JP2003075295A - レンズの評価方法およびレンズ評価装置 - Google Patents

レンズの評価方法およびレンズ評価装置

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JP2003075295A
JP2003075295A JP2001266444A JP2001266444A JP2003075295A JP 2003075295 A JP2003075295 A JP 2003075295A JP 2001266444 A JP2001266444 A JP 2001266444A JP 2001266444 A JP2001266444 A JP 2001266444A JP 2003075295 A JP2003075295 A JP 2003075295A
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雅志 北林
Koichi Kojima
広一 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズの特性を、正確に評価することができ
るレンズの評価方法、およびレンズ評価装置を提供する
こと。 【解決手段】レンズの解像度を評価するために、解像度
測定用のテストパターンを含む画像光を、前記レンズを
介してスクリーン上に照射して投写画像を形成する画像
光照射手順と、スクリーン上に表示されたテストパター
ン画像の輝度を撮像素子を用いた画像取り込み装置で検
出する画像光検出手順と、検出された輝度値に基づいて
解像度評価値を算出する評価値算出手順S3とを備えた
レンズの評価方法は、テストパターンの画像を検出しつ
つ、該テストパターンを含む検査シートを前記レンズの
光軸方向に進退させて、該検査シートをレンズのフォー
カス位置に調整するフォーカス調整手順S1を備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロジェクタ等の
光学機器に用いられるレンズの特性を評価するために、
解像度測定用のテストパターンを含む画像光を、前記投
写レンズを介してスクリーン上に照射し、スクリーン上
に表示されたテストパターン画像の輝度を撮像素子を用
いた画像取り込み装置で検出し、検出された輝度値に基
づいて解像度評価値を算出するレンズの評価方法、およ
びこの評価方法を実施するレンズ評価装置に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、複数の色光を画像情報に応じて
各色光ごとに変調する複数の液晶パネルと、各液晶パネ
ルで変調された色光を合成するクロスダイクロイックプ
リズムと、このプリズムで合成された光束を拡大投写し
て投写画像を形成する投写レンズとを備えたプロジェク
タが利用されている。
【0003】このプロジェクタに用いられる投写レンズ
は、その製造工程等のばらつきにより、画像解像度、フ
レア、色収差、歪曲収差および投写画像の照度分布等の
光学特性にもばらつきが生じることがある。投写レンズ
の特性のばらつきは、プロジェクタによって表示される
画像の品質に影響するため、レンズメーカのレンズ出荷
前及び、プロジェクタ組立投入前には、レンズの特性が
評価されている。
【0004】具体的には、例えば、投写レンズの解像度
を評価する場合、検査シートに解像度測定用のテストパ
ターンを形成し、このテストパターンに光を照射して、
テストパターンを含む画像光を投写レンズに導入し、投
写レンズから照射された画像光をスクリーン上に投影す
る。そして、このスクリーン上に表示されたテストパタ
ーンの画像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮
像素子を用いた画像取り込み装置で検出し、この装置で
検出した画像をコンピュータ等で画像処理を行うことに
よって投写レンズの解像度の評価が行われる。同様に、
投写レンズのフレアを評価する場合、検査シートに形成
されたフレア測定用のテストパターンを用いて評価が行
われる。
【0005】また、投写レンズの色収差を評価する場合
には、光源から射出される光に含まれる所定の色の色光
を抽出する機能を有した色光フィルタを用いて、赤、
緑、青の3種類の色フィルタを通過した色光によってス
クリーン上に表示されたテストパターンの画像をCCD
等の撮像素子を用いた画像取り込み装置で検出し、検出
されたテストパターン画像の位置情報をコンピュータ等
で演算処理を行うことによって投写レンズの色収差の評
価が行われる。投写レンズの歪曲収差および投写画像の
照度分布を評価する場合には、スクリーン上に表示され
たテストパターンの画像を目視で確認することにより、
特性の良否が判断されていた。
【0006】ここで、レンズの評価方法としては、従来
より基準レンズを採用し、評価対象となるレンズとの偏
差を測定することで、レンズの評価を行っていた。具体
的には、レンズ特性の平均的な値を示す基準レンズを用
いて、検査シートを基準レンズのバックフォーカス面に
位置するように調整する。スクリーンに照射された画像
をスクリーン四隅に位置する撮像素子がパターンマッチ
ングによって検査シートに形成されたテストパターンを
探索し、撮像する。撮像された画像データからテストパ
ターンの特定の指標値(エッジ強度)を用いることによ
って合焦点状態か否かを判断し、フォーカス状態の良否
を調べる。この4つの指標値に基づいて6軸調整部を制
御し、4つの指標値がほぼ等しくなり、かつ、最も大き
くなるように、検査シート(テストパターン)の空間的
な配置を調整する。そして、この基準レンズにて位置調
整された検査シート面を固定した状態で、評価対象とな
るレンズの特性評価を行う。したがって、評価対象とな
るレンズにおいて検査シートのフォーカス調整をする必
要がなく、レンズの光学特性評価を迅速に行っていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
レンズのバックフォーカス面は、湾曲しており、このバ
ックフォーカス面の湾曲は、個々のレンズに特有なもの
である。つまり、検査シートの位置調整を基準レンズに
て行い、この基準レンズで調整された検査シートの位置
で個々のレンズの評価を行うと、バックフォーカス面に
おける湾曲がレンズに特有であるために、個々のレンズ
での光学特性評価では、検査シート(テストパターン)
と個々のレンズのバックフォーカス面がずれた状態で評
価を行ってしまうという問題がある。また、投写画像を
目視で確認することによって投写レンズの歪曲収差およ
び投写画像の照度分布を評価する場合には、投写レンズ
の正確な特性値を得ることができず、また、その良否の
判断基準も曖昧であるという問題がある。
【0008】本発明の目的は、レンズの特性を、正確に
評価することができるレンズの評価方法、およびレンズ
評価装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のレンズの評価方法は、レンズの解像度を評
価するために、解像度測定用のテストパターンを含む画
像光を、前記レンズを介してスクリーン上に照射して投
写画像を形成する画像光照射手順と、前記スクリーン上
に表示されたテストパターン画像の輝度を撮像素子を用
いた画像取り込み装置で検出する画像光検出手順と、検
出された輝度値に基づいて入力レベル値を算出する入力
レベル値算出手順と、解像度評価値を算出する評価値算
出手順とを備えたレンズの評価方法であって、前記テス
トパターンの画像を検出しつつ、該テストパターンを含
む検査シートを前記レンズの光軸方向に進退させて、該
検査シートを前記レンズのフォーカス位置に調整するフ
ォーカス調整手順を備えていることを特徴とする。
【0010】ここで、撮像素子としては、CCD、MO
S(Metal Oxide Semiconductor)センサ等の撮像素子
が考えられ、画像取り込み装置としては、これらの撮像
素子からの出力が入力され、コンピュータ用の画像信号
に変換するビデオキャプチャボード等の画像データ化手
段が考えられる。このような本発明によれば、フォーカ
ス調整手順を備えていることにより、被検レンズのフォ
ーカス位置に検査シートを調整した状態で画像光を検出
して、これに基づいて解像度評価値を算出することがで
きる。従って、レンズのバックフォーカス面の湾曲等に
伴う画像のボケ等の発生を回避して、被検レンズ毎に正
確な解像度評価値を算出することができる。また、個々
のレンズのフォーカス調整において、検査シートを光軸
に沿った方向に移動した偏差を記録保存しておくことに
より、個々のレンズの製造上のばらつきを評価すること
ができ、レンズの光学特性をより高精度に把握すること
ができる。
【0011】以上において、前述のレンズの評価方法
は、テストパターンを含む画像光を複数の色光に切り替
える色光切替手順と、切り替えられた色光に応じた複数
の画像光を検出し、前記レンズの光軸上収差を測定する
色収差測定手順を備えているのが好ましい。ここで、色
収差は、切り替えられた色光に応じて検査シートを光軸
方向に進退させて、フォーカス位置を取得することによ
り測定することができる。
【0012】このような本発明によれば、色光切替手順
および色収差測定手順を備えていることにより、被検レ
