JP2003080726A - インクジェット記録装置およびインクジェト記録装置の製造方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェト記録装置の製造方法

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JP2003080726A JP2001274928A JP2001274928A JP2003080726A JP 2003080726 A JP2003080726 A JP 2003080726A JP 2001274928 A JP2001274928 A JP 2001274928A JP 2001274928 A JP2001274928 A JP 2001274928A JP 2003080726 A JP2003080726 A JP 2003080726A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 インク流路の連結部分においてエアを貯留さ
せることなく、良好な記録品質を維持することができる
インクジェット記録装置およびインクジェト記録装置の
製造方法を提供すること。 【解決手段】 第2連結具36を容易にチューブ5内に
挿嵌するため、第2連結具の縮径側端部の外径d1は、
チューブの内径D1より小さく構成されている。ここ
で、まず(a)に示すように、頭部36aのチューブの
内径より小さい部分には保存液としてグリセリン41を
塗着する。次に(b)に示すように、グリセリンを保持
したまま第2連結具をチューブの内側に挿入して、第2
連結具とチューブとを連結する。こうして、頭部36a
の縮径側の外周面とチューブの内周面との隙間にグリセ
リンを充填した状態で両部材を連結できる。従って、イ
ンク流路内の隙間には気泡が貯留されず、隙間に気泡が
貯留され成長することによるインクの吐出不良等を防止
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置およびインクジェト記録装置の製造方法に関し、
特に、インク流路の連結部分において気泡を貯留させる
ことなく、良好な記録品質を維持することができるイン
クジェット記録装置およびインクジェト記録装置の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、インクタンクからチューブを
介して記録ヘッドにインクを供給するチューブ供給形式
のインクジェット記録装置が知られている。このチュー
ブ供給形式のインクジェット記録装置は、被記録媒体に
インクを吐出して記録を行うための記録ヘッドと、その
記録ヘッドを搭載するキャリッジと、そのキャリッジ外
に設けられ、記録ヘッドに供給するインクを貯えるイン
クタンクと、そのインクタンクから記録ヘッドにインク
を供給するチューブとを備えている。
【0003】ここで、図11を参照して記録ヘッド側に
おけるチューブとの連結について説明する。図11は本
発明者が先に考えた記録ヘッド側のチューブ連結具25
とチューブ26との連結状況を示した断面図である。図
11に示すように、記録ヘッド側には、チューブ26と
連結するためのチューブ連結具25(以下「連結具」と
いう)が突設されている。この連結具25は、チューブ
26の内径D1よりも大きい最大径を有し先端に向け縮
径したテーパ状の頭部25aと、その最大径部分側に連
続し最大径部分よりも小径の頸部25bとで構成されて
いる。また、その頭部25aの縮径側端部の外径d1
は、チューブ26の内径D1より小さくなるように形成
されている。そして、この連結具25をチューブ26内
に挿入して両部材を連結される。 従って、頭部25a
の縮径側端部の外径d1は、チューブ26の内径D1よ
り小さく形成されているので、頭部25aの縮径側端部
を容易にチューブ26内に挿入できる。また、頭部25
aはテーパ状に構成されているので、チューブ26の柔
軟性によって、頭部25aをチューブ26内に挿入する
につれて頭部25aとチューブ26とを密着させて連結
することができる。更に、頭部25aの最大径部分より
小径の頸部25bによってチューブ26を縮径させて、
両部材を確実に連結することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
頭部25aの縮径側端部の外径d1は、チューブ26の
内径D1より小さく形成されているので、頭部25aを
チューブ26内に挿入して両部材を連結した場合には、
頭部25aの縮径側の外周面とチューブ26の内周面と
の間に隙間27(連結具25とチューブ26との連結部
分)が生じる。一方、チューブ供給形式のインクジェッ
ト記録装置では、チューブ26を介して記録ヘッドにイ
ンクが供給されるため、チューブ26の壁面から恒常的
に空気が侵入し、チューブ26内のインク中に気泡が発
生する。この気泡は該隙間27に溜まってゆき、次第に
大きな気泡に成長し、インク流路を塞いだり、記録ヘッ
ド側に流され、インクの吐出不良を引き起こすという問
題点があった。
【0005】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、インク流路の連結部分において
気泡を貯留させることなく、良好な記録品質を維持する
ことができるインクジェット記録装置およびインクジェ
ト記録装置の製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に請求項1記載のインクジェット記録装置は、被記録媒
体にインクを吐出する記録ヘッドユニットに、インク供
給源からインクを供給するインク流路を有しており、前
記インク流路を構成する第1の流路構成部材と、第2の
流路構成部材との連結部分で、インク流路内に開口する
隙間に、保存液を充填した。
【0007】この請求項1記載のインクジェット記録装
置によれば、インク供給源のインクは、インク流路を介
