JP2003083499A - デハイドレータ - Google Patents

デハイドレータ

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JP2003083499A
JP2003083499A JP2001278428A JP2001278428A JP2003083499A JP 2003083499 A JP2003083499 A JP 2003083499A JP 2001278428 A JP2001278428 A JP 2001278428A JP 2001278428 A JP2001278428 A JP 2001278428A JP 2003083499 A JP2003083499 A JP 2003083499A
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oil
case
dehydrator
engine
gas
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Hiroshi Sakamoto
洋 坂本
Takeshi Koike
武士 小池
Yoshiaki Maehama
義昭 前浜
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デハイドレータのサイズを縮小し、水分除去
能力を高める。 【解決手段】 オイル中の水分を除去するためのデハイ
ドレータ12において、オイルOをスプレー状に噴射す
る噴射ノズル42を設けた。オイルを小粒径の液滴にし
てオイル表面積を拡大するため、従来の傾斜板のような
広面積を必要とせず、装置の平面サイズを小さくできる
と共に、オイル表面積が従来より増加されて水分蒸発を
一層促進できる。オイルOが噴射されるケース41内に
は外気導入口47から外気を導入する。ケース41内の
ガスを吸引排出するファンと、そのガスを水蒸気とオイ
ルとに分離するミストフィルタとを一体化してファンユ
ニット45とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイル中の水分を
除去するためのデハイドレータに係り、特に、ガスター
ビン発電装置においてガスタービンエンジンの潤滑オイ
ルから水分を除去するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】工場等に設置されて電力を供給するガス
タービン発電装置が知られており、その代表例を図6及
び図7に示す。これにおいては、H鋼等からなる架台1
01上に、ガスタービンエンジン(以下単にエンジンと
もいう)102、減速機103及び発電機104が設置
され、エンジン102が減速機103を介して発電機1
04を駆動する。エンジン102の排気は機外に排出さ
れ、図示しないボイラの熱源として利用される。所謂コ
ージェネレーションシステムの構成である。
【0003】架台101上の隅部に蒸気やガス燃料の供
給制御を行うためのバルブユニット105が設置され
る。架台101の外側に、エンジン102、減速機10
3及び発電機104に潤滑オイルを供給するための潤滑
オイル供給装置106と、装置全体を電気的に制御する
ための制御盤107とが設置される。
【0004】架台101及びこれに設置される機器がエ
ンクロージャ108で覆われ、低騒音化が図られる。エ
ンクロージャ108の屋根上に、エンジン102を始動
させるための始動油圧装置109と、潤滑オイル中の水
分を除去するためのデハイドレータ110と、エンジン
102に吸気を供給するためのエンジン吸気ダクト11
1と、エンクロージャ室内の換気用吸気ダクト112及
び換気用排気ダクト113とが設けられる。
【0005】これらダクト内の空気の流れを図中矢印で
示す。エンジン吸気ダクト111内には上流側から順に
プレフィルタ114、中性能フィルタ115、高性能フ
ィルタ116、エアクーラ117及び消音器118が設
けられる。換気用吸気ダクト112内には、上流側から
順にフィルタ119と押込みファン120とが設けられ
る。換気用排気ダクト113内には、上流側から順に吸
込みファン121と消音器122とが設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
ガスタービン発電装置の設置は、エンジン102、発電
機104等の各機器を実際の設置場所に設置するという
現地工事によって行われていた。よって1〜2ヶ月程度
