JP2003085556A - 画像処理装置およびプログラム - Google Patents

画像処理装置およびプログラム

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JP2003085556A
JP2003085556A JP2001272056A JP2001272056A JP2003085556A JP 2003085556 A JP2003085556 A JP 2003085556A JP 2001272056 A JP2001272056 A JP 2001272056A JP 2001272056 A JP2001272056 A JP 2001272056A JP 2003085556 A JP2003085556 A JP 2003085556A
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Application number
JP2001272056A
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English (en)
Inventor
Toshiya Koyama
俊哉 小山
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CG/写真混在画像を取り扱う画像処理装置
において、CG画像と写真画像とを自動的に領域判別で
きるようにする。 【解決手段】 ブロック分割部12は、入力画像をブロ
ック分割する。ロック内色数算出部14は、各ブロック
単位で色の使用数を求める。ブロック領域判別部16
は、色の使用数を閾値TH0と比較し、個々のブロック
の属性を特定する。ブロック属性変更部18は、CG/
写真の境界ブロックを未確定ブロックに変更する。確定
CGブロック個別色抽出部20は、確定CGブロックに
含まれるCG色を個々のブロックごとに抽出する。所属
ブロック抽出部34は、境界ブロックを処理対象ブロッ
クとして、処理対象画素が属する処理対象ブロックを抽
出し、近傍ブロック抽出部36は、近傍ブロックを抽出
する。属性特定部38は、処理対象画素の画素値とCG
色とを比較して処理対象画素の属性を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、グラフィックス処
理により人工的に生成された文字やイラストなどのグラ
フィックス画像とカメラなどの撮影装置により撮影して
得られた写真画像などの撮影画像とが混在した画像を取
り扱う画像処理装置およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】今日では、パソコンやデジタルカメラ
(スチルおよびムービーの何れをも含む)の普及に伴
い、カメラの撮影により得られた撮影画像(自然画像)
に対し、たとえば市販の画像編集ソフトを使用して編集
処理を施したり、あるいはコンピュータグラフィックス
(CG)処理で人工的に生成したロゴ文字やイラストな
どのグラフィックス画像(CG画像・人工画像)と撮影
画像とを合成して新たな画像を生成することが簡単にな
っている。
【0003】一方たとえば、年賀用の文字やイラスト
と、撮影画像の一例である写真を挿入するための空白領
域とからなるテンプレートを利用して写真入り年賀用ポ
ストカードを作成するといった加工プリントサービスが
古くから行なわれている。従来、このサービスを行なう
ためには、メーカによって予め作成された文字や図形な
どを適当に配置したテンプレート(デザインパターン)
をラボの店頭などで提供し、ユーザが提示する写真(ユ
ーザ写真)のネガフイルムから読み取った写真画像に対
し、色、階調あるいは明るさなどに関する各種補正処理
を施してから、ユーザにより選択されたテンプレートと
補正処理がされた写真画像とを合成する画像編集をラボ
のオペレータが行なっていた。補正処理は、たとえば露
出の過不足など撮影条件が不適当で、そのまま再生して
も高画質な再生画像が得られない場合や、撮影者の好み
に応じて、画質を向上する目的で行なわれている。さら
に、最近では、画質に拘わらず、たとえばセピア調にす
る、あるいは夕日の雰囲気を強調するためにオレンジが
かった仕上がりにする、というように、撮影者の希望に
応じて必要な補正処理を施すこともある。
【0004】ところが今日では、前述のように、テンプ
レートなどのCG画像と写真画像とを混在させた画像を
生成することが簡単になっているので、CG画像と写真
画像とを合成してポストカードサイズのビットマップ画
像を作成し、このビットマップ画像が記録されたFDや
CD−ROMをラボに持ち込むという方法が採られるこ
ともある。あるいは、インターネットなどのネットワー
クを利用したフォトフィニッシングシステム(ネットワ
ークフォトサービス)を利用して、ユーザが管理者側の
画像サーバにアクセスして、印刷注文するという方法が
採られることもある。
【0005】ここで、ポストカードは、いかに見栄えが
よく、美しく仕上がるか、たとえば写真を自然の状態で
美しく、また文字を読みやすいように、さらにはイラス
ト部分は鮮やかに、印画紙に焼き付けるのが重要なポイ
ントである。
【0006】従来であれば、たとえばネガフィルムなど
に記録された原画像を顧客が写真店に持ち込み、原画像
に住所、氏名などの文字データやテンプレート画像を組
み込んで印画紙に焼き付け、ポストカードを作成してい
たので、写真部分とCG画像部分とをポストカードの紙
面上で明瞭に分離でき、それぞれ別の工程で焼き付ける
ことができた。たとえば前述のように、ネガフィルムを
利用して、写真部分だけを、たとえば、色、階調、明る
さなどの補正処理のほか、白黒仕上げ、セピア仕上げ、
赤目補正などの画像処理ができた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、たとえ
ばCG画像と写真画像とが合成されたビットマップ画像
がユーザより提供されたときには、写真画像とCG画像
とがポストカードの紙面上で分離されていないので、そ
のままでは、写真画像とCG画像とに対して、それぞれ
異なるパラメータで画像処理することはできない。
【0008】この場合たとえば、特開平7−09958
1号、同7−074966号、同7−038761号、
あるいは同5−328143号などに提案されているよ
うに、2値画像を表す文字部分(主に黒文字)と階調画
像を表す絵画像(写真や網点)とを自動判別する手法を
採用して、写真画像とCG画像との領域を切り分けるこ
とが考えられる。
【0009】しかしながら、従来の領域判別の手法は、
専ら、文字部分と絵画像とを分別するものであって、個
々のCG画像部分(グラフィクス画像オブジェクト)と
個々の写真画像部分(写真画像オブジェクト)とは何れ
も階調画像を表す絵画像であるため、CG画像部分と写
真画像部分とを分別することはできない。このため、従
来の領域判別の手法を採用した場合、CG画像と撮影画
像とが合成された画像中の撮影画像部分だけ、またはC
G画像部分だけを画像編集することは難しい。たとえ
ば、文字やイラストと写真画像とが混在したポストカー
ドを表すCG/写真混在画像中の、写真部分だけを自然
の状態で美しくなるように画像編集することはできな
い。
【0010】このため、たとえばCG/写真混在画像が
ユーザから提供された場合において、たとえば写真部分
だけを色調や明るさ補正をしようとする場合、ラボのオ
ペレータが、端末画面上で画像を確認しながら、手作業
でCG画像と写真画像とを切り分けなければならない。
CG画像と写真画像とがそれぞれ別のエリアにレイアウ
トされているときにはこの作業は比較的簡単であるが、
CG画像と写真画像とが重なっているときには、たとえ
ば写真画像オブジェクトとグラフィクス画像オブジェク
トとの境界をなぞって写真部分を特定しなければなら
ず、その作業が非常に大変である。
【0011】本発明は、上記の事情に鑑みてなされたも
のであり、グラフィックス処理で人工的に生成されたC
G画像とカメラなどで撮影された撮影画像とが混在した
画像であっても、CG画像部分や撮影画像部分をそれぞ
れ独立のパラメータで画像処理することが簡単にできる
画像処理装置およびプログラムを提供することを目的と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明に係る
画像処理装置は、多数の画素で表現されるとともに個々
の画像オブジェクトにより構成される画像における、個
々の画像オブジェクトの領域を判別可能にする画像処理
装置であって、画像を表す個々の画素の画素値の使用度
合いに基づいて、処理対象の画素が、撮影装置により撮
影された撮影画像オブジェクトおよびグラフィクス処理
により生成されたグラフィクス画像オブジェクトのうち
の何れに属するのかを表す属性を判定することで2種類
の画像オブジェクトの領域を判別する領域判別部を備え
た。
【0013】また従属項に記載された発明は、本発明に
係る画像処理装置のさらなる有利な具体例を規定する。
さらに、本発明に係るプログラムは、本発明に係る画像
処理装置を、電子計算機(コンピュータ)を用いてソフ
トウェアで実現するために好適なものである。なお、プ
ログラムは、コンピュータ読取り可能な記憶媒体に格納
されて提供されてもよいし、有線あるいは無線による通
信手段を介して配信されてもよい。
【0014】
【作用】上記構成の画像処理装置において、領域判別部
は、画像を表す個々の画素の画素値の使用度合いに基づ
いて、処理対象の画素が、撮影画像オブジェクトおよび
グラフィクス画像オブジェクトのうちの何れに属するの
かを判定する。
【0015】ここで、グラフィックス処理としての使用
可能色数が、64万色あるいはそれ以上であって略写真
画像並の再現性を有していたとしても、グラフィクス画
像オブジェクトのそれぞれは通常使用色数が少ない。つ
まり、個々のグラフィクス画像オブジェクトは、使用画
素値や使用色が少ない。これに対して、撮影画像オブジ
ェクトは、カメラなどで撮影されたものであり、被写体
には微妙な色調ムラや濃度ムラがあり、またカメラの撮
像部の画素も、感度ムラがあるので、どんなに均一な被
写体を撮影したとしても、多少の画素値のムラが生じ
る。つまり、個々の撮像画像オブジェクトは、使用画素
値や使用色が多くなる。
【0016】したがって、画像を表す個々の画素の画素
値の使用度合いを参照することで、画像オブジェクト
が、撮影画像オブジェクトおよびグラフィクス画像オブ
ジェクトの何れであるのかが分かる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本願発明に係る画像処理装置を利
用するラボを備えたネットワークフォトサービスシステ
