JP2003085070A - コンテンツ配信システム、コンテンツコピー方法及びマルチキャスト方法 - Google Patents

コンテンツ配信システム、コンテンツコピー方法及びマルチキャスト方法

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JP2003085070A
JP2003085070A JP2001275439A JP2001275439A JP2003085070A JP 2003085070 A JP2003085070 A JP 2003085070A JP 2001275439 A JP2001275439 A JP 2001275439A JP 2001275439 A JP2001275439 A JP 2001275439A JP 2003085070 A JP2003085070 A JP 2003085070A
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Ryoji Araki
涼二 荒木
Hideki Yamamoto
秀樹 山本
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数分散して存在する各配信サーバへのコン
テンツ登録を迅速にでき、その際のネットワークコスト
を抑えられるコンテンツ配信システムを提供する。 【解決手段】 本発明は、コンテンツホルダ端末からの
コンテンツを、分散配置されている複数の配信サーバが
登録保持し、いずれかの配信サーバがプレイヤ装置にコ
ンテンツを配信するコンテンツ配信システムに関する。
各配信サーバは、外部からのコンテンツを登録保持する
コンテンツ蓄積部と、自己が登録保持したコンテンツを
他の配信サーバに複製登録させるコンテンツ分配部とを
有する。コンテンツホルダ端末は、近接する配信サーバ
へコンテンツを初期登録するコンテンツ登録部を有す
る。そして、コンテンツホルダ端末が、近接する配信サ
ーバへコンテンツを初期登録し、その配信サーバを直接
又は間接の起点として、他の各配信サーバへコンテンツ
を複製登録することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ配信シ
ステム、コンテンツコピー方法及びマルチキャスト方法
に関し、例えば、コンテンツを複数台の配信サーバで分
散して流通させる場合に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インターネットでマルチメディア
デジタルコンテンツを流通させる技術として、ストリー
ミング方式によって配信する技術がある。
【0003】ストリーミング方式では、コンテンツの再
生を行うプレイヤ装置は、マルチメディアコンテンツフ
ァイルが全てダウンロードされるのを待つ必要はなく、
ストリームとして配信サーバから配信されてくるビデオ
データやオーディオデータを受信しながら再生する。
【0004】コンテンツをインターネットを介して配信
する場合において、配信サーバが1台だけだと、多数の
プレイヤ装置からのアクセスが集中するため、ネットワ
ークトラフィックの増大や、配信サーバの負荷増大を引
き起こし、コンテンツ配信サービスの性能低下に繋が
る。
【0005】そこで、従来は、配信サーバを複数準備し
てミラーリングして負荷を分散する技術が使用されてい
る。
【0006】この分散技術は、コンテンツルーティン
グ、コンテンツキャッシングなどと呼ばれ、例えば、図
2に示すように、配信サーバはセンタサーバ1及びキャ
ッシュサーバ2に分かれており、センタサーバ1と同じ
コンテンツを登録した複数のキャッシュサーバ2をコア
ネットワーク(例えばインターネット)3のエッジに準
備して、プレイヤ装置4は一番近くのキャッシュサーバ
2(又はセンタサーバ1)からコンテンツ配信を受ける
ことで、ネットワークトラフィックと配信サーバの負荷
を分散させる技術である。
【0007】通常は、センタサーバ1とキャッシュサー
バ2との間のネットワーク(コアネットワーク)3は、
専用線又はバックボーンネットワークであり、キャッシ
ュサーバ2とプレイヤ装置4との間のネットワーク5は
アクセスネットワークであるためコアネットワーク3に
比ベ配信に係るコストが低い。そのため、コンテンツキ
ャッシングによりネットワークトラフィックを分散する
ことでコストが低く抑えられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上述
べた方法では、ストリーム配信したいコンテンツを制作
及び又は所有するコンテンツホルダは、コンテンツをオ
リジナルの配信サーバ(センタサーバ1)に登録する必
要がある。
【0009】コンテンツホルダの端末6も、通常はアク
セスネットワークに接続されているため、センタサーバ
1にコンテンツを登録するためには、コンテンツはコア
ネットワーク(例えばインターネット)3を通さなけれ
ばならない。
【0010】このとき、センタサーバ1とコンテンツホ
ルダ端末6の間のコアネットワーク3は、一般的には通
信コストが高いため、コンテンツを登録するために多大
なネットワークコストと時間が必要になる。特に、コン
テンツホルダが、コンテンツ配信の確認のために何度も
コンテンツ登録作業を行う必要があると、その度にコア
ネットワークの高いコストがかかることになる。実際
上、制作したコンテンツを配信サーバ(センタサーバ
1)に登録しても、その配信はストリーム配信であるた
め、再生した内容(画像や音響)がコンテンツホルダが
意図したものと多少異なることが多く、修正した上での
再登録も生じる。
【0011】また、配信サーバを各コンテンツホルダが
保有して、その配信サーバで確認することも考えられる
が、(1)配信サーバのコストがコンテンツホルダの負
担になること、(2)実際のコアネットワークやアクセ
スネットワークを通さないローカルのネットワーク環境
での確認になるため、実際のコンテンツ配信の確認とし
ては十分ではないこと、といった問題があり、採用でき
ない。
【0012】さらに、従来においては、コンテンツホル
ダ(又はコンテンツホルダ端末)は一番近いキャッシュ
サーバ2がどれであるのか知ることはなく、コンテンツ
ホルダ(又はコンテンツホルダ端末)が独自にキャッシ
ュサーバ2にコンテンツを登録して配信させる機能もな
い。そのため、コンテンツホルダ(又はコンテンツホル
ダ端末)は、センタサーバ1にコンテンツを登録した
後、センタサーバ1からストリーム配信させて確認する
か、又は、センタサーバ1にコンテンツを登録した後、
コンテンツホルダ端末に近いキャッシュサーバ2へセン
タサーバ1からコンテンツがコピーされたのを待って、
そのキャッシュサーバ2からのコンテンツ配信を確認し
なければならない。
【0013】さらにまた、コンテンツホルダ端末からの
コンテンツが最初に登録されたセンタサーバ1から複数
のキャッシュサーバ2にコンテンツをコピーするに際し
て、キャッシュサーバ2の数が多い場合や、センタサー
バ1から遠くにキャッシュサーバ2がある場合には、全
てのキャッシュサーバ2にコンテンツがコピーされて登
録されるまでに長時間を要するという課題がある。
【0014】そのため、コンテンツの配信サーバが複数
分散してある場合にも、各配信サーバへのコンテンツ登
録を迅速にできると共に、その際のネットワークコスト
を抑えることができるコンテンツ配信システムが求めら
れている。
【0015】また、複数の配信サーバに同一のコンテン
ツを登録する際に好適なコンテンツコピー方法が求めら
れている。言い換えると、コピー元ノードから複数のコ
ピー先ノードへデータをコピー送信する際に好適なマル
チキャスト方法が求められている。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の本発明は、コンテンツホルダ端末から送出さ
れたコンテンツを、ネットワークに分散配置されている
複数の配信サーバが登録保持し、いずれかの配信サーバ
が、コンテンツを受信再生するプレイヤ装置にコンテン
ツを配信するコンテンツ配信システムにおいて、(1)
上記各配信サーバは、(1−1)外部装置から与えられ
たコンテンツを登録保持するコンテンツ蓄積部と、(1
−2)自己が登録保持したコンテンツを他の配信サーバ
に複製登録させるコンテンツ分配部とを有すると共に、
(2)上記コンテンツホルダ端末は、コンテンツを、近
接する上記配信サーバへ初期登録するコンテンツ登録部
を有し、(3)上記コンテンツホルダ端末が、コンテン
ツを、近接する上記配信サーバへ初期登録し、初期登録
された上記配信サーバを直接又は間接の起点として、他
の上記各配信サーバへコンテンツを複製登録することを
特徴とする。