ンズの解像度評価に加えて色収差も測定できるため、レ
ンズの光学特性を一層高精度に評価することができる。
また、検査シートに色収差測定用のパターンを形成する
必要がなくなるため、検査シート上のテストパターンを
簡素化することができる。
【0013】また、被検レンズが複数の集光素子を光軸
方向に沿って配置した組レンズとして構成され、各集光
素子相互の位置を変更することで投影像を拡大縮小する
ズーム機能を具備している場合、少なくともこのレンズ
の最小倍率および最大倍率のそれぞれで画像光照射手
順、画像光検出手順、入力レベル値算出手順、および評
価値算出手順が実施されるのが好ましい。このようにレ
ンズの最小倍率および最大倍率でこれらの手順が実施さ
れることにより、組レンズの拡大縮小時のそれぞれで解
像度評価を行うことができるため、レンズの光学特性を
一層高精度に把握することができる。
【0014】さらに、撮像素子がスクリーン面に沿って
移動可能に構成されている場合、スクリーン上に投影さ
れた投写画像の外周端部に沿ってこの撮像素子を移動さ
せる撮像素子移動手順と、この撮像素子移動手順による
移動中に所定の位置で投写画像の端部画像を、撮像素子
を用いた画像取り込み装置により取得する端部画像取得
手順と、この端部画像取得手順で取得された投写画像の
端部画像に基づいて、投写画像の歪曲収差量を算出する
歪曲収差量算出手順とを備えているのが好ましい。
【0015】このような本発明によれば、撮像素子は、
スクリーン面に沿って移動可能であり、撮像素子移動手
順と、端部画像取得手順と、歪曲収差量算出手順とを備
えていることにより、スクリーン上に投影された投写画
像の外周端部に沿って撮像素子を移動させ、所定の位置
で端部画像を撮像素子を用いた画像取り込み装置により
取得することができる。したがって、投写画像の任意の
位置で端部画像を取得して、設計上の画像投写位置と対
比して歪曲収差を算出することができ、従来のような目
視検査にて行っていた評価精度の曖昧さを解消し、正確
にレンズの歪曲収差を評価することができる。
【0016】そして、テストパターンが形成される検査
シートが投写画像の形成領域の外周近傍に形成される枠
状部を備えている場合、前述の端部画像取得手順は、ス
クリーン上に形成された枠状部の画像を取得するのが好
ましい。端部画像取得手順で枠状部の画像を取得するこ
とにより、枠状部外側の明るい領域から枠状部内側の明
るい領域の間で枠状部の画像の輝度値を取得することが
できるため、所定の輝度値を閾値として、枠状部を挟む
両側で該閾値に相当する位置を把握することができる。
従って、これらの位置から中点を算出することにより、
枠状部の画像の中央座標を容易に把握することができる
ため、該座標を利用して設計値と対比して高精度に収差
量を取得して、より高精度にレンズの歪曲収差を評価す
ることができる。
【0017】また、前述のレンズの評価方法において、
画像照射手順、画像光検出手順、入力レベル値算出手
順、および評価値算出手順が投写画像内の複数の位置で
実施されている場合、投写画像のうち、これらの手順が
実施された所定位置における照度を取得する所定位置照
度取得手順と、この所定位置における入力レベル値およ
び照度と、他の位置における入力レベル値とに基づい
て、該他の位置の照度を算出して投写画像全体の面内照
度を算出する面内照度算出手順とを備えているのが好ま
しい。
【0018】ここで、具体的な面内照度算出は、他の位
置の照度をLeとすると、該位置における入力レベル値
をIie、所定位置における入力レベル値をIio、該
位置における照度をLoとすると、下記式により算出す
ることができる。
【0019】
【数2】Le=Lo×Iie/Iio
【0020】このような本発明によれば、所定位置にお
ける照度を取得するだけで、複数位置の入力レベル値に
基づいて、他の位置の照度を算出することができるた
め、投写画像内の所定位置1箇所の照度を測定するだけ
で、投写画像の面内照度を取得することができ、レンズ
の光学特性を一層高精度に把握することができる。
【0021】さらに、本発明のレンズ評価装置は、レン
ズの光学特性を評価するためのレンズ評価装置であっ
て、解像度評価用のテストパターンが形成された検査シ
ートと、この検査シートに光を照射して前記テストパタ
ーンを含む画像光を前記レンズに導入する光源と、前記
レンズから照射された画像光を投影するスクリーンと、
このスクリーンに表示されたテストパターンの画像を撮
像する撮像素子と、この撮像素子で撮像された画像を取
り込んで画像信号を生成する画像取り込み部と、この画
像取り込み部から出力される画像信号に基づいて、入力
レベル値と解像度評価値を演算処理する解像度評価値算
出手段を含む信号処理部とを備え、前記テストパターン
を含む検査シートを前記レンズの光軸方向に進退させ
て、該検査シートを前記レンズのフォーカス位置に調整
するフォーカス調整手段とを備えていることを特徴とす
る。
【0022】このような本発明によれば、フォーカス調
整手段を備えていることにより、被検レンズのフォーカ
ス位置に検査シートを調整した状態で画像光を検出し
て、これに基づいて解像度評価値を算出することがで
き、前記のレンズの評価方法と同様の作用および効果を
享受することができる。
【0023】以上において、前述のレンズ評価装置は、
前記テストパターンを含む画像光を複数の色光に切り替
える色光切替部と、切り替えられた色光に応じた複数の
画像光を検出し、前記レンズの光軸上色収差を測定する
色収差測定手段とを備えていることが好ましい。このよ
うな本発明によれば、色光切替部および色収差測定手段
を備えていることにより、被検レンズの解像度評価に加
えて色収差も測定でき、前記のレンズの評価方法と同様
の作用および効果を享受することができる。
【0024】そして、本発明のレンズ検査装置は、前記
撮像素子を前記スクリーン面に沿って移動させる撮像素
子移動機構を備え、前記信号処理部は、この撮像素子を
前記スクリーン上に投影された投写画像の外周端部に沿
って移動制御する撮像素子制御手段と、この撮像素子制
御手段による撮像素子の移動中に、所定の位置で前記投
写画像の端部画像を、撮像素子を用いた画像取り込み装
置により取得する端部画像検出手段と、この端部画像検
出手段で取得された投写画像の端部画像に基づいて、前
記投写画像の歪曲収差量を算出する歪曲収差量算出手段
とを備えていることが好ましい。
【0025】このような本発明によれば、撮像素子をス
クリーン面に沿って移動させる撮像素子移動機構を備
え、信号処理部は撮像素子制御手段と端部画像検出手段
と歪曲収差量算出手段とを備えていることにより、歪曲
収差量算出手段におけるレンズの歪曲収差量は、上述し
たレンズの評価方法と同様の手順により算出することが
でき、前記と同様の作用および効果を享受することがで
きる。
【0026】また、本発明のレンズ検査装置は、前記検
査シートは、スクリーン上に投影される投写画像の形成
領域の外周近傍に形成される枠状部を備えていることが
好ましい。このような本発明によれば、検査シートが、
スクリーン上に投影される投写画像の形成領域の外周近
傍に形成される枠状部を備えていることにより、撮像素
子制御手段によりこの枠状部の外周に沿って撮像素子を
移動させ、端部画像検出手段は枠状部の端部画像を所定
の位置で取得し、歪曲収差量算出手段は取得された端部
画像に基づいて投写画像の歪曲収差量を算出することが
できる。したがって、信号処理部は、容易に枠状部の端
部画像を取得し、歪曲収差量を算出することができ、迅
速かつ高精度にレンズの歪曲収差量を評価することがで
きる。
【0027】さらに、本発明のレンズ検査装置は、前記
投写画像中の所定位置の照度を検出する照度検出装置を
備えていることが好ましい。このような本発明によれ
ば、投写画像中の所定位置の照度を検出する照度検出装
置を備えていることにより、検出された照度を検査対象
である各レンズにおいて比較することで、レンズに起因
する照度の相違を評価することができる。
【0028】そして、本発明のレンズ検査装置は、前記
解像度評価値取得手段による入力レベル値の取得が、照
度が検出される所定位置を含む投写画像内の複数の位置
で行われている場合、信号処理部は、前記照度検出装置
で検出された所定位置の照度と、前記解像度評価値算出
手段で算出された所定位置の入力レベル値および他の位
置の入力レベル値とに基づいて、他の位置の照度を算出
して前記投写画像全体の面内照度を算出する面内照度算
出手段を備えていることが好ましい。このような本発明
によれば、信号処理部は面内照度算出手段を備えている
ことにより、面内照度算出手段における面内照度は、上
述したレンズの評価方法と同様な手順により算出するこ
とができ、前記と同様の作用および効果を享受すること
ができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態を図
面に基づいて説明する。 (1)投写レンズが組み込まれるプロジェクタの構造 図1には、投写レンズが組み込まれるプロジェクタ10
0の構造が示されている。このプロジェクタ100は、
インテグレータ照明光学系110、色分離光学系12
0、リレー光学系130、電気光学装置140、色合成
光学系となるクロスダイクロイックプリズム150、お
よび投写光学系となる投写レンズ160を備えている。
【0030】前記インテグレータ照明光学系110は、