ムの一例を示す図である。このネットワークフォトサー
ビスシステム(以下単にフォトシステムともいう)30
0では、顧客301と、注文を受け付けるサービスセン
タ302と、ミニラボ303あるいは特殊設備を備える
特殊ラボ304とが全てインターネットなどのネットワ
ーク305で通信できるようにしている。この際、サー
ビスセンタ302や特殊ラボ304は特に多くの通信を
行なう必要があるため、高速回線を使用するようにし
て、より多くの注文を迅速に処理できるようにしてい
る。また、ミニラボ303および特殊ラボ304は、本
願発明に係る画像処理装置1を備える。
【0019】図1に示す実施形態では、撮影により得ら
れた撮影画像を表すデジタル画像データの入力はミニラ
ボ303において行なわれる。顧客301がミニラボ3
03に同時プリントを依頼すると、ミニラボ303で
は、スキャナ307によりフィルムを読み取り、プリン
タ309により同時プリントを作成する。スキャナ30
7により読み取られたデジタル画像データは同時プリン
ト作成後もラボサーバ308に保管される。またこの
際、それらのデジタル画像データの解像度を落とした低
解像度画像データ(たとえばサムネイル画像)が作成さ
れ、サービスセンタ302のセンタサーバ312に転送
される。またラボサーバ308は、顧客301のデジタ
ル画像データのみならずテンプレートも保管する。
【0020】サービスセンタ302のセンタサーバ31
2は、各ラボ303,304から転送されたサムネイル
画像をそのサムネイル画像が送られてきたラボ303,
304と対応づけて保管するとともに、そのサムネイル
画像をネットワーク305上でアクセス可能にする。ま
たセンタサーバ312は、ラボサーバ308が保管して
いるテンプレートのサムネイルも保管しており、顧客が
ネットワークを介してアクセスできるようにしている。
【0021】デジタル画像データをアクセス可能にする
にあたっては、顧客301は自分の写真のみ確認できれ
ばよいため、パスワードによる認証を行なって各顧客3
01のみが見ることができるデータを制限する。パスワ
ードは、たとえば同時プリントの申し込み時に顧客から
の指定により、あるいはミニラボ側で適当なパスワード
を割り当てることにより決定する。
【0022】センタサーバ312へのアクセスは、イン
ターネットの場合には上記サービスをホームページの形
態で提供し、顧客が所定のWebブラウザを利用してア
クセスするようにする。あるいはその他の独自の通信サ
ービスとして提供する場合には、顧客に専用ソフトウェ
アを配布するなどして行なってもよい。何れの場合も、
顧客301は自宅あるいはオフィスのパソコン306か
ら、ネットワーク305を介してセンタサーバ312に
保管されている自分の写真のサムネイル画像を確認した
りサービスセンタ302が提供するテンプレートを選択
したりして、写真画像とテンプレートとを合成して、た
とえばポストカードなどの注文画像を生成し、さらに注
文画面に対して所定の入力をすることにより、あるいは
所定のフォーマットの注文データを作成して電子メール
でセンタサーバ312宛に送信することにより、ミニラ
ボ303に出向かずに、たとえばプリント出力サービス
を要求することができる。
【0023】センタサーバ312は、注文データを受信
すると、プリント出力先を振り分ける。たとえば、特殊
な設備を必要とする処理の場合にはプリント出力先とし
て特殊ラボ304を選択し、注文データに基づいて所定
のフォーマットの指示情報を作成して、デジタル画像デ
ータが保管されているラボを示す情報も指示情報に含
め、特殊ラボ304のラボサーバ308に転送する。一
方、たとえば普通の焼増しプリントなどが要求された場
合など特殊な設備を必要としないときには、たとえばシ
ステムとして最も効率のよいラボ、すなわちプリントが
要求された写真のプリント出力用の高解像度画像データ
が保管されているラボ(店頭受け取りを希望していない
場合)、あるいは受取希望ラボをプリント出力先として
選択する。
【0024】指示情報を受信したラボサーバ308は、
指示情報に含まれる注文内容に従って焼増しプリント出
力などの処理をし、顧客301への受け渡しや郵送手配
などをする。
【0025】図2は、顧客301側にて、写真入りポス
トカード画像を合成して注文するときの概念図である。
顧客301のパソコン306には、フォトシステム30
0を利用するための専用プログラムが組み込まれる。た
とえば、Webブラウザ330を組み込み、そのブラウ
ザのプラグインとして注文処理を行なうプログラムを提
供する。あるいは、注文処理の一部を行なう機能のみを
プラグインとして組み込み、その他の機能をブラウザと
は独立したアプリケーションソフトとして組み込んでも
よい。またパソコン306は、周辺機器や外部インタフ
ェースとして、現像済フィルム402を読み取るための
フィルムスキャナ、デジタルカメラ403のメモリカー
ドを読み取るためのカードリーダあるいはデジタルカメ
ラ403に直接接続するためのケーブルインタフェース
などを備えている。また、CD−R、Zipなどのメデ
ィアドライブを内蔵、あるいは外付けで備えている。
【0026】顧客301は、サービスセンタ302や画
像編集アプリケーションソフトなどから提供されるテン
プレート画像、ロゴ、クリップアートなどを表すCG画
像を利用して、合成画像を生成する。たとえば、ラボサ
ーバ308には顧客301が予め撮影しておいた写真の
高解像度画像データD21と、サービスセンタ302が
提供する高解像度CG画像が保管されている。またセン
タサーバ312には高解像度CG画像に対応する低解像
度CG画像が保管されているが、これはラボにおいて新
しいテンプレートが作成される度にセンタサーバ312
に登録されるものである。一方、高解像度画像データD
21に対応する低解像度画像データD22もまた、顧客
301の要求に応じてセンタサーバ312に登録され
る。顧客301は、図示しないデジタルカメラで撮影し
た、サービスセンタ302に未登録の写真画像を使用す
ることもできる。
【0027】顧客301は、たとえばセンタサーバ31
2上で公開された写真画像を表す低解像度画像データD
22や、テンプレート画像D47、ロゴD48、クリッ
プアート(イラスト)D49などを表す低解像度CG画
像D24をネットワーク305を介してセンタサーバ3
12からパソコン306に取り込み(必要に応じてダウ
ンロードし)、パソコン306の端末画面上で、編集加
工ソフトウェアなどを利用して写真画像とCG画像とを
合成したりテキスト文字を追加するなどの加工を施すこ
とにより、写真画像とテンプレート、ロゴ、あるいはク
リップアートなどのCG画像が合成された写真入りポス
トカード画像D40(CG/写真混在画像・加工済画
像)を生成する。合成確認指令が顧客301からセンタ
サーバ312に送信されると、高解像度画像データD2
1や高解像度CG画像D23を用いた写真入りポストカ
ード画像(以下合成画像ともいう)D40の最終確認画
像がパソコン306の端末画面に提示される。
【0028】あるいは顧客301は、たとえば現像済フ
ィルム402をフィルムスキャナで読み取ったデジタル
画像、またはデジタルカメラ403で撮影されメモリカ
ードに記録されたデジタル画像など、サービスセンタ3
02に未登録の写真画像を取り込み、画像編集アプリケ
ーションソフトなどから提供されるテンプレート画像D
47、ロゴD48、クリップアートD49などのCG画
像を利用して写真入りポストカード画像D40を合成す
る。
【0029】写真入りポストカード画像D40の合成が
完了したら、その合成画像D40と注文データなどを対
応付けてセンタサーバ312にアップロードする。セン
タサーバ312は、ユーザからの注文を受け取ると、所
定のラボに合成画像D40および注文データを対応付け
て、プリント出力指令を発する。
【0030】なお顧客301は、写真画像とテンプレー
トやクリップアートなどのCG画像が合成された合成画
像D40と注文データとを対応付けて、FD(フレキシ
ブルディスク)やMOなどの記憶媒体404に記録し
て、記憶媒体404を写真受取窓口などに持ち込んでも
よい。この場合、写真受取窓口などは、受け取った記憶
媒体404を所定のラボに配送し、あるいは写真受取窓
口に設けられた読取装置で読み取った合成画像D40お
よび注文データを転送することで、所定のラボにてプリ
ント出力できるようにする。
【0031】図3は、上述のようにして生成された写真
入りポストカード画像D40の一例を示す図である。合
成画像(写真入りポストカード)D40aでは、写真画
像を表すデジタル画像D21,D22とロゴD48やク
リップアートD49などのCG画像とはそれぞれ別の場
所にレイアウトされ写真部分とCG画像部分とが明確に
分かれているので、たとえばエッジ抽出→縮小→CG画
素領域のブロック化→外接矩形などにより、文字/絵柄
(網点や写真を含む)を分離する特開平7−09958
1号に記載の方法、ブロック分割→DCT低周波成分の
絶対値和を閾値と比較により、文字/写真を分離する特
開平7−074966号や同7−038761号に記載
の方法、あるいはブロック分割→エッジ判定→限定色存
在判定により文字/写真を分離する特開平5−3281
43号に記載の方法など、文字部分と絵画像とを自動判
別する手法を採用すれば、写真画像とCG画像との領域
を切り分けることはでき得る。また、端末画面を確認し
ながら手作業でCG画像と写真画像とを切り分けること
も比較的簡単である。
【0032】しかしながら、合成画像D40bでは、デ
ジタル画像(写真画像)D21,D22とロゴ(CG画
像)D48とが重なっているので、前述の文字部分と絵
画像とを自動判別する手法を採用したのでは、ロゴ部分
と写真部分とを自動的に切り分ける(領域判別)するこ
とはできない。また端末画面を確認しながら手作業で写
真部分とロゴ部分との境界(輪郭)をなぞって写真部分
あるいはロゴ部分を特定しなければならず、その作業が
非常に大変である。
【0033】また、図示していないが、イラストが全面
に描かれたテンプレート上に写真が嵌め込まれ、さらに
イラストと写真との境界部に別の微小イラストが重ねら
れた画像の場合には、一層その分別が難しくなる。
【0034】本願発明に係る画像処理装置1は、たとえ
ば前述のような合成画像D40bのように、グラフィッ
クス処理で人工的に生成されたCG画像とカメラなどで
撮影された撮影画像とが混在した画像であっても、自動
的かつ間単に、CG画像部分や撮影画像部分の領域を確
定でき、その結果、CG画像と撮影画像とに対して、そ
れぞれ独立のパラメータで画像処理することが簡単にで
きる。以下本願発明に係る画像処理装置1の実施形態に
ついて具体的に説明する。
【0035】図4は、ラボ303,304側に設けられ
