JP2003089389A - ジェット推進艇 - Google Patents

ジェット推進艇

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JP2003089389A
JP2003089389A JP2001283784A JP2001283784A JP2003089389A JP 2003089389 A JP2003089389 A JP 2003089389A JP 2001283784 A JP2001283784 A JP 2001283784A JP 2001283784 A JP2001283784 A JP 2001283784A JP 2003089389 A JP2003089389 A JP 2003089389A
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    • B63SHIPS OR OTHER WATERBORNE VESSELS; RELATED EQUIPMENT
    • B63HMARINE PROPULSION OR STEERING
    • B63H11/00Marine propulsion by water jets
    • B63H11/02Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water
    • B63H11/10Marine propulsion by water jets the propulsive medium being ambient water having means for deflecting jet or influencing cross-section thereof
    • B63H11/107Direction control of propulsive fluid
    • B63H11/113Pivoted outlet

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングノズルを艇底に近づけることに
より、ジェット推進艇を効率よく推進することができる
ジェット推進艇を提供する。 【解決手段】 ジェット推進艇10は、エンジン15で
駆動するジェット推進機20を船尾11aに備え、この
ジェット推進機20の後方に水を噴射するジェットノズ
ル30を設け、このジェットノズル30から噴射した水
流の向きを調整するためにジェットノズル24にステア
リングノズル30をスイング自在に支持したものであ
る。このジェット推進艇10は、ステアリングノズル3
0の入口32側をジェットノズル24の出口25側に被
せるとともに、ステアリングノズル30の入口32の径
を横径D1に比較して縦径D2を小さく形成したもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、船尾にジェット推
進機を備え、このジェット推進機の後方に水を噴射する
ジェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射し
た水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステ
アリングノズルをスイング自在に支持したジェット推進
艇に関する。 【0002】 【従来の技術】ジェット推進艇として、例えば特開平2
−254094号公報「水噴射式船舶推進機の前後進切
換装置」が知られている。以下、この公報に示す図1を
次図に再掲(但し、符号は振り直す)してジェット推進
艇を詳しく説明する。 【0003】図10は従来のジェット推進艇の断面図で
あり、ジェット推進艇100は、船尾101にジェット
推進機102を備え、ジェット推進機102の後方にジ
ェットノズル103を設け、このジェットノズル103
の出口103a側にステアリングノズル104の入口1
04a側を被せ、ステアリングノズル104の入口10
4a側とジェットノズル103の出口103a側とを上
下の支持ボルト105,105でスイング自在に連結し
たものである。 【0004】ジェット推進艇100によれば、ジェット
推進機102のインペラ102aを駆動することで、吸
込口106から水を取入れ、取入れた水をジェットノズ
ル103から噴射し、この噴射した水をステアリングノ
ズル104の出口104bから噴射することにより推進
することができる。また、ジェット推進艇100の推進
の際に、ステアリングノズル104を上下の支持ボルト
105,105を中心にして左右方向にスイングさせる