して、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニッ
トに供給される。ここで、インク流路を構成する第1の
流路構成部材と、第2の流路構成部材との連結部分であ
って、インク流路側に開口した隙間には保存液が充填さ
れ、その隙間への気泡の侵入や貯留が防止される。
【0008】請求項2記載のインクジェット記録装置の
製造方法は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド
ユニットに、インク供給源からインクを供給するインク
流路を有しており、前記インク流路を構成する第1の流
路構成部材と、その外周に嵌合する第2の流路構成部材
との連結部分で、その第1の流路構成部材の内周または
第2の流路構成部材の端部側に、保存液を塗着する塗着
工程と、その保存液を前記第1の流路構成部材と第2の
流路構成部材との間に保持させて、両流路構成部材を連
結させる連結工程とを備えている。
【0009】この請求項2記載のインクジェット記録装
置の製造方法によれば、インク供給源のインクは、イン
ク流路を介して、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘ
ッドユニットに供給される。ここで、インク流路を構成
する第1の流路構成部材と、その外周に嵌合する第2の
流路構成部材との連結部分であって、その第1の流路構
成部材の内周または第2の流路構成部材の端部側には、
塗着工程によって保存液が塗着される。そして、塗着工
程によって塗着された保存液を、第1の流路構成部材と
第2の流路構成部材との間に保持したまま、第1の流路
構成部材と第2の流路構成部材とは連結工程によって連
結される。
【0010】請求項3記載のインクジェット記録装置の
製造方法は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッド
ユニットに、インク供給源からインクを供給するインク
流路を有しており、前記インク流路を構成する第1の流
路構成部材と、第2の流路構成部材とを連結する連結工
程と、その連結工程により連結された前記両流路構成部
材の内部を減圧する減圧工程と、その減圧工程により減
圧された前記両流路構成部材の内部に、保存液を流入
し、前記第1の流路構成部材と第2の流路構成部材との
間に保持させる流入工程とを備えている。
【0011】この請求項3記載のインクジェット記録装
置の製造方法によれば、インク供給源のインクは、イン
ク流路を介して、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘ
ッドユニットに供給される。ここで、インク流路を構成
する第1の流路構成部材と、第2の流路構成部材とは連
結工程によって連結される。そして、連結された両流路
構成部材の内部は減圧工程によって減圧される。その
後、減圧された内部に流入工程によって保存液が流入さ
れ、第1の流路構成部材と第2の流路構成部材との間に
保持される。
【0012】請求項4記載のインクジェット記録装置の
製造方法は、請求項3に記載のインクジェット記録装置
の製造方法において、前記連結工程の後で且つ減圧工程
の前に、前記両流路構成部材の内部に、保存液を流入す
る第2の流入工程をさらに備える。
【0013】請求項5記載のインクジェット記録装置
は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニット
に、インク供給源からインクを供給するインク流路を有
しており、前記インク流路を、第1の流路構成部材と、
その外周に嵌合する柔軟な第2の流路構成部材とから構
成し、前記第1の流路構成部材を、その外周が第2の流
路構成部材側に向け縮径するテーパ状とし、その縮径側
の端部の外径は、前記第2の流路構成部材の内径以上に
形成されている。
【0014】この請求項5記載のインクジェット記録装
置によれば、インク供給源のインクは、インク流路を介
して、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニッ
トに供給される。ここで、インク流路は、第1の流路構
成部材と、第2の流路構成部材とから構成され、外周が
第2の流路構成部材側に向け縮径するテーパ状であっ
て、その縮径側の端部の外径が第2の流路構成部材の内
径以上に形成されている第1の流路構成部材は、柔軟な
第2の流路構成部材によって外周を嵌合され、第1の流
路構成部材の縮径側において第2の流路構成部材が隙間
なく密着される。請求項6記載のインクジェット記録装
置は、請求項5に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記縮径側の端部の外径は略1.4mmから略1.
5mmの範囲で形成され、前記第2の流路構成部材の内
径は略1.3mmから略1.4mmの範囲で形成されて
いる。
【0015】請求項7記載のインクジェット記録装置
は、請求項5又は6に記載のインクジェット記録装置に
おいて、前記縮径側の端部の外径と前記第2の流路構成
部材の内径とは共に、略1.4mmで形成されている。
【0016】請求項8記載のインクジェット記録装置
は、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニット
に、インク供給源からインクを供給するインク流路を有
しており、前記インク流路を、内部流路の開口端を互い
に対向させた第1の流路構成部材と、第2の流路構成部
材とから構成し、両流路構成部材の開口端が対向する部
分の外周において、その両流路構成部材の周壁間に封止
部材を挟んで配置し、両流路構成部材の内部流路と封止
部材の内周とがほぼ同一面をなすように、または、一方
の流路構成部材の内部流路、封止部材の内周、他方の流
路構成部材の内部流路の各内径がインクの流れ方向に順
次小さくなるように構成した。
【0017】この請求項8記載のインクジェット記録装
置によれば、インク供給源のインクは、インク流路を介