る、本発明の第1実施形態の画像処理装置のブロック図
である。画像処理装置1は、画像データを取り込む画像
入力部3と、画像を構成する各画素の属性を判定するこ
とで画像オブジェクトの領域を判別する領域判別部5
と、領域判別部5により判別された画像オブジェクトの
領域を示す情報を出力する分離結果出力部7とを備え
る。
【0036】領域判別部5は、処理対象の画素の画素値
と処理対象の画素の周辺に存在する画素(近傍画素)の
画素値とに基づいて、処理対象の画素が、自然画像をほ
ぼ再現可能な処理により生成された、すなわちカメラな
どにより撮影された撮影画像の一例である写真画像オブ
ジェクトおよびグラフィクス処理により人工的に生成さ
れたグラフィクス画像オブジェクトのうちの何れに属す
るのかを表す属性を判定することで前記2種類の画像オ
ブジェクトの領域を判別する。
【0037】このため、第1実施形態の画像処理装置1
における領域判別部5は、コンピュータグラフィックス
(CG)処理にて使用するCG色を抽出するCG色抽出
部10と、画素値がCG色抽出部10により抽出された
CG色の画素値と同じか否かに基づいて画素の属性を判
定することでCG/写真の領域を特定するCG/写真分
離部30と、CG/写真分離部30により判定された各
画素の属性の連続の度合いに基づいて補正する補正部5
0とを有する。ここで、「画素の属性を判定する」と
は、自然画像を実質的に再現可能な処理により生成され
た写真画像オブジェクトおよび自然画像を実質的に再現
可能な処理において使用し得る画素値の数よりも少ない
数の画素値を使用したCG処理により生成されたグラフ
ィクス画像オブジェクトのうちの何れに属するのかを判
定するという意味である。
【0038】CG色抽出部10は、入力画像をM×N
(M,Nは整数、たとえば8×8)画素で分割すること
により複数のブロック画像を生成するブロック分割部1
2と、当該ブロック分割部12により分割されたブロッ
ク画像における個々の画素の画素値の出現度合いを求め
ることでそのブロック内で使用している色数を決定する
ブロック内色数算出部14と、判定基準のための閾値T
H0を設定する閾値設定部15と、閾値設定部15によ
り設定された閾値TH0とブロック内色数算出部14に
より求められた色数とに基づいてブロック内の画素の属
性を判定するブロック領域判別部16とを有する。ブロ
ック内色数算出部14は、使用画素値特定部および使用
CG色特定部として機能する。閾値設定部15は、ブロ
ック分割部12が分割した1ブロック内の総画素数(取
り得る使用色数の最大値)に応じて、CG色判定用の閾
値TH0をブロック領域判別部16に設定する。たとえ
ば、1ブロック内の総画素数の1/6〜1/3程度に設
定する。8×8画素のときには、10〜20程度にすれ
ばよい。
【0039】ブロック領域判別部16は、ブロック内の
使用色数が閾値TH0を越えないときは、そのブロック
内の全画素はグラフィクス画像オブジェクトに属する、
すなわちそのブロックはCGブロックであると判定す
る。一方そうでないときには、写真画像オブジェクトに
属する、すなわちそのブロックは写真ブロックであると
判定する。これは、完全に同じ色が閾値TH0以上の存
在するブロックはCGブロック、色が少しでも異なる画
素が多数存在するブロックは写真ブロックと判定するこ
とを意味する。このようにしてブロックの属性を特定で
きる理由については後述する。
【0040】またCG色抽出部10は、ブロック領域判
別部16により判定された処理対象画素の属性を予め定
めた条件に基づいて未確定ブロックに変更するブロック
属性変更部18と、ブロック領域判別部16によりCG
ブロック画像と判定されたブロック画像のうち、ブロッ
ク属性変更部18によりCGブロック画像から除外され
たブロック画像を除いたブロックに含まれるCG色を抽
出する確定CGブロック個別色抽出部20とを有する。
【0041】ブロック属性変更部18は、たとえば、C
Gブロックと写真ブロックとの境界に存するブロックで
あることを条件として、この条件に合致する境界ブロッ
クを未確定ブロックにし、その未確定ブロックに変更し
たブロックの情報を確定CGブロック個別色抽出部20
に通知する。ここで境界ブロックは、CGブロックのう
ちの写真ブロックと隣接するブロックであるCG側境界
ブロックと、写真ブロックのうちのCGブロックと隣接
するブロックである写真側境界ブロックとを含む。つま
り、ブロック属性変更部18は、CGブロックと写真ブ
ロックが隣接している境界部分のブロック双方を、未確
定ブロックに変更する。ブロック領域判別部16により
CGブロック画像と判定されたブロック画像のうち、未
確定ブロックに変更されたブロックを除いたものが確定
CGブロックで、同じくブロック領域判別部16により
写真ブロック画像と判定されたブロック画像のうち、未
確定ブロックに変更されたブロックを除いたものが確定
写真ブロックである。
【0042】確定CGブロック個別色抽出部20は、確
定CGブロックに含まれるCG色を個々のブロックごと
に抽出しておく、すなわち確定CGブロック各々の個別
色(CG色)を特定する。
【0043】CG/写真分離部30は、ブロック領域判
別部16と、予め定めた条件に合致するブロックに含ま
れる画素の属性を修正する画素属性特定部32とを備え
る。CG/写真分離部30は、ブロック領域判別部16
を前記CG色抽出部10と兼用する。画素属性特定部3
2は、処理対象の画素が属する処理対象ブロックを抽出
(特定)する所属ブロック抽出部34と、処理対象ブロ
ックの近傍(たとえば8近傍)にあるブロック(近傍ブ
ロック)を抽出する近傍ブロック抽出部36とを有す
る。また画素属性特定部32は、処理対象ブロックに属
する処理対象画素の画素値(本例では色を示す値)と近
傍ブロックに含まれるCG色の画素値とに基づいて、処
理対象画素の属性を判定する属性特定部38を有する。
所属ブロック抽出部34は、ブロック属性変更部18か
らの情報に基づいて処理対象ブロックを特定し、処理対
象画素が属する処理対象ブロックの位置(あるいは番
号)を近傍ブロック抽出部36に通知する。近傍ブロッ
ク抽出部36は、この通知を受けたことを条件として近
傍ブロックを抽出し、抽出した近傍ブロックの位置(あ
るいは番号)を属性特定部38に通知する。属性特定部
38は、この通知を受けたことを条件として、近傍ブロ
ックに含まれるCG色の画素値を確定CGブロック個別
色抽出部20から読み出し、処理対象画素の画素値(本
例では色を示す値)が、読み出した何れかの確定CGブ
ロックのCG色の画素値と一致するときにはCG画像、
一致するものがないときには写真画像であると判断する
ことで、処理対象画素の属性を判定する。つまり、処理
対象ブロック内の画素がその近傍のCG画像と同一色で
あるときにはCG画像、それ以外は写真画像であると判
断する。たとえば、RGB表色系のデータを用いるとき
には、R,G,Bの各値が同じものがあるかどうかを判
断して処理対象画素の属性を判定する。要するに、属性
特定部38は、処理対象ブロック内の各画素単位に、ブ
ロックごとに抽出したCG色と比較し、同色であれば対
象画素をCG画像、なければ写真画像と判定する。
【0044】ここで所属ブロック抽出部34は、ブロッ
ク属性変更部18からの情報である未確定ブロック(本
例では境界ブロック)に関する情報に基づいて、この未
確定ブロックを処理対象ブロックとする。また確定CG
ブロック個別色抽出部20は、未確定ブロックを除く確
定CGブロックについてのみCG色を抽出するので、近
傍ブロック抽出部36により抽出された近傍ブロックが
未確定ブロックであっても、その部分については確定C
Gブロック個別色抽出部20からCG色の画素値を得る
ことはできない。また近傍ブロックが確定写真ブロック
のときにも、その部分については確定CGブロック個別
色抽出部20からCG色の画素値を得ることはできな
い。つまり、属性特定部38は、確定CGブロック個別
色抽出部20により抽出された個々の確定CGブロック
内のCG色を用いて、未確定ブロック(本例では境界ブ
ロック)を除く近傍ブロックに含まれるCG色と同じか
否かに基づいて、未確定ブロック内の処理対象画素の属
性を判定する。
【0045】補正部50は、処理対象ブロックである未
確定ブロック(本例では境界ブロックと等価)に属する
画素についてさらに、予め定めた条件に基づいて、孤立
した微小画素群の属性や確定CGブロックあるいは確定
写真ブロック(両者を纏めて確定ブロックともいう)に
連結していない画素群の属性を変更する。つまり、元々
境界部に存在するため、CG/写真のいずれか一方であ
ると断定することが難しい境界ブロックについては、当
該境界ブロックに含まれる各画素の属性を近傍の確定ブ
ロックを属性を参照して入念にチェックする。このチェ
ック時には、後述する第3あるいは第4実施形態と同様
の手法を用いればよい。なお、補正部50は、ブロック
属性変更部18からの確定ブロックに関する情報に基づ
いて、確定ブロックについても、そのブロックの属性
を、たとえばブロック単位で、属性の孤立性や連続性に
基づいて補正してもよい。
【0046】図5は、第1実施形態の画像処理装置1に
おける領域判別にかかる処理手順の概要を示すフローチ
ャートである。先ず、ブロック分割部12は、入力画像
を8×8画素で分割し、多数のブロック画像を生成する
(S100)。閾値設定部15は、ブロック分割部12
が分割した1ブロック内の画素数に応じた、CG色数判
定用の閾値TH0をブロック領域判別部16に設定する
(S102)。ブロック内色数算出部14は、各ブロッ
ク単位で色の使用数を求める(S104)。ブロック領
域判別部16は、ブロック内色数算出部14により求め
られた色の使用数を閾値TH0と比較することにより、
個々のブロックの属性を特定する(S106)。ブロッ
ク属性変更部18は、CGブロックと写真ブロックとの
境界に存する境界ブロックは、通常CGブロックと写真
ブロックの何れか一方に完全に属すると判定することは
難しいので、未確定ブロックに変更する(S108)。
確定CGブロック個別色抽出部20は、確定CGブロッ
クに含まれるCG色を個々のブロックごとに抽出する
(S110)。所属ブロック抽出部34は、境界ブロッ
クを処理対象ブロックとして、処理対象の画素が属する
処理対象ブロックを抽出し、処理対象画素が属する境界
ブロックの位置などを近傍ブロック抽出部36に通知す
る(S112)。近傍ブロック抽出部36は、この通知
を受けたことを条件として近傍ブロックを抽出し、抽出
した近傍ブロックの位置などを属性特定部38に通知す
る(S114)。属性特定部38は、この通知を受けた
ことを条件として、近傍ブロックに含まれるCG色の画
素値を確定CGブロック個別色抽出部20から読み出