光源ランプ111Aおよびリフレクタ111Bを含む光
源装置111と、第1レンズアレイ113と、第2レン
ズアレイ115と、反射ミラー117と、重畳レンズ1
19とを備えている。光源ランプ111Aから射出され
た光束は、リフレクタ111Bによって射出方向が揃え
られ、第1レンズアレイ113によって複数の部分光束
に分割され、折り返しミラーによって射出方向を90°
折り曲げられた後、第2レンズアレイ115の近傍で結
像する。第2レンズアレイ115から射出された各部分
光束は、その中心軸(主光線)が後段の重畳レンズ11
9の入射面に垂直となるように入射し、さらに重畳レン
ズ119から射出された複数の部分光束は、電気光学装
置140を構成する3枚の液晶パネル141R、141
G、141B上で重畳する。
【0031】前記色分離光学系120は、2枚のダイク
ロイックミラー121、122と、反射ミラー123と
を備え、これらのミラー121、122、123により
インテグレータ照明光学系110から射出された複数の
部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有
している。前記リレー光学系130は、入射側レンズ1
31、リレーレンズ133、および反射ミラー135、
137を備え、この色分離光学系120で分離された色
光、例えば、青色光Bを液晶パネル141Bまで導く機
能を有している。
【0032】前記電気光学装置140は、3枚の液晶パ
ネル141R、141G、141Bを備え、これらは、
例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として
用いたものであり、色分離光学系120で分離された各
色光は、これら3枚の液晶パネル141R、141G、
141Bによって、画像情報に応じて変調されて光学像
を形成する。
【0033】前記色合成光学系となるクロスダイクロイ
ックプリズム150は、前記3枚の液晶パネル141
R、141G、141Bから射出された各色光ごとに変
調された画像を合成してカラー画像を形成するものであ
る。クロスダイクロイックプリズム150で合成された
カラー画像は、投写レンズ160から射出され、スクリ
ーン上に拡大投写される。
【0034】(2)投写レンズ評価装置 図2は、本発明の一実施形態にかかる投写レンズ評価装
置を示す説明図である。この装置は、図1のプロジェク
タ100に用いられる投写レンズ160を評価するため
の装置である。本実施形態にかかる投写レンズ評価装置
は、評価対象である投写レンズ160が搭載される投写
部400と、スクリーン500と、測定部600とを備
えている。この装置において、投写レンズ160は、取
り外し可能であり、他の投写レンズに容易に交換するこ
とができる。
【0035】投写部400はスクリーン500と正対し
ており、投写部400から射出された画像光(画像を表
す光)は、直接スクリーン500を照射する。スクリー
ン500は、画像光が投写される投写面500aの裏面
500b側から画像を観察可能な透過型スクリーンであ
る。測定部600は、スクリーン500上に表示された
画像を用いて、投写レンズ160の光学特性の評価を行
う。なお、以下の説明では、図2に示すように、評価装
置は、スクリーン500の投写面500aと平行な面を
XY平面とするXYZ直交座標系で表される。なお、投
写レンズ160の中心軸n1はXZ平面に対し平行とな
っている。
【0036】図3は、図2の投写部400を+Y方向か
ら見たときの様子を示す説明図である。図2または図3
に示すように、投写部400は、投写レンズ160の他
に、光源装置410と、フィルタ装着部420と、第1
および第2のミラー430、442と、検査シート保持
部440と、投写レンズ検査シート450と、検査シー
ト保持部440の配置を調整するための6軸調整部46
0と、ダミープリズム470とを備えている。なお、検
査シート保持部440は、第2のミラー442に触れな
いように検査シート450を保持している。図2では、
図3に示す光源装置410と第1のミラー430とは、
6軸調整部460と検査シート保持部440とダミープ
リズム470と投写レンズ160よりも、+X方向(紙
面奥手方向)に存在するため、便宜上、図示を省略して
いる。
【0037】なお、図3に示すように、投写部400
は、図1のプロジェクタ100において投写レンズが使
用される場合とほぼ同様な光が投写レンズ160に入射
されるように構成されている。すなわち、光源装置41
0は図1の光源装置111に対応し、投写レンズ検査シ
ート450は図1の液晶パネル141R、141G、1
41Bに対応し、ダミープリズム470は図1のクロス
ダイクロイックプリズム150に対応している。このよ
うな投写部400を備える評価装置を用いれば、プロジ
ェクタにおいて投写レンズを使用する場合と同じような
環境で、投写レンズを検査することができると考えられ
る。
【0038】光源装置410は、光源ランプ412と放
物面リフレクタ414とを備えている。放物面リフレク
タ414は、その凹面が回転放物面形状となっている。
光源ランプ412は、回転放物面形状の凹面の焦点位置
近傍に配置されている。この構成により、光源ランプ4
12から射出され、放物面リフレクタ414で反射され
た光は、略平行な光線束となって光源装置410から射
出される。なお、光源ランプ412としては、メタルハ
ライドランプや高圧水銀ランプなどが用いられる。ま
た、放物面リフレクタ414としては、例えば、ガラス
セラミックスで形成された回転放物体の凹面上に、誘電
体多層膜や金属膜などの反射膜が形成されているものが
利用される。
【0039】第1および第2のミラー430、442
は、光源装置410から射出され、カラーフィルタ42
1を通過した色光を投写レンズ160に導くための導光
手段としての機能を有している。第1および第2のミラ
ー430、442としては、すべての色光を反射するよ
うな誘電体多層膜が形成されたミラーや金属ミラーなど
を用いることができる。
【0040】フィルタ装着部420は、光源装置410
から射出された光束の色を切り替える色光切替部として
機能する部分であり、赤、青、緑等の複数のカラーフィ
ルタ421を装着することができる。このフィルタ装着
部420は、光源装置410の照明光軸に直交する面内
でカラーフィルタ421を回転させ、軸上色収差を求め
る場合、赤、青、緑等の順番でカラーフィルタ421を
切り替えて、異なる色光を被検レンズ160に導入す
る。
【0041】検査シート450は、図4に示される通
り、ガラスなどの透光性であって所定厚み寸法(例え
ば、1.1mm)の基材の正面に画像領域(テストパター
ン)TPが形成されたものであり、基材の縦横が所定寸
法(例えば、14.6mm×18mmとされ、その内部には縦横が
所定寸法(例えば、10.8mm×14.4mm)の矩形状の画像領
域(テストパターン)TPが形成されている。このテス
トパターンTPは、図5の正面図に示されるように、複
数の光学特性評価用のテストパターン10Aと、この複
数のテストパターン10A全てを囲うように矩形枠状の
遮光部10Bを備え、投写レンズ160からの射出光に
基づく投写領域の複数の箇所で光学特性値を測定できる
ようになっている。
【0042】解像度評価用のテストパターン10Aは、
図6に示すように、縦横が所定寸法(例えば、795μm
×1074μm)の矩形状に形成され、さらに、調査する光
学特性に応じて領域WAおよび領域WBに区画されてい
る。領域WAは、2種類のパターンPT1、PT2を複
数備えている。パターンPT1は、垂直方向に延びる遮
光領域PTVを間隔を設けて配列して構成され、隣接す
る遮光領域PTVの間は透光領域PTSとされる。一方
パターンPT2は、水平方向に延びる遮光領域PTHを
間隔を設けて配列して構成され、パターンPT1と同様
に、遮光領域PTHの間が透光領域PTSとされてい
る。
【0043】これらパターンPT1、PT2は、その上
部に形成される数字PTNの大きさに応じた寸法になっ
ている。数字PTNは、目視検査を行う際の解像度の指
標を表すものであり、具体的には、その下方に配置され
るパターンPT1、PT2の空間周波数を表している。
例えば、「20」の下方に配置される2つのパターンP
T1、PT2は、空間周波数が20本/mmのパターンで
あり、数字「30」の下方にあるパターンPT1、PT
2は、空間周波数が30本/mmとなる。このようなパタ
ーンPT1、PT2により目視で解像度を検査する場
合、検査者が投写レンズ160から照射され、スクリー
ン500上に形成されたパターンPT1、PT2を観察
し、遮光領域および透光領域の境界が判別できる限界の
空間周波数を解像度の指標として用いることとなるが、
撮像素子を用いて画像処理を行う場合については後述す
る。
【0044】領域WBは、縦横が所定寸法(例えば、33
0μm×340μm)の矩形状に形成され、その内部に略円
形の透光領域である4種類の小孔パターンPHa〜PH
dが含まれている。小孔パターンPHa〜PHdは直径
寸法がそれぞれ異なるものであり、例えば、小孔パター
ンPHaは直径が26μmであり、小孔パターンPHb
は直径が19μmであり、小孔パターンPHcは直径が
10μmであり、小孔パターンPHdは直径が5μmで