して、被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッドユニッ
トに供給される。ここで、インク流路は、内部流路の開
口端を互いに対向させた第1の流路構成部材と、第2の
流路構成部材とから構成される。そして、両流路構成部
材の開口端が対向する部分の外周において、両流路構成
部材の周壁間には、両流路構成部材の内部流路とほぼ同
一面をなすように、または、一方の流路構成部材の内部
流路、他方の流路構成部材の内部流路の各内径がインク
の流れ方向に順次小さくなるように構成された内周を有
する封止部材が挟んで配置され、対向する周壁間に隙間
が形成されない。
【0018】請求項9記載のインクジェット記録装置
は、請求項8に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記両流路構成部材の1つは、他の流路構成部材の
外周に嵌合する部分を有する。
【0019】請求項10記載のインクジェット記録装置
は、請求項8に記載のインクジェット記録装置におい
て、前記両流路構成部材の外周にそれぞれ嵌合する連結
部材をさらに有し、前記封止部材は、その連結部材の両
流路構成部材に嵌合する部分の中間において、内周に突
出して形成されている。
【0020】この請求項10記載のインクジェット記録
装置によれば、請求項8に記載のインクジェット記録装
置と同様に作用する上、両流路構成部材は、連結部材の
内周に突出した封止部材が形成されている両流路構成部
材に嵌合する部分の中間まで、それぞれ挿入されて連結
部材と嵌合する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施例に
ついて、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明
の一実施例であるインクジェット記録装置1の内部構成
を示した平面図である。このインクジェット記録装置1
は、本体フレーム2と、その本体フレーム2に内包さ
れ、記録用紙PPにインクを吐出する記録ヘッドユニッ
ト3と、その記録ヘッドユニット3に供給するインクを
貯留するインクタンク4と、そのインクタンク4から記
録ヘッドユニット3にインクを供給するチューブ5と、
回復装置6と、記録用紙PPを搬送するための搬送装置
とを備えている。尚、チューブ5については、図9およ
び図10において詳細に説明する。
【0022】本体フレーム2は、略箱状体に難燃性のプ
ラスチックで構成されている。本体フレーム2の長手方
向には、棒状のガイドロッド7が横架されており、記録
ヘッドユニット3を記録用紙PPの搬送方向Bと直交す
る方向A(図1の左右方向)に往復移動可能に支持して
いる。
【0023】記録ヘッドユニット3は、キャリッジ3a
と、そのキャリッジ3aに連設された筐体3bとによっ
て略箱状に形成されており、その内部には記録ヘッド
(図示せず)、エアトラップユニット11等(図2参
照)が収納されている。尚、記録ヘッドユニット3の内
部構成については、図2において説明する。
【0024】キャリッジ3aは、ガイドロッド7上に往
復移動可能に挿嵌されている。キャリッジ3aには、ベ
ルトが装着されており、そのベルトはキャリッジモータ
に取着されたローラに巻回されている。キャリッジモー
タが回転するとローラに巻回されたベルトが駆動され記
録ヘッドユニット3を移動させる。
【0025】記録ヘッドユニット3の下方には、記録用
紙PPを搬送するための搬送装置としての搬送ローラが
配置されている。搬送ローラは、記録ヘッドユニット3
の下方においてその前後に位置して、搬送モータ103
の回転によって記録用紙PPをほぼ水平方向(矢印B)
に搬送する。
【0026】記録ヘッドユニット3内の記録ヘッドは、
フルカラー記録のために複数個例えば4組並べて設けら
れ、それぞれ記録用紙PPに対向する側にインク吐出口
を下向きに開口させている。記録ヘッドの各組は、後述
するエアトラップから供給されるインクを、公知のもの
と同様に、インク吐出口ごとのインク室に分配し圧電素
子等のアクチュエータによってインク吐出口から吐出す
るものである。また、記録ヘッドの各組は、記録ヘッド
ユニット3の筺体3bの下面に支持されている。
【0027】インクタンク4は、記録ヘッドユニット3
に供給するインクを貯留しておくためのものであり、記
録用紙PPの搬送経路の下方に配設されている。インク
タンク4は、各記録ヘッドに対応したブラック、イエロ
ー、シアン、マゼンタの各インクが密封されている4つ
のインクタンク4a〜4dで構成されている。各インク
タンク4a〜4dは、4本のチューブ5a〜5dを介し
て各記録ヘッドに連結されている。
【0028】回復装置6は、回復処理を実行するための
装置であり、本体フレーム2の左側部分に配設されてい
る。回復処理は、記録ヘッドからのインクの吐出状態を
回復させるための処理である。回復装置6は、吸引キャ
ップ6aと、その吸引キャップ6aを通して記録ヘッド
ユニット3からインク等を吸引する吸引ポンプ(図示せ
ず)と、記録ヘッドユニット3のインク吐出口形成面を
拭うワイパ6bとから構成されている。
【0029】吸引キャップ6aは略箱状に形成されてお
り、記録ヘッドのインク吐出口形成面に当接され、イン
ク吐出口形成面を密閉する。吸引キャップ6aの底部に
は、排出チューブ6cが連通されている。吸引ポンプの
作用によって吸引されるインクは、吸引キャップ6aか
ら排出チューブ6cを通過して排出される。吸引処理が
終了すると、吸引キャップ6aがインク吐出口形成面か
ら離れる。排出されたインクによって汚れたインク吐出
口形成面が板状のゴムで構成されたワイパ6bによって
拭われ、回復処理が終了する。
【0030】次に、図2を参照して記録ヘッドユニット
3の内部構成について説明する。図2は記録ヘッドユニ
ット3の内部構成を示した平面図である。記録ヘッドユ
ニット3の内部にはエアトラップユニット11とジョイ
