JP2003074254A - ウィング扉開閉装置 - Google Patents

ウィング扉開閉装置

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JP2003074254A
JP2003074254A JP2001271882A JP2001271882A JP2003074254A JP 2003074254 A JP2003074254 A JP 2003074254A JP 2001271882 A JP2001271882 A JP 2001271882A JP 2001271882 A JP2001271882 A JP 2001271882A JP 2003074254 A JP2003074254 A JP 2003074254A
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JP
Japan
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wing door
crank arm
drive mechanism
closing device
gear
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Application number
JP2001271882A
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English (en)
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Yasushi Nagamune
泰史 永棟
Akio Oyaji
明男 大谷地
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Ashimori Industry Co Ltd
Original Assignee
Ashimori Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取り付け作業が簡単なウィング扉開閉装置を
提供するとともに、油汚れの発生しにくいウィング扉開
閉装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 荷台に対して上下に回動可能に設けられ
たウィング扉を開閉する装置であって、前記ウィング扉
に一端が取り付けられたクランクアームと、駆動モータ
及びその回転を前記クランクアームへ伝達する減速機構
を備えて前記クランクアームの他端が軸支される駆動機
構と、前記駆動機構が設けられる基枠とを有し、前記基
枠は、前記荷台上部に固定され、前記駆動モータの正逆
回転により前記クランクアームが回動して前記ウィング
扉を開閉することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラック等の荷台
に設けられたウィング扉を開閉する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】荷台に対して上下に回動可能に設けられ
たウィング扉を装着したトラック等は、側面を全面的に
開口できるため荷物の積み降ろしの荷役性に優れ、ま
た、積荷の安全性にも優れている。
【0003】図9に、従来から一般的に知られているウ
ィング扉が取り付けられたトラック101の外観斜視図
を示す。トラック101の荷台102には、門型枠10
3が前後に設置され、夫々の門型枠103の上部中央に
は、中央梁104が架け渡されている。ウィング扉10
5は、中央梁104の左右両側に夫々設けられ、断面L
形で荷台102の両側方を全面的に開口できるよう上下
に回動可能に設けられる。なお、図9では、ウィング扉
105の一方のみを図示している。
【0004】このウィング扉105を開閉する装置とし
ては、一般に油圧シリンダを使用したものが知られてい
る。この油圧式開閉装置は、荷台上部、すなわち門型枠
103の上部に設置された油圧シリンダ(図示せず)の
伸縮動作により、ウィング扉105を開閉するものであ
る。
【0005】上記従来のウィング扉開閉装置は、車両構
造上、油圧シリンダの設置スペースが限られるため、油
圧シリンダはほぼ水平な状態で設置されることになる。
そのため、ウィング扉105を開くときには、油圧シリ