し、処理対象画素の画素値と比較して処理対象画素の属
性を判定する(S116)。補正部50は、境界ブロッ
クに属する画素についてさらに、予め定めた条件に基づ
いて画素群の属性を変更する(S118)。
【0047】図6は、上記ステップS106の処理によ
り、個々のブロックの属性を特定することができる理由
を説明する図である。1ブロック内には計M×N画素が
存在する。各ブロック単位で画素値(色)の出現度合い
色を求めると、たとえば図6(A)〜(F)に示すよう
なヒストグラムを得ることができる。たとえば、写真画
像オブジェクト部分では、視覚的には単一色と判断でき
てもブロック内の全画素値が同じであることは極めて希
であるので、図6(A)に示すように、ピークを持った
分布になる。たとえば、晴天時の空、芝生、髪の毛、肌
などの単色系である被写体の写真画像がその典型例であ
る。またたとえばデジタルカメラで撮影した自然画像写
真では、図6(B)に示すように、その分布がよりラン
ダムになる。これに対して、グラフィックス処理で、晴
天時の空(CG色は青色や水色)、芝生(CG色は緑
色)、髪の毛(CG色は黒)、肌(肌色)などを表現す
る場合には、ブロック内を単一のCG色にすることは極
めて簡単である。このため単一のCG色で表された画像
オブジェクトのブロックは、図6(C)に示すように、
そのCG色の画素値のところで1本の線が立つ。また、
複数のCG色で表された画像オブジェクトのブロック
は、図6(D)に示すように、各CG色の画素値のとこ
ろで線が立つ。このように、写真画像とCG画像とで
は、各画素値の使用頻度の現れ方が大きく異なる。な
お、グラフィックス処理によりCG画像オブジェクトを
生成する場合、意図的に少しずつ値が異なるようにする
ことで、略写真画像と同様のヒストグラム分布を呈する
ようにすることもできる。
【0048】ここで、グラフィックス処理としての使用
可能色数がたとえば256色に限らず、64万色あるい
はそれ以上であって略写真画像並の再現性を有していた
としても、グラフィクス画像オブジェクトのそれぞれは
通常使用色数が少ない。本実施形態の画像処理装置1
は、この点に着目してCG画像と写真画像などの撮影画
像とを自動的に領域判別する。たとえば写真画像(撮影
画像の一例)と、グラフィックス処理により人工的に生
成したテンプレート画像やクリップアートなどのCG画
像とを合成して新たな画像を生成したときには、CG色
による色再現範囲が写真画像と同等レベルであるのか否
かに拘わらず、通常であれば(意図的に少しずつ値が異
なるようにしない限り)、写真画像が呈するピークを持
った分布もしくはランダム(略平坦な)な分布に重なっ
て、CG画像オブジェクトによる鋭いピーク(略直線)
を呈する分布が得られる。たとえば図6(A)に示す単
色系の写真画像の使用色数は、図6(C),(D)に示
す単色系や複数色系のCG画像の使用色数よりも多く、
また図6(B)に示す被写体の多い自然画像の写真画像
の使用色数も、グラフィックス処理で生成したCG画像
の使用色数よりも多いと考えることができる。
【0049】したがって図6(E),(F)に示すよう
に、ブロック内色数算出部14により求められた使用色
数が閾値TH0より多ければそのブロックを写真部分、
それ以外はCG部分と判断するなど、各画素値の使用頻
度、換言すればブロック内に現れる画素値(使用色)の
数を閾値処理して判断することにより、混在画像中の各
ブロックがCG部分であるのか写真部分であるのかを区
別することができる。
【0050】なお、判断の際に用いる画像データには制
限がなく、どのようなものであってもよい。たとえばR
GB表色系、L*a*b*表色系、L*u*v*表色系
などでの何れのデータであってもよい。また、本願発明
が取り扱い得る画像は、カラー画像に限らず、白黒など
のモノクロ画像(単色画像)であってもよい。なおカラ
ーデータを輝度や濃度を示すモノクロデータに変換して
使用してもよい。
【0051】たとえば、入力画像がRGB表色系で表さ
れているときには、たとえばR=100,G=100,
B=100である画素とR=100,G=100,B=
101である画素とは色が異なるというように、R,
G,Bの各画素値が1つでも異なるときには色が異なる
画素であるとする。そして、R,G,Bの各データで示
される画素の色の使用数を閾値TH0と比較し、使用色
数が閾値TH0を越えないブロックはCGブロックであ
ると判定する一方、それ以外は写真ブロックであると判
定する。つまり、各ブロック単位で、画素値(色)の使
用数をブロック内色数算出部14により求め、求めた使
用色数と閾値TH0とをブロック領域判別部16により
比較することで、個々のブロックの属性を特定する。使
用色数と閾値TH0とが同じとき、そのブロックをCG
画像とするか写真画像とするかは、何れでもよい。
【0052】なお、単色系であるのか自然画像であるの
かなどの画像パターンに応じて、閾値や判定条件を切り
替えてもよい。たとえば、晴天時の空(CG色は青色や
水色)や芝生(CG色は緑色)を表す画像など単色系の
画像のときには、写真画像の使用色数も少な目になるの
で、閾値TH0を少し低め目に設定することで、グラフ
ィックス処理により表されたCG画像の空色と区別する
ことができる。すなわちそれぞれ単色系のCG画像と写
真画像とが混在しているときには、閾値TH0を少し低
めに設定するのが好ましい。一方、多数の被写体を含む
写真画像のときには使用色数がかなり多くなるので、閾
値TH0を少し高めに設定しても、グラフィックス処理
により表された自然画像(CG画像)と区別することが
できる。さらに各ブロックごとに、そのブロックの色の
傾向を判定し、この色の傾向に応じて閾値TH0をきめ
細かに(ダイナミックに)切替え設定すれば、より精度
のよい判別ができる。
【0053】また図6(E),(F)では、ブロック内
に現れる使用色数を閾値処理することで混在画像中の各
ブロックの属性を特定していたが、このような方法に限
らず、たとえばブロック内に現れる画素値の出現度合い
そのものを閾値処理することで、ブロックの属性を特定
することもできる。たとえば、カメラで撮影して得た自
然画像を表す写真画像と、グラフィックス処理により人
工的に生成したテンプレート画像、ロゴ、クリップアー
ト、イラストなどのCG画像とを組み合わせて、写真画
像とCG画像とが混在した新たな画像を生成したとき、
CG色による色再現範囲が写真画像と同等レベルである
のか否かに拘わらず、通常であれば(意図的に少しずつ
値が異なるようにしない限り)、図6(G),(H)に
示すように、写真画像が呈するピークを持った分布もし
くはランダム(略平坦な)な分布に重なって、CG画像
オブジェクトによる鋭いピーク(略直線)を呈する分布
が得られる。このため、画素値の使用頻度が閾値TH0
1より多い画素値(色)が1つでもあればそのブロック
をCG部分、それ以外は写真部分と判断するなど、画素
値の使用頻度そのものに基づいて閾値処理して判断する
ことで、混在画像中の画素がCG部分であるのか写真部
分であるのかを区別することができる。たとえば、ブロ
ック領域判別部16は、ブロック内の画素値(色)の出
現度合いが閾値TH01以上となるものが存在するとき
は、そのブロック内の全画素はグラフィクス画像オブジ
ェクトに属する、すなわちそのブロックはCGブロック
であると判定する。一方そうでないときには、写真画像
オブジェクトに属する、すなわちそのブロックは写真ブ
ロックであると判定する。これは、完全に同じ色が閾値
TH01以上存在するブロックはCGブロック、色が少
しでも異なる画素が多数存在するブロックは写真ブロッ
クと判定することを意味する。
【0054】なおたとえば、入力画像がRGB表色系で
表されているときには、閾値設定部15は、Rデータは
TH0(R)、GデータはTH0(G)、BデータはT
H0(B)というように、R,G,Bの各データについ
てそれぞれ閾値TH01を設定する。この場合、各閾値
TH01(R),TH01(G),TH01(B)は、
全て同じ値であってもよいし、異なっていてもよい。そ
して、ブロック領域判別部16は、R,G,Bの各デー
タについて各画素値の出現度合いと対応する閾値TH0
1(R),TH01(G),TH01(B)とを比較
し、R,G,Bの全てについて、出現度合いが閾値TH
01以上となる画素値が1つでもあるとき、そのブロッ
クはCGブロックであると判定する一方、それ以外は写
真ブロックであると判定する。つまり、各ブロック単位
で、各色データごとに画素値(色)の使用頻度をロック
内色数算出部14により求め、ブロック領域判別部16
で、各色データごとに使用頻度を対応する閾値TH01
(R),TH01(G),TH01(B)と比較するこ
とにより、個々のブロックの属性を特定する。
【0055】なおこの場合の判定条件は、全色データに
ついて使用頻度が閾値TH01より多い画素値が何れか
1色のデータにあればCG部分、それ以外は写真部分と
することに限らない。たとえば、R,G,Bのうちの2
つのデータあるいは全てのデータについて、使用頻度が
閾値TH01より多い画素値が1つでもあればCG部
分、それ以外は写真部分としてもよい。また、R,G,
Bに対して優先度(参照度合い)を付与し、総合的に判
断してもよい。また、単色系であるのか自然画像である
のかなどの画像パターンに応じて、閾値や判定条件を切
り替えてもよい。さらに画像の色系統に応じて、R,
G,Bについての各閾値を切り替えて(調整して)もよ
い。たとえば、晴天時の空(CG色は青色や水色)を表
す写真画像のときには出現頻度も高めに出るので、Bデ
ータの閾値TH01(B)を他のR,Gデータよりも少
し高めに設定することで、グラフィックス処理により表
されたCG画像の空色と区別することができる。同様に
たとえば、芝生(CG色は緑色)を表す画像のときに
は、Gデータの閾値TH01(G)を他のR,Bデータ
よりも少し高めに設定することでCG画像で表された芝
生色(略単一色)と区別することができる。すなわち、
それぞれ単色系のCG画像と写真画像とが混在している
ときには、その単色系に対応する色データについての閾
値TH01を少し高めに設定するのが好ましい。一方、
多数の被写体を含む写真画像のときには各色の出現頻度
が低めに出るので、各色データの閾値TH01を少し低
めに設定しても、グラフィックス処理により表された自
然画像(CG画像)と区別することができる。逆に高め
では、CG部分のピーク自体も低めに出るので、そのピ
ークを抽出できない虞れがある。すなわち、それぞれ多
数色を含む画像においてCG部分と写真部分とを峻別す
る際には、何れの色データについても、閾値TH01を
少し低めに設定するのが好ましい。さらに各ブロックご
とに、そのブロックの色の傾向を判定し、この色の傾向
に応じてR,G,Bの閾値をきめ細かに(ダイナミック