ント12とを備えている。
【0031】エアトラップユニット11は、チューブ5
内で発生した気泡を貯留するためのものである。エアト
ラップユニット11は略直方体状に形成され、記録ヘッ
ドユニット3の筺体3bの内部中央に配設されている。
このエアトラップユニット11内は、各記録ヘッドに対
応して独立した4つの気泡貯留部、即ちエアトラップ3
0〜33に区分けされて構成されている。また、各エア
トラップ30〜33の後側面(図2の上方)には、ジョ
イント部材12と連結するための4つの連結具34が略
直線状に配列されている。連結具34は、ジョイント部
材12に向かって縮径するテーパ状に構成され、内部に
はインク流路すなわち各エアトラップに対するインク流
入口11fが形成されている。
【0032】ジョイント部材12は、各チューブ5a〜
5dと各エアトラップ30〜33とを連結するためのも
のである。ジョイント部材12は、略直方体に形成さ
れ、エアトラップユニット11の後方(図2の上方)に
配設されている。ジョイント部材12は、4つの独立し
たインク流路12a〜12dを有し、各インク流路の両
端には、各エアトラップ30〜33の連結具34に連結
するための第1連結具35と、チューブ5a〜5dに連
結するための第2連結具36とがそれぞれ突設されてい
る。
【0033】第1連結具35は、各エアトラップ30〜
33の連結具34と対向する面に略直線状に配列されて
いる。第1連結具35は、ジョイント部材12の本体か
ら突設された頸部とその頸部から拡張し、連結具34に
向かって縮径するテーパ状に形成された頭部とで構成さ
れている。そして、各第1連結具35と、対応する各連
結具34とは、略中空円筒状に構成された連結部材37
の両端からそれぞれ挿入されて連結される。尚、連結具
34と第1連結具35との連結については、図3及び図
4において詳細に説明する。
【0034】第2連結具36は、ジョイント部材12の
左右側面から2本づつ突設されている。第2連結具36
は、ジョイント部材12の本体から突設された頸部とそ
の頸部から拡張し、チューブ5a〜5dに向かって縮径
するテーパ状に形成された頭部とで構成されている。そ
して、各第2連結具36は、各チューブ5a〜5dの一
端の内部に被包されて連結される。尚、第2連結具36
とチューブ5との連結については、図5ないし図8にお
いて詳細に説明する。
【0035】図3から図8は、チューブ5からエアトラ
ップユニット11までのインク流路での気泡の残留によ
る障害を排除するための各種の構成を示すものである。
つまり、このインク流路を構成する2つの構成部材の接
続部分に生じる隙間にインクが充填されず、気泡が残留
していると、その気泡を核としてインク中に溶存してい
る微小気泡が集まって気泡が成長し、細いインク流路を
さらに狭くしたり閉塞したりして、記録ヘッドのインク
の供給不足、ひいてはインク吐出不良をきたすことにな
る。以下、これを防止するための構成を説明する。
【0036】まず、図3を参照して、図2におけるエア
トラップユニット11の連結具34とジョイント部材1
2の第1連結具35との連結について説明する。図3は
連結具34と第1連結具35との連結状況を示した拡大
断面図である。尚、図中においては、インクの流動方向
に従い、第1連結具35を連結具34の下方に図示して
いる。
【0037】上記したように連結具34と第1連結具3
5とは連結部材37によって連結される。連結部材37
は、略中空円筒状に形成されたゴム状弾性体で構成され
ており、その円筒状の内周面の略中間には封止部38が
環状に突設されている。また、連結具34の内部に形成
されているインク流路の内径d1は略1.5mm、封止
部38の内径d2は略2.0mm、第1連結具35の内
部に形成されているインク流路の内径d3は略2.2m
mで構成されている。
【0038】そして、連結部材37の一端側から連結具
34が封止部38まで挿入され、他端側から第1連結具
35が封止部38まで挿入され、連結具34と第1連結
具35とが連結部材37によって内包されて連結され
る。このとき、連結具34と第1連結具35の開口端が
対向する部分の外周において、両連結具34,35の周
壁端面34a,35b間に封止部38が挟まれる。
【0039】こうして、連結された連結具34と封止部
38と第1連結具35との内周面で構成されるインク流
路は、両連結具の端面34a,35b間に谷間状の隙間
をつくることなく、また、第1連結具35から連結具3
4へのインクの流路方向に対して順次、小さくなるよう
に構成される。従って、各部材の流路径の相違による空
間39(両連結具の連結部分)はインクの流路方向に対
向して形成されるので、空間39においてもある程度の
インク流速を確保でき、両連結具の連結部分において気
泡が貯留するのを防止することができる。
【0040】次に、図4を参照して、上述した連結具3
4と第1連結具35との連結についての第2例を説明す
る。図4は、第2例の連結された連結具34と第1連結
具35とを示した拡大断面図である。尚、図3に示すも
のと同一の部分に関しては説明を省略する。
【0041】第2例においては、連結具34のインク流
路の内径d1は略2.2mmで構成されている。第1連
結具35の外周面は略円筒状であって、連結具34と対
向する面には、連結具34を嵌合するためのテーパ状の
凹部35aを備えている。第1連結具35のインク流路
の内径d3は略2.2mmで構成されている。また、ゴ
ム状弾性体で構成された連結部材40は内外両周壁面を
テーパ状とし、その一端には内径d2を略2.2mmと
するインク流路を有する封止部40aを備えている。
【0042】そして、連結具34のテーパ状の外周面と
第1連結具35のテーパ状の凹部35aとに連結部材4
0が密着するように、連結具34が第1連結具35の凹
部に嵌合され、連結具34と第1連結具35とが連結さ
れる。このとき、連結具34の周壁端面34aと凹部3
5aの奥端面35bとの間に封止部40aが挟まれる。