ある。この領域WBは、投写レンズ評価装置の自動測定
を行う場合に用いられ、各小孔の孔径と透過した光の画
像面積との差からフレア量を特定する。
【0045】図5に戻って、このようなテストパターン
10Aは、検査シート450の画像形成領域内で複数形
成されていて、各テストパターン10Aは、画像形成領
域内で等間隔に配置され、複数のテストパターン10A
を囲むように矩形枠状の遮光部10Bが形成されてい
る。遮光部10Bは、画像領域の四隅角部に配置された
4カ所のテストパターンPA1〜PA4と、画像領域の
矩形状輪郭に沿って配置された12カ所のテストパター
ンPB1〜PB12と、各テストパターンPB1〜PB
12を結ぶ見切り線Lとを備えている。
【0046】四隅角部に配置されたテストパターンPA
1〜PA4は、図7(a)に示されるように、略L字状
の遮光部であり、後述する投写画像の四隅部分に配置さ
れる4つのCCDカメラ620a〜620dでテストパ
ターンPA1〜PA4の投影画像を撮像することによ
り、投写画像の台形歪みを測定する。画像領域の矩形状
輪郭に沿って配置されたテストパターンPB1〜PB1
2は、図7(b)に示されるように、正方形状の遮光部
として構成され、テストパターンPB1〜PB12を測
定用CCDカメラ640で撮像することにより、投写画
像の歪曲収差量を測定する。
【0047】検査シート保持部440は、図3におい
て、6軸調整部460に固定されており、6軸調整部4
60を制御することによって、検査シート保持部440
の配置が調整される。6軸調整部460は、図中、X方
向,Y方向,Z方向の平行移動、および、X軸,Y軸,
Z軸を中心とする回転の可能な6つの可動ステージが組
み合わされたものである。この6軸調整部460を制御
することにより、検査シート保持部440に保持された
検査シート450の空間的な配置を調整することができ
る。換言すれば、6軸調整部460の制御によって、テ
ストパターンTPの空間的な配置が調整される。
【0048】ダミープリズム470は、前述したよう
に、図1のプロジェクタ100のクロスダイクロイック
プリズム150を模擬するために設けられている。図1
に示すクロスダイクロイックプリズム150では、3つ
の液晶パネル141R,141G,141Bから射出さ
れた光を合成するために「X」字状の薄膜が内部に設け
られている。しかし、本評価装置においてはこの薄膜は
不要なため、クロスダイクロイックプリズム150と同
じ立方体形状のガラス体に反射防止コーティングを施し
たものが、ダミープリズム470として用いられてい
る。
【0049】投写レンズ保持部480は、投写レンズ1
60の高さを調整し、図2に示すように、投写レンズ1
60の中心軸n1と、検査シート450の中心を通る法
線n2との距離を調整するものである。これは、プロジ
ェクタにおける「あおり投写」の状態を模擬するためで
ある。投写レンズ160は、このようなあおり投写状態
において、歪みのない画像を投写表示するように設計さ
れている。なお、投写レンズ160の中心軸n1と検査
シート450の中心を通る法線n2とが一致しないよう
な投写は、通常、「あおり投写」と呼ばれている。
【0050】以上の投写部400の構成により、光源装
置410(図3)から射出された光は、第1および第2
のミラー430、442で反射される。第2のミラー4
42で反射された光は、検査シート450を通過するこ
とによって、画像領域TPの画像を表す画像光となって
射出される。この画像光は、ダミープリズム470を通
過した後、投写レンズ160によって投写される。
【0051】測定部600は、図2に示されるように、
処理部610と、スクリーン500の四隅の近傍に配置
された4つの調整用CCDカメラ620a〜620d
と、1つの測定用CCDカメラ640と、スクリーン5
00の中心近傍に配置された照度検出装置650(図1
0)とを備えている。
【0052】処理部610は、測定部600を構成する
CCDカメラ640、620a〜620dで撮像された
画像をビデオキャプチャボード等の画像取り込み装置を
介して取り込んで処理したり、照度検出装置650から
の照度値を取得する部分であり、図8に示すように、演
算処理装置611および記憶装置612を備えたコンピ
ュータとして構成されている。
【0053】この処理部610は、演算処理装置611
を含むコンピュータ全体の制御を行うOS(Operating
System)上に展開されるプログラムとしての、撮像素子
制御手段613、6軸調整部制御手段614、解像度評
価値算出手段615、端部画像検出手段616、歪曲収
差量算出手段617、および面内照度算出手段618
と、記憶装置612内の所定領域を確保して構成される
設計データ蓄積部619および実測データ蓄積部620
とを備えている。
【0054】端部画像検出手段616は、調整用CCD
カメラ620a〜620dおよび測定用CCDカメラ6
40で撮像された投写画像の端部画像を、画像取り込み
装置を介して、コンピュータに適合する画像信号として
検出する部分であり、検出された画像信号を歪曲収差量
算出手段617に出力するとともに、撮像素子制御手段
613に投写画像の境界領域が判定できた旨の信号を出
力する。
【0055】撮像素子制御手段613は、調整用CCD
カメラ620a〜620dを投写画像に対応した初期位
置に移動制御し、また、投写画像の外周端部に沿って測
定用CCDカメラ640を移動制御する部分であり、端
部画像検出手段616による画像信号の検出が終了した
ことをトリガとして、投写画像の外周縁に沿って測定用
CCDカメラ640を順次移動させる。尚、CCDカメ
ラ640の移動機構はステップモータを備えていて、撮
像素子制御手段613は、このステップモータに対し
て、移動量に応じたパルスステップ数の制御信号を加え
ることにより、測定用CCDカメラ640を所定の位置
に移動させることができるようになっている。また、こ
の撮像素子制御手段613は、CCDカメラ620a〜
620d、640の絞り機構に制御信号を出力して、撮
像素子への入射光量を調整する。
【0056】歪曲収差量算出手段617は、端部画像検
出手段616からの画像信号に対して投写画像の歪曲収
差量を算出する部分である。具体的には後述するが、端
部画像検出手段616からの画像信号について、端部画
像検出手段616で検出された部分の投写領域とそれ以
外の部分の境界線を取得し、この境界線の位置から投写
領域の外周形状を特定し、投写画像の設計上の境界位置
との差を取ることにより、歪曲収差を求めることができ
る。面内照度算出手段618は、投写画像の面内照度を
算出する部分であり、後述する照度検出装置650から
出力された信号から照度値を取得し、照度値を取得した
部分の入力レベル値と対応づけてメモリに格納するとと
もに、他の部分の入力レベル値から各位置の照度を算出
して、投写画像全体の面内照度を把握する。
【0057】6軸調整部制御手段614は、投写された
画像がぼけている場合に、6軸調整部460に制御信号
を出力し、検査シート450の位置調整を行う部分であ
り、調整用CCDカメラ620a〜620dによって撮
像される画像をパターンマッチングによって検査シート
450に形成されたテストパターンを探索する。撮像さ
れた画像データからテストパターンの特定の指標値(エ
ッジ強度)を用いることによって合焦点状態か否かを判
断し、フォーカス状態の良否を調べることができる。こ
の6軸調整部制御手段614は、後述するフォーカス調
整時に検査シート450をZ軸方向に移動させるような
制御信号を生成出力することにより、フォーカス調整手
段として機能する。
【0058】解像度評価値算出手段615は、図示を略
したが、本例では、バックグラウンド輝度値取得部、最
大輝度値取得部、最小輝度値取得部、入力レベル算出
部、および評価値算出部を備え、前記調整用CCDカメ
ラ620a〜620dからの画像データに基づいて、調
整用CCDカメラ620a〜620dの光量調整手段に
制御信号を送り、調整用CCDカメラ620a〜620
dの受光量の調整を行ったり、測定用CCDカメラ64
0で検出された画像データに基づいて、制御信号を出力
して測定用CCDカメラ640の受光量調整を行った
り、解像度の評価値を算出する部分である。
【0059】バックグラウンド輝度値取得部は、検査シ
ート450のテストパターン10Aが形成されていない
バックグラウンド部分の輝度値Ioを、測定用CCDカ
メラ640およびビデオキャプチャボードを介して取得
する部分である。最大輝度値取得部は、テストパターン
10Aに形成された解像度測定用のパターンPT1、P
T2の投影画像中の最大輝度値Imaxを取得する部分で
あり、最小輝度値取得部は、パターンPT1、PT2の
投影画像中の最小輝度値Iminを取得する部分であり、
これらの輝度値は、バックグラウンド輝度値Ioと同様
に、測定用CCDカメラ640およびビデオキャプチャ
ボードを介して取得される。
【0060】入力レベル算出部は、バックグラウンド輝
度値取得部、最大輝度値取得部、および最小輝度値取得
部で取得された輝度値に基づいて、入力レベルを算出す
る部分である。具体的には、入力レベル算出部は、以下
の数3に基づいて、入力レベル値Iiを算出している。
【0061】
【数3】Ii=Io×2−Imax−Imin
【0062】評価値算出部は、バックグラウンド輝度値
