JP2003076065A - フルカラー画像形成用トナー - Google Patents
フルカラー画像形成用トナーInfo
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- JP2003076065A JP2003076065A JP2001270063A JP2001270063A JP2003076065A JP 2003076065 A JP2003076065 A JP 2003076065A JP 2001270063 A JP2001270063 A JP 2001270063A JP 2001270063 A JP2001270063 A JP 2001270063A JP 2003076065 A JP2003076065 A JP 2003076065A
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Abstract
イルは全く塗布することなく定着し得、OHPでの透明
性が良好で且つ二次色の混色性が良好なため、色再現範
囲が広いフルカラー画像形成用トナーを提供することに
ある。 【解決手段】 結着樹脂、着色剤及び炭化水素ワックス
を少なくとも含有するフルカラー画像形成用トナーにお
いて、該トナーの樹脂成分は、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)による分子量分布におい
て、分子量5,000〜70,000の領域にメインピ
ークが存在し、Mw/Mnが100以上であり、該結着
樹脂のマトリックス中には、ワックスを含むドメインが
形成されており、該結着樹脂のマトリックス中に、ワッ
クスを含む一次平均分散粒径0.001〜4μmの一次
分散粒子が局在化されて、平均分散粒径0.01〜5μ
mのドメインを形成していることを特徴とする。
Description
印刷法の如き画像形成方法において形成される静電荷像
の現像に用いるフルカラー画像形成用トナーに関するも
のである。
においては、4つの感光体とベルト状転写体を用い各感
光体上にそれぞれ形成された静電荷像をシアントナー、
マゼンタトナー、イエロートナー及びブラックトナーを
用い現像後、感光体とベルト転写体間に搬送しストレー
トパス間で転写後、フルカラー画像を形成せしめる方法
や、感光体に対向せしめた転写体表面に静電気力やグリ
ッパーの如き機械的作用により転写材を巻き付け、現像
−転写工程を4回実施することでフルカラー画像を得る
方法が一般的に利用されている。
いるトナーとしては、色再現性の向上やオーバーヘッド
プロジェクター(OHP)画像の透明性を損なうことな
く加熱加圧定着工程で各トナーが充分混色することが必
要である。
ー画像用トナーは、シャープメルト性を有する低分子量
結着樹脂が好ましい。しかしながら、通常シャープメル
ト性結着樹脂を用いると加熱加圧定着工程でトナーが溶
解した際、結着樹脂の自己凝集力が低いため耐高温オフ
セット性に問題を生じ易い。
高温オフセット性を向上させるためポリエチレンワック
スやポリプロピレンワックスに代表される比較的高結晶
性のワックスが離型剤として用いられている。例えば特
公昭52−3304号公報、特公昭52−3305号公
報、特開昭57−52574号公報に案されている。し
かしながら、フルカラー画像用トナーにおいては、この
離型剤自身の高結晶性やOHP用シートの材質との屈折
率の違いのためOHPで投影した際、透明性が阻害さ
れ、投影像は彩度や明度が低くなる。
スと併用することでワックスの結晶性を低下させる方法
が、特開平4−149559号公報や特開平4−107
467号公報に提案されている。更に結晶度の低いワッ
クスを用いる方法が特開平4−301853号公報や特
開平5−64238号公報に提案されている。比較的透
明性ごよく融点の低いワックスとしてモンタン系ワック
スがあり、モンタン系ワックスの使用が、特開平1−1
85660号公報、特開平1−185661号公報、特
開平1−185662号公報、特開平1−185663
号公報、特開平1−238672号公報に提案されてい
る。
Pでの透明性と加熱加圧定着時の低温定着性及び耐高温
オフセット性の全てが充分満足されるものではない。こ
のため通常のフルカラー画像形成用トナーでは離型剤を
極力使用せずに加熱定着ローラーへシリコーンオイルや
フッ素オイルを塗布せしめ耐高温オフセット性向上とO
HPでの透明性を図っている。
着画像は、その表面に余分なオイルが付着している。オ
イルが感光体に付着して汚染したり、オイルが定着ロー
ラーを膨潤し、定着ローラーの寿命を短くする場合があ
る。
め、オイルを均一に且つ定量的に定着ローラー表面上に
供給する必要が有り、定着装置が大型化する傾向にあ
る。
のオイルを使用しないか、又はオイルの使用量を少なく
した加熱加圧定着手段において、オフセットの発生が抑
制されているトナーであり、さらに、定着画像の透明性
に優れているトナーが待望されている。
特開平8−314368号公報には、重合懸濁法により
ワックスを内包化させることにより、定着オイルを使用
しないトナー及び画像形成法が提案されている。
へのオイルスジは抑制されるものの、トナー内部にワッ
クスを大量に内包化させる必要があり、且つスチレン−
アクリルを主成分とするバインダーを使用するため、定
着画像表面の凹凸は避けられず、結果的にOHP透過性
としては、満足できるものであるとは言い難い。
は必然的に低グロスとなるため、グラフと文字部の混在
したグラフィック画像においては、違和感のない良好な
画像を得られるというメリットはあるものの、ピクトリ
アルな画像においては、定着後のトナーが充分に溶解さ
れていないため、二次色の混色性に優れ、色再現範囲が
広く。且つOHP透過性の優れたトナーが待望されてい
る。
の如き問題点を解決したフルカラー画像形成用トナーを
提供するものである。
ことなく、またはオイルは全く塗布することなく定着し
得るフルカラー画像形成用トナーを提供することにあ
る。
で且つ二次色の混色性が良好なため、色再現範囲が広い
フルカラー画像形成用トナーを提供することにある。
高温オフセット性に優れたフルカラー画像形成用トナー
を提供することにある。
耐ブロッキング性に優れたフルカラー画像形成用トナー
を提供することにある。
樹脂、着色剤、及び炭化水素ワックスを少なくとも含有
するフルカラー画像形成用トナーにおいて、該結着樹脂
は、以下の(a)〜(d)(a)ポリエステルユニット
とビニル系共重合体ユニットとを有しているハイブリッ
ド樹脂成分、(b)ポリエステルユニットとビニル系共
重合体ユニットとを有しているハイブリッド樹脂成分
と、ポリエステル樹脂との混合物、(c)ポリエステル
ユニットとビニル系共重合体ユニットとを有しているハ
イブリッド樹脂成分と、ビニル系共重合体樹脂との混合
物、(d)ポリエステル樹脂とビニル系共重合体樹脂と
の混合物、からなる群より選ばれるいずれかの成分を含
有し、該トナーの樹脂成分は、ゲルパーミエーションク
ロマトグラフィー(GPC)による分子量分布におい
て、分子量5,000〜70,000の領域にメインピ
ークが存在し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が100以上であり、該
結着樹脂のマトリックス中には、ワックスを含むドメイ
ンが形成されており、該トナーの集束イオンビーム(F
BI)加工観察装置による観察において、該結着樹脂の
マトリックス中に、ワックスを含む一次平均分散粒径
0.001〜4μmの一次分散粒子が局在化されて、平
均分散粒径0.01〜5μmのドメインを形成している
ことを特徴とするフルカラー画像形成用トナーに関す
る。
及び炭化水素ワックスを少なくとも含有するフルカラー
画像形成用トナーにおいて、該結着樹脂は、(a)ポリ
エステルユニットとビニル系共重合体ユニットとを有し
ているハイブリッド樹脂成分、(b)ポリエステルユニ
ットとビニル系共重合体ユニットとを有しているハイブ
リッド樹脂成分と、ポリエステル樹脂との混合物、
(c)ポリエステルユニットとビニル系共重合体ユニッ
トとを有しているハイブリッド樹脂成分と、ビニル系共
重合体樹脂との混合物、(d)ポリエステル樹脂とビニ
ル系共重合体樹脂との混合物、からなる群より選ばれる
いずれかの成分を含有し、該トナーの樹脂成分は、ゲル
パーミエーションクロマトグラフィー(GPC)による
分子量分布において、分子量5,000〜70,000
の領域にメインピークが存在し、重量平均分子量(M
w)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1
00以上であり、集束イオンビーム(FBI)加工観察
装置による観察において、該結着樹脂のマトリックス中
に、ワックスを含む一次平均分散粒径が、0.001μ
m〜4μmの一次分散粒子が局在化されて平均分散粒径
0.01〜5μmのドメインを形成していることを特徴
とするトナーである場合に、オイルを使用しないか、又
は、その使用量を少なくした加熱加圧定着手段におい
て、高いグロスを満足し、二次色の混色性に優れ、色再
現範囲が広く、且つ、OHP透過性の優れたトナー及び
画像形成法を提供できる知見を得たため、本発明に到達
したものである。
分)のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GP
C)により測定される分子量分布が、メインピークを分
子量5,000〜70,000の領域に有しており、好
ましくは、分子量5,500乃至60,000の領域に
有していることが良く、もっとも好ましくは、6000
乃至10000の領域に有していることが良く、Mw/
Mnが100以上であることが好ましい。さらに好まし
くは、Mw/Mnが150以上であることがのぞまし
い。メインピークを分子量5,000未満の領域に有す
る場合にはトナーの耐ホットオフセット性が悪化する場
合があり、メインピークを分子量70,000超の領域
に有する場合にはトナーの低温定着性が損なわれる場合
があり好ましくない。また、Mw/Mnが100未満で
ある場合には広い定着温度幅を得ることが不可能とな
る。
クスを用いる場合、定着時のワックスのしみだし速度、
その量、均一性が非常に重要な因子となる。通常、フル
カラー画像ではその混色性、色再現性を良くするため、
従来のモノクロ画像よりも、トナーを十分に溶融し、画
像支持体に定着させる。これは、現像、転写工程をへ
て、重ね合わさった色の異なるトナーにより、下層,上
層の着色剤の色相を十分に発現させ、あざやかな2次色
を得ることを目的としているためである。それとは異な
り、モノクロ画像では、定着時に画像支持体に定着でき
る程度の溶融で十分である。従って、トナーは、通常フ
ルカラー画像形成用トナーに比べ、やや溶融粘度が高い
ものが用いられている。このような違いから、離型剤と
して用いられるワックスの物性も異なってくる。つま
り、従来のモノクロトナーで要求されているワックス
は、すべり性を主とした離型効果を有していることが重
要であり、フルカラー画像形成用トナーに用いられるワ
ックスには、定着時に溶融し、いわゆる定着オイル状に
なって、同じく溶融状態にある結着樹脂と定着ローラー
間に介在し離型効果を有しなければならない。さらに、
ワックス量がおおすぎると、画像表面での結晶化がすす
み、白濁層を形成するため、画質を低下させる。また、
トナー表面上のワックスの存在が不均一になると、トナ
ーの帯電特性が不均一となり、現像性の悪いものとな
る。
リックス中に、ワックスを含む一次平均分散粒径が、
0.001μm〜4μm(好ましくは0.005〜2μ
m)の一次分散粒子が局在化されて、平均分散粒径が
0.01〜5μmのドメインを形成していることを特徴
とするトナーである場合に、オイルを使用しないか、又
は、その使用量を少なくした加熱加圧定着手段におい
て、高いグロスを満足し、二次色の混色性に優れ、色再
現範囲が広く、且つ、OHP透過性の優れたトナーを得
ることができる。
001μmより小さい場合、離型効果が小さく、定着分
離ができなくなり、従来のフルカラー画像形成用トナー
のように、大量の定着オイルが必要となる。大量のオイ
ルを用いると、得られる定着画像上には、オイルスジ等
オイルによるぎらつきが存在したものとなる。ワックス
を含む一次平均分散粒径が、4μmよりおおきくなる
と、トナーの均一帯電性が劣り、いわゆるカブリ、白抜
け等、現像不良、転写不良等の画質劣化を生じる。さら
に、一次分散粒子が局在化されて平均分散粒径が0.0
1μmより小さいドメインを形成している場合、前述し
たことと同様に、離型効果が小さく、定着分離ができな
くなり、従来のフルカラー画像形成用トナーのように、
大量の定着オイルが必要となる。一次分散粒子が局在化
されて平均分散粒径が5μmより大きいドメインを形成
している場合、前述したことと同様に、現像、転写不良
が発生する。
ックス中に、ワックスを含む一次平均分散粒径が、0.