ことにより、ジェット推進艇100を左右方向に旋回す
ることができる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ジェット推
進艇100によれば、ステアリングノズル104を上下
の支持ボルト105,105を中心にして左右方向にス
イングさせた際に、ステアリングノズル104の入口1
04a側の内周がジェットノズル103の出口103a
側の外周に干渉することを防ぐ必要がある。 【0006】このため、ステアリングノズル104の入
口104a側の内周を、ジェットノズル103の出口1
03a側の外周からある程度大きく離す必要がある。こ
れにより、ステアリングノズル104の入口104a側
の外周が比較的大きくなり、そのことがステアリングノ
ズル104を艇底101に近づける妨げになる。 【0007】ステアリングノズル104が艇底101か
ら離れると、ジェット推進機102のインペラ102a
を高い位置に備えることになり、吸込口106からイン
ペラ102aまでの吸込通路の曲率が大きくなり、吸込
んだ水を円滑にインペラ102a側に導入することが難
しく、例えばジェット推進機102にキャビティション
が発生してしまい、そのことがジェット推進艇100を
効率よく推進させる妨げになる。 【0008】そこで、本発明の目的は、ステアリングノ
ズルを艇底に近づけることにより、ジェット推進艇を効
率よく推進することができるジェット推進艇を提供する
ことにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の請求項1は、エンジンで駆動するジェット推
進艇を船尾に備え、このジェット推進艇の後方に水を噴
射するジェットノズルを設け、このジェットノズルから
噴射した水流の向きを調整するために、ジェットノズル
にステアリングノズルをスイング自在に支持したジェッ
ト推進艇において、ジェットノズルの出口にステアリン
グノズルの入口を被せるとともに、ステアリングノズル
での入口の径を、横径に比較して縦径を小さくしたこと
を特徴とする。 【0010】ステアリングノズルでの入口の径を、横径
に比較して縦径を小さくしたことで、ステアリングノズ
ルを艇底に近づけることができる。これにより、ジェッ
ト推進機を艇底に近づけることが可能になり、吸込口か
らジェット推進機まで延びる吸入通路の曲率を小さくし
て、吸入通路を緩やかなカーブにすることができる。こ
のため、吸込口から吸込んだ水をジェット推進機まで円
滑に導くことができるので、例えばキャビティションの
発生を防ぐことができ、水ジェットを効率よく噴射する
ことができる。 【0011】加えて、横径に比較して縦径を小さくする
ことで、横径を大きく確保することができる。このた
め、ステアリングノズルの操舵角を規定量に確保するこ
とができ、ジェット推進艇の旋回性能を十分に確保する
ことができる。 【0012】ところで、ジェット推進艇を好適に推進さ
せるためには、ジェット水を噴射するノズルは円形であ
ることが望ましい。そこで、請求項1では、ジェットノ
ズルの出口にステアリングノズルの入口を被せることに
した。これにより、ステアリングノズルでの入口の径
を、横径に比較して縦径を小さくしても、この部位を水
流から切離すことができるので、ノズル内の水流に悪影
響を与えることを防止できる。 【0013】 【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を添付図に基
づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見る
ものとする。図1は本発明に係るジェット推進艇(第1
実施形態)の側面図である。ジェット推進艇10は、艇
体11の前部12に燃料タンク14を取付け、この燃料
タンク14の後方にエンジン15を設け、このエンジン
15の後方にジェット推進機室16を設け、このジェッ
ト推進機室16でかつ船尾11aにジェット推進機20
を設け、このジェット推進機20の後方にステアリング
ノズル30を備え、このステアリングノズル30を操作
する操舵ハンドル40を燃料タンク14の上方に取付
け、操舵ハンドル40の後方にシート17を備える。 【0014】図2は本発明に係るジェット推進艇(第1
実施形態)の要部拡大図である。ジェット推進機20
は、艇底13の吸込口13aから後方へ延びたハウジン
グ21を有し、このハウジング21内にインペラ22を
回転自在に取り付け、インペラ22をエンジン15(図
1に示す)の駆動軸23に連結したものである。 【0015】ステアリングノズル30は、ハウジング2
