JP2003094254A - ワイヤ放電加工機およびアニール処理方法 - Google Patents

ワイヤ放電加工機およびアニール処理方法

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JP2003094254A
JP2003094254A JP2001296795A JP2001296795A JP2003094254A JP 2003094254 A JP2003094254 A JP 2003094254A JP 2001296795 A JP2001296795 A JP 2001296795A JP 2001296795 A JP2001296795 A JP 2001296795A JP 2003094254 A JP2003094254 A JP 2003094254A
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Japan
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wire electrode
wire
electrode
annealing
electric discharge
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JP2001296795A
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Kazuteru Kuriki
一輝 栗木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】従来よりも装置としての高さを抑えることので
きるワイヤ放電加工機を提供すること。 【解決手段】制御装置90は、第2ピンチローラ52を
狭持位置まで移動させる(s41)。次に、ブレーキモ
ータ24に抵抗力を発生させる(s42)。次に、ワイ
ヤ電極12の送出を開始させる(s44)。ここで、ワ
イヤ電極12は、テンションローラ20により抵抗力が
与えられているため、引っ張られた状態で送出される。
そして、加熱範囲に電流を流して加熱する(s45)。
これにより、ワイヤ電極12は、各電極40、41との
接触位置を徐々に変更していくため、加熱範囲を長さ方
向に変更しながら加熱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤ放電加工機
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤ放電加工機は、加工中にワ
イヤ電極が断線した場合などに、上部ワイヤガイド部か
らワイヤ電極を送出して、下部ワイヤガイド部に到達さ
せる自動結線処理が行われる。このとき、ワイヤ電極が
上部ワイヤガイド部を通過してから下部ワイヤガイド部
に到達するまでの領域には、ワイヤ電極をガイドする部
材が存在していない。そのため、ワイヤ電極の先端側に
曲がり癖があると、ワイヤ電極の先端部分がワークなど
に当接してしまい、ワイヤ電極が下部ワイヤガイド部に
到達できないことがある。
【0003】この対策としては、一対のアニール電極で
ワイヤ電極の所定の2点間に電流を流して加熱すること
によって、ワイヤ電極の曲がり癖を矯正するアニール処
理が行われている。アニール処理では、少なくとも上部
ワイヤガイド部を通過してから下部ワイヤガイド部に到
達できる長さが、ワイヤ電極の曲がり癖を矯正すべき長
さとなる。そのため、このようなアニール処理を実行可
能なワイヤ放電加工機においては、一対のアニール電極
が、両ワイヤガイド部の間隔、つまり、曲がり癖を矯正
すべき長さよりも広い間隔となるような状態で配設され
ている。また、アニール処理によって曲がり癖を矯正し
た後の経路が曲がっていると、再び曲がり癖がついてし
まう恐れがあるため、ワイヤ電極が真っ直ぐ送出される
ように、一対のアニール電極、上部ワイヤガイド部およ
び下部ワイヤガイド部は、垂直方向に沿って一直線上に
並べられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなワ
イヤ放電加工機では、一対のアニール電極、上部ワイヤ
ガイド部および下部ワイヤガイド部が、垂直方向に沿っ
て一直線上に並べられているため、ワイヤ放電加工機と
しての高さが増加していた。
【0005】例えば、図9に例示したワイヤ放電加工機
は、ワイヤ電極の通る経路に沿って、上から順にテンシ
ョンローラr1、アニール電極a1、a2、ワイヤガイ
ド部g1、g2などが配設されている。このワイヤ放電
加工機において、両ワイヤガイド部g1、g2の間隔L
gが600mmとなっている場合、通常、ワイヤ放電加
工機としての高さLは2,000mm以上になる。これ
は、一対のアニール電極a1、a2の間隔Laを両ワイ
ヤガイド部g1、g2の間隔Lgである600mmより
も広い間隔(例えば、800mm)とする必要があるこ
と、ワークWの付け外しを行うときの作業性を考慮して
ワークWの底面が1,000mm以上となるように設定
されていること、などに起因する。特に、両ワイヤガイ
ド部の間隔は、離れているほど厚みのあるワークを加工
できるため好適であるが、両ワイヤガイド部の間隔を離
すほど曲がり癖を矯正すべき長さが増加し、それに伴っ