001μm〜4μmの一次分散粒子が局在化されて平均
分散粒径が0.01〜5μmのドメインを形成している
ことにより、定着時にトナー−定着ローラー間にワック
スが溶け出しいわゆる薄膜状にオイル離型層を瞬時に形
成できる。また、トナー表面層には、多くのワックスが
出ないため、現像性、転写性にも悪い影響を与えにく
い。
/gであることが良く、より好ましくは10〜40mg
KOH/gが良い。5mgKOH/g未満であると、顔
料や有機金属化合物が分散しにくいためか、帯電不良や
画像にムラができたり、カブリなどが発生しやすくな
る。45mgKOH/gを超える場合は、結着樹脂の吸
湿性が高まるためにトナーの電荷緩和が強くなり、トナ
ー飛散や転写性が悪くなる。
する。
場合は、アルコールとカルボン酸、もしくはカルボン酸
無水物、カルボン酸エステル等が原料モノマーとして使
用できる。具体的には、例えば2価アルコール成分とし
ては、ポリオキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオキシプロ
ピレン(3.3)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、ポリオキシエチレン(2.0)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、ポリオ
キシプロピレン(2.0)−ポリオキシエチレン(2.
0)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、ポリオキシプロピレン(6)−2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)プロパン等のビスフェノールAの
アルキレンオキシド付加物、エチレングリコール、ジエ
チレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−
プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラ
メチレングリコール、ビスフェノールA、水素添加ビス
フェノールA等が挙げられる。
ばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロー
ル、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペ
ンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,
2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリ
オール、グリセロール、2−メチルプロパントリオー
ル、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,
5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
及びテレフタル酸の如き芳香族ジカルボン酸類又はその
無水物;こはく酸、アジピン酸、セバシン酸及びアゼラ
イン酸の如きアルキルジカルボン酸類又はその無水物;
炭素数6〜12のアルキル基で置換されたこはく酸もし
くはその無水物;フマル酸、マレイン酸及びシトラコン
酸の如き不飽和ジカルボン酸類又はその無水物;が挙げ
られる。
1)で代表されるビスフェノール誘導体をジオール成分
とし、2価以上のカルボン酸又はその酸無水物、又はそ
の低級アルキルエステルとからなるカルボン酸成分(例
えば、フマル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フタル
酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸
等)を酸成分として、これらを縮重合したポリエステル
樹脂が、フルカラー画像形成用トナー用の結着樹脂とし
て、良好な帯電特性を有するので好ましい。
いて、「ハイブリッド樹脂成分」とは、ビニル系重合体
ユニットとポリエステルユニットが化学的に結合された
樹脂を意味する。具体的には、ポリエステルユニットと
(メタ)アクリル酸エステルの如きカルボン酸エステル
基を有するモノマーを重合したビニル系重合体ユニット
とがエステル交換反応によって形成されるものであり、
好ましくはビニル系重合体を幹重合体、ポリエステルユ
ニットを枝重合体としたグラフト共重合体(あるいはブ
ロック共重合体)を形成するものである。
ノマーとしては、次のようなものが挙げられる。スチレ
ン;o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−フェニルスチ
レン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレ
ン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチルス
チレン、p−n−ヘキシルスチレン、p−n−オクチル
スチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシルス
チレン、p−n−ドデシルスチレン、p−メトキシスチ
レン、p−クロルスチレン、3,4−ジクロルスチレ
ン、m−ニトロスチレン、o−ニトロスチレン、p−ニ
トロスチレンの如きスチレン及びその誘導体;エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンの如きスチレ
ン不飽和モノオレフィン類;ブタジエン、イソプレンの
如き不飽和ポリエン類;塩化ビニル、塩化ビニルデン、
臭化ビニル、フッ化ビニルの如きハロゲン化ビニル類;
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンゾエ酸ビニルの
如きビニルエステル類;メタクリル酸メチル、メタクリ
ル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−
ブチル、メタクリル酸イソブチル、メタクリル酸n−オ
クチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メタクリル酸フ
ェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチル、メタクリ
ル酸ジエチルアミノエチルの如きα−メチレン脂肪族モ
ノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、アクリル
酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、
アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチル、
アクリル酸フェニルの如きアクリル酸エステル類;ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルの如きビニルエーテル類;ビニルメチル
ケトン、ビニルヘキシルケトン、メチルイソプロペニル
ケトンの如きビニルケトン類;N−ビニルピロール、N
−ビニルカルバゾール、N−ビニルインドール、N−ビ
ニルピロリドンの如きN−ビニル化合物;ビニルナフタ
リン類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル、アク
リルアミドの如きアクリル酸もしくはメタクリル酸誘導
体等が挙げられる。
コン酸、アルケニルコハク酸、フマル酸、メサコン酸の
如き不飽和二塩基酸;マレイン酸無水物、シトラコン酸
無水物、イタコン酸無水物、アルケニルコハク酸無水物
の如き不飽和二塩基酸無水物;マレイン酸メチルハーフ
エステル、マレイン酸エチルハーフエステル、マレイン
酸ブチルハーフエステル、シトラコン酸メチルハーフエ
ステル、シトラコン酸エチルハーフエステル、シトラコ
ン酸ブチルハーフエステル、イタコン酸メチルハーフエ
ステル、アルケニルコハク酸メチルハーフエステル、フ
マル酸メチルハーフエステル、メサコン酸メチルハーフ
エステルの如き不飽和二塩基酸のハーフエステル;ジメ
チルマレイン酸、ジメチルフマル酸の如き不飽和二塩基
酸エステル;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、
ケイヒ酸の如きα,β−不飽和酸;クロトン酸無水物、
ケイヒ酸無水物の如きα,β−不飽和酸無水物、該α,
β−不飽和酸と低級脂肪酸との無水物;アルケニルマロ
ン酸、アルケニルグルタル酸、アルケニルアジピン酸、
これらの酸無水物及びこれらのモノエステルの如きカル
ボキシル基を有するモノマーが挙げられる。
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルメタクリレートなどのアクリル酸またはメ
タクリル酸エステル類;4−(1−ヒドロキシ−1−メ
チルブチル)スチレン、4−(1−ヒドロキシ−1−メ
チルヘキシル)スチレンの如きヒドロキシ基を有するモ
ノマーが挙げられる。
ル系重合体ユニットは、ビニル基を2個以上有する架橋
剤で架橋された架橋構造を有していてもよいが、この場
合に用いられる架橋剤は、芳香族ジビニル化合物として
例えば、ジビニルベンゼン、ジビニルナフタレンが挙げ
られ;アルキル鎖で結ばれたジアクリレート化合物類と
して例えば、エチレングリコールジアクリレート、1,
3−ブチレングリコールジアクリレート、1,4−ブタ
ンジオールジアクリレート、1,5−ペンタンジオール
ジアクリレート、1,6ヘキサンジオールジアクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジアクリレート及び以上の
化合物のアクリレートをメタクリレートに代えたものが
挙げられ;エーテル結合を含むアルキル鎖で結ばれたジ
アクリレート化合物類としては、例えば、ジエチレング
リコールジアクリレート、トリエチレングリコールジア
クリレート、テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、ポリエチレングリコール#400ジアクリレート、
ポリエチレングリコール#600ジアクリレート、ジプ
ロピレングリコールジアクリレート及び以上の化合物の
アクリレートをメタアクリレートに代えたものが挙げら
れ;芳香族基及びエーテル結合を含む鎖で結ばれたジア
クリレート化合物類として例えば、ポリオキシエチレン
(2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロ
パンジアクリレート、ポリオキシエチレン(4)−2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンジアクリ
レート及び以上の化合物のアクリレートをメタクリレー
トに代えたものが挙げられる。
トールトリアクリレート、トリメチロールエタントリア
クリレート、トリメチロールプロパントリアクリレー
ト、テトラメチロールメタンテトラアクリレート、オリ
ゴエステルアクリレート及び以上の化合物のアクリレー
トをメタクリレートに代えたもの;トリアリルシアヌレ
ート、トリアリルトリメリテートが挙げられる。
はポリエステル樹脂成分中に、両樹脂成分と反応し得る
モノマー成分を含むことが好ましい。ポリエステル樹脂
成分を構成するモノマーのうちビニル系共重合体と反応
し得るものとしては、例えば、フタル酸、マレイン酸、
シトラコン酸、イタコン酸の如き不飽和ジカルボン酸又
はその無水物などが挙げられる。ビニル系共重合体成分
を構成するモノマーのうちポリエステル樹脂成分と反応
し得るものとしては、カルボキシル基又はヒドロキシ基
を有するものや、アクリル酸もしくはメタクリル酸エス
テル類が挙げられる。
成物を得る方法としては、先に挙げたビニル系樹脂及び
ポリエステル樹脂のそれぞれと反応しうるモノマー成分
を含むポリマーが存在しているところで、どちらか一方
もしくは両方の樹脂の重合反応をさせることにより得る
方法が好ましい。
に用いられる重合開始剤としては、例えば、2,2’−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(−2,4−ジメチルバレロニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(−2メチルブチロニトリ
ル)、ジメチル−2,2’−アゾビスイソブチレート、
1,1’−アゾビス(1−シクロヘキサンカルボニトリ
ル)、2−(カーバモイルアゾ)−イソブチロニトリ
ル、2,2’−アゾビス(2,4,4−トリメチルペン
タン)、2−フェニルアゾ−2,4−ジメチル−4−メ