という比較的長期の工事期間を要し、問題であった。
【0007】一方、現地工事を少なくするためには、工
場等別の場所で架台101上に全ての機器を組み付け、
1ユニット化し、車両で設置場所に搬送して設置するの
が望ましい。
【0008】しかし、車両に積載して搬送可能な最大幅
は法規上3000mmと決められており、一方従来の架台10
1の幅Wは3000mmちょうどで、これにエンクロージャ1
08のドアの取手等を含めると3000mmを越えてしまう。
よってこのままでは車両に積載して搬送することができ
ない。
【0009】そこで、最大幅3000mmを越えないような装
置全体の1ユニット化が求められ、各機器のレイアウト
及びサイズを見直すこととなった。
【0010】このうちの一つとしてデハイドレータ11
0があり、サイズの縮小化が検討された。ここで従来の
デハイドレータ110を図8により説明する。
【0011】図示するように、ケース130内に多段の
傾斜板131が設けられ、これら傾斜板131上でオイ
ルを広げつつ順次上方から流下させることにより、オイ
ルの表面積を増やしてオイル中の水分を蒸発させる。ケ
ース130内に導入されるオイルの温度は100℃以上、
例えば120℃とされ、水分蒸発が促進される。ケース1
30内のガス(水蒸気とオイルミストとの混合ガス)は
ファン132により吸引排出される。ケース130内へ
の外気導入は無く、ケース130内が真空状態に保た
れ、これにより水分が蒸発しやすい環境が作られる。フ
ァン132の下流側にオイルミスト分離器(図示せず)
が設置され、分離したオイルは、再凝縮しないようにス
チームトレースにより高温に保たれながら排出される。
【0012】しかし、このデハイドレータ110では、
オイル表面積を拡大するのに広い面積の傾斜板131を
用いているため、装置の平面サイズが大きくなってしま
っていた。また、外部から乾燥した空気が導入されない
ため、真空状態とはしているものの水分蒸発が活発に行
われなかった。またオイルミスト分離器の分離性能が低
く、オイルの再使用ができなかった。さらにスチームト
レースのための蒸気配管が必要であり、装置縮小化を阻
害する原因となっていた。
【0013】そこで、以上の問題に鑑みて本発明は創案
され、その目的はサイズ縮小に有利で且つ水分除去能力
の高いデハイドレータを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、オイル中の水
分を除去するためのデハイドレータにおいて、オイルを
スプレー状に噴射する噴射ノズルを設けたものである。
【0015】これによれば、オイルを小粒径の液滴にし
てオイル表面積を拡大するため、従来の傾斜板のような
広面積を必要とせず、装置の平面サイズを小さくできる
と共に、オイル表面積が従来より増加されて水分蒸発を
一層促進できる。
【0016】ここで、上記噴射ノズルがケースに取り付
けられてケース内にオイルを噴射し、ケースに、その内
部に外気を導入するための外気導入口が設けられるのが
好ましい。
【0017】上記ケース内のガスを吸引して排出するフ
ァンと、このファンによって吸引されたガスを水蒸気と
オイルとに分離するミストフィルタとを一体化したファ
ンユニットを設けるのが好ましい。
【0018】本発明に係るデハイドレータは、ガスター
ビン発電装置におけるガスタービンエンジンの潤滑オイ
ルから水分を除去するために用いられるのが好ましい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳述する。
【0020】図1乃至図4に本実施形態に係るガスター
ビン発電装置を示す。このガスタービン発電装置1は、
主として1階部分1Fと2階部分2Fとで構成され、前
者がケーシング3、後者がダクトケーシング4を有して
いる。これらケーシング3及びダクトケーシング4は左
右の幅W、前後の長さL、高さHともに等しく、特にそ
の幅Wは2900mmであり、ケーシングから突出するドアの
取手等(図示せず)を含めても3000mmを越えない。長さ
Lは9450mmであり従来のものより若干短くなっている。
これによりいずれのケーシング3,4も車両に積載可能
な大きさとなっている。なお図1の左側に対応する向き
を前、右側に対応する向きを後とする。
【0021】1階部分1Fをなすケーシング3は、工場
等の設置場所に設けられたコンクリート製基礎5上に設
置される。そしてケーシング3は、底部をなす架台6と
その上に覆い被せられるエンクロージャ7とで構成さ
れ、全体として前後に長い直方体形状の箱形とされる。
