得され、移動人数積算部57によってこれが積
算されて3階の滞在人数が4人とされた。この場合、3
階で4人が降りたことになる。
【0096】次に、このエレベータ10は、4階に停止
した。ここでは、第一乗客数候補と第二乗客数候補とが
ともに0とされ、乗客数は0人とされた。このため、移
動人数計算部56において、3階での乗客数2人との差
に基づいてエレベータ10から4階への移動人数が+2
人として取得され、移動人数積算部57によってこれが
積算されて4階の滞在人数が2人とされた。すなわち、
4階で2人が降りてエレベータは無人となったことにな
る。
【0097】そして、このエレベータ10は、5階に到
達してドアの開閉が起こるが、人等の出入りはなく、そ
のまま下降して3階に到達する。
【0098】3階では、第一乗客数候補が2人とされた
のに対し、第二乗客数候補が1人とされた。また、大き
な荷物の出入りは無く単数人の出入りが検出され、出入
物体情報は(エ)とされた。これにより、乗客数選択部
55によって、第二乗客数候補の1人が乗客数として選
択された。この場合、100kg程度の体重の人が搭乗
したために、重量に基づいて乗客数を把握する第一乗客
数候補に誤差が生じたと考えられる。そして、移動人数
計算部56において、5階での乗降後の乗客数0人との
差に基づいて、エレベータ10から3階への移動人数が
−1人、すなわち、3階からエレベータ10へ1人移動
したものとして取得され、移動人数積算部57におい
て、これが積算され3階の滞在者が一人減らされて3人
とされた。
【0099】そして、このエレベータ10は、1階に到
達して、乗客数が0すなわち、1人の乗客を降ろして、
無人のまま、再び上昇して3階に停止した。
【0100】3階では、第一乗客数候補が3人であるの
に対し、第二乗客数候補が1人となった。また、出入物
体情報は、大きな荷物の出入りを検出して(ア)と判断
された。これにより、乗客数選択部55は、第二乗客数
候補の1人を乗客数として選択した。この場合、大きな
荷物を持った人が搭乗したために、重量に基づいて乗客
数を把握する第一乗客数候補に誤差が生じたと考えられ
る。そして、移動人数計算部56は、1階での乗降後の
乗客数0人との差に基づいて、エレベータから3階への
正味の移動人数を−1人として取得し、移動人数積算部
57は、これを積算して3階の滞在者を一人減らして2
人とする。
【0101】次に、このエレベータ10は、4階に停止
する。ここでは、第一乗客数候補が4人であるのに対
し、第二乗客数候補が2人とされた。また、大きな荷物
の出入りは検出されず、単数人の出入りが検出されて出
入物体情報は(エ)とされた。これにより、乗客数選択
部55によって、第二乗客数候補の2人が乗客数として
選択された。この場合、100kg以上の体重の人が一
人搭乗したために、重量に基づいて乗客数が取得される
第一乗客数候補に誤差が生じたと考えられる。そして、
移動人数計算部56によって、3階での乗降後の乗客数
1人との差に基づいて、エレベータから4階への移動人
数が−1人として取得され、移動人数積算部57によっ
てこれが積算されて4階の滞在者が一人減って2人とさ
れた。
【0102】そして、このエレベータ10は5階に到達
し、乗客数が0人とされ、移動人数が2人とされて、5
階の滞在者が2人とされた。その後、このエレベータ1
0は、再び2人を乗せ、5階の滞在人数が再び0とされ
てから下降し、3階に到達する。
【0103】ここでは、第一乗客数候補が4人とされた
のに対し、第二乗客数候補が3人とされた。また、大き
な荷物の出入りが検出されず複数人の出入りが検出さ
れ、出入物体情報は(ウ)とされた。これにより、乗客
数選択部55において、第一乗客数候補の4人が乗客数
として選択された。この場合、乗客数が多く赤外線画像
上で人が重なったために第二乗客数候補に誤差が生じた
ものと考えられる。そして、移動人数計算部56におい
て、5階での乗降後の乗客数2人との差に基づいて、エ
レベータから3階への移動人数が−2人として取得さ
れ、移動人数積算部57において、これが積算されて3
階の滞在者が2人減らされて0人とされる。
【0104】そしてこのエレベータ10は、1階に到着
し、乗客数が0とされて、乗客が全て降りたこととされ
た。
【0105】最後に、本発明の実施形態にかかる建物の
人員分布取得プログラム、および、当該建物の人員分布
取得プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な
記録媒体(以下、単に記録媒体という)について説明す
る。ここで、記録媒体とは、コンピュータのハードウェ