ここで、連結された連結具34と連結部材40と第1連
結具35との内周面で構成されるインク流路の内径は、
略2.2mmで構成され、略同一面を形成する。従っ
て、この場合の端面34aと奥端面35bとの間に窪み
や隙間がなく、窪みや隙間に気泡が貯留されることによ
るインクの吐出不良等を防止することができる。また、
連結部材40は密着性の良いゴム状弾性体で構成されて
いるので、連結具34の外周面のシール性を高め、外部
からの空気の侵入を防止することができる。
【0043】尚、図3の構成は連結具34、第1連結具
35および封止部38のインク流路の内径を図4の構成
のようにすべて略同一にしても良い。また、図4の構成
は、連結具34、第1連結具35および封止部40aの
インク流路の内径を図3の構成のようにインク流路方向
に順次小さくなるようにしても良い。両図の構成におい
て、封止部38または40aを両連結具の端面間で圧縮
するようにすることが好ましい。
【0044】次に、図5ないし図8を参照して、図2に
おけるジョイント部材12の第2連結具36とチューブ
5との連結について説明する。図5は、第2連結具36
とチューブ5との連結工程の第1例を示した図である。
図2において説明したように、ジョイント部材12の第
2連結具36は、ジョイント部材12の本体から突設さ
れた頸部36bとその頸部36bから拡張し、チューブ
5a〜5dに向かって縮径するテーパ状に形成された頭
部36aとで構成され、内部にはインク流路12a〜1
2dが形成されている。また、頭部36aの縮径側端部
の外径d1は略1.3mmで構成されている。一方、チ
ューブ5の内径D1は略1.4mmで構成されている。
即ち、頭部36aの縮径側端部の外径d1は、チューブ
5の内径D1よりも略0.1mm小さく構成されてい
る。従って、第2連結具36をチューブ5内に挿入して
連結する場合には、頭部36aの縮径側の外周面とチュ
ーブ5の内周面との間に隙間が生ずる。
【0045】そこで、まず、図5(a)に示すように、
頭部36aの縮径側端部であって、少なくともチューブ
5の内径より小さい部分に保存液としてグリセリン41
を塗着する。次に、図15(b)に示すように、グリセ
リン41を保持したまま第2連結具36をチューブ5の
内側に挿入して、第2連結具36とチューブ5とを連結
する。こうして、頭部36aの縮径側の外周面とチュー
ブ5の内周面との間に生ずる隙間に、グリセリン41を
充填した状態で両部材を連結できる。従って、インク流
路内の上記隙間には気泡が貯留されず、隙間に気泡が貯
留されることによるインクの吐出不良等を防止すること
ができる。尚、グリセリン41をチューブ5の内側に塗
着させても良いことは言うまでもない。
【0046】次に、図6を参照して、第2連結具36と
チューブ5との連結についての第2例について説明す
る。図6は第2連結具36とチューブ5との連結部分に
おける気泡除去工程を示した図である。尚、図5に示す
第1例と同一の部分に関しては説明を省略する。
【0047】まず、図6(a)に示すように、第2連結
具36をチューブ5内部に挿入して両部材を連結する。
この場合、頭部36aの縮径側端部の外径d1は、チュ
ーブ5の内径D1よりも小さいため、第2連結具36と
チューブ5との間には隙間42が生ずる。そこで、次
に、図6(b)に示すように、連結された両部材の内部
の圧力を真空ポンプ等で減圧して、隙間42のエアを排
出する。そして、図6(c)に示すように、減圧した状
態下で両部材の内部に保存液としてグリセリン41を流
入し、その後、大気圧に戻す。こうして、インク流路内
12a〜12dのグリセリンを除去しても図5(b)と
同様に隙間42にはグリセリン41が充填される。従っ
て、インク流路内の隙間42にエアが貯留されることは
なく、その気泡の成長によるインクの吐出不良等を防止
することができる。
【0048】次に、図7を参照して、第2連結具36と
チューブ5との連結についての第3例について説明す
る。図7は、第2連結具36とチューブ5との連結部分
におけるエア除去工程を示した図である。尚、図5に示
す第1例と同一の部分に関しては説明を省略する。
【0049】まず、図7(a)に示すように、第2連結
具36をチューブ5内部に挿入して、連結した両部材の
内部に保存液としてグリセリン41を供給する。ここ
で、頭部36aの縮径側端部の外径d1はチューブ5の
内径D1よりも小さいため、第2連結具36とチューブ
5との間には隙間42が生じ、その隙間42にはエアが
充填されている状態になる。次に、図7(b)に示すよ
うに、連結された両部材の内部を減圧して、隙間42に
貯留されているエアを膨張させる。尚、グリセリン41
は液体の非圧縮性によってそのままの状態を維持する。
そして、図7(c)に示すように、再度、両部材の内部
にグリセリン41を供給して、膨張されているエアをグ
リセリン41の流速によって除去する。こうして、図7
(d)に示すように、隙間42には、収縮した少量のエ
アとグリセリン41によって充填される。よって、イン
ク流路内のグリセリンを除去しても図5(b)と同様に
隙間42に気泡が貯留されることによるインクの吐出不
良等を防止することができる。
【0050】ここで、図5〜図7の構成において、隙間
に充填される液体は、記録ヘッドの出荷時にその記録ヘ
ッド内に充填される公知の各種保存液(上記グリセリン
もその1つ)と同じものが使用される。具体的には、保
存液は、その記録ヘッドに使用されるインクから、色剤
と揮発成分を抜いたものが好ましい。また、実際に使用
するインクで代用しても良い。
【0051】次に、図8を参照して、第2連結具36と
チューブ5との連結についての第4例について説明す
る。図8は第2連結具36とチューブ5との連結状況を
示した拡大断面図である。尚、図5に示す第1例と同一
の部分に関しては説明を省略する。
【0052】図8(a)に示す頭部36aの縮径側端部
の外径d1は略1.4mmで構成されている。一方、チ
ューブ5の内径D1は略1.4mmで構成されている。