架台6はH鋼を井形に組んでなり、エンクロージャ7は
その側壁部が架台6の上面周縁部に載ってそこから立ち
上げられる。
【0022】このケーシング3の室内に、空気系統を除
く全ての機器が収容される。まず、ケーシング3の長手
方向に沿って前方から順にガスタービンエンジン(以下
単にエンジンともいう)E、減速機R及び発電機Gが設
置される。エンジンEが減速機Rを介して発電機Gに連
結され、エンジンE及び発電機Gは架台6に取り付けら
れる。ここでは減速機Rが遊星歯車式のもの、つまり一
軸のものとなっており、エンジンE、減速機R及び発電
機Gの三者が同軸に配置される。これらの軸心をCで示
す。これによって従来より幅寸法が減少され、空いたス
ペースに他の機器を収容することが可能となる。
【0023】また、減速機Rが遊星歯車式であることか
ら減速機R自体の長さが短縮される。さらに減速機Rは
発電機Gに一体的に取り付けられる。即ち両者のケーシ
ング同士がインロー嵌合され互いに連結されると共に、
減速機Rの出力軸と発電機Gの入力軸とが両者のケーシ
ング内で連結され、減速機Rの入力軸のみが前方に突出
される。この構成により減速機Rから発電機Gまでの長
さが従来より短くなると共に、軸合わせはエンジンEの
出力軸と減速機Rの入力軸との1箇所となり、軸合わせ
が容易となる。
【0024】なお、エンジンEは後方から吸気し前方に
排気するもので、排気管8がエンクロージャ7の前壁か
ら突出される。この突出部に仮想線で示す別の排気管9
が接続され、この排気管9を通じて排ガスがボイラ(図
示せず)に送られ熱源とされる。即ち本装置はエンジン
Eの出力で発電機Gを駆動し、エンジンEの排ガスでボ
イラを熱するコージェネレーションシステムである。
【0025】ケーシング3の室内にはさらに制御盤1
0、始動油圧装置11、デハイドレータ12、オイルク
ーラ13及び潤滑オイル供給装置14が設けられる。制
御盤10は、装置全体を電気的に制御するためのもの
で、発電機Gの後方位置に離間して設けられる。また制
御盤10は架台6上に防振ゴム等を介して取り付けら
れ、エンジン等の振動から保護される。始動油圧装置1
1は、油圧モータからなるスタータを含み、エンジン始
動時に減速機Rを介してエンジンEを駆動するものであ
り、発電機Gの左側の位置且つ架台6上に取り付けられ
る。デハイドレータ12は、潤滑オイル中の水分を除去
するためのもので、エンジンEの左側のエンクロージャ
側壁に沿って、且つブラケット15を介して架台6上の
所定高さに取り付けられる。オイルクーラ13は、潤滑
オイルを冷却するためのもので、発電機Gの右側の位置
に且つ架台6上に取り付けられる。潤滑オイル供給装置
14は、エンジンE、減速機R及び発電機Gに潤滑オイ
ルを供給するためのもので、エンジンE及び減速機Rの
連結位置の右側の位置且つ架台6上に取り付けられる。
ケーシング3室内の残りの空いたスペースに、エンジン
Eに対する蒸気及びガス燃料の供給制御を行うためのバ
ルブ類、配管類等(図示せず)が設けられる。
【0026】2階部分2Fをなすダクトケーシング4
は、ケーシング3と別体で、全体として前後に長い直方
体形状の箱形とされる。またダクトケーシング4は、ケ
ーシング3の屋根部3aの上に幅方向、長さ方向のいず
れにも突出しないよう積載され、ケーシング3にボルト
等で連結される。そしてダクトケーシング4内にはエン
ジン吸気通路16、換気用吸気通路17及び換気用排気
通路18が区画形成されている。これら通路内の空気の
流れを図中矢印で示す。
【0027】エンジン吸気通路16はエンジンEに吸気
を供給するためのもので、比較的大きな通路面積を有
し、その幅はダクトケーシング4の全幅に及ぶ。吸気通
路16の入口19はダクトケーシング4の後壁に開口し
て設けられ、この入口19から外気が導入される。入口
19には粗ゴミ等の吸引を阻止するためのエリミネータ
20が取り付けられる。エンジン吸気通路16は後方か
ら前方に向かって空気を送るが、通路内には上流側から
順にプレフィルタ21、第一吸気サイレンサ22、中性
能フィルタ23及び高性能フィルタ24が設けられる。
この後エンジン吸気通路16は上方に且つ小幅に絞ら
れ、この絞りの下流側に第二吸気サイレンサ25が設け
られる。サイレンサ25内では下方に空気が送られる。
サイレンサ25の下流側が出口部となり、この出口部の
空気は、ダクトケーシング4の底部及びケーシング3の
屋根部3aを貫通して設けられた吸気穴26と、吸気穴
26の下部に設けられた吸気ダクト27とを通じてエン
ジンに導入される。
