JP2003086763A - 半導体パワーモジュール及び電力変換器 - Google Patents

半導体パワーモジュール及び電力変換器

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JP2003086763A
JP2003086763A JP2001276531A JP2001276531A JP2003086763A JP 2003086763 A JP2003086763 A JP 2003086763A JP 2001276531 A JP2001276531 A JP 2001276531A JP 2001276531 A JP2001276531 A JP 2001276531A JP 2003086763 A JP2003086763 A JP 2003086763A
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JP
Japan
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metal substrate
power module
semiconductor power
circuit pattern
electric circuit
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JP2001276531A
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English (en)
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Kazuya Kotani
和也 小谷
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱抵抗を増加させることなく、耐電圧を向上
させた半導体パワーモジュール、およびこの半導体パワ
ーモジュールで構成された電力変換器を提供する。 【解決手段】 半導体パワーモジュール5において、半
導体素子1が絶縁基板2に設けられた電気回路パターン
31に接合し、絶縁基板2は金属基板4に接合してい
る。コレクタ電極に接続された電気回路パターン31か
ら見て、接地電極である第1の金属基板4の対称位置
に、コレクタ電極と同電位の第2の金属基板32を配置
することにより、最大電界が緩和されて、絶縁能力が向
上する。従って、半導体パワーモジュールの熱抵抗を増
加させることなく、耐電圧を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IGBTやIEG
Tなどの半導体パワーモジュール、およびこの半導体パ
ワーモジュールで構成された電力変換器に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、IGBTやIEGTなどの半導体
パワーモジュールの高電圧化が進み、半導体パワーモジ
ュールの絶縁耐量不足や、部分放電が問題として浮上し
てきた。
【0003】図7に、従来形態の半導体パワーモジュー
ルにおける電界解析の結果を示す。絶縁基板とコレクタ
電極に接続された電気回路パターン(図7において、コ
レクタ電極と表示)の接合面の端部のシリコンゲルにお
いて、最大電界となる。図7において高電界部として矢
印で示したこの端部の付近では、電気回路パターンのエ
ッチング残留による尖部や、脱法によって排除しきれな
かった残留ボイドが発生しやすいため、絶縁信頼性が劣
化しやすい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
半導体パワーモジュールにおいては、電気回路パターン
と絶縁基板の接合端部に高い電界が発生し、電気回路パ
ターンのエッチング残留による尖部や、脱法によって排
除しきれなかった残留ボイドが発生しやすいことが、絶
縁耐量の向上を妨げている。単純には、絶縁基板を厚く
することで、半導体パワーモジュールの高電圧化は可能
であるが、その反面、半導体パワーモジュールの熱抵抗
が大きく増加してしまう。
【0005】半導体素子の使用可能な温度上限は決めら
れており、半導体パワーモジュールの熱抵抗の増加によ
る冷却能力の低下をカバーするため、冷却器を大型化し
て冷却能力を強化するか、半導体素子の通電容量を抑え
て発生損失を抑制しなければならない。どちらにして
も、半導体パワーモジュールで構成された電力変換器の
パワー密度は低下してしまう。
【0006】よって本発明は、熱抵抗を増加させること
なく、耐電圧を向上させた半導体パワーモジュール、お
よびこの半導体パワーモジュールで構成された電力変換
器を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る半導体パワ
ーモジュールは、半導体素子が絶縁基板に設けられた電
気回路パターンの導体層に接合し、かつ絶縁基板が金属
基板に接合する半導体パワーモジュールにおいて、電気
回路パターンの導体層から見て、絶縁基板に接合した金
属基板である第1の金属基板の対称となる位置に、第2
の金属基板を配置したことを特徴とする。
【0008】このように、電気回路パターンの導体層か
ら見て、第1の金属基板(ベース基板)の対称となる位