トキシバレロニトリル、2,2’−アゾビス(2−メチ
ル−プロパン)、メチルエチルケトンパーオキサイド、
アセチルアセトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイドの如きケトンパーオキサイド類、2,2−
ビス(t−ブチルパーオキシ)ブタン、t−ブチルハイ
ドロパーオキサイド、クメンハイドロパーオキサイド、
1,1,3,3−テトラメチルブチルハイドロパーオキ
サイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、t−ブチルク
ミルパーオキサイド、ジ−クミルパーオキサイド、α,
α’−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼン、イソブチルパーオキサイド、オクタノイルパーオ
キサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパー
オキサイド、3,5,5−トリメチルヘキサノイルパー
オキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、m−トリオイ
ルパーオキサイド、ジ−イソプロピルパーオキシジカー
ボネート、ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボ
ネート、ジ−n−プロピルパーオキシジカーボネート、
ジ−2−エトキシエチルパーオキシカーボネート、ジ−
メトキシイソプロピルパーオキシジカーボネート、ジ
(3−メチル−3−メトキシブチル)パーオキシカーボ
ネート、アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサ
イド、t−ブチルパーオキシアセテート、t−ブチルパ
ーオキシイソブチレート、t−ブチルパーオキシネオデ
カノエイト、t−ブチルパーオキシ2−エチルヘキサノ
エイト、t−ブチルパーオキシラウレート、t−ブチル
パーオキシベンゾエイト、t−ブチルパーオキシイソプ
ロピルカーボネート、ジ−t−ブチルパーオキシイソフ
タレート、t−ブチルパーオキシアリルカーボネート、
t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、ジ−
t−ブチルパーオキシヘキサハイドロテレフタレート,
ジ−t−ブチルパーオキシアゼレートがあげられる。
樹脂を調製できる製造方法としては、例えば、以下の
(1)〜(6)に示す製造方法を挙げることができる。
びハイブリッド樹脂成分をそれぞれ製造後にブレンドす
る方法であり、ブレンドは有機溶剤(例えば、キシレ
ン)に溶解・膨潤した後に有機溶剤を留去して製造され
る。尚、ハイブリッド樹脂成分は、ビニル系重合体とポ
リエステル樹脂を別々に製造後、少量の有機溶剤に溶解
・膨潤させ、エステル化触媒及びアルコールを添加し、
加熱することによりエステル交換反応を行なって合成さ
れるエステル化合物を用いることができる。
これの存在下にポリエステルユニット及びハイブリッド
樹脂成分を製造する方法である。ハイブリッド樹脂成分
はビニル系重合体ユニット(必要に応じてビニル系モノ
マーも添加できる)とポリエステルモノマー(アルコー
ル、カルボン酸)及び/またはポリエステルとの反応に
より製造される。この場合も適宜、有機溶剤を使用する
ことができる。
れの存在下にビニル系重合体ユニット及びハイブリッド
樹脂成分を製造する方法である。ハイブリッド樹脂成分
はポリエステルユニット(必要に応じてポリエステルモ
ノマーも添加できる)とビニル系モノマー及び/または
ビニル系重合体ユニットとの反応により製造される。
ステルユニット製造後に、これらの重合体ユニット存在
下にビニル系モノマー及び/またはポリエステルモノマ
ー(アルコール、カルボン酸)を添加することによりハ
イブリッド樹脂成分を製造される。この場合も適宜、有
機溶剤を使用することができる。
ニル系モノマー及び/またはポリエステルモノマー(ア
ルコール、カルボン酸)を添加して付加重合及び/又は
縮重合反応を行うことによりビニル系重合体ユニット及
びポリエステルユニットが製造される。この場合、ハイ
ブリッド樹脂成分は上記(2)乃至(4)の製造方法に
より製造されるものを使用することもでき、必要に応じ
て公知の製造方法により製造されたものを使用すること
もできる。さらに、適宜、有機溶剤を使用することがで
きる。
モノマー(アルコール、カルボン酸等)を混合して付加
重合及び縮重合反応を連続して行うことによりビニル系
重合体ユニット、ポリエステルユニット及びハイブリッ
ド樹脂成分が製造される。さらに、適宜、有機溶剤を使
用することができる。
て、ビニル系重合体ユニット及び/またはポリエステル
ユニットは複数の異なる分子量、架橋度を有する重合体
ユニットを使用することができる。
上記ポリエステルとビニル系共重合体との混合物を使用
しても良い。
上記ハイブリッド樹脂とビニル系共重合体との混合物を
使用しても良い。
上記ポリエステル樹脂と上記ハイブリッド樹脂に加えて
ビニル系共重合体の混合物を使用しても良い。
ラス転移温度は40〜90℃が好ましく、より好ましく
は45〜85℃である。樹脂の酸価は5〜45mgKO
H/gであることが好ましい。
有機金属化合物は、トナーに電荷を保有せしめるほか
に、結着樹脂と混練時架橋させるためのものであればい
ずれのものを用いても良いが、例えば下記に示す芳香族
オキシカルボン酸誘導体の金属化合物が挙げられる。
2+,Ca2+,Sr2+,Pb2+,Fe2 +,Co2+,N
i2+,Zn2+,Cu2+が挙げられる。M3は3価の金属
原子であり、Al3+,Cr3+,Fe3+,Ni3+が挙げら
れる。M4は4価の金属原子であり、Zr4+,Hf4+,
Mn4+,Co4+が挙げられる。これらの金属原子の中
で好ましいのはAl3+,Fe3+,Cr3+,Zr4+,Hf
4+,Zn2+である。
を示し、水素原子、炭素数1〜12のアルキル基、炭素
数2〜12のアルケニル基、−OH,−NH2,−NH
(CH3),−N(CH3)2,−OCH3,−O(C
2H5),−COOH又は−CONH2を示す。好ましい
R1としては、ヒドロキシル基、アミノ基及びメトキシ
基が挙げられるが、中でもヒドロキシル基が好ましい。
て、ジ−tert−ブチルサリチル酸のアルミニウム化
合物が特に好ましい。
キシカルボン酸から選択される芳香族カルボン酸誘導
体、該芳香族カルボン酸誘導体の金属化合物は、例え
ば、オキシカルボン酸及びアルコキシカルボン酸を水酸
化ナトリウム水溶液に溶解させ、2価以上の金属原子を
溶融している水溶液を水酸化ナトリウム水溶液に滴下
し、加熱撹拌し、次に水溶液のpHを調整し、室温まで
冷却した後、ろ過水洗することにより芳香族オキシカル
ボン酸及び芳香族アルコキシカルボン酸の金属化合物を
合成し得る。ただし、上記の合成方法だけに限定される
ものではない。
0.1〜10質量%使用すると、トナーの帯電量の初期
変動が少なく、現像時に必要な絶対帯電量が得られやす
く、結果的に「カブリ」や画像濃度ダウンの如き画像品
質の低下がなく好ましい。
基準として0.1%未満(全く加えない)と、耐久時に
おける帯電量が不安定となり、結果的に画像濃度の維持
性に劣ることとなる。有機金属化合物の含有率が、トナ
ーの質量基準として10%を超えると、逆に耐久時にチ
ャージアップが発生するために、画像濃度の低下を招く
こととなる。
物は結着樹脂100質量部に対して0.1〜10質量
部、好ましくは0.5〜9質量部、より好ましくは1〜
8質量部含有していることが望ましい。0.1質量部未
満では混練時架橋があまり進行せず、有機金属化合物と
樹脂との混練時架橋によって生じるソフトなゲルに起因
するとみられる高分子側成分が少なくなるため、トナー
の耐高温オフセット性が悪くなり、10質量部を超える
と混練時架橋が進行し過ぎて光沢性やOHP透明性が悪
くなる。
ックスとしては、パラフィンワックスの如き脂肪族炭化
水素系ワックス、ポリプロピレン、ポリエチレンのごと
きポリオレフィン炭化水素ワックス、またこれらの1種
または、2種以上の混合物などが挙げられる。
ラフィンワックスの如き脂肪族炭化水素系ワックスが好
ましい。
20〜100の範囲にあるパラフィンワックスを用いる
ことが、安定した広い定着領域をえるために望ましい。
明におけるトナーは、示差熱分析(DSC)測定におけ
る吸熱曲線において、温度30〜200℃の範囲におけ
る最大吸熱ピークのピーク温度が50〜100℃の範囲
にあることを満足することが好ましく、さらに最大吸熱
ピークのピーク温度が55〜95℃の範囲にあることが
好ましく、65〜80℃の範囲にあることが最も好まし
い。
合、トナーのガラス転移温度が大幅に低くなるため、特
に高温環境に放置した際にはトナー表面に溶け出すた
め、耐ブロッキング性能が悪化する。
い場合、トナー定着溶融時にワックスが迅速に溶融トナ
ー表面に移行できず、離型性が悪くなるために、高温オ
フセットが発生し易くなる。
化を見ることができワックスの転移・融解に伴う吸熱ピ
ークが観測され、降温時には、ワックスの冷却時の変化
や常温時の状態を見ることができ、ワックスの凝固・結
晶化・転移に伴う発熱ピークが観測される。降温時の発
熱ピークで最大の発熱ピークは、ワックスの凝固・結晶
化に伴う発熱ピークである。この発熱ピーク温度と近い
温度に昇温時の融解に伴う吸熱ピーク存在することは、
ワックスの構造、分子量分布などワックスがより均質で
あることを示しており、その差が6℃以内であることが
良い。すなわちこの差を小さくすることで、ワックスを
シャープメルト、つまり、低温時には硬く、融解時の溶
融が早く、溶融粘度の低下が大きく起こることで、現像
性、耐ブロッキング性、定着性、耐オフセット性をバラ
ンス良くなり立たせることができる。
分布において、重量平均分子量(Mw)が300〜20
00であり、好ましくは400〜1500であり、数平
均分子量(Mn)が300〜1200であり、好ましく
は400〜1000であり、重量平均分子量(Mw)と
数平均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.0〜
3.0、好ましくは1.0〜2.0であることが望まし
い。
分布において、重量平均分子量(Mw)が300未満の
場合、高温環境に放置した際にトナー表面に溶け出すた
め、耐ブロッキング性能が大幅に悪くなる。
(Mn)が1200を超える場合又は重量平均分子量
(Mw)が2000を超える場合、もしくは重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)が3.0を超える場合、トナー定着溶融時にワック
スが迅速に溶融トナー表面に移行できず、離型性が悪く
なるために、高温オフセットが発生し易くなる。
るポリエステル樹脂と炭化水素系ワックスとの相溶性は
元来より乏しいため、そのままの状態で添加してトナー
化した際には、トナー中にワックスが偏析して存在し、
遊離ワックス等も発生することから、結果的に白抜けの
発生や帯電不良等の不具合が発生する。
るワックスであれば、どのようなワックスを炭化水素系
ワックスとともに、用いても良い。たとえば、カルナバ
ワックス、ライスワックス等の植物性ワックス、モンタ
ン酸ワックス、アルコールワックス、シリコーン変性ワ
ックス、エステル系ワックス等、が挙げられる。本発明
の目的を達成するためには、予め、炭化水素系ワックス
とこれらのワックスを10:90〜90:10の質量比
で溶融ブレンドしたものを用いることが望ましい。
Cによる分子量分布においては、重量平均分子量(M
w)が5000〜100000であり、数平均分子量
(Mn)が1500〜15000であり、重量平均分子
量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)が2〜40であることが良い。
w)が5000未満の場合、または数平均分子量(M
n)が1500未満の場合、または重量平均分子量と数
平均分子量の比(Mw/Mn)が2未満の場合、トナー
の耐ブロッキング性能が著しく損なわれる。
w)が100000を超える場合、または数平均分子量
(Mn)が15000を超える場合、または重量平均分
子量と数平均分子量の比(Mw/Mn)が40を超える
場合、ワックス分散剤中に微分散された炭化水素系ワッ
クスが定着溶融時にワックスが迅速に溶融トナー表面に
移行できず、離型性が悪くなるために、高温オフセット
が発生し易くなる。
ポリエステル樹脂或いはハイブリッド樹脂中のポリエス
テル成分が主成分であることが好ましく、ビニル系重合
体樹脂は、該トナー中にトナーの質量を基準として0.