ンダの水平方向への伸びによりウィング扉105を上方
に回動させることになり、ウィング扉105のヒンジ部
分に多大な負荷が生じてしまうことになる。これによ
り、ヒンジ部分が破損し易いという問題がある。また、
油圧ホースの劣化や破損が生じると、作動油が飛散し、
積載貨物が汚れてしまうという問題もある。
【0006】そこで、油圧シリンダを用いないモータ駆
動によるウィング扉開閉装置も検討されている。モータ
駆動によるウィング扉開閉装置としては、特開平5−5
8163号公報に記載されたものが知られている。この
ウィング扉開閉装置は、ウィング扉と荷台上部とを連結
するリンクと、ウォーム機構とを介して前記リンクを上
下に駆動する可逆モータとを備えており、可逆モータの
回転によりリンクを回転させ、ウィング扉を開閉するも
のである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記モ
ータ駆動によるウィング扉開閉装置は、リンク、モー
タ、ウォーム機構それぞれを荷台へと固定する必要があ
るため、取り付け作業に相当の手間を要するという問題
がある。また、モータやウォームギヤが固定される部分
の補強も必要となる。さらに、ギヤが露出しているた
め、油やグリス等の飛散による汚れが発生し、特に食品
を輸送する場合には、好ましくないという問題もある。
【0008】本発明は、上記実情に鑑みることにより、
取り付け作業が簡単なウィング扉開閉装置を提供すると
ともに、油汚れの発生しにくいウィング扉開閉装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する請求
項1に記載のウィング扉開閉装置は、荷台に対して上下
に回動可能に設けられたウィング扉を開閉する装置であ
って、前記ウィング扉に一端が取り付けられて1又は複
数の部材からなるクランクアームと、駆動モータ及びそ
の回転を前記クランクアームへ伝達する減速機構を備え
て前記クランクアームの他端が連結される駆動機構と、
前記駆動機構が設けられる基枠とを有し、前記基枠は、
前記荷台上部に固定され、前記駆動モータの正逆回転に
より前記クランクアームが回動して前記ウィング扉を開
閉することを特徴とする。
【0010】この構成によると、クランクアームの他端
が軸支される駆動機構は、基枠に設けられてユニット化
されており、基枠毎一体的に荷台上部へと取り付けるこ
とができる。したがって、取り付け作業が簡単なウィン
グ扉開閉装置を得ることができる。そして、ユニット化
されることで、一体的に着脱できるため、メンテナンス
も容易となる。また、駆動モータや減速機構が、基枠で
一体に支持されるため、ウィング扉開閉時に駆動機構に
加わる負荷は、基枠にて分担され、強度的にも優れた構
造となり、別途補強部材を取り付けるといったことは不
要となる。ウィング扉開閉時の荷台へ集中的な負荷が生
じることも抑制される。さらに、駆動機構が基枠に備え
られることで、ギヤ等の露出を防止し、油汚れの発生を
抑えることができる。
【0011】請求項2に記載のウィング扉開閉装置は、
請求項1において、前記基枠は、前記駆動機構の全部又
は一部が、内部に収められる本体ケーシングであること
を特徴とする。
【0012】この構成によると、基枠は、本体ケーシン
グとして形成され、その内部に駆動装置が収められてい
るため、ギヤ等の露出を防止し、且つ外部への油の流出
を防ぐことができる。したがって、確実に油の飛散や汚
れの発生を防止することができる。
【0013】請求項3に記載のウィング扉開閉装置は、
請求項1または2において、前記減速機構は、ギヤとウ
ォーム機構とを備え、前記駆動モータの回転が最後に伝
達される前記ギヤが、前記クランクアームの他端に固定
されていることを特徴とする。
【0014】この構成によると、駆動機構に取り付けら
れるクランクアームの他端が、駆動モータの回転が最後
に伝達されるギヤに直接固定されているため、クランク
アームには、キー溝が不要となり、クランクアームの厚
みを薄くすることが可能となる。したがって、装置のコ
ンパクト化及び軽量化が可能となる。また、クランクア
ームをギヤに直接固定する構成とすることにより、クラ
ンクアームと駆動機構との固定を解除可能に取り付ける
ことが容易に実現できる。これにより、万一、駆動機構
が故障等した場合であっても、クランクアーム自体を被