ア資源に備えられている読み取り装置に対して、プログ
ラムの記述内容に応じて、磁気、光、電気等のエネルギ
ーの変化状態を引き起こして、それに対応する信号の形
式で、読み取り装置にプログラムの記述内容を伝達でき
るものである。かかる記録媒体としては、例えば、磁気
ディスク、光ディスク、CD−ROM、コンピュータに
内蔵されるメモリなどが該当する。
【0106】図8は、本発明の実施形態にかかる記録媒
体の構成図である。記録媒体150は、プログラムを記
録するプログラム領域152を備えている。このプログ
ラム領域152には、建物の人員分布取得プログラム1
56が記録されている。建物の人員分布取得プログラム
156は、コンピュータに、建物内の人員分布を取得さ
せるプログラムであって、処理を統括するメインモジュ
ール158と、第一乗客数候補を取得する第一乗客数候
補取得モジュール160と、第二乗客数候補を取得する
第二乗客数候補取得モジュール162と、出入口を通過
する物体に関する情報を取得する出入物体情報取得モジ
ュール164と、出入口を通過する物体に関する情報に
基づいて第一乗客数候補と第二乗客数候補との妥当性を
判断し最も妥当な乗客数を選択する乗客数選択モジュー
ル166と、乗客数に基づいてエレベータと停止階との
間での移動人数を取得する移動人数計算モジュール16
8と、取得された移動人数を各階毎に積算して滞在人数
を取得する移動人数積算モジュール170と、取得され
た移動人数を時刻と関連づけて記録する記録モジュール
172と、を備えて構成される。ここで、建物内の人員
分布取得プログラム156を動作させることによって実
現する機能は、上記建物内の人員分布取得システム1の
機能と同様である。
【0107】図9は、記録媒体150に記録された建物
内の人員分布取得プログラム156を実行するためのコ
ンピュータ(例えばサーバシステム)のシステム構成図
であり、図10は、記録媒体150に記録された建物内
の人員分布取得プログラム156を実行するためのコン
ピュータの斜視図である。コンピュータ100は、図9
及び図10に示すように、読み取り装置102と、オペ
レーティングシステム(OS)を常駐させた作業用メモ
リ(RAM)104と、表示手段であるディスプレイ1
06と、入力手段であるマウス108及びキーボード1
10と、建物内の人員分布取得プログラム156の実行
等を制御するCPU114とを備えている。ここで、記
録媒体150が読み取り装置102に挿入されると、記
録媒体150に記録された情報が読み取り装置102か
らアクセス可能となり、記録媒体150のプログラム領
域152に記録された建物内の人員分布取得プログラム
156が、コンピュータ100によって実行可能とな
る。
【0108】上記読み取り装置102としては、記録媒
体150に対応して、フレキシブルディスクドライブ装
置、CD−ROMドライブ装置、あるいは磁気テープド
ライブ装置などが用いられる。
【0109】以上、本発明者によってなされた発明を実
施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施
形態に限定されるものではない。
【0110】例えば、上記実施形態において、乗客数候
補取得部として、重量センサによって乗客を取得する第
一乗客数候補取得部52や、赤外線カメラ画像の画像処
理によって乗客数を取得する第二乗客数候補取得部53
を備えているが、他の方法により乗客数候補を取得する
ものでも構わず、例えば、可視画像カメラが取得する画
像を画像処理して乗客数を求める乗客数候補取得部等と
してもよい。
【0111】また、上記実施形態において、乗客数取得
部51は、エレベータ10内の乗客数を精度よく取得す
べく、乗客数候補を取得する二つの乗客数候補取得部、
すなわち、第一乗客数候補取得部52及び第二乗客数候
補取得部53を備えているがこれに限られず、例えば、
より精度を上げたい場合は、3つ以上の乗客数候補取得
手段を備え最適なものを選択してもよいし、精度をそれ
ほど必要としない場合は、乗客数候補取得部を一つのみ
備え、選択することなくその乗客数を用いるようにして
も構わない。
【0112】また、例えば、上記実施形態において、乗
客数選択部55は、出入物体情報取得部54が光電セン
サ18で取得した出入物体情報に基づいて乗客数の選択
を行っているがこれに限られず、例えば、エレベータ1
0の乗降にかかった時間等他の要素に基づいて選択を行
っても構わない。
【0113】また、上記実施形態において、移動人数取
得部50では、各階での乗降後に乗客数を取得し、前回
の停止階との乗客数の差からエレベータと停止階との間