取得部、最大輝度値取得部、および最小輝度値取得部で
取得された輝度値に基づいて、解像度評価値MTFを算
出する部分である。通常、解像度評価値MTFは、画像
光の入力コントラスト比となる入力レベルおよび出力コ
ントラスト比となる出力レベルとの比で与えられ、以下
の数4で求められる。
【0063】
【数4】MTF=(Imax−Imin)/(Imax+Imin)
【0064】しかしながら、CCD等の撮像素子を用い
た画像取り込み装置で取得した画像から、入力レベルお
よび出力レベルの関係を調べると、図9に示されるよう
に、出力レベル側にオフセット値(I0%−ICCD0%)が
生じるため、この状態で数4に基づいて入力レベルを算
出すると、オフセット値の倍の値が加算されることとな
り、真の入力レベル値よりも大きな値となってしまう。
また、CCD等の撮像素子におけるオフセット値は、バ
ックグラウンド輝度値が変化すると、オフセット値も変
化することがある。例えば、バックグラウンド輝度値が
暗くなるほどオフセット値が大きな値となるので、その
結果として算出される解像度評価値MTFは真の値より
も小さくなり、さらにバックグラウンド輝度が暗くなれ
ばなるほど小さな値となってしまう。
【0065】このことは、図5に示される検査シート4
50中の各テストパターン10Aの投影画像を撮像して
解像度評価値を算出する場合、テストパターン10Aが
投写レンズ160の光軸から離れるに従ってバックグラ
ウンド輝度値が小さくなるため、各テストパターン10
Aから算出された解像度評価値MTFを同列には評価で
きないこととなる。そこで、本例では、各テストパター
ン10Aにおけるバックグラウンド輝度値を取得して、
オフセット分を除く補正を行っており、具体的には、評
価値算出部は、以下の数5に基づいて、解像度評価値M
TFを算出している。
【0066】
【数5】MTF=(Imax−Imin)/(Io×2−Ima
x−Imin)
【0067】そして、評価値算出部がこのような数5で
解像度評価値MTFを算出することにより、バックグラ
ウンド輝度値の変化によらず、適正な解像度評価値MT
Fを得ることができるため、各テストパターン10Aか
ら算出される解像度評価値MTFを同列に評価すること
ができる。
【0068】記憶装置612内の設計データ蓄積部61
9は、被検レンズ160の設計データが格納されるテー
ブル構造のデータベースとして構成され、具体的には、
投写レンズ160の機種に応じた焦点距離、検査シート
450の設計上の配置位置、投写画像の設計上の配置位
置等が1つのレコードとして記録される。実測データ蓄
積部620は、本例のレンズ評価装置を用いた被検レン
ズ160の評価結果を蓄積する部分であり、レンズ16
0の機種毎に設定された複数のテーブル構造を有するデ
ータベースとして構成される。各テーブルには、評価し
たレンズ160の製造番号毎にレコードが設定され、評
価したレンズ160に応じて得られる入力レベル値、解
像度評価値、センターフォーカス位置、軸上色収差、台
形歪み量、歪曲収差量等の光学特性が記録される。
【0069】図10は、スクリーン500を+Z方向か
ら見たときの調整用CCDカメラ620a〜620d、
測定用CCDカメラ640および照度検出装置650の
配置を示す説明図である。図示するように、4つの調整
用CCDカメラ620a〜620dは、スクリーン50
0の四隅にそれぞれが設けられており、図示しない移動
機構によってXY平面内で移動可能である。測定用CC
Dカメラ640は、スクリーン500の中央付近に設け
られており、図示しない移動機構によってXY平面内で
移動可能である。
【0070】照度検出装置650は、被検レンズ160
から射出された光束の照度を検出する装置であり、検出
された照度値は、前述した処理部610の面内照度算出
手段618に出力される。この照度検出装置650は、
被検レンズ160の光軸に対応する位置に配置される。
尚、この照度検出装置650もレンズ160に応じて光
軸位置が変化するため、図示しない移動機構によりXY
平面内で移動可能である。
【0071】(3)投写レンズの評価方法 次に、上述した投写レンズ評価装置を利用した投写レン
ズ160の特性の評価方法について説明する。投写レン
ズ160の特性評価は、図11のフローチャートに示さ
れるように、フォーカス位置の調整および色収差の測定
S1、解像度の評価S3、歪曲収差量の測定S5、およ
び面内照度の算出S6という順番で行われる。
【0072】(3-1)フォーカス位置の調整および色収差
の測定 フォーカス位置の調整および色収差の測定S1は、図1
2に示されるフローチャートに基づいて実行される。ま
ず、レンズ評価装置に被検レンズ160をセットして、
オペレータが処理部610を操作して被検レンズ160
の機種を特定し、プログラムをスタートさせると、投写
部400の光源装置410が点灯して、被検レンズ16
0を介してスクリーン500上に投写画像が形成される
(処理S11:画像光照射手順)。
【0073】次に、撮像素子制御手段613は、設計デ
ータ蓄積部619から被検レンズ160の設計データを
呼び出して調整用CCDカメラ620a〜620dおよ
び測定用CCDカメラ640を、設計上の投写画像形成
領域に応じた位置に移動させる(処理S12)。この操
作により、調整用CCDカメラ620a〜620dは、
投写画像の四隅コーナ部分に移動し、測定用CCDカメ
ラ640は、被検レンズ160の光軸に対応し、テスト
パターン10Aが形成された位置に移動する。
【0074】一方、6軸調整部制御手段614は、前記
と同様に、設計データに基づく制御信号を生成して、6
軸調整部460に出力し、検査シート450を被検レン
ズ160の設計上のフォーカス位置に移動させる(処理
S13)。この時、検査シート450は、レンズ160
の光軸に対して直交する面に沿って配置される。そし
て、この状態で測定用CCDカメラ640により撮像さ
れたテストパターン10Aの画像を確認しながら、オペ
レータは、6軸調整部制御手段614を操作して検査シ
ート450をレンズ160の光軸方向(Z軸方向)に進
退移動させ(処理S14)、投写画像が合焦点状態とな
るまで移動を繰り返す(処理S15:フォーカス調整手
順)。
【0075】検査シート450をレンズ160のバック
フォーカス位置に調整できたら、演算処理装置611
は、その際のZ軸方向位置座標を被検レンズ160の製
造番号と対応づけて、実測データ蓄積部620に記録保
存する(処理S16)。尚、実測データ蓄積部620へ
の保存は、Z軸方向位置座標を絶対量として保存するこ
ともできるが、設計上のZ軸方向位置座標と対比した場
合の偏差、または平均的な光学特性を有する基準レンズ
のZ軸方向位置座標と対比した場合の偏差としても保存
することができる。
【0076】次に、オペレータは、フィルタ装着部42
0を操作することにより、所定の色光のカラーフィルタ
421をセットして(処理S17:色光切替手順)、軸
上色収差の測定を開始する。具体的には、例えば、緑色
のカラーフィルタ421を光源装置410から射出され
る光束の光路中に配置して、緑色の投写画像を形成し、
オペレータはこれを観察しながら、検査シート450を
Z軸方向に調整移動し(処理S18)、合焦点状態とな
ったら(処理S19)、そのZ軸方向位置を演算処理装
置611のメモリ上に格納する(処理S20:色収差測
定手順)。
【0077】続けて、赤色のカラーフィルタ421、青
色のカラーフィルタ421に順次切り替えて、緑色光、
赤色光、青色光に応じたZ軸方向位置が取得されるまで
一連の作業を繰り返す(処理S21)。すべてのZ軸方
向位置が得られたら、演算処理装置611は、各色光に
応じたZ軸方向位置の偏差を色収差量として被検レンズ
160の製造番号と対応づけて実測データ蓄積部620
に記録保存する(処理S22)。
【0078】(3-2)解像度の評価 解像度の評価は、図13に示されるフローチャートに基
づいて実行される。 (1) 撮像素子制御手段613は、測定用CCDカメラ
640を解像度測定用のテストパターン10Aの画像を
検出できる位置に移動させ(処理S31)、測定用CC
Dカメラ640の焦点を合わせるとともに(処理S3
2)、測定用CCDカメラ640内部の撮像素子に入射
する光の光量を調整する(処理S33)。尚、光量調整
は、CCDカメラ640の検出輝度値に対する出力が比
例関係にある部分で測定するために行うものである。
【0079】(2) 次に、解像度評価値算出手段615
は、解像度評価値を算出するためのパターンPT1を特
定する(処理S34)。特定は、画像処理の一手法であ
るパターンマッチング処理により行われ、図14に示す
ように、測定用CCDカメラ640で撮像された画像D
1内に表示される複数のパターンPT1のうち、ハード
ディスクに記憶された基準パターンBPと同様のものを
探し出す。 (3) 基準パターンBPには、パターン中心B0の位置
と、このパターン中心B0に基づく領域B1が設定され
ていて、パターンマッチング処理の結果として、基準パ
ターンBPのパターン中心B0に相当するパターンPT
1の中心座標A0の位置が返され、これに基づいて、解
像度評価値を求める測定領域A1が設定される(処理S
35)。
【0080】(4) 処理S25で設定された測定領域A
1内における画像の輝度値の取得を開始する(処理S3