置に、第2の金属基板を配置したことにより、最大電界
を緩和させ、絶縁能力を向上させることができる。
【0009】また、本発明に係る半導体パワーモジュー
ルは、半導体素子が絶縁基板に設けられた電気回路パタ
ーンの導体層に接合し、かつ絶縁基板が金属基板に接合
する半導体パワーモジュールにおいて、電気回路パター
ンの導体層から見て、絶縁基板に接合した金属基板であ
る第1の金属基板の対称となる位置に、所定の開口面を
有する第2の金属基板を配置したことを特徴とする。
【0010】このように、電気回路パターンの導体層か
ら見て、第1の金属基板(ベース基板)の対称となる位
置に、所定の開口面を有する第2の金属基板を配置した
ことにより、最大電界を緩和させ、絶縁能力を向上させ
ることができるとともに、開口面を通して半導体素子と
のボンディングワイヤによる配線接続を行なうことがで
きる。
【0011】また、本発明に係る電力変換器は、上記の
いずれかに該当する半導体パワーモジュールで構成され
たことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0013】(第1の実施形態)図1は、本発明の第1
の実施形態に係る半導体パワーモジュールの構成を示す
もので、同図(a)は斜視図、同図(b)は主要部の断
面図である。図1において、半導体パワーモジュール5
は、半導体素子1と、絶縁基板2と、接地電極である第
1の金属基板(図では、接地電極と表示)4と、コレク
タ電極に接続された電気回路パターン(図では、コレク
タ電極と表示)31と、コレクタ電極と同電位の第2の
金属基板(図では、コレクタ電極と表示)32から構成
されている。
【0014】即ち、例えば電力変換器を構成する半導体
パワーモジュール5においては、半導体素子1が絶縁基
板2に設けられた電気回路パターン31に接合し、絶縁
基板2は接続用の電気回路パターンを介して第1の金属
基板4に接合している。
【0015】そしてコレクタ電極に接続された電気回路
パターン31から見て、接地電極である第1の金属基板
4の対称位置に、コレクタ電極と同電位の第2の金属基
板32を配置することで、最大電界が緩和されて、絶縁
能力が向上している。このコレクタ電極と同電位の第2
の金属基板32の配置は、完全対称である必要はなく、
ほぼ対称となる位置に存在すれば効果がある。
【0016】この第1の実施形態の効果を示すため、図
2に電界解析の結果、図3にコレクタ電極に電圧1kV
を印加した際の絶縁基板2とシリコンゲル6の界面上の
最大電界強度に関して、絶縁基板2と第2の金属基板3
2との間隔距離による特性図を示す。図2から分かるよ
うに、絶縁基板2とコレクタ電極に接続された電気回路
パターン31の接合面の端部付近は電界がほぼ均等にな
っており、図7の従来例のものに比して、最大電界が緩
和されている。また、図3に示すように、絶縁基板2の
厚さが0.5mmの場合、第2の金属基板32がほぼ対
称位置、即ち間隔距離Hが1mm前後の場合に最大電界
強度Eが低下している。
【0017】(第2の実施形態)図4は、本発明の第2
の実施形態に係る半導体パワーモジュールの構成を示す
もので、同図(a)は斜視図、同図(b)は主要部の断
面図である。図4において、半導体パワーモジュール5
は、半導体素子1と、絶縁基板2と、接地電極である第
1の金属基板(図では、接地電極と表示)4と、コレク
タ電極に接続された電気回路パターン(図では、コレク
タ電極と表示)31と、コレクタ電極と同電位の第2の
金属基板(図では、コレクタ電極と表示)32から構成
されている。
【0018】即ち、例えば電力変換器を構成する半導体
パワーモジュール5においては、半導体素子1が絶縁基
板2に設けられた電気回路パターン31に接合し、絶縁
基板2は接続用の電気回路パターンを介して第1の金属
基板4に接合している。
【0019】そしてコレクタ電極に接続された電気回路
パターン31から見て、接地電極である第1の金属基板
4の対称位置に、所定の開口面を有し、コレクタ電極と
同電位の第2の金属基板32を配置している。図示のも
のは、第2の金属基板32の開口面の大きさが、電気回
路パターン31の外周の投射面以上である場合を示して
いる。このようにコレクタ電極に接続された電気回路パ
ターン31から見て、接地電極である第1の金属基板4
の対称位置で、かつ電気回路パターン31の外周の投射
面より外側の位置に、コレクタ電極と同電位の第2の金
属基板32を配置することで、最大電界が緩和されて、
絶縁能力が向上している。このコレクタ電極と同電位の
第2の金属基板32の配置は、電気回路パターン31の
外周の投射面に一致する必要はなく、その外側となる位
置に存在すれば効果がある。
【0020】この第2の実施形態の効果を示すため、図
5に電界解析の結果、図6にコレクタ電極に電圧1kV
を印加した際の絶縁基板2とシリコンゲル6の界面上の
最大電界強度に関して、電気回路パターン31の外周の
投射面と第2の金属基板32との間隔距離による特性図
を示す。図5から分かるように、絶縁基板2とコレクタ
電極に接続された電気回路パターン31の接合面の端部
付近は電界がほぼ均等になっており、図7の従来例のも
のに比して、最大電界が緩和されている。また、図6に
示すように、電気回路パターン31の外周の投射面と、
第2の金属基板32との間隔距離Wが0〜2mm位まで