回転手段として、ウィング扉を手動操作する構成を容易
に実現できる。
【0015】請求項4に記載のウィング扉開閉装置は、
請求項1〜3のいずれかにおいて、前記駆動機構の少な
くとも1箇所に被回転手段が設けられていることを特徴
とする。
【0016】この構成によると、万一、ウィング扉開閉
装置の駆動モータ等が故障しても、被回転手段を手動操
作で回転することで、応急的にウィング扉の開閉が可能
となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本実施形態例に係るウィ
ング扉開閉装置1が、図9に示すようなトラック101
等に取り付けられている状態を示す概略図である。ウィ
ング扉開閉装置1は、荷台上部、即ち前後の門型枠10
3の中央上部にそれぞれ2個ずつ中央梁104を挟んで
取り付けられる。
【0018】図1において、ウィング扉開閉装置1は、
クランクアーム2と、内部に駆動機構3が収められてい
る基枠4とを備えている。クランクアーム2の一端2a
には、摺動軸部5が設けられており、この摺動軸部5
が、ウィング扉105の天板部105bの内壁側で側壁
部105a寄りに取り付けられた摺動支持部材6の長孔
6aに対して突出している。そして、クランクアーム2
の他端2bは、基枠3内に備えられる駆動機構4に対し
て軸支されている。このように、クランクアーム2が取
り付けられていることで、クランクアーム2の回動動作
とともに、摺動軸部5が長孔6a内で摺動し、ウィング
扉105が開閉される。なお、クランクアーム2は、曲
げ応力が大きく作用する他端側2bほど幅広に形成され
ており、さらに円状の打ち抜き部2cを複数形成するこ
とで、断面2次モーメントを高めて軽量化を図ってい
る。
【0019】図2は、ウィング扉開閉装置1を単独で示
した外観斜視図である。基枠4は、上下2分割構造から
なる略直方体状の本体ケーシング4(上本体ケーシング
4a、下本体ケーシング4b)として形成されており、
その内部には、駆動機構3が収納されている。
【0020】駆動機構3は、後述するように駆動モータ
7及び減速機構8とを備えているが、この減速機構8の
一部をなす減速ギヤ9、10が、本体ケーシング4の外
部に露出している様子が図示されている。このうち、後
述する駆動モータ7の回転が最後に伝達される減速ギヤ
9の一側面には、クランクアーム2の他端2bが4本の
ボルト11により固定されている。そして、クランクア
ーム2の他端2bに設けられる孔2dには、減速ギヤ1
0から突出するシャフト12が挿入されている。
【0021】この取り付け構成により、クランクアーム
2には、キー溝が不要となり、クランクアーム2の厚み
を薄くすることが可能となる。したがって、ウィング扉
開閉装置1のコンパクト化及び軽量化が可能となる。
【0022】また、クランクアーム2と駆動機構3との
固定を解除可能に取り付けることも容易に実現できるこ
とになる。よって、ボルト11で固定されているとき
は、クランクアーム2は、駆動機構3によって駆動され
るが、万一、駆動機構3が故障等した場合であっても、
後述するように、ボルト11を取り外して固定を解除す
ることで、クランクアーム2自体を被回転手段としてウ
ィング扉105を手動操作することが可能になる。
【0023】なお、固定ケーシング4は、その底面4c
において、門型枠103の上部にボルト孔13aから挿
入されるボルト13bにより固定される。すなわち、駆
動機構3を備えてユニット化された本体ケーシング4ご
と荷台上部に取り付けることができ、ウィング扉開閉装
置1の取り付け作業が容易に行える。また、本体ケーシ
ング4の内部に駆動装置3が収められているため、ギヤ
等の露出を防止し、且つ外部への油の流出を防ぐことが
できる。したがって、確実に油の飛散や汚れの発生を防
止することができる。
【0024】次に駆動機構3について説明する。図3
は、本体ケーシング4の内部構造、すなわち駆動機構3
を図示したものである。図3(a)は、上本体ケーシン
グ4aを取り外した状態で駆動機構3を上側から見た図
であり、図3(b)は、その長手方向側面から見た図で
ある。なお、図3(a)では、駆動モータ7、モータ押
えカバー14、ギヤ15等は図示されていない。
【0025】図3において、駆動機構3は、駆動モータ
7及び減速機構8を備えている。駆動モータ7は、一端
が下本体ケーシング4b内に収納され、他端側は、上本