即ち、頭部36aの縮径側端部の外径d1は、チューブ
5の内径D1と同等の大きさ又は僅か大きく構成されて
いる。従って、第2連結具36をチューブ5の内側に挿
入して第2連結具36とチューブ5とを連結した場合
に、頭部36aの縮径側端部の外周面とチューブ5の内
周面との間には隙間は生じない。また、連結された第2
連結具36の内径とチューブ5の内径の相違による空間
43は、インクの流路方向に対して対向して形成される
ので、空間43においてもある程度のインク流速を確保
でき、気泡が貯留されにくい。従って、気泡によるイン
クの吐出不良等を防止することができる。
【0053】また、図8(b)に示す頭部36aの縮径
側の外径d1は略1.5mmで構成されている。一方、
チューブ5の内径D1は略1.4mmで構成されてい
る。即ち、頭部36aの縮径側の外径d1は、チューブ
5の内径D1より略0.1mm大きく構成されている。
従って、第2連結具36をチューブ5内に挿入して、第
2連結具36とチューブ5とを連結した場合には、イン
ク流路に対して凹状の窪み44が生じる。この窪み44
は、図6(a)に示す隙間42のように、頭部36aの
縮径側の外周面とチューブ5の内周面との間に生じる隙
間42に比べ、気泡が貯留されにくい。従って、気泡に
よるインクの吐出不良等を防止することができる。尚、
チューブ5の内外径は後述する寸法で構成可能であるの
で上記各例の頭部36aもそれに略比例した寸法で構成
することができる。
【0054】次に図9および図10を参照して、上記イ
ンクジェット記録装置1で使用されるチューブ5の構成
について説明する。図9はチューブ5の拡大断面図を示
したものである。チューブ5は、インクと接する内層5
0と、その内層50の外周に被覆された外層51との2
層構造で構成されている。チューブ5の内径D1は好ま
しくは上記各実施例と同様に略1.4mm、外径は略
3.0mmで構成されているが、本インクジェット記録
装置1としては、内径は略0.8mmから略2.0mm
の範囲で、外径は略2.4mmから略4.0mmの範囲
でそれぞれ構成可能である。内層50の肉厚D3は、略
60μmから略80μmの範囲、好ましくは略75μm
で構成され、外層51の肉厚は、内層50の略2倍以上
あることが耐キンク性において好ましい。
【0055】また、内層50は蒸気透過性およびガス透
過性の低い樹脂、即ち、オレフィン系樹脂又はフッ素系
樹脂、例えば、四フッ化エチレン(以下「FEP」と称
す)、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレンが使用可能であり、好ましくはFEPで構
成される。
【0056】外層51は、柔軟性の大きいオレフィン系
ゴム、シリコン系ゴム又はフッ素系ゴム、例えば、シリ
コンゴム又はフッ素ゴムで構成され、好ましくはシリコ
ンゴムで構成される。また、その硬度は、ショア硬度A
略60度から80度の範囲で、好ましくは略70度であ
る。
【0057】このように、内層50をFEP等で構成す
ることによって、インク中の水分の蒸発、空気の侵入を
抑制し、外層51をシリコンゴム等の柔軟性によって、
インクジェット記録装置1において要求される柔軟性、
屈曲耐久性を満たすことができる。また、内層50の肉
厚D3を略75μmに設定して、内層50の肉厚D3が
厚すぎることによるチューブ5の柔軟性の低下を抑制
し、外層51の硬度をショア硬度A略70度に設定し
て、適度な硬度によって内層50の折れを吸収すること
ができる。更に、FEPとシリコンゴムとは、FEP表
面をテトラエッチ等の表面処理を行うことによって確実
に接着することができる。内層50がオレフィン系樹脂
で、外層51がオレフィン系ゴムの場合は、同種の材質
のため、同時押し出し成形して、融着により相互に強固
に接着することができる。
【0058】次に、チューブ5の第2例について、図1
0を参照して説明する。図10(a)は、第2例のチュ
ーブ5の拡大断面図を示したものである。チューブ5
は、インクと接する内層52と、その内層52の外周に
接着された外層53との2層構造で構成されている。チ
ューブ5の内径D1は略1.4mmで構成され、外径D
3は略3.0mmで構成されている。また、内層52
は、上記例と同様にシリコンゴムで形成されることが好
ましく、その硬度はショア硬度A略70度で構成されて
いる。外層53は、上記例と同様にFEPで形成される
ことが好ましく、肉厚D3は略75μmで構成されてい
る。即ち、図9で説明したチューブ5の内層50と外層
51との構成を逆にしたものである。
【0059】この第2例のチューブ5の効果を図10
(b)を参照して説明する。図10(b)は、チューブ
5と図8(a)において説明したジョイント部材12の
第2連結具36との連結状況を示した断面図である。上
述したものと同様に、第2連結具36はチューブ5内に
挿入され連結される。この際、チューブ5の内層52は
柔軟性を有するシリコンゴムで構成されているので、シ
リコンゴムの柔軟性によって、チューブ5の内周面を第
2連結具36の外周面に密着させて連結することができ
る。従って、第2連結具36の外周面を確実にシールで
き、チューブ5と第2連結具36との間からエアが侵入
するのを効果的に抑制することができる。
【0060】以上説明したように、本実施例のインクジ
ェット記録装置1によれば、連結具34と第1連結具3
5との連結部分においては、インク流路内に隙間を作る
ことなく、インク流路を構成できる。また、チューブ5
と第2連結部36との連結部分においても、インク流路
内に開口する隙間を作ることがないので、その隙間にイ
ンク流路内で発生する気泡が貯留され、成長してインク
流路を塞ぐようなことはなく、良好な記録品質を維持す
ることができる。
【0061】尚、連結具34と第1連結具35との連結
部分の構成をチューブ5と第2連結具36との連結部分
に適用しても良いし、また、チューブ5と第2連結具3
6との連結部分の構成を連結具34と第1連結具35と