【0028】換気用吸気通路17及び換気用排気通路1
8は、1階部分1Fのケーシング3室内で後から前に向
かう空気の流れを生成するものである。換気用排気通路
18に比較的大容量の吸込みファン28が設けられ、こ
れのみで室内の空気の流れが生成される。
【0029】換気用吸気通路17は、エンジン吸気通路
16の入口部の下に形成され、図1に示す如く略逆U字
状の通路形状を有し、比較的小さな通路面積を有するが
その幅はダクトケーシング4の全幅に及ぶ。そしてこの
通路内全域に吸気サイレンサ38が設けられる。通路の
入口29は後方に突出する入口ダクト30によって区画
され、下方に向いている。入口29から通路17内に導
入された空気(外気)は、2回直角に曲がった後、ダク
トケーシング4の底部及びケーシング3の屋根部3aに
貫通して設けられた吹出口31からケーシング3室内に
下方に吹き出される。このように複数回の曲げ回数とす
ることにより吸気音を低減でき、吸気サイレンサ38を
小さくすることができる。
【0030】ここで、吹出口31は発電機Gと制御盤1
0との間に位置される。また制御盤10はファンを内蔵
していて底部から冷却空気を導入し、上部前面から排気
する。上記吹出口31の位置によれば、吹出口31から
出た空気を、室内主流をなす前方に向かう流れと、後方
の制御盤10に向かう流れとに分流させることができ
る。これにより発電機Gで熱された空気を制御盤10に
吸い込むことがなく、常に新鮮な比較的低温の空気を制
御盤10に導入できる。これにより制御盤10の冷却が
問題なく行える。
【0031】換気用排気通路18は、エンジン吸気通路
16の前側に形成され、図1に示す如くコ字状の通路形
状を有する。ここでダクトケーシング4の前部左側には
追加オイルクーラ等の設置スペース31が区画形成さ
れ、この設置スペース31を除く幅が換気用排気通路1
8の幅とされる。換気用排気通路18の入口32は、ダ
クトケーシング4の底部及びケーシング屋根部3aの後
端に貫通して設けられた排気口33に連通される。こう
して換気用排気通路18は、排気口33から取り入れた
室内空気を3回直角に曲げた後、排気出口39から前方
に向かって外部に排出する。換気用排気通路18内には
上流側から順に吸込みファン28、第一サイレンサ34
及び第二サイレンサ35が設けられる。ここでも排気の
複数回曲げが行われるので排気音を低減できると共に、
サイレンサ34,35を小さくできる。
【0032】これらエンジン吸気通路16、換気用吸気
通路17及び換気用排気通路18の通路形状等は、数値
解析手法を用いて決定され、剥離の少ない均等流れを実
現し、圧力損失を許容値以内に保てるものである。
【0033】ダクトケーシング4の左側にはこれに沿っ
て全長に及ぶ歩廊36が設けられる。歩廊36は、作業
員がダクトケーシング内を点検するとき歩行するために
用いるもので、一般的な家屋のバルコニーの如くダクト
ケーシング4から突出されている。歩廊36はダクトケ
ーシング4にボルト等により後付けで取り付けられる。
歩廊36には手摺り37が設けられる。図示しないが、
歩廊36側のケーシング側壁には室内に出入りするため
のドアが適宜設けられ、歩廊36の後端には歩廊36に
上るための梯子等が取り付けられる。
【0034】次に、本実施形態のガスタービン発電装置
1の設置方法を説明する。まず予め、工場等の別の場所
でケーシング3内に全ての機器を組み付け、ユニットと
しての1階部分1Fの製作を終えておくと共に、ダクト
ケーシング4内の各通路の製作及び機器の設置を行い、
ユニットとしての2階部分2Fの製作を終えておく。次
に、1階部分1Fと、2階部分2Fと、歩廊36等を含
む補助部品とをそれぞれ車両で設置場所に搬送する。次
に、設置場所への1階部分1Fの据え付けを行うと共
に、予め地上で2階部分2Fに歩廊36を組み付けてお
く。この後1階部分1Fに2階部分2Fをクレーン等で
積み上げて互いを固定し、最後に梯子等を取り付けると
共にボイラ等他の外部機器への接続を行う。これによれ
ば、現地工事は実質的に1階部分1Fと2階部分2Fと
の設置だけで済むので、現地工事の工期が大幅に短縮で
きる。なお実際の工期は2〜3日程度であった。
【0035】このように、1階部分1Fについては、遊
星歯車式の減速機Rを用いたので、エンジンE、減速機
R及び発電機Gを同軸に配置することができ、これらの
幅寸法を減少できる。そしてこれにより空いた幅方向の
スペースに他の機器、即ち、始動油圧装置11、デハイ
ドレータ12、オイルクーラ13及び潤滑オイル供給装
置14を収容することができ、全ての機器を一つのケー