1〜20質量%含有されていることが好ましい。
ーの質量を基準とした含有率が20質量%を超える場
合、主成分であるポリエステル樹脂或いはポリエステル
成分の低温定着(シャープメルト性)が損なわれるた
め、非オフセット温度領域が狭くなるという弊害が生じ
る。
ラフト重合に用いられる該ポリオレフィンは、DSCに
よって測定される昇温時の吸熱曲線において、最大吸熱
ピークの極大値が90〜130℃にあることが良い。
値が90℃未満、もしくは130℃を超える場合、いず
れもビニル系重合体樹脂とのグラフト共重合体における
枝別れ構造が損なわれるために炭化水素系ワックスの微
分散が行われない。そのため、トナー化した際における
炭化水素系ワックスの偏析が生じ、白抜け等の画像不良
が発生する。
れる該ポリオレフィンのGPCによる分子量分布におけ
る重量平均分子量(Mw)は500〜30000であ
り、数平均分子量(Mn)は500〜3000であり、
重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比
(Mw/Mn)は1.5〜20であり、密度は0.90
〜0.95の低密度であることが好ましい。
が500未満の場合、または数平均分子量(Mn)が5
00未満の場合、または重量平均分子量(Mw)と数平
均分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が1.5未満の
場合、もしくは、重量平均分子量(Mw)が30000
を超える場合、または数平均分子量(Mn)が3000
を超える場合、または重量平均分子量(Mw)と数平均
分子量(Mn)との比(Mw/Mn)が20を超える場
合、ワックス分散中に微分散された炭化水素系ワックス
が定着時にトナー表面に有効的に染み出してこないた
め、耐高温オフセット性は悪化する。
を超える(低密度ではない)場合、ビニル系重合体樹脂
とのグラフト共重合体における有効が枝分かれ構造が損
なわれるため、トナー化した際における該炭化水素系の
偏析が生じ、白抜け等の画像不良が発生する。
トナーの質量を基準として0.1〜2質量%含有されて
いることが好ましい。
基準とした含有率が2質量%を超える場合、これも上述
の結果と同じく、共重合体樹脂とのグラフト共重合体に
おける有効な枝分かれ構造が損なわれるために炭化水素
系ワックスの微分散が行われず、トナー化した際におけ
る該炭化水素系ワックスの偏析が生じ、白抜け等の画像
不良が発生する。
ラフト重合に用いられる該パラフィンは、DSCによっ
て測定される昇温時の吸熱曲線において、最大吸熱ピー
クの極大値が50〜100℃にあることが良い。
50℃未満、もしくは100℃を超える場合、いずれも
ビニル系重合体樹脂とのグラフト共重合体における枝別
れ構造が損なわれるために炭化水素系ワックスの微分散
が行われない。そのため、トナー化した際における炭化
水素系ワックスの偏析が生じ、白抜け等の画像不良が発
生する。
れる該パラフィンのGPCによる分子量分布における重
量平均分子量(Mw)は300〜1000であり、数平
均分子量(Mn)は300〜800であり、重量平均分
子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比(Mw/M
n)は1.5〜3.0であることが好ましい。
00未満の場合、または数平均分子量(Mn)が300
未満の場合、または重量平均分子量(Mw)と数平均分
子量(Mn)との比(Mw/Mn)は1.5未満の場
合、もしくは、重量平均分子量(Mw)が1000を超
える場合、または数平均分子量(Mn)が800を超え
る場合、または重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が3.0を超える場合、
ワックス分散中に微分散された炭化水素系ワックスが定
着時にトナー表面に有効的に染み出してこないため、耐
高温オフセット性は悪化する。
中にトナーの質量を基準として0.1〜10質量%含有
されていることが好ましい。
量を基準とした含有率が10質量%を超える場合、これ
も上述の結果と同じく、ビニル系重合体樹脂とのグラフ
ト共重合体における有効な枝分かれ構造が損なわれるた
めに炭化水素系ワックスの微分散が行われず、トナー化
した際における該炭化水素系ワックスの偏析が生じ、白
抜け等の画像不良が発生する。
レン中に、ポリオレフィンあるいは、パラフィンを溶解
し、さらにビニル系モノマーおよび、開始剤を添加し、
100℃以上の高温にて重合およびポリオレフィンある
いは、パラフィンに一部グラフト重合反応させることに
より得られる。
ラックトナーとして用いる場合、着色剤としては、カー
ボンブラック及び/または、磁性材料及び/または、赤
系、青系、黄系、緑系顔料から選ばれる1種または2種
以上の顔料を用いる。
m2/g以上400m2/g未満であり、一次粒子径が5
nm以上80nm未満であり、pHが6〜10であり、
揮発分が3%未満であるものが、トナーの帯電性を低下
することなく、また、本発明における結着樹脂中での分
散性が良好であるため、高い画像濃度を維持できること
から好ましい。
マイト、フェライト等の酸化鉄、及び他の金属酸化物を
含む酸化鉄;Fe,Co,Niのような金属、あるい
は、これらの金属とAl,Co,Cu,Pb,Mg,N
i,Sn,Zn,Sb,Be,Bi,Cd,Ca,M
n,Se,Ti,W,Vのような金属との合金、および
これらの混合物等が挙げられる。
(Fe3O4)、三二酸化鉄(γ−Fe 2O3)、酸化鉄亜
鉛(ZnFe2O4)、酸化鉄イットリウム(Y3Fe5O
12),酸化鉄カドミウム(CdFe2O4)、酸化鉄ガド
リニウム(Gd3Fe5O12)、酸化鉄銅(CuFe
2O4)、酸化鉄鉛(PbFe12O19)、酸化鉄ニッケル
(NiFe2O4)、酸化鉄ネオジム(NdFe2O3)、
酸化鉄バリウム(BaFe12O19)、酸化鉄マグネシウ
ム(MgFe2O4)、酸化鉄マンガン(MnFe
2O4)、酸化鉄ランタン(LaFe3)、鉄粉(F
e)、コバルト粉(Co)、ニッケル粉(Ni)等が挙
げられる。好適な磁性材料は四三酸化鉄,磁性フェライ
ト又はγ−三二酸化鉄の微粉末である。
好ましくは、0.1〜0.5μm)で、795.8kA
/m(10Kエルステッド)印加で磁気特性が抗磁力
1.6〜122kA/m(20〜150エルステッ
ド)、飽和磁化50〜200Am2/kg(好ましくは
50〜100Am2/kg)、残留磁化2〜20Am2/
kgのものが好ましい。
担持体上に磁気的拘束力を伴って担持される磁性一成分
系現像剤として用いられる場合、トナーの質量基準で5
〜120質量%含有するのが好ましい。
持体上に磁気的拘束力を伴わずに担持される系非磁性一
成分現像剤として用いられる場合、磁性体をトナーの質
量基準で0.1〜30質量%含有していることが好まし
い。
時におけるトナー飛散現象(機内汚れ)を抑えることが
できる。
0質量%を超えると、規制ブレードもしくはトナーを担
持するローラー表面を著しく破損(削る)こととなり、
帯電不良の原因となる。
分系現像剤として用いられる場合、磁性体をトナーの質
量基準で0.1〜30質量%含有していることが好まし
い。
剤を担持するローラーとの磁気的拘束力が増すために、
耐久時におけるトナー飛散現象(機内汚れ)を抑えるこ
とができる。
0質量%を超えると、現像剤を担持するローラーとの磁
気的拘束力が増し過ぎるために、画像濃度の低下を招く
こととなる。
は、顔料及び/又は染料を用いることができる。
レッド1、C.I.ダイレクトレッド4、C.I.アシ
ッドレッド1、C.I.ベーシックレッド1、C.I.