6:画像光検出手順)。尚、本実施形態の処理部610
における画像処理は、画像の輝度を256階調で表現し
ており、一番暗い部分が0、一番明るい部分が255の
値とされている。 (5) まず、検査シート450をわずかに移動させて、
パターンPT1を測定領域A1の外側にずらし、この状
態でバックグラウンド部分の測定領域A1内の画像を測
定して、バックグラウンド部分の輝度値Ioを取得する
(処理S37)。尚、輝度値Ioの取得は、測定領域A
1内のすべての測点の輝度値を平均した値を代表値とす
ることにより行われ、輝度値Ioは演算処理装置611
を構成するメモリに格納される。
【0081】(6) 次に、パターンPT1を測定領域A
1内に戻して、測定用CCDカメラ640で撮像された
パターンPT1の画像中の輝度値を測定する(処理S3
8)。具体的には、図14に示されるパターンPT1の
輝度値を取得する場合、遮光領域PTVの延出方向に沿
った1画素ラインで検出される輝度値を積算し、積算し
た画素数でこの積算値を割って平均化して、遮光領域P
TVの延出方向に沿った1画素ラインにおける輝度値の
代表値とする。そして、これを遮光領域および透光領域
PTSの配列方向、つまり図14におけるL方向に繰り
返し、測定領域A1内の遮光領域PTV、および遮光領
域PTV内の透光領域PTSにおける輝度値の代表値を
取得する。
【0082】(7) 解像度評価値算出手段615は、得
られた各ラインにおける輝度値の代表値に基づいて、さ
らに、第2の補正処理がいるか否かを判定する(処理S
39)。すなわち、測定領域A1内のバックグラウンド
の明るさが均一な場合、遮光領域PTVおよび透光領域
PTSの配列方向に沿った輝度値の分布は、図15のグ
ラフに示されるように、最大輝度値Imaxおよび最小輝
度値Iminは、均一化されているため、補正処理を行う
ことなく、図15のグラフ中の最大輝度値Imaxおよび
最小輝度値Iminを取得する(処理S40:最大輝度値
取得手順、最小輝度値取得手順)。
【0083】(8) 一方、測定領域A1内のバックグラ
ウンドの明るさが不均一な場合、輝度値の分布は、投写
画像の中心に向かうにしたがってバックグラウンド輝度
値が大きくなり、例えば、図16のグラフのように、測
定領域A1内でバックグラウンド輝度値の変化に伴って
最大、最小輝度値が徐々に大きくなっていく場合が考え
られる。この場合、上記のように最小最大輝度値をイの
範囲で規定するのは、バックグラウンド輝度値の変化を
無視することとなり、正確な最小、最大輝度値が得られ
ない。そこで、より適切なアの範囲で最小、最大輝度値
を取得するために、解像度評価値算出手段615は、図
17のグラフに示すように、測定領域A1内を領域a〜
eに分割し、最小輝度値を含む領域a、c、eにおける
最小輝度値Iamin、Icmin、Ieminを取得し(処理S4
1)、最大輝度値を含む領域b、dにおける最大輝度値
Ibmax、Idmaxを取得する(処理S42)。
【0084】(9) 各領域a〜eにおける最小輝度値Ia
min、Icmin、Iemin、最大輝度値Ibmax、Idmaxを取
得したら、解像度評価値算出手段615は、下記の数
6、数7に各領域における最小、最大輝度値の値を代入
して、最大輝度値Imax、最小輝度値Iminを取得する
(処理S43:最大輝度値取得手順、最小輝度値取得手
順)。
【0085】
【数6】Imax=(Ibmax+Idmax)/2
【0086】
【数7】Imin=(Iamin+Icmin+Iemin)/3
【0087】尚、数6および数7における分母の数は、
分割された領域a〜e内の最大輝度値を含む領域と、最
小輝度値を含む領域の数に応じて設定され、解像度測定
用のパターンPT1の空間周波数の変化に伴って分母お
よび分子の値は適宜変化する。 (10) 以上のようにして、バックグラウンド輝度値I
o、最大輝度値Imax、および最小輝度値Iminが取得さ
れたら、解像度評価値算出手段615は、数8に基づい
て、入力レベル値Iiを算出するとともに(処理S4
4:入力レベル値算出手順)、数9に基づいて解像度評
価値MTFを算出し(処理S45:評価値算出手順)、
解像度評価を行った位置座標、および被検レンズ160
の製造番号と対応づけて実測データ蓄積部620に記録
保存する。
【0088】
【数8】Ii=Io×2−Imax−Imin
【0089】
【数9】MTF=(Imax−Imin)/Ii
【0090】(11) 上記と同様の手順でパターンPT2
についての輝度値の測定、および解像度評価値の算出を
行い(処理S46)、さらに、図5に示されるテストパ
ターンTP中のすべてのテストパターン10Aについ
て、同様の測定および評価値算出を繰り返す。 (12) また、前述した各手順は、まず被検レンズ160
の最大倍率で実施し、続けて最小倍率で同様の手順を繰
り返す(処理S47)。
【0091】(3-3)歪曲収差量の測定 歪曲収差量の測定は、図18に示されるフローチャート
に基づいて実行される。 (1) 撮像素子制御手段613は、設計データ蓄積部6
19に格納された設計データに基づいて制御信号を出力
し、調整用CCDカメラ620a〜620dを初期位置
に移動させる(処理S51)。
【0092】(2) 端部画像検出手段616は、画像領
域の四隅角部に形成されたテストパターンPA1〜PA
4を特定し、画像を検出する(処理S52:端部画像取
得手順)。なお、テストパターンPA1〜PA4画像の
特定は、画像処理の一手法であるパターンマッチング処
理により自動的に探すことにより行われる。 (3) 歪曲収差量算出手段617は、端部画像検出手段
616によって検出された画像の輝度値を取得する(処
理S53)。輝度値の取得は、図7(a)に示されるよ
うに、設計データ蓄積部619に格納された設計データ
に基づいて、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ1画素
ラインAX、AYで輝度値の取得を行う。
【0093】(4) 歪曲収差量算出手段617は、取得
された輝度値から境界領域の判定を行う(処理S5
4)。境界領域の判定は、図19に示されるように、取
得された輝度値と所定の輝度値に設定された閾値とから
テストパターンの遮光領域を算出し、その遮光領域の中
点に対応する座標を境界領域として特定し、この座標を
テストパターン位置と対応づけて実測データ蓄積部62
0に格納する。
【0094】(5) 撮像素子制御手段613は、設計デ
ータ蓄積部619に格納された設計データに基づいて制
御信号を出力し、測定用CCDカメラ640を移動させ
(処理S55:撮像素子移動手順)、上記と同様な手順
でテストパターンPBの撮像、輝度値取得、および境界
領域の判定を行う。また、テストパターンPBの測定
は、PB1〜PB12の順で行われる。そして、歪曲収
差量算出手段617は、設計データ蓄積部619に格納
された前記テストパターンの座標データに基づいて、テ
ストパターンPB1〜PB12の全ての位置で境界領域
判定が行われているか否かを判定し(処理S56)、全
ての位置で行われていない場合には、次の測定位置を設
定し、設定された移動量に基づいて撮像素子制御手段6
13に制御信号が送られる。なお、テストパターンPB
の輝度値取得は、図7(b)に示されるように、矩形状
の遮光部10Bの辺縁に直交する一画素ラインで取得さ
れる。
【0095】(6) 歪曲収差量算出手段617は、実測
データ蓄積部620に格納された前記テストパターンP
AおよびPB全ての座標データに基づいて、投写画像の
歪み量および歪曲収差量を算出する(処理S57:歪曲
収差量算出手順)。具体的に、投写画像の歪み量は、図
20に示すように、四隅角部に形成されたテストパター
ンPA1〜PA4の座標データに基づいて算出される。
歪曲収差量算出手段617は、実測データ蓄積部620
に格納された四隅角部に形成されたテストパターンPA
1〜PA4の座標データを呼び出し、テストパターンP
A2で算出した座標とテストパターンPA3で算出した
座標との距離D23と、テストパターンPA1で算出し
た座標とテストパターンPA4で算出した座標との距離
D14とを算出し、以下の数10で画像の歪み量ε1
(%)を求める。
【0096】
【数10】ε1=100×(D23−D14)/(D2
3+D14)
【0097】また、歪曲収差量は、図21に示されるよ
うに、テストパターンPA1〜4およびテストパターン
PB1〜PB12で算出された全ての座標データに基づ
いて算出される。歪曲収差量算出手段617は、実測デ
ータ蓄積部620に格納されたテストパターンPA1〜
PA4およびPB1〜PB12の座標データを呼び出
す。そして、投写画像の辺縁毎に各5点の座標データを
用いて近似曲線C12、C23、C34、C41を算出
し、さらに、テストパターンPA1〜PA4の座標デー
タに基づいて、直線L12、L23、L34、L41を
算出する。算出された4つの近似曲線と4つの直線とに
よって形成される閉曲線で囲まれた面積I1、I2、I
3、I4を算出し、算出された4つの面積と設計上の投
写画像の面積I0に基づいて、以下の数11で歪曲収差
量ε2(%)を求める。
【0098】
【数11】 ε2=100×(I1+I2+I3+I4)/I0
【0099】ここで、図21に示されるような糸巻き型
歪曲である場合、歪曲収差量ε2(%)はマイナスの値