【0017】また、第2の本発明は、コンテンツホルダ
端末からのコンテンツが初期登録された配信サーバのコ
ンテンツを、コンテンツの複製登録対象の他の各配信サ
ーバにどのように複製登録させるかを決定するコンテン
ツコピー方法であって、(1)その時点で複製登録元が
定まった上記各配信サーバを複製登録元とした、複製登
録元が定まっていない他の上記各配信サーバへのコンテ
ンツ転送時のネットワークコストに基づき、複製登録元
が定まっていない他の上記各配信サーバへの複製登録元
の配信サーバを決定し、(2)この決定処理を、複製登
録元の配信サーバが定まっていない上記配信サーバがな
くなるまで繰り返して、全ての上記配信サーバへの複製
登録手順を定めることを特徴とする。
【0018】さらに、第3の本発明は、複数のノードを
有するネットワークにおいて、いずれかの上記ノードが
有するデータを、データの複製転送対象の他の各ノード
にどのように複製転送させるかを決定するマルチキャス
ト方法であって、(1)その時点で複製転送元が定まっ
た上記各ノードを複製転送元とした、複製転送元が定ま
っていない他の上記各ノードへのデータ転送時のネット
ワークコストに基づき、複製転送元が定まっていない他
の上記各ノードへの複製転送元のノードを決定し、
(2)この決定処理を、複製転送元ノードが定まってい
ない上記ノードがなくなるまで繰り返して、全ての上記
ノードへの複製転送手順を定めることを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】(A)第1の実施形態 以下、本発明によるコンテンツ配信システムの第1の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0020】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、第1の実施形態のコンテンツ配信システムの構
成を示すブロック図である。
【0021】図1において、コアネットワーク(例えば
インターネット)30には、複数のアクセスネットワー
ク(図1では2個を示している)10、20が接続され
ている。
【0022】各アクセスネットワーク10、20は、例
えば、MPEG4などのマルチメディアデジタルコンテ
ンツに対応できるようなブロードバンドネットワークで
なり(ナローバンドネットワークでも良いが)、配信サ
ーバ11、21や、コンテンツホルダ端末12、22
や、プレイヤ装置13、23を適宜ネットワーク要素と
しているものである。
【0023】なお、1個のアクセスネットワーク(1
0、20)に複数の配信サーバ(11、21)が含まれ
ていても良く、また、あるアクセスネットワークには配
信サーバが設けられていなくても良い。同様に、1個の
アクセスネットワーク(10、20)に複数のコンテン
ツホルダ端末(12、22)が含まれていても良く、ま
た、あるアクセスネットワークにはコンテンツホルダが
設けられていなくても良い。プレイヤ装置についても同
様であるが、当該コンテンツ配信システムの加入者が多
くなった状況では、いずれのアクセスネットワークにも
プレイヤ装置が存在するであろう。
【0024】また、図1に示す例では、管理サーバ31
がコアネットワーク30のエンドノードとなっている。
なお、管理サーバ31に関しては、特定のネットワーク
にある必要はなく、各アクセスネットワーク10、20
からアクセスできる適当なネットワークにあれば良い。
また、いずれかのアクセスネットワークにあっても良
い。
【0025】各配信サーバ11、21は、ハードウェア
的には、いわゆるサーバクラスの情報処理装置でなる。
この第1の実施形態の場合、各配信サーバ11、21は
同等なものであり、各配信サーバ11、21はそれぞ
れ、コンテンツが最初に登録されるサーバ(従来のセン
タサーバに相当)になることもあれば、コンテンツが他
の配信サーバから分配されてきて登録されるサーバ(従
来のキャッシュサーバに相当)になることもある。すな
わち、ある配信サーバは、自分自身がオリジナルで他の
配信サーバがミラーサーバであり、他のいずれかの配信
サーバがオリジナルで自分自身がそのミラーサーバであ
るような関係にある。
【0026】各配信サーバ11、21は、機能的には、
配信サーバ11について詳細に示したように、コンテン
ツ配信部111、コンテンツ蓄積部112及びコンテン
ツ分配部113を有する。
【0027】各コンテンツ蓄積部112は、コンテンツ
ホルダ端末12又は他の配信サーバから与えられたコン
テンツを登録(蓄積)するものである。なお、コンテン
ツ蓄積部112は、コンテンツを登録し得るコンテンツ
ホルダの識別情報を格納しており、登録用のコンテンツ
(コンテンツホルダの識別情報を含む)が与えられた際
には、登録し得るコンテンツホルダかを確認して登録を
行うものである。
【0028】また、各コンテンツ配信部111は、プレ
イヤ装置(13、23)からのコンテンツの配信要求に
応じて、コンテンツ蓄積部112に蓄積されている該当
するコンテンツをストリームデータとして配信(送信)
するものである。なお、コンテンツ配信部111は、コ
ンテンツを配信し得るユーザ(又はプレイヤ装置)の識
別情報を格納しており、コンテンツの配信要求(ユーザ
の識別情報を含む)が与えられた際には、配信し得るユ
ーザかを確認して配信を行うものである。
【0029】さらに、各コンテンツ分配部113は、あ
るコンテンツホルダ端末から与えられて登録されたコン
テンツを、管理サーバ31と協働して、他の全ての配信
サーバに登録する機能を担っている。
【0030】各コンテンツホルダ端末12、22は、ハ
ードウェア的にはパソコンなどの情報処理装置でなり、
機能的には、コンテンツホルダ端末12について詳細に
示したように、コンテンツ制作部121、コンテンツ登
録部122及びコンテンツ再生部123を有する。
【0031】各コンテンツ制作部121は、配信するコ
ンテンツを制作・蓄積する機能を担っている。ここで、
コンテンツ制作部121は、コンテンツを直接制作する
もの(制作用ソフトウェアなど)であっても良く、ま
た、外部装置で制作したものを記録媒体を介して取り込
むものであっても良い。なお、コンテンツの修正機能と
の関係では、コンテンツを直接制作するもの(制作用ソ
フトウェアなど)を有していることが好ましい。
【0032】また、各コンテンツ登録部122は、コン
テンツ制作部121によるコンテンツを、当該コンテン
ツホルダ端末12から近い配信サーバに送信して登録さ
せるものである。なお、配信サーバに登録させるための
コンテンツの送信は、ストリームデータの送信である必
要はなく、むしろ通信品質が高いことが期待できるファ
イルデータとしての送信であることが好ましい。
【0033】ここで、コンテンツ登録部122はコンテ
ンツ再生部123と共に、当該コンテンツホルダ端末1
2から近い配信サーバの情報122Aを共用して記憶し
ており、その配信サーバ情報122Aに従って、登録の
ためにコンテンツを送信する配信サーバを認識してい
る。配信サーバ情報122Aは、1個の配信サーバにつ
いて記述したものであっても良く、所定個数の配信サー
バを記述したものであっても良い。後者の場合、コンテ
ンツ登録部122は、登録しようとする配信サーバやそ
のサーバへのネットワークの状況などにより、登録しよ
うとする配信サーバに登録し得ない場合に、次に近い位
置の配信サーバを登録対象に切り替えることを行う。
【0034】配信サーバ情報122Aは、例えば、コン
テンツホルダが当該コンテンツ配信システムの管理者
(や運営者や提供者)との間でコンテンツホルダとして
の契約を締結した際に、コンテンツ配信システム管理者
から与えられ、コンテンツ登録部122に予め設定され
る。
【0035】コンテンツ登録部122はまた、いずれか
の配信サーバへのコンテンツ登録が確定した際には、そ
の旨を管理サーバ31に通知するものである。
【0036】各コンテンツ再生部123は、コンテンツ
を登録した直後の配信サーバからのコンテンツ配信を受
信してコンテンツを再生する機能を担っているものであ
る。コンテンツ再生部123は、後述するプレイヤ装置
のコンテンツ再生部(131)と同様なものである。コ
ンテンツ再生部123は、登録されたコンテンツが配信
された場合に、どのようになるかを確認するために用い
られる。
【0037】各プレイヤ装置13、23は、ハードウェ
ア的にはパソコンなどの情報処理装置でなり、機能的に
は、図1にプレイヤ装置13について示したようにコン
テンツ再生部131を有する。
【0038】各コンテンツ再生部131は、当該プレイ
ヤ装置13、23から近い配信サーバにコンテンツ配信
要求を与えて所望するコンテンツを送信させてそのコン
テンツを再生するものである。