1の後端(すなわち、ジェットノズル24の出口25)
に左右方向にスイング自在に取付けた部材である。この
ステアリングノズル30にアーム35を介して操作ケー
ブル42を連結し、操作ケーブル42を操舵ハンドル4
0(図1に示す)に連結することにより、操舵ハンドル
40で操作ケーブル42を操作してステアリングノズル
30を上下の支持ボルト26,26を中心にして左右方
向にスイングすることができる。 【0016】このように構成したジェット推進艇10に
よれば、図1に示す燃料タンク14からエンジン15に
燃料を供給してエンジン15を駆動し、このエンジン1
5の駆動力を駆動軸23を介してインペラ22に伝え、
インペラ22を回転することにより艇底13の吸込口1
3aから水を吸引し、吸引した水をハウジング21の後
端、すなわちジョイントノズル24の出口25を通して
ステアリングノズル30の出口31から噴射水を噴射し
て推進することができる。この際に、操舵ハンドル40
(図1参照)で操作ケーブル42を操作してステアリン
グノズル30を上下の支持ボルト26,26を中心にし
て左右方向にスイングすることで、艇体11を左右に旋
回することができる。 【0017】なお、ジェット推進機10は、艇体11の
推進姿勢を好適に保つためにステアリングノズル30を
ジェットノズル24の軸線に対して後方に向けて上がり
勾配に配置している。このように、ステアリングノズル
30を後方に向けて上がり勾配に配置するために、上下
の支持ボルト26,26を鉛直線29に対して傾斜角θ
1だけ傾斜させている。 【0018】図3は本発明に係るジェット推進艇(第1
実施形態)の要部を示す分解斜視図である。ジェットノ
ズル24は、後方に向って漸次縮径するように形成した
円錐台状の筒体であり、ハウジング21の後端部を構成
する部材である。このジェットノズル24は、出口25
の外周25aに上下のボス28,28を備え、上下のボ
ス28,28にそれぞれ取付用の雌ねじ28a,28a
(上側のみを図示する)を形成した部材である。 【0019】ステアリングノズル30は、ジェットノズ
ル24と同様に、後方に向って漸次縮径するように形成
した円錐台状の筒体であり、入口32側の上下にそれぞ
れ平坦部33,33(上側のみを図示する)を形成し、
上下の平坦部33,33にそれぞれ取付孔34,34を
形成し、入口32側の右側壁にアーム35を備える。 【0020】このステアリングノズル30をジェットノ
ズル24に取付ける際には、ステアリングノズル30の
入口32側をジェットノズル24の出口25側に被せ、
上下の平坦部33,33の取付孔34,34にそれぞれ
上下の支持ボルト26,26を差込み、これらの差込ん
だ支持ボルト26,26をジェットノズル24の上下の
雌ねじ28a,28aにねじ結合する。これにより、ス
テアリングノズル30を左右方向にスイング自在に取付
けることができる。 【0021】一方、アーム35の先端に取付ロッド36
を取付け、取付ロッド36にジョイント37の貫通孔3
7aを差込んだ後、取付ロッド36にワッシャ38aを
差込み、ナット38b、ロックナット38cを順にねじ
結合することにより、アーム35に操作ケーブル42を
連結することができる。このステアリングノズル30
は、入口32の径(入口径)を横径D1に比較して縦径
D2を小さく形成したものである。 【0022】なお、操作ケーブル42を操舵ハンドル4
0のアーム41に連結することにより、操舵ハンドル4
0で操作ケーブル42を操作して、ステアリングノズル
30を左右方向にスイングすることができる。 【0023】図4は本発明に係るジェット推進艇(第1
実施形態)の要部を示す平面図である。ステアリングノ
ズル30の入口32の径(入口径)を横径D1に比較し
て縦径D2(図3に示す)を小さく形成することで、縦
径D2を小さく抑えながら横径D1を大きく設定するこ
とが可能になる。これにより、ジェットノズル24の出
口25側の外周25aとステアリングノズル30の入口
32側の内周32aとの左右の間隔S1,S1を比較的
大きく確保することができる。このため、操作ケーブル
42でステアリングノズル30を上下の支持ボルト2
6,26を中心にして左右方向にスイングさせる際に、
ステアリングノズル30の傾斜角を大きく確保すること
ができる。 【0024】加えて、ジェットノズル24の出口25側
にステアリングノズル30の入口32側を被せることに
した。これにより、ステアリングノズル30での入口3
2側の径を、横径D1に比較して縦径D2を小さくして
も、入口32側をジェットノズル24の出口25側で、