で算出され、反対に樽型歪曲の場合には、歪曲収差量ε
2(%)はプラスの値で算出される。
【0100】(7) 歪曲収差量算出手段617は、上記
によって算出された画像の歪み量と投写レンズ160の
歪曲収差量を被検レンズ160の製造番号に対応付けて
実測データ蓄積部620に格納する。
【0101】(3 -4) 面内照度の算出 投写画像の面内照度の算出は、図22に示されるフロー
チャートに基づいて実行される。 (1) 照度検出装置650は、画像領域下縁中央に位置
するテストパターン10Aの照度Loを測定する(処理
S61:所定位置照度取得手順)。面内照度算出手段6
18は、実測データ蓄積部620に格納された入力レベ
ルデータを呼び出し、前記テストパターン10A位置で
算出された入力レベル値Iioと照度Loを対応付ける
(処理S62)。 (2) 面内照度算出手段618は、その他の位置におけ
る照度Leを、該位置における入力レベル値Iieと、
テストパターン10Aの照度Loと入力レベル値Iio
とに基づいて、数12で算出する(処理S63:面内照
度算出手順)。
【0102】
【数12】Le=Lo×Iie/Iio
【0103】(3) 面内照度算出手段618は、上記に
よって算出された面内照度を投写レンズ160の製造番
号と対応付けて実測データ蓄積部620に格納する(処
理S64)。
【0104】(4)実施形態の効果 前述のような本実施形態によれば、次に示すような効果
がある。フォーカス調整手順S15を備えていることに
より、被検レンズ160のフォーカス位置に検査シート
450を調整した状態で画像光を検出して、これに基づ
いて解像度評価値MTFを算出することができる。従っ
て、レンズ160のバックフォーカス面の湾曲等に伴う
画像のボケ等の発生を回避して、被検レンズ160毎に
正確な解像度評価値を算出することができる。
【0105】また、個々のレンズ160のフォーカス調
整において、検査シート450を光軸に沿った方向に移
動した偏差を記録保存しておくことにより、個々のレン
ズ160の製造上のばらつきを評価することができ、レ
ンズ160の光学特性をより高精度に把握することがで
きる。さらに、色光切替手順S17および色収差測定手
順S20を備えていることにより、被検レンズ160の
解像度評価に加えて色収差も測定できるため、レンズ1
60の光学特性を一層高精度に評価することができる。
そして、検査シート450に色収差測定用のパターンを
形成する必要がなくなるため、検査シート450上のテ
ストパターン10Aを簡素化することができる。
【0106】また、レンズ160の最小倍率および最大
倍率で解像度評価を実施することにより、組レンズ16
0の拡大縮小時のそれぞれで解像度評価を行うことがで
きるため、レンズ160の光学特性を一層高精度に把握
することができる。さらに、撮像素子移動手順S55
と、端部画像取得手順S52と、歪曲収差量算出手順S
57とを備えていることにより、スクリーン500上に
投影された投写画像の外周端部に沿って測定用CCDカ
メラ640を移動させ、所定の位置で端部画像を取得す
ることができる。したがって、投写画像の任意の位置で
端部画像を取得して、設計上の画像投写位置と対比して
歪曲収差を算出することができ、高精度にレンズの歪曲
収差を評価することができる。
【0107】そして、端部画像取得手順S52で枠状の
遮光部10Bの画像を取得することにより、枠状部10
Bの外側の明るい領域から、遮光部10Bの内側の明る
い領域の間で遮光部10Bの画像の輝度値を取得するこ
とができるため、所定の輝度値を閾値として、枠状部を
挟む両側で該閾値に相当する位置を把握することができ
る。従って、これらの位置から中点を算出することによ
り、遮光部10Bの画像の中央座標を容易に把握するこ
とができるため、該座標を利用して設計値と対比して高
精度に収差量を取得して、より高精度にレンズの歪曲収
差を評価することができる。
【0108】また、照度検出装置650により所定位置
における照度を取得するだけで、複数位置の入力レベル
値に基づいて、他の位置の照度を算出することができる
ため、投写画像内の所定位置1箇所の照度を測定するだ
けで、投写画像の面内照度を取得することができ、レン
ズ160の光学特性を一層高精度に把握することができ
る。さらに、解像度評価においては、CCDカメラ64
0やビデオキャプチャボードの特性に基づいて発生する
オフセット値を相殺するような補正処理を行っているた
め、投写画像のバックグラウンド輝度値によらない正確
な解像度評価値MTFを算出することができる。
【0109】(5) 実施形態の変形 本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、以
下に示すような変形も含むものである。前記実施形態で
は、CCDカメラ620a〜620d、640の光量調
整手段を、撮像素子への入射光の輝度値と出力信号との
比例関係を維持するために用いていたが、これに限られ
ない。すなわち、バックグラウンド輝度値に変化があっ
た場合、これに応じてCCDカメラ620a〜620
d、640の撮像素子に入射する光量を光量調整手段で
調整し、撮像素子に入射する光の光量をバックグラウン
ド輝度値によらず一定にするように構成してもよい。
【0110】また、前記実施形態では、バックグラウン
ド輝度値を用いて解像度評価値の補正処理を行っていた
が、本発明はこれに限らない。すなわち、補正処理を行
わないで解像度の評価を行っている場合でも本発明を採
用することができる。さらに、補正処理を行う場合も、
所定の式に限定されることはなく、測定条件等に応じた
適宜の式を用いる場合でも、本発明を採用することがで
きる。
【0111】さらに、前記実施形態では、投写レンズ1
60の光学特性評価に本発明を用いていたが、これに限
られない。すなわち、プロジェクタを構成する他の光学
系、プロジェクタ以外の機器に使用される光学系に本発
明を用いてもよい。そして、前記実施形態では、平行線
型の解像度評価用のパターンPT1、PT2を採用して
いたが、これに限らず、濃淡が徐々に変化する正弦波応
答関数に基づいた解像度評価用のパターンに本発明を利
用してもよく、さらには、他の解像度評価用のパターン
に本発明を利用してもよい。
【0112】また、前記実施形態では、歪曲収差量の算
出に際して、スクリーン500上に表示された検査シー
ト450の遮光部10Bの形状に基づいて、歪曲収差量
を算出していたが、これに限らない。すなわち、矩形状
の投写画像の形状から歪曲収差量を算出するものであれ
ばよい。さらに、投写レンズ160の歪曲収差量をスク
リーン500上に表示された検査シート450の遮光部
10Bの計8つの点での座標から求めていたが、これに
限らない。すなわち、遮光部10Bの形状から歪曲収差
量を算出するものであればよく、他の方法を用いて歪曲
収差量を算出してもよい。その他、本発明の実施の際の
具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成でき
る範囲で他の構造等としてもよい。
【0113】
【発明の効果】前述のような本発明によれば、解像度評
価の前にフォーカス調整手順を実施しているので、レン
ズの特性を、正確に評価することができる、という効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るレンズ評価装置の評価
対象となるレンズを用いたプロジェクタの構造を表す模
式図である。
【図2】前記実施形態におけるレンズ評価装置の構造を
表す模式図である。
【図3】前記実施形態における投写部の構造を表す模式
図である。
【図4】前記実施形態における検査シートの側面図であ
る。
【図5】前記実施形態における検査シートの正面図であ
る。
【図6】前記実施形態における検査シート内のテストパ
ターンを表す図である。
【図7】前記実施形態における検査シート内の枠状部の
構造を表す図である。
【図8】前記実施形態における処理部の構造を表すブロ
ック図である。
【図9】前記実施形態における解像度評価値を算出する
場合の入力レベルおよび出力レベルの関係を表すグラフ
である。
【図10】前記実施形態におけるスクリーン上の撮像素
子および照度検出装置の配置を表す正面図である。
【図11】前記実施形態におけるレンズの評価方法を説
明するためのフローチャートである。
【図12】前記実施形態におけるレンズの評価方法を説
明するためのフローチャートである。
【図13】前記実施形態におけるレンズの評価方法を説
明するためのフローチャートである。
【図14】前記実施形態におけるレンズの評価方法の測
定領域設定を説明するための模式図である。
【図15】前記実施形態におけるレンズの評価方法の解
像度評価値を求めるためのグラフである。
【図16】前記実施形態におけるレンズの評価方法の解
像度評価値を求めるためのグラフである。
【図17】前記実施形態におけるレンズの評価方法の解
像度評価値を求めるためのグラフである。
【図18】前記実施形態におけるレンズの評価方法を説
明するためのフローチャートである。
【図19】前記実施形態におけるレンズの評価方法の歪
曲収差量を求めるための模式図である。
【図20】前記実施形態におけるレンズの評価方法の台
形歪量を求めるための模式図である。
【図21】前記実施形態におけるレンズの評価方法の歪