に)切替え設定すれば、より精度のよい判別ができる。
【0056】図7は、上記ステップS112〜S116
における境界ブロックについての処理の詳細の一例を説
明する図である。図7(A)はブロック領域判別部16
による判定結果の一例を示す図、図7(B)は境界ブロ
ックを特定した結果の一例を示す図、図7(C)は処理
対象の境界ブロックと近傍ブロックとの関係を示す図で
ある。図7(B)に示すように、境界ブロックは、CG
ブロックのうちの写真ブロックと隣接する側のCG側境
界ブロックCBと、写真ブロックのうちのCGブロック
側の写真側境界ブロックPBとを、主走査方向(図面の
横方向)および副走査方向(図面の縦方向)とに対をな
すように含む。そしてたとえば、処理対象ブロックがC
G側境界ブロックCB0であるとき、ブロックCB0内
の各画素のうち、8近傍ブロックの確定CGブロックC
Gに属する網点で示した4つのブロックの何れかのCG
色と一致する画素をグラフィクス画像オブジェクトに属
するCG画素とし、それ以外は写真画像オブジェクトに
属する写真画素とする。
【0057】このように第1実施形態の画像処理装置1
によれば、画像をブロック分割してそのブロック内に存
在する使用色を特定し、この使用色を閾値処理してCG
色と写真色とを分離してブロック属性を特定するように
したので、分離結果出力部7から出力される情報に基づ
いて領域判別をすれば、グラフィックス処理で人工的に
生成されたグラフィクス画像オブジェクトとカメラで撮
影された写真画像オブジェクトとが混在した画像であっ
ても、自動的かつ間単に、グラフィクス画像オブジェク
トと写真画像オブジェクトの領域を確定することができ
る。また、グラフィクス画像オブジェクトと写真画像オ
ブジェクトとの境界部分の個々の画素については、境界
部分のブロックを除く近傍の確定CGブロックに含まれ
るCG色と同じか否かに基づいて、その境界画素の属性
を個々に特定するようにしたので、境界部分も精度よく
領域確定することができる。
【0058】図8は、本発明の第2実施形態の画像処理
装置のブロック図である。この第2実施形態の画像処理
装置は、1つの画像をブロックに分割してブロック単位
で使用色数を求めてブロックの属性を判定する点で、第
1実施形態の画像処理装置と共通する。一方、値の異な
る複数の閾値を用いてブロックの属性を判定する点で、
1つの閾値を用いてブロックの属性を判定していた第1
実施形態と異なる。このため、第2実施形態の画像処理
装置においては、閾値設定部15は、比較的値の大きい
第1の閾値TH1と、第1の閾値TH1よりも値の小さ
い第2の閾値TH2とをブロック領域判別部16に入力
する。たとえば1つのブロック内の全画素数に対して、
第1の閾値TH1は1/3程度、第2の閾値TH2は1
/6程度にする。具体的には、ブロックの画素サイズが
8×8画素(全部で64画素)のとき、第1の閾値TH
1は20程度、第2の閾値TH2は10程度にする。
【0059】図9は、第2実施形態の画像処理装置にお
ける領域判別にかかる処理手順の一例を示すフローチャ
ートである。ステップS104までは、第1実施形態と
略同じである。なお、ステップS102において、閾値
設定部15は、ブロック分割部12が分割した1ブロッ
ク内の画素数に応じた、CG色判定用の閾値TH1,T
H2をブロック領域判別部16に設定する(S10
2)。
【0060】次に、ブロック領域判別部16は、ブロッ
ク内色数算出部14により求められた色の使用数が閾値
TH2より少なければそのブロックをCGブロック、色
の使用数が閾値TH1より多ければそのブロックを写真
ブロックと判定し、TH1〜TH2の中間レベルはいず
れとも判断できいないのでそのままにしておく(S20
0)。一方、ブロック属性変更部16は、CGブロック
および写真ブロックのいずれでもないということを条件
として、この条件に合致するブロック(断定不能ブロッ
ク)も未確定ブロックにする(S202)。以下、未確
定ブロックについての処理などを、第1実施形態と同様
に処理する。たとえば補正部50は、境界ブロックだけ
でなく、断定不能ブロックについても、ブロック内の画
素についてさらに、予め定めた条件に基づいて、孤立し
た微小画素群や確定ブロックに連結していない画素群の
属性を変更する(S210)。つまり、何れか一方に切
り分けることが難しかった断定不能ブロックについて
も、当該断定不能ブロックに含まれる画素の属性を入念
にチェックする。
【0061】このように第2実施形態の画像処理装置1
によれば、2つの閾値を用いて信頼度がより確かなCG
色と写真色とを分離するようにしたので、グラフィクス
画像オブジェクトと写真画像オブジェクトとの領域確定
精度が、第1実施形態の画像処理装置1よりも向上す
る。また、何れとも判断できなかった判定不能ブロック
については、第1実施形態の画像処理装置1における境
界ブロックと同様に、部分の個々の画素については、判
定不能部分のブロックを除く近傍の確定CGブロックに
含まれるCG色と同じか否かに基づいて、その境界画素
の属性を個々に特定するようにしたので、一層精度のよ
い領域確定ができる。
【0062】図10は、本発明の第3実施形態の画像処
理装置のブロック図である。この第3実施形態の画像処
理装置は、1つの画像をブロックに分割してブロック単
位で属性を判定する点で、第1実施形態の画像処理装置
と共通する。一方、未確定ブロック内の各画素の属性の
判別方法は、第1実施形態の画像処理装置と異なる。ま
た画素属性特定部32は、所属ブロック抽出部34、近
傍ブロック抽出部36を備えていない点で、第1実施形
態と異なる。さらに補正部50は、孤立領域補正部52
を有する点で、具体的構成を示していなかった第1実施
形態と異なる。
【0063】第3実施形態の画像処理装置1は、未確定
ブロック内の各画素の属性を判別するための構成とし
て、先ず、確定CGブロック個別色抽出部20の代わり
に、全確定CGブロック色抽出部22を備える。全確定
CGブロック色抽出部22は、確定CGブロックに含ま
れるCG色を画像全体として抽出しておく、すなわち画
像全体中の全CG色を纏めて特定する。各ブロックごと
に峻別する必要はない。
【0064】また、第3実施形態の画像処理装置1にお
ける属性特定部38は、未確定ブロック(本例では境界
ブロック)内の各処理対象画素について、画像全体のC
G色の画素値を全確定CGブロック色抽出部22から読
み出し、処理対象画素の画素値(本例では色を示す値)
が、読み出した何れかの確定CGブロックのCG色の画
素値と一致するときにはCG画像、一致するものがない
ときには写真画像であると判断することで、処理対象画
素の属性を判定する。つまり、未確定ブロック内の画素
が画像全体に含まれるCG色の何れかと同一色であると
きにはCG画像、それ以外は写真画像であると判断す
る。つまり第1および第2実施形態では、未確定ブロッ
ク内の画素が近傍ブロックに含まれるCG色の何れかと
同一色であるときにはCG画像、それ以外は写真画像で
あると判断していたのと異なる。
【0065】補正部50の孤立領域補正部52は、未確
定ブロック(境界ブロック)について、CG画像と判定
された画素(1つの画素)あるいはそのCG画素を数画
素纏めてなる極小領域の画素群が写真画像に囲まれて孤
立している(両者を纏めて微小CG画素群という)か否
かに基づいて、その微小CG画素群を写真画像に変更す
る。微小CG画素群のサイズは、たとえば分割されたブ
ロック内の総画素数の1/4以下程度が好ましい。たと
えば1ブロックが8×8画素のとき、4×4画素以下、
さらに好ましくは3×3画素以下程度にするとよい。
【0066】図11は、第3実施形態の画像処理装置に
おける領域判別にかかる処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。ステップS108までは、上記第1実施
形態と同じである。全確定CGブロック色抽出部22
は、画像全体中の全CG色を纏めて特定する(S30
0)。属性特定部38は、未確定ブロックに含まれる個
々の画素について、その画素値が、全確定CGブロック
色抽出部22により抽出されたCG色の画素値と同じか
どうかを判断することで処理対象画素の属性を判定する
(S302)。補正部50の孤立領域補正部52は、境
界ブロックに属する画素についてさらに、微小CG画素
群が写真画像に取り囲まれているときには、その微小C
G画素群を写真画像に変更する(S304)。
【0067】図12は、第3実施形態の画像処理装置に
おける未確定ブロック(本例では境界ブロック)に含ま
れる微小画素群の属性変更処理の詳細を説明する図であ
る。前述のように、処理対象画素の画素値が画像全体中
の何れかのCG色と同じかどうかに基づいて画素の属性
を判定すると、本来写真画像と判断されるべきであるの
に対して、近傍の確定CGブロックのCG色とは異なる
ものの、他の部分の確定CGブロックに含まれるCG色
と偶々同じであったがためにCG画素と判定される画素
が、近傍ブロックのCG色との関係でのみ判断していた
第1実施形態よりも多くなり得る。そこで、孤立領域補
正部52は、たとえば図12(A)に示すように、たと
えば画素群のうち3×3画素以下の微小CG画素群であ
って写真画像に完全に取り囲まれているものは写真画像
に属する可能性が強いので、その微小CG画素群を写真
画素に変更する。3×3画素以上のCG画素群は、写真
画像に完全に取り囲まれていても写真画素には変更せ
ず、そのままCG画素を維持する。また図12(B)に
示すように、完全には写真画像に取り囲まれていないも
のも、そのままCG画素とする。
【0068】なお第2実施形態のように、2つの閾値T
H1,TH2に基づいてCGブロックと写真ブロックと
を判定する場合には、ステップS304と同様に、断定
不能ブロックに属する画素についてさらに、微小CG画
素群が写真画像に取り囲まれているときには、その微小
CG画素群を写真画像に変更するとよい。
【0069】このように第3実施形態の画像処理装置1
によれば、画像をブロック分割してそのブロック内に存
在する使用色を特定し、この使用色を閾値処理してCG
色と写真色とを分離してブロック属性を特定する点では
第1あるいは第2実施形態の画像処理装置1と同様であ
るので、分離結果出力部7から出力される情報に基づい
て領域判別をすれば、グラフィクス画像オブジェクトと
写真画像オブジェクトとが混在した画像であっても、自
動的かつ間単に、2種類の画像オブジェクトの領域を確
定することができる。
【0070】一方境界ブロックについては、画像全体に
存在するCG色を特定し、個々の画素ごとに、この特定
したCG色と同一色か否かに基づいて画素属性をしてい
る点で第1あるいは第2実施形態の画像処理装置1と異