て、一対のアニール電極の間隔も広くする必要があるた
め、より、ワイヤ放電加工機の高さが増加してしまう。
【0006】ワイヤ放電加工機では、ワイヤ供給ボビン
を取り替えた際に、新たなワイヤ電極をワイヤ電極の経
路に沿って敷設し直す作業が行われる。この作業は、ワ
イヤ放電加工機の上部から下部に向けて敷設するため、
厚みのあるワークを加工できるものほど、高い場所から
ワイヤ電極を敷設する必要があり作業性が悪かった。ま
た、装置としての高さがある程度以上になると、充分に
高い天井のある場所でなければワイヤ放電加工機を設置
することができなくなってしまう。
【0007】本発明は、従来よりも装置としての高さを
抑えることのできるワイヤ放電加工機およびアニール方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記問
題を解決するため請求項1に記載のワイヤ放電加工機
は、ワイヤ電極に張力を付与する張力付与手段と、ワイ
ヤ電極を該ワイヤ電極の長さ方向へ送出するワイヤ電極
送出手段と、所定の間隔をあけた2点でワイヤ電極に接
触するように配設され、該ワイヤ電極の2点間に電流を
流すことによって、該2点間を加熱する一対のアニール
電極とを備えており、前記張力付与手段によりワイヤ電
極に張力を付与して、前記ワイヤ電極送出手段によりワ
イヤ電極を送出することによって、該ワイヤ電極と前記
一対のアニール電極との接触位置を徐々に変更し、その
状態で、前記ワイヤ電極の2点間に電流を流して、前記
ワイヤ電極の加熱範囲を長さ方向に変更しながら当該ワ
イヤ電極を加熱することを特徴とする。
【0009】このワイヤ放電加工機は、ワイヤ電極を送
出しながら、送出に伴ってアニール電極を通過するワイ
ヤ電極の一部分を加熱する。そのため、一対のアニール
電極の間隔に相当する距離よりも長い範囲にわたって、
曲がり癖を矯正することができる。よって、このように
構成されたワイヤ放電加工機によれば、曲がり癖を矯正
すべき長さよりも狭い間隔で一対のアニール電極を配設
できるため、ワイヤ放電加工機としての高さを従来より
も抑えることができる。
【0010】また、請求項2に記載のワイヤ放電加工機
によれば、前記一対のアニール電極の間隔aとワイヤ電
極の加熱時間tとに基づいて、ワイヤ電極を送出する際
の速度a/tを決定する送出速度決定手段を備えてお
り、前記ワイヤ電極送出手段が、前記送出速度決定手段
により決定された速度a/tでワイヤ電極を送出するこ
とを特徴とする。
【0011】このワイヤ放電加工機は、一対のアニール
電極の間隔aとワイヤ電極の加熱時間tとに基づいて、
送出速度決定手段がワイヤ電極を送出する際の速度(以
降、送出速度とする)a/tを決定する。よって、この
ように構成されたワイヤ放電加工機によれば、例えば、
ワイヤ電極の材質やアニール条件(例えば、温度、張
力)などによって加熱時間tを変更したとしても、これ
らの変更値に合わせた送出速度でワイヤ電極を送出する
ことができる。
【0012】また、請求項3に記載のワイヤ放電加工機
は、前記張力付与手段が、一対のローラでワイヤ電極を
挟み込み、当該一対のローラのいずれか一方または両方
を回転させてワイヤ電極を引っ張ることによって、該ワ
イヤ電極に張力を与えるように構成されており、前記一
対のアニール電極のいずれか一方が前記ローラに設けら
れていることを特徴とする。
【0013】このように構成されたワイヤ放電加工機に
よれば、ワイヤ電極に通電するための構成の一部である
アニール電極が、ワイヤ電極に張力を与えるための構成
を兼ねているため、装置構成を単純化することができ、
ワイヤ放電加工機の部品点数を減らすことができる。
【0014】また、請求項4に記載のアニール処理方法
は、所定の間隔をあけた2点でワイヤ電極に接触するよ
うに配設され、該ワイヤ電極の2点間に電流を流すこと
によって該2点間を加熱する一対のアニール電極を備え
たワイヤ放電加工機において、ワイヤ電極を加熱して該
ワイヤ電極の曲がり癖を矯正するアニール処理を実行す
るためのアニール処理方法であって、張力を付与したワ
イヤ電極を、該ワイヤ電極の長さ方向へ送出することに
よって、前記ワイヤ電極と前記一対のアニール電極との
接触位置を徐々に変更し、その状態で、前記ワイヤ電極
の2点間に電流を流して、前記ワイヤ電極の加熱範囲を
長さ方向に変更しながら当該ワイヤ電極を加熱すること
を特徴とする。
【0015】このようなアニール処理方法によってアニ
ール処理を行うワイヤ放電加工機は、上述した請求項1
に記載のワイヤ放電加工機と同様の構成となるため、同
ワイヤ放電加工機と同様の作用、効果を得ることができ
る。また、上記アニール処理方法において、前記一対の
アニール電極の間隔aとワイヤ電極の加熱時間tとに基
づいて、ワイヤ電極を送出する際の速度a/tを決定
し、該決定された速度a/tでワイヤ電極を送出しても
よい。
【0016】このようなアニール処理方法によってアニ
ール処理を行うワイヤ放電加工機は、上述した請求項2
に記載のワイヤ放電加工機と同様の構成となるため、同
ワイヤ放電加工機と同様の作用、効果を得ることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態について