水流から切離すことができる。従って、ノズル内を流れ
る水流に悪影響を与えることを防止して、ジェット推進
艇10を好適に推進させることができる。 【0025】図5(a),(b)は本発明に係るジェッ
ト推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズ
ルの入口形状を説明する正面図であり、(a)は比較例
を示し、(b)は実施形態を実施例として説明する。
(a)において、ステアリングノズル110の入口11
1を円形に形成することで、ステアリングノズル110
の入口111の内周111aとジェットノズル24の出
口25の外周25aとの間の間隔S2をある程度大きく
確保することができ、ステアリングノズル110の操舵
角を規定量に確保することができる。 【0026】しかし、ステアリングノズル110の入口
111を円形に形成することで、ステアリングノズル1
10の入口111側の高さ寸法が、入口111の径Dと
同一になり大きくなってしまう。このため、ステアリン
グノズル110が艇底から離れることになり、ジェット
推進機も艇底から離れることになる。よって、吸込口か
らジェット推進機まで延びる吸入通路の曲率が大きくな
ってしまい、吸入通路を緩やかなカーブにすることがで
きない。これにより、吸込口から吸込んだ水を円滑にジ
ェット推進機のインペラ側に導入することが難しく、例
えばジェット推進機にキャビティションが発生してしま
い、そのことがジェット推進艇を効率よく推進させる妨
げになる。 【0027】ここで、ステアリングノズル110を艇底
に近づけるために、ステアリングノズル110の入口1
11側の径を小さくすることも考えられるが、ステアリ
ングノズル110の入口111の径を小さく設定する
と、ステアリングノズル110の入口111の内周とジ
ェットノズル24の出口25の外周25aとの間の間隔
S2が小さくなってしまう。 【0028】このため、ステアリングノズル110の傾
斜角を十分に確保するすることができないので、ステア
リングノズル110が所定角まで傾斜する前に、ステア
リングノズル110の入口111の内周がジェットノズ
ル24の出口25の外周25aに当接してしまい、十分
な操舵角を確保することはできない。 【0029】(b)において、ステアリングノズル30
の入口32の上下に平坦部33,33をそれぞれ幅W
1,W1で形成することで、入口32の径を、横径D1
に比較して縦径D2を小さくすることで、ステアリング
ノズル30の高さを抑えることがでいるので、ステアリ
ングノズル30を艇底13(図2に示す)に近づけるこ
とができる。 【0030】ステアリングノズル30を艇底13に近づ
けることで、ジェット推進機20(図2に示す)を艇底
13に近づけることができる。よって、吸込口13aか
らジェット推進機20まで延びる吸入通路(ハウジング
の一部)の曲率を小さくして、吸入通路を緩やかなカー
ブにすることができる。このため、吸込口13aから吸
込んだ水をジェット推進機20まで円滑に導くことがで
きるので、例えばキャビティションの発生を防ぐことが
でき、水ジェットを効率よく噴射することができる。従
って、ジェット推進艇10を効率よく推進することがで
きる。 【0031】加えて、横径D1を大きく確保することが
できるので、ステアリングノズル30の入口32の内周
32aとジェットノズル24の出口25の外周25aと
の間の間隔S3を大きく確保することができ、ステアリ
ングノズル30の操舵角を規定量に確保することができ
る。このため、ジェット推進艇10の旋回性能を良好に
保つことができる。 【0032】次に、ジェット推進艇10に備えたステア
リングノズル30の作用を図6に基づいて説明する。図
6(a),(b)は本発明に係るジェット推進艇(第1
実施形態)に備えたステアリングノズルの操舵角を説明
した図である。(a)に示すように、ステアリングノズ
ル30の入口径を横径D1に比較して縦径D2(図3に
示す)を小さく形成することで、ジェットノズル24の
出口25の外周25aとステアリングノズル30の入口
32側の内周32aとの左右の間隔S1,S1を比較的
大きく確保することができる。 【0033】(b)は、ステアリングノズル30を左操
舵した状態を実線で示し、ステアリングノズル30を右
操舵した状態を想像線で示す。ステアリングノズル30
は左右の操舵角θ2,θ2を各々大きく確保することが
できる。加えて、ステアリングノズル30の入口径を横
径D1((a)に示す)に比較して縦径D2(図3に示
す)を小さく形成することで、ジェット水流の当たる角