モーダントレッド30、C.I.ダイレクトブルー1、
C.I.ダイレクトブルー2、C.I.アシッドブルー
9、C.I.アシッドブルー15、C.I.ベーシック
ブルー3、C.I.ベーシックブルー5、C.I.モー
ダントブルー7、C.I.ダイレクトグリーン6、C.
I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックグリー
ン6、C.I.ソルベントイエロー162等が挙げられ
る。
ー、ネーブルイエロー、ナフトールイエローS、ハンザ
イエローG、パーマネントイエローNCG、タートラジ
ンレーキ、モリブデンオレンジ、パーマネントオレンジ
GTR、ピラゾロンオレンジ、ベンジジンオレンジG、
パーマネントレッド4R、ウオッチングレッドカルシウ
ム塩、エオシンレーキ、ブリリアントカーミン3B、マ
ンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレッ
トレーキ、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビ
クトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、ファー
ストスカイブルー、インダンスレンブルーBC、クロム
グリーン、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーン
レーキ、ファイナルイエローグリーンG等が挙げられ
る。
用マゼンタ色顔料としては、C.I.ピグメントレッド
1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,1
2,13,14,15,16,17,18,19,2
1,22,23,30,31,32,37,38,3
9,40,41,48,49,50,51,52,5
3,54,55,57,58,60,63,64,6
8,81,83,87,88,89,90,112,1
14,122,123,150,163,202,20
6,207,209,238,C.I.ピグメントバイ
オレット19、C.I.ピグメントバイオレット1,
2,10,13,15,23,29,35等が挙げられ
る。
染料と顔料と併用してその鮮明度を向上させた方がフル
カラー画像の画質の点からより好ましい。マゼンタ用染
料としては、C.I.ソルベントレッド1,3,8,2
3,24,25,27,30,49,81,82,8
3,84,100,109,121,C.I.ディスパ
ースレッド9、C.I.ソルベントバイオレット8,1
3,14,21,27、C.I.ディスパースバイオレ
ット1の如き油溶染料;C.I.ベーシックレッド1,
2,9,12,13,14,15,17,18,22,
23,24,27,29,32,34,35,36,3
7,38,39,40、C.I.ベーシックバイオレッ
ト1,3,7,10,14,15,21,25,26,
27,28の如き塩基性染料が挙げられる。
しては、C.I.ピグメントブルー2,3,15,1
6,17;C.I.アシッドブルー6;C.I.アシッ
ドブルー45又はフタロシアニン骨格にフタルイミドメ
チル基を1〜5個置換した銅フタロシアニン顔料等であ
る。
グメントイエロー1,2,3,4,5,6,7,10,
11,12,13,14,15,16,17,23,6
5,73,74,83,93,97,128,155,
180、C.I.バットイエロー1,3,20等が挙げ
られる。
に対して、1乃至15質量部、好ましくは3乃至12質
量部、より好ましくは4乃至10質量部含有しているこ
とが良い。
には、透明性が低下し、加えて人間の肌色に代表される
様な中間色の再現性も低下し易くなり、更にはトナーの
帯電性の安定性が低下し、目的とする帯電量が得られに
くくなる。
には、目的とする着色力が得られ難く、高い画像濃度の
高品位画像が得られ難い。
ていることが画質向上のために好ましい。
することにより、流動性が添加前後を比較すると増加し
得るものである。
トラフルオロエチレン微粉末の如きフッ素系樹脂粉末;
湿式製法によるシリカ微粉末、乾式製法によるシリカ微
粉末の如きシリカ微粉末、それらシリカ微粉末をシラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、シリコーンオ
イルの如き処理剤により表面処理を施した処理シリカ微
粉末;酸化チタン微粉末;アルミナ微粉末、処理酸化チ
タン微粉末、処理酸化アルミナ微粉末が挙げられる。
吸着により比表面積が30m2/g以上、好ましくは5
0m2/g以上のものが良好な結果を与える。トナー粒
子100質量部に対して流動性向上剤0.01〜8質量
部、好ましくは0.1〜4質量部使用するのが良い。
化合物及びその他の任意成分の添加剤をヘンシェルミキ
サー、ボールミルの如き混合機により充分混合し、ニー
ダー、エクストルーダーの如き熱混練機を用いて溶融、
捏和及び練肉し、溶融混練物を冷却固化後に固化物を粉
砕し、粉砕物を分級することにより所定の平均粒径のト
ナー粒子を生成することができる。
シェルミキサーの如き混合機により充分混合し、トナー
粒子表面に流動性向上剤を有するトナーを得ることがで
きる。
(D4)は、3.0乃至15.0μm、好ましくは4.
0乃至12.0μmが良い。トナーの重量平均粒径(D
4)が3.0μm未満の場合には、帯電安定化が達成し
づらくなり、耐久において、カブリやトナー飛散が発生
しやすくなる。トナーの重量平均粒径(D4)が15.
0μmを超える場合には、ハーフトーン部の再現性が大
きく低下し、得られた画像はガサついた画像になってし
まう。
(Dv)が2.5乃至6.0μmであることが、より高
画質画像の形成のために好ましい。トナーの体積平均粒
径(Dv)が2.5μm未満の場合には、トナーの帯電
安定性が低下し、6.0μmを超える場合には、画質が
粗くなる傾向にある。
ーを二成分系現像剤に用いる場合に、併用されるキャリ
アとしては、例えば表面酸化又は未酸化の鉄、ニッケ
ル、銅、亜鉛、コバルト、マンガン、クロム、ストロン
チウム、希土類等の金属及びそれらの合金または酸化物
及びフェライトなどが使用できる。
を主成分として形成されるMn−Mg−Feの3元素の
磁性フェライト粒子がキャリア粒子として好ましく、さ
らに、好ましくは、Mn−Mg−Sr−Feの4元素の
磁性フェライト粒子が、二成分現像剤としてソフトな磁
気ブラシを形成するため、感光体との摩擦により、感光
体に傷をつけにくいことや、現像剤中のトナー粒子の劣
化を軽減することで望ましい。またさらには、ケイ素元
素を0.001乃至1質量%(より好ましくは、0.0
05〜0.5質量%)有していることが磁性フェライト
粒子の被覆樹脂としてシリコーン樹脂を使用する場合に
特に好ましい。
ることが好ましく、樹脂としてはシリコーン樹脂が好ま
しい。特に、含窒素シリコーン樹脂または、含窒素シラ
ンカップリング剤とシリコーン樹脂とが反応することに
より生成した変性シリコーン樹脂が本発明のフルカラー
画像形成用トナーへのマイナスの摩擦電荷の付与性、環
境安定性、キャリアの表面の汚染に対する抑制の点で好
ましい。
0μm(より好ましくは、25乃至70μm)がフルカ
ラー画像形成用トナーの重量平均粒径との関係で好まし
い。
レーザー回折式粒度分布測定装置HELOS(日本電子
製)に乾式分散ユニットRODOS(日本電子製)を組
合わせて用い、レンズ焦点距離200mm,分散圧3.