の連結部分に適用しても良い。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載のインクジェット記録装
置によれば、インク流路を構成する第1の流路構成部材
と第2の流路構成部材との連結部分であって、インク流
路内に開口する隙間には保存液が充填されるので、その
隙間にインク流路内で発生する気泡が貯留され成長して
インク流路を塞ぐようなことはなく、良好な記録品質を
維持することができるという効果がある。
【0063】請求項2に記載のインクジェット記録装置
の製造方法によれば、第1の流路構成部材の内周または
第2の流路構成部材の端部側に塗着された保存液は、第
1の流路構成部材と第2の流路構成部材との間に保持さ
れたまま連結されるので、第1の流路構成部材と第2の
流路構成部材と連結部分に隙間があった場合でも、その
隙間を保存液で充填できる。従って、その隙間にインク
流路内で発生する気泡が貯留され成長してインク流路を
塞ぐようなことはなく、良好な記録品質を維持すること
ができるという効果がある。
【0064】請求項3に記載のインクジェット記録装置
の製造方法によれば、連結された第1の流路構成部材と
第2の流路構成部材との内部には、減圧された後に保存
液が流入されるので、第1の流路構成部材と第2の流路
構成部材と連結部分に隙間があった場合でも、その隙間
に貯留されているエアは減圧工程によって排除され、そ
の後、エアの排除された隙間を保存液で充填できる。従
って、その隙間にインク流路内で発生する気泡が貯留さ
れ成長してインク流路を塞ぐようなことはなく、良好な
記録品質を維持することができるという効果がある。
【0065】請求項4に記載のインクジェット記録装置
の製造方法によれば、請求項3に記載のインクジェット
記録装置の製造方法の奏す得る効果に加え、連結工程の
後で且つ減圧工程の前に、両流路構成部材の内部に第2
の流入工程によって更に保存液が流入されるので、保存
液の充填されていない箇所のエアは減圧工程によって排
除され、その後、エアの排除された隙間を保存液で充填
できる。従って、その隙間にインク流路内で発生する気
泡が貯留され成長してインク流路を塞ぐようなことはな
く、良好な記録品質を維持することができるという効果
がある。
【0066】請求項5又は6に記載のインクジェット記
録装置によれば、柔軟な第2の流路構成部材によって外
周を嵌合される第1の流路部材の外周は、第2の流路構
成部材側に向け縮径するテーパ状に構成されているの
で、第2の流路構成部材の柔軟性によって第1の流路部
材の外周と第2の流路部材の内周とを密着させて連結す
ることができるという効果がある。また、第1の流路部
材の縮径側端部の外径が第2の流路構成部材の内径以上
に形成されているので、第1の流路部材の外周面と第2
の流路構成部材の内周面との間には隙間は生じない。従
って、隙間に気泡が貯留され成長してインク流路を塞ぐ
ようなことはなく、良好な記録品質を維持することがで
きるという効果がある。
【0067】請求項7に記載のインクジェット記録装置
によれば、請求項5又は6に記載のインクジェット記録
装置の奏する効果に加え、前記縮径側の端部の外径と前
記第2の流路構成部材の内径とは共に、略1.4mmで
形成されているので、縮径側端部を第2の流路部材に容
易に挿入することができるという効果がある。
【0068】請求項8に記載のインクジェット記録装置
によれば、両流路構成部材の内部流路と封止部材の内周
とがほぼ同一面をなすように構成された封止部材が両流
路構成部材の周壁間に配置されているので、両流路構成
部材の連結部分の隙間を封止部材によって埋めることが
でき、その隙間にインク流路内で発生する気泡が貯留さ
れるのを防止することができる。従って、隙間に気泡が
貯留され成長してインク流路を塞ぐようなことはなく、
良好な記録品質を維持することができるという効果があ
る。または、一方の流路構成部材の内部流路、封止部材
の内周、他方の流路構成部材の内部流路の各内径がイン
クの流れ方向に順次小さくなるように構成した封止部材
が両流路構成部材の周壁間に配置されているので、各連
結部分の隙間をインクの流路方向に対して対向して形成
できるので、各連結部分の隙間においてもある程度のイ
ンク流速を確保できる。従って、各連結部分の隙間に気
泡が貯留され成長することはなく、良好な記録品質を維
持することができるという効果がある。
【0069】請求項9に記載のインクジェット記録装置
によれば、請求項8に記載のインクジェット記録装置の
奏する効果に加え、両流路構成部材の1つは、他の流路
構成部材の外周に嵌合する部分を有するので、他の流路
構成部材は1の流路構成部材に嵌合され、他の流路構成
部材の全周を密閉でき、連結部に気泡が貯留されるのを
効果的に抑制することができるという効果がある。
【0070】請求項10に記載のインクジェット記録装
置によれば、請求項8に記載のインクジェット記録装置
の奏する効果に加え、封止部材は、両流路構成部材の外
周にそれぞれ嵌合する連結部材の内周に突出して形成さ
れているので、封止部材を連結部材と一体に製造するこ
とができ、部品点数の減少によって製造コストを削減す
ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるインクジェットプリン
タの内部構成を示した平面図である。
【図2】印字ヘッドユニットの内部構成を示した平面図
である。
【図3】第1例の連結具と第1連結具との連結状況を示
した断面図である。
【図4】第2例の連結具と第1連結具との連結状況を示
した断面図である。
【図5】第1例の第1連結具とチューブとの連結工程を
示した断面図である。
【図6】第2実施例の第1連結具とチューブとの連結工
程を示した断面図である。
【図7】第3実施例の第1連結具とチューブとの連結工
程を示した断面図である。
【図8】第4実施例の第1連結具とチューブとの連結状
況を示した断面図である。
【図9】(a)はチューブの断面図である。