【0039】ここで、コンテンツ再生部131は、当該
プレイヤ装置13、23から近い配信サーバの情報13
1Aを記憶しており、その配信サーバ情報131Aに従
って、コンテンツを配信させる配信サーバを認識してい
る。配信サーバ情報131Aも、1個の配信サーバにつ
いて記述したものであっても良く、所定個数の配信サー
バを記述したものであっても良い。後者の場合、コンテ
ンツ再生部131は、配信させようとした配信サーバや
そのサーバとのネットワークの状況などにより、その配
信サーバからの配信が不可の場合に、次に近い位置の配
信サーバからの配信に切り替えることを行う。
【0040】配信サーバ情報131Aは、例えば、ユー
ザが当該コンテンツ配信システムの管理者(や運営者や
提供者)との間でユーザとしての契約を締結した際に、
コンテンツ配信システム管理者から与えられ、コンテン
ツ再生部131に予め設定される。
【0041】管理サーバ31は、当該コンテンツ配信シ
ステムに例えば1個設けられているものであり、ハード
ウェア的には、いわゆるサーバクラスの情報処理装置で
なる。管理サーバ31は、機能的には、分配通知部31
1を有する。
【0042】分配通知部311は、全ての配信サーバ1
0、20の位置を記憶しており、ある配信サーバへのコ
ンテンツ登録が完了したことをあるコンテンツホルダ端
末から通知を受けた場合に、コンテンツが登録された配
信サーバに対して、記録されている他の配信サーバにコ
ンテンツを登録(分配)するように通知するものであ
る。
【0043】上述したように、各コンテンツホルダ端末
12、22がコンテンツ登録部122によりコンテンツ
を登録すると共に、コンテンツ再生部123によりコン
テンツ配信を受信する配信サーバについては、予めシス
テム管理者により近い配信サーバに指定されている。ま
た、各プレイヤ装置13、23がコンテンツ再生部13
1によりコンテンツ配信を受信する配信サーバについて
も、予めシステム管理者により近い配信サーバに指定さ
れている。
【0044】ここで、近い配信サーバとは、物理的な距
離が近い配信サーバであっても良く、通信時間が短い配
信サーバであっても良く、コンテンツ登録やコンテンツ
配信時の通信コストが低い配信サーバであっても良く、
さらには、上述したような複数のパラメータを勘案した
評価値が近いことを表している配信サーバであっても良
い。近い配信サーバを複数指定する場合には、判断パラ
メータが近い方から所定数の配信サーバを指定する。
【0045】なお、コンテンツホルダ端末に近い位置の
配信サーバは、同一のアクセスネットワークに存在する
ものに限られず、同様に、プレイヤ装置に近い位置の配
信サーバも、同一のアクセスネットワークに存在するも
のに限られない。
【0046】(A−2)第1の実施形態の動作 次に、第1の実施形態のコンテンツ配信システムの動作
を、図3及び図4をも参照しながら説明する。
【0047】ここで、図3は、第1の実施形態のコンテ
ンツ配信システムのデータなどの流れを示す説明図であ
り、図4は、第1の実施形態のコンテンツ配信システム
の動作フローチャートである。
【0048】なお、図3において、図1との同一部分に
は同一符号を付して示している。また、コンテンツホル
ダ端末22及びプレイヤ装置23の一番近い配信サーバ
が配信サーバ21であり、プレイヤ装置13の一番近い
配信サーバが配信サーバ11であるとする。以下では、
コンテンツホルダ端末22がコンテンツ登録元の端末で
ある場合を説明する。
【0049】コンテンツホルダは自己のコンテンツホル
ダ端末22を用いて配信したいコンテンツを制作し、そ
のコンテンツをコンテンツホルダ端末22に保持させ
る。そして、コンテンツホルダ端末22から、制作した
コンテンツを、記憶されている配信サーバ情報に基づい
て受付け可能な状態にある中で一番近い配信サーバ21
にファイル転送して登録する(S1)。
【0050】このようなコンテンツの登録後には、コン
テンツホルダは、コンテンツを登録した配信サーバ21
からコンテンツホルダ端末22にコンテンツを配信させ
て再生し、コンテンツが正しく配信されるか否かを確認
する(S2、S3)。
【0051】正しく配信されなかった場合には、コンテ
ンツホルダは、コンテンツを修正又は制作し直して、若
しくは、修正することなく、コンテンツホルダ端末22
を用いて配信サーバ21に登録し直す(S1A)。この
場合にも、コンテンツを登録した配信サーバ21からコ
ンテンツホルダ端末22にコンテンツを配信させ、コン
テンツが正しく配信されるか否かの確認が実行される。
【0052】最初の登録又は登録し直し後のコンテンツ
配信において、正しく配信できていることが確認された
場合には、コンテンツホルダは、コンテンツホルダ端末
22から、管理サーバ31に対して、一番近い配信サー
バ21にコンテンツを登録完了したことを通知する(S
4)。
【0053】管理サーバ31は、コンテンツホルダ端末
22からコンテンツ登録完了の情報を受け取ると、その
コンテンツホルダ端末22に一番近い配信サーバ21に
対して、登録されたコンテンツを他の全ての配信サーバ
(以下では配信サーバ11として説明する)にコピーす
るように要求する(S5)。なお、この際には、管理サ
ーバ31は、配信サーバ21に、他の全配信サーバ11
の位置を通知する。
【0054】他の全ての配信サーバ11の位置が通知さ
れた配信サーバ21は、管理サーバ31から通知された
の他の配信サーバ11全てにコンテンツをコピー送信
(分配)し、他の配信サーバ11は受信したコンテンツ
を登録する(S6)。
【0055】各プレイヤ装置(ユーザ)13、23は、
必要に応じて、指定されている、通信が可能な状態にあ
る自己に一番近い配信サーバ11、21に、所望するコ
ンテンツの配信を要求し、要求された配信サーバ11、
21はそのコンテンツを要求元のプレイヤ装置13、2
3に配信し、プレイヤ装置13、23はその配信コンテ
ンツを受信再生する(S7)。なお、プレイヤ装置(ユ
ーザ)13、23は、自己に一番近い配信サーバ11、
21に対し、周期的なコンテンツ配信を設定しておき、
配信サーバ11、21が時刻を管理し、所定日時に自律
的にコンテンツの配信を行うようにしても良い。
【0056】(A−3)第1の実施形態の効果 以上のように、第1の実施形態によれば、配信したいコ
ンテンツを制作・所有するコンテンツホルダ(コンテン
ツホルダ端末)は、コンテンツを指定されている一番近
い(通信状態などによっては二番目に近いこともあり得
るが)配信サーバに登録するだけで良く、配信サーバへ
のコンテンツ登録のために多くのネットワークトラフィ
ックと時間を必要としないという効果が得られる。
【0057】また、コンテンツホルダ端末が登録したコ
ンテンツの配信を確認する場合に、コンテンツホルダ端
末に一番近い配信サーバからコンテンツ配信を確認でき
るので、他のネットワークに関係なくコンテンツ配信の
確認ができ、多くのネットワークトラフィックと時間を
必要としないという効果が得られる。
【0058】実際に例として、コンテンツを登録するた
めに必要な時間を測定した平均値を図5に示す。なお、
図5は、コアネットワーク30であるインターネットへ
は10Mbpsで接続している場合である。
【0059】この図5から明らかな通り、東京のコンテ
ンツホルダ端末が東京の配信サーバに登録する場合に
は、福岡の配信サーバに登録する場合に比べ約3分の1
の時間で登録することができる。すなわち、第1の実施
形態の効果が確認できる。
【0060】(A−4)第1の実施形態の変形実施形態 上述した第1の実施形態の説明においても、種々変形実
施形態について言及したが、さらに、以下に例示するよ
うな第1の実施形態に対する変形実施形態を挙げること
ができる。
【0061】上記では、管理サーバ31が1個の場合を
示したが、管理サーバ31も複数設けられていても良
い。コンテンツホルダ端末は、近隣の配信サーバにコン
テンツを登録し、登録完了通知を与える場合に、自コン
テンツホルダ端末に近い管理サーバ31に通知するよう
にしても良い。
【0062】また、上記では、管理サーバ31を設けた
ものを示したが、各配信サーバ11、21が管理サーバ
31の機能を兼ねるようにしても良い。すなわち、各配
信サーバ11、21が、他の全ての配信サーバの位置情
報を記憶しており、自己が当初のコンテンツの登録サー
バとなって登録が完了したときに、記憶している他の全
ての配信サーバの位置情報(例えばアドレス情報)に基
づき、登録したコンテンツを分配送信するようにしても
良い。
【0063】さらに、上記では、アクセスネットワーク
の属性の相違などを考慮することなく、コンテンツを分
配させるものを示したが、分配元又は分配先の配信サー
バが、分配先の配信サーバが属するアクセスネットワー