体ケーシング4aに固定されて、モータ押えカバー14
により、全体が本体ケーシング4内に収納される。モー
タ押えカバー14は、図2においてもよく図示されてい
る。
【0026】そして、図3(b)によく示すように、駆
動モータ7の他端側から突出する回転軸7aには、ギヤ
16が嵌挿されている。ギヤ16には、軸を平行にして
ギヤ15が噛合している。ギヤ15は、後述するウォー
ム17の軸17aにキースライドに嵌挿され、リングナ
ット18によって軸方向に位置決めされている。駆動モ
ータ7の上下方向に向いた回転軸7aの回転は、ギア1
6とギヤ15の噛合により、減速機構8のウォーム17
へと伝達される。なお、ウォーム軸17aは、その先端
を図3(b)に示すようにモータ押えカバー14から突
出するように構成してもよい。これにより、このウォー
ム軸17aの先端を、駆動モータ7故障時等の被回転手
段とすることもできる。
【0027】さらに、図3を用いて、減速機構8につい
て説明する。減速機構8は、ウォームギヤ機構19及び
減速ギヤ機構20とを備えている。ウォームギヤ機構1
9は、ウォーム17と、ウォームホイール21とからな
る。駆動モータ7から伝達されたウォーム17の回転
は、ウォーム17とウォームホイール21との噛合によ
り、回転方向を90°変更して伝達される。
【0028】ウォームホイール21は、ホイール軸22
に取り付けられており、ホイール軸22は、両端にて軸
受23、23によって、本体ケーシング4に回転自在に
取り付けられている。ホイール軸22には、さらに、そ
の一端側において、スプライン部24が形成されてい
る。
【0029】このホイール軸22のスプライン部24
が、減速ギヤ機構20の最初の減速ギヤ25と噛合して
いる。減速ギヤ25は、シャフト26に固定されてお
り、シャフト26は、その軸方向2箇所に設けられる軸
受27によって、本体ケーシング4に対して回転自在に
支持されている。
【0030】そして、シャフト26の一端は、本体ケー
シング4の外部へと突出しており、この突出した先端部
には、減速ギヤ10が、取り付けられている。減速ギヤ
10は、シャフト26と平行して本体ケーシング4に取
り付けられているもう一つのシャフト12に嵌挿された
減速ギヤ9と噛合している。この減速ギヤ9が、駆動モ
ータ7の回転が最後に伝達される減速ギヤとなり、これ
に固定されるクランクアーム2(図示せず)を回動させ
る。
【0031】以上説明した駆動機構3の構成により、本
体ケーシング4内では、上下方向に回転軸7aが配向し
た駆動モータ7の回転は、ギヤ16、15の噛み合いを
介してウォーム17へと伝達される。そして、ウォーム
17の上下軸方向回りの回転は、ウォーム17とホイー
ル21との噛合により、横軸方向回りの回転へと転換さ
れ、この回転は、さらに、スプライン部24と減速ギヤ
25の噛合を介して減速ギア10へと伝達される。減速
ギヤ10へ伝達された回転は、減速機構8の最後の減速
ギヤ9へと伝達され、これに取り付けられたクランクア
ーム2を回動し、図示しないウィング扉105の開閉を
行うことができる。
【0032】なお、上下本体ケーシング4a、4bは、
駆動機構3が収納された後に、複数のネジ28によっ
て、一体化される。ちなみに、本実施形態例で示す減速
機構8は、例示であって、必ずしもこのとおりでなくて
もよい。すなわち、駆動モータ7の回転数を所望の回転
数に減速できれば、ギヤの個数や連結される順序は任意
である。本実施形態例に示すように、ウォームギヤ機構
19と減速ギヤ機構20とを備えると、ウィング扉10
5を任意の位置で停止することができるので好ましい。
【0033】次に、クランクアーム2の減速ギヤ9に対
する固定を解除し、被回転手段とする構成について、さ
らに説明する。
【0034】図4において、減速ギヤ9には、クランク
アーム2(図中2点鎖線で示す)をボルト11で固定す
るためのネジ孔29が周方向均等に4箇所設けられてい
る。そして、クランクアーム2にも、ネジ孔29と対応
する位置にボルト貫通孔(図示せず、以下「貫通孔2
e」という))が、4箇所に設けられている。クランク
アーム2がボルト11で固定されている場合は、駆動機
構3によって、クランクアーム2が回動される。
【0035】ここで、ボルト11を取り外し、クランク
アーム2と減速ギヤ9の固定を解除すると、クランクア
ーム2は、その他端2bに設けられた孔2d(図示せ