曲収差量を求めるための模式図である。
【図22】前記実施形態におけるレンズの評価方法を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
160 レンズ 10A テストパターン 10B 遮光部(枠状部) 450 検査シート 410 光源装置(光源) 610 処理部(信号処理部) 420 フィルタ装着部(色光切替部) 500 スクリーン 613 撮像素子制御手段 614 6軸調整部制御手段(フォーカス調整手段、色
収差測定手段) 615 解像度評価値算出手段 616 端部画像検出手段 617 歪曲収差量算出手段 618 面内照度算出手段 640 測定用CCDカメラ(撮像素子) S11 画像光照射手順 S15 フォーカス調整手順 S17 色光切替手順 S20 色収差測定手順 S36 画像光検出手順 S44 入力レベル値算出手順 S45 評価値算出手順 S55 撮像素子移動手順 S57 歪曲収差量算出手順 S61 所定位置照度取得手順 S63 面内照度算出手順
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅村 俊次 長野県諏訪市大和3丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2G086 HH05 HH06

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レンズの解像度を評価するために、解像度
    測定用のテストパターンを含む画像光を、前記レンズを
    介してスクリーン上に照射して投写画像を形成する画像
    光照射手順と、 前記スクリーン上に表示されたテストパターン画像の輝
    度を撮像素子を用いた画像取り込み装置で検出する画像
    光検出手順と、 検出された輝度値に基づいて入力レベル値を算出する入
    力レベル値算出手順と、解像度評価値を算出する評価値
    算出手順とを備えたレンズの評価方法であって、 前記テストパターンの画像を検出しつつ、該テストパタ
    ーンを含む検査シートを前記レンズの光軸方向に進退さ
    せて、該検査シートを前記レンズのフォーカス位置に調
    整するフォーカス調整手順を備えていることを特徴とす
    るレンズの評価方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のレンズの評価方法におい
    て、 前記テストパターンを含む画像光を複数の色光に切り替
    える色光切替手順と、 切り替えられた色光に応じた複数の画像光を検出し、前
    記レンズの光軸上色収差を測定する色収差測定手順と備
    えていることを特徴とするレンズの評価方法。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のレンズの
    評価方法において、 前記レンズは、複数の集光素子を光軸方向に沿って配置
    した組レンズとして構成され、各集光素子相互の位置を
    変更することで投影像を拡大縮小するズーム機能を具備
    し、 少なくともこのレンズの最小倍率および最大倍率のそれ
    ぞれで前記画像光照射手順、前記画像光検出手順、前記
    入力レベル値算出手順、および前記評価値算出手順が実
    施されることを特徴とするレンズの評価方法。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    レンズの評価方法において、 前記撮像素子は、前記スクリーン面に沿って移動可能に
    構成され、 前記スクリーン上に投影された投写画像の外周端部に沿
    ってこの撮像素子を移動させる撮像素子移動手順と、 この撮像素子移動手順による移動中に、所定の位置で前
    記投写画像の端部画像を、前記撮像素子を用いた画像取
    り込み装置により取得する端部画像取得手順と、 この端部画像取得手順で取得された前記投写画像の端部
    画像に基づいて、前記投写画像の歪曲収差量を算出する
    歪曲収差量算出手順とを備えていることを特徴とするレ
    ンズの評価方法。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のレンズの評価方法におい
    て、 前記検査シートは、前記投写画像の形成領域の外周近傍
    に形成される枠状部を備え、 前記端部画像取得手順は、前記スクリーン上に形成され
    た枠状部の画像を取得することを特徴とするレンズの評
    価方法。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    レンズの評価方法において、 前記画像光照射手順、前記画像光検出手順、前記入力レ
    ベル値算出手順、および前記評価値算出手順は、前記投
    写画像内の複数の位置で実施され、 前記投写画像のうち、これらの手順が実施された所定位
    置における照度を取得する所定位置照度取得手順と、 前記所定位置における入力レベル値および照度と、他の
    位置における入力レベル値とに基づいて、該他の位置の
    照度を算出して前記投写画像全体の面内照度を算出する
    面内照度算出手順とを備えていることを特徴とするレン
    ズの評価方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載のレンズの評価方法におい
    て、 前記他の位置の照度Leは、該位置における入力レベル
    値をIie、前記所定位置における入力レベル値をIi
    o、該位置における照度をLoとすると、 【数1】Le=Lo×Iie/Iio で与えられることを特徴とするレンズの評価方法。
  8. 【請求項8】レンズの光学特性を評価するためのレンズ
    評価装置であって、 解像度評価用のテストパターンが形成された検査シート
    と、 この検査シートに光を照射して前記テストパターンを含
    む画像光を前記レンズに導入する光源と、 前記レンズから照射された画像光を投影するスクリーン
    と、 このスクリーンに表示されたテストパターンの画像を撮
    像する撮像素子と、 この撮像素子で撮像された画像を取り込んで画像信号を
    生成する画像取り込み部と、 この画像取り込み部から出力される画像信号に基づい
    て、入力レベル値と解像度評価値を演算処理する解像度
    評価値算出手段を含む信号処理部とを備え、 前記信号処理部は、前記テストパターンを含む検査シー
    トを前記レンズの光軸方向に進退させて、該検査シート
    を前記レンズのフォーカス位置に調整するフォーカス調
    整手段を備えていることを特徴とするレンズ評価装置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載されたレンズ評価装置にお
    いて、 前記テストパターンを含む画像光を複数の色光に切り替
    える色光切替部と、切り替えられた色光に応じた複数の
    画像光を検出し、前記レンズの光軸上色収差を測定する
    色収差測定手段とを備えていることを特徴とするレンズ
    評価装置。
  10. 【請求項10】請求項8または請求項9に記載のレンズ
    評価装置において、 前記撮像素子を前記スクリーン面に沿って移動させる撮
    像素子移動機構を備え、 前記信号処理部は、この撮像素子を前記スクリーン上に
    投影された投写画像の外周端部に沿って移動制御する撮
    像素子制御手段と、 この撮像素子制御手段による撮像素子の移動中に、所定
    の位置で前記投写画像の端部画像を、撮像素子を用いた
    画像取り込み装置により取得する端部画像検出手段と、 この端部画像検出手段で取得された投写画像の端部画像
    に基づいて、前記投写画像の歪曲収差量を算出する歪曲
    収差量算出手段とを備えていることを特徴とするレンズ
    評価装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載のレンズ評価装置にお
    いて、 前記検査シートは、スクリーン上に投影される投写画像
    の形成領域の外周近傍に形成される枠状部を備えている
    ことを特徴とするレンズ評価装置。
  12. 【請求項12】請求項8から請求項11のいずれかに記
    載のレンズ評価装置において、 前記投写画像中の所定位置の照度を検出する照度検出装
    置を備えていることを特徴とするレンズ評価装置。
  13. 【請求項13】請求項12に記載のレンズ評価装置にお
    いて、 前記解像度評価値取得手段による入力レベル値の取得
    は、照度が検出される所定位置を含む投写画像内の複数
    の位置で行われ、 前記信号処理部は、前記照度検出装置で検出された所定
    位置の照度と、解像度評価値算出手段で算出された所定
    位置の入力レベル値および他の位置の入力レベル値とに
    基づいて、他の位置の照度を算出して前記投写画像全体
    の面内照度を算出する面内照度算出手段を備えているこ
    とを特徴とするレンズ評価装置。
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