JP2003088949A - 細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法 - Google Patents

細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法

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JP2003088949A
JP2003088949A JP2001284561A JP2001284561A JP2003088949A JP 2003088949 A JP2003088949 A JP 2003088949A JP 2001284561 A JP2001284561 A JP 2001284561A JP 2001284561 A JP2001284561 A JP 2001284561A JP 2003088949 A JP2003088949 A JP 2003088949A
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casting
core
cast
mold
hole
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Masaaki Takanezawa
政明 高根沢
Norio Takenouchi
教男 武之内
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AUTOMOBILE FOUNDRY
JIDOSHA IMONO KK
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AUTOMOBILE FOUNDRY
JIDOSHA IMONO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 曲がりや歪みなどの変形の極めて少ない細長
い鋳ぬき穴を有する鋳物を簡易かつ経済的に製造する方
法を提供する。 【解決手段】 非金属無機質細管又は棒状中子を配設し
た鋳型内に鋳造用金属溶湯を注湯し、冷却し、次いで解
枠した後、前記非金属無機質細管又は棒状中子を除去す
る、細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法である。非金
属無機質細管又は棒状中子は、軟化点300〜1600
℃を有するものが好ましい。前記非金属無機質細管又は
棒状中子は、石英細管中子が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変形の極めて少な
い細長鋳ぬき穴を有する鋳物を製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、鋳物製の油圧装置には、作動油
を装置内の必要な部位に循環供給するための細い管部或
いは溝部が設けられている。従来、このような鋳物製の
装置や部品への細い管部や溝部の形成は、鋳造後、ロン
グドリルなどを用いる後加工により行われている。ま
た、鋳物にやや太い管部や溝部を形成する場合は、予め
鋳型内に中子としてスチール管を配設して、鋳造により
製造している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋳物に
ロングドリルなどを用いて細長い穴をあける方法には、
ロングドリルが加工作業中に折損したり、穴あけ作業に
長い時間がかかるといった問題がある。また、スチール
管中子を用いて管部や溝部を有する鋳物を鋳造する方法
は、細い管部や溝部を形成する場合には、屈曲や歪みが
大きくなり過ぎて実用的でないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、曲がりや歪みなどの変形
の極めて少ない細長い鋳ぬき穴を有する鋳物を簡易かつ
経済的に製造する方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、非金属無機質細管又は棒状中子を配設し
た鋳型内に鋳造用金属溶湯を注湯し、冷却し、次いで解
枠した後、前記非金属無機質細管又は棒状中子を除去す
ること、を特徴とする細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造
方法である。
【0006】本発明は、前記非金属無機質細管又は棒状
中子が軟化点300〜1600℃を有するものである、
前記の細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法である。
【0007】本発明は、前記非金属無機質細管又は棒状
中子が石英細管中子である、前記の細長鋳ぬき穴を有す
る鋳物の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳しく説明する。
本発明における中子は、黒鉛棒(特に電極黒鉛棒)、砂
をフェノール樹脂などの樹脂で固化した棒、石英管、各
種ガラス管、黒鉛被覆金属棒などの非金属無機質細管又
は細棒である。これらのうち、鋳造後に変形が少なく、
除去しやすい点から、石英細管が最も好ましい。また、
この非金属無機質細管又は細棒は軟化点が300〜16
00℃、更に600〜1600℃、特に1400〜15
50℃のものが好ましい。更に、非金属無機質細管又は
細棒は、具体的には、外径(直径)が1〜20mm、更
には3〜10mm、長さが500mm以下、更には10
0〜300mmであることが、本発明の方法に使用する
のに適している。外径が1mm未満であると、鋳造の際
に変形が大きくなり、外径が20mmを超えると、ロン
グドリルを用いる後加工方法やスチール管中子を用いる
鋳造方法によるほうが経済的であり、また製造(加工)
も容易である。
【0009】本発明における鋳造用金属としては、各種
鋳鉄、アルミニウム、亜鉛、これらの合金などを挙げる