例を挙げて説明する。 [全体構成]ワイヤ放電加工機1は、図1に示すよう
に、ワイヤ供給ボビン10から供給されるワイヤ電極1
2の通る経路に沿って、テンションローラ20、第1送
りローラ30および第1ピンチローラ32、第1電極4
0、第2電極41、第3電極42、第2送りローラ50
および第2ピンチローラ52、ワイヤ排除装置60、上
部加工電極61、上部ワイヤガイド部62、下部ワイヤ
ガイド部63、下部加工電極64、ガイドローラ65、
第3送りローラ70および第3ピンチローラ72、ワイ
ヤ回収部80などを備えている。このうち、第1電極4
0−第2電極41間の距離L1は、第2電極41−第3
電極42間の距離L2と第3電極42−第2送りローラ
50(ワイヤ電極12との接触位置)間の距離L3とを
足した距離L4(=L2+L3)よりも長くなるように
(L1>L4)構成されている。
【0018】テンションローラ20は、ワイヤ電極12
が送出されることに伴って回転するものであって、テン
ションローラ20の回転方向に対して、所定範囲の抵抗
力(本実施形態においては、100gから3,000
g)を発生することのできるブレーキモータ24が備え
られている。このブレーキモータ24が発生する抵抗力
によって、テンションローラ20は、ワイヤ電極12の
送出される速度(以降、送出速度とする)を減速した
り、送出されているワイヤ電極12に荷重を与えたり、
さらには、ワイヤ電極12が送出されないように固定す
ることもできる。また、このブレーキモータ24は、ブ
レーキモータ24の回転に伴ってパルスを発生する第1
エンコーダ26や、この第1エンコーダ26が発生した
パルスをカウントする第1パルスカウンタ28などを備
えている。
【0019】第1送りローラ30は、第1送りモータ3
4からの駆動力で回転することによって、第1ピンチロ
ーラ32との間に挟まれたワイヤ電極12を下方向に向
けて送出することができる。また、第1ピンチローラ3
2には、第1ソレノイドバルブ36が取り付けられてお
り、この第1ソレノイドバルブ36が作動することによ
って、第1ピンチローラ32をワイヤ電極12に接触し
ていない位置(以降、開放位置とする)と、第1送りロ
ーラ30との間にワイヤ電極12を挟んだ位置(以降、
挟持位置とする)とに変位可能である。なお、第1送り
モータ34には、第1送りモータ34の回転に伴ってパ
ルスを発生するエンコーダや、このエンコーダが発生し
たパルスをカウントするパルスカウンタなども備えてい
るが、本発明を理解するために必要ではないため、説明
および図示を省略する。
【0020】第1電極40および第2電極41(本発明
におけるアニール電極)は、ワイヤ電極12における第
1電極40−第2電極41の間に位置する距離L1の区
間(以降、加熱範囲とする)に電流を流して加熱するた
めに利用されるものである。第1電極40は第1定電流
源43の正極側に接続され、第2電極41は第1スイッ
チング素子44を介して第1定電流源43の負極側に接
続されている。このような回路構成において、第1スイ
ッチング素子44がON(第2電極41から第1定電流
源43の負極側に至る経路が通電)することによって、
加熱範囲に所定(本実施形態においては、5A)の電流
が流れて加熱範囲が加熱される。なお、ここでワイヤ電
極12に流される電流値は、作業者によりあらかじめ設
定された値である。
【0021】第2電極41と第3電極42は、ワイヤ電
極12における第2電極41−第3電極42の間に位置
する距離L2の区間(以降、溶断範囲とする)に電流を
流して溶断するために利用されるものである。第2電極
41は第2定電流源45の正極側に接続され、第3電極
42には第2スイッチング素子46を介して第2定電流
源45の負極側に接続されている。このような回路構成
において、第2スイッチング素子46がON(第3電極
42から第2定電流源45の負極側に至る経路が通電)
することによって、溶断範囲に所定(本実施形態におい
ては、1〜20A)の電流が流れることになる。ここで
流される電流の値は、ワイヤ電極12を溶断させるのに
充分な電流値として、あらかじめ設定されている電流値
である。なお、第3電極42から第2スイッチング素子
46に至る経路は、所定の接地場所に接地されている。
【0022】第2送りローラ50は、第2送りモータ5
4からの駆動力で回転することによって、第2ピンチロ
ーラ52との間に挟まれたワイヤ電極12を下方向に向
けて送出することができる。また、第2送りローラ50
は、テンションローラ20によりワイヤ電極12が固定
されている状態、または、ワイヤ電極12に荷重が与え
られている状態で、第2送りモータ54が発生する駆動
力で回転(検出限界以下の極小な角度だけ回転)してワ
イヤ電極12を引っ張ることによって、ワイヤ電極12
におけるテンションローラ20から第2送りローラ50
に至る区間に張力を与えることもできる。このとき、第
2送りモータ54は、テンションローラ20により固定
されているワイヤ電極12を引き延ばしてしまうことの
ない程度の弱い駆動力(本実施形態においては、500
g:径が0.25mmのワイヤ電極12の場合)を発生
するように制御される。また、第2送りモータ54に
は、第2送りモータ54が回転することに伴ってパルス
を発生する第2エンコーダ58や、この第2エンコーダ