での移動人数を取得しているがこれに限られず、エレベ
ータ10の出口における光学センサ等によって乗降時に
エレベータ10から出る人とエレベータ10に入る人の
数を各々数え、これに基づいてエレベータ10と停止階
との間での移動人数を測定しても構わない。
【0114】
【発明の効果】本発明の建物内の人員分布取得システ
ム、人員分布取得方法、人員分布取得プログラム及びコ
ンピュータ読み取り可能な記録媒体によれば、エレベー
タが停止して各階で人が乗降する毎にエレベータと各階
との間での移動人数を把握すると共に、各階毎にこの移
動人員を積算してエレベータによる階間移動で変化する
各階の滞在人員を逐次把握するので、建物内の各階毎の
人員分布を簡易かつ確実に取得することが可能とされ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】建物内の人員分布取得システムの物理的構成を
示す模式図である。
【図2】建物内の人員分布取得システムの機能的構成を
示すブロック図である。
【図3】光電センサによって検出される光の遮断データ
と、この遮断データに基づいて出入物体情報取得部が取
得する出入物体情報を説明する模式図である。
【図4】建物内の人員分布取得システムのフロー図であ
る。
【図5】図4の妥当な乗客数の選択ステップにおける手
順を示すフロー図である。
【図6】実施例において、エレベータが各階に停止した
際に第一乗客数候補取得部、第二乗客数候補取得部及び
出入物体情報取得部が各々取得するデータを示す図表で
ある。
【図7】実施例において、乗客数取得部が取得したデー
タ、移動人数計算部が取得した移動人数及び移動人数積
算部が積算した各階の滞在人数を示す図表である。
【図8】記録媒体の構成図である。
【図9】コンピュータのシステム構成図である。
【図10】コンピュータの斜視図である。
【符号の説明】
1…建物内の人員分布取得システム、10…エレベー
タ、50…移動人数取得部(移動人数取得手段)、51
…乗客数取得部(乗客数取得手段)、52…第一乗客数
候補取得部(第一乗客数候補取得手段)、53…第二乗
客数候補取得部(第二乗客数候補取得手段)、54…出
入物体情報取得部(出入物体情報取得手段)、55…乗
客数選択部、56…移動人数計算部(移動人数計算手
段)、57…移動人数積算部(移動人数積算手段)、5
8…記録部(記録手段)、60…建物出入口移動人数取
得部(建物出入口移動人数取得手段)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安原 淳 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 渡部 耕次 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 石川 義則 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 久保田 聡 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 塚本 平一郎 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 Fターム(参考) 3F303 CB25 CB26 CB31 CB33

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エレベータが各階で停止して人の乗降が
    起こる毎に当該エレベータと各階との間での移動人数に
    関する情報を取得する移動人数取得手段と、 各階毎に前記移動人数を積算することにより各階毎の滞
    在人数に関する情報を取得する移動人数積算手段と、 を備えることを特徴とする、建物内の人員分布取得シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記滞在人数に関する情報を時刻と関連
    づけて記録する記録手段を備えることを特徴とする、請
    求項1に記載の建物内の人員分布取得システム。
  3. 【請求項3】 前記移動人数取得手段は、前記エレベー
    タ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得手段
    と、各階での停止前後の前記乗客数に関する情報の変化
    に基づいて前記移動人数に関する情報を取得する移動人
    数計算手段と、を備えることを特徴とする、請求項1又
    は2に記載の建物内の人員分布取得システム。