シング3に収めた1ユニット化が可能となる。
【0036】また、減速機Rを発電機Gに一体的に取り
付けたので、これらの長さ寸法が短縮され、エンジンE
から発電機Gに至るまでの長さを短縮できる。従ってケ
ーシング3内に制御盤10を入れることが可能となり、
1ユニット化にさらに有利となる。実質的な軸合わせ箇
所もエンジンEと減速機Rとの間の1箇所となり容易で
ある。
【0037】本実施形態ではエンジンE、減速機R及び
発電機Gの潤滑オイルと、始動油圧装置11のオイルと
を共通にしている。このためオイルタンク、オイルフィ
ルタ及びオイルクーラ13を一つにすることができ、さ
らなるコンパクト化が図れ、1ユニット化に有利とな
る。
【0038】また、発電機Gと制御盤10との間に新気
を取り入れる吹出口31を設けたため、常に低温の空気
を制御盤10に導入できると共に、発電機Gで熱された
空気の制御盤10への導入を回避でき、制御盤10の冷
却が良好に行える。また制御盤10をケーシング3に収
容したため、エンジンEや発電機G等との距離が近くな
り、ケーブル長を短縮できる。
【0039】また、2階部分2Fについては、ダクトケ
ーシング4内を仕切って全ての通路を区画するようにし
たため、現地でのダクト工事が不要となり、足場設置・
解体作業のような大掛かりな作業を不要にすると共に、
高所作業が皆無となって安全性が高まる。また予め作ら
れた2階部分2Fを1階部分1Fに積載固定するだけで
よいので、現地工事を簡単にすることができる。そして
2階部分2Fを1階部分1Fと同じ大きさとしたので見
栄えも良好となる。
【0040】次に、本実施形態のデハイドレータ12を
図5を用いて説明する。なお図5は図2のV矢視方向か
ら見たときの正面図で、図5の紙面手前側を前、紙面奥
側を後とする。図中、実線矢印は空気の流れを、破線矢
印はオイルの流れを、一点鎖線矢印は水蒸気の流れを、
二点鎖線矢印は水蒸気とオイルミストとの混合ガス(以
下単にガスともいう)の流れをそれぞれ示す。
【0041】このデハイドレータ12は、エンジンEの
潤滑オイルに含まれる水分を除去するための装置であ
る。エンジンEは、排ガス量を増やして仕事量を増大す
る等のため、水蒸気が噴射されるようになっており、こ
のため潤滑オイル中に水分が含まれ、この水分を除去す
るためにデハイドレータ12が使用される。
【0042】図示するように、デハイドレータ12は、
架台6上にブラケット15を介して固定された箱形のケ
ース41を有する。そしてケース41の上面部右側に、
オイルOをケース41内に所定の噴射角θでスプレー状
に噴射する噴射ノズル42が取り付けられる。噴射ノズ
ル42には、エンジンEのオイルポンプ43から配管装
置44を介してオイルが供給される。ケース41の上面
部左側にファンユニット45が設けられ、ファンユニッ
ト45は、ケース41内のガスを吸引して排出するため
のファンと、ファンによって吸引されたガスを水蒸気と
オイルとに分離するミストフィルタとを互いに一体化し
たものである。またケース41の上面右端部に、ケース
内部に外気を導入するための外気導入口としてのブリー
ザ47が設けられる。なお、噴射ノズル42から噴射さ
れる油温は100℃以上であり、このような油温になるよ
うに潤滑オイル供給装置14の温度調節弁によって油温
が調節されている。
【0043】配管装置44においては、その途中にオイ
ル中のガスとオイルとを分離する気液分離器48が設け
られる。気液分離器48はブラケット15から延出され
た図示しないステーによって支持される。そしてオイル
ポンプ43から吐出されたオイルが第一オイル供給管4
9を通じて気液分離器48に導入される。気液分離器4
8で分離されたオイルは、一部が第二オイル供給管50
を通じて噴射ノズル42に供給され、噴射に供されると
共に、残りがケース41内に貯留されたオイルと共に、
戻し管51を通じて潤滑オイル供給装置14のオイルタ
ンクに戻される。気液分離器48で分離されたガスはガ
ス入口52からケース41内に導入される。
【0044】ケース41内には、オイル噴霧にほぼ沿う
ように傾斜された仕切板53が設けられ、オイル噴霧が
直接ファンに吸引されるのを防止している。またケース
41の後面部と右側面部とに覗き窓54が設けられ、噴
霧の状態が外部から目視できるようになっている。
【0045】ファンユニット45においては、従来より
高性能のミストフィルタが採用されており、ガスの水蒸
気及びオイルへの分離能力が高くなっている。そしてミ
ストフィルタで分離されたオイルはドレン管55を通じ