58が発生したパルスをカウントする第2パルスカウン
タ59などを備えている。また、第2ピンチローラ52
には、第2ソレノイドバルブ56が取り付けられてお
り、この第2ソレノイドバルブ56が作動することによ
って、第2ピンチローラ52をワイヤ電極12に接触し
ていない位置(以降、開放位置とする)と、第2送りロ
ーラ50との間にワイヤ電極12を挟んだ位置(以降、
挟持位置とする)とに変位可能である。
【0023】ワイヤ排除装置60は、第2電極41と第
3電極42間で溶断されて、ワイヤ電極12が通る第3
電極42以降の経路に残されたワイヤ電極12を排除す
る装置であって、グリップ部60a、エアシリンダ部6
0bおよび回収容器60cで構成されている。このワイ
ヤ排除装置60は、まず、グリップ部60aを開く。続
いて、エアシリンダ部60bの動作によってグリップ部
60aが初期位置からワイヤ電極12周辺まで移動す
る。続いて、グリップ部60aを閉じる。これにより、
グリップ部60aがワイヤ電極12を掴んだ状態とな
る。続いて、エアシリンダ部60bの動作によってグリ
ップ部60aが初期位置に戻る。そして、グリップ部6
0aが開閉動作を行う。これにより、ワイヤ電極12が
回収容器60cに落下して回収される。
【0024】上部ワイヤガイド部62は、下部ワイヤガ
イド部63に向かう方向にジェット水流を噴出すること
ができる。このジェット水流は、下部ワイヤガイド部6
3に向かって送出されるワイヤ電極12をガイドするも
のである。第3送りローラ70は、第3送りモータ74
からの駆動力で回転することによって、第3ピンチロー
ラ72との間に挟まれたワイヤ電極12をワイヤ回収部
80に向けて送出することができる。なお、この第3送
りモータ74には、第3送りモータ74の回転に伴って
パルスを発生するエンコーダや、このエンコーダが発生
したパルスをカウントするパルスカウンタなども備えて
いるが、本発明を理解するために必要ではないため、説
明および図示を省略する。
【0025】また、このワイヤ放電加工機1は、図2に
示したように、ワイヤ放電加工機1全体の動作を制御す
る制御装置90、制御装置90が実行する処理手順およ
び制御装置90による処理結果などを記憶する記憶装置
92、表示装置94、入力パネル96なども備えてい
る。
【0026】また、制御装置90は、所定時間(本実施
形態においては、100ms)毎に第1パルスカウンタ
28がカウントしているパルス数を読み出した上で、第
1パルスカウンタ28をリセットすると共に、第1パル
スカウンタ28から読み出されたパルス数に基づいてワ
イヤ電極12の送出速度を検出する。
【0027】さらに、制御装置90は、後述する温度推
定処理において、第2パルスカウンタ59がカウントし
ているパルス数を読み出した上で、第2パルスカウンタ
59をリセットする。 [制御装置90の自動結線処理]まず、制御装置90が
実行する自動結線処理を図3に基づいて説明する。この
自動結線処理は、ワイヤ電極12が両ワイヤガイド部6
2、63の間で断線した後、入力パネル96の備える自
動結線処理開始用のキーが押されることによって開始さ
れる。
【0028】まず、制御装置90は、断線ワイヤ回収処
理を実行する(s11)。この処理において制御装置9
0は、第3送りモータ74を所定時間作動させることに
よって、両ワイヤガイド部62、63の間からワイヤ回
収部80に至る経路中にある断線したワイヤ電極12を
ワイヤ回収部80に回収する。このとき、第3送りモー
タ74は、上部ワイヤガイド部62以降の経路に残され
たワイヤ電極12を、すべてワイヤ回収部80に送出で
きる程度の時間(本実施形態においては、10秒)だけ
作動する。
【0029】次に、制御装置90は、予備アニール処理
を実行する(s12)。この処理は、ワイヤ電極12に
おける第2電極41から第2送りローラ50に至る経路
に位置する先端部分の曲がり癖を矯正する処理であっ
て、詳細な処理手順については後述の[制御装置90の
予備アニール処理]において説明する。また、この処理
が終了した際、第2電極41−第2送りローラ50間に
は、溶断されたワイヤ電極12の切れ端が残される(図
4(a)参照)。
【0030】なお、この処理において、あらかじめ先端
部分の曲がり癖を矯正するのは、次のような理由からで
ある。以降に示すs15の送出アニール処理では、ワイ
ヤ電極12を第2送りローラ50で送出しながら通電、
加熱が行われて曲がり癖が矯正される。しかし、通電を
開始した直後は、ワイヤ電極12における第2電極41
から第2送りローラ50に至る経路に位置している部分
ついては、通電が行えないため、曲がり癖を矯正できて
いない。このようなことから、先端側の曲がり癖をあら
かじめ矯正しておく必要がある。
【0031】次に、制御装置90は、切れ端回収処理を
実行する(s13)。この処理において制御装置90
は、上述したs12の予備アニール処理において、第2
電極41−第2送りローラ50間に残されているワイヤ
電極12の切れ端を回収する。次に、制御装置90は、
ワイヤ電極繰出処理を実行する(s14)。この処理
は、ワイヤ電極12の先端を、第2送りローラ50およ
び第2ピンチローラ52の位置まで到達させる(図4
(b)参照)処理であって、詳細な処理手順については
後述の[制御装置90のワイヤ電極繰出処理]において