クの属性などを考慮してコンテンツ(データ)を修正す
る(例えば、フレーム数を変更させたり、1フレームの
縦横ドット数を変更したりする)ようにしても良い。分
配元の配信サーバが修正する場合において、分配先の配
信サーバに係る修正のための情報は、管理サーバ31か
らその位置情報と共に、送信されてくるようにしても良
い。
【0064】さらにまた、上記では、コンテンツが最初
に登録された配信サーバは、他の全ての配信サーバにコ
ンテンツを分配登録させるものを示したが、分配登録さ
せる他の配信サーバは一部の他の配信サーバであっても
良い。例えば、複数の配信サーバを有するアクセスネッ
トワークについては、いずれか一つの配信サーバに登録
させるようにしても良い。
【0065】また、上記では、コンテンツが最初に登録
された配信サーバは、他の全ての配信サーバにコンテン
ツを分配登録させるものを示したが、コンテンツの分配
登録(コピー処理を含む)を専用に担うサーバをシステ
ム内に設けるようにしても良い。例えば、管理サーバ3
1を分配登録処理専用のサーバとして利用するようにし
ても良い。この場合、コンテンツが最初に登録された配
信サーバは、登録したコンテンツを管理サーバ31に与
え、管理サーバ31は、それ以外の全ての配信サーバに
そのコンテンツを分配登録させる。
【0066】(B)第2の実施形態 次に、本発明によるコンテンツ配信システムの第2の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0067】(B−1)第2の実施形態の構成 図6は、第2の実施形態のコンテンツ配信システムの構
成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に
係る図1との同一、対応部分には同一符号を付して示し
ている。
【0068】図6及び図1の比較から明らかなように、
機能ブロック的には、第2の実施形態のコンテンツ配信
システムは、第1の実施形態に比較して、以下の機能部
が追加されている。
【0069】すなわち、各コンテンツホルダ端末12、
22には、第1の実施形態と同様なコンテンツ制作部1
21、コンテンツ登録部122及びコンテンツ再生部1
23に加え、近接配信サーバ検出部124が設けられて
いる。また、各プレイヤ装置13、23にも、第1の実
施形態と同様なコンテンツ再生部131に加え、近接配
信サーバ検出部132が設けられている。さらに、管理
サーバ31には、第1の実施形態と同様な分配通知部3
11に加え、リクエストルーティング部312が設けら
れている。
【0070】各コンテンツホルダ端末12、22におい
て、第2の実施形態で追加された近接配信サーバ検出部
124は、当該コンテンツホルダ端末12、22に最も
近い配信サーバを認識(検出)するための通信処理を行
うものである。近接配信サーバ検出部124は、例え
ば、管理サーバ31から通知された全配信サーバに対し
てpingを発行してパケットの往復時間(RTT:R
ound trip time)を測定して往復時間の
一番短い配信サーバを検出するものである。検出された
配信サーバは、当該コンテンツホルダ端末12、22が
コンテンツ登録をする配信サーバとなり、コンテンツの
配信確認のためにコンテンツを配信させる配信サーバと
なる。
【0071】各プレイヤ装置13、23において、第2
の実施形態で追加された近接配信サーバ検出部132
は、当該プレイヤ装置13、23に最も近い配信サーバ
を認識(検出)するための通信処理を行うものである。
近接配信サーバ検出部132は、例えば、管理サーバ3
1から通知された全配信サーバに対してpingを発行
してパケットの往復時間(RTT) を測定して往復時
間の一番短い配信サーバを検出するものである。検出さ
れた配信サーバは、当該プレイヤ装置13、23がコン
テンツ配信を受ける配信サーバとなる。
【0072】管理サーバ31において、第2の実施形態
で追加されたリクエストルーティング部312は、コン
テンツホルダ端末12、22やプレイヤ装置13、23
からのリクエストに対して、全配信サーバの位置情報
(例えばネットワークでのアドレス)を通知するもので
ある。
【0073】なお、管理サーバ31は、図6では機能ブ
ロックとして記載していないが、全ての配信サーバの位
置情報を記録しているので、分配通知部311によっ
て、コンテンツが最初に登録された配信サーバに他の全
ての配信サーバの位置情報を通知することが可能であ
り、また、リクエストルーティング部312によって、
コンテンツホルダ端末12、22やプレイヤ装置13、
23に対して全配信サーバの位置情報を通知することが
できる。
【0074】(B−2)第2の実施形態の動作 次に、第2の実施形態のコンテンツ配信システムの動作
を、図7及び図8をも参照しながら説明する。
【0075】ここで、図7は、第2の実施形態のコンテ
ンツ配信システムのデータなどの流れを示す説明図であ
り、図8は、第2の実施形態のコンテンツ配信システム
の動作フローチャートである。
【0076】なお、図7において、図6との同一部分に
は同一符号を付して示している。以下では、コンテンツ
ホルダ端末22がコンテンツ登録元の端末である場合を
説明する。
【0077】コンテンツホルダは自己のコンテンツホル
ダ端末22を用いて配信したいコンテンツを制作し、そ
のコンテンツをコンテンツホルダ端末22に保持させ
る。なお、図7及び図8では、かかる処理の表記を省略
している。
【0078】コンテンツホルダは、コンテンツホルダ端
末22を用いて、管理サーバ31に対してコンテンツ登
録リクエストを送り(図7のS11A)、管理サーバ3
1は、コンテンツ登録リクエストに対する応答として、
全配信サーバの位置情報を返信し(図7のS11B)、
その返信を受けたコンテンツホルダ端末22は、全配信
サーバに対してネットワークのpingを発行して、そ
の結果として得られるパケットの往復時間を比較し、最
も往復時間の短い配信サーバを一番近い配信サーバとし
て決定する(図8のS11)。なお、以下では、配信サ
ーバ21が、一番近い配信サーバとして決定されたとし
て説明する。
【0079】そして、コンテンツホルダは、コンテンツ
ホルダ端末22から、制作したコンテンツを、決定され
た配信サーバ21にファイル転送して登録する(S1
2)。
【0080】このようなコンテンツの登録後には、コン
テンツホルダは、コンテンツを登録した配信サーバ21
からコンテンツホルダ端末22にコンテンツを配信させ
て再生し、コンテンツが正しく配信されるか否かを確認
する(S13、S14)。
【0081】正しく配信されなかった場合には、コンテ
ンツホルダは、コンテンツを修正又は制作し直して、若
しくは、修正することなく、コンテンツホルダ端末22
を用いて配信サーバ21に登録し直す(S12A)。こ
の場合にも、コンテンツを登録した配信サーバ21から
コンテンツホルダ端末22にコンテンツを配信させ、コ
ンテンツが正しく配信されるか否かの確認が実行され
る。
【0082】最初の登録又は登録し直し後のコンテンツ
配信において、正しく配信できていることが確認された
場合には、コンテンツホルダは、コンテンツホルダ端末
22から、管理サーバ31に対して、一番近い配信サー
バ21にコンテンツを登録完了したことを通知する(S
15)。
【0083】管理サーバ31は、コンテンツホルダ端末
22からコンテンツ登録完了の情報を受け取ると、その
コンテンツホルダ端末22に一番近い配信サーバ21に
対して、登録されたコンテンツを他の全ての配信サーバ
(以下では配信サーバ11として説明する)にコピーす
るように要求する(S16)。なお、この際には、管理
サーバ31は、配信サーバ21に、他の全配信サーバ1
1の位置情報を通知する。
【0084】他の全ての配信サーバ11の位置情報が通
知された配信サーバ21は、管理サーバ31から通知さ
れたの他の配信サーバ11の全てにコンテンツをコピー
送信(分配)し、他の配信サーバ11は受信したコンテ
ンツを登録する(S17)。
【0085】各プレイヤ装置(ユーザ)13、23は、
コンテンツ配信を受けるときには、管理サーバ31に対
してコンテンツ受信リクエストを送り(図7のS18
A)、管理サーバ31は、コンテンツ受信リクエストを
受け取ると、そのリクエストに対する応答として、全配
信サーバの位置情報をプレイヤ装置13、23に返信し
(図7のS18B)、プレイヤ装置13、23は、応答
として返ってきた全配信サーバに対してネットワークの
pingを発行して、その結果として得られるパケット
の往復時間の短いサーバを一番近い配信サーバとして決
定する(S18)。
【0086】そして、各プレイヤ装置(ユーザ)13、
23は、決定した一番近い配信サーバに、所望するコン