ず)にて、シャフト12が挿入されているだけの状態と
なり、シャフト12回りに回動自在となる。
【0036】したがって、駆動機構3が故障した場合
や、駆動モータ7の外部電源がダウンしている場合な
ど、図4にその一部を示すようなエクステンションバー
30を用いることで、クランクアーム2を直接手動操作
して、ウィング扉105の開閉を行うことが可能とな
る。
【0037】エクステンションバー30は、バー31の
先端に、円板部32を備え、この円板部32からクラン
クアーム2の他端2bに設けられた4つのボルト貫通孔
2eに対応する4本の嵌め込みピン33が突出してい
る。これらの嵌め込みピン33が、貫通孔2eにそれぞ
れ挿入されることで、クランクアーム2を直接手動操作
により回転することが可能となる。なお、貫通孔2eと
嵌め込みピン33が適宜数設けられることにより、少し
ずらすだけで貫通孔2eとピン33の位置決めをすぐに
行うことができる。
【0038】ボルト11を外して、クランクアーム2の
減速ギヤ9に対する固定を解除した後、エクステンショ
ンバー30の嵌め込みピン33を貫通孔2eに挿入し、
クランクアーム2をエクステンションバー30で直接手
動操作している状態を図5に示す(トラック後方から見
て左側のウィング扉についてのみ示す)。本図のよう
に、エクステンションバー30のグリップ34を持っ
て、シャフト12に対して、図中時計回りに回動させる
ことで、クランクアーム2もシャフト12に対して時計
方向に回転され、ウィング扉105を手動で開くことが
できる。
【0039】以上説明したように、本実施形態例に係る
ウィング扉開閉装置1によると、クランクアームの他端
が軸支される駆動機構は、基枠に設けられてユニット化
されており、基枠毎一体的に荷台上部へと取り付けるこ
とができる。したがって、取り付け作業が簡単なウィン
グ扉開閉装置を得ることができる。そして、ユニット化
されることで、一体的に着脱できるため、メンテナンス
も容易となる。また、駆動モータや減速機構が、基枠で
一体に支持されるため、ウィング扉開閉時に駆動機構に
加わる負荷は、基枠にて分担され、強度的にも優れた構
造となり、別途補強部材を取り付けるといったことは不
要となる。ウィング扉開閉時の荷台へ集中的な負荷が生
じることも抑制される。さらに、駆動機構が基枠に備え
られることで、ギヤ等の露出を防止し、油汚れの発生を
抑えることができる。
【0040】なお、実施の形態は上述のものに限定され
るものではなく、例えば、次のように変更してもよい。 (1)クランクアームについては、必ずしも本実施形態
例に示すように、一端がウィング扉に摺動自在に取り付
けられ、他端が駆動機構に固定された一本のリンクで形
成されるものでなくてもよい。すなわち、一端がウィン
グ扉に取り付けられ、他端が駆動機構に取り付けられて
ウィング扉を開閉可能にするものであれば、他の形態で
あってもよい。例えば、途中に回動可能部分を備えたダ
ブルリンクになるものや、円筒部に軸部が挿入されて伸
縮自在に構成されるものなどであってもよい。
【0041】(2)本実施形態例においては、本体ケー
シング4として、上下2分割構造のものを例示している
が、必ずしも、このように分割されるものでなくてもよ
い。例えば、左右(あるいは前後)2分割構造のもの
や、ベースとカバーから構成されるものなどであっても
よい。
【0042】(3)本実施形態例では、クランクアーム
2を減速ギヤ9に直接固定し、この固定を解除すること
で、クランクアーム2自体を、駆動機構3の故障時等に
手動操作するための被回転手段とする例を示している。
しかし、被回転手段としての形態は、駆動機構3におけ
る減速ギヤやウォーム等を手動で回転させることができ
るようにするものであればどのようなものを備えていて
もよい。例えば、他の実施例に係るウィング扉開閉装置
50を図6に示す。
【0043】図6に示すウィング扉開閉装置50は、ウ
ィング扉開閉装置1と基本的な構成は同じであるが、ク
ランクアーム2がウィング扉開閉装置1の場合とは反対
側の本体ケーシング4側面に設けられている点と、モー
タ押えカバー14の一部が突出し、その部分にギヤ15
と噛合する被回転手段が設けられている点が異なる。な
お、ウィング扉開閉装置1と同様な部分には同一符号を
付して説明する。
【0044】図6(a)にモータ押えカバー14付近の
概略斜視図を、図6(b)にその上面図を、図6(c)