なるものの、この第3実施形態の方法によっても、境界
部分を精度よく領域確定することができる。なお、この
場合、第1あるいは第2実施形態の画像処理装置1より
も境界部分の確定精度が若干劣ることが考えられるが、
孤立領域補正部52により、周辺画素の属性との連続の
度合いに基づいて画素属性を修正すれば、領域確定精度
を向上させることができる。
【0071】図13は、本発明の第4実施形態の画像処
理装置のブロック図である。この第4実施形態の画像処
理装置は、補正部50が、孤立領域補正部52の代わり
に非連結領域補正部54を有する点で、第3実施形態と
異なる。
【0072】非連結領域補正部54は、未確定ブロック
(本例では境界ブロック)について、CG画像と判定さ
れたやや大きめのCG画素群(第3実施形態の微小CG
画素群よりも大きい)が近傍の確定CGブロックと連結
しているか否かに基づいて、そのCG画素群を写真画像
に変更する。CG画素群のサイズは、たとえば分割され
たブロック内の総画素数の1/6程度以下でかつ1/4
以上程度が好ましい。たとえば1ブロックが8×8画素
のとき、5×5画素〜6×6画素程度にするとよい。
【0073】図14は、第4実施形態の画像処理装置に
おける領域判別にかかる処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。ステップS302までは、上記第3実施
形態と同じである。補正部50の非連結領域補正部54
は、境界ブロックに属する画素についてさらに、ある程
度大きめのCG画素群が近傍の確定CGブロックと連結
しているときには、そのCG画素群をCG画素と維持す
る一方、それ以外、すなわち、少しでも確定CGブロッ
クから離れているときには、その属性を連写真画像に変
更する(S404)。
【0074】図15は、第4実施形態の画像処理装置に
おける未確定ブロックに含まれる個々の画素の属性を判
定する処理の詳細を説明する図である。第3実施形態の
場合と同様に、処理対象画素の画素値が画像全体中の何
れかのCG色と同じかどうかに基づいて画素の属性を判
定すると、画素群の中には写真画像に完全に取り囲まれ
ているものも存在する。そして、第3実施形態のよう
に、3×3画素以下の微小画素群だけ写真画素に変更す
ると、3×3画素よりも大きな画素群は写真画像に完全
に取り囲まれていても写真画素には変更されない。しか
しながら、このような画素群は、たとえある程度大きな
画素群であるとしても、周辺の確定CGブロックに存在
するCG色との関連度が薄く、むしろ写真画像に属する
可能性が強い。したがって、非連結領域補正部54は、
図15に示すように、このような比較的大きめの画素群
(たとえば5×5画素以上)であっても、確定CGブロ
ックと連結していないものについては、その属性を写真
画素に変更する。
【0075】なおこの第4実施形態においても、第2実
施形態のように、2つの閾値TH1,TH2に基づいて
CGブロックと写真ブロックとを判定する場合には、ス
テップS404と同様に、断定不能ブロックに属する画
素についてさらに、やや大きめのCG画素群が写真画像
に取り囲まれていて、かつ確定CGブロックと連結して
いないときには、そのCG画素群を写真画像に変更する
とよい。
【0076】このように第4実施形態の画像処理装置1
によれば、ブロック分割してCG色と写真色とを分離し
ブロック属性を特定する点では第1〜第3実施形態の画
像処理装置1と同様であるので、分離結果出力部7から
出力される情報に基づいて領域判別をすれば、グラフィ
クス画像オブジェクトと写真画像オブジェクトとが混在
した画像であっても、自動的かつ間単に、2種類の画像
オブジェクトの領域を確定することができる。
【0077】また、境界ブロックについての画素ごとの
属性判別処理は第3実施形態の画像処理装置1と同様で
あるので、境界部分を精度よく領域確定することができ
る。なおこの場合にも、第1あるいは第2実施形態の画
像処理装置1よりも境界部分の確定精度が若干劣ること
が考えられるが、非連結領域補正部54により、周辺画
素の属性との連続の度合いに基づいて画素属性を修正す
れば、領域確定精度を向上させることができる。
【0078】図16は、本発明の第5実施形態の画像処
理装置のブロック図である。この第5実施形態の画像処
理装置1は、CG色抽出部10が、階層的にCG色を抽
出する処理をする、すなわち未確定ブロックについて、
順次階層的にブロックサイズを小さくして属性判定す
る、換言すれば階層的にブロック属性を判定する点が、
上記第1実施形態と異なる。各階層段のブロック再分割
部13は、ブロック属性変更部18からの未確定ブロッ
クに関する情報に基づいて、たとえば元のブロックサイ
ズが8×8画素のときには4×4画素→2×2画素とい
うように、未確定ブロックを漸次小さくする。一方、第
5実施形態における全確定CGブロック色抽出部22
は、各階層段において求められた画像全体中の全CG色
を、階層全体として纏めて抽出しておく。そして、最終
段の画素属性特定部32は、最小サイズ(たとえば2×
2画素)の未確定ブロックに含まれる個々の画素につい
て、その画素値が、全確定CGブロック色抽出部22に
より抽出されたCG色の画素値と同じかどうかを判断す
ることで処理対象画素の属性を判定する。なお、最小サ
イズは、1×1画素、すなわち画素そのものとしてもよ
い。
【0079】図17は、第5実施形態の画像処理装置に
おける領域判別にかかる処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。ステップS108までの基本的な処理は
上記第3実施形態と同じである。一方、未確定ブロック
(本例では境界ブロック)については、ブロックサイズ
を最小サイズ(たとえば2×2画素)になるまでより小
さくして、再度S102から略同じ処理を繰り返す(S
500−NO,S502)。各階層段における、ブロッ
ク内色数算出部14による使用色数算出やブロック領域
判別部16による属性判定処理は、処理対象ブロックが
未確定ブロックに限られることと、そのブロックサイズ
がたとえば4×4画素→2×2画素というように漸次小
さくなっている点が異なるのみで、前述の第3あるいは
第4実施形態と同じである。各段の閾値TH0は、それ
ぞれ異なっていてもよい。
【0080】未確定ブロックを最小サイズまで分割した
後には(S500−YES)、全確定CGブロック色抽
出部22は、各階層段において求められた画像全体中の
全CG色を、階層全体として纏めて抽出する(S50
4)。そして、最終段の画素属性特定部32は、最小サ
イズ(たとえば2×2画素)の未確定ブロックに含まれ
る個々の画素について、第3実施形態と同様に、その画
素値が、全確定CGブロック色抽出部22により抽出さ
れたCG色の画素値と同じかどうかを判断することで処
理対象画素の属性を判定する(S302)。補正部50
による属性補正処理は、第3あるいは第4実施形態と同
様である。
【0081】このように第5実施形態の画像処理装置1
によれば、ブロック分割してCG色と写真色とを分離し
ブロック属性を特定する点では第1〜第4実施形態の画
像処理装置1と同様であるので、分離結果出力部7から
出力される情報に基づいて領域判別をすれば、グラフィ
クス画像オブジェクトと写真画像オブジェクトとが混在
した画像であっても、自動的かつ間単に、2種類の画像
オブジェクトの領域を確定することができる。
【0082】また、境界ブロックについての画素属性の
判別処理は、階層的判別の手法を用いている点で第1〜
第4実施形態の画像処理装置1と異なるものの、この第
5実施形態の方法によっても、境界部分を精度よく領域
確定することができる。なおこの場合にも、補正部50
により、周辺画素の属性との連続の度合いに基づいて画
素属性を修正すれば、領域確定精度を向上させることが
できる。
【0083】図18は、本発明の第6実施形態の画像処
理装置のブロック図である。この第6実施形態の画像処
理装置1は、画像全体に現れる画素値の出現度合いその
ものを閾値処理することで画像全体に含まれるCG色を
抽出しておき、処理対象画素がそのCG色と同じか否か
に基づいて画素の属性を特定する点で、先ず1つの画像
をブロックに分割してブロック単位で属性を判定しかつ
ブロック単位でCG色を特定し、未確定ブロック内の各
画素については、近傍の確定CGブロックのCG色と同
じか否かに基づいて画素の属性を特定していた第1実施
形態と異なる。
【0084】第6実施形態の画像処理装置1のCG色抽
出部10は、第1実施形態に設けられていたブロック分
割部12、ブロック内色数算出部14、ブロック領域判
別部16、およびブロック属性変更部18を有していな
い代わりに、画像全体を纏めてヒストグラム分析するヒ
ストグラム分析部19を備える。また、確定CGブロッ
ク個別色抽出部20の代わりに、ヒストグラム分析部1
9により分析されたヒストグラムに基づいて、画像全体
に含まれるCG色を抽出するCG色抽出部24を備え
る。つまりヒストグラム分析部19は、画像全体を纏め
てヒストグラム分析する点で、ブロック単位でヒストグ
ラム分析するブロック領域判別部16と異なる。
【0085】一方CG/写真分離部30は、CG色抽出
部24と画素単位属性特定部33をとを備える。つま
り、CG/写真分離部30は、画素属性特定部32の代
わりに画素単位属性特定部33を備えるとともに、CG
色抽出部24を前記CG色抽出部10と兼用する。画素
単位属性特定部33は、CG色抽出部24により抽出さ
れたCG色と処理対象画素の画素値とが同一色であるの
か否かに基づいて、画素の属性を判定する。たとえば、
画素単位属性特定部33は、画像内の個々の処理対象画
素について、画像全体のCG色の画素値をCG色抽出部
24から読み出し、処理対象画素の画素値(本例では色
を示す値)が読み出した何れかのCG色の画素値と一致
するときにはCG画像、一致するものがないときには写
真画像であると判断することで処理対象画素の属性を判
定する。つまり、画素単位属性特定部33は、画素ごと
に、画像全体中のCG色と同じか否かを判断すること
で、画素の属性を特定する点で、ブロック単位で属性を
特定するブロック領域判別部16や、未確定ブロックに
ついてのみ画素単位で属性を判定する画素属性特定部3
2と異なる。
【0086】補正部50の孤立領域補正部52は、第3
実施形態と同様に、微小CG画素群が写真画像に取り囲
まれているか否かに基づいて、その微小CG画素群を写
真画像に変更する。なお、孤立領域補正部52の代わり
に非連結領域補正部54を設け、第4実施形態と同様の
属性補正処理をしてもよい。
【0087】図19は、第6実施形態の画像処理装置に
おける領域判別にかかる処理手順の一例を示すフローチ
ャートである。先ず、閾値設定部15は、CG色判定用