0bar,測定時間1〜2秒の測定条件で粒径0.5μ
m〜350.0μmの範囲を下記表1に示す通り31チ
ャンネルに分割して測定し、体積分布の50%粒径(メ
ジアン径)を平均粒径として求めると共に、体積基準の
頻度分布から各粒径範囲の粒子の体積%を求める。
度分布測定装置HELOSは、フランホーファ回折原理
を用いて測定を行う装置である。この測定原理を簡単に
説明すれば、レーザー光源から測定粒子にレーザービー
ムを照射すると、回折像がレーザー光源の反対側のレン
ズの焦点面にでき、その回折像を検出器によって検出し
て演算処理することにより、測定粒子の粒度分布を算出
するものである。
分布を有するように調製する方法としては、例えば、篩
を用いることによる分級によって行うことが可能であ
る。特に、精度良く分級を行うために、適当な目開きの
篩を用いて複数回くり返してふるうことが好ましい。ま
た、メッシュの開口の形状をメッキ等によって制御した
ものを使うことも有効な手段である。
成分現像剤を調製する場合、その混合比率は現像剤中の
トナー濃度として、2〜15質量%、好ましくは4〜1
3質量%にすると通常良好な結果が得られる。トナー濃
度が2質量%未満では画像濃度が低くなりやすく、15
質量%を超える場合ではカブリや機内飛散が増加しやす
い。
法によりフルカラー画像を形成する方法を図1を参照し
ながら説明する。
像を形成するための画像形成装置の一例を示す概略構成
図である。図1の画像形成装置は、フルカラー複写機又
はフルカラープリンタとして使用される。フルカラー複
写機の場合は、図1に示すように、上部にデジタルカラ
ー画像リーダ部、下部にデジタルカラー画像プリンタ部
を有する。
ガラス31上に載せ、露光ランプ32により露光走査す
ることにより、原稿30からの反射光像をレンズ33に
よりフルカラーセンサ34に集光し、カラー色分解画像
信号を得る。カラー色分解画像信号は、増幅回路(図示
せず)を経てビデオ処理ユニット(図示せず)にて処理
を施され、デジタル画像プリンタ部に送出される。
感光ドラム1は、たとえば有機光導電体を有する感光層
を有し、矢印方向に回転自在に担持されている。感光ド
ラム1の回りには、前露光ランプ11、コロナ帯電器
2、レーザー露光光学系3、電位センサ12、色の異な
る4個の現像器4Y、4C、4M、4B、ドラム上光量
検知手段13、転写装置5およびクリーニング器6が配
置されている。
らの画像信号は、レーザー出力部(図示せず)にてイメ
ージスキャン露光の光信号に変換され、変換されたレー
ザー光がポリゴンミラー3aで反射され、レンズ3bお
よびミラー3cを介して、感光ドラム1の面上に投影さ
れる。
を矢印方向に回転させ、前露光ランプ11で除電した後
に感光ドラム1を帯電器2により一様にマイナス帯電さ
せて、各分解色ごとに光像Eを照射し、感光ドラム1上
に静電荷像を形成する。
ム1上の静電荷像を現像し、感光ドラム1上にトナーに
よるトナー画像を形成する。現像器4Y、4C、4M、
4Bは、それぞれの偏心カム24Y、24C、24M、
24Bの動作により、各分解色に応じて択一的に感光ド
ラム1に接近して、現像を行う。
5b、記録材としての転写材を静電吸着するための吸着
帯電器5cおよびこれと対向する吸着ローラ5g、そし
て内側帯電器5d、外側帯電器5e、分離帯電器5hを
有している。転写ドラム5aは、回転駆動可能に軸支さ
れ、その周面の開口域に転写材を担持する転写材担持体
である転写シート5fが、円筒上に一体的に調節されて
いる。転写シート5fにはポリカーボネートフィルムの
如き樹脂フィルムが使用される。
ら転写シート搬送系を通って転写ドラム5aに搬送さ
れ、転写ドラム5a上に担持される。転写ドラム5a上
に担持された転写材は、転写ドラム5aの回転にともな
い感光ドラム1と対向した転写位置に繰り返し搬送さ
れ、転写位置を通過する過程で転写帯電器5bの作用に
より、転写材上に感光ドラム1上のトナー画像が転写さ
れる。
写されても良く、また、感光体上のトナー画像を中間転
写体へ転写し、中間転写体からトナー画像を転写材へ転
写しても良い。
マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(B)に
ついて繰り返し、転写ドラム5上の転写材上に4色のト
ナー画像を重ねたカラー画像が得られる。
れた転写材は、分離爪8a、分離押上げコロ8bおよび
分離帯電器5hの作用により、転写ドラム5aから分離
して加熱加圧定着器9に送られ、そこで加熱加圧定着す
ることによりトナーの混色、発色および転写材への固定
が行われて、フルカラーの定着画像とされたのちトレイ
10に排紙され、フルカラー画像の形成が終了する。
速度は、本体のプロセススピード(例えば160mm/
sec)より遅い(例えば90mm/sec)で行われ
る。これは、トナーが二層から四層積層された未定着画
像を溶融混色させる場合、十分な加熱量をトナーに与え
なければならないためで、現像速度より遅い速度で定着
を行うことによりトナーに対する加熱量を多くしてい
る。
2において、定着手段である定着ローラー39は、例え
ば厚さ5mmのアルミ製の芯金41上に厚さ2mmのR
TV(室温加硫型、JIS−A硬度40)シリコーンゴ
ム層42、この外側に厚さ50μmのポリテトラフルオ
ロエチレン(PTFE)層43を有している。
は、例えば厚さ5mmのアルミの芯金44の上に厚さ2
mmのRTVシリコーンゴム層45(ゴム硬度JIS−
A硬度60)、この外側に厚さ100μm厚のPTFE
層を有している。
ー共にその外径は60mmであるが、加圧ローラーの方
が硬度が高いため、白紙による排紙テストでは、両ロー
ラーの中心線を結ぶ線に対しての垂線より排紙方向は加
圧ローラー側になる。この排紙方向を加圧ローラー側に
することが、画像面積の大きいコピー画像を定着する場
合の定着支持体の定着ローラー巻きつき防止に極めて重
要である。排紙方向を加圧ローラー側にする手段として
は、前記した硬度差をつける方法、或いは、加圧ローラ
ーの径を定着ローラーよりも小さくする方法、加圧ロー
ラー側の設定温度を定着ローラーよりも高くし、定着紙
背面、つまり加圧ローラー側の紙面の水分をより多く蒸
発させることにより、ごく少量の紙のちぢみを利用する
方法などが挙げられる。
であるハロゲンヒータ46が配設され、加圧ローラー4
0には同じくハロゲンヒータ47が芯金内に配設されて
両面からの加熱を行っている。定着ローラー39及び加
圧ローラー40に当接されたサーミスタ48a及び48
bにより定着ローラー39及び加圧ローラーの温度が検
知され、この検知温度に基づき制御装置49a及び49
bによりハロゲンヒータ46及び47がそれぞれ制御さ
れ、定着ローラー39の温度及び加圧ローラー40の温
度が共に一定の温度(例えば、160℃±10℃)に保
つように制御される。定着ローラー39と加圧ローラー
40は加圧機構(図示せず)によって総圧約784N
(約80kg)で加圧されている。
定着ローラークリーニング装置であり、C1は加圧ロー
ラーに付着したオイル及び汚れを除去するためのクリー
ニングブレードである。紙ウェブ含浸用オイルは、50
〜3000mm2/sのシリコーンオイル(ジメチルシ
リコーンオイル、ジフェニルシリコーンオイル等のシリ
コーンオイル類)を用いることが、オイル塗布量を少量
で一定に供給することが容易であり、かつ、定着画像の
品位(特に均一光沢性、オイル痕)の高いものとなる。
また、オイルを塗布しない場合は、C、C1のクリーニ
ング装置を取り外すか、オイルを含浸していない紙、ま
たは布ウェブを用いるか、クリーニングブレード、もし
くはクリーニングパッド、クリーニングローラーを用い
るのが良い。
名)より成る不織布ウェブ56を押圧ローラー55にて
定着ローラー39に押し当ててクリーニングしている。
該ウェブ56は巻き取り装置(図示せず)により適宜巻
き取られ、定着ローラ39との当接部にトナー等が堆積
しないようにされている。
オフセット性に優れているので離型剤の塗布量を少なく
することが可能であり、また、クリーニング装置の汚れ
量も少ない。
の表面温度170℃±50℃の温度条件で加熱加圧定着
するのが良く、該記録材への該トナー画像の定着時に、
該定着部材から該記録材のトナー画像の定着面に供給さ
れるシリコーンオイルの記録材単位面積当たりの塗布量
が0〜1×10-7g/cm2であるのが良い。塗布量が
1×10-7g/cm2を超える場合は、該記録材のギラ
ツキが大きく、特に文字画像の視認性を著しく阻害す
る。
のトナーを少なくとも有するトナー画像が記録材シート
に定着されることによって記録シートに形成された画像
が得られる。
測定方法を以下に説明する。
ー及び樹脂の断面観察方法 集束イオンビーム加工観察装置(FIB装置)、FB−
2000A(日立製作所製)を用い、加工観察する。次
に測定資料の作製方法の一例を示す。
る又は導電テープを貼って、その上から測定試料を少量
固着させ、それを蒸着することにより作製した。
面を保護した後に、粗加工として試料断面を削り出し、
その後中加工、仕上げ加工とビームのエネルギーを小さ
くして加工する。最終的な観察時にはエネルギーがもっ
とも小さいビームを利用して観察を行う。
散粒子径及び、ドメイン径(局在化平均分散径)は、以
下の様にして求める。
を、10μm程度の大きさに粉砕したものをサンプルに
用いる。観察手順は上述のごとく行う。1回目の観察終
了後、例えば、着目したある1つのドメインと、ワック
スを含む一次分散粒径を測定する。次にビームのエネル
ギーを調節しながら、少しずつ削り出しを行い、着目し
たドメインと、一次分散粒径の変化を測定し、観測画面
縦横(x−y)方向と、深さ(奥行き)(z)方向の径
を得る。ドメイン及び1次分散径の最大径は、これらの
測定結果を図3のごとくプロットし、内挿或いは外挿に
より求める。測定数は、サンプル1つあたり、ドメイン
及び、一次分散粒子各10個測定、サンプル5個、計5
0サンプルずつ測定する。これらの最大径の平均を出
し、それぞれ、一次平均分散径、平均ドメイン径とし
た。
トナーにおいては、一次分散粒子が一部合一化している
場合が観察されるが、それは、1つの一次分散粒子と見
なして、平均径を出した。
しない場合は溶媒にジオキサンまたはテトラヒドロフラ
ンなどの溶媒を用いる。
樹脂、ポリエステル樹脂、ビニル系重合体) ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)に
よるクロマトグラムの分子量は次の条件で測定される。
定化させ、この温度におけるカラムに、溶媒としてテト
ラヒドロフラン(THF)を毎分1mlの流速で流し、
試料濃度として0.05〜0.6質量%に調整した樹脂
のTHF試料溶液を50〜200μl注入して測定す
る。試料の分子量測定にあたっては、試料の有する分子
量分布を、数種の単分散ポリスチレン標準試料により作
成された検量線の対数値とカウント数との関係から算出
する。検量線作成用の標準ポリスチレン試料としては、
例えば、Pressure Chemical Co.
製あるいは、東洋ソーダ工業社製の分子量が6×1
02,2.1×103,4×103,1.75×104,
5.1×104,1.1×105,3.9×105,8.
6×105,2×106,4.48×106のものを用
い、少なくとも10点程度の標準ポリスチレン試料を用
いるのが適当である。検出器にはRI(屈折率)検出器
を用いる。
量領域を的確に測定するために、市販のポリスチレンゲ
ルカラムを複数組合せるのが良く、例えば、Water
s社製のμ−styragel 500,103,1
04,105の組合せや、昭和電工社製のshodex
KA−801,802,803,804,805,80
6,807の組合せが好ましい。
ン、炭化水素系ワックス) (GPC条件) 装置;GPC−150(ウォーターズ社) カラム:GMH−HT30cm2連(東ソー社製) 温度:135℃ 溶媒:o−ジクロロベンゼン 流速:1.0ml/min. 試料:0.15質量%の試料を0.4ml注入
る(45℃以上の温浴中で行ったほうが、抽出効率がよ
い。)。そこに、へキサンのような非極性溶媒を少しず
つ加えながら撹拌し、炭化水素ワックス類を抽出する。
さらに、抽出した炭化水素ワックス類は、一度溶媒を除
去したのち、再び熱トルエン等の溶媒に溶解し、冷却し
ながら融点の違いを利用して、分別する。この分別した
ものをサンプルとする。
あたっては、単分散ポリスチレン標準試料により作成し
た分子量較正曲線を使用する。さらに、Mark−Ho
uwink粘度式から導き出される換算式で、ポリスチ
レン換算することによって算出される。
(パーキンエルマー社製)を用い測定する。
mgを精密に秤量する。これをアルミパン中に入れ、リ
ファレンスとして空のアルミパンを用い、測定温度範囲
30〜200℃の間で、昇温、降温速度10℃/min
で常温常湿下で測定を行う。
囲におけるメインピークの吸熱、発熱ピークが得られ
る。極大吸熱ピークとは、言うまでもなく、その中で極
大の値を示す温度のことである。
いはコールターマルチサイザーII(コールター社製)
を用いる。電解液は、1級塩化ナトリウムを用いて、約
1%NaCl水溶液を調製する。例えば、ISOTON
(登録商標)−II(コールターサイエンティフィック
ジャパン社製)が使用できる。測定方法としては、前記
電解水溶液100〜150ml中に分散剤として、界面
活性剤(好ましくはアルキルベンゼンスルホン塩酸)
を、0.1〜5mlを加え、さらに測定試料を2〜20
mg加える。試料を懸濁した電解液は、超音波分散器で
約1〜3分間分散処理を行い、前記測定装置により、ア
パーチャーとして100μmアパーチャーを用いて、ト
ナー粒子の体積及び個数を各チャンネルごとに測定し
て、トナーの体積分布と個数分布とを算出する。それか
ら、トナー粒子の体積分布から求めた質量基準のトナー
粒子又はトナーの重量平均粒径(D4)及び体積平均粒
径(Dv)(各チャンネルの中央値をチャンネル毎の代
表値とする)を求める。
μm;2.52〜3.17μm;3.17〜4.00μ
m;4.00〜5.04μm;5.04〜6.35μ
m;6.35〜8.00μm;8.00〜10.08μ
m;10.08〜12.70μm;12.70〜16.