の範囲で最大電界強度Eが低下している。
【0021】また、上記のように、コレクタ電極と同電
位の第2の金属基板32において投射面が開いて開口面
を形成しているため、この開口面を通して、半導体素子
1とのボンディングワイヤによる配線接続や、真空脱法
によるボイド除去を簡易に行なうことができる。
【0022】なお、上述の説明では、第2の金属基板3
2の開口面の大きさが、電気回路パターン31の外周の
投射面以上である場合について述べたが、第2の金属基
板32の開口面の大きさは、電気回路パターン31の外
周の投射面より小さくてもよい。
【0023】(その他の実施形態)また、上述の第1ま
たは第2の実施形態において、コレクタ電極と同電位の
第2の金属基板32が主回路の配線導体、あるいはゲー
ト回路基板の配線パターンの一部を兼ねることができれ
ば、配線の幅広化に伴って、パッケージ内部配線の低イ
ンダクタンス化も同時に達成できる。
【0024】なお、上述の第1または第2の実施形態で
は、エミッタ電極に高電圧が印加されないで、コレクタ
電極にのみ電圧が印加される場合について説明したが、
エミッタ電極に高電圧が印加される場合にも、同様の考
えを適用して実施することができる。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体パ
ワーモジュールによれば、半導体パワーモジュールの熱
抵抗を増加させることなく、耐電圧を向上することがで
きる。逆に半導体パワーモジュールの耐電圧が同じであ
れば、熱抵抗を減少することができ、その結果、電力変
換器のパワー密度向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態に係る半導体パワー
モジュールの構成を示す図で、(a)は斜視図、(b)
は主要部の断面図。
【図2】 第1の実施形態の効果を示すための電界解析
の結果を示す図。
【図3】 第1の実施形態の効果を示すための、最大電
界強度に関して、絶縁基板と第2の金属基板との間隔距
離による特性を示す図。
【図4】 本発明の第2の実施形態に係る半導体パワー
モジュールの構成を示す図で、(a)は斜視図、(b)
は主要部の断面図。
【図5】 第2の実施形態の効果を示すための電界解析
の結果を示す図。
【図6】 第2の実施形態の効果を示すための、最大電
界強度に関して、電気回路パターンの外周の投射面と第
2の金属基板との間隔距離による特性を示す図。
【図7】 従来例における電界解析の結果を示す図。
【符号の説明】
1…半導体素子 2…絶縁基板 4…接地電極である第1の金属基板 5…半導体パワーモジュール 6…シリコンゲル 31…コレクタ電極に接続された電気回路パターン 32…コレクタ電極と同電位の第2の金属基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体素子が絶縁基板に設けられた電気回
    路パターンの導体層に接合し、かつ絶縁基板が金属基板
    に接合する半導体パワーモジュールにおいて、電気回路
    パターンの導体層から見て、絶縁基板に接合した金属基
    板である第1の金属基板の対称となる位置に、第2の金
    属基板を配置したことを特徴とする半導体パワーモジュ
    ール。
  2. 【請求項2】半導体素子が絶縁基板に設けられた電気回
    路パターンの導体層に接合し、かつ絶縁基板が金属基板
    に接合する半導体パワーモジュールにおいて、電気回路
    パターンの導体層から見て、絶縁基板に接合した金属基
    板である第1の金属基板の対称となる位置に、所定の開
    口面を有する第2の金属基板を配置したことを特徴とす
    る半導体パワーモジュール。
  3. 【請求項3】前記第2の金属基板が、主回路の配線導体
    を兼ねることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載の半導体パワーモジュール。
  4. 【請求項4】前記第2の金属基板が、ゲート回路基板の
    配線パターンの一部を兼ねることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の半導体パワーモジュール。
  5. 【請求項5】請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の
    半導体パワーモジュールで構成されたことを特徴とする
    電力変換器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN106057744A (zh) * 2015-04-01 2016-10-26 富士电机株式会社 半导体模块

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106057744A (zh) * 2015-04-01 2016-10-26 富士电机株式会社 半导体模块
JP2016195206A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 富士電機株式会社 半導体モジュール
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