ことができるが、特に本発明の方法には各種の鋳鉄が適
している。
【0010】鋳造した鋳物から非金属無機質細管又は棒
状中子を除去するには、コンクリートの穴あけなどに使
用される通常のドリルにより中子を破砕しながら貫通し
て、鋳物に細長鋳ぬき穴を容易に形成することができ
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。図1は、本発明の細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製
造に使用する上型と下型の平面図である。図2は、図1
の上型と下型をセットした鋳型の(想像部分を含む)斜
視図である。図3は、図1の上型と下型をセットした鋳
型のA−A線における側断面図である。図4は、本発明
の方法により製造した鋳物の石英細管配設部における
(一部想像部分を含む)断面斜視図である。図5は、図
4に示す鋳物から石英管を除去した状態を示す断面斜視
図である。図6は、鋳物の細長鋳ぬき穴の曲がり(歪
み)程度について説明するための断面図である。
【0012】図1〜3に示す本発明の一実施例に使用す
る鋳型(砂型)は、上型3と下型4とからなる。下型4
の鋳造用中空部5bには、直径5mm、長さ250mm
の石英管1が鋳物の細長鋳ぬき穴1aを形成する部位に
配設されている。この石英管1の両端部(幅木部)9
は、鋳型側面に埋めて石英管1を鋳型(鋳造用中空部
5)内に固定するため、砂をフェノール樹脂により固化
した同じ太さの棒を石英管1に挿入し接着したものであ
る。これは、解枠(型ばらし)の際に、石英管1の破片
が(鋳型の材料である)型ばらしした砂の中に混入しな
いようにしたものである。上型3と下型4の上面同士を
図2に示すように接合させて鋳型を組み立て、鋳造に使
用した。鋳型の注湯口7から1380〜1420℃の溶
湯(溶融鋳鉄:FC250、FCD450、比重7.
2)を注湯した。溶湯が、注湯口7から注湯部6及び溶
湯路8を経て、石英管1が配設されている鋳造用中空部
5を満たしたとき、注湯を終了した。冷却したのち、鋳
型を解枠(型ばらし)し、注湯口と注湯部の部分を切断
して、石英管1を鋳ぐるんだ鋳物2を得た。この鋳物2
の石英管1に、外径4mmの(コンクリート穴あけ用)
ドリルの刃を当て、破砕し、貫通して、細長鋳ぬき穴1
aを形成した。石英管1の破砕、除去は容易であった。
また、細長鋳ぬき穴1aに沿って鋳物2を切断して穴1
aの歪みの程度を測定したところ、穴の両端を結ぶライ
ンから細長鋳ぬき穴1aの最も離れた部位までの歪み距
離(垂線の長さ)hは0.2mm/穴の長さ250mm
であった(図6参照)。
【0013】比較のため、前記と同じ鋳型を使用し、石
英管1の代わりに直径5mm、長さ250mmのスチー
ル管を鋳造用中空部5bに配設して、前記方法と同様に
して、スチール管を鋳ぐるんだ鋳物2を製造した。スチ
ール管配設部に沿って鋳物2を切断して、その歪みの程
度を測定したところ、穴の両端を結ぶラインから細長鋳
ぬき穴1aの最も離れた部位までの歪み距離hは5mm
/スチール管の長さ250mmであった。
【0014】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明により初め
て、曲がりや歪みなどの変形の極めて少ない細長い鋳ぬ
き穴を有する鋳物を簡易かつ経済的に製造する方法を提
供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造に
使用する上型と下型の平面図である。
【図2】 図1の上型と下型をセットした鋳型の(想像
部分を含む)斜視図である。
【図3】 図1の上型と下型をセットした鋳型のA−A
線における側断面図である。
【図4】 本発明の方法により製造した鋳物の石英管配
設部における断面斜視図である。
【図5】 図4に示す鋳物から石英管を除去した状態を
示す断面斜視図である。
【図6】 鋳物の細長鋳ぬき穴の曲がり(歪み)程度に
ついて説明するための断面図である。
【符号の説明】
1 石英管 1a 細長鋳ぬき穴 2 鋳物 3 上型 4 下型 5 鋳造用中空部 6 注湯部 7 注湯口 8 溶湯路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非金属無機質細管又は棒状中子を配設し
    た鋳型内に鋳造用金属溶湯を注湯し、冷却し、次いで解
    枠した後、前記非金属無機質細管又は棒状中子を除去す
    ること、を特徴とする細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記非金属無機質細管又は棒状中子が軟
    化点300〜1600℃を有するものである、請求項1
    に記載の細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記非金属無機質細管又は棒状中子が石
    英細管中子である、請求項1に記載の細長鋳ぬき穴を有
    する鋳物の製造方法。
JP2001284561A 2001-09-19 2001-09-19 細長鋳ぬき穴を有する鋳物の製造方法 Pending JP2003088949A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008100264A (ja) * 2006-10-20 2008-05-01 Tohoku Univ 急冷凝固金属製の中空体の製造方法および急冷凝固金属製の中空体の製造装置
CN101905292A (zh) * 2010-08-18 2010-12-08 中核苏阀横店机械有限公司 桶形铸件浇注砂型箱
CN102836965A (zh) * 2012-08-03 2012-12-26 鞍钢重型机械有限责任公司 一种保证高炉热风炉支柱壁厚精度的铸造方法

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