  4. 【請求項4】 前記乗客数取得手段は、前記エレベータ
    内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方法で取
    得する複数の乗客数候補取得手段と、前記乗客数候補取
    得手段によって取得された複数の情報の候補の妥当性を
    判断し、当該複数の情報の候補から最も妥当な候補を選
    択して前記乗客数に関する情報とする乗客数選択手段
    と、を備えることを特徴とする、請求項3に記載の建物
    内の人員分布取得システム。
  5. 【請求項5】 前記複数の乗客数候補取得手段は、それ
    ぞれ、前記エレベータが受ける積載重量に関する情報を
    取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内の乗客数
    に関する情報を第一乗客数候補として取得する第一乗客
    数候補取得手段、及び、前記エレベータ内の乗客を含む
    画像情報を取得し、当該画像情報を処理することにより
    当該エレベータ内の乗客数に関する情報を第二乗客数候
    補として取得する第二乗客数候補取得手段であり、 前記乗客数選択手段は、前記エレベータの出入口を通過
    する物体によって遮断される光に基づいて当該物体の形
    状又は数の少なくとも一方に関する情報を取得する出入
    物体情報取得手段を備え、当該通過する物体の情報に基
    づいて前記第一乗客数候補及び第二乗客数候補の妥当性
    を判断し、当該2つの候補から最も妥当な候補を前記乗
    客数に関する情報として選択することを特徴とする、請
    求項4に記載の建物内の人員分布取得システム。
  6. 【請求項6】 前記建物の出入口を介して当該建物の外
    部と当該建物の各階との間を移動する人数を取得する建
    物出入口移動人数取得手段を備え、前記移動人数積算手
    段は、さらに当該建物の外部と当該建物の各階との間を
    移動する人数を各階毎に積算することを特徴とする、請
    求項1〜5の何れか一項に記載の建物内の人員分布取得
    システム。
  7. 【請求項7】 エレベータが各階で停止して人の乗降が
    起こる毎に当該エレベータと各階との間での移動人数に
    関する情報を取得する移動人数取得ステップと、 各階毎に前記移動人数を積算することにより各階毎の滞
    在人数に関する情報を取得する移動人数積算ステップ
    と、 を含むことを特徴とする、建物内の人員分布取得方法。
  8. 【請求項8】 前記滞在人数に関する情報を時刻と関連
    づけて記録する記録ステップを含むことを特徴とする、
    請求項7に記載の建物内の人員分布取得方法。
  9. 【請求項9】 前記移動人数取得ステップは、前記エレ
    ベータ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得ス
    テップと、各階での停止前後の前記乗客数に関する情報
    の変化に基づいて前記移動人数に関する情報を取得する
    移動人数計算ステップと、を含むことを特徴とする、請
    求項7又は8に記載の建物内の人員分布取得方法。
  10. 【請求項10】 前記乗客数取得ステップは、前記エレ
    ベータ内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方
    法で取得する複数の乗客数候補取得ステップと、前記乗
    客数候補取得ステップによって取得された複数の情報の
    候補の妥当性を判断し、当該複数の情報の候補から最も
    妥当な候補を選択して前記乗客数に関する情報とする乗
    客数選択ステップと、を含むことを特徴とする、請求項
    9に記載の建物内の人員分布取得方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の乗客数候補取得ステップ
    は、それぞれ、前記エレベータが受ける積載重量に関す
    る情報を取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内
    の乗客数に関する情報を第一乗客数候補として取得する
    第一乗客数候補取得ステップ、及び、前記エレベータ内
    の乗客を含む画像情報を取得し、当該画像情報を処理す
    ることにより当該エレベータ内の乗客数に関する情報を
    第二乗客数候補として取得する第二乗客数候補取得ステ
    ップであり、 前記乗客数選択ステップは、前記エレベータの出入口を