【図10】(a)は第2例のチューブの断面図である。
(b)は第2例のチューブと第2連結具との連結状況を
示した断面図である。
【図11】従来のチューブ連結具とチューブとの連結状
況を示した断面図である。
【符号の説明】
1 インクジェット記録装置 3 記録ヘッドユニット 3a キャリッジ 4 インクタンク(インク供給源) 5(5a〜5d) チューブ(第1又は第2の流路構成
部材) 11 エアトラップユニット 12 ジョイント部材 34 連結具(第1又は第2の流路構成部
材) 35 第1連結具(第1又は第2の流路構
成部材) 35a 凹部 36 第2連結具(第1又は第2の流路構
成部材) 36a 頭部 36b 頸部 37,40 連結部材 38,40a 封止部 41 グリセリン(保存液)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッ
    ドユニットに、インク供給源からインクを供給するイン
    ク流路を有するインクジェット記録装置において、 前記インク流路を構成する第1の流路構成部材と、第2
    の流路構成部材との連結部分で、インク流路内に開口す
    る隙間に、保存液を充填したことを特徴とするインクジ
    ェット記録装置。
  2. 【請求項2】 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘ
    ッドユニットに、インク供給源からインクを供給するイ
    ンク流路を有するインクジェット記録装置の製造方法に
    おいて、 前記インク流路を構成する第1の流路構成部材と、その
    外周に嵌合する第2の流路構成部材との連結部分で、そ
    の第1の流路構成部材の内周または第2の流路構成部材
    の端部側に、保存液を塗着する塗着工程と、 その保存液を前記第1の流路構成部材と第2の流路構成
    部材との間に保持させて、両流路構成部材を連結させる
    連結工程とを備えていることを特徴とするインクジェッ
    ト記録装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッ
    ドユニットに、インク供給源からインクを供給するイン
    ク流路を有するインクジェット記録装置の製造方法にお
    いて、 前記インク流路を構成する第1の流路構成部材と、第2
    の流路構成部材とを連結する連結工程と、 その連結工程により連結された前記両流路構成部材の内
    部を減圧する減圧工程と、 その減圧工程により減圧された前記両流路構成部材の内
    部に、保存液を流入し、前記第1の流路構成部材と第2
    の流路構成部材との間に保持させる流入工程とを備えて
    いることを特徴とするインクジェット記録装置の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 前記連結工程の後で且つ減圧工程の前
    に、前記両流路構成部材の内部に、保存液を流入する第
    2の流入工程をさらに備えることを特徴とする請求項3
    に記載のインクジェット記録装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッ
    ドユニットに、インク供給源からインクを供給するイン
    ク流路を有するインクジェット記録装置において、前記
    インク流路を、第1の流路構成部材と、その外周に嵌合
    する柔軟な第2の流路構成部材とから構成し、 前記第1の流路構成部材を、その外周が第2の流路構成
    部材側に向け縮径するテーパ状とし、その縮径側の端部
    の外径は、前記第2の流路構成部材の内径以上に形成さ
    れていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記縮径側の端部の外径は略1.4mm
    から略1.5mmの範囲で形成され、前記第2の流路構
    成部材の内径は略1.3mmから略1.4mmの範囲で
    形成されていることを特徴とする請求項5記載のインク
    ジェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記縮径側の端部の外径と前記第2の流
    路構成部材の内径とは共に、略1.4mmで形成されて
    いることを特徴とする請求項5又は6記載のインクジェ
    ット記録装置。
  8. 【請求項8】 被記録媒体にインクを吐出する記録ヘッ
    ドユニットに、インク供給源からインクを供給するイン
    ク流路を有するインクジェット記録装置において、 前記インク流路を、内部流路の開口端を互いに対向させ
    た第1の流路構成部材と、第2の流路構成部材とから構
    成し、 両流路構成部材の開口端が対向する部分の外周におい
    て、その両流路構成部材の周壁間に封止部材を挟んで配
    置し、 両流路構成部材の内部流路と封止部材の内周とがほぼ同
    一面をなすように、または、一方の流路構成部材の内部
    流路、封止部材の内周、他方の流路構成部材の内部流路
    の各内径がインクの流れ方向に順次小さくなるように構
    成したことを特徴とするインクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 前記両流路構成部材の1つは、他の流路
    構成部材の外周に嵌合する部分を有することを特徴とす
    る請求項8に記載のインクジェット記録装置。
  10. 【請求項10】 前記両流路構成部材の外周にそれぞれ
    嵌合する連結部材をさらに有し、前記封止部材は、その
    連結部材の両流路構成部材に嵌合する部分の中間におい
    て、内周に突出して形成されていることを特徴とする請
    求項8に記載のインクジェット記録装置。
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