00μm;16.00〜20.20μm;20.20〜
25.40μm;25.40〜32.00μm;32〜
40.30μmの13チャンネルを用いる。
定する一手段として凝集度を用いるものであり、この凝
集度の値が大きいほど試料の流動性は悪いと判断する。
バイブロ MODEL 1332)を有するパウダーテ
スター(細川ミクロン社製)を用いる。測定法として
は、振動台に目開き75μmの篩い、目開き150μm
の篩い、目開き250μmの篩いを目開きの狭い順に重
ねてセットする。このセットした目開き250μmの篩
い上に正確に秤量した試料5gを加え、振動台への入力
電圧を21.7Vになるようにし、デジタル振動計の変
位の値を0.130にし、その際の振動台の振幅が60
〜90μmの範囲に入るように調整し(レオスタット目
盛約2.5)、約15秒間振動を加える。その後、各篩
い上に残った試料の質量を測定して下式に基づき凝集度
を得る。
約12時間放置したものを用い、測定環境は23℃,6
0%RHである。
例)ビニル系共重合体として、スチレン2.0mol、
2−エチルヘキシルアクリレート0.21mol、アク
リル酸0.16mol、α−メチルスチレンの2量体
0.03mol、ジクミルパーオキサイド0.05mo
lを滴下ロートに入れる。また、ポリオキシプロピレン
(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン7.0mol、ポリオキシエチレン(2.2)
−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン
3.0mol、テレフタル酸3.0mol、無水トリメ
リット酸2.0molを4リットルのオートクレーブに
入れ、温度計、撹拌棒、コンデンサー、及び窒素導入管
を取りつけた。次にオートクレーブ内を窒素ガスで置換
した後、撹拌しながら徐々に昇温し、140℃の温度で
撹拌しつつ、先の滴下ロートよりビニル系樹脂の単量体
及び重合開始剤を4時間かけて滴下した。重合反応終了
後、次いでオートクレーブ内に、酸化ジブチル錫0.2
g、フマル酸5.0molを添加し、200℃に昇温を
行い、4時間反応せしめてハイブリッド樹脂(1)を得
た。GPCによる分子量測定の結果を表2に示す。
エステルの組成、組成比、開始材料及び反応条件を変え
ることにより、表2に示した物性を有するハイブリッド
樹脂(2)〜(4)を得た。
オキシプロピレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン3.5mol、ポリオキシエ
チレン(2.2)−2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン1.5mol、テレフタル酸1.5mo
l、無水トリメリット酸1.0mol、フマル酸2.5
mol及び酸化ジブチル錫0.1gをガラス製4リット
ルの4つ口フラスコに入れ、温度計、撹拌棒、コンデン
サー、及び窒素導入管を取りつけマントルヒーター内に
おいた。窒素雰囲気下で、220℃で5時間反応させ、
ポリエステル樹脂(1)を得た。GPCによる分子量測
定の結果を表2に示す。
共重合体として、スチレン2.0mol、2−エチルヘ
キシルアクリレート0.21mol、ジクミルパーオキ
サイド0.07mol、酸化ジブチル錫3.0gを滴下
ロートに入れる温度計、ステンレス製撹拌棒、流下式コ
ンデンサー及び窒素導入管を装備した3リットルの4口
フラスコに入れ、マントルヒーター中で、窒素雰囲気に
て220℃の温度で撹拌しつつ反応させ、ビニル系樹脂
(1)を得た。GPCによる分子量測定の結果を表2に
示す。
ながら140℃に保持した。
のキシレン溶液50質量部を5時間連続的に滴下し、冷
却後溶媒を分離除去し、ポリエチレンにビニル系共重合
体が一部グラフトしたものと、ビニル系共重合体及び未
反応ポリエチレンとの混合物を得た。
溶分をDSCとGC−MS分析から、ポリエチレン成分
がないことを確認した後、GPCにてビニル系共重合体
の分子量を測定した。その結果Mw9500、Mn48
00であった。
ながら140℃に保持した。
のキシレン溶液50質量部を5時間連続的に滴下し、冷
却後溶媒を分離除去し、ポリエチレンにビニル系共重合
体が一部グラフトしたものと、ビニル系共重合体及び未
反応ポリエチレンとの混合物を得た。
溶分をDSCとGC−MS分析から、ポリエチレン成分
がないことを確認した後、GPCにてビニル系共重合体
の分子量を測定した。その結果Mw9000、Mn47
00であった。
二軸式押出機で溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用い
て粒径約1〜2mm程度に粗粉砕した。次いでエアージ
ェット方式による微粉砕機で微粉砕した。さらに、得ら
れた微粉砕物を多分割分級装置で分級して、重量平均粒
径7.0μmのシアン系樹脂粒子を得た。
て、i−C4H9Si(OCH3)3で処理した疎水性酸化
チタン(BET110m2/g)1.0質量部を外添混
合し、シアントナー1とした。さらにシアントナー1と
シリコーン樹脂で表面被覆した磁性フェライトキャリア
粒子(平均粒径50μm)とを、トナー濃度が7質量%
になるように混合し、二成分系シアン現像剤1とした。
れC.I.Pigment Red57:1 4質量
部、C.I.Pigment Yellow 180
8質量部、カーボン(BET 50m2/g,一次粒子
径40nm)4質量部を用いる以外は同様にして、マゼ
ンタトナー、イエロートナー、ブラックトナーを得た。
また、同様にして、シリコーン樹脂で表面被覆した磁性
フェライトキャリア粒子(平均粒径50μm)とを、ト
ナー濃度が7質量%になるように混合し、二成分系現像
剤1を得た。
ク現像剤1で、カラー複写機CLC−1100(キヤノ
ン製)の定着ユニットのオイル塗布機構を取り外した改
造機を用い、単色モードで常温常湿環境下(23℃,6
0%)で画像面積比率25%のオリジナル原稿を用い
て、定着試験を行った(100mm/sec,350m
m/sec)。さらに定着可能領域の評価については定
着ユニットを手動で定着温度が設定できるように改造し
た。
計UV2200(島津製作所社製)を使用し、OHPフ
ィルム単独の透過率を100%とし、 マゼンタトナーの場合:650nm シアントナーの場合:500nm イエロートナーの場合:600nm での最大吸収波長における透過率を測定する。 A:85%以上 B:75〜85% C:65〜75% D:65%未満
ては、50℃のオーブン内にて1週間放置することによ
り評価した。該評価としては目視による凝集性のレベル
を判定した。トナー凝集性評価基準を以下に示す。 A:凝集体が全く見られなく流動性が非常に良い B:凝集体が全く見られない C:若干の凝集体は見られるがすぐにほぐれる D:現像剤撹拌装置で凝集体がほぐれる(普通) E:現像剤撹拌装置では凝集体が十分にほぐれない(や
や悪い)
述べた凝集度測定結果に基づき、トナー凝集性評価基準
数値範囲を以下の様に定めた。 A:流動性が極めて良好:凝集度の測定結果が40%以
下のサンプル B:流動性が良好:凝集度の測定結果が41〜50%の
サンプル C:流動性が普通:凝集度の測定結果が51〜60%の
サンプル D:流動性が悪い:凝集度の測定結果が61〜70%の
サンプル E:流動性が極めて悪い:凝集度の測定結果が71%以
上のサンプル
透光性ともに良く、非オフセット定着温度領域が広く、
且つ、良好な耐ブロッキング性を示した。トナーのGP
C測定結果を表3に、また評価結果の一覧を表4に示
す。
いて、常温/低湿(23℃/5%)環境下、フルカラー
画像にて画出し耐久テストを行ったところ、画出し1万
枚においても、画像濃度、色再現性ともに初期と変わら
ず安定した結果が得られた。
(X−RITE 404A;X−Rite社製)で測定
した結果に基づき、以下の評価基準数値範囲を定めた。 A:濃度(Dmax) 1.6以上 B:濃度(Dmax) 1.4以上〜1.6未満 C:濃度(Dmax) 1.2以上〜1.4未満 D:濃度(Dmax) 1.2未満
CLC−1100(キヤノン製)を改造し、現像バイア
スを可変にし、評価した。常温/低湿下(23℃/5
%)での評価において、現像コントラスト電位を0〜6
00Vまで変化させ、画像濃度を評価した。 A:画像濃度変化が、現像コントラスト電位変化に対
し、1次の関係にある領域が200V以上〜400V以
下であるもの。但し、画像濃度(Dmax)1.6以上
出ていること B:画像濃度変化が、現像コントラスト電位変化に対
し、1次の関係にある領域が100V以上〜200V未
満であるもの。但し、画像濃度(Dmax)1.6以上
出ていること C:画像濃度変化が、現像コントラスト電位変化に対
し、1次の関係にある領域が401V以上〜500V未
満であるもの。 D:画像濃度変化が、現像コントラスト電位変化に対
し、1次の関係にある領域が500V以上であるもの。
を、風景画(緑、青の色彩の強い原稿チャート)、人物
画像(肌色、赤、黄の強い原稿チャート)を用いてコピ
ー画像を出し、目視評価した。 A:優れている B:良好 C:劣る D:悪い
した処方(結着樹脂は、表2)で、実施例1と同様にト
ナーを作製し、評価した。色再現性評価については、実
施例1で得た、イエロートナー、マゼンタトナー、ブラ
ックトナーを用い、4色フルカラー画像を、風景画
(緑、青の色彩の強い原稿チャート)を用いてコピー画
像を出し、緑,青の再現性を目視評価した。
用しないか、又は、その使用量を少なくした加熱加圧定
着手段において、高いグロスを満足し、二次色の混色性
に優れ、色再現範囲が広く、且つ、OHP透過性の優れ
たトナーを提供できる。
示す概略的断面図である。
ある。
の測定におけるデータをプロットしたものの一例を示す
図である。
散又はドメインの形成を示す図である。
Claims (29)
- 【請求項1】 結着樹脂、着色剤、及び炭化水素ワック
スを少なくとも含有するフルカラー画像形成用トナーに
おいて、 該結着樹脂は、以下の(a)〜(d)(a)ポリエステ
ルユニットとビニル系共重合体ユニットとを有している
ハイブリッド樹脂成分、(b)ポリエステルユニットと
ビニル系共重合体ユニットとを有しているハイブリッド
樹脂成分と、ポリエステル樹脂との混合物、(c)ポリ
エステルユニットとビニル系共重合体ユニットとを有し
ているハイブリッド樹脂成分と、ビニル系共重合体樹脂
との混合物、(d)ポリエステル樹脂とビニル系共重合
体樹脂との混合物、からなる群より選ばれるいずれかの
成分を含有し、 該トナーの樹脂成分は、ゲルパーミエーションクロマト