説明する。
【0032】次に、制御装置90は、送出アニール処理
を開始する(s15)。この処理は、ワイヤ電極12を
送出しながら加熱する処理であって、詳細な処理手順に
ついては後述の[制御装置90の送出アニール処理]に
おいて説明する。なお、この送出アニール処理では、途
中の処理で第2ピンチローラ32が狭持維持まで移動し
て、第2送りローラ30との間でワイヤ電極12を挟ん
だ状態となっており、さらに、第2送りローラ50によ
ってワイヤ電極12の送出が開始されている。こうし
て、ワイヤ電極12は、上部ワイヤガイド部62を通過
して下部ワイヤガイド部63に向けて送出されることに
なる。このとき、ワイヤ電極12の先端側は、s12の
アニール処理において、曲がり癖が矯正された真っ直ぐ
な状態となっているため、両ワイヤガイド部62、63
の間に配設されたワークW上面に当接することなくワー
クWに形成された挿通穴を通って下部ワイヤガイド部6
3に到達することができる。
【0033】次に、制御装置90は、第3送りモータ7
4の動作を開始させる(s16)。この処理において、
第3送りモータ74は、第1送りローラ30によるワイ
ヤ電極12の送出速度とは異なる送出速度でワイヤ電極
12を送出できるように第3送りローラ70を回転させ
る。
【0034】次に、制御装置90は、ワイヤ電極12の
先端が第3送りローラ70に到達するまで待機する(s
17:NO)。第3送りローラ70は、s16の処理に
おいて、第1送りローラ30とは異なる送出速度でワイ
ヤ電極12を送出できるように回転している。そのた
め、ワイヤ電極12の先端が第3送りローラ70に到達
した際には、ワイヤ電極12が第3送りローラ70によ
る送出速度で送出され始めることになる。よって、この
処理においては、ワイヤ電極12の送出速度を監視し
て、第1送りローラ30による送出速度から第3送りロ
ーラ70による送出速度に変化するまで待機することに
なる。
【0035】このs17の処理で、ワイヤ電極12の先
端が第3送りローラ70まで到達したら(s17:YE
S)、制御装置90は、各モータ34、74の動作を停
止させることによって各ローラ30、70の回転を停止
させる(s18)。これによって、ワイヤ電極12に付
与されていた張力が解放される。
【0036】次に、制御装置90は、各ソレノイドバル
ブ36、56の動作を停止させることによって、各ピン
チローラ32、52を開放位置まで移動させる(s1
9)。これにより、ワイヤ電極12が、各送りローラ3
0、50および各ピンチローラ32、52に挟まれてい
ない状態となる。
【0037】そして、制御装置90は、ブレーキモータ
24の動作を停止させる(s20)。なお、以上説明し
た自動結線処理では、s11の処理で第3送りモータ7
4が所定時間だけ作動するように構成されたものを例示
したが、上部ワイヤガイド部62以降の経路に残された
全てのワイヤ電極12がワイヤ回収部80に回収された
ことがセンサによって検出された際に、第3送りモータ
74を停止するように構成してもよい。
【0038】また、s17の処理でワイヤ電極12の先
端が第3送りローラ70まで到達したことを、ワイヤ電
極12の送出速度が変化したことによって検出している
ものを例示したが、ワイヤ電極12の先端が第3送りロ
ーラ70まで到達したことを光センサなどの位置検出セ
ンサによって検出するように構成してもよい。
【0039】[制御装置90の予備アニール処理]次
に、制御装置90が実行する予備アニール処理を図5に
基づいて説明する。この予備アニール処理は、図3にお
けるs12の処理である。まず、制御装置90は、ブレ
ーキモータ24に最大の抵抗力(3,000g)を発生
させて、ワイヤ電極12が送出されないように固定する
(s21)。
【0040】次に、制御装置90は、第2ソレノイドバ
ルブ56を作動させることによって、第2ピンチローラ
52を狭持位置まで移動させる(s22)。これによっ
て、ワイヤ電極12が第2送りローラ50および第2ピ
ンチローラ52に挟まれた状態となる。
【0041】次に、制御装置90は、第2送りモータ5
4を作動させることによって、ワイヤ電極12に張力を
付与する(s23)。この処理において、第2送りモー
タ54は、第2送りローラ50がワイヤ電極12を引き
延ばしてしまうことのない程度の駆動力(500g)で
第2送りローラ50を駆動する。これによって、ワイヤ
電極12におけるテンションローラ20から第2送りロ
ーラ50に至る区間に張力が付与されることになる。
【0042】次に、制御装置90は、第1スイッチング
素子44を所定時間作動させることによって、加熱範囲
に電流を流して加熱する(s24)。これによって、ワ
イヤ電極12における加熱範囲に位置する距離L1の曲
がり癖が矯正されることになる(図4(a)参照)。ま
た、この処理において、第1スイッチング素子44は、
記憶装置92に記憶されている変数t1の値に相当する
時間だけ作動する。この変数t1は、ワイヤ電極12に
おける加熱範囲に位置する距離L1を最適な条件温度で
加熱できる時間として、あらかじめ定められた値であ
る。
【0043】次に、制御装置90は、第2スイッチング
素子46を作動させることによって、溶断範囲が溶断す
るまで電流を流す(s25)。この処理においては、ワ