てケース41内に回収される。ミストフィルタで分離さ
れた水蒸気はファンにより排出され、さらに1階部分1
Fのケーシング屋根部3aを貫通する排出管56によっ
て換気用排気通路18に送られ、室内空気と共に外部に
排出される(図1参照)。
【0046】そしてケース左側面にはエンジンEのオイ
ルミスト室(図示せず)と連通される連絡管57が取り
付けられ、オイルミスト室とケース内とでオイルミスト
を往来させられるようになっている。
【0047】さて、このデハイドレータ12によれば、
噴射ノズル42によりオイルをスプレー状に噴射するた
め、オイルが無数の球形且つ小粒径の液滴となり、オイ
ル表面積を最大限に拡大できる。このため、従来の傾斜
板のような広面積が無くともオイル中の水分蒸発を行う
ことができ、装置の平面サイズを縮小でき、従来より小
型の架台6上にも設置可能となる。また、オイル表面積
が従来より増加されるので水分蒸発を一層促進できる。
【0048】また、外気導入口としてのブリーザ47を
設け、ケース内に乾燥した外気を導入するようにしたた
め、従来のようにケース内圧力を下げる場合に比較して
水分蒸発を促進することが可能となる。特に、1階部分
1Fの室内は高温(50〜60℃)であり、このような高温
の空気を導入することで水分蒸発が一層促進される。
【0049】さらに、ファンとミストフィルタとを一体
化したファンユニット45を設けたため、一層の装置縮
小化が図られる。そして高性能のミストフィルタを採用
したため、分離したオイルをケース内に回収して再使用
できる。さらに分離した水蒸気を排出管56により直ち
に直上の換気用排気通路18に送って排出するようにし
たため、スチームトレースのための蒸気配管が不要とな
り装置縮小化に有利となる。
【0050】なお、本発明の実施の形態は他にも様々な
ものが考えられる。例えば本実施形態はガスタービン発
電装置への適用例であったが、本発明は他にも様々な適
用例が考えられる。水分を除去するオイルも潤滑オイル
に限られず、あらゆるオイルが可能である。
【0051】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、デハイド
レータのサイズを縮小し、水分除去能力を高められると
いう優れた効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係るガスタービン発電装置を示す
縦断側面図である。
【図2】本実施形態に係るガスタービン発電装置を示
し、1階部分の平面図である。
【図3】本実施形態に係るガスタービン発電装置を示
し、2階部分の平面図である。
【図4】本実施形態に係るガスタービン発電装置を示す
正面図である。
【図5】本実施形態に係るデハイドレータを図2のV矢
視方向から見たときの正面図である。
【図6】従来のガスタービン発電装置を示す平面図であ
る。
【図7】従来のガスタービン発電装置を示す縦断側面図
である。
【図8】従来のデハイドレータを示す構成図である。
【符号の説明】
1 ガスタービン発電装置 12 デハイドレータ 41 ケース 42 噴射ノズル 45 ファンユニット 47 ブリーザ E ガスタービンエンジン O 潤滑オイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前浜 義昭 広島県呉市昭和町2番1号 西日本設計株 式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル中の水分を除去するためのデハイ
    ドレータにおいて、オイルをスプレー状に噴射する噴射
    ノズルを設けたことを特徴とするデハイドレータ。
  2. 【請求項2】 上記噴射ノズルがケースに取り付けられ
    て該ケース内にオイルを噴射し、該ケースに、その内部
    に外気を導入するための外気導入口が設けられる請求項
    1記載のデハイドレータ。
  3. 【請求項3】 上記ケース内のガスを吸引して排出する
    ファンと、該ファンによって吸引されたガスを水蒸気と
    オイルとに分離するミストフィルタとを一体化したファ
    ンユニットを設けた請求項2記載のデハイドレータ。
  4. 【請求項4】 ガスタービン発電装置におけるガスター
    ビンエンジンの潤滑オイルから水分を除去するために用
    いられる請求項1乃至3いずれかに記載のデハイドレー
    タ。
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