の閾値TH01をCG色抽出部24に設定する(S60
2)。ヒストグラム分析部19は、画像全体の画素値を
纏めてヒストグラム分析する(S604)。CG色抽出
部24は、ヒストグラム分析部19により分析されたヒ
ストグラムに基づいて、先ず画像全体に含まれるCG色
を特定する(S606)。たとえば、画素値の使用度合
いが閾値TH01より多い画素の色をCG色、それ以外
(閾値TH01以下)は写真色と判定する。そしてCG
色抽出部24は、これを画像全体について纏めること
で、画像全体に含まれるCG色を抽出する(S61
0)。次に画素単位属性特定部33は、画素ごとに、C
G色抽出部24により抽出されたCG色と処理対象画素
の画素値とが同一(画素が同一色)であるか否かを判断
し、同一であるときには、その画素がCG画像に属し、
そうでないときには写真画像に属すると判定する(S6
12)。
【0088】画像全体の画素についてその属性を特定し
終えたら、孤立領域補正部52は、たとえば画素群のう
ち3×3画素以下の微小CG画素群であって写真画像に
完全に取り囲まれているものは写真画像に属する可能性
が強いので、その微小CG画素群を写真画素に変更する
(S614)。3×3画素以上のCG画素群は、写真画
像に完全に取り囲まれていても写真画素には変更せず、
そのままCG画素を維持する。また、完全には写真画像
に取り囲まれていないものも、そのままCG画素とす
る。
【0089】この第6実施形態の画像処理装置1のよう
に、ヒストグラム分析をして画像全体に含まれるCG色
を抽出しておき、処理対象画素がそのCG色と同じか否
かに基づいて画素の属性を特定しも、ヒストグラム分析
がブロック単位であるのか画像全体一纏めであるのかの
違いだけであるので、画素の属性を特定することができ
る。なお、画像全体でヒストグラム分析して画素属性を
特定する場合には、画像パターンや画像の色傾向を判定
し、この判定結果に応じて、閾値をきめ細かに(ダイナ
ミックに)切替え設定するのが好ましい。
【0090】このように第6実施形態の画像処理装置1
によれば、画像全体を一括しヒストグラム分析してCG
色と写真色とを分離し画素属性を特定する点では第1〜
第5実施形態の画像処理装置1とことなるもののCG色
と写真色とを精度よく分離できる点では共通しているの
で、分離結果出力部7から出力される情報に基づいて領
域判別をすれば、グラフィクス画像オブジェクトと写真
画像オブジェクトとが混在した画像であっても、自動的
かつ間単に、2種類の画像オブジェクトの領域を確定す
ることができる。また、CG画素が孤立している部分に
ついて、たとえば孤立領域補正部52により、周辺画素
の属性との連続の度合いに基づいて画素属性を修正すれ
ば、領域確定精度を向上させることができる。
【0091】図20は、CPUやメモリを利用して、ソ
フトウェア的に画像処理装置1を構成する、すなわち電
子計算機(コンピュータ)を用いて構成する場合のハー
ドウェア構成の一例を示した図である。
【0092】この画像処理装置1は、CPU902、R
OM(Read Only Memory)904、RAM906、およ
び通信I/F(インターフェース)908を備える。ま
た、たとえばハードディスク装置914、フレキシブル
ディスク(FD)ドライブ916、あるいはCD−RO
M(Compact Disk ROM)ドライブ918などの、記憶媒
体からデータを読み出したり記録するための記録・読取
装置を備えてもよい。ハードディスク装置914、FD
ドライブ916、あるいはCD−ROMドライブ918
は、たとえば、CPU902にソフトウェア処理をさせ
るためのプログラムデータを登録するなどのために利用
される。通信I/F908は、インターネットなどの通
信網との間の通信データの受け渡しを仲介する。
【0093】このような構成の画像処理装置1は、第1
〜第6実施形態に示した基本的な構成および動作と同様
とすることができる。また、上述した処理手順をコンピ
ュータに実行させるプログラムは、CD−ROM922
などの記録媒体を通じて配布される。あるいは、前記プ
ログラムは、CD−ROM922ではなくFD920に
格納されてもよい。また、MOドライブを設け、MOに
前記プログラムを格納してもよく、またフラッシュメモ
リなどの不揮発性の半導体メモリカード924などのそ
の他の記録媒体に前記プログラムを格納してもよい。さ
らに、他のサーバなどからインターネットなどの通信網
を経由して前記プログラムをダウンロードして取得した
り、あるいは更新してもよい。なお、記録媒体として
は、FD920やCD−ROM922などの他にも、D
VDなどの光学記録媒体、MDなどの磁気記録媒体、P
Dなどの光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、
ICカードやミニチュアーカードなどの半導体メモリー
を用いることができる。
【0094】記録媒体の一例としてのFD920やCD
−ROM922などには、上記各実施形態で説明した画
像処理装置1における処理手順を示したフローチャート
の一部または全ての機能を格納することができる。した
がって、以下のプログラムや当該プログラムを格納した
記憶媒体を提供することができる。たとえば、画像処理
装置1用のプログラム、すなわちRAM906などにイ
ンストールされるソフトウェアは、上記各実施形態に示
された画像処理装置1と同様に、ブロック分割部12、
ブロック内色数算出部14、閾値設定部15、ブロック
領域判別部16、ブロック属性変更部18、ヒストグラ
ム分析部19、確定CGブロック個別色抽出部20、全
確定CGブロック色抽出部22、CG色抽出部24、画
素単位属性特定部33、所属ブロック抽出部34、近傍
ブロック抽出部36、属性特定部38、孤立領域補正部
52、あるいは非連結領域補正部54などの各機能部を
ソフトウェアとして備える。
【0095】なおこのソフトウェアは、ラボ側だけに限
らず、たとえばフォトフィニッシングシステムを利用す
るためのWebアプリケーションプログラムとしてユー
ザ側に提供されてもよい。この場合、ユーザ側にても、
グラフィクス画像オブジェクトと写真画像オブジェクト
とが混在した画像から、写真画像オブジェクトだけ、あ
るいはグラフィクス画像オブジェクト部分だけを抽出し
て、個別の画像処理を施すことができる。
【0096】そしてたとえば画像処理装置1をコンピュ
ータにより構成する場合、CD−ROMドライブ918
は、CD−ROM922からデータまたはプログラムを
読み取ってCPU902に渡す。そしてソフトウエアは
CD−ROM922からハードディスク装置914にイ
ンストールされる。ハードディスク装置914は、FD
ドライブ916またはCD−ROMドライブ918によ
って読み出されたデータまたはプログラムや、CPU9
02がプログラムを実行することにより作成されたデー
タを記憶するとともに、記憶したデータまたはプログラ
ムを読み取ってCPU902に渡す。ハードディスク装
置914に格納されたソフトウエアは、RAM906に
読み出された後にCPU902により実行される。たと
えばCPU902は、記録媒体の一例であるROM90
4およびRAM906に格納されたプログラムに基づい
て上記の処理手順を実行することにより、上記処理手順
における画素属性特定処理およびそれに基づく領域特定
処理のための機能をソフトウェア的に実現することがで
きる。
【0097】以上説明したように、上記各実施形態の画
像処理装置1によれば、グラフィックス処理で人工的に
生成されたCG画像とカメラなどで撮影された自然画像
を表す撮影画像とが混在した画像であっても、意図的に
少しずつ値が異なるように(略自然画像を表すように)
グラフィックス処理されていない限り、画素属性を精度
よく特定することができる。したがって、分離結果出力
部7から出力される各画素あるいはブロックの属性に基
づいて領域判別すれば、グラフィクス画像オブジェクト
部分と写真画像オブジェクトと精度よく領域判別するこ
とができる。また、領域判別が自動的になされるので、
オペレータの手を煩わせることがなく、領域判別の作業
が非常に簡単である。なお、CG色を特定するための閾
値を画像パターンなどに応じてダイナミックに調整すれ
ば、一層精度のよい領域確定をすることができる。
【0098】これによりたとえば、写真画像オブジェク
ト部分を抽出(トリミング)し、たとえば、色、階調、
明るさなどの補正処理や、白黒仕上げ、セピア仕上げ、
赤目補正など、グラフィクス画像オブジェクトに対する
のとは異なる画像処理パラメータで抽出した写真画像オ
ブジェクトを処理することで、写真部分だけを自然の状
態で美しくなるように画像編集することができる。また
逆にグラフィクス画像オブジェクトを抽出(トリミン
グ)し、この抽出したグラフィクス画像オブジェクトに
対して、たとえば、色、階調、明るさなどの補正処理な
ど、写真画像オブジェクトに対するのとは異なる画像処
理パラメータで処理することもできる。
【0099】以上、本発明を実施の形態を用いて説明し
たが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲
には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更また
は改良を加えることができ、そのような変更または改良
を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。また、
上記の実施形態は、クレームにかかる発明を限定するも
のではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の
組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らな
い。
【0100】たとえば、上記各実施形態では、写真画像
オブジェクト(写真画像)を撮影画像オブジェクト(撮
影画像)の一例として説明したが、撮影装置による撮影
により得られる画像と実質的に等価な画像であればよ
く、必ずしも写真画像である必要はない。
【0101】また、写真画像オブジェクトとグラフィク
ス画像オブジェクトとを合成して写真入りポストカード
を作成した場合における領域判別について説明したが、
これに限らず、グラフィックス処理で人工的に生成され
たCG画像とカメラなどで撮影された撮影画像とが混在
した画像である限り、どのような混在画像であってもよ
い。また、フォトシステムに適用されることに限らな
い。
【0102】なお撮影画像は、撮影装置による撮影によ
り得られる画像と実質的に等価な画像であればよく、た
とえば、グラフィックス処理で生成されたCG画像のう
ち、たとえば使用可能色数が64万色あるいはそれ以上
であって略写真画像並の再現性を呈するCG画像も含