イヤ電極12における溶断範囲に位置する距離L2が溶
断して電流が流れなくなったことが検出されたら、第2
スイッチング素子46の動作が停止する。なお、ワイヤ
電極12は、溶断範囲に位置する距離L2のいずれかの
位置で溶断することになるが(図4(b)参照)、この
溶断した位置から加熱範囲に至る距離L2’について
は、溶断する際に流された電流によって加熱されている
ため、曲がり癖が矯正されている。
【0044】次に、制御装置90は、ブレーキモータ2
4および第2送りモータ54の動作を停止させることに
よって、ワイヤ電極12に付与されていた張力を解放す
る(s26)。そして、制御装置90は、第2ソレノイ
ドバルブ56の動作を停止させることによって、第2ピ
ンチローラ52を開放位置まで移動させる(s27)。
これによって、ワイヤ電極12が第2送りローラ50お
よび第2ピンチローラ52に挟まれていない状態とな
る。
【0045】なお、本予備アニール処理におけるs23
の処理で、第2送りローラ50をワイヤ電極12が引き
延ばされない程度の駆動力で回転させる第2送りモータ
54は、本発明における張力付与手段として機能するも
のである。 [制御装置90のワイヤ電極繰出処理]次に、制御装置
90が実行するワイヤ電極繰出処理を図6に基づいて説
明する。このワイヤ電極繰出処理は、図3におけるs1
4の処理である。
【0046】まず、制御装置90は、第1ソレノイドバ
ルブ36を作動させることによって、第1ピンチローラ
32を狭持位置まで移動させる(s31)。これによっ
て、ワイヤ電極12が第1送りローラ30および第1ピ
ンチローラ32に挟まれた状態となる。
【0047】次に、制御装置90は、第1送りモータ3
4を所定時間作動させることによって、ワイヤ電極12
の先端を第2送りローラ50および第2ピンチローラ5
2の間まで移動させる(s32)。この処理において第
1送りモータ34は、第2電極41−第2送りローラ5
0(ワイヤ電極12との接触位置)間の距離L4に相当
するワイヤ電極12の長さだけ、送出できる時間(例え
ば、3秒)作動する。これによって、ワイヤ電極12の
先端が、第2送りローラ50および第2ピンチローラ5
2の間に到達する(図4(c)参照)。ここで、ワイヤ
電極12のうち、s12の予備アニール処理で曲がり癖
が矯正されている部分(距離L1+距離L2’)は、第
2電極41−第2送りローラ50間(距離L4)よりも
長いため、一部分が第2電極41に接触した状態となっ
ている。
【0048】そして、制御装置90は、第1ソレノイド
バルブ36の動作を停止させることによって、第1ピン
チローラ32を開放位置まで移動させる(s33)。こ
れによって、ワイヤ電極12が第1送りローラ30およ
び第1ピンチローラ32に挟まれていない状態となる。
【0049】なお、以上説明したワイヤ電極繰出処理で
は、s32の処理で第1送りモータ34が所定時間作動
するように構成されたものを例示したが、第1送りモー
タ34が動作を開始してから、第2送りローラ50およ
び第2ピンチローラ52の間にワイヤ電極12の先端が
到達したことを光センサなどの位置検出センサによって
検出した際に、第1送りモータ34を停止するように構
成してもよい。また、送出されたワイヤ電極12によっ
て第2送りローラ50が回転させられたことを検出した
際に、第1送りモータ34を停止するように構成しても
よい。また、第1送りローラ30による送出速度よりも
速い送出速度でワイヤ電極12を送出できるように第2
送りモータ54を作動させておいて、ワイヤ電極12の
送出速度が第2送りローラ50による送出速度に変化し
たことを検出した際に、第1送りモータ34および第2
送りモータ54を停止するように構成してもよい。
【0050】また、本ワイヤ電極繰出処理におけるs3
2の処理で、第1送りローラ30により、ワイヤ電極1
2の先端を第2送りローラ50および第2ピンチローラ
52の間まで移動させる第1送りモータ34は、本発明
におけるワイヤ電極送出手段として機能するものであ
る。
【0051】[制御装置90の送出アニール処理]次
に、制御装置90が実行する予備アニール処理を図7に
基づいて説明する。この送出アニール処理は、図3にお
けるs15の処理である。まず、制御装置90は、第2
ソレノイドバルブ56を作動させることによって、第2
ピンチローラ52を狭持位置まで移動させる(s4
1)。これにより、ワイヤ電極12が第2送りローラ5
0および第2ピンチローラ52に挟まれた状態となる。
【0052】次に、制御装置90は、ブレーキモータ2
4に抵抗力を発生させる(s42)。なお、ここでブレ
ーキモータ24が発生する抵抗力は、図4におけるs2
1の処理でワイヤ電極12を固定する場合よりも弱い抵
抗力(本実施形態においては、500g)である。な
お、この抵抗力は、例えば、ワイヤ電極12の材質、以
降の処理でワイヤ電極12が引っ張られるときの張力、
加熱範囲を加熱する温度などの条件によって任意に変更
できるようになっていてもよい。
【0053】次に、制御装置90は、上部ワイヤガイド
部62からジェット水流を噴出させる(s43)。この
ジェット水流は、ワイヤ電極12の先端が下部ワイヤガ
イド部63に到達するのに充分な時間(例えば、1分)
噴出される。次に、制御装置90は、第2送りモータ5