度を変えることができ、操舵力を小さくすることができ
る。 【0034】次に、ステアリングノズル30を鋳造する
ための鋳造型50を図7に基づいて説明する。図3に戻
って、ジェットノズル24の筒部本体は、同じ形状のも
ので多種のモデル(機種)に対応することができる。し
かし、ジェットノズル24のなかで、ステアリングノズ
ル30を取付ける部位、すなわち上下のボス部28,2
8の位置はモデル毎に変える必要がある。このため、上
下のボス部28,28を中子で形成するようにして、中
子を変えるだけで、ジェットノズル24の基本部分の鋳
造型を共通化することができるようにした。以下、この
例を図7に基づいて詳しく説明する。 【0035】図7(a),(b)は本発明に係るジェッ
ト推進艇(第1実施形態)を構成するステアリングノズ
ル30の鋳造型50について説明した図である。(a)
において、鋳造型50の上型(可動型)51及び下型
(固定型)52に、上下の中子53,54をセットす
る。ここで、上下の中子53,54は、それぞれ上下の
ボス28,28(図3参照)を形成する凹部53a,5
4aを、図3に示すステアリングノズル30の出口31
側に寄せた状態、すなわち距離L1の位置に成形したも
のである。 【0036】この状態で、鋳造型50を型締めした後、
キャビティ55内に溶湯を矢印の如く充填することで、
上型51、下型52及びジェットノズル24内側の中子
(図示せず)でステアリングノズル30の円錐台の筒体
を成形するとともに、上下の中子53,54で上下のボ
ス28,28を成形する。これにより、上下のボス2
8,28をステアリングノズル30の出口31側に寄せ
た状態に成形することができる。 【0037】(b)において、鋳造型60の上型(可動
型)51及び下型(固定型)52に、上下の中子63,
64をセットする。ここで、上下の中子63,64は、
それぞれ上下のボス28,28(図3参照)を形成する
凹部63a,64aを、図3に示すステアリングノズル
30の出口31側からある程度離した状態、すなわち距
離L2の位置に成形したものである。 【0038】この状態で、鋳造型60を型締めした後、
キャビティ65内に溶湯を充填することで、上型51、
下型52及びジェットノズル24内側の中子(図示せ
ず)でステアリングノズル30の円錐台の筒体を成形す
るとともに、上下の中子63,64で上下のボス28,
28を成形する。これにより、上下のボス28,28を
ステアリングノズル30の出口31側からある程度離し
た状態に成形することができる。 【0039】図7(a),(b)に示すように、ステア
リングノズル30を鋳造する際に、上下の中子53,5
4,63,64を交換するだけの簡単な作業で、一種の
鋳造型を多種のモデルに対応させることができるので、
ステアリングノズル30を鋳造するための鋳造型の設備
費を抑えることができる。 【0040】次に、第2実施形態について説明する。な
お、第2実施形態において、第1実施形態と同一部材に
ついては同一符号を付して説明を省略する。図8は本発
明に係るジェット推進艇(第2実施形態)の要部を示す
側面図であり、理解を容易にするために、図3に示すア
ーム35、ジョイント37及び操作ケーブル42などを
省略して説明する。 【0041】ジェット推進艇70は、第1実施形態のジ
ェット推進艇10(図2に示す)と同様に、推進力を効
率よく得るためにステアリングノズル71をジェットノ
ズル24の軸線に対して後方に向けて上がり勾配に配置
している。ステアリングノズル71を後方に向けて上が
り勾配とするために、ステアリングノズル71をジェッ
トノズル24に取付ける上下の支軸ボルト26,26を
鉛直線72に対して傾斜角θ1だけ傾斜させている。 【0042】このため、図示のようにステアリングノズ
ル71を操舵角θ3だけ右側にスイングさせた際には、
ステアリングノズル71の右側端部25bは、ジェット
ノズル24の軸線24aに対してステアリングノズル7
1の入口73側において距離Hだけ下降する。すなわ
ち、ステアリングノズル71は、軸線71aに対して距
離Hだけ上方の部位76がジェットノズル24に当接す
ることになる。 【0043】そこで、ステアリングノズル71は、入口
73側において軸線71aから距離Hだけ上方の部位7
5,76(部位75は軸線75aに対して部位76に対
称の部位である)間の幅を最大幅とすることが好まし
い。この例を、図9で説明する。 【0044】図9は本発明に係るジェット推進艇(第2
実施形態)のステアリングノズルを示す正面図である。
ステアリングノズル71は軸線71aに対して距離Hだ