    通過する物体によって遮断される光に基づいて当該物体
    の形状又は数の少なくとも一方に関する情報を取得する
    出入物体情報取得ステップを備え、当該通過する物体の
    情報に基づいて、前記第一乗客数候補及び第二乗客数候
    補の妥当性を判断し、当該2つの候補から最も妥当な候
    補を前記乗客数に関する情報として選択することを特徴
    とする、請求項10に記載の建物内の人員分布取得方
    法。
  12. 【請求項12】 前記建物の出入口を介して当該建物の
    外部と当該建物の各階との間を移動する人数を取得する
    建物出入口移動人数取得ステップを含み、前記移動人数
    積算ステップは、さらに当該建物の外部と当該建物の各
    階との間を移動する人数を各階毎に積算することを特徴
    とする、請求項7〜11の何れか一項に記載の建物内の
    人員分布取得方法。
  13. 【請求項13】 エレベータが各階で停止して人の乗降
    が起こる毎に当該エレベータと各階との間での移動人数
    に関する情報を取得する移動人数取得ステップと、 各階毎に前記移動人数を積算することにより各階毎の滞
    在人数に関する情報を取得する移動人数積算ステップ
    と、 をコンピュータに実行させるための、建物内の人員分布
    取得プログラム。
  14. 【請求項14】 前記滞在人数に関する情報を時刻と関
    連づけて記録する記録ステップを、さらにコンピュータ
    に実行させるための、請求項13に記載の建物内の人員
    分布取得プログラム。
  15. 【請求項15】 前記移動人数取得ステップは、前記エ
    レベータ内の乗客数に関する情報を取得する乗客数取得
    ステップと、各階での停止前後の前記乗客数に関する情
    報の変化に基づいて前記移動人数に関する情報を取得す
    る移動人数計算ステップと、を含むことを特徴とする、
    請求項13又は14に記載の建物内の人員分布取得プロ
    グラム。
  16. 【請求項16】 前記乗客数取得ステップは、前記エレ
    ベータ内の乗客数に関する情報の候補を互いに異なる方
    法で取得する複数の乗客数候補取得ステップと、前記乗
    客数候補取得ステップによって取得された複数の情報の
    候補の妥当性を判断し、当該複数の情報の候補から最も
    妥当な候補を選択して前記乗客数に関する情報とする乗
    客数選択ステップと、を含むことを特徴とする、請求項
    15に記載の建物内の人員分布取得プログラム。
  17. 【請求項17】 前記複数の乗客数候補取得ステップ
    は、それぞれ、前記エレベータが受ける積載重量に関す
    る情報を取得し、当該情報に基づいて当該エレベータ内
    の乗客数に関する情報を第一乗客数候補として取得する
    第一乗客数候補取得ステップ、及び、前記エレベータ内
    の乗客を含む画像情報を取得し、当該画像情報を処理す
    ることにより当該エレベータ内の乗客数に関する情報を
    第二乗客数候補として取得する第二乗客数候補取得ステ
    ップであり、 前記乗客数選択ステップは、前記エレベータの出入口を
    通過する物体によって遮断される光に基づいて当該物体
    の形状又は数の少なくとも一方に関する情報を取得する
    出入物体情報取得ステップを備え、当該通過する物体の
    情報に基づいて、前記第一乗客数候補及び第二乗客数候
    補の妥当性を判断し、当該2つの候補から最も妥当な候
    補を前記乗客数に関する情報として選択することを特徴
    とする、請求項16に記載の建物内の人員分布取得プロ
    グラム。
  18. 【請求項18】 前記建物の出入口を介して当該建物の
    外部と当該建物の各階との間を移動する人数を取得する
    建物出入口移動人数取得ステップをさらにコンピュータ
    に実行させ、前記移動人数積算ステップは、さらに当該
    建物の外部と当該建物の各階との間を移動する人数を各
    階毎に積算することを特徴とする、請求項13〜17の
    何れか一項に記載の建物内の人員分布取得プログラム。
  19. 【請求項19】 請求項13〜18の何れか一項に記載
    の建物内の人員分布取得プログラムが記録されたことを
    特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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