4を作動させることによって、ワイヤ電極12の下方向
への送出を開始させる(s44)。このとき、ワイヤ電
極12は、テンションローラ20により所定の抵抗力が
与えられているため、この抵抗力で引っ張られた状態で
送出されることになる。また、第2送りモータ54は、
第2送りローラ50を、加熱範囲(第1電極40−第2
電極41間)の距離L1と、記憶装置92に記憶されて
いる変数t1の値とに基づいて決まる送出速度v1(=
L1/t1)でワイヤ電極12を送出するように制御さ
れる。
【0054】そして、制御装置90は、第1スイッチン
グ素子44を所定時間作動させることによって、加熱範
囲に電流を流して加熱する(s45)。これにより、ワ
イヤ電極12は、送出されることに伴って、各電極4
0、41との接触位置を徐々に変更していくため、加熱
範囲を長さ方向に変更しながら加熱される。また、ここ
で第1スイッチング素子44は、記憶装置92に記憶さ
れている変数t2の値に相当する時間だけ作動する。こ
の変数t2は、曲がり癖を矯正すべきワイヤ電極12の
長さL5と、ワイヤ電極12の送出速度v1とに基づい
た値(t2=L5/v1)である。なお、この変数t2
は、作業者が任意に変更できるようになっていてもよ
い。
【0055】この後、ワイヤ電極12は、上述した図3
におけるs17の処理で第3送りローラ70および第3
ピンチローラ72の間に到達するまで送出され続ける。
なお、以上説明した送出アニール処理において、s44
の処理でジェット水流が所定時間噴出するように構成さ
れたものを構成したが、ジェット水流は、ワイヤ電極1
2が下部ワイヤガイド部63以降の経路に到達したこと
を光センサなどの位置検出センサによって検出するまで
噴出され続けるように構成してもよい。
【0056】また、s44の処理で加熱範囲の距離L1
と、記憶装置92に記憶されている変数t1の値とに基
づいて決まる送出速度v1でワイヤ電極12が送出され
るものを例示したが、入力パネル96により入力された
数値を送出速度として、この送出速度でワイヤ電極が送
出されるように構成してもよい。
【0057】また、本送出アニール処理におけるs42
の処理で、ワイヤ電極12が送出される方向に対する抵
抗力を発生するブレーキモータ24、および、s44の
処理で、第2送りローラ50によって、ワイヤ電極12
を引っ張った状態とする第2送りモータ54は、本発明
における張力付与手段として機能するものである。
【0058】また、s44の処理で、第2送りローラ5
0によって、ワイヤ電極12を引っ張った状態で送出す
る第2送りモータ54は、本発明におけるワイヤ電極送
出手段として機能するものである。また、s44の処理
で、加熱範囲の距離L1と、記憶装置92に記憶されて
いる変数t1の値とに基づいて決まる送出速度v1でワ
イヤ電極12を送出するように第2送りモータ54を制
御する制御装置90は、本発明における送出速度決定手
段として機能するものである。
【0059】[効果]このワイヤ放電加工機1は、ワイ
ヤ電極12を送出しながら、送出に伴って第1電極40
−第2電極41間を通過するワイヤ電極12の一部分を
加熱する。そのため、第1電極40−第2電極41間の
間隔に相当する距離L1よりも長い範囲にわたってワイ
ヤ電極12の曲がり癖を矯正することができる。よっ
て、このように構成されたワイヤ放電加工機1によれ
ば、曲がり癖を矯正すべき長さ(両ワイヤガイド部6
2、63の間隔に相当する距離)よりも狭い間隔で第1
電極40および第2電極41を配設できるため、ワイヤ
放電加工機1としての高さを従来よりも抑えることがで
きる。
【0060】また、このワイヤ放電加工機1は、図7に
おけるs44の処理で、制御装置90が加熱範囲(第1
電極40−第2電極41間の間隔)の距離L1と、記憶
装置92に記憶されている変数t1の値とに基づいて、
送出速度v1を決定している。そのため、このように構
成されたワイヤ放電加工機1によれば、例えば、ワイヤ
電極の材質やアニール条件(例えば、温度、張力)など
によって、変数t1の値を変更したとしても、これらの
変更値に合わせた送出速度でワイヤ電極12を送出する
ことができる。なお、変数t1の値を変更するには、例
えば、所定の入力操作で入力パネル96から入力された
値が、新たな変数t1の値として記憶装置92に記憶さ
れるように構成すればよい。
【0061】[変形例]以上、本発明の実施形態につい
て説明したが、本発明は上記の具体的な一実施形態に限
定されず、このほかにも様々な形態で実施することがで
きる。例えば、本実施形態においては、第1電極40お
よび第2電極41によって、加熱範囲に位置するワイヤ
電極12に電流を流すように構成されたものを例示した
が、第2送りローラ50または第2ピンチローラ52
が、第1電極40および第2電極41のうちいずれか一
方として機能するように構成してもよい。具体的な例と
しては、図8に示したように、第2ピンチローラ52を
外周部分52aが導電性を有する部材で構成して、この
外周部分52aに第1定電流源43の負極側(第1スイ
ッチング素子44を介して)、および、第2電源の正極
側が接続されるように構成すればよい。この場合、ワイ
ヤ電極12に通電するための構成の一部が、ワイヤ電極
12に張力を与えるための構成を兼ねることになるた