に側面断面図を示す。これらに示すように、モータ押え
カバー14の突出部分51には、被回転手段となる軸部
材52が軸受53によって回転自在に設けられ、この軸
部材52には、ギヤ54が取り付けられている。そし
て、ギヤ54が、駆動モータ7の回転軸7aに取り付け
られたギヤ16と噛合するギヤ15と噛み合うように設
けられる。この場合、図示のように、ウォーム軸17a
はカバー14から突出してなくてもよい。なお、図示し
ないが、例えば、減速機構8を図3(a)の場合と上下
対称に図示されるような配設構成とすることで、クラン
クアーム2をウィング扉開閉装置1の場合とは反対側の
本体ケーシング4側面に取り付けている。
【0045】かかるウィング扉開閉装置50の場合、駆
動モータ7の故障時などにおいても、図7に示すように
して手動操作でウィング扉105を開閉することができ
る。図7は、トラックの後方部分を側方から見た一部断
面図である。本図に示すように、先端にユニバーサルジ
ョイントソケット55を備えたエクステンションバー5
6を用い、被回転手段である軸部材52にユニバーサル
ジョイントソケット55を嵌め込み、エクステンション
バー56の他端側のハンドル57を回転させることで、
軸部材52を回転させるものである。これにより、軸部
材52の回転がギヤ54、15を介して駆動機構3に伝
達され、ウィング扉105の手動操作が可能となるもの
である。なお、その他の作用効果については、ウィング
扉開閉装置1の場合と同じである。
【0046】(4)本実施形態例においては、駆動モー
タ7の回転軸7aは、上下方向に配向する軸であった
が、必ずしもこのとおりでなくてもよく、例えば、水平
方向に配向した軸であってもよい。図8に、駆動モータ
7の回転軸7aが、水平方向に配向している他の実施例
に係るウィング扉開閉装置60の概略斜視図を示す。な
お、図8は、本体ケーシング4を2点差線で記載した透
視図として図示する。また、ウィング扉開閉装置1と同
様な部分には同一符号を付し、重複する部分は適宜割愛
して説明する。
【0047】図8において、ウィング扉開閉装置60に
は、回転軸7aが水平方向を向くように駆動モータ7が
配設されている。そして、回転軸7aの先端には、ギヤ
61が取り付けられ、ギヤ61は、これと平行な軸に設
けられるギヤ62と噛合し、ギヤ62に伝達された回転
は、ギヤ62と同軸に設けられるギヤ63を通じてこれ
と噛合するギヤ64に伝達され、さらに、ギヤ64と同
軸に設けられるべベルギヤ65へと伝えられる。べベル
ギヤ65は、べベルギヤ66と噛み合っており、ここで
回転方向が90°転換される。そして、べベルギヤ66
と同軸に設けられたウォーム67が回転される。ウォー
ム67に伝達された回転は、これと噛合するウォームホ
イール68へと伝えられ、また、ここで回転方向が90
°転換される。ウォームホイール68は、本体ケーシン
グ4に回転自在に支持されるシャフト69に取り付けら
れている。シャフト69の両端は、本体ケーシング4か
ら外部へとともに突出しており、その一端69aには、
クランクアーム2がキースライドで取り付けられる。そ
して、他端69bは、被回転手段となって、図示しない
エクステンションバーなどによって手動操作される部分
となる。
【0048】以上説明したウィング扉開閉装置60も、
ウィング扉開閉装置1と同様の効果を奏するものであ
る。
【0049】
【発明の効果】請求項1の発明によると、クランクアー
ムの他端が連結される駆動機構は、基枠に設けられてユ
ニット化されており、基枠毎一体的に荷台上部へと取り
付けることができる。したがって、取り付け作業が簡単
なウィング扉開閉装置を得ることができる。そして、ユ
ニット化されることで、一体的に着脱できるため、メン
テナンスも容易となる。また、駆動モータや減速機構
が、基枠で一体に支持されるため、ウィング扉開閉時に
駆動機構に加わる負荷は、基枠にて分担され、強度的に
も優れた構造となり、別途補強部材を取り付けるといっ
たことは不要となる。ウィング扉開閉時の荷台へ集中的
な負荷が生じることも抑制される。さらに、駆動機構が
基枠に備えられることで、ギヤ等の露出を防止し、油汚
れの発生を抑えることができる。
【0050】請求項2の発明によると、基枠は、本体ケ
ーシングとして形成され、その内部に駆動装置が収めら
れているため、ギヤ等の露出を防止し、且つ外部への油