け上方の部位75,76がジェットノズル24の出口2
5の外周25a(図8参照)に当接することになる。こ
のため、第2実施形態では、ステアリングノズル71は
軸線71aに対して距離Hだけ上方の部位75,76を
最大幅W2に広げるように構成した。これにより、ステ
アリングノズル71の左右の操舵角をより一層大きく確
保することができ、ジェット推進艇70の旋回性能をよ
り一層良好に確保することができる。 【0045】なお、前記第1実施形態では、ステアリン
グノズル30の入口32側を上下端を平坦にした形状、
すなわち長円にした例について説明したが、ステアリン
グノズル30の入口32側の形状は、これに限らない
で、例えば楕円にすることも可能である。 【0046】 【発明の効果】本発明は上記構成により次の効果を発揮
する。請求項1は、ステアリングノズルでの入口の径
を、横径に比較して縦径を小さくしたことで、ステアリ
ングノズルを艇底に近づけることができる。これによ
り、ジェット推進機を艇底に近づけることが可能にな
り、吸込口からジェット推進機まで延びる吸入通路の曲
率を小さくして、吸入通路を緩やかなカーブにすること
ができる。このため、吸込口から吸込んだ水をジェット
推進機まで円滑に導くことができるので、例えばキャビ
ティションの発生を防ぐことができる。従って、水ジェ
ットを効率よく噴射することができるので、ジェット推
進艇を好適に推進させることができる。 【0047】加えて、横径に比較して縦径を小さくする
ことで、横径を大きく確保することができる。このた
め、ステアリングノズルの操舵角を規定量に確保するこ
とができ、ジェット推進艇の旋回性能を十分に確保する
ことができる。 【0048】さらに、ジェットノズルの出口にステアリ
ングノズルの入口を被せることにした。これにより、ス
テアリングノズルでの入口の径を、横径に比較して縦径
を小さくしても、この部位をジェットノズルの出口で、
水流から切離すことができる。従って、、ノズル内を流
れる水流に悪影響を与えることを防止でき、ジェット推
進艇を好適に推進させることができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
の側面図 【図2】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
の要部拡大図 【図3】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
の要部を示す分解斜視図 【図4】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
の要部を示す平面図 【図5】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
を構成するステアリングノズルの入口形状を説明する正
面図 【図6】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
に備えたステアリングノズルの操舵角を説明した図 【図7】本発明に係るジェット推進艇(第1実施形態)
を構成するステアリングノズル30の鋳造型50につい
て説明した図 【図8】本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)
の要部を示す側面図 【図9】本発明に係るジェット推進艇(第2実施形態)
のステアリングノズルを示す正面図 【図10】従来のジェット推進艇の断面図 【符号の説明】 10…ジェット推進艇、11…艇体、11a…船尾、2
0…ジェット推進機、24…ジェットノズル、25…ジ
ェットノズルの出口、30…ステアリングノズル、32
…ステアリングノズルの入口、D1…ステアリングノズ
ル入口の横径、D2…ステアリングノズル入口の縦径。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 エンジンで駆動するジェット推進機を船
    尾に備え、このジェット推進機の後方に水を噴射するジ
    ェットノズルを設け、このジェットノズルから噴射した
    水流の向きを調整するために、ジェットノズルにステア
    リングノズルをスイング自在に支持したジェット推進艇
    において、 前記ジェットノズルの出口に前記ステアリングノズルの
    入口を被せるとともに、ステアリングノズルでの入口の
    径を、横径に比較して縦径を小さくしたことを特徴とす
    るジェット推進艇。
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