め、装置構成を単純化することができ、ワイヤ放電加工
機1の部品点数を減らすことができる。また、第2送り
ローラ50が、溶断範囲よりも上部に配設されるため、
図7におけるs45の処理で加熱範囲に通電を開始した
際に、第2電極41から第2送りローラ50に至る経路
に位置しているワイヤ電極12の先端側ついても通電が
行えるため、図3におけるs12の予備アニール処理、
s13の切れ端回収処理、および、s14のワイヤ電極
繰出処理を実行する必要がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態におけるワイヤ放電加工機の構成を
示す図
【図2】制御系統を示すブロック図
【図3】自動結線処理処理の手順を示すフローチャート
【図4】本ワイヤ放電加工機の一部動作状態を示す図
【図5】予備アニール処理の手順を示すフローチャート
【図6】ワイヤ電極繰出処理の手順を示すフローチャー
【図7】送出アニール処理の手順を示すフローチャート
【図8】別の実施形態におけるワイヤ放電加工機の一部
構成を示す図
【図9】従来のワイヤ放電加工機の一部構成を示す図
【符号の説明】
1・・・ワイヤ放電加工機、10・・・ワイヤ供給ボビ
ン、12・・・ワイヤ電極、20・・・テンションロー
ラ、24・・・ブレーキモータ、26・・・第1エンコ
ーダ、28・・・第1パルスカウンタ、30・・・第1
送りローラ、32・・・第1ピンチローラ、34・・・
第1送りモータ、36・・・第1ソレノイドバルブ、4
0・・・第1電極、41・・・第2電極、42・・・第
3電極、43・・・第1定電流源、44・・・第1スイ
ッチング素子、45・・・第2定電流源、46・・・第
2スイッチング素子、50・・・第2送りローラ、52
・・・第2ピンチローラ、54・・・第2送りモータ、
56・・・第2ソレノイドバルブ、58・・・第2エン
コーダ、59・・・第2パルスカウンタ、60・・・ワ
イヤ排除装置、60a・・・グリップ部、60b・・・
エアシリンダ部、60c・・・回収容器、61・・・上
部加工電極、62・・・上部ワイヤガイド部、63・・
・下部ワイヤガイド部、64・・・下部加工電極、65
・・・ガイドローラ、70・・・第3送りローラ、72
・・・第3ピンチローラ、74・・・第3送りモータ、
80・・・ワイヤ回収部、90・・・制御装置、92・
・・記憶装置、94・・・表示装置、96・・・入力パ
ネル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤ電極に張力を付与する張力付与手段
    と、 ワイヤ電極を該ワイヤ電極の長さ方向へ送出するワイヤ
    電極送出手段と、 所定の間隔をあけた2点でワイヤ電極に接触するように
    配設され、該ワイヤ電極の2点間に電流を流すことによ
    って、該2点間を加熱する一対のアニール電極とを備え
    ており、 前記張力付与手段によりワイヤ電極に張力を付与して、
    前記ワイヤ電極送出手段によりワイヤ電極を送出するこ
    とによって、該ワイヤ電極と前記一対のアニール電極と
    の接触位置を徐々に変更し、その状態で、前記ワイヤ電
    極の2点間に電流を流して、前記ワイヤ電極の加熱範囲
    を長さ方向に変更しながら当該ワイヤ電極を加熱するこ
    とを特徴とするワイヤ放電加工機。
  2. 【請求項2】前記一対のアニール電極の間隔aとワイヤ
    電極の加熱時間tとに基づいて、ワイヤ電極を送出する
    際の速度a/tを決定する送出速度決定手段を備えてお
    り、前記ワイヤ電極送出手段が、前記送出速度決定手段
    により決定された速度a/tでワイヤ電極を送出するこ
    とを特徴とする請求項1に記載のワイヤ放電加工機。
  3. 【請求項3】前記張力付与手段が、一対のローラでワイ
    ヤ電極を挟み込み、当該一対のローラのいずれか一方ま
    たは両方を回転させてワイヤ電極を引っ張ることによっ
    て、該ワイヤ電極に張力を与えるように構成されてお
    り、 前記一対のアニール電極のいずれか一方が前記ローラに
    設けられていることを特徴とする請求項1または請求項
    2に記載のワイヤ放電加工機。
  4. 【請求項4】所定の間隔をあけた2点でワイヤ電極に接
    触するように配設され、該ワイヤ電極の2点間に電流を
    流すことによって該2点間を加熱する一対のアニール電
    極を備えたワイヤ放電加工機において、ワイヤ電極を加
    熱して該ワイヤ電極の曲がり癖を矯正するアニール処理
    を実行するためのアニール処理方法であって、 張力を付与したワイヤ電極を、該ワイヤ電極の長さ方向
    へ送出することによって、前記ワイヤ電極と前記一対の
    アニール電極との接触位置を徐々に変更し、その状態
    で、前記ワイヤ電極の2点間に電流を流して、前記ワイ
    ヤ電極の加熱範囲を長さ方向に変更しながら当該ワイヤ
    電極を加熱することを特徴とするアニール処理方法。
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Cited By (3)

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