む。本願発明の画像処理装置は、グラフィクス画像オブ
ジェクトのそれぞれは通常使用色数が少ない点に着目し
てCG画像と写真画像などの撮影画像とを自動的に領域
判別するものであるから、前述のように、CG画像のう
ち、略写真画像並の再現性を呈するCG画像を撮像画像
に含めても何ら問題がないからである。
【0103】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、画像を
表す個々の画素の画素値の使用度合いに基づいて、処理
対象の画素が、撮影画像オブジェクトおよびグラフィク
ス画像オブジェクトのうちの何れに属するのかを判定す
るようにしたので、グラフィックス処理で生成されたC
G画像と撮影画像とが混在した画像であっても、画素属
性を精度よく特定することができ、各画素あるいはブロ
ックの属性に基づいて領域判別すれば、グラフィクス画
像オブジェクト部分と写真画像オブジェクトと精度よく
領域判別することができる。また、領域判別が自動的に
なされるので、オペレータの手を煩わせることがなく、
領域判別の作業が非常に簡単である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明に係る画像処理装置を利用するラボ
を備えたネットワークフォトサービスシステムの一例を
示す図である。
【図2】 顧客側にて、写真入りポストカード画像を合
成して注文するときの概念図である。
【図3】 生成された写真入りポストカード画像の一例
を示す図である。
【図4】 本発明の第1実施形態の画像処理装置のブロ
ック図である。
【図5】 第1実施形態の画像処理装置における領域判
別にかかる処理手順の概要を示すフローチャートであ
る。
【図6】 第1実施形態の処理により、個々のブロック
の属性を特定することができる理由を説明する図であ
る。
【図7】 第1実施形態の処理における境界ブロックに
ついての処理の詳細の一例を説明する図である。
【図8】 本発明の第2実施形態の画像処理装置のブロ
ック図である。
【図9】 第2実施形態の画像処理装置における領域判
別にかかる処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図10】 本発明の第3実施形態の画像処理装置のブ
ロック図である。
【図11】 第3実施形態の画像処理装置における領域
判別にかかる処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図12】 第3実施形態の画像処理装置における未確
定ブロックに含まれる微小画素群の属性変更処理の詳細
を説明する図である。
【図13】 本発明の第4実施形態の画像処理装置のブ
ロック図である。
【図14】 第4実施形態の画像処理装置における領域
判別にかかる処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図15】 第4実施形態の画像処理装置における未確
定ブロックに含まれる個々の画素の属性を判定する処理
の詳細を説明する図である。
【図16】 本発明の第5実施形態の画像処理装置のブ
ロック図である。
【図17】 第5実施形態の画像処理装置における領域
判別にかかる処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図18】 本発明の第6実施形態の画像処理装置のブ
ロック図である。
【図19】 第6実施形態の画像処理装置における領域
判別にかかる処理手順の一例を示すフローチャートであ
る。
【図20】 CPUやメモリを利用してソフトウェア的
に画像処理装置を構成する場合のハードウェア構成の一
例を示した図である。
【符号の説明】
1…画像処理装置、3…画像入力部、5…領域判別部、
7…分離結果出力部、10…CG色抽出部、12…ブロ
ック分割部、13…ブロック再分割部、14…ブロック
内色数算出部、15…閾値設定部、16…ブロック領域
判別部、18…ブロック属性変更部、19…ヒストグラ
ム分析部、20…確定CGブロック個別色抽出部、22
…全確定CGブロック色抽出部、24…CG色抽出部、
30…CG/写真分離部、32…画素属性特定部、33
…画素単位属性特定部、34…所属ブロック抽出部、3
6…近傍ブロック抽出部、38…属性特定部、50…補
正部、52…孤立領域補正部、54…非連結領域補正部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の画素で表現されるとともに個々の
    画像オブジェクトにより構成される画像における、前記
    個々の画像オブジェクトの領域を判別可能にする画像処
    理装置であって、 前記画像を表す個々の画素の画素値の使用度合いに基づ
    いて、処理対象の画素が、撮影装置により撮影された撮
    影画像オブジェクトおよびグラフィクス処理により生成
    されたグラフィクス画像オブジェクトのうちの何れに属
    するのかを表す属性を判定することで2種類の前記画像
    オブジェクトの領域を判別する領域判別部を備えたこと
    を特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記領域判別部は、 前記画像における個々の画素値の出現度合いを求める出
    現度合い算出部と、当該出現度合い算出部により算出さ
    れた個々の画素値の出現度合いと予め定められた閾値と
    を比較する比較部とを有し、 当該比較部による比較結果に基づいて前記画像における
    個々の画素の属性を判定することを特徴とする請求項1
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記領域判別部は、前記比較部により前
    記出現度合いが前記閾値を超えないと判定された画素値
    が前記グラフィクス処理により使用される画素値である
    と判定することにより、前記グラフィクス画像オブジェ
    クトの使用画素値を特定する使用画素値特定部と、 前記使用画素値特定部により特定された画素値と同じ画
    素値を呈する画素は前記グラフィクス画像オブジェクト
    に属すると判定し、それ以外の画素は前記写真画像オブ
    ジェクトに属すると判定することで、各画素の前記属性
    を特定する属性特定部とを有することを特徴とする請求
    項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記出現度合い算出部は、色を表す画素
    値の出現度合いに基づいて、前記画像における使用色の
    数を求めることを特徴とする請求項2記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】 前記領域判別部は、前記出現度合い算出
    部により求められた使用色の数に基づいて、前記画像に
    おいて前記グラフィクス処理により使用されるCG色を
    特定する使用CG色特定部と、 前記使用色特定部により特定されたCG色と同じ画素値
    を呈する画素は前記グラフィクス画像オブジェクトに属
    すると判定し、それ以外の画素は前記写真画像オブジェ
    クトに属すると判定することで、各画素の前記属性を特
    定する属性特定部とを有することを特徴とする請求項4
    記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記領域判別部は、属性特定部により特
    定された処理対象の画素の前記属性を、前記処理対象の
    画素の近傍に存在する近傍画素についての前記属性特定
    部により特定された前記属性と当該処理対象の画素の前
    記属性との連続度合いに基づいて修正する属性修正部を
    有することを特徴とする請求項3または5記載の画像処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記出現度合い算出部は、前記画像を所
    定サイズで分割することにより複数のブロック画像を生
    成するブロック分割部と、当該ブロック分割部により分
    割された前記ブロック画像における個々の画素値の出現
    度合いを求めるブロック内出現度合い算出部とを含み、 前記比較部は、前記ブロック内出現度合い算出部により
    算出された前記ブロック画像の個々の画素値の出現度合
    いと前記予め定められた閾値とを比較し、 前記領域判別部は、前記比較部による比較結果に基づい
    て、前記ブロック画像における個々の画素の属性を判定
    するブロック領域判別部を有することを特徴とする請求
    項2記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記領域判別部は、前記ブロック領域判
    別部により前記グラフィクス画像オブジェクトおよび前
    記写真画像オブジェクトの何れかに属すると判定するこ
    とが難しかった処理対象のブロック画像について、当該
    処理対象のブロック画像に含まれる画素の前記属性を、
    当該処理対象のブロック画像の近傍に存在する近傍ブロ
    ック画像についての前記ブロック領域判別部により特定
    された前記属性と当該処理対象のブロック画像に含まれ
    る画素の前記属性との連続度合いに基づいて修正するブ
    ロック属性修正部を有することを特徴とする請求項7記
    載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ブロック属性修正部は、前記処理対
    象のブロック画像の近傍に存在する近傍ブロック画像の
    うち、前記判定することが難しかった処理対象のブロッ
    ク画像を除く近傍ブロック画像を用いて前記修正を行な
    うことを特徴とする請求項8記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 多数の画素で表現されるとともに個々
    の画像オブジェクトにより構成される画像における、前
    記個々の画像オブジェクトの領域を判別可能にするため
    のプログラムであって、 コンピュータを、 前記画像を表す個々の画素の画素値の使用度合いに基づ
    いて、処理対象の画素が、撮影装置により撮影された撮
    影画像オブジェクトおよびグラフィクス処理により生成
    されたグラフィクス画像オブジェクトのうちの何れに属
    するのかを表す属性を判定することで2種類の前記画像
    オブジェクトの領域を判別する領域判別部として機能さ
    せることを特徴とするプログラム。
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