テンツの配信を要求し、要求された配信サーバはそのコ
ンテンツを要求元のプレイヤ装置13、23に配信し、
プレイヤ装置13、23はその配信コンテンツを受信再
生する(S19)。
【0087】なお、上記の動作説明では、コンテンツホ
ルダ(コンテンツホルダ端末12、22)は、コンテン
ツを登録しようとする毎に、その都度、最も近い配信サ
ーバを決定(検出)するとしたが、コンテンツの登録動
作と無関係のタイミングで最も近い配信サーバを決定
(検出)するようにしても良い。例えば、当該コンテン
ツ配信システムにおける配信サーバ数が増設、廃設で変
化したような場合に、管理センタ31からの通知によっ
て、検出動作を起動させるようにしても良い。また、各
コンテンツホルダ端末12、22が定期的に自律的に検
出動作を起動させるようにしても良い。
【0088】同様に、各プレイヤ装置(ユーザ)13、
23も、コンテンツ配信の要求動作と無関係のタイミン
グで最も近い配信サーバを決定(検出)するようにして
も良い。
【0089】(B−3)第2の実施形態の効果 第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効
果を奏することができる。
【0090】第2の実施形態によれば、コンテンツホル
ダ端末自体が一番近い配信サーバを決定することができ
るので、コンテンツホルダ端末からはシステムやネット
ワークの構成を隠して透過的にコンテンツ登録を行うこ
とができ、配信サーバの増減やネットワークの変更など
のシステムの変更時にもコンテンツホルダ端末に影響を
及ぼさないという効果が得られる。
【0091】また、第2の実施形態によれば、プレイヤ
装置自体が一番近い配信サーバを決定することができる
ので、プレイヤ装置もコンテンツホルダ端末と同様に予
め自己から一番近い配信サーバを知っている必要はなく
なり、プレイヤ装置からはシステムやネットワークの構
成を隠して透過的にコンテンツ配信を行うことができ、
配信サーバの増減やネットワークの変更などのシステム
の変更時にプレイヤ装置に影響を及ぼさないという効果
が得られる。
【0092】(B−4)第2の実施形態の変形実施形態 上述した第2の実施形態の説明においても、種々変形実
施形態について言及したが、さらに、以下に例示するよ
うな第2の実施形態に対する変形実施形態を挙げること
ができる。
【0093】なお、第1の実施形態の変形実施形態で、
そのまま第2の実施形態の変形実施形態となるものにつ
いては言及を省略する。
【0094】上記の説明では、コンテンツホルダ端末や
プレイヤ装置が、最も近い配信サーバを検出する際の対
象となる配信サーバが全ての配信サーバであるものを示
したが、検出する際の対象となる配信サーバが一部の配
信サーバであっても良い。例えば、管理センタ31は、
検出のために配信サーバの位置情報が求められたとき
に、その位置情報を求めたコンテンツホルダ端末又はプ
レイヤ装置の位置に基づき、検出範囲を限定し、その限
定範囲内の複数の配信サーバの位置情報を返信するよう
にしても良い。
【0095】また、上記説明では、コンテンツホルダ端
末が、最も近い配信サーバだけを検出するものを示した
が、近い方から所定数の(全てでも可)配信サーバを検
出するようにしても良い。この場合、コンテンツ登録の
対象となる配信サーバは最も近い配信サーバであり、そ
の配信サーバが記憶容量の空き容量などから、登録し得
ない状況の場合には、次に近い配信サーバを登録対象の
配信サーバとし、その配信サーバも登録し得ない状況の
場合には、さらに次に近い配信サーバを登録対象の配信
サーバとする。以下、同様である。プレイヤ装置も、同
様に、近い方から所定数の(全てでも可)配信サーバを
検出するようにしても良い。
【0096】さらに、上記説明では、管理サーバ31が
分配通知部311及びリクエストルーティング部312
を有するものを示したが、第1の実施形態の変形実施形
態と同様に、分配通知部311の機能だけを各配信サー
バに持たせるようにしても良い。また、分配通知部31
1を有する管理サーバと、リクエストルーティング部3
12を有する管理サーバとを別個のサーバとするように
しても良い。
【0097】(C)第3の実施形態 次に、本発明によるコンテンツ配信システムの第3の実
施形態を図面を参照しながら詳述する。なお、第3の実
施形態のコンテンツ配信システムには、本発明によるコ
ンテンツコピー方法の実施形態が適用されている。
【0098】(C−1)第3の実施形態の構成 図9は、第3の実施形態のコンテンツ配信システムの構
成を示すブロック図であり、上述した第2の実施形態に
係る図6との同一対応部分には同一符号を付して示して
いる。
【0099】図9及び図6の比較から明らかなように、
機能ブロック的には、第3の実施形態のコンテンツ配信
システムは、第2の実施形態に比較して、以下の機能部
が追加されている。
【0100】すなわち、各配信サーバ11、21には、
第2の実施形態と同様なコンテンツ配信部111、コン
テンツ蓄積部112及びコンテンツ分配部113に加え
て、他サーバ間コスト測定部114が設けられている。
【0101】他サーバ間コスト測定部114は、当該配
信サーバから他の配信サーバへのコンテンツの転送時の
ネットワークコストを、全ての他の配信サーバについて
測定するものである。ここで、ネットワークコストは、
転送のし易さを示す評価値を表し、転送時間や転送費用
やそれらを組み合わせたものなどであっても良い。他サ
ーバ間コスト測定部114は、例えば、管理サーバ31
から通知された全ての配信サーバに対して往路には大き
なサイズのパケットを送出して逆方向の復路には往路に
比べて無視できる程度の小さなサイズのパケットを送出
先の配信サーバから逆に送出する拡張機能を持つpin
gを発行して、パケットの往復時間(RTT)を測定
し、その時間又はその半分の時間をネットワークコスト
として検出するものである。
【0102】第3の実施形態の場合、第2の実施形態に
対して追加された機能ブロックは、他サーバ間コスト測
定部114であるが、管理サーバ31における分配通知
部311や、各配信サーバ11、21におけるコンテン
ツ分配部113の機能などが、第2の実施形態のものか
ら多少異なっている。
【0103】第3の実施形態の分配通知部311は、第
2の実施形態と同様な機能を担うと共に、さらに、全配
信サーバにコンテンツが最小のネットワークコストで分
配されるように、各配信サーバへのコンテンツの登録順
序や登録のための転送経路を決定すると共に、その決定
内容を各配信サーバに通知する機能を有する。
【0104】すなわち、第3の実施形態の場合、コンテ
ンツが最初に登録された配信サーバから他の全ての配信
サーバにコンテンツを転送して登録させるのではなく
(そのような場合になることもあるが)、ネットワーク
コストを考慮した転送内容の決定では、他の配信サーバ
からコンテンツが転送されて登録した配信サーバがさら
に他の配信サーバにコンテンツを登録のために転送させ
ることも生じる。
【0105】従って、この第3の実施形態の場合、各配
信サーバ11、21のコンテンツ分配部113も、当該
配信サーバ11、21がコンテンツが最初に登録された
配信サーバでなくても機能することがあるものである。
【0106】(C−2)第3の実施形態の動作 次に、第3の実施形態のコンテンツ配信システムの動作
を、図10及び図11をも参照しながら説明する。
【0107】ここで、図10は、第3の実施形態のコン
テンツ配信システムのデータなどの流れを示す説明図で
あり、図11は、第3の実施形態のコンテンツ配信シス
テムの動作フローチャートである。
【0108】なお、図10において、図9との同一部分
には同一符号を付して示している。以下では、コンテン
ツホルダ端末22がコンテンツ登録元の端末である場合
を説明する。
【0109】この第3の実施形態においても、ステップ
S15の、コンテンツホルダ端末22から管理サーバ3
1に対して、一番近い配信サーバ21にコンテンツを登
録完了したことを通知するまでの動作は、上述した第2
の実施形態と同様である。また、ステップS18及びS
19の、各プレイヤ装置13、23が、近接した配信サ
ーバ11、21からコンテンツの配信を受ける動作も、
上述した第2の実施形態と同様である。
【0110】すなわち、第3の実施形態は、管理サーバ
31が、コンテンツホルダ端末22から一番近い配信サ
ーバ21にコンテンツを登録完了したことの通知を受け
てから、全ての配信サーバにコンテンツを登録させるま
での動作が、第2の実施形態と異なっている。以下、こ
の異なる部分の動作を説明する。
【0111】管理サーバ22は、コンテンツホルダ端末
22からコンテンツ登録完了の情報を受け取ると、全配
信サーバにコンテンツが最小のネットワークコストで分