グラフィー(GPC)による分子量分布において、分子
量5,000〜70,000の領域にメインピークが存
在し、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)
との比(Mw/Mn)が100以上であり、 該結着樹脂のマトリックス中には、ワックスを含むドメ
インが形成されており、該トナーの集束イオンビーム
(FBI)加工観察装置による観察において、該結着樹
脂のマトリックス中に、ワックスを含む一次平均分散粒
径0.001〜4μmの一次分散粒子が局在化されて、
平均分散粒径0.01〜5μmのドメインを形成してい
ることを特徴とするフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項2】 該結着樹脂は、ポリエステル樹脂、ハイ
ブリッド樹脂成分及びビニル系共重合体を含むことを特
徴とする請求項1に記載のフルカラー画像形成用トナ
ー。 - 【請求項3】 該結着樹脂は、ポリエステル樹脂とビニ
ル系共重合体との混合物を含むことを特徴とする請求項
1に記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項4】 該結着樹脂は、ハイブリッド樹脂成分と
ビニル系共重合体との混合物を含むことを特徴とする請
求項1に記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項5】 有機金属化合物を該結着樹脂100質量
部に対して0.1〜10質量部含有していることを特徴
とする請求項1乃至4のいずれかに記載のフルカラー画
像形成用トナー。 - 【請求項6】 該トナーの酸価が5〜45mgKOH/
gであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項7】 該ドメイン−マトリックス樹脂組成物
は、集束イオンビーム(FBI)加工観察装置による表
面観察において、該結着樹脂のマトリックス中に、ワッ
クスを含む一次平均分散粒径0.005μm〜2μmの
一次分散粒子が局在化されて、平均分散粒径0.01〜
5μmのドメインを形成していることを特徴とする請求
項1乃至6のいずれかに記載のフルカラー画像形成用ト
ナー。 - 【請求項8】 該ドメイン−マトリックス樹脂組成物
が、ポリエステル樹脂のマトリックス中に、ワックスを
含むドメインが形成されたものであることを特徴とする
請求項1乃至6のいずれかに記載のフルカラー画像形成
用トナー。 - 【請求項9】 該ポリエステル樹脂のマトリックス中
に、ワックスを含む一次平均分散粒径0.005μm〜
2μmの一次分散粒子が局在化されて、平均分散粒径
0.01〜5μmのドメインを形成していることを特徴
とする請求項8に記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項10】 示差熱分析(DSC)測定における吸
熱曲線において、温度30〜200℃の範囲における最
大吸熱ピークのピーク温度が50〜100℃の範囲にあ
ることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の
フルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項11】 示差熱分析(DSC)測定における吸
熱曲線において、温度30〜200℃の範囲における最
大吸熱ピークのピーク温度が55〜95℃の範囲にある
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のフ
ルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項12】 示差熱分析(DSC)測定における発
熱曲線において、温度30〜200℃の範囲における最
大発熱ピークのピーク温度が55〜90℃の範囲にある
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のフ
ルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項13】 示差熱分析(DSC)測定における発
熱曲線において、温度30〜200℃の範囲における最
大発熱ピークのピーク温度が65〜80℃の範囲にある
ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載のフ
ルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項14】 該炭化水素系ワックスのGPCによる
分子分布量において、重量平均分子量(Mw)300〜
2000であり、数平均分子量(Mn)が300〜12
00であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が、1.0〜3.0であ
ることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載
のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項15】 該炭化水素系ワックスのGPCによる
分子分布量において、重量平均分子量(Mw)400〜
1500であり、数平均分子量(Mn)が400〜10
00であり、重量平均分子量(Mw)と数平均分子量
(Mn)との比(Mw/Mn)が、1.0〜2.0であ
ることを特徴とする請求項1乃至14のいずれかに記載
のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項16】 該炭化水素系ワックスは、該トナー中
にトナーの質量を基準として、0.1〜10質量%含有
されている請求項1乃至15のいずれかに記載のフルカ
ラー画像形成用トナー。 - 【請求項17】 該炭化水素系ワックスは、該トナー中
にトナーの質量を基準として、0.1〜8質量%含有さ
れている請求項1乃至16のいずれかに記載のフルカラ
ー画像形成用トナー。 - 【請求項18】 該炭化水素系ワックスは、該トナー中
にトナーの質量を基準として、0.1〜6質量%含有さ
れている請求項1乃至17のいずれかに記載のフルカラ
ー画像形成用トナー。 - 【請求項19】 該ドメイン−マトリックス樹脂組成物
は、スチレン系モノマー、カルボキシル基含有モノマ
ー、水酸基含有モノマー、アクリル酸エステルモノマ
ー、メタクリル酸エステルモノマーから選ばれる一種ま
たは、2種以上のモノマーを用いて合成されたビニル系
重合体を少なくとも含有していることを特徴とする請求
項1乃至18のいずれかに記載のフルカラー画像形成用
トナー。 - 【請求項20】 該共重体は、スチレン系モノマー及び
N含有ビニル系モノマーから選ばれる1種又は2種以上
のモノマーを用いて合成されたビニル系重合体を少なく
とも含むことを特徴とする請求項1乃至19のいずれか
に記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項21】 該トナーは、スチレン系モノマー及び
(1)アクリル酸エステルモノマー、メタクリル酸モノ
マーから選ばれる1種又は2種以上のモノマー及び、
(2)N含有ビニル系モノマー、カルボキシル基含有モ
ノマー、水酸基含有モノマーから選ばれる、1種又は2
種以上のモノマーを用いて合成されたビニル系重合体を
少なくとも含有していることを特徴とする請求項1乃至
20のいずれかに記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項22】 該トナーはスチレン系モノマー及び
(1)アクリル酸エステルモノマー、或いはメタクリル
酸モノマー及び(2)N含有ビニル系モノマーから選ば
れるモノマーを用いて合成されたビニル系重合体を、少
なくとも含有していることを特徴とする請求項1乃至2
1のいずれかに記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項23】 該トナーは、スチレン系モノマー及び
N含有ビニル系モノマー、カルボキシル基含有モノマ
ー、水酸基含有モノマー、アクリル酸エステルモノマ
ー、メタクリル酸エステルモノマーから選ばれる1種ま
たは2種以上のモノマーを用いて合成されたビニル系重
合体及びポリオレフィンまたは、パラフィンを有するワ
ックス分散助剤を含有していることを特徴とする、請求
項1乃至22のいずれかに記載のフルカラー画像形成用
トナー。 - 【請求項24】 該トナーは、スチレン系モノマー及び
(1)アクリル系エステルモノマー、メタクリル酸モノ
マーから選ばれる1種または2種以上のモノマー及び
(2)N含有ビニル系モノマー、カルボキシル基含有モ
ノマー、水酸基含有モノマーから選ばれる、1種または
2種以上のモノマーを用いて合成されたビニル系重合体
及びポリオレフィンまたは、パラフィンを有するワック
ス分散助剤を含有していることを特徴とする請求項1乃
至23のいずれかに記載のフルカラー画像形成用トナ
ー。 - 【請求項25】 該トナーは、スチレン系モノマー及び
(1)アクリル系エステルモノマー或いは、メタクリル
酸モノマー及び(2)N含有ビニル系モノマーから選ば
れるモノマーを用いて合成されたビニル系重合体及びポ
リオレフィレンまたは、パラフィンを有するワックス分
散助剤を含有していることを特徴としている請求項1乃
至24のいずれかに記載のフルカラー画像形成用トナ
ー。 - 【請求項26】 該ポリオレフィレンのDSCによって
測定される昇温時の吸熱曲線において、最大吸熱ピーク
の極大値が90〜130℃であることを特徴とする請求
項23乃至25のいずれかに記載のフルカラー画像形成
用トナー。 - 【請求項27】 該ポリオレフィンのGPCによる分子
分布量のおいて、重量平均分子量(Mw)500〜3
0,000であり、数平均分子量(Mn)が500〜
3,000であることを特徴とする請求項23乃至26
のいずれかに記載のフルカラー画像形成用トナー。 - 【請求項28】 該ポリオレフィンは、該トナーの質量
を基準として、0.01〜2.0質量%含有されている
請求項23乃至27のいずれかに記載のフルカラー画像
形成用トナー。 - 【請求項29】 該有機金属化合物は、芳香族オキシカ
ルボン酸及び芳香族アルコキシカルボン酸から選択され
る芳香族カルボン酸誘導物体、該芳香族カルボン酸誘導
体の金属化合物であることを特徴とする請求項5に記載
のフルカラー画像形成用トナー。
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