の流出を防ぐことができる。したがって、確実に油の飛
散や汚れの発生を防止することができる。
【0051】請求項3の発明によると、駆動機構に取り
付けられるクランクアームの他端が、駆動モータの回転
が最後に伝達されるギヤに直接固定されているため、ク
ランクアームには、キー溝が不要となり、クランクアー
ムの厚みを薄くすることが可能となる。したがって、装
置のコンパクト化及び軽量化が可能となる。また、クラ
ンクアームをギヤに直接固定する構成とすることによ
り、クランクアームと駆動機構との固定を解除可能に取
り付けることが容易に実現できる。これにより、万一、
駆動機構が故障等した場合であっても、クランクアーム
自体を被回転手段として、ウィング扉を手動操作する構
成を容易に実現できる。
【0052】請求項4の発明によると、万一、ウィング
扉開閉装置の駆動モータ等が故障しても、被回転手段を
手動操作で回転することで、応急的にウィング扉の開閉
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態例に係るウィング扉開閉装置が、ト
ラック等に取り付けられている状態を示す概略図であ
る。
【図2】本実施形態例に係るウィング扉開閉装置の外観
を示す斜視図である。
【図3】本実施形態例に係るウィング扉開閉装置の駆動
機構を示すものであり、図3(a)は、上本体ケーシン
グを取り外した状態で駆動機構を上側から見た図、図3
(b)は、その長手方向側面から見た図である。
【図4】本実施形態例に係るウィング扉開閉装置におけ
るクランクアームの減速ギヤに対する固定を解除し、被
回転手段とする構成を説明する図である。
【図5】本実施形態例に係るウィング扉開閉装置におけ
るクランクアームをエクステンションバーで直接手動操
作する状態を説明する図である。
【図6】他の実施例に係るウィング扉開閉装置を示す図
であり、図6(a)は、モータ押えカバー付近の概略斜
視図を、図6(b)はその上面図を、図6(c)は側面
断面図を示す図である。
【図7】他の実施例に係るウィング扉開閉装置を手動操
作している状態を説明する図である。
【図8】他の実施例に係るウィング扉開閉装置を示す概
略斜視図である。
【図9】ウィング扉が取り付けられたトラックの外観斜
視図である。
【符号の説明】
1 ウィング扉開閉装置 2 クランクアーム 2a 一端 2b 他端 3 駆動機構 4 基枠、本体ケーシング 4a 上本体ケーシング 4b 下本体ケーシング 7 駆動モータ 8 減速機構 9、10、25 減速ギヤ 19 ウォームギヤ機構 20 減速ギヤ機構 102 荷台 103 門型枠 105 ウィング扉

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷台に対して上下に回動可能に設けられ
    たウィング扉を開閉する装置であって、 前記ウィング扉に一端が取り付けられて1又は複数の部
    材からなるクランクアームと、駆動モータ及びその回転
    を前記クランクアームへ伝達する減速機構を備えて前記
    クランクアームの他端が連結される駆動機構と、前記駆
    動機構が設けられる基枠とを有し、 前記基枠は、前記荷台上部に固定され、前記駆動モータ
    の正逆回転により前記クランクアームが回動して前記ウ
    ィング扉を開閉することを特徴とするウィング扉開閉装
    置。
  2. 【請求項2】 前記基枠は、前記駆動機構の全部又は一
    部が、内部に収められる本体ケーシングであることを特
    徴とする請求項1に記載のウィング扉開閉装置。
  3. 【請求項3】 前記減速機構は、ギヤとウォーム機構と
    を備え、前記駆動モータの回転が最後に伝達される前記
    ギヤが、前記クランクアームの他端に固定されているこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のウィング扉開
    閉装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動機構の少なくとも1箇所に被回
    転手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のウィング扉開閉装置。
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