配されるように、各配信サーバへのコンテンツの登録順
序や登録のための転送経路を決定すると共に、その決定
内容(コンテンツコピー要求)を各配信サーバに逐次又
は同時に通知する(S16A)。管理サーバ22からの
通知を受けた各配信サーバは、指定の配信サーバにコン
テンツをコピーする(転送させて登録する;S17
A)。このコンテンツコピー要求と登録をコンテンツが
全配信サーバに登録するまで繰り返される。
【0112】以下、このようなステップS16A及びS
17Aでなる動作部分の一例を詳述する。
【0113】ここでは、コンテンツホルダ端末が配信サ
ーバSx(1≦x≦n)にコンテンツを登録して、他の
(n−1)台の配信サーバにコンテンツを分散配置させ
る場合について、図12の手順フローチャートを参照し
ながら説明する。
【0114】なお、管理サーバ31には、n台の配信サ
ーバS1,S2,…,Snの場所(位置情報)が全サー
バリストAll Listとして記録されている。
【0115】(手順1)管理サーバ31は、配信サーバ
Sxをコンテンツ登録済みサーバリストSource
Listに入れる。
【0116】(手順2)管理サーバ31は、コンテンツ
登録済みサーバリストSourceListに入ってい
る各配信サーバSi(1≦i≦n,i∈Source
List)に対して、コンテンツが登録されていない配
信サーバ(すなわち、全サーバリストAll List
に記述されているものからコンテンツ登録済みサーバリ
ストSource Listに記述されたものを除いた
後の各配信サーバ)であるSj(1≦j≦n,j≠i)へ
のSiからの経路P(i,j)のネットワークコストC
(i,j)を計測するように通知する。配信サーバSi
は、ネットワークコストC(i,j)を計測したら、管
理サーバ31に通知して、管理サーバ31は通知された
ネットワークコストC(i,j)を記録する。
【0117】ここで、ネットワークコストC(i,j)
は、上述したように、例えば、既登録の配信サーバSi
から未登録の配信サーバSjに、往路には大きなサイズ
のパケットを送出して逆方向の復路には往路に比べて無
視できる程度の小さなサイズのパケットを逆に送出する
拡張機能を持つpingを発行して、パケットの往復時
間(RTT)を測定したものとする。
【0118】(手順3)管理サーバ31は、経路P
(i,j)のうちで最もネットワークコストC(i,
j)が小さい経路P(k,l)(1≦k≦n,1≦l≦
n,Skはコンテンツ登録済みサーバリストSourc
e Listの要素,Slはコンテンツ登録済みサーバ
リストSource Listの未要素)を選択して、
配信サーバSlをコンテンツ登録済みサーバリストSo
urce Listに追加する。このとき、選択した経
路P(k,l)を経路リストPath Listに入れ
る。
【0119】(手順4)手順2及び手順3を、コンテン
ツ登録済みサーバリストSource Listに全配
信サーバS1〜Snが入るまで(n−1)回繰り返し
て、最小コストの経路リストPath Listを求め
る。
【0120】(手順5)管理サーバ31は、以上により
求められた経路リストPath Listを全配信サー
バS1〜Snに通知する。
【0121】(手順6)各配信サーバSiは、コンテン
ツが登録されるのを待つ。各配信サーバSi(初期登録
されたものを含む)は、通知された経路リストPath
Listの中に自己を起点とする経路P(i,j)が
存在するときには、自己にコンテンツが登録されたら、
経路P(i,j)の終点の配信サーバSjへコンテンツ
を複製登録する。なお、経路リストにP(i,j)、P
(i,k)などのように登録先が複数入っている場合に
は、経路リストP(i,j)に入っている順序に従って
複製登録する。
【0122】以上のようにして、管理サーバ31によっ
て、コンテンツ分配登録をスケジューリングすることに
より、最小のネットワークコストで全配信サーバS1〜
Snにコンテンツをコピー登録することができる。
【0123】以上のような動作を、図13〜図15を参
照しながら具体例で説明する。図13〜図15は、5個
の配信サーバS1〜S5がある場合であり、配信サーバ
S1がコンテンツが最初に登録された配信サーバであ
る。
【0124】各配信サーバS1、…、S5間のネットワ
ークコストC(i,j)は、図13に示すようになって
いる。
【0125】手順1においては、管理サーバ31は、配
信サーバS1をコンテンツ登録済みサーバリストSou
rce Listに入れる。
【0126】そのため、手順2においては、管理サーバ
31は、配信サーバS1に対して、コンテンツが登録さ
れていない配信サーバS2〜S5への経路P(1,2)
〜P(1,5)のネットワークコストC(1,2)〜C
(1,5)を計測するように通知し、配信サーバS1
は、ネットワークコストC(1,2)〜C(1,5)を
計測する。管理サーバ31は、配信サーバS1から通知
されたネットワークコストC(1,2)〜C(1,5)
を記録する。
【0127】ここで、ネットワークコストC(1,3)
が通知された中で最も小さいと、管理サーバ31は、手
順3において、図14(A)に示すように、その経路P
(1,3)を選択して、経路終点である配信サーバS3
をコンテンツ登録済みサーバリストSource Li
stに追加し、選択した経路P(1,3)を経路リスト
Path Listに入れる。
【0128】この時点では、コンテンツ登録済みサーバ
リストSource Listに配信サーバS1及びS
3が記述されているので、手順4によって、手順2に戻
ることになる。
【0129】このようにして戻った手順2においては、
管理サーバ31は、配信サーバS1及びS3に対してそ
れぞれ、コンテンツが登録されていない配信サーバS
2、S4、S5への経路P(1,2)、P(1,4)、
P(1,5)若しくはP(3,2)、P(3,4)、P
(3,5)のネットワークコストC(1,2)、C
(1,4)、C(1,5)若しくはC(3,2)、C
(3,4)、C(3,5)を計測するように通知し、各
配信サーバS1、S3は、ネットワークコストC(1,
2)、C(1,4)、C(1,5)若しくはC(3,
2)、C(3,4)、C(3,5)を計測する。管理サ
ーバ31は、各配信サーバS1、S3から通知されたネ
ットワークコストC(1,2)、C(1,4)、C
(1,5)、C(3,2)、C(3,4)及びC(3,
5)を記録する。
【0130】ここで、ネットワークコストC(3,4)
が通知された中で最も小さいと、管理サーバ31は、手
順3において、図14(B)に示すように、その経路P
(3,4)を選択して、経路終点である配信サーバS4
をコンテンツ登録済みサーバリストSource Li
stに追加し、選択した経路P(3,4)を経路リスト
Path Listに入れる。
【0131】この時点でも、コンテンツ登録済みサーバ
リストSource Listに配信サーバS1、S3
及びS4が記述されているので(全てが記述されていな
いので)、手順4によって、手順2に戻ることになる。
【0132】このようにして戻った手順2においては、
管理サーバ31は、配信サーバS1、S3及びS4に対
してそれぞれ、コンテンツが登録されていない配信サー
バS2、S5への経路P(1,2)、P(1,5)若し
くはP(3,2)、P(3,5)若しくはP(4,
2)、P(4,5)のネットワークコストC(1,
2)、C(1,5)若しくはC(3,2)、C(3,
5)若しくはC(4,2)、C(4,5)を計測するよ
うに通知し、各配信サーバS1、S3、S4は、ネット
ワークコストC(1,2)、C(1,5)若しくはC
(3,2)、C(3,5)若しくはC(4,2)、C
(4,5)を計測する。管理サーバ31は、各配信サー
バS1、S3、S4から通知されたネットワークコスト
C(1,2)、C(1,5)、C(3,2)、C(3,
5)、C(4,2)及びC(4,5)を記録する。
【0133】ここで、ネットワークコストC(1,2)
が通知された中で最も小さいと、管理サーバ31は、手
順3において、図14(C)に示すように、その経路P
(1,2)を選択して、経路終点である配信サーバS2
をコンテンツ登録済みサーバリストSource Li
stに追加し、選択した経路P(1,2)を経路リスト
Path Listに入れる。
【0134】この時点でも、コンテンツ登録済みサーバ
リストSource Listに配信サーバS1、S
2、S3及びS4が記述されているので(全てが記述さ
れていないので)、手順4によって、手順2に戻ること
になる。
【0135】このようにして戻った手順2においては、
管理サーバ31は、配信サーバS1、S2、S3及びS
4に対してそれぞれ、コンテンツが登録されていない配
信サーバS5への経路P(1,5)若しくはP(2,
5)若しくはP(3,5)若しくはP(4,5)のネッ
トワークコストC(1,5)若しくはC(2,5)若し
くはC(3,5)若しくはC(4,5)を計測するよう
に通知し、各配信サーバS1、S2、S3、S4は、ネ
ットワークコストC(1,5)若しくはC(2,5)若
しくはC(3,5)若しくはC(4,5)を計測する。
管理サーバ31は、各配信サーバS1、S2、S3、S
4から通知されたネットワークコストC(1,5)、C
(2,5)、C(3,5)及びC(4,5)を記録す
る。
【0136】ここで、ネットワークコストC(4,5)
が通知された中で最も小さいと、管理サーバ31は、手
順3において、図14(D)に示すように、その経路P
(4,5)を選択して、経路終点である配信サーバS5
をコンテンツ登録済みサーバリストSource Li
stに追加し、選択した経路P(4,5)を経路リスト
Path Listに入れる。
【0137】この時点では、コンテンツ登録済みサーバ
リストSource Listに全ての配信サーバS1
〜S5が記述されたので、手順5に移行する。
【0138】手順5において、管理サーバ31は、以上
により求められた経路リストPath Listを全配
信サーバS1〜S5に通知する。この際の経路リストP
ath Listの内容は、P(1,3)−P(3,
4)−P(1,2)−P(4,5)となっている。
【0139】手順6において、各配信サーバS1、…S
5は、コンテンツが登録されるのを待っている。各配信
サーバS1、…、S5(初期登録されたものを含む)
は、通知された経路リストPath Listの中に自
己を起点とする経路P(i,j)が存在するときには、
自己にコンテンツが登録されたら、経路P(i,j)の
終点の配信サーバSjへコンテンツを複製登録する。
【0140】各配信サーバS1、…、S5に対して、経
路リストPath Listが通知された直後の状態に
おいては、配信サーバS1だけにコンテンツが登録され
ており、また、この配信サーバS1を起点とする2個の
未処理経路P(1,3)及びP(1,2)が経路リスト
Path Listに記述されているが経路P(1,
3)が先に記述されているので、図15(A)に示すよ
うに、配信サーバS1が配信サーバS3へコンテンツを
複製登録する。
【0141】このような登録後においては、配信サーバ
S1及びS3にコンテンツが登録されており、これら配
信サーバS1及びS3に関し、未登録処理経路として経
路P(1,2)と経路P(3,4)とが経路リストPa
th Listに含まれているので、図15(B)に示
すように、配信サーバS1から配信サーバS2へのコン
テンツの複製登録と、配信サーバS3から配信サーバS
4へのコンテンツの複製登録とがほぼ同時に実行され
る。
【0142】このような登録後においては、配信サーバ
S1〜S4にコンテンツが登録されており、これら配信
サーバS1〜S4に関し、未登録処理経路として経路P
(4,5)が経路リストPath Listに含まれて
いるので、図15(C)に示すように、配信サーバS4
から配信サーバS5へのコンテンツの複製登録が実行さ
れる。
【0143】これにより、全ての配信サーバS1〜S5
にコンテンツが登録された状態となる。
【0144】(C−3)第3の実施形態の効果 第3の実施形態によっても、第1や第2の実施形態と同
様な効果を奏することができる。
【0145】さらに、第3の実施形態によれば、コンテ
ンツホルダ端末がコンテンツを登録した一台の配信サー
バから他の全ての配信サーバに分配登録する際に、各配
信サーバが各ネットワークコストを計測して管理サーバ
により最小のネットワークコストを選択するようにスケ
ジューリングして分配するようにしたので、第1や第2
の実施形態以上に、ネットワークトラフィックやコスト
を抑えられるという効果が期待できる。
【0146】(C−4)第3の実施形態の変形実施形態 上述した第3の実施形態の説明においても、種々変形実
施形態について言及したが、さらに、以下に例示するよ
うな第3の実施形態に対する変形実施形態を挙げること
ができる。
【0147】なお、第1や第2の実施形態の変形実施形
態で、そのまま第3の実施形態の変形実施形態となるも
のについては言及を省略する。
【0148】上記説明では、コンテンツの登録動作毎
に、ネットワークコストを測定するものを示したが、コ
ンテンツの登録動作に無関係なタイミングでネットワー
クコストを測定しておくようにしても良い。例えば、配
信サーバの増廃設があった場合に、管理サーバ31が、
各配信サーバに、全ての他の配信サーバへネットワーク
コストを測定させて、その測定内容を収集して保持して
おき、コンテンツの登録動作毎に、保持しているネット
ワークコストを利用して、コンテンツの各配信サーバへ
の登録順序を定めるようにしても良い。また例えば、管
理サーバ31が、定期的に、各配信サーバに、全ての他
の配信サーバへネットワークコストを測定させて、その
測定内容を収集して保持しておき、コンテンツの登録動
作毎に、保持しているネットワークコストを利用して、
コンテンツの各配信サーバへの登録順序を定めるように
しても良い。
【0149】また、上記説明では、コンテンツの登録動
作毎に、コンテンツの各配信サーバへの登録順序を定め
るものを示したが、配信サーバ毎に、その配信サーバが
最初にコンテンツが登録されるものとした場合での登録
順序を、上述したような方法で予め決定して管理サーバ
31が保持しておき、あるコンテンツホルダ端末からあ
る配信サーバへの初期登録完了が通知されたときに、管
理サーバ31が、保持している登録順序の中から、初期
登録された配信サーバに係る登録順序を取り出して全て
の配信サーバに与えるようにしても良い。上述したよう
な登録順序の予めの決定も、例えば、配信サーバの増廃
設があった場合に行ったり、定期的に行ったりする。
【0150】上述のように、コンテンツの各配信サーバ
への登録順序を予め決定する場合であれば、決定された
登録順序を管理サーバ31ではなく、各配信サーバに保
持させておくようにしても良い。例えば、各配信サーバ
に、その配信サーバが初期登録された配信サーバである
場合の登録順序を保持させておき、初期登録完了時に、
管理サーバ31からの通知を待たずに、その配信サーバ
が他の配信サーバへの複製登録を行うようにしても良
い。この場合に、転送するコンテンツと共に、登録順序
を規定する情報(例えば、上述した経路リストPath
List)も転送することを要する。
【0151】なお、管理サーバ31が登録順序を決定し
たり、登録順序を保持していたりする場合であっても、
管理サーバ31が、初期登録された配信サーバだけに登
録順序の情報(例えば、上述した経路リストPath
List)を通知し、転送するコンテンツと共に、登録
順序を規定する情報も他の配信サーバに転送するように
しても良い。
【0152】第3の実施形態では、配信サーバにセンタ
サーバ及びキャッシュサーバという種類分けがないが、
配信サーバにセンタサーバ及びキャッシュサーバという
種類分けがある場合でも、上述したようなコンテンツの
各配信サーバへの登録順序の決定方法を適用することが
できる。例えば、コンテンツの初期登録はセンタサーバ
になされるが、全てのキャッシュサーバにどのようにコ
ンテンツを登録させるかを決定する場合に、上述した決
定方法を適用でき、特に、配信サーバ(キャッシュサー
バ)が増廃設された場合に有効である。
【0153】なお、初期登録された配信サーバのコンテ
ンツを登録する他の配信サーバは、全ての他の配信サー
バである必要はなく、一部の配信サーバであっても良
い。但し、一部であっても、コンテンツを登録させる配
信サーバが規定されたときに、それら複数の配信サーバ
を全ての配信サーバとみなして、図12に示すような手
順の処理を実行すれば良い。
【0154】上記説明では、1回の手順3では1個の経
路を経路リストPath Listに追加するものを示
したが、2個以上の経路を経路リストPath Lis
tに追加するようにし、経路リストPath List
の関係を速めるようにしても良い。
【0155】例えば、コンテンツ登録済みサーバリスト
Source Listに配信サーバS1及びS3が記
述されて戻った手順2において(図14(B)参照)、
管理サーバ31が、各配信サーバS1、S3から通知さ
れたネットワークコストC(1,2)、C(1,4)、
C(1,5)、C(3,2)、C(3,4)及びC
(3,5)を得たときに、最小のネットワークコストC
(3,4)の経路P(3,4)をコンテンツ登録済みサ
ーバリストSource Listに追加するだけでな
く、その最小のネットワークコストC(3,4)の経路
P(3,4)とは異なる起点の経路の中で最小のネット
ワークコストC(1,2)の経路P(1,2)もコンテ
ンツ登録済みサーバリストSource Listに追
加するようにしても良い。このような複数の追加を、起
点が異なる経路について全て行うようにしても良い。
【0156】このようにした場合には、ほぼ同時に複製
登録を実行させる配信サーバが複数となる場合が多く生
じ、全配信サーバへの登録が迅速に行われることが期待
できる。
【0157】(D)他の実施形態 上記第3の実施形態は、本発明によるコンテンツコピー
方法の実施形態が適用したものである。全ての他の配信
サーバにコンテンツを登録させるコンテンツコピー方法
の技術思想は、マルチキャスト方法に適用することもで
きる。
【0158】ネットワークのあるノードが有するデータ
を、他の全て又は一部のノードに複製して供給するマル
チキャスト方法に適用することができる。
【0159】
【発明の効果】第1の本発明によれば、コンテンツの配
信サーバが複数分散してある場合にも、各配信サーバへ
のコンテンツ登録を迅速にできると共に、その際のネッ
トワークコストを抑えることができるコンテンツ配信シ
ステムを提供できる。
【0160】また、第2の本発明によれば、複数の配信
サーバに同一のコンテンツを登録する際に好適なコンテ
ンツコピー方法を提供できる。
【0161】さらに、第3の本発明によれば、コピー元
ノードから複数のコピー先ノードへデータをコピー送信
する際に好適なマルチキャスト方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のコンテンツ配信システムの機
能的構成を示すブロック図である。
【図2】従来のコンテンツ配信システムの構成を示すブ
ロック図である。
【図3】第1の実施形態のコンテンツ配信システムのデ
ータなどの流れを示す説明図である。
【図4】第1の実施形態のコンテンツ配信システムの動
作フローチャートである。
【図5】第1の実施形態のコンテンツ配信システムの効
果の説明図である。
【図6】第2の実施形態のコンテンツ配信システムの機
能的構成を示すブロック図である。
【図7】第2の実施形態のコンテンツ配信システムのデ
ータなどの流れを示す説明図である。
【図8】第2の実施形態のコンテンツ配信システムの動
作フローチャートである。
【図9】第3の実施形態のコンテンツ配信システムの機
能的構成を示すブロック図である。
【図10】第3の実施形態のコンテンツ配信システムの
データなどの流れを示す説明図である。
【図11】第3の実施形態のコンテンツ配信システムの
動作フローチャートである。
【図12】第3の実施形態のコンテンツ配信システムに
おけるコンテンツを登録させる配信サーバの順序の決定
手順を示すフローチャートである。
【図13】第3の実施形態のコンテンツ配信システムに
おけるコンテンツを登録させる配信サーバの順序の決定
方法などの具体的説明図(1)である。
【図14】第3の実施形態のコンテンツ配信システムに
おけるコンテンツを登録させる配信サーバの順序の決定
方法などの具体的説明図(2)である。
【図15】第3の実施形態のコンテンツ配信システムに
おけるコンテンツを登録させる配信サーバの順序の決定
方法などの具体的説明図(3)である。
【符号の説明】
10、20…アクセスネットワーク、 11、21…配信サーバ、 111…コンテンツ配信部、 112…コンテンツ蓄積部、 113…コンテンツ分配部、 114…他サーバ間コスト測定部、 12、22…コンテンツホルダ端末、 121…コンテンツ制作部、 122…コンテンツ登録部、 123…コンテンツ再生部、 124…近接配信サーバ検出部、 13、23…プレイヤ装置、 131…コンテンツ再生部、 132…近接配信サーバ検出部、 30…コアネットワーク(例えばインターネット)、 31…管理サーバ、 311…分配通知部、 312…リクエストルーティング部。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンテンツホルダ端末から送出されたコ
    ンテンツを、ネットワークに分散配置されている複数の
    配信サーバが登録保持し、いずれかの配信サーバが、コ
    ンテンツを受信再生するプレイヤ装置にコンテンツを配
    信するコンテンツ配信システムにおいて、 上記各配信サーバは、外部装置から与えられたコンテン
    ツを登録保持するコンテンツ蓄積部と、自己が登録保持
    したコンテンツを他の配信サーバに複製登録させるコン
    テンツ分配部とを有すると共に、 上記コンテンツホルダ端末は、コンテンツを、近接する
    上記配信サーバへ初期登録するコンテンツ登録部を有
    し、 上記コンテンツホルダ端末が、コンテンツを、近接する
    上記配信サーバへ初期登録し、初期登録された上記配信
    サーバを直接又は間接の起点として、他の上記各配信サ
    ーバへコンテンツを複製登録することを特徴とするコン
    テンツ配信システム。
  2. 【請求項2】 上記コンテンツホルダ端末は、自己がコ
    ンテンツを初期登録する、近接する上記配信サーバの情
    報を記憶保持していることを特徴とする請求項1に記載
    のコンテンツ配信システム。
  3. 【請求項3】 上記コンテンツホルダ端末は、上記各配
    信サーバとの近接評価値を得て、コンテンツの初期登録
    を行う近接する上記配信サーバを検出する近接配信サー
    バ検出部を有することを特徴とする請求項1に記載のコ
    ンテンツ配信システム。
  4. 【請求項4】 コンテンツが初期登録された上記配信サ
    ーバに、コンテンツを複製登録する他の上記各配信サー
    バの情報を提供し、コンテンツが初期登録された上記配
    信サーバから他の上記配信サーバに複製登録させる他サ
    ーバ情報提供装置を有することを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のコンテンツ配信システム。
  5. 【請求項5】 コンテンツの複製登録対象の上記各配信
    サーバと、コンテンツが初期登録された上記配信サーバ
    との複数の配信サーバにおける2個の配信サーバ間のコ
    ンテンツ転送時のネットワークコストに基づき、複製登
    録元の配信サーバと複製登録先の配信サーバとの経路関
    係を、コンテンツ登録が必要な全ての上記配信サーバに
    登録できるように構築し、上記各配信サーバに通知する
    コンテンツ分配方法決定通知装置を有することを特徴と
    する請求項1〜3のいずれかに記載のコンテンツ配信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記各配信サーバは、自己を起点とした
    他の上記配信サーバへの経路のネットワークコストを測
    定して、上記コンテンツ分配方法決定通知装置に通知す
    る他サーバ間コスト測定部を有することを特徴とする請
    求項5に記載のコンテンツ配信システム。
  7. 【請求項7】 コンテンツホルダ端末からのコンテンツ
    が初期登録された配信サーバのコンテンツを、コンテン
    ツの複製登録対象の他の各配信サーバにどのように複製
    登録させるかを決定するコンテンツコピー方法であっ
    て、 その時点で複製登録元が定まった上記各配信サーバを複
    製登録元とした、複製登録元が定まっていない他の上記
    各配信サーバへのコンテンツ転送時のネットワークコス
    トに基づき、複製登録元が定まっていない他の上記各配
    信サーバへの複製登録元の配信サーバを決定し、 この決定処理を、複製登録元の配信サーバが定まってい
    ない上記配信サーバがなくなるまで繰り返して、全ての
    上記配信サーバへの複製登録手順を定めることを特徴と
    するコンテンツコピー方法。
  8. 【請求項8】 複数のノードを有するネットワークにお
    いて、いずれかの上記ノードが有するデータを、データ
    の複製転送対象の他の各ノードにどのように複製転送さ
    せるかを決定するマルチキャスト方法であって、 その時点で複製転送元が定まった上記各ノードを複製転
    送元とした、複製転送元が定まっていない他の上記各ノ
    ードへのデータ転送時のネットワークコストに基づき、
    複製転送元が定まっていない他の上記各ノードへの複製
    転送元のノードを決定し、 この決定処理を、複製転送元ノードが定まっていない上
    記ノードがなくなるまで繰り返して、全ての上記ノード
    への複製転送手順を定めることを特徴とするマルチキャ
    スト方法。
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